JP7028711B2 - 軌道走行式機械の制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軌道走行式機械の制動装置に関するものである。
図4は一般的な軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示すものであって、1はコンテナクレーン、2はコンテナクレーン1が配備される港湾、3は港湾2における岸壁、4は岸壁3の走行路3aに図4の紙面と直交する方向へ延びるよう敷設されたレールであり、コンテナクレーン1のクレーン本体5の支持脚6には、レール4に沿って転動自在な走行車輪7を有する走行装置8が取り付けられている。
前記コンテナクレーン1は、荷役作業中に強風に煽られると、運転者の意に反して走行が止まらず、逸走してしまい、隣接する機械や近接構造物への衝突や倒壊に至る虞がある。
このため、前述の如き軌道走行式機械の逸走を防止する装置として、従来、例えば、特許文献1に開示されているようなクランプ装置がある。該クランプ装置は、先端部に挟み部が形成された一対の接触子をその略中間部が軸を中心として回動自在となるよう連結した挟み機構と、該挟み機構における前記接触子の基端部に設けられ且つ該接触子の基端部間を狭めて前記挟み部が常時レールを挟む閉方向へ前記接触子を回動させるようにしたばね機構と、前記一対の接触子の基端部に形成されたカム受部をその内側から押し開く方向へ駆動して前記挟み部によるレールの挟み付けを解放するための回転カムとを備えている。
しかしながら、特許文献1に開示されたクランプ装置では、レールを両側から挟み付ける方式を採用しているため、レール面との摩擦係数を高めるためにクランプ装置側の接触面にギザギザの歯を付けたり、或いは接触面を硬化させてヤスリのようにしたりしている場合、レールの側面に傷を付けてしまう可能性があった。又、レールの側面の精度が低く、その幅方向における中心線から側面までの寸法に左右でばらつきが生じているような場合、若しくはレールの腐食等が生じている場合、前記挟み部による挟み付けが均一に行われずに締付力が大きく低下してしまい、充分な保持力が得られなくなる可能性もあった。
こうした不具合を解消するため、レールの走行車輪転動面に対し直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な油圧シリンダ等の流体圧シリンダを備えた制動装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6-72690号公報 特開2015-63384号公報
ところで、特許文献2に開示されているような制動装置の場合、停電時及び非常停止時には、流体圧ユニットのアキュムレータに蓄圧された作動流体が蓄圧ラインからキャップ側ラインを介し流体圧シリンダのキャップ側室へ導かれてピストンロッドが突出する方向へ移動し、ブレーキパッドがレールの走行車輪転動面に押し付けられる。この結果、停電時及び非常停止時にたとえポンプが停止したとしても、ブレーキを作動させることが可能となっている。
又、運転終了時には、軌道走行式機械を所定位置で停止させ、アンカー等の逸走防止装置を用いて軌道走行式機械を固定している。
しかしながら、前記流体圧ユニットのアキュムレータに蓄圧された作動流体を運転終了時にドレンラインから抜き忘れてしまうと、数十トンにも及ぶ負荷がレール4を介して走行路3aの基礎に加わり、該基礎を傷めてしまう虞があり、改善が望まれていた。因みに、運転終了時における軌道走行式機械の固定位置は、通常、同一箇所に設定されているため、その位置における基礎に負荷が集中しやすく、こうした点も基礎を傷める要因となっている。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、流体圧ユニットの蓄圧に起因する運転終了時におけるブレーキパッドのレールへの押付作動を防いで、走行路の基礎の損傷を回避し得る軌道走行式機械の制動装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明の軌道走行式機械の制動装置は、レールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置と、
前記レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な流体圧シリンダと、
通常運転時には、前記流体圧シリンダへ作動流体を導入することにより該流体圧シリンダを作動させつつ蓄圧する一方、少なくとも停電時には、蓄圧した作動流体を前記流体圧シリンダへ導いて前記ブレーキパッドをレールの走行車輪転動面に押し付ける流体圧ユニットと、
前記流体圧ユニットに蓄圧された作動流体を運転終了時に開放する蓄圧開放機構と
を備え
前記流体圧ユニットは、
タンク内の作動流体を圧送するポンプと、
該ポンプによって圧送される作動流体を前記流体圧シリンダのキャップ側室へ導入するブレーキ作動ポジションと、前記流体圧シリンダのキャップ側室の作動流体をタンクへ排出するブレーキ解除ポジションとを有し、少なくとも停電時には前記ブレーキ作動ポジションに切り換わる切換弁と、
