JP2002030843A - スライドドアのロックコントロール装置 - Google Patents

スライドドアのロックコントロール装置

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JP2002030843A
JP2002030843A JP2000212680A JP2000212680A JP2002030843A JP 2002030843 A JP2002030843 A JP 2002030843A JP 2000212680 A JP2000212680 A JP 2000212680A JP 2000212680 A JP2000212680 A JP 2000212680A JP 2002030843 A JP2002030843 A JP 2002030843A
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Kazuyoshi Senbonmatsu
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 揺動するアウトサイドハンドルの操作力をロ
ックコントロール装置の全閉ロック機構を解除する第1
のレバーと全開ロック機構を解除する第2のレバーにそ
れぞれ直接伝達させるとともに、各レバーは伝達効率の
よい最適な位置に配設されたスライドドアのロックコン
トロール装置を提供する。 【解決手段】 スライドドア1のロック機構がその枢支
点を中心にドア開方向およびドア閉方向に回動自在なア
ウトサイドハンドルの操作により揺動する出力アーム部
13cの揺動運動をその係合部22a、33cで選択的
に受ける第1のレバー22と第2のレバー33は、それ
ぞれ異なる軸33b、7により枢支され、第1のレバー
22は全閉ロック機構を解除し第2のレバー33は全開
ロック機構を解除するとともに、出力アーム部13cは
第1のレバー22と第2のレバー33の係合部22a、
33cの中間に配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドドアを全
開にしたときにスライドドアの閉方向への動きを規制す
る全開ロック機構と、スライドドアを全閉にしたときに
スライドドアの開方向への動きを規制する全閉ロック機
構とを選択的に操作しうるスライドドアのロックコント
ロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用のスライドドアは、特開平10−
317756号公報に開示されているように、車体の側
部に設けられ、車体の側部に固定された上方、中央およ
び下方レールに支持されながら、各レールに沿って、車
両の前後方向にスライド自在に構成される。このスライ
ドドアは、その外側面にアウトサイドハンドル、その内
側面にインサイドハンドルおよびインサイドロックノブ
が取付けられる。又、スライドドアの閉状態を維持する
全閉ロック機構を、スライドドアの前後端部に配設し、
かつスライドドアの開状態を確保する全開ロック機構
を、スライドドアの前端下部に配設している。
【0003】スライドドアの全閉ロック機構および全開
ロック機構は、各ハンドルの動きに連動するロックコン
トロール装置により操作されるが、全閉および全開ロッ
ク機構並びにロックコントロール装置は、たとえば、特
開平10−937号公報に開示される。これら全閉およ
び全開ロック機構は、基本的には、車体およびガイドレ
ールの後端部に設けられたストライカと、スライドドア
に回動自在に支持されたラッチとからなり、ストライカ
とラッチとの係脱により、スライドドアの開閉操作と開
閉状態の維持とを行う構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来例におい
ては、スライドドアの全開操作をすべく、アウトサイド
ハンドルを動かすと、このアウトサイドハンドルの動き
は、ロックコントロール装置を介して、全閉ロック機構
に伝達され、ラッチとストライカの係合を解除する。ス
ライドドアが全開位置まで達した場合は、全開ロック機
