JP2019119831A - 高分子材料、エレクトロルミネッセンス素子用材料、液状組成物、薄膜及びエレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

高分子材料、エレクトロルミネッセンス素子用材料、液状組成物、薄膜及びエレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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Abstract

【課題】量子ドット発光素子において、発光効率を向上させることが可能な高分子材料を提供する。【解決手段】高分子材料は、下記式(1)で表される構成単位の交互共重合体のセグメントを含む。(式(1)中、Xは、カルバゾール類を置換基として有する芳香族炭化水素基であり、Yは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基である。)【選択図】なし

Description

本発明は、高分子材料、エレクトロルミネッセンス素子用材料、液状組成物、薄膜及びエレクトロルミネッセンス素子に関する。
近年、広い色域に対応したディスプレイの開発が活発になっている。例えば、有機EL素子では、その発光層の材料開発により色域の改善を試みている。(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、有機EL素子の発光層を構成する有機発光材料である、蛍光発光材料や燐光発光材料では、シャープな発光スペクトルを得ることが原理上難しい。
シャープな発光スペクトルを有する材料として、量子ドットが知られており、量子ドットを発光層に用いた量子ドット発光素子が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第2014/042265号 特開2010−199067号公報
しかしながら、量子ドット発光素子は、発光効率を向上させることが求められている。
量子ドット発光素子の発光効率を改善するためには、キャリアバランスを調整することが重要となる。
ここで、有機EL素子は、一般に、正孔注入材料、電子注入材料及び発光材料がそれぞれ有機物であるため、正孔注入材料、電子注入材料及び発光材料は、エネルギー準位間のエネルギー差が小さいため、発光層に電荷を注入する際の障壁が小さい。
これに対して、量子ドットは、一般に、最高被占軌道(Highest occupied molecular orbital)準位(以下、HOMO準位という)が深く、有機層である正孔輸送層から正孔を注入する際の障壁が大きいことが発光効率が低下する原因の一つであると考えられる。
本発明の一態様は、上記を鑑み、量子ドット発光素子において、発光効率を向上させることが可能な高分子材料を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、高分子材料において、下記式(1)で表される構成単位の交互共重合体のセグメントを含む。
Figure 2019119831

(式(1)中、Xは、下記式(2)で表される基であり、Yは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基である。)
Figure 2019119831

(式(2)中、Arは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の3価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の3価の芳香族複素環基であり、
Ar及びArは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
及びLは、それぞれ独立して、単結合、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基であり、
及びRは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルキル基、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルコキシ基、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
及びRは、互いに結合して環を形成してもよく、
aは、0以上4以下の整数であり、
bは、0以上3以下の整数であり、
〜Zは、それぞれ独立して、窒素原子又は−CH=である。)
本発明の一態様によれば、量子ドット発光素子において、発光効率を向上させることが可能な高分子材料を提供することができる。
本実施形態に係る量子ドット発光素子の一例を示す模式図である。 実施例6の量子ドットの構造を示す断面図である。 実施例6の量子ドットの紫外線吸収スペクトルである。 実施例6の量子ドットのフォトルミネッセンススペクトルである。 比較例2の量子ドット発光素子のエネルギーダイアグラムである。 実施例9の量子ドット発光素子のエネルギーダイアグラムである。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではない。
[高分子材料]
本実施形態に係る高分子材料は、下記式(1)で表される構成単位の交互共重合体のセグメントを含む。
Figure 2019119831

(式(1)中、Xは、下記式(2)で表される基であり、Yは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基である。)
Figure 2019119831

(式(2)中、Arは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の3価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の3価の芳香族複素環基であり、
Ar及びArは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
及びLは、それぞれ独立して、単結合、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基であり、
及びRは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルキル基、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルコキシ基、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
及びRは、互いに結合して環を形成してもよく、
aは、0以上4以下の整数であり、
bは、0以上3以下の整数であり、
〜Zは、それぞれ独立して、窒素原子又は−CH=である。)
本実施形態に係る高分子材料は、1種以上の式(1)で表される構成単位を含み、1種以上の他の構成単位をさらに含んでいてもよい。ここで、本実施形態に係る高分子材料は、X及びYが交互に結合している交互共重合体のセグメントを含むため、製造の再現性が高い。また、本実施形態に係る高分子材料は、X及びYの局在がないことから、薄膜として用いた場合に均質な特性が得られる。
[X]
本実施形態に係る高分子材料は、構成単位として、1種のXを含んでいてもよいし、2種以上のXを含んでいてもよい。
本実施形態に係る高分子材料は、Xがアミノ基で置換された窒素含有芳香族複素環(例えば、カルバゾール骨格)を含むため、正孔輸送性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る高分子材料は、Xが主鎖に芳香族基(Ar)、側鎖に窒素含有芳香族複素環及び窒素含有芳香族複素環に結合するアミノ基(N(Ar)(Ar))を含む。このため、本実施形態に係る高分子材料は、HOMO準位が深くなり、その結果、量子ドット発光素子において、高い発光効率、低い駆動電圧を達成することができる。
式(2)中、Arは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の3価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の3価の芳香族複素環基である。
ここで、芳香族炭化水素基は、1個以上の芳香族炭化水素環を含む芳香族炭化水素化合物由来の基である。ここで、芳香族炭化水素基が2個以上の芳香族炭化水素環を含む場合、2個以上の芳香族炭化水素環は互いに縮合していてもよい。また、芳香族炭化水素基は、1個以上の置換基で置換されていてもよい。
芳香族炭化水素化合物としては、特に限定されないが、ベンゼン、ペンタレン、インデン、ナフタレン、アントラセン、アズレン、ヘプタレン、アセナフタレン、フェナレン、フルオレン、アントラキノン、フェナントレン、ビフェニル、トリフェニレン、ピレン、クリセン、ピセン、ペリレン、ペンタフェン、ペンタセン、テトラフェン、ヘキサフェン、ヘキサセン、ルビセン、トリナフチレン、ヘプタフェン、ピラントレン等を挙げることができる。
また、芳香族複素環基は、1個以上のヘテロ原子(例えば、窒素原子(N)、酸素原子(O)、リン原子(P)、硫黄原子(S))を有し、残りの環形成原子が炭素原子(C)である1以上の芳香族複素環を含む芳香族複素環化合物由来の基である。また、芳香族複素環基が2個以上の芳香族複素環を含む場合、2個以上の芳香族複素環は互いに縮合していてもよい。また、芳香族複素環基は、1個以上の置換基で置換されていてもよい。
芳香族複素環化合物としては、特に限定されないが、ピラゾリン、イミダゾリン、オキサゾリン、チアゾリン、トリアゾリン、テトラゾリン、オキサジアゾリン、ピリジン、ピリダジニン、ピリミジン、トリアジン、カルバゾリン、アザカルバゾリン、インドリン、キノリニン、イソキノリン、ベンゾイミダゾリン、イミダゾピリジン、イミダゾピリミジン、フラン、ベンゾフラン、ジベンゾフラン、アザジベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、アザジベンゾチオフェン等を挙げることができる。
Arにおける3価の芳香族炭化水素基としては、上記芳香族炭化水素化合物の水素原子のうち、任意の3個の水素原子を除いた基が挙げられる。また、3価の芳香族複素環基としては、上記芳香族複素環化合物の水素原子のうち、任意の3個の水素原子を除いた基が挙げられる。
これらのうち、HOMO準位を調整する観点から、Arは、以下に示す基であることが好ましい。
Figure 2019119831

