JP2019132083A - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアハンドルの回動量を制限するケースの側壁に対する応力集中を抑制できる車両用ドアハンドル装置を提供する。【解決手段】ドアハンドル装置20は、車両ドアに取り付けられるように構成されるケース40と、ケース40に回動可能に支持されるドアハンドル30と、を備える。ドアハンドル30は、ケース40に回動可能に支持される回動部31と、回動部31から車両ドアの外方に延びるハンドル32と、回動部31から車両ドアの内方に延びるレバー33と、を有する。ケース40は、レバー33が挿入される貫通孔60が形成される貫通部50を有する。貫通部50は、レバー33に接触することでドアハンドル30の回動範囲を規定する一対の側壁51,52と、一対の側壁51,52の間に貫通孔60が形成されるように一対の側壁51,52を連結する一対の連結壁53と、を含んで構成される。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用ドアハンドル装置に関する。
特許文献1には、車両用ドアハンドル装置の一例として、車両ドアのアウタパネルに固定されるハンドルケース(ケース)と、ハンドルケースに回動可能に支持されるハンドル本体(ドアハンドル)と、を備えるアウトサイドハンドルが記載されている。
特開2005−264525号公報
上記のようなアウトサイドハンドルにおいて、ハンドルケースは、ハンドル本体と接触することで、ハンドル本体の回動範囲を制限する一対の側壁を有する。このため、一対の側壁の形状によっては、利用者がハンドル本体を強く操作する場合などに側壁の一部に応力が集中する可能性がある。本発明の目的は、ドアハンドルの回動量を制限するケースの側壁に対する応力集中を抑制できる車両用ドアハンドル装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両用ドアハンドル装置は、車両ドアに取り付けられるように構成されるケースと、前記ケースに回動可能に支持されるドアハンドルと、を備え、前記ドアハンドルは、前記ケースに回動可能に支持される回動部と、前記回動部から前記車両ドアの外方に延びるハンドルと、前記回動部から前記車両ドアの内方に延びるレバーと、を有し、前記ケースは、前記レバーが挿入される貫通孔が形成される貫通部を有し、前記貫通部は、前記レバーに接触することで前記ドアハンドルの回動範囲を規定する一対の側壁と、前記一対の側壁の間に前記貫通孔が形成されるように前記一対の側壁を連結する一対の連結壁と、を含んで構成される。
車両用ドアハンドル装置において、ドアハンドルの回動により、レバーが一方の側壁に接触すると、当該一方の側壁に荷重が作用する。この点、上記構成の車両用ドアハンドル装置は、一方の側壁に作用する荷重を、一方の側壁に連結される一対の連結壁に分散したり、一対の連結壁を介して連結される他方の側壁に分散したりできる。よって、車両用ドアハンドル装置は、ケースの側壁に対する応力集中を抑制できる。
上記車両用ドアハンドル装置において、前記一対の側壁は、その基端から先端に向かうに連れて互いに離れる方向に延びることが好ましい。
例えば、一対の側壁が平行に延びる変更例のケースを想定すると、一対の側壁の延びる方向において、一対の側壁の間隔が一定となる。このため、変更例のケースにおいて、レバーの回動範囲を確保しようとすると、一対の側壁の間隔を大きくしたり、一対の側壁の肉厚を薄くしたりする必要が生じる。この点、上記構成のケースは、一対の側壁が基端から先端に向かうに連れて離れる方向に延びるため、上記変更例のケースにおける問題点が生じることを抑制できる。
上記車両用ドアハンドル装置において、前記回動部は、前記ドアハンドルの回動軸線を中心とする円筒状の外周面を有し、前記レバーは、前記一対の側壁の各々と接触する一対の接触平面を有し、前記一対の接触平面は、前記回動部を挟むように前記外周面から前記外周面の接線方向に延びるとともに、前記レバーの基端から先端に向かうに連れて互いに近付く方向に延びることが好ましい。
