JP2019153272A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力装置の操作フィーリングのばらつきを低減する。【解決手段】本体部(20)は、押圧荷重(N)が作用する操作部(70)を有する。感圧センサ(30)は、操作部(70)に作用する押圧荷重(N)を検知する。駆動部(40)は、予め定められた動作を行う。駆動制御部(51)は、感圧センサ(30)により検知された押圧荷重(N)が予め定められた荷重閾値(Nt)に到達すると駆動部(40)を起動させる。検出制御部(52)は、感圧センサ(30)により検知された押圧荷重(N)の変化速度に応じて荷重閾値(Nt)を変更する。【選択図】図6

Description

この開示は、入力装置に関する。
従来、操作者による操作に応答して動作する入力装置が知られている。例えば、特許文献1には、感圧素子に接続されている操作子に指で圧力を加えることにより、その押圧力を感圧値として出力する感圧コントローラが開示されている。
特表2003−519863号公報 特開2016−120890号公報 特開2013−109603号公報
特許文献1のような入力装置では、操作者が入力装置の操作部を押圧する、または、操作部への押圧を解除することで入力装置が操作を受け付けて操作に応じた動作を開始する。
しかしながら、操作者による操作(つまり、操作部を押圧する操作、または、操作部の押圧を解除する操作)が操作部に与えられる毎に、入力装置が操作に応じた動作を開始するまでのタイムラグ(遅延時間)の間に押圧荷重がばらついて変化してしまうと、入力装置が操作に応じた動作を開始するときの押圧荷重を一定にすることが困難となる。その結果、入力装置の操作フィーリングが異なってしまう。
本開示の一態様に係る入力装置は、押圧荷重が作用する操作部を有する本体部と、前記操作部に作用する押圧荷重を検知する感圧センサと、予め定められた動作を行う駆動部と、前記感圧センサにより検知された押圧荷重が予め定められた荷重閾値に到達すると前記駆動部を起動させる駆動制御部と、前記感圧センサにより検知された押圧荷重の変化速度に応じて前記荷重閾値を変更する検出制御部とを備えている。
本開示の他の一態様に係る入力装置は、少なくとも操作体との接触面積を検知可能な静電容量方式のタッチセンサと、前記タッチセンサと機械的に接続され、前記タッチセンサに加わる押圧荷重を検出する感圧センサと、前記タッチセンサおよび前記感圧センサの各々と電気的に接続される制御部と、を備え、前記制御部は、前記感圧センサから出力された前記押圧荷重を、前記タッチセンサから出力された前記接触面積で除することにより前記タッチセンサに加わる圧力を計算し、前記圧力と所定の圧力閾値とを比較することにより前記タッチセンサに対する、押圧操作の有無を含む押圧状態を判定し、判定した前記押圧状態に応じた触覚フィードバックを前記操作体に付与する。
本開示の他の一態様に係る入力装置は、外部装置と電気的に接続された入力装置であって、操作面を有しており、前記操作面と操作体との接触によりタッチ操作を行うことが可能なタッチパッドと、前記タッチパッドと電気的に接続される制御部と、を備え、前記制御部は、前記タッチパッドおよび前記操作体の接触状態に係わる接触状態量と、前記タッチ操作により前記操作体が前記タッチパッドの前記操作面上を移動したときの座標変化量とを前記タッチパッドからの検出値に基づいて取得し、前記外部装置を動作させるための動作値を、前記接触状態量および前記座標変化量に基づいて算出し、前記接触状態量は、前記タッチパッドと前記操作体との接触面積の大きさ、または、前記操作体が前記タッチパッドに接触しているときの接触点の数量を示す。
この開示によれば、入力装置の操作フィーリングのばらつきを低減することができる。
図1は、自動車の車室内に設けられた実施形態に係る入力装置および表示装置の各構成を示した斜視図である。 図2は、実施形態1による入力装置の外観を例示する斜視図である。 図3は、実施形態1による入力装置の構造を例示する断面図である。 図4は、実施形態1による入力装置の構成を例示するブロック図である。 図5は、実施形態1による入力装置の動作を例示するフローチャートである。 図6は、実施形態1による入力装置の動作を例示するグラフである。 図7は、押圧速度閾値の設定動作を例示するフローチャートである。 図8は、連続押圧操作に対する動作を例示するフローチャートである。 図9は、実施形態2による入力装置の動作を例示するフローチャートである。 図10は、実施形態2による入力装置の動作を例示するグラフである。 図11は、押圧解除速度閾値の設定動作を例示するフローチャートである。 図12は、実施形態3による入力装置に係る押圧操作における制御部の処理動作を示すフローチャート図である。 図13は、実施形態4に係る入力装置の機能構成を示すブロック図である。 図14は、タッチパッドの操作面と操作体との接触面積を概略的に示した入力装置の平面図である。 図15は、表示装置およびその表示画面上に表示されたポインタの移動距離を概略的に示した正面図である。 図16は、接触面積の大きさが図14で示した接触面積の大きさよりも小さい場合を示す図14相当図である。 図17は、図16で示した接触面積に対応するポインタの移動距離を概略的に示した図15相当図である。 図18は、実施形態4における制御部の処理動作を示すフローチャート図である。 図19は、実施形態5に係る入力装置の機能構成を示すブロック図である。 図20は、実施形態5における制御部の処理動作を示すフローチャート図である。
本開示の一態様に係る入力装置は、押圧荷重が作用する操作部を有する本体部と、前記操作部に作用する押圧荷重を検知する感圧センサと、予め定められた動作を行う駆動部と、前記感圧センサにより検知された押圧荷重が予め定められた荷重閾値に到達すると前記駆動部を起動させる駆動制御部、および、前記感圧センサにより検知された押圧荷重の変化速度に応じて前記荷重閾値を変更する検出制御部を有する制御部、を備える。
また、前記駆動部は、前記駆動制御部による制御に応答して前記操作部を振動させてもよい。
また、前記荷重閾値は、前記操作部に作用する押圧荷重が次第に増加する押圧操作に対して定められた押圧荷重閾値に該当し、前記駆動制御部は、前記押圧操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重が次第に増加して前記押圧荷重閾値に到達すると前記駆動部を起動させ、前記検出制御部は、前記押圧操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重の変化速度である押圧速度に応じて前記押圧荷重閾値を変更してもよい。
また、前記検出制御部は、前記押圧操作において、前記押圧速度が予め定められた押圧速度閾値を上回らない場合に前記押圧荷重閾値を第1押圧荷重閾値に設定し、該押圧速度が該押圧速度閾値を上回る場合に該押圧荷重閾値を該第1押圧荷重閾値よりも低い第2押圧荷重閾値に設定してもよい。
また、前記押圧速度閾値は、操作者により実施された複数回の押圧操作における押圧速度に基づいて設定されていてもよい。
また、前記駆動制御部は、前記駆動部による前記操作部の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも1つが前記押圧速度に応じて変更されるように前記駆動部を制御してもよい。
また、前記操作部は、前記押圧荷重の増加に応じて押圧方向に移動するように構成され、前記本体部は、前記操作部と接触することで該操作部の押圧方向の移動を規制するストッパを有し、前記駆動制御部は、前記押圧操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重が予め定められた最大荷重に到達すると、前記駆動部による前記操作部の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも振幅が変更されるように前記駆動部を制御し、前記最大荷重は、前記押圧操作において操作部とストッパとが接触しているときの押圧荷重よりも大きい荷重に設定されていてもよい。
また、前記検出制御部は、前記押圧操作が複数回連続して行われる場合に、2回目以降の押圧操作における前記押圧荷重閾値が1回目の押圧操作における前記押圧荷重閾値よりも低くなるように該2回目以降における押圧荷重閾値を設定してもよい。
また、前記荷重閾値は、前記操作部に作用する押圧荷重が次第に減少する押圧解除操作に対して定められた押圧解除荷重閾値に該当し、前記駆動制御部は、前記押圧解除操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重が次第に減少して前記押圧解除荷重閾値に到達すると前記駆動部を起動させ、前記検出制御部は、前記押圧解除操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重の変化速度である押圧解除速度に応じて前記押圧解除荷重閾値を変更してもよい。
また、前記検出制御部は、前記押圧解除操作において、前記押圧解除速度が予め定められた押圧解除速度閾値を上回らない場合に前記押圧解除荷重閾値を第1押圧解除荷重閾値に設定し、該押圧解除速度が該押圧解除速度閾値を上回る場合に該押圧解除荷重閾値を該第1押圧解除荷重閾値よりも高い第2押圧解除荷重閾値に設定してもよい。
また、前記押圧解除速度閾値は、操作者により実施された複数回の押圧解除操作における押圧解除速度に基づいて設定されていてもよい。
また、前記駆動制御部は、前記駆動部による前記操作部の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも1つが前記押圧解除速度に応じて変更されるように前記駆動部を制御してもよい。
また、従来、例えば自動車などの車載装置に対し入力操作を行うための入力装置として、特許文献2に示されるものが知られている。
特許文献2には、タッチ領域へのタッチ操作に基づき静電容量が変化するタッチセンサ部と、タッチ領域に対して付加される押圧力を検知する感圧センサ部と、タッチ領域に振動を与える振動発生部と、を備えたスイッチ装置が開示されている。また、スイッチ装置は、タッチセンサ部、感圧センサ部、および振動発生部の各々と電気的に接続された振動フィードバック制御部を備えている。振動フィードバック制御部は、タッチセンサ部の静電容量の変化を検出した後に感圧センサ部で発生している電圧の変化量が押圧閾値以上であると判定した場合にタッチ操作の入力を受け付けて、振動発生部を駆動させることにより振動フィードバックを発生させている。
特許文献2のスイッチ装置では、操作者の手指や手のひら等の操作体とタッチパネルとの接触面積を考慮せずに、振動フィードバック制御部が、感圧センサ部で発生した電圧の変化量が押圧閾値以上である場合に振動フィードバックを操作体に付与している。このため、例えば操作者の手指でタッチおよび押圧操作(以下、単に押圧操作という)した場合と、手のひらで押圧操作した場合とでは、タッチパネルに接触したときの各々の接触面積が異なることから、手指および手のひらの両者間において振動フィードバックの操作感の強弱が相対的に異なってしまう。すなわち、特許文献2のスイッチ装置では、上記接触面積の大小により操作体における操作感が必然的に異なってしまうという問題があった。
そこで、発明者らは、操作体に対する押圧操作の操作感(操作フィーリング)を均一にするために、以下の入力装置を見出した。
また、前記入力装置は、さらに、少なくとも操作体との接触面積を検知可能な静電容量方式のタッチセンサを備え、前記制御部は、前記感圧センサから出力された前記押圧荷重を、前記タッチセンサから出力された前記接触面積で除することにより前記タッチセンサに加わる圧力を計算し、前記圧力と所定の圧力閾値とを比較することにより前記タッチセンサに対する、押圧操作の有無を含む押圧状態を判定し、判定した前記押圧状態に応じた触覚フィードバックを前記操作体に付与してもよい。
また、前記駆動部は、前記タッチセンサを振動させることにより前記操作体に対し前記触覚フィードバックを発生させ、前記制御部は、前記接触面積に基づいて前記駆動部の振動強度を計算してもよい。
また、前記制御部は、前記振動強度を、前記接触面積が増加するに伴い前記振動強度が増加するように計算してもよい。
また、前記制御部は、前記駆動部における基準の振動強度となる基準振動強度、および、異なる複数の大きさの接触面積にそれぞれ対応した複数の係数を記憶している記憶部を有し、前記複数の係数のうち、前記タッチセンサから出力された前記接触面積に対応する前記係数と前記基準振動強度との積から前記接触面積に対応する前記振動強度を計算してもよい。
また、前記制御部は、前記基準振動強度を任意に設定可能に構成されていてもよい。
また、従来、例えば外部装置を動作させるためのタッチ操作を行うことが可能な入力装置として、特許文献3に示されるものが知られている。
特許文献3には、表示装置(外部装置)の表示画面上に表示されるポインタを移動させるための入力操作を行うことが可能な入力装置が開示されている。入力装置は、タッチ操作可能なタッチパッドと、タッチパッドにおける領域外の周囲に配置されかつ使用者の指の押圧力を検出可能な複数の圧力センサと、を備えている。
ところで、近年、例えば自動車の車室内に設けられる表示装置では、車載装置の多様化および多機能化に伴い表示装置の表示画面が大型化している。これに対し、特許文献3のような従来の入力装置では、タッチパッドの操作領域が比較的狭いことから、表示装置の表示画面上に表示されたポインタを使用者が目的とする位置まで移動させるためにタッチ操作を何回も行わなければならないという問題があった。
上記問題を解消するために、特許文献3の入力装置では、タッチ操作時においてタッチパッドの領域外に使用者の指が出てしまった場合でも複数の圧力センサが指の押圧力を検出することによりポインタを継続的に移動可能としている。
