JP2019164235A - ジョブ処理装置、方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】消耗品の新品配送に係るアラームを発行すべきか判定する際に用いられるロジックが変更された場合に、該アラームが適切に発行されることを可能とするジョブ処理装置を提供する。【解決手段】画像形成装置102の予測部412は、事前配送アラームを発行すべきかを判定するための閾値と比較すべき残日数を利用状況と現在のトナー残量とに従い計算するロジックを管理し、ロジックが発動したとき、現在利用中のトナーボトルで事前配送アラームを未送信、かつ、予測部412が計算した残日数が閾値を過ぎていると判断した場合には、事前配送アラームを発行し、ロジックが発動したとき、予測部412が計算した残日数が閾値に達しておらず、かつ、現在利用中のトナーボトルで事前配送アラームが発行済みである場合、予測部412がロジックにより現在利用中のトナーボトルについて計算された残日数が閾値に達したとしても事前配送アラームを発行しない。【選択図】図9
Description
本発明は、ジョブ処理装置、方法、およびプログラムに関する。
従来、ネットワークを介して管理サーバが監視する顧客のジョブ処理装置が特定の消耗品の消耗度が一定以下となったことを示すアラームを管理サーバへ送信し、アラームを受信した管理サーバが該画像形成装置に交換用の消耗品を自動配送するサービスがある。ジョブ処理装置において、該アラームを送信するべきかを判定する際に用いられる仕組み(ロジック)には、消耗品の消耗度を用いるものや、消耗品の消耗度に加えて顧客先に設置された画像形成装置の利用状況を用いるもの等、様々な仕組みがあり得る。
特許文献1は、トナーの残量と、画像形成装置の稼働条件とに基づいて配送指示を行うまでの残日数を算出し、該残日数が経過した時点でトナーを交換する作業が必要となる前に画像形成装置の設置場所へのトナーの配送指示を行う画像形成装置を開示している。
ここで、あるロジックを用いて上述したアラームを送信すべきかの判定が行われていたジョブ処理装置において、ファームウェアの更新等で現在利用中のロジックとは異なるロジックが新たに追加されたとする。このとき、新たに追加されたロジックが発動するタイミングによっては、該アラームが送信されない、または重複して送信される可能性がある。これは、ジョブ処理装置が該アラームを送信するべきかを判定するタイミングが、用いられるロジックにより異なるためである。
本発明は、消耗品の新品配送に係るアラームを発行すべきか判定する際に用いられるロジックが変更された場合に、該アラームが適切に発行されることを可能とするジョブ処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態のジョブ処理装置は、消耗品の新品配送に係るアラームを発行すべきかを判定するための閾値と比較すべき期間を利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算するロジックを管理する管理手段と、前記ロジックが発動したとき、現在利用中の消耗品で前記新品配送に係るアラームを未送信、かつ、前記利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算される期間が前記閾値を過ぎていると判断した場合には、前記アラームを発行する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記ロジックが発動したとき、前記利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算される期間が前記閾値に達しておらず、かつ、現在利用中の前記消耗品で前記新品配送に係るアラームが発行済みである場合、前記ロジックにより現在利用中の前記消耗品について計算された期間が前記閾値に達したとしても前記アラームを発行しない。
本発明のジョブ処理装置によれば、消耗品の新品配送に係るアラームを発行すべきか判定する際に用いられるロジックが変更された場合に、該アラームが適切に発行されることを可能とする。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施例における管理システムの全体構成例を示す図である。
図1において、101はLANで、画像形成装置102a、102b、Proxy Server103、Firewall104、パーソナルコンピュータ(PC)105が接続されている。
図1は、本発明の一実施例における管理システムの全体構成例を示す図である。
図1において、101はLANで、画像形成装置102a、102b、Proxy Server103、Firewall104、パーソナルコンピュータ(PC)105が接続されている。
なお、説明上、画像形成装置102a、102bに共通する事項に関しては、画像形成装置102として説明を行う。図1では、画像形成装置102は2台接続されており、同一顧客の環境下において複数の画像形成装置102が設置されていることを示しているが、これに限られるものではなく、1台であっても、複数台であってもよい。
また、本実施形態では、管理システムにて消耗品の自動配送を受けるジョブ処理装置の一例として、用紙に対してトナーやインク等の記録剤を用いて画像形成を行う画像形成装置を説明するが、これに限られるものではない。ジョブ処理装置は、例えば、造形材料等の記録剤を用いて3次元のオブジェクトを造形する装置、所謂3Dプリンタであってもよい。また、画像形成装置102は、FAXやコピー等の複合機能を備える装置であってもよい。
Proxy Server103は、イントラネット107からHTTPやHTTPSなどのプロトコルで、複数のユーザがインタネット108に接続可能とする。Firewall104は、イントラネット107のセキュリティを高めるために設置される。PC105は、一般のユーザが業務等で使用するものであって、ハードウェア資源と、ソフトウェア資源を備えて構成され、ソフトウェア資源に含まれるOSがアプリケーションの実行等を制御する。
管理サーバ106は、画像形成装置102の稼動状態を一元的に管理する。例えば、管理サーバ106は、画像形成装置102の稼動情報の収集や画像形成装置102の故障検出等を行い、必要に応じて保守の手配等を行う。また、例えば、管理サーバ106は、管理対象の画像形成装置102の消耗品のユーザ先での在庫状況の管理を行い、必要に応じて新しい消耗品のユーザ先への配送の自動手配等を行う。ここで、消耗品とは、トナー、インク、紙、造形材料全般等の消耗材や、トナーボトル、トナーカートリッジ、インクタンク、インクボトル、インクカートリッジ、交換部品等のことである。
イントラネット107は、画像形成装置102とProxy Server103、Firewall104とがLAN101を介して相互に接続された環境に対応する。実際には複数のイントラネット107と、管理サーバ106とがインタネット108を介して相互に通信可能に接続されている。配送システム109は、販売会社が構築するシステムであり、管理サーバ106からメール等で通知される各種情報に基づいて、消耗品を顧客へ配送する。本実施形態では、配送対象の消耗品の一例として、トナーボトルについて説明するが、これに限られるものではなく、本発明は、交換部品等その他の消耗品についても同様に適用できる。
図2は、画像形成装置102のハードウェア構成例を示す図である。
画像形成装置102は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、ネットワークI/F205、内部バス206、デバイス制御部207、印刷部208、入出力I/F209、入出力装置210等を有する。
画像形成装置102は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、ネットワークI/F205、内部バス206、デバイス制御部207、印刷部208、入出力I/F209、入出力装置210等を有する。
CPU201は、内部バス206を介して各デバイスを総括的に制御する。内部バス206には、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、ネットワークI/F205、デバイス制御部207、入出力I/F209、等が接続されている。ROM202には、プログラムが格納されている。プログラムには、後述する図7〜図9、図13、および図14のフローチャートの処理を実現するプログラムを含む。
RAM203は、CPU201のメモリやワークエリアとして機能する。CPU201は、ROM202やRAM203とともに上記プログラムの実行処理を行うとともに、記憶装置204等の記録媒体に画像データを記録する処理を行う。記憶装置204は、外部記憶装置として機能し、画像データ等を格納するほか、バックアップRAM203に代わって、カウンタ情報やシステム情報、各種ログを格納することも可能である。
