JP2019123400A - スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別な操作をすることなくスイッチの誤操作や制御対象の誤動作を抑制できるスイッチ装置を提供する。【解決手段】スイッチ装置は、車両に搭載されたスイッチ5〜8と、このスイッチからの入力信号SW1〜SW4を処理して当該スイッチに対応する制御対象1〜4に制御信号AS1〜AS4を出力する制御装置10とを備える。制御装置は、スイッチの操作と制御信号の出力との間に時間差を生成し、スイッチの状態が遷移し、この遷移から所定時間経過後に制御対象に対する制御を、制御停止中の場合制御を開始し、制御中の場合制御を停止する、ことを特徴とする。スイッチが操作されたことを判断する際に、制御を開始または停止するまでに待ち時間を生成することで、スイッチ入力自体は保持時間なく判断し、制御対象の制御への反映を遅らせることで、正規のスイッチ操作に対する入力に対しては即時反応しつつ、誤操作による作動を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されたスイッチに対応する制御対象に制御信号を出力して制御するスイッチ装置に関する。
一般に、車両に搭載されたスイッチが押されると、直ぐにスイッチオン要求ありと判断され、このスイッチに対応する制御対象の機器や装置に制御信号が出力されて作動される。しかし、スイッチが誤操作された時にもスイッチオン要求ありと判断され、制御信号を受けた機器や装置が誤作動することがある。
このような誤操作に対処するために、例えば特許文献1では、スイッチが押されてから遅延時間経過後に確認信号を出力し、この信号を確認してから限定時間以内にスイッチが押されなくなった場合に、スイッチオン要求ありと判断している。遅延時間経過前にスイッチが押されなくなった場合は、誤操作と判断して動作させない。一方、限定時間経過後もスイッチが押し続けられる場合には、警告音を出力し、誤操作と判断するようになっている。
特許第2774292号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、医療機器での使用を想定しており、揺れ動く狭い車内で様々な操作者が扱う車両用には必ずしも適した仕様とは言えない。特に、所定時間内でスイッチをオンからオフにするという制約があるため、自動車用としては使い勝手が悪い。また、限定時間経過しないと確認音が出力されないため、確認音に気付いてスイッチから手を離した場合でも誤操作とは認識されず、スイッチオン要求ありと判断される。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特別な操作をすることなくスイッチの誤操作や制御対象の誤動作を抑制できるスイッチ装置を提供することにある。
本発明の一態様に係るスイッチ装置は、車両に搭載されたスイッチと、このスイッチからの入力信号を処理して当該スイッチに対応する制御対象に制御信号を出力する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記スイッチの操作と前記制御信号の出力との間に時間差を生成し、前記スイッチの状態がオンからオフに遷移してから所定時間経過後に前記制御対象に対する制御を開始させる、もしくは制御中は制御を停止させる、ことを特徴とする。
本発明では、スイッチが操作されたことを判断する際に、制御対象の作動を開始させるまでに待ち時間を生成する。そして、スイッチ入力自体は保持時間なく判断し、制御対象の作動への反映を遅らせることで、正規の入力に対しては即時反応しつつ、誤操作による作動を抑制する。これによって、特別な操作をすることなくスイッチの誤操作や制御対象の誤動作を抑制できる。
本発明の実施形態に係るスイッチ装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示したスイッチ装置の動作を示すフローチャートである。 本発明におけるスイッチオン要求時の各信号のタイミングチャートである。 本発明におけるスイッチ誤操作時の各信号のタイミングチャートである。 従来のスイッチオン要求時の各信号のタイミングチャートである。 スイッチの誤操作時における従来と本発明の判定を対比して示すタイミングチャートである(制御停止中のスイッチ操作)。 スイッチの誤操作時における従来と本発明の別の判定を対比して示すタイミングチャートである(制御動作中のスイッチ操作)。 スイッチのオン固着時における従来と本発明の判定を対比して示すタイミングチャートである(制御停止中のスイッチ操作)。 スイッチのオン固着時における従来と本発明の別の判定を対比して示すタイミングチャートである(制御動作中のスイッチ操作)。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスイッチ装置の概略構成を示している。ここでは、制御対象が自動車のデフロック1、横滑り防止装置(VDC:Vehicle Dynamics Control、あるいはESC:Electronic Stability Control)2、接近通報装置3及びトランスミッション4の場合を例に取っている。
