JP2019132388A - 車両の駐車ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立性の改善を図ること可能とした車両の駐車ブレーキ装置を提供する。【解決手段】作業車両1の駐車ブレーキ装置2は、電磁弁33と、シリンダ31aと、該シリンダ31aに沿って往復変位可能に収容されるピストン32と、該ピストン32に連結される主ブレーキロッド29とを有し、電磁弁33によって、ピストン32をブレーキ作動位置P1、またはブレーキ非作動位置P2、のいずれかに変位可能な単一の油圧アクチュエータ30と、シリンダ31aから突出される側の主ブレーキロッド29の一端部29aに連結される天秤アーム281と、天秤アーム281の端部の曲げ部281bと、左右のブレーキアーム26・26のそれぞれに介設される左右一対の副ブレーキロッド27と、を有し、油圧アクチュエータ30は、ピストン32をブレーキ作動位置P1に常時付勢するバネ部材35を備える。【選択図】図7
Description
本発明に係る少なくとも一つの実施例は、車軸駆動装置を備えた車両の駐車ブレーキ装置に関する。
従来、例えば米国特許第8573368号明細書に開示されるように、車軸の回転を規制するブレーキ手段と該ブレーキ手段のブレーキアームを有する左右一対の車軸駆動装置に対して前記ブレーキアームの各々を同時にブレーキ入り・切り操作する車両の駐車ブレーキ装置が知られている。
上記のような駐車ブレーキ装置においては、ブレーキアームの各々を駆動する一対の変位部を備えた電動アクチュエータを備えており、該電動アクチュエータの変位部の各々と左右一対のブレーキアームとを、左右一対のブレーキロッドで連結する構成となっている。また、前記ブレーキアームと前記ロッドとはそれぞれスプリングを介して連結して、左右の駐車ブレーキを確実に両方均等に作動させるイコライザを構成している。
このため、上記構成の駐車ブレーキ装置では、左右一対のブレーキロッドを、それぞれ個別に該電動アクチュエータと連結する必要があり、駐車ブレーキ装置の組立に時間を要している。また、この一対の変位部を備える電動アクチュエータは特注品であり高価についている。
このため、上記構成の駐車ブレーキ装置では、左右一対のブレーキロッドを、それぞれ個別に該電動アクチュエータと連結する必要があり、駐車ブレーキ装置の組立に時間を要している。また、この一対の変位部を備える電動アクチュエータは特注品であり高価についている。
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、組立性の改善を図ること可能とした車両の駐車ブレーキ装置を提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置は、ブレーキ手段と該ブレーキ手段のブレーキアームとを有する左右一対の油圧式車軸駆動装置に対して前記ブレーキアームの各々を、ブレーキ作動状態、またはブレーキ非作動状態、のいずれかに同時に操作する車両の駐車ブレーキ装置であって、前記駐車ブレーキ装置は、前記油圧式車軸駆動装置を油圧源とし、前記油圧式車軸駆動装置からの作動油の供給を切り替える電磁弁と、シリンダと、該シリンダに沿って往復変位可能に収容されるピストンと、該ピストンに連結されるロッドとを有し、前記電磁弁によって、前記ピストンをブレーキ作動位置、またはブレーキ非作動位置、のいずれかに変位可能な単一の油圧アクチュエータと、前記シリンダから突出される側の前記ロッドの端部に、該端部を支点として揺動可能に連結される天秤アームと、前記天秤アームの前記支点を挟んだ左右端部と、左右の前記ブレーキアームのそれぞれに介設される左右一対のブレーキロッドと、を有し、前記油圧アクチュエータは、前記ピストンを前記ブレーキ作動位置に常時付勢するバネ部材を備える。
また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置において、前記左右一対の油圧式車軸駆動装置は、作動油が貯溜される左右一対のハウジングと、前記ハウジング内に配置される左右独立した一対の油圧式無段変速装置と、を有し、前記ハウジングは、前記ハウジングから作動油を排出する排出ポートと、前記ハウジングに作動油を供給する供給ポートと、を左右それぞれに備え、一方の前記ハウジングの前記排出ポートと、他方の前記ハウジングの前記供給ポートと、を相互に接続する一対の油路のうち、いずれか一方の前記油路より前記油圧アクチュエータに作動油を供給する。
また、本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置において、前記車両は、運転者が着座する座席を有し、前記油圧アクチュエータを、前記ピストンの変位方向を前記車両の機体上下方向に向けて、前記座席の下方に配置し、前記ロッドを、前記車両の機体上下方向に向けられて、前記ピストンに連結される第1ロッドと、前記車両の機体前後方向に向けられて、前記天秤アームに連結される第2ロッドと、前記第1ロッドと前記第2ロッドを連結し、前記第1ロッドの上下方向の変位を、前後方向の変位に変換して前記第2ロッドに伝達するベルクランクと、を備える。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る車両の駐車ブレーキ装置によれば、組立性の改善を図ることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明に係る駐車ブレーキ装置を備えた車両の全体構成について、説明する。
図1および図2に示す作業車両1は、本発明の第1の実施形態に係る駐車ブレーキ装置2を備えた車両の一例である。なお、以後の説明では、作業車両1について、図1および図2に示すように、前後方向、上下方向、左右方向を規定し、他の説明においても、その規定した方向を共通で採用する。
作業車両1の一例として図示した乗用芝刈機は、前後方向に延設される縦長状の車体フレーム10を備えており、車体フレーム10の前部左右において、左右一対のキャスター輪3L・3Rが配置されている。また、作業車両1は、車体フレーム10の後部左右において、左右一対の車軸駆動装置4L・4Rが配置されている。
図1および図2に示す作業車両1は、本発明の第1の実施形態に係る駐車ブレーキ装置2を備えた車両の一例である。なお、以後の説明では、作業車両1について、図1および図2に示すように、前後方向、上下方向、左右方向を規定し、他の説明においても、その規定した方向を共通で採用する。
作業車両1の一例として図示した乗用芝刈機は、前後方向に延設される縦長状の車体フレーム10を備えており、車体フレーム10の前部左右において、左右一対のキャスター輪3L・3Rが配置されている。また、作業車両1は、車体フレーム10の後部左右において、左右一対の車軸駆動装置4L・4Rが配置されている。