上記構成によれば、レバーの長手方向と直交するレバーの幅方向における長さがレバーの基端、すなわち回動部からレバーの先端に向かうに連れて次第に小さくなる。言い換えれば、レバーは、長手方向において、幅方向における長さが極所的に小さくなる部分を有しない。このため、レバーは、ケースの側壁からの反力が作用するときに、局所的に応力集中が起きにくい。よって、車両用ドアハンドル装置は、レバーの耐久性を向上できる。
上記車両用ドアハンドル装置は、前記貫通孔の前記内方の開口を覆うように前記レバーに設けられる遮蔽部材を備え、前記一対の連結壁の先端面は、前記ドアハンドルの回動軸線を中心とする円弧面であり、前記回動軸線から前記円弧面までの距離は、前記回動軸線から前記遮蔽部材までの距離よりも短いことが好ましい。
レバーとの接触により側壁に生じる応力を緩和するためには、一対の連結壁を内方に延ばすことで貫通部の剛性を高めることが考えられる。ところが、一対の連結壁を内方に延ばすと、一対の連結壁がドアハンドル(レバー)とともに回動する遮蔽部材と干渉する可能性がある。この点、上記構成によれば、一対の連結壁と遮蔽部材との干渉を回避しつつ、一対の連結壁を内方に延ばすことで貫通部の剛性を高めることができる。
上記車両用ドアハンドル装置において、前記一対の側壁の各々は、前記レバーに接触する規制面を有し、前記規制面は、前記一対の側壁の基端よりも先端に近い位置に形成されることが好ましい。
上記構成によれば、一対の側壁の基端から先端に亘って規制面を形成する場合に比較して、規制面の面積が小さくなる点で、規制面の寸法管理がしやすくなる。その結果、車両用ドアハンドル装置は、ドアハンドルの回動範囲の終端位置を規定しやすくなる。
上記車両用ドアハンドル装置において、前記一対の連結壁の間隔は、前記ドアハンドルの回動軸線の周方向における両端部よりも中央部の方が狭いことが好ましい。
上記構成によれば、一対の連結壁の間隔を回動軸線の周方向において一定とする場合に比較して、一対の連結壁の中央部の間隔が狭くなる点で、貫通孔を介して車両ドアの外側から内側に走行風及び異物などが進入しにくくなる。また、一対の連結壁の間隔を回動軸線の周方向において一定とする場合に比較して、一対の連結壁の両端部の間隔が広くなることで、一対の側壁及び一対の連結壁が交差する隅部に大きなR形状を設けやすくなる。つまり、車両用ドアハンドル装置は、ケースの設計及び製造の自由度を高くできる。
上記構成の車両用ドアハンドル装置によれば、ドアハンドルの回動量を制限するケースの側壁に対する応力集中を抑制できる。
一実施形態に係る車両用ドアハンドル装置を備えるスライドドアの模式図。 (a),(b)は、アウタパネル及びドアハンドル装置の斜視図。 (a),(b)は、ドアハンドルの斜視図。 (a)はドアハンドルの平面図、(b)はドアハンドルの側面図。 (a),(b)は、ケースの斜視図。 (a)はケースの背面図、(b)は6b−6b線矢視断面図、(c)は6c−6c線矢視断面図、(d)は(c)の拡大図。 ドアハンドル装置の断面斜視図。 (a)はドアハンドル装置の背面図、(b)は8b−8b線矢視断面図。 (a),(b)は、変更例に係る車両用ドアハンドル装置の断面図。
以下、一実施形態に係る車両用ドアハンドル装置(以下、「ドアハンドル装置」とも言う。)を備える車両について、図面を参照しつつ説明する。なお、以降の説明では、図面の煩雑化を避けるために、部材の断面のハッチングを省略したり、部材の断面のハッチングを部材の材質と関係ないものとしたりしている。
図1に示すように、スライドドア10は、車両の側面に支持されて前後方向に移動することにより、車両の側面に設けられた不図示のドア開口部を開閉する。詳しくは、スライドドア10は、車両前方に移動することにより、ドア開口部を閉塞する「全閉位置」に位置し、車両後方に移動することにより、ドア開口部を介して乗員が乗降可能な「全開位置」に位置する。
図1に示すように、スライドドア10は、車両外側に設けられるドアハンドル装置20と、全閉位置及び全開位置に位置するスライドドア10を車体に拘束するロック装置11と、ドアハンドル装置20に対する利用者の操作をロック装置11に伝達するリモコン装置12と、を備える。また、スライドドア10は、ロック装置11とリモコン装置12を機械的に接続する伝達部材13と、スライドドア10の外表面を構成するアウタパネル14と、を備える。