構を介してラッチとストライカを係合状態とさせる。ま
た、全開状態のスライドドアを閉状態とすべく、アウト
サイドハンドルを操作すると、アウトサイドハンドルの
動きが、ロックコントロール装置を介して全開ロック機
構に伝達され、ストライカとラッチとの係合を解除し、
スライドドアの閉方向への動きを可能にする。
【0005】しかしながら、このアウトサイドハンドル
の動きはロックコントロール装置には、ロッドを介して
伝えられるので、連結部の摩擦抵抗などで操作を重くさ
せ、さらにロッドの撓みにより操作力の伝達の効率が悪
化する。
【0006】また、全開ロック機構の解除と全閉ロック
の解除レバーとが、同軸で枢支されているので、それぞ
れ必要な作動ストロークの異なるレバーに対し、仕様上
作動ストロークの変えられないアウトサイドハンドルで
対応するので、必然的に相手レバー側でレバー比を変え
てロックコントロール装置内の機構のストローク調整が
必要なことから、レバーが大きくなる傾向があり、ロッ
クコントロール装置の大型化の要因となっていた。
【0007】そこで本発明は、揺動するアウトサイドハ
ンドルの操作力を、ロックコントロール装置の全閉ロッ
ク機構を解除する第1のレバーと、全開ロック機構を解
除する第2のレバーとにそれぞれ直接伝達させるととも
に、各レバーは伝達効率のよい最適な位置に配設されて
いるスライドドアのロックコントロール装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体の前後方向に摺動自在なスライドドアの全閉時に係
合してスライドドアの開動作を規制する全閉ロック機
構、および該スライドドアの全開時に係合してスライド
ドアの閉動作を規制する全開ロック機構を操作させるス
ライドドアのロックコントロール装置において、該スラ
イドドアのロック機構がその枢支点を中心にドア開方向
およびドア閉方向に回動自在なアウトサイドハンドルの
回動運動を選択的に受けるそれぞれ異なる軸により枢支
された第1と第2のレバーは、それぞれ異なる軸により
枢支され、第1のレバーは、全閉ロック機構を解除し、
第2のレバーは、全開ロック機構を解除するとともに、
出力アーム部は第1のレバーと第2のレバーの係合部の
中間に配設されてなる。
【0009】請求項1記載の発明によれば、第1のレバ
ーと第2のレバーとは、異なる軸で枢支されているの
で、それぞれのレバーの要求されるストロークに応じて
最適な位置で枢支可能であるため、レバーの大きさを必
要最小限に止めることが出来、ロックコントロール装置
の小型化がはかれる。また、出力アーム部を第1のレバ
ーと第2のレバーの係合部との中間に配設したので、ア
ウトサイドハンドルの作動ストロークが最小ですみ、ロ
ックコントロール装置のさらなる小型化がはかれる。ま
た、他部品を介在させる必要がないので、部品点数を削
減できる。
【0010】請求項2記載の発明は、第1と第2のレバ
ーは、入力を受けない中立状態において、アウトサイド
ハンドルとの係合部側の間隔が軸支されている枢支部よ
り狭いハ字状に配設されているものである。
【0011】請求項2記載の発明によれば、アウトサイ
ドハンドルとの係合部側の間隔が軸支されている枢支部
より狭いハ字状に配設されていると、出力アーム部と第
1のレバー及び出力アーム部と第2のレバーの揺動方向
が一致する伝達効率が最良な位置が揺動範囲内に配置で
きるので、出力アーム部は第1のレバーまたは第2のレ
バーのどちらの方向に揺動させた場合も少ないストロー
クで揺動操作が可能で操作性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図13を参照して、この
発明の一実施形態を説明する。符号1は、車体に対し
て、上方レール2a、中央レール2b、下方レール2c
によって、前後方向にスライド自在に支持されたスライ
ドドアである。車体側の全開ロックストライカ3と係合
しスライドドア1の全開状態を保持する全開ロック機構
4とが、スライドドア1内の前端下部に配設されてい
る。一方、車体側の全閉ロックストライカ5と係合し、
スライドドア1の全閉状態を保持する全閉ロック機構6
が、スライドドア1内の後端部に配設されている。スラ