(上記式中、Aは、−O−、−S−、−Se−、−NR−(ただし、Rは、水素原子、重水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基である。)又は−CR−(ただし、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、重水素原子、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基である。)であり、*は、結合部位である。)
3価の芳香族炭化水素基又は3価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基としては、特に限定されないが、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基等を挙げることができ、二種以上を併用してもよい。
ここで、ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1,3−ジメチルブチル基、1−イソプロピルプロピル基、1,2−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、1,4−ジメチルペンチル基、3−エチルペンチル基、2−メチル−1−イソプロピルプロピル基、1−エチル−3−メチルブチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、3−メチル−1−イソプロピルブチル基、2−メチル−1−イソプロピル基、1−tert−ブチル−2−メチルプロピル基、n−ノニル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、n−エイコシル基、n−ヘンエイコシル基、n−ドコシル基、n−トリコシル基、n−テトラコシル基等が挙げられる。
アルキル基は、炭素数1以上24以下の直鎖又は分岐状のアルキル基であることが好ましく、炭素数1以上8以下の直鎖又は分岐状のアルキル基であることがより好ましい。
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3−エチルペンチルオキシ基等が挙げられる。
アルコキシ基は、炭素数1以上24以下の直鎖又は分岐状のアルコキシ基であることが好ましく、炭素数1以上8以下の直鎖又は分岐状のアルコキシ基であることがより好ましい。
3価の芳香族炭化水素基(又は3価の芳香族複素環基)に導入されてもよい芳香族複素環基(又は芳香族炭化水素基)としては、例えば、上記芳香族複素環(又は芳香族炭化水素)から任意の1個の水素原子を除いた基等が挙げられる。
式(2)において、Ar及びArは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基である。
ここで、1価の芳香族炭化水素基及び1価の芳香族複素環基は、3価の芳香族炭化水素基及び3価の芳香族複素環基を1価とする以外は、式(2)中のArと同様であるため、ここでは、説明を省略する。また、1価の芳香族炭化水素基又は1価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基は、式(2)中のArにおける置換基と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
本実施形態に係る高分子材料のHOMO準位、正孔輸送性、正孔注入性を高くする観点から、1価の芳香族炭化水素基は、フェニル基、ビフェニル基、フルオレニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、ナフタセニル基、ピレニル基、ターフェニル基、トリル基、t−ブチルフェニル基、又は(フェニルプロピル)フェニル基であることが好ましく、フェニル基、ビフェニル基、フルオレニル基、ナフチル基、アントリル基、ターフェニル基、又はトリル基であることがより好ましい。
また、本実施形態に係る高分子材料のHOMO準位、正孔輸送性、正孔注入性を高くする観点から、1価の芳香族複素環基は、ピリジル基、ビピリジル基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリジニル基、ピリミジル基、インドリル基、フリル基、ベンゾフラニル基、ジベンゾフラニル基、キノリル基、キノキサニル基、カルバゾリル基、フェナントリジニル基、アクリジニル基、フェナジニル基、フェノチアジニル基、フェノキサジニル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、フラザニル基、チエニル基、チオフェニル基、イソチオフェニル基、又はジベンゾチオフェニル基であることが好ましく、ピリジル基、ピロリル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、又はビピリジル基であることがより好ましい。
また、本実施形態に係る高分子材料のHOMO準位、正孔輸送性、正孔注入性、溶解性、塗布性を高くする観点から、1価の芳香族炭化水素基又は1価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基は、炭素数1以上8以下のアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換基で置換されているアミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換基で置換されたカルボキシル基、シアノ基、又はニトロ基であることが好ましく、炭素数1以上3以下のアルキル基であることがより好ましい。
Ar及びArの具体例を以下に示す。
Figure 2019119831
Figure 2019119831
Figure 2019119831

(上記式中、Rは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルキル基、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルコキシ基、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、*は、結合部位であり、Alkylは、アルキル基で置換された又は非置換であることを意味する。)
式(2)において、L及びLは、それぞれ独立して、単結合、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基である。
ここで、2価の芳香族炭化水素基及び2価の芳香族複素環基は、3価の芳香族炭化水素基及び3価の芳香族複素環基を2価とする以外は、式(2)中のArと同様であるため、ここでは、説明を省略する。また、2価の芳香族炭化水素基又は2価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基は、式(2)中のArにおける置換基と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
本実施形態に係る高分子材料のHOMO準位、正孔輸送性、正孔注入性を高くする観点から、2価の芳香族炭化水素基は、フェニレン基、ビフェニレン基、フルオレニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナントリレン基、ナフタセニレン基、ピレニレン基、ターフェニレン基、トリレン基、t−ブチルフェニレン基、又は(フェニルプロピル)フェニレン基であることが好ましく、フェニレン基、ビフェニレン基、フルオレニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、ターフェニレン基、又はトリレン基であることがより好ましい。
また、本実施形態に係る高分子材料のHOMO準位、正孔輸送性、正孔注入性を高くする観点から、2価の芳香族複素環基は、ピリジル基、ビピリジル基、ピロリル基、ピラジニル基、ピリジニル基、ピリミジル基、インドリル基、フリル基、ベンゾフラニル基、ジベンゾフラニル基、キノリル基、キノキサニル基、カルバゾリル基、フェナントリジニル基、アクリジニル基、フェナジニル基、フェノチアジニル基、フェノキサジニル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、フラザニル基、チエニル基、チオフェニル基、イソチオフェニル基、又はジベンゾチオフェニル基であることが好ましく、ピリジル基、ピロリル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基、ジベンゾチオフェニル基、又はビピリジル基であることがより好ましい。
また、本実施形態に係る高分子材料のHOMO準位、正孔輸送性、正孔注入性、溶解性、塗布性を高くする観点から、2価の芳香族炭化水素基又は2価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基は、炭素数1以上50以下のアルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アリールアルキルチオ基、アリールアルケニル基、アリールアルキニル基、アミノ基、置換基で置換されているアミノ基、シリル基、置換シリル基、ハロゲン原子、アシル基、アシルオキシ基、イミン残基、アミド基、酸イミド基、1価の複素環基、カルボキシル基、置換基で置換されているカルボキシル基、シアノ基、又はニトロ基であることが好ましく、炭素数1以上50以下のアルキル基であることがより好ましい。
これらのうち、L及びLは、単結合、フェニレン基、ビフェニレン基、フルオレニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナントリレン基、ナフタセニレン基、ピレニレン基、ターフェニレン基、トリレン基、t−ブチルフェニレン基、又は(フェニルプロピル)フェニレン基であることが好ましく、単結合、フェニレン基、ビフェニレン基、ターフェニレン基、又はフルオレニレン基であることがより好ましい。
式(2)において、R及びRは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルキル基、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルコキシ基、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基である。ここで、R及びRは、互いに結合して環を形成してもよい。なお、R及びRは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、aが2以上4以下である場合、複数のRは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。同様にして、bが2又は3である場合、複数のRは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
ここで、炭素数1以上20以下のアルキル基としては、特に限定されないが、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1,3−ジメチルブチル基、1−イソプロピルプロピル基、1,2−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、1,4−ジメチルペンチル基、3−エチルペンチル基、2−メチル−1−イソプロピルプロピル基、1−エチル−3−メチルブチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、3−メチル−1−イソプロピルブチル基、2−メチル−1−イソプロピル基、1−tert−ブチル−2−メチルプロピル基、n−ノニル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、イソデシル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−エイコシル基等が挙げられる。
炭素数1以上20以下のアルキル基は、炭素数1以上20以下の直鎖又は分岐状のアルキル基であることが好ましく、炭素数1以上8以下の直鎖又は分岐状のアルキル基であることがより好ましい。
炭素数1以上20以下のアルコキシ基としては、特に限定されないが、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、イソペントキシ基、tert−ペントキシ基、ネオペントキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、1−イソプロピルプロポキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、n−ヘプチルオキシ基、1,4−ジメチルペンチルオキシ基、3−エチルペンチルオキシ基、2−メチル−1−イソプロピルプロポキシ基、1−エチル−3−メチルブトキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、3−メチル−1−イソプロピルブトキシ基、2−メチル−1−イソプロポキシ基、1−tert−ブチル−2−メチルプロポキシ基、n−ノニルオキシ基、3,5,5−トリメチルヘキシルオキシ基、n−デシルオキシ基、イソデシルオキシ基、n−ウンデシルオキシ基、1−メチルデシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−トリデシルオキシ基、n−テトラデシルオキシ基、n−ペンタデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキシ基、n−ヘプタデシルオキシ基、n−オクタデシルオキシ基、n−エイコシルオキシ基等が挙げられる。
炭素数1以上20以下のアルコキシ基は、炭素数1以上20以下の直鎖又は分岐状のアルコキシ基であることが好ましく、炭素数1以上8以下の直鎖又は分岐状のアルコキシ基であることがより好ましい。
ここで、炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基及び環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基は、3価の芳香族炭化水素基及び3価の芳香族複素環基を1価とする以外は、式(2)中のArと同様であるため、ここでは、説明を省略する。また、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルコキシ基、炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基は、式(2)中のArにおける置換基と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
これらのうち、R及びRは、フェニル基又はフルオレニル基であることが好ましい。
aは、式(2)中のRが側鎖に位置する窒素含有芳香族複素環に結合する数であるが、0以上4以下の整数であり、好ましくは0以上2以下の整数であり、より好ましくは0又は1であり、特に好ましくは0である。
bは、式(2)中のRが側鎖に位置する窒素含有芳香族複素環に結合する数であるが、0以上3以下の整数であり、好ましくは0以上2以下の整数であり、より好ましくは0又は1であり、特に好ましくは0である。
式(2)において、窒素含有芳香族複素環を構成するZ〜Zは、それぞれ独立して、窒素原子又は−CH=である。
窒素含有芳香族複素環は、以下に示す構造であることが好ましい。
Figure 2019119831