しかしながら、特許文献3の入力装置では、タッチパッドだけでなく、複数の圧力センサを別途設けなければならず、全体の構成が複雑化してしまうという問題があった。また、タッチ操作時に使用者の指がタッチパッドの領域外に出てしまうと、ポインタを継続的に移動させるためにタッチ操作と異なる操作(すなわち、指で圧力センサを押圧する操作)を行わなければならず、操作フィーリングが不均一であった。このように、特許文献3の入力装置では、ポインタの継続的な移動を直感的な入力操作(タッチ操作)だけで完結させることが困難となっていた。
そこで、発明者らは、簡易な構成により外部装置の動作を直感的な入力操作だけで完結させ、操作フィーリングを均一化するために、以下の入力装置を見出した。
また、前記入力装置は、さらに、操作面を有しており、前記操作面と操作体との接触によりタッチ操作を行うことが可能なタッチパッドを備え、前記制御部は、前記タッチパッドおよび前記操作体の接触状態に係わる接触状態量と、前記タッチ操作により前記操作体が前記タッチパッドの前記操作面上を移動したときの座標変化量とを前記タッチパッドからの検出値に基づいて取得し、前記入力装置と電気的に接続される外部装置を動作させるための動作値を、前記接触状態量および前記座標変化量に基づいて算出し、前記接触状態量は、前記タッチパッドと前記操作体との接触面積の大きさ、または、前記操作体が前記タッチパッドに接触しているときの接触点の数量を示してもよい。
また、前記制御部は、前記接触面積が増加するにつれて前記動作値を減少させてもよい。
また、前記制御部は、前記接触面積が減少するにつれて前記動作値を減少させてもよい。
また、前記制御部は、前記動作値を、前記タッチパッドおよび前記操作体の接触状態が継続している間、前記接触面積の増減に応じて変化させてもよい。
また、前記制御部は、前記操作体が移動している場合において最初に前記タッチパッドに接触したときの前記接触面積と前記座標変化量とに基づいて前記動作値を決定し、決定後の前記動作値を前記操作体が前記タッチパッドから離れるまで前記外部装置に出力し続けてもよい。
また、前記駆動部は、前記制御部と電気的に接続され、かつ前記タッチパッドと機械的に接続された状態で前記タッチパッドを振動させ、前記制御部は、前記駆動部が駆動しているときに前記動作値が前記接触面積の増減により変動しないように前記動作値の変更を禁止してもよい。
また、前記制御部は、前記動作値が前記駆動部の駆動前となる第1停止期間および前記駆動部の駆動終了後となる第2停止期間の双方で変動しないように前記動作値の変更を禁止してもよい。
また、前記第1停止期間は前記第2停止期間よりも短いとしてもよい。
また、前記制御部は、前記動作値を前記駆動部の駆動前に決定し、決定後の前記動作値を前記操作体が前記タッチパッドから離れるまで前記外部装置に出力し続けてもよい。
また、前記外部装置は、移動可能なポインタを含む表示画面を表示する表示装置からなり、前記ポインタの前記表示画面上における移動距離は、前記動作値により定められており、前記制御部は、前記動作値を前記表示装置に出力してもよい。
本開示の他の一態様に係る入力装置は、少なくとも操作体との接触面積を検知可能な静電容量方式のタッチセンサと、前記タッチセンサと機械的に接続され、前記タッチセンサに加わる押圧荷重を検出する感圧センサと、前記タッチセンサおよび前記感圧センサの各々と電気的に接続される制御部と、を備え、前記制御部は、前記感圧センサから出力された前記押圧荷重を、前記タッチセンサから出力された前記接触面積で除することにより前記タッチセンサに加わる圧力を計算し、前記圧力と所定の圧力閾値とを比較することにより前記タッチセンサに対する、押圧操作の有無を含む押圧状態を判定し、判定した前記押圧状態に応じた触覚フィードバックを前記操作体に付与する。
本開示の他の一態様に係る入力装置は、外部装置と電気的に接続された入力装置であって、操作面を有しており、前記操作面と操作体との接触によりタッチ操作を行うことが可能なタッチパッドと、前記タッチパッドと電気的に接続される制御部と、を備え、前記制御部は、前記タッチパッドおよび前記操作体の接触状態に係わる接触状態量と、前記タッチ操作により前記操作体が前記タッチパッドの前記操作面上を移動したときの座標変化量とを前記タッチパッドからの検出値に基づいて取得し、前記外部装置を動作させるための動作値を、前記接触状態量および前記座標変化量に基づいて算出し、前記接触状態量は、前記タッチパッドと前記操作体との接触面積の大きさ、または、前記操作体が前記タッチパッドに接触しているときの接触点の数量を示す。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、自動車における車室内の概略的な構成を示している。図1に示すように、車室内のセンターコンソールには、入力装置1が設けられている。また、車室内のインストルメントパネルには、入力装置1と電気的に接続された表示装置2(外部装置)が設けられている。
表示装置2は、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等からなる。
入力装置1は、例えば、自動車のセンターコンソールに設けられ、ナビゲーションシステム、オーディオ機器、エアコンなどの車載機器への操作を受け付ける。表示装置2は、例えばナビゲーションシステム、オーディオ機器、エアコンなどの車載装置への操作を受け付けるためのユーザインターフェイスを表示する。
図2および図3は、実施形態1による入力装置1の外観および構造を例示している。入力装置1は、本体部20と、感圧センサ30と、駆動部40と、制御部50とを備えている。
〔本体部〕
本体部20は、筐体60と、操作部70と、支持機構80と、ストッパ90とを有している。筐体60内には、操作部70と支持機構80とストッパ90とが収容されている。なお、ストッパ90は、筐体60内に配置されていなくてもよい。
なお、以下では、説明の便宜上、操作体による押圧、または、操作体による押圧の解除により操作部70が移動する方向を「上下方向」と記載し、その上下方向と直交する方向を「水平方向」と記載する。なお、操作体とは、例えば、操作者の手指、手のひらなどである。また、本体部20に対してタッチセンサ73が配置されている側を上側とし、その反対側を下側として入力装置1の上下方向を定めるものとする。なお、図2および図3に示した矢印の上下方向および左右方向は、入力装置1が車内に設置されるときの実際の上下方向および左右方向とは無関係である。
〈筐体〉
筐体60は、中空の直方体状に形成され、その一面に開口部60aが設けられている。具体的には、筐体60は、筒状部62と、上カバー部63と、下カバー部64とを有している。
筒状部62は、平面視で略矩形の筒状に形成されていて、本体部20の側部を構成している。
上カバー部63は、略板状に形成されていて、筒状部62の上側を覆う位置に配置されている。上カバー部63は、平面視で筒状部62の周方向に沿って四方枠状に形成されている。つまり、上カバー部63には、上下方向に開口した平面視で略矩形状の開口部60aが形成されている。
下カバー部64は、略板状に形成されていて、筒状部62の下側を覆う位置に配置されている。本実施形態において、下カバー部64は、筒状部62に対し着脱可能に設けられている。下カバー部64の上側には、メイン基板61が取り付けられている。つまり、筐体60内には、メイン基板61が収容されている。メイン基板61は、筐体60の底部に配置されている。また、メイン基板61には、感圧センサ30および制御部50が設けられている。
〈操作部〉
操作部70は、筐体60内において移動可能に収容され、操作部70の一部が筐体60の開口部60aから露出している。そして、操作部70における、開口部60aから露出している部分は、操作者の操作体Fにより押圧される。これにより、操作部70には、押圧による荷重(押圧荷重N)が作用する。本実施形態では、操作部70は、押圧荷重の増加に応じて押圧方向(図3では下方)に移動し、押圧荷重の減少に応じて押圧方向の逆方向(図3では上方)に移動自在に構成されている。具体的には、操作部70は、可動部71と、操作パネル72と、タッチセンサ73と、タッチコントローラ74とを有している。
可動部71は、上側の一面が開放された直方体形の箱状に形成され、開放された一面が筐体60の開口部60aと対向する状態で筐体60内に配置されている。可動部71は、本体部20内で上下方向および左右方向(水平方向)に移動可能である。可動部71は、可動部71の側部が筒状部62の内壁面と間隔をあけた状態で本体部20内に配置されている。
操作パネル72は、車載機器を操作するためのものであり、矩形の板状に形成されて可動部71の開放された一面を覆うように配置されている。操作パネル72の上面に位置する操作面72aは、上カバー部63の開口部60aから露出している。なお、図2および図3では、操作パネル72を強調して示すために、操作パネル72にドットのハッチングが付されている。
タッチセンサ73は、矩形の板状に形成されて可動部71と操作パネル72との間に配置されている。タッチセンサ73は、静電容量方式のセンサである。具体的に、タッチセンサ73は、操作パネル72の操作面72aに接触した操作体Fの位置、および操作面72aと操作体Fとの接触面積A(図2および図3参照)を検出することが可能となっている。したがって、図3に示すように、操作パネル72への押圧操作は、タッチセンサ73への押圧操作と等価である。
タッチコントローラ74は、タッチセンサ73の下側に配置され、可動部71内に配置されている。タッチコントローラ74は、タッチセンサ73と電気的に接続されている。タッチコントローラ74は、押圧操作、または、タッチ操作が行われたときの位置座標および接触面積Aに関する各情報を制御部50に出力する。
また、可動部71の底部には、筐体60の底部へ向けて突出する押圧部75が設けられている。押圧部75は、可動部71が下方に移動することで、後述するダンパ81を介してメイン基板61上に配置された感圧センサ30を押圧する部分である。すなわち、押圧部75は、ダンパ81を介して感圧センサ30と機械的に接続されている。
〈支持機構〉
支持機構80は、筐体60内において操作部70を移動可能に支持している。この例では、支持機構80は、ダンパ81と、弾性部材82とを有している。
ダンパ81は、操作部70と筐体60の底部との間に設けられている。具体的には、ダンパ81は、可動部71の底部に設けられた押圧部75とメイン基板61に設けられた感圧センサ30との間に設けられている。また、ダンパ81は、操作部70の水平方向の振動を吸収することができるように構成されている。ダンパ81は、例えば、ゴム製の部材によって構成されている。
弾性部材82は、操作部70と筐体60の側壁部との間に掛け渡されている。具体的には、弾性部材82は、可動部71の側壁部と筐体60の側壁部との間に配置されている。そして、弾性部材82は、操作部70が水平方向に振動した場合に水平方向に伸長または収縮するように構成されている。弾性部材82は、例えば、ゴム製の部材によって構成されている。
〈ストッパ〉
ストッパ90は、筐体60内に設けられている。そして、ストッパ90は、操作者による押圧操作により押圧方向に移動する操作部70と接触することで操作部70の押圧方向の移動を規制するように構成されている。
〔感圧センサ〕
感圧センサ30は、操作部70に作用する押圧荷重Nを検知する。この例では、感圧センサ30は、静電容量方式のセンサであり、上下方向において操作部70の押圧部75と対向するように、押圧部75とメイン基板61との間にダンパ81を介して配置されている。このような構成により、操作体Fにより操作部70が押圧されると、その押圧に伴う荷重(押圧荷重N)が押圧部75とダンパ81とを経由して感圧センサ30に伝達される。
〔駆動部〕
駆動部40は、予め定められた動作を行うように構成されている。この例では、駆動部40は、後述する駆動制御部51による制御に応答して操作部70を振動させるように構成されている。具体的には、駆動部40は、操作部70の可動部71内に配置され、駆動部40自身が水平方向に振動することで操作部70を水平方向に振動させる。例えば、駆動部40は、圧電体によって構成されている。このように、駆動部40により操作部70を振動させることにより、操作部70を押圧する操作体Fに触覚フィードバックを付与することが可能となる。具体的に、駆動部40は、図3に示した矢印Xの方向(水平方向)に振動することにより可動部71、操作パネル72、およびタッチセンサ73が本体部20に対して水平振動するように構成されている。なお、駆動部40は、圧電体に限らず、例えば、モータやソレノイドによる電磁的なアクチュエータであってもよい。
〔制御部〕
図4に示すように、制御部50は、感圧センサ30、駆動部40およびタッチコントローラ74と電気的に接続されて感圧センサ30、駆動部40およびタッチコントローラ74との間において信号または情報を伝送可能となっている。また、制御部50は、オン操作やオフ操作などの操作を受け付けると、受け付けた結果を、例えば車載機器などの外部機器に送信するように構成されている。例えば、制御部50は、CPUなどの演算処理部と、演算処理部を動作させるためのプログラムまたは情報を記憶するメモリなどの記憶部とによって構成されている。この例では、制御部50は、駆動制御部51と、検出制御部52とを有している。駆動制御部51および検出制御部52は、制御部50の機能の一部を構成している。
〔駆動制御部〕
駆動制御部51は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nを監視し、押圧荷重Nが予め定められた荷重閾値Ntに到達すると駆動部40を起動させるように構成されている。なお、この例では、荷重閾値Ntは、操作部70に作用する押圧荷重Nが次第に増加する押圧操作(具体的には操作者の指により操作部70を押圧する操作)に対して定められた閾値(押圧荷重閾値Nta)に該当する。そして、駆動制御部51は、押圧操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが次第に増加して押圧荷重閾値Ntaに到達すると駆動部40を起動させる。
