JP5688608B2 - ブラスト装置 - Google Patents

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Description

本発明はブラスト室内の被加工物に、供給ホースから供給した混合状態の投射材及び圧縮空気を噴射してブラスト加工を施すブラスト装置に関するものである。
鋳物製品等の被加工物の穴内の中子砂を剥離除去するブラスト装置が、下記特許文献1に記載されている。このブラスト装置は、ブラスト室内に配置された水平移動装置に昇降装置が装着され、この昇降装置に上下方向に移動可能に設けられた保持枠体に載置されたモータに、先端部の側面に噴射口が開口された長尺のノズルが回転可能に取り付けられている。モータとノズルとは、モータの回転駆動部と歯車を介して連結されている。このブラスト装置によれば、移動装置で被加工物の穴の上方にノズルを移動し、昇降装置で穴内を昇降しているノズルをモータで回転させつつ、噴射口から投射材を圧縮空気と共に穴の内壁面に噴射し、穴内の中子砂の剥離除去を行うことができる。また、下記特許文献2には、多関節ロボットのアームに研掃用ノズルを装着することが記載されている。
特開2004−106092号公報 特開平11−207630号公報
本発明者は、被加工物の穴内の中子砂を剥離除去する際に、中子砂が穴の内壁面に均等に残存しておらず、穴の形状等によって中子砂が所定箇所に残存しており、その箇所に投射材を圧縮空気と共に噴射することによって容易に剥離できることを知った。このため、ノズルの回転角度を正確に調整できるダイレクトドライブモータをノズルの駆動源に用いることを試みた。しかし、ダイレクトドライブモータを、ブラスト室内よりも塵内密度の低い外壁面側に設けた場合でも、浮遊している塵埃によってダイレクトドライブモータに内蔵されているベアリングが損傷され易いことが判明した。
そこで、本発明の目的は、塵埃が浮遊しているブラスト室の外壁面側に装着したダイレクトドライブモータをノズルの駆動源として用いたブラスト装置を提供することにある。
本発明は、ブラスト室内に設けられた移動手段により上下方向及び左右方向に移動可能の被加工物に、供給ホースから供給された混合状態の投射材及び圧縮空気を噴射してブラスト加工を施すブラスト装置であって、先端部側面に前記投射材及び圧縮空気を噴射する噴射口が形成された長尺の第1ノズルと、前記ブラスト室の外壁面に装着され、筒状ケーシングの中心軸に沿って貫通し、前記筒状ケーシングの両端部を形成する第1固定部及び第2固定部に開口された貫通孔と、前記第1固定部の前記貫通孔の開口縁に沿って回転する回転駆動部とを備えたダイレクトドライブモータと、前記ダイレクトドライブモータの前記回転駆動部と連結され、前記貫通孔に挿入された挿入部の長軸に沿って形成された前記投射材及び圧縮空気が混合状態で通過する投射材通路と、前記第1固定部及び前記壁を貫通して前記ブラスト室内に挿入され、前記第1ノズルの後端側が挿入されて前記投射材通路の一端側に接続されるノズル挿入部と、前記第2固定部から突出し、前記投射材通路の他端側に前記供給ホースとの接続具が装着された接続具装着部とが設けられたノズルホルダーと、前記ノズルホルダーと共に回転するように前記接続具装着部に外挿され、前記接続具との接続部分を覆うシールソケットとを具備し、前記ダイレクトドライブモータの前記回転駆動部を含む前記第1固定部側を覆うように前記第1固定部に被着された蓋体の開口部に、前記ノズル挿入部が回転可能に挿入され、且つ前記蓋体の開口部と前記ノズル挿入部との隙間に第1シール部材が挿入されていると共に、前記シールソケットと前記接続具との隙間に第2シール部材が挿入されていることを特徴とするブラスト装置である。