(上記式中、*は、結合部位である。)
本実施形態において、Xは、HOMO準位及び正孔輸送能をさらに向上させる観点並びに駆動電圧をさらに低下させる観点から、下記式(2−1)〜(2−6)で表される構成単位から選択されることが好ましい。ここで、上記式(1)で表される構成単位の交互共重合体のセグメントに含まれる複数のXは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
Figure 2019119831

(上記式(2−1)〜(2−6)中、Arは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基である。)
Xの具体例を以下に示す。
Figure 2019119831
Figure 2019119831
Figure 2019119831
Figure 2019119831
Figure 2019119831
Figure 2019119831

(上記式中、*は、結合部位であり、Alkylは、アルキル基で置換された又は無置換であることを意味する。)
[Y]
本実施形態に係る高分子材料は、構成単位として、1種のYを含んでいてもよいし、2種以上のYを含んでいてもよい。
本実施形態に係る高分子材料は、構成単位として、Yを含むため、溶解性に優れる。このため、本実施形態に係る高分子材料を用いると、塗布法によって、薄膜を容易に成膜することができる。
式(1)において、Yは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基である。
ここで、2価の芳香族炭化水素基及び2価の芳香族複素環基は、3価の芳香族炭化水素基及び3価の芳香族複素環基を2価とする以外は、式(2)中のArと同様であるため、ここでは、説明を省略する。
これらのうち、高分子材料の溶解性を向上させる観点から、Yは、フェニレン基、フルオレンジイル基、ビフェニレン基、フルオレニレン基、ナフチレン基、アントリレン基、フェナントリレン基、ナフタセニレン基、ピレニレン基、ターフェニレン基、トリレン基、t−ブチルフェニレン基、又は(フェニルプロピル)フェニレン基であることが好ましく、フェニレン基又はフルオレンジイル基であることがより好ましい。
また、2価の芳香族炭化水素基又は2価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基は、式(2)中のArにおける置換基と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
これらのうち、本実施形態に係る高分子材料の溶解性を向上させる観点から、置換基は、炭素数1以上20以下の直鎖又は分岐状のアルキル基であることが好ましく、炭素数3以上10以下の直鎖又は分岐状のアルキル基であることがより好ましく、炭素数6以上8以下の直鎖のアルキル基であることが特に好ましい。
Yは、HOMO準位を調整する観点から、下記式(2−7)〜(2−14)で表される構成単位から選択されることが好ましい。ここで、上記式(1)で表される構成単位の交互共重合体のセグメントに含まれる複数のYは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
Figure 2019119831

(上記式(2−7)〜(2−14)中、Ar51〜Ar55は、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基、炭素数1以上20以下のアルキル基、又は水素原子であり、
11〜A13は、それぞれ独立して、−O−、−S−、−Se−、−CR−、−SiR−(ただし、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、重水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアリール基又は置換若しくは非置換のヘテロアリール基であり、
21〜A28は、それぞれ独立して、−CR=、−N=、−SiR=(ただし、Rは、水素原子、重水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアリール基又は置換若しくは非置換のヘテロアリール基である。)
Yの具体例を以下に示す。
Figure 2019119831

(上記式中、Aは、O、S又はSeであり、Xが複数存在する場合、複数のXは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、*は、結合部位であり、Alkylは、アルキル基で置換されたことを意味する。)
本実施形態に係る高分子材料は、下記式(3)で表されることが好ましい。これにより、量子ドット発光素子の発光寿命が長くなる。
Figure 2019119831


(式(3)中、Eは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
mは2以上の整数であり、複数のX及びYは、それぞれ独立して、同一であってもよいし、異なっていてもよい。)
ここで、1価の芳香族炭化水素基及び1価の芳香族複素環基は、3価の芳香族炭化水素基及び3価の芳香族複素環基を2価とする以外は、式(2)中のArと同様であるため、ここでは、説明を省略する。また、1価の芳香族炭化水素基又は1価の芳香族複素環基が置換されている場合の置換基は、式(2)中のArにおける置換基と同様であるため、ここでは、説明を省略する。
上記式(3)におけるE(末端基)の具体例を以下に示す。
Figure 2019119831