また、この例では、駆動制御部51は、押圧操作において駆動部40による操作部70の振動の振幅、当該振動の周波数、および、当該振動の期間のうち少なくとも1つが押圧速度V1に応じて変更されるように駆動部40を制御する。なお、押圧速度V1は、押圧操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nの変化速度のことである。
具体的には、この例では、駆動制御部51は、駆動信号Sを駆動部40に出力することで駆動部40を起動させる。駆動信号Sは、電気信号であり、例えば圧電体によって構成された駆動部40に駆動信号Sが供給されると、駆動信号Sに応じて駆動部40が水平方向に振動し、その駆動部40の振動により操作部70が水平方向に振動する。また、駆動部40の振動(操作部70の振動)の、振幅、周波数および期間は、駆動信号Sの、振幅、周波数および期間にそれぞれ依存している。すなわち、駆動信号Sの振幅が大きくなるほど、駆動部40の振動の振幅が大きくなり、駆動信号Sの周波数が高くなるほど、駆動部40の振動の周波数が高くなり、駆動信号Sの出力期間が長くなるほど、駆動部40の振動の継続期間が長くなる。
〔検出制御部〕
検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nを監視して押圧荷重Nの変化速度を導出し、その押圧荷重Nの変化速度に応じて荷重閾値Ntを変更するように構成されている。この例では、検出制御部52は、操作部70に作用する押圧荷重Nが次第に増加する押圧操作において押圧速度V1(押圧操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nの変化速度)を導出し、その押圧速度V1に応じて押圧荷重閾値Ntaを変更する。
具体的には、検出制御部52は、押圧操作において押圧速度V1が高くなるほど押圧荷重閾値Ntaが低くなるように、押圧速度V1に応じて押圧荷重閾値Ntaを設定する。この例では、検出制御部52は、押圧操作において、押圧速度V1が予め定められた押圧速度閾値Vtaを上回らない場合に、押圧荷重閾値Ntaを第1押圧荷重閾値Nt1に設定し、押圧速度が押圧速度閾値Vtaを上回る場合に、押圧荷重閾値Ntaを第2押圧荷重閾値Nt2に設定する。なお、第2押圧荷重閾値Nt2は、第1押圧荷重閾値Nt1よりも低くなっている。したがって、押圧操作において押圧速度V1が高くなるほど押圧荷重閾値Ntaが低くなる。
〔入力装置の動作〕
次に、図5を参照して、実施形態1による入力装置1の動作について説明する。実施形態1による入力装置1では、押圧操作が開始される(具体的には操作者の指により操作部70が押され始める)と、以下の動作が行われる。
〈ステップS101〉
まず、検出制御部52は、押圧操作が開始された時点からの経過時間tのカウントを開始する。
〈ステップS102〉
次に、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nに基づいて押圧速度V1を導出する。例えば、検出制御部52は、押圧操作が開始された時点から予め定められた時間が経過するまでの期間(以下「速度導出期間」と記載)において押圧荷重Nの検出を複数回行い、その検出された複数の押圧荷重Nに基づいて速度導出期間内における押圧荷重Nの変化速度を複数求め、その求められた複数の押圧荷重Nの変化速度の平均値を押圧速度V1とする。なお、押圧速度V1は、これに限らず、速度導出期間内における複数の押圧荷重Nの変化速度の最頻値であってもよいし、速度導出期間の開始時点における押圧荷重Nから終了時点における押圧荷重Nへの変化率(傾き)から導出された速度であってもよい。
〈ステップS103〉
次に、検出制御部52は、ステップS102において導出された押圧速度V1が押圧速度閾値Vtaを上回るか否かを判定する。押圧速度V1が押圧速度閾値Vtaを上回らない場合には、ステップS104へ進み、そうでない場合には、ステップS110へ進む。
〈ステップS104〉
次に、検出制御部52は、押圧荷重閾値Ntaを第1押圧荷重閾値Nt1に設定する。
〈ステップS105〉
次に、検出制御部52は、押圧荷重Nがゼロを上回っているか否かを判定する。押圧荷重Nがゼロを上回っている場合には、ステップS106へ進み、そうでない場合(例えば押圧操作が途中で中断された場合)には、ステップS109へ進む。
〈ステップS106〉
次に、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta(具体的には第1押圧荷重閾値Nt1)以上であるか否か(すなわち押圧荷重Nが押圧荷重閾値Ntaに到達しているか否か)を判定する。押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta以上である場合にはステップS105へ進み、そうでない場合には、ステップS105へ進む。
〈ステップS107〉
押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta(第1押圧荷重閾値Nt1)以上になると、駆動制御部51は、押圧荷重Nが押圧荷重閾値Ntaに到達したことを検出する。これにより、押圧操作がオン操作として受け付けられたことになる。そして、駆動制御部51は、駆動部40を起動させるための動作を開始する。この例では、駆動制御部51は、予め定められた第1振幅A1と第1周波数f1と第1周期P1とを有する駆動信号Sを駆動部40の出力することで駆動部40を制御する。また、制御部50(駆動制御部51)は、オン操作を受け付けたことを外部(例えば車載機器)に送信する。
〈ステップS108〉
駆動部40は、駆動制御部51による制御に応答して起動する。これにより、操作部70が振動し、操作者の指に振動がフィードバックされる。そして、ステップS109へ進む。
〈ステップS109〉
次に、検出制御部52は、経過時間tをリセットする。
〈ステップS110〉
一方、ステップS103において押圧速度V1が押圧速度閾値Vtaを上回る場合、検出制御部52は、押圧速度V1に基づいて第2押圧荷重閾値Nt2と高速操作時間trとを導出する。
例えば、検出制御部52は、押圧速度V1と、駆動部40の起動時における押圧荷重Nの目標値(目標押圧荷重Ns、この例では操作者の指が操作部70を押圧しているときに指に振動が伝わり始めるときの押圧荷重に相当)と、駆動制御部51において押圧荷重Nが押圧荷重閾値Ntaに到達したことが検出されてから駆動部40が駆動するまでの時間(遅延時間tp)とを以下の式に代入することで、第2押圧荷重閾値Nt2を導出する。
Figure 2019153272
また、検出制御部52は、押圧速度V1と第2押圧荷重閾値Nt2とを以下の式に代入することで、高速操作時間trを導出する。
Figure 2019153272
なお、検出制御部52は、複数の押圧速度V1と複数の第2押圧荷重閾値Nt2(または高速操作時間tr)とが対応付けられた対応テーブルの中からステップS102において取得された押圧速度V1に対応する第2押圧荷重閾値Nt2(または高速操作時間tr)を検出することで第2押圧荷重閾値Nt2(または高速操作時間tr)を導出するように構成されていてもよい。
また、検出制御部52は、押圧荷重閾値Ntaを第2押圧荷重閾値Nt2に設定する。
〈ステップS111〉
次に、検出制御部52は、経過時間tがステップS110において導出された高速操作時間tr以下であるか否かを判定する。経過時間tが高速操作時間tr以下である場合には、ステップS112へ進み、そうでない場合(例えば最初に高速の押圧操作が行われたものの途中でゆっくりな押圧操作となった場合)には、ステップS104へ進む。
〈ステップS112〉
経過時間tが高速操作時間tr以下である場合、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta(具体的には第2押圧荷重閾値Nt2)以上であるか否か(すなわち押圧荷重Nが押圧荷重閾値Ntaに到達しているか否か)を判定する。押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta以上である場合には、ステップS113へ進み、そうでない場合には、ステップS111へ進む。
〈ステップS113〉
押圧操作が開始されてから高速操作時間trが経過するまでの期間中に押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta(具体的には第2押圧荷重閾値Nt2)以上になると、駆動制御部51は、押圧荷重Nが押圧荷重閾値Ntaに到達したことを検出する。これにより、押圧操作がオン操作として受け付けられたことになる。そして、駆動制御部51は、駆動部40を起動させるための動作を開始する。この例では、駆動制御部51は、予め定められた第2振幅A2と第2周波数f2と第2周期P2とを有する駆動信号Sを駆動部40に出力することで駆動部40を制御する。なお、この例では、第2振幅A2は、第1振幅A1よりも大きくなっており、第2周波数f2は、第1周波数f1よりも高くなっており、第2周期P2は、第1周期P1よりも短くなっている。また、制御部50(駆動制御部51)は、オン操作を受け付けたことを外部(例えば車載機器)に送信する。
〈ステップS114〉
駆動部40は、駆動制御部51による制御に応答して起動する。これにより、操作部70が振動し、操作者の指に振動がフィードバックされる。そして、ステップS109へ進む。
〔入力装置の動作の具体例〕
次に、図6を参照して、実施形態1による入力装置1の動作について具体的に説明する。なお、図6において、第1荷重曲線N1は、押圧速度V1が押圧速度閾値Vtaを上回らない押圧操作(以下「低速押圧操作」と記載)における押圧荷重Nの時間的変化を示し、第2荷重曲線N2は、押圧速度V1が押圧速度閾値Vtaを上回る押圧操作(以下「高速押圧操作」と記載)における押圧荷重Nの時間的変化を示している。例えば、第1荷重曲線N1は、操作者の指により操作部70に比較的にゆっくりと押圧された場合の押圧荷重Nの時間的変化に対応し、第2荷重曲線N2は、操作者の指により操作部70が比較的に素早く押圧された場合の押圧荷重Nの時間的変化に対応している。また、第1信号波形S1は、低速押圧操作において駆動制御部51から駆動部40に出力される駆動信号Sの波形を示し、第2信号波形S2は、高速押圧操作において駆動制御部51から駆動部40に出力される駆動信号Sの波形を示している。
低速押圧操作が行われる場合(押圧荷重Nが第1荷重曲線N1に沿うように変化する場合)では、検出制御部52が押圧荷重閾値Ntaを第1押圧荷重閾値Nt1に設定する。そして、押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta(第1押圧荷重閾値Nt1)に到達すると、駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始する。その後、遅延時間tp(押圧操作が受け付けられてから駆動制御部51が駆動部40を起動して操作部70の振動を発生させるまでの処理に要する時間)が経過すると、駆動制御部51から駆動部40に駆動信号Sが供給されて駆動部40が振動して、操作部70が振動する。
一方、高速押圧操作が行われる場合(押圧荷重Nが第2荷重曲線N2に沿うように変化する場合)では、検出制御部52が押圧荷重閾値Ntaを第2押圧荷重閾値Nt2に設定する。そして、押圧荷重Nが押圧荷重閾値Nta(第2押圧荷重閾値Nt2)に到達すると、駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始する。その後、遅延時間tpが経過すると、駆動制御部51から駆動部40に駆動信号Sが供給されて駆動部40が振動して、操作部70が振動する。
なお、高速押圧操作における押圧荷重閾値Nta(第2押圧荷重閾値Nt2)は、低速押圧操作における押圧荷重閾値Nta(第1押圧荷重閾値Nt1)よりも低くなっているので、高速押圧操作において駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始するタイミングは、低速押圧操作において駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始するタイミングよりも早くなる。これにより、低速押圧操作において駆動部40が起動して操作部70が振動を開始するときの押圧荷重N(第1起動押圧荷重Ns1)と高速押圧操作において駆動部40が起動して操作部70が振動を開始するときの押圧荷重N(第2起動押圧荷重Ns2)との差を小さくすることができる。
また、この例では、高速押圧操作における駆動信号Sの周期P2は、低速押圧操作における駆動信号Sの周期P1よりも短くなっている。これにより、低速押圧操作において駆動部40の動作が停止して操作部70の振動が停止するときの押圧荷重N(第1停止押圧荷重Ne1)と高速押圧操作において駆動部40の動作が停止して操作部70の振動が停止するときの押圧荷重N(第2停止押圧荷重Ne2)との差を小さくすることができる。なお、図6の例では、第1停止押圧荷重Ne1と第2停止押圧荷重Ne2とが一致している。
〔実施形態1による効果〕
以上のように、押圧操作において押圧速度V1(操作部70に作用する押圧荷重Nの変化速度)に応じて押圧荷重閾値Nta(荷重閾値Nt)を変更することにより、駆動制御部51が駆動部40(操作者に感覚を与えるもの)を起動させるための動作を開始するタイミングを調節することができる。これにより、駆動部40が起動するときの押圧荷重N(操作部70に作用する押圧荷重N)を調節することができる。その結果、押圧速度V1のばらつきによる押圧荷重Nのばらつき(駆動部40が起動するときの押圧荷重Nのばらつき)を低減することができる。これにより、入力装置1の操作フィーリングのばらつきを低減することができる。
