JP2021001016A - 包装体 - Google Patents

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Shunsuke Yajima
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Abstract

【課題】本発明は、保形性に優れ、かつ、底側のヘムシール部の内側に内容物がたまらないようにした包装体を提供することを課題とする。【解決手段】本発明の包装体は、互いに対向する天面部と底面部と、天面部と底面部のそれぞれ前後両側縁部に、その対向内面側に二つ折目を介して折り込まれるように連設した各々対向する二つ折り前側面部と二つ折り後側面部と、により形成されるガゼット状の筒状体からなり、前記筒状体の左右端部をシールして密封した包装体であり、天面部の前後両側縁部にヘムシール部を形成し、底面部の前後両側縁部にはヘムシール部を形成しない、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ガゼット部を設けた包装体に関する。
包装体にガゼット部を設けることにより、立体的になり、包装体に厚みができる。その厚みの分容積が多くなるので、ガゼット部を設けていない包装体に比べると多くのものが入るという利点があり、現在、ガゼット部を設けた包装体は幅広く使用されている。
ガゼット部を設けた包装体1の一例として、特許文献1には、以下のガゼット袋が提案されている。そのガゼット袋は、両側部を内側に折り込んだ折込部が形成された筒状体の底部側の端が長手方向に対して直角な方向に切断され、切断された底縁に沿って底シールが施されて該底部側が封止されている。また、該底縁の両端部に位置する両角部には該底縁に対して斜め方向の斜めシールがそれぞれ設けられ、底部側の両角部において前記斜めシールより外側の部分が切除されている。
特許文献1に記載の発明により、底縁に沿った底シールと、その両端部においてその底縁に対して斜め方向に形成された斜めシールとを三辺のうちの二辺とする三角形状の両角部が切除されている。よって、その三角形状の両角部が折り曲げられることに起因した反発力がないため、自立性が良くなる。
しかし、両側部を内側に折り込んだ折込部が設けられているのみでは、リジッド性や保形性に劣る。例えば、弾力性や柔軟性を有する包装材を用いて包装体を製造した場合は、内容物を比較的多量に充てんした場合、潰れたり変形したりして、十分に保形性を維持することが出来ない。
そこで、リジッド性や保形性を保つために、特許文献2には、ガゼット部に加えてヘムシールも設けた以下の菓子袋が提案されている。その菓子袋は、口部内周縁に加熱接着部を有する透明袋において、胴体両側全長縦方向に内側に折込んだ巾広のひだ部を設けるとともに、折込角部を接着して(つまりいわゆるヘムシール部を設けて)硬い縦方向の隅角部に形成させている。
特許文献2に記載の発明により、袋体に菓子を収容したとき、立体的に略箱型に膨出するとともに、胴体両側全長に亘る隅角部も袋体を強固に補強して中折れを防ぎ、形くずれを起こしにくい。
このガゼット部に加えてヘムシール部も設けた、従来の包装体の一実施形態の斜視図を図4に示し、図4の包装体のB線の断面模式図を図5に示す。
図4に示す通り、互いに対向する天面部2と底面部3と、天面部2と底面部3のそれぞれ前後両側縁部に、その対向内面側に二つ折目a、b(うち1つは図示せず)を介して折り込まれるように連設した各々対向する二つ折り前側面部4と二つ折り後側面部5(うち1つは図示せず)より形成されるガゼット状の筒状体からなり、その筒状体の左右端部6、7をシールして密封した包装体であり、天面部2と底面部3のそれぞれの前後両側縁部10〜13(うち1つは図示せず)にヘムシール部14を形成している。また、天面部2には取り出し口8が形成され、該取り出し口8は、粘着ラベル9により被覆されている。
図4に示す通り、天面部2と底面部3のそれぞれの前後両側縁部10〜13(うち1つ
は図示せず)に形成したヘムシール部14により補強されてリジッド性を向上させ、保形性の優れた包装体となっている。
しかし、特許文献2を含めた上述の従来の包装体では、底側の、折り縁部を接着した、ヘムシール部14の内側の部分に内容物100がたまってしまい、最後まで内容物100を取り出しにくい。特に、内容物100が、液体に比べて流動性の低い粉体や粒体の場合は、より、ヘムシール部14の内側の部分に内容物100がたまりやすく、最後まで内容物100を取り出しにくい。
