JP2019161087A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャンバから外部への気体の流出および外部からチャンバ内への外気の流入を効果的に防止することのできる技術を提供する。【解決手段】本発明に係る基板処理装置1は、塗工膜が形成された基板Sが上面に載置される保持部12と、保持部に載置される基板を加熱する加熱部と、保持部に載置される基板の上方に気体が流通する流通空間を形成するチャンバ11と、流通空間の一方端で開口する給気口351を介して、流通空間へ加熱された気体を供給する給気部30と、流通空間を挟んで給気口とは反対側の流通空間の他方端で開口する排気口116を介して、流通空間から気体を排出する排気部50と、流通空間内の気圧とチャンバの外気の気圧との差圧を検出する検出部16と、その検出結果に基づき、差圧が低減するように、給気量および排気量の少なくとも一方を制御する制御部とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、基板を加熱処理する基板処理装置および方法に関し、特に基板表面に形成された塗工膜の成分を加熱により揮発させる基板処理技術に関するものである。
例えば半導体基板、表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等、各種の基板の処理工程においては、基板に塗工液を塗布した後、塗工液に含まれる成分を揮発させるという処理が広く用いられている。揮発を促進するために、基板が加熱されることがある。このような加熱処理を目的とする基板処理装置では、熱の放散を抑制してエネルギー効率を向上させるとともに、加熱により揮発した塗工液の成分が周囲に飛散するのを防止するため、チャンバ内で処理が行われるのが一般的である。この場合、加熱により揮発した塗工液の成分がチャンバ内で冷やされて析出し、チャンバ内壁面に付着することがある。このような付着物は基板に落下することで汚染源となり得る。
この問題に対応するため、例えば特許文献1、2に記載の基板処理装置では、チャンバの天井面に沿って、昇温された気体による気流を形成するための手段が設けられている。すなわち、チャンバの側部に加熱気体を吐出する給気口が設けられるとともに、基板を挟んで給気口とは反対側に設けられた排気口から加熱気体が排気される。これにより、揮発した塗工液の成分はチャンバ内で析出することなく外部へ排出される。
特開2008−251670号公報 特開2008−251863号公報
上記の特許文献1、2では、加熱気体のチャンバへの給気量およびチャンバからの排気量およびそれらの制御について明示がないが、安定的な気流を形成するという目的からは給気量と排気量とを等しくすることが前提になっていると考えられる。しかしながら、給気量と排気量とのバランスを失わせる種々の要因が存在する。例えば、揮発した塗工液の成分が排気経路内で析出し排気経路の断面積を縮小させることで排気量が低下し、結果として給気量が排気量を上回ってしまうという現象が起こり得る。
この例に限らず何らかの要因で給気量が排気量よりも大きくなると、チャンバの内圧が上昇し、チャンバから外部へ気体の漏れ出しが発生する。漏れ出す気体には塗工液から揮発した成分も含まれるため、そのような成分が周囲雰囲気で冷やされてチャンバの周囲で析出し、周囲の部品やチャンバに対し搬入・搬出される基板に付着するという問題が生じる。また、逆に排気量が給気量より大きくなると、温度低下の原因となる常温の外気や汚染物質等をチャンバ内に流入させてしまうという問題が生じる。これらのことから、上記従来技術においては、給気量と排気量とのバランスを常に維持する必要があるが、この点に関しては特に考慮されていない。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、チャンバ内に加熱された気体を導入しこれを排出する手段を有する基板処理装置において、チャンバから外部への気体の流出および外部からチャンバ内への外気の流入を効果的に防止することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明に係る基板処理装置の一の態様は、上記目的を達成するため、塗工膜が形成された基板が上面に載置される保持部と、前記保持部に載置される前記基板を加熱する加熱部と、前記保持部を収容し、前記保持部に載置される前記基板の上方に気体が流通する流通空間を形成するチャンバと、前記チャンバ内で前記流通空間の一方端で開口する給気口を介して、前記流通空間へ加熱された気体を供給する給気部と、前記チャンバ内で前記流通空間を挟んで前記給気口とは反対側の前記流通空間の他方端で開口する排気口を介して、前記流通空間から前記気体を排出する排気部と、前記流通空間内の気圧と前記チャンバの外気の気圧との差圧を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づき、前記差圧が低減するように、前記給気部による給気量および前記排気部による排気量の少なくとも一方を制御する制御部とを備えている。