このスイッチ装置は、デフロック1、横滑り防止装置2、接近通報装置3及びトランスミッション4にそれぞれ対応するデフロック作動スイッチ5、VDC(ESC)オフスイッチ6、車両接近通報キャンセルスイッチ7及びトランスミッション4のモード切替スイッチ8(例えばECOモードスイッチ、スポーツモードスイッチ、オーバードライブスイッチ、オーバードライブキャンセルスイッチ)と、各スイッチ5〜8からの入力信号SW1〜SW4を処理して、対応する制御対象にそれぞれ制御信号(作動要求信号または作動停止信号)AS1〜AS4を出力する制御装置10とを備えている。
各スイッチ5〜8はダッシュボードやコンソールに設けられ、押されている間だけオンとなり、押されなくなった時点でオフとなるモーメンタリスイッチである。本例のスイッチ5〜8は、制御対象が停止している制御状態から、スイッチが押されてスイッチオン要求あり(スイッチ操作あり)と判断されると制御対象を動作状態に切り替えるものと、制御対象が動作している制御状態から、スイッチが押されてスイッチオン要求ありと判断されると制御対象を動作停止状態に切り替えるものがある。
デフロック作動スイッチ5、及びトランスミッション4のモード切替スイッチ8のうち、例えばECOモードスイッチ、スポーツモードスイッチは、スイッチが押されてスイッチオン要求ありと判断されると、動作停止している制御状態から動作状態に切り替えるスイッチである。VDC(ESC)オフスイッチ6、車両接近通報キャンセルスイッチ7及びトランスミッション4のモード切替スイッチ8のうち、例えばオーバードライブキャンセルスイッチは、スイッチが押されてスイッチオン要求ありと判断されると、制御対象が動作している(または動作可能な)制御状態から動作停止(または禁止)状態に切り替えるスイッチである。
矢印P1で示すようにデフロック作動スイッチ5がオン操作されると、制御装置10から制御信号(作動要求信号)AS1が出力され、デフロック1によりデファレンシャルギアが一時的にロック(ロック中の場合はアンロック)される。矢印P2で示すようにVDC(ESC)オフスイッチ6がオン操作されると、制御装置10から制御信号(作動停止信号)AS2が出力され、横滑り防止装置2がオフ状態となる。矢印P3で示すように車両接近通報キャンセルスイッチ7がオン操作されると、制御装置10から制御信号(作動停止信号)AS3が出力され、接近通報装置3による車両接近通報がキャンセルされる。更に、矢印P4で示すようにモード切替スイッチ8がオン操作されると、制御装置10から制御信号(作動要求信号または作動停止信号)AS4が出力され、トランスミッション4がECOモード、スポーツモードに切り替え、またはトランスミッション4がオーバードライブキャンセルモードに切り替えられる。
制御装置10は、各スイッチ5〜8の操作により入力される入力信号SW1〜SW4と、制御信号AS1〜AS4との間に時間差を生成し、スイッチ5〜8の状態がオンからオフに遷移し、この遷移から所定時間経過後に制御対象であるデフロック1、横滑り防止装置2、接近通報装置3及びトランスミッション4を各スイッチ5〜8の機能に応じた作動、作動停止及び切り替えを開始させる。そして、上記時間差の期間に再度スイッチ操作があった場合は、誤操作と判定して制御対象の作動、作動停止及び切り替え等は行わない(現状を保持)。また、各スイッチ5〜8の操作状態の持続時間に応じて異常判定し、異常と判定したスイッチに対応する制御対象を、車両の状態(走行中か停止状態か等)に基づき所定の状態に設定する。
また、スイッチ装置は、各スイッチ5〜8の操作確認、並びにこれらスイッチ5〜8に対応する制御対象であるデフロック1、横滑り防止装置2、接近通報装置3及びトランスミッション4の作動状態を表示する表示装置11と、スイッチ5〜8や制御対象の異常状態を報知する警告装置12とを備えている。本例では、表示装置11として操作確認あるいは作動状態を表示する表示灯及びブザーが設けられ、警告装置12として異常状態を報知するための警告灯が設けられている。