イドドア1の前端中間部には、全開ロック機構4、全閉
ロック機構6を制御するロックコントロール装置20が
配設され、全開ロック機構4、全閉ロック機構6とそれ
ぞれ伝達ワイヤー8a、8bで連結されている。また、
スライドドア1には、操作部材としてのアウトサイドハ
ンドル9、インサイドハンドル10、インサイドロック
ノブ11、チャイルドレバー12が設けられている(図
1参照)。
【0013】アウトサイドハンドル9は、上下方向を向
く軸9aによってスライドドア1外側面に前後方向に揺
動自在に支持され、スライドドア1の全閉時にアウトサ
イドハンドル9を後方、すなわち、スライドドア1の開
方向に揺動させると、全閉ロック機構6が解除され、ス
ライドドア1は後方に向かって開けることが可能とな
る。また、スライドドア1の全開時にアウトサイドハン
ドル9を前方、すなわち、スライドドア1の閉方向揺動
させると、全開ロック機構4が解除され、スライドドア
1は前方に向かって閉めることが可能となる。
【0014】アウトサイドハンドル9は、その車内側に
二股状の係合アーム9bを一体に有し、この係合アーム
9bが軸13bにより回動自在に支持された作動レバー
13の上端に折り曲げ加工された入力片部13bを挟持
している。この構成により、アウトサイドハンドル9を
揺動させると、それに伴い係合アーム9bに挟持された
入力片部13bが移動させられ、作動レバー13も軸1
3aを中心に回転する。作動レバー13の下端には、周
方向に面した両側縁に円弧状に突出する当接突部13b
が形成されている出力アーム部13cが形成されている
(図2参照)。
【0015】インサイドハンドル10は、スライドドア
1内側面に突出したロックコントロール装置20の主軸
7に固着され、通常は中立位置にあるが、スライドドア
1の全閉時にインサイドハンドル10を、図10におい
て時計方向に揺動させると、全閉ロック機構6が解除さ
れ、スライドドア1は後方に向かって開けることが可能
となる。また、スライドドア1の全開時に、インサイド
ハンドル10を反時計方向に揺動させると、全開ロック
機構4が解除され、スライドドア1は前方に向かって閉
めることが可能となる。
【0016】インサイドロックノブ11は、スライドド
ア1内に突出し、上方で解錠状態、下方で施錠状態に揺
動自在に支持されている。インサイドロックノブ11を
施錠状態にすると、アウトサイドハンドル9、インサイ
ドハンドル10の操作をしても無効となり、全閉ロック
機構6は解除されなくなる。
【0017】チャイルドプルーフ機能の設定解除を切り
替えるチャイルドレバー12は、操作部12aがスライ
ドドア1前縁部から突出し、上下方向に切換可能にロッ
クコントロール装置20に軸支されている。チャイルド
プルーフ機能は、車内での幼児のいたずらで走行中に誤
ってスライドドア1が開かれることを防止するもので、
この機能を設定すると、インサイドハンドル10での全
閉ロック機構6の解除操作が無効となり、アウトサイド
ハンドル9の操作のみ有効となる。チャイルドレバー1
2が下方に位置するときは、チャイルドプルーフ機能の
設定状態でインサイドハンドル10を解除操作しても無
効となり、全閉ロック機構6は解除されない。チャイル
ドレバー12が上方に位置するときは、チャイルドプル
ーフ機能の解除状態でインサイドハンドル10の操作は
有効となる。なお、チャイルドレバー12は、スライド
ドア1が開いた状態のときだけ、操作可能となってい
る。
【0018】図3から図10を用いて、ロックコントロ
ール装置20の働きとその操作力伝達経路のための構成
を説明する。
【0019】ベースプレート21の中央部には、アウト
サイドレバー22、リリースレバー23、インサイドレ
バー24が主軸7により同軸に支持されている。主軸7
の一端は、セレーション加工がなされ、ベースプレート
21を貫通して車内側に突出し、その先端にインサイド
ハンドル10が固着されている。主軸7の他端には、イ
ンサイドレバー24が固着され、主軸7の中間部にアウ
トサイドレバー22、リリースレバー23が回転可能に
支持されている。すなわち、主軸7には、ベースプレー
