JP6641797B2 - 自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの故障診断装置及び制動力制御装置 - Google Patents

自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの故障診断装置及び制動力制御装置 Download PDF

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本発明は、自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの故障診断装置及び制動力制御装置に関する。
近年の自動車業界において、乗員の安全を確保するためにドライバーの運転を支援する自動ブレーキ制御装置の開発が進められている。この種の装置として、自動ブレーキ制御により自車両と障害物(例えば、自車両の進行方向前方を走行する前方車両)との衝突回避や、衝突時の被害を軽減する運転支援装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
上記運転支援装置では、車両に設けられたレーダーセンサーを用いて自車両と障害物との衝突予測時間を算出し、当該衝突予測時間が予め定められた所定時間よりも短くなった場合に、その旨を報知するために警報や自動ブレーキ(警報ブレーキ)等の運転支援制御が実行される。この所定時間は、ドライバーの通常のブレーキ操作や操舵により衝突を回避することができる限界時間である。また、運転支援制御が実行されたにも関わらずドライバーが衝突回避操作を行わなかった場合や急に車両直前の障害物を検出した場合など、衝突予測時間が上記した所定時間より短い時間で設定された設定時間よりも短くなった場合に、衝突回避するための自動ブレーキ制御である、警報ブレーキよりも強い自動ブレーキ(緊急ブレーキ)制御が実行される。この設定時間は、緊急ブレーキにより障害物との衝突を回避することができる限界時間である。
この運転支援装置には、外力によりレーダーセンサーの取付部曲がりが生じている場合等、自動ブレーキ制御の誤動作が懸念させる場合や、運転支援装置を使用したくない場合等のために、当該運転支援装置を非作動状態にして車両を走行させる非作動スイッチが設けられる。
図1は従来の非作動スイッチの一例を示す図である。
図1に示すように、非作動スイッチ1は、電源2とECU3との間に設けられ、定常時では電源2からECU3に通電するように配線されている。そして、ボタン等の操作部4の押圧により非作動スイッチ1の端子をOPEN側に切り替えて、ECU3を非通電状態にする。ECU3では、非作動スイッチ1を介して電源2への非通電状態を検出して、運転支援装置を非作動にする。
特開2009−18721号公報
しかしながら、従来の非作動スイッチ1では、非作動スイッチ1自体の破損や、電源2からECU3までの間に配線されるハーネスの断線や短絡等の異常が発生している場合(例えば図1で示すX箇所に発生)、ドライバーは、非作動スイッチ1の異常を認識できない、つまり、非作動スイッチの故障を検出できない。これにより、非作動スイッチ1のボタン4を押圧して運転支援装置を非作動させるようにしたにも関わらず、運転支援装置が作動状態のまま車両を走行させてしまうという問題があった。
本発明の目的は、自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの異常を車両走行前にドライバーに報知できるとともに、非作動スイッチの故障を診断して自動ブレーキ制御装置を非作動状態にして車両を走行できる自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの故障診断装置及び制動力制御装置を提供することである。
本発明に係る自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの故障診断装置は、
電源部と、
自動ブレーキ制御により自車両と障害物との衝突回避或いは衝突時の被害を軽減する自動ブレーキ制御装置を制御する制御部と、
前記電源部と前記制御部との間に介設され、前記電源部から前記制御部への通電状態を、ドライバーの操作により非通電状態にすることにより、前記自動ブレーキ制御装置を非作動状態にする非作動スイッチと、
を有し、
前記非作動スイッチは、前記電源部に接続される第1入力端子と、グランドに接続される端子或いはオープン端子である第2入力端子とのうちの一方の入力端子を複数備える入力端子群と、
前記入力端子群の第1入力端子及び第2入力端子のそれぞれと、前記制御部とを接続する複数の出力端子と、
前記第1入力端子及び第2入力端子に、それぞれ前記複数の出力端子を接続し、前記ドライバーの操作により、前記複数の出力端子に接続される前記第1入力端子及び前記第2入力端子のそれぞれを、同時に、前記第2入力端子及び前記第1入力端子のそれぞれに切り替えて接続する可動端子部と、を有し、
前記第1入力端子及び前記第2入力端子のうちの他方の入力端子は、一つの入力端子であり、前記可動端子部より切り替え前後で異なる前記出力端子に接続され、
