JP2019156287A - 舵角検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度変化による寸法変化をより正確に反映した補正量を演算できる舵角検出装置を提供する。【解決手段】制御舵角演算部53は、ピニオン換算角θp_cを演算するピニオン換算角演算部71と、補正量Cを演算する補正量演算部72と、補正量Cにローパスフィルタ処理を施すローパスフィルタ処理部73とを備える。補正量演算部72は、ピニオンセンサ角θp_dとピニオン換算角θp_cとの差分に対し、ラック軸とピニオン軸との連結部分からラック軸とEPSアクチュエータとの連結部分までの長さにおけるラック軸の軸方向中点からEPSアクチュエータの連結部分までの長さに応じた比率を掛け合わせることで、補正量Cを演算する。そして、制御舵角演算部53は、ピニオン換算角θp_cからローパスフィルタ処理が施された補正量C’を差し引いた値を制御舵角θsとして演算する。【選択図】図3

Description

本発明は、舵角検出装置に関する。
従来、電動パワーステアリング装置(EPS)等に用いられる舵角検出装置には、転舵輪の転舵角に換算可能な回転軸(例えば、ピニオン軸等)の回転角を絶対角で表される制御舵角として検出するものがある。こうした制御舵角は、例えばモータの回転角を相対角で検出する相対角センサの検出値と、ステアリング中立位置等からのモータの回転数(カウント値)とに基づいて演算される。
ところで、多くの場合、EPSのラックアンドピニオン機構を構成するラック軸は鉄系の金属材料からなり、ラック軸を収容するラックハウジングはアルミ系の金属材料からなる。そのため、線膨張係数の違いに応じて、ラック軸やラックハウジングの温度変化によるこれらの寸法変化が異なる。その結果、ラックハウジングに固定されたモータの回転角に基づいて演算される制御舵角と、ピニオン軸の実際の回転角との間に温度変化に起因してずれが生じる。そこで、近年では、例えばラックハウジングの内部におけるラック軸近傍にその温度を検出する温度センサを設け、該温度センサの検出値に基づいて補正して制御舵角を演算するようにした舵角検出装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2014−169061号公報
ところで、近年、舵角検出装置においては、実際のピニオン軸(回転軸)の回転角に対応したより正確な制御舵角を演算することが要求されるようになっている。ここで、上記従来の構成では、ラック軸近傍に配置された温度センサにより検出される温度に基づいて補正量を演算しているが、ラック軸の温度とラックハウジングの温度とは厳密には一致しない。そのため、温度センサの検出値に応じて補正量を演算しても、ラック軸及びラックハウジングのそれぞれの温度に応じた補正量を演算できているとは言い切れないのが実情である。そのため、温度変化による寸法変化をより正確に反映した補正量を演算できる新たな技術の創出が求められていた。
なお、こうした問題は、各部材の温度を正確に検出できていない点に起因しており、各部材を構成する材料が異なる場合に限らず、例えばラック軸とラックハウジングと同じ材料により構成した場合にも同様に生じ得る。
本発明の目的は、温度変化による寸法変化をより正確に反映した補正量を演算できる舵角検出装置を提供することにある。
上記課題を解決する舵角検出装置は、ハウジング内に往復動可能に収容され、両端に連結される転舵輪を転舵させる転舵軸と、前記転舵軸の往復動に応じて回転する回転軸と、モータの回転を前記転舵軸の往復動に変換するアクチュエータと、前記回転軸の回転角を絶対角で検出する絶対角検出部と、前記モータの回転角を相対角で検出する相対角検出部とを有する操舵装置を検出対象とし、温度変化を考慮した前記回転軸の回転角を示す制御舵角を演算する制御舵角演算部を備え、前記制御舵角演算部は、車両が所定の進行方向となる前記転舵輪の転舵角を示す基準点舵角を基準とする前記モータの回転数及び前記相対角検出部により検出されるモータ相対角に基づいて、絶対角で表される前記回転軸の回転角を示す回転軸換算角を演算する回転軸換算角演算部と、前記回転軸換算角と前記絶対角検出部により検出される回転軸検出角との差分と、前記転舵軸と前記回転軸との連結部分から前記転舵軸と前記アクチュエータとの連結部分までの長さにおける演算基点からいずれか一方の前記連結部分までの長さに応じた比率とに基づいて、温度変化による補正量を演算する補正量演算部とを備えた。