ネットワークI/F205は、LAN101を介して、外部のネットワーク機器あるいはPCと片方向または双方向にデータをやり取りする。デバイス制御部207は、印刷部208を制御する。印刷部208は、例えば電子写真方式の印刷部であり、露光部、転写部や定着器などを含む。入出力装置210は、画像形成装置102における入出力を担う複数の構成を示す。
具体的には、ユーザからの入力(ボタン入力など)を受け付け、該入力に対応する信号を、入出力I/F209によって、前述した各処理部へ伝える。入出力装置210は、他にも、ユーザに対して必要な情報を提供したり、ユーザ操作を受け付けたりするための表示装置(タッチパネルなど)を含む。さらに、原稿を読み取り、入力として電子データを受付けるためのスキャン装置も入出力装置210に含まれてよい。
図3は、管理サーバ106のハードウェア構成例を示す図である。
管理サーバ106は、CPU301、ROM302、RAM303、記憶装置304、ネットワークI/F305、内部バス306、入出力I/F307、入出力装置308等を有する。
管理サーバ106は、CPU301、ROM302、RAM303、記憶装置304、ネットワークI/F305、内部バス306、入出力I/F307、入出力装置308等を有する。
CPU301は、内部バス306を介して各デバイスを総括的に制御する。内部バス306には、CPU301、ROM302、RAM303、記憶装置304、ネットワークI/F305、入出力I/F307、等が接続されている。ROM302には、プログラムが格納されている。プログラムには、後述する図10および図11のフローチャートの処理を実現するプログラムを含む。
RAM303は、CPU301のメモリやワークエリアとして機能する。CPU301は、ROM302やRAM303とともに上記プログラムの実行処理を行う。記憶装置304は、外部記憶装置として機能し、画像形成装置102の稼動情報等を格納する他、バックアップRAM303に代わって、システム情報および各種処理情報を格納することも可能である。
ネットワークI/F305は、LAN101を介して、画像形成装置102等の外部のネットワーク機器あるいはPC105と片方向または双方向にデータをやり取りする。このやり取りにより、管理サーバ106は、画像形成装置102から稼働情報等の各種情報を収集することが可能となる。
入出力装置308は、管理サーバ106における入出力を担う複数の構成を示す。具体的には、ユーザからの入力をキーボードやポインティングディバイス等から受け付け、該入力に対応する信号を、入出力I/F307によって、前述した各処理部へ伝える。入出力装置308は、他にも、ユーザに対して必要な情報を提供したり、ユーザ操作を受け付けたりするための表示装置(CRTや液晶ディスプレイ等)を含む。
図4は、画像形成装置102のソフトウェア構成例を説明する図である。
図4では、主に消耗品の一例としてのトナーボトルの管理に関連する制御を実行するソフトウェア構成について示し、それ以外の構成については省略する。画像形成装置102は、送信部401、記憶部402、画像形成部403、状態管理部404、操作部405、表示部406、イベント管理部407、トナーボトル管理部408等を有する。
図4では、主に消耗品の一例としてのトナーボトルの管理に関連する制御を実行するソフトウェア構成について示し、それ以外の構成については省略する。画像形成装置102は、送信部401、記憶部402、画像形成部403、状態管理部404、操作部405、表示部406、イベント管理部407、トナーボトル管理部408等を有する。
送信部401は、画像形成装置102に関する情報(デバイス情報)や画像形成装置102で発生したイベントに関する情報(イベント情報)、各種カウンタ情報、消耗品の消耗度情報等を管理サーバ106へ送信する。詳細には、送信部401は、上述した各種情報を記憶部402から取得し、取得した情報を所定のフォーマットに編集したうえで管理サーバ106へ送信する。デバイス情報には、画像形成装置102の識別情報(シリアルナンバー)、ネットワーク情報(IPアドレス)、稼動情報等が含まれ、必要に応じていずれかの情報が通知などに利用される。
管理サーバ106へのイベント情報の送信は、画像形成装置102を顧客先で設置する際の一連の設置作業の中で、管理サーバ106と通信テストが行われた後に開始される。また、送信部401は、管理サーバ106から送信される各種指示や、設定データ等を受信する。なお、上述した各種データの送受信は、SMTPやHTTP/HTTPSなどのプロトコルを用いて行う。
記憶部402は、ROM202、RAM203、記憶装置204等への情報の格納や読み出しといった記憶制御を行う。また、記憶部402は、画像形成装置102の管理に必要な管理情報を格納する。具体的には、管理情報は、例えば、ファームウェア情報や画像形成装置102の識別情報等のデバイス構成情報、各種カウンタ情報、消耗品の消耗度情報、画像形成装置102の動作履歴や、さまざまな異常状態を表す履歴情報(ログデータ)等を含む。
また、管理情報は、例えば、前述したデバイス情報や、管理サーバ106に関する情報(サーバ情報)を含む。サーバ情報は、画像形成装置102を管理する管理サーバ106のアドレス情報等、管理サーバ106との通信に用いる情報を含む。記憶部402は、上述した各種情報をROM202、RAM203、記憶装置204等に記録する。
画像形成部403は、印刷部208に渡す印刷データを生成し出力する。状態管理部404は、画像形成装置102の印刷制御や異常状態の管理等を行うとともに、カウンタ情報の管理や通知情報の管理を行う。カウンタ情報とは、例えば、画像形成装置で印刷された印刷枚数をセンサ等でカウントした値や、部品の消耗度および記録剤の残量等を含む消耗品の消耗度を表す情報(消耗度情報)である。
操作部405は、画像形成装置102に対する操作指示を可能とするインタフェースである。操作指示は、例えば、印刷指示等である。表示部406は、画像形成装置102の状態情報や、記録剤の残量情報等を含む各種消耗品の消耗度情報、設定情報等のUI画面を入出力装置210に表示する。
イベント管理部407は、画像形成装置102でのイベント発生を受けてイベント情報を管理する。イベント管理部407が管理するイベント情報は、例えば、画像形成装置102のユーザが発行する印刷ジョブやエラー(障害)、画像形成装置102のステータス情報等を含む。
例えば、画像形成装置102のエラーには、ハードディスクエラーや課金カウンタエラー等の緊急性の高いエラーや、紙ジャム、またはトナーロー等のワーニングレベルのエラーがある。また、トナーボトルの交換により発生するイベントや、ファームウェアの更新により発生するイベントについても、イベント情報がデバイスインタフェース416を介してイベント管理部407へ通知される。
トナーボトル管理部408は、画像形成装置102におけるトナーボトルの着脱およびトナー残量情報の管理を行う。トナー残量情報には、該トナーボトルの現状態のトナー残量や、該トナー残量およびユーザの利用状況に基づき予測したトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)が含まれる。トナーボトル管理部408は、ボトル検知部409、残量検知部410、ボトルID検知部411、および予測部412から構成される。
ボトル検知部409は、画像形成装置102においてトナーボトルが交換されたことを検知すると、トナーボトルの交換の開始や完了を示す情報を、デバイスインタフェース416を介してイベント管理部407へ通知する。残量検知部410は、トナーボトルが装着されると、トナーボトル内のトナーの残量情報をトナーボトルが備えるメモリタグ等の記憶装置から取得し、トナー残量の初期値として予測部412へ送信する。
ボトルID検知部411は、トナーボトルの識別情報をトナーボトルが備えるメモリタグ等の記憶装置から取得する。ボトルID検知部411は、例えば、画像形成装置102にトナーボトルが装着された際に、トナーボトルの識別情報(シリアルナンバー)を取得する。また、ボトルID検知部411は、取得したトナーボトルの識別情報を、デバイスインタフェース416を介して記憶部402へ送信し、管理する。また、ボトルID検知部411は、取得したトナーボトルの識別情報を、デバイスインタフェース416を介してイベント管理部407に送信する。
予測部412は、画像形成装置102が印刷処理を行うことによりトナーを利用すると、現時点でのトナー残量を予測する。予測部412は、例えば、画像形成の際にラスタデータのドットカウント値に基づいてトナー残量の予測値を算出する。また、予測部412は、例えば、トナー貯留部(ホッパ)内に設けられた可動部材の駆動源であるモータの累積回転数に基づいてトナー残量の予測値を算出する。なお、予測部412において、トナー残量を予測するロジックについては特に限定するものではない。
また、予測部412は、トナーボトルが空になるまでの日数、すなわちトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)を予測する。予測部412は、例えば、トナーボトルが空になるまでの日数を、現時点でのトナー残量とユーザの利用頻度や印刷設定等を含む利用状況とに基づき算出する。なお、予測部412において、トナーボトルが空になるまでの日数を予測するロジックについては特に限定するものではない。
