JP2019123317A - 車両の駐車ブレーキ装置 - Google Patents

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純 松浦
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Abstract

【課題】組立性の改善を図ること可能とした車両の駐車ブレーキ装置を提供する。【解決手段】車軸5L・5Rの回転を規制する湿式ブレーキ機構21とブレーキアーム26を有する車軸駆動装置4L・4Rに対してブレーキアーム26の各々を同時にブレーキ入切操作する作業車両1の駐車ブレーキ装置2は、人為的に駐車指令を行う駐車ブレーキペダル20と、駐車指令を受けて変位する変位部36を有する電動アクチュエータ30と、変位部36とブレーキアーム26の各々を連結するリンク機構37と、を備え、リンク機構37は、ブレーキアーム26に一端部が連結される副ブレーキロッド27と、各副ブレーキロッド27・27の他端部の各々に連結するイコライザ28と、その一端部がイコライザ28の略中央部に連結され、他端部が変位部36に連結される一つの主ブレーキロッド29と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明に係る少なくとも一つの実施例は、車軸駆動装置を備えた車両の駐車ブレーキ装置に関する。
従来、例えば米国特許第8573368号明細書に開示されるように、車軸の回転を規制するブレーキ手段と該ブレーキ手段のブレーキアームを有する左右一対の車軸駆動装置に対して前記ブレーキアームの各々を同時にブレーキ入り・切り操作する車両の駐車ブレーキ装置が知られている。
上記のような駐車ブレーキ装置においては、ブレーキアームの各々を駆動する一対の変位部を備えた電動アクチュエータを備えており、該電動アクチュエータの変位部の各々と左右一対のブレーキアームとを、左右一対のブレーキロッドで連結する構成となっている。また、前記ブレーキアームと前記ロッドとはそれぞれスプリングを介して連結して、左右の駐車ブレーキを確実に両方均等に作動させるイコライザを構成している。
このため、上記構成の駐車ブレーキ装置では、左右一対のブレーキロッドを、それぞれ個別に該電動アクチュエータと連結する必要があり、駐車ブレーキ装置の組立に時間を要している。また、この一対の変位部を備える電動アクチュエータは特注品であり高価についている。
米国特許第8573368号明細書
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、組立性の改善を図ること可能とした車両の駐車ブレーキ装置を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置は、左右車軸の回転を規制するブレーキ手段と該ブレーキ手段のブレーキアームを有する左右一対の車軸駆動装置に対して前記ブレーキアームの各々を同時にブレーキ入り・切り操作する車両の駐車ブレーキ装置であって、前記駐車ブレーキ装置は、人為的に駐車指令を行うブレーキ操作部と、前記駐車指令を受けて変位する単一の変位部を有する電動アクチュエータと、前記アクチュエータの変位部と前記ブレーキアームの各々とを連結するリンク機構と、を備え、前記リンク機構は、一側の前記ブレーキアームに、一端部が連結される第1副ロッドと、他側の前記ブレーキアームに、一端部が連結される第2副ロッドと、前記第1副ロッドの他端部と前記第2副ロッドの他端部とを、その両端部の各々に連結するイコライザと、その一端部が、前記イコライザの略中央部に連結され、他端部が前記アクチュエータの変位部に連結される一つの主ロッドと、を備える。
また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置において、前記主ロッドは、前記車両の前後方向に沿って延伸し、その一端部が、前記イコライザの略中央部に連結される第1主ロッドと、前記車両の上下方向に沿って延伸し、その一端部が、前記電動アクチュエータの変位部に連結される第2主ロッドと、前記第1主ロッドの他端部と前記第2主ロッドの他端部とを連結するベルクランクと、を備える。
また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置において、前記イコライザは単一の天秤アームを有し、前記リンク機構は、前記イコライザの前記略中央部と前記主ロッドの前記一端部との間に介設される弾性部材を備え前記主ロッドの前記一端部に対して前記イコライザを上下軸線まわりに揺動自在に連結している。
また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置において、前記リンク機構は、前記イコライザの前記一端部と前記第1副ロッドの前記他端部との間に介設される第1弾性部材と、前記イコライザの前記他端部と前記第2副ロッドの前記他端部とに間に介設される第2弾性部材と、を備え、前記主ロッドの前記一端部に対して前記イコライザを上下軸線まわりに揺動自在に連結している。
また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置において、前記電動アクチュエータの前記変位部は、2つの位置の間を、前記車両の左右方向軸線まわりに反転自在に回転されるものであってその結果、前記主ロッドの前記他端部の位置を、前記車両の前後方向に沿って2つの位置に変位させる。