ロック装置11は、スライドドア10を全閉位置で拘束する全閉ロック111と、スライドドア10を全開位置で拘束する全開ロック112と、を有する。全閉ロック111は、スライドドア10の前部及び後部に設けられ、全開ロック112は、スライドドア10の前部に設けられる。伝達部材13は、例えば、ワイヤーケーブル、ロッド及びリンクなどによって構成される。また、ロック装置11は、利用者のドアハンドル装置20の操作に基づいて、スライドドア10の拘束を解除する。こうして、利用者は、スライドドア10を開閉作動させることが可能となる。
図2(a),(b)に示すように、アウタパネル14には、スライドドア10の内方に凹む凹部141が形成される。凹部141には、その中央部に、ドアハンドル装置20を取り付けるための取付孔142が貫通形成される。取付孔142は、車両の上下方向を長手方向とし、車両の前後方向を短手方向とする略長円形状をなしている。また、以降の説明では、スライドドア10の内方を「内方X1」とも言い、スライドドア10の外方を「外方X2」とも言う。内方X1は、アウタパネル14からスライドドア10の内部に向かう方向であり、外方X2は、アウタパネル14からスライドドア10の外部に向かう方向である。本実施形態では、内方X1及び外方X2は、車両の幅方向でもある。
次に、ドアハンドル装置20について詳しく説明する。なお、本実施形態のドアハンドル装置20は、スライドドア10の外側に設けられるアウトサイドドアハンドルである。
図2(a),(b)に示すように、ドアハンドル装置20は、利用者が把持するドアハンドル30と、ドアハンドル30を回動可能に支持するケース40と、ドアハンドル30を中立位置に付勢するスプリング21(図7参照)と、ドアハンドル装置20に形成される開口を塞ぐ遮蔽部材22と、を備える。また、ドアハンドル装置20は、伝達部材13とドアハンドル30を連結する連結部材23と、ケース40及びアウタパネル14の間に設けられるシール部材24と、を備える。なお、ドアハンドル装置20において、少なくともドアハンドル30及びケース40は、樹脂成形により形成される。このため、ドアハンドル30及びケース40には、ヒケ及びソリなどの成形不良が生じないように、適宜に肉抜き及び肉盗みを設けることが好ましい。
以降の説明では、ドアハンドル装置20の正面視において、ドアハンドル30の回動軸線が延びる方向をドアハンドル装置20の「高さ方向」とも言い、高さ方向と直交する方向をドアハンドル装置20の「幅方向」とも言う。幅方向は、内方X1及び外方X2の両方向と直交する方向でもある。
図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示すように、ドアハンドル30は、ケース40に回動可能に支持される回動部31と、回動部31から外方X2に延びるハンドル32と、回動部31から内方X1に延びるレバー33と、を有する。ドアハンドル30は、高さにおける平面視において、略線対称な形状を有する。
回動部31は、回動軸線RXの延びる方向を高さ方向とする略円柱状をなし、回動軸線RXを中心とする円周面311を有する。回動部31には、高さ方向に回動軸線RXを中心とする挿通孔312が貫通形成される。
ハンドル32は、回動軸線RXの延びる方向を高さ方向とする中空柱状をなしている。ハンドル32は、回動部31と同等の高さを有する。ハンドル32は、利用者が把持する把持部321と、ドアハンドル装置20の意匠面を構成する表面322と、を有する。
レバー33は、高さ方向を厚さ方向とする平板状をなし、回動部31の高さ方向における中央部から内方X1に延びている。レバー33は、ドアハンドル30が回動する際にケース40と接触する一対の接触平面331と、遮蔽部材22を保持する保持部332と、を有する。レバー33の先端には、連結部材23を固定する連結孔333が回動軸線RXの延びる方向に貫通形成される。さらに、図4(a)に示すように、レバー33は、高さ方向における平面視において、基端から先端に向かうに連れて先細りする。このため、一対の接触平面331は、回動部31を挟むように回動部31の円周面311から当該円周面311の接線方向に延びるとともに、レバー33の基端から先端に向かうに連れて互いに近付くように延びている。