車軸駆動装置4L・4Rの各々からは、車軸5L・5Rが外側方に突出されており、車軸5L・5Rの外端部には、それぞれ後輪6L・6Rが固定されている。後輪6L・6Rとキャスター輪3L・3Rとの間の車体フレーム10の下方に、モア7が配設されている。車体フレーム10の後部上には、燃料タンク8を前面に設けた内燃機関などの原動機9が載置され、車体フレーム10や原動機9はカバー11によって覆われている。カバー11の上には運転座席12が載置されており、運転座席12の前部には左右一対の操縦レバー13L・13Rが配設されている。そして、操縦レバー13L・13Rの前部には、駐車ブレーキ装置2の操作部を構成する駐車ブレーキペダル20が配設されている。ペダルの他にレバー式であってもよく、さらには、前記操縦レバー13L・13Rをそれぞれ中立位置から駐車位置に同時操作することによって駐車ブレーキ装置2を作動させるようにしてもよい。
ここで、駐車ブレーキ装置2を操縦レバー13L・13Rで作動させる場合の構成について説明する。
図15(a)(b)に示すように、この場合の操縦レバー13Lは、該操縦レバー13Lの第1回動軸13bLを支持し、第1回動軸13bLを被装するカバー13cLに形成されたレバーガイドGLに沿って、前進位置(F)と後進位置(R)に向けて、前後方向へ回動可能に構成される。また、第1回動軸13bLには、軸方向に直交する向きにアーム13dLが突設されており、アーム13dLに対してロッド13aLの一端が回転自在に連結されている。ロッド13aLの他端は、車軸駆動装置4Lに連結されており、操縦レバー13Lの回動操作が、ロッド13aLを介して車軸駆動装置4Lに伝達される。
図15(a)(b)に示すように、この場合の操縦レバー13Lは、該操縦レバー13Lの第1回動軸13bLを支持し、第1回動軸13bLを被装するカバー13cLに形成されたレバーガイドGLに沿って、前進位置(F)と後進位置(R)に向けて、前後方向へ回動可能に構成される。また、第1回動軸13bLには、軸方向に直交する向きにアーム13dLが突設されており、アーム13dLに対してロッド13aLの一端が回転自在に連結されている。ロッド13aLの他端は、車軸駆動装置4Lに連結されており、操縦レバー13Lの回動操作が、ロッド13aLを介して車軸駆動装置4Lに伝達される。
また、操縦レバー13Lと第1回動軸13bLは、第1回動軸13bLに直交する回転軸である第2回動軸13eLを介して、第2回動軸13eL回りに回動可能に構成されている。操縦レバー13Lは、ニュートラル(N)の位置において、レバーガイドGLに沿って、駐車位置(P)に向けて、左方向へ回動可能に構成される。また、カバー13cLの内部には、左側のスイッチPSLを配置している。そして、操縦レバー13Lを、ニュートラル(N)から駐車位置(P)に回動することで、該操縦レバー13Lの左側部によって左側のスイッチPSLを押圧するように構成している。
また、この場合の操縦レバー13Rは、該操縦レバー13Rの第1回動軸13bRを支持し、第1回動軸13bRを被装するカバー13cRに形成されたレバーガイドGRに沿って、前進位置(F)と後進位置(R)に向けて、前後方向へ回動可能に構成される。また、第1回動軸13bRには、軸方向に直交する向きにアーム13dRが突設されており、アーム13dRに対してロッド13aRの一端が回転自在に連結されている。ロッド13aRの他端は、車軸駆動装置4Rに連結されており、操縦レバー13Rの回動操作が、ロッド13aRを介して車軸駆動装置4Rに伝達される。
また、操縦レバー13Rと第1回動軸13bRは、第1回動軸13bRに直交する回転軸である第2回動軸13eRを介して、第2回動軸13eR回りに回動可能に構成されている。操縦レバー13Rは、ニュートラル(N)の位置において、レバーガイドGRに沿って、駐車位置(P)に向けて、右方向へ回動可能に構成される。また、カバー13cRの内部には、右側のスイッチPSRを配置している。そして、操縦レバー13Rを、ニュートラル(N)から駐車位置(P)に回動することで、該操縦レバー13Rの右側部によって右側のスイッチPSRを押圧するように構成している。
図16に示すように、左右のスイッチPSL・PSRは、電気的にコントローラ38と接続されており、例えば、左右のスイッチPSL・PSRの両方が「ON」であれば、コントローラ38から発せられる指令信号によって、電磁弁(後述する電磁弁33)を「非励磁(A)」の状態に切り換え、または、左右のスイッチPSL・PSRの両方が「OFF」であれば、電磁弁(後述する電磁弁33)を「励磁(B)」の状態に切り換える構成とすることができる。このように、駐車ブレーキ装置2では、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏む代わりに、左右の操縦レバー13L・13Rを左右外側へ開く操作を行うことで、駐車ブレーキ装置2を作動させる構成とすることもできる。
図1および図2に示すように、原動機9から垂直下方には、動力出力軸9aが突出され、該動力出力軸9a上には、上プーリ14が固設されている。上プーリ14は、テンションプーリ15によって張設されたベルト16を介して、左右の車軸駆動装置4L・4Rの各入力プーリ17L・17Rに連結されており、原動機9からの動力を入力プーリ17L・17Rに伝達し、車軸駆動装置4L・4Rを駆動するようにしている。なお、動力出力軸9a上には、さらに、下プーリ(図示せず)が固設されており、下プーリの直前には、車体フレーム10より吊り下げ支持された油圧クラッチ式のPTOクラッチ装置(図示せず)が配置される。そして、下プーリに巻回されたベルト(図示せず)は、テンションプーリ(図示せず)によってテンションが付与され、PTOクラッチ装置の入力プーリ(図示せず)に連結される。入力プーリに、PTOクラッチを介して断接可能に接続された出力プーリ(図示せず)は、ベルト(図示せず)を介してモア7の入力プーリ18に連結されており、原動機9からの動力により、モア7を駆動するようにしている。モア7のデッキ7a内には、複数のブレード7bが収納されており、該ブレード7bを回転させることによって、芝等の刈取作業が行える。
次に、前記車軸駆動装置4L・4Rについて説明する。なお、図2および図3に示すように、左右各々の車軸駆動装置4L・4Rは、互いに左右対称構造であることから、本実施形態では、右の車軸駆動装置4Rを中心に説明し、左の車軸駆動装置4Lについては相違点を説明するにとどめる。
図2乃至図6に示すように、車軸駆動装置4Rは、上ハウジング半部41aと下ハウジング半部41bとから成るハウジング41に、可変容積型でアキシャルピストン型の油圧ポンプ43と、同じアキシャルピストン型の油圧モータ44が内設されると共に、ハウジング41から右方に前記右の車軸5Rが突出され、該車軸5Rの外端に、前記後輪6Rに接続されるフランジ19が固設されている。なお、ポンプやモータの種類としては、例えばラジアルピストン型のものであってもよい。