また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置において、前記電動アクチュエータの前記変位部は、2つの位置の間を、前記車両の左右方向軸線まわりに反転自在に回転されるものであってその結果、前記第1主ロッドの前記他端部の位置を、前記車両の前後方向に沿って2つの位置に変位させる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置によれば、組立性の改善を図ることができる。また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置は、電動アクチュエータとしてワイパーモータと呼ばれる市販品を流用して使える点で有利である。
本発明に係る駐車ブレーキ装置を備えた作業車両の全体構成を示す側面一部断面図である。 駐車ブレーキ装置を備えた作業車両の平面図である。 駐車ブレーキ装置を備えた作業車両の油圧回路図である。 右側の車軸駆動装置の平面断面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 図3のB−B矢視断面図である。 本発明に係る駐車ブレーキ装置の部分拡大平面図である。 (A)は、電動アクチュエータの側面図であり、(B)は図8(A)のC−C矢視断面図である。 イコライザを示す平面断面図である。 (A)は、イコライザの別実施形態を示す平面図であり、(B)は図10(A)のD−D矢視断面図である。 第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置を備えた作業車両の全体構成を示す側面一部断面図である。 第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置を備えた作業車両の平面図である。 第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置を構成する電動アクチュエータの側面図である。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明に係る駐車ブレーキ装置を備えた車両の全体構成について、説明する。
図1および図2に示す作業車両1は、本発明に係る駐車ブレーキ装置2を備えた車両の一実施形態である。なお、以後の説明では、作業車両1について、図1および図2に示すように、前後方向、上下方向、左右方向を規定し、他の説明においても、その規定した方向を共通で採用する。
作業車両1の一例として図示した乗用芝刈機は、前後方向に延設される縦長状の車体フレーム10を備えており、車体フレーム10の前部左右において、左右一対のキャスター輪3L・3Rが配置されている。また、作業車両1は、車体フレーム10の後部左右において、左右一対の車軸駆動装置4L・4Rが配置されている。
車軸駆動装置4L・4Rの各々からは、車軸5L・5Rが外側方に突出されており、車軸5L・5Rの外端部には、それぞれ後輪6L・6Rが固定されている。後輪6L・6Rとキャスター輪3L・3Rとの間の車体フレーム10の下方に、モア7が配設されている。車体フレーム10の後部上には、燃料タンク8を前面に設けた内燃機関などの原動機9が載置され、車体フレーム10や原動機9はカバー11によって覆われている。カバー11の上には運転座席12が載置されており、運転座席12の前部には左右一対の操縦レバー13L・13Rが配設されている。そして、操縦レバー13L・13Rの前部には、駐車ブレーキ装置2の操作部を構成する駐車ブレーキペダル20が配設されている。ペダルの他にレバー式であってもよく、さらには、前記操縦レバー13L・13Rをそれぞれ中立位置から駐車位置に同時操作することによって駐車ブレーキ装置2を作動させるようにしてもよい。
原動機9から垂直下方には、動力出力軸9aが突出され、該動力出力軸9a上には、上プーリ14が固設されている。上プーリ14は、テンションプーリ15によって張設されたベルト16を介して、左右の車軸駆動装置4L・4Rの各入力プーリ17L・17Rに連結されており、原動機9からの動力を入力プーリ17L・17Rに伝達し、車軸駆動装置4L・4Rを駆動するようにしている。なお、動力出力軸9a上には、さらに、下プーリ(図示せず)が固設されており、下プーリの直前には、車体フレーム10より吊り下げ支持された油圧クラッチ式のPTOクラッチ装置(図示せず)が配置される。そして、下プーリに巻回されたベルト(図示せず)は、テンションプーリ(図示せず)によってテンションが付与され、PTOクラッチ装置の入力プーリ(図示せず)に連結される。入力プーリに、PTOクラッチを介して断接可能に接続された出力プーリ(図示せず)は、ベルト(図示せず)を介してモア7の入力プーリ18に連結されており、原動機9からの動力により、モア7を駆動するようにしている。モア7のデッキ7a内には、複数のブレード7bが収納されており、該ブレード7bを回転させることによって、芝等の刈取作業が行える。
