JP2019121741A - 磁壁移動型磁気記録素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁壁の移動を所定の範囲内で安定的に制御できる磁壁移動型磁気記録素子を提供することを目的とする。【解決手段】この磁壁移動型磁気記録素子は、強磁性体を含む第1強磁性層と、前記第1強磁性層の積層方向と交差する第1の方向に延在し、磁壁を含む磁気記録層と、前記第1強磁性層と前記磁気記録層との間に挟まれた非磁性層と、を備える記録部と、前記磁気記録層の前記第1強磁性層と反対側に位置し、前記磁気記録層の磁壁の動きを制御するための複数の磁気トラップ部を有する磁気トラップ層と、前記磁気トラップ層と前記磁気記録層との間に挟まれ、前記磁気トラップ層の前記磁気記録層側の面を平坦化する平坦化層と、を備える制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、磁壁移動型磁気記録素子に関する。
微細化に限界が見えてきたフラッシュメモリ等に代わる次世代の不揮発性メモリとして、抵抗変化型素子を利用してデータを記憶する抵抗変化型の磁気記録装置に注目が集まっている。磁気記録装置の一例としては、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、ReRAM(Resistance Randome Access Memory)、PCRAM(Phase Change Random Access Memory)等がある。
メモリの高密度化(大容量化)の方法としては、メモリを構成する素子自体を小さくする方法のほかに、メモリを構成する素子一つあたりの記録ビットを多値化する方法がある。
特許文献1には、磁気記録層内における磁壁を移動させることで、多値のデータを記録することができる磁壁移動型磁気記録素子が記載されている。特許文献1には、磁気記録層内にトラップサイトを設けることで、多値のデータ記録が安定化することが記載されている。
特許第5441005号公報
特許文献1に記載の磁壁移動型磁気記録素子は、磁気記録層の側面に凹凸が設けられている。凹凸は磁壁のトラップサイトとして機能し、磁壁の位置を制御する。しかしながら、磁気記録層に物理的な凹凸を設けると凹部に電流集中が生じる場合がある。電流集中は発熱の原因となり、素子の動作を不安定にし、データの信頼性を低下させる。また特許文献1には、磁気記録層の強磁性体の積層面にトラップサイトを設けることも記載されているが、強磁性体の磁化安定性を低下させ、ノイズの原因となる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、磁壁の移動を所定の範囲内で安定的に制御できる磁壁移動型磁気記録素子を提供することを目的とする。
(1)第1の態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、強磁性体を含む第1強磁性層と、前記第1強磁性層の積層方向と交差する第1の方向に延在し、磁壁を含む磁気記録層と、前記第1強磁性層と前記磁気記録層との間に挟まれた非磁性層と、を備える記録部と、前記磁気記録層の前記第1強磁性層と反対側に位置し、前記磁気記録層の磁壁の動きを制御するための複数の磁気トラップ部を有する磁気トラップ層と、前記磁気トラップ層と前記磁気記録層との間に挟まれ、前記磁気トラップ層の前記磁気記録層側の面を平坦化する平坦化層と、を備える制御部と、を備える。
(2)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、前記磁気トラップ層の前記磁気記録層側の表面が凹凸形状であってもよい。
(3)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子において、前記磁気トラップ層は、磁気トラップ部と前記磁気トラップ部より磁壁の動きを制御する力の弱い非磁気トラップ部とを、前記第1の方向に交互に有してもよい。
(4)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、前記複数の磁気トラップ部が前記第1の方向に周期的に存在してもよい。
(5)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子において、前記複数の磁気トラップ部は、磁壁の動きを他の磁気トラップ部より強く制御する第1磁気トラップ部を有してもよい。
(6)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子において、前記第1磁気トラップ部は、前記第1強磁性層より前記第1の方向に平面視内側に位置してもよい。
