JP2019116339A - 軌道走行式機械の制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】改造時における設置個所の制約をなくし、設置の自由度を高め得る軌道走行式機械の制動装置を提供する。【解決手段】最下段のイコライザ装置における下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)とレール4との間にレール4と直交する水平方向へ張り出すよう配設される押圧フレーム50と、押圧フレーム50のレール4と直交する水平方向両端部と下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)の両側面との間に介装され且つ押圧フレーム50を昇降させる流体圧シリンダ13と、押圧フレーム50の下面に取り付けられるブレーキパッド12とを有する制動機構40を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、軌道走行式機械の制動装置に関するものである。
図9は一般的な軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示すものであって、1はコンテナクレーン、2はコンテナクレーン1が配備される港湾、3は港湾2における岸壁、4は岸壁3に図9の紙面と直交する方向へ延びるよう敷設されたレールであり、コンテナクレーン1のクレーン本体5の支持脚6には、レール4に沿って転動自在な走行車輪7を有する走行装置8が取り付けられている。
前記コンテナクレーン1は、荷役作業中に強風に煽られると、運転者の意に反して走行が止まらず、逸走してしまい、隣接する機械や近接構造物への衝突や倒壊に至る虞がある。
このため、前述の如き軌道走行式機械の逸走を防止する装置として、従来、例えば、特許文献1に開示されているようなクランプ装置がある。該クランプ装置は、先端部に挟み部が形成された一対の接触子をその略中間部が軸を中心として回動自在となるよう連結した挟み機構と、該挟み機構における前記接触子の基端部に設けられ且つ該接触子の基端部間を狭めて前記挟み部が常時レールを挟む閉方向へ前記接触子を回動させるようにしたばね機構と、前記一対の接触子の基端部に形成されたカム受部をその内側から押し開く方向へ駆動して前記挟み部によるレールの挟み付けを解放するための回転カムとを備えている。
しかしながら、特許文献1に開示されたクランプ装置では、レールを両側から挟み付ける方式を採用しているため、レール面との摩擦係数を高めるためにクランプ装置側の接触面にギザギザの歯を付けたり、或いは接触面を硬化させてヤスリのようにしたりしている場合、レールの側面に傷を付けてしまう可能性があった。又、レールの側面の精度が低く、その幅方向における中心線から側面までの寸法に左右でばらつきが生じているような場合、若しくはレールの腐食等が生じている場合、前記挟み部による挟み付けが均一に行われずに締付力が大きく低下してしまい、充分な保持力が得られなくなる可能性もあった。
こうした不具合を解消するため、レールの走行車輪転動面に対し直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な油圧シリンダ等の流体圧シリンダを備えた制動装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−72690号公報 特開2015−58805号公報
ところで、近年、前記コンテナクレーン1等の軌道走行式機械においては、前記走行装置8の下部に制動装置を設けることができるようにする要求が高まっている。これは、特に、既設の軌道走行式機械の改造等に際して、クレーン本体5の支持脚6間に該支持脚6をつなぐようレール4に沿って延びる下部フレームの下に制動装置を設けることができないような場合に対処するためである。
しかしながら、特許文献2に記載されているような従来の制動装置では、流体圧シリンダの長さを短くできないため、前記走行装置8の下部に制動装置を設けることは困難となっていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、改造時における設置個所の制約をなくし、設置の自由度を高め得る軌道走行式機械の制動装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明の軌道走行式機械の制動装置は、レール上を走行する支持脚の下部に、走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピンにより中間部が支持されて揺動自在に配設された上側イコライザビームと、該上側イコライザビームの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピンにより中間部が支持されて揺動自在に配設された一対の下側イコライザビームとからなるイコライザ装置を少なくとも一段有し、最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームの走行方向両端部にレールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置を備えた軌道走行式機械の制動装置において、
