JP6882123B2 - 軌道走行式機械の制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軌道走行式機械の制動装置に関するものである。
図3は一般的な軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示すものであって、1はコンテナクレーン、2はコンテナクレーン1が配備される港湾、3は港湾2における岸壁、4は岸壁3に図3の紙面と直交する方向へ延びるよう敷設されたレールであり、コンテナクレーン1のクレーン本体5の支持脚6には、レール4に沿って転動自在な走行車輪7を有する走行装置8が取り付けられている。
前記コンテナクレーン1は、荷役作業中に強風に煽られると、運転者の意に反して走行が止まらず、逸走してしまい、隣接する機械や近接構造物への衝突や倒壊に至る虞がある。
このため、前述の如き軌道走行式機械の逸走を防止する装置として、従来、例えば、特許文献1に開示されているようなクランプ装置がある。該クランプ装置は、先端部に挟み部が形成された一対の接触子をその略中間部が軸を中心として回動自在となるよう連結した挟み機構と、該挟み機構における前記接触子の基端部に設けられ且つ該接触子の基端部間を狭めて前記挟み部が常時レールを挟む閉方向へ前記接触子を回動させるようにしたばね機構と、前記一対の接触子の基端部に形成されたカム受部をその内側から押し開く方向へ駆動して前記挟み部によるレールの挟み付けを解放するための回転カムとを備えている。
しかしながら、特許文献1に開示されたクランプ装置では、レールを両側から挟み付ける方式を採用しているため、レール面との摩擦係数を高めるためにクランプ装置側の接触面にギザギザの歯を付けたり、或いは接触面を硬化させてヤスリのようにしたりしている場合、レールの側面に傷を付けてしまう可能性があった。又、レールの側面の精度が低く、その幅方向における中心線から側面までの寸法に左右でばらつきが生じているような場合、若しくはレールの腐食等が生じている場合、前記挟み部による挟み付けが均一に行われずに締付力が大きく低下してしまい、充分な保持力が得られなくなる可能性もあった。
こうした不具合を解消するため、レールの走行車輪転動面に対し直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な油圧シリンダ等の流体圧シリンダを備えた制動装置が開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−72690号公報 特開2015−58805号公報
しかしながら、特許文献2に開示された制動装置では、動作時に短時間で急激に制動が行われると、軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1に多大な負荷が掛かり、脱輪にもつながるという欠点を有していた。
このため、本発明者は、緩衝用アキュムレータを用いることにより急激な制動を抑えて軌道走行式機械への負荷を緩和する発明を提案し、既に出願している。但し、この場合、ブレーキパッドの押付力を変化させて制動力のコントロールを行うためには、複数の容量の異なる緩衝用アキュムレータを用意してそれらを適宜切り換えることにより流体圧シリンダへ供給される圧力を変える必要があり、改善の余地が残されていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、急激な制動を抑えて軌道走行式機械への負荷を緩和し得且つ制動力のコントロールを的確に行い得る軌道走行式機械の制動装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明の軌道走行式機械の制動装置は、レールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置と、
前記レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な流体圧シリンダと、
該流体圧シリンダへ作動流体を給排することにより前記流体圧シリンダを伸縮作動させる流体圧ユニットと
を備えた軌道走行式機械の制動装置において、
前記流体圧シリンダを伸長させてブレーキパッドをレールに押し付けるための流体圧ユニットの作動流体の供給流路途中に分岐接続された緩衝ラインと、
該緩衝ラインを介して前記供給流路に接続された緩衝用アキュムレータと、
前記緩衝ライン途中に設けられた流量制御弁と、
前記軌道走行式機械に作用する走行方向の加速度に基づき前記流量制御弁へ開度制御信号を出力する制御器と
を備えることができる。
前記軌道走行式機械の制動装置において、前記加速度は、前記走行装置の走行モータで検出される速度を微分して求められるようにすることができる。
又、前記軌道走行式機械の制動装置において、前記供給流路は、前記流体圧ユニットから流体圧シリンダのキャップ側室へ接続されるキャップ側ラインとすることができる。
本発明の軌道走行式機械の制動装置によれば、急激な制動を抑えて軌道走行式機械への負荷を緩和し得且つ制動力のコントロールを的確に行い得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の軌道走行式機械の制動装置の実施例を示す正面図である。 本発明の軌道走行式機械の制動装置の実施例を示す概要構成図である。 軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示す全体側面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の軌道走行式機械の制動装置の実施例であって、図中、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
