JP2019155211A - 粉砕機及びその監視方法 - Google Patents

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Takahiro Misumi
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Abstract

【課題】オイルシールへのダストの侵入を防止でき、粉砕ローラとローラ軸の隙間に付着するダストのメンテナンスが容易で、粉砕ローラの運転状況を監視できる粉砕機及びその監視方法を提供する。【解決手段】本発明の粉砕機1は、ケーシング内の回転テーブル2に従動する粉砕ローラ3と、粉砕ローラ3を軸支するローラ軸10Bと、粉砕ローラとローラ軸の隙間をシールするオイルシール70と、ローラ軸に取り付けてオイルシールを覆って粉砕ローラに接するシールボックス50Aを有する粉砕機1において、シールボックスは、外部からオイルシール70を視認できる開口と、内部にローラ軸が貫通する貫通孔54Aとケーシング内にシールエアを供給可能な供給孔54Bを有するシール部54を設け、開口から供給孔54Bを経由してシールエアを取り込む第1室41と、開口から点検窓503を介してオイルシール70を視認可能な第2室42からなる。【選択図】 図1

Description

本発明は、主に、石炭、オイルコークス、石灰石、スラグ、クリンカ、セメント原料などを回転テーブル上で従動する粉砕ローラで粉体に粉砕する粉砕機及びその監視方法に関する。
石炭、オイルコークス、石灰石、スラグ、クリンカ、セメント原料などを粉砕する粉砕機が広く用いられている。この粉砕機は、外郭を形成するケーシング内に、回転テーブルと、回転テーブルの上面外周部を円周方向に等分する位置に配置した複数個の粉砕ローラを備えている。
このような粉砕機は、回転テーブルの中央に粉砕原料が供給されると回転テーブルの回転により、粉砕原料が回転テーブルの外周部へと移動する。外周部には、粉砕ローラが圧接して回転しているので、粉砕原料は、粉砕ローラと回転テーブルの間へ侵入して粉砕される。
粉砕された粉砕物は、回転テーブルの外周面とケーシングの内周面との間の環状通路から吹き上がる熱空気によって、熱空気とともに粉砕物が乾燥されながらケーシング内を上昇する。このようなエアスエプト式や上抜き式などと呼ばれているタイプの粉砕機は、ケーシング内の上部に設けた分級手段によって粉粒体を振り分けて所定粒度の製品が外部へ排出される。一方、分級手段を通過できない粗粉は再度回転テーブル上に落下して粉砕され、繰り返し所定サイズの粒径となるまで粉砕される構成となっている。
ところで粉砕機を長時間運転していると、粉砕ローラとローラ軸の間に設けたオイルシールの経年劣化によって生じる粉砕ローラとローラ軸の隙間にダスト(粉粒体)が堆積してオイルシールが摩耗して破損するなどして、オイル漏れやベアリングの摩耗で回転不良となる不具合を生じてしまう。
さらに粉砕機の運転中に回転テーブル上に原料が大量に滞留して層厚が厚くなると、回転テーブルと粉砕ローラの間でスリップを起こし、異常振動することがある。
また発電所においては、粉砕機を用いて塊状の石炭を微粉炭にして燃料としているが、時として粉砕時に粉砕ローラが滑って大きく揺れることがあり、この振動を自動検知して粉砕機を停止させてしまうなど粉砕設備の稼働に支障をきたしてしまう。
粉砕機は外気と遮断されたケーシング内部に粉砕ローラを設置しているため、粉砕ローラが正常回転しているか否かを確認することは困難であり、万一粉砕ローラの不具合が生じた場合、粉砕機を停止後、分解して点検や部品を交換するしかなかった。
一般に運転中の粉砕機はケーシング内に熱空気を供給及び排気する状態であり、ケーシング内外で圧力差が生じている。このため、この圧力差を利用して、図8に示すシールボックス50の外気供給管52から外気(シールエア)を上部ケーシング1B内に取り込み、ダストの溜まり易い箇所60(シールボックス50と粉砕ローラ3の隙間)に噴出させることにより、ダストの堆積を防いでいた。