図5(a),(b)及び図6(a)〜(d)に示すように、ケース40は、アウタパネル14に取り付けられるベース41と、ドアハンドル30のハンドル32を高さ方向から覆う保護部42と、ドアハンドル30の一部を収容する収容部43と、ドアハンドル30のレバー33が挿入される貫通孔60が形成される貫通部50と、を備える。また、図7に示すように、ケース40は、ドアハンドル30を支持する支持軸44を備える。
図5(a),(b)に示すように、ベース41は、アウタパネル14の凹部141に沿うように湾曲した薄板状をなし、アウタパネル14の凹部141の取付孔142よりもひと回り大きな形状をなしている。ベース41の中央部には、収容部43を外方X2に露出させる収容孔411が形成される。保護部42は、ベース41の外側であって、ベース41の高さ方向における両側に対をなすように設けられる。保護部42は、ドアハンドル30とともに、ドアハンドル装置20の意匠面を構成する。
図5(a),(b)に示すように、収容部43は、高さ方向を軸方向とする半円筒状をなす第1壁部431と、第1壁部431の軸方向における一端を覆う第2壁部432と、第2壁部432の軸方向における他端を覆う第3壁部433と、を有する。第1壁部431の高さ方向における中央部には、貫通部50が一体に形成される。第2壁部432及び第3壁部433には、支持軸44を支持する支持孔434が高さ方向に貫通形成される。
図6(a)〜(c)に示すように、貫通部50は、第1壁部431から延びる一対の側壁51,52(第1の側壁51及び第2の側壁52)及び一対の連結壁53,54(第1の連結壁53及び第2の連結壁54)を備える。一対の側壁51,52は、略矩形の板状をなしている。図6(c)に示すように、一対の側壁51,52は、回動軸線RXの周方向に対向するように、第1壁部431に接続する基端から先端に向かうに連れて互いに離れる方向に延びている。一対の側壁51,52は、回動軸線RXを中心に回動するドアハンドル30のレバー33と接触することでドアハンドル30の回動範囲を規定する規制面55を有する。一対の側壁51,52の規制面55は、回動軸線RXの周方向に対向するように形成される。図6(d)に示すように、一対の側壁51,52の規制面55は、一対の側壁51,52の基端よりも先端寄りの位置に形成される。
また、図6(c),(d)に示すように、第2の側壁52は、第1の側壁51の延びる方向と略平行に面取りされた平面521を有する。図6(c)に示すように、貫通部50を回動軸線RXの延びる方向から見たとき、平面521と直交する方向における一対の側壁51,52の間隔D1は、幅方向における一対の側壁51,52の間隔D2よりも短くなっている。
図6(c)に示すように、一対の連結壁53,54は、環状扇形の板状をなし、高さ方向に対向するように第1壁部431から内方X1に延びている。このため、一対の連結壁53,54の先端面は、回動軸線RXを中心とする円弧面56となる。ここで、図4(a)及び図6(c)に示すように、回動軸線RXからケース40の円弧面56までの距離L2は、回動軸線RXからドアハンドル30の保持部332までの距離L1よりも短くなっている。
図6(a)に示すように、一対の連結壁53,54は、回動軸線RXの周方向における中央部において、対向する他方の連結壁に向かって突出する突出部57を有する。このため、一対の連結壁53,54の高さ方向において、回動軸線RXの周方向における中央部の間隔D3が両端部の間隔D4に比較して短くなっている。
図6(a)〜(c)に示すように、一対の連結壁53,54は、一対の側壁51,52の間に貫通孔60が形成されるように、一対の側壁51,52の幅方向における両端部をそれぞれ連結する。その結果、貫通部50には、一対の側壁51,52及び一対の連結壁53,54によって囲まれる貫通孔60が形成される。なお、図6(a)に示すように、一対の側壁51,52及び一対の連結壁53,54が交差する4つの隅部58には、隅Rが設けられる。
