JP2019110761A - 魚釣用リールのスプール及び魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リールのスプール及び魚釣用リール Download PDF

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Abstract

【課題】スプールリングを任意に取り外すことが出来る魚釣用リールのスプール及び魚釣用リールの提供。【解決手段】ハンドルの回転操作に伴ってスプール軸線に沿って前後移動するスプールであって、釣糸が巻かれる糸巻胴部65、糸巻胴部65の前端部からスプール軸線に交差する径方向の外側に向けて延びる環状のフランジ部67、及びフランジ部67から前方に向けて延びる連結筒部68を有するスプール本体60と、フランジ部67に対して前方から分離可能に組み合わされたスプールリング61と、連結筒部68を介してスプール本体60に対して前方から分離可能に組み合わされ、スプールリング61をフランジ部67に対して前方から押さえ込む固定リング62と、を備え、連結筒部68には、スプール本体60に対する固定リングの相対移動を規制する第1規制部120が連結筒部68に対して離脱可能に取り付けられている魚釣用リールのスプール5を提供する。【選択図】図5

Description

本発明は、魚釣用リールのスプール及び魚釣用リールに関する。
釣糸を前方に向けて繰り出す魚釣用リールの一つとして知られているスピニングリールは、一般にハンドルを有するリール本体と、リール本体の前方側に配設され、リール本体に回転可能に組み合わされたロータと、ロータの前方側に配設され、釣糸が巻かれる糸巻胴部を有するスプールと、を主に備えている。
釣糸の巻取り時、スプールはハンドルの回転操作に伴って回転するロータに連動して前後方向に往復移動する。これにより、ラインローラを介して糸巻胴部に釣糸を偏りなく巻き取ることが可能とされている。キャスティング時には、ベールアームを糸開放姿勢に倒して釣竿を前方に向けて振り出すことで、糸巻胴部に巻かれた釣糸を前方に向けて繰り出す(放出する)ことが可能とされている。
上述のように、スプールは釣糸が巻かれる重要部品であり、耐久性、耐食性、耐摩耗性、剛性、巻き心地等を考慮して、その材質や表面処理等が日々改良されている。特に、糸巻胴部の前方側に形成されたフランジ部は、キャスティングによって前方に向けて釣糸が放出されるたびに釣糸が接触するので、釣糸との接触による負担がかかり易い。そのため、近年ではフランジ部の外周縁部側に、耐摩耗性等に優れた硬質材で形成されたスプールリングを装着したスプールが知られている。
例えば、特許文献1には、フランジ部の外周縁部に硬質材で形成されたスプールリング(硬質材リング)が強固に固定(例えば密な嵌合、接着或いは加締め等による固定)されたスプールが知られている。このスプールによれば、スプールリングを具備しているので、釣糸との間に生じる摩擦抵抗を軽減でき、例えば釣糸の糸切れ防止や釣糸の飛距離の低下を抑制することが可能とされている。さらには、釣糸との接触によってスプールリング自体に傷、摩耗等が生じ難いスプールとされている。
特開2004−147561号公報
しかしながら、上記従来のスプールであっても、例えば長期使用による釣糸との継続的な接触や外部との接触等によって、スプールリングに傷、凹み、粗れ等の不具合が生じる場合がある。この場合、従来のスプールでは、スプールリングがフランジ部に対して強固に固定されているので、スプールリングを単独で修理或いは交換することができず、スプール全体を取り外して修理する、或いはスプール全体を交換する必要があった。そのため、修理、交換に費やす維持費が高くなり易く、改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、スプールリングを任意に取り外すことができる魚釣用リールのスプール、及び魚釣用リールを提供することである。
(1)本発明に係る魚釣用リールのスプールは、釣糸を前方に繰り出す魚釣用リールのリール本体に組み合わされると共に、前記リール本体に取り付けられたハンドルの回転操作に伴ってスプール軸線に沿って前後移動するスプールであって、釣糸が巻かれる糸巻胴部、前記糸巻胴部の前端部から前記スプール軸線に交差する径方向の外側に向けて延びる環状のフランジ部、及び前記フランジ部から前方に向けて延びる連結筒部を有するスプール本体と、前記フランジ部の外周縁部を前記径方向の外側から囲むように形成されると共に、前記フランジ部に対して前方から分離可能に組み合わされたスプールリングと、前記連結筒部を介して前記スプール本体に対して前方から分離可能に組み合わされ、前記スプールリングを前記フランジ部に対して前方から押さえ込む固定リングと、を備え、前記連結筒部には、前記スプール本体に対する前記固定リングの相対移動を規制する第1規制部が前記連結筒部に対して離脱可能に取り付けられている。
本発明に係るスプールによれば、固定リングがスプール本体のフランジ部に対してスプールリングを前方から押さえ込んでいると共に、第1規制部がスプール本体に対する固定リングの相対移動を規制している。そのため、例えばスプール軸線の軸方向及びスプール軸線回りを周回する周方向への固定リングの移動を規制した状態で、連結筒部を介してスプール本体に固定リングを組み合わせることができる。従って、固定リングを利用してスプールリングをフランジ部に対して前方から安定的に押さえ込むことができ、固定リングとフランジ部との間でスプールリングを挟持することができる。これにより、スプールリングをがたつき少なく安定に保持することができ、例えばキャスティング時において、スプールリングで釣糸を安定にガイドしながら前方に向けて釣糸を繰り出すことができる。
ところで、第1規制部は連結筒部に対して離脱可能に取り付けられているので、連結筒部から第1規制部を取り外すことで、スプール本体に対する固定リングの相対移動の規制を解除することができる。これにより、スプール本体から固定リングを前方側に分離させて該固定リングをスプール本体から取り外すことができ、固定リングによるスプールリングの押さえ込みを解除することができる。従って、フランジ部からスプールリングを前方側に分離させて該スプールリングをスプール本体から取り外すことができる。
このように、スプールリングを任意に取り外すことができるので、例えばスプールリングに傷等が付いた場合には、スプールリングだけを修理或いは交換することができる。そのため、修理、交換に費やす維持費を抑制することができ、ユーザにかかる負担の軽減化に繋げることができる。
さらに、魚釣用リールの種類、釣糸の種類、ルアーの種類等に応じて、例えば材質や表面処理が異なる複数種類のスプールリングの中から最適なスプールリングを選択して付け替えることもできる。従って、状況に応じたスプールリングの使い分けを行うことができ、使い易さを向上することができると共に、例えば釣糸の飛距離を高める等のリール性能の向上化にも繋げることができる。
(2)前記固定リングには、前記第1規制部と協働して、前記スプール本体に対する前記固定リングの相対移動を規制する第2規制部が形成されても良い。
この場合には、スプール本体側の第1規制部、及び固定リング側の第2規制部を互いに協働させることで、スプール本体に対する固定リングの相対移動を規制することができる。そのため、第1規制部のみで固定リングの相対移動を規制するよりも、スプール本体に対する固定リングの相対移動をより確実に規制し易い。
(3)前記連結筒部には、第1ねじ部が形成され、前記固定リングは、前記第1ねじ部に螺合する第2ねじ部が形成されたねじ筒部を有し、前記連結筒部に対する前記ねじ筒部の螺着によって前記スプール本体に組み合わされ、前記第2規制部は、前記第1規制部に対して前記スプール軸線回りを周回する周方向から係止可能とされ、前記スプール本体に対する前記固定リングの前記周方向への移動を規制しても良い。
この場合には、スプール本体に対して固定リングを捩じ込んで連結筒部に対してねじ筒部を螺着させることで、スプール本体に対して固定リングを組み合わせることができる。特に、固定リングの捩じ込みによって、スプールリングを押さえ込む押圧力を調整しながら、フランジ部に対してスプールリングを前方から徐々に押さえ込むことができる。従って、フランジ部と固定リングとの間でスプールリングを安定して挟持することができ、スプールリングをさらにがたつき少なく安定に保持することができる。
また、スプール本体に対して固定リングを組み合わせた後に第1規制部を取り付けることで、第1規制部及び第2規制部が互いに周方向に係止可能な状態となる。これにより、第1規制部及び第2規制部を利用して、スプール本体に対する固定リングの周方向への移動を規制することができるので、例えば固定リングを適切に緩み止めした状態でスプール本体に固定リングを組み合わせることができる。
(4)前記第1規制部及び前記第2規制部は、前記周方向に間隔をあけて複数配置されても良い。
