JP2011088115A - 竪型ローラミル及び竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法 - Google Patents

竪型ローラミル及び竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加圧ローラの摩耗状態の監視を可能とし、保守時期の適切な判断が行える様にし、保守作業の無駄をなくすると共に竪型ローラミルの稼働率の向上を図る。
【解決手段】回転駆動される粉砕テーブル2と、該粉砕テーブルに加圧ローラ1を押圧し、前記粉砕テーブル上の塊状物35を粉砕する複数のローラ加圧装置15と、塊状物を前記粉砕テーブルに供給する供給管22と、前記ローラ加圧装置に設けられ、加圧ローラの回転を検出する検出器19と、該検出器が検出した検出結果が入力される制御部31とを具備し、該制御部は前記加圧ローラが摩耗していない状態での基準回転数のデータを保持し、前記検出器が検出した加圧ローラの回転数と前記基準回転数とを比較し、回転数の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、塊状の石炭、石灰岩等を粉砕して微粉とし、ボイラの燃料として、或はセメントの原料として供給する竪型ローラミル及び竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法に関するものである。
石炭を燃料とする石炭焚きボイラでは、塊状の石炭を竪型ローラミルにより粉砕して所定の粒径の微粉炭とし、微粉炭を1次空気と共に燃焼装置であるバーナに供給している。
竪型ローラミルは、テーブル駆動装置により回転される粉砕テーブル上に塊状の石炭を供給し、粉砕テーブル上を転動する加圧ローラにより塊状の石炭を粉砕する。粉砕された微粉炭は燃焼用の1次空気で搬送されるが、竪型ローラミル内部でバーナに供給される微粉炭が所定の径となる様に分級器によって分級される。
前記加圧ローラは粉砕過程で摩耗するので、所定量摩耗した時に加圧ローラの取付け向きの変更、或は交換が必要とされる。
従来、加圧ローラの保守時期を決定する手段としては、稼働時間を管理して定期的に保守を実行する。或は、定期的に、竪型ローラミルを停止させ、竪型ローラミルのケーシングを開いて、加圧ローラの摩耗状態を目視で判断する等が行われている。
稼働時間を管理して定期的に保守を実行する場合は、未だ摩耗していない状態で加圧ローラの保守を実行したり、或は摩耗が大幅に進行し、保守時期が遅れる場合もあった。
又、竪型ローラミルを停止させ、竪型ローラミルのケーシングを開いて、加圧ローラの摩耗状態を目視で判断する場合は、摩耗状態の判断の為に、竪型ローラミルを停止させ、ケーシングを開くので、作業性が大掛りとなると共に稼働率が低下するという問題を有していた。
特開平5−31385号公報 特開平8−57334号公報
本発明は斯かる実情に鑑み、加圧ローラの摩耗状態の監視を可能とし、保守時期の適切な判断が行える様にし、保守作業の無駄をなくすると共に竪型ローラミルの稼働率の向上を図るものである。
本発明は、回転駆動される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の塊状物を粉砕する複数のローラ加圧装置と、塊状物を前記粉砕テーブルに供給する供給管と、前記ローラ加圧装置に設けられ、加圧ローラの回転を検出する検出器と、該検出器が検出した検出結果が入力される制御部とを具備し、該制御部は前記加圧ローラが摩耗していない状態での基準回転数のデータを保持し、前記検出器が検出した加圧ローラの回転数と前記基準回転数とを比較し、回転数の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する竪型ローラミルに係るものである。
又本発明は、前記検出器は加圧ローラの振動を検出する検出器であり、前記制御部は振動結果に基づきスペクトル処理をして前記振動の検出結果から軸受部の回転に起因する振動のピーク成分を抽出する演算プログラムを具備すると共に加圧ローラが摩耗していない状態での基準ピーク成分を保持し、摩耗時に得られるピーク成分と基準ピーク成分との比較によりピーク成分の変化を求め、ピーク成分の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する竪型ローラミルに係るものである。