次に、前記車軸駆動装置4L・4Rについて説明する。なお、図2および図3に示すように、左右各々の車軸駆動装置4L・4Rは、互いに左右対称構造であることから、本実施形態では、右の車軸駆動装置4Rを中心に説明し、左の車軸駆動装置4Lについては相違点を説明するにとどめる。
図2乃至図6に示すように、車軸駆動装置4Rは、上ハウジング半部41aと下ハウジング半部41bとから成るハウジング41に、可変容積型でアキシャルピストン型の油圧ポンプ43と、同じアキシャルピストン型の油圧モータ44が内設されると共に、ハウジング41から右方に前記右の車軸5Rが突出され、該車軸5Rの外端に、前記後輪6Rに接続されるフランジ19が固設されている。なお、ポンプやモータの種類としては、例えばラジアルピストン型のものであってもよい。
そして、ハウジング41内に設置したセンタセクション60に、前記油圧ポンプ43と油圧モータ44を設置すると共に、該センタセクション60内部に設けた一対の油路61・62(閉回路)を介して、油圧ポンプ43と油圧モータ44とを互いに流体接続することにより、静油圧式の無段変速装置40が構成されている。油圧ポンプ43には、容積制御装置としての可動斜板45が備えられており、可動斜板45の傾倒角度と傾倒方向を制御し、油圧ポンプ43の吐出量と吐出方向を変更して、油圧モータ44と車軸5Rの回転速度と回転方向を設定するようにしている。油圧モータ44には固定斜板46を備える。この油圧ポンプ43には、車軸5Rと垂直にポンプ軸47が備えられ、該ポンプ軸47の上部に、前記入力プーリ17Rが固設されている。
このように、互いに流体接続される油圧ポンプ43と油圧モータ44を共通のハウジング41内に収納するにあたり、センタセクション60の水平上面をポンプ設置面60aとし、該ポンプ設置面60aに油圧ポンプ43を設置する。そして、油圧ポンプ43のポンプ軸47を車軸5Rと直角な方向へ向けてハウジング41上部より上方へ突出し、ポンプ軸47には、動力出力軸9aからの回転動力が入力プーリ17Rを介して伝達される。
さらに、センタセクション60の一鉛直側面をモータ設置面60bとし、モータ設置面60bに油圧モータ44を設置する。そして、ハウジング41内には、車軸5Rと平行に、油圧モータ44のモータ軸48とカウンタ軸49が備えられると共に、モータ軸48から車軸5Rにかけて、一連の減速ギア列50が内設されている。減速ギア列50においては、モータ軸48にモータ出力ギア51、車軸5Rにブルギア52をそれぞれ固設し、カウンタ軸49に大径ギア53を設けてモータ出力ギア51に噛合し、また、カウンタ軸49に小径のファイナルピニオン54を設けてブルギア52に噛合するようにして、油圧モータ44からの変速動力が減速され、車軸5Rに伝達される。
一対の操縦レバー13L・13Rの各々は、車軸駆動装置4L・4Rにおける両油圧ポンプ43・43の可動斜板45・45に連結されており、これら操縦レバー13L・13Rを同方向へ同角度傾けることで、両油圧ポンプ43・43が互いに同じ量だけ容積が変更され、その吐出油を受けた左右の油圧モータ44・44が同じ回転数を出力するために機体が前後方向に直進し、異方向又は異角度に傾けることで、両油圧ポンプ43・43の容積が左右で異なり、その吐出油を受けた左右の油圧モータ44・44が異なる回転数を出力するために左右の車軸5L・5Rの回転数が異なって、機体が左右方向に進路を変える。
ここで、作業車両1に備えられた駐車ブレーキ装置2について説明する。
図2乃至図6に示すように、駐車ブレーキ装置2は、本発明に係る駐車ブレーキ装置の一実施形態であり、駐車ブレーキペダル20、湿式ブレーキ機構21、ブレーキアーム26、副ブレーキロッド27、イコライザ28、主ブレーキロッド29、電動アクチュエータ30、を備えている。
図1に示すように、駐車ブレーキペダル20は、運転者が人為的に駐車指令を行うための部位であり、運転座席12の前方において、車体フレーム10より上方に突出するように、回動可能に設けられており、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込み機械的にそれが保持されると、駐車ブレーキ装置2が作動し、運転者が、再度、駐車ブレーキペダル20を踏み込んで保持状態を解除すると、駐車ブレーキ装置2が解除される。該ペダルの踏込位置と非踏込位置とは図外のセンサーによって識別される。この識別した信号と、他の部位からの駐車もしくは非駐車の信号が揃うときに図外のコントローラが、後述する電動アクチュエータの変位部を2つの位置のいずれかに駆動するように構成されている。
図3乃至図5に示すように、湿式ブレーキ機構21は、車軸駆動装置4Rのハウジング41内に設けられており、モータ軸48のモータ出力ギア51より突出した部分にブレーキロータ22が固設されており、ブレーキロータ22とその左側の隔壁41cとの間には、鉛直のブレーキカム軸23が、上ハウジング半部41aに鉛直途中部を回動自在に支持されて配設されている。ブレーキカム軸23の下部は平面断面視で半円状のカム部に形成されており、非ブレーキ時には、戻しバネ26aの付勢力によってその鉛直平坦面23aをブレーキロータ22に対し平行に対峙させている。