上記構成によれば、回転軸換算角と回転軸検出角との差分をハウジング及び転舵軸の温度変化の影響により生じたものとし、該差分に各連結部分間の長さにおける演算基点から一方の連結部分までの長さの割合を掛け合わせることで、温度変化による補正量を演算する。このように補正量が各部材の温度ではなく、温度変化により実際に寸法変化が生じた結果として得られる差分に基づく値となるため、温度変化によるハウジング及び転舵軸の寸法変化を示す補正量を正確に演算できる。
上記舵角検出装置において、前記制御舵角演算部は、前記補正量にローパスフィルタ処理が施されたものを用いて前記制御舵角を演算することが好ましい。
回転軸換算角と回転軸検出角との差分は、温度変化に応じて徐々に発生し、急峻な変化は発生しにくい。この点、上記構成によれば、補正量にローパスフィルタ処理を施すことで、ノイズにより差分が急峻な変化を伴ったとしても、こうした急峻な変化を示す高周波成分が除去されるため、より正確な補正量を演算できる。
上記舵角検出装置において、前記補正量演算部は、前記補正量の絶対値が予め設定された上限値を超える場合には、該補正量を無効とすることが好ましい。
ハウジングや転舵軸の寸法や現実的に取り得る温度等から、温度変化により生じる回転軸換算角と回転軸検出角との差分の最大値が決まり、補正値の上限値も決まる。そのため、補正値の絶対値が上限値を超える場合には、例えばセンサ等に異常が生じていると考えることができる。そのため、上記構成によれば、異常な補正量を用いて誤った制御舵角を演算することを抑制できる。
上記舵角検出装置において、前記補正量演算部は、前記操舵装置に前記転舵輪を転舵させるためのトルクが付与されていない場合に、前記差分に基づいて前記補正量を演算することが好ましい。
例えば回転軸や転舵軸に大きな力が加わると、これらが弾性変形することで、回転軸換算角と回転軸検出角との間にずれが生じるおそれがある。そのため、回転軸等に大きな力が加わる状態では、回転軸換算角と回転軸検出角との差分に、温度変化の影響以外の成分が含まれることになり、該差分に基づいて正確な補正量を演算できなくなる。この点、上記構成によれば、操舵装置に転舵輪を転舵させるためのトルクが付与されていない場合に補正量を演算するため、異常な補正量が演算されることを抑制できる。
上記舵角検出装置において、前記補正量演算部は、ステアリングホイールが前記相対角検出部による前記モータ相対角の検出タイミングと前記絶対角検出部による前記回転軸検出角の検出タイミングとの僅かなずれが生じ得る角速度で操舵されていない場合に、前記差分に基づいて前記補正量を演算することが好ましい。
高速で操舵している場合には、例えば相対角検出部によるモータ相対角の検出タイミングと絶対角検出部による回転軸検出角の検出タイミングとの僅かなずれにより、回転軸換算角と回転軸検出角との間にずれが生じるおそれがある。この点、上記構成によれば、ステアリングホイールがモータ相対角及び回転軸検出角間の検出タイミングにずれが生じるおそれがある高速で操舵されていない場合に補正量を演算するため、異常な補正量が演算されることを抑制できる。
本発明によれば、温度変化による寸法変化をより正確に反映した補正量を演算できる。
電動パワーステアリング装置の概略構成図。 操舵制御装置のブロック図。 制御舵角演算部のブロック図。 補正量演算部による補正量演算の処理手順を示すフローチャート。 (a)はピニオン換算角の変化の一例を示すグラフ、(b)はピニオンセンサ角の変化の一例を示すグラフ、(c)は補正量の変化の一例を示すグラフ。
以下、舵角検出装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、制御対象となる操舵装置としての電動パワーステアリング装置(EPS)1は、運転者によるステアリングホイール2の操作に基づいて転舵輪3を転舵させる操舵機構4を備えている。また、EPS1は、操舵機構4にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するアクチュエータとしてのEPSアクチュエータ5と、EPSアクチュエータ5の作動を制御する舵角検出装置としての操舵制御装置6とを備えている。
操舵機構4は、ステアリングホイール2が固定されるステアリングシャフト11と、ステアリングシャフト11の回転に応じて軸方向に往復動する転舵軸としてのラック軸12と、ラック軸12が往復動可能に挿通されるハウジングとしての略円筒状のラックハウジング13とを備えている。なお、ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール2側から順にコラム軸14、中間軸15、及びピニオン軸16を連結することにより構成されている。また、本実施形態のラック軸12は、鉄系の金属材料により構成され、ラックハウジング13は、アルミ系の金属材料により構成されている。
