JP2022153089A - ローラタイヤアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油の状態を容易に監視することができるローラタイヤアセンブリを提供すること。【解決手段】材料を粉体へと粉砕するためのローラタイヤアセンブリ50は、ローラタイヤ51と、ローラタイヤ51の径方向内側に挿入されるローラ軸52と、ローラ軸52とローラタイヤ51との間に配置され、ローラ軸52に対してローラタイヤ51を回転可能に支持する軸受53と、軸受53が配置される軸受室R1の内部と、当該ローラタイヤアセンブリ50の外部と、を接続する潤滑油の循環路60と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、ローラタイヤアセンブリに関する。
粉体燃料または粉体原料等の粉体を得るために、ローラタイヤアセンブリが使用される。このようなローラタイヤアセンブリを備える装置として、特許文献1は、竪型ミルを開示している。この竪型ミルは、ローラ軸と、ミルローラと、ミルローラ軸受と、を備える。ミルローラ軸受は、ローラ軸とミルローラとの間の軸受室に配置される。軸受室には、ミルローラ軸受のための潤滑油が封入される(いわゆる、オイルバス方式)。
特開2012-36964号公報
上記のようなローラタイヤアセンブリでは、軸受の良好な潤滑を維持するために、潤滑油の状態を容易に監視できることが好ましい。
本開示は、上記のような課題を考慮して、潤滑油の状態を容易に監視することができるローラタイヤアセンブリを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る、材料を粉体へと粉砕するためのローラタイヤアセンブリは、ローラタイヤと、ローラタイヤの径方向内側に挿入されるローラ軸と、ローラ軸とローラタイヤとの間に配置され、ローラ軸に対してローラタイヤを回転可能に支持する少なくとも1つの軸受と、少なくとも1つの軸受が配置される軸受室の内部と、当該ローラタイヤアセンブリの外部と、を接続する潤滑油の循環路と、を備える。
ローラタイヤアセンブリは、ローラ軸を、水平でかつローラ軸の中心軸線に対して垂直な中心軸線周りに揺動可能に支持する、ピボット軸を更に備えてもよく、循環路は、ピボット軸を通る第1区間と、ローラ軸を通る第2区間とを含む潤滑油の給油路と、ローラ軸を通る第3区間と、ピボット軸を通る第4区間とを含む潤滑油の戻り路と、を有してもよい。
ピボット軸において、第1区間および第4区間の一方は、第1区間および第4区間の他方の内側に位置してもよい。
ローラタイヤアセンブリは、戻り路の第3区間と連通し、ローラ軸から軸受室に突出する吸込管であって、潤滑油の戻り口を有する、吸込管を更に備えてもよく、戻り口は、軸受室において、予定される潤滑油の油面に対して平行であってもよい。
戻り口は、少なくとも1つの軸受の全てについて、外輪の最下部よりも上方に位置してもよい。
ローラタイヤアセンブリは、軸受室と外部とを接続する気体の流路を更に備えてもよい。
気体の流路は、ピボット軸を通る給気路および排気路を有してもよく、ピボット軸において、給気路および排気路の一方は、給気路および排気路の他方の内側に位置してもよい。
排気路は、ローラ軸をさらに通ってもよく、かつ、ローラ軸に気体の戻り口を有してもよく、気体の戻り口は、潤滑油の戻り口よりも上方に位置してもよい。
本開示の他の態様は、上記のローラタイヤアセンブリと、循環路に接続され、潤滑油中の磁性粉の濃度を測定する監視装置と、を備える、粉砕機を含む。
本開示によれば、潤滑油の状態を容易に監視することができる。