前記最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームとレールとの間に該レールと直交する水平方向へ張り出すよう配設される押圧フレームと、該押圧フレームのレールと直交する水平方向両端部と前記最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームの両側面との間に介装され且つ前記押圧フレームを昇降させる流体圧シリンダと、前記押圧フレームの下面に取り付けられるブレーキパッドとを有する制動機構を備えることができる。
前記軌道走行式機械の制動装置においては、前記流体圧シリンダのキャップ側室とロッド側室へ作動流体を給排自在で且つ前記流体圧シリンダを伸縮させる流体圧ユニットを備えることができる。
又、前記軌道走行式機械の制動装置においては、前記流体圧シリンダを収縮させる方向へ付勢する制動解除機構と、
前記流体圧シリンダのキャップ側室へ作動流体を給排自在で且つ作動流体の供給時には前記制動解除機構の付勢力に抗して流体圧シリンダを伸長させる流体圧ユニットと
を備えることができる。
前記制動解除機構は、前記最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームと押圧フレームとをつなぐ引張バネとすることができる。
又、前記制動解除機構は、前記流体圧シリンダのロッド側室に内蔵される圧縮バネとすることもできる。
本発明の軌道走行式機械の制動装置によれば、改造時における設置個所の制約をなくし、設置の自由度を高め得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の軌道走行式機械の制動装置の第一実施例を示す正面図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の第一実施例を示す概要構成図であって、制動を解除した状態を示す図である。 図2のIII−III矢視図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の第一実施例を示す概要構成図であって、制動を行っている状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の第二実施例を示す概要構成図であって、制動を解除した状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の第二実施例を示す概要構成図であって、制動を行っている状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の第三実施例を示す概要構成図であって、制動を解除した状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の第三実施例を示す概要構成図であって、制動を行っている状態を示す図である。 軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示す全体側面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明の軌道走行式機械の制動装置の第一実施例であって、図中、図9と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
図1に示す軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1では、クレーン本体5の支持脚6間に、該支持脚6をつなぐようレール4に沿って延びる下部フレーム6aが設けられ、該下部フレーム6aの底面側に、複数(図1の例では二基)の走行装置8が設けられている。
前記走行装置8は、上部イコライザビーム9aと、中間部イコライザビーム9bと、下部イコライザビーム9cと、走行車輪7とを備えている。
前記上部イコライザビーム9aは、前記下部フレーム6aの底面側に、走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10aにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。前記中間部イコライザビーム9bは、前記上部イコライザビーム9aの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10bにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。前記下部イコライザビーム9cは、前記中間部イコライザビーム9bの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10cにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。
前記走行車輪7は、前記下部イコライザビーム9cの走行方向両端部にレール4に沿って転動自在となるよう配設されている。
尚、図1に示す例では、上部イコライザビーム9aと中間部イコライザビーム9bとからなるイコライザ装置9Aと、中間部イコライザビーム9bと下部イコライザビーム9cとからなるイコライザ装置9Bとが上下二段に形成されている。因みに、上段の前記イコライザ装置9Aにおける上部イコライザビーム9aは上側イコライザビームとなり、中間部イコライザビーム9bは下側イコライザビームとなる。又、下段の前記イコライザ装置9Bにおける中間部イコライザビーム9bは相対的に上側イコライザビームとなり、下部イコライザビーム9cは下側イコライザビームとなる。但し、前記軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1の規模に応じて、前記イコライザ装置9Aを一段だけ形成して、下側イコライザビーム(この場合は中間部イコライザビーム9b)に走行車輪7を配設しても良い。又、前記イコライザ装置を上下三段以上形成して、最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームの走行方向両端部にレール4に沿って転動自在な走行車輪7を配設しても良い。