(上記式中、*は、結合部位である。)
本実施形態に係る高分子材料は、エレクトロルミネッセンス(EL)素子用材料として用いることができるが、量子ドットを含むEL素子用の正孔輸送材料として用いることが特に有効である。
[高分子材料の数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)]
本実施形態に係る高分子材料の数平均分子量(Mn)は、10,000以上1000,000以下であることが好ましく、30,000以上500,000以下であることがより好ましい。これにより、高分子材料を含む薄膜(例えば、正孔注入層、正孔輸送層)を形成するための塗布液の粘度を適切に調節して、均一な厚さの薄膜を形成することが可能である。
また、本実施形態に係る高分子材料の重量平均分子量(Mw)は、10,000以上であることが好ましく、50,000以上であることがより好ましい。これにより、高分子材料を含む薄膜(例えば、正孔注入層、正孔輸送層)を形成するための塗布液の粘度を適切に調節して、均一な厚さの薄膜を形成することが可能である。
ここで、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、特に限定されず、公知の方法を用いて、又は、公知の方法を適宜修正して測定することができる。本明細書では、数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、以下の方法により測定される値を採用する。
高分子材料の数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、ポリスチレンを標準物質として用いて、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー:Gel Permeation Chromatography)により、以下の条件で測定する。
分析装置(GPC):島津製作所製、Prominence
カラム:ポリマーラボラトリーズ製、PLgel MIXED−B
カラム温度:40℃
流量:1.0mL/min
試料溶液の注入量:20μL(濃度:約0.05質量%)
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
検出器(UV−VIS検出器):島津製作所製、SPD−10AV
標準試料:ポリスチレン
[高分子材料の合成方法]
本実施形態に係る高分子材料は、公知の有機合成反応を適宜組み合わせて合成することが可能である。本実施形態に係る高分子材料の具体的な合成方法は、後述する実施例を参照した当業者であれば、容易に理解することが可能である。具体的には、本実施形態に係る高分子材料は、下記式(4)で示される1種以上の単量体(1)及び下記式(5)で示される1種以上の単量体(2)を、モル比1:1で共重合することにより合成することができる。なお、単量体(1)及び(2)は、公知の有機合成反応を適宜組み合わせて合成することができる。また、単量体(1)及び(2)は、公知の分析方法(例えば、NMR、LC−MS)を用いて、同定することができる。
Figure 2019119831
Figure 2019119831

上記式(4)、(5)中、Ar、Ar、Ar、L、L、R、R、a、bは、式(2)と同様である。W〜Wは、それぞれ独立して、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、特に臭素原子)又は以下に示す基である。
Figure 2019119831

