JP2019107815A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、記録媒体のジャム処理の時間を短くすることができる液体吐出装置の提供を目的とする。【解決手段】本発明の液体吐出装置は、搬送方向に搬送される記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記搬送方向に沿って搬送する搬送部と、前記搬送部を駆動する駆動源と、記録媒体のジャムの発生時にその旨の表示をするユーザーインターフェイスと、前記駆動源及び前記ユーザーインターフェイスを制御する制御部と、を備え、前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記ジャムの処理時間がより短くなるように前記駆動源を介して前記搬送部に記録媒体を前記搬送方向及び前記反対方向の何れか一方に搬送させて記録媒体の排出処理を行わせて前記ジャムの処理を終了させる。【選択図】 図7

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
例えば、紙、OHP用シートなどの記録媒体の搬送方向に交差する方向に往復移動する液体吐出ヘッドを搭載したキャリッジを走査させて記録媒体に記録を行う、シリアルスキャンタイプの液体吐出装置が知られている。
液体吐出装置においては、例えば、紙ジャム等が発生することがある。この紙ジャム発生時にはユーザーに記録媒体の除去をさせる必要があるが、記録媒体を搬送させる一対の搬送ローラに記録媒体がニップされている場合、ユーザーによる記録媒体の除去は困難な場合があった。
この問題に対し、特許文献1には、紙ジャムした記録媒体の後端部が搬送ローラを通過するまで記録媒体の搬送を実行し、搬送ローラによる記録媒体の挟み込みを解除する技術が開示されている。
特開2008−254868号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、紙ジャムした搬送ローラから記録媒体の後端部までの長さが長い場合にジャム処理の終了までに当該長さに相当する時間がかかっていた。
本発明は、記録媒体のジャム処理の時間を短くすることができる液体吐出装置の提供を目的とする。
本発明の液体吐出装置は、搬送方向に搬送される記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置され、前記記録媒体を前記搬送方向に沿って搬送する搬送部と、前記記録媒体が前記搬送方向又はその反対方向に搬送されるように前記搬送部を駆動する駆動源と、少なくとも前記搬送部を通過する前記記録媒体のジャムの発生時にその旨を表示するユーザーインターフェイスと、前記駆動源及び前記ユーザーインターフェイスを制御する制御部と、を備え、前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示して否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記ジャムの処理時間がより短くなるように前記駆動源を介して前記搬送部に前記記録媒体を前記搬送方向及び前記反対方向の何れか一方に搬送させて前記記録媒体の排出処理を行わせて前記ジャムの処理を終了させる。
本発明の液体吐出装置によれば、紙ジャムした搬送ローラから記録媒体の後端部までの長さが長い場合であっても、紙ジャム解除の時間を短くすることができる。
第1実施形態の液体吐出装置の斜視図である。 第1実施形態の液体吐出装置の概略断面図である。 第1実施形態の駆動部を含む用紙搬送部の概略図である。 第1実施形態の用紙搬送部の一部を含む本体制御部の概略図である。 第1実施形態の操作パネルの図である。 ジャムが発生した場合を示す図である。 第1実施形態のジャム処理を示すフローチャートである。 第1実施形態でのジャムが発生した際の操作パネルの図である。 用紙の先端付近でジャムが発生した場合を示す図である。 用紙の後端付近でジャムが発生した場合を示す図である。 ジャムが発生した場合を示す図である。 第2実施形態のジャム処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の負荷判定シーケンスを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について第1実施形態と第2実施形態とに分けて説明する。
<第1実施形態>
