JP2019155581A - 残留投射材の抜出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内壁面を投射材でブラスト研磨した中空部を有する鋳物製品が重量物である場合でも、鋳物製品の向き等を簡単に変更し、中空部内の残留投射材を抜き出すことのできる残留投射材の抜出装置を提供する。【解決手段】正逆方向に間欠的に回転する駆動モータ24で回転されると共に、振動モータ40で振動が与えられる回転体R内に、フリーローラ群で形成された横断面形状がコ字状の収納部32と、収納部32の開口部を開閉自在に閉塞する閉塞用フリーローラ群とが設けられ、開口部が閉塞用フリーローラ群で閉塞された収納部32内に鋳物製品を収納して回転体Rに正逆方向に間欠的な回転と振動とを付与し、鋳物製品の向き及び位置を変更して中空部内の残留投射材を抜き出す残留投射材の抜出装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、鋳物製品の表面に開口する中空部の内壁面をブラスト研磨して、前記中空部内に残留する投射材を前記中空部から抜き出す残留投射材の抜出装置に関するものである。
表面に開口する中空部を具備する鋳物製品は、鋳型から取り出されるとき、中空部内に中子砂が詰まっており、中子砂を中空部から剥離除去することを要する。このような中子砂の剥離除去を、下記特許文献1〜3に記載されているブラスト装置を用いてブラストすることがある。このブラストでは、鋳物製品の中空部内に挿入したノズルの先端部の噴射口から、混合状態の圧縮空気と投射材とを噴射することにより、中子砂を中空部から剥離除去できる。
特許第5688607号公報 特許第5688608号公報 特許第5688610号公報
特許文献1〜3に記載のブラスト装置を用いて鋳物製品の中空部を投射材でブラストすることにより、複雑な形状の中空部内に詰まった中子砂を剥離除去でき、同時に中空部の内壁面もブラスト研磨できる。このようなブラストを施した鋳物製品の中空部内には、噴射した投射材が残留しており、残留している投射材(以下、残留投射材という。)を除去することが必要である。残留投射材は、中空部の内壁面に付着しておらず、中空部内に圧縮空気を吹き込むこと或いは鋳物製品の向きを変更することにより簡単に除去可能である。
しかし、鋳物製品の中空部内の残留投射材を人手で除去することは作業性の観点から好ましくない。また、鋳物製品が重量物である場合、鋳物製品の向き変更等に困難が伴う。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、鋳物製品が重量物である場合でも、その向き等を簡単に変更して中空部の残留投射材を抜き出すことのできる残留投射材の抜出装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決できる本発明は、鋳物製品の表面に開口する中空部の内壁面をブラスト研磨して、前記中空部内に残留する投射材を前記中空部から抜き出す装置は、基台上に振動吸収部材を介して載置された架台に、所定距離を介して立設された一対の支承台に回転自在に支承され、正逆方向に間欠的に回転可能の駆動モータで回転駆動される駆動軸及び前記駆動軸の回転に伴って回転する従動軸と、前記駆動軸と前記従動軸との間に回転自在に装着され、前記鋳物製品が開口部から挿入されて収納される収納部及び前記開口部を開閉する開閉機構を備える回転体と、前記駆動軸に装着され、前記回転体を正逆方向に間欠的に回転する駆動モータと、前記回転体が装着された前記架台を振動する振動モータとを具備し、前記収納部は、その横断面形状がコ字状であって、前記投射材の通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本のフリーローラから成るフリーローラ群で側壁部及び底部が形成され、且つ前記開閉機構は、前記開口部を閉塞可能となるように前記投射材が通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本の閉塞用フリーローラから成る閉塞用フリーローラ群と、前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記閉塞用フリーローラ群を回動する回動駆動機構とを具備することを特徴とする残留投射材の抜出装置である。
前記収納部は、前記駆動軸と前記従動軸とに装着され、互いに対向する一対の板体と、前記一対の板体の間に架け渡された前記フリーローラ群とから構成されていることにより、フリーローラ群を構成する複数本のフリーローラの各々を確実に回転自在に並設できる。
前記回動駆動機構は、前記収納部の外側に回動可能に設けられ、前記閉塞用フリーローラ群が架け渡されている一対のアーム部材と、前記閉塞用フリーローラが前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記一対のアーム部材を回動する回動駆動装置とを具備することにより、収納部の開口部をスムーズに開閉できる。
前記一対のアーム部材が二組設けられ、前記一対のアーム部材の一方組に前記閉塞用フリーローラ群の一部を構成する前記複数本の閉塞用フリーローラが回転自在に架け渡されていると共に、前記一対のアーム部材の他方組に前記閉塞用フリーローラ群の残りを構成する前記複数本の閉塞用フリーローラが回転自在に架け渡され、前記一対のアーム部材の各組に架け渡された前記閉塞用フリーローラの各々が前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記一対のアーム部材の各組を回動する回動駆動装置が設けられていることにより、収納部の開口部の開閉を簡単に行うことができる。
前記回動駆動装置が、エアシリンダーであることにより、本発明に係る残留投射材の抜出装置の構造を簡素化できる。
前記回動駆動装置が、前記収納部と共に回転するエアシリンダーであって、前記従動軸の外周面に開口された第1空気孔と、前記従動軸の中心軸に沿って穿設され、前記第1空気孔に連結されている空気通路と、前記従動軸の端部に挿入されて回り止された固定スリーブと、前記固定スリーブの内周面と摺接する前記従動軸の端部の外周面に周設された周溝と、前記周溝内に開口され、前記空気通路に連結されている第2空気孔と、前記周溝に対応して前記固定スリーブに形成され、前記周溝に圧縮空気を給排する空気給排口とを具備する空気自由継手が用いられていることにより、収納部と共に回転するエアシリンダーへの圧縮空気の給排を簡単に行うことができる。
前記エアシリンダーが、前記一対の板体の各々の外側に設けられていることにより、一対のアーム部材を確実に所定位置に回動できる。
前記エアシリンダーには、圧縮空気の供給が停止したとき、前記一対のアーム部材を所定位置に保持して、前記閉塞用フリーローラによる前記収納部の開口部の閉塞状態を維持できるロック機構が設けられていることにより、鋳物製品を収納した収納部を回転している際に、圧縮空気の供給が事故等で停止しても、収納部から鋳物製品が脱落する事態を防止でき安全である。
前記駆動モータを制御する制御部が設けられていることにより、鋳物製品が収納された収納部を具備する回転体の回転開始、回転停止、回転停止時間、回転方向及び回転速度等を制御でき、鋳物製品を損傷することなく中空部から残留投射材を抜き出すことができる。
本発明の残留投射材の抜出装置によれば、複数のフリーローラで側壁部及び底部を構成し、且つ開口部を閉塞用フリーローラで閉塞した収納部内に鋳物製品を収納し、収納部を振動モータによる振動を付与しつつ間欠的に回転する。このような収納部に収納された鋳物製品は、収納部の回転に伴って側壁部及び底部を形成するフリーローラや開口部を閉塞する閉塞用フリーローラ上を滑り位置及び向きを変更しつつ振動が付与される。このため、鋳物製品の中空部内の残留投射材は、鋳物製品が所定方向を向いたとき、中空部の開口部から抜き出され、収納部のフリーローラ間の隙間或いは閉塞用フリーローラ間の隙間から収納部外に排出される。従って、鋳物製品が重量物である場合でも、本発明の残留投射材の抜出装置によれば、鋳造製品の位置及び向きを簡単に変更しつつ振動を付与でき、鋳物製品の中空部の残留投射材を確実に抜き出すことができる。
