JP2019159757A - 自動取引装置および自動取引システム - Google Patents
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Abstract
Description
1.実施の形態(所定の場合に金融機関の窓口での手動の取引処理の実施を促す場合の例)
2.変形例(自動取引装置での取引処理実施の要否に応じて手動での実施を促す場合の例)
3.その他の変形例
[A.自動取引システムの概略構成]
図1は、参考例に係る各金融機関内における自動取引システム等の概略構成例を模式図で表したものであり、複数の金融機関(この例では2つの金融機関5A,5B)の合併前における自動取引システム等に対応している。具体的には、図1(A)は、金融機関5Aにおいて適用される、自動取引システム104A、通帳9Aおよびキャッシュカード8Aの概略構成例を、模式的に示している。また、図1(B)は、金融機関5Bにおいて適用される、自動取引システム104B、通帳9Bおよびキャッシュカード8Bの概略構成例を、模式的に示している。なお、これらの金融機関5A,5Bとしては、例えば銀行等が挙げられる。
最初に、図1(A),図1(B)を参照して、金融機関5A,5B同士の合併前(参考例)の自動取引システム104A,104B等について、説明する。
図1(A)に示したように、金融機関5A内には、自動取引装置1Aとホストコンピュータ2Aとを有する自動取引システム104Aが設置されている。これらの自動取引装置1Aとホストコンピュータ2Aとは、各種のネットワーク回線により互いに接続されている。この自動取引システム104Aは、磁気ストライプ90Aを有する通帳9Aと、磁気ストライプ80を有するキャッシュカード8Aとについて、取り扱う(後述する各種の取引処理を行う)ことが可能となっている。
図1(B)に示したように、金融機関5B内には、自動取引装置1Bとホストコンピュータ2Bとを有する自動取引システム104Bが、設置されている。これらの自動取引装置1Bとホストコンピュータ2Bとは、各種のネットワーク回線により互いに接続されている。この自動取引システム104Bは、磁気ストライプ90Bを有する通帳9Bと、磁気ストライプ80を有するキャッシュカード8Bとについて、取り扱う(後述する各種の取引処理を行う)ことが可能となっている。
続いて、図2を参照して、金融機関5A,5B同士の合併後(本実施の形態)の自動取引システム4A等について、説明する。
自動取引装置1ABは、主に、通帳挿入口110を有する通帳処理部11ABと、カード挿入口120を有するカード処理部(図2中には図示せず)と、を備えている。この自動取引装置1ABは、利用者(金融機関5Bの顧客)との間で、上記した通帳9A,9Bやキャッシュカード8A,8Bを利用した各種の取引処理を行う装置であり、例えばATMとして構成されている。
ホストコンピュータ2ABは、金融機関5A,5Bにおける各種の顧客情報(口座番号や取引内容等の情報)を保有していると共に、ネットワーク網3を介して、自動取引装置1A,1ABにおける各種動作を制御する機能を有している。すなわち、このホストコンピュータ2ABは、合併前に金融機関5A,5B内に設置されていたホストコンピュータ2A,2B(図1参照)とは異なり、金融機関5A,5Bの双方における顧客情報を保有すると共に、自動取引装置1A,1ABの双方に対する動作制御を行うようになっている。言い換えると、これらの金融機関5A,5Bでは、ネットワーク網3を介して共通のホストコンピュータ2ABが接続されていることで、お互いの顧客情報を共有するようになっている。
次いで、図2に加えて図3,図4を参照して、本実施の形態の自動取引装置1Aの詳細構成例について説明する。
図4に示したように、通帳処理部11Aは、上記した通帳挿入口110に加え、以下の各部材を有している。すなわち、通帳処理部11Aは更に、搬送路111と、4つの媒体検知センサ112a,112b,112c,112dと、5つの搬送ローラ113a,113b,113c,113d,113eと、磁気ストライプ処理部114と、読み取り処理部115と、印字部116と、通帳発行部117と、一時保留部118とを有している。
(C.金融機関の合併等に伴う通帳の取引処理について)
まず、自動取引装置では一般に、例えば通帳に対する記帳処理を行う場合、通帳における磁気ストライプデータの読み書きを行うことで、その通帳に記帳すべき預金口座の情報(口座情報)を特定するようになっている。このような通帳における磁気ストライプの仕様は、上記した通帳9A,9Bにおける磁気ストライプ90A,90Bのように、一般に、金融機関ごとに固有の形式となっている。
そこで、本実施の形態の自動取引システム4A(自動取引装置1Aおよびホストコンピュータ2AB)では、以下詳述する取引処理を行うようにすることで、上記比較例1における課題を解決している。すなわち、本実施の形態の自動取引システム4Aでは、上記比較例1とは異なり、金融機関5A,5B同士の合併に伴っても、金融機関5Aにおける自動取引装置1Aには改造を加えないと共に、以下の取引処理を行うようにしている。