この場合には、複数の第1規制部及び第2規制部を利用して、スプール本体に対する固定リングの周方向への移動を規制することができるので、例えば固定リングをより確実に緩み止めすることができる。
(5)前記連結筒部には、該連結筒部を前記径方向に貫通するねじ孔が形成され、前記第1規制部は、前記ねじ孔に捩じ込み可能とされたねじ部材とされても良い。
この場合には、第1規制部をねじ孔に捩じ込むことができるので、連結筒部から第1規制部が意図せずに離脱してしまう(抜け落ちる)ことを効果的に抑制することができる。従って、スプール本体に対する固定リングの相対移動の規制を、例えば長期に亘って安定して維持することができる。
なお、ねじ部材として例えば止めねじを利用した場合には、連結筒部の内側に第1規制部が突出しないように、第1規制部をねじ孔の内側に潜り込ませることができる。そのため、連結筒部の内側スペースを有効に利用することが可能である。
(6)前記固定リングには、前記第1規制部に対する前記第2規制部の相対的な周方向位置を示す指標部が形成されても良い。
この場合には、スプール本体に対して固定リングを捩じ込むときに、指標部を視認しながらスプール本体に対する固定リングの周方向位置を調整することができる。これにより、連結筒部に第1規制部を取り付けたときに、第1規制部と第2規制部とを適切且つ速やかに周方向に係止可能な状態とすることができる。従って、スプールリングの取り付け作業を効率良く行うことができる。
(7)前記フランジ部に対して前記スプール軸線回りを周回する周方向への前記スプールリングの相対移動を抑制する回り止め部を備えても良い。
この場合には、回り止め部によってフランジ部に対するスプールリングの周方向への相対移動を抑制することができるので、スプールリングが回転してしまうことを抑制しながら、固定リングとフランジ部との間でスプールリングを挟持することができる。従って、スプールリングをさらに安定に保持することができる。
さらに、例えばスプール本体に対して固定リングを締め付けるように取り付ける場合には、スプールリングが固定リングに伴って共回りすることを抑制できるので、固定リングの締め付けを適切に行い易い。
(8)前記回り止め部は、前記フランジ部に形成され、前方及び前記径方向の外側に向けて開口した第1凹部と、前記スプールリングに形成され、前方及び前記径方向の内側に向けて開口すると共に、前記第1凹部に対して前記径方向に対向配置された第2凹部と、前記第1凹部及び前記第2凹部の内側に前方から離脱可能に嵌合された回り止めピンと、を備えても良い。
この場合には、フランジ部に対してスプールリングを組み合わせた後、第1凹部及び第2凹部の内側に回り止めピンを前方から嵌め込むだけの簡便な作業でフランジ部に対するスプールリングの周方向への相対移動を抑制することができる。従って、スプールリングの取り付け作業を効率良く行うことができる。
(9)前記固定リングは、前記回り止めピンを前方から押さえ込んでも良い。
この場合には、固定リングがフランジ部に対してスプールリングを前方から押さえ込んでいるだけでなく、回り止めピンも押さえ込んでいる。そのため、回り止めピンの抜けを効果的に防止することができる。
(10)本発明に係る魚釣用リールは、ハンドルを有するリール本体と、前記魚釣用リールのスプールと、前記ハンドルの回転操作に伴って前記スプール軸線回りを回転可能に前記リール本体に組み合わされると共に、前記スプールの前後移動と連動して回転することで釣糸を前記糸巻胴部に巻き付けるロータと、を備える。
本発明に係る魚釣用リールによれば、スプール全体を取り外すことなく、スプールリングだけを任意に取り外すことができる。従って、先に述べたように、スプールリング単品での修理或いは交換が可能であるうえ、スプールリングの付け替えを行って、状況に応じたスプールリングの使い分けを行うことができる。よって、維持費を抑制することができると共に、使い易く、リール性能が向上した魚釣り用リールとすることができる。
本発明に係るスプール及び魚釣用リールによれば、スプールリングを任意に取り外すことができ、スプールリング単品での修理或いは交換を行うことができるので、修理、交換に費やす維持費を抑制することができる。さらに、スプールリングの付け替えを行って状況に応じたスプールリングの使い分けを行うことができるので、使い易さを向上することができると共に、例えば釣糸の飛距離を高める等のリール性能の向上化にも繋げることができる。
本発明の第1実施形態を示すスピニングリール(魚釣用リール)の側面図である。 図1に示すスピニングリールの部分断面図を含む側面図である。 図2に示すスピニングリールを矢印A方向(後方側)から見たスピニングリールの部分断面図を含む背面図である。 図1に示すスプールリングの周辺を拡大したスプールの断面図である。 図4に示すスプールの斜視図(断面図を含む)である。 図4に示すスプールを矢印B方向(前方側)から見たスプールの正面図である。ただし、カラーリングの図示を省略している。 図5に示す回り止めピンの周辺を拡大したスプールの斜視図(断面図を含む)である。 図7に示すスプール本体に対して、スプールリングを組み合わせる前の状態を示すスプールの斜視図(断面図を含む)である。 図8に示す状態から、スプール本体に対してスプールリングを組み合わせた後、第1凹部及び第2凹部の内側に回り止めピンを嵌めた状態を示すスプールの斜視図(断面図を含む)である。 図1に示すカラーリングの斜視図である。 第1実施形態における回り止めピンの変形例を示す図であって、スプール本体に対して、スプールリングを組み合わせる前の状態を示すスプールの斜視図(断面図を含む)である。 図11に示す状態から、スプール本体に対してスプールリングを組み合わせた後、第1凹部及び第2凹部の内側に回り止めピンを嵌め込んでいる途中の状態を示すスプールの斜視図(断面図を含む)である。 本発明の第2実施形態を示すスプールの断面図であって、スプールリングの周辺を拡大した断面図である。 図13に示すスプールの斜視図(断面図を含む)である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るスプール及び魚釣用リールの第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、魚釣用リールとしてスピニングリールを例に挙げて説明する。また、各図面において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
図1〜図3に示すように本実施形態のスピニングリール1は、リール本体2と、リール本体2に対してハンドル軸線O1回りに回転可能に取り付けられたハンドル組立体(ハンドル)3と、リール本体2に対してスプール軸線O2回りに回転可能に組み合わされたロータ4と、リール本体2に対してスプール軸線O2に沿って往復移動可能に組み合わされ、図示しない釣糸が巻かれるスプール5と、を主に備えている。
本実施形態では、ハンドル軸線O1に沿う方向を左右方向L1として定義すると共に、スプール軸線O2に沿う方向を前後方向L2として定義する。また、前後方向L2においてスプール5から釣糸が繰り出される方向を前方、その反対方向を後方と定義すると共に、スピニングリール1を後方側から見た視点で左右を定義する。なお、図3は、スピニングリール1を後方側(図2に示す矢印A方向)から見た背面図である。
さらに、ハンドル軸線O1をその軸線方向(左右方向L1)から見た平面視で、ハンドル軸線O1に交差する方向を径方向といい、ハンドル軸線O1回りに周回する方向を周方向という場合がある。同様に、スプール軸線O2をその軸線方向(前後方向L2)から見た平面視で、スプール軸線O2に交差する方向を径方向といい、スプール軸線O2回りに周回する方向を周方向という場合がある。さらに、ハンドル軸線O1の径方向のうち、ハンドル軸線O1から釣竿Rに向かう方向を上方といい、その反対方向を下方という。
なお、ハンドル軸線O1及びスプール軸線O2は、上下方向に互いに離間して配設されていると共に、上下方向から見て互いに略直交するように交差している。つまり、ハンドル軸線O1とスプール軸線O2とは、立体的に交差している。
(リール本体)
リール本体2は、本体部(ボディ部)10、蓋部11及びガード部材12を備えている。本体部10は、例えばマグネシウム合金、アルミニウム合金等の軽合金製或いは高強度樹脂の成形部品とされ、その内部には各種のリール構成部材を収容する収容空間13が形成されている。本体部10の上部には、上方に向けて延びるように脚部14が一体に形成されている。脚部14の上端部には、釣竿Rに装着される装着片15が釣竿Rに沿って延びるように形成されている。
なお、図1〜図3に示す釣竿Rは、模式的に示したものであり、一般的に釣竿Rに設けられるリール取付台座(リールシート)等の構成については図示を省略している。
