JP2019138848A - プラントの検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラントにおける評価対象部位の余寿命評価の精度を向上させる。【解決手段】本発明の少なくとも一実施形態に係るプラントの検査方法は、プラントの検査方法であって、配管の円周溶接部又は長手溶接部、若しくは、管台溶接部の少なくとも一つを含む評価対象部位の種類と、該評価対象部位の厚さとの組合せの各々について設定された検査方法により、前記評価対象部位の検査を行うステップと、前記検査方法による前記評価対象部位の検査結果に基づいて行われる前記評価対象部位の余寿命評価の精度向上に必要なパラメータを取得するための追加計測の計測項目を選定するステップと、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、プラントの検査方法に関する。
高温高圧の環境下で長時間使用される、例えばボイラの配管同士等の溶接部においては、クリープ損傷により亀裂が発生する。クリープ損傷による亀裂は進展するため、亀裂の有無や溶接部の厚さ方向での亀裂の長さ(亀裂の高さ)に応じて余寿命を評価し、溶接部に対し適時補修を行う必要がある。そこで、溶接部内の亀裂の有無や亀裂の長さを測定して余寿命を評価する技術の開発が行われている。
例えば、特許文献1が開示する余寿命の評価方法では、フェーズドアレイ法による超音波探傷によって溶接部の内部を探傷し、探傷結果に基づいて余寿命を評価している。
また、例えば特許文献2が開示するクリープ損傷を診断する方法では、ボイド面積率法による寿命診断と超音波探傷法による寿命診断とを行うことで溶接部のクリープ損傷を診断している。
特開2017−151107号公報 特開2002−31632号公報
溶接部が存在する部位等が異なると、亀裂が生じ易い場所が異なることが発明者らの知見によって分かってきた。そこで、余寿命評価の精度向上のためにさらなる工夫が求められている。しかし、単に検査項目を増やすだけでは、余寿命評価の精度を向上させることができず、むしろ余寿命評価の精度を低下させるおそれがある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、プラントにおける評価対象部位の余寿命評価の精度を向上することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るプラントの検査方法は、
プラントの検査方法であって、
配管の円周溶接部又は長手溶接部、若しくは、管台溶接部の少なくとも一つを含む評価対象部位の種類と、該評価対象部位の厚さとの組合せの各々について設定された検査方法により、前記評価対象部位の検査を行うステップと、
前記検査方法による前記評価対象部位の検査結果に基づいて行われる前記評価対象部位の余寿命評価の精度向上に必要なパラメータを取得するための追加計測の計測項目を選定するステップと、を備える。
上記(1)の方法によれば、評価対象部位の検査方法が評価対象部位の種類と評価対象部位の厚さとの組合せに応じて適切なものとなり、評価対象部位の検査結果の精度が向上する。さらに、余寿命評価の精度向上のための追加計測の計測項目が評価対象部位の検査方法に応じて適切なものとなる。これらにより、評価対象部位の検査結果に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価の精度が向上する。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の方法において、前記評価対象部位の前記種類と、該評価対象部位の前記厚さとの前記組合せの各々について、前記検査方法および追加計測項目を規定するデータベースを用いて、前記検査方法および前記計測項目を選定するステップを備える。
上記(2)の方法によれば、検査方法および計測項目を迅速に選定できる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法において、前記検査方法による前記評価対象部位の前記検査結果から求めたきず長さに基づいて、前記追加計測の要否を判定するステップを備える。
上記(3)の方法によれば、追加計測の要否をきず長さに基づいて容易に判断できる。また、追加計測が必要ないと判断されれば追加計測をしなくて済むので、効率的である。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の方法において、前記追加計測の要否判定に用いる前記きず長さの閾値は、前記プラントの運転中における前記評価対象部位の温度条件又は応力条件の少なくとも一方に応じて決定される。
上記(4)の方法によれば、追加計測の要否判定に用いるきず長さの閾値にプラントの運転中における評価対象部位の温度条件又は応力条件の少なくとも一方が反映されるので、追加計測の要否の精度を向上できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの方法において、規定値を超える肉厚を有する前記長手溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記長手溶接部の内部を検査する検査方法である。
プラントの配管において規定値を超える肉厚を有する長手溶接部では、長手溶接部の内部に損傷が生じやすいことが発明者らの知見によって分かってきた。
したがって、上記(5)の方法によれば、検査方法が規定値を超える肉厚を有する長手溶接部に適したものとなる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの方法において、規定値を超える肉厚を有する前記円周溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記円周溶接部の外表面を検査する検査方法である。
プラントの配管において規定値を超える肉厚を有する円周溶接部では、円周溶接部の外表面に損傷が生じやすいことが発明者らの知見によって分かってきた。
したがって、上記(6)の方法によれば、検査方法が規定値を超える肉厚を有する円周溶接部に適したものとなる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの方法において、前記規定値以下の肉厚を有する前記円周溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記円周溶接部の内部を検査する検査方法である。
プラントの配管において規定値以下の肉厚を有する円周溶接部では、円周溶接部の内部に損傷が生じやすいことが発明者らの知見によって分かってきた。
したがって、上記(7)の方法によれば、検査方法が規定値以下の肉厚を有する円周溶接部に適したものとなる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの方法において、前記管台溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記管台溶接部の外表面及び内部スリット周辺部位を検査する検査方法である。
管台溶接部では、管台溶接部の外表面及び内部スリット周辺部位に損傷が生じやすいことが発明者らの知見によって分かってきた。