図1は、実施形態に係るローラタイヤアセンブリを備える粉砕機を示す概略的な側断面図である。 図2は、図1中のローラタイヤアセンブリを示す概略的な拡大側断面図である。 図3は、図2中のIII-III矢視断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料および数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、実施形態に係るローラタイヤアセンブリ50を備える粉砕機100を示す概略的な側断面図である。本実施形態では、ローラタイヤアセンブリ50は、石炭(材料)から微粉炭(粉体)を得るための粉砕機100に適用される。他の実施形態では、ローラタイヤアセンブリ50は、他の材料(例えば、原料またはバイオマス等)を粉砕するための他の装置に適用されてもよい。粉砕機100は、ケーシング1と、テーブル2と、複数のローラタイヤアセンブリ50(図1では1つのローラタイヤアセンブリ50のみ図示)と、監視装置90と、を備える。粉砕機100は、他の構成要素を更に備えてもよい。
ケーシング1は、例えば、概ね円筒形状を有し、その中心軸線が鉛直になるように設けられる。ケーシング1の上部中央には、石炭をケーシング1の内部に投入するための筒状のシュート11が設けられる。シュート11は、その中心軸線が鉛直になるように設けられる。ケーシング1の上部において、シュート11の側方には、筒状の出口部16が設けられる。また、ケーシング1の内部において、シュート11の周りには、リジェクトシュート12および回転式の分級機13が設けられる。リジェクトシュート12は、例えば、逆截頭円錐形状を有しており、シュート11と同軸に配置される。リジェクトシュート12には、スリット12aが設けられる。
テーブル2は、ケーシング1の内部において、シュート11の下方に設けられる。テーブル2は、概ね円盤状の部分を有する。テーブル2は、例えばモータ3により減速機4を介して、鉛直な軸線周りに回転させられる。テーブル2の上面には、円環形状の溝2aが形成される。
テーブル2の周囲には、複数のエアポート14(図1では1つのエアポート14のみ図示)が設けられる。テーブル2の下方には、1次空気室17が画定され、エアポート14と連通する。1次空気室17には、ダクト15から空気が供給される。このような構成によって、テーブル2の周囲では、エアポート14から空気が上方に吹き出される。
ローラタイヤアセンブリ50は、ケーシング1の内部において、ケーシング1の側壁に設けられる。複数のローラタイヤアセンブリ50が、テーブル2の周りにおいて、テーブル2の周方向に沿って互いに離間して配置される。ローラタイヤアセンブリ50のローラタイヤ51は、テーブル2の溝2aと係合する輪郭を有する。ローラタイヤ51は、ローラタイヤ51と溝2aとの間の摩擦によって、テーブル2の回転により従動する。
ローラタイヤアセンブリ50は、水平なピボット軸58を中心に揺動可能であり、例えば油圧シリンダ等のシリンダ5によって、プランジャ6を介して揺動方向に押される。このような構成によって、ローラタイヤ51は、テーブル2の溝2aに押し付けられる。ローラタイヤ51が溝2aと接触するとき、ローラタイヤ51の中心軸線は、ローラタイヤ51側の端部が、ピボット軸58側の端部よりも下方に位置するように、水平方向に対して傾斜する。
上記のような粉砕機100では、シュート11からケーシング1内に石炭が投入される。石炭は、テーブル2の上面に落下し、ローラタイヤ51とテーブル2の溝2aとによって、微粉炭へと粉砕される。粉砕された微粉炭は、エアポート14からの空気によって上昇する。微粉炭は、リジェクトシュート12のスリット12aを通り、粗粒が分級機13によって除去される。分級機13を通過した微粉炭は、出口部16から後工程(例えば、ボイラのバーナ)に送られる。
監視装置90は、ケーシング1の外部に設けられる。監視装置90は、後述するローラタイヤアセンブリ50の循環路60に接続され、循環路60を流れる潤滑油中の磁性粉(例えば、鉄粉)の濃度を測定する。
続いて、ローラタイヤアセンブリ50について詳細に説明する。