そして、制御装置10から出力される確認信号BS1により、各スイッチ5〜8の操作状態あるいは制御対象の作動状態が表示装置11の表示灯を点灯(あるいは消灯)させることで操作者に報知する。また、必要に応じてブザーの鳴動を利用して操作者に報知する。そして、スイッチ5〜8の固着等の異常状態を検知した場合には、制御装置10から出力される警告信号BS2により、警告装置12の警告灯を点灯(あるいは点滅)させて操作者に警告するようになっている。
なお、表示装置は、スイッチ5〜8の操作状態と、これらスイッチ5〜8に対応する制御対象の作動状態の両方を表示してもよい。また、表示灯とブザーを併用して光と音で報知しても良い。もちろん、液晶等によりグラフィック表示することもできる。
図2は、図1に示したスイッチ装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、デフロック1の作動を制御する場合を例に取るが、横滑り防止装置2、接近通報装置3及びトランスミッション4も同様である。
<デフロック作動スイッチ5のオンからスイッチ入力の受付までの一連の処理>
操作者によってデフロック作動スイッチ5のオン操作が行われると、まず、スイッチ5から入力信号SW1が制御装置10に入力され、この制御装置10でスイッチ5のオン操作が行われたか否か判定される(ステップS1)。スイッチ5のオン操作が行われたことが確認されると、制御装置10からスイッチ操作の確認信号BS1が出力される(ステップS2)。これによって、表示灯の点灯やブザーの鳴動により、デフロック1の作動要求があったことが表示される。
続く、ステップS3では、制御装置10でスイッチ5がオフしたか否か判定され、オフしたことが確認されると、制御装置10でスイッチオフ後の経過時間が計測される(ステップS4)。ステップS5では、スイッチオフ後所定時間t1が経過したか否か判定され、所定時間t1が経過した場合、スイッチオン要求ありと判断し、制御信号(作動要求信号)AS1を出力してデフロック1を作動させる(ステップS6)。その後、確認信号BS1の出力を停止し、警告信号が出力されている場合には警告信号の出力を停止して終了する(ステップS7)。
ステップS5で、所定時間t1が経過していないと判定された場合には、ステップS8に進み、スイッチ5がオフしていると判定された場合には、ステップS4に進み、制御装置10によるスイッチオフ後の経過時間の計測を続行する。
<スイッチの誤操作時に、誤動作することなく誤操作を取り消す処理>
誤ってスイッチ5に触れるなどした後、確認信号BS1の出力による表示灯の点灯やブザーの鳴動に気付いてスイッチ5をオフした場合には、ステップS3からステップS4に進む(スイッチオフ後の処理)。所定時間t1の経過前に再度スイッチ5をオンすると、ステップS8でスイッチオンが確認され、ステップS7で操作の確認信号BS1の出力が停止される。この処理工程では、スイッチオン要求ありと判断する処理はないため、誤操作による誤作動を防止できる。
<スイッチ故障時、不要な警告を停止しスイッチ入力を取り消す処理>
ステップS3でスイッチオンが継続していることが確認されたら、ステップS9に進み、スイッチオン後所定時間t2が経過した場合、ステップS10で確認信号BS1を停止し、代わりに警告信号BS2を警告装置12に出力して警告灯を点灯あるいは点滅させることにより、操作者に誤操作をより気付きやすくする。更に、スイッチオン後所定時間t3が経過した場合は、ステップS11からステップS12に進み、誤操作またはスイッチ故障と判断してスイッチオン要求をクリアすると共に、警告信号を停止して故障フラグをセットする(ステップS13)。この場合も、スイッチオン要求ありと判断する処理はないため、故障による誤作動を防止できる。
ここで、所定時間t1,t2,t3は、「t1<t2<t3」の関係にある。
<スイッチの誤操作時、誤動作することなく誤操作を取り消す処理>
ステップS10の警告信号BS2の出力による警告灯の点灯あるいは点滅で誤操作に気付いて、所定時間t3経過前にスイッチ5をオフした場合には、ステップS11からステップS14、ステップS15(スイッチオフ後の処理)へと進む。ステップS15のスイッチオフ後の処理は、破線BLで囲んだステップS4からステップS8と同じ処理である。すなわち、所定時間t1の経過前に再度スイッチ5をオンすると、ステップS8からステップS7に進みスイッチ操作の警告信号BS2が停止する。この場合も、スイッチオン要求ありと判断する処理はないため、誤操作による誤作動を防止できる。