また、押圧操作において操作部70の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも1つが押圧速度V1に応じて変更されるように駆動部40を制御することにより、押圧速度V1に応じた触覚フィードバックを提供することができる。
例えば、この例では、駆動制御部51は、押圧操作において押圧速度V1が速くなるほど操作部70の振動の振幅が大きくなる(または周波数が高くなる)ように駆動部40を制御する。これにより、操作部70の振動の強度を高くすることができるので、操作者の指が操作部70に触れている時間が短くても操作者の指に触覚フィードバックを感知させやすくすることができる。なお、駆動制御部51は、押圧操作において押圧速度V1が速くなるほど操作部70の振動の振幅が小さくなる(または周波数が低くなる)ように駆動部40を制御するものであってもよい。
また、この例では、駆動制御部51は、押圧操作において押圧速度V1が高くなるほど操作部70の振動の期間が短くなるように駆動部40を制御する。これにより、押圧速度V1の変動により操作部70の振動が停止するときの押圧荷重N(操作部70に作用する押圧荷重N)が変動することを抑制することができるので、入力装置1の操作フィーリングの変動を低減することができる。例えば、複数回の押圧操作において操作部70の振動が停止するときの押圧荷重Nを一定にすることができる。なお、駆動制御部51は、押圧操作において押圧速度V1が高くなるほど操作部70の振動の期間が長くなるように駆動部40を制御するものであってもよい。
(押圧速度閾値の設定動作)
次に、図7を参照して、実施形態1による入力装置1の押圧速度閾値Vtaの設定動作について説明する。押圧速度閾値Vtaは、操作者により実施された複数回の押圧操作における押圧速度V1に基づいて設定されたものであってもよい。なお、図7に示した動作は、押圧速度閾値Vtaを学習補正する一例である。
〈ステップS201〉
まず、操作者により押圧操作が行われる。具体的には、操作者の指により操作部70が押圧され、操作部70に作用する押圧荷重Nが次第に増加する。検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重N(すなわち操作部70に作用する押圧荷重N)を取得する。
〈ステップS202〉
次に、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nに基づいて押圧速度V1を導出する。例えば、図5に示したステップS101と同様に、検出制御部52は、速度導出期間(押圧操作が開始された時点から予め定められた時間が経過するまでの期間)において押圧荷重Nの検出を複数回行い、その検出された複数の押圧荷重Nに基づいて速度導出期間内における押圧荷重Nの変化速度を複数求め、その求められた複数の押圧荷重Nの変化速度の平均値を押圧速度V1とする。
〈ステップS203〉
次に、検出制御部52は、押圧速度閾値Vtaの導出のために必要となる押圧速度V1の取得が完了しているか否かを判定する。例えば、検出制御部52は、予め定められた回数の押圧操作が操作者により行われて予め定められた数の押圧速度V1が取得されているか否かを判定する。押圧速度閾値Vtaの導出のために必要となる押圧速度V1の取得が完了している場合には、ステップS204へ進み、そうでない場合には、ステップS201へ進む。
〈ステップS204〉
次に、検出制御部52は、ステップS201〜S203において取得された押圧速度V1に基づいて押圧速度閾値Vtaを導出する。例えば、検出制御部52は、ステップS201〜S203において取得された複数の押圧速度V1の平均値を押圧速度閾値Vtaとする。
以上のように、操作者により実施された複数回の押圧操作における押圧速度V1に基づいて押圧速度閾値Vtaを設定することにより、押圧速度閾値Vtaを操作者に適した速度に設定することができる。これにより、操作者に適した触覚フィードバックを提供することができる。
なお、押圧速度閾値Vtaは、学習補正により得られた速度ではなく、予め定められた速度であってもよい。
(実施形態1の変形例)
なお、駆動制御部51は、次のような動作を行うように構成されていてもよい。すなわち、駆動制御部51は、押圧操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが予め定められた最大荷重Nmaxに到達すると、駆動部40による操作部70の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも振幅が変更されるように駆動部40を制御するものであってもよい。なお、最大荷重Nmaxは、押圧操作において操作部70とストッパ90とが接触しているときの押圧荷重Nよりも大きい荷重に設定されている。
以上のように、押圧荷重Nが最大荷重Nmaxに到達した場合に駆動部40による操作部70の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも振幅を変更することにより、操作部70とストッパ90との摩擦を考慮して操作部70を振動させることができる。
例えば、駆動制御部51は、押圧操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが最大荷重Nmaxに到達すると、操作部70の振動の振幅が大きくなるように駆動部40を制御するものであってもよい。このように制御することにより、操作部70とストッパ90との摩擦に打ち勝つように操作部70を振動させることができる。
また、駆動制御部51は、押圧操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが最大荷重Nmaxに到達すると、操作部70の振動の周波数が高くなるように駆動部40を制御するものであってもよい。このように制御することにより、操作部70とストッパ90との摩擦に打ち勝つように操作部70を振動させることができる。
また、駆動制御部51は、押圧操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが最大荷重Nmaxに到達すると、操作部70の振動の期間が長くなるように駆動部40を制御するものであってもよい。このように制御することにより、操作部70とストッパ90との摩擦に打ち勝つように操作部70を振動させることができる。
(連続押圧操作に対する動作)
次に、図8を参照して、実施形態1による入力装置1の連続押圧操作(複数回連続して行われる押圧操作)に対する動作について説明する。図8において、荷重曲線Ncは、連続押圧操作における押圧荷重Nの時間的変化を示している。また、図8の例では、第1回目の押圧操作が行われた後に、押圧荷重Nが減少して点Q1において押圧荷重閾値Nta(具体的には第2押圧荷重閾値Nt2)に到達し、その後、点Q2において押圧荷重Nが増加し始めている。
この変形例では、検出制御部52は、連続押圧操作に対して次のような動作を行うように構成されている。すなわち、検出制御部52は、押圧操作が複数回連続して行われる場合に、2回目以降の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaが第1回目の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaよりも低くなるように2回目以降の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaを設定する。具体的には、検出制御部52は、第1回目の押圧操作が行われた後に押圧荷重Nが減少して押圧荷重閾値Nta(図8の例では第2押圧荷重閾値Nt2)に到達してから予め定められた連続判定時間taが経過するまでの期間(以下「連続判定期間」と記載)に押圧荷重Nが増加し始めたか否かを判定する。そして、検出制御部52は、連続判定期間において押圧荷重Nが増加し始めると、押圧荷重閾値Ntaを連続押圧荷重閾値Ntcに設定する。なお、連続押圧荷重閾値Ntcは、1回目の押圧操作における押圧荷重閾値Nta(図8の例では第2押圧荷重閾値Nt2)よりも低く、且つ、2回目以降の押圧操作において駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を行うことができるように設定されている。また、連続判定期間において押圧荷重Nが増加し始めない場合、検出制御部52は、次の押圧操作が開始されると図5に示した動作を行う。
以上のように、押圧操作が複数回連続して行われる場合に、2回目以降の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaが第1回目の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaよりも低くなるように2回目以降の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaを設定することにより、連続して行われる複数回の押圧操作の各々に応答して駆動部40を起動させることができる。これにより、連続して行われる複数回の押圧操作において触覚フィードバックを適切に提供することができる。
また、2回目以降の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaが第1回目の押圧操作における押圧荷重閾値Ntaよりも低くなるように設定されるので、2回目以降の押圧操作が軽くても、その押圧操作を受け付けることができる。したがって、2回目以降の押圧操作における操作者の負担を低減させることできる。
(実施形態2)
実施形態2による入力装置1は、駆動制御部51および検出制御部52の動作が実施形態1による入力装置1と異なっている。実施形態2による入力装置1のその他の構成は、実施形態1による入力装置1の構成と同様となっている。
〔駆動制御部〕
駆動制御部51は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nを監視し、押圧荷重Nが予め定められた荷重閾値Ntに到達すると駆動部40を起動させるように構成されている。なお、この例では、荷重閾値Ntは、操作部70に作用する押圧荷重Nが次第に減少する押圧解除操作(具体的には操作者の指を操作部70から離そうとする操作)に対して定められた閾値(押圧解除荷重閾値Ntb)に該当する。そして、駆動制御部51は、押圧解除操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが次第に減少して押圧解除荷重閾値Ntbに到達すると駆動部40を起動させる。
また、この例では、駆動制御部51は、押圧解除操作において駆動部40による操作部70の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも1つが押圧解除速度V2に応じて変更されるように駆動部40を制御する。なお、押圧解除速度V2は、押圧解除操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nの変化速度のことである。
また、実施形態1で述べた押圧速度V1に対し、押圧解除速度V2は、経時的に押圧荷重Nが減少するので、符号が負になる。そのため、以下の説明では、押圧解除速度V2は全て絶対値を用いることとして説明する。
〔検出制御部〕
検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nを監視して押圧荷重Nの変化速度を導出し、その押圧荷重Nの変化速度に応じて荷重閾値Ntを変更するように構成されている。この例では、検出制御部52は、操作部70に作用する押圧荷重Nが次第に減少する押圧解除操作において押圧解除速度V2(押圧解除操作において感圧センサ30により検知された押圧荷重Nの変化速度)を導出し、その押圧解除速度V2に応じて押圧解除荷重閾値Ntbを変更する。
具体的には、検出制御部52は、押圧解除操作において押圧解除速度V2が高くなるほど押圧解除荷重閾値Ntbが高くなるように、押圧解除速度V2に応じて押圧解除荷重閾値Ntbを設定する。この例では、検出制御部52は、押圧解除操作において、押圧解除速度V2が予め定められた押圧解除速度閾値Vtbを上回らない場合に、押圧解除荷重閾値Ntbを第1押圧解除荷重閾値Nt3に設定し、押圧解除速度が押圧解除速度閾値Vtbを上回る場合に、押圧解除荷重閾値Ntbを第2押圧解除荷重閾値Nt4に設定する。なお、第2押圧解除荷重閾値Nt4は、第1押圧解除荷重閾値Nt3よりも高くなっている。したがって、押圧解除操作において押圧解除速度V2が高くなるほど押圧解除荷重閾値Ntbが高くなる。
〔入力装置の動作〕
次に、図9を参照して、実施形態2による入力装置1の動作について説明する。実施形態2による入力装置1では、押圧解除操作が開始される(具体的には操作者の指が操作部70を離れ始める)と、以下の動作が行われる。
〈ステップS301〉
まず、検出制御部52は、押圧荷重Nが予め定められた基準閾値Ntx(この例では押圧荷重閾値Nta)を下回っているか否かを判定する。押圧荷重Nが基準閾値Ntxを下回っている場合には、ステップS302へ進む、そうでない場合にはステップS301を継続する。
〈ステップS302〉
次に、検出制御部52は、ステップS301において押圧荷重Nが基準閾値Ntxを下回っていると判定された時点からの経過時間tのカウントを開始する。
〈ステップS303〉