以下、予測部412におけるトナー残量の予測や残日数の予測を行う機能を消耗度予測機能と呼ぶことにする。なお、本実施形態では、トナー残量やトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数は、予測部412が算出するが、これに限られるものではない。例えば、これらの情報の一部または全部は、画像形成装置102では算出せず、外部の装置から取得するようにしてもよい。
予測部412は、画像形成装置102においてトナーが利用されると、その都度算出したトナー残量やトナーボトルの交換が必要となり得る日数等のトナー残量情報を、カレント値として記憶部402およびトナーボトルの記憶装置に格納する。以下、トナー残量やトナーボトルの交換が必要となり得る日数等のトナー残量情報を、トナー残量情報(残量または残日数)と略記する。
また、予測部412は、算出したトナー残量情報(残量または残日数)を、デバイスインタフェース416を介して表示部406へ送信する。表示部406は、受信したトナー残量情報(残量または残日数)を入出力装置210に表示する。また、予測部412は、予測したトナー残量情報(残量または残日数)が所定の閾値に達したこと(トナーロー)を示すイベントの発生を、イベント管理部407を介して管理サーバ106に通知する。
図5は、管理サーバ106のソフトウェア構成を示す図である。
管理サーバ106は、通信部501、記憶部502、表示部503、コマンド解析部504、レスポンス生成部505、管理部506、アラーム生成部513等を有する。通信部501は、画像形成装置102と通信を行う。
管理サーバ106は、通信部501、記憶部502、表示部503、コマンド解析部504、レスポンス生成部505、管理部506、アラーム生成部513等を有する。通信部501は、画像形成装置102と通信を行う。
具体的には、通信部501は、画像形成装置102から送信されるデバイス情報や画像形成装置102で発生したイベント、例えば、トナーボトル交換イベント当のイベント情報を受信する。また、通信部501は、画像形成装置102へ通信スケジュールの指示や、各種設定情報、保守に必要な情報等を送信する。
記憶部502は、ROM302、RAM303、記憶装置304等への情報の格納や読み出しといった記憶制御を行う。記憶部502は、例えば、デバイス情報や販売会社情報、顧客情報等を格納する。表示部503は、記憶部502に格納された画像形成装置102の状態情報や設定情報等のデバイス情報をWeb画面として入出力装置308に表示する。管理サーバ106では、WWWサーバプログラムが動作しており、これにより販売会社のサービスマン等がPC上のWebブラウザを用いて上述した各種情報を閲覧することができる。以下、管理サーバ106が提供するWeb画面をポータルサイトと呼ぶ。
コマンド解析部504は、画像形成装置102から送信された要求(コマンド)を解析し、解析した結果を記憶部502、表示部503、および管理部506に反映させる。レスポンス生成部505は、コマンド解析部504により解析されたコマンドに対する画像形成装置102へのレスポンスを生成する。
管理部506は、画像形成装置102を監視し保守を行うために必要な情報を管理する。管理部506は、通知管理部507、販売会社管理部508、デバイス情報管理部509、顧客管理部510、イベント受信部511、および在庫管理部512から構成される。通知管理部507は、通知内容や通知先の指定を行い、通知情報を生成する。通知には、例えば、画像形成装置102を保守するサービスマンを手配するシステム(不図示)への保守依頼を行う通知や消耗品の補充依頼を行う通知がある。
販売会社管理部508は、顧客環境に設置された画像形成装置102の管理、保守(サポート)を行う販売会社の情報を管理する。デバイス情報管理部509は、保守対象の画像形成装置102のデバイス情報を管理する。デバイス情報管理部509の管理対象となる情報は、画像形成装置102の識別情報、異常などの状態情報、保守履歴、画像形成装置102の管理者情報、画像形成装置102の消耗品管理情報等である。
顧客管理部510は、画像形成装置102を設置する顧客(ユーザ)の情報を管理する。顧客の情報は、顧客が利用する画像形成装置102の識別情報や、顧客と販売会社との保守契約に関する情報を含む。イベント受信部511は、画像形成装置102で発生したイベント情報を、通信部501を介して受信する。イベント受信部511が受信するイベント情報は、例えば、トナーボトル交換イベントや、トナー残量情報(残量または残日数)が所定の閾値に達したことを示すイベント等のイベント情報である。
本実施形態では、トナーボトル交換に関連するイベントとして管理サーバ106に送信されるイベント情報には、トナーボトルの新品配送に係るアラームがある。具体的には、トナーボトルのトナー残量情報(残量、残日数)が所定の閾値に達したことから、トナーを使い切る前に交換用のトナーボトルの配送を促す「事前配送アラーム」がある。所定の閾値は、トナーの残量または交換までの残日数が少なくなり、新しいトナーボトルの配送手配が必要となることを示す値であり、トナーボトルの配送に要する日数を鑑みて任意の値が設定できる。
また、トナーボトル交換に関連するイベントとして管理サーバ106に送信されるその他のイベント情報として、新しいトナーボトルが装着されたことを通知するアラームやトナーボトルが使い切られる前に途中で取り出されたことを通知するアラーム等を含む。また、その他のイベント情報として、例えば、事前配送アラームとは別に、トナー残量が所定の閾値以下となったことを通知するトナーローアラームを含んでいてもよい。
事前配送アラームと、トナーローアラームとでは、イベント発生の条件となる閾値が異なる。これは、事前配送アラームが、使用中のトナーボトルが使い切られる前の適切なタイミングで新しいトナーボトルの配送完了させるためのイベントであり、ユーザの利用状況に依存して閾値の調整が行われるためである。
つまり、事前配送アラームは、他のイベント情報に比べて画像形成装置102を利用するユーザの利用状況により依存する。なお、本実施形態では、画像形成装置102からのアラームとは、画像形成装置102の障害ではなく、通知または記録すべきイベントとして定義する。画像形成装置102は、送信部401により、上述した各種アラームを管理サーバ106やその他の外部のシステムに通知することができる。
イベント受信部511は、受信したイベント情報をデバイス情報管理部509に格納する。また、イベント受信部511は、事前配送アラームを受信すると、新しいトナーボトルの自動配送を依頼するメッセージを作成し、通信部501を介して販売会社の配送システム109に送信する。すなわち、イベント受信部511は、配送システム109に対して新しいトナーボトルの配送指示を行う。
これにより、トナーボトルの交換時期が来る前に新しいトナーボトルが自動的にユーザへ配送される。したがって、ユーザ自らが画像形成装置102の表示装置等で表示されるトナー残量情報等を監視し、適切なタイミングで新しいトナーボトルを発注するといった手間を省くことができる。
また、イベント受信部511は、画像形成装置102から管理サーバ106に対する各種情報の取得要求を受信する。イベント受信部511は、該取得要求を受信すると、レスポンス生成部505を介して画像形成装置102が必要とする情報を含むレスポンスを生成し、通信部501を介して画像形成装置102へ送信する。
在庫管理部512は、顧客情報に関連付けて、画像形成装置102で交換可能なトナーボトルや定着器などの部品、回収トナーボックス等、顧客が利用できる消耗品の在庫数を在庫情報として管理する。在庫管理部512は、管理サーバ106において、顧客が消耗品を交換し、在庫から新しい消耗品を利用したことを示す通知を画像形成装置102から受信すると、該当する顧客の在庫情報を更新、すなわち在庫数を減算する。
また、在庫管理部512は、顧客が利用できる消耗品の在庫数が少なくなると、自動配送を依頼するメッセージを作成し、通信部501を介して販売会社などに消耗品の配送を指示する。アラーム生成部513は、通常は画像形成装置102が生成し管理サーバ106に通知するイベント情報を、擬似的に生成する。
例えば、顧客に対して予備のトナーボトルの配送が必要と判断した際に、画像形成装置102の生成する事前配送アラームの代わりとなるイベント情報を、イベント受信部511からの指示を受けて擬似的に生成する。これにより、画像形成装置102のからのイベント通知なしに消耗品の配送を指示するためのアラームを疑似的に生成することができる。なお、疑似アラームに関連する処理の詳細については、図11を用いて後述する。
図6は、管理サーバ106が、画像形成装置102から受信するイベント情報のデータ構造の一例を示す図である。