特開平11−278499号公報 実開昭55−18425号公報
本発明は、リジッド性、保形性に優れ、かつ、底側のヘムシール部の内側に内容物がたまらないようにした包装体を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、互いに対向する天面部と底面部と、天面部と底面部のそれぞれ前後両側縁部に、その対向内面側に二つ折目を介して折り込まれるように連設した各々対向する二つ折り前側面部と二つ折り後側面部と、により形成されるガゼット状の筒状体からなり、前記筒状体の左右端部をシールして密封した包装体であり、天面部の前後両側縁部にヘムシール部を形成し、底面部の前後両側縁部にはヘムシール部を形成しない、ことを特徴とする包装体である。
請求項2に記載の発明は、前記筒状体のシールした左右端部は、それぞれ、天面部が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部を内側にして折曲され、互いに対向する該底面部同士がホットメルト接着剤により固着されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の包装体である。
請求項3に記載の発明は、前記筒状体のシールした左右端部それぞれにおいて、天面部が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部を内側にして折曲された、その底面部の最外層がヒートシール層である、ことを特徴とする、請求項2に記載の包装体である。
請求項4に記載の発明は、前記底面部以外の位置に、開封機構を備えていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の包装体である。
本発明は、天面部の前後両側縁部にヘムシール部を形成することで、少なくとも包装体の上部は補強されてリジッド性を向上させ、保形性に優れる。特に、弾力性や柔軟性を有する包装材を用いて製造した場合は、内容物を比較的多量に収容した場合でも、潰れたり変形したりせず、十分に保形性を維持することが可能となる。また、底面部の前後両側縁部にはヘムシール部を形成しないことで、底面部の前後両側縁部のヘムシール部の内側に内容物がたまることがなく、最後まで内容物を取り出しやすくなる。
本発明の包装体の一実施形態を示す斜視図である。 図1の包装体のA線の断面模式図である。 本発明の包装体の一実施形態を構成する底面部の、左右端部で内側に折り込まれた部分の積層体である。 従来発明の包装体の一実施形態を示す斜視図である。 図4の包装体のB線の断面模式図である。
以下、必要に応じて図面を参照して、本発明に係る包装体1の実施形態の例について説明する。
図1は、本発明の包装体1の一実施形態を示す斜視図である。包装体1は、軟質包装フィルムにより形成された互いに対向する天面部2と底面部3と、天面部2と底面部3のそれぞれ前後両側縁部10〜13(うち1つは図示せず)に、その対向内面側に前側面部4上の二つ折目aと後側面部5上の二つ折目b(うち1つは図示せず)を介して、ガゼット状に折り込まれるように連設した各々対向する、二つ折り前側面部4と二つ折り後側面部5(うち1つは図示せず)と、により形成されるガゼット状の筒状体からなる。
また、その筒状体の左右端部6、7をシールして密封し、天面部2の前後両側縁部10、11にヘムシール部14を形成し、底面部3の前後両側縁部12、13(うち1つは図示せず)にはヘムシール部14を形成していない。天面部2のみにヘムシール部14を形成することで、少なくとも包装体1の上部は補強されてリジッド性を向上させ、保形性に優れる。特に、弾力性や柔軟性を有する包装材を用いて製造した場合は、内容物100を比較的多量に収容した場合でも、潰れたり変形したりせず、十分に保形性を維持することが可能となる。
前記筒状体のシールした左右端部6、7は、それぞれ、天面部2が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部3を内側にして折曲され、互いに対向する該底面部3同士が固着されている。このようにすることで、略直方体形状の包装体1となり、包装体1全体のリジッド性、保形性をより高めることができるとともに、自立性も高めることができる。