前記非作動スイッチを介して供給される電力に基づいて、前記電源部から前記制御部までの通電状態の異常を診断する診断部を有する構成を採る。
本発明に係る制動力制御装置は、上記構成の非作動スイッチの故障診断装置を有する構成を採る。
本発明によれば、自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの異常を車両走行前に検知できるとともに、非作動スイッチの故障を診断して自動ブレーキ制御装置を非作動状態にすることができる。
従来の自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの構成を示す図である。 本実施の形態における車両および制動力制御装置の構成を示す図である。 本実施の形態における非作動スイッチの故障診断装置の構成の説明に供する図である。 本実施の形態における非作動スイッチの故障診断装置の動作の説明に供する図である。 本実施の形態における非作動スイッチの故障診断装置の変形例の構成の説明に供する図である。 本実施の形態における非作動スイッチの故障診断装置の変形例の動作の説明に供する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図2は、本実施の形態における車両100の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態では、車両100は、例えば、直列6気筒のディーゼルエンジンを搭載したトラック等の大型車両である。周知の構成なので詳しく図示しないが、車両100は、車両100を走行させる駆動系統の構成として、エンジン、クラッチ、変速機(トランスミッション)、推進軸(プロペラシャフト)、差動装置(デファレンシャルギヤ)、駆動軸(ドライブシャフト)および車輪を有する。エンジンの動力は、クラッチを経由して変速機に伝達され、変速機に伝達された動力は、推進軸、差動装置および駆動軸を介して車輪に伝達される。これにより、エンジンの動力が車輪に伝達されて車両100が走行する。
図2に示すように、車両100は、前方車両検出部120、速度検出部140、制動力制御装置160、警報部180および制動部200を備える。
前方車両検出部120は、ミリ波やレーザー光などの電磁波を利用して自車両100の進行方向前方を走行する前方車両を検出する。具体的には、前方車両検出部120は、車両100前方に電磁波を左右方向に走査しながら送信し、反射してきた反射波を受信する。そして、前方車両検出部120は、反射波を受信できなかった場合には前方車両が存在しないと判断する。一方、前方車両検出部120は、反射波を受信できた場合には前方車両が存在すると判断し、その反射波を受信できた各反射点(各検出点)についての情報(左右方向の走査方位角、送信時刻、受信時刻、反射強度など)を用いて、自車両100と前方車両との相対距離および相対速度などを算出する。前方車両検出部120は、前方車両の存在の有無、前方車両が存在する場合に算出した各種情報(相対距離情報、相対速度情報)を検出信号として制動力制御装置160に出力する。なお、前方車両を検出する手段としては、車両100前方の物体を撮像するカメラ装置、車車間通信装置等を用いた他の手段でも良い。
速度検出部140は、例えば車両100に搭載された車速センサーであり、車両100の実速度(走行速度)を検出する。そして、速度検出部140は、検出した実速度を制動力制御装置160に出力する。なお、速度検出部140は、車両100に搭載されたエンジンの回転数等から車両100の実速度を検出しても良い。
制動力制御装置160は、自動ブレーキ制御により自車両と障害物との衝突回避或いは衝突時の被害を軽減する。制動力制御装置160は、ブレーキペダル(図示せず)による制動指示とは別に、車両100の制動量を自動的に制御する。制動力制御装置160には、制動レベルが異なる3種類の制動制御として、警報制御、警報ブレーキ制御および緊急ブレーキ制御が設定されている。
警報制御は、制動力制御装置160が前方車両との衝突の可能性があると判断した場合に最初に実行される最も制動レベルの低い制御である。警報制御では、警報音の出力やメータ表示等による前方車両への注意喚起により、ドライバーに対してブレーキ操作(制動操作)をはじめとした衝突回避操作が促される。
警報ブレーキ制御は、警報制御に対してドライバーの適切な衝突回避操作(ドライバによる操舵やブレーキ操作等)が行われなかった場合に実行される制御である。警報ブレーキ制御では、軽い自動ブレーキ(制動)の介入が行われ、当該自動ブレーキによってドライバーへの再度の注意喚起が行われる。
緊急ブレーキ制御は、警報ブレーキ制御に対してもなおドライバーの適切な衝突回避操作が行われなかった場合に実行される最も制動レベルの高い制御である。緊急ブレーキ制御では、強い自動ブレーキ(制動)の介入が行われ、当該自動ブレーキによって自車両100と前方車両との衝突が回避される。
制動力制御装置160は、図2に示すように、衝突余裕時間算出部162、警報制御部164、目標減速度算出部166、制動制御部168、故障診断部40及び非作動制御部70を備える。衝突余裕時間算出部162、警報制御部164、目標減速度算出部166、制動制御部168、故障診断部40及び非作動制御部70は、ECU(Engine Control Unit、制御部)に含まれる。なお、ECUは、搭載された車両において停止状態、駆動状態時に、車両の各部を制御する。