また、この発明に係る基板処理方法の一の態様は、塗工膜が形成された基板をチャンバ内の保持部に載置して加熱する基板処理方法であって、上記目的を達成するため、前記チャンバは、前記基板の上方に気体が流通する流通空間を形成し、前記チャンバ内で前記流通空間の一方端で開口する給気口を介して、前記流通空間へ加熱された気体を供給するとともに、前記チャンバ内で前記流通空間を挟んで前記給気口とは反対側の前記流通空間の他方端で開口する排気口を介して、前記流通空間から前記気体を排気し、前記流通空間内の気圧と前記チャンバの外気の気圧との差圧を検出し、前記検出部の検出結果に基づき、前記差圧が低減するように、前記給気口からの給気量および前記排気口からの前記排気部による排気量の少なくとも一方を制御する。
このように構成された発明では、チャンバ内の気圧と外気の気圧との差圧が検出され、その検出結果に応じて給気量と排気量との少なくとも一方が制御される。チャンバ内の気圧が外気圧よりも高ければ内部気体の流出が発生し、逆の場合にはチャンバ内に外気が流入する。給気量と排気量とがそれぞれ所定値に制御されていたとしても、それらの僅かな変動やその他の外的要因で微小な気圧差が生じ得る。
しかしながら本発明では、給気量および排気量の少なくとも一方が、チャンバ内と外気との差圧の検出結果に基づいて制御されており、より具体的には気圧差を小さくするように制御されている。このため、チャンバ内と外気との気圧差の発生を抑制することがカノであり、気圧差に起因するチャンバからの内部気体の流出やチャンバへの外気の流入を効果的に防止することができる。
上記のように、本発明によれば、チャンバ内と外気との差圧が検出され、その差が小さくなるように給気量および排気量の少なくとも一方が制御される。このため、チャンバ内と外気との間の気圧差に起因するチャンバからの気体の流出およびチャンバへの外気の流入を効果的に防止することができる。
本発明に係る基板処理装置の一実施形態を示す図である。 本実施形態の基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 この実施形態における基板の加熱処理を示すフローチャートである。 加熱処理の変形例を示すフローチャートである。 複数の処理ユニットを有する基板処理システムの構成例を示す図である。
図1は本発明に係る基板処理装置の一実施形態を示す図である。また、図2は本実施形態の基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。この基板処理装置1は、表面に塗工液が塗布された、例えば半導体基板やガラス基板等の各種基板を受け入れて加熱することにより、塗工液中の溶媒成分を揮発させる目的に用いられるものである。例えば基板表面にフォトレジスト膜を形成する目的に、この基板処理装置1を用いることができる。なお、基板および塗工液の種類についてはこれに限定されるものではない。
図1に示すように、基板処理装置1は、基板Sに対する処理の主体となる処理ユニット10と、処理ユニット10に加熱気体を供給する給気ユニット30と、処理ユニット10から排出される気体を排気する排気ユニット50と、これらの各ユニットを制御して装置全体の動作を司る制御ユニット70とを備えている。
図1において処理ユニット10はその側面断面図が示されている。処理ユニット10は、基板Sを受け入れるチャンバ11を備えている。チャンバ11内で処理を行うことで、加熱処理によって揮発した塗工膜の成分が周囲へ飛散するのを防止するとともに、加熱される基板Sの周囲を覆うことで熱の放散を抑制しエネルギー効率を高めることができる。これらの目的のために、チャンバ11は、いずれも二重壁構造となった金属製、例えばステンレス製の天板111、側板112、底板113およびシャッタ114を箱型に組み合わせた構造となっている。
シャッタ114は、チャンバ11の一方側面に設けられた開口115に対して開閉自在に取り付けられており、閉状態ではパッキン116を介してチャンバ11の側面に押し付けられることで開口115を塞ぐ。一方、図1に点線で示すシャッタ117の開状態では、開放された開口115を介して外部との間で基板Sのやり取りを行うことができる。すなわち、図示しない外部の搬送ロボット等に保持される未処理の基板Sが、開口115を介してチャンバ11内に搬入される。またチャンバ11内の処理済みの基板Sが、搬送ロボット等によって外部へ搬出される。