前記下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)は、複数枚(図2及び図3の例では二枚)の板材9cpがレール4の幅方向へ所要間隔をあけて配設され、該板材9cp間をつなぐ板材9cqが配設されることにより構成されている。
前記走行装置8の各々には制動機構40を配置してある。但し、必ずしも前記走行装置8の各々に制動機構40を配置する必要はなく、充分な制動力が得られるのであれば、制動機構40は一つであっても良い。
前記制動機構40は、前記走行車輪7が配設された下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)に取り付けられ、図2に示す如く、押圧フレーム50と、流体圧シリンダ13と、ブレーキパッド12とを有している。
前記制動機構40の押圧フレーム50は、前記下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)とレール4との間に該レール4と直交する水平方向へ張り出すよう配設されている。
前記制動機構40の流体圧シリンダ13は、前記押圧フレーム50のレール4と直交する水平方向両端部と前記下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)の両側面との間に、前記押圧フレーム50を昇降させるよう介装されている。前記下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)には、固定フレーム51が取り付けられ、該固定フレーム51から張り出す支持ブラケット52に前記流体圧シリンダ13のシリンダ本体13aが吊り下げられ、該シリンダ本体13aから垂下されるピストンロッド13bの先端部が前記押圧フレーム50の上面に枢着されている。前記固定フレーム51は、前記押圧フレーム50のレール4長手方向における両端面に対峙するストッパ部51aを備え、該ストッパ部51aにより押圧フレーム50のレール4長手方向への動きが拘束されるようになっている(図2及び図3参照)。尚、前記流体圧シリンダ13は、図3に示す如く、片側に二本配設されているが、その本数は、必要に応じて一本或いは三本以上に設定することができる。
前記制動機構40のブレーキパッド12は、前記押圧フレーム50の下面に取り付けられている。
前記流体圧シリンダ13には、流体圧ユニット14が接続されている。
前記流体圧ユニット14は、前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13cとロッド側室13dへ油等の作動流体を給排自在で且つ前記流体圧シリンダ13を伸縮させるようになっており、以下にその構成について詳述する。
前記流体圧ユニット14は、作動流体が貯留されたタンク15から延びる圧送ライン16と、流体圧シリンダ13のキャップ側室13c(ピストンロッド13bが突出していない側の室)に接続されるキャップ側ライン17と、流体圧シリンダ13のロッド側室13d(ピストンロッド13bが突出している側の室)に接続されるロッド側ライン18と、前記タンク15へ通じる戻しライン19とを備えている。前記圧送ライン16途中には、モータ20にて駆動されるポンプ21と、該ポンプ21にて圧送される作動流体の逆流を阻止する逆止弁22とが設けられている。前記圧送ライン16及び戻しライン19と、前記キャップ側ライン17及びロッド側ライン18とは、ソレノイドバルブ23を介して接続され、前記逆止弁22とソレノイドバルブ23との間における圧送ライン16途中から分岐させた蓄圧ライン24には、アキュムレータ25が接続されている。
前記ソレノイドバルブ23は、ブレーキ作動ポジション23Aとブレーキ解除ポジション23Bとを有している。前記ブレーキ作動ポジション23Aは、前記圧送ライン16とキャップ側ライン17とを連通させることにより、前記ポンプ21によって圧送される作動流体を流体圧シリンダ13のキャップ側室13cへ導入しつつ、前記ロッド側ライン18と戻しライン19とを連通させることにより、前記流体圧シリンダ13のロッド側室13dの作動流体をタンク15へ排出するポジションである。前記ブレーキ解除ポジション23Bは、前記圧送ライン16とロッド側ライン18とを連通させることにより、前記ポンプ21によって圧送される作動流体を前記流体圧シリンダ13のロッド側室13dへ導入しつつ、前記キャップ側ライン17と戻しライン19とを連通させることにより、前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13cの作動流体をタンク15へ排出するポジションである。尚、ソレノイドバルブ23は、非常停止時(緊急を要する意図的な電源遮断時)及び停電時にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション23Aに切り換わるようになっている。
前記ポンプ21と逆止弁22との間における圧送ライン16途中には、前記タンク15へ通じるリリーフライン26が分岐接続され、該リリーフライン26途中には、前記圧送ライン16における作動流体の圧力が設定圧以上となった際に開いて作動流体をタンク15へ戻すリリーフ弁27が設けられている。