上記式中、R〜Rは、それぞれ独立して、炭素数1以上3以下のアルキル基である。
[EL素子用材料、EL素子]
本実施形態に係るEL素子用材料は、本実施形態に係る高分子材料を含む。
本実施形態に係るEL素子は、一対の電極と、一対の電極間に配置されている、本実施形態に係る高分子材料を含む1層以上の有機層とを備える。このとき、EL素子は、量子ドットを含む層をさらに備えることが好ましい。さらに、EL素子は、1層以上の有機層のうち、少なくとも1層が、塗布法により形成されていることが好ましい。
EL素子としては、例えば、量子ドット発光素子、有機EL素子、有機無機ペロブスカイト発光素子等が挙げられる。
[液状組成物、薄膜]
本実施形態に係る液状組成物は、本実施形態に係る高分子材料と、溶媒又は分散媒とを含む。また、本実施形態に係る薄膜は、本実施形態に係る高分子材料を含む。
本実施形態に係る高分子材料は、溶解性に優れるため、塗布法(ウェットプロセス)によりEL素子(特に、薄膜)を製造する際に、特に好適に用いることができる。
本実施形態に係る高分子材料は、電荷移動度に優れるため、正孔注入層、正孔輸送層、発光層等の有機層を形成する際に、用いることができる。このとき、本実施形態に係る高分子材料は、正孔輸送性の観点から、正孔注入層及び/又は正孔輸送層を形成する際に、好適に用いることができ、正孔輸送層を形成する際に、特に好適に用いることができる。
次に、本実施形態に係るEL素子の一例として、量子ドット発光素子を説明する。
[量子ドット発光素子]
図1に、本実施形態に係る量子ドット発光素子の一例を示す。
量子ドット発光素子100は、基板110上に、第1電極120と、正孔注入層130と、正孔輸送層140と、発光層150と、電子輸送層160と、電子注入層170と、第2電極180とが順次配置されている。
ここで、本実施形態に係る高分子材料は、例えば、第1電極120と第2電極180との間に配置されている、1層以上の有機層中に含まれる。具体的には、本実施形態に係る高分子材料は、正孔注入材料、正孔輸送材料、又は発光材料として、正孔注入層130、正孔輸送層140、又は発光層150に含まれることが好ましい。また、本実施形態に係る高分子材料は、正孔注入材料又は正孔輸送材料として、正孔注入層130又は正孔輸送層140に含まれることがより好ましい。さらに、本実施形態に係る高分子材料は、正孔輸送材料として、正孔輸送層140に含まれることが特に好ましい。
また、本実施形態に係る高分子材料を含む有機層は、塗布法(溶液塗布法)によって形成される。
塗布法(溶液塗布法)としては、特に限定されないが、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコード法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法等を挙げることができる。
なお、溶液塗布法に使用する溶媒は、本実施形態に係る高分子材料を溶解させることが可能であれば、特に限定されないが、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アニソール、ヘキサメチルリン酸トリアミド、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、ジオキサン、シクロヘキサン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸ブチル、エチルセルソルブアセテート、エチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジメトキシエタン、プロピレングリコール、ジエトキシメタン、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、グリセリン、1,2−ヘキサンジオール、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、N−メチル−2−ピロリドン等を挙げることができる。
ここで、塗布容易性を考慮すると、溶液中の高分子材料の濃度は、0.1質量%以上10質量%以下程度であることが好ましく、0.5質量%以上5質量%以下程度であることがより好ましい。
なお、本実施形態に係る高分子材料を含む有機層以外の層の成膜方法としては、特に限定されないが、真空蒸着法、溶液塗布法等を挙げることができる。
基板110としては、特に限定されず、一般的なEL素子で使用される基板を使用することができ、ガラス基板、シリコン基板等の半導体基板、透明なプラスチック基板等を挙げることができる。
第1電極120は、陽極であり、金属、合金、導電性化合物等の材料のうち、仕事関数が大きい材料を用いて、形成することができる。第1電極120は、酸化インジウムスズ(In−SnO:ITO)、酸化インジウム亜鉛(In−ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)等の透明導電材料を成膜することによって、透過型電極として、形成することができる。また、第1電極120は、上記透過型電極に対して、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)等の反射材料を成膜することによって、反射型電極として、形成することができる。
正孔注入層130は、第1電極120からの正孔の注入を容易にする層である。
正孔注入層130の厚さは、約10nm以上約1000nm以下であることが好ましく、約10nm以上約100nm以下であることがより好ましい。
正孔注入層130は、公知の正孔注入材料を用いて、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法等により形成することができる。
正孔注入材料としては、例えば、トリフェニルアミン含有ポリエーテルケトン、4−イソプロピル−4'−メチルジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート、N,N'−ジフェニル−N,N'−ビス−[4−(フェニル−m−トリル−アミノ)−フェニル]−ビフェニル−4,4'−ジアミン、銅フタロシアニン、4,4',4"−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン、N,N'−ジ(1−ナフチル)−N,N'−ジフェニルベンジジン、4,4',4"−トリス(ジフェニルアミノ)トリフェニルアミン、4,4',4"−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(PEDOT/PSS)、ポリアニリン/10−カンファースルホン酸等を挙げることができる。
正孔輸送層140は、正孔を輸送する機能を備える層である。
正孔輸送層140の厚さは、約10nm以上約150nm以下であることが好ましい。
正孔輸送層140は、本実施形態に係る高分子材料を用いて、溶液塗布法により形成されていることが好ましい。これにより、量子ドット発光素子100の発光効率を向上させることが可能な高分子材料を効率的に大面積で成膜することができる。
ただし、量子ドット発光素子100を構成する他の有機層が本実施形態に係る高分子材料を含む場合、正孔輸送層140は、公知の正孔輸送材料を用いて形成されてもよい。
正孔輸送材料としては、例えば、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン、N−フェニルカルバゾール、ポリビニルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、N,N'−ビス(3−メチルフェニル)−N,N'−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4'−ジアミン、4,4',4"−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン、N,N'−ジ(1−ナフチル)−N,N'−ジフェニルベンジジン等を挙げることができる。
発光層150は、蛍光、燐光等の光を発する層である。
発光層150の厚さは、約10nm以上約60nm以下であることが好ましい。
発光層150は、多数の量子ドットが一層で配列されていてもよいし、複数層で配列されていてもよい。ここで、量子ドットは、量子拘束効果を有する無機ナノ粒子である。無機ナノ粒子の直径は、1nm以上10nm以下程度である。
発光層150に配列される量子ドットは、ウェット化学法、有機金属化学蒸着法、分子線エピタキシー法等により合成することができる。
ウェット化学法は、有機溶媒中に前駆体物質を入れて、粒子を成長させる方法である。このとき、有機溶媒が自然に量子ドット結晶の表面に配位されて、分散剤の役割をして、結晶の成長を調節する。このため、ウェット化学法は、有機金属化学蒸着(MOCVD)法、分子線エピタキシー(MBE)法等の気相蒸着法よりも、容易かつ低コストで、粒子の成長を制御することができる。このとき、量子ドットのサイズを調節することによって、エネルギーバンドギャップを調節することができ、その結果、発光層150で多様な波長帯の光を発することができる。したがって、複数の異なるサイズの量子ドットを使用することにより、複数波長の光を発するディスプレイを作製することが可能になる。量子ドットのサイズは、カラーディスプレイを構成するために、赤色光、緑色光及び青色光を発することができるように、適宜選択することができる。また、量子ドットのサイズは、多様なカラー光が白色光を出射するように組み合わせることができる。
量子ドットを構成する材料としては、特に限定されないが、II−VI族化合物、III−V族化合物、IV−VI族化合物、IV族元素又は化合物からなる群から選択される半導体物質を使用することができ、二種以上を併用してもよい。
II−VI族化合物としては、例えば、CdSe、CdTe、ZnS、ZnSe、ZnTe、ZnO、HgS、HgSe、HgTe等の二元素化合物;CdSeS、CdSeTe、CdSTe、ZnSeS、ZnSeTe、ZnSTe、HgSeS、HgSeTe、HgSTe、CdZnS、CdZnSe、CdZnTe、CdHgS、CdHgSe、CdHgTe、HgZnS、HgZnSe、HgZnTe等の三元素化合物;CdZnSeS、CdZnSeTe、CdZnSTe、CdHgSeS、CdHgSeTe、CdHgSTe、HgZnSeS、HgZnSeTe、HgZnSTe等の四元素化合物を挙げることができる。
III−V族化合物としては、例えば、GaN、GaP、GaAs、GaSb、AlN、AlP、AlAs、AlSb、InN、InP、InAs、InSb等の二元素化合物;GaNP、GaNAs、GaNSb、GaPAs、GaPSb、AlNP、AlNAs、AlNSb、AlPAs、AlPSb、InNP、InNAs、InNSb、InPAs、InPSb、GaAlNP等の三元素化合物;GaAlNAs、GaAlNSb、GaAlPAs、GaAlPSb、GaInNP、GaInNAs、GaInNSb、GaInPAs、GaInPSb、InAlNP、InAlNAs、InAlNSb、InAlPAs、InAlPSb等の四元素化合物を挙げることができる。
IV−VI族化合物としては、例えば、SnS、SnSe、SnTe、PbS、PbSe、PbTe等の二元素化合物;SnSeS、SnSeTe、SnSTe、PbSeS、PbSeTe、PbSTe、SnPbS、SnPbSe、SnPbTe等の三元素化合物;SnPbSSe、SnPbSeTe、SnPbSTe等の四元素化合物を挙げることができる。
IV族元素又は化合物としては、例えば、Si、Ge等の一元素化合物;SiC、SiGe等の二元素化合物を挙げることができる。
量子ドットは、均質な構造を有していてもよいし、コア・シェル構造を有していてもよい。
コア・シェル構造は、異なる物質を含むことができ、コアとシェルを構成する材料は、異なる半導体物質である。ただし、シェルを構成する半導体物質は、コアを構成する半導体物質よりも、エネルギーバンドギャップが大きい。
例えば、コア(CdSe)・シェル(ZnS)構造を有する量子ドットを作製する場合を説明する。まず、有機溶媒(分散剤)としての、TOPO(trioctylphosphine oxide)に、(CHCd(dimethylcadmium)、TOPSe(trioctylphosphine selenide)等のコア(CdSe)の前駆体物質を注入して結晶を成長させ、コアを生成させる。このとき、結晶が一定のサイズに成長するように、高温で一定時間維持した後、シェル(ZnS)の前駆体物質を注入して、コアの表面にシェルを形成する。これによって、TOPOでキャッピングされたCdSe/ZnSの量子ドットを作製することができる。
電子輸送層160は、電子を輸送する機能を備える層である。
電子輸送層160の厚さは、約15nm以上約50nm以下であることが好ましい。
電子輸送層160は、公知の電子輸送材料を用いて、真空蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法等により形成することができる。
電子輸送材料としては、例えば、(8−キノリノラト)リチウム、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム、含窒素芳香族複素環を有する化合物等を挙げることができる。
含窒素芳香族複素環を有する化合物の具体例としては、1,3,5−トリ[(3−ピリジル)−フェン−3−イル]ベンゼン等のピリジン環を含む化合物、2,4,6−トリス(3'−(ピリジン−3−イル)ビフェニル−3−イル)−1,3,5−トリアジン等のトリアジン環を含む化合物、2−(4−(N−フェニルベンゾイニダゾリル−1−イル−フェニル)−9,10−ジナフチルアントラセン等のイミダゾール環を含む化合物等を挙げることができる。
電子注入層170は、第2電極180からの電子の注入を容易にする機能を備える層である。
電子注入層170の厚さは、約0.3nm以上約9nm以下であることが好ましい。
電子注入層170は、公知の電子注入材料を用いて、真空蒸着法等により形成することができる。
電子注入材料としては、例えば、(8−キノリノラト)リチウム、フッ化リチウム(LiF)等のリチウム化合物、塩化ナトリウム(NaCl)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(LiO)、酸化バリウム(BaO)等を挙げることができる。
第2電極180は、陰極であり、金属、合金、又は導電性化合物等のうち、仕事関数が小さいものを用いて、形成することができる。第2電極180は、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、カルシウム(Ca)等の金属、アルミニウム−リチウム(Al−Li)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)等の合金を用いて、反射型電極として、形成することができる。また、第2電極180は、上記金属を用いて、厚さ20nm以下の透過型電極として、形成することができる。さらに、第2電極180は、酸化インジウムスズ(In−SnO)、酸化インジウム亜鉛(In−ZnO)等の透明導電材料を用いて、透過型電極として、形成することができる。
なお、本実施形態に係るEL素子の積層構造は、量子ドット発光素子100の積層構造に限定されない。本実施形態に係るEL素子は、他の公知の積層構造が形成されていてもよい。例えば、量子ドット発光素子100において、正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160及び電子注入層170のうちの1層以上が省略されていてもよい。また、量子ドット発光素子100において、他の層をさらに備えていてもよい。また、量子ドット発光素子100において、各層は、複数層の積層構造で形成されていてもよい。
例えば、量子ドット発光素子100は、励起子又は正孔が電子輸送層160に拡散することを防止するために、正孔輸送層140と発光層150との間に正孔阻止層をさらに備えていてもよい。
正孔阻止層は、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体等を用いて、形成することができる。
以下に、本発明の実施例を説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施例において、特に記載しない限り、各操作は、室温(25℃)で実施した。また、特に記載しない限り、%及び部は、それぞれ、質量%及び質量部を意味する。
合成例1:化合物1の合成
下記反応式に従って、化合物1を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、1,4−ジヘキシル−2,5−ジブロモベンゼン(8.08g、20.0mmol)、ビス(ピナコレートジボロン)(12.19g、48.0mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(0.98g、1.2mmol)、酢酸カリウム(11.78g、120.0mmol)、及びジオキサン(100ml)を加え、混合した後、加熱還流下、6時間攪拌した。次に、トルエン及び水を加え、分液した後、水で洗浄した。次に、硫酸ナトリウム及び活性炭を加え、撹拌した後、セライト(Celite:登録商標)で濾過した。次に、濾液を濃縮し、粗生成物(11.94g)を得た。次に、粗生成物をヘキサンで再結晶した後、メタノールで洗浄した。得られた結晶を減圧乾燥させることにより、化合物1(4.23g)を得た。
得られた化合物1の構造は、核磁気共鳴装置(H−NMR)によって同定した。
合成例2:化合物2の合成
2−1.化合物2−1の合成
下記反応式に従って、化合物2−1を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、2−アミノ−N−[(1,1'−ビフェニル)−4−イル]−N−(4−ブロモフェニル)−9,9−ジメチルフルオレン(15.00g、29.04mmol)、3−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)カルバゾール(7.66g、26.14mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(0.41g、0.58mmol)、炭酸ナトリウム(7.70g、72.61mmol)、ジオキサン(290ml)、水(145ml)を加えた後、混合した。次に、混合物を85℃で4時間攪拌し、反応が終了した後、反応混合液を室温まで放冷した。次に、セライト(登録商標)を用いて、反応混合液を濾過し、不純物を濾別した。次に、濾液から溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物2−1(12.7g)を得た。
得られた化合物2−1の構造は、核磁気共鳴装置(H−NMR)によって同定した。
2−2.化合物2の合成
下記反応式に従って、化合物2を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、化合物2−1(7.00g、11.6mmol)、1,3−ジブロモ−5−ヨードベンゼン(4.62g、12.77mmol)、ヨウ化銅(I)(0.11g、0.58mmol)、trans−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.29g、2.55mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.23g、23.23mmol)、ジオキサン(35ml)を加えた後、混合した。次に、混合物を90℃で6時間攪拌し、反応が終了した後、反応混合液を室温まで放冷した。次に、セライト(Celite:登録商標)を用いて、反応混合液を濾過し、不純物を濾別した。次に、濾液から溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物2(6g)を得た。
得られた化合物2の構造は、核磁気共鳴装置(H−NMR)によって同定した。
合成例3:化合物3の合成
下記反応式に従って、化合物3を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、化合物3(4.00g、4.78mmol)、ビスピナコレートジボロン(3.64g、14.34mmol)、酢酸カリウム(2.82g、28.69mmol)、[ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.11g、0.13mmol)ジオキサン(50ml)を加えた後、混合した。次に、混合物を90℃で6時間攪拌し、反応が終了した後、反応混合液を室温まで放冷した。次に、セライト(Celite:登録商標)を用いて、反応混合液を濾過し、不純物を濾別した。次に、濾液から溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物3(3g)を得た。
得られた化合物3の構造は、核磁気共鳴装置(H−NMR)によって同定した。
合成例4:化合物4の合成
下記反応式に従って、化合物4を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、化合物2−1(7.00g、11.6mmol)、1,4−ジブロモ−2−フルオロベンゼン(3.04g、12.0mmol)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)100mlを加えた後、室温で撹拌した。次に、水素化ナトリウム(含有量60%、0.478g、12.0mmol)を投入した後、混合した。次に、混合物を180℃で5時間撹拌し、反応が終了した後、反応混合物を室温まで放冷した。次に、トルエン100mlを加えた後、分液ロートに移し、水100mlを用いて3回洗浄した。次に、反応混合物から溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物4(6.08g)を得た。
合成例5:化合物5の合成
5−1.化合物5−1の合成
下記反応式に従って、化合物5−1を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、化合物2−1(4.0g、6.6mmol)、1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(2.07g、7.3mmol)ヨウ化銅(I)(0.046g、0.24mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.88g、9.2mmol)、ジオキサン(40ml)を加えた後、混合した。次に、混合物を90℃で11時間撹拌し、反応が終了した後、反応混合物を室温まで放冷した。次に、セライト(Celite:登録商標)を用いて、反応混合液を濾過し、不純物を濾別した。次に、濾液から溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物5−1(3.0g)を得た。
5−2.化合物5−2の合成
下記反応式に従って、化合物5−2を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、化合物5−1(2.5g、3.3mmol)ビスピナコレートジボロン(1.01g、4.0mmol)、酢酸カリウム(1.21g、12.4mmol)、[ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.049g、0.06mmol)、ジオキサン(80ml)を加えた後、混合した。次に、混合物を90℃で12時間撹拌し、反応が終了した後、反応混合物を室温まで放冷した。次に、セライト(Celite:登録商標)を用いて、反応混合液を濾過し、不純物を濾別した。次に、濾液から溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物5−2(1.5g)を得た。
5−3.化合物5の合成
下記反応式に従って、化合物5を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、反応容器中に、化合物5−2(1.4g、1.74mmol)、1,4−ジブロモ−2−ヨードベンゼン(0.65g、1.8mmol)、ジオキサン(50ml)、[テトラキス(トリフェニルホスフィン)]パラジウム(0.020g、0.018mmol)、炭酸ナトリウム(0.19g、1.8mmol)、水100mlを加えた後、混合した。次に、混合物を85℃で34時間撹拌し、反応が終了した後、反応混合物を室温まで放冷した。次に、セライト(Celite:登録商標)を用いて、反応混合液を濾過し、不純物を濾別した。次に、濾液から溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物5(0.60g)を得た。
実施例1:高分子材料A−1の合成
合成例1で合成した化合物1、及び合成例2で合成した化合物2を用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−1を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物1(1.96g)、化合物2(2.58g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、トルエン(55mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。次に、粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したカラムクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、高分子材料A−1(1.14g)を得た。
高分子材料A−1は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物1由来の構成単位:化合物2由来の構成単位=1:1(モル比))で、それぞれの構成単位が交互に結合している交互共重合体であると推定される。また、高分子材料A−1の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=44,000、Mw=80,000、Mw/Mn=1.83であった。
実施例2:高分子材料A−2の合成
合成例3で合成した化合物3、及びp−ジヨードベンゼンを用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−2を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物3(2.53g)、p−ジヨードベンゼン(3.30g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、トルエン(55mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。次に、粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、高分子材料A−2(0.8g)を得た。
高分子材料A−2は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物3由来の構成単位:p−ジヨードベンゼン由来の構成単位=1:1(モル比))で、それぞれの構成単位が交互に結合している交互共重合体であると推定される。また、高分子材料A−2の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=14,000、Mw=26,000、Mw/Mn=1.88であった。
実施例3:高分子材料A−3の合成
合成例3で合成した化合物3、及び3,5−ジブロモビフェニルを用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−3を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物3(3.21g、3.45mmol)、3,5−ジブロモビフェニル(1.08g)、酢酸パラジウム(5.5mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(34.3mg)、トルエン(55mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(19.3g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、高分子材料A−3(0.17g)を得た。
高分子材料A−3は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物3由来の構成単位:3,5−ジブロモビフェニル由来の構成単位:=1:1(モル比))で、それぞれの構成単位が交互に結合している交互共重合体であると推定される。また、高分子材料A−3の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=15,200、Mw=33,500、Mw/Mn=2.20であった。
実施例4:高分子材料A−4の合成
合成例3で合成した化合物3、及び1,3−ジブロモ−5−ドデシルベンゼンを用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−4を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物3(1.60g、1.71mmol)、1,3−ジブロモ−5−ドデシルベンゼン(0.84g)、酢酸パラジウム(2.2mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(13.5mg)、トルエン(55mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(7.10g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、ろ別した後、乾燥させ、高分子材料A−4(0.98g)を得た。
高分子材料A−3は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物3由来の構成単位:1,3−ジブロモ−5−ドデシルベンゼン由来の構成単位=1:1(モル比))で、それぞれの構成単位が交互に結合している交互共重合体であると推定される。また、高分子材料A−3の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=7,300、Mw=16,100、Mw/Mn=2.18であった。
実施例5:高分子材料A−5の合成
合成例4で合成した化合物4、及び1,4−ジヘキシル−2,5−ジブロモベンゼンを用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−5を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物4(2.58g、3.08mmol)、化合物1(1.54g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、トルエン(55mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。次に、粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、高分子材料A−5(0.84g)を得た。
高分子材料A−5は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物4由来の構成単位:化合物1由来の構成単位=1:1(モル比))で、それぞれの構成単位が交互に結合している交互共重合体であると推定される。また、高分子材料A−5の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=29,300、Mw=77,500、Mw/Mn=2.64であった。
実施例6:高分子材料A−6の合成
合成例1で合成した化合物1、合成例2で合成した化合物2、及び1,3−ジブロモアズレンを用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−6を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物3(2.10g、2.26mmol)、1,4−ジヘキシル−2,5−ジブロモベンゼン(0.89g、2.19mmol)1,3−ジブロモアズレン(19.4mg)、酢酸パラジウム(4.4mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.8mg)、トルエン(55mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.7g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。次に、粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、高分子材料A−6(0.47g)を得た。
高分子材料A−6は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物2由来の構成単位:化合物1由来の構成単位:1,3−ジブロモアズレン由来の構成単位=48.5:50:1.5(モル比))で、化合物2由来の構成単位と化合物1由来の構成単位が交互に結合しているセグメントを有する共重合体であると推定される。また、高分子材料A−6の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=28200、Mw=41,500、Mw/Mn=1.47であった。
実施例7:高分子材料A−7の合成
合成例2で合成した化合物2、及び2,7−ジブロモ−9,9−ジ−n−オクチルフルオレンを用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−7を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物2(2.00g、2.19mmol)、2,7−ジブロモ−9,9−ジ−n−オクチルフルオレン(1.20g)、酢酸パラジウム(3.4mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(21.3mg)、トルエン(50mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(12.0g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。次に、粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、高分子材料A−7(1.20g)を得た。
高分子材料A−7は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物2由来の構成単位:2,7−ジブロモ−9,9−ジ-n-オクチルフルオレン由来の構成単位=1:1(モル比))で、それぞれの構成単位が交互に結合している交互共重合体であると推定される。また、高分子材料A−7の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=61,000、Mw=133,000、Mw/Mn=1.86であった。
実施例8:高分子材料A−8の合成
合成例5で合成した化合物5、及び化合物1を用いて、下記構成単位を下記組成で有する高分子材料A−8を合成した。
Figure 2019119831