そして、図7に示すように、ケース40にドアハンドル30及びスプリング21を収めた状態で、収容部43の支持孔434及びドアハンドル30の挿通孔312に支持軸44を通すことで、ドアハンドル30がケース40に対して第1回動方向R1及び第2回動方向R2に回動可能に支持される。スプリング21は、ドアハンドル30が中立位置から第1回動方向R1に回動する場合には、回動量に応じた力をドアハンドル30の第2回動方向R2に付与し、ドアハンドル30が中立位置から第2回動方向R2に回動する場合には、回動量に応じた力をドアハンドル30の第1回動方向R1に付与する。ここで、ドアハンドル30の中立位置とは、図7に示すドアハンドル30の位置であって、ドアハンドル30のハンドル32の表面322がケース40の保護部42の表面と面一となる位置である。
また、図8(a),(b)に示すように、ケース40にドアハンドル30及びスプリング21を組み付けた状態では、ドアハンドル30のレバー33がケース40の貫通孔60から突出する。ケース40から突出したレバー33の保持部332には、遮蔽部材22が取り付けられる。遮蔽部材22は、回動軸線RXを中心として湾曲した板状をなし、貫通孔60の内方X1の開口を覆っている。また、ケース40から突出したレバー33の連結孔333には、伝達部材13と接続された連結部材23が連結される。
こうして、組み立てられたドアハンドル装置20は、スライドドア10の凹部141の取付孔142に取り付けられる。詳しくは、ドアハンドル装置20のケース40の貫通部50が、凹部141の取付孔142の内部に挿入される。ここで、図6(c)に示すように、本実施形態のドアハンドル装置20は、ケース40の貫通部50の第2の側壁52が面取りされることで、平面521と直交する方向における一対の側壁51,52の間隔D1が、幅方向における一対の側壁51,52の間隔D2よりも短くされる。このため、凹部141の取付孔142の幅方向における間隔がケース40の貫通部50の幅方向における間隔D2未満であったとしても、ドアハンドル装置20を回動軸線RX回りに僅かに傾けることで、ドアハンドル装置20のケース40の貫通部50が取付孔142に挿入できない事態が回避される。
以下、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)利用者がドアハンドル30を第1回動方向R1及び第2回動方向R2に操作すると、ドアハンドル30のレバー33が伝達部材13を引くことで、利用者の操作力が全閉ロック111及び全開ロック112に伝達する。その結果、スライドドア10が全閉位置に位置する場合には、スライドドア10が全閉位置から開方向に移動可能となり、スライドドア10が全開位置に位置する場合には、スライドドア10が全開位置から閉方向に移動可能となる。また、利用者がドアハンドル30に対する操作を終えると、ドアハンドル30の回動によって変形するスプリング21の弾性力により、ドアハンドル30が中立位置に復帰する。
ここで、利用者がドアハンドル30を操作する場合、ドアハンドル30のレバー33がケース40の一方の側壁に接触する。例えば、図8(b)に示すように、ドアハンドル30の第2回動方向R2への回動により、レバー33(接触面331)が第1の側壁51(規制面55)に接触すると、当該第1の側壁51に荷重が作用する。この点、本実施形態のドアハンドル装置20は、第1の側壁51に作用する荷重を、第1の側壁51に連結される一対の連結壁53,54に分散したり、一対の連結壁53,54を介して連結される第2の側壁52に分散したりできる。よって、ドアハンドル装置20は、ドアハンドル30の回動量を制限するケース40の側壁(第1の側壁51)に対する応力集中を抑制できる。
(2)本実施形態と異なり、一対の側壁が平行に延びるケースを備える変更例のドアハンドル装置を想定すると、一対の側壁の延びる方向において、一対の側壁の間隔が一定となる。このため、図9(a)に示す変更例に係るドアハンドル装置20Aのケース40Aのように、レバー33の回動範囲を確保するために、一対の側壁51A,52Aの間隔を大きくする必要が生じる。また、図9(b)に示す変更例に係るドアハンドル装置20Bのケース40Bのように、レバー33の回動範囲を確保するために、一対の側壁51B,52Bの先端部の肉厚を薄くしたりする必要が生じる。この点、本実施形態のケース40は、一対の側壁51,52が基端から先端に向かうに連れて離れる方向に延びている。このため、ドアハンドル装置20は、レバー33の回動範囲を確保しつつ、図9(a)に示すケース40Aのように、幅方向における一対の側壁51A,51Bの間隔が大きくなることで、スライドドア10の凹部141の取付孔142に対する挿入性が悪化することが抑制される。また、ドアハンドル装置20は、図9(b)に示すケース40Bのように、一対の側壁51B,52Bの先端部の強度が低下したりすることを抑制できる。