かかる本発明において、前記接続具が、前記ダイレクトドライブモータの第2固定部に固定された固定ベースに、所定の空間を介して固着された鍔状部と、前記鍔状部を貫通する通路に中空部が接続されるように、前記鍔状部の両面の各々から突出する筒状部とから構成されているホースジョイントであって、前記筒状部の一方の先端部が前記ノズルホルダーの接続具装着部内に挿入され、他方の前記筒状部内に前記供給ホースが挿入されており、前記ホースジョイントの筒状部の一方の外周面と、その外周面を覆うように延出された前記シールソケットの部分の内壁面との隙間に前記第2シール部材が挿入されていることにより、供給ホースとホースジョイントとの接続部をダイレクトドライブモータから確実に離すことができる。このため、その接続部から投射材等が漏出したとしても、投射材等はブラスト室内に漏出するのみであり、ダイレクトドライブモータ内に侵入することを防止できる。また、回転部材であるシールソケットと固定部材であるホースジョイントとの隙間からの塵埃の発生も防止できる。
前記ホースジョイントの前記鍔状部は、前記ダイレクトドライブモータの前記第2固定部に装着された固定ベースに立設された支持体に支持されていることが好ましい。
前記ダイレクトドライブモータの貫通孔に挿入されたノズルホルダーの挿入部の外周面に周設された凹溝に、第3シール部材が挿入されていることにより、貫通孔の内壁とノズルホルダーの外周面との隙間を経由してダイレクトドライブモータの第1固定部側に侵入する塵埃を確実に防止できる。また、第3シール部材をノズルホルダーの挿入部の外周面の所定箇所に確実に装着できる。
前記壁の外壁面にブラケットを介して装着された前記ダイレクトドライブモータの前記回転駆動部に装着された回転ベースに、前記ノズルホルダーの前記ノズル挿入部の外周面に周設されたフランジが連結されており、前記回転ベースと前記蓋体との間に空間が形成されていることが、ダイレクトドライブモータの回転駆動部にノズルホルダーのフランジを簡単に取り付けることができ、且つ蓋体を取り外して回転ベースの表面を観察することにより、蓋体内への塵埃の侵入の可否を判断でき、第1シール部材等の交換の可否を簡単に判断できる。
前記回転ベースと前記ブラケットとの間の隙間に、第4シール部材が挿入されていることにより、塵埃の第1固定部側への侵入を更に一層防止できる。
前記移動手段が、前記ブラスト室内に配設された多関節ロボットのアームであることが、前記被加工物の任意の箇所に第1ノズルから投射材及び圧縮空気を噴射できる。
前記ブラスト室の内壁面には、前記第1ノズルの装着位置と異なる位置に、先端に噴射口が開口された長尺の第2ノズルが装着されており、前記噴射口からは、前記第2ノズルの延出方向に前記投射材及び圧縮空気が噴射されることにより、被加工物に対して二種類のノズルから投射材及び圧縮空気を噴射でき、最適なノズルを用いて被加工物にブラスト加工を施すことができる。
本発明のブラスト装置は、被加工物に投射材を圧縮空気と共に噴射する第1ノズルに、ダイレクトドライブモータ(以下、DDモータと称する)の回転力を伝達する部材として、混合状態の投射材及び圧縮空気の投射材通路を形成したノズルホルダーを採用する。ノズルホルダーは、DDモータの貫通孔に挿入し、その両端部をDDモータの両端部を形成する第1固定部及び第2固定部から突出する。第1固定部から突出しブラスト室内に挿入されたノズルホルダーの一端部であるノズル挿入部に第1ノズルの後端部を挿入し、且つ第2固定部から突出したノズルホルダーの他端部である接続具装着部に接続具を介して供給ホースと接続する。また、ノズルホルダーの接続具装着部と接続具との接続部分を覆うように、接続具装着部にシールソケットを外挿し、DDモータの回転駆動部を含む第1固定部側を蓋体で覆っている。更に、シールソケットと接続具との隙間に第1シール部材が挿入されていると共に、シールソケットと前記接続具との隙間に第2シール部材が挿入されている。このようにDDモータの両端部には、十分な防塵対策が施されている。