前記蓄圧ライン24途中には、該蓄圧ライン24における作動流体の圧力が高位設定圧に達した際に作動する高位圧力スイッチ28Hと、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が低位設定圧に達した際に作動する低位圧力スイッチ28Lと、常時開(ノーマルオープン)で且つ前記高位圧力スイッチ28Hの作動時に閉となるシャットオフ弁28Vとが設けられている。これにより、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が前記アキュムレータ25の設定圧に達した際には高位圧力スイッチ28Hが作動して前記ポンプ21のモータ20に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが閉じる一方、前記圧力が前記アキュムレータ25の設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ28Lが作動して前記ポンプ21のモータ20に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが開くようになっている。
尚、前記蓄圧ライン24途中には、メンテナンス時等に前記アキュムレータ25の作動流体をタンク15に抜くためのドレンライン29が接続され、該ドレンライン29には、作業者によって開閉される手動開閉弁30が設けられている。
次に、上記第一実施例の作用を説明する。
図2に示す如く、流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ解除ポジション23Bに切り換えた状態では、圧送ライン16とロッド側ライン18とが連通することにより、ポンプ21によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ13のロッド側室13dへ導入されつつ、キャップ側ライン17と戻しライン19とが連通することにより、流体圧シリンダ13のキャップ側室13cの作動流体がタンク15へ排出される。これにより、ピストンロッド13bが流体圧シリンダ13の内部に収縮する方向へ移動し、押圧フレーム50が上方へ引き上げられ、該押圧フレーム50と一体のブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aから離反して制動が解除され、コンテナクレーン1は走行可能となっている。
これに対し、図2に示す状態から、図4に示す如く、前記流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ作動ポジション23Aに切り換えると、圧送ライン16とキャップ側ライン17とが連通することにより、ポンプ21によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ13のキャップ側室13cへ導入されつつ、ロッド側ライン18と戻しライン19とが連通することにより、前記流体圧シリンダ13のロッド側室13dの作動流体がタンク15へ排出される。これにより、流体圧シリンダ13のピストンロッド13bが突出する方向へ移動して押圧フレーム50が押し下げられ、該押圧フレーム50と一体のブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられて制動が行われる。
尚、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が前記アキュムレータ25の高位設定圧に達した際には高位圧力スイッチ28Hが作動して、前記ポンプ21のモータ20に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共にシャットオフ弁28Vが閉じる。一方、前記圧力が前記アキュムレータ25の低位設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ28Lが作動して、前記ポンプ21のモータ20に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが開く。これにより、前記アキュムレータ25は常時、高位設定圧と低位設定圧との間の圧力に蓄圧される。しかも、前記ソレノイドバルブ23は、非常停止時及び停電時にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション23Aに切り換わるようになっている。又、前記シャットオフ弁28Vは、常時開(ノーマルオープン)であって非常停止時及び停電時には開いている。このため、非常停止時及び停電時には、前記アキュムレータ25に蓄圧された作動流体が蓄圧ライン24からキャップ側ライン17を介し前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13cへ導かれてピストンロッド13bが突出する方向へ移動し、前記ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられる。この結果、非常停止時及び停電時にたとえポンプ21が停止したとしても、ブレーキを作動させることが可能となる。
これにより、既設のコンテナクレーン1の如き軌道走行式機械の改造等に際して、クレーン本体5の支持脚6間をつなぐ下部フレーム6a(図1参照)の下に、特許文献2に記載されているような従来の制動装置を設けることができない場合であっても、流体圧シリンダ13の長さを短くせずに、前記走行装置8の下部に制動機構40を設けることが可能となる。