特許文献1に開示の粉砕機は、シール部材に大気の吸引口を設けることにより、ローラボスカバーとシール部材の隙間からケーシング内に空気を流している。また、粉砕ローラ側及びローラ軸側の環状部材に設けた迷路状の気道を介して大気又は加圧空気をミル内に流している。
また特許文献2に開示の粉砕ローラは、粉砕ローラに発生する自励振動の振幅を抑制する制振ダンパーの振幅値を計測する振動計、ミル内の供給エアの供給孔と排出口の圧力差を計測する圧力計、電動機の負荷電流値を計測する電流計のいずれかの測定データから粉砕ローラの回転の有無を判断している。この判定により粉砕ローラの保守期間を特定でき、粉砕機を不要に稼働させることがない。
特開2002−59016号公報 特許第5283671号公報
しかしながら、特許文献1によれば、外部からはシール部材及びローラボスカバーによって内部のメカニカルシールの様子が目視できない。また細く曲がりくねった迷路状の気道は長期に亘る運転を続けていると気道内にダストが堆積していき、安定な運転に支障を来してしまう。また、分解しなければメンテナンスできないという不都合が生じていた。
特許文献2によれば、計測器の取付け箇所は粉砕ローラから離れた場所にある。このため真の値とずれる測定誤差のおそれがあり、対応に遅れが生じるおそれがあった。
そこで上記従来技術の問題点に鑑み本発明は、オイルシールへのダストの侵入を防止できる粉砕機及びその監視方法を提供することを目的としている。またシールエアによって粉砕ローラとローラ軸の隙間に付着するダストのメンテナンスが容易で、粉砕ローラの運転状況を監視できる粉砕機及びその監視方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための第1の手段として、本発明は、ケーシング内の回転テーブルに従動する粉砕ローラと、前記粉砕ローラを軸支するローラ軸と、前記粉砕ローラと前記ローラ軸の隙間をシールするオイルシールと、前記ローラ軸に取り付けて前記オイルシールを覆って前記粉砕ローラに接するシールボックスを有する粉砕機において、
前記シールボックスは、外部から前記オイルシールを視認できる開口と、内部に前記ローラ軸が貫通する貫通孔と前記ケーシング内にシールエアを供給可能な供給孔を有するシール部を設け、前記開口から前記供給孔を経由してシールエアを取り込む第1室と、前記開口から点検窓を介して前記オイルシールを視認可能な第2室からなることを特徴とする粉砕機を提供することにある。
上記第1の手段によれば、シールエアを取り込むルートとオイルシールを分けているため、シールエアを取り込むルートによってダストを押し戻すことができ、オイルシールの摩耗や破損して隙間が生じたとしてもオイルシールへのダストの侵入を防ぐことができる。また従来、ボックスに覆われていたオイルシールが開口及び点検窓を介して外部から視認できるようになり、点検又は清掃などのメンテナンスが容易となり、かつオイル漏れ、ダストの侵入、回転不良等の不具合を運転中に発見することができ、トラブル発生に速やかに対処できる。
上記課題を解決するための第2の手段として、本発明は、第1の手段において、前記供給孔は、前記シール部の軸心から放射状に複数設け、少なくとも1つは最下端に設けたことを特徴とする粉砕機を提供することにある。
上記第2の手段によれば、シールエアをシールボックスと粉砕ローラが接触する箇所へ均一に供給して、堆積するダストを効果的に除去できる。またシールボックスのメンテナンス時において、上部の供給孔からエアを吹き付けてダストを落下させて、最下端に設けた供給孔から外部へダストを排出させることができる。
上記課題を解決するための第3の手段として、本発明は、第1又は第2の手段において、前記ケーシング内で前記粉砕ローラと前記シールボックスの隙間から前記シールエアが排気される箇所に付着するダストのダスト掻き取り部を設けたことを特徴とする粉砕機を提供することにある。