又本発明は、表示部を更に具備し、前記制御部は前記偏差に基づき保守時期を判断すると共に保守時期を前記表示部に表示させる竪型ローラミルに係るものである。
又本発明は、前記検出器の検出結果を時系列で取得し、該検出結果から得られる偏差の時系列での変化に基づき保守時期を予測する竪型ローラミルに係るものである。
又本発明は、回転駆動される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の塊状物を粉砕する複数のローラ加圧装置とを具備する竪型ローラミルに於いて、加圧ローラの摩耗による加圧ローラと粉砕テーブルとの接触位置の変化を加圧ローラの回転数に基づき検出し、加圧ローラの回転数の変化で加圧ローラの摩耗状態を判断する竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法に係るものである。
又本発明は、前記加圧ローラの回転数は回転検出器により検出され、摩耗していない状態での基準回転数と摩耗した加圧ローラの回転数とを検出し、基準回転数と摩耗した状態での回転数の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法に係るものである。
更に又本発明は、前記加圧ローラの回転は振動検出器により検出され、検出された振動結果に基づきスペクトル処理をして軸受部の回転に起因する振動のピーク成分を抽出し、加圧ローラが摩耗していない状態での基準ピーク成分の振動数と摩耗時に得られるピーク成分の振動数とを比較してピーク成分の振動偏差を求め、該振動偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法に係るものである。
本発明によれば、回転駆動される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の塊状物を粉砕する複数のローラ加圧装置と、塊状物を前記粉砕テーブルに供給する供給管と、前記ローラ加圧装置に設けられ、加圧ローラの回転を検出する検出器と、該検出器が検出した検出結果が入力される制御部とを具備し、該制御部は前記加圧ローラが摩耗していない状態での基準回転数のデータを保持し、前記検出器が検出した加圧ローラの回転数と前記基準回転数とを比較し、回転数の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断するので、竪型ローラミルを停止させることなく摩耗量を常時監視することができ、適切な時期での保守を可能とする。
又本発明によれば、前記検出器は加圧ローラの振動を検出する検出器であり、前記制御部は振動結果に基づきスペクトル処理をして前記振動の検出結果から軸受部の回転に起因する振動のピーク成分を抽出する演算プログラムを具備すると共に加圧ローラが摩耗していない状態での基準ピーク成分を保持し、摩耗時に得られるピーク成分と基準ピーク成分との比較によりピーク成分の変化を求め、ピーク成分の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断するので、加圧ローラ回転時の振動を検出する振動検出器を追加することで、加圧ローラの摩耗状態が判断でき、竪型ローラミルを停止させることなく摩耗量を常時監視することができ、適切な時期での保守を可能とし、又摩耗の検出で竪型ローラミルを停止させる必要がないので、稼働率を向上させることができる。又、既存の竪型ローラミルに対して振動検出器を追加することで、実施が可能であり、コストの大きな増大がない。
又本発明によれば、表示部を更に具備し、前記制御部は前記偏差に基づき保守時期を判断すると共に保守時期を前記表示部に表示させるので、作業者は容易に保守時期の判断ができ、適切な時期に保守の実施が可能となる。
又本発明によれば、前記検出器の検出結果を時系列で取得し、該検出結果から得られる偏差の時系列での変化に基づき保守時期を予測するので、保守作業スケジュールを効果的に作成することができ、保守作業の効率が向上するという優れた効果を発揮する。