本発明に係る残留投射材の抜出装置の一例を示す正面図である。 図2(a)は図1に示す回転体Rの正面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A面での断面図である。 図3(a)は図1に示すX−X面での断面図であって、図3(b)は図3(a)に示す収納部32の開口部が開いた状態を示す。 図1に示すエアシリンダー42a,42bへのエア配管を説明する配管図である。 図1に示す従動軸18bに設けられた空気自由継手の構造を説明する部分断面図である。 図1に示す従動軸18bの端面に設けられているセンサードッグ90と近接センサー92a,92bとの関係を説明する説明図である。 図7(a)は図1に示すインバータ26内に多段加速機構と多段減速機構とが設けられていることを示す概略図であり、図7(b)は駆動モータ24の回転速度パターンを示す図である。 図2に示す回転体Rが正方向に回転するとき、収納部32内の鋳物製品Pの向き等を示す回転体Rの断面図である。 図2に示す回転体Rが逆方向に回転するとき、収納部32内の鋳物製品Pの向き等を示す回転体Rの断面図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る残留投射材の抜出装置の一例を図1に示す。図1は残留投射材の抜出装置10の正面図である。残留投射材の抜出装置10は、基台12上に振動吸収部材として複数のラバースプリング14を介して架台16が載置されている。この架台16には、所定距離を介して一対の支承台16a、16bが立設されている。架台16は、その下部に設けられた振動モータ40により振動が与えられる。
尚、ラバースプリング14は、ゴムと金属ばねとを組み合わせた複合ばねであって、高荷重の負荷性能を有し、共振振幅の低減効果及び防音緩衝効果を有する。
架台16の一対の支承台16a、16bには、駆動軸18aと従動軸18bとがベアリング22a、22bを介して回転自在に支承されている。駆動軸18aは、その一端に駆動モータ24が装着されており、従動軸18bは駆動軸18aの回転に伴って回転する。この駆動モータ24は、インバータ26により正逆方向に間欠的に回転可能である。インバータ26は制御部であるPCL(Programmable Logic Controller)25(以下、PLC25という。)により、駆動モータ24を回転開始及び回転停止するタイミング、回転停止時間、回転時間、回転方向及び回転速度等が制御されている。この駆動軸18aの他端と従動軸18bの一端との間に、回転体Rが設けられている。回転体Rには、鋳物製品が開口部から挿入されて収納される収納部32が設けられている。
尚、回転体Rの下方には、収納部32に収納された鋳物製品の中空部から抜き出された残留投射材の収容部60が設けられている。
回転体Rに設けられた収納部32は、図2(a)に示すように、駆動軸18aの他端と従動軸18bの一端とに対向して装着された一対の板体20a,20bの間に形成されている。一対の板体20a,20bは、補強板28が架け渡されて補強されており、一対の板体20a,20bの間に、投射材の通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本のフリーローラ30aから成るフリーローラ群30が架け渡されている。フリーローラ群30は、図2(a)のA−A面での断面図である図2(b)に示すように横断面形状がコ字状の収納部32の側壁部及び底部を形成する。この収納部32に開口された鋳物製品を挿脱する開口部31は、図2(b)に示すように閉塞用フリーローラ34a,34b,34c,34dから成る閉塞用フリーローラ群34で閉塞されている。この閉塞用フリーローラ群34を構成する複数本の閉塞用フリーローラも投射材が通過可能の隙間を介して回転自在に並設されている。
閉塞用フリーローラ群34は、収納部32の開口部31を開閉自在となるように設けられている。すなわち、閉塞用フリーローラ群34の一部を構成する閉塞用フリーローラ34a,34bは、収納部32の外側に設けられた一対のアーム部材36a、36bの間に装着されている。この一対のアーム部材36a,36bは、「く」字状の形状であって、その各後端部が一対の板体20a,20bの間に架け渡された軸39aの端部に回動可能に装着され、その先端間に架け渡されている補強板38aで補強されている。補強板38aには、一対の板体20a,20bの先端に対応する位置に対向してローラ取付板41a、41bが設けられ、このローラ取付板41a、41bの間に閉塞用フリーローラ34a,34bが回転自在に架け渡されている。
また、閉塞用フリーローラ群34の残りを構成する閉塞用フリーローラ34c,34dも、収納部32の外側に設けられた一対のアーム部材36c、36dの間に装着されている。この一対のアーム部材36c,36dも、「く」字状の形状であって、その各後端部が一対の板体20a,20bの間に架け渡された軸39bの端部に回動可能に装着され、その先端間に架け渡されている補強板38bで補強されている。補強板38bには、一対の板体20a,20bの先端に対応する位置に対向してローラ取付板41c、41dが設けられ、このローラ取付板41c、41dの間に閉塞用フリーローラ34c、34dが回転自在に架け渡されている。
二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dは、回動駆動装置としてのエアシリンダー42a,42bで回動駆動される。エアシリンダー42aは駆動軸18a側に設けられており、エアシリンダー42bは従動軸18b側に設けられている。図1のX−X面での断面図である図3(a)に、従動軸18b側のエアシリンダー42bを示す。エアシリンダー42bは、アーム部材36b、36dの間に設けられ、軸39aを回動中心としてアーム部材36bを回動すると共に、軸39bを回動中心としてアーム部材36dを回動する。また、駆動軸18a側に設けられたエアシリンダー42aは、アーム部材36a、36cの間に設けられ、軸39bを回動中心としてアーム部材36aを回動すると共に、軸39aを回動中心としてアーム部材36cを回動する。これらのエアシリンダー42a,42bは、同期して駆動され、二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dの先端部間に架け渡された閉塞用フリーローラ群34により収納部32の開口部31を開閉する。図3(a)は、閉塞用フリーローラ群34で収納部32の開口部31が閉じられる方向に二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dが回動された状態を示す。また、図3(b)は、閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開く方向に二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dが回動された状態を示す。
エアシリンダー42a,42bには、図4に示すエア配管50を経由して圧縮空気が給排される。逆止弁52を通過した圧縮空気は、三方向電磁弁54及びスピードコントローラ56a,56b,56c,56dを経由してエアシリンダー42a,42bのピストンで区切られたO側又はC側に供給される。エアシリンダー42a,42bのO側の圧力は圧力スイッチ58aで所定値に調整され、エアシリンダー42a,42bのC側の圧力も圧力スイッチ58bで所定値に調整されている。
三方向電磁弁54は、逆止弁52を通過した圧縮空気が常に印加される印加口と、エアシリンダー42a,42bのO側又はC側に印加口の圧縮空気を供給する供給口と、エアシリンダー42a,42bのO側又はC側に保持されている圧縮空気を排出する排出口と、供給口及び排出口と連結されない中立口と、ソレノイド54a,54bとを備えている。ソレノイド54a,54bは、三方向電磁弁54の供給口及び排出口のいずれかとエアシリンダー42a,42bのO側及びC側のいずれかと連結し、或いは三方向電磁弁54の中立口とエアシリンダー42a,42bのO側及びC側とを連結する。
ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の供給口と、エアシリンダー42a,42bのO側とが連結されたとき、同時に、三方向電磁弁54の排出口と、エアシリンダー42a,42bのC側とも連結されている。従って、三方向電磁弁54の印加口の圧縮空気は、供給口からスピードコントローラ56a,56bで供給量が調整されつつ、エアシリンダー42a,42bのO側に供給され、同時に、エアシリンダー42a,42bのC側に保持されていた圧縮空気は、スピードコントローラ56c,56dで排出量が調整されつつ、三方向電磁弁54の排出口から排出される。この場合、エアシリンダー42a,42b内のピストンはC側に移動し、図3(a)に示すように、閉塞用フリーローラ群34で収納部32の開口部31が閉じられるように二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dを回動できる。
