JP2019131212A - Ptp包装体用蓋材 - Google Patents

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【課題】白色層を形成するにあたり酸化チタンの含有量を減しても白色度を維持できるPTP包装体用蓋材を提供する。【解決手段】PTP包装体用蓋材1は、アルミニウム箔2の表面側、裏面側のいずれか又両方に白色層3を備え、白色層3は、酸化チタンと、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミドイミド樹脂のいずれかからなる粒径1μm以下の樹脂粒子とを含むことを特徴とし、白色層3上には、バーコードなどからなる印刷層4を備えることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、錠剤などの医薬品等を包装するのに用いられるPTP包装体の蓋材に関する。
PTP包装体(プレススルーパック)は、例えば、錠剤、カプセル剤などの医薬品の包装に用いられており、医薬品を、個別に塩化ビニルなどからなる底材に形成された収納凹部に収納し、アルミニウム箔などの蓋材で被覆してなるものであり、収納凹部を押圧して蓋材を破裂させることにより医薬品を取り出すことができるものである。このように、PTP包装体は、医薬品を個包装でき、簡単に取り出すことができるものである。
この蓋材には、品名、価格などの他、医薬品を管理するために、効能・効果等の不変情報や製造年月日、ロット番号、有効期限等の可変情報などが印刷されることがある。これらの情報を、一次元コード(バーコード)や二次元コード(QRコード(登録商標))などとして印刷し、読み取れるようにする場合もある。
蓋材のアルミニウム箔に直接印刷を施すと、アルミニウム箔の地肌や反射などの影響により印刷が見えづらくなるなど視認性に問題がある。また、バーコードなどを印刷した場合は、反射などにより読み取りづらくなることもある。
そのため、アルミニウム箔上に白色顔料などを含む白色層を形成してアルミニウム箔の地肌を隠蔽し、その上に印刷を施すことなどが行われている(例えば、下記特許文献1又は2参照)。
PTP包装体の蓋材に白色層を形成する場合、白色顔料として酸化チタンが用いられることが多い。印刷の視認性やバーコードなどの読み取り等を良好にするためには、白味が強い方が好ましく、そのため、層中の酸化チタンの含有率を高めることになる。
しかし、酸化チタンは硬い粒子であるため、PTP包装体の作製時において、PTP包装機の打抜刃の刃先が摩耗しやすくなり、白色層を設けないときよりも短期間で打抜刃を交換しなければならないという問題が生じることがあった。
そこで、上記問題を解決するため、酸化チタンからなる白色顔料及び酸化チタンよりも硬度の低い他の顔料(例えば、炭酸カルシウムなど)から白色層を形成した蓋材が開発され、打抜き刃の摩耗を防止できるようにしてある(下記特許文献3参照)。
特開平10−24944号公報 特開2008−174302号公報 特開2014−223948号公報
このように、PTP包装体の蓋材に白色層を設ける場合、印刷の視認性などを考慮して白味を強くすると、酸化チタン含有量が多くなり、包装体を製造する際に打抜き刃が摩耗しやすくなる問題が生じていた。さらには、酸化チタンの含有量を多くするとバインダーの含有量の減少により結合力が弱くなるため白色層に亀裂が入ったり、打抜きの際に抜きかすが発生したりするなどの問題も生じていた。
そこで、本発明の目的は、白色層を形成するにあたり酸化チタンの含有量を減らしても白色度を維持できるPTP包装体用蓋材を提供することにある。
本発明の一形態のPTP包装体用蓋材は、アルミニウム箔の表面側、裏面側のいずれか又は両方に白色層を備えたPTP包装体用蓋材であって、該白色層が、酸化チタンと、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミドイミド樹脂のいずれかからなる粒径1μm以下の樹脂粒子とを含むことを特徴とする。
上記形態のPTP包装体用蓋材は、より具体的には、上記樹脂粒子を、粒径が0.1μm〜0.5μmにするのが好ましく、白色層中の酸化チタンを20質量%〜40質量%含ませるのが好ましく、白色層中に、酸化チタンと上記粒子とを1:1〜3:1の質量割合で含有させるのが好ましく、白色層を、単位面積当たり1.0g/m〜2.0g/mにするのが好ましい。