上記第3の手段によれば、運転中の粉砕機において、粉砕ローラとシールボックスの隙間からシールエアが排気される箇所に付着するダストを自動的に取り除くことができる。
上記課題を解決するための第4の手段として、本発明は、第1ないし第3のいずれか1に記載の手段において、前記シールボックスの開口から視認できる前記ローラ軸に取り付けて前記粉砕ローラの振動状態を測定可能な振動計を設けたことを特徴とする粉砕機を提供することにある。
上記第4の手段によれば、シールボックスの開口から視認できるローラ軸へ振動計を容易に取り付けることができる。また粉砕ローラに近いローラ軸上に振動計を取り付けることにより、測定誤差の少ない真の値に近いデータが得られる。
上記課題を解決するための第5の手段として、本発明は、第1ないし第4のいずれか1に記載の手段において、前記シールボックスの開口から視認できる前記粉砕ローラの回転速度を測定可能な回転計測部を設けたことを特徴とする粉砕機を提供することにある。
上記第5の手段によれば、シールボックスの開口から視認できる粉砕ローラへ回転計測部を容易に取り付けることができる。回転計測部により時間当たりの回転による移動速度や脈動の有無を測定することができ、粉砕機の精度良い運転ができる。
上記課題を解決するための第6の手段において、本発明はケーシング内の回転テーブルに従動する粉砕ローラと、前記粉砕ローラを軸支するローラ軸と、前記粉砕ローラと前記ローラ軸の隙間をシールするオイルシールと、前記ローラ軸に取り付けて前記オイルシールを覆って前記粉砕ローラに接するシールボックスを有する粉砕機の監視方法において、
前記シールボックスの開口から視認できる前記ローラ軸を介して前記粉砕ローラの振動状態又は前記粉砕ローラの回転速度を測定する工程と、
前記振動状態又は前記回転速度の測定に基づいて、前記回転テーブルの回転速度又は粉砕原料の投入量を制御する工程と、
を有することを特徴とする粉砕機の監視方法を提供することにある。
上記第6の手段によれば、粉砕ローラの振動状態の測定値に基づいて回転テーブルの回転速度や粉砕原料の投入量を調整し、運転中の粉砕機を監視できる。
また粉砕ローラの回転速度の測定値に基づいて回転数、及びそのばらつき(脈動)の有無のデータを取得し、粉砕機の精度良い運転が可能となり、運転中の粉砕機を監視できる。
上記構成による本発明によれば、シールエアを取り込むルートとオイルシールを分けているため、シールエアを取り込むルートによってダストを押し戻すことができ、かつオイルシールの摩耗や破損により隙間が生じたとしてもオイルシールへのダストの侵入を防ぐことができる。
また本発明によれば、シールボックスの開口から点検窓を介してオイルシールを目視できる。これにより大掛かりな粉砕機の分解作業を行うことなく容易に点検できる。
本発明によれば、シールボックスと粉砕ローラが接触する箇所に堆積するダストを運転中自動で掻き取ることができる。
本発明によれば、粉砕ローラの振動状態の計測をローラの近くで行うことができる。これにより、オイルシールの摩耗や破損に起因する異常動作を未然に防ぐことができる。
本発明の粉砕機の説明図である。 粉砕ローラ及びローラ軸の説明図である。 シール部の正面図である。 シール部の説明図である。 ダスト掻き取り部の説明図である。 振動計の説明図である。 回転計測部の説明図である。 従来の外気供給の説明図である。
本発明の粉砕機及びその監視方法の実施形態について、図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[粉砕機1]
図1は本発明の粉砕機の説明図である。図示のように粉砕機1は、粉砕機1の外郭を形成する上部ケーシング1B、下部ケーシング1A、粉砕機1の下部に設置された減速機2B、駆動モータ2Mによって駆動される回転テーブル2、並びに、コニカル型の粉砕ローラ3を備えている。また、粉砕機1は、駆動モータ2Mの駆動用電源として図示しないインバータ電源を備えて、運転中、回転テーブル2の回転速度が任意に変更可能な可変速式の粉砕機1である。