図2は、図1中のローラタイヤアセンブリ50を示す概略的な拡大側断面図である。ローラタイヤアセンブリ50は、ローラタイヤ51と、ローラ軸52と、軸受53と、軸受カバー54と、シールケーシング55と、シールリング56と、ブラケット57と、ピボット軸58と、循環路60と、エアブリーザ(気体の流路)70と、を備える。ローラタイヤアセンブリ50は、その他の構成要素を更に備えてもよい。以下、より良い理解のために、ローラタイヤアセンブリ50およびその構成要素の方向に関して、ローラタイヤ51側の端部(図2において右側の端部)を「先端」と称し、ピボット軸58側の端部(図2において左側の端部)を「後端」と称する。
ローラタイヤ51は、上記のように、テーブル2と協働して、石炭を微粉炭へと粉砕する。ローラ軸52は、ローラタイヤ51の径方向内側に挿入され、ローラタイヤ51を支持する。ローラタイヤ51は、ローラ軸52の概ね先端半分に対して配置される。上記のように、ローラタイヤ51がテーブル2の溝2aと接触するとき、ローラ軸52は、その先端52aが後端52bよりも下方に位置するように、水平方向に対して角度α(例えば、0~30度)で傾斜する。なお、ローラ軸52は、その中心軸線周りには回転しない。
軸受53は、ローラタイヤ51とローラ軸52との間に配置され、ローラ軸52に対してローラタイヤ51を回転可能に支持する。本実施形態では、軸受53は、ローラ軸52の中心軸線に沿って、第1軸受53aと、第2軸受53bとを、備える。軸受53a,53bは、スペーサ53cによって軸線方向に互いに離間される。
軸受カバー54は、概ね円板形状を有しており、ローラタイヤ51の先端面に流体密封式に固定される。軸受カバー54は、ローラタイヤ51と共に回転する。
シールケーシング55は、円環形状を有しており、ローラタイヤ51の後端面に設けられた円環状の溝に流体密封式に固定される。シールケーシング55は、ローラタイヤ51と共に回転する。シールケーシング55の内周面は、オイルシール等のシール要素を介して、ローラ軸52の外周面からわずかに離間される。シールケーシング55は、ローラ軸52に対して液密式に設けられる。
本実施形態では、上記のローラタイヤ51、ローラ軸52、軸受カバー54およびシールケーシング55によって、軸受室R1が画定される。軸受室R1は、軸受53のための潤滑油Lを収容する。潤滑油Lは、循環路60により、軸受室R1とローラタイヤアセンブリ50の外部との間を循環される(詳しくは後述)。また、潤滑油Lの液面の高さは、一定の高さに維持するように制御される(詳しくは後述)。
シールリング56は、外側リング56aと、内側リング56bと、を有する。外側リング56aは、概ね円環形状を有しており、ローラタイヤ51の後端面に流体密封式に固定される。外側リング56aは、ローラタイヤ51と共に回転する。内側リング56bは、外側リング56aよりも小さい概ね円環形状を有しており、外側リング56aの径方向内側に設けられる。内側リング56bは、ブラケット57の先端面に流体密封式に固定される。ブラケット57はローラ軸52の中心軸線周りには回転しない。したがって、外側リング56aが、ブラケット57に固定された内側リング56bに対して相対的に回転する。内側リング56bおよびブラケット57には、軸受室R1および後述するシャフト室R2の間で気体の通過を許容する空気通路56cが設けられる。
ブラケット57は、ローラ軸52およびピボット軸58の各々の少なくとも一部を収容するシャフト室R2を有する。具体的には、ブラケット57は、ローラ軸52の概ね後端半分を覆うように設けられ、ローラ軸52の後端52bに対してエンドプレート57aを介して流体密封式に固定される。また、ブラケット57は、ピボット軸58の両端部付近を除く中間部分を覆う(詳しくは後述)。