(7)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子において、前記第1磁気トラップ部は、前記他の磁気トラップ部より前記第1の方向に長くてもよい。
(8)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子において、前記第1磁気トラップ部は、前記他の磁気トラップ部より積層方向の厚みが厚くてもよい。
(9)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子において、前記第1磁気トラップ部を構成する材料は、前記他の磁気トラップ部を構成する材料と異なってもよい。
(10)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、前記磁気トラップ層が硬磁性体を有し、前記硬磁性体が磁気トラップ部をなしてもよい。
(11)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、前記磁気トラップ層が軟磁性体を有し、前記硬磁性体が非磁気トラップ部をなしてもよい。
(12)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、前記記録部が複数あり、前記制御部を構成する磁気トラップ層の磁気トラップ部が、複数の前記磁気記録層を横断していてもよい。
(13)上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、前記磁気記録層と前記非磁性層との間に、前記磁気記録層の磁化状態を反映する第2強磁性層を備えてもよい。
上記態様にかかる磁壁移動型磁気記録素子によれば、安定的に磁壁の移動範囲を制御できる。
第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子を模式的に示した断面図である。 第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の磁気トラップ層をz方向から平面視した図である。 第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の磁気トラップ層をz方向から平面視した図である。 第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例を模式的に示した断面図である。 第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例を模式的に示した断面図である。 第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の断面模式図である。 第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。 第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。 第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。 第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。 第3実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の断面模式図である。 第4実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の平面模式図である。 第5実施形態にかかる磁気アレイの模式図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(磁壁移動型磁気記録素子)
「第1実施形態」
図1は、第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子100を模式的に示した断面図である。磁壁移動型磁気記録素子100は、記録部60と制御部90とを備える。記録部60は、第1強磁性層10と磁気記録層20と非磁性層30とを備える。図1に示す磁壁移動型磁気記録素子100は、平面視で第1強磁性層10を挟む位置に、第1電極41と第2電極42とを備える。制御部90は、磁気トラップ層70と平坦化層80とを備える。
以下、磁気記録層20が延在する第1の方向をx方向、磁気記録層20が延在する面内でx方向と直交する第2の方向をy方向、x方向及びy方向と直交する方向をz方向とする。図1に示す磁壁移動型磁気記録素子100の積層方向は、z方向と一致している。
「記録部」
<第1強磁性層>