ラック軸12とピニオン軸16とは、ラックハウジング13内に所定の交差角をもって配置されており、ラック軸12に形成されたラック歯12aとピニオン軸16に形成されたピニオン歯16aとが噛合されることでラックアンドピニオン機構17が構成されている。また、ラック軸12の両端には、タイロッド18を介して転舵輪3が組付けられた図示しないナックルに連結されている。したがって、EPS1では、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト11の回転がラックアンドピニオン機構17によりラック軸12の軸方向移動に変換され、この軸方向移動がタイロッド18を介してナックルに伝達されることにより、転舵輪3の転舵角、すなわち車両の進行方向が変更される。なお、ピニオン軸16の回転角は、転舵輪3の転舵角に換算可能であり、本実施形態では、ピニオン軸16がラック軸12の往復動に応じて回転する回転軸に相当する。
EPSアクチュエータ5は、駆動源であるモータ21と、モータ21の回転を伝達する伝達機構22と、伝達機構22を介して伝達された回転をラック軸12の往復動に変換する変換機構23とを備えている。そして、EPSアクチュエータ5は、モータ21の回転を伝達機構22を介して変換機構23に伝達し、変換機構23にてラック軸12の往復動に変換することで操舵機構4にアシスト力を付与する。なお、本実施形態のモータ21には、例えば三相のブラシレスモータが採用されている。伝達機構22には、例えば一対のプーリ24,25及びベルト26からなるベルト機構が採用されている。変換機構23には、ラック軸12の外周に同軸配置された円筒状のボール螺子ナット27を備え、ラック軸12の外周及びボール螺子ナット27の内周にそれぞれ形成された螺子溝間にボール28を介在させてなるボールネジ機構が採用されている。
操舵制御装置6には、車両の車速Vを検出する車速センサ31、及び運転者の操舵によりステアリングシャフト11に付与された操舵トルクTを検出するトルクセンサ32が接続されている。なお、本実施形態では、ピニオン軸16の途中にトーションバー29が設けられており、トルクセンサ32は、トーションバー29の捩れに基づいて操舵トルクTを検出する。また、操舵制御装置6には、ピニオン軸16の回転角を360°の範囲を超える絶対角で検出する絶対角検出部としてのピニオン絶対角センサ33と、モータ21の回転角を360°の範囲内の相対角で検出する相対角検出部としてのモータ相対角センサ34が接続されている。これにより、操舵制御装置6には、ピニオン絶対角センサ33により検出される回転軸検出角としてのピニオンセンサ角θp_d、及びモータ相対角センサ34により検出されるモータ相対角θm_rが入力される。
本実施形態では、モータ相対角センサ34として、ピニオン絶対角センサ33よりも検出する回転角の分解能が高いものが用いられている。また、ピニオン絶対角センサ33は、車両が直進するピニオン軸16の回転角が0°となるように組み付けられている。なお、操舵トルクTは、一方向(本実施形態では、右)に操舵した場合に正の値、他方向(本実施形態では、左)に操舵した場合に負の値として検出され、ピニオンセンサ角θp_d及びモータ相対角θm_rは、ステアリング中立位置から一方向の回転角である場合に正の値、他方向の回転角である場合に負の値として検出される。
そして、操舵制御装置6は、これら各センサにより検出される各種状態量に基づいてモータ21に駆動電力を供給することにより、EPSアクチュエータ5の作動を制御する。つまり、操舵制御装置6は、EPSアクチュエータ5の制御を通じてアシスト力を操舵機構4に付与するアシスト制御を実行する。
図2に示すように、操舵制御装置6は、モータ制御信号を出力するマイコン41と、モータ制御信号に基づいてモータ21に駆動電力を供給する駆動回路42とを備えている。なお、本実施形態の駆動回路42には、複数のスイッチング素子(例えば、FET等)を有する周知のPWMインバータが採用されている。そして、マイコン41の出力する制御信号は、各スイッチング素子のオンオフ状態を規定するものとなっている。これにより、制御信号に応答して各スイッチング素子がオンオフし、各相のモータコイルへの通電パターンが切り替わることにより、バッテリ43の直流電力が三相の駆動電力に変換されてモータ21へと出力される。なお、以下に示す各制御ブロックは、マイコン41が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものであり、所定のサンプリング周期(検出周期)で各状態量を検出し、所定の演算周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理が実行される。