チャンバ11の底部にはホットプレート12が設けられている。ホットプレート12はその上面が平坦な基板載置面121となっており、外部から搬入される基板Sは、塗工液が塗布された面を上向きにして基板載置面121に載置される。ホットプレート12の内部にはヒータ122(図2)が内蔵されており、ヒータ122は基板載置面121を所定の温度に加熱する。基板載置面121の温度は、例えば100℃ないし130℃とされる。昇温されたホットプレート12に基板Sが載置されることで、基板Sの上面に形成された塗工膜が基板Sを介して加熱され、溶媒等の揮発成分が加熱により揮発し塗工膜が乾燥硬化する。
処理ユニット10には、ステージ12と搬送ロボットとの間での基板Sの受け渡しをスムーズに行うためにリフトピン13が設けられている。具体的には、チャンバ11の底板113およびステージ12には垂直方向に延びる貫通孔131が複数設けられており、それらの貫通孔131の各々にリフトピン132が挿通されている。各リフトピン132の下端は昇降部材133に固定されており、昇降部材133は昇降機構134により上下方向に昇降自在に支持されている。昇降機構134が作動して昇降部材133を昇降させることで各リフトピン132が一体的に昇降し、リフトピン132は、その上端がホットプレート12の基板載置面121よりも上方に突出する上部位置と、上端が基板載置面121よりも下方に退避した下部位置との間で移動する。
図1はリフトピン132が下部位置にある状態を示しており、この状態ではリフトピン132の上端は基板Sから離間しており、基板Sは基板載置面121に密着している。一方、リフトピン132が上部位置まで上昇すると、リフトピン132の上端が基板Sの下面に当接して基板Sを押し上げる。これにより、基板Sと基板載置面121との間に隙間が生じ、この隙間に搬送ロボットのハンドを進入させることで、搬送ロボットと基板再載置面121との間での基板Sの受け渡しが可能となる。
チャンバ11の天板111の中央部には差圧計測用ポートとしての貫通孔117が設けられ、貫通孔117には配管15が接続されている。そして、配管15の端部には微差圧計16が取り付けられている。微差圧計16は、チャンバ11内の処理空間SPの気圧と、チャンバ11周囲の外気の気圧との差圧に応じた信号を出力する。微差圧計としては、例えばシリコンダイアフラムとこれを挟む電極とを有し、シリコンダイアフラムの両側の空間の気圧差に応じて静電容量が変化するタイプのものを用いることができる。このタイプの微差圧計としては、例えば数Pa程度の小さな圧力差も検出可能な製品が市販されている。ダイアフラムの一方側が処理空間SPに連通され、他方側は大気開放される。
チャンバ11の内部空間SPのうち、水平方向においてはシャッタ114の近傍であって垂直方向には天板111の直下位置に、給気ユニット30の給気ノズル35が設けられている。一方、チャンバ11の内部空間SPのうち、基板載置面121に載置される基板Sを挟んで気体吐出ノズル35とは反対側の側壁面には排気口116が設けられている。排気口116には排気ユニット50が接続されている。
給気ユニット30は、図示しない外部の供給源から清浄な乾燥空気(クリーンドライエア;CDA)を導入する吸気バルブ31と、CDAの流量を計測するマスフローメータ(MFM)32と、CDAの流量を調整する流量調整器33と、CDAを所定温度に加熱するヒータ34と、給気ノズル35とを備えている。外部から導入されたCDAはマスフローメータ32および流量調整器33により所定流量に調整され、ヒータ34により所定温度に昇温される。CDAの温度としては、例えば基板載置面121の温度と同程度とすることができる。
給気ノズル35はチャンバ11内の処理空間SPに設置されており、処理空間SPの一方端部(図1において右端部)から中央部に向けて開口する給気口351から、加熱気体として昇温されたCDAを処理空間SPに供給する。給気口351から吐出される加熱気体は、図1に破線矢印で示すように、チャンバ11の天板111の下面に沿って流れる気流を生成し、最終的に処理空間SPの他方端部(図1において左端部)に設けられた排気口116に流れ込む。チャンバ11の天板111の下面に沿って加熱気体による気流が形成されることで、基板Sに塗布された塗工液から揮発した成分が再冷却されて析出し天板111に付着することが防止される。
チャンバ11の天板111の下面は平坦かつ基板Sの上面と概ね平行になっている。このため、給気ノズル35から吐出される加熱気体は、その給気量が適宜に設定されることにより、天板111の下面に沿った層流を形成する。こうすることで、チャンバ11内に乱流が発生することでチャンバ11内の付着物が基板Sに落下し基板Sを汚染するのを防止することができる。
排気口116に到達した加熱気体は、排気ユニット50によりチャンバ11から排出される。排気ユニット50は、チャンバ11の排気口116に接続され排気経路を形成する排気管51と、排気管51に介挿された排気バルブ52、流量調整器53およびブロワ54を備えている。ブロワ54にはモータ55が接続されており、モータ55が回転することによりブロワ54が作動し、排気管51内の気体が排出される。排出された気体は、最終的に外部の図示しないユーティリティに回収される。排気バルブ52および流量調整器53は、排気管51を介して排気される気体の排気量を増減する。