蓋部11は、本体部10と同様に軽合金製或いは高強度樹脂の成形部品とされ、本体部10に対して取り外し可能に固定されている。上記収容空間13は、蓋部11によって例えば密(液密、気密等)に塞がれている。本体部10に対する蓋部11の固定方法としては、特に限定されるものではないが、例えば本体部10のうちロータ4の後方側に位置する部分に配置された固定ボルト16を含む、その他の複数の固定ボルトを利用して固定されている。
ガード部材12は、本体部10の後部及び蓋部11の後部を後方側から覆うカバー部品とされている。ただし、ガード部材12は必須な構成ではなく具備しなくても構わない。
図3に示すように、本体部10の右側面には、ハンドル組立体3或いはキャップ18を装着するための平坦な第1装着壁20が形成されている。これに対応して蓋部11の左側面には、ハンドル組立体3或いはキャップ18を装着するための平坦な第2装着壁21が形成されている。図示の例では、第1装着壁20側にキャップ18が装着され、第2装着壁21側にハンドル組立体3が装着されている。
つまり本実施形態のスピニングリール1は、左ハンドルの場合を例にしている。ただし、後述するように、第1装着壁20側にハンドル組立体3を装着することで右ハンドルの形態に変更することも可能である。この場合、第2装着壁21側にキャップ18が装着される。
第1装着壁20には、本体部10を左右方向L1に貫通するように第1取付孔22が形成されている。同様に第2装着壁21には、蓋部11を左右方向L1に貫通するように第2取付孔23が形成されている。これら第1取付孔22及び第2取付孔23は、ハンドル軸線O1と同軸上に形成され、収容空間13を挟んで左右方向L1に向かい合うように配置されている。
第1装着壁20には、収容空間13の内側に向かって突出すると共に、その内側が第1取付孔22内に連通する円筒状の第1支持筒24が形成されている。同様に、第2装着壁21には、収容空間13の内側に向かって突出すると共に、その内側が第2取付孔23内に連通する円筒状の第2支持筒25が形成されている。これら第1支持筒24及び第2支持筒25は、ハンドル軸線O1と同軸に配置されている。
(ハンドル組立体)
図3に示すように、ハンドル組立体3は、リール本体2に対してハンドル軸線O1回りに回転可能に支持されたハンドル軸30と、ハンドル軸30に回転不能に連結され、ハンドル軸30を介してリール本体2に対してハンドル軸線O1回りに回転可能に取り付けられたハンドルアーム31と、ハンドルアーム31の先端部に回転可能に取り付けられたハンドルノブ32と、を備えている。
(ロータ)
図1及び図2に示すように、ロータ4は、ハンドル組立体3の回転操作に伴ってスプール軸線O2回りを回転可能に組み合わされていると共に、スプール5の往復移動(スプール軸線O2に沿う前後移動)と連動して回転することで、釣糸を後述するスプール5の糸巻胴部65に巻き付ける。
ロータ4は、リール本体2の前部側にスプール軸線O2と同軸に配置され、前壁部40a及び周壁部40bを有する有頂筒状に形成された円筒体40と、周壁部40bに連結された第1アーム部41及び第2アーム部42と、を備えている。
円筒体40は、後方に開口しており、リール本体2の前部側を径方向外側から囲むようにリール本体2に対して前方側から組み合わされている。前壁部40aの中央部分には、前壁部40aを前後方向L2に貫通する貫通孔43が形成された円筒状のボス部44が後方に向けて突設されている。貫通孔43は、スプール軸線O2と同軸上に形成されている。ボス部44の内側には、貫通孔43を通じて円筒状のピニオン軸45及びスプール軸46が挿通されている。
なお、ピニオン軸45はスプール軸線O2回りに回転可能とされ、その前端部は前壁部40aよりも前方側に延びている。そして、前壁部40aは、ピニオン軸45の前端部に取り付けられたナット47を介してピニオン軸45に対して一体に連結されている。これにより、ロータ4はリール本体2に対して、スプール軸線O2回りに回転可能に組み合わされている。
第1アーム部41及び第2アーム部42は、周壁部40bの後端部に連結されると共に、スプール軸線O2を挟んで径方向に互いに対向するように配置されている。第1アーム部41及び第2アーム部42は、周壁部40bの後端部から前方に向けて延びるように形成されていると共に、その前端部41a、42aは前壁部40aよりも前方に突出している。
第1アーム部41の前端部41a及び第2アーム部42の前端部42aには、ベールアーム50が回動可能(揺動可能)に取り付けられている。
ベールアーム50は、第1アーム部41の前端部41aに回動可能に取り付けられた第1ベール支持部材51と、第2アーム部42の前端部42aに回動可能に取り付けられた第2ベール支持部材52と、第1ベール支持部材51の前端部に回転可能に取り付けられたラインローラ53と、略U形状に湾曲形成され、第1ベール支持部材51と第2ベール支持部材52との間を繋ぐように配置されたベール54と、を備えている。
ベール54は、その一端部がラインローラ53を介して第1ベール支持部材51の前端部に固定され、且つその他端部が第2ベール支持部材52の前端部に固定されている。ラインローラ53は、釣糸をスプール5に案内する。
ベールアーム50は、釣糸をラインローラ53に案内する糸案内姿勢(図1及び図2に示す状態)と、糸案内姿勢から反転した糸開放姿勢と、の間で揺動可能とされている。ベールアーム50が糸案内姿勢に位置している状態で、ロータ4がスプール軸線O2回りに回転することで、ラインローラ53を介して釣糸をスプール5に巻き付けることが可能とされている。
(スプール)
図2、図4及び図5に示すように、スプール5は、スプール軸46の前端部に対して取り外し可能に固定された筒状のスプール本体60と、スプール本体60に対して前方から分離可能に組み合わされたスプールリング61と、スプール本体60に対して前方から分離可能に組み合わされ、スプール本体60に対してスプールリング61を前方から押さえ込む環状のリングカラー(固定リング)62と、を備えている。
スプール軸46は、スプール軸線O2と同軸に配置され、後述するオシレーティング機構81によってスプール軸線O2に沿って往復移動可能とされている。これにより、スプール5は、スプール軸46を介して、リール本体2に対してスプール軸線O2に沿って往復移動可能(前後移動可能)とされている。
スプール本体60は、第1ベール支持部材51と第2ベール支持部材52との間に位置するように配置された円筒状の糸巻胴部65と、糸巻胴部65の後端部から後方に向けて延びるように形成されると共に糸巻胴部65よりも大径に形成され、且つロータ4における円筒体40の周壁部40bを径方向の外側から囲む円筒状のスカート部66と、糸巻胴部65の前端部から径方向外側に向けて延びる環状のフランジ部67と、フランジ部67からさらに前方に向けて延びるように形成された連結筒部68と、を備え、スプール軸線O2と同軸に配置されている。
なお、スプール5の構成については、後に詳細に説明する。
図2に示すように、スプール5には、主に糸巻胴部65の内側に設けられ、スプール5の回転を制動する図示しない制動機構と、スプール軸線O2回りに回転可能に取り付けられ、制動機構の制動力を調整するドラグ調整ノブ70と、を備えるドラグ調整機構71が取り付けられている。なお、ドラグ調整ノブ70は、主に連結筒部68の内側に配置されている。なお、図1及び図2以外の各図面では、ドラグ調整機構71の図示を省略している。
(スピニングリールのその他の構成)
図2及び図3に示すように、リール本体2の収容空間13内には、ハンドル軸線O1回りに回転可能にリール本体2に支持されると共に、ハンドル軸30を介してハンドル組立体3に連結された円筒状のドライブ軸75と、ドライブ軸75に形成されたドライブギア76と、ドライブギア76に噛み合うと共にドライブ軸75の回転に伴ってスプール軸線O2回りに回転するピニオンギア77と、ドライブギア76とリール本体2との間に設けられ、ドライブ軸75をハンドル軸線O1回りに回転可能に支持する軸受78と、が設けられている。
さらに、リール本体2の収容空間13内には、ハンドル組立体3の回転操作に基づいてロータ4をスプール軸線O2回りに回転させるロータ駆動機構80と、ハンドル組立体3の回転操作に基づいてスプール5をスプール軸線O2方向に往復移動させるオシレーティング機構81と、ロータ4の逆転防止機構82と、がさらに設けられている。
(ロータ駆動機構)
ロータ駆動機構80は、ドライブ軸75、ドライブギア76及びピニオンギア77によって主に構成されている。
図3に示すように、ドライブ軸75の内側にはハンドル軸30が左側から挿入され、ドライブ軸75に対して相対回転不能に連結されている。これにより、ドライブ軸75は、ハンドル組立体3の回転操作に伴ってハンドル軸線O1回りに回転する。なお、ドライブ軸75には、ドライブギア76が例えば一体に形成されている。