図1(a)は液体吐出装置10を斜め正面側から見た図、図1(b)は斜め後面側から見た図である。
装置本体1は、不図示のヒンジにより本体上部2と連結されている。液体吐出装置10は、装置本体1に対して本体上部2が押し上げられることで、不図示のインクや詰まった記録用紙21(図2等参照、記録媒体の一例)の除去を行うことができる構成となっている。この場合、後述する記録ヘッド29(図2参照)は、本体上部2とともに上方に移動する構成となっている。排紙口3は、記録用紙21が装置本体1から排出される部分である。用紙収容部4は、複数枚の記録用紙21を収納可能となっている。操作パネル5(ユーザーインターフェイスの一例)は、液体吐出装置10の状態の表示やユーザーによる操作に用いられる。
アクセスカバー6は、後述する搬送パス23で紙詰まりが起こった場合又は後述するステップS107(図7参照)の場合に外されて記録用紙21を装置本体1から除去するための取り出し口のカバーとして用いられる。この場合、アクセスカバー6が外されると、例えば、搬送パス23の間隔も開いて、記録用紙21は装置本体1から除去できるようになっている。
図2は、液体吐出装置10の概略的な断面図である。
用紙収容部4に収容された記録用紙21は、1枚ずつピックアップローラ22によって他の記録用紙21から分離されて搬送パス23に沿って送り出される。記録用紙21は、搬送パス23の後に給紙ガイド24を通り、用紙搬送部25へ送り込まれる。
用紙搬送部25は、搬送ローラ26(搬送部の一例)と、ピンチローラ27と、プラテン28と、記録ヘッド29(液体吐出ヘッドの一例)と、排紙ローラ30と、駆動部DUとを有している。ここで、搬送ローラ26は、記録ヘッド29よりも記録用紙21の搬送方向(図2中の矢印Aの向く方向)の上流側に配置され、記録用紙21を搬送方向に沿って搬送する。記録ヘッド29は、搬送方向に搬送される記録用紙21に不図示のインク(液体の一例)を吐出する。排紙ローラ30は、記録ヘッド29よりも搬送方向の下流側に配置され、排紙口3へ記録用紙21を排出する。ただし、排紙口3へ記録用紙21を排出することができれば、排紙ローラ30はなくてもよい。
記録用紙21は、搬送モータ37(図3及び図4参照)により駆動される搬送ローラ26及び搬送ローラ26に押圧されたピンチローラ27によってプラテン28へと所定量だけ搬送される。記録ヘッド29は、不図示のガイドシャフトに摺動自在に支持されており、不図示のヘッド用モータにより搬送方向と直交する方向に往復移動しながら記録用紙21にインクを吐出して記録動作を行なう。搬送方向に沿って搬送される記録用紙21に記録ヘッド29が前述の記録動作を繰り返すことにより、記録用紙21の所望範囲に画像が記録される。
なお、本実施形態の液体吐出装置10はシリアルスキャンタイプの装置であるが、本実施形態は記録用紙21の幅に対応した長さを有するページワイドタイプの記録ヘッド(不図示)を有する装置に適用してもよい。液体の一例は、インク以外の液体でもよい。
また、本実施形態の液体吐出装置10は、プリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサなどの装置に適用してもよい。さらには、各種処理装置と複合的に組み合わせた産業記録装置に適用してもよい。例えば、バイオチップ作製、電子回路印刷、半導体基板作製、3Dプリンタなどの用途としても用いることができる。
図3は、駆動部DUを含む用紙搬送部25の概略図である。
駆動部DUは、ロータリーエンコーダ33と、制御回路34と、目標位置生成手段35と、モータドライバ36(制御部の一例)と、搬送モータ37(駆動源及びモータの一例)とを有している。
ロータリーエンコーダ33は、搬送ローラ26に取り付けられたエンコーダフィルム31と、エンコーダセンサ32とで構成される。ロータリーエンコーダ33は、観測した信号を制御回路34にフィードバックする。制御回路34は、記録用紙21の搬送量が目標位置生成手段35により生成される所望の搬送量になるように必要な演算を行う。モータドライバ36は、制御回路34から送られる信号を増幅して搬送モータ37(及び搬送モータ37に取り付けられた搬送ローラ26)を回転させることで記録用紙21を所望量だけ搬送させる。
なお、駆動部DUは、記録用紙21が搬送方向及びその逆方向に搬送されるように搬送モータ37をそれぞれ正方向及び逆方向に回転させることが可能とされている。
図4は、用紙搬送部25の一部を含む本体制御部CUの概略図である。