マイコン41には、上記車速V、操舵トルクT、ピニオンセンサ角θp_d及びモータ相対角θm_rが入力される。また、マイコン41には、駆動回路42と各相のモータコイルとの間の接続線44に設けられた電流センサ45により検出されるモータ21の各相電流値Iが入力される。なお、図2では、説明の便宜上、各相の接続線及び各相の電流センサ45をそれぞれ1つにまとめて図示している。そして、マイコン41は、これら各状態量に基づいてモータ制御信号を出力する。
詳しくは、マイコン41は、モータ21に対する電力供給の目標値、すなわち目標アシスト力に対応する電流指令値Id*,Iq*を演算する電流指令値演算部51と、電流指令値Id*,Iq*に基づいてモータ制御信号を出力するモータ制御信号出力部52とを備えている。また、マイコン41は、モータ相対角θm_rとピニオンセンサ角θp_dとに基づいて、後述するように温度変化による補正量Cを考慮して、絶対角で表されるピニオン軸16の回転角を示す制御舵角θsを演算する制御舵角演算部53と、制御舵角演算部53に接続されたメモリ55とを備えている。なお、制御舵角θsは、ステアリングホイール2の操舵角に相当し、モータ21のモータ相対角θm_rと同様に、ステアリング中立位置から一方向の回転角である場合に正の値、他方向の回転角である場合に負の値とし、電流指令値は、一方向への操舵をアシストする場合に正の値、他方向への操舵をアシストする場合に負の値とする。
電流指令値Id*,Iq*は、モータ21に供給すべき電流の目標値であり、d/q座標系におけるd軸上の電流指令値及びq軸上の電流指令値をそれぞれ示す。このうち、q軸電流指令値Iq*は、モータ21の出力トルクの目標値である目標アシスト力に相当する。なお、本実施形態では、d軸電流指令値Id*は、ゼロに固定されている。
詳しくは、電流指令値演算部51は、q軸電流指令値Iq*の基礎成分である基本電流指令値Ias*を演算する基本アシスト演算部61と、基本電流指令値Ias*に対する電流補正値Ira*を演算する電流補正値演算部62とを備えている。基本アシスト演算部61には、操舵トルクT及び車速Vが入力される。そして、基本アシスト演算部61は、操舵トルクT及び車速Vに基づいて基本電流指令値Ias*を演算する。具体的には、基本アシスト演算部61は、操舵トルクTの絶対値が大きいほど、また車速Vが遅いほど、より大きな値(絶対値)を有する基本電流指令値Ias*を演算する。このように演算された基本電流指令値Ias*は、減算器63に入力される。
電流補正値演算部62は、制御舵角演算部53から出力される制御舵角θsに基づいて電流補正値Ira*を演算する。なお、電流補正値演算部62は、制御舵角演算部53から制御舵角θsが出力されない場合には、電流補正値Ira*を演算しない、又は電流補正値Ira*としてゼロを出力する。本実施形態では、電流補正値Ira*は、ステアリングホイール2の中立位置への復帰性を向上させるように基本電流指令値Ias*を補正する補正成分であり、電流補正値Ira*を出力することで、ステアリング戻し制御を実行する。このように演算された電流補正値Ira*は、減算器63に入力される。
減算器63は、基本アシスト演算部61で演算された基本電流指令値Ias*に、電流補正値演算部62で演算された電流補正値Ira*を減算することによりq軸電流指令値Iq*を演算する。そして、減算器63は、演算したq軸電流指令値Iq*をモータ制御信号出力部52に出力する。
モータ制御信号出力部52は、電流指令値Id*,Iq*、各相電流値I及びモータ相対角θm_rに基づいてd/q座標系における電流フィードバック制御を実行することにより、モータ制御信号を生成する。詳しくは、モータ制御信号出力部52は、モータ相対角θm_rに基づいて各相電流値Iをd/q座標上に写像することにより、d/q座標系におけるモータ21の実電流値であるd軸電流値Id及びq軸電流値Iqを演算する。そして、モータ制御信号出力部52は、d軸電流値Idをd軸電流指令値Id*に追従させるべく、またq軸電流値Iqをq軸電流指令値Iq*に追従させるべく、それぞれ電流フィードバック制御を行うことによりモータ制御信号を生成する。このモータ制御信号が駆動回路42に出力されることによりモータ21に制御信号に応じた駆動電力が供給される。これにより、モータ21の出力トルクが、q軸電流指令値Iq*に対応したトルク指令値に追従するようにモータ21の駆動が制御される。なお、q軸電流値Iqは、制御舵角演算部53にも出力される。
次に、制御舵角演算部53による制御舵角θsの演算について説明する。