本実施形態の粉砕機1は、粉砕ローラ3が回転テーブル2上において、その外周部分に対向するように4個配されている構造となっている。
そして粉砕機1は、上部に形成された原料投入口35Aから原料投入シュート35を介して、回転テーブル2上に原料を投入する構成となっている。原料投入シュート35から回転テーブル2上に供給された原料は、粉砕ローラ3により粉砕される。
ここで、粉砕機1は、機内の上部に固定式の一次分級羽根24、回転式の回転分級羽根23、及び、回転軸25、で構成される分級機構26を備えており、回転分級羽根23の外周側に固定式の一次分級羽根24が配置されている構造となっている。
そして、回転分級羽根23は、回転軸25に接続されて、粉砕機1の上部に設置された図示しない駆動モータにより駆動されて、自在に回転する構成となっている。
また、粉砕機1は、回転テーブル2の下方に熱空気を導入するための熱空気供給口33と、極端に大きな重量の原料を取り出すための下部取出口34(排出シュート34と称することもある)と、を備えており、回転テーブル2の上方には、熱空気と共に製品(粉砕されて所望の粒径となった原料)を機外に取り出すことのできる原料取出口39(上部取出口39と称することもある)を備えている。
そして、回転テーブル2の外周側部分と粉砕機1の下部ケーシング1Aとの間には、環状の環状通路30が形成されており、熱空気供給口33から供給された熱空気は、環状通路30を通過し上昇して、機内を吹き上がり、分級機構26を通過した後、原料取出口39方向に流れていくように構成されている。
粉砕機1は前述の構成によって、運転中に、熱空気供給口33より熱空気を導入することによって、回転テーブル2下方から一次分級羽根24及び回転分級羽根23を通過して原料取出口39へと流れる熱空気の気流が生じている。
さらに、粉砕機1は、回転テーブル2と分級機構26との間に、内部コーン22が配されている。内部コーン22は、略切頭円錐型を逆にした形状をしており、その上部が円環状となって上方に向かって開口し、その上端の外周部には、前述した一次分級羽根24が、等間隔で複数本配されているとともに、内部コーン22の下端は円筒状で、回転テーブル2の中心側に向かって下方に開口する形状となっている。
図2は粉砕ローラ及びローラ軸の説明図である。
シールボックス50Aは、上部ケーシング1Bと、上部ケーシング1Bの外部からローラ軸10Bを覆うローラ軸カバー14の間に取り付けて、内部のオイルシール70を覆うと共に、粉砕ローラ3に接する部材である。このシールボックス50Aは、ローラ軸10Bの軸心を同一軸心とする小筒501と大筒502の二重の円筒状に形成し、小筒501の端部がローラ軸カバー14に接続し、大筒502の外周面が上部ケーシング1Bに接続し、かつ端部側で粉砕ローラ3の端部を覆うように接している。また小筒501には点検窓503を設けている。点検窓503は、内部(ローラ軸10B側)のオイルシール70が視認できる窓であり、着脱可能としている。
図3はシール部の正面図である。また図2に示すように小筒501と大筒502の間にはシール部54を設けている。シール部54は、ローラ軸10Bの貫通孔54Aを設け、一方の主面が小筒501に接し、外周を大筒502の内周に取り付けている。さらにシール部54は、上部ケーシング1Bの外部から粉砕機1内へシールエアを取り込む供給孔54Bを設けている。供給孔54Bは、軸心から放射状に複数設けて(図3に示す供給孔は6個)、そのうち1個は最下端に設けている。
このようなシールボックス50Aは、ローラ軸カバー14と上部ケーシング1Bの間に形成された開口(小筒501を設けた箇所)からシール部54の供給孔54Bを介してシールエアを取り込む第1室41と、オイルシール70を覆うと共に点検窓503を介してオイルシール70を視認できる第2室42の二部屋に分かれた構成となる。そして第2室42の構成により、オイルシール70からシールエアを隔てているため、オイルシール70が経年劣化による摩耗や破損して隙間が生じたとしてもオイルシール70へのダストの付着を防止できる。