したがって、上記(8)の方法によれば、検査方法が管台溶接部に適したものとなる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の方法において、前記管台溶接部について設定された前記検査方法は、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、磁粉探傷検査、浸透探傷検査、MT転写法による検査、渦電流探傷検査の少なくとも1つであってもよい。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの方法において、前記検査方法によって検査される前記評価対象部位が前記規定値を超える肉厚を有する前記長手溶接部であれば、前記計測項目として前記配管の配管断面形状が選定される。
上記(10)の方法によれば、規定値を超える肉厚を有する長手溶接部に適した計測項目が選定される。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの方法において、前記計測項目は、前記評価対象部位における配管外径、板厚、配管断面形状、溶接金属の形状、溶接の熱による熱影響部の形状、前記プラントの稼働中の前記評価対象部位の温度、及び、前記評価対象部位の硬さの少なくとも1つであってもよい。
上記(11)の方法によれば、溶接部の余寿命評価の精度向上に必要な基本的なパラメータに適した計測項目が選定される。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの方法において、前記評価対象部位の内部を検査して、前記評価対象部位の外表面側において前記検査方法の不感帯から所定距離内の内部にきずが検出された場合、前記評価対象部位の外表面を検査する検査方法による検査をさらに実施するか、又は、前記評価対象部位における溶接部の余盛りの削除を行った後、再び前記評価対象部位の内部を検査するステップをさらに備える。
上記(12)の方法によれば、検査方法に係る不感帯の影響を抑制できる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(12)の何れかの方法において、
前記評価対象部位の外表面を検査し、局部的な寿命消費率であって目視観察可能な亀裂が発生した時点を100%とする局部的な寿命消費率を算出するステップと、
算出した前記寿命消費率が所定値を超えている場合には、前記評価対象部位の内部を検査する検査方法による検査を実施するステップをさらに備える。
上記(13)の方法によれば、評価対象部位の外表面から内部にかけてどの程度まできずが進展しているのかを検査できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、プラントにおける評価対象部位の余寿命評価の精度を向上できる。
幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法における各工程を示す図である。 溶接部が存在する部位と、その部位の厚さと、亀裂が生じ易い場所との関係を示す表である。 データベースを格納する記憶装置と、該記憶装置にアクセスする端末装置とを示す図である。 評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れを示すフローチャートである。 横軸に評価対象部位に作用する応力をとり、縦軸にきずの大きさと保守対象部位における板厚との比をとったグラフである。 評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れを示すフローチャートである。 評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
(プラントの検査方法の概要について)
まず、図1を参照して、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法の概要について説明する。
図1は、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法における各工程を示す図である。幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法は、評価対象部位を選定するステップS1と、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2と、評価対象部位の検査を行うステップS3と、評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4とを含む。
幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法は、高温で大きな応力が掛かる環境下で長時間使用される金属製の部材の検査に適用される検査方法であり、例えば、火力発電設備におけるボイラと蒸気タービンとの間を接続する蒸気配管等の溶接部分の検査に適用される。
以下、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法における各工程の概略について説明する。
(評価対象部位を選定するステップS1の概略)
評価対象部位を選定するステップS1は、プラントにおいて複数存在する蒸気配管等の溶接部分の中から、探傷検査の実施及び探傷検査の結果に基づく余寿命評価を行う評価対象部位を選定するステップである。
(検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2の概略)
検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2は、評価対象部位を選定するステップS1で選定した評価対象部位に対する探傷検査の検査方法及び追加計測の計測項目を選定するステップである。
検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2では、評価対象部位を選定するステップS1で選定した評価対象部位に対して適切な探傷検査の検査方法が選定される。
ここで、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2で選定される検査方法は、後述するように、配管の円周溶接部又は長手溶接部、若しくは、管台溶接部の少なくとも一つを含む評価対象部位の種類と、該評価対象部位の厚さとの組合せの各々について設定された検査方法である。
なお、溶接部とは、溶接金属、溶接による熱影響部(HAZ部)および後述する内面スリットを含むものとする。
また、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2では、選定された検査方法に対して適切な追加計測の計測項目が選定される。
ここで、追加計測とは、選定された検査方法による評価対象部位の検査結果に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価の精度向上に必要なパラメータを取得するために実施される計測である。すなわち、後述する評価対象部位の検査を行うステップS3において、選定された検査方法によって評価対象部位の探傷検査を行い、検査結果を得る。そして、得られた検査結果に基づいて、後述する評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4において、評価対象部位の余寿命評価を行う。評価対象部位の余寿命評価を行う際には、探傷検査の検査結果以外にも幾つかのパラメータが必要である。追加計測では、これらのパラメータのうち、余寿命評価の精度向上に必要なパラメータを取得する。