図3に示すように、制御舵角演算部53は、モータ相対角θm_rをピニオン軸16の回転角に換算した回転軸換算角としてのピニオン換算角θp_cを演算するピニオン換算角演算部71を備えている。また、制御舵角演算部53は、ラック軸12及びラックハウジング13の温度変化に対する補正量Cを演算する補正量演算部72と、補正量Cにローパスフィルタ処理を施すローパスフィルタ処理部73とを備えている。
ピニオン換算角演算部71には、モータ相対角θm_r及びピニオンセンサ角θp_dが入力される。ピニオン換算角演算部71は、基準点舵角としての車両が直進するステアリング中立位置からのモータ21の回転数(ターン数)及びモータ相対角θm_rに基づいてピニオン換算角θp_cを演算する。
具体的には、メモリ55には、ラックアンドピニオン機構17のギア比、変換機構23のリード及び伝達機構22の減速比によって定められた換算係数に基づいて、モータ21の1回転に相当するピニオンセンサ角θp_dの角度範囲毎にモータ21の回転数が対応付けられている。ピニオン換算角演算部71は、車両の起動スイッチ(イグニッションスイッチやスタートスイッチ等)がオンされた際に、ピニオンセンサ角θp_dに基づいて、モータ21のステアリング中立位置からの回転数を取得する。そして、ピニオン換算角演算部71は、取得したピニオンセンサ角θp_dに基づくモータ21の回転数とモータ相対角θm_rとに基づいて、ピニオン換算角θp_cを演算する。一例として換算係数が「20」であり、ピニオンセンサ角θp_dの18°毎にモータ21の回転数が増加する場合において、ピニオンセンサ角θp_dが−9°〜9°の範囲内であればモータ21の回転数が1回転目、ピニオンセンサ角θp_dが10°〜28°の範囲内であればモータ21の回転数が2回転目とした場合を想定する。この場合において、例えばピニオンセンサ角θp_dが10°〜28°の範囲内であれば、モータ21の回転数が2回転目であり、モータ相対角θm_rが60°であれば、該モータ相対角θm_rを換算係数で除算した値に基づいてピニオン換算角θp_cは13°となる。なお、本実施形態では、車両の起動時にピニオン換算角θp_cを演算した後は、該ピニオン換算角θp_cをモータ相対角θm_rの変化に応じて増減させることで演算周期毎にピニオン換算角θp_cが演算されるが、ピニオン換算角θp_cを演算する度にピニオンセンサ角θp_d及びモータ相対角θm_rを用いてもよい。このように演算されるピニオン換算角θp_cは、補正量演算部72及び減算器74に出力される。
補正量演算部72には、ピニオン換算角θp_cに加え、該ピニオン換算角θp_cを微分することにより得られるピニオン角速度ωp、ピニオンセンサ角θp_d、操舵トルクT及びq軸電流値Iqが入力される。補正量演算部72は、ピニオン換算角θp_cとピニオンセンサ角θp_dとの差分Δθ(=θp_c−θp_d)をラック軸12及びラックハウジング13の温度変化による寸法変化の影響とし、該差分Δθにピニオン絶対角センサ33及びモータ相対角センサ34の設置位置に応じた比率R1を掛け合わせることにより、補正量Cを演算する。なお、本実施形態では、補正量演算部72による補正量Cの演算周期は、ピニオン換算角θp_cの演算周期よりも長く設定されているが、補正量Cの演算周期をピニオン換算角θp_cの演算周期と同じ、又はこれよりも短く設定してもよい。
具体的には、図1に示すように、比率R1は、演算基点となるラック軸12の軸方向中心からラック軸12とピニオン軸16との連結部分までの長さを「A」、ラック軸12の軸方向中心からラック軸12とEPSアクチュエータ5との連結部分までの長さを「B」とした場合に、下記(1)式により表される。
R1=B/(A+B) …(1)
なお、本実施形態では、ラック軸12とピニオン軸16との連結部分をピニオン軸16の軸心とし、ラック軸12とEPSアクチュエータ5との連結部分をボール螺子ナット27の軸方向中央としているが、ピニオン軸16及びボール螺子ナット27が存在する範囲内であれば、各連結部分における長さA,Bを規定する位置は変更可能である。
図3に示す補正量演算部72は、補正量Cの演算をEPS1に転舵輪3を転舵させるためのトルクが付与されていない場合に行い、EPS1に該トルクが付与されている場合には補正量Cを演算しない。具体的には、補正量演算部72は、操舵トルクTの絶対値がトルク閾値Tth以下であり、かつq軸電流値Iqの絶対値が電流閾値Ith以下である場合に操舵を行うためのトルクが付与されていないと判定する。なお、トルク閾値Tthは、操舵していないことを示す操舵トルクTであり、ノイズ等の影響を考慮してゼロよりもやや大きな値に設定されている。また、電流閾値Ithは、電流が流れていないことを示す電流値であり、ノイズ等の影響を考慮してゼロよりもやや大きな値に設定されている。