図4はシール部の説明図である。
[粉砕機1の運転中]
粉砕機1の運転中は熱空気によるケーシング内の負圧により、開口(小筒501を設けた箇所)からシールエアがシール部54の供給孔54Bを介してシールボックス50Aの第1室41に供給される。そして大筒502の内周面と接する粉砕ローラ3の隙間からシールエアが粉砕機1内へ供給される。このとき、大筒502と粉砕ローラ3が接する箇所(粉砕機1内)に堆積するダストをシールエアによって吹き飛ばすことができる。このようなシールエアは、シール部54に放射状に設けた供給孔54Bによって、大筒502と粉砕ローラ3が接する箇所(粉砕機1内)に均等に吹き付けているため、ダストの堆積を効果的に防止できる。
[粉砕機1のメンテナンス中]
粉砕機1内が負圧下にないメンテナンス中は、シール部54に設けた複数の供給孔54Bの内で最上部にある箇所からエアを吹き込み(矢印X1)、第1室41内に堆積したダストを最下部にある供給孔54Bから吹き出し(矢印X2)容易にダストを除去できる。
[ダスト掻き取り部62]
図5はダスト掻き取り部の説明図である。図示のようにダスト掻き取り部62は、粉砕ローラ3に取り付けている。より具体的には粉砕ローラ3からシールボックス50Aの大筒502外表面へ跨るようにブラシまたはスクレーバなどを設けている。このような構成のダスト掻き取り部62は、粉砕ローラ3の回転に追従して大筒502の外表面を軸回りに回転しながら、大筒502と粉砕ローラ3が接する箇所(粉砕機1内)に堆積するダストを運転中掻き取ることができる。
[粉砕機の監視方法]
運転中の粉砕機1は、シールボックス50A内に以下に示す粉砕ローラの計測器を取り付けることにより運転状態を監視している。
[振動計64]
図6は振動計の説明図である。図示のようにシールボックス50Aの小筒501の点検窓503から(点検窓503を取り外して)視認できるローラ軸10Bに振動計64を取り付けている。振動計64はローラ軸10Bの振動状態を測定できる。振動計64は粉砕機1の中央制御室(不図示)と電気的に接続している。
このような構成の振動計64は、粉砕ローラ3の振動測定を粉砕ローラ3に最も近いローラ軸10B上から測定することができる。このため真の値に近い、換言すると測定誤差の少ない測定が行える。
振動計の測定値を受信した中央制御室では、測定値に基づいて回転テーブルの回転速度や粉砕原料の投入量を調整できる。
[回転計測部66]
図7は回転計測部の説明図である。図示のようにシールボックス50Aの開口(小筒501を設けた箇所)の点検窓503から(点検窓503を取り外して)視認できる粉砕ローラ3に反射マーク(黒点など)を取り付け、回転計測部66となる光電式検出部をローラ軸10Bに取り付けている。光電式検出部は反射マークにレーザ光を照射した反射光を検出して粉砕ローラの回転速度を測定できる。回転計測部66は粉砕機1の中央制御室(不図示)と電気的に接続している。
このような構成の回転計測部66は、粉砕ローラ3と共にローラ軸10Bの軸回りを回転する反射マークにレーザ光を照射し、その反射光を検出して粉砕ローラ3の回転速度を測定している。本実施例は、一例として光電式の回転計測器を用いて説明したが、計測器はこれに限定されることなく、反射マークを磁性体としこれを検出する磁力式などその他の近接式計測器を使用しても同様の効果が得られる。
回転計測部66の測定値を受信した中央制御室では、測定値に基づいて回転数、及びそのばらつき(脈動)の有無のデータを取得し、粉砕機1の精度良い運転が可能になる。
