JP2019142658A - ウインチ装置及びこれを備えたクレーン - Google Patents

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Kenichi Terauchi
謙一 寺内
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Abstract

【課題】ウインチドラムの巻胴に巻き取られたロープ間に生じた隙間をロープの巻き取り中の適切なタイミングで小さくすることができるウインチ装置及びこれを備えたクレーンを提供する。【解決手段】ウインチ装置10では、動作制御部92は、巻胴21へのロープRの巻き取りを開始するときには流体給排機構7が圧力逃がし状態となり、巻き取り時における巻き量が加圧切換巻き量に達したと巻き量判定部91が判定した場合に流体給排機構7が前記圧力逃がし状態から加圧状態に切り換わるように流体給排機構7を制御する。【選択図】図9

Description

本発明は、クレーン等に使用されるロープ巻き取り用のウインチドラムを備えたウインチ装置に関する。
従来、クレーン等に使用されるロープ巻き取り用のウインチドラムが知られている。このウインチドラムは、ロープ(ワイヤロープ)が多層に巻き取られる巻胴と、この巻胴における幅方向の両端部にそれぞれ設けられた一対のフランジとを備える。このウインチドラムでは、ロープは、第1層の第1列から最終列まで巻胴の外周面に順次巻き取られ、第2層以上のロープは、その下層のロープの上に順次巻き取られる。このウインチドラムでは、各層に巻き取られるロープの列数は予め設定されている。
ところで、ロープの径は、公差を有しているので、公差の範囲内でばらつくことがある。また、鋳造によって作製されることが多いウインチドラムは寸法精度が高いとは言えないため、ウインチドラムにおける一対のフランジ間の距離は比較的大きなばらつきを有している。上記のようなばらつきに起因して、ウインチドラムに巻き取られたロープ間に隙間が形成されると、その層の上に巻き取られるロープがその下層に形成された前記隙間に落ち込んでロープが乱巻きの状態となる。
特許文献1は、巻胴の幅を、所定の幅よりも適宜寸法だけ大きく形成し、少なくともどちらか一方のフランジには取付穴を設けて、そのフランジの内壁面に、平板状のアジャスタを前記取付穴を介して着脱可能に取付けられるようにすると共に、該アジャスタの板厚を変えることによって前記巻胴の幅を変更できるように構成したワイヤロープ巻取ドラムを開示している。特許文献1には、当該ワイヤロープ巻取ドラムによればワイヤロープの径が変化しても乱巻きを生じることなく整列して多層巻きを行えると記載されている。
実開昭58−67890号公報
しかし、特許文献1のワイヤロープ巻取ドラムでは、ロープの巻き取り前にアジャスタを予めフランジに取り付けておく必要があり、ロープの巻き取り中にはアジャスタの交換をすることはできない。その一方で、ロープの径は、クレーンから吊り下げられる吊り荷の質量によっても変化するため、アジャスタをフランジに取り付けていても、実際にドラムにロープを巻き取った際にはロープ間に隙間が生じることもある。このような場合、特許文献1のワイヤロープ巻取ドラムでは、ロープの巻き取り中にロープ間の前記隙間を小さくするような調整はできない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ウインチドラムの巻胴に巻き取られたロープ間に生じた隙間をロープの巻き取り中の適切なタイミングで小さくすることができるウインチ装置及びこれを備えたクレーンを提供することを目的とする。
(1)本発明は、ロープが複数層に巻き取られる巻胴の幅方向の両端部に一対のフランジが設けられたウインチドラムを備えるウインチ装置である。前記ウインチ装置は、前記巻胴を含むドラム本体と、押圧部材と、流体給排機構と、検出装置と、巻き量判定部と、前記流体給排機構の動作を制御する動作制御部と、を備える。前記押圧部材は、前記複数層のうちの少なくとも一つの被押圧層の前記ロープに対して前記幅方向外側において前記幅方向に対向する押圧面と、前記押圧面よりも前記幅方向外側に位置して前記幅方向外側を向く受圧面とを有し、前記ドラム本体に対して前記幅方向に変位可能に構成されている。前記流体給排機構は、前記受圧面を含む前記押圧部材の部材壁面と前記ドラム本体のドラム壁面とによって囲まれる流体圧室に流体を供給することにより、前記受圧面に作用する前記幅方向内側への流体圧を増大させて前記押圧面が前記ロープに対して前記幅方向内側への押圧力を加える加圧状態と、前記流体圧室から前記流体が排出されることを許容することにより、前記流体圧を減少させて前記受圧面が前記幅方向外側に変位することを許容する圧力逃がし状態とに切り換え可能に構成されている。前記検出装置は、前記巻胴に巻き取られる前記ロープの巻き量に関する情報を検出可能である。前記巻き量判定部は、前記巻胴に前記ロープが巻き取られる巻き取り時における前記巻き量が予め設定された加圧切換巻き量に達したか否かを前記検出装置から出力される検出信号に基づいて判定する。前記加圧切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層における巻き量である。前記動作制御部は、前記巻胴への前記ロープの巻き取りを開始するときには前記流体給排機構が前記圧力逃がし状態となり、前記巻き取り時における前記巻き量が前記加圧切換巻き量に達したと前記巻き量判定部が判定した場合に前記流体給排機構が前記圧力逃がし状態から前記加圧状態に切り換わるように前記流体給排機構を制御する。
本発明のウインチ装置では、巻胴へのロープの巻き取り中に動作制御部が流体給排機構を制御して流体給排機構が圧力逃がし状態から加圧状態に切り換わることにより、前記被押圧層におけるロープ間に生じた隙間をロープの巻き取り中の適切なタイミングで小さくすることができる。具体的には以下の通りである。
巻胴へのロープの巻き取り開始から前記被押圧層において第1列から最終列までロープの巻き取りが終了するときまでの第1段階においては、流体給排機構を圧力逃がし状態とすることにより、押圧部材がロープの巻き取りの邪魔になるのを抑制してロープの巻き取りが円滑に行われる。この第1段階において、仮に、押圧部材がドラム本体に対して幅方向内側に変位した位置であって巻き取り中のロープと接触する位置にあったとしても、流体給排機構が圧力逃がし状態にあるので、押圧部材の押圧面がロープから受ける幅方向外側への力によって押圧部材がドラム本体に対して幅方向外側へ変位し、これに伴って押圧部材の受圧面が幅方向外側に変位して流体圧室から流体が排出される。すなわち、第1段階においては、押圧部材がドラム本体に対して幅方向外側に変位することが許容されているので、押圧部材がロープの巻き取りの邪魔になるのが抑制されてロープの巻き取りが円滑に行われる。
その一方で、巻胴へのロープの巻き量が予め設定された加圧切換巻き量に達したとき、すなわち少なくとも前記被押圧層における最終列までのロープの巻き取りが終了する第1段階の後の第2段階における適切な時期に、流体給排機構が圧力逃がし状態から加圧状態に切り換えられることにより、被押圧層においてロープ間に隙間が生じていたとしても、そのロープ間の隙間を、押圧面によって加えられる幅方向内側への押圧力によって小さくすることができる。
以上のように本発明によれば、被押圧層におけるロープ間に生じた隙間をロープの巻き取り中の適切なタイミングで小さくすることができる。
(2)前記ウインチ装置において、前記巻き量判定部は、前記巻胴から前記ロープが繰り出される繰り出し時における前記巻き量が予め設定された逃がし切換巻き量に達したか否かを前記検出装置から出力される検出信号に基づいて判定するように構成され、前記逃がし切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層における巻き量であり、前記動作制御部は、前記繰り出し時における前記巻き量が前記逃がし切換巻き量に達したと前記巻き量判定部が判定した場合に前記流体給排機構が前記加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換わるように前記流体給排機構を制御するのが好ましい。
この態様では、被押圧層のロープが巻胴から繰り出される前に流体給排機構が加圧状態から圧力逃がし状態に切り換えられるので、被押圧層のロープに対する押圧部材の押圧面による押圧力を減少させた状態で被押圧層のロープを円滑に繰り出すことができる。
(3)前記ウインチ装置において、前記流体給排機構が前記加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換わると前記押圧部材が前記ドラム本体に対して前記幅方向外側に変位するように前記押圧部材を前記幅方向外側に付勢する付勢部材をさらに備えているのが好ましい。
この態様では、上述したように押圧部材の押圧面がロープから受ける幅方向外側へ力がなくても、流体給排機構が加圧状態から圧力逃がし状態に切り換わったときに付勢部材の付勢力によって自動的に押圧部材がドラム本体に対して幅方向外側に変位する。これにより、ロープの巻き取り時や繰り出し時に押圧部材がロープに接触するのを効果的に抑制することができる。
(4)前記ウインチ装置において、前記動作制御部は、前記巻胴への前記ロープの巻き取り動作の停止後においても前記加圧状態が維持されるように前記流体給排機構を制御するのが好ましい。