本体制御部CU(制御部の他の一例)は、ROM41と、CPU42と、I/F43と、RAM44とを有している。
CPU42は、ROM41に記憶されているプログラムを読み込んで、プログラムを実行するための演算処理を行う。CPU42が行う演算処理は、画像処理、I/F43を介した不図示のホストコンピュータとの通信、記録ヘッド29の吐出制御、エンコーダセンサ32の信号処理、モータドライバ36の制御出力演算等である。ROM41には、液体吐出装置10を制御するための制御プログラムや実行に必要なデータ等が記憶されている。RAM44は、CPU42で実行中のプログラム、ホストコンピュータから送信された記録データ、紙種、用紙サイズなどの情報や記録用データを保存するために用いられる。モータドライバ36は、CPU42により演算処理された結果からパルス電圧幅を変調することにより搬送モータ37へ印加される電圧を調整し、搬送モータ37を駆動するドライブ回路である。
なお、本体制御部CUとしては、液体吐出装置10の特有機能をASIC(不図示)としてハードウェア化したものを含む構成とし、CPU42の演算処理を軽減するようにしてもよい。
図5は、操作パネル5の図である。
操作パネル5には、液体吐出装置10の状態を表示する表示手段であるディスプレイLCD51と、選択肢を決定する決定手段であるOKボタン52と、複数の移動ボタン53、54とが設けられている。
ディスプレイLCD51には、ユーザーへのメッセージが表示される(例えば、図8(a)〜(d)参照)。また、ディスプレイLCD51には、ユーザーに対し何らかの選択行為を行わせる場合には選択肢を表示される(例えば、図8(b)参照)。ユーザーが移動ボタン53、54を用いてディスプレイLCD51に表示された選択肢を選択し、OKボタン52で選択を決定すると、操作パネル5は当該選択を受けて、その情報を本体制御部CUに送信する。
以上のとおり、本実施形態の各構成要素の構成及び機能について説明したが、より詳しくは、後述する図7のフローチャートについての説明の中で説明する。
ここで、記録用紙21のジャム(紙ジャム)について説明する。
記録用紙21は、インク(記録ヘッド29から吐出される液体)に含まれる水分、記録用紙21自体に記録動作前から含まれる水分などの影響、または、気温、湿度などの影響を受けて、その繊維の膨張が発生し得る。これに伴い、記録用紙21は、カールと呼ばれるそりが発生したり、保存時や用紙セット時に折れが発生したりして、一部が浮き上がった状態となる場合がある。
一部が浮き上がった状態の記録用紙21を用いて、例えばシリアルスキャンタイプの液体吐出装置により記録動作を行うと、記録用紙21がキャリッジに接触して、いわゆる紙ジャムが発生する場合がある。
図6(a)は、ジャムが発生した場合の一態様を示す図である。図6(a)に示すように、記録用紙21の先端側に紙折れがあった場合、記録用紙21は排紙ローラ30に嵌らず排紙されない状態となる。これに対して、搬送ローラ26は回転し続けるため、記録用紙21はプラテン上でさらに折れ曲がって停滞してしまう。
図6(b)は、ジャムが発生した場合の別の態様を示す図である。図6(b)に示すように、巻癖や紙繊維の膨張による用紙のそりなどにより、記録用紙21が記録ヘッド29の移動領域まではみ出してしまう場合、記録ヘッド29が記録用紙21の移動を妨げることで記録用紙21の搬送が正常に行われなくなる。
以上のとおり、記録用紙21のジャムについて例示したが、記録用紙21のジャムとは記録用紙21が正常に搬送されないことによる記録用紙21の搬送不良のことを意味する。
ここで、図6(a)及び(b)に例示した何れのジャムの場合であっても、記録用紙21は記録ヘッド29の移動を妨げることになる。そこで、本実施形態では、例えば、本体制御部CUが記録ヘッド29を移動させるための不図示のヘッド用モータの電流を常時観測し、当該電流が定められた想定値以上に増加した場合、記録用紙21が記録ヘッド29の移動を妨げたとみなしジャムと判断する。なお、ジャムの判断は上記方法に限らず、例えば、記録ヘッド29に記録用紙21の紙面を観察するセンサ(不図示)を設け、紙浮きや紙の破れを検知してジャムと判断してもよい。
次に、本実施形態のジャム処理の動作について主に図7のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、外部装置(例えば、不図示のパーソナルコンピュータ)から記録動作の指令を受けた液体吐出装置10の本体制御部CUは、液体吐出装置10の各部を作動させると、当該各部はそれぞれ記録動作のための動作を開始する。