前記ポンプの作動によって蓄圧され、少なくとも停電時には蓄圧した作動流体を前記ブレーキ作動ポジションに切り換わった切換弁を介して流体圧シリンダのキャップ側室へ導くアキュムレータと
を備え、
前記蓄圧開放機構は、
運転終了時に軌道走行式機械を固定する逸走防止装置の作動を検出するリミットスイッチと、
該リミットスイッチからの検出信号により開くよう前記アキュムレータのドレンラインに設けられた蓄圧開放弁と
を備えることができる。
前記軌道走行式機械の制動装置において、前記逸走防止装置は、前記レールが敷設される走行路に設けられた凹溝に固定金具を嵌入するアンカーとすることができる。
本発明の軌道走行式機械の制動装置によれば、流体圧ユニットの蓄圧に起因する運転終了時におけるブレーキパッドのレールへの押付作動を防いで、走行路の基礎の損傷を回避し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の軌道走行式機械の制動装置の実施例を示す正面図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の実施例を示す概要構成図であって、制動を行っている状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の実施例を示す概要構成図であって、運転終了時に蓄圧開放した状態を示す図である。 軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示す全体側面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1~図3は本発明の軌道走行式機械の制動装置の実施例であって、図中、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
図1に示す軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1では、クレーン本体5の支持脚6間に、該支持脚6をつなぐようレール4に沿って延びる下部フレーム6aが設けられ、該下部フレーム6aの底面側に、複数(図1の例では二基)の走行装置8が設けられている。
前記走行装置8は、上部イコライザビーム9aと、中間部イコライザビーム9bと、下部イコライザビーム9cと、走行車輪7とを備えている。
前記上部イコライザビーム9aは、前記下部フレーム6aの底面側に、走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10aにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。前記中間部イコライザビーム9bは、前記上部イコライザビーム9aの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10bにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。前記下部イコライザビーム9cは、前記中間部イコライザビーム9bの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10cにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。
前記走行車輪7は、前記下部イコライザビーム9cの走行方向両端部にレール4に沿って転動自在となるよう配設されている。
尚、図1に示す例では、上部イコライザビーム9aと中間部イコライザビーム9bとからなるイコライザ装置9Aと、中間部イコライザビーム9bと下部イコライザビーム9cとからなるイコライザ装置9Bとが上下二段に形成されている。因みに、上段の前記イコライザ装置9Aにおける上部イコライザビーム9aは上側イコライザビームとなり、中間部イコライザビーム9bは下側イコライザビームとなる。又、下段の前記イコライザ装置9Bにおける中間部イコライザビーム9bは相対的に上側イコライザビームとなり、下部イコライザビーム9cは下側イコライザビームとなる。但し、前記軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1の規模に応じて、前記イコライザ装置9Aを一段だけ形成して、下側イコライザビーム(この場合は中間部イコライザビーム9b)に走行車輪7を配設しても良い。又、前記イコライザ装置を上下三段以上形成して、最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームの走行方向両端部にレール4に沿って転動自在な走行車輪7を配設しても良い。
前記下部フレーム6aの底面側には、制動機構40が配置されている。
前記制動機構40は、下部フレーム6aの底面側にテンションロッド50によって保持されるブレーキブラケット51に取り付けられ、図2及び図3に示す如く、流体圧アクチュエータを構成する流体圧シリンダ13と、流体圧ユニット14とを備えている。