(A)は加圧ローラが摩耗していない状態での加圧ローラと粉砕テーブルとの関係を示す説明図であり、(B)は加圧ローラが摩耗している状態での加圧ローラと粉砕テーブルとの関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施例が実施される竪型ローラミルの概略断面図である。 本発明の第2の実施例が実施されるローラ加圧装置の説明図である。 該ローラ加圧装置の加圧ローラの説明図である。 第2の実施例に於ける加圧ローラの回転時の振動を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1により、本発明の原理を説明する。
図1(A)は、加圧ローラ1が摩耗する前の該加圧ローラ1と粉砕テーブル2との関係を示し、図1(B)は、加圧ローラ1が摩耗した後の該加圧ローラ1と粉砕テーブル2との関係を示している。前記加圧ローラ1及び前記粉砕テーブル2(特に前記加圧ローラ1が転動する部分のセグメント)は、交換可能であり、材質には耐摩耗鋳鉄が用いられる。
先ず図1(A)に於いて、前記粉砕テーブル2は、図示しないテーブル駆動装置により回転され、前記加圧ローラ1はローラユニット3により回転自在に支持され、又前記加圧ローラ1は前記ローラユニット3を介して加圧シリンダ4により前記粉砕テーブル2に圧下される様になっている。
前記加圧ローラ1が摩耗する前は、前記加圧ローラ1の断面形状は円弧となっており、該加圧ローラ1と前記粉砕テーブル2と接触する位置は、該粉砕テーブル2の回転中心からRの位置となっている。又、この時の前記加圧ローラ1の接触位置の半径はrとなっている。
次に、図1(B)に図示される様に、前記加圧ローラ1が摩耗した場合、前記加圧ローラ1はテーブル中心側が摩耗する。この為、加圧ローラ1の接触点が粉砕テーブル2の外形方向に変位し、接触位置の半径はR′(R′>R)となる。又、前記加圧ローラ1が摩耗することで、前記加圧ローラ1の接触位置の半径も変化しr′(r′<r)となる。
この為、摩耗の進行に伴って前記加圧ローラ1の回転速度ωrが変化する。即ち、前記粉砕テーブル2の回転速度ωTが一定に保たれると、半径R′(R′>R)となって前記加圧ローラ1が接触している部分の周速度が増大する。一方、前記加圧ローラ1の回転半径が小さくなるので、前記加圧ローラ1の回転速度ωrは更に増大する。
本発明では、摩耗の進行に伴い、前記加圧ローラ1の回転速度ωrが変化することに着目し、該加圧ローラ1の回転速度ωrを監視することで、摩耗の状態を把握し、前記加圧ローラ1の保守時期を決定するものである。
図2により、本発明が実施される竪型ローラミルの概略及び本発明の第1の実施例を説明する。尚、図2中、図1中で示したものと同等のものには同符号を付してある。
基台6に筒状のケーシング7が立設され、該ケーシング7の上側に石炭給排部8が設けられている。
前記ケーシング7の下部には粉砕テーブル2が収納され、該粉砕テーブル2の下側にはテーブル駆動装置9が設けられ、該テーブル駆動装置9によって前記粉砕テーブル2が定速で回転される様になっている。前記基台6と前記粉砕テーブル2との間には1次空気室11が形成され、前記ケーシング7内部の前記粉砕テーブル2より上方は、分級室12となっている。
前記ケーシング7の下端部には1次空気供給口13が取付けられ、該1次空気供給口13は前記1次空気室11に連通している。前記粉砕テーブル2の周囲には複数の空気噴出口を具備するノズルリング14が設けられ、該ノズルリング14は前記1次空気室11と前記分級室12とを連通し、1次空気の吹出し口として機能する。
前記ケーシング7の下部には、放射状に貫通する3組のローラ加圧装置15が設けられ、該ローラ加圧装置15は120゜間隔で設けられ、主に液圧シリンダである加圧シリンダ4、水平軸17を中心に上下方向に回転可能なローラユニット3から構成され、更に該ローラユニット3は回転自在な加圧ローラ1及び該加圧ローラ1の回転速度を検出する回転検出器19を具備している。尚、該回転検出器19としては、エンコーダ等が用いられる。