一方、ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の供給口と、エアシリンダー42a,42bのC側とが連結されたとき、同時に、三方向電磁弁54の排出口と、エアシリンダー42a,42bのO側とが連結され、エアシリンダー42a,42b内のピストンはO側に移動し、図3(b)に示すように、閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開くように二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dを回動できる。
また、ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の中立口とエアシリンダー42a,42bのO側及びC側とが連結されたとき、エアシリンダー42a,42bのO側及びC側の圧力は所定値に保持され、ピストンは所定位置に静止する。この場合、二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dは静止状態となる。
通常、回転体Rを回転する際は、ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の中立口とエアシリンダー42a,42bのO側及びC側とを連結し、収納部32の開口部31は閉塞用フリーローラ群34で閉じられている状態を保持している。
但し、回転体Rの回転中に事故等で圧縮空気の供給が停止したときでも、収納部32の開口部31が閉塞用フリーローラ群34で閉じられている状態を保持すべく、二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dを所定位置に保持し、閉塞用フリーローラ群34で収納部32の開口部31を閉塞状態に維持できるロック機構を備えるエアシリンダー42a,42bを用いることが好ましい。
ところで、回転体Rに設けられているエアシリンダー42a,42bへの圧縮空気の給排は、従動軸18bの他端部に設けられた図5に示す空気自由継手70を経由して行われる。空気自由継手70は、従動軸18bの他端部の外周面に開口された第1空気孔72a,72bに連結され、従動軸18bの中心軸に沿って穿設された空気通路74a,74bと、従動軸18bのベアリング22bよりも先端部に装着され、架台16に立設されたリング部材76で回り止された固定スリーブ78と、固定スリーブ78の内周面に摺接する従動軸18bの端部外周面に周設された周溝80a、80bと、周溝80a、80b内に開口され、空気通路74a,74bに連結されている第2空気孔82a、82bと、周溝80a、80bに対応して固定スリーブ78に形成され、周溝80a、80bに圧縮空気を給排する空気供給口84a,84bとを具備する。周溝80a、80bの各々は、Oリング86,86,86の間に形成されてシールされており、第1空気孔72a,72bとエアシリンダー42a,42bとは回転体R内に設けられた配管で連結されている。
このような空気自由継手70によれば、静止状態の固定スリーブ78の空気供給口84a,84bに、外部から圧縮空気の給排配管を繋ぎ込むことにより、空気供給口84a,84bから回転する従動軸18bの周溝80a、80bに供給された圧縮空気は、周溝80a、80b内に開口されている第2空気孔82a、82bから空気通路74a,74bを経由して、従動軸18bの端部外周面に開口された第1空気孔72a,72bに至る。第1空気孔72a,72bからは回転体R内に設けられた配管を経由してエアシリンダー42a,42bに圧縮空気が給排される。
回転体Rの回転位置を検知する検知手段としては、図5に示すように空気自由継手70が設けられた従動軸18bの端面に装着されているセンサードッグ90と、近接センサー92a,92bとが用いられている。センサードッグ90は、図6(a)(b)に示すように十字状に突起部90a,90b,90c,90dが突出されており、突起部90aが他の突起部よりも長く突出している。また、検知信号をPLC25(図1)に送信する近接センサー92a、92bのうち、近接センサー92aは突起部90a,90b,90c,90dを検知する位置に配設されており、近接センサー92bは長い突起部90aのみを検知する位置に配設されている。従って、長い突起部90aは近接センサー92a、92bが共に検知でき、突起部90b,90c,90dは近接センサー92aのみが検知できる。
例えば、図6(a)に示すように突起部90aが近接センサー92a、92bの位置にあるとき、近接センサー92a、92bは共に突起部90aを検知し、検知信号をPLC25に送信している。この状態から回転体Rが回転開始し、回転体Rが略45°回転して突起部90a,90b,90c,90dが90,a,90,b,90,c,90,dの位置となったとき、突起部のいずれも近接センサー92a、92bは検知できない状態となっている。更に、回転体Rが回転し、図6(b)に示すように突起部90dが近接センサー92aの位置に到達したとき、近接センサー92aは突起部90dを検知して、検知信号をPLC25に送信するが、近接センサー92bは突起部のいずれも検知できないから、PLC25は回転体Rが図5(a)に実線で示す位置から90°回転したことを検知できる。
近接センサー92a、92bの各々から検知信号が送信されるPLC25は、図5(a)に示すように近接センサー92a、92bの両方から検知信号が送信された位置から、図5(b)に示すように回転体Rが正方向に90°回転して近接センサー92aのみからの検知信号を受信したとき、インバータ26に回転体Rが正方向に90°回転した信号を送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24(図1)を駆動停止する。次いで、PLC25内のタイマーで所定時間経過したとき、PLC25からの信号でインバータ26は駆動モータ24を再駆動し、回転体Rの正方向の回転を再開する。このようにPLC25とインバータ26とは、駆動モータ24を正方向に間欠駆動して回転体Rを90°づつ間欠的に正方向に回転する。再度、近接センサー92a、92bの両方からの検知信号を受信したPLC25は回転体Rが正方向に360°回転した信号をインバータ26に送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24を駆動停止して正方向への回転体Rの回転を終了する。
正方向の回転が終了してからPLC25内のタイマーが所定時間経過したとき、PLC25からの信号でインバータ26は駆動モータ24を逆方向に駆動し、回転体Rの逆方向への回転を開始する。回転体Rが逆方向に90°回転して近接センサー92aのみからの検知信号を受信したPLC25は、インバータ26に回転体Rが逆方向に90°回転した信号をインバータ26に送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24を駆動停止する。次いで、PLC25内のタイマーで所定時間経過したとき、PLC25からの信号でインバータ26は駆動モータ24を再駆動し、回転体Rの逆方向の回転を再開する。このようにPLC25及びインバータ26は、駆動モータ24を逆方向に間欠駆動して回転体Rを90°づつ間欠的に逆方向に回転する。再度、近接センサー92a、92bの両方からの検知信号を受信したPLC25は、回転体Rが逆方向に360°回転した信号をインバータ26に送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24を駆動停止して逆方向への回転体Rの回転を終了する。
PLC25及びインバータ26は、駆動モータ24の駆動開始、駆動停止及び回転方向を制御すると共に、図7(a)に示すようにインバータ26内に多段加速機構及び多段減速機構を有していることが好ましい。
多段加速機構は、駆動開始した駆動モータ24を所定時間内に徐々に加速して定速回転速度とする機構である。また、多段減速機構は、定速回転速度で駆動されている駆動モータ24を所定時間内に徐々に減速して停止状態とする機構である。このような多段加速機構及び多段減速機構を有するインバータ26によれば、駆動モータ24を、その回転速度を、図7(b)に示すように、駆動開始から徐々に加速されて定速回転速度とし、定速回転速度を所定時間維持した後、徐々に減速して停止状態とすることができる。駆動モータ24の回転速度を図6(b)に示すパターンとすることにより、回転体Rの収納部32に収納されている鋳物製品の位置や向きを徐々に変更でき、鋳物製品の位置や向きを急激に変更することによる損傷を防止できる。