このようなシールボックス50を有する粉砕機の構成により、従来、ボックスに覆われていたオイルシールが開口及び点検窓を介して外部から視認できるようになり、点検又は清掃などのメンテナンスが容易となり、かつオイル漏れ、ダストの侵入、回転不良等の不具合を運転中に発見することができ、トラブル発生に速やかに対処できる。また、ダストが堆積し易い箇所(大筒502と粉砕ローラ3が接する箇所)に設けたダスト掻き取り部62により粉砕機1の運転中に堆積するダストを容易に清掃できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
また、本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
本発明の粉砕機及びその監視方法は、石炭、バイオマス等の原料を回転テーブルの回転に従動する粉砕ローラで粉砕する粉砕機に特に有用である。
1………粉砕機、2………回転テーブル、3………粉砕ローラ、10B………ローラ軸、22………内部コーン、23………回転分級羽根、24………一次分級羽根、25………回転軸、26………分級機構、1A………下部ケーシング、1B………上部ケーシング、14………ローラ軸カバー、30………環状通路、33………熱空気供給口、34………下部取出口、35………原料投入シュート、35A………原料投入口、39………原料取出口、41………第1室、42………第2室、50,50A………シールボックス、501………小筒、502………大筒、503………点検窓、52………外気供給管、54………シール部、54A………貫通孔、54B………供給孔、60………ダストの溜まり易い箇所、62………ダスト掻き取り部、64………振動計、66………回転計測部、70………オイルシール。

Claims (6)

  1. ケーシング内の回転テーブルに従動する粉砕ローラと、前記粉砕ローラを軸支するローラ軸と、前記粉砕ローラと前記ローラ軸の隙間をシールするオイルシールと、前記ローラ軸に取り付けて前記オイルシールを覆って前記粉砕ローラに接するシールボックスを有する粉砕機において、
    前記シールボックスは、外部から前記オイルシールを視認できる開口と、内部に前記ローラ軸が貫通する貫通孔と前記ケーシング内にシールエアを供給可能な供給孔を有するシール部を設け、前記開口から前記供給孔を経由してシールエアを取り込む第1室と、前記開口から点検窓を介して前記オイルシールを視認可能な第2室からなることを特徴とする粉砕機。
  2. 前記供給孔は、前記シール部の軸心から放射状に複数設け、少なくとも1つは最下端に設けたことを特徴とする請求項1に記載の粉砕機。
  3. 前記ケーシング内で前記粉砕ローラと前記シールボックスの隙間から前記シールエアが排気される箇所に付着するダストのダスト掻き取り部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の粉砕機。
  4. 前記シールボックスの開口から視認できる前記ローラ軸に取り付けて前記粉砕ローラの振動状態を測定可能な振動計を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1に記載の粉砕機。
  5. 前記シールボックスの開口から視認できる前記粉砕ローラの回転速度を測定可能な回転計測部を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の粉砕機。
  6. ケーシング内の回転テーブルに従動する粉砕ローラと、前記粉砕ローラを軸支するローラ軸と、前記粉砕ローラと前記ローラ軸の隙間をシールするオイルシールと、前記ローラ軸に取り付けて前記オイルシールを覆って前記粉砕ローラに接するシールボックスを有する粉砕機の監視方法において、
    前記シールボックスの開口から視認できる前記ローラ軸を介して前記粉砕ローラの振動状態を測定又は前記粉砕ローラの回転速度を測定する工程と、
    前記振動状態又は前記回転速度の測定に基づいて、前記回転テーブルの回転速度又は粉砕原料の投入量を制御する工程と、
    を有することを特徴とする粉砕機の監視方法。
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