図1に示す軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1では、クレーン本体5の支持脚6間に、該支持脚6をつなぐようレール4に沿って延びる下部フレーム6aが設けられ、該下部フレーム6aの底面側に、複数(図1の例では二基)の走行装置8が設けられている。
前記走行装置8は、上部イコライザビーム9aと、中間部イコライザビーム9bと、下部イコライザビーム9cと、走行車輪7とを備えている。
前記上部イコライザビーム9aは、前記下部フレーム6aの底面側に、走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10aにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。前記中間部イコライザビーム9bは、前記上部イコライザビーム9aの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10bにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。前記下部イコライザビーム9cは、前記中間部イコライザビーム9bの走行方向両端部に走行方向と直角な水平方向へ延びるロッカーピン10cにより中間部が支持されて揺動自在に配設されている。
前記走行車輪7は、前記下部イコライザビーム9cの走行方向両端部にレール4に沿って転動自在となるよう配設されている。
尚、図1に示す例では、上部イコライザビーム9aと中間部イコライザビーム9bとからなるイコライザ装置9Aと、中間部イコライザビーム9bと下部イコライザビーム9cとからなるイコライザ装置9Bとが上下二段に形成されている。因みに、上段の前記イコライザ装置9Aにおける上部イコライザビーム9aは上側イコライザビームとなり、中間部イコライザビーム9bは下側イコライザビームとなる。又、下段の前記イコライザ装置9Bにおける中間部イコライザビーム9bは相対的に上側イコライザビームとなり、下部イコライザビーム9cは下側イコライザビームとなる。但し、前記軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1の規模に応じて、前記イコライザ装置9Aを一段だけ形成して、下側イコライザビーム(この場合は中間部イコライザビーム9b)に走行車輪7を配設しても良い。又、前記イコライザ装置を上下三段以上形成して、最下段のイコライザ装置における下側イコライザビームの走行方向両端部にレール4に沿って転動自在な走行車輪7を配設しても良い。
前記下部フレーム6aの底面側には、制動機構40を配置してある。
前記制動機構40は、下部フレーム6aの底面側にテンションロッド50によって保持されるブレーキブラケット51に取り付けられ、図2に示す如く、流体圧アクチュエータを構成する流体圧シリンダ13と、流体圧ユニット14とを備えている。
前記流体圧アクチュエータの流体圧シリンダ13は、流体圧シリンダ本体13aと、該流体圧シリンダ本体13aの内部に摺動自在に嵌入される流体圧ピストン13bと、該流体圧ピストン13bから延出されるピストンロッド13cと、前記流体圧シリンダ本体13aの内部に前記流体圧ピストン13bによって画成されるキャップ側室13d(ピストンロッド13cが突出していない側の室)と、ロッド側室13e(ピストンロッド13cが突出している側の室)とを有し、前記ブレーキブラケット51の下部に設けられたアウタケース52の内部に前記流体圧シリンダ本体13aが下向きに取り付けられている。前記流体圧シリンダ13のピストンロッド13cの下端には、ブレーキパッド12が、前記レール4の走行車輪転動面4aに対し該レール4と直交する方向へ押付・離反自在となるよう連結されている。
前記流体圧ユニット14は、作動流体が貯留されたタンク15から延びる圧送ライン16と、前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13dに接続されるキャップ側ライン17と、前記流体圧シリンダ13のロッド側室13eに接続されるロッド側ライン18と、前記タンク15へ通じる戻しライン19とを備えている。前記圧送ライン16途中には、モータ20にて駆動されるポンプ21と、該ポンプ21にて圧送される作動流体の逆流を阻止する逆止弁22とが設けられている。前記圧送ライン16及び戻しライン19と、前記キャップ側ライン17及びロッド側ライン18とは、ソレノイドバルブ23を介して接続され、前記逆止弁22とソレノイドバルブ23との間における圧送ライン16途中から分岐させた蓄圧ライン24には、アキュムレータ25が接続されている。
前記ソレノイドバルブ23は、ブレーキ作動ポジション23Aとブレーキ解除ポジション23Bとを有している。前記ブレーキ作動ポジション23Aは、前記圧送ライン16とキャップ側ライン17とを連通させることにより、前記ポンプ21によって圧送される作動流体を流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ導入しつつ、前記ロッド側ライン18と戻しライン19とを連通させることにより、前記流体圧シリンダ13のロッド側室13eの作動流体をタンク15へ排出するポジションである。前記ブレーキ解除ポジション23Bは、前記圧送ライン16とロッド側ライン18とを連通させることにより、前記ポンプ21によって圧送される作動流体を前記流体圧シリンダ13のロッド側室13eへ導入しつつ、前記キャップ側ライン17と戻しライン19とを連通させることにより、前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13dの作動流体をタンク15へ排出するポジションである。尚、前記ソレノイドバルブ23は、非常停止時(緊急を要する意図的な電源遮断時)及び停電時にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション23Aに切り換わるようになっている。