なお、以下の説明では、追加計測の計測項目を単に追加計測項目とも呼ぶ。
検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2の詳細については、後で説明する。
(評価対象部位の検査を行うステップS3の概略)
評価対象部位の検査を行うステップS3は、評価対象部位を選定するステップS1で選定した評価対象部位に対して、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2で選定された検査方法で探傷検査を行うステップである。
また、評価対象部位の検査を行うステップS3では、必要に応じて、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2で選定された追加計測項目についての追加計測を行う。
評価対象部位の検査を行うステップS3の詳細については、後で説明する。
(評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4の概略)
評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4は、評価対象部位の検査を行うステップS3で行われた評価対象部位の検査結果に基づいて、評価対象部位の余寿命評価を行うステップである。
なお、評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4では、評価対象部位の検査を行うステップS3で追加計測項目について追加計測が行われていれば、追加計測によって取得されたパラメータも用いて評価対象部位の余寿命評価を行う。
余寿命の評価には、例えば亀裂進展計算、FEM、損傷力学的評価、ボイドシミュレーション法又は組織シミュレーション法等を用いることができる。
このように、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2と、評価対象部位の検査を行うステップS3とを備える。
すなわち、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法は、配管の円周溶接部又は長手溶接部、若しくは、管台溶接部の少なくとも一つを含む評価対象部位の種類と、該評価対象部位の厚さとの組合せの各々について設定された検査方法により、評価対象部位の検査を行うステップ、すなわち、評価対象部位の検査を行うステップS3を備える。
また、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法は、上記検査方法による評価対象部位の検査結果、に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価、の精度向上に必要なパラメータを取得するための追加計測の計測項目、を選定するステップ、すなわち、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2を備える。したがって、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法によれば、評価対象部位の検査方法が評価対象部位の種類と評価対象部位の厚さとの組合せに応じて適切なものとなり、評価対象部位の検査結果の精度が向上する。さらに、余寿命評価の精度向上のための追加計測の計測項目が評価対象部位の検査方法に応じて適切なものとなる。これらにより、評価対象部位の検査結果に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価の精度が向上する。
(検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2の詳細について)
以下、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2の詳細について説明する。
例えば、火力発電設備におけるボイラと蒸気タービンとの間を接続する蒸気配管には、複数の種類の溶接個所が存在する。例えば、蒸気配管には、配管同士を接続する円周溶接部や、配管と分岐管とを接続する管台溶接部が存在する。また、配管が板状部材から製造されている場合には、板の端部同士を接続するために管軸方向に延在する長手溶接部が存在する。
溶接部が存在する部位が異なると、亀裂が生じ易い場所が異なることが発明者らの知見によって分かってきた。また、同種類の溶接部であっても、その部位の厚さによって亀裂が生じ易い場所が異なることが発明者らの知見によって分かってきた。
図2は、発明者らが鋭意検討した結果判明した、溶接部が存在する部位と、その部位の厚さと、亀裂が生じ易い場所との関係を示す表である。
同種類の溶接部であっても、おおよそ厚さ20mmを境にして亀裂が生じ易い場所が異なることが発明者らの知見によって分かった。図2に示した表において、薄肉とは、厚さが20mm以下であることを表し、厚肉とは、厚さが20mmを超えていることを示している。以下の説明においても同様である。
例えば配管の直管における長手溶接部において、厚肉の部分では、長手溶接部の板厚内部に亀裂が生じ易く、最も大きな損傷が発生し易い。なぜなら、溶接による熱影響部(HAZ部)のクリープ速度が母材や溶接金属のそれより早いことで、HAZ部における板厚内部の応力の多軸度が大きくなるためである。
例えば配管のエルボにおける長手溶接部において、厚肉の部分では、長手溶接部の板厚内部に亀裂が生じ易く、最も大きな損傷が発生し易い。その理由は、上述の直管における長手溶接部と同じである。
例えば配管の円周溶接部において、厚肉の部分では、円周溶接部の外表面に亀裂が生じ易く、最も大きな損傷が発生し易い。なぜなら、配管システム応力、すなわち、例えば配管の支持構造物や接続されている他の配管等から受ける外力等に起因する応力や、自身の熱膨張が拘束されることで生じる熱応力等の影響で溶接部に作用する曲げ応力の最大位置が外表面であるためである。また、例えば配管の円周溶接部において、薄肉の部分では、円周溶接部の板厚内部に亀裂が生じ易く、最も大きな損傷が発生し易い。その理由として、薄肉の部分も厚肉と同様に配管システム応力の影響を受けるが、板厚が小さいため板厚方向における曲げ応力の分布は小さく、上述したクリープ速度差に起因する多軸度の影響の方が大きいためである。
例えば管台溶接部では、薄肉の部分及び厚肉の部分の双方とも、管台溶接部の外表面及び内面スリット周辺部位に亀裂が生じ易く、最も大きな損傷が発生し易い。外表面で損傷が発生し易い理由は、配管のフープ応力が外表面で最大となるためである。一方、内面スリット周辺部位でも損傷が発生し易い理由は、スリットのような亀裂状の先端部では応力集中が起こるためである。なお、管台溶接部の内面スリットとは、配管と分岐管やプラグ、筒等との境目であって、溶接の際に溶接金属の溶け込みが不十分で、該境目がスリットとして残った部分のことである。
なお、現在のプラントの多くでは、高温高圧の環境下で使用される薄肉の直管及び薄肉のエルボに電縫管を用いることがほとんどないため、薄肉の直管及び薄肉のエルボにおける長手溶接部については、説明を省略する。