前記流体圧アクチュエータの流体圧シリンダ13は、流体圧シリンダ本体13aと、流体圧ピストン13bと、ピストンロッド13cとを備えている。前記流体圧シリンダ本体13aは、前記ブレーキブラケット51の下部に、レール4と直交する水平方向へ延びる支持ピン51aを介して吊り下げられ、前記ブレーキブラケット51の下部に設けられたアウタケース52の内部に嵌挿される形で下向きに取り付けられている。前記流体圧ピストン13bは、前記流体圧シリンダ本体13aの内部に摺動自在に嵌入され、前記流体圧シリンダ本体13aの内部をキャップ側室13dとロッド側室13eとに画成している。前記ピストンロッド13cは、前記流体圧ピストン13bからロッド側室13eを貫通して下方へ延出され、前記ピストンロッド13cの下端には、ブレーキパッド12が、前記レール4の走行車輪転動面4aに対し該レール4と直交する方向へ押付・離反自在となるよう連結されている。前記流体圧シリンダ13の流体圧シリンダ本体13aの内部(ロッド側室13e)には、上下方向へ延びる弾性部材Sとしての圧縮バネS2がピストンロッド13cを引き込む方向へ付勢するよう装填されている。
前記流体圧ユニット14は、作動流体が貯留されたタンク15から延びる圧送ライン16と、前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13dに接続されるキャップ側ライン17と、前記タンク15へ通じる戻しライン19とを備えている。前記圧送ライン16途中には、モータ20にて駆動されるポンプ21と、該ポンプ21にて圧送される作動流体の逆流を阻止する逆止弁22とが設けられている。前記圧送ライン16及び戻しライン19と、前記キャップ側ライン17は、切換弁23を介して接続され、前記逆止弁22と切換弁23との間における圧送ライン16途中から分岐させた蓄圧ライン24には、アキュムレータ25が接続されている。
前記切換弁23は、ブレーキ作動ポジション23Aとブレーキ解除ポジション23Bとを有している。前記ブレーキ作動ポジション23Aは、前記圧送ライン16とキャップ側ライン17とを連通させることにより、前記ポンプ21によって圧送される作動流体を流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ導入するポジションである。前記ブレーキ解除ポジション23Bは、前記キャップ側ライン17と戻しライン19とを連通させることにより、前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13dの作動流体をタンク15へ排出するポジションである。尚、前記切換弁23は、停電時及び非常停止時(緊急を要する意図的な電源遮断時)にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション23Aに切り換わるようになっている。
前記ポンプ21と逆止弁22との間における圧送ライン16途中には、前記タンク15へ通じるリリーフライン26が分岐接続され、該リリーフライン26途中には、前記圧送ライン16における作動流体の圧力が設定圧以上となった際に開いて作動流体をタンク15へ戻すリリーフ弁27が設けられている。
前記蓄圧ライン24途中には、該蓄圧ライン24における作動流体の圧力が高位設定圧に達した際に作動する高位圧力スイッチ28Hと、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が低位設定圧に達した際に作動する低位圧力スイッチ28Lと、常時開(ノーマルオープン)で且つ前記高位圧力スイッチ28Hの作動時に閉となるシャットオフ弁28Vとが設けられている。これにより、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が前記アキュムレータ25の設定圧に達した際には高位圧力スイッチ28Hが作動して前記ポンプ21のモータ20に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが閉じる一方、前記圧力が前記アキュムレータ25の設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ28Lが作動して前記ポンプ21のモータ20に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが開くようになっている。
そして、本実施例の場合、前記流体圧ユニット14に蓄圧された作動流体を運転終了時に開放する蓄圧開放機構60を備えた点を特徴としている。
前記蓄圧開放機構60は、リミットスイッチ61と、蓄圧開放弁62とを備えている。
前記リミットスイッチ61は、運転終了時に軌道走行式機械を固定する逸走防止装置70の作動を検出するようになっている。
前記蓄圧開放弁62は、前記リミットスイッチ61からの検出信号61aにより開くよう前記アキュムレータ25のドレンライン29に設けられている。