ト21の面からリリースレバー23、アウトサイドレバ
ー22の順に枢着され、先端部にインサイドレバー24
が固着された3枚重ねのレバー構成となっている。(図
10参照)
【0020】アウトサイドレバー22には、一端に作動
レバー13からの操作力を受ける舌片状の係合片22a
が折り曲げ形成された入力アーム部22bを有し、入力
アーム部22bは中間には、逆L字状のカム孔22cが
穿設されている。カム孔22cは、後述するノブレバー
25の切換ピン26が遊動可能でアウトサイドレバー2
2の揺動中心から径方向に沿って延在する伝達長孔部2
2と、該伝達長孔部22dの上端部から連続して形成さ
れアウトサイドレバー22の揺動中心から周方向に沿っ
て延在する逃げ凹部22eとが形成されている。また、
アウトサイドレバー22には、チャイルドレバー12の
遊動ピン27が遊動可能で、アウトサイドレバー22の
揺動中心から径方向に沿って延在するチャイルド用長孔
22fが穿設されている。さらに、アウトサイドレバー
22の入力アーム部22bの主軸7をはさんだ反対側に
は、バランスアーム部22gが形成され、その先端は、
ウェイト効果を増すため、扇状に広がった形状となって
いる。これは、車両衝突時などロックコントロール装置
20に衝撃が加わった際、慣性力でアウトサイドレバー
22がみだりに揺動しないよう、揺動中心からみてアウ
トサイドレバー22が重量的にバランスのとれた状態と
することで、全閉ロック機構6が誤って解除されるのを
防止するものである。なおアウトサイドレバー22は、
引っ張りばね28により、反時計方向に付勢されてい
る。
【0021】リリースレバー23には、一端側にアウト
サイドレバー22からの操作力を伝達する揺動中心から
径方向に沿って延在する長孔23aが穿設され、他端に
は全閉ロック機構6に一端が連結された伝達ワイヤー8
bの他端が連結されている。リリースレバー23は、引
っ張りばね29によって、反時計方向に付勢されてお
り、ベースプレート21に立設されたストッパー21a
に当接している。なお、符号21fは、アウトサイドレ
バー22の図3における時計方向への揺動を規制するベ
ースプレート21に立設されたストッパーである。
【0022】ノブレバー25は、ベースプレート21に
軸25aによって枢支されており、施錠位置と解錠位置
とに揺動可能となっている。ノブレバー25の一端は、
ベースプレート21に穿設された扇状の孔21bに係合
し、揺動範囲を規制するストッパーの機能をはたし、さ
らにベースプレート21との間で節度感の発生と戻り止
めのためのコイルスプリング30が設けられている。ノ
ブレバー25の他端側には、切換ピン26を長手方向に
摺動自在に保持する長溝部25bが形成されており、イ
ンサイドロックノブ11は、ノブレバー25の車内側に
突出したボス部に固着される。さらに、キーシリンダ3
6と連結するための伝達ロッド31がホルダ31aを介
し連結されている。
【0023】切換ピン26は、アウトサイドレバー22
のカム孔22cを貫通し、両端をノブレバー25の長溝
部25bとリリースレバー23の長孔23aで摺動可能
に支持されている。ノブレバー25を施解錠操作する
と、ノブレバー25の揺動に伴い切換ピン26がアウト
サイドレバー22の伝達長孔部22d内を移動する。ノ
ブレバー25が施錠位置にあるときは、切換ピン26は
逃げ凹部22eに臨むカム孔22cの伝達長孔部22d
の上端に位置する。
【0024】アウトサイドハンドル9を、全閉ロック解
除方向である後方に揺動すると、作動レバー13は、反
時計方向に揺動する。作動レバー13の出力アーム部1
3cの当接突部13bは、アウトサイドレバー22の係
合片22aに当接し、アウトサイドレバー22を時計方
向に揺動させる。ここで、ノブレバー25が解錠状態に
あると、切換ピン26は、カム孔22cの伝達長孔部2
2dの下端部に移動するので、アウトサイドレバー22
の揺動は、切換ピン26を介してリリースレバー23に
伝達される。なお、このとき、切換ピン26は、アウト
サイドレバー22の揺動に伴い、ノブレバー25の長溝
部25b内を移動する(図5参照)。
【0025】ノブレバー25が施錠状態にあると、アウ