次に、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nに基づいて押圧解除速度V2を導出する。例えば、検出制御部52は、ステップS301において押圧荷重Nが基準閾値Ntxを下回っていると判定された時点から予め定められた時間が経過するまでの期間(以下「速度導出期間」と記載)において押圧荷重Nの検出を複数回行い、その検出された複数の押圧荷重Nに基づいて速度導出期間内における押圧荷重Nの変化速度を複数求め、その求められた複数の押圧荷重Nの変化速度の平均値を押圧解除速度V2とする。なお、押圧解除速度V2は、これに限らず、速度導出期間内における複数の押圧荷重Nの変化速度の最頻値であってもよいし、速度導出期間の開始時点における押圧荷重Nから終了時点における押圧荷重Nへの変化率(傾き)から導出された速度であってもよい。
〈ステップS304〉
次に、検出制御部52は、ステップS303において導出された押圧解除速度V2が押圧解除速度閾値Vtbを上回るか否かを判定する。押圧解除速度V2が押圧解除速度閾値Vtbを上回らない場合には、ステップS305へ進み、そうでない場合には、ステップS310へ進む。
〈ステップS305〉
次に、検出制御部52は、押圧解除荷重閾値Ntbを第1押圧解除荷重閾値Nt3に設定する。
〈ステップS306〉
次に、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb(具体的には第1押圧解除荷重閾値Nt3)以下であるか否か(すなわち押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntbに到達しているか否か)を判定する。押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb以下である場合にはステップS305へ進み、そうでない場合には、ステップS306を継続する。
〈ステップS307〉
押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb(具体的には第1押圧解除荷重閾値Nt3)以下になると、駆動制御部51は、押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntbに到達したことを検出する。これにより、押圧解除操作がオフ操作として受け付けられたことになる。そして、駆動制御部51は、駆動部40を起動させるための動作を開始する。この例では、駆動制御部51は、予め定められた第3振幅A3と第3周波数f3と第3周期P3とを有する駆動信号Sを駆動部40に出力することで駆動部40を制御する。また、制御部50(駆動制御部51)は、オフ操作を受け付けたことを外部(例えば車載機器)に送信する。
〈ステップS308〉
駆動部40は、駆動制御部51による制御に応答して起動する。これにより、操作部70が振動し、操作者の指に振動がフィードバックされる。そして、ステップS309へ進む。
〈ステップS309〉
次に、検出制御部52は、経過時間tをリセットする。
〈ステップS310〉
一方、ステップS304において押圧解除速度V2が押圧解除速度閾値Vtbを上回る場合、検出制御部52は、押圧解除速度V2に基づいて第2押圧解除荷重閾値Nt4と高速操作時間trとを導出する。
例えば、検出制御部52は、押圧解除速度V2と、駆動部40の起動時における押圧荷重Nの目標値(目標押圧荷重Ns、この例では操作者が指を操作部70から離そうとしているときに指に振動が伝わり始めるときの押圧荷重に相当)と、駆動制御部51において押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntbに到達したことが検出されてから駆動部40が駆動するまでの時間(遅延時間tp)とを以下の式に代入することで、第2押圧解除荷重閾値Nt4を導出する。
Figure 2019153272
また、検出制御部52は、押圧解除操作の開始時における押圧荷重N(基準押圧荷重Nr)と押圧解除速度V2と第2押圧解除荷重閾値Nt4とを以下の式に代入することで、高速操作時間trを導出する。なお、ここでは、押圧荷重Nが基準押圧荷重Nrから第2押圧解除荷重閾値Nt4に至るまでの押圧解除速度V2が一定であると仮定して直線近似により高速操作時間trを導出している。
Figure 2019153272
なお、検出制御部52は、複数の押圧解除速度V2と複数の第2押圧解除荷重閾値Nt4(または高速操作時間tr)とが対応付けられた対応テーブルの中からステップS303において取得された押圧解除速度V2に対応する第2押圧解除荷重閾値Nt4(または高速操作時間tr)を検出することで第2押圧解除荷重閾値Nt4(または高速操作時間tr)を導出するように構成されていてもよい。
また、検出制御部52は、押圧解除荷重閾値Ntbを第2押圧解除荷重閾値Nt4に設定する。
〈ステップS311〉
次に、検出制御部52は、経過時間tがステップS310において導出された高速操作時間tr以下であるか否かを判定する。経過時間tが高速操作時間tr以下である場合には、ステップS312へ進み、そうでない場合(例えば最初に高速の押圧解除操作が行われたものの途中でゆっくりな押圧解除操作となった場合)には、ステップS305へ進む。
〈ステップS312〉
経過時間tが高速操作時間tr以下である場合、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb(具体的には第2押圧解除荷重閾値Nt4)以下であるか否か(すなわち押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntbに到達しているか否か)を判定する。押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb以下である場合には、ステップS313へ進み、そうでない場合には、ステップS311へ進む。
〈ステップS313〉
ステップS301において押圧荷重Nが基準閾値Ntxを下回ると判定されてから高速操作時間trが経過するまでの期間中に押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb(具体的には第2押圧解除荷重閾値Nt4)以下になると、駆動制御部51は、押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntbに到達したことを検出する。これにより、押圧解除操作がオフ操作として受け付けられたことになる。そして、駆動制御部51は、駆動部40を起動させるための動作を開始する。この例では、駆動制御部51は、予め定められた第4振幅A4と第4周波数f4と第4周期P4とを有する駆動信号Sを駆動部40に出力することで駆動部40を制御する。なお、この例では、第4振幅A4は、第3振幅A3よりも大きくなっており、第4周波数f4は、第3周波数f3よりも高くなっており、第4周期P4は、第3周期P3よりも短くなっている。また、制御部50(駆動制御部51)は、オフ操作を受け付けたことを外部(例えば車載機器)に送信する。
〈ステップS314〉
駆動部40は、駆動制御部51による制御に応答して起動する。これにより、操作部70が振動し、操作者の指に振動がフィードバックされる。そして、ステップS309へ進む。
〔入力装置の動作の具体例〕
次に、図10を参照して、実施形態2による入力装置1の動作について具体的に説明する。なお、図10において、第3荷重曲線N3は、押圧解除操作において押圧解除速度V2が押圧解除速度閾値Vtbを上回らない場合(以下「低速押圧解除操作」と記載)の押圧荷重Nの時間的変化を示し、第4荷重曲線N4は、押圧解除操作において押圧解除速度V2が押圧解除速度閾値Vtbを上回る場合(以下「高速押圧解除操作」と記載)の押圧荷重Nの時間的変化を示している。例えば、第3荷重曲線N3は、操作者の指が操作部70から比較的にゆっくり離された場合の押圧荷重Nの時間的変化に対応し、第4荷重曲線N4は、操作者の指が操作部70から比較的に素早く離された場合の押圧荷重Nの時間的変化に対応している。また、第3信号波形S3は、低速押圧解除操作において駆動制御部51から駆動部40に出力される駆動信号Sの波形を示し、第4信号波形S4は、高速押圧解除操作において駆動制御部51から駆動部40に出力される駆動信号Sの波形を示している。また、点Q3は、ステップS301において押圧荷重Nが基準閾値Ntxを下回っていると判定された時点を示している。
低速押圧解除操作が行われる場合(押圧荷重Nが第3荷重曲線N3に沿うように変化する場合)では、検出制御部52が押圧解除荷重閾値Ntbを第1押圧解除荷重閾値Nt3に設定する。そして、押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb(第1押圧解除荷重閾値Nt3)に到達すると、駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始する。その後、遅延時間tpが経過すると、駆動制御部51から駆動部40に駆動信号Sが供給されて駆動部40が振動して、操作部70が振動する。
一方、高速押圧解除操作が行われる場合(押圧荷重Nが第4荷重曲線N4に沿うように変化する場合)では、検出制御部52が押圧解除荷重閾値Ntbを第2押圧解除荷重閾値Nt4に設定する。そして、押圧荷重Nが押圧解除荷重閾値Ntb(第2押圧解除荷重閾値Nt4)に到達すると、駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始する。その後、遅延時間tpが経過すると、駆動制御部51から駆動部40に駆動信号Sが供給されて駆動部40が振動して、操作部70が振動する。
なお、高速押圧解除操作における押圧解除荷重閾値Ntb(第2押圧解除荷重閾値Nt4)は、低速押圧解除操作における押圧解除荷重閾値Ntb(第1押圧解除荷重閾値Nt3)よりも高くなっているので、高速押圧解除操作において駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始するタイミングは、低速押圧解除操作において駆動制御部51が駆動部40を起動させるための動作を開始するタイミングよりも早くなる。これにより、低速押圧解除操作において駆動部40が起動して操作部70が振動を開始するときの押圧荷重N(第3起動押圧荷重Ns3)と高速押圧解除操作において駆動部40が起動して操作部70が振動を開始するときの押圧荷重N(第4起動押圧荷重Ns4)との差を小さくすることができる。
また、この例では、高速押圧解除操作における駆動信号Sの周期P4は、低速押圧解除操作における駆動信号Sの周期P3よりも短くなっている。これにより、低速押圧解除操作において駆動部40の動作が停止して操作部70の振動が停止するときの押圧荷重N(第3停止押圧荷重Ne3)と高速押圧解除操作において駆動部40の動作が停止して操作部70の振動が停止するときの押圧荷重N(第4停止押圧荷重Ne4)との差を小さくすることができる。なお、図10の例では、第3停止押圧荷重Ne3と第4停止押圧荷重Ne4とが一致している。
〔実施形態2による効果〕
以上のように、押圧解除操作において押圧解除速度V2(操作部70に作用する押圧荷重Nの変化速度)に応じて押圧解除荷重閾値Ntb(荷重閾値Nt)を変更することにより、駆動制御部51が駆動部40(操作者に感覚を与えるもの)を起動させるための動作を開始するタイミングを調節することができる。これにより、駆動部40が起動するときの押圧荷重N(操作部70に作用する押圧荷重N)を調節することができる。その結果、押圧速度V1のばらつきによる押圧荷重Nのばらつき(駆動部40が起動するときの押圧荷重Nのばらつき)を低減することができる。これにより、入力装置1の操作フィーリングのばらつきを低減することができる。
また、押圧解除操作において操作部70の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも1つが押圧解除速度V2に応じて変更されるように駆動部40を制御することにより、押圧解除速度V2に応じた触覚フィーリングを提供することができる。
例えば、この例では、駆動制御部51は、押圧解除操作において押圧解除速度V2が速くなるほど操作部70の振動の振幅が大きくなる(または周波数が高くなる)ように駆動部40を制御する。これにより、操作部70の振動の強度を高くすることができるので、操作者の指が操作部70に触れている時間が短くても操作者の指に触覚フィードバックを感知させやすくすることができる。なお、駆動制御部51は、押圧解除操作において押圧解除速度V2が速くなるほど操作部70の振動の振幅が小さくなる(または周波数が低くなる)ように駆動部40を制御するものであってもよい。
また、この例では、駆動制御部51は、押圧解除操作において押圧解除速度V2が高くなるほど操作部70の振動の期間が短くなるように駆動部40を制御する。これにより、押圧解除速度V2の変動により操作部70の振動が停止するときの押圧荷重N(操作部70に作用する押圧荷重N)が変動することを抑制することができるので、入力装置1の操作フィーリングの変動を低減することができる。例えば、複数回の押圧解除操作において操作部70の振動が停止するときの押圧荷重Nを一定にすることができる。なお、駆動制御部51は、押圧解除操作において押圧解除速度V2が高くなるほど操作部70の振動の期間が長くなるように駆動部40を制御するものであってもよい。
(押圧解除速度閾値の設定動作)
次に、図11を参照して、実施形態2による入力装置1の押圧解除速度閾値Vtbの設定動作について説明する。押圧解除速度閾値Vtbは、操作者により実施された複数回の押圧解除操作における押圧解除速度V2に基づいて設定されたものであってもよい。なお、図11に示した動作は、押圧解除速度閾値Vtbを学習補正する一例である。
〈ステップS401〉
まず、操作者により押圧解除操作が行われる。具体的には、操作部70から操作者の指が離れていき、操作部70に作用する押圧荷重Nが次第に減少する。検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重N(すなわち操作部70に作用する押圧荷重N)を取得する。
〈ステップS402〉
