JP2019137712A - ラミネート用接着剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物由来の原料を利用しつつ、接着強度を確保できながら、食品の包装材に使用しても、内容物の味覚の悪化を抑制することができるラミネート用接着剤を提供すること。【解決手段】ラミネート用接着剤に、ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分とを含有させ、ポリイソシアネート成分に、ひまし油類を含むポリオールと、ポリイソシアネートとの反応生成物であって、遊離のイソシアネート基を有する反応生成物を含有させ、ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合を、1質量%以下とする。【選択図】なし

Description

本発明は、ラミネート用接着剤に関する。
各種産業分野で使用される包袋材として、ラミネートフィルムが知られている。ラミネートフィルムは、各種フィルムを接着剤によって貼り合わせることにより調製される。そのような接着剤として、ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分とを備えるポリウレタン系接着剤が知られている。
しかるに、近年、環境保全の観点から、植物由来の材料の利用が望まれている。そこで、ポリウレタン系接着剤のポリオール成分として、植物油ポリオール、とりわけ、コストなどの観点から、ひまし油類を使用することが検討されている。
例えば、ポリイソシアネート成分と、ひまし油およびポリアルキレングリコールを含有するポリオール成分と、を備える無溶剤型ラミネート接着剤が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第6098914号明細書
しかし、特許文献1に記載の無溶剤型ラミネート接着剤を、食品包装用のラミネートフィルムに用いると、内容物の味覚が悪化するという不具合がある。
本発明は、植物由来の原料を利用しつつ、接着強度を確保できながら、食品の包装材に使用しても、内容物の味覚の悪化を抑制することができるラミネート用接着剤を提供する。
本発明[1]は、ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分とを含有し、前記ポリイソシアネート成分は、ひまし油類を含むポリオールと、ポリイソシアネートとの反応生成物であって、遊離のイソシアネート基を有する反応生成物を含み、前記ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合が、1質量%以下である、ラミネート用接着剤を含む。
本発明[2]は、前記ポリイソシアネート成分における前記ひまし油類に由来する前記ひまし油ユニットの含有割合が、10質量%以上である、上記[1]に記載のラミネート用接着剤を含む。
本発明[3]は、前記ポリイソシアネート成分における前記ひまし油類に由来する前記ひまし油ユニットと、前記ポリオール成分に含有される前記ひまし油類との総和の含有割合が、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の総量に対して、10質量%以上である、上記[1]または[2]に記載のラミネート用接着剤を含む。
本発明[4]は、前記ポリイソシアネートは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物を含む、上記[1]〜[3]のいずれか一項に記載のラミネート用接着剤を含む。
本発明[5]は、前記ポリオール成分は、ポリウレタンポリオールを含有する、上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載のラミネート用接着剤を含む。
本発明[6]は、前記ひまし油類は、ひまし油である、上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載のラミネート用接着剤を含む。
本発明のラミネート用接着剤では、ポリイソシアネート成分が、ひまし油類を含むポリオールと、ポリイソシアネートとの反応生成物を含み、ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合が、上記上限以下である。そのため、植物由来の原料を利用しつつ、接着強度を確保できながら、食品の包装材に使用しても、内容物の味覚の悪化を抑制することができる。
<第1実施形態>
本発明のラミネート用接着剤は、ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分とを含有する。ラミネート用接着剤は、例えば、ポリイソシアネート成分を硬化剤とし、ポリオール成分を主剤とする二液型ポリウレタン接着剤として構成され、別々に調製される硬化剤および主剤を使用直前に配合するものである。
なお、ラミネート用接着剤は、溶剤を含有する溶剤系ラミネート用接着剤であってもよく、溶剤を含有しない無溶剤系ラミネート用接着剤であってもよい。第1実施形態では、ラミネート用接着剤が、無溶剤系ラミネート用接着剤である態様について詳述する。
1.ポリイソシアネート成分
ポリイソシアネート成分は、ひまし油類を含むポリオールと、ポリイソシアネートとの反応生成物であって、遊離のイソシアネート基を有する反応生成物を含む。
ひまし油類として、例えば、ひまし油、水添ひまし油などが挙げられる。ひまし油類は、単独使用または2種以上併用することができる。
ひまし油は、リシノール酸を主成分とする脂肪酸のグリセリドであって、例えば、リシノール酸、オレイン酸およびリノール酸を含む不飽和脂肪酸と、パルミチン酸およびステアリン酸を含む飽和脂肪酸とのグリセリドである。
ひまし油において、リシノール酸の含有割合は、例えば、87質量%以上90質量%以下であり、オレイン酸の含有割合は、例えば、2.5質量%以上4質量%以下であり、リノール酸の含有割合は、例えば、4質量%以上5質量%以下であり、パルミチン酸の含有割合は、例えば、0.5質量%以上1.5質量%以下であり、ステアリン酸の含有割合は、例えば、0.5質量%以上1.5質量%以下である。
また、ひまし油における水酸基の平均官能基数は、例えば、2以上、好ましくは、2.5以上、例えば、3.3以下、好ましくは、3以下である。