トサイドレバー22を揺動しても、切換ピン26はカム
孔22cの逃げ凹部22e内に進入し、リリースレバー
23にはアウトサイドレバー22の揺動は伝達されない
(図8参照)。
【0026】インサイドレバー24は、円筒状に立ち上
がる円筒部24aと、円筒部24a先端にフランジ状に
折り曲げられたスプリング押え部24bと、さらにスプ
リング押え部24bの一部が折り曲げられた一対のスプ
リング支持爪部24cとを有する。中立復帰ばね32
は、円形に巻かれたコイル部32aと、該コイル部32
aから突出する2本の腕部32b、32bとからなる。
中立復帰ばね32は、コイル部32aの内周をインサイ
ドレバー24の両円筒部24aで支持され、両腕部32
b、32bの中間は、インサイドレバー24のスプリン
グ支持爪24cと係合している。さらに、中立復帰ばね
32の腕部32b、32bの先端は、それぞれベースプ
レート21に立設されたばね受け部21cにスプリング
支持爪24cと同じ方向から係合されている。この中立
復帰ばねの作用によりインサイドレバー24は中立状態
に保持されている。すなわち、インサイドレバー24を
全閉ロック機構6を解除するために時計方向に、全開ロ
ック機構4を解除するために反時計方向に、それぞれ揺
動させると、中立復帰ばね32の一方の腕部32bは、
スプリング支持爪24cに押圧され、ばね受け部21c
から離間する。このとき、他方の腕部32bは、ばね受
け部21cに押しつけられて弾性変形し、中立復帰する
付勢力を蓄積する。ここでインサイドハンドル10の操
作をやめると、弾性変形していた他方の腕部32bの付
勢力で、インサイドレバー24は、中立位置に復帰す
る。中立復帰ばね32は、中立位置になると、両方の腕
部32b、32bの付勢力が均衡し、中立位置にインサ
イドレバー24を保持することになる。
【0027】インサイドレバー24には、後述するハン
ドルレバー33の長孔33aに連結された伝達ロッド3
4の他端が、ホルダ34aを介して、枢着されている。
さらに、インサイドレバー24の外周部には、チャイル
ドレバー12に摺動可能に支持された遊動ピン27に係
合可能な顎部24dが形成されている。符号24e、2
4eは、揺動範囲の終端で、ベースプレート21のばね
受け部21cと当接するストッパー部である。
【0028】インサイドレバー24で全開ロック機構4
を解除するには、車内側のインサイドハンドル10を解
除方向に揺動させると、主軸7を介して、インサイドレ
バー24が反時計方向に回動させられる。この揺動に伴
い、ハンドルレバー33が伝達ロッド34を介して、反
時計方向に揺動させられる。この結果、ハンドルレバー
33に連結された伝達ワイヤー8aを介し全開ロック機
構4にインサイドレバー24の解除操作が伝達され、全
開ロック機構4は解除される(図6参照)。
【0029】ベースプレート21には、弾性変形可能な
樹脂材で成形されたチャイルドレバー12が、軸12d
により、設定位置と解除位置とに揺動可能に枢支されて
いる。チャイルドレバー12は、スライドドア1側端縁
から外方に突出し、設定位置と解除位置とに切換操作す
るための操作部12aと、遊動ピンを長手方向に摺動自
在に保持する長溝部12eを有する切換アーム部12b
と、設定位置と解除位置の切換操作の節度感を出すため
と戻り止めのため、ベースプレート21に形成されたエ
ンボス突起21dを乗り越える際弾性変形してチェック
力を発生するチェックアーム部12cから構成されてい
る。なお、インサイドレバー24の揺動の範囲は、ベー
スプレート21に立設された一対のストッパー21e、
21eに操作部12aの側縁が当接する事で規制されて
いる。
【0030】チャイルドレバー12を解除位置に揺動さ
せると、遊動ピン27は、アウトサイドレバー22のチ
ャイルド用長孔22f内の右方に位置する。この状態
は、遊動ピン27がインサイドレバー24の顎部24d
と係合可能であり、インサイドレバー24を時計方向に
揺動させると、顎部24dは遊動ピン27と係合するの
で、インサイドレバー24の揺動は、遊動ピン27を介
して、アウトサイドレバー22に伝達され、全閉ロック