このような、溶接部が存在する部位と、その部位の厚さと、最も大きな損傷が発生し易い場所との関係についての情報は、予め記憶装置にデータベースとして格納されている。図3は、このデータベースを格納する記憶装置と、該記憶装置にアクセスする端末装置とを示す図である。
上述したように、記憶装置1には、溶接部が存在する部位と、その部位の厚さと、最も大きな損傷が発生し易い場所との関係についての情報がデータベースとして格納されている。端末装置2は、例えばパーソナルコンピュータ等の端末装置であり、記憶装置1に格納されたデータベースの情報を記憶装置1から読み出して、端末装置2の操作者に提示することができる。なお、記憶装置1は、端末装置2と異なる場所に配置されていてもよく、端末装置2内に設けられていてもよい。
(板厚内部の探傷検査に適した検査方法)
例えば板厚内部の探傷検査に適した検査方法として、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、フェーズドアレイ法による超音波検査、開口合成法による超音波検査、高周波UT法による超音波検査、超音波ノイズ法による超音波検査等を挙げることができる。
また、これら板厚内部の探傷検査に適した検査方法による検査結果に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価の精度向上に必要なパラメータは、例えば、評価対象部位に係る寸法、形状、温度、材料特性である。
評価対象部位に係る寸法や形状を取得するための追加計測の計測項目は、例えば、配管の外径、配管の板厚、配管の扁平率、溶接線を長手方向から見たときの断面の形状、溶接による熱影響部(HAZ部)の形状を挙げることができる。評価対象部位に係る寸法や形状を取得することで、余寿命評価の際に溶接部に作用している応力を精度よく算定できる。特に配管の外径、扁平率、断面の形状は、長手溶接部で重要となる円周方向に作用している応力(曲げ、引っ張り)を精度よく算定する際に有効な計測項目となる。
評価対象部位に係る温度を取得するための追加計測の計測項目は、例えば、水蒸気酸化スケールの形成状態や、析出物の形成状態、評価対象部位の組織変化を挙げることができ、これらの計測結果から評価対象部位に係る温度を推定することができる。この場合の温度とは、過去の温度履歴や、過去に作用した最高温度のことを指す。評価対象部位に係る温度を取得することで、余寿命評価の際に温度条件を精度よく設定できる。
評価対象部位に係る材料特性を取得するための追加計測の計測項目は、例えば、評価対象部位の硬さを挙げることができる。また、評価対象部位から少量のサンプルを採取し、このサンプルに対してクリープ試験等を実施することで評価対象部位に係る材料特性を取得してもよい。評価対象部位に係る材料特性を取得することで、余寿命評価の際に溶接部の強度を精度よく設定できる。
なお、上述した記憶装置1には、板厚内部の探傷検査に適した検査方法として上述した各検査方法がデータベースとして格納されている。また、上述した記憶装置1には、板厚内部の探傷検査に適した検査方法と紐づけられて上記の追加計測項目がデータベースとして格納されている。さらに、上述した記憶装置1には、上記の追加計測項目を計測するか否かの判断を行うための処理を含む、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れの情報がデータベースとして格納されている。なお、該処理の流れについては、後で説明する。
なお、上述した超音波検査では、評価対象部位のうち表面近傍(例えば表面から数mm)の範囲は不感帯となるため、探傷ができない。そこで、例えば板厚内部の探傷検査の結果、板厚内部のきずが不感帯の近傍に存在すると判断される場合には、評価対象部位の検査を行うステップS3において、不感帯の影響を低減するための不感帯低減策を行うこととしている。
不感帯低減策として、例えば外表面を検査することが挙げられる。外表面の検査方法としては、例えば、磁粉探傷検査、浸透探傷検査、MT転写法による検査、渦電流探傷検査等がある。これらの検査によって外表面のきずの存在が確認できれば、板厚内部で不感帯の近傍に存在するきずが、外表面のきずと連続していると判断することができ、外表面のきずの存在が確認できなければ、板厚内部で不感帯の近傍に存在するきずが、少なくとも外表面には達していないと判断できる。
また、不感帯低減策として、溶接部分の余盛りを除去してもよい。溶接部分の余盛りを除去することで、磁粉探傷検査等が行い易くなる。また、溶接部分の余盛りを除去することで、溶接部分の余盛りを除去した後の表面に超音波探傷の探傷子を接触させることができるようになり、探傷範囲を拡大できる。また、溶接部分の余盛りを除去することで、溶接部分の余盛りを除去した後の表面に目視等で観察可能なきずが現れる場合がある。また、溶接部分の余盛りを除去することで、余盛りの表面近傍にのみ存在していたきずを除去できる。
上述した記憶装置1には、板厚内部の探傷検査に適した検査方法に紐づけられた不感帯低減策がデータベースとして格納されている。
(外表面の探傷検査に適した検査方法)
例えば外表面の探傷検査に適した検査方法として、磁粉探傷検査、浸透探傷検査、MT転写法による検査、渦電流探傷検査等を挙げることができる。
これら外表面の探傷検査に適した検査方法による検査結果に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価の精度向上に必要なパラメータは、例えば、評価対象部位に係る寸法、形状、温度、材料特性である。
評価対象部位に係る寸法や形状を取得するための追加計測の計測項目、評価対象部位に係る温度を取得するための追加計測の計測項目、及び、評価対象部位に係る材料特性を取得するための追加計測の計測項目は、上述したとおりである。
なお、後述するように、外表面に最も大きな損傷が発生し易い場合、上述した外表面の探傷検査に適した検査方法による探傷検査に加えて、例えば外表面における局部的な寿命消費率であって目視観察可能な亀裂が発生した時点を100%とする局部的な寿命消費率を求めるための非破壊検査を行う場合がある。この非破壊検査方法として、ボイド個数密度法、ボイド面積率法、組織対比法、析出物粒間距離法、Aパラメータ法、結晶粒変形法、ボイド粒界長さ法、炭化物組成測定法等の非破壊検査方法を挙げることができる。
また、後述するように、非破壊検査の検査結果に基づいて求められた外表面における局部的な寿命消費率が所定値を超えている場合や、外表面にきずが存在している場合には、該外表面近傍の評価対象部位の内部を探傷検査する。
外表面近傍の評価対象部位の内部の探傷検査に適した検査方法として、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、フェーズドアレイ法による超音波検査、開口合成法による超音波検査、高周波UT法による超音波検査、超音波ノイズ法による超音波検査等を挙げることができる。
上述した記憶装置1には、外表面の探傷検査に適した検査方法として上述した各検査方法がデータベースとして格納されている。また、上述した記憶装置1には、外表面の探傷検査に適した検査方法と紐づけられて上記の追加計測項目がデータベースとして格納されている。上述した記憶装置1には、外表面における局部的な寿命消費率を求めるための非破壊検査方法として、上述した非破壊検査方法がデータベースとして格納されている。上述した記憶装置1には、外表面近傍の評価対象部位の内部の探傷検査に適した検査方法として上述した各検査方法がデータベースとして格納されている。さらに、上述した記憶装置1には、上記の追加計測項目を計測するか否かの判断を行うための処理を含む、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れの情報がデータベースとして格納されている。なお、該処理の流れについては、後で説明する。