また、ひまし油における水酸基価は、例えば、150mgKOH/g以上、好ましくは、155mgKOH/g以上、例えば、175mgKOH/g以下、好ましくは、170mgKOH/g以下である。なお、水酸基価は、JIS K 1557−1(2007年)のA法またはB法に準拠するアセチル化法やフタル化法などから求めることができる(以下同様)。
このようなひまし油は、市販品を用いることができる。ひまし油の市販品として、例えば、脱臭精製ヒマシ油(豊国製油社製)、精製ヒマシ油(豊国製油社製)、ELA−DR(豊国製油社製)、工業用一号ヒマシ油(豊国製油社製)、精製ひまし油特A(マルトクA)(伊藤製油社製)、精製ひまし油特A(カクトクA)(伊藤製油社製)、精製ひまし油特A(ダイヤ)(伊藤製油社製)、精製ひまし油工1(カクコウイチ)(伊藤製油社製)、精製ひまし油工1(コウイチ)(伊藤製油社製)、FSG CASTOR OIL(ROYAL CASTOR PRODUCTS社製)、COLD PRESS CASTOR OIL(ROYAL CASTOR PRODUCTS社製)などが挙げられる。
水添ひまし油は、上記したひまし油に水素が添加された水添物であって、不飽和結合を有しない。
このような水添ひまし油は、市販品を用いることができる。ひまし油の市販品として、例えば、HYDROGENATED CASTOR OIL(ROYAL CASTOR PRODUCTS社製)、硬化ヒマシ油(豊国製油社製)、ヒマシ硬化油A(伊藤製油社製)、ヒマシ硬化油(伊藤製油社製)などが挙げられる。
このようなひまし油類のなかでは、好ましくは、ひまし油が挙げられる。つまり、ひまし油類は、好ましくは、ひまし油である。
ひまし油類がひまし油であると、ラミネート用接着剤を用いて接着されるラミネートフィルムの外観の向上を図ることができる。
ポリオールにおけるひまし油類の含有割合は、例えば、10質量%以上、好ましくは、20質量%以上、さらに好ましくは、40質量%を超過し、とりわけ好ましくは、60質量%以上、例えば、100質量%以下、好ましくは、90質量%以下、さらに好ましくは、80質量%以下である。
ポリオールは、ひまし油類からなることもできるが、好ましくは、ひまし油類に加えて、他のポリオールを含む。
他のポリオールとして、例えば、数平均分子量が250未満の低分子量ポリオール、数平均分子量が250以上の高分子量ポリオールなどが挙げられる。他のポリオールは、単独使用または2種以上併用することができる。
低分子量ポリオールは、水酸基を2つ以上有する数平均分子量60以上250未満、好ましくは、200以下の化合物である。低分子量ポリオールとして、例えば、2価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、イソソルビド、1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびそれらの混合物、1,4−シクロヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスフェノールAなど)、3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパンなど)、4価アルコール(例えば、テトラメチロールメタン(ペンタエリスリトール)、ジグリセリンなど)、5価アルコール(例えば、キシリトールなど)、6価アルコール(例えば、ソルビトールなど)、7価アルコール(例えば、ペルセイトールなど)などが挙げられる。低分子量ポリオールは、単独使用または2種以上併用することができる。
高分子量ポリオールは、水酸基を2つ以上有する数平均分子量250以上10000以下、好ましくは、400以上5000以下の化合物である。高分子量ポリオールとして、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオール、エポキシポリオール、ポリオレフィンポリオール、アクリルポリオール、シリコーンポリオール、フッ素ポリオール、および、ビニルモノマー変性ポリオールなどが挙げられる。高分子量ポリオールは、単独使用または2種以上併用することができる。
このような高分子量ポリオールのなかでは、好ましくは、ポリエーテルポリオール、および、ポリエステルポリオールが挙げられる。
ポリエーテルポリオールとして、例えば、ポリオキシ(C2〜3)アルキレンポリオール(例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体など)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリトリメチレンエーテルグリコールなどが挙げられる。
ポリエステルポリオールとして、例えば、アジペート系ポリエステルポリオール、フタル酸系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオールなどが挙げられる。
他のポリオールのなかでは、好ましくは、高分子量ポリオールが挙げられ、さらに好ましくは、ポリエーテルポリオールが挙げられ、とりわけ好ましくは、ポリオキシ(C2〜3)アルキレンポリオールが挙げられ、特に好ましくは、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)が挙げられる。
ポリオールにおける他のポリオールの含有割合は、例えば、10質量%以上、好ましくは、20質量%以上、例えば、90質量%以下、好ましくは、80質量%以下、さらに好ましくは、60質量%未満、とりわけ好ましくは、40質量%以下である。
また、他のポリオールの含有割合は、ひまし油類1質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、0.2質量部以上、例えば、9質量部以下、好ましくは、5質量部以下、さらに好ましくは、3質量部以下、とりわけ好ましくは、1質量部以下、特に好ましくは、0.5質量部以下である。
また、他のポリオールにおける水酸基の平均官能基数は、例えば、1.5以上、好ましくは、2以上、例えば、5以下、好ましくは、3以下である。
また、他のポリオールにおける水酸基価は、例えば、11.2mgKOH/g以上、好ましくは、22.4mgKOH/g以上、例えば、448.8mgKOH/g以下、好ましくは、280.5mgKOH/g以下である。