ブレーキカム軸23のカム部を囲むようにして、平面視略U字状のブレーキシュー24が、ブレーキカム軸23の鉛直平坦面23aとブレーキロータ22との間に配置されている。ブレーキロータ22とその右側の上ハウジング半部41aの外壁との間には、ブレーキパッド25が配置されている。そして、ブレーキカム軸23は、上ハウジング半部41aより上方に突出され、その突出端にはブレーキアーム26が固設されている。ブレーキアーム26は、その回動方向でブレーキ位置と非ブレーキ位置とを上ハウジング半部41aの上面にて設定できるようにしている。
これにより、湿式ブレーキ機構21は、ブレーキアーム26をブレーキ位置にすると、ブレーキカム軸23の鉛直平坦面23aがブレーキロータ22に対して平面視斜めになり、鉛直平坦面23aの一端がブレーキシュー24を押圧し、ブレーキシュー24とブレーキパッド25との間にブレーキロータ22を挟み込んで、モータ軸48が制動される。ブレーキアーム26を非ブレーキ位置にすると、ブレーキカム軸23の鉛直平坦面23aがブレーキシュー24とブレーキロータ22に対して平行になり、ブレーキロータ22よりブレーキシュー24が離間してモータ軸48が回転可能となる。なお、駐車ブレーキ装置2を構成する湿式ブレーキ機構は、本実施形態のようにブレーキパッドの表面に固定パッドを押し当てる摩擦タイプだけでなく、例えば、ブレーキパッドの周面に等間隔に凹部を形成し、該凹部に固定部を嵌入させるロックタイプであってもよい。
図1および図2に示すように、ブレーキアーム26の先端部には、副ブレーキロッド27の一端が連結されている。作業車両1においては、左右一対の車軸駆動装置4L・4Rの各ブレーキアーム26・26に対して、左右一対の副ブレーキロッド27・27の一端が連結され、各副ブレーキロッド27・27の他端を共通のイコライザ28に連結している。
さらに、図7に示すように、イコライザ28には、一本の主ブレーキロッド29の一端が連結されている。そして、主ブレーキロッド29の他端は、電動アクチュエータ30に連結されている。ブレーキ機構2では、副ブレーキロッド27と、イコライザ28と、主ブレーキロッド29と、によって、ブレーキアーム26と電動アクチュエータ30を連結するリンク機構37を構成している。
図8に示すように、電動アクチュエータ30は、電動で作動する駐車ブレーキ装置2の駆動源となる装置であり、モータ31、ケース32、ギア列33、カウンタ軸34、出力軸35、変位部36を備えており、モータ31に付設したケース32内にギア列33が収容されている。カウンタ軸34と出力軸35は、ケース32によって回転可能に軸支されている。また、モータ31のモータ軸31aが、ケース32に形成された軸孔32aより、ケース32内に挿通され、出力軸35が、ケース32に形成された軸孔32bより、ケース32外に突出されている。
ギア列33は、モータ31のモータ軸31a上に固設されたモータギア33aと、カウンタ軸34上に固設されたカウンタギア33bおよびピニオンギア33cと、出力軸35上に固設された出力ギア33dと、により構成されている。ギア列33には、モータギア33aよりモータ31の駆動力が入力され、カウンタギア33b、ピニオンギア33cを介して、出力ギア33dに回転力が伝達される。これにより、モータ31の駆動力が、ギア列33によって減速された後に、出力軸35より出力される。
変位部36は、図8(A)に示すように一位置(a)と他位置(b)の2つの位置に変位可能な部位であり、ボス部36a、アーム部36b、軸部36cを備えている。ボス部36aは、ボス孔を有する略円筒状の部位であり、出力軸35上に同軸で固定されている。アーム部36bは、ボス部36aから該ボス部36aの軸心方向に対して直交する方向に突設されている部位である。軸部36cは、アーム部36bの先端部に設けられる軸部材であり、軸部36cの軸心方向を出力軸35の軸心方向に対して平行としている。
変位部36の軸部36cは、左右水平に配置された出力軸35の軸まわりに回転可能な部位であり、出力軸35の正逆回転に伴って、円弧状の軌跡を描きつつ、略−45度〜225度の角度(範囲)で一位置から他位置あるいは他位置から一位置に前後方向へ変位する。このため、軸部36cに連結された主ブレーキロッド29は、変位部36の動作に伴って、略前後方向に変位される。36dは前記角度(範囲)を規定するピンである。
ここで、イコライザ28について、詳細に説明する。
図7および図9に示すように、イコライザ28は、左右のブレーキを均等に作動させるものであって、天秤アーム28aにより構成される。天秤アーム28aは、長方形状の平板の両端部を略弓状に曲折したアーム部材であり、長さ方向の中央に、半球形状の突起部28bが形成され、長さ方向の両端部に曲げ部28c・28cが形成されている。また、天秤アーム28aは、突起部28bの頂点において板厚方向に貫通する貫通孔28dが形成され、さらに、曲げ部28cの中央付近に板厚方向に貫通する貫通孔28eが形成されている。貫通孔28dは、主ブレーキロッド29を挿通するための孔であり、貫通孔28eは、副ブレーキロッド27を固着するための孔である。
副ブレーキロッド27の一側の端部には、該副ブレーキロッド27の軸線方向直交する棒状の部位である係止部27aが形成され、他側の端部には、貫通孔28eの内径よりも大径である拡径部27bが形成されている。副ブレーキロッド27は、係止部27a側から貫通孔28eに挿通され、拡径部27bが曲げ部28cに当接する位置までさらに挿通されたのち、係止部27aをブレーキアーム26の孔部26bに係止して配置される。これにより、ブレーキアーム26とイコライザ28が副ブレーキロッド27によって連結される。
