JP2008063864A - スライドドアのアウトサイドハンドル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アウトサイドハンドル(30)のハンドルレバー(40)の操作部(46)において、中心部(42)から車両前方側に湾曲しつつ車両外側且つ後方に向かって延びた側面部(48)と、当該側面部の車両外側端から車両前方へと延びた平面部(50)とを形成する。
【選択図】図4
Description
例えばスライドドアのアウトサイドハンドルには、ハンドルレバーが車両の上下方向に延びた縦型形状であって、当該上下方向に延びる中心軸回りに回動されることでスライドドアの開閉操作を行うものがある(特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1のように、ハンドルレバーの断面形状が回転軸から車両外側方向に延び先端が車両前後方向に延びた略T字形状をなしていると、スライドドアを開ける際に指を掛ける部分である車両前方部分の面積が小さいため、力が入れにくく操作性が悪いという問題がある。
また、上記特許文献1のような形状のハンドルレバーでは、回動操作した際に当該ハンドルレバーと、当該ハンドルレバーを覆うハンドルケースとの間に指を挟むおそれがある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ハンドルレバーの形状を大型化させることなくスライドドアの開閉に適したものとするとともに、開閉操作を安全で容易なものとすることのできるスライドドアのアウトサイドハンドルを提供することにある。
請求項3のスライドドアのアウトサイドハンドルでは、請求項1または2において、前記アウトサイドハンドルは、前記ハンドルレバーと、前記スライドドアのアウタパネルに設けられ該ハンドルレバーの取付部を有するハンドルケースとを備え、前記ハンドルレバーは、所定以上の力で操作されると該ハンドルレバーの前記上面部及び下面部と前記ハンドルケースの一部とが接触する構成であることを特徴としている。
さらに、操作部の上下端には中心部から側面部の車両前後方向の全域に亘り上面部及び下面部が形成されていることで、ハンドルレバー操作時にハンドルレバーとハンドルケースとの間に指を挟むことを防止することができる。
以上より、スライドドアのアウトサイドハンドルにおいて、ハンドルレバーの形状を大型させることなくスライドドアの開閉に適したものとすることができ、開閉操作を安全で容易なものとすることができる。
これにより、スライドドアの操作性をより向上させることができる。
図1を参照すると、本発明に係るアウトサイドハンドルが設けられた車両の左側面図が示されている。なお、当該車両の右側面も同様の構成をなしている。
図1に示すように、車両1のリアドア2は、車両前後方向に摺動し後席乗降口4の開閉を行うスライドドアである。
また、アッパスライダ6及びロアスライダ8の先端にはそれぞれラッチ機構16、18が設けられている。一方、アッパレール10及びロアレール12の後端にはそれぞれ図示しないストライカが設けられている。ラッチ機構16、18はリアドア2を全開としたときにアッパレール10及びロアレール12のストライカと嵌合し、リアドア2の全開状態を保持する機能を有している。
図2乃至図6を参照すると、図2には本発明に係るスライドドアのアウトサイドハンドルの組立斜視図、図3には本発明に係るスライドドアのアウトサイドハンドルの分解斜視図、図4には図1のA−A線に沿う断面図、図5にはハンドルレバー回動時の断面図、図6には図2のB方向から視たハンドルレバーの斜視図、図7には図2のC方向から視たハンドルレバー斜視図がそれぞれ示されている。
ハンドルケース32は車両外側から視て外形が車両前後方向に延びた略矩形状をなしており、内部が車両内側に向かって略半円形状に窪んだ形状をなしている。
また、ハンドルケース32の中央部分には、ハンドルレバー40と対応しさらに車両内側へ窪んだハンドルレバー取付部34が形成されている。当該ハンドルレバー取付部34には、中央部分に矩形状の貫通孔34a、上下端面に小孔34b、34cがそれぞれ穿設されている。
さらにハンドルケース32及びケースカバー36の貫通孔34a、36aを塞ぐようにしてラバーブーツ38が設けられている。当該ラバーブーツ38は中央部に挿通孔38aを有した蛇腹部が形成されており、周縁部分がハンドルケース32及びケースカバー36により挟み込まれることで取り付けられている。
当該ハンドルレバー40は、上面視中央部42に車両上下方向に貫通した中心孔42aが穿設されている。そして、当該中心孔42a及びハンドルケース32の小孔34a、34bを貫通して中心軸60が設けられており、ハンドルレバー40は当該中心軸回りに回動自在に支持されている。また、当該中央部42内には図示しないばね部材が設けられており、当該ばね部材の付勢力によりハンドルレバー40は操作後に中立位置に復帰するよう構成されている。