なお、図6では、画像形成装置102から送信されるイベント情報の一例として事前配送アラームを例に説明する。すなわち、図6に示すイベント情報は、画像形成装置102において、トナーボトルのトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得る日数が所定の閾値に達したことを示すイベントが発生した場合に管理サーバ106に通知されるイベント情報である。その他のイベント情報についても同様のデータ構成とする。
なお、図6では、画像形成装置102から送信されるイベント情報の一例として事前配送アラームを例に説明する。すなわち、図6に示すイベント情報は、画像形成装置102において、トナーボトルのトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得る日数が所定の閾値に達したことを示すイベントが発生した場合に管理サーバ106に通知されるイベント情報である。その他のイベント情報についても同様のデータ構成とする。
イベント情報は、画像形成装置102において各種イベントが発生した際に生成され、管理サーバ106に送信される。イベント情報は、例えば、XML形式で記述され、HTTPS等の暗号化プロトコルを用いて管理サーバ106に送信される。しかし、イベント情報の形式や送信する際の通信プロトコル等はこれに限定するものではない。
トナーボトルのトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得る日数が所定の閾値に達したことを示すイベント情報は、画像形成装置102からのアラーム(事前配送アラーム)として管理サーバ106へ通知される。なお、上述したように、本実施形態では、画像形成装置102からのアラームとは、画像形成装置102の障害ではなく、通知または記録すべきイベントとして定義する。画像形成装置102のアラームは、トナーボトルに関するイベントに限らず、「用紙切れ」や「ステープル切れ」等のイベントも含む。
これらのイベントは、管理サーバ106においてコードで管理されており、イベント毎に対応するコードが存在する。イベント情報には、これらのコードが後述するアラームコード607およびアラームサブコード608として含まれる。以下、イベント情報に含まれる各項目について説明する。
図6に示すように、イベント情報は、デバイス識別情報601とアラーム情報605とから構成される。デバイス識別情報601は、画像形成装置102を識別するための情報であり、本実施形態では、IPアドレス602、シリアルナンバー603、製品名称604等の情報を含む。アラーム情報605は、画像形成装置102で発生したイベントの内容を示す情報であり、発生時刻606、アラームコード607、アラームサブコード608、拡張情報609、カウンタ値610を含む。
発生時刻606は、イベントが発生した時刻を示し、例えば、事前配送アラームの場合、予測部412が予測したトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得る日数が予め設定された所定の閾値に達したことを検知した時刻が記録される。アラームコード607は、上述した各イベントに対応するコードであり、画像形成装置102で発生したイベントの内容を示す情報をコード化したものである。
本実施形態では、アラームコード607により、画像形成装置102において発生したイベントが、トナー残量やトナーボトルの交換が必要となり得る日数が予め設定された所定の閾値に達したことを通知するイベントであることが特定される。
アラームサブコード608は、イベントの内容の詳細を示す情報をコード化したものである。例えば、アラームサブコード608は、トナーボトルに関連するイベント情報の場合、イベントの対象であるトナーボトルのトナーの色情報等を示す。また、例えば、トナーボトルの交換に関連するイベント情報において、アラームサブコード608には、新しいボトルが装着されたのか、使い切られる前に途中で取り出されたのか等の情報がサブコード化されて設定されてもよい。
拡張情報609は、アラームコード607やアラームサブコード608のみでは表現できないイベント固有の情報を記録する。例えば、事前配送アラームの場合、イベントの対象であるトナーボトルの識別情報(トナーボトルID)やイベントが発生した時点でのトナーボトルのトナー残量情報(残量または残日数)が記録される。カウンタ値610は、イベントが発生した時点で画像形成装置102がカウントしたトータルカウンタ値を記録する。
図7は、画像形成装置102が事前配送アラームを送信するまでの処理を説明するフローチャートである。
詳細には、画像形成装置102が、トナーボトルのトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数が所定の閾値に達したことを通知するイベント情報(事前配送アラーム)を管理サーバ106へ送信するまでの処理を示す。図7の説明の前に、画像形成装置102の予測部412が図7の処理において参照するトナー交換履歴テーブルについて説明する。
詳細には、画像形成装置102が、トナーボトルのトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数が所定の閾値に達したことを通知するイベント情報(事前配送アラーム)を管理サーバ106へ送信するまでの処理を示す。図7の説明の前に、画像形成装置102の予測部412が図7の処理において参照するトナー交換履歴テーブルについて説明する。
図15は、画像形成装置102が交換されたトナーボトルの情報を管理するための交換履歴テーブルの一例を示す図である。
ボトル検知部409が、トナーボトルが交換されたことを検知し、デバイスインタフェース416を介してイベント管理部407へ通知すると、イベント管理部407が、トナー履歴交換テーブルを更新する。トナー交換履歴テーブルは、トナー交換日時、ボトル識別子、トナーボトル種別、使用開始時カウンタ、使用終了時カウンタ、実使用カウンタ、および事前配送アラーム発行済フラグの各カラムから構成される。
ボトル検知部409が、トナーボトルが交換されたことを検知し、デバイスインタフェース416を介してイベント管理部407へ通知すると、イベント管理部407が、トナー履歴交換テーブルを更新する。トナー交換履歴テーブルは、トナー交換日時、ボトル識別子、トナーボトル種別、使用開始時カウンタ、使用終了時カウンタ、実使用カウンタ、および事前配送アラーム発行済フラグの各カラムから構成される。
トナー交換日時カラムには、保守対象の画像形成装置102においてトナーボトルの交換が行われた日時が格納される。ボトル識別子カラムには、画像形成装置102にボトルが装着された際に、ボトルID検知部411が、該トナーボトルが備える記憶装置から取得したトナーボトルの識別情報が格納される。トナーボトル種別カラムには、画像形成装置102に装着されたトナーボトルの種別(型式)が格納される。
使用開始時カウンタカラムには、装着されたトナーボトルの使用が開始された時点での画像形成装置102において印刷された印刷枚数をカウントした値が格納される。使用終了日時カウンタカラムには、画像形成装置102においてトナーボトルの交換が行われた時点で、取り出されたトナーボトルが最後に使用された時の画像形成装置102において印刷された印刷枚数をカウントした値が格納される。
実使用カウンタカラムには、画像形成装置102において、該当のトナーボトルが関与した印刷枚数をカウントした値が格納される。つまり、実施用カウンタに格納された値は、該当のトナーボトルが画像形成装置102に装着されてから取り出されるまでに、画像形成装置102において印刷された印刷枚数を示す。
事前配送アラーム発行済フラグカラムには、該当のレコードが示すトナーボトルの交換に際して、事前配送アラームが発行済であるかを示す情報である。言い換えると、トナーボトルの交換に際して、交換用のトナーボトルの配送指示が行われたか否かを示す情報である。事前配送アラーム発行済フラグは、予測部412が、事前配送アラームを発行した際に初期値であるOFF(0)から発行済みを示すON(1)へ更新される。
図7の説明に戻る。まず、ステップS701において、予測部412は、画像形成装置102に装着されているトナーボトルの何れかにおいて、トナーボトルのトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得る日数が予め設定された所定の閾値に達したことを検知する。ステップS702において、予測部412は、トナー交換履歴テーブル(図15)を参照し、該当のトナーボトルを対象とする事前配送アラームが発行済であるか判断する。
つまり、トナー交換履歴テーブルの該当のトナーボトルを示すレコードにおいて、事前配送アラーム発行済フラグカラムの値がON(1)であるか判断する。事前配送アラームを発行済の場合、図7の処理は終了する。一方、事前配送アラームを発行済ではない場合、処理はステップS703へ進む。ステップS703において、送信部401は、イベント管理部407を介して事前配送アラームを生成し、生成した事前配送アラームを管理サーバ106へ送信する。なお、ステップS703の処理の詳細は、図8を用いて後述する。