図3は、図2中のIII-III矢視断面図である。なお、図3では、より良い理解のために、主に、粉砕機100のケーシング1、ローラ軸52、ピボット軸58、循環路60およびエアブリーザ70が示され、その他のいくつかの構成要素(例えば、ブラケット57等)は省略される。ピボット軸58は、その中心軸線が水平になるように、ピボット軸受58a等の支持要素を介して、ケーシング1に回転可能に支持される。図3では示されないが、ブラケット57は、ピボット軸58のうち、両端部付近を除く、大径の中間部分を覆う。図2を参照して、ブラケット57は、ローラ軸52の中心軸線がピボット軸58の中心軸線と垂直になるように、ピボット軸58に揺動可能に支持される。したがって、後端のブラケット57から先端のローラタイヤ51までの構成要素の全体が、ピボット軸58によって、ピボット軸58の中心軸線周りに揺動可能に支持される。
循環路60は、上記のように、軸受室R1とローラタイヤアセンブリ50の外部(監視装置90)との間で潤滑油Lを循環させる。循環路60は、給油路61と、戻り路62と、を有する。
図3を参照して、給油路61は、ピボット軸58を通る第1区間61aと、ローラ軸52を通る第2区間61bと、を含む。第1区間61aおよび第2区間61bは、配管P1によって接続される。戻り路62は、ローラ軸52を通る第3区間62aと、ピボット軸58を通る第4区間62bと、を含む。第3区間62aおよび第4区間62bは、配管P2によって接続される。図2を参照して、配管P1および配管P2は、ブラケット57に覆われたシャフト室R2を通る。したがって、配管P1および配管P2は、粉体に晒されることはない。
図3を参照して、本実施形態では、給油路61の第1区間61aは、戻り路62の第4区間62bの径方向内側に形成される。具体的には、例えば、ピボット軸58に対して、ピボット軸58の中心軸線に沿って(例えば、中心軸線上に)、第1の端部(図3において左側の端部)から概ね中心まで、下孔62cを形成する。続いて、下孔62cの最深部付近に、孔h1を下孔62cに対して直角に形成する。続いて、孔h1と離間して、孔h2を下孔62cに対して直角に形成する。続いて、下孔62cに対して配管61cを挿入する。配管61cは、下孔62cよりも細い。配管61cの先端61dは、中心軸線方向において、孔h1と孔h2との間に位置付けされる。先端61dは、下孔62cの壁面に対して、不図示のOリング等のシール要素を介して、液密に接触する。以上のような構成によれば、配管61cの内側に、給油路61の第1区間61aが画定され、下孔62cと配管61cの外壁との間に、戻り路62の第4区間62bが画定される。すなわち、ピボット軸58において、第1区間61aおよび第4区間62bは、二重管構造を形成しており、本実施形態では、給油路61の第1区間61aが、戻り路62の第4区間62bの内側に位置する。他の実施形態では、配管61cの内側が、戻り路62の第4区間62bとして使用されてもよく、下孔62cと配管61cの外壁との間の隙間が、給油路61の第1区間61aとして使用されてもよい。この場合、例えば、ローラ軸52において、配管P1が、第2区間61bに代えて、第3区間62aに接続されてもよく、配管P2が、第3区間62aに代えて、第2区間61bに接続されてもよい。
下孔62cの入口には、三方管61eの開口の1つが取り付けられる。配管61cは、三方管61eの開口の他の1つを流体密封式に貫通する。三方管61eのうち、配管61cが通る部分の内径は、配管61cの外径よりも大きい。したがって、三方管61eの内壁と配管61cの外壁との間には、隙間が画定される。隙間は、戻り路62の一部として機能する。配管61cの入口61fが、ケーシング1の外部に位置付けされる。三方管61eの開口の残りは、戻り路62の出口62dである。
図2を参照して、給油路61の第2区間61bおよび戻り路62の第3区間62aは、ローラ軸52の中心軸線に沿ってローラ軸52の先端まで貫通する。なお、図2において、循環路60の戻り路62の第3区間62aと、後述するエアブリーザ70の排気路72の第2区間72aとは、紙面に垂直な方向に重なっており、戻り路62の第3区間62aは、排気路72の第2区間72aの後方に位置する。給油路61の第2区間61bは、戻り路62の第3区間62aよりも下方に位置する。
