JPH10337487A - ミルローラの加圧力制御方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミルローラの回転数を計測することによりミ
ルローラの滑りを検出し、ミルローラの滑りが生じた時
に、ミルローラの加圧力を変化させて石炭の噛み込みを
回復させる。 【解決手段】 水平回転する粉砕テーブル４に、加圧装
置６を介してミルローラ８を所定の加圧力で加圧し、粉
砕テーブル４の回転によりミルローラ８を回転させて石
炭を粉砕するようにしている前記ミルローラ８の回転数
を検出し、検出した回転数信号２８が、給炭量３５に基
づいて設定される下限回転数３６以下に低下したことに
よりミルローラ８の滑りを検出して、加圧装置６による
加圧力を変化させることにより石炭の噛み込みを復帰さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ミルローラの加圧
力制御方法及び装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】石炭焚ボイラへ供給する石炭を粉砕する
ために従来から使用されているローラミルの一例を図４
によって説明すると、ローラミル１は、筒状のケーシン
グ２を備えていて、該ケーシング２の中央下部には、底
面に配置した駆動装置３により一定速度で水平回転する
粉砕テーブル４が設置されている。該粉砕テーブル４の
上面には、粉砕テーブル４の回転中心の周りを取り囲む
ように、テーブルセグメント５がリング状に配設されて
いる。

【０００３】テーブルセグメント５の上方には、液体圧
シリンダ等の加圧装置６の加圧軸７によってピン６ａを
中心に上下に傾動し得るミルローラ８が配置されてお
り、前記加圧装置６の加圧軸７を伸長してテーブルセグ
メント５上面に所定の一定加圧力でミルローラ８を押し
付けることにより、ミルローラ８が粉砕テーブル４によ
り回転して、テーブルセグメント５上に送り込まれた石
炭を粉砕し得るようになっている。

【０００４】前記粉砕テーブル４の周囲には、粉砕テー
ブル４の外周側部を取り囲むようケーシング２に固設し
た環状体９が設けられていて、粉砕テーブル４の外周側
部と環状体９との間には、粉砕テーブル４の下方位置か
らケーシング２内の粉砕テーブル４上方へ一次空気１１
を噴出し得るように、エアポート部１０が形成されてい
る。

【０００５】又、ケーシング２には、駆動装置３が備え
られた空間に石炭が入り込まないようにするため、粉砕
テーブル４の下端部外周側部を取囲む底板１２が固設さ
れている。そして底板１２の上面と粉砕テーブル４並び
に環状体９との間は一次空気室１３になっていて、一次
空気室１３の一側に設けてある一次空気供給口１４か
ら、２００℃前後に加熱された一次空気１１が一次空気
室１３に供給されるようになっている。

【０００６】ケーシング２の上部外側には、ケーシング
２内と連通するようにした中空フレーム１５が設置さ
れ、中空フレーム１５の上面側部には、微粉炭をボイラ
のバーナ（図示せず）へ送給するための微粉炭送給管１
６が接続されている。そしてこの微粉炭送給管１６に
は、ミル出口温度検出器１７が取り付けられている。

【０００７】中空フレーム１５の中心部には、中空フレ
ーム１５を貫通して上下方向へ延在するシュート１８が
配設されており、シュート１８の上方には給炭機１９が
接続され、シュート１８の下端は、ケーシング２内にお
いて粉砕テーブル４の上方に位置している。

【０００８】ケーシング２内の上部で中空フレーム１５
の下部外周には、中空フレーム１５に対し同心状に分級
機２０が配設されており、該分級機２０の下方には、截
頭逆円錐状のホッパ２２が設置されている。又、前記分
級機２０は、ケーシング２の円周方向へ所定の間隔で配
設された複数のベーン２０ａを備えており、ベーン駆動
装置２１により該ベーン２０ａを同方向に同時に回動さ
せて開度を調節できるようになっている。