第1強磁性層10は、強磁性体を含む。第1強磁性層10を構成する強磁性材料としては、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、これらの金属を1種以上含む合金、これらの金属とB、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とが含まれる合金等を用いることができる。具体的には、Co−Fe、Co−Fe−B、Ni−Fe、CoHo、SmFe12等が挙げられる。
第1強磁性層10を構成する材料は、ホイスラー合金でもよい。ホイスラー合金はハーフメタルであり、高いスピン分極率を有する。ホイスラー合金は、XYZの化学組成をもつ金属間化合物であり、Xは周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素または貴金属元素であり、YはMn、V、CrあるいはTi族の遷移金属又はXの元素種であり、ZはIII族からV族の典型元素である。ホイスラー合金として例えば、CoFeSi、CoFeGe、CoFeGa、CoMnSi、CoMn1−aFeAlSi1−b、CoFeGe1−cGa等が挙げられる。
第1強磁性層10は、xy面内方向に磁化容易軸を有する面内磁化膜でも、z方向に磁化容易軸を有する垂直磁化膜でもよい。図1では、第1強磁性層10が面内磁化膜であるとした。
第1強磁性層10の膜厚は、第1強磁性層10の磁化容易軸をz方向とする(垂直磁化膜にする)場合は、2.5nm以下とすることが好ましく、2.0nm以下とすることがより好ましい。また十分な磁化量を確保するために、第1強磁性層10の膜厚は、1.0nm以上であることが好ましい。第1強磁性層10の膜厚を薄くすると、第1強磁性層10と他の層(非磁性層30)との界面で、第1強磁性層10に垂直磁気異方性(界面垂直磁気異方性)を付加できる。
<磁気記録層>
磁気記録層20は、x方向に延在している。磁気記録層20は、内部に磁壁21を有する。磁壁21は、互いに反対方向の磁化を有する第1の磁区22と第2の磁区23との境界である。図1に示す磁壁移動型磁気記録素子100は、第1の磁区22が+x方向に配向した磁化を有し、第2の磁区23が−x方向に配向した磁化を有する。
磁壁移動型磁気記録素子100は、磁気記録層20の磁壁21の位置によって、データを多値で記録する。磁気記録層20に記録されたデータは、第1強磁性層10及び磁気記録層20の積層方向の抵抗値変化として読み出される。磁壁21が移動すると、磁気記録層20における第1の磁区22と第2の磁区23との比率が変化する。第1強磁性層10の磁化は、第1の磁区22の磁化と同方向(平行)であり、第2の磁区23の磁化と反対方向(反平行)である。磁壁21がx方向に移動し、z方向から見て第1強磁性層10と重畳する部分における第1の磁区22の面積が広くなると、磁壁移動型磁気記録素子100の抵抗値は低くなる。反対に、磁壁21が−x方向に移動し、z方向から見て第1強磁性層10と重畳する部分における第2の磁区23の面積が広くなると、磁壁移動型磁気記録素子100の抵抗値は高くなる。磁壁移動型磁気抵抗効果素子100の抵抗値は、第1強磁性層10に電気的に接続された上部電極と、第1電極41又は第2電極42との間で測定される。
磁壁21は、磁気記録層20の延在方向に電流を流す、又は、外部磁場を印加することによって移動する。例えば、第1電極41から第2電極42に電流パルスを印加すると、第1の磁区22は第2の磁区23の方向へ広がり、磁壁21が第2の磁区23の方向へ移動する。つまり、第1電極41及び第2電極42に流す電流の方向、強度を設定することで、磁壁21の位置が制御され、磁壁移動型磁気記録素子100にデータが書き込まれる。
磁気記録層20は、磁性体により構成される。磁気記録層20を構成する磁性体は、第1強磁性層10と同様のものを用いることができる。また磁気記録層20は、Co、Ni、Pt、Pd、Gd、Tb、Mn、Ge、Gaからなる群から選択される少なくとも一つの元素を有することが好ましい。例えば、CoとNiの積層膜、CoとPtの積層膜、CoとPdの積層膜、MnGa系材料、GdCo系材料、TbCo系材料が挙げられる。MnGa系材料、GdCo系材料、TbCo系材料等のフェリ磁性体は飽和磁化が小さく、磁壁を移動するために必要な閾値電流を下げることができる。またCoとNiの積層膜、CoとPtの積層膜、CoとPdの積層膜は、保磁力が大きく、磁壁の移動速度を抑えることができる。
<非磁性層>
非磁性層30には、公知の材料を用いることができる。