この態様では、巻き取り動作の停止後にもロープ間の隙間が大きくなるのを抑制することができるので、巻き取り動作の停止後に下層に隙間が形成されてその隙間に上層のロープが落ち込むという問題が生じるのを抑制できる。
(5)前記ウインチ装置において、次のような具体的な態様を例示することができる。すなわち、この具体的態様では、前記ドラム本体は、前記一対のフランジを含み、前記一対のフランジの一方は、内側面と、第1の内壁面と、第2の内壁面と、規制面と、を有する。前記内側面は、前記巻胴に巻き取られた前記ロープに対して前記幅方向に対向する。前記第1の内壁面は、前記内側面に設けられた開口の周囲から前記幅方向外側に向かって当該フランジの内部に形成されている。前記第2の内壁面は、前記第1の内壁面よりも前記幅方向に直交する方向の内寸が大きく、前記第1の内壁面よりも前記幅方向外側に位置し、前記幅方向外側に向かって当該フランジの内部に形成されている。前記規制面は、前記第1の内壁面と前記第2の内壁面とをつなぐとともに前記幅方向外側に向いている。前記押圧部材は、閉塞部と、プランジャー部と、を有する。前記閉塞部は、前記第2の内壁面によって囲まれる収容空間に収容されている。前記閉塞部は、前記受圧面と、当該受圧面とは前記幅方向の反対側に位置するとともに前記幅方向内側に向いて前記規制面に対して前記幅方向に対向する被規制面とを含む。前記閉塞部は、前記受圧面と、前記第2の内壁面のうち前記受圧面よりも前記幅方向外側の部分と、前記受圧面に対して前記幅方向外側に位置して前記幅方向に対向する対向面とによって囲まれる前記流体圧室を密閉状態に維持する。前記プランジャー部は、前記閉塞部の前記被規制面から幅方向内側に突出し、少なくとも一部分が前記第1の内壁面によって囲まれる収容空間に収容され、前記幅方向内側の端面が前記押圧面を構成する。前記押圧部材は、退避位置と、前進位置との間で前記幅方向に変位可能に構成されている。前記退避位置は、前記内側面に対する前記押圧面の前記幅方向の位置が前記内側面と同じ又は前記内側面よりも前記幅方向外側にあるような位置である。前記前進位置は、前記内側面に対する前記押圧面の前記幅方向の位置が前記内側面よりも前記幅方向内側にあるような位置である。
この態様では、前記流体給排機構が前記圧力逃がし状態にあるときには押圧部材が前記退避位置に退避することが許容され、前記流体給排機構が前記加圧状態にあるときには受圧面に作用する流体圧が増大して押圧面がロープに対して幅方向内側への押圧力を加え、ロープが幅方向内側に移動するのに伴って押圧部材が前記前進位置に向かって変位する。押圧部材が退避位置と前進位置との間で変位する際には流体圧室の密閉状態が閉塞部によって維持される。また、押圧部材が退避位置にあるときには、内側面に対する押圧面の幅方向の位置が内側面と同じ又は内側面よりも幅方向外側にあるので、ロープの巻き取り時や繰り出し時に押圧部材がロープに接触するのを防止することができる。また、押圧部材が幅方向内側へ変位可能な範囲は、押圧部材の被規制面に幅方向に対向するフランジの規制面によって規定される。
(6)前記ウインチ装置において、前記流体給排機構は、前記流体圧室に前記流体としての作動油を供給する油圧ポンプと、前記油圧ポンプと前記流体圧室との間に介在し、前記流体圧室に対する前記作動油の給排を制御する制御弁と、を有し、前記制御弁は、前記油圧ポンプから吐出される前記作動油を前記流体圧室に供給することを許容する加圧位置と、前記流体圧室から前記作動油が排出されることを許容する圧力逃がし位置とを有し、前記動作制御部は、前記制御弁の動作を制御するように構成されているのが好ましい。
この態様では、制御弁は、加圧位置から圧力逃がし位置に切り換わることにより、前記流体給排機構を加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換えることができ、その一方で、圧力逃がし位置から加圧位置に切り換わることにより、前記流体給排機構を前記圧力逃がし状態から加圧状態に切り換えることができる。また、この態様では、非圧縮性流体である作動油の給排により、制御弁の加圧位置と圧力逃がし位置との安定した切り換えが行われる。
(7)前記ウインチ装置において、前記制御弁は、前記油圧ポンプと前記流体圧室との間の流路を遮断することにより前記流体圧室における流体圧を保持する圧力保持位置をさらに有しているのが好ましい。
非圧縮性流体である作動油が用いられる場合には、制御弁が圧力保持位置にあるときには、油圧ポンプと流体圧室との間の流路が遮断されて流体圧室における流体圧がほぼ一定に保持されるので、ドラム本体に対する押圧部材の位置をほぼ一定に保つことができる。
(8)前記ウインチ装置において、前記巻胴は、前記ロープが巻き取られるロープ巻取面を有し、前記ロープ巻取面は、前記ロープ巻取面に巻き取られる第1層の前記ロープを案内する案内溝を有し、前記被押圧層は第2層以上の層のうちの少なくとも一つであるのが好ましい。
この態様のようにロープ巻取面に案内溝を有するウインチドラムでは、第1層のロープは案内溝に入り込むことにより第1列から最終列まで整然と巻き取られる。したがって、このタイプのウインチドラムでは、第1層においては、押圧部材による押圧力を加えなくても、ロープは整然と巻き取られる。むしろ、第1層のロープに対応する位置において、押圧部材による押圧力を加えてしまうと、案内溝を設けた利点が損なわれる可能性がある。したがって、このタイプのウインチドラムでは、ロープ間に大きな隙間が生じる可能性があるのは第2層以上の層のみである。したがって、この態様では、前記被押圧層は第2層以上の層のうちの少なくとも一つであり、それに伴って、前記加圧切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層、すなわち第3層以上の何れかの層における巻き量に設定される。同様に、前記逃がし切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層、すなわち第3層以上の何れかの層における巻き量に設定される。
(9)本発明のクレーンは、下部走行体と、この下部走行体の上に旋回可能に配置される上部旋回体とを備え、前記上部旋回体には、上記のウインチ装置が搭載されている。
本発明のクレーンでは、前記ウインチ装置における巻胴へのロープの巻き取り中に動作制御部が流体給排機構を制御して流体給排機構が圧力逃がし状態から加圧状態に切り換わることにより、巻胴に巻き取られたロープ間に生じた隙間をロープの巻き取り中の適切なタイミングで小さくすることができる。
本発明によれば、巻胴へのロープの巻き取り中に動作制御部が流体給排機構を制御して流体給排機構が圧力逃がし状態から加圧状態に切り換わることにより、巻胴に巻き取られたロープ間に生じた隙間をロープの巻き取り中の適切なタイミングで小さくすることができる。
本発明の実施形態に係るクレーンを示す側面図である。 本発明の実施形態に係るウインチ装置におけるウインチドラムの概略を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るウインチ装置を示す断面図、及び当該ウインチ装置が備える油圧回路を示す図である。 図3の一部を拡大した断面図である。 第1実施形態に係るウインチ装置のウインチドラムを回転軸の軸方向から見た図であって、図3のV−V線における断面図である。 第1実施形態に係るウインチ装置のウインチドラムを回転軸の軸方向から見た図であって、図3のVI−VI線における断面図である。 第1実施形態に係るウインチ装置の巻胴の外周面に設けられた案内溝の配置を説明するためのウインチ装置の展開図である。 第1実施形態に係るウインチ装置の機能的構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るウインチ装置の制御例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るウインチ装置の制御例を示すフローチャートである。 前記油圧回路の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るウインチ装置を示す断面図である。 第2実施形態に係るウインチ装置を回転軸の軸方向から見た図であって、図12のXIII−XIII線における断面図である。 本発明の第3実施形態に係るウインチ装置のウインチドラムの一部を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るウインチ装置のウインチドラムの一部を示す断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[クレーン]
図1は、本発明の実施形態に係るクレーン100の概略を示す側面図である。図1に示すように、クレーン100は、自走可能な下部走行体101と、下部走行体101上に配置された上部旋回体102とを備える。
上部旋回体102は、下部走行体101上に縦軸回りに旋回可能となるように搭載された旋回フレーム103と、旋回フレーム103の前部に起伏可能となるように取り付けられたブーム104と、ブーム104の先端からロープR(ワイヤロープ)を介して吊り下げられたフック105と、ウインチ装置10とを備える。