次に、検出制御部52は、感圧センサ30により検知された押圧荷重Nに基づいて押圧解除速度V2を導出する。例えば、図9に示したステップS303と同様に、検出制御部52は、速度導出期間(押圧解除操作が開始された時点から予め定められた時間が経過するまでの期間)において押圧荷重Nの検出を複数回行い、その検出された複数の押圧荷重Nに基づいて速度導出期間内における押圧荷重Nの変化速度を複数求め、その求められた複数の押圧荷重Nの変化速度の平均値を押圧解除速度V2とする。
〈ステップS403〉
次に、検出制御部52は、押圧解除速度閾値Vtbの導出のために必要となる押圧解除速度V2の取得が完了しているか否かを判定する。例えば、検出制御部52は、予め定められた回数の押圧解除操作が操作者により行われて予め定められた数の押圧解除速度V2が取得されているか否かを判定する。押圧解除速度閾値Vtbの導出のために必要となる押圧解除速度V2の取得が完了している場合には、ステップS404へ進み、そうでない場合には、ステップS401へ進む。
〈ステップS404〉
次に、検出制御部52は、ステップS401〜S403において取得された押圧解除速度V2に基づいて押圧解除速度閾値Vtbを導出する。例えば、検出制御部52は、ステップS401〜S403において取得された複数の押圧解除速度V2の平均値を押圧解除速度閾値Vtbとする。
以上のように、操作者により実施された複数回の押圧解除操作における押圧解除速度V2に基づいて押圧解除速度閾値Vtbを設定することにより、押圧解除速度閾値Vtbを操作者に適した速度に設定することができる。これにより、操作者に適した触覚フィードバックを提供することができる。
なお、押圧解除速度閾値Vtbは、学習補正により得られた速度ではなく、予め定められた速度であってもよい。
(実施形態3)
実施形態3による入力装置1は、制御部50の動作が実施形態1および2による入力装置と異なっている。実施形態3による入力装置1のその他の構成は、実施形態1および2による入力装置1の構成と同様となっている。
制御部50は、電気的に接続された記憶部(図示せず)を備えている。この記憶部には、例えば後述する圧力閾値Pt、基準振動強度Vb、係数Cなどに関する情報等が記憶されている。なお、この実施形態において、記憶部は、制御部50の一部として構成されている。
制御部50は、操作パネル72が押圧操作された時に、可動部71が本体部20に対し上下方向に移動して押圧部75がダンパ81を介して感圧センサ30を押圧したときの押圧荷重Nを検知するように構成されている。
そして、制御部50は、タッチセンサ73(タッチコントローラ74)から出力された操作体Fの接触面積Aおよび感圧センサ30から出力された押圧荷重Nに基づいてタッチセンサ73に対する押圧操作の状態を判定しかつその押圧状態に応じた触覚フィードバックを操作体Fに付与する。
また、制御部50は、押圧荷重Nを接触面積Aで除することによりタッチセンサ73に加わる圧力Pの値を計算し、かつ圧力Pの値と所定の圧力閾値Ptとを比較することによりタッチセンサ73に対する押圧操作の有無を判定する。つまり、押圧操作の状態には、押圧操作の有無が含まれる。制御部50は、上記圧力閾値Ptを任意の値に設定可能に構成されている。
また、制御部50は、接触面積Aに基づいて駆動部40の振動強度Vaを計算する。具体的に、制御部50は、接触面積Aが増加するほど振動強度Vaが増加するように計算する。
さらに、制御部50は、駆動部40における基準の振動強度となる基準振動強度Vbおよび接触面積Aに対応した係数Cを記憶していて、係数Cと基準振動強度Vbとの積から接触面積Aに対応する振動強度Vaを計算する。ここで、接触面積Aに対応する振動強度Vaの具体例を表1に示す。
Figure 2019153272
表1では、振動強度Vaとして振動加速度を用いたものを例示している。また、表1では、基準振動強度Vbを19.6m/s2に設定した例を示したが、基準振動強度Vbとしてはこの値に限られず、基準振動強度Vbを任意の値に設定することが可能である。
次に、図12を参照しながら制御部50による一連の処理動作を説明する。
ここで、図12に示した動作は、制御部50が実行する図示しないメインルーチン(すなわち、制御部50がタッチコントローラ74からの押圧操作の位置情報を取り込みかつ外部装置に位置情報を出力するなどの動作を行うこと)によって繰り返し実行される。
(ステップS501)
図12に示すように、最初のステップS501において、制御部50は、操作体Fにより操作パネル72の操作面72aに対して押圧操作された時の接触面積Aを検知し、検知した接触面積Aと押圧部75により感圧センサ30が押圧されたときの押圧荷重Nとから圧力Pの値を計算する。具体的に、制御部50は、押圧操作時に感圧センサ30から出力された押圧荷重Nを接触面積Aで除することにより圧力Pの値を計算する。
(ステップS502)
ステップS502において、制御部50は、ステップS501で計算した圧力Pの値と所定の圧力閾値Ptとを比較して、圧力Pの値が圧力閾値Ptを越えているか否かを判定する。具体的に、圧力Pの値が圧力閾値Ptよりも大きいYESの場合は、操作パネル72に対する押圧操作が行われたON状態にあるものと判定して、ステップS503に進む。一方、圧力Pの値が圧力閾値Ptよりも小さいNOの場合は、タッチセンサ73に対する押圧操作が行われていないOFF状態にあるものと判定して、駆動部40を駆動させずに一連の処理動作を終了させる。
(ステップS503)
ステップS503において、制御部50は、押圧操作時の接触面積Aに基づいて駆動部40の振動強度Vaを計算する。例えば、制御部50は、振動強度Vaを、接触面積Aが増加するに伴い触覚フィードバックが増加するように計算してもよい。より具体的に、上述の表1に基づいて、接触面積Aに対応した各係数Cと基準振動強度Vbとの積から振動強度Vaを計算してもよい。
(ステップS504)
ステップS504において、制御部50は、駆動部40の振動強度をステップS503で計算した計算値(振動強度Va)に変更する。
(ステップS505)
ステップS505において、制御部50は、駆動部40の振動強度を上記計算値(振動強度Va)に設定した上で駆動部40を駆動させる。これにより、可動部71、操作パネル72、およびタッチセンサ73が本体部20に対し水平振動して、押圧操作の状態に適した触覚フィードバックが操作体Fに付与される。
以上により、制御部50による一連の動作が終了する。
〔実施形態3による効果〕
このように、入力装置1では、制御部50が接触面積Aおよび押圧荷重Nに基づいて押圧操作の状態を判定しかつその押圧状態に応じて操作体Fに触覚フィードバックを付与している。これにより、操作体Fに対する押圧操作時における操作感の強弱を押圧操作の状態に応じて適宜調整することが可能となる。その結果、押圧操作時における操作感の強弱を、接触面積Aの大小によらずに均一にすることができる。したがって、本実施形態に係る入力装置1では、操作体Fに対する押圧操作の操作感(操作フィーリング)を均一にすることができる。
また、制御部50は、押圧荷重Nを接触面積Aで除することによりタッチセンサ73に加わる圧力Pを計算し、かつ、圧力Pと所定の圧力閾値Ptとを比較することにより操作パネル72に対する押圧操作の有無を判定する。このように、押圧荷重Nを圧力Pに換算した上で圧力Pと所定の圧力閾値Ptとを比較することにより、押圧操作の有無を接触面積Aの大小によらずに正確に判定することができる。
また、制御部50は、圧力閾値Ptを任意に設定可能に構成されている。すなわち、押圧操作の有無を判定するための基準となる圧力値を入力装置1の使用状態に応じて適宜変更することができる。
また、制御部50は、接触面積Aに基づいて駆動部40の振動強度Vaを計算する。これにより、駆動部40の振動による触覚フィードバックを、操作体Fの接触面積Aの大きさに適した強さに設定することができる。特に、接触面積Aおよび押圧荷重Nの各値が大きい場合には、駆動部40による振動が規制される結果、触覚フィードバックが低減してしまうという弊害が起こりうる。しかしながら、本実施形態に係る入力装置1では、上記弊害を考慮した上で接触面積Aに基づいて駆動部40の振動強度Vaを計算することにより、接触面積Aの大きさに適した触覚フィードバックを操作体Fに付与することができる。
また、制御部50は、振動強度Vaを、接触面積Aが増加するに伴い触覚フィードバックが増加するように計算する。これにより、例えば手のひらで押圧操作したときの方が手指で押圧操作したときよりも触覚フィードバックが増加するようになる。その結果、押圧操作における操作感の強弱を接触面積Aの大小によらずに均一にすることができる。
また、制御部50は、接触面積Aに対応した係数Cと基準振動強度Vbとの積から接触面積Aに対応した振動強度Vaを計算する。このように、接触面積Aと振動強度Vaとの関係を所定の数式で定めることにより、振動強度の設定テーブルが不要となり、振動強度Vaを容易に計算することができる。
また、制御部50は、基準振動強度Vbを任意に設定可能に構成されている。すなわち、駆動部40における基準の振動強度を入力装置1の使用状態に応じて適宜変更することができる。
(実施形態3の変形例)
上記実施形態の図12では、ステップS502で圧力Pの値が圧力閾値Ptよりも大きいYESの場合は押圧操作が行われたON状態にあるものと判定し、ステップS503およびS504を経た後にステップS505で駆動部40を振動させるといった制御部50の処理動作を示したが、この形態に限られない。
すなわち、上記実施形態の変形例として、図12に示したステップS502で圧力Pの値が圧力閾値Ptよりも小さいYESの場合は押圧操作がON状態からOFF状態に移行したものと判定し、かつステップS503およびS504を経た後にステップS505で駆動部40を振動させるといった処理動作を制御部50に行わせてもよい。
具体的に、ステップS502において、圧力Pの値が圧力閾値Ptよりも小さいYESの場合は、押圧操作がON状態からOFF状態に移行したものと判定して、ステップS503〜S505に進む。一方、圧力Pの値が圧力閾値Ptよりも大きいNOの場合は、操作パネル72に対する押圧操作がON状態からOFF状態に移行していないものと判定して、駆動部40を駆動させずに一連の処理動作を終了させる。
(実施形態4)
実施形態4では、入力装置1への入力に応じて、外部機器としての表示装置2に表示されるポインタ3を含む表示画面2aの表示例について説明する。
図15および図17に示すように、表示装置2は、表示画面2aと、表示画面2a上で移動可能に表示されるポインタ3とを有している。このポインタ3の移動距離および移動方向は、後述する動作値により定められている。
図1および図13に示すように、入力装置1は、タッチパッド4を備えている。タッチパッド4は、例えば静電容量方式のセンサ体として構成されており、実施形態1におけるタッチセンサ73およびタッチコントローラ74により構成される。
図14および図16に示すように、タッチパッド4は、その上面に形成された操作面4aを有している。なお、操作面4aは、実施形態1における操作面72aに対応する。この操作面4aに操作体Fが接触することにより、入力装置1に対してタッチ操作を行うことが可能となっている。そして、図15および図17に示すように、タッチ操作により表示装置2の表示画面2a上に表示されるポインタ3を適宜の位置に移動させることが可能となる。なお、操作体Fとしては、使用者の手指または柔軟性を有する操作棒などが挙げられる。
図13に示すように、入力装置1は、制御部50を備えている。制御部50は、表示装置2およびタッチパッド4の各々と電気的に接続されている。この制御部50には、後述する移動係数を決定するための設定テーブルおよび後述する図18の処理動作において前回決定した移動係数の情報などが記憶されている。
制御部50は、タッチパッド4および操作体Fの接触状態に係わる接触状態量を検出可能となっている。接触状態量は、例えば、制御部50により検出された、タッチパッド4と操作体Fとの接触面積A(図14および図16参照)として構成されている。なお、図14および図16では、接触面積Aを強調して示すために、接触面積Aに対してドットによるハッチングを付している。
また、制御部50は、タッチ操作により操作体Fがタッチパッド4の操作面4a上を移動したときの座標変化量を検出可能となっている。具体的に、制御部50は、時刻T1における操作体Fがタッチパッド4の操作面4aに接触したときの始点P11および時刻T2における操作体Fが操作面4aから離れたときの終点P12の各位置座標(図14および図16参照)を検出し、始点P11および終点P12の各位置座標から操作体Fの移動前後における座標変化量を算出する。
そして、制御部50は、表示装置2を動作させるための動作値を、接触面積Aの大きさ(接触状態量)および座標変化量に基づいて算出し、表示装置2に出力する。この動作値を算出するための具体的態様(図18参照)については後述する。なお、制御部50は、動作値だけでなく、タッチパッド4上の位置座標も出力するようにしてもよい。
また、この実施形態において、制御部50は、接触面積Aが減少するにつれて動作値を減少させるようにする。具体的に、図14に示すように、接触面積Aが比較的大きい場合には、制御部50により算出される動作値が増大する。その結果、図15に示すように、表示装置2の表示画面2a上に表示されるポインタ3の移動距離が増大する。一方、図16に示すように、接触面積Aが比較的小さい場合、つまり接触面積Aが例えば図14で示した接触面積Aよりも小さい場合には、制御部50により算出される動作値が減少する。その結果、図17に示すように、ポインタ3の移動距離が減少する。
次に、図18を参照しながら制御部50による一連の処理動作を説明する。
図18に示すように、最初のステップS601において、制御部50は、操作体Fがタッチパッド4の操作面4aに接触したか否か、すなわちタッチ操作が行われたか否かを検出する。タッチ操作が行われたYESの場合は、ステップS602に進む。一方、タッチ操作が行われていないNOの場合は、一連の処理動作を終了させる。