(内面スリット周辺部位の探傷検査に適した検査方法)
内面スリット周辺部位の探傷検査では、探傷範囲内に内面スリットが初めから存在するが、溶接の状態によって内面スリットの存在範囲は変化する。そのため、内面スリット周辺部位の探傷検査では、内面スリットときずとを区別することが困難である。そこで、内面スリット周辺部位の探傷検査では、巨視亀裂のように目視観察により観察可能な亀裂を検出対象とし、検出された亀裂は、内面スリットと区別することなく、全て巨視亀裂のように目視観察により観察可能な亀裂として扱うこととする。
例えば内面スリット周辺部位の探傷検査に適した検査方法として、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、フェーズドアレイ法による超音波検査、開口合成法による超音波検査、高周波UT法による超音波検査、超音波ノイズ法による超音波検査等を挙げることができる。
また、これら内面スリット周辺部位の探傷検査に適した検査方法による検査結果に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価の精度向上に必要なパラメータは、例えば、評価対象部位に係る寸法、形状、温度、材料特性である。
評価対象部位に係る寸法や形状を取得するための追加計測の計測項目は、例えば、溶接による熱影響部(HAZ部)の形状、溶接金属の表面形状、管台における配管(母管)の外径、母管の肉厚等を挙げることができる。
評価対象部位に係る温度を取得するための追加計測の計測項目、及び、評価対象部位に係る材料特性を取得するための追加計測の計測項目は、上述したとおりである。
なお、上述した記憶装置1には、内面スリット周辺部位の探傷検査に適した検査方法として上述した各検査方法がデータベースとして格納されている。また、上述した記憶装置1には、内面スリット周辺部位の探傷検査に適した検査方法と紐づけられて上記の追加計測項目がデータベースとして格納されている。さらに、上述した記憶装置1には、上記の追加計測項目を計測するか否かの判断を行うための処理を含む、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れの情報がデータベースとして格納されている。なお、該処理の流れについては、後で説明する。
検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2では、検査員が端末装置2を操作して、評価対象部位の種類と評価対象部位の厚さとを入力すると、端末装置2は、評価対象部位の探傷検査に適した検査方法と、該検査方法による検査結果に基づいて行われる評価対象部位の余寿命評価の精度向上のための追加計測項目とを記憶装置1のデータベースから読み出す。そして、端末装置2は、読み出した該検査方法と該追加計測項目とを、例えば端末装置2の表示部2aに表示する。
また、端末装置2は、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れの情報を記憶装置1のデータベースから読み出す。そして、端末装置2は、読み出した、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れの情報を、例えば端末装置2の表示部2aに表示する。
なお、読みだした検査方法が外表面の探傷検査に適した検査方法である場合、例えば端末装置2の表示部2aには、局部的な寿命消費率を求めるための非破壊検査方法、及び、外表面近傍の評価対象部位の内部の探傷検査に適した検査方法も表示される。
すなわち、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2は、評価対象部位の種類と、該評価対象部位の厚さとの組合せの各々について、検査方法および追加計測項目を規定するデータベースを用いて、検査方法および計測項目を選定するステップである。
このように、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法によれば、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2を備えるので、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき検査方法および計測項目を迅速に選定できる。
(評価対象部位の検査を行うステップS3の詳細について)
評価対象部位の検査を行うステップS3では、次のようにして、評価対象部位に対して探傷検査を行う。
(1)評価対象部位が板厚内部に最も大きな損傷が発生し易い部位であった場合
例えば、評価対象部位が板厚内部に最も大きな損傷が発生し易い部位であった場合、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2では、図4に示すフローチャートが提示される。
図4は、評価対象部位が板厚内部に最も大きな損傷が発生し易い部位である場合に、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れを示すフローチャートである。検査員は、評価対象部位の検査を行うステップS3において、図4に示したフローチャートに従って、評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。
ステップS301において、検査員は、評価対象部位の板厚内部の探傷検査を行って、板厚内部のきずの位置や大きさを検出する。
なお、ステップS301では、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、フェーズドアレイ法による超音波検査、開口合成法による超音波検査、高周波UT法による超音波検査、超音波ノイズ法による超音波検査等のうち、何れかの検査方法によって板厚内部の探傷検査を行う。これらの各検査方法は、上述したように、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2において検査員に提示されている。
次いで、ステップS302において、検査員は、ステップS301で実施した探傷検査の結果から、内在きず、すなわち評価対象部位の板厚内部のきずの有無を判断する。ステップS302において、きずが存在しなかったと判断されると本処理を終了する。
ステップS302において、きずが存在したと判断されるとステップS303へ進み、検査員は、検出されたきずがステップS301で実施した検査方法における不感帯の近傍に存在したか否かを判断する。
検出されたきずが不感帯の近傍に存在していなければ、後述するステップS306へ進む。検出されたきずが不感帯の近傍に存在している場合、ステップS304へ進み、検査員は、上述した不感帯低減策を実施する。なお、不感帯低減策は、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2において検査員に提示されている。