図2に示すように、ピニオンギア77は、スプール軸線O2と同軸に配置された円筒状のピニオン軸45に一体に形成されている。ピニオン軸45は、ロータ4のボス部44に形成された貫通孔43内に後方から差し込まれ、その前端部45aはロータ4の前壁部40aよりも前方に突出している。ピニオン軸45における前端部45aにはナット47が取り付けられ、これによってピニオン軸45とロータ4とが一体に連結されている。ピニオン軸45の内側には、スプール軸46がスプール軸線O2方向に相対移動可能に挿通されている。
ピニオンギア77は、ドライブギア76に噛み合っており、ドライブ軸75及びドライブギア76の回転に伴ってスプール軸線O2回りを回転する。これにより、ピニオンギア77及びピニオン軸45を介してロータ4をスプール軸線O2回りに回転させることが可能となる。従って、ロータ駆動機構80は、ハンドル組立体3の回転操作で発生した回転力をロータ4に伝達している。
(オシレーティング機構)
図2に示すように、オシレーティング機構81は、ピニオンギア77に噛み合う中間ギア85と、スプール軸46に平行に配置された螺軸86と、螺軸86の回転に伴って螺軸86に沿って往復移動するスライダ87と、を備えている。
中間ギア85及び螺軸86は、ピニオンギア77の回転に伴って回転する。スライダ87は、スプール軸46に対して相対回転不能に連結されていると共に螺軸86の回転に伴って螺軸86に沿って往復移動する。これにより、スライダ87に固定されたスプール軸46をスプール軸線O2に沿って往復移動させることができる。従って、オシレーティング機構81は、ハンドル組立体3の回転操作で発生した回転力を直線の運動力に変換してスプール5に伝達している。
(スプールの詳細構成)
次に、スプール5の構成について、詳細に説明する。
図4及び図5に示すように、スプール本体60のフランジ部67は、糸巻胴部65の前端部から径方向外側に向けて延びるように形成され、その外径はスカート部66の外径と略同径とされている。
フランジ部67の前面には、後方に向かって凹むと共にフランジ部67の全周に亘って周方向に延びる環状溝90が形成されている。環状溝90は、前方及び径方向外側に向けて開口するように形成されている。なお、環状溝90を画成する壁面のうち径方向外側を向いた壁面は、第1周面91とされている。
図4〜図6に示すように、さらにフランジ部67の前面には、後方に向かって凹む第1凹部92が形成されている。
第1凹部92は、フランジ部67のうち環状溝90よりも径方向内側に位置する部分に形成されていると共に、前方及び径方向外側に向けて開口するように形成されている。従って、第1凹部92は、第1周面91に開口するように形成されている。
第1凹部92は、前方から見た正面視で、後述する第2凹部104と協働して径方向に長い楕円形状となるように形成されていると共に、その深さは環状溝90の深さと同等とされている。また第1凹部92は、周方向に間隔をあけて複数形成されている。例えば、第1凹部92は6つ形成され、スプール軸線O2を中心として周方向に等間隔をあけて配置されている。
ただし、第1凹部92の形状や数は、上述の場合に限定されるものではなく、適宜変更して構わない。例えば第1凹部92の数としては、1つでも構わないし、6つ以外の複数個でも構わない。また、第1凹部92の形状としては、前方から見た正面視で後述する第2凹部104と協働して円形状、或いは多角形状とされていても構わない。
図4及び図5に示すように、連結筒部68の外周面には、第1ねじ部93(例えば雌ねじ部)が形成されている。第1ねじ部93は、連結筒部68のうち、前後方向L2の中央部よりも前方に位置する部分に主に形成されている。ただし、連結筒部68の全長に亘って第1ねじ部93が形成されていても構わない。
連結筒部68には、該連結筒部68を径方向に貫通するようにねじ孔94が形成されている。ねじ孔94は、連結筒部68のうち第1ねじ部93よりも後方側に位置する部分に形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。例えば、ねじ孔94は、スプール軸線O2を中心として周方向に等間隔をあけて配置されるように4つ形成されている。
ただし、ねじ孔94の数は、上述の場合に限定されるものではなく、例えば3つ以下、或いは5つ以上形成されていても構わない。なお、ねじ孔94の内周面には、図示しない雌ねじ部が形成されている。
上述のように構成されたフランジ部67及び連結筒部68を有するスプール本体60は、例えばマグネシウム合金、アルミニウム合金等の軽合金製、或いは高強度樹脂、カーボン素材等から形成されている。
(スプールリング)
図4及び図5に示すように、スプールリング61は、フランジ部67の外周縁部を径方向外側から囲むように形成され、フランジ部67に対して前方から分離可能に組み合わされている。
スプールリング61は、例えば硬質セラミックス等の硬質材料で形成されていると共に、所定のコーティング処理(硬質表面処理等)が施されている。これにより、スプールリング61は、例えば一定の硬度、耐久性、耐摩耗性等が確保されている。ただし、スプールリング61の材質は、硬質材料に限定されるものではなく、例えばチタン合金、アルミニウム合金等の金属製でも良い。
図4〜図6に示すように、スプールリング61は、フランジ部67の外周縁部を径方向外側から囲むと共に、外周縁部に対して嵌合されたリング本体100と、リング本体100の外周縁部から前方に向かうにしたがって漸次径方向外側に向けて延びたガイドリング101と、を備え、スプール軸線O2と同軸に配置されている。
リング本体100には、径方向内側に向けて突出すると共に、フランジ部67に形成された環状溝90内に入り込む連結片102が形成されている。
連結片102は、環状溝90内に前方から離脱可能に入り込んでいると共に、フランジ部67の前面に対して接触した状態で第1周面91の外側に離脱可能に嵌合している。これにより、スプールリング61の全体は、フランジ部67に対して前方から離脱可能に組み合わされている。
図7及び図8に示すように、連結片102の内端面は、第1周面91に対して、その全周に亘って例えば密に接触する第2周面103とされている。そのため、第1周面91と第2周面103との間にはシール性が確保されている。
連結片102には、連結片102を前後方向L2に貫通する第2凹部104が形成されている。第2凹部104は、連結片102のうちフランジ部67に形成された第1凹部92に対して径方向に対向する部分に形成されていると共に、径方向内側に向けて開口するように形成されている。従って、第2凹部104は、第2周面103に開口するように形成されていると共に、第1凹部92内に連通している。
なお、第2凹部104は、連結片102を前後方向L2に貫通するように形成されているので、前方及び後方の両方に開口している。ただし、第2凹部104は、連結片102を前後方向L2に貫通している必要はなく、少なくとも前方及び径方向内側に開口するように形成されていれば良い。
図6に示すように、第2凹部104は、前方から見た正面視で第1凹部92と協働して径方向に長い楕円形状となるように形成されている。また、第2凹部104は、第1凹部92に対応して、周方向に間隔をあけて複数形成されている。すなわち第2凹部104は、スプール軸線O2を中心として周方向に等間隔をあけて6つ形成されている。
図4に示すように、ガイドリング101は、先に述べたようにリング本体100の外周縁部から前方に向かうにしたがって漸次径方向外側に向けて延びるように形成されているので、前方に向けて漸次拡径する断面テーパ状に形成されている。ガイドリング101の外周面は、例えば表面処理等によって所定の平滑度が確保されたガイド面とされ、キャスティング時に糸巻胴部65から前方に向けて繰り出される釣糸を抵抗少なくガイドすることが可能とされている。
なお、ガイドリング101の前端部は、ねじ孔94及び後述するねじ部材120よりも後方側に位置している。
(回り止め部)
上述のように構成されたスプールリング61は、回り止め部105を利用して、スプール本体60のフランジ部67に対して、周方向への相対移動が抑制された状態で組み合わされている。
図6、図7及び図9に示すように、回り止め部105は、スプール本体60のフランジ部67に形成された上記第1凹部92と、スプールリング61の連結片102に形成された上記第2凹部104と、第1凹部92及び第2凹部104の内側に前方から離脱可能に嵌合された回り止めピン106と、を備えている。
回り止めピン106は、第1凹部92及び第2凹部104の形状に対応して、前方から見た正面視で楕円形状に形成された薄型のボタン状に形成されている。
図8及び図9に示すように、回り止めピン106は、スプール本体60のフランジ部67に対してスプールリング61を前方から組み合わせた後に、第1凹部92及び第2凹部104の内側に前方から嵌め込まれることで、複数の第1凹部92及び第2凹部104のそれぞれの内側に各別に嵌合される。
これにより、回り止めピン106は、第1周面91及び第2周面103を径方向に横切った状態で、スプール本体60とスプールリング61とを周方向に一体に連結している。これにより、スプールリング61は、複数の回り止めピン106によって、フランジ部67に対する周方向への相対移動が抑制された状態でスプール本体60に対して組み合わされている。