衝突余裕時間算出部162は、前方車両検出部120から出力された自車両100と前方車両との相対距離および相対速度に基づいて、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が高い衝突発生前状態であるか否かについて判定する。具体的には、衝突余裕時間算出部162は、自車両100と前方車両との相対距離を相対速度で除することによって、衝突余裕時間(TTC:Time To Collision)を算出する。
衝突余裕時間算出部162は、算出した衝突余裕時間の値が例えば3.0[秒]以下、かつ、1.8[秒]以上である場合、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が高い第1の衝突発生前状態(言い換えると、警報制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を警報制御部164に通知する。また、衝突余裕時間算出部162は、衝突余裕時間の値が例えば1.8[秒]未満、かつ、0.6[秒]以上である場合、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が第1の衝突発生前状態よりも高い第2の衝突発生前状態(言い換えると、警報ブレーキ制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を警報制御部164および目標減速度算出部166に通知する。また、衝突余裕時間算出部162は、衝突余裕時間の値が例えば0.6[秒]未満である場合、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が第2の衝突発生前状態よりも高い第3の衝突発生前状態(言い換えると、緊急ブレーキ制御の実行が必要な状態)であると判定し、その旨を警報制御部164および目標減速度算出部166に通知する。
警報制御部164は、第1の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から受けた場合、警報部180に警報制御信号を出力し、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が第1の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報(例えば、メータ表示やスピーカ音)を発生させる。また、警報制御部164は、第2の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から受けた場合、警報部180に制御信号を出力し、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が第2の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報を発生させる。また、警報制御部164は、第3の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から受けた場合、警報部180に制御信号を出力し、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が第3の衝突発生前状態である旨を運転者に報知するための警報を発生させる。なお、メータ表示やスピーカ音に代えて、ランプ等の発光装置を発光させることによって、自車両100と前方車両とが衝突する可能性が高い旨を運転者に報知しても良い。
目標減速度算出部166は、第2の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から受けた場合、ドライバーへの衝突回避操作の注意喚起を行うのに必要な目標減速度(以下、「第1目標減速度」)を制動制御部168に出力する。また、目標減速度算出部166は、第3の衝突発生前状態であると判定した旨の通知を衝突余裕時間算出部162から受けた場合、自車両100および前方車両の衝突回避に必要な目標減速度(以下、「第2目標減速度」)制動制御部168に出力する。
制動制御部168は、例えば、EBS(Electronic Braking System)などのブレーキ制御装置である。制動制御部168は、目標減速度算出部166から第1目標減速度が出力された場合、速度検出部140から出力された実速度を所定時間で微分することによって得られた自車両100の実減速度が第1目標減速度になるように制動部200を制御し、自車両100に対して例えばエンジンブレーキ程度の第1制動力(警報ブレーキ)を発生させる。また、制動制御部168は、目標減速度算出部166から第2目標減速度が出力された場合、自車両100の実減速度が第2目標減速度になるように制動部200を制御し、自車両100に対して第1制動力より大きい第2制動力(緊急ブレーキ)を発生させる。