例えば、非磁性層30が絶縁体からなる場合(トンネルバリア層である場合)、その材料としては、Al、SiO、MgO、及び、MgAl等を用いることができる。また、これらの他にも、Al、Si、Mgの一部が、Zn、Be等に置換された材料等も用いることができる。これらの中でも、MgOやMgAlはコヒーレントトンネルが実現できる材料であるため、スピンを効率よく注入できる。非磁性層30が金属からなる場合、その材料としては、Cu、Au、Ag等を用いることができる。さらに、非磁性層30が半導体からなる場合、その材料としては、Si、Ge、CuInSe、CuGaSe、Cu(In,Ga)Se等を用いることができる。
<第1電極、第2電極>
第1電極41と第2電極42とは、z方向から見て第1強磁性層10をx方向に挟む位置に配設されている。図1において第1電極41は磁化がx方向に配向した強磁性体であり、第2電極42は磁化が−x方向に配向した強磁性体である。第1電極41又は第2電極42を通過する際に、電流はスピン偏極する。スピン偏極した電流が磁気記録層20に注入されることで、磁気記録層20の第1の磁区22と第2の磁区23との比率が変化する。
第1電極41及び第2電極42は、スピン軌道トルク配線に置き換えてもよい。例えば、y方向に延在するスピン軌道トルク配線を第1電極41及び第2電極42の位置に配設する。スピン軌道トルク配線に電流を流すと、スピン軌道トルク配線内でスピンホール効果が生じる。スピンホール効果により分極したスピンが、磁気記録層20に流れ込むことで、磁気記録層20の第1の磁区22と第2の磁区23との比率が変化する。第1電極41と第2電極42とは、両方をスピン軌道トルク配線に置き換えてもよいし、いずれか一方のみを置き換えてもよい。両方を同材料のスピン軌道トルク配線に置き換える場合は、それぞれに流す電流の方向は逆方向となる。スピン軌道トルク配線は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかによって構成される。
また第1電極41及び第2電極42を設置しなくてもよい。この場合、磁気記録層20の磁壁は、外部磁場によって移動させる。
「制御部」
<磁気トラップ層>
磁気トラップ層70は、磁気記録層20の第1強磁性層10と反対側に位置する。磁気トラップ層70は、磁壁の移動を制御する複数の磁気トラップ部を有する。
磁気トラップ層70は、磁性体を含む。磁気トラップ層70は、磁気記録層20のx方向に磁気的なポテンシャルの分布を生み出すことができれば特に問わない。磁気的なポテンシャルの分布は、磁壁21の移動しやすさを変え、磁壁21の移動範囲を制御する。以下、磁気トラップ層70の具体例を例示して説明する。
図2は、第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の磁気トラップ層をz方向から平面視した図である。図2に示す磁気トラップ層70Aは、y方向に凸部71と凹部72とを有する。x方向に凸部71が設けられた部分は、凹部72となる部分より体積が大きく、生み出す磁場強度が大きい。つまり、凸部71は磁気トラップ部として機能し、凹部72は非磁気トラップ部として機能する。非磁気トラップ部は、磁気トラップ部より磁壁の動きを制御する力の弱い部分を意味する。
図3は、第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の磁気トラップ層をz方向から平面視した図である。図3に示す磁気トラップ層70Aは、第1領域73と第2領域74とを備える。第1領域73と第2領域74とは、異なる材料からなる。第1領域73が生み出す磁場強度が、第2領域74が生み出す磁場強度より大きい場合は、第1領域73が磁気トラップ部として機能し、第2領域74が非磁気トラップ部として機能する。
例えば、第1領域73を硬磁性体とし、第2領域74を非磁性体とする。第1領域73を構成する硬磁性体と磁気記録層20の磁化とが磁気結合することで、磁壁21がトラップされる。すなわちこの場合、第1領域73を構成する硬磁性体が磁気トラップ部として機能し、第2領域74を構成する非磁性体が非磁気トラップ部として機能する。
また例えば、第1領域73を軟磁性体とし、第2領域74を非磁性体とする。軟磁性体は、磁気記録層20の磁化を吸収し、第1領域73近傍において磁壁21は移動しやすくなる。すなわちこの場合、第1領域73を構成する軟磁性体が非磁気トラップ部として機能し、第2領域74を構成する非磁性体が磁気トラップ部として機能する。
図4は、第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例を模式的に示した断面図である。図4に示す磁壁移動型磁気記録素子101は、磁気トラップ層70Cの磁気記録層20側の表面が凹凸形状である点が、図1に示す磁壁移動型磁気記録素子100と異なる。図4に示す磁気トラップ層70Cは、z方向に凸部75と凹部76とを有する。x方向に凸部75が設けられた部分は、凹部76となる部分より体積が大きく、生み出す磁場強度が大きい。つまり、凸部75は磁気トラップ部として機能し、凹部76は非磁気トラップ部として機能する。
