JP2019140326A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】Low−k膜を含む機能層が形成されたウェーハを円滑に分割する。【解決手段】ウェーハの裏面を研削する研削ステップと、機能層に対して吸収性を有する波長の第1のレーザビームを該ウェーハの表面に照射し、レーザ加工溝を形成して該機能層を分断するレーザ加工溝形成ステップと、該ウェーハに対して透過性を有する波長の第2のレーザビームを該ウェーハの裏面側から所定の深さ位置に集光し、該ウェーハの内部に改質層を形成する改質層形成ステップと、を備え、該研削ステップでは、外周余剰領域がデバイス領域に対して下方に垂れ下がり、その後、裏面側から研削されることにより該外周余剰領域の内周縁から外周縁に向かって該ウェーハの厚みが厚くなり、該レーザ加工溝形成ステップでは、該外周余剰領域の外周縁における該表面の高さ位置に該第1のレーザビームを集光させ、該内周縁から該外周縁に近づくにつれ深くなる該レーザ加工溝を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、デバイスが表面に形成されたウェーハの加工方法に関する。
半導体デバイスを搭載したICチップ等のデバイスチップの表面には、デバイスを構成する各種の層を含む機能層が積層されている。該機能層は、電気信号を伝達する配線層や、各配線層間を絶縁する層間絶縁層等の各種の層を含む。近年、配線層間に形成される寄生容量を低減するために、機能層が含む層間絶縁層等として誘電率の低いいわゆるLow−k膜が採用されており、デバイスチップの処理能力等の向上が図られている。
デバイスチップを作製する際には、円板状の半導体ウェーハの表面に複数の交差する分割予定ラインを設定し、該分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスを形成し、その後、該分割予定ラインに沿ってウェーハを分割する。ただし、Low−k膜は非常に脆く、Low−k膜ごとウェーハを分割するとLow−k膜がウェーハから剥離してデバイスに損傷が生じるおそれがある。
そこで、予めアブレーション加工により機能層を除去することで分割予定ラインに沿って加工溝を形成しておく。アブレーション加工を実施する際には、機能層に対して吸収性を有する波長のレーザビームをウェーハの表面に集光し、ウェーハと、レーザ加工ユニットと、を分割予定ラインに沿って相対移動させる。
そして、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザビームをウェーハに裏面側から照射し、該分割予定ラインに沿ってウェーハの内部に集光させ、多光子吸収過程により改質層を形成する。その後、加工溝の底部に改質層からクラックを伸長させると、Low−k膜を含むウェーハを適切に分割できる。この方法によると、ウェーハの分割の際には機能層が分割されないため、Low−k膜の剥離やデバイスへの損傷が抑制される。
ところで、半導体のパッケージング技術として、デバイスに電気的に接続された金属等でなるバンプを該デバイスの表面に形成し、ウェーハの表面と、バンプと、を封止材で覆って封止し、ウェーハを個々のデバイスチップに分割する技術が実用化されている。該パッケージング技術は、WL−CSP(Wafer-level Chip Size Package)と呼ばれている。WL−CSPでは、ウェーハが分割されて形成されたデバイスチップの大きさがそのままパッケージの大きさとなるため、デバイスの小型化及び軽量化に寄与する。
また、薄型のデバイスチップを形成するために、分割される前のウェーハを裏面側から研削する。研削を実施する際には、研削装置が備えるチャックテーブル上にウェーハを搬入し、回転する研削ホイールをウェーハの裏面に接触させる。このとき、ウェーハは、突出したバンプが設けられている表面側がチャックテーブルの上面に対面する。
ウェーハの表面側は、デバイスが形成されたデバイス領域と、デバイスが形成されていない外周余剰領域と、を含む。バンプはウェーハのデバイス領域に設けられ、外周余剰領域には設けられない。そのため、ウェーハの研削時には、ウェーハのデバイス領域はバンプを介してチャックテーブルに支持される一方で、外周余剰領域は支持されない。すると、チャックテーブルの上にウェーハが置かれたとき、デバイス領域に対して外周余剰領域が垂れ下がった状態となる(特許文献1参照)。
外周余剰領域が垂れ下がった状態でウェーハの裏面側が研削されると、研削後のウェーハの厚さはデバイス領域よりも外周余剰領域の方が厚くなる。この状態でウェーハの表面側に加工溝を形成し、裏面側からレーザビームを照射してウェーハの内部に改質層を形成すると、デバイス領域と比較して外周余剰領域では加工溝と、改質層と、の間の距離が大きくなる。加工溝と、改質層と、の間の距離が大きくなると、ウェーハの分割時にクラックが加工溝に到達しにくくなり、外周余剰領域においてウェーハが破断しにくくなる。