ポリイソシアネートとして、例えば、ポリイソシアネート単量体、ポリイソシアネート変性体などが挙げられる。
ポリイソシアネート単量体として、例えば、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネートなどが挙げられる。ポリイソシアネート単量体は、単独使用または2種以上併用することができる。
芳香族ポリイソシアネートとして、例えば、トリレンジイソシアネート(2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(TDI)、フェニレンジイソシアネート(m−、p−フェニレンジイソシアネートもしくはその混合物)、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ジフェニルメタンジイソシネート(4,4’−、2,4’−または2,2’−ジフェニルメタンジイソシネートもしくはその混合物)(MDI)、4,4’−トルイジンジイソシアネート(TODI)、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネートなどが挙げられる。芳香族ポリイソシアネートは、単独使用または2種以上併用することができる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとして、例えば、キシリレンジイソシアネート(1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(1,3−または1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートもしくはその混合物)(TMXDI)、ω,ω’−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼンなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとして、例えば、トリメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート)、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート(PDI)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエートなどが挙げられる。
また、脂肪族ポリイソシアネートには、脂環族ポリイソシアネートが含まれる。脂環族ポリイソシアネートとして、例えば、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート(1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート)、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロジイソシアネート)(IPDI)、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(4,4’−、2,4’−または2,2’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート、これらのTrans,Trans−体、Trans,Cis−体、Cis,Cis−体、もしくはその混合物))(H12MDI)、メチルシクロヘキサンジイソシアネート(メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート)、ノルボルナンジイソシアネート(各種異性体もしくはその混合物)(NBDI)、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(1,3−または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンもしくはその混合物)(HXDI)などが挙げられる。
ポリイソシアネート変性体として、上記したポリイソシアネート単量体の、例えば、多量体(例えば、三量体(イソシアヌレート変性体、イミノオキサジアジントリオン変性体)など)、ビウレット変性体、アロファネート変性体、オキサジアジントリオン変性体、ポリオール変性体(アルコール付加体(アダクト))などが挙げられる。ポリイソシアネート変性体は、単独使用または2種類以上併用することができる。
このようなポリイソシアネートのなかでは、好ましくは、ポリイソシアネート単量体が挙げられ、さらに好ましくは、芳香族ポリイソシアネートが挙げられ、とりわけ好ましくは、ジフェニルメタンジイソシネートが挙げられ、特に好ましくは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物が挙げられる。
つまり、ポリイソシアネートは、好ましくは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物を含み、さらに好ましくは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物からなる。
ポリイソシアネートが4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物を含むと、ラミネート用接着剤を用いて接着されるラミネートフィルムの外観の向上を確実に図ることができる。
ポリイソシアネートが4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物を含む場合、4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートと、2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートとの質量比(4,4’−ジフェニルメタンジイソシネート:2,4’−ジフェニルメタンジイソシネート)は、例えば、20:80〜80:20、好ましくは、40:60〜60:40である。
このような反応生成物を調製するには、上記したポリイソシアネートと、上記したポリオールとを、遊離のイソシアネート基が残存する割合で反応させる。