(3)ドアハンドル装置20において、レバー33の長手方向と直交するレバー33の幅方向における長さがレバー33の基端、すなわち回動部31からレバー33の先端に向かうに連れて次第に小さくなる。言い換えれば、レバー33は、長手方向において、幅方向における長さが局所的に小さくなる部分を有しない。このため、レバー33は、ケース40の側壁からの反力が作用するときに、局所的に応力集中が起きにくい。よって、ドアハンドル装置20は、レバー33の耐久性を向上できる。
(4)ケース40の側壁51,52に生じる応力を緩和するためには、一対の連結壁53,54を内方X1に延ばすことで貫通部50の剛性を高めることが考えられる。ところが、一対の連結壁53,54を内方X1に延ばすと、一対の連結壁53,54がドアハンドル30(レバー33)とともに回動する遮蔽部材22と干渉する可能性がある。この点、本実施形態において、回動軸線RXから円弧面56までの距離L2は、回動軸線RXから遮蔽部材22までの距離未満、すなわち回動軸線RXから保持部332までの距離L1未満となっている。その結果、図8(b)に示すように、連結壁53(連結壁54)と遮蔽部材22との間に隙間が形成される。このため、一対の連結壁53,54と遮蔽部材22との干渉を回避しつつ、一対の連結壁53,54を内方X1に延ばすことで貫通部50の剛性を高めることができる。
(5)ドアハンドル装置20において、一対の側壁51,52の規制面55は、側壁51,52の基端よりも先端に近い位置に形成される。このため、一対の側壁51,52の基端から先端に亘って規制面55を形成する場合に比較して、規制面55の面積が小さくなる点で、規制面55の寸法管理がしやすくなる。その結果、ドアハンドル装置20は、ドアハンドル30の回動範囲の終端位置を規定しやすくなる。
(6)一対の連結壁53,54は、回動軸線RXの周方向における両端部の間隔D4よりも中央部の間隔D3の方が狭い。このため、一対の連結壁53,54の間隔を回動軸線RXの周方向において一定とする場合に比較して、一対の連結壁53,54の中央部の間隔が狭くなる点で、貫通孔60を介して車両ドアの外側から内側に走行風及び異物などが進入しにくくなる。
また、一対の連結壁53,54の間隔を回動軸線RXの周方向において一定とする場合に比較して、一対の連結壁53,54の両端部の間隔が広くなることで、一対の側壁51,52及び一対の連結壁53,54が交差する隅部58に大きなR形状(隅R)を設けやすくなる。すなわち、ドアハンドル装置20は、ケース40の貫通部50の設計及び製造の自由度を高めたり、貫通部50の強度を高めたりできる。また、一対の側壁51,52及び一対の連結壁53,54が交差する隅部58に比較的大きなR形状を設けたとしても、レバー33の一対の接触平面331と面接触する規制面55を高さ方向に比較的長く取ることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ドアハンドル装置20は、図9(a),(b)に示す変更例としてもよい。詳しくは、ドアハンドル装置20は、図9(a)に示すように、一対の側壁51A,52Aを連結する連結壁53Aを備えるドアハンドル装置20Aとしてもよいし、図9(b)に示すように、一対の側壁51B,52Bを連結する連結壁53Bを備えるドアハンドル装置20Bとしてもよい。変更例に係るドアハンドル装置20A,20Bにおいても、上記実施形態の効果(1)を得ることができる。なお、図9(a),(b)には、1つの連結壁53A,53Bのみしか図示されていないが、ドアハンドル装置20A,20Bは一対の連結壁を備えるものとする。
・上記実施形態におけるドアハンドル装置20のケース40及びドアハンドル30の形状は一例であり、適宜に形状を変更してもよい。
・ドアハンドル装置20は、遮蔽部材22を有しなくてもよい。この場合、一対の連結壁53,54は、インナパネルなどスライドドア10の構成部材と接触しない範囲で内方X1に延ばすことが好ましい。言い換えれば、一対の連結壁53,54の先端面は、回動軸線RXを中心とする円弧面56でなくてもよい。