次に、ステップS602において、制御部50は、タッチ操作時における操作体Fおよびタッチパッド4の接触面積Aを検出する。その後、ステップS603に進む。
ステップS603において、制御部50は、動作値を算出するための移動係数を、ステップS602で検出した接触面積Aの大きさに基づいて予め記憶している設定テーブルから決定する。その後、ステップS604に進む。なお、設定テーブルは、使用者の体格や好み、手袋の有無などに応じて変更できる構成としてもよい。また、設定テーブルは、使用者の使用状況を学習しかつその学習した内容を自動的に更新する構成としてもよい。
ステップS604において、制御部50は、操作体Fがタッチパッド4の操作面4a上を移動しているか否かを検出する。操作体Fが移動しているYESの場合は、ステップS605に進む。一方、操作体Fが移動していないNOの場合は、一連の処理動作を終了させる。
ステップS605において、制御部50は、タッチ操作の始点P11および終点P12に対応する操作面4aの各位置座標を検出する。その後、ステップS606に進む。
ステップS606において、制御部50は、ステップS605で検出した始点P11および終点P12の各位置座標から操作体Fの移動前後における座標変化量を算出する。その後、ステップS607に進む。
ステップS607において、制御部50は、表示装置2のポインタ3を動作させるための動作値を、ステップS603で決定した移動係数とステップS606で検出した座標変化量との積により算出する。その後、ステップS608に進む。
ステップS608において、制御部50は、ステップS607で算出した動作値を表示装置2に出力する。これにより、表示装置2のポインタ3は、上記動作値に対応する移動距離および移動方向に従って表示装置2の表示画面2a上を移動する。
以上により、制御部50による一連の処理動作が終了する。
ここで、図18に示した処理動作は、制御部50が実行する図示しないメインルーチンによって繰り返し実行される。すなわち、制御部50は、動作値を、タッチパッド4および操作体Fの接触状態が継続している間、接触面積Aの増減に応じて変化させている。
〔実施形態4による効果〕
以上のように、制御部50は、接触状態量および座標変化量に基づいて外部装置を動作させるための動作値を算出する。より具体的に、第1実施形態に係る入力装置1において、制御部50は、接触面積Aの大きさ(接触状態量)および座標変化量に基づいて表示装置2(外部装置)を動作させるための動作値を算出する。そして、ポインタ3の移動距離は、制御部50から表示装置2に出力された動作値により定められている。このため、ポインタ3の移動距離を、接触面積Aの大きさを調整しながら直感的な入力操作(すなわちタッチ操作)のみで表示装置2の表示画面2aの大きさに応じて適宜変更できる。また、接触面積Aの大きさを調整することにより、表示画面2aの大きさにかかわらず一度のタッチ操作だけでポインタ3を目的の位置に移動させることが可能となる。すなわち、ポインタ3の継続的な移動がタッチパッド4の操作面4aに対するタッチ操作だけで完結する。これにより、従来技術のようなポインタ3を目的の位置まで移動させるために何回もタッチ操作をしたり、タッチ操作と異なる操作を行わなければならないという煩わしさが解消される。したがって、本実施形態4に係る入力装置1では、簡易な構成により外部装置の動作を直感的な入力操作だけで完結させることができ、操作フィーリングを均一化することができる。
また、制御部50は、接触面積Aが減少するにつれて動作値を減少させる。すなわち、ポインタ3の移動距離が接触面積Aの増減に対応して変化するようになっている。したがって、入力装置1では、直感的な入力操作でポインタ3の移動距離を調整することができる。
また、制御部50は、動作値を、タッチパッド4および操作体Fの接触状態が継続している間、接触面積Aの増減に応じて変化させる。すなわち、上記接触状態が継続中であっても、ポインタ3の移動距離が接触面積Aの増減に対応して変化する。したがって、入力装置1では、上記接触状態が継続している間でも直感的な入力操作でポインタ3の移動距離をリアルタイムに調整することができる。
(実施形態4の変形例1)
上記実施形態4として、制御部50により接触面積Aが減少するにつれて動作値を減少させるようにした形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、上記実施形態4の変形例1として、制御部50により接触面積Aが増加するにつれて動作値を減少させてもよい。この変形例1でも、ポインタ3の移動距離が接触面積Aの増減に対応して変化することから、直感的な入力操作でポインタ3の移動距離を調整することができる。
(実施形態4の変形例2)
また、上記実施形態4として、制御部50により、動作値を、タッチパッド4および操作体Fの接触状態が継続している間、接触面積Aの増減に応じて変化させるようにした形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、上記実施形態4の変形例2として、制御部50は、操作体Fが移動している場合において最初にタッチパッド4に接触したときの接触面積Aと座標変化量とに基づいて動作値を決定し、かつその決定後の動作値を操作体Fがタッチパッド4から離れるまで表示装置2に出力し続けてもよい。実施形態4の変形例2では、ポインタ3の移動距離を、操作体Fが最初にタッチパッド4に接触したときの接触面積Aに基づいて一定にすることができる。
(実施形態4の変形例3)
また、上記実施形態4では、使用者の1本の指だけで接触面積Aの大きさを変化させた場合を例示したが(図14および図16を参照)、このような例示に限られず、2本以上の指による接触面積A,A,…の合計値を変化させてもよい。このような変形例3であっても、上記実施形態4と同様の作用効果を奏し得る。
(実施形態5)
図19および図20は、実施形態5に係る入力装置1を示す。この実施形態5では、上記実施形態4と比較して、タッチパッド4を振動させるための構成が追加されている。このタッチパッド4を振動させる構成は、実施形態1〜3で説明した構成と同様である。なお、この実施形態5に係る入力装置1の他の構成は、上記実施形態4に係る入力装置1の構成と同様である。このため、以下の説明では、図13〜図18と同じ部分について同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施形態5に係る入力装置1は、実施形態1と同様に、制御部50と電気的に接続された駆動部40を備えている。駆動部40は、タッチパッド4を例えば水平振動させることによりタッチパッド4の操作面4aに接触している操作体Fに対して触覚フィードバックを付与するためのものである。具体的に、駆動部40は、例えば圧電体からなり、タッチパッド4と機械的に接続されている。
実施形態5の特徴として、制御部50は、駆動部40が駆動しているときに動作値が接触面積Aの増減により変動しないように動作値の変更を禁止する。具体的に、図20を参照しながら制御部50による一連の処理動作を説明する。なお、上記第1実施形態で示した図18と同様の処理動作については、その詳細な説明を省略する。
図20に示すように、最初のステップS601において、タッチ操作が行われたか否かを検出し、タッチ操作が行われたYESの場合は、ステップS701に進む。
ステップS701において、制御部50は、駆動部40が駆動しているか否かを検出する。駆動部40が駆動しているYESの場合は、ステップS702に進む。一方、駆動部40が駆動していないNOの場合は、ステップS602に進む。
ステップS702において、制御部50は、前回の処理動作で決定した移動係数を制御部50内の記憶領域から取得する。その後、ステップS604に進む。このステップS604以降の処理動作については、上記実施形態4で説明したとおりである。
〔実施形態5による効果)
以上のように、制御部50は、駆動部40が駆動しているときに動作値が接触面積Aの増減により変動しないように動作値の変更を禁止している。すなわち、第2実施形態に係る入力装置1では、駆動部40の駆動中に接触面積Aが増減しても、表示装置2におけるポインタ3の移動距離が変動しないようになっている。このため、指などの操作体Fに触覚フィードバックが付与されているときに、タッチパッド4の振動により使用者の意に反して接触面積Aが変化してもポインタ3の移動速度を一定に保つことが可能となる。したがって、実施形態5に係る入力装置1では、ポインタ3の移動操作を安定的に行うことができる。
(実施形態5の変形例1)
上記第2実施形態の変形例1として、制御部50は、動作値が駆動部40の駆動前となる第1停止期間および駆動部40の駆動終了後となる第2停止期間の双方で変動しないように動作値の変更を禁止してもよい。これにより、ポインタ3の移動操作をより一層安定的に行うことができる。
(実施形態5の変形例2)
また、駆動部40を駆動させる前の状態の方が駆動部40の駆動終了後よりも操作体Fに付与される触覚フィードバックが大きくなりやすいことに鑑み、第1停止期間を第2停止期間よりも短く設定してもよい。これにより、駆動部40の駆動前でもポインタ3の移動操作を安定的に行うことができる。
(実施形態5の変形例3)
さらに、制御部50は、動作値を駆動部40の駆動前に決定しかつその決定後の動作値を操作体Fがタッチパッド4から離れるまで表示装置2に出力し続けてもよい。これにより、駆動部40の駆動前に決定したポインタ3の移動速度が維持される。その結果、タッチ操作を開始してから終了するまで間、ポインタ3の移動操作を安定的に行うことができる。
(その他の実施形態)
以上の説明では、操作者の指により操作部70が押圧される場合を例に挙げたが、操作者の指の代わりに、タッチペンなどの操作部材により操作部70が押圧されてもよい。
また、以上の説明では、実施形態1による入力装置1が押圧操作に対して動作するように構成され、実施形態2による入力装置1が押圧解除操作に対して動作するように構成されている場合を例に挙げたが、入力装置1は、押圧操作および押圧解除操作の両方に対して動作するように構成されていてもよい。
また、以上の説明では、駆動信号Sを正弦波として記載したが、正弦波に限定されるものではなく、例えば、押圧操作時に機械的なスイッチを押したかのような触覚を操作者の指に与える振動波形であってもよい。
また、以上の説明では、駆動部40が駆動制御部51による制御に応答して操作部70を振動させるように構成されている場合を例に挙げたが、駆動部40は、駆動制御部51による制御に応答してその他の動作(例えば発光素子を発光させる動作)を行うように構成されていてもよい。
また、以上の説明では、入力装置1が車載機器を操作するために用いられる場合を例に挙げたが、これに限らず、入力装置1は、その他の装置(例えばゲーム機器)を操作するために用いられるものであってもよい。
上記実施形態3および4に係る入力装置1では、制御部50が、押圧荷重Nを接触面積Aで除することにより圧力Pを計算しかつ圧力Pと所定の圧力閾値Ptとを比較することにより押圧操作の有無を判定する形態を示したが、この形態に限られない。例えば、入力装置1として、接触面積Aを押圧荷重Nで除することにより圧力Pの逆数を計算しかつ圧力Pの逆数と圧力閾値Ptの逆数とを比較することにより押圧操作の有無を判定する形態としてもよい。要は、入力装置1として、制御部50が接触面積Aおよび押圧荷重Nに基づいて押圧操作の有無を判定可能な形態であればよい。
また、上記実施形態1〜3に係る入力装置1では、感圧センサ30を静電容量センサで構成した形態を示したが、この形態に限られない。例えば、感圧センサ30を、光学センサ、圧電センサ、または導電ゴムセンサなどで構成してもよい。あるいは、感圧センサ30を押圧スイッチで構成してもよい。これにより、感圧センサ30を安価にできる。さらに、感圧センサ30を押圧スイッチで構成した場合、感圧センサ30にメタルドームを内蔵してもよい。これにより、感圧センサ30の操作感を得ることが可能となる。
また、上記実施形態1〜5に係る入力装置1として、タッチセンサ73の操作面72aに図示しない表示部を配設した形態としてもよい。
また、上記実施形態1〜3、5では、各弾性部材82がゴム製の部材からなる形態を示したが、この形態に限られない。例えば、各弾性部材82がバネ材により構成されていてもよい。
上記実施形態1〜5では、入力装置1を自動車に適用した形態(図1参照)を示したが、この形態に限られない。例えば、入力装置1を、表示装置が組み込まれた種々の機器(例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、携帯型ゲーム機、コピー機、券売機、現金自動預け払い機など)に適用してもよい。
また、上記実施形態1〜5では、入力装置1を自動車における車室内のセンターコンソールに配設した形態(図1)を示したが、この形態に限られず、車室内における適宜の位置に配設してもよい。例えば、入力装置1をステアリングホイールのスポークに配設してもよい。
また、上記実施形態4、5では、接触状態量がタッチパッド4と操作体Fとの接触面積Aの大きさから構成される形態を示したが、この形態に限られない。例えば、接触状態量を、指などの操作体Fがタッチパッド4に接触しているときの接触点の数量(例えば指の本数)としてもよい。この場合、制御部50は、上記接触点の数量を検出しかつ上記接触点の数量に基づいて動作値を算出すればよい。これにより、ポインタ3の移動距離を、接触面積Aの大小にかかわらず、例えばタッチパッド4の操作面4aに接触している指の本数で容易に変更することができる。