排気管51の途中には貫通孔511が設けられ、貫通孔511には配管56が接続されている。そして、配管56の端部には微差圧計57が取り付けられている。微差圧計57は、排気管51内の気圧と、チャンバ11周囲の外気の気圧との差圧に応じた信号を出力する。微差圧計としては、チャンバ11に接続された微差圧計16と同等のものを用いることができる。
図2に示すように、制御ユニット70は、CPU(Central Processing Unit)71と、メモリ72と、ストレージ73と、インターフェース75とを備えている。CPU71は、予め用意された制御プログラムを実行することで基板処理装置1に所定の動作を行わせる。ストレージ73は、CPU71が実行すべき制御プログラムや各種の制御用データを記憶する。メモリ72は、CPU71が制御プログラムを実行することで生成される各種の中間データや装置各部から送信されてくる信号データ等を一時的に記憶する。インターフェース74は、処理ユニット10、給気ユニット30および排気ユニット50とのデータの送受およびオペレータとの情報交換を司る。
制御ユニット70はさらに、後述する基板Sの加熱処理を実行するための機能ブロックとして、給気制御部711、ヒータ制御部712、昇降制御部713、シャッタ制御部714、差圧計測部715および排気制御部716等を備えている。これらの機能ブロックは、専用ハードウェアによって実現されてもよく、またCPU71が所定の制御プログラムを実行することでソフトウェア的に実現されてもよい。また、適宜のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実現されてもよい。
給気制御部711は、給気ユニット30を制御する。具体的には、吸気バルブ31の開閉制御、マスフローメータ32により検出されるCDAの流量検出結果に基づく流量調整器33による流量調整、およびヒータ34の温度調整等を行う。これにより、給気ユニット30からは所定温度、所定流量の加熱気体(CDA)がチャンバ11内に供給される。
ヒータ制御部712は、ホットプレート12に内蔵されたヒータ122の温度調整を行う。これにより、基板Sが所定温度に昇温される。昇降制御部713は、駆動機構134を作動させてリフトピン132を昇降させる。シャッタ制御部714はシャッタ114の開閉動作を制御する。外部の搬送ロボットの動作にシャッタ114とリフトピン132とが協調動作することにより、チャンバ11への基板Sの搬入時およびチャンバ11からの基板Sの搬出が実現される。
差圧計測部715は、処理ユニット10に設けられた微差圧計16および排気ユニット50に設けられた微差圧計57からの出力信号に基づき差圧を計測する。具体的には、微差圧計16の出力信号から、チャンバ11内の処理空間SPと外気との間の気圧差が検出される。また、差圧計57の出力信号から、排気管51内と外気との間の気圧差が検出される。後述するように、これらの検出結果は、制御ユニット70が給気ユニット30による給気量および排気ユニット50による排気量を制御する際に用いられる。
排気制御部716は、排気ユニット50を制御する。具体的には、排気バルブ31の開閉、流量調整器53による流量調整、およびブロワ54のモータ55の回転制御等を行う。このとき、必要に応じて微差圧計57の出力が用いられる。具体的には、微差圧経7により検出される排気管51内の気圧と外気圧との差が所定値となるように排気バルブ52、流量調整器53およびモータ55が制御されることにより、一定の排気能力で排気を行うことができる。
次に、上記のように構成された基板処理装置1の動作について説明する。この基板処理装置1の基本的な動作は、表面に塗工液の膜が形成された基板Sを外部から受け入れ、基板Sを加熱処理することによって液中の溶媒成分等を揮発させ、処理後の基板Sを外部へ送出する、というものである。このとき、揮発した成分が再冷却されてチャンバ11の天板111に付着するのを防止するために、天板111の下面に沿って加熱気体による気流が形成される。
図3はこの実施形態における基板の加熱処理を示すフローチャートである。この処理は、制御ユニット70が予め準備された制御プログラムを実行し装置各部に所定の動作を行わせることにより実現される。最初に、基板処理装置1の各部が基板Sを受け入れるための初期状態に初期化される(ステップS101)。初期状態においては、シャッタ114は閉じられ、ホットプレート12は基板Sを加熱するための所定温度に昇温される。また、給気ユニット30は、給気ノズル35から所定温度に加熱されたCDAを加熱気体としてチャンバ11内に所定の給気量で供給し、排気部50は給気量と同じ量の気体をチャンバ11から排出する。