ステップS704において、予測部412は、トナー交換履歴テーブル(図15)の事前配送アラーム発行済フラグカラムの値をON(1)に更新し、図7に示す処理を終了する。以上の処理により、1つのトナーボトルに対して、事前配送アラームが発行されないことや重複して発行されてしまうことを抑止することができる。
図8は、ステップS703の処理の詳細を説明するフローチャートである。
ステップS801において、送信部401は、事前配送アラームとして送信するデータ(図6)を生成する。アラームコード607には、事前配送アラームの対象となるトナーボトルのトナー残量情報(残量または残日数)が所定の閾値に達したことを通知するイベントが発生したことを示すアラームコードを設定する。
ステップS801において、送信部401は、事前配送アラームとして送信するデータ(図6)を生成する。アラームコード607には、事前配送アラームの対象となるトナーボトルのトナー残量情報(残量または残日数)が所定の閾値に達したことを通知するイベントが発生したことを示すアラームコードを設定する。
ステップS802において、送信部401は、事前配送アラームとして送信するデータのアラームサブコード608を決定する。アラームサブコード608には、例えば、アラームの対象となるトナーボトルの色情報等が設定されてもよい。なお、本実施形態では、事前配送アラームにはアラームサブコード608を設定しないものとする。
ステップS803において、送信部401は、拡張情報609に設定する情報を記憶部402から取得する。詳細には、送信部401は、記憶部402から、予測部412が算出した現時点での該イベントが発生したトナーボトルのトナー残量を取得し、拡張情報609に取得したトナー残量を設定する。
ステップS804において、送信部401は、さらに、記憶部402に予測部412が算出した該当のトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数に関する情報が存在するか確認する。該当のトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数に関する情報が存在する場合、処理はステップS805へ進み、日数に関する情報が存在しない場合、処理はステップS806に進む。
ステップS805において、送信部401は、記憶部402から該当のトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数に関する情報を取得し、拡張情報609に取得した日数に関する情報を設定する。ステップS806において、送信部401は状態管理部404が管理する現時点でのトータルカウンタ値を取得し、カウンタ値610に取得したカウンタ値を設定する。そして、送信部401は、上述したように各項目の値を設定することにより生成した事前配送アラームを管理サーバ106へ送信する。送信部401が送信を完了すると、図8の処理は終了する。
図9は、消耗度予測機能が更新されたことによる事前配送アラームの発行を制御する処理を説明するフローチャートである。
消耗度予測機能で用いるロジックが変更された後に、予測部412が算出したトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)が、所定の閾値を過ぎていた場合に、事前配送アラームが発行されない。そして、変更前のロジックにおいても、事前配送アラームが未発行であった場合、該当のトナーボトルに対して事前配送アラームが未送信のため、管理サーバ106にて必要な配送指示が行われない可能性がある。
消耗度予測機能で用いるロジックが変更された後に、予測部412が算出したトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)が、所定の閾値を過ぎていた場合に、事前配送アラームが発行されない。そして、変更前のロジックにおいても、事前配送アラームが未発行であった場合、該当のトナーボトルに対して事前配送アラームが未送信のため、管理サーバ106にて必要な配送指示が行われない可能性がある。
また一方、ロジックが変更された後に、予測部412が算出したトナー残量またはトナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)が、所定の閾値に達していなかった場合に、変更後のロジックで閾値に達した後に事前配送アラームが発行される。しかし、変更前のロジックにおいても、事前配送アラームが既に発行済の場合には、該当のトナーボトルに対して事前配送アラームが重複して送信されてしまう可能性がある。図9に示す処理は、上述したような、事前配送アラームが発行されない、または重複して発行されることを抑止するための処理である。
まず、ステップS901において、予測部412は、ファームウェアの更新等が行われたことにより、予測部412における消耗度予測機能が更新されたことを検知する。ステップS902において、予測部412は、該更新によって、消耗度を予測するロジックが追加されたか判断する。詳細には、予測部412は、消耗品の新品配送に係るアラーム(事前配送アラーム)を発行すべきかを判定するための閾値と比較すべき期間を、ユーザの利用状況と消耗品の状態に従い計算するロジックが追加されたか判断する。
消耗品がトナーボトルの場合を例に説明すると、上述したロジックは、事前配送アラームを発行すべきかを判定するための閾値と比較すべき期間を、ユーザの利用状況とトナーボトルの状態としての現時点でのトナー残量とに従い計算するロジックである。閾値と比較すべき期間とは、トナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)のことである。以下、該ロジックを残日数予測ロジックと呼ぶことにする。
残日数予測ロジックが追加されたと判断された場合、処理はステップS903へ進み、残日数予測ロジックが追加されていないと判断された場合、処理はステップS906へ進む。ステップS903において、予測部412は、ユーザの利用状況を残日数予測ロジックに反映するための学習を開始する。具体的には、消耗品がトナーボトルの場合、ユーザの利用状況として印刷枚数を学習に利用する。そして、印刷枚数に関して、ユーザの利用実績の収集を行い、残日数予測ロジックに反映する。
ステップS904において、予測部412は、トナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)の予測を行うために最低限必要なユーザの利用実績が収集され、収集されたデータに基づく学習結果が残日数予測ロジックに反映されたか判断する。言い換えると、予測部412は、残日数予測ロジックを発動するための準備が整ったかを判断する。学習結果が残日数予測ロジックに反映されたと判断された場合、処理はステップS905へ進み、学習結果が残日数予測ロジックに反映されていないと判断された場合、十分にデータが収集され、その学習結果が反映されるまでステップS904の処理を続行する。
ステップS905において、予測部412は、画像形成装置102の消耗度予測機能に用いるロジックを変更する。具体的には、事前配送アラームを発行すべきかを判定するためにトナー残量を予測するロジックに代わって残日数予測ロジックを発動させる。これにより、画像形成装置102において、事前配送アラームが発生する際のトリガーが、トナー残量が所定の閾値に達するイベントの発生から残日数が所定の閾値に達するイベントの発生へ変更される。また、画像形成装置102の表示部406において表示される消耗品の消耗度を表す情報が、残量(%)から残日数(日)へ変更される。
ステップS906において、予測部412は、現時点でのトナーボトルの消耗度を、消耗度予測機能に用いるロジックにより算出し、算出した値を記憶部402へ記憶する。なお、ステップS902にて、残日数予測ロジックが追加された判断された場合、ステップS906では、消耗度は残日数予測ロジックにより算出される。一方、ステップ902にて、残日数予測ロジックが追加されていないと判断された場合、ステップS906では、消耗度としてトナー残量の予測値が算出される。
また、ステップS902において、残日数予測ロジックが追加されていないと判断された場合、図9に示す処理を終了してもよい。なお、画像形成装置102に装着されているトナーボトルが複数ある場合、そのうちの1つトナーボトルを処理の対象とする。そして、装着されている全てのトナーボトルが処理の対象となるように、ステップS906〜S911の処理は繰り返される。
ステップS907において、予測部412は、トナー交換履歴テーブル(図15)を参照し、画像形成装置102に装着されているトナーボトルを対象とする事前配送アラームが発行済であるか判断する。つまり、トナー交換履歴テーブルの該当のトナーボトルを示すレコードにおいて、事前配送アラーム発行済フラグカラムの値がON(1)であるか判断する。
事前配送アラームを発行済であると判断された場合、処理はステップS911へ進み、事前配送アラームを発行済ではないと判断された場合、処理はステップS908へ進む。ステップS908において、ステップS906にて算出された消耗度が、予め設定された所定の閾値に達しているか判断する。消耗度が所定の閾値に達していると判断された場合、処理はステップS909へ進み、消耗度が所定の閾値に達していないと判断された場合、処理はステップS911へ進む。