詳細には、アルゴン雰囲気下、化合物5(2.00g、2,19mmol)、化合物1(1.09g)、酢酸パラジウム(3.4mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(21.3mg)、トルエン(50mL)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(12.0g)を加えた後、8時間加熱還流した。次に、フェニルボロン酸(0.023g)、酢酸パラジウム(4.3mg)、トリス(2−メトキシフェニル)ホスフィン(27.0mg)、及び20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(15.2g)を加えた後、7時間加熱還流した。次に、反応混合物から水層を除き、N,N−ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム三水和物(5.4g)、及びイオン交換水(50mL)を加えた後、85℃で2時間攪拌した。次に、反応混合物を有機層と水層に分離した後、水、3質量%酢酸水溶液、及び水を用いて、有機層を順次洗浄した。次に、有機層をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、粗生成物を得た。次に、粗生成物をトルエンに溶解させて、シリカゲル/アルミナを充填したクロマトグラフを用いて精製した後、溶媒を減圧留去した。次に、得られた液体をメタノールに滴下して沈殿させ、濾別した後、乾燥させ、高分子材料A−7(1.20g)を得た。
高分子材料A−8は、単量体の仕込み比から、上記組成(化合物5由来の構成単位:化合物1由来の構成単位=1:1(モル比))で、それぞれの構成単位が交互に結合している交互共重合体であると推定される。また、高分子材料A−8の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び多分散度(Mw/Mn)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて見積もったところ、Mn=29,000、Mw=70,000、Mw/Mn=2.41であった。
次に、実施例1〜8の高分子材料A−1〜A−8及び下記構成単位を有するポリ[(9,9−ジオクチルフルオレニル−2,7−ジイル)−co−(4,4'−(N−(4−sec−ブチルフェニル)ジフェニルアミン)](TFB)(Luminescence Technology Corp.製)(比較例1の高分子材料)のHOMO準位及びLUMO準位を測定した。
Figure 2019119831