このようにして、本実施の形態の自動取引システム4A(自動取引装置1A)では、通帳9Aにおける磁気ストライプ90Aとは仕様形式が異なる磁気ストライプ90Bを有する通帳9Bが挿入された場合には、以下のようにして、その通帳9Bに対する取引処理を行う。すなわち、自動取引装置1Aにおける通帳処理部11Aは、キャッシュカード8Bの磁気ストライプ80に対する読み取り処理により取得されたカード情報と、その通帳9Bにおける通帳印字情報と、を利用した照合処理(ホストコンピュータ2ABにおける照合処理)によって特定された通帳9Bの口座情報に基づいて、その通帳9Bに対する取引処理を行う。
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図9は、変形例に係る取引処理の一例(自動取引装置1Aでの通帳9A,9Bの繰り越し処理等)における部分的なの処理の一例を、流れ図で表したものである。具体的には、この図9に示した処理は、実施の形態における図7に示した処理の一部を、変更したものに対応している。
このようにして本変形例では、前述した所定の条件を満たす場合においても、実施の形態の場合とは異なり、自動取引装置1Aでの取引処理(通帳9Bから通帳9Aへの繰り越し処理等)の実施の要否に応じて、金融機関5Aの窓口への誘導を行うようにしたので、以下のようになる。すなわち、例えば、通帳9Bが終わるまで記帳を続けたいような場合や、時間が無いので後で繰り越しを行いたいような場合など、利用者の要望に応じた柔軟な対応を取ることが可能となる。よって、実施の形態の場合と比べ、利便性を向上させることが可能となる。また、利用者が希望しない場合には、窓口での手動での取引処理を促さないことから、金融機関5Aにおける窓口業務の負荷を軽減することも可能となる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
(1)
第1の磁気ストライプを有する第1の通帳に対する取引処理を行う通帳処理部と、
カード情報が記録された共通磁気ストライプを有するキャッシュカードにおいて、前記共通磁気ストライプに対する読み取り処理を行うことにより、前記カード情報を取得するカード処理部と
を備え、
前記第1の磁気ストライプとは形式が異なる第2の磁気ストライプを有する第2の通帳が、前記通帳処理部に挿入された場合には、
前記通帳処理部は、
前記第2の通帳から通帳印字情報を読み取ると共に、
前記カード処理部による前記読み取り処理により取得された前記カード情報と、前記第2の通帳における前記通帳印字情報と、を利用した照合処理によって特定された、前記第2の通帳の口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する取引処理を行う
自動取引装置。
(2)
前記第2の通帳に対する取引処理が、
前記第2の通帳に対する記帳処理と、
前記第2の通帳から前記第1の通帳への繰り越し処理と
を含む上記(1)に記載の自動取引装置。
(3)
前記通帳処理部は、
前記繰り越し処理を行う場合には、
前記第1の通帳の発行処理を行うと共に、
前記第2の通帳に対して繰り越し済みを示す印字を行った後に、前記第2の通帳の返却処理を行い、
前記第2の通帳についての繰り越し済みを示す情報を、外部のホストコンピュータへ出力する
上記(2)に記載の自動取引装置。
(4)
前記通帳処理部は、
前記口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する記帳データが無いと判定された場合、または、前記記帳データを記帳しても前記第2の通帳の記帳ページが終了しないと判定された場合には、
前記第2の通帳に対する前記記帳処理を行わずに、前記第2の通帳の返却処理を行うと共に、
金融機関の窓口における手動での前記記帳処理または前記繰り越し処理の実施を促す旨のメッセージを出力する
上記(2)または(3)に記載の自動取引装置。
(5)
前記通帳処理部は、
前記口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する記帳データが無いと判定された場合、または、前記記帳データを記帳しても前記第2の通帳の記帳ページが終了しないと判定された場合には、
前記自動取引装置における前記繰り越し処理の実施の要否を確認する旨のメッセージを出力し、
前記自動取引装置における前記繰り越し処理の実施を要しない旨の指示信号が入力された場合には、
前記第2の通帳に対する前記記帳処理を行わずに、前記第2の通帳の返却処理を行うと共に、
金融機関の窓口における手動での前記記帳処理または前記繰り越し処理の実施を促す旨のメッセージを出力し、
前記自動取引装置における前記繰り越し処理の実施を要する旨の指示信号が入力された場合には、前記通帳処理部において前記繰り越し処理を実行する
上記(2)または(3)に記載の自動取引装置。
(6)
自動取引装置と、
前記自動取引装置に対してネットワーク網を介して接続されたホストコンピュータと
を備え、
前記自動取引装置は、
第1の磁気ストライプを有する第1の通帳に対する取引処理を行う通帳処理部と、
カード情報が記録された共通磁気ストライプを有するキャッシュカードにおいて、前記共通磁気ストライプに対する読み取り処理を行うことにより、前記カード情報を取得するカード処理部と
を備え、
前記第1の磁気ストライプとは形式が異なる第2の磁気ストライプを有する第2の通帳が、前記通帳処理部に挿入された場合には、
前記通帳処理部は、前記第2の通帳から通帳印字情報を読み取り、