この場合に、搬送ローラ26により搬送方向に沿って搬送された記録用紙21が図6(a)又は(b)に示すようなジャムが発生したとする。ここで、本体制御部CUは、ヘッド用モータの電流が定められた想定値以上に増加したことを検知してジャムが発生したと判断する(ステップS101)。なお、前述のとおり、ジャムを検知する方法は本方法と異なる方法であってもよい。
次いで、本体制御部CUは、図8(a)に示すように、操作パネル5のディスプレイLCD51に、ジャムが発生したことと、記録用紙21を除去することの依頼とを表示させる(ステップS102)。ここで、図8(a)では、「ジャムが発生したこと」については一例として「用紙が詰まりました。」と表示し、「記録用紙21を除去することの依頼」については一例として「用紙を取り除いてください。」と表示している。
なお、ディスプレイLCD51に「ジャムが発生したこと」が表示されることでユーザーにその旨が知らされ、「記録用紙21を除去することの依頼」が表示されることでユーザーに記録用紙21の除去(ジャム処理)を行うことが喚起される。ここで、ユーザーは、本体上部2を装置本体1に対して押し上げて、すなわち、液体吐出装置10をジャム処理がし易い状態にさせて、記録用紙21の除去を行う。
次いで、ユーザーがディスプレイLCD51のOKボタン52を押すと、すなわち、ユーザーによるジャム処理を試みる動作(以下、ユーザーによる試動作という。図7中試動作とする。)が終了してOKボタン52を押すと、本体制御部CUはユーザーによる試動作が終了したと判断する(判断ステップS103の肯定判断(Yes))。これに対して、本体制御部CUはOKボタン52が押されない限りユーザーによる試動作が終了してないと判断する(判断ステップS103の否定判断(No))。本実施形態のジャム処理は、ステップS102で本体上部2が装置本体1に対して押し上げられた後から後述するステップS109で終了するまで、本体上部2は装置本体1に対して押し上げられた状態で行われる。
判断ステップS103で肯定判断がなされると、本体制御部CUの処理はS104へ進む。図8(b)に示すように、ディスプレイLCD51に、ユーザーによる試動作の結果ジャムした記録用紙21が除去できたか(ユーザーによる試動作が成功したか)否かをユーザーに選択させる表示をさせる(判断ステップS104)。ここで、図8(b)では、「ジャムした記録用紙21が除去できたか」については一例として「用紙を完全に除去できましたか?」と表示している。そして、ユーザーが「できた」として移動ボタン53、54を使い表示の「はい」を選択してOKボタン52を押すと(できたとの選択をすると)、本体制御部CUは操作パネル5を介してその旨を受ける(判断ステップS109の否定判断(No))。そして、本体制御部CUは、ジャム処理を終了する(ステップS109)。
これに対して、ユーザーが「できなかった」、すなわち、ユーザーによる試動作の結果ジャムした記録用紙21が除去できなった、として移動ボタン53、54を使い表示の「いいえ」を選択してOKボタン52を押す。つまり、ユーザーが否との選択をすると、本体制御部CUは次のステップを行う(判断ステップS104の肯定判断(Yes))。
次いで、判断ステップS104で肯定判断がなされると、本体制御部CUは、ジャムした状態の記録用紙21における搬送ローラ26よりも後ろ側に残っている部分の長さを後述する排出方向の決定方法を用いて推定する(ステップS105)。ここで、ジャムした状態の記録用紙21における搬送ローラ26よりも後ろ側に残っている部分の長さとは、記録用紙21における搬送ローラ26との接触位置から搬送方向の上流側の長さを意味する(例えば、図10の記録用紙21の実線部分)。以下、当該長さを長さLnとする。
次いで、本体制御部CUは、長さLnと、後述する所定の排出設定値Ls(予め定められた設定値の一例)とを比較して、長さLnが排出設定値Ls以上(設定値以上)かを判断する(判断ステップS106)。
そして、本体制御部CUにより判断ステップS106で肯定判断(Yes)がなされると、モータドライバ36は駆動部DUの搬送モータ37を逆方向に回転させる。そして、搬送ローラ26により記録用紙21を搬送方向と反対方向に搬送させて排出処理をさせる(ステップS107)。この場合、排出される記録用紙21は、アクセスカバー6でカバーされた排紙口(図1(b)参照)から排出されてジャム処理が終了する(ステップS109)。以下の説明では、アクセスカバー6でカバーされた排紙口を背面側の排紙口という。