機構6は解除される(図9参照)。
【0031】チャイルドレバー12を設定位置に揺動さ
せると、遊動ピン27は、アウトサイドレバー22のチ
ャイルド用長孔22f内の左方に位置する。この状態
は、遊動ピン27がインサイドレバー24の顎部24d
と係合不能であり、インサイドレバー24を時計方向に
揺動させても、顎部24dは、遊動ピンと係合しないの
で、インサイドレバー24の揺動は、アウトサイドレバ
ー22に伝達されない(図9参照)。
【0032】ハンドルレバー33は、ベースプレート2
1に軸33bにより軸支され、ハンドルレバー33は、
引っ張りばね35により時計方向に付勢されている。ま
た、ハンドルレバー33には、軸33bを中心とする円
弧状の長孔33aが穿設されており、この長孔33aに
はインサイドレバー24に一端が連結された伝達ロッド
34の他端がホルダ34aに固着され摺動自在に嵌合し
ている。また、ハンドルレバー33には、全開ロック機
構4に一端が連結された伝達ワイヤー8aの他端が固着
されている。また、ハンドルレバー33の外周には、折
り曲げ形成され作動レバー13の当接突部13dと係合
する舌片状の係合片33cとが形成されている。
【0033】アウトサイドハンドル9を全開ロック機構
4解除方向である前方に揺動すると、作動レバー13
は、時計方向に揺動する。作動レバー13の出力アーム
部13cの当接突部13dが、ハンドルレバー33の係
合片33cに当接し、ハンドルレバー33を反時計方向
に揺動させる。このハンドルレバー33の揺動により、
伝達ワイヤー8aを介し、全開ロック機構4に解除操作
は伝達され、全開ロック機構4は解除される(図4参
照)。
【0034】ハンドルレバー33の係合片33cとアウ
トサイドレバー22係合片の22aとは、作動レバー1
3の出力アーム部13cの出力アーム13cを挟み、互
いに向き合うハ字状に配設されている。作動レバー13
の軸13aと、ハンドルレバー33の軸33bと、アウ
トサイドレバー22の主軸7との位置関係は、アウトサ
イドハンドル9が操作されない中立状態(図3及び図1
3)で、出力アーム部13cを中心として、その両側に
ハンドルレバー33とアウトサイドレバー22の揺動範
囲がある。すなわち、作動レバー13の軸13aの中心
とハンドルレバー33の軸33bの中心を結ぶ線L1
上、及び作動レバー13の軸13aの中心とアウトサイ
ドレバー22の主軸7の中心を結ぶ線L2上に出力アー
ム部13cが位置したとき、作動レバー13とハンドル
レバー33及び作動レバー13とアウトサイドレバー2
2の係合点における揺動方向が一致する。このL1、L
2の線が、揺動範囲の内側の中央付近にあることによ
り、どちらのレバーも作動レバー13からの伝達効率は
最良の状態にある。このため、作動レバー13は、所定
のストロークを両レバーに伝達するために、どちらの方
向に揺動させた場合も少ない範囲の揺動操作をすればよ
く、操作性が極めて良好である。
【0035】また、作動レバー13の出力アーム部13
c先端には、円弧状の当接突部13bが形成されている
ので、作動レバー13のいかなる揺動角度によっても、
相手側の係合片22a、33cへの当接は円滑であり、
操作性が向上する。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1のレ
バーと第2のレバーとは、異なる軸で枢支されているの
で、それぞれのレバーの要求されるストロークに応じて
最適な位置で枢支可能であるため、レバーの大きさを必
要最小限に止めることが出来、ロックコントロール装置
の小型化がはかれる。また、出力アーム部を第1のレバ
ーと第2のレバーの係合部の中間に配設したので、アウ
トサイドハンドルの作動ストロークが最小ですみ、ロッ
クコントロール装置のさらなる小型化がはかれる。ま
た、他部品を介在させる必要がないので、部品点数を削
減できる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、アウトサイ
ドハンドルとの係合部側の間隔が軸支されている枢支部
より狭いハ字状に配設されていると、出力アーム部と第
1のレバー及び出力アーム部と第2のレバーの揺動方向