そして、ハウジング41内に設置したセンタセクション60に、前記油圧ポンプ43と油圧モータ44を設置すると共に、該センタセクション60内部に設けた一対の油路61・62(閉回路)を介して、油圧ポンプ43と油圧モータ44とを互いに流体接続することにより、静油圧式の無段変速装置40が構成されている。油圧ポンプ43には、容積制御装置としての可動斜板45が備えられており、可動斜板45の傾倒角度と傾倒方向を制御し、油圧ポンプ43の吐出量と吐出方向を変更して、油圧モータ44と車軸5Rの回転速度と回転方向を設定するようにしている。油圧モータ44には固定斜板46を備える。この油圧ポンプ43には、車軸5Rと垂直にポンプ軸47が備えられ、該ポンプ軸47の上部に、前記入力プーリ17Rが固設されている。
このように、互いに流体接続される油圧ポンプ43と油圧モータ44を共通のハウジング41内に収納するにあたり、センタセクション60の水平上面をポンプ設置面60aとし、該ポンプ設置面60aに油圧ポンプ43を設置する。そして、油圧ポンプ43のポンプ軸47を車軸5Rと直角な方向へ向けてハウジング41上部より上方へ突出し、ポンプ軸47には、動力出力軸9aからの回転動力が入力プーリ17Rを介して伝達される。
さらに、センタセクション60の一鉛直側面をモータ設置面60bとし、モータ設置面60bに油圧モータ44を設置する。そして、ハウジング41内には、車軸5Rと平行に、油圧モータ44のモータ軸48とカウンタ軸49が備えられると共に、モータ軸48から車軸5Rにかけて、一連の減速ギア列50が内設されている。減速ギア列50においては、モータ軸48にモータ出力ギア51、車軸5Rにブルギア52をそれぞれ固設し、カウンタ軸49に大径ギア53を設けてモータ出力ギア51に噛合し、また、カウンタ軸49に小径のファイナルピニオン54を設けてブルギア52に噛合するようにして、油圧モータ44からの変速動力が減速され、車軸5Rに伝達される。
一対の操縦レバー13L・13Rの各々は、車軸駆動装置4L・4Rにおける両油圧ポンプ43・43の可動斜板45・45に連結されており、これら操縦レバー13L・13Rを同方向へ同角度傾けることで、両油圧ポンプ43・43が互いに同じ量だけ容積が変更され、その吐出油を受けた左右の油圧モータ44・44が同じ回転数を出力するために機体が前後方向に直進し、異方向又は異角度に傾けることで、両油圧ポンプ43・43の容積が左右で異なり、その吐出油を受けた左右の油圧モータ44・44が異なる回転数を出力するために左右の車軸5L・5Rの回転数が異なって、機体が左右方向に進路を変える。
ここで、駐車ブレーキ装置2における車軸駆動装置4L・4Rの油圧回路の構成について、説明する。
図3乃至図6に示すように、センタセクション60の下面には、インナギア71とアウタギア72とよりなるトロコイドポンプであるチャージポンプ70が配設されており、ハウジング41内の油溜まり42より、油が油フィルタ73を介して吸引される。車両フレーム10に設置された外部リザーバタンク74より、油溜まり42の油の体積が膨張・収縮するのに応じて、油管75を介して油溜まり42に油が給排されるようにしている。
図3乃至図6に示すように、センタセクション60の下面には、インナギア71とアウタギア72とよりなるトロコイドポンプであるチャージポンプ70が配設されており、ハウジング41内の油溜まり42より、油が油フィルタ73を介して吸引される。車両フレーム10に設置された外部リザーバタンク74より、油溜まり42の油の体積が膨張・収縮するのに応じて、油管75を介して油溜まり42に油が給排されるようにしている。
また、左右の各車軸駆動装置4L・4Rのハウジング41には外方開口状のポート76L・76R・77L・77Rが設けられており、これらは、それぞれ外部配管等の油路78a・78bを介して、ポート76Lはポート77Rに、ポート76Rはポート77Rにそれぞれクロス状に互いに接続されている。そして、ポート76L・76Rは、チャージポンプ70の吐出側に接続されており、ポート77L・77Rは油圧式無段変速装置40のチャージラインに接続され、互いに相手側の車軸駆動装置4L・4Rにチャージ油を補給している。さらに本実施例では油路78bの経路上にモア7用の昇降装置79等の外部油圧機器に作動油を供給できるようにしている。切換弁83によって、昇降装置79を介してモア7の刈り取り高さが調整される。
そして、このポート77L・77Rからの作動油は、油路61・62に各別に接続した一対のチャージチェック弁84・84を含む前記チャージラインに接続されており、油路61・62のうちの低圧側に対して、チャージチェック弁84を介して作動油を供給できるようにしている。なお、チャージ圧調整弁85によって、ポート77L・77Rからチャージチェック弁84へと供給される作動油の圧力が調整される。
該チャージチェック弁84には、いずれもオリフィス86が設けられており、該オリフィス86を介して高圧側の油路61または油路62から作動油を微量に逃がすことにより、無段変速装置40の中立域を拡張し、操縦レバー13Rが正規の中立位置を含む一定の遊び内に到達すると、直ちに油路61または油路62の油圧がゼロとなって、油圧モータ44と車軸5L・5Rが確実に停止されるようにしている。
更に、無段変速装置40にはバイパス弁87が設けられている。バイパス弁87は、通常は閉弁されており、作業車両1を牽引する等の場合に、バイパス弁87を強制的に開弁して閉回路から作動油を油溜まり42へと排出し、無段変速装置40の油圧から油圧モータ44と車軸5Lを解放して回転自在にするものである。
加えて、無段変速装置40にはフリーホイル防止弁88が設けられている。フリーホイル防止弁88は、ポート77と両チャージチェック弁84との間の油路に接続されている。これにより、無段変速装置40の閉回路から作動油が漏出しても、閉回路内の負圧によって、フリーホイル防止弁88が自然に開弁して油溜まり42から閉回路に作動油を補給することができる。
また、無段変速装置40にはアクチュエータリリーフ弁89が設けられている。アクチュエータリリーフ弁89は、各ポート76・77の間の油路に接続されている。これにより、油圧アクチュエータ30か昇降装置79の何れかに供給する各車軸駆動装置4L・4Rからの作動油の供給圧を調整している。
ここで、作業車両1に備えられた駐車ブレーキ装置2について説明する。
図1乃至図9に示すように、駐車ブレーキ装置2は、駐車ブレーキペダル20、湿式ブレーキ機構21、ブレーキアーム26、副ブレーキロッド27、イコライザ28、主ブレーキロッド29、油圧アクチュエータ30を備えている。
図1乃至図9に示すように、駐車ブレーキ装置2は、駐車ブレーキペダル20、湿式ブレーキ機構21、ブレーキアーム26、副ブレーキロッド27、イコライザ28、主ブレーキロッド29、油圧アクチュエータ30を備えている。
図1に示すように、駐車ブレーキペダル20は、運転者が人為的に駐車指令を行うための部位であり、運転座席12の前方において、車体フレーム10より上方に突出するように、回動可能に設けられており、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込み機械的にそれが保持されると、駐車ブレーキ装置2が作動し、運転者が、再度駐車ブレーキペダル20を踏み込んで保持状態を解除すると、駐車ブレーキ装置2が解除される。該ペダルの踏込位置と非踏込位置とは図外のセンサーによって識別される。この識別した信号と、他の部位からの駐車もしくは非駐車の信号が揃うときに図外のコントローラが、後述する油圧アクチュエータの出力部を2位置(ブレーキ作動位置かブレーキ非作動位置)のいずれかに駆動するように構成されている。