【０００９】図４に示すローラミル１においては、給炭
機１９からの石炭は、シュート１８を介して粉砕テーブ
ル４の中央部へ投入され、駆動装置３の駆動により一定
速度で水平回転している粉砕テーブル４から与えられる
遠心力により、粉砕テーブル４の中央部からテーブルセ
グメント５上へ移動させられる。そしてテーブルセグメ
ント５上へ送り込まれた石炭は、粉砕テーブル４とミル
ローラ８との協働作業により粉砕される。

【００１０】粉砕された石炭は、エアポート部１０から
上方へ吹き出す一次空気１１に同伴されてケーシング２
を上昇し、ホッパ２２外部から分級機２０に導かれて粗
粒炭を除去され、粗粒炭を除去された微粉炭はホッパ２
２から中空フレーム１５へ送給され、中空フレーム１５
から微粉炭送給管１６へ送出され、ミル出口温度検出器
１７でミル出口温度が検出された後、ボイラのバーナ
（図示せず）へ送給される。又、分級された粗粒炭は、
ホッパ２２内を滑落して粉砕テーブル４上へ戻され、シ
ュート１８から投入された石炭と共に再度粉砕される。

【００１１】上記ローラミル１は、２００℃前後の温度
を有して供給される一次空気１１により石炭を乾燥しな
がら粉砕し、この時、石炭水分が変化するようなことが
あっても、ミル出口温度検出器１７で検出されるミル出
口温度が例えば８０℃といった一定温度に保持されるよ
うに、前記一次空気供給口１４に供給される一次空気１
１の温度が制御されるようになっている。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】前記したローラミル１
の内部は、微粉が吹き上げられて蒙々とした状態となっ
ており、従来、ローラミル１内の機器を直接的に監視す
るようなことは全く行われていなかった。

【００１３】前記ローラミル１に極端に水分量の多い石
炭（泥炭）が供給されたような場合には、一定回転の粉
砕テーブル４によって回転されているミルローラ８が滑
り（スリップ）を生じて、石炭の噛み込みが悪化するこ
とがあるが、このようにミルローラ８の滑りが生じて
も、従来ミルローラ８の回転状態等を監視することは行
っていないために、直ちにミルローラ８の滑りを知るこ
とはできず、そのためローラミル１の出炭量が急激に減
少したり、更にはローラミル１の運転において致命的と
なるミルトリップに至ることもあるという問題を有して
いた。

【００１４】即ち、従来、ミルローラ８の滑りは、ミル
差圧の増加、ミル振動の増加、ミル粉砕能力の低下（出
炭量低下によるバーナ燃焼状態の悪化）等、ミル状態因
子の変化によって判断するという間接的な方法でしか知
ることができず、そのためにミル出炭量が極端に減少し
た状態となった時に初めてミルローラ８が滑りを生じて
いることを判断するようにしているので、ミルローラ８
の滑りが検出された時には既に対応が間に合わず（例え
ばローラミル１内が石炭で満されたハラボテ状態が発生
して）、ミルトリップに至る場合があった。

【００１５】本発明は上述の実情に鑑み、ミルローラの
回転数を計測することによりミルローラの滑りを検出
し、ミルローラの滑りが生じた時に、ミルローラの加圧
力を変化させて石炭の噛み込みを回復させるようにした
ミルローラの加圧力制御方法及び装置を提供することを
目的とするものである。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明のミルローラの加
圧力制御方法は、水平回転する粉砕テーブルに、加圧装
置を介してミルローラを所定の加圧力で押圧し、粉砕テ
ーブルの回転によりミルローラを回転させて石炭を粉砕
するようにしている前記ミルローラの回転数を検出し、
検出した回転数信号が、給炭量に基づいて設定される下
限回転数以下に低下したことによりミルローラの滑りを
検出し、前記加圧装置による加圧力を変化させることに
よって石炭の噛み込みを復帰させることを特徴とするも
のである。

【００１７】本発明のミルローラの加圧力制御装置は、
水平回転する粉砕テーブルに、加圧装置を介してミルロ
ーラを所定の加圧力で押圧し、粉砕テーブルの回転によ
りミルローラを回転させて石炭を粉砕するようにしてい
るミルローラの加圧力制御装置であって、ミルローラの
回転数を計測する回転数計測器と、給炭量に基づいて設
定される下限回転数が入力され、前記回転数計測器から
の回転数信号が下限回転数以下に低下した時にローラ滑
り信号を出力する演算装置と、該演算装置からのローラ
滑り信号により前記加圧装置の加圧力を変化させるため
の増減信号を出力する加圧力増減制御器とを備えたこと
を特徴とするものである。