また、以上の実施形態および変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。例えば、実施形態1〜3を組み合わせて、入力装置1が、感圧センサ30により検知されたタッチセンサ73への押圧荷重の変化速度に応じて圧力閾値を変更する構成としてもよい。また、例えば、実施形態1〜3、5を組み合わせて、入力装置1が、感圧センサ30により検知されたタッチパッド4への押圧荷重の変化速度に応じて圧力閾値を変更するとともに、外部装置(表示装置2)を動作させるための動作値を、接触状態量および座標変化量に基づいて算出する構成としてもよい。さらに、入力装置1が、実施形態1〜5のいずれか1つのみを備える構成でもよい。また、入力装置1が、実施形態1〜5の複数を独立した構成として備えてもよい。すなわち、例えば実施形態1〜3のタッチセンサ73と、実施形態4、5のタッチパッド4とを独立した構成として備える入力装置1としてもよい。以上の実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、本開示、本開示の適用物、あるいは本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、この開示は、入力装置として有用である。
1 入力装置
2 表示装置
2a 表示画面
4 タッチパッド
20 本体部
30 感圧センサ
40 駆動部
50 制御部
51 駆動制御部
52 検出制御部
60 筐体
60a 開口部
61 メイン基板
62 筒状部
63 上カバー部
64 下カバー部
70 操作部
71 可動部
72 操作パネル
72a 操作面
73 タッチセンサ
74 タッチコントローラ
75 押圧部
80 支持機構
81 ダンパ
82 弾性部材
90 ストッパ

Claims (29)

  1. 押圧荷重が作用する操作部を有する本体部と、
    前記操作部に作用する押圧荷重を検知する感圧センサと、
    予め定められた動作を行う駆動部と、
    前記感圧センサにより検知された押圧荷重が予め定められた荷重閾値に到達すると前記駆動部を起動させる駆動制御部、および、前記感圧センサにより検知された押圧荷重の変化速度に応じて前記荷重閾値を変更する検出制御部を有する制御部、を備える、入力装置。
  2. 請求項1に記載の入力装置おいて、
    前記駆動部は、前記駆動制御部による制御に応答して前記操作部を振動させる、入力装置。
  3. 請求項2に記載の入力装置おいて、
    前記荷重閾値は、前記操作部に作用する押圧荷重が次第に増加する押圧操作に対して定められた押圧荷重閾値に該当し、
    前記駆動制御部は、前記押圧操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重が次第に増加して前記押圧荷重閾値に到達すると前記駆動部を起動させ、
    前記検出制御部は、前記押圧操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重の変化速度である押圧速度に応じて前記押圧荷重閾値を変更する、入力装置。
  4. 請求項3に記載の入力装置おいて、
    前記検出制御部は、前記押圧操作において、前記押圧速度が予め定められた押圧速度閾値を上回らない場合に前記押圧荷重閾値を第1押圧荷重閾値に設定し、該押圧速度が該押圧速度閾値を上回る場合に該押圧荷重閾値を該第1押圧荷重閾値よりも低い第2押圧荷重閾値に設定する、入力装置。
  5. 請求項4に記載の入力装置おいて、
    前記押圧速度閾値は、操作者により実施された複数回の押圧操作における押圧速度に基づいて設定されている、入力装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の入力装置おいて、
    前記駆動制御部は、前記駆動部による前記操作部の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも1つが前記押圧速度に応じて変更されるように前記駆動部を制御する、入力装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の入力装置おいて、
    前記操作部は、前記押圧荷重の増加に応じて押圧方向に移動するように構成され、
    前記本体部は、前記操作部と接触することで該操作部の押圧方向の移動を規制するストッパを有し、
    前記駆動制御部は、前記押圧操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重が予め定められた最大荷重に到達すると、前記駆動部による前記操作部の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも振幅が変更されるように前記駆動部を制御し、
    前記最大荷重は、前記押圧操作において操作部とストッパとが接触しているときの押圧荷重よりも大きい荷重に設定されている、入力装置。
  8. 請求項3〜7のいずれか1項に記載の入力装置おいて、
    前記検出制御部は、前記押圧操作が複数回連続して行われる場合に、2回目以降の押圧操作における前記押圧荷重閾値が1回目の押圧操作における前記押圧荷重閾値よりも低くなるように該2回目以降における押圧荷重閾値を設定する、入力装置。
  9. 請求項2に記載の入力装置おいて、
    前記荷重閾値は、前記操作部に作用する押圧荷重が次第に減少する押圧解除操作に対して定められた押圧解除荷重閾値に該当し、
    前記駆動制御部は、前記押圧解除操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重が次第に減少して前記押圧解除荷重閾値に到達すると前記駆動部を起動させ、
    前記検出制御部は、前記押圧解除操作において前記感圧センサにより検知された押圧荷重の変化速度である押圧解除速度に応じて前記押圧解除荷重閾値を変更する、入力装置。
  10. 請求項9に記載の入力装置おいて、
    前記検出制御部は、前記押圧解除操作において、前記押圧解除速度が予め定められた押圧解除速度閾値を上回らない場合に前記押圧解除荷重閾値を第1押圧解除荷重閾値に設定し、該押圧解除速度が該押圧解除速度閾値を上回る場合に該押圧解除荷重閾値を該第1押圧解除荷重閾値よりも高い第2押圧解除荷重閾値に設定する、入力装置。
  11. 請求項10に記載の入力装置おいて、
    前記押圧解除速度閾値は、操作者により実施された複数回の押圧解除操作における押圧解除速度に基づいて設定されている、入力装置。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の入力装置おいて、
    前記駆動制御部は、前記駆動部による前記操作部の振動の、振幅、周波数および期間のうち少なくとも1つが前記押圧解除速度に応じて変更されるように前記駆動部を制御する、入力装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の入力装置おいて、
    前記入力装置は、さらに、少なくとも操作体との接触面積を検知可能な静電容量方式のタッチセンサを備え、
    前記制御部は、
    前記感圧センサから出力された前記押圧荷重を、前記タッチセンサから出力された前記接触面積で除することにより前記タッチセンサに加わる圧力を計算し、
    前記圧力と所定の圧力閾値とを比較することにより前記タッチセンサに対する、押圧操作の有無を含む押圧状態を判定し、
    判定した前記押圧状態に応じた触覚フィードバックを前記操作体に付与する、入力装置。
  14. 請求項13に記載の入力装置において、
    前記駆動部は、前記タッチセンサを振動させることにより前記操作体に対し前記触覚フィードバックを発生させ、
    前記制御部は、前記接触面積に基づいて前記駆動部の振動強度を計算する、入力装置。
  15. 請求項14に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記振動強度を、前記接触面積が増加するに伴い前記振動強度が増加するように計算する、入力装置。
  16. 請求項14に記載の入力装置において、
    前記制御部は、
    前記駆動部における基準の振動強度となる基準振動強度、および、異なる複数の大きさの接触面積にそれぞれ対応した複数の係数を記憶している記憶部を有し、
    前記複数の係数のうち、前記タッチセンサから出力された前記接触面積に対応する前記係数と前記基準振動強度との積から前記接触面積に対応する前記振動強度を計算する、入力装置。
  17. 請求項16に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記基準振動強度を任意に設定可能に構成されている、入力装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の入力装置において、
    前記入力装置は、さらに、操作面を有しており、前記操作面と操作体との接触によりタッチ操作を行うことが可能なタッチパッドを備え、
    前記制御部は、
    前記タッチパッドおよび前記操作体の接触状態に係わる接触状態量と、前記タッチ操作により前記操作体が前記タッチパッドの前記操作面上を移動したときの座標変化量とを前記タッチパッドからの検出値に基づいて取得し、
    前記入力装置と電気的に接続される外部装置を動作させるための動作値を、前記接触状態量および前記座標変化量に基づいて算出し、
    前記接触状態量は、前記タッチパッドと前記操作体との接触面積の大きさ、または、前記操作体が前記タッチパッドに接触しているときの接触点の数量を示す、入力装置。
  19. 請求項18に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記接触面積が増加するにつれて前記動作値を減少させる、入力装置。
  20. 請求項18に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記接触面積が減少するにつれて前記動作値を減少させる、入力装置。
  21. 請求項18に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記動作値を、前記タッチパッドおよび前記操作体の接触状態が継続している間、前記接触面積の増減に応じて変化させる、入力装置。
  22. 請求項18に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記操作体が移動している場合において最初に前記タッチパッドに接触したときの前記接触面積と前記座標変化量とに基づいて前記動作値を決定し、決定後の前記動作値を前記操作体が前記タッチパッドから離れるまで前記外部装置に出力し続ける、入力装置。
  23. 請求項18に記載の入力装置において、
    前記駆動部は、前記制御部と電気的に接続され、かつ前記タッチパッドと機械的に接続された状態で前記タッチパッドを振動させ、
    前記制御部は、前記駆動部が駆動しているときに前記動作値が前記接触面積の増減により変動しないように前記動作値の変更を禁止する、入力装置。
  24. 請求項23に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記動作値が前記駆動部の駆動前となる第1停止期間および前記駆動部の駆動終了後となる第2停止期間の双方で変動しないように前記動作値の変更を禁止する、入力装置。
  25. 請求項24に記載の入力装置において、
    前記第1停止期間は前記第2停止期間よりも短い、入力装置。
  26. 請求項23に記載の入力装置において、
    前記制御部は、前記動作値を前記駆動部の駆動前に決定し、決定後の前記動作値を前記操作体が前記タッチパッドから離れるまで前記外部装置に出力し続ける、入力装置。
  27. 請求項18〜26のいずれか1項に記載の入力装置において、
    前記外部装置は、移動可能なポインタを含む表示画面を表示する表示装置からなり、
    前記ポインタの前記表示画面上における移動距離は、前記動作値により定められており、
    前記制御部は、前記動作値を前記表示装置に出力する、入力装置。
  28. 少なくとも操作体との接触面積を検知可能な静電容量方式のタッチセンサと、
    前記タッチセンサと機械的に接続され、前記タッチセンサに加わる押圧荷重を検出する感圧センサと、
    前記タッチセンサおよび前記感圧センサの各々と電気的に接続される制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記感圧センサから出力された前記押圧荷重を、前記タッチセンサから出力された前記接触面積で除することにより前記タッチセンサに加わる圧力を計算し、
    前記圧力と所定の圧力閾値とを比較することにより前記タッチセンサに対する、押圧操作の有無を含む押圧状態を判定し、
    判定した前記押圧状態に応じた触覚フィードバックを前記操作体に付与する、入力装置。
  29. 外部装置と電気的に接続された入力装置であって、
    操作面を有しており、前記操作面と操作体との接触によりタッチ操作を行うことが可能なタッチパッドと、
    前記タッチパッドと電気的に接続される制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記タッチパッドおよび前記操作体の接触状態に係わる接触状態量と、前記タッチ操作により前記操作体が前記タッチパッドの前記操作面上を移動したときの座標変化量とを前記タッチパッドからの検出値に基づいて取得し、
    前記外部装置を動作させるための動作値を、前記接触状態量および前記座標変化量に基づいて算出し、
    前記接触状態量は、前記タッチパッドと前記操作体との接触面積の大きさ、または、前記操作体が前記タッチパッドに接触しているときの接触点の数量を示す、入力装置。
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