図3乃至図5に示すように、湿式ブレーキ機構21は、車軸駆動装置4L・4Rのそれぞれのハウジング41内に設けられており、モータ軸48のモータ出力ギア51より突出した部分にブレーキロータ22が固設されており、ブレーキロータ22とその左側の隔壁41cとの間には、鉛直のブレーキカム軸23が、上ハウジング半部41aに鉛直途中部を回動自在に支持されて配設されている。ブレーキカム軸23の下部は平面断面視で半円状のカム部に形成されており、非ブレーキ時には、戻しバネ26aの付勢力によってその鉛直平坦面23aをブレーキロータ22に対し平行に対峙させている。
ブレーキカム軸23のカム部を囲むようにして、平面視略U字状のブレーキシュー24が、ブレーキカム軸23の鉛直平坦面23aとブレーキロータ22との間に配置されている。ブレーキロータ22とその右側の上ハウジング半部41aの外壁との間には、ブレーキパッド25が配置されている。そして、ブレーキカム軸23は、上ハウジング半部41aより上方に突出され、その突出端にはブレーキアーム26が固設されている。ブレーキアーム26は、その回動方向でブレーキ位置と非ブレーキ位置とを上ハウジング半部41aの上面にて設定できるようにしている。
これにより、湿式ブレーキ機構21は、ブレーキアーム26をブレーキ位置にすると、ブレーキカム軸23の鉛直平坦面23aがブレーキロータ22に対して平面視斜めになり、鉛直平坦面23aの一端がブレーキシュー24を押圧し、ブレーキシュー24とブレーキパッド25との間にブレーキロータ22を挟み込んで、モータ軸48が制動される。ブレーキアーム26を非ブレーキ位置にすると、ブレーキカム軸23の鉛直平坦面23aがブレーキシュー24とブレーキロータ22に対して平行になり、ブレーキロータ22よりブレーキシュー24が離間してモータ軸48が回転可能となる。なお、駐車ブレーキ装置2を構成する湿式ブレーキ機構は、本実施形態のようにブレーキパッドの表面に固定パッドを押し当てる摩擦タイプだけでなく、例えば、ブレーキパッドの周面に等間隔に凹部を形成し、該凹部に固定部を嵌入させるロックタイプであってもよい。
図1および図2に示すように、ブレーキアーム26の先端部には、副ブレーキロッド27の一端が連結されている。作業車両1においては、左右一対の車軸駆動装置4L・4Rの各ブレーキアーム26・26に対して、左右一対の副ブレーキロッド27・27の一端が連結され、各副ブレーキロッド27・27の他端を共通のイコライザ28に連結している。
さらに、図7に示すように、イコライザ28には、一本の主ブレーキロッド29の一端が連結されている。そして、主ブレーキロッド29の他端は、単一の油圧アクチュエータ30に連結されている。
ここで、イコライザ28について、詳細に説明する。
図7および図9に示すように、イコライザ28は、左右のブレーキを均等に作動させるものであって、以下の構成よりなる。281は、長方形状の平板の両端部を略弓状に曲折した天秤アームであり、長さ方向の中央において、ボールジョイント281aを備えている。また、天秤アーム281は、長さ方向の両端部に曲げ部281b・281bが形成されている。また、天秤アーム281は、ボールジョイント281aにおいて該天秤アーム281の板厚方向に貫通する貫通孔281cが形成され、さらに、曲げ部281bの中央付近に板厚方向に貫通する貫通孔281dが形成されている。貫通孔281cは、主ブレーキロッド29を挿通するための孔であり、貫通孔281dは、副ブレーキロッド27を固着するための孔である。
図7および図9に示すように、イコライザ28は、左右のブレーキを均等に作動させるものであって、以下の構成よりなる。281は、長方形状の平板の両端部を略弓状に曲折した天秤アームであり、長さ方向の中央において、ボールジョイント281aを備えている。また、天秤アーム281は、長さ方向の両端部に曲げ部281b・281bが形成されている。また、天秤アーム281は、ボールジョイント281aにおいて該天秤アーム281の板厚方向に貫通する貫通孔281cが形成され、さらに、曲げ部281bの中央付近に板厚方向に貫通する貫通孔281dが形成されている。貫通孔281cは、主ブレーキロッド29を挿通するための孔であり、貫通孔281dは、副ブレーキロッド27を固着するための孔である。
副ブレーキロッド27の一側の端部には、該副ブレーキロッド27の軸線方向に直交する棒状の部位である係止部27aが形成され、他側の端部には、貫通孔281dの内径よりも大径である拡径部27bが形成されている。副ブレーキロッド27は、係止部27a側から貫通孔281dに挿通され、拡径部27bが曲げ部281bに当接する位置までさらに挿通されたのち、係止部27aをブレーキアーム26の孔部26bに係止して配置される。これにより、ブレーキアーム26とイコライザ28が副ブレーキロッド27によって連結される。
図7に示すように、主ブレーキロッド29の他端部29bにはネジ部29cが形成されている。図9に示すように、主ブレーキロッド29は、ネジ部29c側からイコライザ28の貫通孔281cに挿通され、ネジ部29cにナット39が螺挿されている。このように、天秤アーム281は、ボールジョイント281aによって、主ブレーキロッド29に対して揺動可能に支持されている。
そして、駐車ブレーキ装置2では、ピストン32に対して主ブレーキロッド29が直接接続されている。
ここで、油圧アクチュエータ30について説明する。
図1乃至図9に示すように、油圧アクチュエータ30は、駐車ブレーキ装置2の駆動源となる装置であり、アクチュエータ本体31、ピストン32、電磁弁33、ステー34を備えている。
図1乃至図9に示すように、油圧アクチュエータ30は、駐車ブレーキ装置2の駆動源となる装置であり、アクチュエータ本体31、ピストン32、電磁弁33、ステー34を備えている。
また、図8に示すように、油圧アクチュエータ30は、アクチュエータ本体31に付設されたステー34を備えている。ステー34は、作業車両1の機体上下方向に延設される基部34aと、該基部34aに連続し機体上向きの凸部となる半円弧状の掛止部34bと、を備えている。油圧アクチュエータ30は、車体フレーム10に設けた機体左右方向に延設されるピン10aに対して、掛止部34bを引掛けて、主ブレーキロッド29が機体前後方向に向く姿勢で配置される。