戻り路62の第3区間62aには、吸込管63が接続される。吸込管63は、戻り路62と連通する。吸込管63は、ローラ軸52の先端52aから、軸受室R1に突出する。吸込管63は、戻り口63aを含む。戻り口63aは、軸受室R1から潤滑油Lを吸い込む。戻り口63aは、軸受室R1において、予定される潤滑油Lの油面に対して平行に形成される。すなわち、戻り口63aは、ローラ軸52の中心軸線に対して、角度αで傾斜するよう、形成される。戻り口63aが潤滑油Lの油面と平行であるため、戻り口63aの縁からの空気の進入を低減して、潤滑油Lを効率的に吸い込むことができる。また、油量が少なくなると、油の吸入が止まる。したがって、軸受53への油供給が途切れることなく、ベアリング故障またはミル停止を防止することができる。このように、油減少も同時に防止できる。また、戻り口63aは、軸受53a,53bの各々について、外輪の最下部よりも上方に位置する。すなわち、軸受53a,53bの各々の少なくとも一部は、潤滑油Lの油面よりも下方に位置することが意図される。より具体的には、本実施形態では、戻り口63aは、最も上方の軸受53aにおいて、最下部の断面の少なくとも半分が戻り口63aよりも下方に位置するように、設計される。
図3を参照して、上記のような循環路60では、給油路61の入口61fおよび戻り路62の出口62dが、配管を介して監視装置90(図1参照)に接続される。配管には、潤滑油Lを圧送するためのポンプ、軸受室R1から潤滑油Lを吸い込むための負圧を発生させるためのポンプ、および、フィルタ等、不図示の構成要素が設けられてもよい。潤滑油Lは、給油路61の入口61fに進入し、ピボット軸58中の第1区間61aを流れる。潤滑油Lは、第1区間61aから、配管P1を介して、ローラ軸52中の第2区間61bに送られる。
図2を参照して、潤滑油Lは、第2区間61bを流れて、ローラ軸52の先端52aの出口から、軸受室R1に放出される。軸受室R1中の潤滑油Lは、負圧によって吸込管63の戻り口63aから吸引され、ローラ軸52中の戻り路62の第3区間62aを流れる。
図3を参照して、潤滑油Lは、第3区間62aから、配管P2を介して、ピボット軸58中の第4区間62bに送られる。潤滑油Lは、第4区間62bを流れて、戻り路62の出口62dから、ローラタイヤアセンブリ50(監視装置90)の外部に送られる。監視装置90は、潤滑油L中の磁性粉の濃度を測定する。
エアブリーザ70は、軸受室R1とローラタイヤアセンブリ50の外部とを接続する。エアブリーザ70は、軸受室R1に気体(例えば、空気)を供給する給気路71と、軸受室R1から気体を排気する排気路72と、を有する。
給気路71(第1区間)は、ピボット軸58を貫通し、ブラケット57の内部、さらには軸受室R1と連通する。本実施形態では、給気路71は、ローラ軸52を通らない。しかしながら、他の実施形態では、給気路71は、ローラ軸52を貫通してもよい。排気路72は、ローラ軸52を通る第2区間72aと、ピボット軸58を通る第3区間72bと、を含む。第3区間72bおよび第2区間72aは、配管P3によって接続される。図2を参照して、配管P3はブラケット57に覆われ、したがって、粉体に晒されることはない。
図3を参照して、本実施形態では、給気路71は、排気路72の第3区間72bの径方向内側に形成される。具体的には、例えば、ピボット軸58に対して、ピボット軸58の中心軸線に沿って(例えば、中心軸線上に)、第2の端部(図3において右側の端部)から概ね中心まで、下孔72cを形成する。下孔72cは、循環路60の下孔62cと接続しないように形成される。続いて、下孔72cの最深部付近に、複数(図3では3つ)の孔h3を下孔72cに対して直角に形成する。続いて、孔h3と離間して、孔h4を下孔72cに対して直角に形成する。続いて、下孔72cに対して配管71cを挿入する。配管71cは、下孔72cよりも細い。