ポリオールの水酸基に対する、ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)は、例えば、2以上、好ましくは、3以上、さらに好ましくは、4以上、例えば、7以下、好ましくは、6以下、さらに好ましくは、5以下である。
ポリオールの水酸基に対するポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比が、上記の範囲であるので、ポリイソシアネートのうち、一部のポリイソシアネートがポリオールの水酸基と反応し、残りのポリイソシアネートが遊離状態で残存する。
遊離のポリイソシアネートの割合は、ポリイソシアネート成分の全量に対して、例えば、10質量%以上、好ましくは、20質量%以上、例えば、50質量%以下、好ましくは、40質量%以下である。
ポリイソシアネートに対するポリオールの配合割合は、特に制限されないが、上記の当量比によって適宜定められる。
また、ポリイソシアネートとポリオールとの反応は、例えば、不活性ガス(例えば、窒素ガス、アルゴンガスなど)雰囲気において実施される。
反応温度は、例えば、50℃以上、好ましくは、70℃以上、例えば、110℃以下、好ましくは、90℃以下であり、反応圧力は、例えば、大気圧である。反応時間は、例えば、2時間以上12時間以下である。
反応の終了は、例えば、イソシアネート基当量が増加しなくなることを確認することによって、判断できる。なお、イソシアネート基当量は、アミン当量と同義であり、JIS K 1603−1のA法またはB法により求めることができる(以下同様)。
以上によって、2つ以上の遊離のイソシアネート基が残存する反応生成物が調製される。
反応生成物におけるイソシアネート基の平均官能基数は、例えば、1.5以上、好ましくは、2以上、例えば、5以下、好ましくは、3以下である。
反応生成物におけるイソシアネート基当量は、例えば、200以上、好ましくは、230以上、さらに好ましくは、260以上、例えば、500以下、好ましくは、400以下、さらに好ましくは、290以下である。
また、ポリイソシアネート成分は、例えば、上記した反応生成物に加えて、他のポリイソシアネート(例えば、上記したポリイソシアネート単量体、上記したポリイソシアネート変性体など)を含有することもできるが、好ましくは、上記した反応生成物および遊離状態のポリイソシアネートからなる。
ポリイソシアネート成分におけるひまし油類に由来するひまし油ユニットの含有割合は、例えば、5質量%以上、好ましくは、10質量%以上、さらに好ましくは、20質量%以上、例えば、50質量%以下、好ましくは、40質量%以下である。
ひまし油ユニットの含有割合が上記下限以上であれば、ラミネート用接着剤を用いて接着されるラミネートフィルムの外観の向上を図ることができる。ひまし油ユニットの含有割合が上記上限以下であれば、ラミネート用接着剤の接着強度を確保できながら、ラミネート用接着剤を、食品の包装材に使用しても、内容物の味覚の悪化を確実に抑制することができる。
2.ポリオール成分
ポリオール成分として、例えば、上記した低分子量ポリオール、上記した高分子量ポリオールなどが挙げられる。ポリオール成分は、単独使用または2種以上併用することができる。
ポリオール成分のなかでは、好ましくは、高分子量ポリオールが挙げられ、さらに好ましくは、上記したポリエステルポリオールと上記したポリエーテルポリオールとの併用、および、ポリウレタンポリオールが挙げられる。
上記したポリエステルポリオールと上記したポリエーテルポリオールとの併用の組み合わせとして、好ましくは、アジペート系ポリエステルポリオールとポリオキシ(C2〜3)アルキレンポリオールとの組み合わせが挙げられ、さらに好ましくは、アジペート系ポリエステルジオールと、ポリオキシ(C2〜3)アルキレンジオールと、ポリオキシ(C2〜3)アルキレントリオールとの組み合わせ、とりわけ好ましくは、アジペート系ポリエステルジオールと、ポリオキシプロピレンジオールと、ポリオキシプロピレントリオールとの組み合わせが挙げられる。
ポリウレタンポリオールとして、例えば、ポリエステルポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリウレタンポリオール、ポリカーボネートポリウレタンポリオール、ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオールなどが挙げられる。
ポリウレタンポリオールのなかでは、好ましくは、ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオールが挙げられる。
ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオールは、例えば、上記したポリエーテルポリオールおよび上記したポリエステルポリオールと、上記したポリイソシアネートとの反応生成物であって、エーテル結合、エステル結合、ウレタン結合および水酸基を含有する。
ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオールの原料の組み合わせとして、好ましくは、ポリオキシ(C2〜3)アルキレンポリオールおよびアジペート系ポリエステルポリオールと、芳香族ポリイソシアネートとの組み合わせが挙げられ、さらに好ましくは、ポリオキシ(C2〜3)アルキレンジオール、ポリオキシ(C2〜3)アルキレントリオールおよびアジペート系ポリエステルジオールと、ジフェニルメタンジイソシネートとの組み合わせが挙げられ、とりわけ好ましくは、ポリオキシプロピレンジオール、ポリオキシプロピレントリオールおよびアジペート系ポリエステルジオールと、4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物との組み合わせが挙げられる。
ポリエステルポリオールおよびポリエーテルポリオールの併用と、ポリウレタンポリオールとを比較すると、ラミネート用接着剤の接着強度の向上の観点から好ましくは、ポリウレタンポリオールが挙げられ、さらに好ましくは、ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオールが挙げられる。つまり、ポリオール成分は、好ましくは、ポリウレタンポリオールを含有し、さらに好ましくは、ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオールを含有する。