【００１８】また、演算装置からのローラ滑り信号を入
力してミルローラの滑りを知らせる警報器を備えている
ことを特徴とするものである。

【００１９】本発明では、ミルローラの回転数を計測
し、その回転数信号が給炭量に基づいて設定されている
下限回転数以下に低下した時に、加圧装置によるミルロ
ーラの加圧力を変化させて、ミルローラによる石炭の噛
み込みを回復させるようにしているので、ミルローラの
滑り発生を早期に検出し、ミルローラの滑りを直ちに解
消してローラミルの安定運転を図ることができる。

【００２０】また、ローラ滑り信号を入力して、ミルロ
ーラの滑りを知らせる警報器を備えているので、ミルロ
ーラの滑り発生を知ることによって、ミルローラの滑り
を解消するべく給炭量を減少させる等の対応を直ちにと
ることができる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しつつ説明する。

【００２２】図１は、図４のローラミルに適用した本発
明の実施の形態の一例を示す縦断側面図であって、図４
と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略す
る。

【００２３】図１に示すように、水平回転する粉砕テー
ブル４に、加圧装置６を介してミルローラ８を押圧し、
粉砕テーブル４の回転によりミルローラ８を回転させて
石炭の粉砕を行うようにしているローラミル１におい
て、磁気等を利用して前記ミルローラ８の回転を検出す
るようにした回転センサ２３を設ける。図示の回転セン
サ２３は、ミルローラ８に永久磁石或いは磁性材料から
なる検出突部２４を設け、該検出突部２４に対向するよ
うにした電磁石等からなる検出端２５を、前記加圧装置
６の加圧軸７に取付け、前記検出突部２４が検出端２５
に接近し、離反することによる磁力の変化によりミルロ
ーラ８の回転を検出するようにしている。

【００２４】尚、上記回転センサ２３は、磁気を用いて
ミルローラ８の回転数を検出する方式以外においても、
ミルローラ８の回転数を検出できるものであれば種々の
方式を採用することができる。

【００２５】前記回転センサ２３によって検出された検
出信号２６は、回転数計測器２７に入力されることによ
りミルローラ８の回転数が計測され、回転数計測器２７
からの回転数信号２８が演算装置２９に入力されるよう
になっている。

【００２６】更に、給炭機１９における石炭送給用のコ
ンベヤベルト３０のプーリ３１に回転計３２を取付ける
と共に、コンベヤベルト３０上の石炭荷重を計測するロ
ードセル３３を設け、前記回転数計測器２７によって計
測されたコンベヤベルト３０の搬送速度と、ロードセル
３３によって計測された石炭重量とにより給炭量３５を
計測するようにした給炭量検出器３４を設け、該給炭量
検出器３４にて計測した給炭量３５を、前記演算装置２
９に入力している。

【００２７】また前記演算装置２９には、前記給炭量３
５に基づいた最低限のミルローラ８の回転数を設定する
下限回転数３６が入力されている。これにより、演算装
置２９は、図２に示すように給炭量検出器３４からの回
転数信号２８が下限回転数３６以下に低下した時に、ロ
ーラ滑り信号３７を発して、加圧力増減制御器３８に出
力するようになっている。

【００２８】尚、図１の例では、下限回転数３６を、給
炭量検出器３４からの給炭量３５に基づいて設定するよ
うにしているが、前記給炭量３５の変化によってミルロ
ーラ８のリフト量（所定の一定加圧力で加圧されている
ミルローラ８が、粉砕テーブル４間に噛み込まれる石炭
量によって上下方向に移動する噛み込み高さ）が変化す
るので、このリフト量を検出して、該リフト量に基づい
て下限回転数３６を設定するようにしてもよい。