ウインチ装置10は、フック105に繋がるロープRの巻き取り又は繰り出しを行うことにより、フック105に吊作業のための昇降動作を行わせる装置である。ウインチ装置10は、ウインチドラム1と、油圧モータ、減速機などの図略の駆動源とを備えている。ウインチドラム1の配置位置は、例えば、旋回フレーム103におけるブーム104の取り付け部位の後方である。
図2は、本発明の実施形態に係るウインチドラム1の概略を示す斜視図である。図2に示すように、ウインチドラム1は、ロープRの巻き取り又は繰り出しのために、前記駆動源によって回転軸Kの回りに回転する。ウインチドラム1は、クレーン100の車幅方向と回転軸Kとが一致するように、旋回フレーム103に支持されている。
ロープRは、ウインチドラム1から引き出されてブーム104の先端を経由し、そのブーム104の先端から垂下されてフック105を吊り下げている。フック105には吊り荷106が吊り下げられる。ウインチドラム1は、回転軸K回りの一方の回転方向である巻取回転方向D1に回転することにより、ロープRを巻き取り、それによってフック105を上昇させる。また、ウインチドラム1は、巻取回転方向D1の反対方向D2(繰り出し回転方向D2)に回転することにより、ロープRを繰り出し、それによってフック105を降下させる。
以下、本発明の第1〜第4実施形態に係るウインチ装置10について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図3は、本発明の第1実施形態に係るウインチ装置10を示す断面図、及びウインチ装置10が備える油圧回路を示す図である。図4は、図3の一部を拡大した断面図である。図5は、第1実施形態に係るウインチ装置10のウインチドラム1を回転軸Kの軸方向から見た図であって、図3のV−V線における断面図である。図6は、第1実施形態に係るウインチ装置10のウインチドラム1を回転軸Kの軸方向から見た図であって、図3のVI−VI線における断面図である。なお、図6においては、ロープRの図示を省略している。
図3に示すように、ウインチ装置10は、ウインチドラム1と、流体給排機構7と、検出装置8と、コントローラ9とを備える。ウインチドラム1は、ドラム本体2と、押圧部材6とを備える。ドラム本体2は、巻胴21と、一対のフランジ(第1フランジ22及び第2フランジ23)と、一対の側板26,26と、一対のシャフト27A,27Bとを備える。
巻胴21は、回転軸Kを中心とする円筒形状を有する部分であり、ロープRが複数層に巻き取られるロープ巻取面211を有する。すなわち、ロープ巻取面211は、巻胴21の外周面によって構成されている。
一対の側板26,26は、巻胴21における幅方向Wの一端部と他端部に設けられている。各側板26は、巻胴21における幅方向Wの開口の一部又は全部を塞ぐように設けられている。
一対のシャフト27A,27B は、回転軸K上に設けられている。一方のシャフト27Aは、巻胴21の前記一端部側の側板26に設けられており、他方のシャフト27Bは、巻胴21の前記他端部側の側板26に設けられている。図4に示すように、一方のシャフト27Aは、支持部材121,122によって複数の軸受123,124を介して回転自在に支持されている。支持部材121,122は、例えばクレーン100の上部旋回体102に支持されている。シャフト27Bは、図略の支持部材によって軸受を介して回転自在に支持されている。
図3〜図5に示すように、第1フランジ22は、巻胴21における幅方向W(ウインチドラム1の回転軸Kの軸方向)の一端部に設けられ、巻胴21の前記一端部から径方向外側に環状に突出する部分である。第1フランジ22は、巻胴21に巻き取られた複数層のロープRが幅方向Wに対向する内側面24と、この内側面24とは幅方向Wの反対側にある外側面25とを有する。第2フランジ23は、巻胴21における幅方向Wの他端部に設けられ、巻胴21の前記他端部から径方向外側に環状に突出する部分である。図3に示すように、他方のフランジ23は、複数層のロープRが幅方向Wに対向する内側面24と、この内側面24とは幅方向Wの反対側にある外側面25とを有する。本実施形態では、巻胴21及び一対のフランジ22,23は、例えば鋳造などの製法を用いて一体的に成形されている。
図4及び図6に示すように、第1フランジ22の内側面24には、開口30が設けられている。第1フランジ22は、第1の内壁面31と、第2の内壁面32と、第3の内壁面33と、規制面34とを有する。第1の内壁面31、第2の内壁面32及び第3の内壁面33は、幅方向Wにこの順に並んでおり、第1フランジ22を幅方向Wに貫通する貫通孔を構成している。
第1の内壁面31は、内側面24に設けられた前記開口30の周囲から幅方向外側W2に向かって第1フランジ22の内部に形成されている。第1実施形態では、第1の内壁面31における幅方向W(回転軸Kの軸方向)に直交する断面の形状は円形である。
第2の内壁面32は、第1の内壁面31よりも幅方向外側W2に位置している。第2の内壁面32は、第1の内壁面31よりも幅方向Wに直交する方向の内寸(内径)が大きい。第2の内壁面32は、幅方向外側W2に向かって第1フランジ22の内部に形成されている。第1実施形態では、第2の内壁面32における幅方向W(回転軸Kの軸方向)に直交する断面の形状は円形である。
第3の内壁面33は、第2の内壁面32よりも幅方向外側W2に位置している。第3の内壁面33は、第2の内壁面32よりも幅方向Wに直交する方向の内寸(内径)が大きい。第3の内壁面33は、幅方向外側W2に向かって第1フランジ22の内部に形成されており、第1フランジ22の外側面25において開口している。第1実施形態では、第3の内壁面33における幅方向W(回転軸Kの軸方向)に直交する断面の形状は円形である。第3の内壁面33の内周面には雌ねじが形成されている。
規制面34は、第1の内壁面31と第2の内壁面32とをつなぐ面であり、幅方向外側W2に向いている。規制面34は、幅方向Wに見たときに円環形状を有する平面である。
押圧部材6は、閉塞部6Aと、プランジャー部6Bとを有する。
閉塞部6Aは、第2の内壁面32によって囲まれる収容空間に収容されている。当該収容空間は、略円柱形状を有する。閉塞部6Aは、円柱形状を有し、円柱の軸方向が幅方向Wと平行になる姿勢で配置されている。閉塞部6Aは、受圧面S2と、被規制面64とを有する。受圧面S2は、幅方向外側W2に向く円形の平面であり、被規制面64は、幅方向内側W1に向いている。被規制面64は、幅方向Wに見たときに円環形状を有する平面である。押圧部材6が幅方向内側W1へ変位可能な範囲は、押圧部材6の被規制面64に幅方向Wに対向する第1フランジ22の前記規制面34によって規定される。
プランジャー部6Bは、少なくとも一部分が第1の内壁面31によって囲まれる収容空間に収容されている。当該収容空間は、略円柱形状を有する。プランジャー部6Bは、円柱形状を有し、円柱の軸方向が幅方向Wと平行になる姿勢で配置されている。プランジャー部6Bは、閉塞部6Aの被規制面64から幅方向内側W1に突出している。プランジャー部6Bは、幅方向内側W1に向く端面を有し、この端面は押圧面S1を構成している。
押圧部材6は、第1フランジ22の内側面24に対する押圧面S1の幅方向Wの位置が内側面24と同じ又は内側面24よりも幅方向外側W2にある退避位置と、内側面24に対する押圧面S1の幅方向Wの位置が内側面24よりも幅方向内側W1にある前進位置との間で幅方向Wに変位可能に構成されている。
第1フランジ22は、その内部に流体圧室Cを有する。流体圧室Cは、前記受圧面S2と、第2の内壁面32のうち受圧面S2よりも幅方向外側W2の部分と、受圧面S2に対して幅方向外側W2に対向する対向面S3とによって囲まれている。流体圧室Cは、受圧面S2の幅方向Wの変位に伴って容積が増減する。
閉塞部6Aの外周面(円柱面)には周方向に沿って溝が形成されており、この溝内にはシーリング材としてのOリング49が全周にわたって配置されている。これにより、閉塞部6Aは、流体圧室Cを密閉状態に維持している。なお、流体圧室Cの密閉状態とは、流体圧室Cとこれに接続される後述の油圧供給ライン(具体的には第2油路54)との接続部分を除く部位での密閉状態をいう。
第1実施形態では、ウインチドラム1は、閉塞部材63をさらに備える。閉塞部材63は、第1フランジ22に形成されている前記貫通孔の幅方向外側W2に開口している開口部を塞ぐためのものである。閉塞部材63は、ボルトによって構成されている。閉塞部材63は、頭部63Bと、頭部63Bから軸方向に延びる軸部63Aとを有する。閉塞部材63の軸部63Aは、第3の内壁面33の内周面に形成された前記雌ねじに螺合されている。これにより、第1フランジ22の前記貫通孔の幅方向外側W2の前記開口が塞がれている。
閉塞部材63の軸部63Aの先端面は、対向面S3を構成している。対向面S3は、幅方向内側W1を向く面であり、受圧面S2に対して幅方向外側W2に位置し、受圧面S2に幅方向Wに間隔をおいて対向する。
検出装置8は、巻胴21に巻き取られるロープRの巻き量に関する情報を検出可能な装置である。検出装置8としては、例えばエンコーダ、レゾルバ、ジャイロセンサなどを用いることができる。検出装置8は、ウインチドラム1の回転数、回転速度などを電気的信号(検出信号)に変換し、コントローラ9に出力する。検出装置8は、例えばウインチドラム1に取り付けられている。巻き量は、ある時点で巻胴21に巻き取られているロープRの層数又は層数と列数をいう。巻き量に関する情報は、例えば上述したウインチドラム1の回転数、回転速度などを例示できるが、これらに限られない。