ポリウレタンポリオール(ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオール)の水酸基価は、例えば、50mgKOH/g以上、好ましくは、70mgKOH/g以上、さらに好ましくは、90mgKOH/g以上、例えば、280mgKOH/g以下、好ましくは、190mgKOH/g以下、さらに好ましくは、140mgKOH/g以下である。なお、水酸基価は、JIS K 1557−1(2007年)に準拠して求めることができる(以下同様)。
ポリウレタンポリオール(ポリエーテルポリエステルポリウレタンポリオール)における水酸基の平均官能基数は、例えば、1.5以上、好ましくは、2以上、例えば、5以下、好ましくは、3以下である。
また、ポリオール成分は、上記したひまし油類を含有することもできるが、ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合は、1質量%以下であり、好ましくは、ポリオール成分は、ひまし油類を含有しない。
ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合が上記上限以下であれば、ラミネート用接着剤を、食品の包装材に使用しても、内容物の味覚の悪化を抑制することができる。
また、ポリイソシアネート成分におけるひまし油類に由来するひまし油ユニットと、ポリオール成分に含有されるひまし油類との総和の含有割合は、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の総量に対して、例えば、5質量%以上、好ましくは、10質量%以上、さらに好ましくは、15質量%以上、例えば、40質量%以下、好ましくは、30質量%以下である。
ひまし油ユニットとひまし油類との総和の含有割合が上記下限以上であれば、ラミネート用接着剤を用いて接着されるラミネートフィルムの外観の向上を確実に図ることができる。ひまし油ユニットとひまし油類との総和の含有割合が上記上限以下であれば、ラミネートフィルムの外観およびボイル後密着性を確保することができる。
このようなポリオール成分の水酸基価は、例えば、20mgKOH/g以上、好ましくは、50mgKOH/g以上、さらに好ましくは、90mgKOH/g以上、例えば、560mgKOH/g以下、好ましくは、280mgKOH/g以下、さらに好ましくは、190mgKOH/g以下である。
また、ポリオール成分における水酸基の平均官能基数は、例えば、1.5以上、好ましくは、2以上、例えば、5以下、好ましくは、3以下である。
3.その他の添加剤
また、ラミネート用接着剤は、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分に加えて、その他の添加剤を含有することもできる。
添加剤として、例えば、酸化防止剤(例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤など)、貯蔵安定剤(例えば、o−トルエンスルホンアミドなど)、反応停止剤(例えば、リン酸、塩化ベンゾイルなど)、ウレタン化触媒(例えば、オクチル酸錫などの有機金属化合物、例えば、トリエチルアミンなどのアミン類など)、シランカップリング剤(例えば、エポキシシランなど)、エポキシ樹脂、塗工改良剤、レベリング剤、消泡剤、紫外線吸収剤、可塑剤、界面活性剤、顔料、充填剤、有機または無機微粒子、防黴剤などが挙げられる。添加剤は、単独使用または2種以上併用することができる。これらの添加剤の添加割合は、その目的および用途により適宜決定される。
4.ラミネートフィルム
このようなラミネート用接着剤は、ラミネートフィルムのラミネート加工に利用される。
より具体的には、硬化剤(ポリイソシアネート成分)および主剤(ポリオール成分)を混合した後、公知のラミネーターによって、第1のフィルムの表面に塗布して、接着剤層を形成する。次いで、接着剤層を、第2のフィルムに貼り合わせ、常温または加温下において養生して硬化させる。なお、塗布量は、例えば、坪量(固形分)で、約0.5〜5.0g/mである。
以上によって、2枚のフィルムが、接着剤層(ラミネート用接着剤)により互いに接着され、ラミネートフィルムが調製される。
なお、フィルムの材料として、例えば、高分子材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなど)、金属材料(例えば、アルミニウム、ステンレス、鉄、銅、鉛など)などが挙げられる。
このようなラミネートフィルムの用途として、例えば、食品、飲料、農薬、医薬品および医薬部外品などの包装材、電子部品の外装材、リチウムイオン電池などの2次電池の外装材などが挙げられる。ラミネートフィルムの用途のなかでは、好ましくは、食品の包装材が挙げられる。
5.作用効果
ラミネート用接着剤では、ポリイソシアネート成分が、ひまし油類を含むポリオールと、ポリイソシアネートとの反応生成物を含み、ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合が、上記上限以下である。そのため、植物由来の原料を利用しつつ、接着強度を確保できながら、食品の包装材に使用しても、内容物の味覚の悪化を抑制することができる。
しかるに、ラミネート用接着剤が無溶剤系ラミネート用接着剤である場合、その分子量が溶剤系ラミネート用接着剤より小さいために、ラミネートフィルムの外観や、無溶剤系ラミネート用接着剤の接着性能が、溶剤系ラミネート用接着剤に比べて相対的に劣る傾向にあり、その両者を満足する無溶剤系ラミネート用接着剤の開発が望まれている。
この点、第1実施形態の無溶剤系ラミネート用接着剤は、ポリイソシアネート成分が、ひまし油類を含むポリオールと、ポリイソシアネートとの反応生成物を含み、ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合が上記上限以下であるので、無溶剤系であっても、ラミネートフィルムの外観、および、接着性能の向上を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、ラミネート用接着剤が溶剤系ラミネート用接着剤である場合について説明する。