(HOMO準位の測定方法)
濃度が1質量%となるように、各高分子材料をキシレンに溶解させ、塗布液を調製した。
UV洗浄したITO付きガラス基板上に、上記で調製した塗布液を用い、回転数2000rpmの条件で、スピンコート法により成膜した後、ホットプレート上で、150℃、30分の条件で乾燥させ、測定用のサンプルを作製した。
大気中光電子分光装置(理研計器株式会社製、AC−3)を用いて、サンプルのHOMO準位を測定した。このとき、測定結果から、立ち上がりの接線交点を算出し、HOMO準位とした。
なお、HOMO準位は、通常、負の数値である。
(LUMO準位の測定方法)
濃度が3.2質量%となるように、各高分子材料をトルエンに溶解させ、塗布液を調製した。
UV洗浄したITO付きガラス基板上に、上記で調製した塗布液を用い、回転数1600rpmの条件で、スピンコート法により成膜した後、ホットプレート上で、250℃、60分の条件で乾燥させ、測定用のサンプルを作製した。このとき、成膜された膜の膜厚は、約70nmであった。得られたサンプルを77K(−196℃)まで冷却して、フォトルミネッセンス(PL)スペクトルを測定した。PLスペクトルの最も短波長側のピーク値から、LUMO準位[eV]を算出した。
表1に、高分子材料のHOMO準位及びLUMO準位を示す。
Figure 2019119831
表1の結果から、実施例1〜8の高分子材料A−1〜A−8は、従来使用されている比較例1の高分子材料(TFB)と比較して、HOMO準位が若干深く、LUMO順位が有意に浅いことがわかる。
実施例9:量子ドット発光素子の作製
第1電極(陽極)として、ITOがパターニングされているITO付きガラス基板を、中性洗剤、脱イオン水、水及びイソプロピルアルコールを用いて順次洗浄した後、UV−オゾン処理を実施した。次に、ITO付きガラス基板上に、PEDOT/PSS(Sigma−Aldrich製)を、スピンコート法により塗布した後、乾燥させた。その結果、厚さ(乾燥膜厚)30nmの正孔注入層がITO付きガラス基板上に形成された。
正孔注入層上に、実施例1の高分子材料A−1(正孔輸送材料)の1.0質量%のトルエン溶液を、スピンコート法により塗布した後、150℃で30分間熱処理して、正孔輸送層を形成した。その結果、厚さ(乾燥膜厚)25nmの正孔輸送層が正孔注入層上に形成された。
正孔輸送層上に、正孔輸送層を溶解させないシクロヘキサン中に、ZnTeSe/ZnSe/ZnS(コア/シェル/シェル)の量子ドット(図2参照)を、1.0質量%となるように分散させた分散液を、スピンコート法により塗布した後、乾燥させた。その結果、厚さ(乾燥膜厚)25nmの量子ドット発光層が正孔輸送層上に形成された。なお、量子ドットの分散液に紫外線を照射することにより発せられる光は、中心波長が458nm、半値幅が29nmであった(図3、図4参照)。
量子ドット発光層を完全に乾燥させた後、真空蒸着装置を用いて量子ドット発光層上に、リチウムキノレート(Liq)及び電子輸送材料TPBI(Sigma−Aldrich製)を共蒸着させた。その結果、厚さが36nmの電子輸送層が量子ドット発光層上に形成された。
真空蒸着装置を用いて、電子輸送層上に、Liqを蒸着させた。その結果、厚さ0.5nmの電子注入層が電子輸送層上に形成された。
真空蒸着装置を用いて、電子注入層上に、アルミニウムを蒸着させた。その結果、厚さ100nmの第2電極(陰極)が電子注入層上に形成され、量子ドット発光素子を得た。
実施例10〜16:量子ドット発光素子の作製
高分子材料A−1の代わりに、実施例2〜8の高分子材料A−2〜A−8を用いて、正孔輸送層を形成した以外は、実施例9と同様にして、量子ドット発光素子を得た。
比較例2:量子ドット発光素子の作製
高分子材料A−1の代わりに、比較例1の高分子材料(TFB)を用いて、正孔輸送層を形成した以外は、実施例9と同様にして、量子ドット発光素子を得た。
図5、6に、比較例2、実施例9の量子ドット発光素子のエネルギーダイアグラムを示す。
次に、実施例9〜16、比較例2の量子ドット発光素子の駆動電圧及び発光効率を評価した。
[発光素子の評価方法]
直流定電圧電源(KEYENCE製、ソースメータ(source meter))を用いて、各量子ドット発光素子に対して、電圧を印加すると、一定の電圧で電流が流れ始め、量子ドット発光素子が発光した。このとき、電流密度が5mA/cmにおける電圧を駆動電圧(Vop)[V]とした。また、徐々に電流を増加させ、輝度が100nit(cd/m)になったところで電流を一定にし、放置した。この時、測定した分光放射輝度スペクトルから、ランバーシアン放射をしたと仮定して、輝度100nitにおける外部量子効率(EQE)を算出し、発光効率を評価した。
表2に、量子ドット発光素子のVop及びEQEの評価結果を示す。なお、EQEは、比較例1の量子ドット発光素子の測定値を100としたときの相対値である。
Figure 2019119831
表2から、実施例9〜16の量子ドット発光素子は、正孔輸送材料として、本実施形態に係る高分子材料の具体例としての、高分子材料A−1〜A−8が用いられているため、Vopが低く、EQEが高いことがわかる。
これに対して、比較例2の量子ドット発光素子は、正孔輸送材料として、TFBが用いられているため、Vopが高く、EQEが低い。
これらの差異が生じる理由は、表1、図5、図6等からわかるように、高分子材料A−1〜A−8のHOMO準位が、TFBのHOMO準位よりも、量子ドットのHOMO準位にわずかに近いため、正孔輸送層から量子ドットに正孔を注入する際の障壁が小さくなっているためであると考えられる。
100 量子ドット発光素子
110 基板
120 第1電極
130 正孔注入層
140 正孔輸送層
150 発光層
160 電子輸送層
170 電子注入層
180 第2電極