また、補正量演算部72は、補正量Cの演算をステアリングホイール2が高速で操舵されていない場合に行い、高速で操舵されている場合には補正量Cを演算しない。具体的には、補正量演算部72は、ピニオン角速度ωpの絶対値が角速度閾値ωth以下である場合に、ステアリングホイール2が高速で操舵されていないと判定する。なお、角速度閾値ωthは、モータ相対角センサ34によるモータ相対角θm_rの検出タイミングとピニオン絶対角センサ33によるピニオンセンサ角θp_dの検出タイミングとの僅かなずれが発生し得るとして実験的に求められる大きな角速度であり、予め設定されている。
また、補正量演算部72は、演算した補正量Cの絶対値が上限値Climを超えた場合には、該補正量Cを無効、すなわち補正量Cの値をゼロとする又は補正量Cを出力しない。なお、上限値Climは、ラック軸12やラックハウジング13の寸法や現実的に取り得る温度等に基づいて決まる差分Δθの最大値に比率R1を乗算した値であり、予め設定されている。
補正量演算部72による補正量Cの演算処理手順は、例えば図4のフローチャートに示すように、先ず各種状態量を取得すると(ステップ101)、操舵トルクTの絶対値がトルク閾値Tth以下であり、かつq軸電流値Iqの絶対値が電流閾値Ith以下であるか否かを判定する(ステップ102)。続いて、操舵トルクTの絶対値がトルク閾値Tth以下であり、かつq軸電流値Iqの絶対値が電流閾値Ith以下である場合には(ステップ102:YES)、ピニオン角速度ωpの絶対値が角速度閾値ωth以下であるか否かを判定する(ステップ103)。そして、ピニオン角速度ωpの絶対値が角速度閾値ωth以下である場合には(ステップ103:YES)、差分Δθを演算し(ステップ104)、補正量Cを演算する(ステップ105)。なお、操舵トルクTの絶対値がトルク閾値Tthよりも大きい、又はq軸電流値Iqの絶対値が電流閾値Ithよりも大きい場合(ステップ102:NO)、及びピニオン角速度ωpの絶対値が角速度閾値ωthよりも大きい場合には(ステップ103:NO)、ステップ104以降の処理を実行しない。
続いて、補正量演算部72は、補正量Cの絶対値が上限値Clim以下であるか否かを判定する(ステップ106)。そして、補正量Cの絶対値が上限値Clim以下である場合には(ステップ106:YES)、補正量Cをローパスフィルタ処理部73に出力する(ステップ107)。一方、補正量Cの絶対値が上限値Climよりも大きい場合には(ステップ106:NO)、補正量Cを無効とし、補正量Cの値をゼロとする又は補正量Cを出力しない(ステップ108)。
図3に示すように、ローパスフィルタ処理部73は、入力された補正量Cにローパスフィルタ処理を施す。ここで、上記のようにモータ相対角センサ34の分解能はピニオン絶対角センサ33の分解能よりも高いため、例えば図5(a)に示すように、ピニオン換算角θp_cが変化した場合に、ピニオンセンサ角θp_dは、例えば図5(b)に示すように離散的に変化する。そのため、ラック軸12及びラックハウジング13の温度が変化した場合には、例えば図5(c)に破線で示すように、補正量C(差分Δθ)も離散的に変化する。この点、ローパスフィルタ処理部73がローパスフィルタ処理を施すことにより、同図において実線で示すように、補正量C’は連続的に変化する。なお、ローパスフィルタ処理により補正量C’を示す信号に時間遅れが生じるが、ラック軸12やラックハウジング13の温度変化は緩やかであるため、当該時間遅れの影響はほとんどない。
図3に示すように、ローパスフィルタ処理が施された補正量C’は、減算器74に出力される。そして、制御舵角演算部53は、減算器74において、ピニオン換算角θp_cから補正量C’を差し引いた値を制御舵角θsとして出力する。なお、本実施形態の制御舵角演算部53は、補正量C’が無効とされた場合には、ピニオン換算角θp_cをそのまま制御舵角θsとして出力する、又は制御舵角θsを出力しない。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)補正量演算部72は、ピニオン換算角θp_cとピニオンセンサ角との差分Δθにラック軸12とピニオン軸16との連結部分からラック軸12とEPSアクチュエータ5との連結部分までの長さにおけるその軸方向中点からEPSアクチュエータ5の連結部分までの長さに応じた比率R1を掛け合わせることにより、補正量Cを演算する。このように補正量Cがラック軸12及びラックハウジング13の温度ではなく、温度変化により実際に寸法変化が生じた結果として得られる差分Δθに基づく値となる。そのため、温度変化によるラック軸12及びラックハウジング13の寸法変化を示す補正量Cを正確に演算できる。