制動部200は、例えば車両100の車輪に対して抵抗力を与えるフットブレーキであり、制動制御部168の制御を受けて、車両100に対する制動力の付与を行う。なお、制動部200は、車両100に対する制動力を発生するものであれば、フットブレーキに限らない。例えば、制動部200は、推進軸(プロペラシャフト)に対して抵抗力を与えるリターダや、エンジンに対して負荷を与える排気ブレーキ等の補助ブレーキであっても良い。
次に、制動力制御装置160において、故障診断部40及び非作動制御部70を有する故障診断装置170について説明する。
図3は、本実施の形態における非作動スイッチ10の故障診断装置170の構成の説明に供する図である。
故障診断装置170は、制動力制御装置160において、故障診断部40を用いて、自動ブレーキ制御装置を非作動(制動制御機能を動作不能)にする非作動スイッチ10の故障を診断する。また、非作動制御部70を用いて、非作動スイッチ10が故障している場合等、自動ブレーキ制御装置としての制動力制御装置160の制動制御機能を無効にする。故障診断部40は、非作動スイッチ10を介して電源部20側から入力される電圧を検出して、この検出した電圧に基づいて電源部20からの通電状態を診断する。
図3に示す故障診断装置170は、車両に設けられる。すなわち、故障診断装置170は、自動ブレーキ制御により自車両と障害物(例えば、自車両の進行方向前方を走行する前方車両)との衝突回避や、衝突時の被害を軽減する自動ブレーキ制御装置を有する制動力制御装置の一部として機能する。
図3に示す故障診断装置170は、ECUにおける故障診断部40及び非作動制御部70の他、非作動スイッチ10及び電源部20を有する。
電源部20は、非作動スイッチ10、及び非作動スイッチ10を介してECUに電力を供給する。電源部20は、非作動スイッチ10の車両側端子群の端子(例えば、入力端子111、113)に接続される。
故障診断部40は、非作動スイッチ10の二次側端子(ECU側端子)である複数の出力端子(第1出力端子121、第2出力端子122)に、第1配線51及び第2配線52を介して接続されている。
非作動スイッチ10は、電源部20とECUとの間に介設され、電源部20からECUへの通電状態を、非通電状態にできる。通電状態であれば、ECUにより制御される運転支援機能を有効、つまり、自動ブレーキ制御装置を作動状態とし、非通電状態であれば、運転支援機能を無効、つまり、制動力制御装置を非作動状態にする。非作動スイッチ10は、通電状態、非通電状態した際に、ECUに制動力制御装置を作動状態或いは非作動状態に制御する旨を指示して、制動力制御装置を作動状態或いは非作動状態にしてもよい。
具体的には、非作動スイッチ10は、電源部20、オープン端子(OPEN)に接続される一次側端子(車両側端子)としての複数の入力端子111、112、113と、複数の出力端子(第1出力端子121、第2出力端子122)と、可動端子131、132とを有する。
複数の入力端子111、112、113は、電源部20に接続される端子と、グランド端子或いはオープン端子(ここではオープン端子)とを有すると共に、電源部20に接続される端子及びオープン端子のうちの一方の端子を複数含む。図3の故障診断装置170では、入力端子111を、オープン端子とし、入力端子111を挟むように配置される入力端子112、113をそれぞれ電源部20に接続される端子としている。
可動端子131は、一端部が第1出力端子121に接続され、他端部が可動して、入力端子111、113の一方に切り替えて接続可能となっている。
可動端子132は、一端部が第2出力端子122に接続され、他端部が可動して、入力端子111、112の一方に切り替えて接続可能となっている。
可動端子131、132は、操作部60による制動力制御装置を非作動にする(制動力制御装置オフ)操作が行われると、同時に可変して、それぞれ入力端子を切り替える。すなわち、非作動スイッチ10は、操作部60の操作により、二重の配線を保持しつつ、複数の入力端子111、112、113のうちでそれぞれ接続している入力端子を他の入力端子に切り替える。
非作動スイッチ10では、操作部60の操作により、可動端子131、132が可動して、複数の出力端子121、122の接続先を切り替える。なお、本実施の形態では、非作動スイッチ10は、オルタネイト動作により可動端子131、132の接続先を切り替える。
ここで本実施の形態における非作動スイッチ10の故障診断処理について説明する。
故障診断部40は、非作動スイッチ10を介した電源部20とECUとの通電状態、非通電状態に基づいて、電源部20からECUまでの配線における通電状態の異常を診断する。
上記構成では、非作動スイッチ10では、可動端子131、132を可動させて入出力端子を切り替えることで第1配線51及び第2配線52を介してECUを通電状態にする。この構成において、故障がない場合、操作部60の操作の有無に応じ、且つ、第1配線51及び第2配線52のそれぞれの通電状態、非通電状態は、可動端子131、132による入力端子の組み合わせパターンにより予め設定される。そして、各々のパターンにおいて第1配線51及び第2配線52のそれぞれの一方が非通電状態であることが定常状態であるのに、通電状態として検出される場合、所定の箇所の故障と診断できる。所定の箇所とは、第1配線51、52の断線、非作動スイッチ10の内部の異常、電源部20から非作動スイッチ10までの間の配線異常等である。故障診断部40は、組み合わせパターンに合致しない場合に、電源部20とECUとの間の配線における短絡を検出できる。