図7に示すように、主ブレーキロッド29の一側の端部にはネジ部29aが形成されており、他側の端部には、主ブレーキロッド29の軸方向に直交する方向に形成された孔部29bが設けられている。図9に示すように、主ブレーキロッド29は、ネジ部29a側からイコライザ28の貫通孔28dに挿通されるとともに、ネジ部29a側から一対のバネ受け29c・29dと、該バネ受け29c・29dの間に配置された圧縮コイル型のバネ部材38とが挿通された状態で、ネジ部29aにナット39が螺挿されている。前記天秤アーム28aとナット39との間にバネ部材38が自由長状態で配置され、前記天秤アーム28a中央の突起部28bはバネ受け29dに常時接している。このような構成により、天秤アーム28aは、バネ受け29cと突起部28bとの接点を支点として、上下方向の軸線回りに揺動可能となっている。
なお、駐車ブレーキ装置2は、イコライザ28の代わりに、図10に示すような構成のイコライザ128を用いて構成してもよい。
図10に示すように、別実施形態に係るイコライザ128は、長方形状の平板を略弓状に曲折した部材であり、長さ方向の両端部に曲げ部128a・128aが形成され、曲げ部128aの中央付近には板厚方向に貫通する貫通孔128bが形成されている。また、イコライザ128は、長さ方向の中央部において、主ブレーキロッド29の端部が直に固定されており、主ブレーキロッド29と一体に構成されている。イコライザ128は、貫通孔128bに回動自在に枢支される支持部材128cを備えている。支持部材128cは、副ブレーキロッド27を支持する部材であり、板状の支持部128dと、支持部128dの板厚方向に直交する軸心を有する軸部128eを備えている。また、支持部材128cは、支持部128dの略中央において板厚方向に貫通する支持孔128fを備えており、支持孔128fの軸心と軸部128eの軸心は、軸部128eの軸心方向視において直交している。支持孔128fは、副ブレーキロッド27を挿通するための孔である。支持部材128cは、支持孔128fに副ブレーキロッド27が挿通された状態で、貫通孔128bに軸部128eを挿通して配置され、貫通孔128bの軸心周りに回転可能となっている。
副ブレーキロッド27は、バネ部材128gを設けた状態で係止部27a側から支持孔128fに挿通され、支持部材128cと係止部27aとの間にバネ部材128gを配置した状態で、係止部27aをブレーキアーム26の孔部26bに引掛けて配置される。これにより、ブレーキアーム26とイコライザ128が副ブレーキロッド27によって連結される。なお、貫通孔128bに所定の深さまで挿通された状態の軸部128eの先端部には、軸部128eを貫通孔128bから抜けなくするための抜け止め部材128hが配置されている。
ここで、駐車ブレーキ装置2における車軸駆動装置4L・4Rの油圧回路の構成について、説明する。
図3乃至図6に示すように、センタセクション60の下面には、インナギア71とアウタギア72とよりなるトロコイドポンプであるチャージポンプ70が配設されており、ハウジング41内の油溜まり42より、油が油フィルタ73を介して吸引されると共に、ハウジング41には、外部リザーバタンク74が外付けされており、油溜まり42の油の体積が膨張・収縮するのに応じて、サイフォン75を介して油溜まり42に油が給排されるようにしている。
また、左右の各車軸駆動装置4L・4Rのハウジング41には外方開口状のポート76L・76R・77L・77Rが設けられており、これらは、それぞれ外部配管等の油路78a・78bを介して、ポート76Lはポート77Rに、ポート76Rはポート77Rにそれぞれクロス状に互いに接続されている。そして、ポート76L・76Rは、チャージポンプ70の吐出側に接続されており、ポート77L・77Rは油圧式無段変速装置40のチャージラインに接続され、互いに相手側の車軸駆動装置4L・4Rにチャージ油を補給している。さらに本実施例では油路78bの経路上に昇降装置79等の外部油圧機器に作動油を供給できるようにしている。車軸駆動装置4R側に設けたインプルメント圧調整弁83によって、昇降装置79の圧力が調整される。
そして、このポート77L・77Rからの作動油は、油路61・62に各別に接続した一対のチャージチェック弁84・84を含む前記チャージラインに接続されており、油路61・62のうちの低圧側に対して、チャージチェック弁84を介して作動油を供給できるようにしている。なお、チャージ圧調整弁85によって、ポート77L・77Rからチャージチェック弁84へと供給される作動油の圧力が調整される。
該チャージチェック弁84には、いずれもオリフィス86が設けられており、該オリフィス86を介して高圧側の油路61または油路62から作動油を微量に逃がすことにより、無段変速装置40の中立域を拡張し、操縦レバー13Rが正規の中立位置を含む一定の遊び内に到達すると、直ちに油路61または油路62の油圧がゼロとなって、油圧モータ44と車軸5L・5Rが確実に停止されるようにしている。