前記逸走防止装置70としては、例えば、アンカー80を用いることができる。前記アンカー80は、図1に示す如く、前記下部フレーム6aに取り付けられ、図2及び図3に示す如く、アンカーブラケット81と、固定金具82と、リンクレバー83とを備えている。前記アンカーブラケット81は、前記下部フレーム6aから垂下するように取り付けられている。前記固定金具82は、図2及び図3に示す如く、短冊状の金具であって、前記アンカーブラケット81に対し上下方向へスライド自在に設けられている。前記リンクレバー83は、その中間部が前記アンカーブラケット81に支点ピン84を介して揺動自在に取り付けられ、先端部が固定金具82の上端部に連結ピン85により枢着されている。これにより、前記リンクレバー83の押し下げ・引き上げ動作と連動して前記固定金具82が昇降し、前記レール4が敷設される走行路3aに設けられた凹溝3bに前記固定金具82が嵌入されるようになっている。又、前記固定金具82の凹溝3bへの嵌入時に前記リミットスイッチ61が作動するようになっている(図3参照)。尚、前記逸走防止装置70としては、アンカー80を用いる代わりに、レール4を両側から挟み付けるクランプ装置を用いることもできる。
次に、上記実施例の作用を説明する。
通常運転時、図2に示す如く、前記流体圧ユニット14の切換弁23がブレーキ作動ポジション23Aに切り換えられている状態では、圧送ライン16とキャップ側ライン17とが連通することにより、ポンプ21によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ導入される。これにより、弾性部材Sとしての圧縮バネS2の付勢力に抗して、流体圧シリンダ13のピストンロッド13cが突出する方向へ移動し、ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられ制動が行われる。
これに対し、図示は省略しているが、流体圧ユニット14の切換弁23がブレーキ解除ポジション23Bに切り換えられると、キャップ側ライン17と戻しライン19とが連通することにより、流体圧シリンダ13のキャップ側室13dの作動流体がタンク15へ排出される。これにより、前記弾性部材Sとしての圧縮バネS2の付勢力によってピストンロッド13cが流体圧シリンダ13の内部に収縮する方向へ移動し、ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aから離反して制動が解除され、コンテナクレーン1は走行可能となる。
尚、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が前記アキュムレータ25の高位設定圧に達した際には高位圧力スイッチ28Hが作動して、前記ポンプ21のモータ20に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共にシャットオフ弁28Vが閉じる。一方、前記圧力が前記アキュムレータ25の低位設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ28Lが作動して、前記ポンプ21のモータ20に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが開く。これにより、前記アキュムレータ25は常時、高位設定圧と低位設定圧との間の圧力に蓄圧される。しかも、前記切換弁23は、停電時及び非常停止時にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション23Aに切り換わる。又、前記シャットオフ弁28Vは、常時開(ノーマルオープン)であって停電時及び非常停止時には開いている。このため、停電時及び非常停止時には、前記アキュムレータ25に蓄圧された作動流体が蓄圧ライン24からキャップ側ライン17を介し前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ導かれてピストンロッド13cが突出する方向へ移動し、前記ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられる。この結果、停電時及び非常停止時にたとえポンプ21が停止したとしても、ブレーキを作動させることが可能となる。
そして、運転終了時には、軌道走行式機械を所定位置で停止させ、逸走防止装置70としてのアンカー80のリンクレバー83が、図2に示す如く押し下げられた状態から、図3に示す如く支点ピン84を中心として引き上げられる。前記リンクレバー83が引き上げられると、前記レール4が敷設される走行路3aに設けられた凹溝3bに前記固定金具82が嵌入され、軌道走行式機械が固定される。
この時、蓄圧開放機構60のリミットスイッチ61は、軌道走行式機械を固定する逸走防止装置70としてのアンカー80の作動を検出し、該リミットスイッチ61からの検出信号61aにより蓄圧開放弁62が開く。該蓄圧開放弁62が開くと、前記流体圧ユニット14のアキュムレータ25に蓄圧された作動流体がドレンライン29からタンク15に排出される。尚、この時点で、ポンプ21を駆動するモータ20は停止している。