・ドアハンドル装置20は、インサイドドアハンドルとして、スライドドア10の車両内側に設けてもよいし、フロントドア及びバックドアに設けてもよい。この場合、ドアハンドル30の回動軸線RXが車両の高さ方向に対して傾くように、ドアハンドル装置20をドアに取り付けてもよい。
10…スライドドア、11…ロック装置、111…全閉ロック、112…全開ロック、12…リモコン装置、13…伝達部材、14…アウタパネル、141…凹部、142…取付孔、20,20A,20B…ドアハンドル装置(車両用ドアハンドル装置)、21…スプリング、22…遮蔽部材、23…連結部材、24…シール部材、30…ドアハンドル、31…回動部、311…円周面、312…挿通孔、32…ハンドル、321…把持部、322…表面、33…レバー、331…接触平面、332…保持部、333…連結孔、40,40A,40B…ケース、41…ベース、411…収容孔、42…保護部、43…収容部、431…第1壁部、432…第2壁部、433…第3壁部、434…支持孔、44…支持軸、50…貫通部、51,51A,51B…第1の側壁(側壁)、52,52A,52B…第2の側壁(側壁)、521…平面、53,53A,53B…第1の連結壁(連結壁)、54…第2の連結壁(連結壁)、55…規制面、56…円弧面、57…突出部、58…隅部、60…貫通孔、D1〜D4…間隔、L1,L2…距離、R1…第1回動方向、R2…第2回動方向、RX…回動軸線、X1…内方、X2…外方。

Claims (6)

  1. 車両ドアに取り付けられるように構成されるケースと、
    前記ケースに回動可能に支持されるドアハンドルと、を備え、
    前記ドアハンドルは、前記ケースに回動可能に支持される回動部と、前記回動部から前記車両ドアの外方に延びるハンドルと、前記回動部から前記車両ドアの内方に延びるレバーと、を有し、
    前記ケースは、前記レバーが挿入される貫通孔が形成される貫通部を有し、
    前記貫通部は、前記レバーに接触することで前記ドアハンドルの回動範囲を規定する一対の側壁と、前記一対の側壁の間に前記貫通孔が形成されるように前記一対の側壁を連結する一対の連結壁と、を含んで構成される
    車両用ドアハンドル装置。
  2. 前記一対の側壁は、その基端から先端に向かうに連れて互いに離れる方向に延びる
    請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置。
  3. 前記回動部は、前記ドアハンドルの回動軸線を中心とする円筒状の外周面を有し、
    前記レバーは、前記一対の側壁の各々と接触する一対の接触平面を有し、
    前記一対の接触平面は、前記回動部を挟むように前記外周面から前記外周面の接線方向に延びるとともに、前記レバーの基端から先端に向かうに連れて互いに近付く方向に延びる
    請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置。
  4. 前記貫通孔の前記内方の開口を覆うように前記レバーに設けられる遮蔽部材を備え、
    前記一対の連結壁の先端面は、前記ドアハンドルの回動軸線を中心とする円弧面であり、
    前記回動軸線から前記円弧面までの距離は、前記回動軸線から前記遮蔽部材までの距離よりも短い
    請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  5. 前記一対の側壁の各々は、前記レバーに接触する規制面を有し、
    前記規制面は、前記一対の側壁の基端よりも先端に近い位置に形成される
    請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  6. 前記一対の連結壁の間隔は、前記ドアハンドルの回動軸線の周方向における両端部よりも中央部の方が狭い
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用ドアハンドル装置。
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