かかる防塵対策を施したDDモータは、塵埃が浮遊しているブラスト室の外壁面に装着しても、DDモータに内蔵されているベアリングが塵埃によって損傷される事態を防止でき、被加工物に投射材を圧縮空気と共に噴射する第1ノズルの回転駆動源として使用できる。また、歯車等を介することなくDDモータの駆動力を第1ノズルに直接伝達でき、第1ノズルの回転角度を精度よく調整できる。更に、DDモータは、歯車等を用いたモータに比較して軽量であり、ブラスト室の壁を薄くできる。
本発明に係るブラスト装置の一例を示す正面図である。 DDモータ、第1ノズル及び供給ホースの接続状態を示す部分断面図である。 DDモータの斜視図である。 ノズルホルダーの部分断面図である。 第2ノズルと供給ホースとの接続状態を示す部分断面図である。 第1ノズル及び第2ノズルを用いて被加工物にブラスト加工を施す状況を示す部分断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
本発明に係るブラスト装置の一例を図1に示す。図1に示すブラスト装置10は、一部がカーテン12で仕切られたブラスト室14内に、被加工物60の移動手段としての多関節ロボット16のアーム18が挿入されている。このブラスト室14を形成する金属板又は樹脂板からなる壁22のうち、天井部分の外壁面にDDモータ20が装着されている。このDDモータ20には、アーム18にチャックされた被加工物60に対して投射材を圧縮空気と共に噴射できるように、ブラスト室14内に挿入された第1ノズル24が装着され、供給ホース26から混合状態の投射材及び圧縮空気が供給される。第1ノズル24は、金属製又はセラミック製の長尺のノズルである。更に、天井部分の壁22には、壁22を貫通してブラスト室14に挿入された金属製又はセラミック製の長尺の第2ノズル50が、第1ノズル24と所定の距離離れて併設されている。第2ノズル50にも、供給ホース52から混合状態の投射材及び圧縮空気が供給される。尚、供給ホース26,52の各々は、投射材が貯蔵された投射材タンク(不図示)と圧縮空気タンク(不図示)とに接続されている。
図1に示す天井部分の壁22の外壁面に装着されたDDモータ20は、図2に示すように、壁22にブラケット21を介して装着されている。このDDモータ20は、図2に示すように、その中央部を貫通するノズルホルダー30を介して供給ホース26と第1ノズル24とが接続されている。かかるDDモータ20は、図3に示すように、筒状ケーシング20aの中心軸に沿って貫通する貫通孔20bが、筒状ケーシング20aの両端部を形成する第1固定部20cと第2固定部20dとに開口されている。更に、第1固定部20cには、貫通孔20bの開口縁に沿って矢印B方向に回転する回転駆動部20eが設けられている。かかる第1固定部20c、第2固定部20d及び回転駆動部20eには、他の部材と連結される複数のボルト穴20fが形成されている(図3には、第2固定部20dのボルト穴20fを省略した)。
DDモータ20の貫通孔20bに挿入されるノズルホルダー30を図4に示す。ノズルホルダー30は、その中心軸に沿って混合状態の投射材及び圧縮空気が通過する投射材通路30aが形成されている。かかるノズルホルダー30の一端部は、第1ノズル24の後端部が挿入されるノズル挿入部30bに形成されている。ノズル挿入部30bには、投射材通路30aの一端に接続されている中空部30cが形成されている。中空部30cは、その内径がノズルホルダー30の一端方向に徐々に拡大するテーパ状である。ノズルホルダー30の他端部は、供給ホース26と接続する接続具が挿入される接続具装着部30dが形成されている。接続具装着部30dには、投射材通路30aの他端に接続されている中空部30eが形成されている。中空部30eは、その内径がノズルホルダー30の他端方向に徐々に拡径されて、接続具が挿入される内径まで拡径されている。かかるノズル挿入部30b及び接続具装着部30dの外周面には、ネジ30fが形成されている。また、ノズルホルダー30のノズル挿入部30bの近傍の外周面には、フランジ30gが形成されている。更に、ノズルホルダー30のノズル挿入部30bとフランジ30gとの中間部は、DDモータ20の貫通孔20bに挿入される挿入部30iであり、挿入部30iの外周面には、複数の周溝30hが形成されている。