当該リンクロッド62はリンクアーム部44のリンク取付孔44aから車両後方に向かって延びている。そして、リンクロッド62は、上記リンク機構の一部であって上記ラッチ機構16、18、20、22と接続されている。
当該操作部46は、図4に示すように、ハンドルレバー40の中心部42から車両前方側に湾曲しつつ車両外側且つ後方に向かって延びた側面部48と、当該側面部48の車両外側端から車両前方へと延びた平面部50とから構成されている。つまり、当該操作部46の断面は図4に示すように車両前方に開放した略逆7字形状をなしている。
以下このように構成された本発明に係るスライドドアのアウトサイドハンドルの作用について説明する。
そして、ハンドルレバー操作部46を車両外側方向に引きリアドア2はアッパレール10及びロアレール12の案内に従って車両外側に引き出した後、操作部46を車両後方へと引きリアドア2を後方へと摺動させることで、後席乗降口4を開放する。なお、当該リアドア2を後方端まで開放し全開状態とすると、アッパスライダ6及びロアスライダ8のラッチ機構16、18がロックし、例えば車両1が坂道等に停車しており前方に傾いている場合であっても全開状態が保持される。
また、図8に示すように当該アウトサイドハンドル30は、ハンドルレバー40を通常の操作力で車両前後方向に回動させた場合にはハンドルレバー40とハンドルケース32とは接触することない。一方、リアドア2の不具合等によりリアドア2が摺動不能となった場合等で、ハンドルレバー40を非常に強い力で回動させると、ハンドルレバー40の上面部52及び下面部54の一部がハンドルケース32の取付部34と接触し、さらに力を加えると接触部分を支点としハンドルレバー40は回動方向に弾性変形する(二点鎖線)。
これらのことから、ハンドルレバー40を大型化させることなく操作性を向上させることができる。
さらに当該上面部52及び下面部54は、通常の操作力でハンドルレバー40を操作した場合にはハンドルケース32との間に一定の間隔を有しているが、非常に強い操作力が作用した場合には当該上面部52及び下面部54とハンドルケース32とは接触し、当該接触部分よりハンドルレバー40に掛かる力がハンドルケース32へ分散することでハンドルレバー40の破損を抑制することができる。
以上で本発明に係るスライドドアのアウトサイドハンドルの実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
また、上記実施形態では、側面部48は車両前方に湾曲しつつ車両外側後方に延びた形状をなしているが、例えば直線状に車両外側後方に延びた形状としても構わない。
また、上記実施形態では、リアドア2は電動スライド機能を有しているが、当該機能を有していなくても構わない。
2 リアドア
4 後席乗降口
30 アウトサイドハンドル
32 ハンドルケース
34 ハンドルレバー取付部
40 ハンドルレバー
42 中心部
44 リンクアーム部
46 操作部
48 側面部
50 平面部
52 上面部
54 下面部
56 後方空間
58 前方空間
60 中心軸
62 リンクロッド
Claims (3)
- 車両のスライドドアのアウトサイドハンドルであって、
車両上下方向に延びた中心軸が貫通し、該中心軸周りに回動自在な中心部と、
該中心部から車両内側に延び、スライドドア内に設けられたリンク機構と連結したリンク連結部と、
前記中心部から車両外側且つ車両前後方向の一方に延びた側面部、該側面部の車両外側端から車両前後方向の他方へと延びた平面部、並びに前記中心部の上端及び下端からそれぞれ前記平面部の上端及び下端の全域に亘って延びる上面部及び下面部からなる操作部と、
から構成されたハンドルレバーを備えることを特徴とするスライドドアのアウトサイドハンドル。 - 前記操作部の側面部は車両前後方向の他方に湾曲していることを特徴とする請求項1記載のスライドドアのアウトサイドハンドル。
- 前記アウトサイドハンドルは、前記ハンドルレバーと、前記スライドドアのアウタパネルに設けられ該ハンドルレバーを回動自在に支持するハンドルレバー取付部を有するハンドルケースとを備え、
前記ハンドルレバーは、所定以上の力で操作されると該ハンドルレバーの前記上面部及び下面部と前記ハンドルケースの一部とが接触する構成であることを特徴とする請求項1または2記載のスライドドアのアウトサイドハンドル。
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JP2009280988A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Kanto Auto Works Ltd | 車両用ドアハンドル構造 |
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2006
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