上述したように、不感帯低減策の実施にあたっては、例えば外表面の検査や溶接部分の余盛りの除去が行われる。また、不感帯低減策の実施にあたっては、溶接部分の余盛りの除去後に外表面検査や評価対象部位の板厚内部の探傷検査を実施してもよい。
このように、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、ステップS304は、評価対象部位の内部を検査して、評価対象部位の外表面側において検査方法の不感帯から所定距離内の内部にきずが検出された場合、評価対象部位の外表面を検査する検査方法による検査をさらに実施するか、又は、評価対象部位における溶接部の余盛りの削除を行った後、再び評価対象部位の内部を検査するステップである。したがって、検査方法に係る不感帯の影響を抑制できる。
ステップS304で不感帯低減策を実施した後、ステップS305において、検査員は、板厚内部で不感帯の近傍に存在するきずが、外表面のきずと連続しているか否かを判断する。
ステップS305で、板厚内部で不感帯の近傍に存在するきずが外表面のきずと連続していないと判断されれば、ステップS306において、検査員は、外表面の傷を考慮せずに板厚内部のきずの大きさをステップS301における探傷検査の結果から取得する。
ステップS305で、板厚内部で不感帯の近傍に存在するきずが外表面のきずと連続していると判断されれば、ステップS309において、検査員は、外表面のきずを含めて板厚内部のきずの大きさをステップS301における探傷検査の結果から取得する。
ステップS307において、検査員は、ステップS306又はステップS309で取得したきずの大きさから、評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4で余寿命評価を行う際に、余寿命評価の精度を向上させる必要があるか否かを判断する。具体的には、ステップS306で取得したきずの大きさと、図5に示した簡易判定グラフとを参照して余寿命評価の精度を向上させる必要があるか否かを判断する。
なお、図5は、横軸に評価対象部位に作用する応力をとり、縦軸にきずの大きさと保守対象部位における板厚との比をとったグラフである。図5のグラフにおける直線L1〜L7は、検出されたきずが評価対象部位を貫通するまでの余寿命が20,000時間となる場合について示すものである。直線L1〜L7の違いは、それぞれ保守対象部位における温度の違いであり、図5において左側に行くほど保守対象部位における温度が高い。すなわち、直線L1が最も温度が高い場合について表す直線であり、直線L7が最も温度が低い場合について表す直線である。なお、上記の20,000時間は、例えば2年後の次回の定期検査までの時間である約17000時間に約3000時間の余裕を持たせた時間である。
検査員は、ステップS306で取得したきずの大きさと保守対象部位の板厚とからきずの大きさと保守対象部位における板厚との比を求めるとともに、例えばプラントの運転状況からプラントの運転中に評価対象部位に作用する応力と温度を求める。そして、求めた比及び応力に対応する地点が図5に示したグラフにおけるどの位置となるか、及び、求めた温度に対応する何れかの直線L1〜L7との位置関係を確認する。
求めた比及び応力に対応する地点が求めた温度に対応する何れかの直線L1〜L7の左側の領域内であり、該直線からある程度離れていれば、検出されたきずが評価対象部位を貫通するまでの余寿命が20,000時間を超えていると判断できる。この場合、ステップS307において、検査員は、評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4で余寿命評価を行う際に、余寿命評価の精度を向上させる必要がないと判断して、評価対象部位の検査を行うステップS3における処理を終了する。
また、求めた比及び応力に対応する地点が求めた温度に対応する何れかの直線L1〜L7の左側の領域内であるが該直線に近接していたり、該直線上又は該直線よりも右側の領域内であれば、検出されたきずが評価対象部位を貫通するまでの余寿命が20,000時間を下回る可能性があると判断できる。この場合、ステップS307において、検査員は、評価対象部位の余寿命評価を行うステップS4で余寿命評価を行う際に、余寿命評価の精度を向上させる必要があると判断してステップS308へ進む。
ステップS308において、検査員は、追加計測項目の追加計測を実施する。なお、上述したように、追加計測項目は、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2において検査員に提示されている。検査員は、追加計測の実施後、評価対象部位の検査を行うステップS3における処理を終了する。
このように、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、ステップS307は、評価対象部位の検査結果から求めたきず長さに基づいて、追加計測の要否を判定するステップである。幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、評価対象部位の検査結果から求めたきず長さに基づいて、追加計測の要否を判定するステップを備えるので、追加計測の要否をきず長さに基づいて容易に判断できる。また、追加計測が必要ないと判断されれば追加計測をしなくて済むので、効率的である。
また、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、ステップS306で取得したきずの大きさと図5に示した簡易判定グラフとに基づいて、追加計測の要否を判定している。すなわち、追加計測の要否判定に用いるきず長さの閾値は、プラントの運転中における評価対象部位の温度条件又は応力条件の少なくとも一方に応じて決定される。したがって、追加計測の要否判定に用いるきず長さの閾値にプラントの運転中における評価対象部位の温度条件又は応力条件の少なくとも一方が反映されるので、追加計測の要否の精度を向上できる。
(2)評価対象部位が外表面に最も大きな損傷が発生し易い部位であった場合
例えば、評価対象部位が外表面に最も大きな損傷が発生し易い部位であった場合、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2では、図6に示すフローチャートが提示される。
図6は、評価対象部位が外表面に最も大きな損傷が発生し易い部位である場合に、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れを示すフローチャートである。検査員は、評価対象部位の検査を行うステップS3において、図6に示したフローチャートに従って、評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。
ステップS321において、検査員は、評価対象部位の外表面の検査を行って、外表面のきずを検出する。
なお、ステップS321では、磁粉探傷検査、浸透探傷検査、MT転写法による検査、渦電流探傷検査等のうち、何れかの検査方法によって外表面の探傷検査を行う。これらの各検査方法は、上述したように、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2において検査員に提示されている。
次いで、ステップS322において、検査員は、ステップS321で実施した検査の結果から、外表面のきずの有無を判断する。ステップS322において、きずが存在しなかったと判断されると、後述するステップS326へ進む。
