JP2019099245A - パウチ - Google Patents
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Abstract
Description
表面フィルムと、裏面フィルムと、前記表面フィルムと前記裏面フィルムとの間に折り返して配置される底面フィルムとを備え、底部ガセット部を有するパウチであって、
前記表面フィルム、前記裏面フィルムは、最内面の層にイージーピール性を発現させるシーラント層が積層された積層フィルムであり、前記底面フィルムは、両面にイージーピール性を発現させるシーラント層が積層された積層フィルムであり、
前記表面フィルムと裏面フィルムを側部において接合する側部シール部が形成されており、
前記底面フィルムと前記表面フィルム、前記裏面フィルムそれぞれを、底部において接合する底部シール部が形成されており、
前記底面フィルムと前記表面フィルム、前記裏面フィルムそれぞれを、側部において接合する第1側底部シール部が形成されており、
前記底面フィルムが折り返されて対向する面同士を、前記表面フィルムと裏面フィルムの側部に対応する位置において接合する第2側底部シール部が形成されていることを特徴とするパウチを提供する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパウチを示す正面図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るパウチを構成する積層フィルムを示す分解図である。図1に示した実施形態のパウチは、内容物が充填される前の状態(内容物が充填されていない状態)のパウチを示したものである。本実施形態のパウチは、正面視において五角形状であり、長方形状から左上部、右上部の三角形状を除去した形状となっている。また、下方に底部ガセット部9を有している。本実施形態において、長方形状、五角形状とは、四隅が直角の形状だけでなく、長方形、五角形の各隅が面取りされて、外に凸の円弧状となったものも含む概念である。本発明において、パウチは、内容物が充填されていない状態のパウチに限らず、内容物が充填されている状態のパウチも含む概念である。
本実施形態のパウチは、図2に示すように、略五角形状の表面フィルム1と、表面フィルム1と同一形状の裏面フィルム2と、略長方形状の底面フィルム3の3つの積層フィルムで構成されている。パウチの表面、裏面、底面は、それぞれ表面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3により構成されている。本実施形態のパウチは、表面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3の3枚のフィルムが所定の箇所においてヒートシール(熱融着)されることにより形成される。
本実施形態のパウチは、内容物の充填前は、図1に示すように、第1側部シール部5aと、第2側部シール部5bと、底部シール部6と、側底部シール部8を備え、上部4に開口部15が形成されている。上縁16に沿った上部シール予定部4aは、商品の充填前は、ヒートシールされておらず、充填後に上部シール部となる部分である。上部シール予定部4aは、図1に一点鎖線で示された上縁16と平行な線の上側の部分となる。図1においては、ヒートシールされた各シール部に対応する領域を斜線で網掛けして示している。第1側部シール部5a、第2側部シール部5bは、いずれも、表面フィルム1と裏面フィルム2がヒートシールされて接合されたものである。第1側部シール部5aは、第1側縁(図1における左端)を含むように形成されており、第2側部シール部5bは、第2側縁(図1における右端)を含むように形成されている。第1側部シール部5a、第2側部シール部5bのシール幅W1は、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。なお、シール幅W1は、シール部が延びる方向と直交する方向における幅である。
底面フィルム3の第1部分3dと、表面フィルム1の底面フィルム3の第1部分3dに対応する部分と、で第1ひだ部9aが形成され、そして、底面フィルム3の第2部分3eと、裏面フィルム2の底面フィルム3の第2部分3eに対応する部分と、で第2ひだ部9bが形成されている。そして、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bとで、底部ガセット部9が形成されている。図1の正面図においては、折込部3aより下方において、第1ひだ部9aが視認される状態となっている。
開口部15を介して内容物が収容された後、図1において4aと示されている上部シール予定部4a(一点鎖線より上側)に上部シール部が形成され、パウチが封止される。上部シール部は、第1側部シール部5aから上端7を通って第2側部シール部5bに亘って形成される。収容部11は、第1側部シール部5aの内縁と、第2側部シール部5bの内縁と、底部シール部6の内縁と、側底部シール部8の内縁と、上部シール部の内縁と、で画成されている。
内容物は、固形物であり、所定の大きさを有したものが対象となる。第1側底部シール部8aが比較的開封し易いため、予期せず流出してしまうような液体や紛体は対象としていない。固形物であっても、所定の大きさに満たないものは対象外とすることが好ましい。所定の大きさとしては、例えば、内容物をある面に投影した際の面積が2cm2とすることができる。すなわち、内容物は、ある面に投影した際の面積が2cm2以上となるものが好ましい。
パウチの表面・裏面・底面は、積層フィルムである表面フィルム1・裏面フィルム2・底面フィルム3により構成することができる。本実施形態では、積層フィルムは、表面フィルム1、裏面フィルム2用の第1の積層フィルムと、底面フィルム3用の第2の積層フィルムを用いる。第1の積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、第1の積層フィルムは、外側から順に、基材層、印刷層、他の層、シーラント層を積層して形成されている。印刷層、他の層は必須ではない。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。パウチが、熱に対する耐性を必要とされる場合は、基材層は、耐熱性をもつ材料からなることが好ましい。基材層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm〜50μm程度である。基材層は、二軸延伸されていることが好ましい。