(リングカラー)
図4及び図5に示すように、リングカラー62は、連結筒部68に螺着されることで、連結筒部68を介してスプール本体60に対して前方から分離可能に組み合わされ、リール本体2のフランジ部67に対してスプールリング61を前方から押さえ込んでいる。
図4、図5及び図10に示すように、リングカラー62は、リール本体2の連結筒部68を径方向外側から囲むねじ筒部110と、ねじ筒部110の前端部側から径方向外側に向かうにしたがって漸次後方に向けて延びるように形成され、連結筒部68を径方向外側から囲む外郭筒部111と、外郭筒部111の後端部から径方向外側に向かって延びると共に、スプールリング61におけるガイドリング101の前端部に対して径方向内側から接触する環状の支持壁部112と、支持壁部112から後方に向かって延びると共に、スプール本体60のフランジ部67に対してスプールリング61の連結片102を前方から押さえ込む押圧片113と、を備え、スプール軸線O2と同軸に配置されている。
ねじ筒部110の内周面には、連結筒部68の外周面に形成された第1ねじ部93に螺合する第2ねじ部114(例えば雄ねじ部)が形成されている。ねじ筒部110の前端部には、径方向内側に向かって突出すると共に、ねじ筒部110の全周に亘って周方向に延びた環状の鍔部115が形成されている。
鍔部115は、連結筒部68の前端部よりも前方側に位置していると共に、その内径は連結筒部68の内径と略同径とされている。リングカラー62は、鍔部115によって例えばスプール本体60に対する過度の締め込みが防止されている。
外郭筒部111は、先に述べたように、ねじ筒部110の前端部側から径方向外側に向かうにしたがって漸次後方に向けて延びるように形成されているので、後方に向けて漸次拡径する断面テーパ状に形成されている。なお、外郭筒部111の後端部は、ガイドリング101の前端部及びフランジ部67の環状溝90よりも径方向内側に位置している。
押圧片113は、連結筒部68の後端部側を径方向外側から囲む円筒状に形成され、連結筒部68に対するねじ筒部110の螺着(締め付け)によって、スプール本体60のフランジ部67に対して、連結片102をその全周に亘って前方から押さえ込んでいる。
ただし、押圧片113は円筒状に形成されている場合に限定されるものではない。例えば周方向に延びる円弧状に押圧片113を形成したうえで、この押圧片113を周方向に間隔をあけて複数形成しても構わない。この場合であっても、複数の押圧片113を利用して、スプール本体60のフランジ部67に対して、連結片102を周方向の複数個所で前方から押さえ込むことが可能とされている。
また、例えば外郭筒部111の後端部がフランジ部67の環状溝90よりも径方向外側に位置するように、外郭筒部111を形成したうえで、押圧片113を外郭筒部111の後端部から後方に向かって延びるように形成しても構わない。
押圧片113は、スプール本体60のフランジ部67に対して連結片102を前方から押さえ込んでいるだけでなく、図4及び図7に示すように、第1凹部92及び第2凹部104の内側に嵌合された回り止めピン106を前方から押さえ込んでいる。これにより、回り止めピン106は、押圧片113によって第1凹部92及び第2凹部104内からの脱落(抜け)が防止されている。
図4及び図5に示すように、支持壁部112は、ガイドリング101の前端部に対して径方向内側から接触して、ガイドリング101を径方向内側から支えている。そのため、例えばガイドリング101に対して外力が作用したときに、ガイドリング101が径方向内側に向けて倒れるように変位することを、支持壁部112を利用して防止することが可能とされている。これにより、ガイドリング101を利用して、釣糸を安定してガイドすることが可能となる。
図5及び図10に示すように、外郭筒部111の内周面には、後述するねじ部材120の先端部121aが接触するストッパ面116が形成されている。
ストッパ面116は、外郭筒部111の内周面のうち、連結筒部68に形成されたねじ孔94の径方向外側に位置する部分に形成され、外郭筒部111の全周に亘って周方向に延びるように環状に形成されている。なお、ストッパ面116はスプール軸線O2に対して略平行に形成されている。
(第1規制部、第2規制部)
上述のように構成されたリングカラー62は、図4及び図5に示すように、連結筒部68に取り付けられた複数のねじ部材(第1規制部)120と、リングカラー62に形成された複数の係止突起(第2規制部)125と、の協働によって、スプール本体60に対する周方向への相対移動が規制されている。
ねじ部材120は、連結筒部68に形成されたねじ孔94に螺着されることで、連結筒部68に対して離脱可能に取り付けられている。
本実施形態では、ねじ部材120として、ねじ孔94の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部がねじ軸121の外周面に形成され、且つそのヘッド部がねじ軸121と同径に形成された止めねじ、いわゆるイモねじとしている。図示の例では、ねじ軸121の先端部(ねじ先)121aが平らに形成された、いわゆる「平先」のねじ部材120としているが、先端部121aの形状は特に限定されるものではない。また、ねじ軸121のヘッド部側における端面には、工具を係合させてねじ部材120を回転させるための図示しない取付穴が形成されている。取付穴としては、例えば六角穴、十字穴、マイナス穴、星穴等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
ねじ部材120は、ねじ孔94の内側に潜り込むように取り付けられており、その先端部121aはリングカラー62のストッパ面116に対して径方向内側から接触している。これにより、ねじ部材120は、ねじ孔94内へのそれ以上の捩じ込みが規制されている。なお、ねじ部材120のヘッド部側は、連結筒部68の内側に突出することなく、ねじ孔94の内側に収容されている。
係止突起125は、リングカラー62におけるねじ筒部110の後端部からさらに後方に向かって突出するように形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。具体的には、係止突起125は、ねじ部材120のねじ軸121の直径よりも僅かに大きな間隔をあけて周方向に並ぶように配置されている。従って、ねじ部材120は、周方向に隣り合う係止突起125同士の間に配置された状態で、その先端部121aがストッパ面116に対して接触している。
複数の係止突起125のうち、ねじ部材120を間に挟んで周方向に並ぶ2つの係止突起125は、ねじ部材120に対して周方向から係止可能とされている。そのため、これら係止突起125は、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への相対移動を規制している。
具体的には、連結筒部68に対してリングカラー62を締め付けるときの回転方向を周方向の一方向、その反対に連結筒部68に対してリングカラー62を弛めるときの回転方向を周方向の他方向としたときに、例えばリングカラー62を締め付け方向である周方向の一方向に回転させたときに、ねじ部材120よりも周方向の他方向側に位置する係止突起125がねじ部材120に係止する。これにより、スプール本体60に対する締め付け方向側へのリングカラー62の相対移動を規制することができる。
また、例えばリングカラー62を緩み方向である周方向の他方向側に回転させたときに、ねじ部材120よりも周方向の一方向側に位置する係止突起125がねじ部材120に係止する。これにより、スプール本体60に対する緩み方向側へのリングカラー62の移動を規制することができる。
上述のように、ねじ部材120及び複数の係止突起125を利用することで、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への相対移動を規制することができる。
なお、複数の係止突起125は、ねじ孔94及びねじ部材120に対応した数よりも多く形成されている。そのため、スプール本体60に対するリングカラー62の相対的な周方向位置に応じて、ねじ部材120に対して係止させる係止突起125を選択することが可能とされている。
リングカラー62における鍔部115には、ねじ部材120に対する係止突起125の相対的な周方向位置を示す目印溝(指標部)126が形成されている。そのため、目印溝126を利用して、ねじ部材120に対する係止突起125の相対的な周方向位置を把握することが可能とされている。
目印溝126は、鍔部115の内周面にスプール軸線O2に沿ってライン状に形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。図10に示すように、各目印溝126は、周方向に隣り合う係止突起125同士の間をスプール軸線O2に沿って延びる仮想の延長線Nに対して、周方向位置が一致するように形成されている。