そこで、アブレーション加工の実施中に、チャックテーブルと、レーザ加工ユニットと、の相対移動速度を変化させる加工方法が提案されている(特許文献2参照)。この加工方法では、レーザビームを照射する際には外周に近づくにつれて該相対移動速度を小さくしていく。すると、外周に近づくにつれ高い強度でアブレーション加工が実施され、深い加工溝が形成される。そのため、外周余剰領域において改質層から加工溝にクラックを伸長させやすくなり、デバイス領域と同様に外周余剰領域を破断できる。
特開2013−21017号公報 特開2017−45965号公報
この加工方法では、レーザビームの照射中にチャックテーブルと、レーザ加工ユニットと、の相対移動速度を適切に変化させなければならないが、該相対移動速度を高い精度で制御するのは容易ではない。また、該相対移動速度の変化を適切に制御できるシステムは構成が複雑となるため、このシステムをレーザ加工装置に導入するには高いコストが必要となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レーザ加工装置の制御システムに変更を加えることなくバンプが配設されたウェーハを円滑に分割できるウェーハの加工方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、機能層が表面に積層され、該機能層を含む複数のデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を該表面に備え、交差する複数の分割予定ラインが複数の該デバイスを区画するように該表面側に設定され、各デバイスにそれぞれ電気的に接続する複数のバンプが該表面側に配設されたウェーハを該分割予定ラインに沿って該機能層ごと加工する加工方法であって、チャックテーブルを備える研削装置において、該表面を下方に向けた状態で該チャックテーブルに該ウェーハを保持させ、該ウェーハの裏面を研削して該ウェーハを薄化する研削ステップと、該研削ステップを実施した後、該機能層に対して吸収性を有する波長の第1のレーザビームを該ウェーハの表面に照射し、レーザ加工溝を形成して該機能層を分断するレーザ加工溝形成ステップと、該レーザ加工溝形成ステップを実施した後、該ウェーハに対して透過性を有する波長の第2のレーザビームを該ウェーハの裏面側から該分割予定ラインに沿って所定の深さ位置に集光し、該ウェーハの内部に該ウェーハの分割起点となる改質層を形成する改質層形成ステップと、を備え、該研削ステップでは、該チャックテーブルに該ウェーハを保持させた際に、該ウェーハの該デバイス領域が該バンプを介して該チャックテーブルに支持され、その後、該研削ユニットにより裏面側から研削されることにより該外周余剰領域の内周縁から外周縁に向かって該ウェーハの厚みが厚くなり、該レーザ加工溝形成ステップでは、該外周余剰領域の外周縁における該表面の高さ位置に該第1のレーザビームを集光させ該分割予定ラインに沿って照射し、該外周余剰領域において該内周縁から該外周縁に近づくにつれ深くなる該レーザ加工溝を形成することを特徴とするウェーハの加工方法が提供される。
好ましくは、該レーザ加工溝形成ステップでは、該外周余剰領域の外周縁における該表面の高さ位置に該第1のレーザビームを集光させ該分割予定ラインに沿って照射する前又は後に、さらに、ウェーハのデバイス領域における該表面の高さ位置に該第1のレーザビームを集光させ該分割予定ラインに沿って照射する。
本発明の一態様に係るウェーハの加工方法では、レーザ加工溝形成ステップにおいて、機能層に対して吸収性を有する第1のレーザビームを分割予定ラインに沿って照射する。第1のレーザビームをウェーハの表面に照射すると、ウェーハがアブレーション加工されて表面にレーザ加工溝が形成される。
ここで、第1のレーザビームが照射されるウェーハの表面の高さ位置と、第1のレーザビームの集光点の高さ位置と、の差が小さい程、高い強度でアブレーション加工が実施され、形成されるレーザ加工溝が深くなる。レーザ加工溝形成ステップでは、外周余剰領域の外周縁におけるウェーハの表面の高さ位置に第1のレーザビームを集光させるため、外周余剰領域の外周縁ではレーザ加工溝が深く形成される。
第1のレーザビームの集光点の高さを変化させずにそのまま分割予定ラインに沿って外周余剰領域の外周縁から内周縁にかけて第1のレーザビームをウェーハの表面に照射すると、該差が次第に大きくなりアブレーション加工の強度が次第に弱まり、レーザ加工溝が次第に浅くなるように形成されていく。そして、デバイス領域ではそのまま比較的浅いレーザ加工溝が形成される。