図1〜図7で説明してきた残留投射材の抜出装置を使用して鋳物製品Pの中空部内の残留投射材の抜出方法を図8及び図9を用いて説明する。先ず、エアシリンダー42a,42bを駆動し、図3(b)に示すように閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開き、次いで、図8(a)に示すように鋳物製品Pを開口部31から収納部32に収納する。この鋳物製品Pは、断面が矩形状であって、上面と側面の一方側とに中空部が開口されており、中空部内に残留投射材Sが存在している。
次いで、エアシリンダー42a,42bを再駆動し、収納部32の開口部31を、図3(b)に示すように閉塞用フリーローラ群34で閉じ、駆動モータ24を駆動して図8(b)に示すように鋳物製品Pを収納した収納部32を含む回転体Rを正方向(矢印M方向)に回転開始する。回転体Rの回転開始と同時に振動モータ40(図1)が起動され架台16が振動することから、回転体Rの収納部32に収納された鋳物製品Pも振動されつつ、回転体Rの回転に伴ってフリーローラ群30のフリーローラ30a上を滑って向き及び位置が変更される。この鋳物製品Pの向き及び位置を徐々に変更するには、図7(b)に示すように回転体Rの回転速度を回転開始から徐々に加速して定速回転速度とし、定速回転速度を所定時間維持した後、徐々に減速して停止状態とすることが好ましい。
尚、振動モータ40は、鋳物製品Pの中空部内の残留投射材Sの抜出操作が終了するまで連続駆動されている。
図8(c)に示すように回転体Rが正方向に90°回転し、近接センサー92a(図6(b))のみがセンサードッグ90の突起部90dを検知したとき、回転体Rは一時停止する。この回転体Rが一時停止している間も、振動モータ40は駆動されており、回転体Rは振動され続けている。図8(c)に示す鋳物製品Pも、図8(b)に示す収納部32内に収納されたときの鋳物製品Pの向きから90°転回されているが、鋳物製品Pの下面に中空部が開口されておらず、中空部内に残留投射材Sは抜き出すことができない。
更に、一時停止時間が経過したとき、回転体Rの正方向への回転を再開し。図8(d)に示すように回転体Rを更に90°回転して、回転体Rの回転を一時停止する。図8(d)に示す回転体Rの収納部32は、底部が閉塞用フリーローラ群34で形成されている状態となり、鋳物製品Pも、図8(b)に示す収納部32内に収納されたときの鋳物製品Pの向きから180°転回されている。このような向きの鋳物製品Pは、下面に開口している中空部が存在しており、その中空部の残留投射材Sは抜き出され、閉塞用フリーローラ群34の隙間から収納部32外に排出され、収納容器60(図1)に収容される。
再度、一時停止時間が経過したとき、回転体Rの正方向への回転を再開し、図8(e)に示すように回転体Rを更に90°回転して、回転体Rの回転を一時停止する。図8(e)に示す回転体Rの収納部32は、図8(a)では収納部32の側面を形成していたフリーローラ群30で底部が形成されている状態となり、鋳物製品Pも、図8(d)に示す収納部32内に収納されたときの鋳物製品Pの向きから90°転回されている。このような向きの鋳物製品Pは、下面に開口している中空部が存在しており、その中空部の残留投射材Sは抜き出され、フリーローラ群30の隙間から収納部32外に排出され、収納容器60に収容される。
一時停止時間が経過したとき、回転体Rの正方向への回転を再度開始し、回転体Rを更に90°回転し、図9(a)の状態となったとき、近接センサー92a,92b(図6(a))の両方がセンサードッグ90の突起部90aを検知し、回転体Rは一時停止する。図9(a)に示す収納部32内の鋳物製品Pは、図8(b)〜図8(e)に示す回転体Rの正方向への回転により、その上面と側面の一方側とに開口された中空部の内部には、残留投射材が殆ど存在していないが、中空部内の残留投射材Sの除去を完全なものとすべく、一時停止時間が経過したとき、回転体Rを図9(a)に示すように逆方向(矢印N方向)に回転する。回転体Rの逆方向への回転は、図8(b)〜図8(e)に示す正方向への回転と同様に、振動モータ40による振動が付与されつつ、90°づつの間欠回転である。
図9(b)は回転体R逆方向に90°回転して一時停止した状態であり、鋳物製品Pの下面に開口している中空部内に残留投射材Sが残留していれば、抜き出される。図9(c)は、回転体Rを図9(b)に示す状態から逆方向に90°回転して一時停止した状態であり、鋳物製品Pの下面に開口している中空部内に残留投射材Sが残留していれば、抜き出される。図9(d)は、図9(c)に示す状態から逆方向に90°回転して一時停止した状態であり、鋳物製品Pの下面に開口している中空部は存在せず、中空部内の残留投射材Sは抜き出すことができない。図9(d)に示す状態から逆方向に90°回転し、再度、図9(a)に示す状態となったとき、鋳物製品Pの中空部の残留投射材Sの抜出操作を完了し、駆動モータ24及び振動モータ40の駆動が停止される。
次いで、エアシリンダー42a,42bを駆動し、図3(b)に示すように閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開き、図9(e)に示すように、収納部32内の鋳物製品Pを開口部31から取り出す。この鋳物製品Pの中空部内に残留投射材Sは存在していない。
図1〜図9に示す残留投射材の抜出装置によれば、フリーローラ群30及び閉塞用フリーローラ群34で形成された収納部32内に収納した鋳物製品Pに振動を付与しつつ間欠的に回転することから、鋳物製品Pの中空部内の残留投射材は、鋳物製品Pが所定方向を向いたとき、中空部の開口部から抜き出される。従って、鋳物製品Pが重量物である場合でも、鋳物製品Pの位置及び向きを簡単に変更しつつ振動を付与でき、鋳物製品Pの中空部の残留投射材を確実に抜き出すことができる。
本発明の残留投射材の抜出装置は、内壁面にブラスト研磨を施した中空部内に残留する残留投射材を鋳物製品から抜き出す装置として用いることができる。
10:抜出装置、12:基台、14:ラバースプリング、16:架台、16a,16b:一対の支承台、18a:駆動軸,18b:従動軸、20a,20b:板体、22a,22b:ベアリング、24:駆動モータ、25:PLC、26:インバータ、28:補強板、30:フリーローラ群、30a:フリーローラ、31:開口部、32:収納部、34:閉塞用フリーローラ群、34a,34b,34c,34d:閉塞用フリーローラ、36a,36b:一対のアーム部材、36c,36d:一対のアーム部材、38a,38b:補強板、39a,39b:軸、40:振動モータ、41a,41b,41c,41d:ローラ取付板、42a,42b:エアシリンダー、50:エア配管、52:逆止弁、54:三方向電磁弁、54a,54b:ソレノイド、56a,56b,56c,56c,56d:スピードコントローラ、58a,58b:圧力スイッチ、60:収容容器、70:空気自由継手、72a,72b:空気孔、74a,74b :空気通路、76:リング部材、78:固定スリーブ、80a:周溝、82a,82b:空気孔、84a,84b:空気供給口、86:Oリング、90:センサードッグ、90a,90b,90c,90d:突起部、92a,92b:近接センサー、M,N:矢印、P:鋳物製品、Q:制御部、R:回転体、S:残留投射材
本発明は、鋳物製品の表面に開口する中空部の内壁面をブラスト研磨して、前記中空部内に残留する投射材を前記中空部から抜き出す残留投射材の抜出装置に関するものである。
表面に開口する中空部を具備する鋳物製品は、鋳型から取り出されるとき、中空部内に中子砂が詰まっており、中子砂を中空部から剥離除去することを要する。このような中子砂の剥離除去を、下記特許文献1〜3に記載されているブラスト装置を用いてブラストすることがある。このブラストでは、鋳物製品の中空部内に挿入したノズルの先端部の噴射口から、混合状態の圧縮空気と投射材とを噴射することにより、中子砂を中空部から剥離除去できる。
特許第5688607号公報 特許第5688608号公報 特許第5688610号公報
特許文献1〜3に記載のブラスト装置を用いて鋳物製品の中空部を投射材でブラストすることにより、複雑な形状の中空部内に詰まった中子砂を剥離除去でき、同時に中空部の内壁面もブラスト研磨できる。このようなブラストを施した鋳物製品の中空部内には、噴射した投射材が残留しており、残留している投射材(以下、残留投射材という。)を除去することが必要である。残留投射材は、中空部の内壁面に付着しておらず、中空部内に圧縮空気を吹き込むこと或いは鋳物製品の向きを変更することにより簡単に除去可能である。