ステップS909において、予測部412は、イベント管理部407および送信部401を介して事前配送アラームを生成し、生成した事前配送アラームを管理サーバ106へ送信することで交換用のトナーボトルの配送指示を行う。なお、ステップS909の処理は、図7のステップS703および図8に示した処理と同様である。
ステップS910において、予測部412は、トナー交換履歴テーブル(図15)の事前配送アラーム発行済フラグカラムの値をON(1)に更新する。ステップS911において、画像形成装置102に現在利用中の全てのトナーボトルについて事前配送アラームの発行有無の確認が済んだか、詳細にはステップS906〜S910の処理が完了したか判断する。
全てのトナーボトルについて事前配送アラームの発行有無の確認が済んでいる場合、図9に示す処理を終了する。一方、全てのトナーボトルについて事前配送アラームの発行有無の確認が済んでいない場合、処理はステップS906に戻る。
このように、予測部412は、稼働中の画像形成装置における消耗品の消耗度予測機能が更新された後、最初に算出されたトナーボトルの消耗度が、予め設定された所定の閾値を過ぎていた場合、該トナーボトルを対象とする事前配送アラームを発行する。これにより、管理サーバ106において交換用のトナーボトルの配送指示が行われる。
これにより、稼働中の画像形成装置102において消耗品の消耗度予測機能が更新されたことにより、事前配送アラームが発行されない、または重複して発行されることを抑止することができる。
図10は、管理サーバ106側で実行される交換用の消耗品の配送漏れを抑止するための処理を説明するフローチャートである。
図10の説明の前に、管理サーバ106が図10の処理において参照する部品カウンタ履歴テーブルについて説明する。
図10の説明の前に、管理サーバ106が図10の処理において参照する部品カウンタ履歴テーブルについて説明する。
図12は、管理サーバ106のデバイス情報管理部509が、ユーザ先における消耗品の消耗度を示す情報を管理するための部品カウンタ履歴テーブルの一例を示す図である。
部品カウンタ履歴テーブルは、画像形成装置102から管理サーバ106に送信される消耗品の消耗度を示す情報が格納される。以下、消耗品の消耗度を示す情報を部品カウンタ情報と呼ぶことにする。
部品カウンタ履歴テーブルは、画像形成装置102から管理サーバ106に送信される消耗品の消耗度を示す情報が格納される。以下、消耗品の消耗度を示す情報を部品カウンタ情報と呼ぶことにする。
本実施形態では、画像形成装置102は、例えば、少なくとも1日1回は部品カウンタ情報を管理サーバ106へ送信するものとする。部品カウンタ情報は、1以上の消耗品の消耗度を示す情報を含む。デバイス情報管理部509が、画像形成装置102から部品カウンタ情報を受信すると、受信した情報により部品カウンタ履歴テーブルを更新する。販売会社は、部品カウンタ情報に基づいて、ユーザ先に設置された画像形成装置102の消耗品の消耗度を随時把握し、適切なタイミングでユーザ先での消耗品の交換を実施する。
部品カウンタ履歴テーブルは、受信日時、部品コード、消耗度、寿命、残日数、トータルカウンタ、前回交換日、配送閾値、事前配送対象フラグ、事前配送アラーム発行済フラグの各カラムから構成される。受信日時カラムには、保守対象の画像形成装置102からデバイス情報管理部509が部品カウンタ情報を受信した日時が格納される。部品コードカラムには、部品カウンタ情報に含まれる消耗品の型番を示す情報が格納される。
消耗度カラムには、部品カウンタ情報に含まれる消耗品の消耗度(%)を示す情報が格納される。寿命カラムには、部品カウンタ情報に含まれる消耗品の寿命情報、すなわち、消耗品の交換が必要となるまでの平均印刷枚数を示す情報が格納される。残日数カラムには、部品カウンタ情報に含まれる消耗品の交換時期が来るまでの日数を示す情報が格納される。例えば、消耗品がトナーボトルの場合、トナーボトルが空になるまでの日数が格納される。
トータルカウンタカラムには、画像形成装置102が部品カウンタ情報を送信した時点での該画像形成装置102のトータルカウンタ値が格納される。前回交換日時カラムには、保守対象の画像形成装置102において、該当の消耗品を前回交換した日時を示す情報が格納されている。
配送閾値カラムには、部品カウンタ情報に含まれる消耗品の新品配送に係るアラーム(事前配送アラーム)を発行すべきかを判定するための閾値であり、該判定は、部品カウンタ情報に含まれる消耗品の交換が必要となり得るまでの日数(残日数)と比較される。トナーボトルの場合、上述したように、予測部412がユーザの利用状況とトナーボトルの現時点でのトナー残量とに従い計算した残日数が配送閾値カラムの値に格納された所定の閾値と比較され、該閾値に達した場合に、事前配送アラームが発行される。
事前配送対象フラグカラムには、部品カウンタ情報に含まれる消耗品が、交換時期が来る前に交換用の消耗品を配送する事前配送の対象であるか否かを示す情報が格納される。事前配送の対象である場合、事前配送対象フラグとして1が設定され、事前配送の対象ではない場合、事前配送対象フラグとして0が設定される。
事前配送アラーム発行済フラグカラムには、部品カウンタ情報に含まれる消耗品で事前配送アラームが管理サーバ106へ送信済みか、未送信かを示す情報が格納される。事前配送アラームを管理サーバ106が受信済みの場合、事前配送アラーム発行済フラグとして1が設定され、管理サーバ106が未受信の場合、事前配送アラーム発行済フラグとして0が設定される。事前配送アラーム発行済フラグは、イベント受信部511が事前配送アラームを受信した際に1に更新する。また、消耗品が交換され、部品カウンタ履歴テーブルの該当の消耗品の消耗度がリセットされた時点で、0にリセットされる。
図10の説明に戻る。まず、ステップS1001において、画像形成装置102から部品カウンタ情報が送信されると、管理サーバ106のデバイス情報管理部509が通信部501を介して該部品カウンタ情報を受信する。そして、デバイス情報管理部509は、受信した部品カウンタ情報を、部品カウンタ履歴テーブル(図12)に格納する。
ステップS1002において、デバイス情報管理部509は、受信した部品カウンタ情報の中に、トナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)を示す情報が含まれるか判断する。この情報は、画像形成装置102の予測部412が、残日数予測ロジックを用いて算出した情報である。
なお、受信した部品カウンタ情報の中に消耗品がトナーボトルの情報が複数ある場合、ステップS1002以降の処理はその中の1つのトナーボトルの情報を処理の対象とする。そして、全てのトナーボトルの情報が処理の対象となるように、ステップS1002〜S1007の処理は繰り返される。
処理対象の部品カウンタ情報の中にトナーボトルの残日数を示す情報が含まれる場合、処理はステップS1003へ進み、処理対象の部品カウンタ情報の中にトナーボトルの残日数を示す情報が含まれていない場合、処理はステップS1007に進む。ステップS1003において、デバイス情報管理部509は、処理対象の部品カウンタ情報の残日数が配送閾値に達しているか判断する。
なお、配送閾値は、管理サーバ106が画像形成装置102から受信した情報であり、画像形成装置102において予め設定されたトナーボトルの事前配送アラームを発行すべきかを判定するための閾値のことである。図12に示す例では、部品コードが「TONER−1(C)」のトナーボトルは、残日数が8日であるのに対して、配送閾値が10日であるため、残日数が配送閾値を過ぎている(達しいる)と判断される。
ステップS1003にて、処理対象の部品カウンタ情報の残日数が配送閾値に達していると判断された場合、処理はステップS1004へ進む。一方、ステップS1003において、処理対象の部品カウンタ情報の残日数が配送閾値に達していないと判断された場合、処理はステップS1007へ進む。ステップS1004において、デバイス情報管理部509は、処理対象の部品カウンタ情報が示すトナーボトルの事前配送アラームを受信済か判断する。
言い換えると、デバイス情報管理部509は、ユーザに対して新しいトナーボトルの配送手配が済んでいるかを判断する。デバイス情報管理部509は、処理対象の部品カウンタ情報が示すトナーボトルの事前配送アラームを受信済か否かを、部品カウンタ履歴テーブル(図12)の該当レコードの事前配送アラーム発行済フラグカラムの値が1か否かで判断する。
事前配送アラームを受信済であると判断された場合、処理はステップS1007へ進み、事前配送アラームを受信していないと判断された場合、処理はステップS1005へ進む。ステップS1005において、デバイス情報管理部509は、アラーム生成部513へ事前配送アラームの代わりとなるアラームが必要である旨を通知し、アラーム生成部513は、事前配送アラームの代わりとなるアラームを擬似的に生成する。以下、事前配送アラームの代わりとなるアラームを、予備配送アラームと呼ぶことにする。