図5、図6を用いて、パウチの開封の様子について説明する。図5、図6においては、図1と同様に、表面フィルム1側から略正面視した状態を示している。また、図5、図6においては、外側から目視できないシール部の網掛けを省略し、目視可能なシール部のみ網掛けを施している。図5は、底部ガセット部9において、網掛けで示した第2側底部シール部8bを剥離して、第1ひだ部9a、第2ひだ部9bを分離した状態を示している。図1に示した状態から内容物の充填、上部シール部の形成を行った後、図1に示したような底部ガセット部9において、底部側から第1ひだ部9a、第2ひだ部9bを摘んで、それぞれ外側に力を加える。すると、イージーピール性を備えたシーラント層同士でヒートシールされた第2側底部シール部8bが剥離する。この結果、一方の側部である第2側部シール部5b側において、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bが分離する。力が加えられていない他方の側部である第1側部シール部5a側においては、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bは分離せず、接着されたままである。この時点では、まだ、収容部11と外部を繋ぐ開口は形成されていない。
最初に、第1の積層フィルムを準備した。具体的には、まず、厚みが12μmのPETフィルムに印刷層を形成した後、接着剤層を介して印刷層の面と厚み12μmのアルミニウム蒸着PETフィルムを貼り合わせた。続いて、接着剤層を介してアルミニウム蒸着PETフィルムと厚み50μmのイージーピールフィルムを貼り合わせることにより、ポリエチレンテレフタレート、印刷層、接着剤層、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート、接着剤層、イージーピールフィルムが順に積層された第1の積層フィルムを表面フィルム1、裏面フィルム2用の包装材料として形成した。接着剤層は、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との硬化物である。イージーピールフィルムとして、三井化学東セロ(株) 製:TAF−650Cを用いた。
第2側底部シール部8bを剥離して、図5に示すように、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bを分離した。底面フィルム3の、折り返されて対向する面同士の剥離性は良好であり、第1ひだ部9aと第2ひだ部9bは、実質的にフィルムの表面を破損することなく、分離することができた。さらに、第1側底部シール部8a、8aを剥離して、図6に示すように、第1ひだ部9a、第2ひだ部9bを開いて開口を形成した。底面フィルム3と、表面フィルム1、裏面フィルム2それぞれとの剥離性は良好であり、実質的にフィルムの表面を破損することなく、開口を形成することができた。形成された開口から、内容物であるシャンプー製品を容易に取り出すことができた。
2・・・裏面フィルム
3・・・底面フィルム
3a・・・折込部
3b、3c・・・切り欠き部
3d・・・底面フィルムの第1部分
3e・・・底面フィルムの第2部分
4・・・上部
4a・・・上部シール予定部
5a・・・第1側部シール部
5b・・・第2側部シール部
6・・・底部シール部
7・・・上端
8・・・側底部シール部
8a・・・第1側底部シール部
8b・・・第2側底部シール部
9・・・底部ガセット部
9a・・・第1ひだ部
9b・・・第2ひだ部
11・・・収容部
15・・・開口部
16・・・上縁
17・・・下縁
K・・・開口
L1・・・折込部3aからパウチの下縁17までの距離
W1・・・第1側部シール部5a、第2側部シール部5bのシール幅
W2・・・底部シール部6のシール幅
W3・・・側底部シール部8のシール幅
Claims (4)
- 表面フィルムと、裏面フィルムと、前記表面フィルムと前記裏面フィルムとの間に折り返して配置される底面フィルムとを備え、底部ガセット部を有するパウチであって、
前記表面フィルム、前記裏面フィルムは、最内面の層にイージーピール性を発現させるシーラント層が積層された積層フィルムであり、前記底面フィルムは、両面にイージーピール性を発現させるシーラント層が積層された積層フィルムであり、
前記表面フィルムと裏面フィルムを側部において接合する側部シール部が形成されており、
前記底面フィルムと前記表面フィルム、前記裏面フィルムそれぞれを、底部において接合する底部シール部が形成されており、
前記底面フィルムと前記表面フィルム、前記裏面フィルムそれぞれを、側部において接合する第1側底部シール部が形成されており、
前記底面フィルムが折り返されて対向する面同士を、前記表面フィルムと裏面フィルムの側部に対応する位置において接合する第2側底部シール部が形成されていることを特徴とするパウチ。 - 前記底部シール部は、前記第1側底部シール部、前記第2側底部シール部よりもシール幅が大きいことを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
- 前記第1側底部シール部、前記第2側底部シール部は、両側部に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパウチ。
- 前記底面フィルムの一方の側部には、折り込まれて対応する位置に切り欠き部が形成されており、前記切り欠き部に対応する位置において、前記表面フィルムと前記裏面フィルムが直接接合されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパウチ。
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JP2005008220A (ja) * | 2003-06-19 | 2005-01-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性ガセット袋 |
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- 2017-12-06 JP JP2017234162A patent/JP7077594B2/ja active Active
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