図3、図7乃至図9に示すように、油圧アクチュエータ30は、アクチュエータ本体31に略円柱状の空隙部であるシリンダ31aが形成されており、シリンダ31a内に、ピストン32、バネ部材35を内蔵している。ピストン32には、略円柱状の部材により構成されており、シリンダ31aの内部においてシリンダ31aの円柱軸方向に変位可能となっている。ピストン32の円筒軸上には、シリンダ31aの油圧アクチュエータ30の出力部たる主ブレーキロッド29の一端部29aが同軸で固定されている。主ブレーキロッド29の他端部29bは、シリンダ31aの後端側開口から外部に延設されている。シリンダ31aと主ブレーキロッド29との間の隙間は、後端側開口からシリンダ31aに嵌入された封止部材36によって封止されている。油圧アクチュエータ30は、シリンダ31aにピストン32が変位可能に挿入された状態で、ピストン32の上側の端部とシリンダ31aによって第1油室X1が形成され、ピストン32の下側の端部とシリンダ31aおよび封止部材36によって第2油室X2が形成されている。
アクチュエータ本体31には、INポート31b、OUTポート31c、ドレンポート31d、油路31e・31f・31g・31h・31k、取り付け孔31mが形成されている。
INポート31bは、車軸駆動装置4Lから作動油を供給するためのポートであり、油路78aを介して、左側の車軸駆動装置4Lのポート76Lに接続されている。
OUTポート31cは、車軸駆動装置4Rへ作動油を戻すためのポートであり、油路80bを介して、右側の車軸駆動装置4Rのポート77Rに接続されている。
ドレンポート31dは、シリンダ31aから作動油を排出するためのポートであり、ハウジング41の油溜まり42に連通されている。
油路31e・31fは、INポート31bと第1油室X1を連通しており、油路31eと油路31fの間に電磁弁33の取り付け孔31mを配置している。このような構成により、電磁弁33の切り替えによって、油路31eから油路31fへの作動油の供給および停止を切り替え可能としている。
油路31gは、ドレンポート31dと第2油室X2を連通しており、油路31gと取り付け孔31mの間を油路31hで連通している。このような構成により、電磁弁33の切り替えによって(非励磁時において)、第1油室X1と第2油室X2を連通可能としている。
油路31kは、OUTポート31cと油路31eを連通しており、該油路31kの途中にリリーフ弁37を配置している。このような構成により、油路31eにおいて作動油が高圧になったときに、リリーフ弁37を解放させることで、INポート31bに供給された作動油をOUTポート31cに戻すように構成している。
電磁弁33は、アクチュエータ本体31に形成された取り付け孔31mに螺設されており、取り付け孔31mに弁体33aを配置している。
ここで、油圧アクチュエータ30の動作について説明する。
図3、図7乃至図9に示すように、油圧アクチュエータ30は、例えば、走行時には、電磁弁33を励磁して、INポート31bから供給される作動油を弁体33aおよび油路31e・31fを介して第1油室X1へ供給しつつ、第2油室X2に満たされていた作動油を、油路31gを介してドレンポート31dから排出して、ピストン32をブレーキ非作動位置P2に配置し、主ブレーキロッド29を伸張させる。
図3、図7乃至図9に示すように、油圧アクチュエータ30は、例えば、走行時には、電磁弁33を励磁して、INポート31bから供給される作動油を弁体33aおよび油路31e・31fを介して第1油室X1へ供給しつつ、第2油室X2に満たされていた作動油を、油路31gを介してドレンポート31dから排出して、ピストン32をブレーキ非作動位置P2に配置し、主ブレーキロッド29を伸張させる。
一方、油圧アクチュエータ30は、駐車時には、電磁弁33を非励磁として、INポート31bから供給される作動油を弁体33a、油路31k、リリーフ弁37を介してOUTポート31cへ戻し、第1油室X1に満たされていた作動油を、油路31f・31hを介してドレンポート31dから排出して、ピストン32をブレーキ作動位置P1に配置し、主ブレーキロッド29を短縮させる。
駐車時において、ピストン32は、付勢部材たるバネ部材35によって付勢され、作動油の圧力がなくなるのと同時にブレーキ作動位置P1に変位される。駐車ブレーキ装置2では、このようにして、電磁弁33を切り替えることで、走行時にはピストン32をブレーキ非作動位置P2に配置し、駐車時にはピストン32をブレーキ作動位置P1に配置する。
次に、駐車ブレーキ装置2の動作について説明する。図7は、油圧アクチュエータ30がブレーキ作動状態のときを示しており、図9は、油圧アクチュエータ30がブレーキ非作動状態のときを示している。
ブレーキ非作動状態の駐車ブレーキ装置2は、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を行う)と、図7に示すように、油圧アクチュエータ30の電磁弁33が非励磁状態とされ、ピストン32(主ブレーキロッド29)がブレーキ作動位置P1に変位する。
ブレーキ非作動状態の駐車ブレーキ装置2は、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を行う)と、図7に示すように、油圧アクチュエータ30の電磁弁33が非励磁状態とされ、ピストン32(主ブレーキロッド29)がブレーキ作動位置P1に変位する。
また、ブレーキ作動状態の駐車ブレーキ装置2は、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を解除する)と、図9に示すように、油圧アクチュエータ30の電磁弁33が励磁され、ピストン32(主ブレーキロッド29)がブレーキ非作動位置P2に変位する。
このような構成の駐車ブレーキ装置2は、イコライザ28によって副ブレーキロッド27・27と主ブレーキロッド29を連結する構成であり、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26には、各副ブレーキロッド27・27を装着するだけでよいので、組立性の改善を図ることができる。また、イコライザ28によって左右の副ブレーキロッド27・27を確実にブレーキ効き状態に変位させることができ、左右の湿式ブレーキ機構21を確実、かつ、スムーズに作動させることができる。
また、油圧アクチュエータ31を用いた駐車ブレーキ装置2は、電動アクチュエータを用いる場合のように、モータの回転動力を減速させるための減速歯車列を用いなくてよいため、電動アクチュエータを用いる場合に比べて構造の簡素化を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置を備えた作業車両101について説明する。
図10および図11に示す作業車両101は、本発明の第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置102を備えている。なお、作業車両101は、駐車ブレーキ装置102以外の構成については、作業車両1の構成と共通している。
図10および図11に示す作業車両101は、本発明の第2の実施形態に係る駐車ブレーキ装置102を備えている。なお、作業車両101は、駐車ブレーキ装置102以外の構成については、作業車両1の構成と共通している。