これに対して、本体制御部CUが判断ステップS109で否定判断(No)がなされると、モータドライバ36は駆動部DUの搬送モータ37を正方向に回転させる。そして、搬送ローラ26により記録用紙21を搬送方向に搬送させて排出処理をさせる(ステップS108)。この場合、排出される記録用紙21は、排紙口3(図1(a)参照)から排出されてジャム処理が終了する(ステップS109)。以下の説明では、排紙口3を前面側の排紙口という。
なお、本体制御部CUは、ステップS107の場合、操作パネル5のディスプレイLCD51に、背面に排紙することを表示させ(図8(c)参照)、ステップS108の場合、前面に排紙することを表示させる(図8(d)参照)。これにより、ユーザーに記録用紙21の排紙場所を知らせることができる。
次に、図7のステップS105で用いられる「排出方向の決定方法」について説明する。
記録用紙21の長さLpは予めプリンタドライバに設定されている。また、ジャムが発生した時点での搬送ローラ26の回転数、すなわち、ジャムが発生した時点での記録用紙21の搬送量Lmは、ロータリーエンコーダ33で計測されている。そのため、長さLnは、(式1)により求められる。

(式1) Ln=Lp−Lm

また、排出設定値Lsは、予め定められた任意の値である。本体制御部CUは、(式1)で求められたLnと排出設定値Lsとを比較し、(式2)を充足する場合は背面側の排紙口から、(式3)を充足する場合は前面側の排紙口から記録用紙21が排出するように決定する。すなわち、本実施形態では、長さLnと、ジャム発生時における記録用紙21の搬送ローラ26との接触位置との関係から、排出方向を搬送方向及び搬送方向と反対方向の何れか一方に決定する。

(式2) Ln≧Ls
(式3) Ln<Ls

なお、本実施形態の排出設定値Lsは、一例として、記録用紙21の長さの半分(Lp/2)に設定されている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、図7のフローチャートの判断ステップS104で肯定判断がなされた場合、ステップS105で長さLnが推定され、判断ステップS106で長さLnと排出設定値Lsとの比較がなされる。そして、(式2)を充足する場合には背面側の排紙口から記録用紙21が排出され、(式3)を充足する場合は前面側の排紙口から記録用紙21が排出される。
ここで、前述のとおり、本実施形態の排出設定値Lsは一例として記録用紙21の長さの半分に設定されている。例えば、図9に示すように記録用紙21の前半分側でジャムが発生した場合、本実施形態では(式2)を充足することになるため、記録用紙21は搬送方向と反対方向、すなわち、背面側の排紙口から排出される。また、例えば、図10に示すように記録用紙21の後ろ半分側でジャムが発生した場合、本実施形態では(式3)を充足することになるため、記録用紙21は搬送方向、すなわち、前面側の排紙口から排出される。以上のとおり、本実施形態では、ジャム処理時間がより短くなるように、ジャムした記録用紙21が排出される。
したがって、本実施形態によれば、記録媒体のジャム処理の時間を短くすることができる。特に、本効果は、本実施形態のように排出設定値Lsを記録用紙21の長さの半分に設定している場合に有効である。
なお、排出設定値Lsは前述のとおり任意の値であるため、本実施形態の場合と異なる値にしてもよい。例えば、図10に示すように、給紙ガイド24の長さLgが長さLnよりも長い場合に液体吐出装置10がステップS108において背面側の排紙口から記録用紙21を排出しようとすると、給紙ガイド24から記録用紙21を取り除くことができない。そこで、例えば、長さLnが長さLgよりも長くなるように長さLsを設定すれば、記録用紙21は前面側の排紙口から排出されるため、給紙ガイド24内に記録用紙21が停滞することがない
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下、本実施形態について、前述の第1実施形態と異なる部分を説明する。なお、本実施形態において第1実施形態と同じ構成要素を用いる場合、同じ符号を用いる。
ここで、図11は、給紙ガイド24内でジャムが発生した場合を示す図である。この場合、ジャムで折り重なった記録用紙21は折り重なりに起因する厚みを持つ。そのため、記録用紙21は搬送ローラ26を超えることができず、前面側の排紙口から排出させようとするとジャム状態を悪化させることがある。本実施形態は、図11に示すような記録用紙21のジャム処理を行う。