図5は、第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例を模式的に示した断面図である。図5に示す磁壁移動型磁気記録素子102は、磁気トラップ層70Dにおいて所定の材料からなる第1領域77が第2領域74中に点在している点が、図1に示す磁壁移動型磁気記録素子100と異なる。例えば、第1領域77が強磁性体であり、第2領域78が非磁性体である場合、第2領域は磁場を発生せず、第1領域77の方が強い磁場強度を発生する。つまり第1領域77は磁気トラップ部として機能し、第2領域78は非磁気トラップ部として機能する。なお、第1領域77が軟磁性体の場合は、第1領域77は非磁気トラップ部として機能する。
磁気トラップ部と非磁気トラップ部とは、x方向に交互に存在することが好ましい。x方向に磁気トラップ部と非磁気トラップ部とを交互に設けることで、磁壁21が段階的に止まりやすくなり、磁壁移動型磁気記録素子がデータを多値で記録しやすくなる。また磁気トラップ部は、x方向に周期的に存在することが好ましい。磁気記録層20内で磁壁21が止まりやすい部分が周期的になることで、データを多値記録する際の抵抗変化量を一定にすることができ、安定的にデータを多値で記録できる。
磁気トラップ層70と磁気記録層20との距離は近接しているほど好ましい。磁気トラップ層70と磁気記録層20との距離とは、磁気トラップ層70と磁気記録層20との最距離を意味し、図4に示すように磁気トラップ層70Cが凹凸を有する場合は凸部75の頂面と磁気記録層20との距離を意味する。磁気トラップ層70と磁気記録層20との距離は、20nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましく、5nm以下であることがさらに好ましい。磁気トラップ層70と磁気記録層20との距離は、後述する平坦化層80の厚みで容易に制御できる。
<平坦化層>
平坦化層80は、磁気記録層20と磁気トラップ層70との間に配設される。平坦化層80は、磁気トラップ層70の磁気記録層20側の面及び磁気記録層20の磁気トラップ層70側の面を平坦化する。
平坦化層80により磁気記録層20の形状変化を抑制できる。磁気記録層20の形状が一定になると、磁気記録層20内を流れる電流の電流密度がx方向で一定になる。磁気記録層20内で局所的に磁壁21の移動が素早くなることや、電流集中により磁気記録層20が発熱しデータの信頼性が低下することを抑制できる。つまり、磁壁移動型磁気記録素子のノイズが低減され、データを多値で安定的に記録しやすくなる。
平坦化層80は、絶縁性を有する材料からなることが好ましい。第1電極41及び第2電極42間を流れる電流が、磁気記録層20以外の部分を流れることを避けるためである。平坦化層80の抵抗が磁気記録層20の抵抗より充分大きい場合は、平坦化層80に導体、半導体等を用いてもよい。
平坦化層80の厚みは、20nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましく、5nm以下であることがさらに好ましい。また平坦化層80の厚みは、2nm以上であることが好ましい。平坦化層80の厚みが当該範囲であれば、磁気トラップ層70の磁気記録層20側の面及び磁気記録層20の磁気トラップ層70側の面を充分平坦化することができ、磁気トラップ層70と磁気記録層20との距離を充分近接させることができる。
上述のように、第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子100、101、102は、磁気トラップ層70により磁気記録層20の磁壁21の移動を制御することができる。また平坦化層80を設けることで、記録層60の形状を一定にし、磁壁移動型磁気記録素子100、101、102にノイズが発生することを低減できる。また平坦化層80を介して積層方向に磁気トラップ層70を設けることで、磁気トラップ層70と磁気記録層20とを容易に近接させることができる。
「第2実施形態」
図6は、第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の断面模式図である。図6に示す磁壁移動型磁気記録素子103は、磁気トラップ層が第1磁気トラップ部を有する点が、図4に示す磁壁移動型磁気記録素子101と異なる。第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