ウインチドラム1では、層数と各層の列数とが予め決まっているため、ウインチドラム1の回転をエンコーダ等の検出装置8によって検知することにより、ロープRの巻き量を特定することが可能である。具体的には、ロープRを巻胴21に全て巻き取った状態と、ロープRを巻胴21からすべて繰り出した状態とを基準として、これらの基準からどれだけ回転したかによって具体的なロープRの巻き量、例えばロープRが何層目の何列目まで巻かれているのかを特定することができる。
第1実施形態では、ウインチドラム1は、付勢部材60と、規制部材61とをさらに備える。
付勢部材60は、後述する流体給排機構7が前記加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換わったときに押圧部材6がドラム本体2に対して幅方向外側W2に変位するように押圧部材6を幅方向外側W2に付勢する。付勢部材60は、例えば種々のばねによって構成される。ばねとしては、例えば皿ばねなどが挙げられる。付勢部材60は、例えば規制面34と被規制面64との間に配置される。
規制部材61は、第2の内壁面32によって囲まれる収容空間において押圧部材6が幅方向外側W2に変位可能な範囲を規定するための部材である。規制部材61は、円筒形状を有し、その軸方向が幅方向Wに平行となる姿勢で、押圧部材6よりも幅方向外側W2において、第2の内壁面32によって囲まれる収容空間に配置されている。規制部材61における幅方向外側W2の端面は対向面S3に接しているため、規制部材61の幅方向外側W2への変位は対向面S3によって規制されている。これにより、規制部材61における幅方向内側W1の端面は、押圧部材6の変位を規制する規制面として機能する。規制部材61は貫通孔62を有し、この貫通孔62は、後述する第2油路54と流体圧室Cとを連通している。
図7は、第1実施形態に係るウインチドラム1のロープ巻取面211に設けられた案内溝4の配置を説明するためのウインチドラム1の展開図である。
図3,図4及び図7に示すように、第1実施形態に係るウインチ装置10のウインチドラム1は、いわゆるリーバス式のウインチドラムである。リーバス式のウインチドラム1では、ドラム本体2のロープ巻取面211に案内溝4が設けられている。第1層L1のロープRは、案内溝4に入り込むことにより、整然と巻き取られる。図3及び図4においては、ロープRが第1層L1から第5層L5まで巻き取られた状態を例示している。
図7に示すように、案内溝4は、第1平行部P1に設けられた平行案内溝4と、第1交差部C1に設けられた傾斜案内溝4と、第2平行部P2に設けられた平行案内溝4と、第2交差部C2に設けられた傾斜案内溝4とを含む。第1平行部P1、第1交差部C1、第2平行部P2及び第2交差部C2は、巻胴21のロープ巻取面211においてその周方向にこの順に並んでいる。
第1平行部P1の平行案内溝4及び第2平行部P2の平行案内溝4は、ドラム本体2のロープ巻取面211の周方向に平行な溝である。第1交差部C1における傾斜案内溝4及び第2交差部C2における傾斜案内溝4は、巻胴21のロープ巻取面211の周方向に対して傾斜した溝である。これらの交差部C1,C2の傾斜案内溝4は、同じ方向に傾斜している。
具体的に、第1交差部C1における傾斜案内溝4は、ロープRが巻胴21に巻き取られるときに、第1層L1のロープRが傾斜案内溝4に入り込むことにより、ロープRの位置を1/2ピッチ(おおよそロープRの半径)だけ第2フランジ23側に移動させる。同様に、第2交差部C2における傾斜案内溝4は、ロープRが巻胴21に巻き取られるときに、第1層L1のロープRが傾斜案内溝4に入り込むことにより、ロープRの位置を1/2ピッチ(おおよそロープRの半径)だけ第2フランジ23側に移動させる。したがって、ロープRが巻胴21を一周することにより、ロープRの位置は、1ピッチ(おおよそロープRの直径)だけ第2フランジ23側に移動することになる。
また、第2交差部C2における最終列4Eは、ロープRの巻き取り時には案内溝4の幅が1ピッチから1/2ピッチまで減少するように構成されている。したがって、第1層L1の最終列4Eの案内溝4に入り込んでいたロープRは、巻き取りが進むにつれて最終列4Eの案内溝4に入らなくなり、第2層L2の第1列に押し上げられる。
第1平行部P1及び第2平行部P1においては、図4に示すように上層のロープR(例えば第3層L3のロープR)は、その下層(例えば第2層L2)にあって互いに隣り合う2つのロープRと平行に配置されており、これらの下層のロープRによって形成される谷間の真上に位置する。すなわち、第1平行部P1及び第2平行部P2においては、上層のロープRは、その直下の下層のロープRに対して1/2ピッチだけずれた位置にある。
一方、第1交差部C1においては、上層のロープは、平面視したときに、下層のロープと交差するように配置されている。同様に、第2交差部C2においては、上層のロープは、平面視したときに、下層のロープと交差するように配置されている。
図7に示す具体例では、第1平行部P1は、周方向において、巻胴21のロープ巻取面211のうちの1/3を占める領域に設けられている。第2平行部P2は、周方向において、ドラム本体2のロープ巻取面211のうちの他の1/3を占める領域に設けられている。第1交差部C1は、周方向において、ドラム本体2のロープ巻取面211のうちの1/6を占める領域に設けられている。第2交差部C2は、周方向において、巻胴21のロープ巻取面211のうちの他の1/6を占める領域に設けられている。この場合、巻胴21のロープ巻取面211における回転軸Kに垂直な断面において、第1平行部P1の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角は120度であり、第2平行部P2の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角は120度である。また、第1交差部C1の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角は60度であり、第2交差部C2の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角は60度である。
ただし、平行部P1,P2及び交差部C1,C2が設けられる範囲は、上記の具体例に限定されるものではない。一例を挙げると、巻胴21のロープ巻取面211における回転軸Kに垂直な断面において、第1平行部P1の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角を105度とし、第2平行部P2の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角を105度とし、第1交差部C1の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角を75度とし、第2交差部C2の周方向の両端と回転軸Kとを結ぶ中心角を75度とすることもできる。
図7に示すように、ウインチドラム1において、第1フランジ22の内側面24には、ロープキックと称されるロープガイド部5が第2フランジ23側に突出して設けられている。第2フランジ23の内側面24には、同様のロープガイド部5が第1フランジ22側に突出して設けられている。各ロープガイド部5の断面は三角形状を呈している。ロープガイド部5の機能は、次の通りである。例えば第2層L2の第1列にあるロープRが、第1層L1の最終列のロープRよりもフランジ寄りの位置から、ロープガイド部5に案内されて第1層L1の最終列のロープRの真上に移動し、さらに、ロープガイド部5に案内されることにより、第1層の最終列のロープRとその隣のロープRによって形成される谷間の真上に移動する。これにより、第2層のロープRが整然と巻き取られる。これらのロープガイド部5は、第1交差部C1にのみ設けられており、第2交差部C2、第1平行部P1及び第2平行部P2には設けられていない。
以上のような案内溝4が設けられたウインチドラム1を備える第1実施形態では、押圧部材6は、第3層L3に対応する位置に設けられており、第1層L1及び第2層L2に対応する位置には設けられていない。このような構成を採用する理由は次の通りである。
ロープ巻取面211に案内溝4を有するウインチドラム1では、第1層L1のロープRは案内溝4に入り込むことにより第1列から最終列まで整然と巻き取られる。したがって、このタイプのウインチドラム1では、第1層L1においては、押圧部材6による押圧力を加えなくても、ロープRは整然と巻き取られる。むしろ、第1層L1のロープRに対応する位置において、押圧部材6による押圧力を加えてしまうと、案内溝4を設けた利点が損なわれる可能性がある。したがって、このタイプのウインチドラム1では、ロープR間に大きな隙間が生じる可能性があるのは第2層L2以上の層のみである。したがって、第1実施形態では、前記被押圧層、すなわち押圧部材6の押圧面S1が幅方向Wに対向するロープRに対応する被押圧層は、第1層L1ではなく、第2層L2以上の層のうちの少なくとも一つとされる。
また、第1実施形態では、押圧部材6は、例えば、図7における矢印Pで示される位置すなわち、第1平行部P1や第2平行部P2の範囲内であって、被押圧層のロープRがフランジの内側面24に接する部位に設けられる。