こうして、改造時における設置個所の制約をなくし、設置の自由度を高め得る。
図5及び図6は本発明の軌道走行式機械の制動装置の第二実施例であって、図中、図1〜図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図4に示す第一実施例と同様である。
第二実施例の特徴とするところは、図5及び図6に示す如く、前記流体圧シリンダ13を収縮させる方向へ付勢する制動解除機構60を備えた点にある。
前記制動解除機構60は、前記下部イコライザビーム9c(下側イコライザビーム)に取り付けられた固定フレーム51の支持ブラケット52と押圧フレーム50とをつなぐ引張バネ61としてある。
これに伴い、第二実施例では、第一実施例における流体圧シリンダ13のロッド側室13dに接続されるロッド側ライン18(図2及び図4参照)は不要となっており、前記流体圧ユニット14は、前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13cへのみ作動流体を給排自在で且つ作動流体の供給時には前記制動解除機構60の付勢力に抗して流体圧シリンダ13を伸長させるようになっている。
尚、前記流体圧シリンダ13のロッド側室13dは、図示していないポートにより大気解放されている。
次に、上記第二実施例の作用を説明する。
図5に示す如く、流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ解除ポジション23Bに切り換えた状態では、キャップ側ライン17と戻しライン19とが連通することにより、流体圧シリンダ13のキャップ側室13cの作動流体がタンク15へ排出される。ここで、制動解除機構60の引張バネ61の付勢力により、ピストンロッド13bが流体圧シリンダ13の内部に収縮する方向へ移動し、押圧フレーム50が上方へ引き上げられ、該押圧フレーム50と一体のブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aから離反して制動が解除され、コンテナクレーン1は走行可能となる。尚、流体圧ユニット14の圧送ライン16は、前記ブレーキ解除ポジション23Bに切り換えられたソレノイドバルブ23によって封止されており、ポンプ21によって圧送される作動流体はリリーフライン26からリリーフ弁27を介してタンク15へ戻され循環している。
これに対し、図5に示す状態から、図6に示す如く、前記流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ作動ポジション23Aに切り換えると、圧送ライン16とキャップ側ライン17とが連通することにより、ポンプ21によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ13のキャップ側室13cへ導入される。これにより、流体圧シリンダ13のピストンロッド13bが、前記制動解除機構60の引張バネ61の付勢力に抗して突出する方向へ移動し押圧フレーム50が押し下げられ、該押圧フレーム50と一体のブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられて制動が行われる。
これにより、既設のコンテナクレーン1の如き軌道走行式機械の改造等に際して、クレーン本体5の支持脚6間をつなぐ下部フレーム6a(図1参照)の下に、特許文献2に記載されているような従来の制動装置を設けることができない場合であっても、第一実施例と同様、流体圧シリンダ13の長さを短くせずに、前記走行装置8の下部に制動機構40を設けることが可能となる。又、第二実施例の場合、流体圧ユニット14と流体圧シリンダ13は、キャップ側ライン17のみを介して接続すれば良く、配管の簡素化にもつながる。
こうして、第二実施例においても第一実施例と同様、改造時における設置個所の制約をなくし、設置の自由度を高め得る。
図7及び図8は本発明の軌道走行式機械の制動装置の第三実施例であって、図中、図5及び図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図5及び図6に示す第二実施例と同様である。
第三実施例の特徴とするところは、図7及び図8に示す如く、前記流体圧シリンダ13を収縮させる方向へ付勢する制動解除機構60として、前記流体圧シリンダ13のロッド側室13dに内蔵される圧縮バネ62を備えた点にある。
次に、上記第三実施例の作用を説明する。
図7に示す如く、流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ解除ポジション23Bに切り換えた状態では、キャップ側ライン17と戻しライン19とが連通することにより、流体圧シリンダ13のキャップ側室13cの作動流体がタンク15へ排出される。ここで、制動解除機構60の圧縮バネ62の付勢力により、ピストンロッド13bが流体圧シリンダ13の内部に収縮する方向へ移動し、押圧フレーム50が上方へ引き上げられ、該押圧フレーム50と一体のブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aから離反して制動が解除され、コンテナクレーン1は走行可能となる。