第1磁気トラップ部は、磁気記録層20の磁壁21の動きを他の磁気トラップ部より強く制御する部分である。当該条件を満たせば特に限定されるものではないが、磁気トラップ層の具体例を例示して説明する。
図6に示す磁気トラップ層70Eは、凸部75と凹部76とを有する。凸部75の中には、x方向の幅が他の凸部75より広い第1凸部75aがある。第1凸部75aは他の凸部75より体積が大きく、生み出す磁場強度が大きく、他の凸部75より強く磁壁21の動きを制御する。従って、第1凸部75aは第1磁気トラップ部となり、凸部75が他の磁気トラップ部となる。
図7は、第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。図7に示す磁気トラップ層70Fは、凸部75と凹部76とを有する。凸部75の中には、z方向の厚みが他の凸部75より厚い第2凸部75bがある。第2凸部75bも第1凸部75aと同様に、他の凸部75より体積が大きく、他の凸部75より強く磁壁21の動きを制御する。従って、第2凸部75bは第1磁気トラップ部となり、凸部75が他の磁気トラップ部となる。
ここまで磁気トラップ層70E、70Fが凹凸を有する場合について説明したが、図5に示すように、磁気トラップ層が材料の異なる第1領域77及び第2領域78からなる場合においても同様である。
図8は、第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。図8に示す磁気トラップ層70Gは、第1領域77と第2領域78とを有する。第1領域77の中には、x方向の幅が他の第1領域77より広い特定領域77aがある。特定領域77aは他の第1領域77より体積が大きく、生み出す磁場強度が大きく、他の第1領域77より強く磁壁21の動きを制御する。従って、特定領域77aは第1磁気トラップ部となり、他の第1領域77が他の磁気トラップ部となる。
図9は、第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。図9に示す磁気トラップ層70Hは、第1領域77と第2領域78とを有する。第1領域77の中には、z方向の厚みが他の第1領域77より広い第2特定領域77bがある。第2特定領域77bは他の第1領域77より体積が大きく、生み出す磁場強度が大きく、他の第1領域77より強く磁壁21の動きを制御する。従って、第2特定領域77bは第1磁気トラップ部となり、他の第1領域77が他の磁気トラップ部となる。
ここまで磁壁移動型磁気記録素子の断面形状において確認できる第1磁気トラップ部について説明したが、例えば図2に示す平面視形状において凸部71の形状を変化させてもよい。また形状以外の方法で、第1磁気トラップ部を設けてもよい。
図10は、第2実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の別の例の断面模式図である。図10に示す磁気トラップ層70Iは、第1領域77と第2領域78とを有する。第1領域77の中には、構成する材料の異なる別材料領域77cがある。別材料領域77cを構成する材料が、他の第1領域77を構成する材料より磁化強度が強い場合、磁壁21は別材料領域77c近傍で強くトラップされる。つまり、別材料領域77cは第1磁気トラップ部となり、他の第1領域77が他の磁気トラップ部となる。
磁気トラップ層が磁壁の動きを他の磁気トラップ部より強く制御する第1磁気トラップ部を有すると、磁壁21の移動速度がその近傍で大きく変化する。そのため、磁壁移動型磁気記録素子のデータの変化点として利用できる。また第1磁気トラップ部は、平面視で第1強磁性層10よりx方向の内側に位置することが好ましく、第1強磁性層10のx方向の両端と重なる位置に配設されていることがより好ましい。磁壁移動型磁気記録素子の抵抗値変化は、磁壁21が第1強磁性層10と平面視重なる位置に存在する場合に生じる。第1強磁性層10のx方向の両端と重なる位置に第1磁気トラップ部を設けることで、抵抗値変化の最大値と最小値の決定が容易になる。すなわち、多値記録の開始点と終了点を明確にすることができ、磁壁移動型磁気記録素子のデータの信頼性を高めることができる。
「第3実施形態」
図11は、第3実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子の断面模式図である。図11に示す磁壁移動型磁気記録素子108は、磁気記録層20と非磁性層30との間に、磁気記録層20の磁化状態を反映する第2強磁性層50を備える点が、図1に示す磁壁移動型磁気記録素子100と異なる。第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。なお、第3実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、第1実施形態及び第2実施形態のいずれの素子に対しても適用できる。