【００２９】又、上記において、ミルローラ８とテーブ
ルセグメント５の摩耗量を回転数の修正項として加え
て、下限回転数３６を設定するようにしても良い。

【００３０】前記加圧力増減制御器３８は、演算装置２
９からローラ滑り信号３７が入力されると、一定の加圧
力でミルローラ８を加圧していた加圧装置６の加圧力
を、例えば図３に示すように間欠的に変化させるように
した増減信号３９を加圧装置６に出力して、ミルローラ
８の加圧力を変化させるようにしている。

【００３１】尚、図３では、ローラ滑り信号３７が検出
されることによって、所定の一定した加圧力Ａで加圧さ
れていたミルローラ８の加圧力を、変化幅Ｗだけ減少さ
せてそのまま所定の時間ｔだけ保持させた後、前記所定
の加圧力Ａに戻し、再び加圧力を減少させるという操作
を繰返す場合を示しているが、加圧力を逆に増加させた
り、或いは加圧力を変化させる時間ｔを変えたり、加圧
力の変化幅Ｗを変える等、種々の方法で加圧力を変化さ
せることができる。

【００３２】また、前記演算装置２９からのローラ滑り
信号３７を入力することにより、ミルローラ８の滑りを
知らせるようにした警報器４０を備えている

【００３３】次に、本実施の形態の作用を説明する。

【００３４】粉砕テーブル４を回転させると共に、給炭
機１９によりローラミル１に石炭を供給し、加圧装置６
によりミルローラ８を所定の一定した加圧力Ａで加圧す
ると、石炭は粉砕テーブル４のテーブルセグメント５と
ミルローラ８との間に噛み込まれて粉砕が行われ、粉砕
された微粉は、一次空気供給口１４から一次空気室１３
を経てエアポート部１０から上方へ吹き出される一次空
気１１により分級機２０に搬送され、該分級機２０で分
級され、中空フレーム１５から微粉炭送給管１６を介し
てボイラのバーナ（図示せず）へ送給される。

【００３５】前記粉砕テーブル４は一定速度で回転して
おり、従って石炭の粉砕が良好に行われている状態で
は、粉砕テーブル４の回転によって回転されるミルロー
ラ８も略一定速度で回転している。

【００３６】ミルローラ８の回転は、回転センサ２３に
よって検出されており、その検出信号２６が回転数計測
器２７に入力されることによりミルローラ８の回転数が
計測され、その回転数信号２８が演算装置２９に入力さ
れている。

【００３７】一方、給炭機１９に備えた給炭量検出器３
４によって検出された給炭量３５が前記演算装置２９に
入力されると共に、前記給炭量３５に基づいて最低限の
ミルローラ８の回転数を設定する下限回転数３６が前記
演算装置２９に入力されている。

【００３８】前記したように、ローラミル１による石炭
の粉砕が良好に行われていて、ミルローラ８が略一定の
速度で安定回転している時には、その回転数信号２８は
前記下限回転数３６より充分に高い回転数を示してお
り、従って、演算装置２９がローラ滑り信号３７を発す
ることはない。

【００３９】一方、ローラミル１に極端に水分量の多い
石炭（泥炭）が供給されたような場合には、粉砕テーブ
ル４の回転によって回転しているミルローラ８が滑り
（スリップ）を生じ、石炭の噛み込みが行われない状態
が発生してミルローラ８の回転が不規則になったり或い
は停止し、石炭の粉砕能力が急激に低下する場合があ
る。

【００４０】上記したようにミルローラ８に滑りが生じ
ると、回転センサ２３によって検出されている検出信号
２６が減少し、これにより回転数計測器２７にて計測さ
れる回転数が減少する。

【００４１】演算装置２９に入力されている回転数信号
２８が減少して、図２に示すように前記給炭量３５に基
づいて設定されている下限回転数３６より低下すると、
演算装置２９はローラ滑り信号３７を加圧力増減制御器
３８に出力するようになり、これにより加圧力増減制御
器３８は、所定の一定した加圧力Ａでミルローラ８を加
圧していた加圧装置６の加圧力を、例えば図３に示すよ
うに間欠的に変化させる増減信号３９を加圧装置６に出
力して、ミルローラ８の加圧力を変化させる。