レーザ加工溝形成ステップにおいてこのようにレーザ加工溝が形成されると、レーザ加工溝の底部の高さ位置は、該レーザ加工溝の全長に渡って比較的均一となる。そのため、改質層形成ステップで形成される改質層と、レーザ加工溝と、の間の距離もまた比較的均一となる。したがって、分割予定ラインの全長にわたって同様に改質層からレーザ加工溝までクラックが伸長しやすくなる。
レーザ加工溝形成ステップでは、ウェーハと、レーザ加工ユニットと、を一定の速度で相対移動できる。このとき、第1のレーザビームの集光高さを変化させる必要もない。すなわち、レーザ加工ユニットやチャックテーブルの制御は極めて容易となり、レーザ加工装置の制御システムに変更を加えることなくウェーハを円滑に分割できる。
したがって、本発明によりレーザ加工装置の制御システムに変更を加えることなくバンプが配設されたウェーハを円滑に分割できるウェーハの加工方法が提供される。
図1(A)は、表面に機能層が形成されたウェーハを模式的に示す斜視図であり、図1(B)は、ウェーハの表面への保護部材の貼着を模式的に示す斜視図である。 図2(A)は、研削ステップを模式的に示す断面図であり、図2(B)は、研削されたウェーハを拡大して模式的に示す断面図である。 図3(A)は、ウェーハの表面からの保護部材の剥離を模式的に示す斜視図であり、図3(B)は、レーザ加工溝形成ステップを模式的に示す斜視図である。 図4(A)は、レーザ加工溝形成ステップ時のレーザビームの集光位置を模式的に示す断面図であり、図4(B)は、外周余剰領域を拡大して模式的に示す断面図であり、図4(C)は、デバイス領域を拡大して模式的に示す断面図である。 表面にエキスパンドテープが貼着されたウェーハを模式的に示す斜視図である。 改質層形成ステップを模式的に示す断面図である。 ウェーハの裏面からのダイシングテープの剥離を模式的に示す斜視図である。 図8(A)は、拡張装置に搬入されたウェーハを模式的に示す断面図であり、図8(B)は、拡張装置による拡張の様子を模式的に示す断面図である。 図9(A)は、比較例に係る加工方法におけるレーザ加工溝形成ステップ時のレーザビームの集光位置を模式的に示す断面図であり、図9(B)は、外周余剰領域を拡大して模式的に示す断面図であり、図9(C)は、デバイス領域を拡大して模式的に示す断面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る加工方法の被加工物であるウェーハについて図1(A)を用いて説明する。図1(A)は、表面に機能層が形成されたウェーハを模式的に示す斜視図である。ウェーハ1は、例えば、シリコン、SiC(シリコンカーバイド)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板である。
ウェーハ1の表面1aには、機能層3が積層されている。機能層3には、電気信号を伝達する配線層や、各配線層間を絶縁する層間絶縁層等の各種の層が含まれる。配線層間に形成される寄生容量を低減するために、層間絶縁層等として、例えば、誘電率の低いいわゆるLow−k膜が使用される。Low−k膜は、SiOF、SiOB(ボロシリケートガラス)等の無機物系の膜やポリイミド系、パラキシリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜であり、非常に脆い膜である。
ウェーハ1の表面1aは格子状に配列された複数の分割予定ライン(ストリート)9で複数の領域に区画されており、複数の分割予定ライン9により区画された各領域にはIC(Integrated circuit)等のデバイス11が形成されている。機能層3はデバイス11に含まれており、機能層3に含まれる各種の層はフォトリソグラフィー工程等により所定の形状に成形されて所定の機能を発揮する。最終的に、ウェーハ1が薄化され分割予定ライン9に沿って分割されることで、個々のデバイスチップが形成される。
デバイスチップの製造コストを低下させるために、ウェーハ1の表面1aには可能な限り多くのデバイス11が形成される。しかし、ウェーハ1とデバイス11の形状に起因して、また、デバイスチップの製造プロセスの都合上、ウェーハ1の外周縁近傍にはデバイス11が形成されない外周余剰領域7が配される。これに対して、外周余剰領域7に囲まれデバイス11が形成される領域はデバイス領域5と呼ばれる。ただし、外周余剰領域7と、デバイス領域5と、の境界15は必ずしも明瞭でない。
ウェーハ1の表面1aには、デバイスチップの接続端子となる突出した複数のバンプ13が形成されている。バンプ13は、金、または銅等の金属等で形成されており、デバイス11に電気的に接続されている。なお、バンプ13は、ウェーハ1の表面1aのデバイス領域5にだけ形成され、デバイス11が形成されない外周余剰領域7には形成されない。