ステップS322において、きずが存在したと判断されるとステップS323へ進み、外表面のきずが評価対象部位の内部にどの程度まで及んでいるのかを検査するため、検査員は、外表面近傍の評価対象部位の内部を探傷検査する。ステップS323では、検査員は、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、フェーズドアレイ法による超音波検査、開口合成法による超音波検査、高周波UT法による超音波検査、超音波ノイズ法による超音波検査等のうち、何れかの検査方法によって外表面近傍の評価対象部位の内部の探傷検査を行う。これらの各検査方法は、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2において検査員に提示されている。
ステップS324において、検査員は、ステップS323で実施した探傷検査の検査結果に基づいて、外表面に現れたきずの深さ(大きさ)を取得してステップS307へ進む。なお、図6におけるステップS307及びステップS308における処理は、図4に示したステップS307及びステップS308における処理と同じであるので、説明を省略する。
ステップS326において、検査員は、評価対象部位のレプリカが存在しなければ評価対象部位の検査を行うステップS3における処理を終了し、評価対象部位のレプリカが存在すればステップS327へ進む。
ステップS327において、検査員は、評価対象部位のレプリカに基づいて、非破壊検査(NED)を行って外表面における局部的な寿命消費率を算出する。なお、ステップS327では、検査員は、ボイド個数密度法、ボイド面積率法、組織対比法、析出物粒間距離法、Aパラメータ法、結晶粒変形法、ボイド粒界長さ法、炭化物組成測定法等のうち、何れかの検査方法に基づいて外表面における局部的な寿命消費率を算出する。これらの各検査方法は、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2において検査員に提示されている。
ステップS328において、検査員は、ステップS327で算出した外表面における局部的な寿命消費率が所定値を超えているか否かを判断する。ここで、目視観察可能な亀裂が発生した時点を100%とした場合に、該所定値として、例えば90%を採用するが、該所定値は90%に限定されない。
ステップS327で算出した外表面における局部的な寿命消費率が90%を超えていれば、ステップS323へ進み、検査員は、上述したステップS323の処理を実施する。
ステップS327で算出した外表面における局部的な寿命消費率が90%以下であれば、検査員は、評価対象部位の検査を行うステップS3における処理を終了する。
このように、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、評価対象部位の外表面を検査し、局部的な寿命消費率であって目視観察可能な亀裂が発生した時点を100%とする局部的な寿命消費率を算出するステップS327を備える。また、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、算出した上記の寿命消費率が所定値を超えている場合には、評価対象部位の内部を検査する検査方法による検査を実施するステップS323を備える。したがって、評価対象部位の外表面から内部にかけてどの程度まできずが進展しているのかを検査できる。
(3)評価対象部位が内面スリット周辺部位に最も大きな損傷が発生し易い部位であった場合
例えば、評価対象部位が内面スリット周辺部位に最も大きな損傷が発生し易い部位であった場合、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2では、図7に示すフローチャートが提示される。
図7は、評価対象部位が内面スリット周辺部位に最も大きな損傷が発生し易い部位である場合に、評価対象部位の検査を行うステップS3で実施すべき処理の流れを示すフローチャートである。検査員は、評価対象部位の検査を行うステップS3において、図7に示したフローチャートに従って、評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。
ステップS341において、検査員は、評価対象部位における内面スリット周辺部位の検査を行って、内面スリット周辺部位のきずの位置や大きさを検出する。
なお、ステップS341では、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、フェーズドアレイ法による超音波検査、開口合成法による超音波検査、高周波UT法による超音波検査、超音波ノイズ法による超音波検査等のうち、何れかの検査方法によって内面スリット周辺部位の探傷検査を行う。これらの各検査方法は、上述したように、検査方法及び追加計測項目を選定するステップS2において検査員に提示されている。
次いで、ステップS342において、検査員は、ステップS341で実施した探傷検査の結果から、内面スリット周辺部位のきずの有無を判断する。ステップS342において、きずが存在しなかったと判断されると本処理を終了する。
ステップS342において、きずが存在したと判断されるとステップS343へ進み、検査員は、内面スリット周辺部位のきずの大きさをステップS341における探傷検査の結果から取得してステップS307へ進む。なお、図7におけるステップS307及びステップS308における処理は、図4に示したステップS307及びステップS308における処理と同じであるので、説明を省略する。
このように、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、保守対象部位が、例えば配管の直管やエルボにおける厚肉の長手溶接部であれば、長手溶接部の板厚内部に最も大きな損傷が発生し易い。そこで、検査員は、上記(1)で説明したように、図4に示したフローチャートに従って、板厚内部の探傷検査に適した検査方法で評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。
すなわち、規定値を超える肉厚を有する長手溶接部について設定された検査方法は、評価対象部位としての長手溶接部の内部を検査する検査方法である。したがって、検査方法が規定値を超える肉厚を有する長手溶接部に適したものとなる。
また、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、保守対象部位が、規定値を超える肉厚を有する長手溶接部であれば、板厚内部の探傷検査に適した検査方法が選定されるので、追加計測の計測項目に配管の配管断面形状、すなわち配管を管軸方向から見たときの断面の形状、を含む項目が選定される。したがって、規定値を超える肉厚を有する長手溶接部に適した計測項目が選定される。
また、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、保守対象部位が、例えば厚肉の円筒溶接部であれば、円筒溶接部の外表面に最も大きな損傷が発生し易い。そこで、検査員は、上記(2)で説明したように、図6に示したフローチャートに従って、外表面の探傷検査に適した検査方法で評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。