従って、図5に示すように、目印溝126とねじ孔94の中心とがスプール軸線O2方向(前後方向L2)に一致するように、スプール本体60に対してリングカラー62を組み合わせることで、周方向に隣り合う係止突起125同士の間にねじ孔94を位置させることが可能となる。
(スピニングリールの作用)
次に、上述のように構成されたスピニングリール1を利用する場合について、簡単に説明する。
キャスティングを行う場合には、図1及び図2に示す状態からベールアーム50を糸開放姿勢に倒し、釣竿Rを前方に向けて振り出す。これにより、スプール5の糸巻胴部65に巻かれた釣糸を前方に向けて繰り出すことができる。
その後、釣糸を巻き上げる場合には、ベールアーム50を図1及び図2に示すように糸案内姿勢に戻す。これにより、釣糸がベールアーム50によってラインローラ53に案内される。この状態で、ハンドルノブ32を握りながら、ハンドル組立体3をハンドル軸線O1回りに適宜回転させてハンドル操作を行う。
ハンドル組立体3の回転力は、ロータ駆動機構80によってロータ4に伝達されるので、該ロータ4をスプール軸線O2回りに回転させることができる。これと同時に、ハンドル組立体3の回転力は、オシレーティング機構81によってスプール5に伝達されるので、該スプール5をスプール軸線O2に沿って往復移動させることができる。
その結果、スプール5を前後方向L2に往復移動させながらロータ4を回転させることができ、ラインローラ53を介して釣糸をスプール5の糸巻胴部65に偏りなく巻き付けることができる。
特に、本実施形態のスプール5によれば、図4及び図5に示すように、リングカラー62がスプール本体60のフランジ部67に対してスプールリング61を前方から押さえ込んでいると共に、ねじ部材120と係止突起125との協働によって、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への相対移動を規制している。そのため、周方向へのリングカラー62の移動を規制した状態で、連結筒部68を介してスプール本体60にリングカラー62を組み合わせることができる。
従って、リングカラー62を利用してスプールリング61をフランジ部67に対して前方から安定的に押さえ込むことができ、リングカラー62とフランジ部67との間でスプールリング61を挟持することができる。これにより、スプールリング61をがたつき少なく安定に保持することができ、例えばキャスティング時において、スプールリング61におけるガイドリング101で釣糸を安定にガイドしながら前方に向けて釣糸を繰り出すことができる。
ところで、ねじ部材120は連結筒部68に対して離脱可能に取り付けられているので、連結筒部68のねじ孔94からねじ部材120を取り外すことで、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への相対移動の規制を解除することができる。これにより、スプール本体60からリングカラー62を前方側に分離させて該リングカラー62をスプール本体60から取り外すことができ、リングカラー62によるスプールリング61の押さえ込みを解除することができる。従って、フランジ部67からスプールリング61を前方側に分離させて該スプールリング61をスプール本体60から取り外すことができる。
具体的にスプールリング61を取り外す場合には、連結筒部68の内側からドラグ調整ノブ70等を取り外した後、連結筒部68に形成された各ねじ孔94からねじ部材120をそれぞれ取り外す。これにより、ねじ部材120に対する係止突起125の周方向の係止を解除することができる。
次いで、ねじ部材120を取り外した後、スプール本体60に対してリングカラー62を緩み方向側である周方向の他方向側に回転させてリングカラー62をスプール本体60から分離させ、リングカラー62を前方に取り外す。
次いで、リングカラー62の取り外し後、第1凹部92及び第2凹部104内から回り止めピン106を取り外すことで、スプールリング61をスプール本体60から前方に取り外すことができる。
このように、スプールリング61を任意に取り外すことができるので、例えばスプールリング61に傷等が付いた場合には、スプールリング61だけを修理或いは交換することができる。そのため、修理、交換に費やす維持費を抑制することができ、ユーザにかかる負担の軽減化に繋げることができる。
さらに、スピニングリール1の種類、釣糸の種類、ルアーの種類等に応じて、例えば材質や表面処理が異なる複数種類のスプールリング61の中から最適なスプールリング61を選択して付け替えることもできる。従って、状況に応じたスプールリング61の使い分けを行うことができ、使い易さを向上することができると共に、例えば釣糸の飛距離を高める等のリール性能の向上化にも繋げることができる。
上述したように、本実施形態のスピニングリール1によれば、スプールリング61だけを任意に取り外すことができるスプール5を備えているので、スプールリング61単品での修理或いは交換が可能であるうえ、スプールリング61の付け替えを行って、状況に応じたスプールリング61の使い分けを行うことができる。従って、維持費を抑制することができると共に、使い易く、リール性能が向上したスピニングリール1とすることができる。
次に、スプールリング61を取り付ける場合について説明する。
この場合には、スプール本体60に対してスプールリング61を前方から組み入れ、図8に示すように、フランジ部67に形成された環状溝90内にスプールリング61の連結片102を嵌め込みながら、フランジ部67の外周縁部にリング本体100を嵌合させる。これにより、フランジ部67に対してスプールリング61を前方から組み合わせることができる。
このとき、フランジ部67に形成された複数の第1凹部92の位置と、連結片102に形成された複数の第2凹部104の位置とが周方向で一致するように、フランジ部67に対してスプールリング61を組み合わせる。これにより、複数の第1凹部92及び第2凹部104は互いに連通した状態となる。
次いで、複数の第1凹部92及び第2凹部104内のそれぞれに、回り止めピン106を前方から嵌め込んで嵌合させる。これにより、図9に示すように、回り止めピン106によって、フランジ部67に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制することができる。
次いで、スプール本体60に対してリングカラー62を締め付け方向である周方向の一方側に向けて捩じ込み、連結筒部68に対してねじ筒部110を螺着させていく。これにより、スプール本体60に対してリングカラー62を前方から組み合わせることができると共に、図7に示すように、押圧片113を利用してフランジ部67に対してスプールリング61の連結片102を前方から押さえ込むことができる。
特に、リングカラー62の締め付けによって、スプールリング61を押さえ込む押圧力を調整しながら、フランジ部67に対して連結片102を前方から徐々に押さえ込むことができる。従って、フランジ部67と押圧片113との間でスプールリング61を安定して挟持することができ、スプールリング61をがたつき少なく安定に保持することができる。
さらに、回り止めピン106によって、フランジ部67に対するスプールリング61の周方向への相対移動が抑制されているので、スプールリング61が回転することを抑制した状態で、フランジ部67と押圧片113との間でスプールリング61を挟持することができる。従って、スプールリング61をさらにがたつき少なく安定に保持することができる。さらに、リングカラー62を締め付けるときに、スプールリング61がリングカラー62の回転に伴って共回りすることがないので、リングカラー62の締め付け作業を容易且つ確実に行い易い。
しかも、リングカラー62の押圧片113は、フランジ部67に対してスプールリング61を前方から押さえ込んでいるだけではなく、図7に示すように回り止めピン106も押さえ込んでいる。そのため、第1凹部92及び第2凹部104内からの回り止めピン106の抜けを効果的に防止することができる。
次いで、ねじ孔94へのねじ部材120の取り付けを行う。
なお、ねじ部材120を取り付けるにあたって、上述したリングカラー62の締め付け時、鍔部115に形成された目印溝126を視認しながら、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向位置を調整しておく。具体的には、図5に示すように、連結筒部68に形成されているねじ孔94の位置に対して、目印溝126の位置が周方向で一致するように、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向位置を調整しておく。