この状態から基板Sが受け入れられる(ステップS102)。すなわち、リフトピン132が上部位置に位置決めされ、シャッタ114が開かれることにより、外部から基板Sの搬入を受け入れることができる状態になる。外部の搬送ロボットにより基板Sがチャンバ11内に搬入され、基板Sは搬送ロボットからリフトピン132に受け渡される。搬送ロボットの退避後、シャッタ114が閉じられるとともにリフトピン132が下部位置へ下降し、これにより基板Sはリフトピン132からホットプレート12に受け渡される。基板Sがホットプレート12の基板載置面121に載置されることにより、ホットプレート12による基板Sの加熱が開始される(ステップS103)。
このとき、微差圧計16からの出力信号に基づきチャンバ11内と外気との差圧が計測される(ステップS104)。チャンバ11内の気圧が外気の気圧より高いとき、チャンバ11から外気への気体の流出が生じ得る。例えば、チャンバ11を構成する板部材間の隙間、シャッタ114とパッキン116との隙間、リフトピン132と貫通孔131との隙間等から、気体の流出が起こり得る。
このようにチャンバ11内の気圧が外気圧より高くなるのは、給気量と排気量との平衡が崩れているときと考えられる。例えば、排気に含まれる塗工液の成分が析出し排気管51の管壁に付着することで排気経路の断面積が減少し、排気能力が低下することによって、給気量に対する排気量の不足が生じることがある。
そこで、チャンバ11内の気圧が外気の気圧より高ければ(ステップS105においてYES)、排気制御部716は排気ユニット50の排気能力を増大させることで排気量を増加させる(ステップS107)。排気量の増減は、排気バルブ52の開度、流量調整器53の開度およびモータ55の回転数のいずれかを調整することによって行うことが可能である。これにより排気量が増加し、チャンバ11内の気圧が低下する。
一方、チャンバ11内の気圧が外気の気圧より低ければ(ステップS105においてNOかつステップS106においてYES)、給気量に対して排気量が過剰であると考えられる。そこで、この場合には排気量を低減するように調整がなされる(ステップS108)。これによりチャンバ11の内圧が上昇する。チャンバ11の内圧と外気圧とに差がなければ(ステップS105においてNOかつステップS106においてNO)、排気量の増減はなされない。
所定時間が経過し基板Sに対する加熱処理が終了するまで(ステップS109)、上記したステップS104ないしS108の処理が継続的に実行される。これにより、加熱処理の間、常時チャンバ11の内圧と外気圧との差圧が検出され、気圧差がある場合にはその差を小さくするように排気量の増減が行われる。そのため、常時チャンバ11の内圧と外気圧とが平衡した状態が維持される。したがって、チャンバ11から外部への気体の流出およびチャンバ11への外気の流入がいずれも効果的に抑えられる。
基板Sに対する加熱処理が終了すると(ステップS109においてYES)、当該基板Sは外部へ搬出される(ステップS110)。すなわち、リフトピン132が上昇することで基板Sを基板載置面121から離間させ、シャッタ114が開いて搬送ロボットを進入させることにより、リフトピン132から搬送ロボットへ基板Sが受け渡されて搬出される。この間もホットプレート12の温度制御および加熱気体による気流形成を維持することにより、シャッタ114の開閉によるチャンバ11内の温度変化を少なくすることができる。
次に処理すべき新たな基板がある場合には(ステップS111においてYES)、ステップS102に戻り、新たな基板を受け入れて上記同様に加熱処理を行う。この間も、各部の温度制御および加熱気体による気流形成は継続される。こうすることで、チャンバ11内の温度変化を抑えて複数の基板Sを順次効率よく処理することができる。処理すべき基板がなければ(ステップS111においてNO)、各部の加熱および気流形成を停止することで装置は終了状態に移行する(ステップS112)。
このように、この加熱処理においては、チャンバ11の内圧と外気圧との間に気圧差があるとき、その差を小さくする方向に排気量が増加または低減される。こうして気圧差が解消されることで、気圧差に起因して生じるチャンバ11から外部への気体の流出およびチャンバ11への外気の流入が抑えられる。差圧の検出に微差圧計を用いることで、僅かな気圧差を高い感度で検出することが可能である。
また、配管内への析出物の付着により排気ユニット50の排気能力は不可避的に低下してくるが、そのような場合でも差圧の発生を抑えながら処理を継続的に実行することが可能となる。そのため、メンテナンス作業の頻度を少なくし装置の稼働率を高めることができるので、生産性の向上を図ることが可能である。