ラミネート用接着剤が溶剤系ラミネート用接着剤である場合、ラミネート用接着剤は、有機溶媒により希釈される。
有機溶媒として、例えば、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど)、ニトリル類(例えば、アセトニトリルなど)、アルキルエステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなど)、脂肪族炭化水素類(例えば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、オクタンなど)、脂環族炭化水素類(例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなど)、芳香族炭化水素類(例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなど)、グリコールエーテルエステル類(例えば、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、メチルカルビトールアセテートなど)、エーテル類(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど)、ハロゲン化脂肪族炭化水素類(例えば、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタンなど)、極性非プロトン類(例えば、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、N,N’−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなど)などが挙げられる。
有機溶媒は、単独使用または2種類以上併用することができる。有機溶媒として、好ましくは、アルキルエステル類、さらに好ましくは、酢酸エチルが挙げられる。
ラミネート用接着剤が有機溶媒で希釈される場合において、ラミネート用接着剤の固形分濃度は、例えば、10質量%以上、好ましくは、30質量%以上、例えば、95質量%以下、好ましくは、90質量%以下である。
また、溶剤系ラミネート用接着剤では、ポリイソシアネート成分の反応生成物の原料であるポリイソシアネートとして、好ましくは、芳香族ポリイソシアネート、および、芳香族ポリイソシアネートのポリオール変性体が挙げられ、さらに好ましくは、ジフェニルメタンジイソシネート、および、トリレンジイソシアネートのポリオール変性体(例えば、トリメチロールプロパンアダクト体など)が挙げられ、とりわけ好ましくは、ジフェニルメタンジイソシネート、および、トリレンジイソシアネートのポリオール変性体の併用が挙げられる。
また、ポリオール成分として、好ましくは、ポリエーテルポリウレタンポリオールが挙げられる。ポリエーテルポリウレタンポリオールは、例えば、上記したポリエーテルポリオールと、上記したポリイソシアネートとの反応生成物であって、エーテル結合、ウレタン結合および水酸基を含有する。
ポリエーテルポリウレタンポリオールの原料の組み合わせとして、好ましくは、ポリオキシ(C2〜3)アルキレンポリオールと、芳香族ポリイソシアネートとの組み合わせが挙げられ、さらに好ましくは、ポリオキシ(C2〜3)アルキレンジオールと、トリレンジイソシアネートとの組み合わせが挙げられ、とりわけ好ましくは、ポリオキシプロピレンジオールと、トリレンジイソシアネートとの組み合わせが挙げられる。
このような溶剤系ラミネート用接着剤においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、それらに限定されない。以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。なお、「部」および「%」は、特に言及がない限り、質量基準である。
<実施例1〜7および比較例1〜4:無溶剤系ラミネート用接着剤>
(ポリイソシアネート成分の調製)
表1の配合処方に従って、表1に示すポリイソシアネートに、窒素雰囲気下において、ヒンダードフェノール系酸化防止剤と、o―トルエンスルホンアミド(反応停止剤)と、表1に示すポリオールとを加え、80℃〜85℃においてウレタン化反応させた。
これによって、ポリイソシアネート成分を製造した。各ポリイソシアネート成分のイソシアネート基当量(アミン当量)およびひまし油ユニットの含有割合を表1に示す。
(ポリオール成分の調製)
プロピレングリコール87.1質量部と、ネオペンチルグリコール477.0質量部と、アジピン酸614.1質量部とを、窒素気流下において、180℃〜220℃でエステル化反応させて、所定量の水およびグリコールを留出させて、ポリエステルポリオールを製造した。ポリエステルポリオールの酸価は0.7mgKOH/gであり、ポリエステルポリオールの水酸基価は149.8mgKOH/gであった。
次いで、表1の配合処方に従って、各種ポリオール(ポリエステルポリオール、ポリオキシプロピレンジオール、ポリオキシプロピレントリオールおよびひまし油)を、窒素雰囲気下において、40℃〜45℃において30分混合した。
これにより、実施例4〜7および比較例1〜3におけるポリオール成分を製造した。
また、実施例1〜3および比較例4では、上記のポリオールの混合物(ポリオール成分)に、表1に示すポリイソシアネート(ルプラネートMI、BASF INOAC ポリウレタン社製、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートおよび4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの混合物)を加え、80℃〜85℃においてウレタン化反応させて、FT−IRでイソシアネート基の消失を確認した。
これによって、実施例1〜3および比較例4におけるポリオール成分を製造した。各ポリオール成分のひまし油の含有割合を表1に示す。
(ポリイソシアネート成分とポリオール成分との混合)
各ポリイソシアネート成分と各ポリオール成分とを、質量比が100:80となるように混合して、無溶剤系ラミネート用接着剤を製造した。
ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の総量に対する、ポリイソシアネート成分におけるひまし油ユニットと、ポリオール成分に含有されるひまし油との総和の含有割合を表1に示す。
<ラミネートフィルムAの製造>
各実施例および各比較例の無溶剤系ラミネート用接着剤を、無溶剤ラミネーター(岡崎機械工業社製、ノンソルラミネーターTNS−400−200)により、白色印刷ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(厚み12μm、東洋紡社製、エステルフィルムE5102、印刷インキ:サカタインクス社製、ベルカラーR 白115 1液)に、塗布量1.6〜1.8g/mとなるように、ラミネート速度150m/分で塗工した。
その後、無溶剤系ラミネート用接着剤の塗工膜に、蒸着未延伸ポリプロピレン(VM−CPP)フィルム(厚み25μm、三井化学東セロ社製、ML−CP WS)を貼り合わせた。
これによって、白色印刷PETフィルムと、無溶剤系ラミネート用接着剤からなる接着剤層と、VM−CPPフィルムとを備えるラミネートフィルムAを製造した。その後、40℃(加熱)で1日間養生し、無溶剤系ラミネート用接着剤を硬化させた。
<ラミネートフィルムBの製造>
白色印刷PETフィルムを、白色印刷ナイロン(NY)フィルム(厚み15μm、ユニチカ社製、エンブレムON−RT)に変更したこと、および、VM−CPPフィルムを、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルム(厚み40μm、三井化学東セロ社製、TUX−HC)に変更したこと以外は、ラミネートフィルムAの製造と同様にして、白色印刷NYフィルムと、無溶剤系ラミネート用接着剤からなる接着剤層と、LLDPEフィルムとを備えるラミネートフィルムBを製造した。
<ラミネートフィルムCの製造>
白色印刷NYフィルムを、NYフィルム(厚み15μm、ユニチカ社製、エンブレムON−RT)に変更したこと以外は、ラミネートフィルムBの製造と同様にして、NYフィルムと、無溶剤系ラミネート用接着剤からなる接着剤層と、LLDPEフィルムとを備えるラミネートフィルムCを製造した。
<評価>
<<外観>>
養生後のラミネートフィルムAの外観を観察し、下記の基準で評価した。その結果を表1に示す。
○:均一に濡れていて良好な外観。
△:均一に濡れているが、濡れていないようなドットが僅かに有る。
×:濡れていないようなドットが大量に有る。
<<ボイル後密着性>>
養生後のラミネートフィルムBから、13cm×17.5cmの大きさの袋を作製し、内容物として純水およびサラダ油の混合物(体積比10:1)を100g充填した後、シールした(シール幅5〜10mm)。
次いで、このシールされた袋を、100℃において45分間、煮沸減菌した後、袋の剥離状態(デラミネーション)を観察した。なお、実施例および比較例のそれぞれにおいて、3回ずつ試験した。そして、ボイル後密着性について、下記の基準で評価した。その結果を表1に示す。
○:デラミネーションなし。
△:僅かにデラミネーションあり。
×:デラミネーションあり。
<<味覚>>
養生後のラミネートフィルムCから、13cm×17.5cmの大きさの袋を作製し、内容物として純水を100g充填した後、シールした(シール幅5〜10mm)。
次いで、このシールされた袋を、100℃において45分間、煮沸減菌した後、袋を開封して水を取り出した。そして、その水の味覚について、モニター9名が、下記の基準に基づいて1点〜5点の点数を付けた。また、それら点数の平均値を算出した。その結果を表1に示す。
1点:純水と同様の味。
2点:純水に近いが僅かに異なる味。
3点:純水とは異なる味。
4点:純水とは明らかに異なる味。
5点:純水とは明らかに異なる濃厚な味。
Figure 2019137712
なお、表1中の略号の詳細を下記する。
ルプラネートMI:2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’−MDI)44〜49質量%と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)48〜51質量%との混合物、BASF INOAC ポリウレタン社製、
コスモネートPH:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、三井化学社製、
アクトコールD−1000:ポリオキシプロピレンジオール、数平均分子量1000、三井化学株式会社製、
脱臭精製ヒマシ油:ひまし油、豊国製油社製、
HYDROGENATED CASTOR OIL:水添ひまし油、ROYAL CASTOR PRODUCTS社製、
アクトコールT−1000:ポリオキシプロピレントリオール、数平均分子量1000、三井化学株式会社製、
アクトコールT−300:ポリオキシプロピレントリオール、数平均分子量300、三井化学株式会社製、
IRGANOX 1010:ヒンダードフェノール系酸化防止剤、BASF社製。
<実施例8:溶剤系ラミネート用接着剤>
(ポリイソシアネート成分の調製)
表2の配合処方に従って、コスモネートPHに、窒素雰囲気下において、塩化ベンゾイルと、アクトコールD−1000と、アクトコールD−400(三井化学社製、ポリオキシプロピレンジオール、数平均分子量400、三井化学社製)とを加え、63℃〜68℃において1時間、ウレタン化反応させた。
次いで、その反応生成物に、ひまし油と、酢酸エチルと、オクチル酸錫とを加え、68〜73℃でウレタン化反応させた。その後、反応生成物のアミン当量が上昇しないことを確認した後、タケネートA−3(三井化学株式会社製、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン変性体(TDIのTMPアダクト)、固形分75質量%)を加えて混合した。これによって、固形分が75質量%であるポリイソシアネート成分を製造した。
(ポリオール成分の調製)