図3に示すDDモータ20は、図2に示すようにブラケット21に、第1固定部20cのボルト穴20fを利用してボルト止されている。更に、DDモータ20の回転駆動部20eには、そのボルト穴20fを利用して回転ベース32がボルト止されている。回転ベース32には、DDモータ20の貫通孔20bに挿入されたノズルホルダー30のフランジ30gが連結されている。DDモータ20の回転駆動部20eが駆動されたとき、回転ベース32と共にノズルホルダー30は回転する。かかるDDモータ20の貫通孔20b内には、ノズルホルダー30の挿入部30iが挿入され、DDモータ20の第1固定部20cからノズル挿入部30bが突出している。このノズル挿入部30bの中空部30cには、ポリウレタン等のプラスチック製のチューブ34が挿入されており、第1ノズル24の後端部がチューブ34内に挿入される。更に、ノズル挿入部30bの外周面のネジ30fにキャップ36が螺着され、ノズル挿入部30bに挿入された第1ノズル24の後端部が固着される。この第1ノズル24は、先端部の側面に投射材を圧縮空気と共に噴射する噴射口24aが形成されており、投射材及び圧縮空気が第1ノズル24の斜目下方(図2の矢印A方向)に噴射される。このように第1ノズル24とノズルホルダー30との接続箇所は、DDモータ20の第1固定部よりも外方であり、接続箇所から圧縮空地と共に投射材が噴出しても、ブラスト室14内に噴出され、DDモータ20の第1固定部に向けて噴出されるおそれを解消できる。
DDモータ20の第1固定部20cと回転駆動部20eとの間には、隙間が形成されており、この隙間からブラスト室14内に浮遊する塵埃が侵入すると、DDモータ20内のベアリング等が損傷され易い。このため、図2に示すようにDDモータ20の回転駆動部20eを含む第1固定部20c側が蓋体38で覆われている。蓋体38は、ブラケット21に固定されており、その開口部にノズルホルダー30のノズル挿入部30bが挿入されている。更に、固定部材である蓋体38の開口部と回転部材であるノズル挿入部30bとの隙間には、第1シール部材としてのリング状のシール部材40aが挿入されている。また、回転ベース32とブラケット22との隙間には、第4シール部材としてのリング状のシール部材40が挿入されている。
このようにDDモータ20の回転駆動部20eを含む第1固定部20c側が蓋体38及びシール部材40aで密閉状態であり、ブラスト室14内の塵埃が第1固定部20c側からの侵入を防止できる。また、蓋体38と回転ベース32及びノズルホルダー30のフランジ30gとの間に空間42が形成されており、シール部材40aが劣化して微細な塵埃が蓋体38内に侵入し始めると、回転ベース32やフランジ30gの空間42に臨む面に微細な塵埃が付着する。このため、蓋体38を取り外して回転ベース32やフランジ30gの面の汚れ状態を観察することにより、シール部材40aの交換時期を簡単に判断できる。
DDモータ20の第2固定部20d側には、ノズルホルダー30の接続具装着部30dが第2固定部20dから突出している。この接続具装着部30dには、供給ホース26を接続する接続具であるホースジョイント28が接続されている。ホースジョイント28には、第2固定部20dに固定された固定ベース44から突出する複数の支持台46で支持され、固定ベース44との間に所定の空隙を介して固定されている鍔状部28aと、鍔状部28aを貫通する通路に中空部が接続されるように、鍔状部28aの両面の各々から突出する筒状部28b、28cとが形成されている。筒状部28bは、その先端部がノズルホルダー30の接続具装着部30dに内挿されており、他方の筒状部28c内には、供給ホース26が挿入されている。このため、供給ホース26はホースジョイント28を介してノズルホルダー30の投射材通路30aに接続されている。