第2強磁性層50は、磁性体を含む。第2強磁性層50を構成する磁性体は、第1強磁性層10と同様のものを用いることができる。
第2強磁性層50は、磁気記録層20と隣接している。第2強磁性層50の磁化は、磁気記録層20の磁化と磁気結合している。そのため、第2強磁性層50は、磁気記録層20の磁気状態を反映する。第2強磁性層50と磁気記録層20とが強磁性カップリングする場合は第2強磁性層50の磁気状態は磁気記録層20の磁気状態と同一になり、第2強磁性層50と磁気記録層20とが反強磁性カップリングする場合は第2強磁性層50の磁気状態は磁気記録層20の磁気状態と反対になる。
磁気記録層20と非磁性層30との間に第2強磁性層50を挿入すると、磁壁移動型磁気記録素子108内における第2強磁性層50と磁気記録層20との機能を分けることができる。磁壁移動型磁気記録素子108のMR比は、非磁性層30を挟む2つの磁性体(第1強磁性層10と第2強磁性層50)の磁化状態の変化により生じる。そのため、第2強磁性層50にMR比の向上する機能を主として担わせ、磁気記録層20に磁壁21を移動させる機能を主として担わせることができる。
第2強磁性層50と磁気記録層20の機能を分けると、それぞれを構成する磁性体の自由度が高まる。第2強磁性層50に第1強磁性層10とのコヒーレントトンネル効果を得られる材料を選択することができ、磁気記録層20に磁壁の移動速度が遅くなる材料を選択することができる。
上述のように、第3実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子108においても、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果を得ることができる。また第2強磁性層50を挿入することで、これらの層に用いる材料選択の自由度を高めることができる。また材料選択の自由度が高まることで、磁壁移動型磁気記録素子108のMR比をより高めることができる。
「第4実施形態」
図12は、第4実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子109の平面模式図である。図12に示す磁壁移動型磁気記録素子109は、記録部60が複数ある点が、図5に示す磁壁移動型磁気記録素子102と異なる。第1実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。なお、第4実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子は、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態のいずれの素子に対しても適用できる。
図12に示す磁壁移動型磁気記録素子109は、記録部60が複数ある。複数の記録部60は、xy面内に広がる制御部90にそれぞれ配設されている。制御部90を構成する磁気トラップ層の磁気トラップ部は、複数の磁気記録層20を横断している。図12は、磁気トラップ部として機能する第1領域77が、y方向に延在する複数の記録部60を横断している。磁気トラップ部と記録部60との位置関係は、平面視直交に限られず、交差していてもよい。
磁気トラップ部が複数の記録部60に渡って存在することで、それぞれの記録部60で同じように多値記録を行うことができる。つまり、多値化信号を均等に変化させることができる。それぞれの記録部60でデータを記録する閾値が一定となることで、それぞれの記録部60間の差が小さくなる。その結果、磁壁移動型磁気記録素子109全体としてのノイズが少なくなり、データを安定的に多値記録することができる。
以上、本実施形態にかかる磁壁移動型磁気記録素子について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
「第5実施形態」
図13は、第5実施形態にかかる磁気記録アレイ200の平面図である。図13に示す磁気記録アレイ200は、磁壁移動型磁気記録素子の記録部60が3×3のマトリックス配置をしている。図13は、磁気記録アレイの一例であり、記録部60の種類、数及び配置は任意である。また制御部は、全ての記録部60に渡って存在してもよいし、記録部60毎に設けてもよい。
磁壁移動型磁気記録素子100には、それぞれ1本のワードラインWL1〜3と、それぞれ1本のビットラインBL1〜3、それぞれ1本のリードラインRL1〜3が接続されている。