次いで、表2の配合処方に従って、各種ポリオール(ポリオキシプロピレンジオール、ポリオキシプロピレントリオール、および、ジエチレングリコール)に、窒素雰囲気下において、塩化ベンゾイルと、TDI−80(2,4―トリレンジイソシアネートと、2,6−トリレンジイソシアネートとの混合物、混合質量比80:20、三井化学社製)と、酢酸エチルと、リン酸(和光純薬工業社製)と、オクチル酸錫とを加え、78℃〜83℃においてウレタン化反応させて、FT−IRでイソシアネート基の消失を確認した。
その後、反応生成物に、エポキシシラン(KBM403、信越化学工業社製)と、リン酸とを加え、固形分75質量%のポリオール成分を製造した。
(ポリイソシアネート成分とポリオール成分との混合)
ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを、質量比が100:100となるように混合して、ラミネート用接着剤を製造した。
ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の総量に対する、ポリイソシアネート成分におけるひまし油ユニットと、ポリオール成分に含有されるひまし油との総和の含有割合を表2に示す。
<比較例5:溶剤系ラミネート用接着剤>
(ポリイソシアネート成分の調製)
表2の配合処方に従って、コスモネートPHに、窒素雰囲気下において、塩化ベンゾイルと、酢酸エチルと、表2に示すポリオールと、オクチル酸錫とを加え、73℃〜78℃においてウレタン化反応させた。
その後、反応生成物のアミン当量が上昇しないことを確認した後、反応生成物にタケネートA−3(三井化学株式会社製、トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン変性体(TDIのTMPアダクト)、固形分75質量%)を加えて混合した。
これによって、ポリイソシアネート成分を製造した。
(ポリオール成分の調製)
実施例8と同様にして、ポリオール成分を製造した。
(ポリイソシアネート成分とポリオール成分との混合)
ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを、質量比が100:100となるように混合して、ラミネート用接着剤を製造した。
ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の総量に対する、ポリイソシアネート成分におけるひまし油ユニットと、ポリオール成分に含有されるひまし油との総和の含有割合を表2に示す。
<ラミネートフィルムDの製造>
各実施例および各比較例の溶剤系ラミネート用接着剤を、ドライラミネーター(岡崎機械工業社製、ドライラミネーターTDL−400TF)により、白色印刷PETフィルム(厚み12μm、東洋紡社製、エステルフィルムE5102、印刷インキ:サカタインクス社製、ベルカラーR 白115 1液)に、塗布量2.0〜2.2g/mとなるように、ラミネート速度250m/分で塗工した。
その後、溶剤系ラミネート用接着剤の塗工膜に、VM−CPPフィルム(厚み25μm、三井化学東セロ社製、ML−CP WS)を、貼り合わせた。
これによって、白色印刷PETフィルムと、溶剤系ラミネート用接着剤からなる接着剤層と、VM−CPPフィルムとを備えるラミネートフィルムDを製造した。その後、40℃(加熱)で1日間養生し、溶剤系ラミネート用接着剤を硬化させた。
<ラミネートフィルムEの製造>
白色印刷PETフィルムを、白色印刷NYフィルム(厚み15μm、ユニチカ社製、エンブレムON−RT)に変更したこと、および、VM−CPPフィルムを、LLDPEフィルム(厚み40μm、三井化学東セロ社製、TUX−HC)に変更したこと以外は、ラミネートフィルムDの製造と同様にして、白色印刷NYフィルムと、溶剤系ラミネート用接着剤からなる接着剤層と、LLDPEフィルムとを備えるラミネートフィルムEを製造した。
<ラミネートフィルムFの製造>
白色印刷NYフィルムを、NYフィルム(厚み15μm、ユニチカ社製、エンブレムON−RT)に変更したこと以外は、ラミネートフィルムEの製造と同様にして、NYフィルムと、溶剤系ラミネート用接着剤からなる接着剤層と、LLDPEフィルムとを備えるラミネートフィルムFを製造した。
そのラミネートフィルムD〜Fについて、上記と同様にして、ラミネートフィルムの外観、ボイル後密着性、内容物(水)の味覚を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2019137712

Claims (6)

  1. ポリイソシアネート成分と、ポリオール成分とを含有し、
    前記ポリイソシアネート成分は、ひまし油類を含むポリオールと、ポリイソシアネートとの反応生成物であって、遊離のイソシアネート基を有する反応生成物を含み、
    前記ポリオール成分におけるひまし油類の含有割合が、1質量%以下であることを特徴とする、ラミネート用接着剤。
  2. 前記ポリイソシアネート成分における前記ひまし油類に由来する前記ひまし油ユニットの含有割合が、10質量%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のラミネート用接着剤。
  3. 前記ポリイソシアネート成分における前記ひまし油類に由来する前記ひまし油ユニットと、前記ポリオール成分に含有される前記ひまし油類との総和の含有割合が、ポリイソシアネート成分およびポリオール成分の総量に対して、10質量%以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載のラミネート用接着剤。
  4. 前記ポリイソシアネートは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシネートおよび2,4’−ジフェニルメタンジイソシネートの混合物を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のラミネート用接着剤。
  5. 前記ポリオール成分は、ポリウレタンポリオールを含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のラミネート用接着剤。
  6. 前記ひまし油類は、ひまし油であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のラミネート用接着剤。
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