配管71cの先端71dは、中心軸線方向において、孔h3と孔h4との間に位置付けされる。先端71dは、下孔72cの壁面に対してOリング(不図示)等のシール要素を介して液密に接触する。以上のような構成によれば、配管71cの内側に、給気路71が画定され、下孔72cと配管71cの外壁との間に、排気路72の第3区間72bが画定される。すなわち、ピボット軸58において、給気路71および排気路72の第3区間72bは、二重管構造を形成しており、本実施形態では、給気路71が、排気路72の第3区間72bの内側に位置する。他の実施形態では、配管71cの内側が、排気路72として使用されてもよく、下孔72cと配管71cの外壁との間の隙間が、給気路71の一部として使用されてもよい。
下孔72cの入口には、三方管71eの開口の1つが取り付けられる。配管71cは、三方管71eの開口の他の1つを流体密封式に貫通する。三方管71eのうち、配管71cが通る部分の内径は、配管71cの外径よりも大きい。したがって、三方管71eの内壁と配管71cの外壁との間には、隙間が画定される。隙間は、排気路72の一部として機能する。配管71cの入口71fは、ケーシング1の外部に位置付けされる。三方管71eの出口の残りは、排気路72の出口72dである。
図2を参照して、排気路72の第2区間72aは、ローラ軸52の中心軸線に沿って、ローラ軸52の先端52aまで貫通する。先端52aにおける排気路72(第2区間72a)の入口(気体の戻り口)73は、予定される潤滑油Lの液面(すなわち、吸込管63の戻り口63a)よりも上方に位置付けされる。
図3を参照して、上記のようなエアブリーザ70では、軸受室R1を一定の圧力(例えば、外気圧または正圧等)に維持するために、軸受室R1に気体(例えば、空気)を送るべく、給気路71の入口71fがコンプレッサに接続される。気体は、入口71fに進入し、ピボット軸58中の給気路71を流れる。気体は、孔h3から、ブラケット57の内部、さらには空気通路56cを介して軸受室R1に供給される。
図2を参照して、軸受室R1中の気体は、新たに供給される気体によって、ローラ軸52の先端52aの排気路72の入口に押し出され、ローラ軸52中の第2区間72aを流れる。
図3を参照して、気体は、第2区間72aから、配管P3を介して、ピボット軸58中の第3区間72bに送られる。気体は、第3区間72bを流れて、排気路72の出口72dからローラタイヤアセンブリ50の外部に放出される。
以上のようなローラタイヤアセンブリ50は、ローラタイヤ51と、ローラタイヤ51の径方向内側に挿入されるローラ軸52と、ローラ軸52とローラタイヤ51との間に配置され、ローラ軸52に対してローラタイヤ51を回転可能に支持する少なくとも1つの軸受53と、少なくとも1つの軸受53が配置される軸受室R1とローラタイヤアセンブリ50の外部とを接続する潤滑油Lの循環路60と、を備える。特許文献1のようにオイルバス方式が使用される場合、潤滑油Lは、軸受室R1に密封される。この場合、潤滑油Lの状態を監視するためには、ローラタイヤアセンブリ50を停止させて、軸受室R1から潤滑油Lを採取する必要がある。したがって、ローラタイヤアセンブリ50を使用する設備(例えば、ボイラ)も停止させる必要があり得、設備の稼働率が低下し得る。対照的に、本実施形態のローラタイヤアセンブリ50では、潤滑油Lを循環路60によって外部に送ることができる。したがって、ローラタイヤアセンブリ50を停止することなく、潤滑油Lの状態をローラタイヤアセンブリ50の外部で監視することができる。よって、潤滑油Lの状態(すなわち、軸受53の摩耗状態)を容易に監視することができる。これによって、ローラタイヤアセンブリ50およびローラタイヤアセンブリ50を使用する設備を運転させ続けることができる。