次に、本実施形態に係るウェーハ1の加工方法で使用される各加工装置について説明する。なお、該加工方法はこれに限定されず、下記の加工装置の一部または全部は使用されなくてもよい。
図2(A)には、ウェーハ1の裏面1b側を研削してウェーハ1を薄化する研削装置2が模式的に示されている。研削装置2は、被加工物であるウェーハ1を吸引保持するチャックテーブル4と、該チャックテーブル4に保持されたウェーハ1を研削加工する研削ユニット6と、を備える。
チャックテーブル4は、上面側に露出する多孔質部材(不図示)と、該多孔質部材に接続された吸引源(不図示)と、を備え、該多孔質部材の上面は、ウェーハ1を保持する保持面となる。保持面上にウェーハ1を載せ、該多孔質部材の孔を通してウェーハ1に対して吸引源により生じた負圧を作用させると、ウェーハ1はチャックテーブル4に吸引保持される。また、チャックテーブル4は、保持面に垂直な軸の周りに回転可能である。
研削ユニット6は、チャックテーブル4の保持面に垂直な方向に沿ったスピンドル10と、該スピンドル10の下端に配されたホイールマウント12と、該ホイールマウント12に装着された研削ホイール14と、を備える。研削ホイール14は、基台16と、該基台16の下面に取り付けられた研削砥石18と、を備える。スピンドル10を該保持面に垂直な方向の周りに回転させると、研削ホイール14を回転できる。また、研削ユニット6は、チャックテーブル4の保持面に垂直な方向に沿って昇降可能である。
チャックテーブル4の保持面上にウェーハ1を保持し、研削ホイール14と、チャックテーブル4と、をそれぞれ回転させ、研削ユニット6を下降させて研削砥石18をウェーハ1に接触させると、ウェーハ1は研削加工される。
図3(B)には、第1のレーザビームをウェーハ1の表面1a側に照射して、アブレーション加工によりウェーハ1にレーザ加工溝19を形成する第1のレーザ加工装置20が模式的に示されている。第1のレーザ加工装置20は、ウェーハ1を吸引保持するチャックテーブル22と、該チャックテーブル22に保持されたウェーハ1に第1のレーザビームを照射する第1のレーザ加工ユニット24と、を備える。チャックテーブル22は、上述の研削装置2が備えるチャックテーブル4と同様である。
第1のレーザ加工ユニット24は、該機能層3に対して吸収性を有する波長の第1のレーザビーム26aを発振できる。第1のレーザビーム26aは、加工ヘッド26により所定の高さ位置に集光される。第1のレーザ加工ユニット24は、チャックテーブル22の保持面に垂直な方向に昇降できる。第1のレーザ加工ユニット24を昇降させると、第1のレーザビーム26aの集光高さを変更できる。チャックテーブル22と、第1のレーザ加工ユニット24と、は、該保持面に平行な方向に相対的に移動できる。
まず、第1のレーザ加工ユニット24をウェーハ1の分割予定ライン9の延長線上で所定の高さに位置づける。そして、第1のレーザ加工ユニット24に第1のレーザビーム26aを発振させながら第1のレーザ加工ユニット24と、チャックテーブル22と、を分割予定ライン9に沿って相対移動させる。すると、分割予定ライン9に沿ってアブレーション加工が実施される。
一つの分割予定ライン9に沿って加工を実施した後、チャックテーブル22及び第1のレーザ加工ユニット24を該保持面に平行かつ該分割予定ライン9に垂直な方向に相対移動させ、他の分割予定ライン9に沿って加工を実施する。一つの方向に沿った分割予定ライン9に沿って加工を実施した後、チャックテーブル22を所定の角度で回転させ、他の方向に沿った分割予定ライン9に沿って同様に加工を実施する。すると、すべての分割予定ライン9に沿ってレーザ加工溝19を形成できる。
図6には、第2のレーザビームをウェーハ1の裏面1b側からウェーハ1の内部に集光させ、多光子吸収過程によりウェーハ1の内部に分割起点となる改質層を形成する第2のレーザ加工装置32が模式的に示されている。第2のレーザ加工装置32は、チャックテーブル34と、第2のレーザ加工ユニット36と、を備える。チャックテーブル34は、上述の研削装置2が備えるチャックテーブル4と同様である。
第2のレーザ加工ユニット36は、ウェーハ1に対して透過性を有する波長の第2のレーザビーム38aを発振できる。第2のレーザビーム38aは、加工ヘッド38によりウェーハ1の内部の所定の高さ位置に集光される。第2のレーザ加工ユニット36は、チャックテーブル34の保持面に垂直な方向に昇降できる。第2のレーザ加工ユニット36を昇降させると、第2のレーザビーム38aの集光高さを変更できる。
第2のレーザ加工ユニット36と、チャックテーブル34と、はチャックテーブル34の保持面に平行な方向に相対移動できる。第2のレーザ加工装置32では、第1のレーザ加工装置20と同様に、ウェーハ1の各分割予定ライン9に沿って第2のレーザビーム38aをウェーハ1の内部に照射でき、多光子吸収過程により該分割予定ライン9に沿った改質層27をウェーハ1の内部に形成できる。