(2)制御舵角演算部53は、差分Δθが温度変化に応じて徐々に発生し、急峻な変化は発生しにくいことを踏まえ、ローパスフィルタ処理が施された補正量C’を用いて制御舵角θsを演算するようにしたため、ノイズにより差分Δθが急峻な変化を伴ったとしても、こうした急峻な変化を示す高周波成分が除去され、より正確な補正量Cを演算できる。
(3)補正量演算部72は、補正量Cの絶対値が上限値Climを超える場合には、例えばピニオン絶対角センサ33等に異常が生じていると考えることができることを踏まえ、該補正量Cを無効とするようにしたため、異常な補正量Cを用いて誤った制御舵角θsを演算することを抑制できる。
(4)例えばピニオン軸16やラック軸12に大きな力が加わると、これらが弾性変形することで、ピニオン換算角θp_cとピニオンセンサ角θp_dとの間にずれが生じるおそれがある。そのため、ピニオン軸16等に大きな力が加わる状態では、ピニオン換算角θp_cとピニオンセンサ角θp_dとの差分Δθに、温度変化の影響以外の成分が含まれることになり、該差分Δθに基づいて正確な補正量Cを演算できなくなる。この点、本実施形態では、EPS1に転舵輪3を転舵させるためのトルクが付与されていない場合に補正量Cを演算するため、異常な補正量が演算されることを抑制できる。
(5)ステアリングホイール2が高速操舵されている場合には、例えばモータ相対角センサ34によるモータ相対角θm_rの検出タイミングとピニオン絶対角センサ33によるピニオンセンサ角θp_dの検出タイミングとの僅かなずれにより、ピニオン換算角θp_cとピニオンセンサ角θp_dとの間にずれが生じるおそれがある。この点、本実施形態では、ステアリングホイール2がモータ相対角θm_r及びピニオンセンサ角θp_d間の検出タイミングにずれが生じるおそれがある高速で操舵されていない場合に補正量Cを演算するため、異常な補正量Cが演算されることを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、トルクセンサ32とピニオン絶対角センサ33とを一体化したものを用いてもよい。
・上記実施形態では、ピニオン換算角θp_cを微分したピニオン角速度ωpの絶対値が角速度閾値ωth以下である場合に、ステアリングホイール2が高速操舵されていないと判定したが、これに限らず、例えばピニオンセンサ角θp_dを微分して得られる値と閾値との比較により高速操舵されていないことを判定してもよい。また、ステアリングホイール2が高速操舵されているか否かにかかわらず、補正量Cを演算してもよい。
・上記実施形態では、操舵トルクTの絶対値がトルク閾値Tth以下であり、かつq軸電流値Iqの絶対値が電流閾値Ith以下である場合に操舵を行うためのトルクが付与されていないと判定した。しかし、これに限らず、例えばq軸電流値Iqに代えてq軸電流指令値Iq*を用いて当該判定を行ってもよい。また、操舵を行うためのトルクが付与されているか否かにかかわらず、補正量Cを演算してもよい。
・上記実施形態において、補正量Cが上限値Climを超えた場合にもその値を有効とし、補正量Cに基づいてピニオン換算角θp_cを補正して制御舵角θsを演算してもよい。
・上記実施形態において、制御舵角演算部53にローパスフィルタ処理部73を設けず、ローパスフィルタ処理が施されていない補正量Cを用いて制御舵角θsを演算してもよい。
・上記実施形態において、制御舵角θsに基づく電流補正値Ira*を演算することによりステアリング戻し制御を行ったが、これに限らず、例えばエンド当ての衝撃を緩和するエンド当て緩和制御等の他の制御を行ってもよい。
・上記実施形態において、ラックハウジング13及びピニオン軸16をそれぞれ同一の材料により構成してもよい。
・上記実施形態において、例えばラック軸12に第2ラック歯を形成するとともに、EPSアクチュエータ5が第2ラック歯と噛合する第2ピニオン軸及びモータ21の回転を減速して第2ピニオン軸に伝達する減速機構を備える構成としてもよく、EPSアクチュエータ5の構成は適宜変更可能である。
・上記実施形態では、演算基点をラック軸12の軸方向中心としたが、これに限らず、例えば軸方向中心よりもピニオン軸16側に寄った位置を演算基点としてもよく、演算基点は適宜変更可能である。
・上記実施形態では、転舵輪3の転舵角に換算可能な回転軸をピニオン軸16としたが、これに限らず、例えばコラム軸14を回転軸としてもよい。