このように、白色層に酸化チタンと上記樹脂粒子とを含ませることにより、酸化チタンの含有量を減らしても白色度を維持することができる。例えば、従来では白色層中の酸化チタンの含有量は15質量%〜60質量%程であるが、上記樹脂粒子を配合することにより酸化チタンの含有量を半減させても同等の白色度にすることができる。
上記形態のPTP包装体用蓋材は、白色層上に、印刷層を備えることができる。印刷層として、文字、バーコードなどを印刷することにより、白色層により視認性がよくなり、また、バーコードなどが読み取りやすくなる。
上記形態のPTP包装体用蓋材は、例えば、アルミニウム箔の表面側、裏面側のいずれか又は両方に、酸化チタンと、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミドイミド樹脂のいずれかからなる粒径1μm以下の樹脂粒子とを含む白色インキを塗布して白色層を形成することができる。
本発明の一実施形態のPTP包装体用蓋材を模式的に示した断面図である。 図1の蓋材を用いたPTP包装体の一例を示した側面図である。
以下、本発明の一実施形態のPTP包装体用蓋材を説明する。但し、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
本発明の一実施形態のPTP包装体用蓋材1は、図1に示すように、アルミニウム箔2の表面側に白色層3を備え、さらに、白色層3上に印刷層4を、アルミニウム箔2の裏面側にヒートシール層5を備えている。
蓋材1は、これ以外の層を備えてもよく、例えば、アンカーコート層、プライマーコート層、オーバーコート層などを積層してもよい。
アルミニウム箔2は、従来からPTP包装体の蓋材に用いられていた公知のものを使用することができ、例えば、厚さ10μm〜30μm程度の硬質、半硬質、軟質のいずれかのアルミニウム箔を用いることができる。また、アルミニウム箔2は、一方の面が光沢面(鏡面)、他方の面が艶消面(マット面)になっているタイプ、両面とも光沢面(鏡面)になっているタイプ、両面とも艶消面(マット面)になっているタイプのいずれを用いてもよい。より具体的には、例えば、JISで規定されている1N30、1070、1100、8021、8079材などを用いることができる。
白色層3は、白色に着色した層であり、特に限定するものではないが、ISO白色度が70%以上、特に80%以上、さらに90%以上であるのが好ましい。
本実施形態では、白色層3をアルミニウム箔2の表面側に備えてあるが、裏面側に備えてもよく、表面及び裏面の両面側に備えてもよい。また、アルミニウム箔2の全面又は一部に形成することができる。
白色層3は、酸化チタンと粒径1μm以下の樹脂粒子とを含むものである。
酸化チタンは、特に限定するものではないが、ルチル型酸化チタンなどを用いることができ、また、例えば、粒径が0.2μm〜0.5μmのものを用いることができる。なお、この粒径は、レーザ光式粒度分布計により測定することができる。
上記樹脂粒子は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、ポリアミドイミド樹脂(PAI)のいずれかからなるものであり、粒径が1μm以下、特に0.1μm以上0.5μm以下、さらに0.25μm以上0.30μm以下である。具体的には、東レ(株)製のポリマー微粒子「トレパール(登録商標)」などを使用することができる。
上記樹脂粒子の粒径は、例えば、電子顕微鏡写真により測定することができる。
白色層3は、特に限定するものではないが、酸化チタンを、層当たり20質量%〜40質量%、特に30質量%〜39質量%含むのが好ましい。なお、この含有率は乾燥時におけるものである。
白色層3は、特に限定するものではないが、酸化チタンと上記樹脂粒子とを1:1〜3:1、特に2:1〜3:1の質量割合(酸化チタン:樹脂粒子)で含有するのが好ましい。なお、この質量割合は乾燥時におけるものである。
白色層3は、バインダーとして、例えば、塩化ビニル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エステル系樹脂、塩化酢酸ビニル系樹脂等の一種又はこれらの混合物を含ませることができる。
白色層3をアルミニウム箔2上に形成するには、従来公知の方法で形成することができ、例えば、上記樹脂粒子にメジュームインキを配合し、これに酸化チタンを配合して白色インキを作成し、これをグラビア印刷、オフセット印刷、UV塗装などして形成することができる。