Claims (10)

  1. 下記式(1)で表される構成単位の交互共重合体のセグメントを含む、高分子材料。
    Figure 2019119831

    (式(1)中、Xは、下記式(2)で表される基であり、Yは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基である。)
    Figure 2019119831

    (式(2)中、Arは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の3価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の3価の芳香族複素環基であり、
    Ar及びArは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
    及びLは、それぞれ独立して、単結合、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の2価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の2価の芳香族複素環基であり、
    及びRは、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルキル基、置換された若しくは非置換の炭素数1以上20以下のアルコキシ基、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
    及びRは、互いに結合して環を形成してもよく、
    aは、0以上4以下の整数であり、
    bは、0以上3以下の整数であり、
    〜Zは、それぞれ独立して、窒素原子又は−CH=である。)
  2. 前記式(1)において、Xが下記式(2−1)〜(2−6)で表される基からなる群より選択される、請求項1に記載の高分子材料。
    Figure 2019119831

    (上記式(2−1)〜(2−6)中、Arは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基である。)
  3. 前記式(1)において、Yが下記式(2−7)〜(2−14)で表される基からなる群より選択される、請求項1又は2に記載の高分子材料。
    Figure 2019119831

    (上記式(2−7)〜(2−14)中、Ar51〜Ar55は、それぞれ独立して、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基、炭素数1以上20以下のアルキル基、又は水素原子であり、
    11〜A13は、それぞれ独立して、−O−、−S−、−Se−、−CR−、−SiR−(ただし、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、重水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアリール基又は置換若しくは非置換のヘテロアリール基であり、
    21〜A28は、それぞれ独立して、−CR=、−N=、−SiR=(ただし、Rは、水素原子、重水素原子、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアリール基又は置換若しくは非置換のヘテロアリール基である。)
  4. 下記式(3)で表される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の高分子材料。
    Figure 2019119831

    (式(3)中、Eは、置換された若しくは非置換の炭素数6以上60以下の1価の芳香族炭化水素基、又は置換された若しくは非置換の環形成原子数3以上60以下の1価の芳香族複素環基であり、
    mは2以上の整数であり、複数のX及びYは、それぞれ独立して、同一であってもよいし、異なっていてもよい。)
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子材料を含む、エレクトロルミネッセンス素子用材料。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子材料と、溶媒又は分散媒とを含む、液状組成物。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子材料を含む、薄膜。
  8. 一対の電極と、
    前記一対の電極間に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の高分子材料を含む1層以上の有機層とを備える、エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記有機層のうち、少なくとも1層は、塗布法により形成されている、請求項8に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
  10. 量子ドットを含む層をさらに備え、
    前記量子ドットは、無機ナノ粒子である、請求項8又は9に記載のエレクトロルミネッセンス素子。
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