図3は、本発明におけるスイッチオン要求時の各信号のタイミングチャートである。ここでも、デフロック1の作動を制御する場合を例に取るが、横滑り防止装置2、接近通報装置3及びトランスミッション4も同様である。
スイッチ5からの入力信号SW1が、時刻T0のタイミングで“H”レベル(スイッチオン)となり、時刻T1のタイミングで“L”レベル(スイッチオフ)となると、デフロック1の制御信号(作動要求信号)AS1は、時刻T1から所定時間t1経過後の時刻T2に“H”レベルとなり、デフロック1が作動する。一方、確認信号BS1は、時刻T0のタイミングで“H”レベルとなり、時刻T2のタイミングで“L”レベルとなる。よって、表示灯とブザーは、時刻T0からT2までの期間に点灯及び鳴動する。
このように、スイッチオン要求時は、スイッチオン後にスイッチ5から手を離した後、所定時間t1が経過したらスイッチオン要求ありと判断されるため、スイッチ操作の時間的制約等特別な操作は不要であり使い勝手がよい。
図4は、本発明におけるスイッチ誤操作時の各信号のタイミングチャートである。誤操作によって、スイッチ5からの入力信号SW1が時刻T0のタイミングで“H”レベル(スイッチオン)となり、時刻T1のタイミングで“L”レベル(スイッチオフ)となったと仮定する。この場合、確認信号BS1によって表示灯が点灯し、ブザーが鳴動することによって、操作者が誤操作に気づいたときには、スイッチ5をオフしてから所定時間t1内、例えば時刻T1,T2間にキャンセルのためにスイッチ5の再操作を行えば良い。ここでは、時刻T1−1にスイッチ5をオンし、時刻T1−2にスイッチ5をオフしている。制御装置10は、所定時間t1内にスイッチ5が再操作(オン/オフ)された場合には、制御信号(作動要求信号)AS1を出力しない。確認信号BS1は、時刻T0から時刻T1−2の期間“H”レベルとなり、この期間に表示灯が点灯し、ブザーが鳴動する。
このように、気付かない内にスイッチ5に触れたとしても、確認信号BS1による表示灯の点灯やブザーの鳴動で誤操作に気付くことができ、その時点で再度スイッチ操作することで、誤動作(スイッチオン要求ありと判断)することなく誤操作を取り消すことができる。
なお、キャンセル操作が遅れて所定時間t1の経過後となった場合には、制御装置10により、一旦スイッチオン要求ありと判断された後、スイッチオン要求がキャンセルされることになる。
また、図4に破線で示すように、確認信号BS1をスイッチ入力から少し遅らせて出力させる、換言すれば、確認信号BS1が“H”レベルとなるタイミングを時刻T0’まで遅らせても良い。意図したスイッチ操作の場合(スイッチオン要求時)、スイッチ操作を気付かせる表示は不要なためである。
この場合も、スイッチが押されていることに気付かず長押しした際は、確認信号BS1が出力されて表示灯が点灯し、ブザーが鳴動するので誤操作に気付くことができる。
図5は、従来(特許文献1)のスイッチオン要求時の各信号のタイミングチャートを比較例として示している。従来は、スイッチ入力が時刻T10のタイミングで“H”レベル(スイッチオン)となり、所定時間t10経過後の時刻T11のタイミングで確認信号が出力される。この確認信号が“H”レベルとなってから、所定時間t11が経過する時刻T13の前にスイッチをオフ(“L”レベル)とすると、スイッチオン要求が出力される(時刻T12)。
すなわち、従来は、スイッチをオフするタイミングを所定時間t11内に行う必要があった。また、確認信号が出力されるのは、時刻T11のタイミングからであり、本発明に比して誤操作に気付くタイミングが遅れる。しかも、確認信号により誤操作に気付いてスイッチをオフしても、通常操作同様にオンしてしまうため誤作動してしまう。
上述したように、本発明のスイッチ装置は、下記(1)〜(4)に示すような動作を行う。
(1)スイッチ信号(スイッチからの入力信号)が入力されると確認信号を出力し、スイッチ信号の入力がなくなってから所定時間t1経過後に、スイッチオン要求ありと判断し、確認信号を停止する。
(2)所定時間t1が経過する前に再度スイッチ信号が入力された場合、前回のスイッチ信号の入力は誤操作と判断する。
(3)確認信号の出力は、スイッチ入力と同時または少し遅れてから出力してもよい。
(4)スイッチ信号の入力が所定時間t2以上継続した場合、警告信号を出力し、それでもスイッチ信号の入力が所定時間t3(>t2)以上継続した場合、誤操作またはスイッチ故障と判断し、警告信号を停止すると共にスイッチオン要求なしと判断する。