これに対し、図7に示す状態から、図8に示す如く、前記流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ作動ポジション23Aに切り換えると、圧送ライン16とキャップ側ライン17とが連通することにより、ポンプ21によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ13のキャップ側室13cへ導入される。これにより、流体圧シリンダ13のピストンロッド13bが、前記制動解除機構60の圧縮バネ62の付勢力に抗して突出する方向へ移動し押圧フレーム50が押し下げられ、該押圧フレーム50と一体のブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられて制動が行われる。
これにより、既設のコンテナクレーン1の如き軌道走行式機械の改造等に際して、クレーン本体5の支持脚6間をつなぐ下部フレーム6a(図1参照)の下に、特許文献2に記載されているような従来の制動装置を設けることができない場合であっても、第一実施例及び第二実施例と同様、流体圧シリンダ13の長さを短くせずに、前記走行装置8の下部に制動機構40を設けることが可能となる。又、第三実施例の場合、流体圧ユニット14と流体圧シリンダ13は、キャップ側ライン17のみを介して接続すれば良く、配管の簡素化につながると共に、制動解除機構60が圧縮バネ62として流体圧シリンダ13の内部に設けられることから、制動装置の小型化を図る上でも有効となる。
こうして、第三実施例においても第一実施例及び第二実施例と同様、改造時における設置個所の制約をなくし、設置の自由度を高め得る。
尚、本発明の軌道走行式機械の制動装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 コンテナクレーン(軌道走行式機械)
2 港湾
3 岸壁
4 レール
4a 走行車輪転動面
5 クレーン本体
6 支持脚
6a 下部フレーム
7 走行車輪
8 走行装置
9A イコライザ装置
9B イコライザ装置
9a 上部イコライザビーム(上側イコライザビーム)
9b 中間部イコライザビーム(下側イコライザビーム(上側イコライザビーム))
9c 下部イコライザビーム(下側イコライザビーム)
9cp 板材
9cq 板材
10a ロッカーピン
10b ロッカーピン
10c ロッカーピン
12 ブレーキパッド
13 流体圧シリンダ
13a シリンダ本体
13b ピストンロッド
13c キャップ側室
13d ロッド側室
14 流体圧ユニット
15 タンク
16 圧送ライン
17 キャップ側ライン
18 ロッド側ライン
19 戻しライン
20 モータ
21 ポンプ
22 逆止弁
23 ソレノイドバルブ
23A ブレーキ作動ポジション
23B ブレーキ解除ポジション
24 蓄圧ライン
25 アキュムレータ
26 リリーフライン
27 リリーフ弁
28H 高位圧力スイッチ
28L 低位圧力スイッチ
28V シャットオフ弁
29 ドレンライン
30 手動開閉弁
40 制動機構
50 押圧フレーム
51 固定フレーム
51a ストッパ部
52 支持ブラケット
60 制動解除機構
61 引張バネ
62 圧縮バネ

Claims (5)

  1. レール上を走行する支持脚の下部に、走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピンにより中間部が支持されて揺動自在に配設された上側イコライザビームと、該上側イコライザビームの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピンにより中間部が支持されて揺動自在に配設された一対の下側イコライザビームとからなるイコライザ装置を少なくとも一段有し、最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームの走行方向両端部にレールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置を備えた軌道走行式機械の制動装置において、
    前記最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームとレールとの間に該レールと直交する水平方向へ張り出すよう配設される押圧フレームと、該押圧フレームのレールと直交する水平方向両端部と前記最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームの両側面との間に介装され且つ前記押圧フレームを昇降させる流体圧シリンダと、前記押圧フレームの下面に取り付けられるブレーキパッドとを有する制動機構を備えた軌道走行式機械の制動装置。
  2. 前記流体圧シリンダのキャップ側室とロッド側室へ作動流体を給排自在で且つ前記流体圧シリンダを伸縮させる流体圧ユニットを備えた請求項1記載の軌道走行式機械の制動装置。
  3. 前記流体圧シリンダを収縮させる方向へ付勢する制動解除機構と、
    前記流体圧シリンダのキャップ側室へ作動流体を給排自在で且つ作動流体の供給時には前記制動解除機構の付勢力に抗して流体圧シリンダを伸長させる流体圧ユニットと
    を備えた請求項1記載の軌道走行式機械の制動装置。
  4. 前記制動解除機構は、前記最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームと押圧フレームとをつなぐ引張バネである請求項3記載の軌道走行式機械の制動装置。
  5. 前記制動解除機構は、前記流体圧シリンダのロッド側室に内蔵される圧縮バネである請求項3記載の軌道走行式機械の制動装置。
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