しかし、鋳物製品の中空部内の残留投射材を人手で除去することは作業性の観点から好ましくない。また、鋳物製品が重量物である場合、鋳物製品の向き変更等に困難が伴う。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、鋳物製品が重量物である場合でも、その向き等を簡単に変更して中空部の残留投射材を抜き出すことのできる残留投射材の抜出装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決できる本発明は、鋳物製品の表面に開口する中空部の内壁面をブラスト研磨して、前記中空部内に残留する投射材を前記中空部から抜き出す装置は、基台上に振動吸収部材を介して載置された架台に、所定距離を介して立設された一対の支承台に回転自在に支承され、正逆方向に間欠的に回転可能の駆動モータで回転駆動される駆動軸及び前記駆動軸の回転に伴って回転する従動軸と、前記駆動軸と前記従動軸との間に回転自在に装着され、前記鋳物製品が開口部から挿入されて収納される収納部及び前記開口部を開閉する開閉機構を備える回転体と、前記回転体が装着された前記架台を振動する振動モータとを具備し、前記収納部は、その横断面形状がコ字状であって、前記投射材の通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本のフリーローラから成るフリーローラ群で側壁部及び底部が形成され、且つ前記開閉機構は、前記開口部を閉塞可能となるように前記投射材が通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本の閉塞用フリーローラから成る閉塞用フリーローラ群と、前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記閉塞用フリーローラ群を回動する回動駆動機構とを具備することを特徴とする残留投射材の抜出装置である。
前記収納部は、前記駆動軸と前記従動軸とに装着され、互いに対向する一対の板体と、前記一対の板体の間に架け渡された前記フリーローラ群とから構成されていることにより、フリーローラ群を構成する複数本のフリーローラの各々を確実に回転自在に並設できる。
前記回動駆動機構は、前記収納部の外側に回動可能に設けられ、前記閉塞用フリーローラ群が架け渡されている一対のアーム部材と、前記閉塞用フリーローラが前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記一対のアーム部材を回動する回動駆動装置とを具備することにより、収納部の開口部をスムーズに開閉できる。
前記一対のアーム部材が二組設けられ、前記一対のアーム部材の一方組に前記閉塞用フリーローラ群の一部を構成する前記複数本の閉塞用フリーローラが回転自在に架け渡されていると共に、前記一対のアーム部材の他方組に前記閉塞用フリーローラ群の残りを構成する前記複数本の閉塞用フリーローラが回転自在に架け渡され、前記一対のアーム部材の各組に架け渡された前記閉塞用フリーローラの各々が前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記一対のアーム部材の各組を回動する回動駆動装置が設けられていることにより、収納部の開口部の開閉を簡単に行うことができる。
前記回動駆動装置が、エアシリンダーであることにより、本発明に係る残留投射材の抜出装置の構造を簡素化できる。
前記回動駆動装置が、前記収納部と共に回転するエアシリンダーであって、前記エアシリンダーへの空気給排通路には、前記従動軸の外周面に開口された第1空気孔と、前記従動軸の中心軸に沿って穿設され、前記第1空気孔に連結されている空気通路と、前記従動軸の端部に挿入されて回り止された固定スリーブと、前記固定スリーブの内周面と摺接する前記従動軸の端部の外周面に周設された周溝と、前記周溝内に開口され、前記空気通路に連結されている第2空気孔と、前記周溝に対応して前記固定スリーブに形成され、前記周溝に圧縮空気を給排する空気給排口とを具備する空気自由継手が用いられていることにより、収納部と共に回転するエアシリンダーへの圧縮空気の給排を簡単に行うことができる。
前記エアシリンダーが、前記一対の板体の各々の外側に設けられていることにより、一対のアーム部材を確実に所定位置に回動できる。
前記エアシリンダーには、圧縮空気の供給が停止したとき、前記一対のアーム部材を所定位置に保持して、前記閉塞用フリーローラによる前記収納部の開口部の閉塞状態を維持できるロック機構が設けられていることにより、鋳物製品を収納した収納部を回転している際に、圧縮空気の供給が事故等で停止しても、収納部から鋳物製品が脱落する事態を防止でき安全である。
前記駆動モータを制御する制御部が設けられていることにより、鋳物製品が収納された収納部を具備する回転体の回転開始、回転停止、回転停止時間、回転方向及び回転速度等を制御でき、鋳物製品を損傷することなく中空部から残留投射材を抜き出すことができる。
本発明の残留投射材の抜出装置によれば、複数のフリーローラで側壁部及び底部を構成し、且つ開口部を閉塞用フリーローラで閉塞した収納部内に鋳物製品を収納し、収納部を振動モータによる振動を付与しつつ間欠的に回転する。このような収納部に収納された鋳物製品は、収納部の回転に伴って側壁部及び底部を形成するフリーローラや開口部を閉塞する閉塞用フリーローラ上を滑り位置及び向きを変更しつつ振動が付与される。このため、鋳物製品の中空部内の残留投射材は、鋳物製品が所定方向を向いたとき、中空部の開口部から抜き出され、収納部のフリーローラ間の隙間或いは閉塞用フリーローラ間の隙間から収納部外に排出される。従って、鋳物製品が重量物である場合でも、本発明の残留投射材の抜出装置によれば、鋳造製品の位置及び向きを簡単に変更しつつ振動を付与でき、鋳物製品の中空部の残留投射材を確実に抜き出すことができる。
本発明に係る残留投射材の抜出装置の一例を示す正面図である。 図2(a)は図1に示す回転体Rの正面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A面での断面図である。 図3(a)は図1に示すX−X面での断面図であって、図3(b)は図3(a)に示す収納部32の開口部が開いた状態を示す。 図1に示すエアシリンダー42a,42bへのエア配管を説明する配管図である。 図1に示す従動軸18bに設けられた空気自由継手の構造を説明する部分断面図である。 図1に示す従動軸18bの端面に設けられているセンサードッグ90と近接センサー92a,92bとの関係を説明する説明図である。 図7(a)は図1に示すインバータ26内に多段加速機構と多段減速機構とが設けられていることを示す概略図であり、図7(b)は駆動モータ24の回転速度パターンを示す図である。 図2に示す回転体Rが正方向に回転するとき、収納部32内の鋳物製品Pの向き等を示す回転体Rの断面図である。 図2に示す回転体Rが逆方向に回転するとき、収納部32内の鋳物製品Pの向き等を示す回転体Rの断面図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る残留投射材の抜出装置の一例を図1に示す。図1は残留投射材の抜出装置10の正面図である。残留投射材の抜出装置10は、基台12上に振動吸収部材として複数のラバースプリング14を介して架台16が載置されている。この架台16には、所定距離を介して一対の支承台16a、16bが立設されている。架台16は、その下部に設けられた振動モータ40により振動が与えられる。
尚、ラバースプリング14は、ゴムと金属ばねとを組み合わせた複合ばねであって、高荷重の負荷性能を有し、共振振幅の低減効果及び防音緩衝効果を有する。
架台16の一対の支承台16a、16bには、駆動軸18aと従動軸18bとがベアリング22a、22bを介して回転自在に支承されている。駆動軸18aは、その一端に駆動モータ24が装着されており、従動軸18bは駆動軸18aの回転に伴って回転する。この駆動モータ24は、インバータ26により正逆方向に間欠的に回転可能である。インバータ26は制御部であるPLC(Programmable Logic Controller)25(以下、PLC25という。)により、駆動モータ24を回転開始及び回転停止するタイミング、回転停止時間、回転時間、回転方向及び回転速度等が制御されている。この駆動軸18aの他端と従動軸18bの一端との間に、回転体Rが設けられている。回転体Rには、鋳物製品が開口部から挿入されて収納される収納部32が設けられている。
尚、回転体Rの下方には、収納部32に収納された鋳物製品の中空部から抜き出された残留投射材の収容容器60が設けられている。