が一致する伝達効率が最良な位置が揺動範囲内に配置で
きるので、出力アーム部は第1のレバーまたは第2のレ
バーのどちらの方向に揺動させた場合も少ないストロー
クで揺動操作が可能で操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のスライドドアが搭載され
た車両を示す一部側面図である。
【図2】図1のアウトサイドハンドルと作動レバーとの
係合関係を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態のロックコントロール装置
の中立状態を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態のロックコントロール装置
のアウトサイドハンドルによる全開ロック機構解除操作
を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施形態のロックコントロール装置
のアウトサイドハンドルによる全閉ロック機構解除操作
を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施形態のロックコントロール装置
のインサイドハンドルによる全開ロック機構解除操作を
示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態のロックコントロール装置
のインサイドハンドルによる全閉ロック機構解除操作を
示す側面図である。
【図8】本発明の一実施形態のロックコントロール装置
の施錠状態におけるアウトサイドレバーによる全閉ロッ
ク機構解除操作を示す側面図である。
【図9】本発明の一実施形態のロックコントロール装置
のチャイルドプルーフ設定状態におけるインサイドハン
ドルによる全閉ロック機構解除操作を示す側面図であ
る。
【図10】図3におけるX-X線断面図である。
【図11】図3におけるXI-XI線断面図である。
【図12】図3におけるXII-XII線断面図である。
【図13】本発明のロックコントロール装置の作動レバ
ー、アウトサイドレバー、ハンドルレバーの配置関係を
示す概略側面図。
【符号の説明】
1 スライドドア 4 全開ロック機構 6 全閉ロック機構 7 主軸 9 アウトサイドハンドル 13 作動レバー 13a 軸 13c 出力アーム部 22 アウトサイドレバー(第1レバー) 22a 係合片(係合部) 33 ハンドルレバー(第2レバー) 33c 係合片(係合部) 33b 軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前後方向に摺動自在なスライドド
    アの全閉時に係合してスライドドアの開動作を規制する
    全閉ロック機構、および該スライドドアの全開時に係合
    してスライドドアの閉動作を規制する全開ロック機構を
    操作させるスライドドアのロックコントロール装置にお
    いて、 該スライドドアのロック機構が、その枢支点を中心に、
    ドア開方向およびドア閉方向に回動自在なアウトサイド
    ハンドルの操作により揺動する出力アーム部の揺動運動
    を、その係合部で選択的に受ける第1と第2のレバー
    は、それぞれ異なる軸により枢支され、 第1のレバーは、全閉ロック機構を解除し、 第2のレバーは、全開ロック機構を解除するとともに、
    出力アーム部は第1のレバーと第2のレバーの係合部の
    中間に配設されてなることを特徴とするスライドドアの
    ロックコントロール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスライドドアのロック
    コントロール装置であって、 前記第1と第2のレバーは、入力を受けない中立状態に
    おいて、アウトサイドハンドルとの係合部側の間隔が軸
    支されている枢支部より狭いハ字状に配設されているこ
    とを特徴とするスライドドアのロックコントロール装
    置。
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