また、ローラタイヤアセンブリ50は、ローラ軸52を、水平でかつローラ軸52の中心軸線に対して垂直な中心軸線周りに揺動可能に支持する、ピボット軸58を更に備え、循環路60は、ピボット軸58を通る第1区間61aと、ローラ軸52を通る第2区間61bと、を含む、潤滑油Lの給油路61と、ローラ軸52を通る第3区間62aと、ピボット軸58を通る第4区間62bと、を含む、潤滑油Lの戻り路62と、を有する。このような構成よれば、循環路60は、ローラ軸52の内部およびピボット軸58の内部を通る。したがって、循環路60は、微粉炭が形成される空間に晒されない。よって、循環路60に微粉炭が侵入するリスクを低減することができる。また、循環路60が微粉炭によって摩耗することを防止することができる。
また、ローラタイヤアセンブリ50では、ピボット軸58において、第1区間61aは、第4区間62bの内側に位置する。このように、給油路61および戻り路62は、ピボット軸58において二重管構造を形成する。したがって、ピボット軸58の断面積の減少を抑えながら、循環路60を設けることができる。したがって、ピボット軸58の構造強度を保持することができる。
また、ローラタイヤアセンブリ50は、戻り路62の第3区間62aと連通し、ローラ軸52の先端52aから軸受室R1に突出する吸込管63であって、潤滑油Lの戻り口63aを有する、吸込管63を備え、戻り口63aは、軸受室R1において、予定される潤滑油Lの油面に対して平行である。戻り口63aが潤滑油Lの油面と平行であるため、戻り口63aの縁からの空気の進入を低減して、潤滑油Lを効率的に吸い込むことができる。したがって、軸受室R1における潤滑油Lの油面の高さを一定に維持することができる。よって、軸受室R1に過剰な潤滑油が収容されることを防止することができ、ローラタイヤ51の回転抵抗の増大を防止することができる。
また、ローラタイヤアセンブリ50では、潤滑油Lの戻り口63aは、少なくとも1つの軸受53a,53bの全てについて、外輪の最下部よりも上方に位置する。すなわち、軸受53a,53bの各々の少なくとも一部は、潤滑油Lの油面よりも下方に位置することが意図される。したがって、軸受53a,53bの全てに対して潤滑油Lを供給することができ、軸受53a,53bの損傷を抑えることができる。
また、ローラタイヤアセンブリ50は、軸受室R1とローラタイヤアセンブリ50の外部とを接続するエアブリーザ70を更に備える。したがって、エアブリーザ70によって軸受室R1に気体を供給することができ、軸受室R1を一定の圧力に維持することができる。よって、粉体が負圧によって軸受室R1に吸引されることを防止することができる。
また、ローラタイヤアセンブリ50では、エアブリーザ70は、ピボット軸58を通る給気路71および排気路72を有し、ピボット軸58において、給気路71は、排気路72の第3区間72bの内側に位置する。このように、給気路71および排気路72は、ピボット軸58において二重管構造を形成する。したがって、ピボット軸58の断面積の減少を抑えながら、エアブリーザ70を設けることができる。したがって、ピボット軸58の構造強度を保持することができる。
また、ローラタイヤアセンブリ50では、排気路72の第2区間72aは、ローラ軸52を通り、かつ、ローラ軸52に気体の戻り口73を有し、気体の戻り口73は、潤滑油Lの戻り口63aよりも上方に位置する。したがって、気体の戻り口73は、予定される潤滑油Lの油面よりも上方に位置する。よって、気体の戻り口73への潤滑油Lの進入を抑制することができる。
また、粉砕機100は、上記のようなローラタイヤアセンブリ50と、循環路60に接続され、潤滑油L中の磁性粉の濃度を測定する監視装置90と、を備える。したがって、監視装置90によって、潤滑油Lの状態(すなわち、軸受53の摩耗状態)を常時監視することができる。よって、軸受53の摩耗を早い段階で検知することができ、それによって、軸受53の交換等の予定を容易に作成することができる。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態では、粉砕機100は、監視装置90を備える。しかしながら、他の実施形態では、粉砕機100は、監視装置90を備えなくてもよい。この場合、循環路60から潤滑油Lを採取して、他の装置で潤滑油Lの状態を分析してもよい。