駐車ブレーキ装置102は、駐車ブレーキペダル20、湿式ブレーキ機構21、ブレーキアーム26、副ブレーキロッド27、イコライザ28、主ブレーキロッド129、油圧アクチュエータ131を備えている。そして、駐車ブレーキ装置102は、主ブレーキロッド129と油圧アクチュエータ131以外の構成については、上述した駐車ブレーキ装置2と共通している。
図10乃至図14に示すように、主ブレーキロッド129は、第1主ブレーキロッド129a、第2主ブレーキロッド129b、ベルクランク129c、ベルクランク軸129dによって構成されている。
第1主ブレーキロッド129aは、一端が油圧アクチュエータ131の変位部136に連結され、他端がベルクランク129cに相対回転可能に連結されて鉛直状に配置している。第2主ブレーキロッド129bは、一端がイコライザ28に連結され、他端がベルクランク129cに相対回転可能に連結されて水平状に配置している。ベルクランク129cは、作業車両1の左右方向に対して水平に軸支されたベルクランク軸129d回りに揺動可能に支持されている。ベルクランク129cは、略L字状の形態を有しており、一辺を作業車両1の前方向に向け、他辺を作業車両1の下方向に向けた姿勢で、両辺の接点部近傍をベルクランク軸129dによって揺動可能に支持されている。
油圧アクチュエータ131は、駐車ブレーキ装置102の駆動源となる装置であり、第一実施例で説明した油圧アクチュエータ30に比して上方の運転座席12により近い位置に配置されており、運転座席12を鎖線で示したように傾倒させ、その座面設置側に開口(図示せず)を設けておけば、容易にアクセスできる。また、走行時、泥水のはね掛けから保護できる。
油圧アクチュエータ131は、駐車ブレーキ装置102の駆動源となる装置であり、解除ロッド132、マニホールド133、電磁弁134、伝達部135、変位部136を備えている。
油圧アクチュエータ131は、シリンダ131a、ピストン131b、バネ部材131cを備えており、ピストン131bに形成された溝131dにスライド部材131eが嵌めこまれ、該スライド部材131eにピン131fが設けられている。溝131dは、該溝131dの底部に直交する方向から見て、ピストン131bの軸心方向に直交する方向に形成されており、スライド部材131eは溝131dに沿ってスライド可能である。ピン131fは、シリンダ131aに形成された窓部131gよりシリンダ131aの外部に突出している。油圧アクチュエータ131は、シリンダ131aにピストン131bがスライド可能に挿入された状態で、ピストン131bの上側の端部とシリンダ131aとの間に第1油室X1が形成され、ピストン131bの下側の端部とシリンダ131aとの間に第2油室X2が形成されている。シリンダ131aの上側の端部には、解除ロッド132が配置されている。
バネ部材131cは、定常長さから押し縮められた状態でピストン131bの下面とシリンダ131aの底面の間に配置されており、ピストン131bに対して常時上向き(ブレーキ作動位置側)の付勢力を付与している。ピストン131bに最高部に位置するとき、変位部136の軸孔部136cは最低部に位置することとなる。
解除ロッド132は、駐車ブレーキ装置102を解除するときに押し下げて使用する部位であり、ピストン状のロッド部材132aとシリンダ状のケース132bにより構成される。解除ロッド132は、油圧アクチュエータ131のシリンダ131aの上端を塞ぐように配置されており、ケース132bの内部で上下に変位可能なロッド部材132aを押し下げることで、ロッド部材132aによって、ピストン131bを下方に押圧することができる。
マニホールド133は、電磁弁134を取り付けるための部材であり、電磁弁134を取り付けるための取り付け孔133a、INポート133b、ドレンポート133c、油路133d・133eが形成されている。マニホールド133の油路133dは、シリンダ131aに形成された油路131hを介して第1油室X1に連通しており、油路133eは、シリンダ131aに形成された油路131kを介して第2油室X2に連通している。
電磁弁134は、取り付け孔133aに弁体134aを嵌挿することで、マニホールド133に配置されている。例えば、走行時には、電磁弁134を第1位置に切り替えて、INポート133bから供給される作動油を弁体134aおよび油路133d・131hを介して第1油室X1へ供給しつつ、解除ロッド132のロッド部材132aを押し下げて、第2油室X2に満たされていた作動油を、油路131k・133eおよび弁体134aを介してドレンポート133cから排出して、ピストン131bを降下させる。また、駐車時には、電磁弁134を第2位置に切り替えて、INポート133bから供給される圧油を弁体134aおよび油路133e・131kを介して第2油室X2へ供給しつつ、第1油室X1に満たされていた作動油を、油路131h・133dおよび弁体134aを介してドレンポート133cから排出して、ピストン131bを上昇させる。このときのピストン131bの上昇動作は、バネ部材131cによって付勢されている。このようにして、電磁弁134を切り替えることで、走行時にはピン131fを最下降させた位置に配置し、駐車時にはピン131fを最上昇させた位置に配置する。
伝達部135は、出力軸135aとアーム部材135bとケース135cと、を備えている。出力軸135aは、ケース135cに対して回動可能に支持されている。アーム部材135bは、出力軸135a上に固定され、出力軸135aの軸心方向に直交する方向に延設されている。また、アーム部材135bの先端部には、ピン131fと係合する係合孔135dが形成されている。ケース135cは、シリンダ131aに形成された窓部131gを塞いで、油密を保持している。アーム部材135bは、ピン131fの上方向への変位に応じて、出力軸135aを軸心として図13における時計回りに回動され、これにより、出力軸135aが時計回りに回動される。また、アーム部材135bは、ピン131fの下方向への変位に応じて、出力軸135aを軸心として図13における反時計回りに回動され、これにより、出力軸135aが反時計回りに回動される。なお、アーム部材135bが回動する際には、ピン131fおよびスライド部材131eは、溝131dに沿って変位する。これにより、ピン131fは、円弧状の軌跡を描きつつ略上下方向に変位する。つまり、伝達部135は、ピストン131bおよびピン131fの上下方向に直動する動きを、アーム部材135bの回動する動きに変換して、出力軸135aより出力する機構である。
変位部136は、油圧アクチュエータ131における変位可能な部位であり、ボス部136a、アーム部136b、軸孔部136cを備えている。ボス部136aは、ボス孔を有する略円筒状の部位であり、前後方向に配置された伝達部135の出力軸135a上に同軸で固定されている。アーム部136bは、ボス部136aから該ボス部136aの軸心方向に対して直交する方向に突設されている部位である。軸孔部136cは、アーム部136bの先端部に設けられる軸孔であり、軸孔部136cの軸心方向を出力軸135aの軸心方向に対して平行としている。