ノズルホルダー30の接続具装着部30dには、ホースジョイント28の筒状部28bとの接続部分を覆うシールソケット48が外挿されて螺着されている。シールソケット48は、筒状部28bの外周面を覆うように延出されている。この延出されたシールソケット48の部分の内壁面との隙間及びシールソケット48と固定ベース44との隙間の各々には、第2シール部材としてのリング状のシール部材40bが挿入されている。
更に、DDモータ20の貫通孔20bに挿入されたノズルホルダー30の挿入部30iの外周面に形成された複数の周溝30hの各々には、第3シール部材としてのシール部材40cであるオーリングが挿入されている。これによって、貫通孔20bの内壁面と挿入部30iの外周面との隙間をシールすることができ、この隙間を経由して第1固定部20c側への塵埃の侵入を確実に防止できる。また、DDモータ20の全体を樹脂製カバーで覆うことによって、更に一層DDモータ20内への塵埃の侵入を防止できる。尚、シール部材40,40a,40b,40cとしては、例えばオイルシール、ダストシール、O−リング、を好適に用いることができる。
第1ノズル24と所定距離離れて壁22にブラケット53を介して併設されている第2ノズル50は、図5に示すように先端に開口された噴射口50aから、第2ノズル50の延出方向(矢印C方向(下方))に供給ホース52から供給された投射材及び圧縮空気を噴射する。第2ノズル50は、その後端部が、壁22に固着されたノズルホルダー54の一端部側に挿入された、ポリウレタン等のプラスチック製のチューブ56内に挿入されている。更に、ノズルホルダー54の一端部側の外周面のキャップ58が螺着され、第2ノズル50の後端部が固定されている。また、ノズルホルダー54の他端部側には、供給ホース52が挿入され、第2ノズル50と供給ホース52とを接続している。
図1〜図5に示すブラスト装置10を用いて鋳物製品である被加工物60の貫通孔等の内壁面に付着している中子砂をブラスト加工して除去する例を図6に示す。図6に示す被加工物60は、貫通穴60aの中途に複数本の横穴60bが形成されているものである。この貫通穴60a及び横穴60bの内壁面に中子砂61が付着している。かかる被加工物60を多関節ロボット16のアーム18にチャックし、先ず、第2ノズル50により被加工物60の主として貫通穴60aの内壁面にブラスト加工を施す。このブラスト加工では、図6(a)に示すように、第2ノズル50の噴射口50aが貫通穴60aの開口部の一方側の20〜30mmの上方に位置するように、多関節ロボット16のアーム18によって被加工物60を移動した後、第2ノズル50の噴射口50aから投射材及び圧縮空気を所定時間噴射する。更に、被加工物60の貫通穴60aの他方の開口部からも同様にして第2ノズル50の噴射口50aから投射材及び圧縮空気を所定時間噴射する。
かかる第2ノズル50の噴射口50aからの投射材及び圧縮空気の噴射によって、貫通穴60aの内壁面及び横穴60bの貫通穴60a側の内壁面に付着している中子砂61が除去されている。第2ノズル50の噴射口50aから噴射された投射材は、圧縮空気と共に拡散し、貫通穴60aの内壁面に直接衝突しつつ、この内壁面に衝突し反射して内壁面に再衝突する。この投射材の貫通穴60aの内壁面に対する直接衝突及び再衝突により、内壁面に付着している中子砂61を除去できる。また、貫通穴60aの内壁面で反射した投射材の一部は、横穴60bの貫通穴60a側の内壁面に再衝突し、この内壁面に付着している中子砂61も同時に除去する。しかし、横穴60bの貫通穴60aから離れた奥側の内壁面に付着している中子砂61の除去は不十分である。