次に、本実施形態に係るウェーハの加工方法の各ステップについて説明する。まず、研削装置2において、ウェーハ1の裏面1bを研削してウェーハ1を薄化する研削ステップを実施する。ウェーハ1が研削装置2に搬入される前に、ウェーハ1の表面1a側には、該表面1a側を保護する保護部材17が貼着される。図1(B)は、ウェーハ1の表面1aへの保護部材17の貼着を模式的に示す斜視図である。
保護部材17は、粘着面を有する粘着層17b(図2(A)参照)と、該粘着層17bを支持するフィルム状の基材層17a(図2(A)参照)と、を備え、粘着層17b側がウェーハ1の表面1a側に貼着される。例えば、基材層17aにはPO(ポリオレフィン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等が用いられる。また、粘着層17bには、例えば、シリコーンゴム、アクリル系材料、エポキシ系材料等が用いられる。
保護部材17が表面1a側に貼着されたとき、該粘着層17bは該表面1aの凹凸形状に追従して変形する。また、粘着層17bは、例えば、紫外線硬化樹脂であり、保護部材17をウェーハ1から剥離する際に該保護部材17に紫外線を照射して粘着層17bを硬化させると、剥離が容易となる。
図2(A)は、研削ステップを模式的に示す断面図である。研削装置2には、表面1aに保護部材17が貼着されたウェーハ1を搬入する。表面1aを下方に向け、ウェーハ1をチャックテーブル4の保持面上に該保護部材17を介して載せ、チャックテーブル4の吸引源を作動させてチャックテーブル4にウェーハ1を吸引保持させる。すると、ウェーハ1の被研削面である裏面1bが上方に露出する。
次に、チャックテーブル4及び研削ホイール14を該保持面に垂直な軸の周りに回転させながら、研削ユニット6をチャックテーブル4に向けて下降させる。すると、研削砥石18がウェーハ1の裏面1bに接触して研削加工が開始される。そして、ウェーハ1が所定の厚さとなるように、研削ユニット6を所定の高さ位置に下降させる。すると、ウェーハ1が所定の厚さに薄化される。
図2(B)は、研削されたウェーハ1を拡大して模式的に示す断面図である。図2(B)では、機能層3を省略している。図2(B)に示す通り、チャックテーブル4にウェーハ1を保持させた際に、保護部材17の粘着層17bは、ウェーハ1の表面1a側の形状に追従して変形する。そして、ウェーハ1のデバイス領域5は、主にバンプ13を介して該チャックテーブル4に支持される。
これに対して、外周余剰領域7にはバンプ13が形成されていない。該粘着層17bはバンプ13よりも柔軟性が高く、ウェーハ1を支持する能力が弱い。そのため、チャックテーブル4の上にウェーハ1が置かれたとき、デバイス領域5に対して外周余剰領域7が垂れ下がった状態となる。外周余剰領域7が垂れ下がった状態でウェーハ1の裏面1b側が研削されると、図2(B)に示す通り、研削後のウェーハ1の厚さは外周余剰領域7の内周縁から外周縁に向かって厚くなる。
本実施形態に係る加工方法では、次に、レーザ加工溝形成ステップを実施する。レーザ加工溝形成ステップは、上述の第1のレーザ加工装置20で実施される。なお、ウェーハ1が第1のレーザ加工装置20に搬入される前に、ウェーハ1の表面1a側に貼着されていた保護部材17を予め剥離する。
図3(A)は、ウェーハ1の表面1aからの保護部材17の剥離を模式的に示す斜視図である。保護部材17に紫外線硬化樹脂が使用されている場合、紫外線を照射し該保護部材17を硬化させると剥離が容易となる。また、図3(A)に示す通り、ウェーハ1の裏面1b側にはダイシングテープ21が貼着される。該ダイシングテープ21は、保護部材17と同様に構成される。
図3(B)は、レーザ加工溝形成ステップを模式的に示す斜視図である。表面1aを上方に向けた状態のウェーハ1を第1のレーザ加工装置20のチャックテーブル22の保持面上に載せ、チャックテーブル22にウェーハ1を吸引保持させる。すると、ウェーハ1の被加工面である表面1aが上方に露出する。そして、第1のレーザ加工ユニット24のカメラ28を用いて、ウェーハ1の表面1aの分割予定ライン9を捉えて、チャックテーブル4と、第1のレーザ加工ユニット24と、の相対位置を調整する。
次に、機能層3に対して吸収性を有する波長の第1のレーザビーム26aを分割予定ライン9に沿ってウェーハ1の表面1aに照射する。すると、機能層3がアブレーション加工されて除去され、機能層3を分断するレーザ加工溝19がウェーハ1の表面1aに形成される。図4(A)には、レーザ加工溝形成ステップ後のウェーハ1が模式的に示されている。図4(A)に示す通り、レーザ加工溝形成ステップを実施すると、ウェーハ1の表面1a側には、レーザ加工溝19が形成される。