変位部136の軸孔部136cは、前後方向の略水平に配置された出力軸135aの軸まわりに回転可能な部位であり、出力軸135aの回転に伴って、円弧状の軌跡を描きつつ、略上下方向へ変位する。このため、軸孔部136cに係合された第1主ブレーキロッド129aは、変位部136の動作に伴って、略上下方向に変位される。
そして、駐車ブレーキ装置102では、ピストン131bに対して第1主ブレーキロッド129aが、伝達部135を介して間接的に接続されている。
ここで、駐車ブレーキ装置102における車軸駆動装置4L・4Rの油圧回路の構成について、説明する。
図14に示すように、左の車軸駆動装置4Lのハウジング41にはポート76・77が設けられており、これらは、それぞれ外部配管等の油路78a・78bを介して、モア7の昇降装置79に接続されている。また、右の車軸駆動装置4Rのポート76・77は、油路80a・80bを介して、油圧アクチュエータ131を作動させるための電磁弁134に接続されている。そして、ポート76は、チャージポンプ70の吐出側に接続されており、該ポート76から昇降装置79や電磁弁134等の外部油圧機器に、油路78aや油路80aを介して作動油を供給できるようにしている。一方、ポート77には、昇降装置79や電磁弁134等の外部油圧機器から、油路78bや油路80bを介して作動油が排出される。なお、チャージ圧調整弁85によって、ポート77からチャージチェック弁84へと供給される作動油の圧力が調整される。また、油路78aと油路80bの間には、アクチュエータリリーフ弁137が配置されており、油圧アクチュエータ131へ供給する作動油の圧力が調整される。
図14に示すように、左の車軸駆動装置4Lのハウジング41にはポート76・77が設けられており、これらは、それぞれ外部配管等の油路78a・78bを介して、モア7の昇降装置79に接続されている。また、右の車軸駆動装置4Rのポート76・77は、油路80a・80bを介して、油圧アクチュエータ131を作動させるための電磁弁134に接続されている。そして、ポート76は、チャージポンプ70の吐出側に接続されており、該ポート76から昇降装置79や電磁弁134等の外部油圧機器に、油路78aや油路80aを介して作動油を供給できるようにしている。一方、ポート77には、昇降装置79や電磁弁134等の外部油圧機器から、油路78bや油路80bを介して作動油が排出される。なお、チャージ圧調整弁85によって、ポート77からチャージチェック弁84へと供給される作動油の圧力が調整される。また、油路78aと油路80bの間には、アクチュエータリリーフ弁137が配置されており、油圧アクチュエータ131へ供給する作動油の圧力が調整される。
このように、作業車両1に備えられる左右一対の油圧式の車軸駆動装置4L・4Rは、作動油が貯溜される左右一対のハウジング41と、ハウジング41内に配置される左右独立した一対の油圧式の無段変速装置40と、を有し、ハウジング41は、ハウジング41から作動油を排出するポート76L・76Rと、ハウジング41に作動油を供給するポート77L・77Rと、を左右それぞれに備え、一方のハウジング41のポート76と、他方のハウジング41のポート77と、を相互に接続する一対の油路78a・80bおよび油路78b・80aのうち、いずれか一方の油路78a・80bより油圧アクチュエータ31に作動油を供給するものである。このような構成では、左右の各無段変速装置40内で循環する作動油を冷却して伝動効率をよくするために一旦ハウジング41外に取り出される油路を駐車ブレーキ装置2の作動油圧源として利用するため、構造の簡素化を図ることができる。
また、駐車ブレーキ装置2では、車軸駆動装置4L・4Rで使われる作動油の一部を、エンジン稼働時において、湿式ブレーキ機構21の解除に利用しているおり、エンジンが停止し油圧がなくなったときに、自動的に駐車ブレーキをかけることができるため、駐車ブレーキの操作性がよい。
次に、駐車ブレーキ装置102の動作について、説明する。
駐車ブレーキ装置102は、湿式ブレーキ機構21が効いていない状態で、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を行う)と、油圧アクチュエータ131が作動し、ピストン131bが最高位置(ブレーキ作動位置)に変位される。このときピストン131bは、作動油の油圧とバネ部材131cの付勢力によって変位される。
駐車ブレーキ装置102は、湿式ブレーキ機構21が効いていない状態で、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を行う)と、油圧アクチュエータ131が作動し、ピストン131bが最高位置(ブレーキ作動位置)に変位される。このときピストン131bは、作動油の油圧とバネ部材131cの付勢力によって変位される。
ピストン131bが変位すると、ピン131fを介して変位部136が変位され、変位部136が出力軸135a回りにブレーキが効く方向(図13における矢印βの方向)へ回転する。そして、変位部136が回転すると、変位部136の軸孔部136cが変位し、軸孔部136cに対して相対回転可能に連結された第1主ブレーキロッド129aが変位する。
軸孔部136cは、出力軸135aの軸心方向視において、円弧状の軌跡を描きつつ変位するが、その変位における下方向への変位量に応じて、第1主ブレーキロッド129aが下方向に変位される。第1主ブレーキロッド129aが下方向に変位すると、ベルクランク129cが回動され、これに伴って第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が前方向に変位される。第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が前方向に変位すると、該イコライザ28に連結された一対の副ブレーキロッド27・27が同じ変位量で前方向に変位される。そして、副ブレーキロッド27・27が前方向に変位されると、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26が、ブレーキ作動位置まで回動され、これにより、駐車ブレーキ装置102の湿式ブレーキ機構21が効いた状態となる。
また、駐車ブレーキ装置102は、湿式ブレーキ機構21が効いている状態で、運転者が駐車ブレーキペダル20を踏み込む操作を行う(つまり、人為的に駐車指令を解除する)と、油圧アクチュエータ131が作動し、ピストン131bがバネ部材131cの付勢力に抗しつつ作動油の油圧によって最低位置(ブレーキ非作動位置)に変位される。
ピストン131bが変位すると、ピン131fを介して変位部136が変位され、変位部136が出力軸135a回りにブレーキが解除される方向(図13における矢印αの方向)へ回転する。そして、変位部136が回転すると、変位部136の軸孔部136cが変位し、軸孔部136cに対して相対回転可能に連結された第1主ブレーキロッド129aが変位する。