白色層3は、例えば、単位面積当たり1.0g/m〜2.0g/m、好ましくは1.2g/m〜1.3g/mのコート量で形成することができる。コート量が1.0g/m未満であるとアルミニウム箔を隠蔽しにくくなり、2.0g/mを超えると打抜刃が摩耗しやすくなる。なお、このコート量は乾燥時におけるものである。
印刷層4は、白色層3上に形成することができ、印刷としては、例えば、文字、図形、記号、より具体的には、品名、製造元、販売元、価格、用量、効能・効果等の不変情報や製造年月日、ロット番号、有効期限等の可変情報などを印刷することができる。なかでも、製品の個別の情報である、製造年月日やロット番号などの可変情報を含む一次元コード(バーコード)や二次元コード(QRコード(登録商標))を印刷することが好ましい。
印刷層4の印刷は、特に限定するものではないが、黒、青、緑のいずれかで着色するのが好ましい。印刷層の印刷に用いるインキは、従来公知のインキを用いることができ、例えば、印刷を黒色にする場合は、カーボンブラックを含むインキが好ましい。
印刷層4は、従来公知の方法で形成することができ、例えば、インクジェット印刷、グラビア印刷などで形成することができる。
ヒートシール層5は、蓋材1を、底材6に熱溶着させるための層であり、従来からPTP包装体の蓋材に用いられているヒートシール剤、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などからなるヒートシール剤を用いて形成することができ、グラビアコートなどで塗布して形成することができる。
ヒートシール層5のコート量は、特に限定するものではないが、単位面積当たり2g/m〜5g/m、好ましくは2.5g/m〜4g/mで形成することができる。
PTP包装体用蓋材1を底材6に熱溶着してPTP包装体7を作製することができる。
底材6は、図2に示すように、錠剤、カプセル剤などの医薬品を収納する収納凹部8を有するものであり、特に限定するものではないが、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどから形成することができる。収納凹部8は、熱成形などにより形成することができる。
PTP包装体7は、従来公知のPTP包装機を用いて作製することができ、例えば、収納凹部8に錠剤などを収納した底材6上に蓋材1を積層し、ヒートシールして溶着した後、打抜加工において打抜刃で打抜き、適宜大きさに裁断して製造することができる。この打抜刃は、冷間金型用合金工具鋼(SKD)などからなるものである。
PTP包装体用蓋材1は、酸化チタンの使用量を減らしながら、酸化チタンのみを使用した場合と同等の白色度を得ることができ、印刷層4の視認性やバーコードなどの読み取りが良好なものである。また、酸化チタンの使用量を減らすことができるため、PTP包装体7を打ち抜き加工する際の打抜刃の摩耗を防止することや、白色層3の亀裂発生を防止することなどができる。
以下、本発明の一実施例のPTP包装体用蓋材を説明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1のPTP包装体用蓋材を以下のとおり作製した。
PTP包装体用蓋材のアルミニウム箔として、厚さ17μmの8079硬質材(JIS)を用いた。
アルミニウム箔の表面側に設ける白色層は、酸化チタンを含む白インキである東洋インキ(株)製「M376MFPTPトク白」を用いた。また、樹脂粒子として粒径0.16μm〜0.27μmの範囲内のポリブチレンテレフタレート(PBT)粒子を含む分散体である東レ(株)製「トレパール」PBTを用いた。
東洋インキ(株)製「M376MFPTPトク白」は、酸化チタン30質量%、樹脂分(バインダー)14質量%、溶剤56質量%を含むものである。
また、東レ(株)製「トレパール」PBTは、水分散液であり、PBT樹脂濃度が50質量%のものである。PBT粒子の粒径は電子顕微鏡写真により測定した。
この樹脂粒子分散体をメジュームインキに20:80(樹脂粒子分散体:メジュームインキ)の質量割合で配合してインキ化し、樹脂粒子分散体インキとした。メジュームインキは、ブチラール樹脂をIPA(イソプロピルアルコール)に溶かしてブチラール樹脂30%濃度としたものである。
さらに、上記樹脂粒子分散体インキと上記白インキとを、1:1の質量比割合で配合して白色インキを作製した。
この白色インキを用い、彫刻版17μmの版を使用したグラビア印刷機で印刷した。