その後、図示しない工具を利用して、連結筒部68の内側からねじ部材120をねじ孔94に捩じ込み、図4及び図5に示すように、ねじ部材120の先端部121aをリングカラー62のストッパ面116に接触させる。これにより、連結筒部68の内側にねじ部材120が突出しないように、ねじ部材120をねじ孔94の内側に潜り込ませた状態で、連結筒部68にねじ部材120を取り付けることができる。
先に述べたように、目印溝126を視認しながらスプール本体60に対するリングカラー62の周方向位置を調整しているので、ねじ孔94にねじ部材120を取り付けることで、周方向に隣り合う係止突起125の間にねじ部材120を配置させることができると共に、ねじ部材120と係止突起125とを互いに周方向に係止可能な状態とすることができる。
これにより、ねじ部材120及び係止突起125を利用して、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への移動を規制することができる。そのため、例えばリングカラー62を緩み止めした状態で、スプール本体60に対してリングカラー62を組み合わせることができる。
特に、複数のねじ部材120を利用しているので、複数個所でねじ部材120と係止突起125とを周方向に係止させることができ、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への移動を効果的に抑制して、リングカラー62の緩み止めを適切に行うことができる。
以上のことにより、スプールリング61の取り付けを完了することができる。
特に、スプールリング61の取り付けを行うにあたって、目印溝126を視認しながらスプール本体60に対するリングカラー62の周方向位置を調整できるので、連結筒部68にねじ部材120を取り付けるときに、ねじ孔94を係止突起125が塞いでしまうことがないうえ、ねじ部材120と係止突起125とを適切且つ速やかに周方向に係止可能な状態とすることができる。従って、スプールリング61の取り付け作業を効率良く行うことができる。
また、フランジ部67に対してスプールリング61を組み合わせた後、第1凹部92及び第2凹部104の内側に回り止めピン106を前方から嵌め込むだけの簡便な作業でフランジ部67に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制することができる。従って、この点においても、スプールリング61の取り付け作業を効率良く行うことができる。
さらに、ねじ孔94の内側にねじ部材120を捩じ込んでいるので、連結筒部68からねじ部材120が意図せずに離脱してしまう(抜け落ちる)ことを効果的に抑制することができる。従って、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への相対移動の規制を、例えば長期に亘って安定して維持することができる。
さらに、ねじ部材120として止めねじを利用しているので、連結筒部68の内側にねじ部材120の一部が突出しないように、ねじ部材120をねじ孔94の内側に潜り込ませた状態で連結筒部68に取り付けることができる。そのため、連結筒部68の内側スペースを有効に利用することができ、例えば図2に示すようにドラグ調整ノブ70等を適切に配置することができる。
(第1実施形態の変形例)
上述した第1実施形態において、回り止めピン106を弾性変形可能な弾性材で形成しても構わない。弾性材としては、特に限定されるものではないが、例えばニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、エラストマ樹脂等が挙げられる。
回り止めピン106を弾性材で形成する場合には、例えば第1凹部92及び第2凹部104の外形サイズよりも、回り止めピン106を僅かに大きく形成し、第1凹部92及び第2凹部104の内側に回り止めピン106を弾性変形させた状態で嵌め込めば良い。これにより、回り止めピン106の弾性復元力を利用して、第1凹部92及び第2凹部104の内面に回り止めピン106を強く密着させることができる。
従って、第1凹部92及び第2凹部104と、回り止めピン106との間に、がたつきが生じることを防止することでき、がたつき分、スプール本体60に対してスプールリング61が周方向に僅かに移動してしまうといったことを防止することができる。そのため、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動をさらに効果的に抑制することができ、スプールリング61のより安定した保持に繋げることができる。
さらに、回り止めピン106を弾性材で形成する場合には、図11及び図12に示すように、回り止めピン106の外径が、後方から前方に向かうにしたがって漸次大きくなるように、断面テーパ状に形成しても構わない。
この場合には、第1凹部92及び第2凹部104の内側に回り止めピン106を嵌め込むときに、嵌め込みを進行させるにつれて弾性変形量が大きくなるように、回り止めピン106を徐々に弾性変形させることができる。従って、第1凹部92及び第2凹部104の内側に回り止めピン106を嵌め込み易くなる。また、第1凹部92及び第2凹部104の内側に回り止めピン106を嵌め込んだ後は、上述と同様の作用効果を奏効することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係るスプール及び魚釣用リールの第2実施形態について図面を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第1実施形態では、第1凹部92、第2凹部104及び回り止めピン106で回り止め部105を構成し、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制したが、本実施形態ではOリングを利用して、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制する。
図13及び図14に示すように、本実施形態のスピニングリール1は、第1実施形態における第1凹部92、第2凹部104及び回り止めピン106に代えて、リングカラー62の支持壁部112とスプールリング61のリング本体100との間にOリング(回り止め部)131が配設されたスプール130を備えている。
Oリング131は、リングカラー62の押圧片113を径方向外側から囲むように形成されていると共に、押圧片113に対して外嵌されている。
Oリング131は、例えばニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム等の弾性材で形成されていると共に、その直径は、スプールリング61におけるリング本体100とリングカラー62の支持壁部112との間の前後方向L2の間隔よりも大きく形成されている。そのため、Oリング131は、前後方向L2に潰れるように弾性変形した状態で、スプールリング61におけるリング本体100とリングカラー62の支持壁部112との間に挟まれている。
従って、Oリング131は、弾性復元力によって、少なくともスプールリング61のリング本体100及びリングカラー62の支持壁部112に対して、それぞれ密に密着している。そのため、Oリング131とスプールリング61との間、及びOリング131とリングカラー62との間には、高いシール性が確保されている。
さらにリングカラー62は、押圧片113を介してスプールリング61の連結片102をスプール本体60のフランジ部67に対して前方から押さえ込んでいると同時に、Oリング131をスプールリング61に対して前方から強く押付けている。そのため、Oリング131とスプールリング61との間に、高い摺動抵抗を確保することができ、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を効果的に抑制することができる。
上述のように構成された本実施形態のスピニングリール1であっても、Oリング131を利用してスプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制することができるので、第1実施形態と同様の作用効果を奏効することができる。
それに加え、Oリング131を利用して高いシール性を確保できるので、例えばリングカラー62とスプールリング61との間を通じて外部からリングカラー62の内側に向けて塵埃、液体等が進入することを効果的に防止することができる。従って、例えば高い防水性能を具備したスプール130及びスピニングリール1とすることができる。
さらに、第1実施形態のように、第1凹部92及び第2凹部104の内側に回り止めピン106を嵌め込む必要がないので、スプールリング61の交換、付け替え等を効率良く行い易い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記各実施形態では、リングカラー62をスプール本体60に対して螺着させたが、この場合に限定されるものではない。例えば、スプール本体60に対してリングカラー62をスプール軸線O2方向(前後方向L2)に相対移動可能に組み合わせても構わない。いずれにしても、連結筒部68を介してスプール本体60に対して前方から分離可能にスプールリング61を組み合わせることができれば良い。