このため、多関節ロボット16のアーム18を移動し、第1ノズル24により横穴60bの奥側の内壁面に付着している中子砂61の除去を施す。第1ノズル24を被加工物60の貫通穴60aに挿入し、図6(b)に示すように、第1ノズル24の噴射口24aが中子砂61の除去を施す横穴60bの開口部の位置に到達したとき、第1ノズル24の貫通穴60aへの挿入を停止する。次いで、DDモータ20を駆動して第1ノズル24を回転すると共に、第1ノズル24に供給ホース26から混合状態の投射材及び圧縮空気を供給し、第1ノズル24の噴射口24aから穴の内壁面に向けて投射材を圧縮空気と共に噴射する。かかる投射材と圧縮空気との噴射によって、横穴60bの奥側の内壁面に付着している中子砂61を除去できる。この際に、DDモータ20を駆動して第1ノズル24の噴射口24aから投射材を圧縮空気と共に連続して横穴60bの内壁面に向けて噴射しつつ、第1ノズル24の噴射口24aが横穴60bに向いたとき、DDモータ20の駆動を停止し、重点的に横穴60bに向けて投射材を圧縮空気と共に噴射することが好ましい。貫通穴60aの内壁面の全面に万遍なく投射材を圧縮空気と共に噴射する場合に比較して、横穴60bの中子砂61を迅速に除去でき且つ貫通穴60aの内壁面に及ぼす損傷を少なくできる。
図1〜図5に示すブラスト装置は、ノズルホルダー30と第1ノズル24との接続箇所及び供給ホース26との接続箇所は、DDモータ20から離れているため、例え接続箇所から投射材が圧縮空気と共に噴出しても、DDモータ20内に侵入することなくブラスト室14内に噴射し、投射材が圧縮空気と共に直接DDモータ20に向けて噴出することを防止できる。
また、ブラスト室14内に高濃度で浮遊する塵埃も、DDモータ20の回転駆動部20eが設けられた第1固定部20c側が蓋体38で覆われており、蓋体38や固定ベース44等の固定部材とノズル挿入部30b等の回転部材との隙間にはリング状のシール部材40aが挿入されている。更に、DDモータ20の貫通孔20bの内壁面とノズルホルダー30の挿入部30iの外周面との隙間にも、シール部材40cが挿入されている。このため、回転駆動部20e等の隙間からDDモータ20内への塵埃の侵入を防止できる。このように、DDモータ20内への塵埃の侵入を防止でき、ブラスト室14の壁22の外壁面に第1ノズル24の回転駆動源としてのDDモータ20を装着できる。かかるDDモータ20によれば、その回転駆動力を第1ノズル24に直接伝達でき、第1ノズル24の回転角度を確実に調整できる。更に、DDモータ20は、軽量であるため、従来のモータを装着する場合に比較してブラスト室14の壁22を薄くできる。
図1〜図5に示すブラスト装置10では、DDモータ20の回転駆動部20eに回転ベース32を介してノズルホルダー30のフランジ30gを連結していたが、回転駆動部20eにフランジ30gを直接連結してもよい。更に、DDモータ20の第2固定部20dに固定ベース44を介して支持台46を装着していたが、第2固定部20dに直接支持台46を装着してもよい。また、多関節ロボット16に代えて、X−Y移動装置に上下動するシリンダー装置を設けた移動装置を採用してもよい。
第2ノズル50としては、図5に示す長尺のノズルよりも短尺の金属製又はセラミック製のノズルを用いることができる。かかる短尺のノズルを第2ノズル50に用いた場合には、ノズルホルダー54の長さを変えて第2ノズル50の噴射口50aの位置を調整することが好ましい。
本発明に係るブラスト装置は、鋳造製品等の被加工物のブラスト加工に好適に用いることができる。
10はブラスト装置、12はカーテン、14はブラスト室、16は多関節ロボット、18はアーム、20はDDモータ、20aは筒状ケーシング、20bは貫通孔、20cは第1固定部、20dは第2固定部、20eは回転駆動部、20fはボルト穴、21,53はブラケット、22は壁、24は第1ノズル、24a,50aは噴射口、26,52は供給ホース、28はホースジョイント、28aは鍔状部、28b,28cは筒状部、30,54はノズルホルダー、30aは投射材通路、30bはノズル挿入部、30c,30eは中空部、30dは接続具装着部、30fはネジ、30gはフランジ、30hは周溝、30iは挿入部、32は回転ベース、34,56はチューブ、36,58はキャップ、38は蓋体、40は第4シール部材、40aは第1シール部材,40bは第2シール部材,40cは第3シール部材、42は空間、44は固定ベース、46は支持台、48はシールソケット、50は第2ノズル、60は被加工物、60aは貫通穴、60bは横穴、61は中子砂である。