回転体Rに設けられた収納部32は、図2(a)に示すように、駆動軸18aの他端と従動軸18bの一端とに対向して装着された一対の板体20a,20bの間に形成されている。一対の板体20a,20bは、補強板28が架け渡されて補強されており、一対の板体20a,20bの間に、投射材の通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本のフリーローラ30aから成るフリーローラ群30が架け渡されている。フリーローラ群30は、図2(a)のA−A面での断面図である図2(b)に示すように横断面形状がコ字状の収納部32の側壁部及び底部を形成する。この収納部32に開口された鋳物製品を挿脱する開口部31は、図2(b)に示すように閉塞用フリーローラ34a,34b,34c,34dから成る閉塞用フリーローラ群34で閉塞されている。この閉塞用フリーローラ群34を構成する複数本の閉塞用フリーローラも投射材が通過可能の隙間を介して回転自在に並設されている。
閉塞用フリーローラ群34は、収納部32の開口部31を開閉自在となるように設けられている。すなわち、閉塞用フリーローラ群34の一部を構成する閉塞用フリーローラ34a,34bは、収納部32の外側に設けられた一対のアーム部材36a、36dの間に装着されている。この一対のアーム部材36a,36dは、「く」字状の形状であって、その各後端部が一対の板体20a,20bの間に架け渡された軸39aの端部に回動可能に装着され、その先端間に架け渡されている補強板38aで補強されている。補強板38aには、一対の板体20a,20bの先端に対応する位置に対向してローラ取付板41a、41dが設けられ、このローラ取付板41a、41dの間に閉塞用フリーローラ34a,34bが回転自在に架け渡されている。
また、閉塞用フリーローラ群34の残りを構成する閉塞用フリーローラ34c,34dも、収納部32の外側に設けられた一対のアーム部材36c、36bの間に装着されている。この一対のアーム部材36c,36bも、「く」字状の形状であって、その各後端部が一対の板体20a,20bの間に架け渡された軸39bの端部に回動可能に装着され、その先端間に架け渡されている補強板38bで補強されている。補強板38bには、一対の板体20a,20bの先端に対応する位置に対向してローラ取付板41c、41bが設けられ、このローラ取付板41c、41bの間に閉塞用フリーローラ34c、34dが回転自在に架け渡されている。
二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dは、回動駆動装置としてのエアシリンダー42a,42bで回動駆動される。エアシリンダー42aは駆動軸18a側に設けられており、エアシリンダー42bは従動軸18b側に設けられている。図1のX−X面での断面図である図3(a)に、従動軸18b側のエアシリンダー42bを示す。エアシリンダー42bは、アーム部材36b、36dの間に設けられ、軸39aを回動中心としてアーム部材36bを回動すると共に、軸39bを回動中心としてアーム部材36dを回動する。また、駆動軸18a側に設けられたエアシリンダー42aは、アーム部材36a、36cの間に設けられ、軸39bを回動中心としてアーム部材36cを回動すると共に、軸39aを回動中心としてアーム部材36aを回動する。これらのエアシリンダー42a,42bは、同期して駆動され、二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dの先端部間に架け渡された閉塞用フリーローラ群34により収納部32の開口部31を開閉する。図3(a)は、閉塞用フリーローラ群34で収納部32の開口部31が閉じられる方向に二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dが回動された状態を示す。また、図3(b)は、閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開く方向に二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dが回動された状態を示す。
エアシリンダー42a,42bには、図4に示すエア配管50を経由して圧縮空気が給排される。逆止弁52を通過した圧縮空気は、三方向電磁弁54及びスピードコントローラ56a,56b,56c,56dを経由してエアシリンダー42a,42bのピストンで区切られたO側又はC側に供給される。エアシリンダー42a,42bのO側の圧力は圧力スイッチ58aで所定値に調整され、エアシリンダー42a,42bのC側の圧力も圧力スイッチ58bで所定値に調整されている。
三方向電磁弁54は、逆止弁52を通過した圧縮空気が常に印加される印加口と、エアシリンダー42a,42bのO側又はC側に印加口の圧縮空気を供給する供給口と、エアシリンダー42a,42bのO側又はC側に保持されている圧縮空気を排出する排出口と、供給口及び排出口と連結されない中立口と、ソレノイドコイル54a,54b(以下、単にソレノイド54a,54bと称する。)とを備えている。ソレノイド54a,54bは、三方向電磁弁54の供給口及び排出口のいずれかとエアシリンダー42a,42bのO側及びC側のいずれかと連結し、或いは三方向電磁弁54の中立口とエアシリンダー42a,42bのO側及びC側とを連結する。
ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の供給口と、エアシリンダー42a,42bのO側とが連結されたとき、同時に、三方向電磁弁54の排出口と、エアシリンダー42a,42bのC側とも連結されている。従って、三方向電磁弁54の印加口の圧縮空気は、供給口からスピードコントローラ56a,56bで供給量が調整されつつ、エアシリンダー42a,42bのO側に供給され、同時に、エアシリンダー42a,42bのC側に保持されていた圧縮空気は、スピードコントローラ56c,56dで排出量が調整されつつ、三方向電磁弁54の排出口から排出される。この場合、エアシリンダー42a,42b内のピストンはC側に移動し、図3(a)に示すように、閉塞用フリーローラ群34で収納部32の開口部31が閉じられるように二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dを回動できる。
一方、ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の供給口と、エアシリンダー42a,42bのC側とが連結されたとき、同時に、三方向電磁弁54の排出口と、エアシリンダー42a,42bのO側とが連結され、エアシリンダー42a,42b内のピストンはO側に移動し、図3(b)に示すように、閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開くように二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dを回動できる。
また、ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の中立口とエアシリンダー42a,42bのO側及びC側とが連結されたとき、エアシリンダー42a,42bのO側及びC側の圧力は所定値に保持され、ピストンは所定位置に静止する。この場合、二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dは静止状態となる。
通常、回転体Rを回転する際は、ソレノイド54a,54bにより、三方向電磁弁54の中立口とエアシリンダー42a,42bのO側及びC側とを連結し、収納部32の開口部31は閉塞用フリーローラ群34で閉じられている状態を保持している。
但し、回転体Rの回転中に事故等で圧縮空気の供給が停止したときでも、収納部32の開口部31が閉塞用フリーローラ群34で閉じられている状態を保持すべく、二組の一対のアーム部材36a、36b、36c、36dを所定位置に保持し、閉塞用フリーローラ群34で収納部32の開口部31を閉塞状態に維持できるロック機構を備えるエアシリンダー42a,42bを用いることが好ましい。
ところで、回転体Rに設けられているエアシリンダー42a,42bへの圧縮空気の給排は、従動軸18bの他端部に設けられた図5に示す空気自由継手70を経由して行われる。空気自由継手70は、従動軸18bの他端部の外周面に開口された第1空気孔72a,72bに連結され、従動軸18bの中心軸に沿って穿設された空気通路74a,74bと、従動軸18bのベアリング22bよりも先端部に装着され、架台16に立設されたリング部材76で回り止された固定スリーブ78と、固定スリーブ78の内周面に摺接する従動軸18bの端部外周面に周設された周溝80a、80bと、周溝80a、80b内に開口され、空気通路74a,74bに連結されている第2空気孔82a、82bと、周溝80a、80bに対応して固定スリーブ78に形成され、周溝80a、80bに圧縮空気を給排する空気供給口84a,84bとを具備する。周溝80a、80bの各々は、Oリング86,86,86の間に形成されてシールされており、第1空気孔72a,72bとエアシリンダー42a,42bとは回転体R内に設けられた配管で連結されている。