また、上記各実施形態では、ねじ部材120及び係止突起125を利用して、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への相対移動を規制したが、係止突起125は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
例えば、リングカラー62のストッパ面116に、ねじ部材120の先端部121aが螺着されるねじ孔を形成し、連結筒部68のねじ孔94に捩じ込んだねじ部材120の先端部121aを、さらにストッパ面116に形成されたねじ孔に捩じ込めば良い。これにより、ねじ部材120を介して、スプール本体60とリングカラー62とを径方向に連結することができるので、係止突起125を利用することなく、スプール本体60に対するリングカラー62の周方向への相対移動を規制することができる。
さらに、ねじ部材120の先端部121aをストッパ面116に形成されたねじ孔に螺着させる場合には、例えばスプール本体60に対してリングカラー62を前方からスライド移動によって組み合わせる構成に対しても適用することが可能である。
例えば、スプール本体60に対してリングカラー62を前方からスライド移動によって組み合わせた後、連結筒部68のねじ孔94に捩じ込んだねじ部材120の先端部121aを、さらにストッパ面116に形成されたねじ孔に捩じ込むことで、スプール本体60に対する周方向へのリングカラー62の相対移動、及びスプール本体60に対する前後方向L2へのリングカラー62の相対移動の両方を規制することが可能である。
ただし、上記各実施形態のように、ねじ部材120及び係止突起125を協働させた場合には、ねじ部材120のみでリングカラー62の相対移動を規制する場合よりも、スプール本体60に対するリングカラー62の相対移動をより確実に規制し易いので、より好ましい。
また、上記各実施形態では、ねじ部材120として止めねじを利用した場合を例に挙げて説明したが、止めねじに限定されるものではなく、ヘッド部がねじ軸121よりも大径とされた一般的なボルト、スクリュー等であっても構わない。
さらには、ねじ部材120に限定されるものではなく、例えばロックピン等のロッド部材を、スプール本体60に対するリングカラー62の相対移動を規制する第1規制部として利用しても構わない。この場合には、例えば連結筒部68にねじ孔94に代えて貫通孔を形成し、この貫通孔内にロッド部材を嵌め込むように取り付けることで、ロッド部材と係止突起125とを周方向に係止可能な状態にすれば良い。この場合であっても、同様の作用効果を奏功することができる。
ただし、第1規制部をねじ部材120とした場合には、意図せずにねじ部材120がねじ孔94から抜け落ちることを効果的に防止することができるので、より好ましい。
また、上記第1実施形態では、第1凹部92及び第2凹部104の内側に回り止めピン106を嵌合させることで、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制したが、例えば第1凹部92または第2凹部104内に入り込む凸部を、スプール本体60又はスプールリング61に形成することで、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制しても構わない。
例えば、スプールリング61における連結片102に、第2凹部104に代えて、径方向内側に向けて突出すると共に、第1凹部92の内側に嵌合される凸部を形成しても良い。この場合であっても、スプール本体60に対するスプールリング61の組み合わせに伴って、第1凹部92内に凸部を前方から嵌め込むことができると共に、第1凹部92及び凸部の嵌合を利用して、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制することが可能である。
またこれとは逆に、スプール本体60におけるフランジ部67に、第1凹部92に代えて、径方向外側に向けて突出すると共に、第2凹部104の内側に嵌合される凸部を形成しても良い。この場合であっても、スプール本体60に対するスプールリング61の組み合わせに伴って、第2凹部104内に凸部を嵌め込むことができると共に、第2凹部104及び凸部の嵌合を利用して、スプール本体60に対するスプールリング61の周方向への相対移動を抑制することが可能である。
O1…ハンドル軸線
O2…スプール軸線
1…スピニングリール(魚釣用リール)
2…リール本体
3…ハンドル組立体(ハンドル)
4…ロータ
5、130…スプール
60…スプール本体
61…スプールリング
62…リングカラー(固定リング)
65…糸巻胴部
67…フランジ部
68…連結筒部
92…第1凹部
93…第1ねじ部
94…ねじ孔
104…第2凹部
105…回り止め部
106…回り止めピン
110…ねじ筒部
114…第2ねじ部
120…ねじ部材(第1規制部)
125…係止突起(第2規制部)
126…目印溝(指標部)
131…Oリング(回り止め部)

Claims (10)

  1. 釣糸を前方に繰り出す魚釣用リールのリール本体に組み合わされると共に、前記リール本体に取り付けられたハンドルの回転操作に伴ってスプール軸線に沿って前後移動するスプールであって、
    釣糸が巻かれる糸巻胴部、前記糸巻胴部の前端部から前記スプール軸線に交差する径方向の外側に向けて延びる環状のフランジ部、及び前記フランジ部から前方に向けて延びる連結筒部を有するスプール本体と、
    前記フランジ部の外周縁部を前記径方向の外側から囲むように形成されると共に、前記フランジ部に対して前方から分離可能に組み合わされたスプールリングと、
    前記連結筒部を介して前記スプール本体に対して前方から分離可能に組み合わされ、前記スプールリングを前記フランジ部に対して前方から押さえ込む固定リングと、を備え、
    前記連結筒部には、前記スプール本体に対する前記固定リングの相対移動を規制する第1規制部が前記連結筒部に対して離脱可能に取り付けられている、魚釣用リールのスプール。
  2. 前記固定リングには、前記第1規制部と協働して、前記スプール本体に対する前記固定リングの相対移動を規制する第2規制部が形成されている、請求項1に記載の魚釣用リールのスプール。
  3. 前記連結筒部には、第1ねじ部が形成され、
    前記固定リングは、前記第1ねじ部に螺合する第2ねじ部が形成されたねじ筒部を有し、前記連結筒部に対する前記ねじ筒部の螺着によって前記スプール本体に組み合わされ、
    前記第2規制部は、前記第1規制部に対して前記スプール軸線回りを周回する周方向から係止可能とされ、前記スプール本体に対する前記固定リングの前記周方向への移動を規制する、請求項2に記載の魚釣用リールのスプール。
  4. 前記第1規制部及び前記第2規制部は、前記周方向に間隔をあけて複数配置されている、請求項3に記載の魚釣用リールのスプール。
  5. 前記連結筒部には、該連結筒部を前記径方向に貫通するねじ孔が形成され、
    前記第1規制部は、前記ねじ孔に捩じ込み可能とされたねじ部材とされている、請求項1から4のいずれか1項に記載の魚釣用リールのスプール。
  6. 前記固定リングには、前記第1規制部に対する前記第2規制部の相対的な周方向位置を示す指標部が形成されている、請求項3から5のいずれか1項に記載の魚釣用リールのスプール。
  7. 前記フランジ部に対して前記スプール軸線回りを周回する周方向への前記スプールリングの相対移動を抑制する回り止め部を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の魚釣用リールのスプール。
  8. 前記回り止め部は、
    前記フランジ部に形成され、前方及び前記径方向の外側に向けて開口した第1凹部と、
    前記スプールリングに形成され、前方及び前記径方向の内側に向けて開口すると共に、前記第1凹部に対して前記径方向に対向配置された第2凹部と、
    前記第1凹部及び前記第2凹部の内側に前方から離脱可能に嵌合された回り止めピンと、を備える、請求項7に記載の魚釣用リールのスプール。
  9. 前記固定リングは、前記回り止めピンを前方から押さえ込んでいる、請求項8に記載の魚釣用リールのスプール。
  10. ハンドルを有するリール本体と、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の魚釣用リールのスプールと、
    前記ハンドルの回転操作に伴って前記スプール軸線回りを回転可能に前記リール本体に組み合わされると共に、前記スプールの前後移動と連動して回転することで釣糸を前記糸巻胴部に巻き付けるロータと、を備える、魚釣用リール。
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