[流体給排機構]
次に、ウインチドラム1における流体給排機構7について具体的に説明する。
流体給排機構7は、流体圧室Cに流体としての作動油を供給することにより、受圧面S2に作用する幅方向内側W1への流体圧を増大させて押圧面S1がロープRに対して幅方向内側W1への押圧力を加える加圧状態と、流体圧室Cから作動油が排出されることを許容することにより、前記流体圧を減少させて受圧面S2が幅方向外側W2に変位することを許容する圧力逃がし状態とに切り換え可能に構成されている。
図3及び図4に示すように、流体給排機構7は、油圧ポンプ13と、制御弁14と、リリーフ弁17と、油圧供給ラインとを有する。油圧供給ラインは、配管51と、配管52と、第1油路53と、第2油路54と、配管55と、配管56とを含む。
配管51は、油圧ポンプ13と制御弁14とを接続する。配管52は、制御弁14と支持部材121に設けられた開口部125Aに隣接する接続部125とを接続する。第1油路53及び第2油路54は、ドラム本体2の内部に形成された作動油の流路であり、接続部125(支持部材121の開口部125A)と流体圧室Cとを接続する。第1油路53は、前記接続部125の近傍から回転軸Kの軸方向に沿って幅方向内側W1に延びており、その端部が第2油路54に接続されている。第2油路54は、径方向又は径方向に対して傾斜した方向に延びており、その端部が流体圧室Cに接続されている。配管55は、制御弁14とタンク16とを接続する。配管56は、配管51から分岐してタンク15に接続されている。
油圧ポンプ13は、押圧部材6を幅方向Wに変位させるための作動油を吐出し、当該作動油を流体圧室Cに供給する。
制御弁14は、油圧ポンプ13と流体圧室Cとの間に介在し、流体圧室Cに対する作動油の給排を制御する。制御弁14は、コントローラ9によって制御される切換制御弁(電磁切換弁)である。制御弁14は、コントローラ9からの電気指令に基づきストローク作動して流体圧室Cへの作動油の給排を制御する。
制御弁14は、油圧ポンプ13から吐出される作動油を流体圧室Cに供給することを許容する加圧位置と、流体圧室Cから前記作動油が排出されることを許容する圧力逃がし位置とを有する。
図3は、制御弁14が圧力逃がし位置にあるときの状態を示している。制御弁14が圧力逃がし位置にあるときには、制御弁14は、流体圧室Cから作動油が排出されることを許容する。制御弁14は、コントローラ9から電気指令が入力されると圧力逃がし位置から加圧位置に切り換わって開弁することにより、流体圧室Cに作動油が供給されることを許容する。
リリーフ弁17は、配管51とタンク15との間に介在し、油圧ポンプ13の吐出圧が予め設定されたリリーフ圧を超えるときに開弁する。リリーフ弁17が開弁すると、配管51の作動油は、タンク15に導かれる。
コントローラ9は、制御弁14を含むウインチ装置10を制御する。コントローラ9は、例えばマイクロコンピュータにより構成される。コントローラ9は、中央処理装置(Central Processing Unit)、種々の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)などから構成される。
図8は、第1実施形態に係るウインチ装置10の機能的構成を示すブロック図である。図8に示すように、コントローラ9は、巻き量判定部91と、動作制御部92とを機能として備える。コントローラ9は、CPUが前記制御プログラムを実行することにより、巻き量判定部91と、動作制御部92とを機能的に構成するように動作する。コントローラ9は、検出装置8などから入力される信号に基づいて、前記制御プログラムを実行することにより、ウインチ装置10の動作(ウインチドラム1などの動作)を制御する。
巻き量判定部91は、巻胴21にロープRが巻き取られる巻き取り時における巻き量が予め設定された加圧切換巻き量に達したか否かを検出装置8から出力される検出信号に基づいて判定する。前記加圧切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層における巻き量である。加圧切換巻き量は、前記被押圧層の真上の層の巻き取りが開始される時点の巻き量以上に設定される。具体的に、第1実施形態では、押圧部材6は、第3層L3のロープRに対して幅方向Wに対向する位置に設けられているので、被押圧層は第3層L3であり、加圧切換巻き量は、第3層L3よりも上層の第4層L4以上における巻き量となる。
また、巻き量判定部91は、巻胴21からロープRが繰り出される繰り出し時における前記巻き量が予め設定された逃がし切換巻き量に達したか否かを検出装置8から出力される検出信号に基づいて判定する。逃がし切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層における巻き量である。逃がし切換巻き量は、前記被押圧層の真上の層の繰り出しが終了する前の巻き量以上に設定される。具体的に、第1実施形態では、上述のように被押圧層は第3層L3であり、逃がし切換巻き量は、第3層L3よりも上層の第4層L4以上における巻き量となる。
動作制御部92は、流体給排機構7の動作、具体的には制御弁14の動作を制御する。動作制御部92は、巻胴21へのロープRの巻き取りを開始するときには流体給排機構7が前記圧力逃がし状態となり、巻き取り時における巻き量が前記加圧切換巻き量に達したと巻き量判定部91が判定した場合に流体給排機構7が前記圧力逃がし状態から前記加圧状態に切り換わるように流体給排機構7(具体的には制御弁14)を制御する。また、動作制御部92は、前記繰り出し時における巻き量が前記逃がし切換巻き量に達したと巻き量判定部91が判定した場合に流体給排機構7が前記加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換わるように流体給排機構7(具体的には制御弁14)を制御する。
以下、ウインチ装置10の動作について説明する。第1実施形態では、図3に示すように、ロープRは、ウインチドラム1における巻胴21のロープ巻取面211に沿って、第1層L1において整然と巻き取られる。そして、さらにロープRの巻き取りが継続され、第2層L2、第3層L3、第4層L4、第5層L5の順にロープRが巻き取られていく。
図9は、第1実施形態に係るウインチ装置10の制御例を示すフローチャートであり、巻胴21へのロープRの巻き取り時の制御例を示している。以下の制御例では、加圧切換巻き量は、被押圧層である第3層よりも上層における巻き量である第4層の第1列に設定されている。
オペレータは、ウインチドラム1によるロープRの巻き取りを開始するために、図略の操作レバーや操作ボタンを操作する。動作制御部92は、ロープRの巻き取りを開始する前に、流体給排機構7が圧力逃がし状態となるように流体給排機構7を制御する(図9においてステップS1)。具体的に、動作制御部92は、制御弁14が圧力逃がし位置となるように制御弁14を制御する。流体給排機構7が圧力逃がし状態にあるとき、付勢部材60は、押圧部材6を幅方向外側W2に付勢する。これにより、押圧部材6がドラム本体2に対して幅方向外側W2に変位するので、ロープの巻き取り時や繰り出し時に押圧部材6がロープRに接触するのを抑制することができる。
そして、コントローラ9は、巻胴21へのロープRの巻き取りが開始されるようにウインチドラム1を制御する(ステップS2)。巻胴21へのロープRの巻き取り開始から前記被押圧層である第3層L3において第1列から最終列までロープRの巻き取りが終了するときまでの第1段階においては、流体給排機構7が圧力逃がし状態に維持される。
巻き量判定部91は、検出装置8から出力される検出信号に基づいて、ロープRの巻き量が加圧切換巻き量、すなわち第4層の第1列に達したか否かを判定する(ステップS3)。巻き量判定部91が巻胴21へのロープRの巻き量が加圧切換巻き量に達していないと判定した場合(ステップS3においてNO)、流体給排機構7における圧力逃がし状態が維持される。一方、巻き量判定部91が巻胴21へのロープRの巻き量が加圧切換巻き量に達したと判定した場合(ステップS3においてYES)、動作制御部92は、流体給排機構7が圧力逃がし状態から加圧状態に切り換わるように流体給排機構7を制御する(ステップS4)。具体的に、動作制御部92は、制御弁14が圧力逃がし位置から加圧位置に切り換わるように制御弁14を制御する。これにより、被押圧層である第3層L3においてロープR間に隙間が生じていたとしても、そのロープR間の隙間を、押圧部材6の押圧面S1によって加えられる幅方向内側W1への押圧力によって小さくすることができる。
コントローラ9は、ロープRの巻き上げを停止する必要があるか否かについては判定する(ステップS5)。ロープRの巻き上げを停止する必要がある場合とは、例えばオペレータがウインチドラム1によるロープRの巻き取りを停止させるために、図略の操作レバーや操作ボタンを操作した場合や、ロープRが所定の巻き上げ終了位置まで巻胴21に巻き取られた場合などをいう。コントローラ9は、ロープRの巻き上げを停止する必要がないと判定すると(ステップ5においてNO)、ロープRの巻き取りが継続されるようにウインチドラム1を制御する。一方、コントローラ9は、ロープRの巻き上げを停止する必要があると判定すると(ステップ5においてYES)、ロープRの巻き取りが停止されるようにウインチドラム1を制御する(ステップS6)。