前記ポンプ21と逆止弁22との間における圧送ライン16途中には、前記タンク15へ通じるリリーフライン26が分岐接続され、該リリーフライン26途中には、前記圧送ライン16における作動流体の圧力が設定圧以上となった際に開いて作動流体をタンク15へ戻すリリーフ弁27が設けられている。
前記蓄圧ライン24途中には、該蓄圧ライン24における作動流体の圧力が高位設定圧に達した際に作動する高位圧力スイッチ28Hと、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が低位設定圧に達した際に作動する低位圧力スイッチ28Lと、常時開(ノーマルオープン)で且つ前記高位圧力スイッチ28Hの作動時に閉となるシャットオフ弁28Vとが設けられている。これにより、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が前記アキュムレータ25の設定圧に達した際には高位圧力スイッチ28Hが作動して前記ポンプ21のモータ20に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが閉じる一方、前記圧力が前記アキュムレータ25の設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ28Lが作動して前記ポンプ21のモータ20に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが開くようになっている。
尚、前記蓄圧ライン24途中には、メンテナンス時等に前記アキュムレータ25の作動流体をタンク15に抜くためのドレンライン29が接続され、該ドレンライン29には、作業者によって開閉される手動開閉弁30が設けられている。
そして、本実施例の場合、緩衝ライン60と、緩衝用アキュムレータ61と、流量制御弁62と、制御器63とを備えた点を特徴としている。
前記緩衝ライン60は、前記流体圧シリンダ13を伸長させてブレーキパッド12をレール4に押し付けるための流体圧ユニット14の作動流体の供給流路としてのキャップ側ライン17途中に分岐接続されている。
前記緩衝用アキュムレータ61は、前記緩衝ライン60を介して前記供給流路としてのキャップ側ライン17に接続されている。
前記流量制御弁62は、前記緩衝ライン60途中に設けられ、可変絞り弁62aと逆止弁62bとを備えている。該逆止弁62bは、キャップ側ライン17から緩衝用アキュムレータ61へ向かう方向の流れを阻止し、緩衝用アキュムレータ61からキャップ側ライン17へ向かう方向の流れを許容するようになっている。
前記制御器63は、前記軌道走行式機械に作用する走行方向の加速度64に基づき前記流量制御弁62へ開度制御信号65を出力するようになっている。前記制御器63には、予め加速度64の設定値が設定されており、該設定値との比較結果に応じて、流量制御弁62の可変絞り弁62aの開度を拡縮するようになっている。
前記加速度64は、前記走行装置8の走行モータ8aで検出される速度を微分して求められる。但し、専用の速度検出器或いは加速度検出器を設けて、検出信号を前記制御器63へ入力するようにしても良い。
次に、上記実施例の作用を説明する。
図2に示す如く、流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ作動ポジション23Aに切り換えた状態にすると、圧送ライン16とキャップ側ライン17とが連通することにより、ポンプ21によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ導入されつつ、ロッド側ライン18と戻しライン19とが連通することにより、前記流体圧シリンダ13のロッド側室13eの作動流体がタンク15へ排出される。これにより、流体圧ピストン13bが駆動されピストンロッド13cが流体圧シリンダ13から突出する方向へ移動し、ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられて制動が行われる。
ここで、前記走行装置8の走行モータ8aで検出される速度を微分することにより、軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1に作用する走行方向の加速度64が求められ、該加速度64に基づいて制御器63から開度制御信号65が流量制御弁62へ出力される。
前記加速度64が設定値より大きい場合、流量制御弁62の可変絞り弁62aの開度が拡張され、供給流路としてのキャップ側ライン17から緩衝ライン60を介して緩衝用アキュムレータ61に流入する作動流体が増加し、作動流体がキャップ側ライン17から流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ急激に流入することが阻止され、衝撃圧力が吸収される。尚、前記加速度64が設定値より小さい場合、流量制御弁62の可変絞り弁62aの開度は縮小され、供給流路としてのキャップ側ライン17から緩衝ライン60を介して緩衝用アキュムレータ61に流入する作動流体は減少し、作動流体はキャップ側ライン17から流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ円滑に流入する。