更に、無段変速装置40にはバイパス弁87が設けられている。バイパス弁87は、通常は閉弁されており、作業車両1を牽引する等の場合に、バイパス弁87を強制的に開弁して閉回路から作動油を油溜まり42へと排出し、無段変速装置40の油圧から油圧モータ44と車軸5Lを解放して回転自在にするものである。
加えて、無段変速装置40にはフリーホイル防止弁88が設けられている。フリーホイル防止弁88は、ポート77と両チャージチェック弁84との間の油路に接続されている。これにより、無段変速装置40の閉回路から作動油が漏出しても、閉回路内の負圧によって、フリーホイル防止弁88が自然に開弁して油溜まり42から閉回路に作動油を補給することができる。
次に、駐車ブレーキ装置2の動作について、図8に基づき説明する。図示のアーム部36bは電動アクチュエータ30が非作動状態のときを示している。
駐車ブレーキ装置2は、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を行う)と、電動アクチュエータ30が作動し、変位部36が出力軸35回りにブレーキが効く方向(図8(A)の矢印αの方向)に回転する。変位部36が出力軸35回りに回転すると、変位部36の軸部36cが変位し、軸部36cに対して相対回転可能に連結された主ブレーキロッド29およびイコライザ28が変位する。軸部36cは、出力軸35の軸心方向視において、円弧状の軌跡を描きつつ変位するが、その変位における前方向への変位量に応じて、主ブレーキロッド29が前方向に変位される。主ブレーキロッド29およびイコライザ28が前方向に変位すると、該イコライザ28に連結された一対の副ブレーキロッド27・27が同じ変位量で前方向に変位される。そして、副ブレーキロッド27・27が前方向に変位されると、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26が、ブレーキ位置まで回動され、これにより、駐車ブレーキ装置2のブレーキが効いた状態となる。36dは、支点越えしたアーム部36bの前方向変位位置を維持するためのピンである。なお、ここで言う「支点」とは、湿式ブレーキ機構21を効かせるために必要な変位部36の位置のことであり、その位置を通り越した位置まで変位部36を変位させることを「支点超え」と呼ぶ。
アーム部36bが円運動するため、このピン36dへの当接位置に収まる直前、主ブレーキロッド29はブレーキを掛けるために必要なストロークを超えてストロークする(支点超えをする)が、このときイコライザ28と主ブレーキロッド29との間に配置したバネ部材38は圧縮され、副ブレーキロッド27・27をオーバーストロークさせずブレーキを破損させないようになっている。
なお、副ブレーキロッド27・27を引っ張った際に、湿式ブレーキ機構21のブレーキの効くタイミングが左右で異なったときには、突起部28bを中心に天秤アーム28aが傾倒した状態で、未だ完全に効いていない方の副ブレーキロッド27に対し操作力を継続して伝達できるようになっている。
また、駐車ブレーキ装置2は、該駐車ブレーキ装置2のブレーキが効いた状態から運転者が再度、駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を解除する)と、電動アクチュエータ30が作動し、駐車ブレーキ装置2を効かすときとは逆の方向(図8(A)の矢印βの方向)に変位部36が出力軸35回りに回転する。変位部36が出力軸35回りに逆回転すると、変位部36の軸部36cが変位し、軸部36cに対して相対回転可能に連結された主ブレーキロッド29およびイコライザ28が変位する。軸部36cは、出力軸35の軸心方向視において、円弧状の軌跡を描きつつ変位するが、その変位における後方向への変位量に応じて、主ブレーキロッド29が後方向に変位される。主ブレーキロッド29およびイコライザ28が後方向に変位すると、該イコライザ28に連結された一対の副ブレーキロッド27・27が同じ変位量で後方向に変位される。そして、副ブレーキロッド27・27が後方向に変位されると、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26が、ブレーキ解除位置まで回動され、これにより、駐車ブレーキ装置2が解除された状態となる。
このような構成の駐車ブレーキ装置2は、イコライザ28によって副ブレーキロッド27・27と主ブレーキロッド29を連結する構成であり、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26には、各副ブレーキロッド27・27を装着するだけでよいので、組立性の改善を図ることができる。また、イコライザ28によって左右の副ブレーキロッド27・27を確実にブレーキ効き状態に変位させることができ、左右の湿式ブレーキ機構21を確実に、かつ、スムーズに作動させることができる。
また、駐車ブレーキ装置2は、単一の変位部36を回転させるタイプの電動アクチュエータ30を用いており、この場合、直動式のアクチュエータ等に比してより小型のアクチュエータを用いることが可能になり、ひいては、駐車ブレーキ装置2の小型化を図ることができる。また車両のエンジンを停止しても駐車ブレーキが効いた状態を維持できるようにするため、変位部36は支点越えをさせるようにしている。支点越えの際に主ブレーキロッドはオーバーストロークするがイコライザ28にバネ部材38を配置することによって、そのオーバーストロークは吸収され副ブレーキロッドによるブレーキ効き状態は維持される。