前記粉砕テーブル2の上面にはリング状の凹部を形成するテーブルセグメント20が設けられ、前記加圧ローラ1は前記加圧シリンダ4によって前記テーブルセグメント20の凹部に押圧される。
前記石炭給排部8は、出炭部ケーシング21及び該出炭部ケーシング21を貫通して前記ケーシング7の内部に延出するパイプ状のシュート22を具備している。
前記出炭部ケーシング21の下端は開口され、前記分級室12に連通している。又、前記出炭部ケーシング21には微粉炭送給管23が接続され、該微粉炭送給管23はボイラのバーナ(図示せず)に接続されている。
前記シュート22は粉砕テーブル2の回転中心の延長上にあり、鉛直軸心を中心に回転自在に支持されており、前記シュート22の上端は給炭機(図示せず)に接続され、下端は前記粉砕テーブル2の中心上方に位置している。前記シュート22の中途部に分級器25が設けられ、該分級器25は前記分級室12の上部に位置し、前記出炭部ケーシング21の下端開口部に隣接している。前記分級器25は、回転駆動部24に連結され、該回転駆動部24によって回転される。
前記分級器25は、所要数の短冊状のブレード26を具備し、該ブレード26は円周方向に所定角度ピッチで配設され、ブレード支持体27を介して前記シュート22に支持されたものであり、前記ブレード26が円錐曲面上を回転する様になっている。
尚、図中31は制御部であり、32は該制御部31に接続された記憶部、33は前記制御部31に接続された表示部である。前記制御部31は、前記テーブル駆動装置9による前記粉砕テーブル2の駆動を制御する。
前記制御部31には、前記回転検出器19が検出した加圧ローラ1の回転検出信号が入力される様になっており、前記記憶部32には前記加圧ローラ1の基準回転速度、即ち前記加圧ローラ1が摩耗していない状態での回転速度及び、回転速度の変化と摩耗との関連を示すデータが格納されている。前記制御部31は、前記回転検出器19からの回転検出信号に基づき回転速度の変化を演算すると共に、回転速度の変化から摩耗の状態を判断し、前記表示部33に摩耗状態を表示し、或は保守時期を表示する。
以下、竪型ローラミルの作動について説明する。
前記粉砕テーブル2が回転され、前記1次空気供給口13より1次空気が導入された状態で、前記シュート22より塊状の石炭35が投入される。塊状の石炭35は前記シュート22の下端より流落し、前記粉砕テーブル2上に供給される。該粉砕テーブル2上の石炭35は、前記加圧ローラ1により粉砕され微粉炭となり、微粉炭は前記ノズルリング14を吹上がる1次空気に乗って上昇する。
粒径の大きい微粉炭は、上昇途中で落下し、所定径以下の微粉炭が前記分級器25に到達する。
該分級器25に到達した微粉炭混合空気は、前記シュート22を中心に回転する前記ブレード26を横切って前記分級器25内部に流入し、更に前記石炭給排部8の下端開口部から該石炭給排部8内部に流入する。
前記微粉炭混合空気が前記ブレード26を横切る際に粒径の大きい微粉炭は、前記ブレード26に衝突して落下する。粒径が小さい微粉炭のみが1次空気に乗って前記分級器25内に流入し、更に遠心力が大きく作用する微粉炭が分級され、落下する。又、前記ブレード26に跳返された微粉炭は、前記粉砕テーブル2上に落下する。前記分級器25により分級され、落下した微粉炭は、再度前記加圧ローラ1によって粉砕される。
而して、粒径が所定径より小さい微粉炭のみが、前記石炭給排部8を経て前記微粉炭送給管23より出炭され、ボイラのバーナ(図示せず)に供給される。
前記回転検出器19は前記加圧ローラ1の回転速度ωrを検出し、検出回転速度は前記制御部31に入力され、該制御部31は基準回転速度と検出回転速度とを比較し、速度偏差があれば前記記憶部32に格納されたデータに基づき摩耗の状態を判断する。
回転速度偏差が所定値を超えた場合、即ち摩耗量が所定値を超えた場合、前記制御部31は保守時期であることを前記表示部33に表示する。
保守時期であることが前記表示部33に表示されると、保守が実行される。竪型ローラミルを停止し、前記ローラユニット3を前記ケーシング7の外に取出す。前記加圧ローラ1が片べりしている状態では、前記加圧ローラ1を裏返して、摩耗していない面で塊状の石炭35の粉砕が行える様にし、又前記加圧ローラ1の全周が摩耗している場合は、前記加圧ローラ1を新しいものに交換する。