このような空気自由継手70によれば、静止状態の固定スリーブ78の空気供給口84a,84bに、外部から圧縮空気の給排配管を繋ぎ込むことにより、空気供給口84a,84bから回転する従動軸18bの周溝80a、80bに供給された圧縮空気は、周溝80a、80b内に開口されている第2空気孔82a、82bから空気通路74a,74bを経由して、従動軸18bの端部外周面に開口された第1空気孔72a,72bに至る。第1空気孔72a,72bからは回転体R内に設けられた配管を経由してエアシリンダー42a,42bに圧縮空気が給排される。
回転体Rの回転位置を検知する検知手段としては、図5に示すように空気自由継手70が設けられた従動軸18bの端面に装着されているセンサー用の突出部材90(以下、センサードッグ90と称する。)と、近接センサー92a,92bとが用いられている。センサードッグ90は、図6(a)(b)に示すように十字状に突起部90a,90b,90c,90dが突出されており、突起部90aが他の突起部よりも長く突出している。また、検知信号をPLC25(図1)に送信する近接センサー92a、92bのうち、近接センサー92aは突起部90a,90b,90c,90dを検知する位置に配設されており、近接センサー92bは長い突起部90aのみを検知する位置に配設されている。従って、長い突起部90aは近接センサー92a、92bが共に検知でき、突起部90b,90c,90dは近接センサー92aのみが検知できる。
例えば、図6(a)に示すように、センサードッグ90の突起部90aが近接センサー92a、92bの位置にあるとき、近接センサー92a、92bは共に突起部90aを検知し、検知信号をPLC25に送信している。この状態から回転体Rが回転開始し、回転体Rが略45°回転してセンサードッグ90の突起部90a,90b,90c,90dが90,a,90,b,90,c,90,dの位置となったとき、突起部のいずれも近接センサー92a、92bは検知できない状態となっている。更に、回転体Rが回転し、図6(b)に示すようにセンサードッグ90の突起部90dが近接センサー92aの位置に到達したとき、近接センサー92aは突起部90dを検知して、検知信号をPLC25に送信するが、近接センサー92bは突起部のいずれも検知できないから、PLC25は回転体Rが図5(a)に実線で示す位置から90°回転したことを検知できる。
近接センサー92a、92bの各々から検知信号が送信されるPLC25は、図5(a)に示すように近接センサー92a、92bの両方から検知信号が送信された位置から、図5(b)に示すように回転体Rが正方向に90°回転して近接センサー92aのみからの検知信号を受信したとき、インバータ26に回転体Rが正方向に90°回転した信号を送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24(図1)を駆動停止する。次いで、PLC25内のタイマーで所定時間経過したとき、PLC25からの信号でインバータ26は駆動モータ24を再駆動し、回転体Rの正方向の回転を再開する。このようにPLC25とインバータ26とは、駆動モータ24を正方向に間欠駆動して回転体Rを90°づつ間欠的に正方向に回転する。再度、近接センサー92a、92bの両方からの検知信号を受信したPLC25は回転体Rが正方向に360°回転した信号をインバータ26に送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24を駆動停止して正方向への回転体Rの回転を終了する。
正方向の回転が終了してからPLC25内のタイマーが所定時間経過したとき、PLC25からの信号でインバータ26は駆動モータ24を逆方向に駆動し、回転体Rの逆方向への回転を開始する。回転体Rが逆方向に90°回転して近接センサー92aのみからの検知信号を受信したPLC25は、インバータ26に回転体Rが逆方向に90°回転した信号をインバータ26に送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24を駆動停止する。次いで、PLC25内のタイマーで所定時間経過したとき、PLC25からの信号でインバータ26は駆動モータ24を再駆動し、回転体Rの逆方向の回転を再開する。このようにPLC25及びインバータ26は、駆動モータ24を逆方向に間欠駆動して回転体Rを90°づつ間欠的に逆方向に回転する。再度、近接センサー92a、92bの両方からの検知信号を受信したPLC25は、回転体Rが逆方向に360°回転した信号をインバータ26に送信し、その信号を受信したインバータ26は駆動モータ24を駆動停止して逆方向への回転体Rの回転を終了する。
PLC25及びインバータ26は、駆動モータ24の駆動開始、駆動停止及び回転方向を制御すると共に、図7(a)に示すようにインバータ26内に多段加速機構及び多段減速機構を有していることが好ましい。
多段加速機構は、駆動開始した駆動モータ24を所定時間内に徐々に加速して定速回転速度とする機構である。また、多段減速機構は、定速回転速度で駆動されている駆動モータ24を所定時間内に徐々に減速して停止状態とする機構である。このような多段加速機構及び多段減速機構を有するインバータ26によれば、駆動モータ24を、その回転速度を、図7(b)に示すように、駆動開始から徐々に加速されて定速回転速度とし、定速回転速度を所定時間維持した後、徐々に減速して停止状態とすることができる。駆動モータ24の回転速度を図6(b)に示すパターンとすることにより、回転体Rの収納部32に収納されている鋳物製品の位置や向きを徐々に変更でき、鋳物製品の位置や向きを急激に変更することによる損傷を防止できる。
図1〜図7で説明してきた残留投射材の抜出装置を使用して鋳物製品Pの中空部内の残留投射材の抜出方法を図8及び図9を用いて説明する。先ず、エアシリンダー42a,42bを駆動し、図3(b)に示すように閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開き、次いで、図8(a)に示すように鋳物製品Pを開口部31から収納部32に収納する。この鋳物製品Pは、断面が矩形状であって、上面と側面の一方側とに中空部が開口されており、中空部内に残留投射材Sが存在している。
次いで、エアシリンダー42a,42bを再駆動し、収納部32の開口部31を、図3(b)に示すように閉塞用フリーローラ群34で閉じ、駆動モータ24を駆動して図8(b)に示すように鋳物製品Pを収納した収納部32を含む回転体Rを正方向(矢印M方向)に回転開始する。回転体Rの回転開始と同時に振動モータ40(図1)が起動され架台16が振動することから、回転体Rの収納部32に収納された鋳物製品Pも振動されつつ、回転体Rの回転に伴ってフリーローラ群30のフリーローラ30a上を滑って向き及び位置が変更される。この鋳物製品Pの向き及び位置を徐々に変更するには、図7(b)に示すように回転体Rの回転速度を回転開始から徐々に加速して定速回転速度とし、定速回転速度を所定時間維持した後、徐々に減速して停止状態とすることが好ましい。
尚、振動モータ40は、鋳物製品Pの中空部内の残留投射材Sの抜出操作が終了するまで連続駆動されている。
図8(c)に示すように回転体Rが正方向に90°回転し、近接センサー92a(図6(b))のみがセンサードッグ90の突起部90dを検知したとき、回転体Rは一時停止する。この回転体Rが一時停止している間も、振動モータ40は駆動されており、回転体Rは振動され続けている。図8(c)に示す鋳物製品Pも、図8(b)に示す収納部32内に収納されたときの鋳物製品Pの向きから90°転回されているが、鋳物製品Pの下面に中空部が開口されておらず、中空部内に残留投射材Sは抜き出すことができない。
更に、一時停止時間が経過したとき、回転体Rの正方向への回転を再開し。図8(d)に示すように回転体Rを更に90°回転して、回転体Rの回転を一時停止する。図8(d)に示す回転体Rの収納部32は、底部が閉塞用フリーローラ群34で形成されている状態となり、鋳物製品Pも、図8(b)に示す収納部32内に収納されたときの鋳物製品Pの向きから180°転回されている。このような向きの鋳物製品Pは、下面に開口している中空部が存在しており、その中空部の残留投射材Sは抜き出され、閉塞用フリーローラ群34の隙間から収納部32外に排出され、収容容器60(図1)に収容される。
再度、一時停止時間が経過したとき、回転体Rの正方向への回転を再開し、図8(e)に示すように回転体Rを更に90°回転して、回転体Rの回転を一時停止する。図8(e)に示す回転体Rの収納部32は、図8(a)では収納部32の側面を形成していたフリーローラ群30で底部が形成されている状態となり、鋳物製品Pも、図8(d)に示す収納部32内に収納されたときの鋳物製品Pの向きから90°転回されている。このような向きの鋳物製品Pは、下面に開口している中空部が存在しており、その中空部の残留投射材Sは抜き出され、フリーローラ群30の隙間から収納部32外に排出され、収納容器60に収容される。