制動力制御装置160が作動する状態、つまり、非作動スイッチ10のオフ状態のときに故障診断する場合では、まず、非作動スイッチ10の操作部60を操作せず、図1に示す状態、つまり、制動力制御装置160が作動する状態にする。つまり、入力端子113と第1出力端子121を接続するとともに、入力端子111と第2出力端子121を接続する。これにより、第1配線51には、電源部20から電力が供給され、第1配線51は通電状態となる。また、第2配線52は、オープン端子に接続され、第2配線52を用いた経路は非通電状態となる。この状態において、故障診断部40では、第2配線52が通電状態であると診断した場合、非作動スイッチ10、第2配線52に異常が発生、つまり、故障が発生していると診断できる。
また、非作動スイッチ10の操作部60を操作して、可動端子131、132を可動して、入力端子を図4のように切り替える。具体的には、可動端子131の接続先を、入力端子113から入力端子111に切り替えて、入力端子111と第1出力端子121とを接続する。同時に、可動端子132の接続先を、入力端子111から入力端子112に切り替えて、入力端子112と第2出力端子122とを接続する。この場合、配線に異常がなければ、第1配線51には、オープン端子が接続されるので、第1配線51を用いた経路は非通電状態となり、第2配線52には、電源部から電力が供給され、第2配線52は通電状態となる。この状態で第1配線51が通電状態であれば、非作動スイッチ10、第1配線51における異常を検知して、故障が発生していると診断する。
このように故障診断部40において異常を検知することにより故障診断を行った結果、故障と判定した場合、非作動制御部70は、制動力制御装置160を非作動状態にする。非作動制御部70は、衝突余裕時間算出部162、警報制御部164、目標減速度算出部166、制動制御部168に対して、制動力制御装置160としての運転支援機能、ここでは、AEBS機能を無効にする指示を行う。この非作動制御部70からの指示を受けると、衝突余裕時間算出部162、警報制御部164、目標減速度算出部166、制動制御部168は、それぞれ制動力制御装置として用いる入力信号、出力信号の入力出力を停止し、これにより、制動力制御装置160を非作動化する。
本実施の形態では、電源部20と、自動ブレーキ制御により自車両と障害物との衝突回避或いは衝突時の被害を軽減する自動ブレーキ制御装置の機能としてAEBS機能を制御するECU(制御部)と、電源部20とECUとの間に介設され、電源部20からECUへの通電状態を、ドライバーの操作により非通電状態にすることにより、制動力制御装置を非作動状態にする非作動スイッチ10と、を有する。非作動スイッチ10は、電源部20に接続される入力端子(第1入力端子)112、113と、グランドに接続される端子或いはオープン端子である入力端子(第2入力端子)111とのうちの一方の入力端子(第1入力端子)を複数備える入力端子群と、ドライバーの操作により、ECUに接続された入力端子112、113及び第2入力端子111のそれぞれを、前記入力端子群における別の入力端子に切り替える複数の出力端子121、122と、を備える。ECUは、非作動スイッチ10を介した供給電力の通電状態、非通電状態に基づいて、電源部20からECUまでの通電状態の異常を診断する故障診断部40を有し、異常がある場合、制動力制御装置を非作動状態にする。
これにより、制動力制御装置の非作動スイッチ10の異常を車両走行前にドライバーに報知できるとともに、非作動スイッチ10の故障を診断して制動力制御装置を非作動状態にして車両を走行できる。
なお、本実施の形態の故障診断装置170では、非作動スイッチ10において、電源部20に接続される入力端子を複数設け、オープン端子を一つ設けた構成としたが、これに限らない。例えば、図5及び図6の故障診断装置170Aに示すように、オープン端子である入力端子を複数設け(入力端子112、113)、入力端子111に電源部20を接続した構成としてもよい。なお、故障診断装置170Aは、故障診断装置170と比較して、非作動スイッチ10の入力端子111、112、113の接続関係のみ異なり、その他の構成は同様である。
ここで本実施の形態の故障診断装置170Aにおける非作動スイッチ10の故障診断処理について説明する。
この構成において、非作動スイッチ10に故障(非作動スイッチ10周辺の配線における異常も含む)がない場合、操作部60の操作の有無に応じて、第1配線51及び第2配線52のそれぞれの通電状態、非通電状態は、可動端子131、132による入力端子の組み合わせパターンにより予め設定される。そして、各々のパターンにおいて第1配線51及び第2配線52のそれぞれの一方が非通電状態であることが定常状態であるのに、通電状態として検出される場合、所定の箇所の故障と診断できる。