如上の様に、前記加圧ローラ1の摩耗量を検出して、前記加圧ローラ1の保守を実行するので、未だ摩耗していない状態でローラの保守を実行したり、或は保守時期が遅れ、摩耗が大幅に進行する事態が回避できる。
図3〜図5により第2の実施例について説明する。
第2の実施例では、加圧ローラ1の振動を検出し、振動を解析することで加圧ローラ1の回転数を検出する様にしたものである。
先ず、前記加圧ローラ1の支持構造について説明する。
ローラユニット3からはローラ回転軸40が延出し、該ローラ回転軸40にベアリング36を介して加圧ローラ1が回転自在に設けられている。
前記ベアリング36は、外輪37と内輪38との間に鋼製の転動体(ローラ、ボール)39が所定間隔で介設されたものであり、該転動体39の転動を介して前記内輪38と前記外輪37が相対回転するものである。
前記加圧ローラ1が回転し、該加圧ローラ1に前記粉砕テーブル2から反力が作用した場合、反力は前記ベアリング36を介して前記ローラ回転軸40に伝達される。前記加圧ローラ1が回転している状態では、反力の作用線A上に転動体39が外在している状態と、作用線B上に前記転動体39が介在していない状態が存在する。
作用線A上に転動体39が介在している状態では、作用線上に空間が存在せず剛性は高くなる。作用線B上に転動体39が介在していない状態では、前記外輪37と前記内輪38間に空間が存在し、反力は外輪37の曲げ剛性を介して、更に作用線B両側の転動体39を介して前記内輪38に伝達されることになり、ベアリング36の剛性は低下する。
従って、前記加圧ローラ1が回転し、前記転動体39が移動することで、前記粉砕テーブル2からの反力は、作用線Aの状態、作用線Bの状態が交互に繰返されてローラ回転軸40に伝達される。この為、前記加圧ローラ1は前記ベアリング36の剛性の変動に起因して振動し、同時に前記ベアリング36の剛性の変動に起因する振動が前記ローラ回転軸40に伝達される。
前記ローラユニット3には振動検出器41が設けられ、該振動検出器41は前記ベアリング36の剛性の変動に起因する振動を検出する。尚、前記振動検出器41は、加速度センサ、歪み計等が用いられ、前記振動検出器41の取付け位置は、振動を検出し易い様に、前記ローラユニット3の前記加圧ローラ1に近接した位置、或は前記ローラ回転軸40の近傍に設けられることが好ましい。
前記振動検出器41の振動検出結果は、増幅等所要の信号処理がされ、前記制御部31に入力される。
前記記憶部32には、前記振動結果をスペクトル処理する演算プログラムが格納され、又、前記加圧ローラ1が摩耗してない状態で振動結果をスペクトル処理した基準データが格納されている。
図5は、振動をスペクトル処理した結果を示すグラフであり、前記ベアリング36の前記転動体39の個数に比例したピーク成分(振動数:f1 ,f2 ,f3 ,…fn )が現れる。図5中、実線で示す曲線が前記加圧ローラ1が摩耗していない状態の基準振動数曲線を示し、破線で示す曲線が摩耗した状態の摩耗振動数曲線を示している。
図示される様に、前記加圧ローラ1が摩耗した場合、ピーク成分の振動数は(f1 ,f2 ,f3 ,…fn )から(f1 ′,f2 ′,f3 ′,…fn ′)に変化する。この変化は、前記加圧ローラ1の摩耗による回転速度ωrの変化に対応しており、これらの振動数の比(fn ′/fn )は、前記加圧ローラ1の回転数(即ち回転速度)の比(ωr′/ωr)と一致する。
前記記憶部32には、回転速度比(ωr′/ωr)又は振動数比(fn ′/fn )と摩耗との関連を示すデータが格納されており、回転速度比(ωr′/ωr)又は振動数比(fn ′/fn )から摩耗量が換算できる様になっている。
前記制御部31に振動検出結果が入力されると、該制御部31はスペクトル処理を実行すると共に、得られたピーク成分に基づき振動数比を演算し、更に摩耗量の演算を行う。得られた摩耗量に基づき、保守時期を判断し、前記表示部33に保守時期であることを表示する。