これによって、通常のスイッチ同様、時間(所定時間内でスイッチをオンからオフにする)を意識した操作をすることなくスイッチオン要求ありと判断される。スイッチが誤って操作された場合には、所定時間t1以内にキャンセルのため再度スイッチ操作を行うと、スイッチオン要求ありと判断されることはなく、誤動作せずに誤操作の取り消しができる。また、スイッチの長押しやオン固着等で長時間オンしている場合、改めてスイッチ操作することなく警告信号の出力を停止でき、スイッチオン要求なしと判断される。
従って、上記のような構成のスイッチ装置によれば、スイッチが押されている間だけオンとなり、押されなくなった時点でオフとなるモーメンタリスイッチにおいて、特別な操作をすることなくスイッチオン要求の有無を判定し、誤動作を防止できる。しかも、スイッチの固着等の診断を行い、オン固着による誤動作や不要な警告等を抑制できる。
図6及び図7はそれぞれ、スイッチの誤操作時における従来と本発明の判定を対比して示すタイミングチャートである。図6に示すように、従来は制御信号が時刻T1a,T1bの期間に“H”レベルとなることで、無駄な電力消費が発生したり、運転者の意図と異なる挙動となる可能性があった。また、図7に示すように、制御信号が時刻T1a,T1bの期間に“L”レベルとなることで、運転者の意図と異なる挙動となる可能性があった。
これに対し、本発明では、図6及び図7に示すように、スイッチの誤操作に気付いて所定時間t1内に再操作すれば、スイッチ入力をキャンセルでき、スイッチ判定の結果である制御信号(作動要求信号または作動停止信号)は変化しない。従って、従来に比べて無駄な電力消費を抑制したり、動作の安定化が図れる。
図8及び図9はそれぞれ、スイッチのオン固着時における従来と本発明の判定を対比して示すタイミングチャートである。図8に示すように、従来はスイッチがオン固着している場合には、制御信号が時刻T1a,T1bの期間に“H”レベルとなることで、無駄な電力消費が発生したり、運転者の意図と異なる挙動となったりする可能性があった。また、図9に示すように、制御信号が時刻T1a以降は“L”レベルとなることで、制御が停止して走行性能が低下する可能性があった。
これに対し、本発明では、図8及び図9に示すように、スイッチがオン固着している場合には、スイッチ判定の結果である制御信号(作動要求信号または作動停止信号)は変化せず、制御対象はオン/オフしない。そして、故障と判定した時刻T2の時点で故障フラグを立てることで故障状態を記録する。従って、従来に比べて無駄な電力消費を抑制したり動作の安定化を図れ、走行性能の低下を抑制できる。
また、スイッチのオン固着等で故障と判定された場合、スイッチオン要求なしと判断するため、制御信号で制御対象の作動停止が指示されている場合に作動することはなく、反対に制御信号で作動が指示されている場合には作動状態を継続することが可能である。
なお、制御信号は、制御対象に応じて、故障検出後の時刻T1b以降には“L”レベルとしても良い。
[デフロックに適用した場合の効果]
従来は、スイッチの誤操作時やオン固着時に、制御信号が一旦オン(またはオフ)するためデフロックが作動する(デフロック作動中の場合は停止する)。
これに対し、本発明では、所定時間内にキャンセル操作をすれば、制御信号(作動要求信号)AS1が出力されることはなく、デフロック1も作動(あるいは停止)しない。すなわち、所定時間内に再度スイッチ操作することで、制御信号を出力することなくキャンセル操作が完了する。また、スイッチ5のオン固着時は、改めてスイッチ操作をすることなく、制御信号のオフ(またはオン)の状態を保持できる。
従って、デフロック1が作動した場合、数アンペア以上の電流消費となるため、無駄な電力消費を抑制することが可能となる。また、予期しないデフロック1の作動(または停止)により、車両が運転者の意図と異なる挙動になるのを防止できる。更に、スイッチ5のオン固着時は、ECU再起動(IGNのオフ/オン)の度にデフロック1の作動と停止が繰り返され、無駄な電力消費が発生するのを低減できる。更にまた、スイッチ5のオン固着時は、デフロック1の作動状態を継続するため、雪道等の走行時にデフロック1が解除されることがない。このように、スイッチの故障のみでシステム自体に異常がない場合、故障と判定してもデフロックの作動は継続(制御信号の出力を継続)することで、現在の走行性能を維持することが可能である。
[横滑り防止装置に適用した場合の効果]
従来は、誤操作等でスイッチが一旦オンしVDC(ESC)作動が停止する。