Claims (8)

  1. ブラスト室内に設けられた移動手段により上下方向及び左右方向に移動可能の被加工物に、供給ホースから供給された混合状態の投射材及び圧縮空気を噴射してブラスト加工を施すブラスト装置であって、
    先端部側面に前記投射材及び圧縮空気を噴射する噴射口が形成された長尺の第1ノズルと、前記ブラスト室の外壁面に装着され、筒状ケーシングの中心軸に沿って貫通し、前記筒状ケーシングの両端部を形成する第1固定部及び第2固定部に開口された貫通孔と、前記第1固定部の前記貫通孔の開口縁に沿って回転する回転駆動部とを備えたダイレクトドライブモータと、
    前記ダイレクトドライブモータの前記回転駆動部と連結され、前記貫通孔に挿入された挿入部の長軸に沿って形成された前記投射材及び圧縮空気が混合状態で通過する投射材通路と、前記第1固定部及び前記壁を貫通して前記ブラスト室内に挿入され、前記第1ノズルの後端側が挿入されて前記投射材通路の一端側に接続されるノズル挿入部と、前記第2固定部から突出し、前記投射材通路の他端側に前記供給ホースとの接続具が装着された接続具装着部とが設けられたノズルホルダーと、
    前記ノズルホルダーと共に回転するように前記接続具装着部に外挿され、前記接続具との接続部分を覆うシールソケットとを具備し、
    前記ダイレクトドライブモータの前記回転駆動部を含む前記第1固定部側を覆うように前記第1固定部に被着された蓋体の開口部に、前記ノズル挿入部が回転可能に挿入され、且つ前記蓋体の開口部と前記ノズル挿入部との隙間に第1シール部材が挿入されていると共に、前記シールソケットと前記接続具との隙間に第2シール部材が挿入されていることを特徴とするブラスト装置。
  2. 前記接続具が、前記ダイレクトドライブモータの第2固定部に固定された固定ベースに、所定の空間を介して固着された鍔状部と、前記鍔状部を貫通する通路に中空部が接続されるように、前記鍔状部の両面の各々から突出する筒状部とから構成されているホースジョイントであって
    前記筒状部の一方の先端部が前記ノズルホルダーの接続具装着部内に挿入され、他方の前記筒状部内に前記供給ホースが挿入されており
    前記ホースジョイントの筒状部の一方の外周面と、その外周面を覆うように延出された前記シールソケットの部分の内壁面との隙間に前記第2シール部材が挿入されている請求項1記載のブラスト装置。
  3. 前記ホースジョイントの前記鍔状部は、前記ダイレクトドライブモータの前記第2固定部に装着された固定ベースに立設された支持体に支持されている請求項2記載のブラスト装置。
  4. 前記ダイレクトドライブモータの貫通孔に挿入されたノズルホルダーの挿入部の外周面に周設された凹溝に、第3シール部材が挿入されている請求項1〜3のいずれか一項記載のブラスト装置。
  5. 前記壁の外壁面にブラケットを介して装着された前記ダイレクトドライブモータの前記回転駆動部に装着された回転ベースに、前記ノズルホルダーの前記ノズル挿入部の外周面に周設されたフランジが連結されており、前記回転ベースと前記蓋体との間に空間が形成されている請求項1〜4のいずれか一項記載のブラスト装置。
  6. 前記前記回転ベースと前記ブラケットとの間の隙間に、第4シール部材が挿入されている請求項5記載のブラスト装置。
  7. 前記移動手段が、前記ブラスト室内に配設された多関節ロボットのアームである請求項1〜6のいずれか一項記載のブラスト装置。
  8. 前記ブラスト室の内壁面には、前記第1ノズルの装着位置と異なる位置に、先端に噴射口が開口された長尺の第2ノズルが装着されており、前記噴射口からは、前記第2ノズルの延出方向に前記投射材及び圧縮空気が噴射される請求項7記載のブラスト装置。
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