この印刷では、上記アルミニウム箔の一面側にプライマーコートし、その上に上記白色インキを用いてインキ固形分として1.3g/mの厚さで印刷して白色層を形成し、さらにその上にPTP用OPニス(東洋インキ(株)製)を印刷した。
また、上記アルミニウム箔の裏面側にヒートシール剤(大日精化(株)製)を塗布し、ヒートシール層を形成した。
実施例1の白色層中には、乾燥時において、酸化チタン約38.4質量%、PBT樹脂粒子約12.8質量%が含まれるものであった。
(実施例2)
実施例2のPTP包装体用蓋材を以下のとおり作製した。
PTP包装体用蓋材のアルミニウム箔として、厚さ17μmの8079硬質材(JIS)を用いた。
アルミニウム箔の表面側に設ける白色層は、酸化チタンを含む白インキとして、実施例1と同様に東洋インキ(株)製「M376MFPTPトク白」を用いた。また、樹脂粒子として粒径0.1μm〜0.2μmの範囲内のポリブチレンテレフタレート(PBT)粒子を50質量%含む分散体である東レ(株)製「トレパール」PBTを用いた。PBT粒子の粒径は電子顕微鏡写真により測定した。
この樹脂粒子分散体をメジュームインキに20:80(樹脂粒子分散体:メジュームインキ)の質量割合で配合してインキ化し、樹脂粒子分散体インキとした。メジュームインキは、ブチラール樹脂をIPA(イソプロピルアルコール)に溶かしてブチラール樹脂30%濃度としたものである。
上記樹脂粒子分散体インキを上記白インキに、75:25(樹脂粒子分散体インキ:白インキ)の質量比割合で配合して白色インキを作製した。
この白色インキを用い、彫刻版17μmの版を使用したグラビア印刷機で印刷した。
この印刷では、上記アルミニウム箔の一面側にプライマーコートし、その上に上記白色インキを用いてインキ固形分として1.3g/mの厚さで印刷して白色層を形成し、さらにその上にPTP用OPニス(東洋インキ(株)製)を印刷した。
また、上記アルミニウム箔の裏面側にヒートシール剤(大日精化(株)製)を塗布してヒートシール層を形成した。
実施例2の白色層中には、乾燥時において、酸化チタン約20.5質量%、PBT樹脂粒子約20.5質量%が含まれるものであった。
(実施例3)
実施例3のPTP包装体用蓋材を以下のとおり作製した。
PTP包装体用蓋材のアルミニウム箔として、厚さ17μmの8079硬質材(JIS)を用いた。
アルミニウム箔の表面側に設ける白色層は、酸化チタンを含む白インキである大日精化工業(株)製「GEH」を用いた。また、樹脂粒子として粒径0.2μm〜0.5μmの範囲内のポリフェニレンスルフィド(PPS)粒子を含む分散体である東レ(株)製「トレパール」PPSを用いた。
大日精化工業(株)製「GEH」は、酸化チタン20質量%、樹脂分(バインダー)30質量%、溶剤50質量%を含むものである。
また、東レ(株)製「トレパール」PPSは、IPA(イソプロピルアルコール)分散液であり、PPS樹脂濃度が5質量%のものである。PPS粒子の粒径は電子顕微鏡写真により測定した。
この樹脂粒子分散体をメジュームインキに20:80(樹脂粒子分散体:メジュームインキ)の質量割合で配合してインキ化し、樹脂粒子分散体インキとした。メジュームインキは、ブチラール樹脂をIPA(イソプロピルアルコール)に溶かしてブチラール樹脂30%濃度としたものである。
さらに、上記樹脂粒子分散体インキと上記白インキとを、1:1の質量比割合で配合して白色インキを作製した。
この白色インキを用い、彫刻版17μmの版を使用したグラビア印刷機で印刷した。
この印刷では、上記アルミニウム箔の一面側にプライマーコートし、その上に上記白色インキを用いてインキ固形分として1.3g/mの厚さで印刷して白色層を形成し、さらにその上にPTP用OPニス(東洋インキ(株)製)を印刷した。
また、上記アルミニウム箔の裏面側にヒートシール剤(大日精化(株)製)を塗布し、ヒートシール層を形成した。
実施例3の白色層中には、乾燥時において、酸化チタン約26.7質量%、PPS樹脂粒子約1.3質量%が含まれるものであった。
(実施例4)
実施例4のPTP包装体用蓋材を以下のとおり作製した。
PTP包装体用蓋材のアルミニウム箔として、厚さ17μmの8079硬質材(JIS)を用いた。
アルミニウム箔の表面側に設ける白色層は、酸化チタンを含む白インキである大日精化工業(株)製「GEH」を用いた。また、樹脂粒子として粒径0.2μm〜0.5μmの範囲内のポリエーテルスルホン(PES)粒子を含む分散体である東レ(株)製「トレパール」PESを用いた。