なお、ここでは、排気管51に析出物が付着して排気量が変動することに起因するチャンバ11の内圧変化に対応することを主たる目的として、排気量の調整によりチャンバ11の内圧と外気圧との気圧差の解消が図られている。しかしながら、チャンバ11の内圧と外気圧との間に気圧差は、これ以外にも、例えば給気量および排気量のいずれかの微小な変動によっても生じ得る。したがって、排気量の増減に代えて給気量の増減によって気圧差の解消を図ることも可能である。また、以下に例示する変形例のように、給気量の調整と排気量の調整とを適宜切り替えて実行するようにしてもよい。
図4は加熱処理の変形例を示すフローチャートである。この変形例においては、図3のステップS105ないしS108に代えて、図4のステップS151ないしS159が実行される。これ以外の動作は同一であるため、図4では共通部分の記載を省略し、変更された内容について詳しく説明する。
この処理では、ステップS104において微差圧計16の出力に基づきチャンバ11内と外気との気圧差が計測されるとともに、微差圧計57の出力に基づき排気管51内と外気との気圧差が計測される(ステップS151)。微差圧計57により検出される排気管51内と外気との気圧差は、排気ユニット50の排気能力を指標する。すなわち、微差圧計57により検出される差圧が所定の目標値となるように排気ユニット50の各部(排気バルブ52、流量調整器53およびモータ55)が制御されており、もし排気能力が過剰であれば微差圧計57により検出される差圧は目標値より大きくなる。逆に、排気能力が不足していれば微差圧計57により検出される差圧は目標値より小さくなる。したがって、微差圧計57が検出する差圧により、排気ユニット50の排気能力の変化の有無を推定することが可能である。
具体的には、微差圧計16の検出結果においてチャンバ11内の気圧が外気圧よりも高いとき(ステップS152においてYES)、微差圧計57の検出結果に基づき排気能力の変動の有無が判定される(ステップS157)。排気管51内と外気との差圧が目標値より小さければ排気能力が低下し、給気量に対し相対的に排気量が不足していると判断される(ステップS157においてYES)。このとき、排気量が増加するように排気ユニット50が制御される(ステップS158)。一方、排気量の不足がなければ(ステップS157においてNO)、給気量が低下するように給気ユニット30が制御される(ステップS159)。
また、チャンバ11内の気圧が外気圧よりも低いときにも(ステップS152においてNOかつステップS153においてYES)、微差圧計57の検出結果に基づき排気能力の変動の有無が判定される(ステップS154)。排気管51内と外気との差圧が目標値より大きければ、給気量に対し相対的に排気量が過剰と判断され(ステップS154においてYES)、この場合には排気量が低下するように排気ユニット50が制御される(ステップS155)。一方、排気量が過剰でなければ(ステップS154においてNO)、給気量が増加するように給気ユニット30が制御される(ステップS156)。
チャンバ11と外気との間に気圧差がなければ(ステップS152においてNOかつステップS154においてNO)、給気ユニット30および排気ユニット50の動作は現状維持とされる。ステップS109以降の動作については図3の処理と同じである。
このような構成では、チャンバ11の内圧の変動が排気能力の変化に起因するものである場合にはその変化を打ち消すように排気量を増加または減少させ、それ以外の要因による場合には給気量を増加または減少させることでチャンバ11内と外気との圧力差を小さくするような制御となる。これにより、気圧差に起因して生じるチャンバ11から外部への気体の流出およびチャンバ11への外気の流入が抑えられる。
ところで、この種の基板処理装置においては、同一構成の処理ユニットが多段に積み重ねられてより大規模な基板処理システムが構築される場合がある。このような場合、上記した構成の基板処理装置1を複数組、互いに独立したものとして組み合わせることも可能であるが、次に説明するように、一部の構成を共通化することも可能である。
図5は複数の処理ユニットを有する基板処理システムの構成例を示す図である。ここでは4段の処理ユニット10を備えた基板処理システム100を例示するが、処理ユニットの段数はこれに限定されず任意である。なお、前述の構成と同一の構成については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
この基板処理システム100は、4組の処理ユニット10を有しており、それぞれの処理ユニット10は、ホットプレートを内蔵する処理チャンバ11に微差圧計16が接続された構造となっている。また給気ユニット30も、各処理ユニット10に対し1組ずつ設けられており、互いに独立に動作する。