ここで、第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置を備えた作業車両1について説明する。
図11および図12に示すように、第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置102は、駐車ブレーキペダル20、湿式ブレーキ機構21、ブレーキアーム26、副ブレーキロッド27、イコライザ28、主ブレーキロッド129、電動アクチュエータ130を備えている。そして、駐車ブレーキ装置102は、主ブレーキロッド129と電動アクチュエータ130以外の構成については、上述した駐車ブレーキ装置2と共通している。電動アクチュエータ130の構成について、図8(A)にて前述したものと変わりがない部位の説明は割愛する。
主ブレーキロッド129は、第1主ブレーキロッド129a、第2主ブレーキロッド129b、ベルクランク129c、ベルクランク軸129dによって構成されている。第1主ブレーキロッド129aは、一端が電動アクチュエータ130の変位部136に連結され、他端がベルクランク129cに相対回転可能に連結されて鉛直状に配置している。第2主ブレーキロッド129bは、一端がイコライザ28に連結され、他端がベルクランク129cに相対回転可能に連結されて水平状に配置している。ベルクランク129cは、作業車両1の左右方向に対して水平に軸支されたベルクランク軸129d回りに揺動可能に支持されている。ベルクランク129cは、略L字状の形態を有しており、一辺を作業車両1の前方向に向け、他辺を作業車両1の下方向に向けた姿勢で、両辺の接点部近傍をベルクランク軸129dによって揺動可能に支持されている。
電動アクチュエータ130は、駐車ブレーキ装置102の駆動源となる装置であり、第一実施例で説明した電動アクチュエータ30に比して上方の運転座席12により近い位置に配置されており、運転座席12を鎖線で示したように傾倒させ、その座面設置側に開口(図示せず)を設けておけば、容易にアクセスできる。また、走行時、泥水のはね掛けから保護できる。
図13に示すように、電動アクチュエータ130の変位部136は、左右水平に配置された出力軸135の軸まわりに回転可能な部位であり、ボス部136a、アーム部136b、軸部136cを備えており、出力軸135の正逆回転に伴って、円弧状の軌跡を描きつつ、略−135度〜135度の角度(範囲)で一位置(c)から他位置(d)あるいは他位置(d)から一位置(c)に上下方向へ変位する。このため、軸部136cに連結された第1主ブレーキロッド129aは、アーム部136bおよび軸部136cの動作に伴って、略上下方向に変位される。136dは前記角度(範囲)を規定するピンである。駐車ブレーキ装置102では、副ブレーキロッド27と、イコライザ28と、主ブレーキロッド129と、によって、ブレーキアーム26と電動アクチュエータ130を連結するリンク機構137を構成している。
次に、駐車ブレーキ装置102の動作について、説明する。
駐車ブレーキ装置102は、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を行う)と、電動アクチュエータ130が作動し、変位部136が出力軸135回りにブレーキが効く方向(図13における矢印αの方向)に回転する。変位部136が出力軸135回りに回転すると、アーム136bは円弧状の軌跡を描きつつ変位するが、その変位における上方向への変位量に応じて、第1主ブレーキロッド129aが上方向に変位される。第1主ブレーキロッド129aが上方向に変位すると、ベルクランク129cが回動され、これに伴って第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が前方向に変位される。第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が前方向に変位すると、該イコライザ28に連結された一対の副ブレーキロッド27・27が同じ変位量で前方向に変位される。そして、副ブレーキロッド27・27が前方向に変位されると、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26が、ブレーキ位置まで回動され、これにより、駐車ブレーキ装置102のブレーキが効いた状態となる。
また、運転者が再度駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を解除する)と、ロックが外れ駐車ブレーキペダル20が踏み込む前の位置(解除位置)に戻り、電動アクチュエータ130が、駐車ブレーキ装置102のブレーキを効かすときとは逆の方向(図13における矢印βの方向)に変位部136が出力軸135回りに回転する。変位部136が出力軸135回りに逆回転すると、第1主ブレーキロッド129aが下方向に変位され、ベルクランク129cが回動され、これに伴って第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が後方向に変位される。第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が後方向に変位すると、該イコライザ28に連結された一対の副ブレーキロッド27・27が同じ変位量で後方向に変位される。そして、副ブレーキロッド27・27が後方向に変位されると、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26が、ブレーキ解除位置まで回動され、これにより、駐車ブレーキ装置102が解除された状態となる。