動作制御部92は、巻胴21へのロープRの巻き取り動作の停止後においても前記加圧状態が維持されるように流体給排機構7を制御する(ステップS7)。このように巻き取り動作の停止後においても加圧状態を維持することによりロープR間の隙間が大きくなるのを抑制することができるので、例えばクレーン100においてブーム104を上げる動作などのようにロープRにテンションがかかる動作が行われた場合であっても、巻き取り動作の停止後に下層の隙間に上層のロープが落ち込むという問題が生じるのを抑制できる。
図10は、第1実施形態に係るウインチ装置10の制御例を示すフローチャートであり、巻胴21からのロープRの繰り出し時の制御例を示している。以下の制御例では、圧力逃がし巻き量は、被押圧層である第3層よりも上層における巻き量である第4層の第2列に設定されている。この制御例では、逃がし切換巻き量は、前記加圧切換巻き量(第4層の第1列)よりも大きい値に設定されている。
オペレータは、ウインチドラム1によるロープRの繰り出しを開始するために、図略の操作レバーや操作ボタンを操作する。図10に示すように、コントローラ9は、巻胴21からのロープRの繰り出しが開始されるようにウインチドラム1を制御する(ステップS11)。
巻き量判定部91は、検出装置8から出力される検出信号に基づいて、ロープRの巻き量が逃がし切換巻き量、すなわち第4層の第2列に達したか否かを判定する(ステップS12)。巻き量判定部91が巻胴21のロープRの巻き量が逃がし切換巻き量に達していないと判定した場合(ステップS12においてNO)、流体給排機構7における加圧状態が維持される。一方、巻き量判定部91が巻胴21のロープRの巻き量が逃がし切換巻き量に達したと判定した場合(ステップS12においてYES)、動作制御部92は、流体給排機構7が加圧状態から圧力逃がし状態に切り換わるように流体給排機構7を制御する(ステップS13)。具体的に、動作制御部92は、制御弁14が加圧位置から圧力逃がし位置に切り換わるように制御弁14を制御する。このように被押圧層である第3層L3のロープRが巻胴21から繰り出される前に流体給排機構7が加圧状態から圧力逃がし状態に切り換えられるので、第3層(被押圧層)のロープRに対する押圧部材6の押圧面S1による押圧力を減少させた状態で被押圧層のロープRを円滑に繰り出すことができる。
コントローラ9は、ロープRの繰り出しを停止する必要があるか否かについては判定する(ステップS14)。ロープRの繰り出しを停止する必要がある場合とは、例えばオペレータがウインチドラム1によるロープRの繰り出しを停止させるために、図略の操作レバーや操作ボタンを操作した場合や、ロープRが所定の繰り出し終了位置まで巻胴21から繰り出された場合などをいう。
コントローラ9は、ロープRの繰り出しを停止する必要がないと判定すると(ステップ14においてNO)、ロープRの繰り出しが継続されるようにウインチドラム1を制御する。コントローラ9は、ロープRの繰り出しを停止する必要があると判定すると(ステップ14においてYES)、ロープRの繰り出しが停止されるようにウインチドラム1を制御する(ステップS15)。
図11は、第1実施形態に係るウインチ装置10における前記油圧回路の変形例を示す図である。第1実施形態に係るウインチ装置10では、図3に示す前記油圧回路に代えて、例えば図11に示す変形例に係る油圧回路を備える流体給排機構7を採用することもできる。
図11に示す変形例に係る油圧回路では、制御弁14は、図3に示す油圧回路と同様に、コントローラ9によって制御される切換制御弁(電磁切換弁)である。制御弁14は、コントローラ9からの電気指令に基づきストローク作動して流体圧室Cへの作動油の給排を制御する。
制御弁14は、油圧ポンプ13から吐出される作動油を流体圧室Cに供給することを許容する加圧位置と、流体圧室Cから前記作動油が排出されることを許容する圧力逃がし位置と、油圧ポンプ13と流体圧室Cとの間の流路を遮断することにより流体圧室Cにおける流体圧を保持する中立位置(圧力保持位置)とを有する。
図11は、制御弁14が中立位置にあるときの状態を示している。コントローラ9からパイロットポート14A,14Bの何れにも電気指令が入力されないときには、制御弁14は図11に示す中立位置にあり、油圧ポンプ13と流体圧室Cとの間の流路を遮断する。制御弁14が中立位置にあるときには、油圧ポンプ13と流体圧室Cとの間の流路が遮断されて流体圧室Cにおける流体圧がほぼ一定に保持されるので、ドラム本体2に対する押圧部材6の位置をほぼ一定に保つことができる。
したがって、例えば、ウインチドラム1へのロープRの巻き取りが終了した後、ウインチドラム1からのロープRの繰り出しを開始するまでの間、制御弁14を中立位置にすることにより、油圧ポンプ13を作動させなくても流体圧室Cにおける流体圧をほぼ一定に保持することができる。また、油圧ポンプ13が可変容量型ポンプである場合には、例えば、ウインチドラム1へのロープRの巻き取りが終了した後、ウインチドラム1からのロープRの繰り出しを開始するまでの間、制御弁14を中立位置にするとともに、油圧ポンプ13を例えば最低容量に設定するというような制御を例示できる。
コントローラ9から加圧状態に対応するパイロットポート14Aに電気指令が入力されると、制御弁14は、中立位置から加圧位置に切り換わって開弁することにより、流体圧室Cに作動油が供給されることを許容する。一方、コントローラ9から圧力逃がし状態に対応するパイロットポート14Bに電気指令が入力されると、制御弁14は、中立位置から圧力逃がし位置に切り換わることにより、流体圧室Cから作動油が排出されることを許容する。
[第2実施形態]
図12は、本発明の第2実施形態に係るウインチ装置10を示す断面図である。図13は、第2実施形態に係るウインチ装置10を回転軸Kの軸方向から見た図であって、図12のXIII−XIII線における断面図である。以下では、第2実施形態については、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態に係るウインチドラム1は、ドラム本体2と、押圧部材6とを備える点で、第1実施形態に係るウインチドラム1と同様である一方で、次の点で相違する。すなわち、第1実施形態では、ドラム本体2が、巻胴21と、第1フランジ22と、第2フランジ23と、一対の側板26,26と、一対のシャフト27A,27Bとを備え、押圧部材6が図4に示す円柱形状の部材によって構成されていた。これに対し、第2実施形態では、第1フランジ22が押圧部材として機能し、ドラム本体2は、巻胴21と、第2フランジ23と、一対の側板26,26と、一対のシャフト27A,27Bとを備える。そして、第2実施形態では、押圧部材としての第1フランジ22がドラム本体2に対して幅方向Wに変位可能に構成されている。
図12に示すように、第2実施形態では、第1フランジ22は、巻胴21に巻き取られる複数層のロープRに対して幅方向外側W2において幅方向Wに対向する押圧面S1としての内側面24と、内側面24よりも幅方向外側W2に位置して幅方向外側W2を向く受圧面S2とを有する。
図12に示すように、ドラム本体2は、巻胴21と、フランジ部28と、外側環状突出部29とを有する。フランジ部28は、巻胴21における幅方向Wの一端部から径方向外側に環状に突出する部分である。フランジ部28は、第1層L1により構成される低層のロープRが幅方向Wに対向する内側面281を有する。外側環状突出部29は、ドラム本体2のフランジ部28から径方向外側に環状に突出する部分である。ドラム本体2において、巻胴21の前記一端部、フランジ部28及び外側環状突出部29は、径方向にこの順に並んでいる。巻胴21、フランジ部28及び外側環状突出部29は、互いに相対移動できないように構成されている。具体的には、巻胴21、フランジ部28及び外側環状突出部29は、例えば鋳造などの製法を用いて一体的に成形されている。
図12及び図13に示すように、第1フランジ22は、回転軸Kを中心とする径方向外側に円環状に広がる形状を有する。第1フランジ22は、ドラム本体2の幅方向Wの一端部に対して径方向外側に隣接する位置に設けられている。第1フランジ22は、ドラム本体2に対して幅方向Wに変位可能に構成されている。具体的には、第1フランジ22は、例えば鋳造などの製法を用いてドラム本体2とは別体として成形されることにより、後述する流体給排機構7によってドラム本体2に対して変位可能に構成される。
第1フランジ22は、ロープRが幅方向Wに対向する内側面24を有する。上述したようにドラム本体2におけるフランジ部28の内側面281は、第1層L1により構成される低層のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられている。これに対し、第1フランジ22の内側面24は、前記低層よりも層数の大きい高層(本実施形態では、第2層L2以上の層)のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられている。したがって、本実施形態では、第1フランジ22と、ドラム本体2の一部であるフランジ部28とによってフランジ全体が構成されている。