予備配送アラームが発行されたことに応じて、在庫管理部512は、配送システム109に対してトナーボトルの自動配送を依頼するメッセージを送信する。メッセージの送信は、例えば、メール等で行われる。ステップS1006において、デバイス情報管理部509は、部品カウンタ履歴テーブル(図12)を更新する。詳細には、処理対象の部品カウンタ情報を示すレコードの事前配送アラーム発行済フラグカラムの値を1に更新する。
ステップS1007において、デバイス情報管理部509は、ステップS1001にて受信した部品カウンタ情報のうち、消耗品がトナーボトルの情報である全ての部品カウンタ情報について、ステップS1002〜S1006の処理が完了したか判断する。消耗品がトナーボトルの情報である全ての部品カウンタ情報についてステップS1002〜S1006の処理が完了した場合、図12に示す処理は終了し、完了していない場合、処理はステップS1002へ戻る。
このように、稼働中の画像形成装置における消耗品の消耗度予測機能が更新され、消耗度予測ロジックが変更された後、最初に受信した部品カウンタ情報に基づき、管理サーバ106側で以下が実行される。管理サーバ106は、その時点で利用中のトナーボトルの交換が必要となり得る日数(残日数)が、画像形成装置において設定された所定の閾値に達していた場合、該トナーボトルを対象とする予備配送アラームを発行する。
そして、管理サーバ106は、交換用の新しいトナーボトルの配送指示を行う。これにより、画像形成装置102において消耗度予測機能が更新されたことに起因して事前配送アラームが発行されない場合であっても、必要な消耗品の配送指示が行われないことを管理サーバ106側で回避できる。
図11は、管理サーバ106側で実行される交換用の消耗品の配送指示が重複してなされることを抑止するための処理を説明するフローチャートである。
ステップS1101において、画像形成装置102から事前配送アラームが発行されると、管理サーバ106のイベント受信部511が通信部501を介して該アラームを受信する。
ステップS1101において、画像形成装置102から事前配送アラームが発行されると、管理サーバ106のイベント受信部511が通信部501を介して該アラームを受信する。
ステップS1102において、イベント受信部511は、受信した事前配送アラームを、イベント情報の履歴を管理するデバイス情報管理部509に格納する。ステップS1103において、イベント受信部511は、受信した事前配送アラームのアラームコード607から、事前配送アラームの対象であるトナーボトルを特定し、該トナーボトルに対して既に事前配送アラームを受信済か否かを判断する。
事前配送アラームを受信済か否かは、部品カウンタ履歴テーブル(図12)の該当レコードのトナーボトルを示すレコードの事前配送アラーム発行済フラグカラムの値が1であるか否かで判断する。事前配送アラームを受信済であると判断された場合、図11に示す処理は終了する。
一方、事前配送アラームをまだ受信していないと判断された場合、処理はステップS1104へ進む。ステップS1104において、デバイス情報管理部509は、部品カウンタ履歴テーブル(図12)の該当レコードの事前配送アラーム発行済フラグカラムの値を1に更新する。ステップS1105において、在庫管理部512は、配送システム109に対してトナーボトルの自動配送を依頼するメッセージを送信する。
このように、稼働中の画像形成装置から事前配送アラームを受信すると、管理サーバ106は、該事前配送アラームの対象であるトナーボトルの種別を特定し、該当のトナーボトルの事前配送アラームを既に受信済であるか判断する。そして、既に事前配送アラームを受信済であった場合、配送システム109に対して今回受信した事前配送アラームに応じた交換用の新しいトナーボトルの配送指示は行わないように制御される。
(第2実施形態)
第1実施形態では、稼働中の画像形成装置の消耗度予測機能に用いるロジックが変更されたことにより、交換用の消耗品の配送漏れおよび配送指示の重複を画像形成装置102または管理サーバ106が抑止する処理について説明した。
第1実施形態では、稼働中の画像形成装置の消耗度予測機能に用いるロジックが変更されたことにより、交換用の消耗品の配送漏れおよび配送指示の重複を画像形成装置102または管理サーバ106が抑止する処理について説明した。
これに対して本実施形態では、消耗度予測機能に用いるロジックを発動させるタイミングを制御することにより、上述した事柄の発生を抑止する処理について説明する。なお、本実施形態におけるシステムおよび各装置の構成は第1実施形態と同一とする。以下、本実施形態に係るシステムおよび各装置の構成と同一構成のものには同一の符号を付し、その説明は省略する。
図13は、消耗度予測機能が更新されたことによる事前配送アラームの発行を制御する処理を説明するフローチャートである。
図9の説明の前に、画像形成装置102の予測部412が図13の処理において参照する予測ロジック変更管理テーブルについて説明する。
図9の説明の前に、画像形成装置102の予測部412が図13の処理において参照する予測ロジック変更管理テーブルについて説明する。
図16は、画像形成装置102において、消耗度予測機能に新しいロジックが追加され該ロジックを発動させる準備が整った後に、該ロジックを発動させるか否かを判断するために使用する予測ロジック変更管理テーブルの一例を示す図である。
予測ロジック変更管理テーブルは、フラグ更新日時、トナーボトル種別、待機フラグの各カラムから構成される。フラグ更新日時カラムには、予測部412が後述するステップS1306の処理にて同テーブルの待機フラグを更新した日時が格納される。
予測ロジック変更管理テーブルは、フラグ更新日時、トナーボトル種別、待機フラグの各カラムから構成される。フラグ更新日時カラムには、予測部412が後述するステップS1306の処理にて同テーブルの待機フラグを更新した日時が格納される。
トナーボトル種別カラムには、画像形成装置102にて現在利用されているトナーボトルの種別(色情報)が格納される。待機フラグカラムには、現在利用されているトナーボトルを対象として、消耗度予測機能が更新される前のロジックを用いてトナー残量を予測し、該トナー残量に基づいて事前配送アラームを発行済であるか否かを示す情報が格納される。待機フラグがON(1)の場合、事前配送アラームは発行済であることを示し、OFF(0)の場合、事前配送アラームはまだ発行されていないことを示す。
図13の説明に戻る。まず、ステップS1301において、予測部412は、ファームウェアの更新等が行われたことにより、予測部412における消耗度予測機能が更新されたことを検知する。ステップS1302において、予測部412は、該更新によって、消耗度を予測するロジックが追加されたか判断する。詳細には、予測部412は、残日数予測ロジックが追加されたか判断する。
残日数予測ロジックが追加されたと判断された場合、処理はステップS1303へ進み、残日数予測ロジックが追加されていないと判断された場合、図13に示す処理は終了する。ステップS1303において、予測部412は、ユーザの利用状況を残日数予測ロジックに反映するための学習を開始する。具体的には、第1実施形態のステップS903の処理と同様のため、その説明を省略する。
ステップS1304において、予測部412は、トナーボトルの交換が必要となり得るまでの日数(残日数)の予測を行うために最低限必要なユーザの利用実績が収集され、収集されたデータに基づく学習結果が残日数予測ロジックに反映されたか判断する。言い換えると、予測部412は、残日数予測ロジックを発動するための準備が整ったかを判断する。
残日数予測ロジックに学習結果が反映されたと判断された場合、処理はステップS1305へ進む。また一方、残日数予測ロジックに学習結果が反映されていないと判断された場合、十分にデータ収集され、その学習結果が反映されるまでステップS1304の処理を続行する。
ステップS1305において、予測部412は、トナー交換履歴テーブル(図15)を参照し、画像形成装置102に装着されているトナーボトルを対象とする事前配送アラームが発行済であるか判断する。つまり、トナー交換履歴テーブルの該当のトナーボトルを示すレコードにおいて、事前配送アラーム発行済フラグカラムの値がON(1)であるか判断する。
事前配送アラームを発行済の場合、処理はステップS1306へ進み、事前配送アラームを発行済ではない場合、処理はステップS1307へ進む。なお、画像形成装置102に装着されているトナーボトルが複数ある場合、そのうちの1つのトナーボトルを処理の対象とする。そして、装着されている全てのトナーボトルが処理の対象となるように、ステップS1305〜S1306の処理は繰り返される。
ステップS1306において、予測部412は、予測ロジック変更管理テーブル(図16)において、処理対象のトナーボトルの種別が一致するレコードの待機フラグカラムの値をON(1)に更新する。ステップS1307において、予測部412は、画像形成装置102に現在利用中の全てのトナーボトルについて事前配送アラームの発行有無の確認が済んだか、詳細にはステップS906〜S910の処理が完了したか判断する。