本開示は、より良い設備を通じて、より良いエネルギー供給を促進することができるので、国際連合が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」、目標12「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」および目標13「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」に貢献することが可能となる。
50 ローラタイヤアセンブリ
51 ローラタイヤ
52 ローラ軸
53 軸受
58 ピボット軸
60 循環路
61 給油路
61a 第1区間
61b 第2区間
62 戻り路
62a 第3区間
62b 第4区間
63 吸込管
63a 戻り口
70 エアブリーザ(気体の流路)
90 監視装置
100 粉砕機
L 潤滑油
R1 軸受室

Claims (9)

  1. 材料を粉体へと粉砕するためのローラタイヤアセンブリであって、
    ローラタイヤと、
    前記ローラタイヤの径方向内側に挿入されるローラ軸と、
    前記ローラ軸と前記ローラタイヤとの間に配置され、前記ローラ軸に対して前記ローラタイヤを回転可能に支持する少なくとも1つの軸受と、
    前記少なくとも1つの軸受が配置される軸受室の内部と、当該ローラタイヤアセンブリの外部と、を接続する潤滑油の循環路と、
    を備える、ローラタイヤアセンブリ。
  2. 前記ローラ軸を、水平でかつ前記ローラ軸の中心軸線に対して垂直な中心軸線周りに揺動可能に支持する、ピボット軸を更に備え、
    前記循環路は、
    前記ピボット軸を通る第1区間と、前記ローラ軸を通る第2区間とを含む、前記潤滑油の給油路と、
    前記ローラ軸を通る第3区間と、前記ピボット軸を通る第4区間とを含む、前記潤滑油の戻り路と、
    を有する、
    請求項1に記載のローラタイヤアセンブリ。
  3. 前記ピボット軸において、前記第1区間および前記第4区間の一方は、前記第1区間および前記第4区間の他方の内側に位置する、請求項2に記載のローラタイヤアセンブリ。
  4. 前記戻り路の前記第3区間と連通し、前記ローラ軸から前記軸受室に突出する吸込管であって、前記潤滑油の戻り口を有する、吸込管を更に備え、
    前記戻り口は、前記軸受室において、予定される前記潤滑油の油面に対して平行である、
    請求項2または3に記載のローラタイヤアセンブリ。
  5. 前記戻り口は、前記少なくとも1つの軸受の全てについて、外輪の最下部よりも上方に位置する、請求項4に記載のローラタイヤアセンブリ。
  6. 前記軸受室と前記外部とを接続する気体の流路を更に備える、請求項1-5のいずれか一項に記載のローラタイヤアセンブリ。
  7. 前記気体の流路は、前記ピボット軸を通る給気路および排気路を有し、
    前記ピボット軸において、前記給気路および前記排気路の一方は、前記給気路および前記排気路の他方の内側に位置する、請求項2,3,4または5を引用する、請求項6に記載のローラタイヤアセンブリ。
  8. 前記排気路は、前記ローラ軸をさらに通り、かつ、前記ローラ軸に気体の戻り口を有し、
    前記気体の戻り口は、前記潤滑油の戻り口よりも上方に位置する、請求項4または5を引用する請求項6を引用する、請求項7に記載のローラタイヤアセンブリ。
  9. 請求項1~8のいずれか一項に記載の前記ローラタイヤアセンブリと、
    前記循環路に接続され、前記潤滑油中の磁性粉の濃度を測定する監視装置と、
    を備える、粉砕機。
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