第1フランジ22は、前記内側面24の反対側の外側面25を有する。第1フランジ22の外側面25は、幅方向外側W2に向く面である。第1フランジ22は、回転軸Kを中心とする環状のフランジ本体22Aと、フランジ本体22Aから径方向内側に環状に突出する内側環状突出部22Bとを含む。フランジ本体22Aの内側面と内側環状突出部22Bの内側面は、上述した第1フランジ22の内側面24を構成している。
第1フランジ22の内側環状突出部22Bは、第1の内周面35Aを有し、第1フランジ22のフランジ本体22Aは、第2の内周面35Bを有する。第2の内周面35Bは、第1の内周面35Aよりも幅方向外側W2に位置する。第1の内周面35A及び第2の内周面35Bは径方向内側に向く面である。第2の内周面35Bは、第1の内周面35Aよりも内径が大きい。第1の内周面35Aと第2の内周面35Bとを接続する面S2は、受圧面S2を構成している。
ドラム本体2のフランジ部28は、第1の外周面36Aを有し、ドラム本体2の外側環状突出部29は、第2の外周面36Bを有する。第2の外周面36Bは、第1の外周面36Aよりも幅方向外側W2に位置する。第1の外周面36A及び第2の外周面36Bは径方向外側に向く面である。第2の外周面36Bは、第1の外周面36Aよりも外径が大きい。
ドラム本体2は、第1の外周面36Aと第2の外周面36Bとを接続する接続面を有する。当該接続面は、受圧面S2に対して幅方向外側W2に位置して受圧面S2に対して幅方向Wに対向する対向面S3を構成している。
第1の内周面35A、第2の内周面35B、第1の外周面36A及び第2の外周面36Bは、回転軸Kの軸方向(ドラム本体2の幅方向W)に平行な面である。第1の内周面35Aと第1の外周面36Aとは、互いに幅方向Wに摺動可能な程度に略同じ径を有しており、第2の内周面35Bと第2の外周面36Bとは、互いに幅方向Wに摺動可能な程度に略同じ径を有している。したがって、第1の外周面36Aは、第1の内周面35Aに接した状態で径方向に対向しており、第2の外周面36Bは、第2の内周面35Bに接した状態で径方向に対向している。
流体圧室Cは、第1フランジ22の部材壁面とドラム本体2のドラム壁面とによって囲まれている。当該部材壁面は、第1フランジ22の前記受圧面S2と第2の内周面35Bとによって構成され、当該ドラム壁面は、ドラム本体2の対向面S3と第1の外周面36Aとによって構成されている。流体圧室Cは、回転軸Kを中心とする円環状の内部空間であり、かつ、受圧面S2の幅方向Wの変位に伴って容積が増減する。受圧面S2は、幅方向外側W2を向く面であり、第1の内周面35Aと第2の内周面35Bとを径方向に接続するように位置している。
第1の内周面35Aと第1の外周面36Aとの間には、シーリング材としてのOリング49が全周にわたって配置されている。第2の内周面35Bと第2の外周面36Bとの間には、シーリング材としてのOリング49が全周にわたって配置されている。これにより、後述する流体圧室Cに収容される作動油が第1フランジ22とドラム本体2との隙間から漏れ出すのを防止することができる。
第1フランジ22は、流体給排機構7による流体圧室Cに対する作動油の給排により、第1の内周面35Aと第1の外周面36Aとが摺動し、かつ、第2の内周面35Bと第2の外周面36Bとが摺動しながらドラム本体2に対して幅方向Wに変位するように構成されている。
図13に示すように、第1フランジ22は、互いに着脱可能な(分割可能な)2つの部材221,222によって構成されている。これらの部材221,222は、周方向に並ぶとともに複数のボルトB1によって互いに連結されている。
図3に示すように、ドラム本体2の幅方向の他端部には第2フランジ23が設けられているので、第1フランジ22は、ドラム本体2に対してその一端部側(第2フランジ23とは反対側)から装着される必要がある。しかし、図12に示すように、第1フランジ22に設けられた内側環状突出部22Bは、ドラム本体2に設けられた外側環状突出部29よりも幅方向内側W1に位置して外側環状突出部29に幅方向Wに対向している。このため、仮に、円環形状の第1フランジ22が単一の部材からなる場合には、当該第1フランジ22をドラム本体2に対して前記一端部側から装着しようとすると、ドラム本体2の外側環状突出部29が邪魔になって第1フランジ22をドラム本体2に対して装着できない。そこで、本実施形態では、第1フランジ22を周方向に並ぶ2つの部材221,222によって構成することにより、第1フランジ22をドラム本体2に対して装着することが可能になる。
第2実施形態においても、流体給排機構7は、流体圧室Cに流体としての作動油を供給することにより、受圧面S2に作用する幅方向内側W1への流体圧を増大させて押圧面S1としての第1フランジ22の内側面24がロープRに対して幅方向内側W1への押圧力を加える加圧状態と、流体圧室Cから作動油が排出されることを許容することにより、前記流体圧を減少させて受圧面S2が幅方向外側W2に変位することを許容する圧力逃がし状態とに切り換え可能に構成されている。
[第3実施形態]
図14は、本発明の第3実施形態に係るウインチ装置10のウインチドラム1の一部を示す断面図である。
図14に示すように、第3実施形態に係るウインチドラム1では、ドラム本体2の巻胴21のロープ巻取面211には図4に示す第1実施形態のような案内溝4は設けられていない。第3実施形態では、押圧部材6は、第1層L1のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられている。第3実施形態に係るウインチドラム1は、これらの点が上述した第1実施形態とは異なっており、上記の点以外の構成については第1実施形態と同様である。
図14に示すように、第3実施形態では、巻胴21のロープ巻取面211に案内溝4が設けられていないため、ウインチドラム1に巻き取られたロープR間に隙間が形成されるという問題が第1層L1を含む低層においても、第1実施形態に比べて生じやすくなる。したがって、押圧部材6は、第1層L1のロープRに対応する位置に設けられている。後述する第4実施形態についても同様である。
[第4実施形態]
図15は、本発明の第4実施形態に係るウインチ装置10のウインチドラム1の一部を示す断面図である。
図15に示すように、第4実施形態に係るウインチドラム1では、ドラム本体2のロープ巻取面211には図12に示す第2実施形態のような案内溝4は設けられていない。また、ドラム本体2は、第2実施形態のようなフランジ部28を有していない。したがって、第4実施形態では、第1フランジ22の内側面24は、第1層L1以上のロープR、すなわち全ての層のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられている。第4実施形態に係るウインチドラム1は、これらの点が上述した第2実施形態とは異なっており、上記の点以外の構成については第2実施形態と同様である。
[変形例]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されない。本発明は、例えば次のような形態を含む。
上記の第1,第3実施形態では、単一の押圧部材6のみが設けられていたが、これに限られず、押圧部材6は、複数設けられていてもよい。具体的に、複数の押圧部材6は、同じ層のロープRに幅方向Wに対向する位置に周方向に並んで設けられていてもよい。また、複数の押圧部材6は、異なる層のロープRに幅方向Wにそれぞれ対向する位置に設けられていてもよい。
上記の第1実施形態及び第3実施形態では、押圧部材6の閉塞部6A及びプランジャー部6Bは、それぞれ円柱形状を有していたが、これに限られない。すなわち、押圧面S1は、円形でなくてもよく、楕円形、多角形などの他の形状であってもよい。また、押圧面S1は、例えば周方向の寸法が径方向の寸法よりも長い周方向に延びる形状であってもよい。受圧面S2についても同様に、円形でなくてもよく、楕円形、多角形などの他の形状であってもよい。
また、押圧部材6が収容される収容空間を構成する第1の内壁面31及び第2の内壁面32と、閉塞部材63が配置される第3の内壁面33とは、幅方向W(回転軸Kの軸方向)に直交する断面の形状が円形であったが、第1の内壁面31の断面形状は円形に限られない。
規制部材61は、第2の内壁面32によって囲まれる収容空間において押圧部材6が幅方向外側W2に変位可能な範囲を規定することができるものであればよく、円筒形状に限られない。また、規制部材61は、省略することもできる。
上記の実施形態では、配管52と流体圧室Cとをつなぐ油路53,54は、ドラム本体2の内部に形成された作動油の流路であったが、これに限られない。当該油路は、その一部がドラム本体2の外部に露出する配管によって形成されていてもよい。
付勢部材60は、押圧部材6を幅方向外側W2に付勢することができるものであればよく、ばねに限られない。
上記の第2,第4実施形態では、第1フランジ22のみがドラム本体2に対して幅方向Wに変位可能に構成され、第2フランジ23は、ドラム本体2に対して変位できないように構成されていたが、これに限られない。第1フランジ22及び第2フランジ23の何れもがドラム本体2に対して幅方向Wに変位可能に構成されていてもよい。この場合、第2フランジ23は、上述した第1フランジ22と同様の機構によってドラム本体2に対して幅方向Wに変位可能に構成される。