全てのトナーボトルついて事前配送アラームの発行有無の確認が済んでいる場合、ステップS1308へ進み、全てのトナーボトルついて事前配送アラームの発行有無の確認が済んでいない場合、処理はステップS1305に戻る。
ステップS1308において、予測部412は、予測ロジック変更管理テーブル(図16)において、画像形成装置102に現在利用中の全てのトナーボトルの種別に対応する待機フラグカラムの値がOFF(0)であるか判断する。言い換えると、ステップS1308において、予測部412は、画像形成装置102に現在利用中の全てのトナーボトルを対象とする事前配送アラームが未発行であるか判断する。
全てのトナーボトルを対象とする事前配送アラームが未発行である場合、処理はステップS1309へ進む。ステップS1309において、予測部412は、トナーボトルの画像形成装置102の消耗度予測機能に用いるロジックを変更する。具体的には、事前配送アラームを発行すべきかを判定するためにトナー残量を予測するロジックに代わって残日数予測ロジックを発動させる。
これにより、画像形成装置102において、事前配送アラームを発生する際のトリガーが、トナー残量が所定の閾値に達するイベントの発生から残日数が所定の閾値に達するイベントの発生へ変更される。また、画像形成装置102の表示部406において表示される消耗品の消耗度を表す情報が、残量(%)から残日数(日)へ変更される。
一方、ステップS1308にて、画像形成装置102に装着されているトナーボトルのうちいずれかのトナーボトルを対象とする事前配送アラームが発行済である場合、消耗度予測機能が更新されたこと検知した現時点ではロジックの変更を行わない。そして、図13に示す処理を終了する。
すなわち、消耗度予測機能に用いるロジックとして新しいロジックを発動させる前に、現在利用中のトナーボトルのうち1つに対してでも、変更前のロジックにより事前配送アラームが発行済の場合、新しいロジックの発動は行われない。この場合、後述する図14の処理に示すタイミングにおいて、消耗度予測機能に用いるロジックが発動される。
図14は、画像形成装置102による消耗度予測機能に用いるロジックを変更するタイミングを制御する処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS1401において、ボトル検知部409は、画像形成装置102においてトナーボトルが交換されたことを検知すると、イベント管理部407を介して予測部412へその旨通知する。
まず、ステップS1401において、ボトル検知部409は、画像形成装置102においてトナーボトルが交換されたことを検知すると、イベント管理部407を介して予測部412へその旨通知する。
ステップS1402において、予測部412は、予測ロジック変更管理テーブル(図16)において、今回交換されたトナーボトルの種別に該当するレコード待機フラグカラムの情報を参照する。ステップS1403において、予測部412は、予測ロジック変更管理テーブル(図16)において、今回交換されたトナーボトルの種別に該当するレコードの待機フラグカラムの値がON(1)か判定する。
待機フラグカラムの値がON(1)の場合、処理はステップS1404へ進み、予測部412は、該当レコードの待機フラグカラムの値をOFF(0)へ変更する。一方、待機フラグカラムの値がOFF(0)の場合、処理はステップS1405へ進む。ステップS1405において、予測部412は、予測ロジック変更管理テーブル(図16)において、全てのトナーボトルの種別の待機フラグカラムの値がOFF(0)であるか判定する。全てのトナーボトルの種別の待機フラグカラムの値がOFF(0)の場合、処理はステップS1406へ進む。
全てのトナーボトルの種別の待機フラグカラムの値がOFF(0)とは、ステップS1305において、事前配送アラームが発行済であると判断されたトナーボトルの全てが、残日数予測機能が追加された後に新しいトナーボトルに交換されたことを示す。つまり、残日数予測ロジックが追加される前のトナー残量に基づくロジックを用いることにより発行された事前配送アラームの対象となるトナーボトルが全て交換されたことを示す。
ステップS1406において、予測部412は、画像形成装置102の消耗度予測機能に用いるロジックを、残日数予測ロジックに変更し、該ロジックを発動する。これにより、画像形成装置102において、事前配送アラームを発生する際のトリガーが、トナー残量が所定の閾値に達するイベントの発生から残日数が所定の閾値に達するイベントの発生へ変更される。また、画像形成装置102の表示部406において表示される消耗品の消耗度を表す情報が、残量(%)から残日数(日)へ変更される。
一方、ステップS1405にて、全てのトナーボトルの種別の待機フラグカラムの値がOFF(0)ではない、すなわち待機フラグカラムがON(1)である種別のトナーボトルがある場合、図14の処理は終了する。言い換えると、1つでも待機フラグカラムがON(1)である種別のトナーボトルがある場合、新しいロジックの発動は行われない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
Claims (7)
- 消耗品の新品配送に係るアラームを発行すべきかを判定するための閾値と比較すべき期間を利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算するロジックを管理する管理手段と、
前記ロジックが発動したとき、現在利用中の消耗品で前記新品配送に係るアラームを未送信、かつ、前記利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算される期間が前記閾値を過ぎていると判断した場合には、前記アラームを発行する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記ロジックが発動したとき、前記利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算される期間が前記閾値に達しておらず、かつ、現在利用中の前記消耗品で前記新品配送に係るアラームが発行済みである場合、前記ロジックにより現在利用中の前記消耗品について計算された期間が前記閾値に達したとしても前記アラームを発行しない
ことを特徴とするジョブ処理装置。 - 前記ジョブ処理装置に装着された消耗品ごとに、該消耗品の新品配送に係るアラームが発行済みか否かを示す情報を記憶部に格納する格納手段をさらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載のジョブ処理装置。 - 前記ジョブ処理装置において、前記ロジックの発動の準備が整ったときに、該ロジックを発動する前に前記アラームが発行済みである場合、発行済みの該アラームの対象となった消耗品の交換が完了するまで、前記ロジックの発動はなされない
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジョブ処理装置。 - 前記消耗品は、トナーボトル、トナーカートリッジ、インクタンク、インクボトル、およびインクカートリッジのいずれかである
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のジョブ処理装置。 - 前記ジョブ処理装置は、用紙に対して記録剤を用いて画像形成を行う装置、または、記録剤を用いて3次元のオブジェクトを造形する装置である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のジョブ処理装置。 - ジョブ処理装置における方法であって、
消耗品の新品配送に係るアラームを発行すべきかを判定するための閾値と比較すべき期間を利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算するロジックを管理する管理工程と、
前記ロジックが発動したとき、現在利用中の消耗品で前記新品配送に係るアラームを未送信、かつ、前記利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算される期間が前記閾値を過ぎていると判断した場合には、前記アラームを発行する制御工程と、を有し、
前記制御工程では、前記ロジックが発動したとき、前記利用状況と現在の消耗品の状態とに従い計算される期間が前記閾値に達しておらず、かつ、現在利用中の前記消耗品で前記新品配送に係るアラームが発行済みである場合、前記ロジックにより現在利用中の前記消耗品について計算された期間が前記閾値に達したとしても前記アラームを発行しない
ことを特徴とするジョブ処理装置における方法。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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2018
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