一時停止時間が経過したとき、回転体Rの正方向への回転を再度開始し、回転体Rを更に90°回転し、図9(a)の状態となったとき、近接センサー92a,92b(図6(a))の両方がセンサードッグ90の突起部90aを検知し、回転体Rは一時停止する。図9(a)に示す収納部32内の鋳物製品Pは、図8(b)〜図8(e)に示す回転体Rの正方向への回転により、その上面と側面の一方側とに開口された中空部の内部には、残留投射材が殆ど存在していないが、中空部内の残留投射材Sの除去を完全なものとすべく、一時停止時間が経過したとき、回転体Rを図9(a)に示すように逆方向(矢印N方向)に回転する。回転体Rの逆方向への回転は、図8(b)〜図8(e)に示す正方向への回転と同様に、振動モータ40による振動が付与されつつ、90°づつの間欠回転である。
図9(b)は回転体R逆方向に90°回転して一時停止した状態であり、鋳物製品Pの下面に開口している中空部内に残留投射材Sが残留していれば、抜き出される。図9(c)は、回転体Rを図9(b)に示す状態から逆方向に90°回転して一時停止した状態であり、鋳物製品Pの下面に開口している中空部内に残留投射材Sが残留していれば、抜き出される。図9(d)は、図9(c)に示す状態から逆方向に90°回転して一時停止した状態であり、鋳物製品Pの下面に開口している中空部は存在せず、中空部内の残留投射材Sは抜き出すことができない。図9(d)に示す状態から逆方向に90°回転し、再度、図9(a)に示す状態となったとき、鋳物製品Pの中空部の残留投射材Sの抜出操作を完了し、駆動モータ24及び振動モータ40の駆動が停止される。
次いで、エアシリンダー42a,42bを駆動し、図3(b)に示すように閉塞用フリーローラ群34で閉じられた収納部32の開口部31を開き、図9(e)に示すように、収納部32内の鋳物製品Pを開口部31から取り出す。この鋳物製品Pの中空部内に残留投射材Sは存在していない。
図1〜図9に示す残留投射材の抜出装置によれば、フリーローラ群30及び閉塞用フリーローラ群34で形成された収納部32内に収納した鋳物製品Pに振動を付与しつつ間欠的に回転することから、鋳物製品Pの中空部内の残留投射材は、鋳物製品Pが所定方向を向いたとき、中空部の開口部から抜き出される。従って、鋳物製品Pが重量物である場合でも、鋳物製品Pの位置及び向きを簡単に変更しつつ振動を付与でき、鋳物製品Pの中空部の残留投射材を確実に抜き出すことができる。
本発明の残留投射材の抜出装置は、内壁面にブラスト研磨を施した中空部内に残留する残留投射材を鋳物製品から抜き出す装置として用いることができる。
10:抜出装置、12:基台、14:ラバースプリング、16:架台、16a,16b:一対の支承台、18a:駆動軸,18b:従動軸、20a,20b:板体、22a,22b:ベアリング、24:駆動モータ、25:PLC、26:インバータ、28:補強板、30:フリーローラ群、30a:フリーローラ、31:開口部、32:収納部、34:閉塞用フリーローラ群、34a,34b,34c,34d:閉塞用フリーローラ、36a,36b:一対のアーム部材、36c,36d:一対のアーム部材、38a,38b:補強板、39a,39b:軸、40:振動モータ、41a,41b,41c,41d:ローラ取付板、42a,42b:エアシリンダー、50:エア配管、52:逆止弁、54:三方向電磁弁、54a,54b:ソレノイド、56a,56b,56c,56c,56d:スピードコントローラ、58a,58b:圧力スイッチ、60:収容容器、70:空気自由継手、72a,72b:空気孔、74a,74b :空気通路、76:リング部材、78:固定スリーブ、80a:周溝、82a,82b:空気孔、84a,84b:空気供給口、86:Oリング、90:センサードッグ、90a,90b,90c,90d:突起部、92a,92b:近接センサー、M,N:矢印、P:鋳物製品、Q:制御部、R:回転体、S:残留投射材

Claims (9)

  1. 鋳物製品の表面に開口する中空部の内壁面をブラスト研磨して、前記中空部内に残留する投射材を前記中空部から抜き出す装置は、
    基台上に振動吸収部材を介して載置された架台に、所定距離を介して立設された一対の支承台に回転自在に支承され、正逆方向に間欠的に回転可能の駆動モータで回転駆動される駆動軸及び前記駆動軸の回転に伴って回転する従動軸と、前記駆動軸と前記従動軸との間に回転自在に装着され、前記鋳物製品が開口部から挿入されて収納される収納部及び前記開口部を開閉する開閉機構を備える回転体と、前記回転体が装着された前記架台を振動する振動モータとを具備し、
    前記収納部は、その横断面形状がコ字状であって、前記投射材の通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本のフリーローラから成るフリーローラ群で側壁部及び底部が形成され、
    且つ前記開閉機構は、前記開口部を閉塞可能となるように前記投射材が通過可能の隙間を介して回転自在に並設された複数本の閉塞用フリーローラから成る閉塞用フリーローラ群と、前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記閉塞用フリーローラ群を回動する回動駆動機構とを具備することを特徴とする残留投射材の抜出装置。
  2. 前記収納部は、前記駆動軸と前記従動軸とに装着され、互いに対向する一対の板体と、前記一対の板体の間に架け渡された前記フリーローラ群とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の残留投射材の抜出装置。
  3. 前記回動駆動機構は、前記収納部の外側に回動可能に設けられ、前記閉塞用フリーローラ群が架け渡されている一対のアーム部材と、
    前記閉塞用フリーローラ群が前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記一対のアーム部材を回動する回動駆動装置とを具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の残留投射材の抜出装置。
  4. 前記一対のアーム部材が二組設けられ、前記一対のアーム部材の一方組に前記閉塞用フリーローラ群の一部を構成する前記複数本の閉塞用フリーローラが回転自在に架け渡されていると共に、前記一対のアーム部材の他方組に前記閉塞用フリーローラ群の残りを構成する前記複数本の閉塞用フリーローラが回転自在に架け渡され、前記一対のアーム部材の各組に架け渡された前記閉塞用フリーローラの各々が前記開口部の閉塞位置と開口位置とに位置するように、前記一対のアーム部材の各組を回動する回動駆動装置が設けられていることを特徴とする請求項3記載の残留投射材の抜出装置
  5. 前記回動駆動装置が、エアシリンダーであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の残留投射材の抜出装置。
  6. 前記回動駆動装置が、前記収納部と共に回転するエアシリンダーであって、前記エアシリンダーへの空気給排通路には、前記従動軸の外周面に開口された第1空気孔と、前記従動軸の中心軸に沿って穿設され、前記第1空気孔に連結されている空気通路と、前記従動軸の端部に挿入されて回り止された固定スリーブと、前記固定スリーブの内周面と摺接する前記従動軸の端部の外周面に周設された周溝と、前記周溝内に開口され、前記空気通路に連結されている第2空気孔と、前記周溝に対応して前記固定スリーブに形成され、前記周溝に圧縮空気を給排する空気給排口とを具備する空気自由継手が用いられていることを特徴とする請求項4又は請求項5項記載の残留投射材の抜出装置。
  7. 前記エアシリンダーが、前記一対の板体の各々の外側に設けられている請求項5又は請求項6記載の残留投射材の抜出装置。
  8. 前記エアシリンダーには、圧縮空気の供給が停止したとき、前記一対のアーム部材を所定位置に保持して、前記閉塞用フリーローラによる前記収納部の開口部の閉塞を維持できるロック機構が設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項記載の残留投射材の抜出装置。
  9. 前記駆動モータを制御する制御部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の残留投射材の抜出装置。
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