軸孔部136cは、出力軸135aの軸心方向視において、円弧状の軌跡を描きつつ変位するが、その変位における上方向への変位量に応じて、第1主ブレーキロッド129aが上方向に変位される。第1主ブレーキロッド129aが上方向に変位すると、ベルクランク129cが回動され、これに伴って第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が後方向に変位される。第2主ブレーキロッド129bおよびイコライザ28が後方向に変位すると、該イコライザ28に連結された一対の副ブレーキロッド27・27が同じ変位量で後方向に変位される。そして、副ブレーキロッド27・27が後方向に変位されると、各車軸駆動装置4L・4Rのブレーキアーム26・26が、ブレーキ非作動位置まで回動され、これにより、湿式ブレーキ機構21がブレーキ解除された状態となる。
即ち、作業車両101は、運転者が着座する運転座席12を有し、油圧アクチュエータを131、ピストン131bの変位方向を作業車両101の機体上下方向に向けて、運転座席12の下方に配置し、主ブレーキロッド129を、作業車両101の機体上下方向に向けられて、ピストン131bに連結される第1主ブレーキロッド129aと、作業車両101の機体前後方向に向けられて、天秤アーム281に連結される第2主ブレーキロッド129bと、第1主ブレーキロッド129aと第2主ブレーキロッド129bを連結し、第1主ブレーキロッド129aの上下方向の変位を、前後方向の変位に変換して第2主ブレーキロッド129bに伝達するベルクランク129cと、を備えている。
このような構成の作業車両101において、駐車ブレーキ装置102は、油圧アクチュエータ131をイコライザ28と異なる高さに設けることができ、これにより、油圧アクチュエータ131の配置の自由度を高めることができる。例えば、油圧アクチュエータ131を座席直下のアクセス容易な位置に配置することができ、メンテナンス性の向上が図られるとともに、油圧アクチュエータ131をより上方に配置することで、泥・塵挨等が被りにくくなり、駐車ブレーキ装置102の耐久性向上が図られる。
以上の説明が開示の装置の推奨例であって、各請求項にて画定される精神や範囲を逸脱しない限り、本発明において様々な変更が可能であることは当業者に理解できるところである。
1 作業車両(車両)
2 駐車ブレーキ装置(第1の実施形態)
12 運転座席
4L・4R (油圧式)車軸駆動装置
5L・5R 車軸
20 駐車ブレーキペダル
21 湿式ブレーキ機構(ブレーキ手段)
26 ブレーキアーム
27 副ブレーキロッド(第1副ロッドおよび第2副ロッド)
28 イコライザ
29 主ブレーキロッド(ロッド)
30 油圧アクチュエータ
31 アクチュエータ本体
31a シリンダ
32 ピストン
33 電磁弁
35 バネ部材
40 (油圧式)無段変速装置
41 ハウジング
76L・76R・77L・77R ポート
78a・78b・80a・80b 油路
101 作業車両(車両)
102 駐車ブレーキ装置(第2の実施形態)
129 主ブレーキロッド
129a 第1主ブレーキロッド(第1主ロッド)
129b 第2主ブレーキロッド(第2主ロッド)
129c ベルクランク
131 油圧アクチュエータ
281 天秤アーム
281a ボールジョイント(天秤アームの支点)
281b 曲げ部(端部)
2 駐車ブレーキ装置(第1の実施形態)
12 運転座席
4L・4R (油圧式)車軸駆動装置
5L・5R 車軸
20 駐車ブレーキペダル
21 湿式ブレーキ機構(ブレーキ手段)
26 ブレーキアーム
27 副ブレーキロッド(第1副ロッドおよび第2副ロッド)
28 イコライザ
29 主ブレーキロッド(ロッド)
30 油圧アクチュエータ
31 アクチュエータ本体
31a シリンダ
32 ピストン
33 電磁弁
35 バネ部材
40 (油圧式)無段変速装置
41 ハウジング
76L・76R・77L・77R ポート
78a・78b・80a・80b 油路
101 作業車両(車両)
102 駐車ブレーキ装置(第2の実施形態)
129 主ブレーキロッド
129a 第1主ブレーキロッド(第1主ロッド)
129b 第2主ブレーキロッド(第2主ロッド)
129c ベルクランク
131 油圧アクチュエータ
281 天秤アーム
281a ボールジョイント(天秤アームの支点)
281b 曲げ部(端部)
Claims (3)
- ブレーキ手段と該ブレーキ手段のブレーキアームとを有する左右一対の油圧式車軸駆動装置に対して前記ブレーキアームの各々を、ブレーキ作動状態、またはブレーキ非作動状態、のいずれかに同時に操作する車両の駐車ブレーキ装置であって、
前記駐車ブレーキ装置は、
前記油圧式車軸駆動装置を油圧源とし、
前記油圧式車軸駆動装置からの作動油の供給を切り替える電磁弁と、
シリンダと、該シリンダに沿って往復変位可能に収容されるピストンと、該ピストンに連結されるロッドとを有し、前記電磁弁によって、前記ピストンをブレーキ作動位置、またはブレーキ非作動位置、のいずれかに変位可能な単一の油圧アクチュエータと、
前記シリンダから突出される側の前記ロッドの端部に、該端部を支点として揺動可能に連結される天秤アームと、
前記天秤アームの前記支点を挟んだ左右端部と、左右の前記ブレーキアームのそれぞれに介設される左右一対のブレーキロッドと、を有し、
前記油圧アクチュエータは、
前記ピストンを前記ブレーキ作動位置に常時付勢するバネ部材を備える、
ことを特徴とする車両の駐車ブレーキ装置。 - 前記左右一対の油圧式車軸駆動装置は、
作動油が貯溜される左右一対のハウジングと、
前記ハウジング内に配置される左右独立した一対の油圧式無段変速装置と、
を有し、
前記ハウジングは、
前記ハウジングから作動油を排出する排出ポートと、前記ハウジングに作動油を供給する供給ポートと、を左右それぞれに備え、
一方の前記ハウジングの前記排出ポートと、他方の前記ハウジングの前記供給ポートと、を相互に接続する一対の油路のうち、いずれか一方の前記油路より前記油圧アクチュエータに作動油を供給する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の駐車ブレーキ装置。 - 前記車両は、運転者が着座する座席を有し、
前記油圧アクチュエータを、前記ピストンの変位方向を前記車両の機体上下方向に向けて、前記座席の下方に配置し、
前記ロッドを、
前記車両の機体上下方向に向けられて、前記ピストンに連結される第1ロッドと、
前記車両の機体前後方向に向けられて、前記天秤アームに連結される第2ロッドと、
前記第1ロッドと前記第2ロッドを連結し、前記第1ロッドの上下方向の変位を、前後方向の変位に変換して前記第2ロッドに伝達するベルクランクと、
を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の駐車ブレーキ装置。
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