図4(A)は、第1のレーザビーム26aの集光位置を模式的に示す断面図であり、図4(B)は、外周余剰領域7を拡大して模式的に示す断面図である。図4(A)及び図4(B)には、外周余剰領域7の外周縁近傍に第1のレーザビーム26aを照射する際の加工ヘッド26の高さ位置が示されている。レーザ加工溝形成ステップを実施する際には、第1のレーザビーム26aの集光点30が外周余剰領域7の外周縁における表面1aの高さ位置に合うように第1のレーザ加工ユニット24の高さを設定する。
図4(C)は、デバイス領域5を拡大して模式的に示す断面図である。図4(A)及び図4(C)には、デバイス領域5に第1のレーザビーム26aを照射する際の加工ヘッド26の高さ位置が示されている。アブレーション加工を実施する間、加工ヘッド26の高さ位置は維持される。そのため、ウェーハ1のデバイス領域5でアブレーション加工を実施する際に、第1のレーザビーム26aの集光点30は、ウェーハ1の表面1aの高さ位置からずれた高さ位置に配されることとなる。
ウェーハ1の表面1aの高さ位置と、第1のレーザビーム26aの集光点30の高さ位置と、の差が小さい程、高い強度でアブレーション加工が実施され、形成されるレーザ加工溝19が深くなる。このため、レーザ加工溝形成ステップでは、外周余剰領域7の外周縁では深いレーザ加工溝19が形成され、該外周縁から内周縁に近づくにつれ形成されるレーザ加工溝19が浅くなる。そして、デバイス領域5では、浅いレーザ加工溝19が形成される。
したがって、レーザ加工溝形成ステップを実施すると、レーザ加工溝19の形成箇所におけるウェーハ1の厚さに応じた深さのレーザ加工溝19が形成される。そのため、レーザ加工溝19の底部の高さ位置は、その全長にわたって同様の高さ位置となる。
本実施形態に係る加工方法では、次に、改質層形成ステップを実施する。改質層形成ステップは、上述の第2のレーザ加工装置32で実施される。なお、ウェーハ1を第2のレーザ加工装置32に搬入する前に、ウェーハ1の表面1a側にエキスパンドテープを予め貼着する。
図5は、ウェーハ1の表面1a側へのエキスパンドテープ23の貼着を模式的に示す斜視図である。エキスパンドテープ23は、例えば、外周部が環状のフレーム25に貼着され、フレーム25の開口の内側でウェーハ1の表面1aに貼着される。なお、エキスパンドテープ23は、例えば、上述の保護部材17と同様に構成される。また、環状のフレーム25は、金属等の材料でなる。
ウェーハ1は、エキスパンドテープ23と、フレーム25と、と一体となったフレームユニット33の状態で第2のレーザ加工装置32に搬入される。図6は、改質層形成ステップを模式的に示す断面図である。表面1a側を下方に向け、ウェーハ1をエキスパンドテープ23を介してチャックテーブル34の保持面上に載せ、チャックテーブル34にウェーハ1を吸引保持させる。すると、ウェーハ1の第2のレーザビーム38aの被照射面である裏面1b側が上方に向く。
次に、ウェーハ1に対して透過性を有する波長の第2のレーザビーム38aを該ダイシングテープ21を介して分割予定ライン9に沿ってウェーハ1の所定の高さ位置に集光する。すると、第2のレーザビーム38aの集光点40の近傍では、多光子吸収過程により改質層27が形成される。
なお、ダイシングテープ21は、第2のレーザビーム38aの照射前に予め剥離されていてもよい。この場合、第2のレーザビーム38aは、ダイシングテープ21を介さずにウェーハ1に照射される。
改質層27は、ウェーハ1を分割する際の分割起点となる。すなわち、ウェーハ1に外力を加える等して該改質層27からレーザ加工溝19の底部にクラックを伸長させると、ウェーハ1を分割予定ライン9に沿って分割できる。なお、該クラックは、改質層27の形成と同時に伸長してもよい。ここで、レーザ加工溝19の底部の高さ位置は、上述の通りその全長にわたって同様の高さとなる。すなわち、該レーザ加工溝19の底部と、改質層27と、の距離は、分割予定ライン9のいずれの箇所においても同様となる。
改質層27からレーザ加工溝19へクラックを伸長させる際は、改質層27と、レーザ加工溝19と、の距離に応じてその伸長の様子が変化する。そして、該距離が大きくなる程クラックが適切に伸長しにくくなり、ウェーハ1が破断されにくくなる。
ここで、比較のために、レーザ加工溝19の底部の高さ位置が全長にわたって同様とはならない比較例に係る加工方法について説明する。図9(A)は、該比較例に係る加工方法における第1のレーザビーム26aの集光位置を模式的に示す断面図であり、図9(B)は、外周余剰領域を拡大して模式的に示す断面図であり、図9(C)は、デバイス領域を拡大して模式的に示す断面図である。