一方、排気系は一部が共通化されている。すなわち、各処理チャンバ11に排気管51が接続され、各排気管51にはそれぞれ微差圧計57および排気バルブ52が接続されている。ただし、排気バルブ52の二次側配管58は互いに接続されており、4組の処理ユニット10に対して1組の流量調整器53およびブロワ54が設けられている。このような構成において、排気量の増減は、個々の処理ユニット10に接続された排気バルブ52の開度調整によって行われることになる。これにより、それぞれの処理ユニット10に対して、上記と同様の制御が可能となり、チャンバ11内と外気との気圧差に起因して生じるチャンバ11から外部への気体の流出およびチャンバ11への外気の流入を抑えるという効果が、各処理ユニット10において得られることになる。
以上説明したように、上記実施形態においては、ホットプレート12が本発明の「保持部」として機能しており、ヒータ122が本発明の「加熱部」として機能している。また、給気ユニット30、排気ユニット50および制御ユニット70が、本発明の「給気部」、「排気部」および「制御部」としてそれぞれ機能している。また、上記実施形態では微差圧計16が本発明の「検出部」に相当する一方、微差圧計57が本発明の「第2検出部」に相当している。また、上記実施形態においては、チャンバ11の天板111の下面と基板S上面との間の処理空間SPが、本発明の「流通空間」に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、天板111のうち基板Sの中央部上方に当たる位置に貫通孔117が設けられ配管15を介して微差圧計16が接続されている。これは、定常的かつ緩やかな層流が形成されているチャンバ11の中央部で気圧を検出することで、乱流による計測誤差を抑えて正確な差圧を検出するためである。しかしながら、貫通孔117または配管15の内壁に析出物が付着し基板Sに落下するのを未然に回避するために、基板Sの周縁部の上方よりも外側の天板111または側板112の壁面に、微差圧計を接続するための計測用ポートが設けられてもよい。
また、上記実施形態のチャンバ11は、断熱性を高めるために二重壁構造の金属板を箱型に組み合わせた構造となっている。しかしながら、例えば適宜の材料、例えば金属、樹脂、ガラス等で予め箱型に形成された部材でチャンバが構成されていてもよい。
また、上記実施形態では昇温されたホットプレート12に載置されることによって基板Sが加熱されるが、基板の加熱方法はこれに限定されない。例えば、流通空間の上方に配置された「加熱部」としてのヒータからの輻射熱により基板が加熱される構成であってもよい。この場合、基板載置面は平坦である必要は必ずしもなく、例えば搬送ロボットのハンドを進入させるための切り欠きが部分的に設けられていてもよい。このような構成ではリフトピンを省くことも可能である。
また、上記実施形態では、図1に示される基板処理装置1の各構成を用いてチャンバ11内と外気との間の気圧差をなくすような制御がなされている。しかしながら、このようにチャンバ内と外気との微小な差圧を検出可能な装置構成を用いて、例えばチャンバ11内と外気との差圧を予め定められた一定値に維持する、あるいは処理の進行に伴って差圧を変化させる等の制御を実現することも可能である。これにより、基板処理装置1により実現可能な処理の自由度がさらに高くなる。
なお、上記実施形態の加熱処理は、塗工液の膜が形成された、つまり表面に液膜が形成された状態の基板Sを受け入れ、その溶媒成分を加熱により揮発させることで塗工膜を乾燥硬化させるものである。しかしながら、例えば塗工膜が予め固化された固体膜から昇華性の成分を昇華させて除去するための加熱処理や、塗工膜の全成分を揮発させ基板を乾燥させるための加熱処理にも、上記構成の基板処理装置1を適用することが可能である。
以上、具体的な実施形態を例示して説明してきたように、この発明においては、チャンバ内が外気より高圧であるとき排気量を増加させまたは給気量を減少させ、チャンバ内が外気より低圧であるとき排気量を減少させまたは給気量を増加させるように構成されてもよい。このような構成によれば、給気量と排気量とのバランスを改善することで差圧を小さくすることができる。
この場合、排気口よりも気体の流通方向の下流の排気経路内の気圧と外気の気圧との差圧を検出する第2検出部を設け、第2検出部の検出結果に基づいて、給気量および前記排気量のいずれを変化させるかを判断するようにしてもよい。このような構成によれば、第2検出部の検出結果から排気部の排気能力の変化を検知することができるので、排気能力の変化の有無に応じた適切な制御が可能となる。
また例えば、検出部は、一方端がチャンバに接続され内部空間が流通空間と連通する配管と、配管の他方端に接続された微差圧計とを有する構成であってもよい。差圧の検出に微差圧計を用いることで、わずかな気圧の差でも精度よく検出することが可能となる。微差圧計を流通空間に露出させず配管を介して流通空間に接続することで、流通空間に形成される気流による計測誤差を抑制することができる。