次に、本実施形態のジャム処理の動作について主に図12のフローチャートを参照しつつ説明する。
本実施形態のステップS201、ステップS202、判断ステップS203及び判断ステップS204は、それぞれ、第1実施形態のステップS101、ステップS102、判断ステップS103及び判断ステップS104(図7参照)と同じである。
また、本実施形態のステップS207、ステップS208及びステップS209は、それぞれ、第1実施形態のステップS107、ステップS108及びステップS109(図7参照)と同じである。
以上より、本実施形態は、第1実施形態のステップS105及び判断ステップS106がそれぞれステップS205及び判断ステップS206となっている点で異なる。以下、ステップS205及び判断ステップS206について説明する。
判断ステップS204で肯定判断がなされると、本体制御部CUは、後述する負荷判定シーケンスに基いて搬送ローラ26の回転負荷の測定を行う(ステップS205)。本ステップでは、後述する電流Cf(第1起動電流の一例)と、電流Cb(第2起動電流の一例)とを測定する。
次いで、ステップS205の測定の結果に基いて、電流Cfと電流Cbとを比較して、電流Cfが電流Cb以上か(第1起動電流が第2起動電流以上か)を判断する(判断ステップS206)。なお、判断ステップS206で肯定判断(Yes)がなされるとステップS207が行われ、否定判断(Nо)がなされるとステップS208が行われる。
次に、図12のステップ205で用いられる「負荷判定シーケンス」について説明する。図13は、負荷判定シーケンスのフローチャートである。
まず、モータドライバ36は、記録用紙21が前面側の排紙口に搬送されるように、すなわち、記録用紙21が搬送方向に搬送されるように、搬送モータ37を正方向に回転させる(ステップS301)。次いで、ステップS301で搬送モータ37を正方向に回転させる際に流れる電流を不図示の電流計により測定する(ステップS302)。ここで、ステップS302で測定される電流は、前述の電流Cfである。電流Cfは、ジャムした記録用紙21を前面側に搬送するために必要な起動電流に相当する。
次いで、モータドライバ36は、記録用紙21が背面側の排紙口に搬送されるように、すなわち、記録用紙21が搬送方向と反対方向に搬送されるように、搬送モータ37を逆方向に回転させる(ステップS303)。次いで、ステップS303で搬送モータ37を逆方向に回転させる際に流れる電流を不図示の電流計により測定する(ステップS304)。ここで、ステップS304で測定される電流は、前述の電流Cbである。電流Cbは、ジャムした記録用紙21を背面側に搬送するために必要な起動電流に相当する。
なお、図13のフローチャートでは、ステップS301、ステップS302、ステップS303、ステップS304の記載順で、これらのステップを行うとした。しかし、例えば、ステップS303、ステップS304を行った後に、ステップS301、ステップS302を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、図12のフローチャートの判断ステップS204で肯定判断がなされた場合、ステップS205で搬送ローラ26を回転させる搬送モータ37を正方向及び逆方向に回転させる際の各負荷、すなわち、各起動電流を測定する。そして、起動電流が小さい側に搬送ローラ26を回転させる判断がなされて(判断ステップS206)、ジャム処理が行われる。ここで、起動電流が大きい側で搬送ローラ26を回転させる場合、小さい側で搬送ローラ26を回転させる場合に比べて、記録用紙21のジャム状態をより悪化させるおそれがある。そのため、起動電流が大きい側で搬送ローラ26を回転させる場合、小さい側で搬送ローラ26を回転させる場合に比べて、記録用紙21の処理時間が長くなる。すなわち、判断ステップS206では、ジャム処理の時間を短くするための記録用紙21の排出方向が選択される。
したがって、本実施形態によれば、記録用紙21のジャム処理の時間を短くすることができる。また、本実施形態の場合、搬送ローラ26を回転させる起動電流が小さい側に搬送ローラ26を回転させるため、ジャム状態をより悪化させ難い点で有効である。
以上のとおり、本発明について前述の各実施形態を例として説明したが、本発明の技術的範囲は前述の各実施形態に限定されるものではない。
例えば、本明細書では各実施形態について別々に説明したが、本発明の技術的範囲に含まれる液体吐出装置10は、各実施形態を実施できる装置であってもよい。