該比較例に係る加工方法では、レーザ加工溝形成ステップを実施する際に、図9(C)に示す通り、第1のレーザ加工装置20において第1のレーザビーム26aの集光点30を、デバイス領域5におけるウェーハ1の表面1aの高さ位置に合わせる。
この場合、デバイス領域5では、第1のレーザビーム26aの集光点30がウェーハ1の表面の高さ位置に位置付けられるため、強い強度でアブレーション加工が実施され、比較的深いレーザ加工溝19が形成される。その一方で、図9(B)に示す通り、外周余剰領域7では、第1のレーザビーム26aの集光点30の高さ位置と、ウェーハ1の表面1aの高さ位置と、の差が大きく、弱い強度でアブレーション加工が実施され、比較的浅いレーザ加工溝19が形成される。
外周余剰領域7では、ウェーハ1の厚さはデバイス5におけるウェーハ1の厚さよりも大きい上、形成されるレーザ加工溝19が浅くなる。そのため、図9(B)及び図9(C)に示す通り、レーザ加工溝19の底部の高さ位置は、その全長にわたって同様とはならない。したがって、その後、改質層形成ステップを実施してウェーハ1の内部に改質層27を形成したとき、改質層27と、レーザ加工溝19の底部と、の距離が分割予定ラインの全長にわたって同様とはならない。
特に、外周余剰領域7の内周縁から外周縁にかけて該距離が大きく変化する。よって、外周余剰領域7の外周縁付近では、改質層27からレーザ加工溝19にクラックを適切に伸長させにくく、ウェーハ1を分割予定ライン9に沿って分割するとき、外周余剰領域7の外周縁近傍では、適切にウェーハ1が破断されにくくなる。
これに対して、本実施形態に係る加工方法では、改質層27と、レーザ加工溝19と、の距離はその全長にわたって同様となるため、外周余剰領域7の外周縁近傍を含めウェーハ1は適切に破断される。しかも、レーザ加工溝形成ステップにおいて、第1のレーザ加工ユニット24と、チャックテーブル22と、の相対速度をアブレーション加工の実施中に変化させる必要もない。したがって、レーザ加工装置の制御システムに変更を加えることなくバンプ13が配設されたウェーハ1を円滑に分割できる。
改質層形成ステップを実施した後、ウェーハ1を分割して個々のデバイチップを形成するためにエキスパンドテープ23を拡張する。エキスパンドテープ23を拡張する際は、図7に示す通り、ウェーハ1の裏面1b側からダイシングテープ21を剥離する。そして、ウェーハ1を含むフレームユニット33を拡張装置に搬入する。
図8(A)は、拡張装置に搬入されたウェーハを模式的に示す断面図であり、図8(B)は、拡張装置による拡張の様子を模式的に示す断面図である。拡張装置42の構成について説明する。該拡張装置42は、円筒状の拡張ドラム44と、該拡張ドラム44を外周側から囲むフレーム保持ユニット46と、を備える。
該拡張ドラム44は、エキスパンドテープ23に接触する上面を備える押上部54と、該押上部54を下方から支持するロッド50と、該ロッド50を昇降させるエアシリンダ52と、を備える。エアシリンダ52を作動させると、押上部54をフレームユニット搬入位置56と、拡張位置58と、の間で昇降できる。フレーム保持ユニット46は、フレームユニット33のフレーム25を把持するクランプ48を備える。
フレームユニット33を拡張装置42に搬入する際には、図8(A)に示す通り、押上部54をフレームユニット搬入位置56に配し、該押上部54の上にフレームユニット33を載せる。そして、クランプ48にフレーム25を把持させる。
次に、図8(B)に示す通り、エアシリンダ52を作動させて押上部54を拡張位置58まで上昇させる。すると、エキスパンドテープ23が径方向外側に拡張される。すると、ウェーハ1が分割されて形成される各デバイスチップ31の間隔が広がり、各デバイスチップ31をピックアップしやすくなる。
以上により、Low−k膜を含む機能層3が形成されたウェーハ1を円滑に分割して個々のデバイスチップ31を形成できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、本発明の一態様は、レーザ加工溝形成ステップで形成されるレーザ加工溝19の底部が分割予定ライン9の全長にわたって同様の高さ位置となる場合に限定されない。第1のレーザ加工装置20における第1のレーザビーム26aの照射条件次第では、形成されるレーザ加工溝19の底部は、分割予定ライン9の全長にわたって同様の高さ位置とならない場合がある。
その場合においても、例えば、外周余剰領域7の内周縁から外周縁にかけて、ウェーハ1の厚さの変化よりも、レーザ加工溝形成ステップで形成されるレーザ加工溝19の底部の高さの変化が小さければ、本発明の効果が享受されうる。すなわち、外周余剰領域7におけるウェーハ1をより円滑に分割できる。
さらに、上記実施形態では、レーザ加工溝形成ステップにおいて、第1のレーザビーム26aの集光点30を外周余剰領域7におけるウェーハ1の表面1aの高さに配したが、本発明の一態様はこれに限定されない。例えば、該集光点30は、該外周余剰領域7におけるウェーハ1の表面1aの高さよりも高い位置に配されてもよい。