このような構成の駐車ブレーキ装置102は、電動アクチュエータ130をイコライザ28と異なる高さに設けることができ、これにより、電動アクチュエータ130の配置の自由度を高めることができる。例えば、電動アクチュエータ130を座席直下のアクセス容易な位置に配置することができ、メンテナンス性の向上が図られるとともに、電動アクチュエータ130をより上方に配置することで、泥・塵挨等が被りにくくなり、耐久性向上が図られる。
以上の説明が開示の装置の推奨例であって、各請求項にて画定される精神や範囲を逸脱しない限り、本発明において様々な変更が可能であることは当業者に理解できるところである。
1 作業車両(車両)
2 駐車ブレーキ装置(第1の実施形態)
5L・5R 車軸
20 駐車ブレーキペダル
21 湿式ブレーキ機構(ブレーキ手段)
26 ブレーキアーム
27 副ブレーキロッド(第1副ロッドおよび第2副ロッド)
28 イコライザ
29 主ブレーキロッド(主ロッド)
30 電動アクチュエータ
36 変位部
37 リンク機構
102 駐車ブレーキ装置(第2の実施形態)
129 主ブレーキロッド
129a 第1主ブレーキロッド(第1主ロッド)
129b 第2主ブレーキロッド(第2主ロッド)
129c ベルクランク
130 電動アクチュエータ
137 リンク機構

Claims (6)

  1. 左右車軸の回転を規制するブレーキ手段と該ブレーキ手段のブレーキアームを有する左右一対の車軸駆動装置に対して前記ブレーキアームの各々を同時にブレーキ入り・切り操作する車両の駐車ブレーキ装置であって、
    前記駐車ブレーキ装置は、
    人為的に駐車指令を行うブレーキ操作部と、
    前記駐車指令を受けて変位する単一の変位部を有する電動アクチュエータと、
    前記電動アクチュエータの変位部と前記ブレーキアームの各々とを連結するリンク機構と、を備え、
    前記リンク機構は、
    一側の前記ブレーキアームに、一端部が連結される第1副ロッドと、
    他側の前記ブレーキアームに、一端部が連結される第2副ロッドと、
    前記第1副ロッドの他端部と前記第2副ロッドの他端部とを、その両端部の各々に連結するイコライザと、
    その一端部が、前記イコライザの略中央部に連結され、他端部が前記電動アクチュエータの変位部に連結される一つの主ロッドと、
    を備える、
    ことを特徴とする車両の駐車ブレーキ装置。
  2. 前記主ロッドは、
    前記車両の前後方向に沿って延伸し、その一端部が、前記イコライザの略中央部に連結される第1主ロッドと、
    前記車両の上下方向に沿って延伸し、その一端部が、前記電動アクチュエータの変位部に連結される第2主ロッドと、
    前記第1主ロッドの他端部と前記第2主ロッドの他端部とを連結するベルクランクと、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の駐車ブレーキ装置。
  3. 前記イコライザは単一の天秤アームを有し、
    前記リンク機構は、
    前記イコライザの前記略中央部と前記主ロッドの前記一端部との間に介設される弾性部材を備え前記主ロッドの前記一端部に対して前記イコライザを上下軸線まわりに揺動自在に連結している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の駐車ブレーキ装置。
  4. 前記リンク機構は、
    前記イコライザの前記一端部と前記第1副ロッドの前記他端部との間に介設される第1弾性部材と、
    前記イコライザの前記他端部と前記第2副ロッドの前記他端部とに間に介設される第2弾性部材と、を備え、
    前記主ロッドの前記一端部に対して前記イコライザを上下軸線まわりに揺動自在に連結している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の駐車ブレーキ装置。
  5. 前記電動アクチュエータの前記変位部は、
    2つの位置の間を、前記車両の左右方向軸線まわりに反転自在に回転されるものであって、その結果、前記主ロッドの前記他端部の位置を、前記車両の前後方向に沿って2つの位置に変位させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の駐車ブレーキ装置。
  6. 前記電動アクチュエータの前記変位部は、
    2つの位置の間を、前記車両の左右方向軸線まわりに反転自在に回転されるものであって、その結果、前記第1主ロッドの前記他端部の位置を、前記車両の前後方向に沿って2つの位置に変位させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両の駐車ブレーキ装置。
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