この結果、前記流体圧ユニット14のアキュムレータ25に蓄圧された作動流体を運転終了時にドレンライン29から抜き忘れてしまうことがなくなり、数十トンにも及ぶ負荷がレール4を介して走行路3aの基礎に加わることが避けられ、該基礎が傷みにくくなる。因みに、運転終了時における軌道走行式機械の固定位置は、通常、同一箇所に設定されているが、その位置における基礎に負荷が集中せず、基礎を傷める要因の解消につながる。
尚、運転終了時に軌道走行式機械を固定する逸走防止装置70の作動を検出するリミットスイッチ61を設ける代わりに、図2及び図3において、仮想線で示す如く、開放スイッチ63を設けることもできる。前記開放スイッチ63としては、例えば、押圧式のボタンやレバー式のスイッチを用いることができる。この場合、運転終了時に開放スイッチ63を操作し、該開放スイッチ63からの操作信号63aにより前記蓄圧開放弁62を開くようにすれば良い。このように構成しても、前述と同様、数十トンにも及ぶ負荷が走行路3aの基礎に集中して加わることを避け、該基礎を傷みにくくすることが可能となる。
こうして、流体圧ユニット14の蓄圧に起因する運転終了時におけるブレーキパッド12のレール4への押付作動を防いで、走行路3aの基礎の損傷を回避し得る。
尚、本発明の軌道走行式機械の制動装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 コンテナクレーン(軌道走行式機械)
2 港湾
3 岸壁
3a 走行路
3b 凹溝
4 レール
4a 走行車輪転動面
5 クレーン本体
6 支持脚
6a 下部フレーム
7 走行車輪
8 走行装置
9A イコライザ装置
9B イコライザ装置
9a 上部イコライザビーム
9b 中間部イコライザビーム
9c 下部イコライザビーム
10a ロッカーピン
10b ロッカーピン
10c ロッカーピン
12 ブレーキパッド
13 流体圧シリンダ
13a 流体圧シリンダ本体
13b 流体圧ピストン
13c ピストンロッド
13d キャップ側室
13e ロッド側室
14 流体圧ユニット
15 タンク
16 圧送ライン
17 キャップ側ライン
19 戻しライン
20 モータ
21 ポンプ
22 逆止弁
23 切換弁
23A ブレーキ作動ポジション
23B ブレーキ解除ポジション
24 蓄圧ライン
25 アキュムレータ
26 リリーフライン
27 リリーフ弁
28H 高位圧力スイッチ
28L 低位圧力スイッチ
28V シャットオフ弁
29 ドレンライン
40 制動機構
50 テンションロッド
51 ブレーキブラケット
51a 支持ピン
52 アウタケース
60 蓄圧開放機構
61 リミットスイッチ
61a 検出信号
62 蓄圧開放弁
63 開放スイッチ
63a 操作信号
70 逸走防止装置
80 アンカー
81 アンカーブラケット
82 固定金具
83 リンクレバー
84 支点ピン
85 連結ピン
S 弾性部材
S2 圧縮バネ

Claims (2)

  1. レールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置と、
    前記レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な流体圧シリンダと、
    通常運転時には、前記流体圧シリンダへ作動流体を導入することにより該流体圧シリンダを作動させつつ蓄圧する一方、少なくとも停電時には、蓄圧した作動流体を前記流体圧シリンダへ導いて前記ブレーキパッドをレールの走行車輪転動面に押し付ける流体圧ユニットと、
    前記流体圧ユニットに蓄圧された作動流体を運転終了時に開放する蓄圧開放機構と
    を備え
    前記流体圧ユニットは、
    タンク内の作動流体を圧送するポンプと、
    該ポンプによって圧送される作動流体を前記流体圧シリンダのキャップ側室へ導入するブレーキ作動ポジションと、前記流体圧シリンダのキャップ側室の作動流体をタンクへ排出するブレーキ解除ポジションとを有し、少なくとも停電時には前記ブレーキ作動ポジションに切り換わる切換弁と、
    前記ポンプの作動によって蓄圧され、少なくとも停電時には蓄圧した作動流体を前記ブレーキ作動ポジションに切り換わった切換弁を介して流体圧シリンダのキャップ側室へ導くアキュムレータと
    を備え、
    前記蓄圧開放機構は、
    運転終了時に軌道走行式機械を固定する逸走防止装置の作動を検出するリミットスイッチと、
    該リミットスイッチからの検出信号により開くよう前記アキュムレータのドレンラインに設けられた蓄圧開放弁と
    を備えた軌道走行式機械の制動装置。
  2. 前記逸走防止装置は、前記レールが敷設される走行路に設けられた凹溝に固定金具を嵌入するアンカーである請求項記載の軌道走行式機械の制動装置。
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