電流を印加するワードラインWL1〜3及びビットラインBL1〜3を選択することで、任意の記録部60の磁気記録層20にパルス電流を流し、書き込み動作を行う。また電流を印加するリードラインRL1〜3及びビットラインBL1〜3を選択することで、任意の記録部60の積層方向に電流を流し、読み込み動作を行う。電流を印加するワードラインWL1〜3、ビットラインBL1〜3、及びリードラインRL1〜3はトランジスタ等により選択できる。それぞれの記録部60が多値で情報を記録することで、磁気記録アレイの高容量化を実現できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 第1強磁性層
20 磁気記録層
21 磁壁
22 第1の磁区
23 第2の磁区
30 非磁性層
41 第1電極
42 第2電極
50 第2強磁性層
60 記録部
70、70A、70B、70C、70D、70E、70F、70G、70H、70I 磁気トラップ層
71、75 凸部
72、76 凹部
73、77 第1領域
74、78 第2領域
75a 第1凸部
75b 第2凸部
77a 特定領域
77b 第2特定領域
77c 別材料領域
80 平坦化層
90 制御部
100 磁壁移動型磁気記録素子
200 磁気記録アレイ

Claims (13)

  1. 強磁性体を含む第1強磁性層と、
    前記第1強磁性層の積層方向と交差する第1の方向に延在し、磁壁を含む磁気記録層と、
    前記第1強磁性層と前記磁気記録層との間に挟まれた非磁性層と、を備える記録部と、
    前記磁気記録層の前記第1強磁性層と反対側に位置し、前記磁気記録層の磁壁の動きを制御するための複数の磁気トラップ部を有する磁気トラップ層と、
    前記磁気トラップ層と前記磁気記録層との間に挟まれ、前記磁気トラップ層の前記磁気記録層側の面を平坦化する平坦化層と、を備える制御部と、
    を備える、磁壁移動型磁気記録素子。
  2. 前記磁気トラップ層の前記磁気記録層側の表面が凹凸形状である、請求項1に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  3. 前記磁気トラップ層は、磁気トラップ部と前記磁気トラップ部より磁壁の動きを制御する力の弱い非磁気トラップ部とを、前記第1の方向に交互に有する、請求項1又は2に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  4. 前記複数の磁気トラップ部が前記第1の方向に周期的に存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  5. 前記複数の磁気トラップ部は、磁壁の動きを他の磁気トラップ部より強く制御する第1磁気トラップ部を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  6. 前記第1磁気トラップ部は、前記第1強磁性層より前記第1の方向に平面視内側に位置する、請求項5に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  7. 前記第1磁気トラップ部は、前記他の磁気トラップ部より前記第1の方向に長い、請求項5又は6に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  8. 前記第1磁気トラップ部は、前記他の磁気トラップ部より積層方向の厚みが厚い、請求項5〜7のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  9. 前記第1磁気トラップ部を構成する材料は、前記他の磁気トラップ部を構成する材料と異なる、請求項5〜8のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  10. 前記磁気トラップ層が硬磁性体を有し、前記硬磁性体が磁気トラップ部をなす、請求項1〜9のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  11. 前記磁気トラップ層が軟磁性体を有し、前記軟磁性体が非磁気トラップ部をなす、請求項1〜9のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  12. 前記記録部が複数あり、
    前記制御部を構成する磁気トラップ層の磁気トラップ部が、複数の前記磁気記録層を横断している、請求項1〜11のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
  13. 前記磁気記録層と前記非磁性層との間に、前記磁気記録層の磁化状態を反映する第2強磁性層を備える、請求項1〜12のいずれか一項に記載の磁壁移動型磁気記録素子。
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