この場合、配管の一方端は、チャンバのうち基板の中央部上方の壁面に設けられた開口に接続されてもよい。このような構成によれば、定常的な気流が形成されるチャンバの中央部での気圧を計測することが可能であり、乱流に起因する計測誤差を抑えることが可能となる。あるいは例えば、配管の一方端は、チャンバのうち基板の周縁部より外側の壁面に設けられた開口に接続されてもよい。このような構成によれば、開口または配管に析出物が付着し落下したとしても、これが基板に落下することは防止される。
この発明は、基板表面に形成された塗工膜の成分を加熱により揮発させる基板処理技術に適用可能であり、例えば半導体基板、ガラス基板等の基板表面にフォトレジスト膜、保護膜等の機能層を形成する用途に好適である。
1 基板処理装置
10 処理ユニット
11 チャンバ
12 ホットプレート(保持部)
15 配管
16 微差圧計(検出部)
30 給気ユニット(給気部)
50 排気ユニット(排気部)
57 微差圧計(第2検出部)
70 制御ユニット(制御部)
116 排気口
117 開口
122 ヒータ(加熱部)
351 給気口
S 基板
SP 処理空間(流通空間)

Claims (8)

  1. 塗工膜が形成された基板が上面に載置される保持部と、
    前記保持部に載置される前記基板を加熱する加熱部と、
    前記保持部を収容し、前記保持部に載置される前記基板の上方に気体が流通する流通空間を形成するチャンバと、
    前記チャンバ内で前記流通空間の一方端で開口する給気口を介して、前記流通空間へ加熱された気体を供給する給気部と、
    前記チャンバ内で前記流通空間を挟んで前記給気口とは反対側の前記流通空間の他方端で開口する排気口を介して、前記流通空間から前記気体を排出する排気部と、
    前記流通空間内の気圧と前記チャンバの外気の気圧との差圧を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に基づき、前記差圧が低減するように、前記給気部による給気量および前記排気部による排気量の少なくとも一方を制御する制御部と
    を備える基板処理装置。
  2. 前記制御部は、前記チャンバ内が外気より高圧であるとき前記排気量を増加させ、前記チャンバ内が外気より低圧であるとき前記排気量を減少させる、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記制御部は、前記チャンバ内が外気より高圧であるとき前記排気量を増加させまたは前記給気量を減少させ、前記チャンバ内が外気より低圧であるとき前記排気量を減少させまたは前記給気量を増加させる、請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記排気口よりも前記気体の流通方向の下流の排気経路内の気圧と外気の気圧との差圧を検出する第2検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2検出部の検出結果に基づいて、前記給気量および前記排気量のいずれを変化させるかを判断する請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記検出部は、一方端が前記チャンバに接続され内部空間が前記流通空間と連通する配管と、前記配管の他方端に接続された微差圧計とを有する請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記配管の前記一方端は、前記チャンバのうち前記基板の中央部上方の壁面に設けられた開口に接続される請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記配管の前記一方端は、前記チャンバのうち前記基板の周縁部より外側の壁面に設けられた開口に接続される請求項5に記載の基板処理装置。
  8. 塗工膜が形成された基板をチャンバ内の保持部に載置して加熱する基板処理方法において、
    前記チャンバは、前記基板の上方に気体が流通する流通空間を形成し、
    前記チャンバ内で前記流通空間の一方端で開口する給気口を介して、前記流通空間へ加熱された気体を供給するとともに、前記チャンバ内で前記流通空間を挟んで前記給気口とは反対側の前記流通空間の他方端で開口する排気口を介して、前記流通空間から前記気体を排気し、
    前記流通空間内の気圧と前記チャンバの外気の気圧との差圧を検出し、
    前記検出部の検出結果に基づき、前記差圧が低減するように、前記給気口からの給気量および前記排気口からの前記排気部による排気量の少なくとも一方を制御する、
    基板処理方法。
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