・上記実施形態では、制御舵角演算部53は、ピニオン換算角θp_cを補正量Cにより補正することで制御舵角θsを演算したが、これに限らず、ピニオンセンサ角θp_dを補正量Cにより補正することで制御舵角θsを演算してもよい。この場合、補正量Cは、差分Δθ(θp_d−θp_c)に下記(2)式により表される比率R2を乗算することにより、演算される。
R2=A/(A+B) …(2)
・上記実施形態では、絶対角検出部としてピニオン絶対角センサ33を用いたが、これに限らず、例えばラック軸12のストローク位置を検出するストロークセンサをピニオン軸16近傍に設け、該ストロークセンサの検出値を換算することによりピニオンセンサ角θp_dを取得してもよい。この場合には、ストロークセンサが絶対角検出部に相当する。
・上記実施形態では、制御対象となる操舵装置としてEPS1を採用したが、これに限らず、例えばステアバイワイヤ(SBW)方式の操舵装置を採用してもよい。この場合、例えば中間軸15にクラッチ機構を設けることで、コラム軸14とピニオン軸16との間の動力伝達を断接可能な構成とすることができる。また、例えば中間軸15を廃し、コラム軸14とピニオン軸16との間を機械的に分離した構成とすることもできる。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、2…ステアリングホイール、3…転舵輪、4…操舵機構、5…EPSアクチュエータ(アクチュエータ)、6…操舵制御装置(舵角検出装置)、11…ステアリングシャフト、12…ラック軸(転舵軸)、13…ラックハウジング(ハウジング)、16…ピニオン軸(回転軸)、21…モータ、32…トルクセンサ、33…ピニオン絶対角センサ(絶対角検出部)、34…モータ相対角センサ(相対角検出部)、53…制御舵角演算部、71…ピニオン換算角演算部(回転軸換算角演算部)、72…補正量演算部、73…ローパスフィルタ処理部、A,B…長さ、C…補正量、Clim…上限値、Iq…q軸電流値、Ith…電流閾値、R1,R2…比率、T…操舵トルク、Tth…トルク閾値、θs…制御舵角、θm_r…モータ相対角、θp_c…ピニオン換算角(回転軸換算角)、θp_d…ピニオンセンサ角(回転軸検出角)、Δθ点差分、ωp…ピニオン角速度、ωth…角速度閾値。

Claims (5)

  1. ハウジング内に往復動可能に収容され、両端に連結される転舵輪を転舵させる転舵軸と、前記転舵軸の往復動に応じて回転する回転軸と、モータの回転を前記転舵軸の往復動に変換するアクチュエータと、前記回転軸の回転角を絶対角で検出する絶対角検出部と、前記モータの回転角を相対角で検出する相対角検出部とを有する操舵装置を検出対象とし、
    温度変化を考慮した前記回転軸の回転角を示す制御舵角を演算する制御舵角演算部を備え、
    前記制御舵角演算部は、
    車両が所定の進行方向となる前記転舵輪の転舵角を示す基準点舵角を基準とする前記モータの回転数及び前記相対角検出部により検出されるモータ相対角に基づいて、絶対角で表される前記回転軸の回転角を示す回転軸換算角を演算する回転軸換算角演算部と、
    前記回転軸換算角と前記絶対角検出部により検出される回転軸検出角との差分と、前記転舵軸と前記回転軸との連結部分から前記転舵軸と前記アクチュエータとの連結部分までの長さにおける演算基点からいずれか一方の前記連結部分までの長さに応じた比率とに基づいて、温度変化による補正量を演算する補正量演算部とを備えた舵角検出装置。
  2. 請求項1に記載の舵角検出装置において、
    前記制御舵角演算部は、前記補正量にローパスフィルタ処理が施されたものを用いて前記制御舵角を演算する舵角検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の舵角検出装置において、
    前記補正量演算部は、前記補正量の絶対値が予め設定された上限値を超える場合には、該補正量を無効とする舵角検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の舵角検出装置において、
    前記補正量演算部は、前記操舵装置に前記転舵輪を転舵させるためのトルクが付与されていない場合に、前記差分に基づいて前記補正量を演算する舵角検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の舵角検出装置において、
    前記補正量演算部は、ステアリングホイールが前記相対角検出部による前記モータ相対角の検出タイミングと前記絶対角検出部による前記回転軸検出角の検出タイミングとの僅かなずれが生じ得る角速度で操舵されていない場合に、前記差分に基づいて前記補正量を演算する舵角検出装置。
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