すなわち、規定値を超える肉厚を有する円周溶接部について設定された検査方法は、評価対象部位としての円周溶接部の外表面を検査する検査方法である。したがって、検査方法が規定値を超える肉厚を有する円周溶接部に適したものとなる。
また、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、保守対象部位が、例えば薄肉の円筒溶接部であれば、円筒溶接部の板厚内部に最も大きな損傷が発生し易い。そこで、検査員は、上記(1)で説明したように、図4に示したフローチャートに従って、板厚内部の探傷検査に適した検査方法で評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。
すなわち、規定値以下の肉厚を有する円周溶接部について設定された検査方法は、評価対象部位としての円周溶接部の内部を検査する検査方法である。したがって、検査方法が規定値以下の肉厚を有する円周溶接部に適したものとなる。
また、幾つかの実施形態に係るプラントの検査方法では、保守対象部位が、例えば管台溶接部であれば、管台溶接部の外表面及び内面スリット周辺部位に最も大きな損傷が発生し易い。そこで、検査員は、外表面に発生する損傷に対して、上記(2)で説明したように、図6に示したフローチャートに従って、外表面の探傷検査に適した検査方法で評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。また、検査員は、内面スリット周辺に発生する損傷に対して、上記(3)で説明したように、図7に示したフローチャートに従って、内面スリット周辺部位の探傷検査に適した検査方法で評価対象部位の探傷検査を実施し、追加計測項目を計測するか否かの判断を行い、必要に応じて追加計測を行う。
すなわち、管台溶接部について設定された検査方法は、評価対象部位としての管台溶接部の外表面及び内部スリット周辺部位を検査する検査方法である。したがって、検査方法が管台溶接部に適したものとなる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、評価対象部が火力発電設備におけるボイラと蒸気タービンとの間を接続する複数系統の蒸気配管における溶接部であったが、評価対象の溶接部は、ボイラの一部に限定されることはなく、本発明に係るプラントの検査方法は、高温高圧下に曝される種々の溶接部や溶接部以外の部位に適用可能である。
1 記憶装置
2 端末装置

Claims (13)

  1. プラントの検査方法であって、
    配管の円周溶接部又は長手溶接部、若しくは、管台溶接部の少なくとも一つを含む評価対象部位の種類と、該評価対象部位の厚さとの組合せの各々について設定された検査方法により、前記評価対象部位の検査を行うステップと、
    前記検査方法による前記評価対象部位の検査結果に基づいて行われる前記評価対象部位の余寿命評価の精度向上に必要なパラメータを取得するための追加計測の計測項目を選定するステップと、
    を備えるプラントの検査方法。
  2. 前記評価対象部位の前記種類と、該評価対象部位の前記厚さとの前記組合せの各々について、前記検査方法および追加計測項目を規定するデータベースを用いて、前記検査方法および前記計測項目を選定するステップを備える
    請求項1に記載のプラントの検査方法。
  3. 前記検査方法による前記評価対象部位の前記検査結果から求めたきず長さに基づいて、前記追加計測の要否を判定するステップを備える
    請求項1又は2に記載のプラントの検査方法。
  4. 前記追加計測の要否判定に用いる前記きず長さの閾値は、前記プラントの運転中における前記評価対象部位の温度条件又は応力条件の少なくとも一方に応じて決定される
    請求項3に記載のプラントの検査方法。
  5. 規定値を超える肉厚を有する前記長手溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記長手溶接部の内部を検査する検査方法である
    請求項1乃至4の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
  6. 規定値を超える肉厚を有する前記円周溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記円周溶接部の外表面を検査する検査方法である
    請求項1乃至5の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
  7. 前記規定値以下の肉厚を有する前記円周溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記円周溶接部の内部を検査する検査方法である
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
  8. 前記管台溶接部について設定された前記検査方法は、前記評価対象部位としての前記管台溶接部の外表面及び内部スリット周辺部位を検査する検査方法である
    請求項1乃至7の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
  9. 前記管台溶接部について設定された前記検査方法は、コンベンショナルUT法による超音波検査、TOFD法による超音波検査、磁粉探傷検査、浸透探傷検査、MT転写法による検査、渦電流探傷検査の少なくとも1つを含む
    請求項8に記載のプラントの検査方法。
  10. 前記検査方法によって検査される前記評価対象部位が前記規定値を超える肉厚を有する前記長手溶接部であれば、前記計測項目として前記配管の配管断面形状が選定される
    請求項1乃至9の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
  11. 前記計測項目は、前記評価対象部位における配管外径、板厚、配管断面形状、溶接金属の形状、溶接の熱による熱影響部の形状、前記プラントの稼働中の前記評価対象部位の温度、及び、前記評価対象部位の硬さの少なくとも1つを含む
    請求項1乃至10の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
  12. 前記評価対象部位の内部を検査して、前記評価対象部位の外表面側において前記検査方法の不感帯から所定距離内の内部にきずが検出された場合、前記評価対象部位の外表面を検査する検査方法による検査をさらに実施するか、又は、前記評価対象部位における溶接部の余盛りの削除を行った後、再び前記評価対象部位の内部を検査するステップをさらに備える
    請求項1乃至11の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
  13. 前記評価対象部位の外表面を検査し、局部的な寿命消費率であって目視観察可能な亀裂が発生した時点を100%とする局部的な寿命消費率を算出するステップと、
    算出した前記寿命消費率が所定値を超えている場合には、前記評価対象部位の内部を検査する検査方法による検査を実施するステップをさらに備える
    請求項1乃至12の何れか一項に記載のプラントの検査方法。
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