この結果、特許文献2に開示された制動装置とは異なり、動作時に短時間で急激に制動が行われるようなことがなくなり、軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1に多大な負荷が掛からず、脱輪する心配もなくなる。尚、サーボ弁等を使わないため、複雑な制御を行わなくて済み、構造も簡単でコスト削減をも図ることが可能となる。
しかも、複数の容量の異なる緩衝用アキュムレータ61を用意してそれらを適宜切り換えるようなことをしなくても、ブレーキパッド12の押付力を加速度64に応じて変化させ制動力のコントロールを適正に行うことが可能となる。
一方、図2に示す状態から、流体圧ユニット14のソレノイドバルブ23をブレーキ解除ポジション23Bに切り換えると、圧送ライン16とロッド側ライン18とが連通することにより、ポンプ21によって圧送される作動流体が流体圧シリンダ13のロッド側室13eへ導入されつつ、キャップ側ライン17と戻しライン19とが連通することにより、流体圧シリンダ13のキャップ側室13dの作動流体がタンク15へ排出される。これにより、流体圧ピストン13bが駆動されピストンロッド13cが流体圧シリンダ13の内部に収縮する方向へ移動し、ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aから離反して制動が解除され、コンテナクレーン1を走行させることが可能となる。
又、前記蓄圧ライン24における作動流体の圧力が前記アキュムレータ25の高位設定圧に達した際には高位圧力スイッチ28Hが作動して、前記ポンプ21のモータ20に対し、図示していない制御装置から停止指令が出力されると共にシャットオフ弁28Vが閉じる。一方、前記圧力が前記アキュムレータ25の低位設定圧以下に低下した際には低位圧力スイッチ28Lが作動して、前記ポンプ21のモータ20に対し、前記制御装置から駆動指令が出力されると共に前記シャットオフ弁28Vが開く。これにより、前記アキュムレータ25は常時、高位設定圧と低位設定圧との間の圧力に蓄圧される。しかも、前記ソレノイドバルブ23は、非常停止時及び停電時にはソレノイドへの通電が停止されてバネ力により機械的に前記ブレーキ作動ポジション23Aに切り換わる。又、前記シャットオフ弁28Vは、常時開(ノーマルオープン)であって非常停止時及び停電時には開いている。このため、非常停止時及び停電時には、前記アキュムレータ25に蓄圧された作動流体が蓄圧ライン24からキャップ側ライン17を介し前記流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ導かれて流体圧ピストン13bが駆動されピストンロッド13cが突出する方向へ移動し、前記ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられる。この結果、非常停止時及び停電時にたとえポンプ21が停止したとしても、ブレーキを作動させることが可能となる。
こうして、急激な制動を抑えて軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1への負荷を緩和し得且つ制動力のコントロールを的確に行い得る。
そして、本実施例の場合、前記加速度64は、前記走行装置8の走行モータ8aで検出される速度を微分して求められるようになっている。このように構成すると、速度検出器や加速度検出器等を新たに設けなくて済み、全体のコストを抑えることが可能となる。
又、前記供給流路は、前記流体圧ユニット14から流体圧シリンダ13のキャップ側室13dへ接続されるキャップ側ライン17となっている。このように構成すると、流体圧シリンダ13のピストンロッド13cが突出していない側の室であるキャップ側室13dへの作動流体の急激な流入を前記緩衝用アキュムレータ61により阻止し、衝撃圧力を吸収でき、制動を円滑に行う上で有効となる。
尚、本発明の軌道走行式機械の制動装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 コンテナクレーン(軌道走行式機械)
4 レール
4a 走行車輪転動面
7 走行車輪
8 走行装置
8a 走行モータ
12 ブレーキパッド
13 流体圧シリンダ
13d キャップ側室
14 流体圧ユニット
17 キャップ側ライン(供給流路)
60 緩衝ライン
61 緩衝用アキュムレータ
62 流量制御弁
63 制御器
64 加速度
65 開度制御信号

Claims (3)

  1. レールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置と、
    前記レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在な流体圧シリンダと、
    該流体圧シリンダへ作動流体を給排することにより前記流体圧シリンダを伸縮作動させる流体圧ユニットと
    を備えた軌道走行式機械の制動装置において、
    前記流体圧シリンダを伸長させてブレーキパッドをレールに押し付けるための流体圧ユニットの作動流体の供給流路途中に分岐接続された緩衝ラインと、
    該緩衝ラインを介して前記供給流路に接続された緩衝用アキュムレータと、
    前記緩衝ライン途中に設けられた流量制御弁と、
    前記軌道走行式機械に作用する走行方向の加速度に基づき前記流量制御弁へ開度制御信号を出力する制御器と
    を備えた軌道走行式機械の制動装置。
  2. 前記加速度は、前記走行装置の走行モータで検出される速度を微分して求められる請求項1記載の軌道走行式機械の制動装置。
  3. 前記供給流路は、前記流体圧ユニットから流体圧シリンダのキャップ側室へ接続されるキャップ側ラインである請求項1又は2記載の軌道走行式機械の制動装置。
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