具体的には、制動力制御装置160が作動する状態、つまり、非作動スイッチ10のオフ状態のときに故障診断する場合では、まず、非作動スイッチ10の操作部60を操作せず、図5に示す状態、つまり、制動力制御装置160が作動する状態にする。つまり、入力端子113と第1出力端子121を接続するとともに、入力端子111と第2出力端子121を接続する。これにより、第1配線51には、オープン端子が接続されるので、第2配線52を用いた経路は非通電状態となる。また、第2配線52には、電源部20から電力が供給され、第1配線51は通電状態となる。
この状態において、故障診断部40において、第1配線51が通電状態であると診断した場合、第1配線51を含む電源部20からECUまでの配線において、非作動スイッチ10、第1配線51に異常が発生、つまり、故障が発生していると診断できる。
また、故障診断装置170Aにおいて、非作動スイッチ10の操作部60を操作して、可動端子131、132を可動して、入力端子を図6のように切り替える。具体的には、可動端子131の接続先を、入力端子113から入力端子111に切り替えて、第1出力端子121を介して、電源部20に接続された入力端子111と第1配線51を接続する。同時に、可動端子132の接続先を、入力端子111から入力端子112に切り替えて、第2出力端子122を介してオープン端子である入力端子112と第2配線52とを接続する。この場合、配線に異常がなければ、第1配線51には、電源部20から電力が供給され、第1配線51は通電状態となる。また、第2配線52には、オープン端子が接続されるので、第2配線52を用いた経路は非通電状態となる。このような可動端子の切り替えの際に、第2配線52が通電状態であれば、第2配線52を含む電源部20からECUまでの間の配線において、非作動スイッチ10、第2配線52の異常を検知して、故障が発生していると診断する。
また、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上記実施の形態で説明したECUの各機能は、コンピュータプログラムにより実現され得る。具体的には、コンピュータが備えるCPU(Central Processing Unit)が、記憶装置に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)にコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上述した各機能が実現される。
本発明は、前方車両の減速を考慮して、自車両と前方車両との衝突を回避することが可能な制動力制御装置に適用される装置として有用である。
10 非作動スイッチ
20 電源部
40 故障診断部
51 第1配線
52 第2配線
60 操作部
70 非作動制御部
100 車両
111、112、113 入力端子
120 前方車両検出部
121、122 出力端子
131、132 可動端子
140 速度検出部
160 制動力制御装置
162 衝突余裕時間算出部
164 警報制御部
166 目標減速度算出部
168 制動制御部
170、170A 故障診断装置
180 警報部
200 制動部

Claims (3)

  1. 電源部と、
    自動ブレーキ制御により自車両と障害物との衝突回避或いは衝突時の被害を軽減する自動ブレーキ制御装置を制御する制御部と、
    前記電源部と前記制御部との間に介設され、前記電源部から前記制御部への通電状態を、ドライバーの操作により非通電状態にすることにより、前記自動ブレーキ制御装置を非作動状態にする非作動スイッチと、
    を有し、
    前記非作動スイッチは、前記電源部に接続される第1入力端子と、グランドに接続される端子或いはオープン端子である第2入力端子とのうちの一方の入力端子を複数備える入力端子群と、
    前記入力端子群の第1入力端子及び第2入力端子のそれぞれと、前記制御部とを接続する複数の出力端子と、
    前記第1入力端子及び第2入力端子に、それぞれ前記複数の出力端子を接続し、前記ドライバーの操作により、前記複数の出力端子に接続される前記第1入力端子及び前記第2入力端子のそれぞれを、同時に、前記第2入力端子及び前記第1入力端子のそれぞれに切り替えて接続する可動端子部と、を有し、
    前記第1入力端子及び前記第2入力端子のうちの他方の入力端子は、一つの入力端子であり、前記可動端子部より切り替え前後で異なる前記出力端子に接続され、
    前記非作動スイッチを介して供給される電力に基づいて、前記電源部から前記制御部までの通電状態の異常を診断する診断部を有する、
    自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの故障診断装置。
  2. 前記診断部により異常が診断される場合、前記自動ブレーキ制御装置を非作動状態にする非作動制御部を有する、
    請求項1記載の自動ブレーキ制御装置用の非作動スイッチの故障診断装置。
  3. 請求項1または2に記載の故障診断装置を有する制動力制御装置。
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