大日精化工業(株)製「GEH」は、酸化チタン20質量%、樹脂分(バインダー)30質量%、溶剤50質量%を含むものである。
また、東レ(株)製「トレパール」PESは、水分散液であり、PES樹脂濃度が20質量%のものである。PPS粒子の粒径は電子顕微鏡写真により測定した。
この樹脂粒子分散体をメジュームインキに20:80(樹脂粒子分散体:メジュームインキ)の質量割合で配合してインキ化し、樹脂粒子分散体インキとした。メジュームインキは、ブチラール樹脂をIPA(イソプロピルアルコール)に溶かしてブチラール樹脂30%濃度としたものである。
さらに、上記樹脂粒子分散体インキと上記白インキとを、1:1の質量比割合で配合して白色インキを作製した。
この白色インキを用い、彫刻版17μmの版を使用したグラビア印刷機で印刷した。
この印刷では、上記アルミニウム箔の一面側にプライマーコートし、その上に上記白色インキを用いてインキ固形分として1.3g/mの厚さで印刷して白色層を形成し、さらにその上にPTP用OPニス(東洋インキ(株)製)を印刷した。
また、上記アルミニウム箔の裏面側にヒートシール剤(大日精化(株)製)を塗布し、ヒートシール層を形成した。
実施例4の白色層中には、乾燥時において、酸化チタン約25.6質量%、PES樹脂粒子約5.1質量%が含まれるものであった。
(試験)
実施例1〜4のPTP包装体用蓋材を用いて以下の試験を行った。
CKD株式会社製PTP成形充填シール機を用い、シール温度は220℃〜260℃までの10℃刻みで設定し、150ショット/分の生産速度でPTP包装体を作製し、目視で白色層の白味や亀裂の有無を確認した。
(結果)
実施例1の蓋材から作製されたPTP包装体を目視で確認したところ、白色層の白さは白インキとして酸化チタンのみを用いた場合と違いがほとんどなく、また、白色層に亀裂などは確認されなかった。
実施例2〜4の蓋材から作製されたPTP包装体を目視で確認したところ、白色層の白さは白インキとして酸化チタンのみを用いた場合と比較するとやや白色度が低いものであったが実用上は問題ないレベルである。また、白色層に亀裂などは確認されなかった。
実施例1〜4の蓋材は、酸化チタンのみの白インキを用いて白色層を形成した蓋材と比較してPTP包装体の製造において打抜刃を長時間使用することができた。
従来では、白インキ(東洋インキ(株)製「M376MFPTPトク白」)で白色層を形成した場合は、乾燥時において酸化チタンを約68.2質量%含むことになるが、実施例1〜4では、白色層中にそれぞれ酸化チタンを約38.4質量%、約20.5質量%、約26.7質量%、約25.6質量%含むものであり、このように酸化チタンの量を低減させても、白色度をほぼ維持でき、打抜刃を長時間使用することができるなどの効果を有した。
1…PTP包装体用蓋材
2…アルミニウム箔
3…白色層
4…印刷層
5…ヒートシール層
6…底材
7…PTP包装体
8…収納凹部

Claims (7)

  1. アルミニウム箔の表面側、裏面側のいずれか又は両方に白色層を備えたPTP包装体用蓋材であって、
    該白色層は、酸化チタンと、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミドイミド樹脂のいずれかからなる粒径1μm以下の樹脂粒子とを含むことを特徴とするPTP包装体用蓋材。
  2. 前記樹脂粒子は、粒径が0.1μm〜0.5μmである請求項1に記載のPTP包装体用蓋材。
  3. 前記白色層は、酸化チタンを20質量%〜40質量%含む請求項1又は2に記載のPTP包装体用蓋材。
  4. 前記白色層は、酸化チタンと前記粒子とを1:1〜3:1の質量割合で含有する請求項1〜3のいずれかに記載のPTP包装体用蓋材。
  5. 前記白色層は、単位面積当たり1.0g/m〜2.0g/mである請求項1〜4のいずれかに記載のPTP包装体用蓋材。
  6. 前記白色層上に、印刷層を備えた請求項1〜5のいずれかに記載のPTP包装体用蓋材。
  7. アルミニウム箔の表面側、裏面側のいずれか又は両方に、酸化チタンと、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミドイミド樹脂のいずれかからなる粒径1μm以下の樹脂粒子とを含む白色インキを塗布して白色層を形成するPTP包装体用蓋材の製造方法。
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