上記の第2,第4実施形態では、ドラム本体2のフランジ部28の内側面281は、第1層L1のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられ、第1フランジ22の内側面24は、第2層L2以上のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられていたが、これに限られない。例えば、ドラム本体2のフランジ部28の内側面281は、第1層L1と第2層L2のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられ、第1フランジ22の内側面24は、第3層L3以上のロープRが幅方向Wに対向する位置に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、流体給排機構7は、流体圧室Cに流体としての作動油を供給する油圧ポンプ13を有するものであったが、これに限られない。流体給排機構7は、例えば、流体圧室Cに流体としての空気などの気体を供給するポンプを用いるものであってもよい。
上記の実施形態では、油圧モータなどの駆動源によってロープRがウインチドラム1から繰り出される場合を例示したが、ロープRは、吊り荷106を自由落下させるようにウインチドラム1から繰り出される場合もある。かかる場合においても、上記の実施形態と同様に、巻き量判定部91は、巻胴21からロープRが繰り出される繰り出し時における前記巻き量が逃がし切換巻き量に達したか否かを検出装置8から出力される検出信号に基づいて判定し、動作制御部92は、前記繰り出し時における前記巻き量が前記逃がし切換巻き量に達したと巻き量判定部91が判定した場合に流体給排機構7が前記加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換わるように流体給排機構7を制御する。
1 ウインチドラム
2 ドラム本体
4 案内溝
6 押圧部材
6A 閉塞部
6B プランジャー部
7 流体給排機構
8 検出装置
10 ウインチ装置
13 油圧ポンプ
14 制御弁
21 巻胴
22 第1フランジ
24 第1フランジの内側面
31 第1の内壁面
32 第2の内壁面
34 規制面
60 付勢部材
64 被規制面
91 巻き量判定部
92 動作制御部
100 クレーン
211 ロープ巻取面
C 流体圧室
R ロープ
S1 押圧面
S2 受圧面
S3 対向面
W 幅方向
W1 幅方向内側
W2 幅方向外側

Claims (9)

  1. ロープが複数層に巻き取られる巻胴の幅方向の両端部に一対のフランジが設けられたウインチドラムを備えるウインチ装置であって、
    前記巻胴を含むドラム本体と、
    前記複数層のうちの少なくとも一つの被押圧層の前記ロープに対して前記幅方向外側において前記幅方向に対向する押圧面と、前記押圧面よりも前記幅方向外側に位置して前記幅方向外側を向く受圧面とを有し、前記ドラム本体に対して前記幅方向に変位可能に構成された押圧部材と、
    前記受圧面を含む前記押圧部材の部材壁面と前記ドラム本体のドラム壁面とによって囲まれる流体圧室に流体を供給することにより、前記受圧面に作用する前記幅方向内側への流体圧を増大させて前記押圧面が前記ロープに対して前記幅方向内側への押圧力を加える加圧状態と、前記流体圧室から前記流体が排出されることを許容することにより、前記流体圧を減少させて前記受圧面が前記幅方向外側に変位することを許容する圧力逃がし状態とに切り換え可能に構成された流体給排機構と、
    前記巻胴に巻き取られる前記ロープの巻き量に関する情報を検出可能な検出装置と、
    前記巻胴に前記ロープが巻き取られる巻き取り時における前記巻き量が予め設定された加圧切換巻き量に達したか否かを前記検出装置から出力される検出信号に基づいて判定する巻き量判定部と、
    前記流体給排機構の動作を制御する動作制御部と、を備え、
    前記加圧切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層における巻き量であり、
    前記動作制御部は、前記巻胴への前記ロープの巻き取りを開始するときには前記流体給排機構が前記圧力逃がし状態となり、前記巻き取り時における前記巻き量が前記加圧切換巻き量に達したと前記巻き量判定部が判定した場合に前記流体給排機構が前記圧力逃がし状態から前記加圧状態に切り換わるように前記流体給排機構を制御する、ウインチ装置。
  2. 請求項1に記載のウインチ装置であって、
    前記巻き量判定部は、前記巻胴から前記ロープが繰り出される繰り出し時における前記巻き量が予め設定された逃がし切換巻き量に達したか否かを前記検出装置から出力される検出信号に基づいて判定するように構成され、
    前記逃がし切換巻き量は、前記被押圧層よりも上層における巻き量であり、
    前記動作制御部は、前記繰り出し時における前記巻き量が前記逃がし切換巻き量に達したと前記巻き量判定部が判定した場合に前記流体給排機構が前記加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換わるように前記流体給排機構を制御する、ウインチ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のウインチ装置であって、
    前記流体給排機構が前記加圧状態から前記圧力逃がし状態に切り換わると前記押圧部材が前記ドラム本体に対して前記幅方向外側に変位するように前記押圧部材を前記幅方向外側に付勢する付勢部材をさらに備える、ウインチ装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のウインチ装置であって、
    前記動作制御部は、前記巻胴への前記ロープの巻き取り動作の停止後においても前記加圧状態が維持されるように前記流体給排機構を制御する、ウインチ装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のウインチ装置であって、
    前記ドラム本体は、前記一対のフランジを含み、
    前記一対のフランジの一方は、
    前記巻胴に巻き取られた前記ロープに対して前記幅方向に対向する内側面と、
    前記内側面に設けられた開口の周囲から前記幅方向外側に向かって当該フランジの内部に形成された第1の内壁面と、
    前記第1の内壁面よりも前記幅方向に直交する方向の内寸が大きく、前記第1の内壁面よりも前記幅方向外側に位置し、前記幅方向外側に向かって当該フランジの内部に形成された第2の内壁面と、
    前記第1の内壁面と前記第2の内壁面とをつなぐとともに前記幅方向外側に向く規制面と、を有し、
    前記押圧部材は、
    前記第2の内壁面によって囲まれる収容空間に収容され、前記受圧面と当該受圧面とは前記幅方向の反対側に位置するとともに前記幅方向内側に向いて前記規制面に対して前記幅方向に対向する被規制面とを含み、前記受圧面と、前記第2の内壁面のうち前記受圧面よりも前記幅方向外側の部分と、前記受圧面に対して前記幅方向外側に位置して前記幅方向に対向する対向面とによって囲まれる前記流体圧室を密閉状態に維持する閉塞部と、
    前記閉塞部の前記被規制面から幅方向内側に突出し、少なくとも一部分が前記第1の内壁面によって囲まれる収容空間に収容され、前記幅方向内側の端面が前記押圧面を構成するプランジャー部と、を有し、
    前記押圧部材は、前記内側面に対する前記押圧面の前記幅方向の位置が前記内側面と同じ又は前記内側面よりも前記幅方向外側にある退避位置と、前記内側面に対する前記押圧面の前記幅方向の位置が前記内側面よりも前記幅方向内側にある前進位置との間で前記幅方向に変位可能に構成されている、ウインチ装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のウインチ装置であって、
    前記流体給排機構は、
    前記流体圧室に前記流体としての作動油を供給する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプと前記流体圧室との間に介在し、前記流体圧室に対する前記作動油の給排を制御する制御弁と、を有し、
    前記制御弁は、前記油圧ポンプから吐出される前記作動油を前記流体圧室に供給することを許容する加圧位置と、前記流体圧室から前記作動油が排出されることを許容する圧力逃がし位置とを有し、
    前記動作制御部は、前記制御弁の動作を制御する、ウインチ装置。
  7. 請求項6に記載のウインチ装置であって、
    前記制御弁は、前記油圧ポンプと前記流体圧室との間の流路を遮断することにより前記流体圧室における流体圧を保持する圧力保持位置をさらに有する、ウインチ装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のウインチ装置であって、
    前記巻胴は、前記ロープが巻き取られるロープ巻取面を有し、
    前記ロープ巻取面は、前記ロープ巻取面に巻き取られる第1層の前記ロープを案内する案内溝を有し、
    前記被押圧層は第2層以上の層のうちの少なくとも一つである、ウインチ装置。
  9. 下部走行体と、この下部走行体の上に旋回可能に配置される上部旋回体とを備え、
    前記上部旋回体には、請求項1〜8の何れか1項に記載のウインチ装置が搭載されているクレーン。
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