5 操作パネル(ユーザーインターフェイスの一例)
10 液体吐出装置
21 記録用紙(記録媒体の一例)
26 搬送
29 記録ヘッド(液体吐出ヘッドの一例)
37 搬送モータ(駆動源及びモータの一例)

Claims (9)

  1. 搬送方向に搬送される記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置され、前記記録媒体を前記搬送方向に沿って搬送する搬送部と、
    前記記録媒体が前記搬送方向又はその反対方向に搬送されるように前記搬送部を駆動する駆動源と、
    少なくとも前記搬送部を通過する前記記録媒体のジャムの発生時にその旨の表示をするユーザーインターフェイスと、
    前記駆動源及び前記ユーザーインターフェイスを制御する制御部と、
    を備え、
    前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記ジャムの処理時間がより短くなるように前記駆動源を介して前記搬送部に前記記録媒体を前記搬送方向及び前記反対方向の何れか一方に搬送させて前記記録媒体の排出処理を行わせて前記ジャムの処理を終了させる液体吐出装置。
  2. 前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記記録媒体の前記搬送方向の長さと、前記ジャムの発生時における前記記録媒体の前記搬送部の接触位置との関係から、前記搬送部に前記記録媒体を搬送させる方向を決定する請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記記録媒体における前記接触位置から前記搬送方向の上流側の長さが定められた設定値以上のとき、前記搬送部に前記記録媒体を前記反対方向に搬送させて前記排出処理を行わせる請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記記録媒体における前記接触位置から前記搬送方向の上流側の長さが定められた設定値よりも短いとき、前記搬送部に前記記録媒体を前記搬送方向に搬送させて前記排出処理を行わせる請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記定められた設定値は、前記記録媒体の前記搬送方向における長さの半分に相当する値とされている請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記駆動源は、前記搬送部を回転させるモータとされ、
    前記搬送部の回転数を計測するロータリーエンコーダを備え、
    前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記ロータリーエンコーダにより計測された前記回転数から前記接触位置を推定する請求項2〜5の何れか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記駆動源は、前記搬送部を回転させるモータとされ、
    前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記記録媒体を前記搬送方向に搬送する正方向及び前記反対方向に搬送する逆方向に前記モータを回転させながら前記モータを前記正方向に回転させるために必要な第1起動電流及び前記逆方向に回転させるために必要な第2起動電流を測定して、前記第1起動電流が前記第2起動電流以上のときは前記モータを正方向に回転させて前記記録媒体の排出処理を行わせる請求項1に記載の液体吐出装置。
  8. 前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして否の選択を受けた場合、前記制御部は、前記第1起動電流が前記第2起動電流よりも小さいときは前記モータを逆方向に回転させて前記記録媒体の排出処理を行わせる請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記ジャムの発生時に、前記ユーザーインターフェイスがユーザーにより前記ジャムの処理ができたか否かをユーザーに選択させる表示をして前記ジャムの処理ができたとの選択を受けた場合、前記制御部は前記ジャムの処理を終了させる請求項1〜8の何れか1項に記載の液体吐出装置。
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