これに対し、本発明では、所定時間内にキャンセル操作をすれば、制御信号(作動停止信号)AS2が出力されることはなく、VDC(ESC)も停止しない。
従って、予期せずVDC(ESC)が作動停止した場合には、車両が運転者の意図と異なる挙動になるため、その防止策として有効である。
VDCオフスイッチでは、VDCオフの状態よりVDCオンの状態の方が安全なため、故障と判定した場合、制御信号の出力を停止してもよい(VDCオフスイッチがオフなのでVDCオン)。
[接近通報装置に適用した場合の効果]
従来は、誤操作等で制御信号が一旦オンし、車両接近通報音が停止する。
これに対し、本発明では、所定時間内にキャンセル操作をすれば、制御信号がオンすることはなく、車両接近通報音も停止しない。
従って、車両接近通報音が停止した場合、歩行者が車両の接近に気付かず接触する可能性等があるので、その防止策として有効である。
[トランスミッションに適用した場合の効果]
従来は、誤操作等で制御信号が一旦オン(またはオフ)し、各モードに移行(各モードから逸脱)する。
これに対し、本発明では、所定時間内にキャンセル操作をすれば、制御信号がオン(またはオフ)することはなく、各モードへの移行(各モードから逸脱)はしない。
従って、各モードへの移行(各モードから逸脱)はしないため、ECOモードがキャンセルされたり、スポーツモードに入ったりすることはなく、燃費の悪化(エンジン回転数の上昇や空調の効きの強さ等)を防止できる。
上述したように、本発明によれば、特別な操作をすることなくスイッチの誤操作や制御対象の誤動作を抑制できるとともに、スイッチの固着による制御対象の誤動作や不要な警告を抑制できるスイッチ装置を提供できる。
以上実施形態を用いて本発明の説明を行ったが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。例えば、制御対象が自動車のデフロック1、横滑り防止装置2、接近通報装置3及びトランスミッション4の場合を例に取って説明したが、誤操作により無駄な電力消費や周囲及び乗員に危険が及びかねない他の装置や機器に適用可能である。
また、1つの制御装置10が複数のスイッチ5〜8からの入力信号SW1〜SW4を処理して、対応する制御対象にそれぞれ制御信号(作動要求信号または作動停止信号)AS1〜AS4を出力する場合を例に取って説明したが、複数のスイッチにそれぞれ対応する制御装置が設けられ、制御装置毎に制御対象を制御する構成でも良いのは勿論である。
1…デフロック、2…横滑り防止装置、3…接近通報装置、4…トランスミッション、5…デフロック作動スイッチ、6…VDC(ESC)オフスイッチ、7…車両接近通報キャンセルスイッチ、8…モード切替スイッチ、10…制御装置、11…表示装置、12…警告装置、SW1〜SW4…入力信号、BS1…確認信号、BS2…警告信号、AS1〜AS4…制御信号(作動要求信号または作動停止信号)

Claims (4)

  1. 車両に搭載されたスイッチと、このスイッチからの入力信号を処理して当該スイッチに対応する制御対象に制御信号を出力する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記スイッチの操作と前記制御信号の出力との間に時間差を生成し、前記スイッチの状態が遷移し、この遷移から所定時間経過後に前記制御対象に対する制御を開始させる、もしくは制御中は制御を停止させる、ことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記時間差の期間に再度スイッチ操作があった場合は、前記制御対象の制御を開始させない、もしくは制御中は制御を停止させない、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
  3. 前記スイッチはモーメンタリタイプであり、前記スイッチの操作状態の持続時間に応じて異常判定し、異常と判定した前記スイッチに対応する前記制御対象を所定の状態に設定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ装置。
  4. 前記スイッチの操作状態、及び前記スイッチに対応する前記制御対象の状態の少なくともいずれか一方を表示する表示装置を備える、ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載のスイッチ装置。
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