この場合においても、レーザ加工溝形成ステップで実施されるアブレーション加工は、外周余剰領域7の内周縁から外周縁に近づくにつれ強度が高くなるため、形成されるレーザ加工溝19は該内周縁から該外周縁に近づくにつれ深くなる。
なお、レーザ加工溝形成ステップでは、外周余剰領域7の外周縁におけるウェーハ1の表面1aの高さ位置に集光させて第1のレーザビーム26aを照射すると、デバイス領域5では十分な深さのレーザ加工溝19が形成されない場合がある。これは、デバイス領域5では、集光点30と、ウェーハ1の表面1aと、の距離が大きくなりすぎる等の理由により、アブレーション加工の強度が不十分となるためである。
そこで、外周余剰領域7の外周縁におけるウェーハ1の表面1aの高さ位置に集光させて第1のレーザビーム26aを照射する前又は後に、さらにデバイス領域5における該表面1aの高さ位置に集光させて第1のレーザビーム26aを照射してもよい。すなわち、レーザ加工溝形成ステップでは、集光位置の高さを変えて第1のレーザビーム26aを複数回照射することにより、底部の高さが均一なレーザ加工溝19を形成してもよい。
上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ウェーハ
1a 表面
1b 裏面
3 機能層
5 デバイス領域
7 外周余剰領域
9 分割予定ライン
11 デバイス
13 バンプ
15 境界
17 保護部材
17a 基材
17b 粘着層
19 レーザ加工溝
21 ダイシングテープ
23 エキスパンドテープ
25 フレーム
27 改質層
29 クラック
31 デバイスチップ
33 フレームユニット
2 研削装置
4,22,34 チャックテーブル
6 研削ユニット
10 スピンドル
12 マウント
14 研削ホイール
16 基台
18 研削砥石
20,32 レーザ加工装置
24,36 レーザ加工ユニット
26,38 加工ヘッド
26a,38a レーザビーム
28 カメラユニット
30,40 集光点
42 拡張装置
44 拡張ドラム
46 フレーム保持ユニット
48 クランプ
50 ロッド
52 エアシリンダ
54 押上部
56 フレームユニット搬入位置
58 拡張位置

Claims (2)

  1. 機能層が表面に積層され、該機能層を含む複数のデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を該表面に備え、交差する複数の分割予定ラインが複数の該デバイスを区画するように該表面側に設定され、各デバイスにそれぞれ電気的に接続する複数のバンプが該表面側に配設されたウェーハを該分割予定ラインに沿って該機能層ごと加工する加工方法であって、
    チャックテーブルを備える研削装置において、該表面を下方に向けた状態で該チャックテーブルに該ウェーハを保持させ、該ウェーハの裏面を研削して該ウェーハを薄化する研削ステップと、
    該研削ステップを実施した後、該機能層に対して吸収性を有する波長の第1のレーザビームを該ウェーハの表面に照射し、レーザ加工溝を形成して該機能層を分断するレーザ加工溝形成ステップと、
    該レーザ加工溝形成ステップを実施した後、該ウェーハに対して透過性を有する波長の第2のレーザビームを該ウェーハの裏面側から該分割予定ラインに沿って所定の深さ位置に集光し、該ウェーハの内部に該ウェーハの分割起点となる改質層を形成する改質層形成ステップと、を備え、
    該研削ステップでは、該チャックテーブルに該ウェーハを保持させた際に、該ウェーハの該デバイス領域が該バンプを介して該チャックテーブルに支持され、その後、該研削ユニットにより裏面側から研削されることにより該外周余剰領域の内周縁から外周縁に向かって該ウェーハの厚みが厚くなり、
    該レーザ加工溝形成ステップでは、該外周余剰領域の外周縁における該表面の高さ位置に該第1のレーザビームを集光させ該分割予定ラインに沿って照射し、該外周余剰領域において該内周縁から該外周縁に近づくにつれ深くなる該レーザ加工溝を形成することを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 該レーザ加工溝形成ステップでは、該外周余剰領域の外周縁における該表面の高さ位置に該第1のレーザビームを集光させ該分割予定ラインに沿って照射する前又は後に、さらに、ウェーハのデバイス領域における該表面の高さ位置に該第1のレーザビームを集光させ該分割予定ラインに沿って照射することを特徴とする請求項1記載のウェーハの加工方法。
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