更に、振動検出を所定時間毎に継続して実行し、演算したピーク振動数、及び/或は摩耗量を時系列で記憶させ、ピーク振動数の時系列での変化に基づき、保守時期を予測する様にしてもよい。
保守時期が予測されることで、保守作業スケジュールを効果的に作成することができ、保守作業の効率が向上する。又、摩耗量をリアルタイムで検出可能となり、従来の様に摩耗量を確認する為に竪型ローラミルを停止する必要がなくなり、竪型ローラミルの稼働率が上昇する。
尚、第2の実施例では、振動検出器41を所要の位置に設けるだけで、実施が可能であり、既存の竪型ローラミルにも実施可能である。又、上記説明では、本発明を微粉炭用の竪型ローラミルとして説明したが、セメント原料を粉砕する竪型ローラミルとして実施可能であることは言う迄もない。
1 加圧ローラ
2 粉砕テーブル
3 ローラユニット
4 加圧シリンダ
15 ローラ加圧装置
20 テーブルセグメント
31 制御部
32 記憶部
33 表示部
36 ベアリング
39 転動体
41 振動検出器

Claims (7)

  1. 回転駆動される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の塊状物を粉砕する複数のローラ加圧装置と、塊状物を前記粉砕テーブルに供給する供給管と、前記ローラ加圧装置に設けられ、加圧ローラの回転を検出する検出器と、該検出器が検出した検出結果が入力される制御部とを具備し、該制御部は前記加圧ローラが摩耗していない状態での基準回転数のデータを保持し、前記検出器が検出した加圧ローラの回転数と前記基準回転数とを比較し、回転数の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断することを特徴とする竪型ローラミル。
  2. 前記検出器は加圧ローラの振動を検出する検出器であり、前記制御部は振動結果に基づきスペクトル処理をして前記振動の検出結果から軸受部の回転に起因する振動のピーク成分を抽出する演算プログラムを具備すると共に加圧ローラが摩耗していない状態での基準ピーク成分を保持し、摩耗時に得られるピーク成分と基準ピーク成分との比較によりピーク成分の変化を求め、ピーク成分の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する請求項1の竪型ローラミル。
  3. 表示部を更に具備し、前記制御部は前記偏差に基づき保守時期を判断すると共に保守時期を前記表示部に表示させる請求項1又は請求項2の竪型ローラミル。
  4. 前記検出器の検出結果を時系列で取得し、該検出結果から得られる偏差の時系列での変化に基づき保守時期を予測する請求項1〜請求項3の何れかの竪型ローラミル。
  5. 回転駆動される粉砕テーブルと、該粉砕テーブルに加圧ローラを押圧し、前記粉砕テーブル上の塊状物を粉砕する複数のローラ加圧装置とを具備する竪型ローラミルに於いて、加圧ローラの摩耗による加圧ローラと粉砕テーブルとの接触位置の変化を加圧ローラの回転数に基づき検出し、加圧ローラの回転数の変化で加圧ローラの摩耗状態を判断することを特徴とする竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法。
  6. 前記加圧ローラの回転数は回転検出器により検出され、摩耗していない状態での基準回転数と摩耗した加圧ローラの回転数とを検出し、基準回転数と摩耗した状態での回転数の偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する請求項5の竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法。
  7. 前記加圧ローラの回転は振動検出器により検出され、検出された振動結果に基づきスペクトル処理をして軸受部の回転に起因する振動のピーク成分を抽出し、加圧ローラが摩耗していない状態での基準ピーク成分の振動数と摩耗時に得られるピーク成分の振動数とを比較してピーク成分の振動偏差を求め、該振動偏差に基づき加圧ローラの摩耗状態を判断する請求項5の竪型ローラミルに於ける加圧ローラ摩耗検出方法。
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