【００４２】上記したように、ミルローラ８の加圧力を
間欠的に変化させると、ミルローラ８のリフト量（粉砕
テーブル４との間の噛み込み高さ）が変化することによ
って、ミルローラ８による石炭の噛み込みが回復される
ようになり、これによりミルローラ８が再び安定して回
転するようになる。

【００４３】ミルローラ８が安定して回転するようにな
ると、図２に示すように回転数信号２８が下限回転数３
６より大きくなるので、前記演算装置２９からローラ滑
り信号３７が出力されることはなくなり、これによっ
て、ミルローラ８は再び前記一定の加圧力Ａで加圧され
るようになる。

【００４４】また、前記演算装置２９からのローラ滑り
信号３７を入力して、ミルローラ８の滑りを知らせるよ
うにした警報器４０を備えているので、警報器４０でミ
ルローラ８の滑りを知ることによって、ミルローラ８の
滑りを解消するべく給炭量を減少させる操作等を行った
り、或いは前記加圧装置６によるミルローラ８の加圧力
を手動で変化させるようにすることもできる。

【００４５】

【発明の効果】本発明によれば、ミルローラの回転数を
計測し、その回転数信号が給炭量に基づいて設定されて
いる下限回転数以下に低下した時に、加圧装置によるミ
ルローラの加圧力を変化させて、ミルローラによる石炭
の噛み込みを回復させるようにしているので、ミルロー
ラの滑り発生を早期に検出し、ミルローラの滑りを直ち
に解消してローラミルの安定運転を図ることができる。

【００４６】また、ローラ滑り信号を入力して、ミルロ
ーラの滑りを知らせる警報器を備えているので、ミルロ
ーラの滑り発生を知ることによって、ミルローラの滑り
を解消するべく給炭量を減少させる等の対応を直ちにと
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の一例を示す縦断側面図で
ある。

【図２】回転数信号と下限回転数との関係を示す線図で
ある。

【図３】ミルローラの滑り発生によって、一定の加圧力
から加圧力を間欠的に変化させる際の例を示す線図であ
る。

【図４】従来のローラミルの縦断側面図である。

【符号の説明】

４ 粉砕テーブル ６ 加圧装置 ８ ミルローラ ２７ 回転数計測器 ２８ 回転数信号 ２９ 演算装置 ３５ 給炭量 ３６ 下限回転数 ３７ ローラ滑り信号 ３８ 加圧力増減制御器 ３９ 増減信号 ４０ 警報器 Ａ 所定の加圧力

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水平回転する粉砕テーブルに、加圧装置
   を介してミルローラを所定の加圧力で押圧し、粉砕テー
   ブルの回転によりミルローラを回転させて石炭を粉砕す
   るようにしている前記ミルローラの回転数を検出し、検
   出した回転数信号が、給炭量に基づいて設定される下限
   回転数以下に低下したことによりミルローラの滑りを検
   出し、前記加圧装置による加圧力を変化させることによ
   って石炭の噛み込みを復帰させることを特徴とするミル
   ローラの加圧力制御方法。
2. 【請求項２】 水平回転する粉砕テーブルに、加圧装置
   を介してミルローラを所定の加圧力で押圧し、粉砕テー
   ブルの回転によりミルローラを回転させて石炭を粉砕す
   るようにしているミルローラの加圧力制御装置であっ
   て、ミルローラの回転数を計測する回転数計測器と、給
   炭量に基づいて設定される下限回転数が入力され、前記
   回転数計測器からの回転数信号が下限回転数以下に低下
   した時にローラ滑り信号を出力する演算装置と、該演算
   装置からのローラ滑り信号により前記加圧装置の加圧力
   を変化させるための増減信号を出力する加圧力増減制御
   器とを備えたことを特徴とするミルローラの加圧力制御
   装置。
3. 【請求項３】 演算装置からのローラ滑り信号を入力し
   てミルローラの滑りを知らせる警報器を備えていること
   を特徴とする請求項２に記載のミルローラの加圧力制御
   装置。