前記ホストコンピュータは、前記カード処理部による前記読み取り処理により取得された前記カード情報と、前記通帳処理部によって読み取られた前記第2の通帳における前記通帳印字情報と、を利用して照合処理を行うことにより、前記第2の通帳の口座情報を特定し、
前記通帳処理部は、前記照合処理によって特定された前記第2の通帳の口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する取引処理を行う
自動取引システム。
Claims (6)
- 第1の磁気ストライプを有する第1の通帳に対する取引処理を行う通帳処理部と、
カード情報が記録された共通磁気ストライプを有するキャッシュカードにおいて、前記共通磁気ストライプに対する読み取り処理を行うことにより、前記カード情報を取得するカード処理部と
を備え、
前記第1の磁気ストライプとは形式が異なる第2の磁気ストライプを有する第2の通帳が、前記通帳処理部に挿入された場合には、
前記通帳処理部は、
前記第2の通帳から通帳印字情報を読み取ると共に、
前記カード処理部による前記読み取り処理により取得された前記カード情報と、前記第2の通帳における前記通帳印字情報と、を利用した照合処理によって特定された、前記第2の通帳の口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する取引処理を行う
自動取引装置。 - 前記第2の通帳に対する取引処理が、
前記第2の通帳に対する記帳処理と、
前記第2の通帳から前記第1の通帳への繰り越し処理と
を含む請求項1に記載の自動取引装置。 - 前記通帳処理部は、
前記繰り越し処理を行う場合には、
前記第1の通帳の発行処理を行うと共に、
前記第2の通帳に対して繰り越し済みを示す印字を行った後に、前記第2の通帳の返却処理を行い、
前記第2の通帳についての繰り越し済みを示す情報を、外部のホストコンピュータへ出力する
請求項2に記載の自動取引装置。 - 前記通帳処理部は、
前記口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する記帳データが無いと判定された場合、または、前記記帳データを記帳しても前記第2の通帳の記帳ページが終了しないと判定された場合には、
前記第2の通帳に対する前記記帳処理を行わずに、前記第2の通帳の返却処理を行うと共に、
金融機関の窓口における手動での前記記帳処理または前記繰り越し処理の実施を促す旨のメッセージを出力する
請求項2または請求項3に記載の自動取引装置。 - 前記通帳処理部は、
前記口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する記帳データが無いと判定された場合、または、前記記帳データを記帳しても前記第2の通帳の記帳ページが終了しないと判定された場合には、
前記自動取引装置における前記繰り越し処理の実施の要否を確認する旨のメッセージを出力し、
前記自動取引装置における前記繰り越し処理の実施を要しない旨の指示信号が入力された場合には、
前記第2の通帳に対する前記記帳処理を行わずに、前記第2の通帳の返却処理を行うと共に、
金融機関の窓口における手動での前記記帳処理または前記繰り越し処理の実施を促す旨のメッセージを出力し、
前記自動取引装置における前記繰り越し処理の実施を要する旨の指示信号が入力された場合には、前記通帳処理部において前記繰り越し処理を実行する
請求項2または請求項3に記載の自動取引装置。 - 自動取引装置と、
前記自動取引装置に対してネットワーク網を介して接続されたホストコンピュータと
を備え、
前記自動取引装置は、
第1の磁気ストライプを有する第1の通帳に対する取引処理を行う通帳処理部と、
カード情報が記録された共通磁気ストライプを有するキャッシュカードにおいて、前記共通磁気ストライプに対する読み取り処理を行うことにより、前記カード情報を取得するカード処理部と
を備え、
前記第1の磁気ストライプとは形式が異なる第2の磁気ストライプを有する第2の通帳が、前記通帳処理部に挿入された場合には、
前記通帳処理部は、前記第2の通帳から通帳印字情報を読み取り、
前記ホストコンピュータは、前記カード処理部による前記読み取り処理により取得された前記カード情報と、前記通帳処理部によって読み取られた前記第2の通帳における前記通帳印字情報と、を利用して照合処理を行うことにより、前記第2の通帳の口座情報を特定し、
前記通帳処理部は、前記照合処理によって特定された前記第2の通帳の口座情報に基づいて、前記第2の通帳に対する取引処理を行う
自動取引システム。
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JP2000067144A (ja) * | 1998-08-26 | 2000-03-03 | Oki Electric Ind Co Ltd | ペイド処理システム |
JP2001202567A (ja) * | 2000-01-21 | 2001-07-27 | Fujitsu Ltd | 自動取引装置、ホストコンピュータ、及び記録媒体 |
JP2014035616A (ja) * | 2012-08-08 | 2014-02-24 | Oki Electric Ind Co Ltd | 媒体処理装置及び自動取引装置 |
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