天面部2の前後両側縁部10、11にヘムシール部14を形成し、かつ上述のとおり略直方体形状の包装体1とすることで、左端面15、右端面16の両鉛直側縁部17〜20(うち1つは図示せず)が全長に亘って硬度を高められ、結果的に、積み上げ保管性を向上させることができる。
底面部3の前後両側縁部12、13(うち1つは図示せず)にはヘムシール部14を形成しないことで、底面部3の前後両側縁部12、13(うち1つは図示せず)のヘムシール部14の内側に内容物100がたまるということが起こらず、最後まで内容物100を取り出しやすくなる。
上述の通り、リジッド性、保形性、自立性を保ちつつ、最後まで内容物100を取り出しやすくなるというメリットを生かして、例えば、近年の即食ニーズに対応して、開封後に食器に移したりせずにすぐに内容物100を食すための包装体などとしても活用できる。
また、天面部2には、開封機構として、取り出し口8とその取り出し口8を開けるための粘着ラベル9とを設ける。前記開封機構としての取り出し口8と前記粘着ラベル9は、天面部2でなくとも、前記底面部3以外の位置に設ければよい。
図2は、図1の包装体1のA線の断面模式図である。前記包装体1は、天面部2、底面部3、前側面部4および後側面部5の4面部を形成する1枚のフィルムから形成される。その1枚のフィルムが、天面部2の後側縁部11と後側面部5の上縁部のそれぞれのフィルムの内面同士が重なった箇所でシールされ、ヘムシール部14が形成されている。天面部2、底面部3、前側面部4および後側面部5の4面部が一枚のフィルムで形成されているため、底面部3と前側面部4は底面部3の前側縁部12を介して、底面部3と後側面部5は底面部の後側縁部13を介して、それぞれ一体的につながっている。また、その底面部3の前側縁部12と後側縁部13には、それぞれヘムシール部14は形成されていない。そのため、図3や図4で示す、底面部3の前後両側縁部12、13にもヘムシール部14を形成した従来の包装体1と異なり、フィルム同士が近接または密接した部分がなく、滑らかな底部を形成している。
このように、天面部2の前後両側縁部10、11にヘムシール部14を形成することで、少なくとも上部が補強されてリジッド性を向上させ、保形性に優れる。また、底面部3の前後両側縁部12、13にヘムシール部14を形成しないことで、底面部3のヘムシール部14の内側に内容物100がたまることがなく、内容物100を最後まで取り出すことが可能となる。
以下、本発明の包装体1の製造方法を記載する。
まず、1枚の平らな略長方形状の軟質包装フィルムを用意する。包装フィルムの中でも弾力性や柔軟性を有する積層構成材等からなる軟質包装フィルムを使用することで、多量の内容物100を収納できたり、携帯しやすくなったりする。このように、包装体1に軟質包装フィルムを用いた場合でも、天面部2の前後両側縁部10、11にヘムシール部14を形成することで、内容物100を多量に収容した場合でも、潰れたり変形したりせず、十分に保形性を維持することができる。
次に、前記フィルム上に、天面部2、底面部3、前後両側側面部4、5をそれぞれ設けるための外側の3つの折目、前側面部4上の内側の二つ折目a、後側面部5上の内側の二つ折目bを設ける。前側面部4上の二つ折目aと後側面部5上の二つ折目bを付与して成形することにより、天面部2と、該天面部2の前後両側縁部10、11に、その対向内面側に前側面部4上の二つ折目aと後側面部5上の二つ折目bを介してガゼット状に折り込まれるように連設した各々対向する一対の二つ折り前側面部4と二つ折り後側面部5とからなる包装体1とすることができる。
そして、天面部2の前側縁部10で、天面部2と、二つ折目aを付与して成形した前側面部4との折り込み部を、それぞれのフィルムの内面同士を重ね合わせてシールする。また、天面部2の後側縁部11で、天面部2の後側縁部11と二つ折目bを付与して成形した後側面部5の上縁部同士、つまり1枚のフィルムの短手方向の縁部同士を、それぞれのフィルムの内面同士を重ね合わせてシールする。以上により、天面部2の前後両側縁部10、11にヘムシール部14が形成される。シールに使用する感圧性接着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリアミド系、ポリエステル系などの樹脂からなるものが使用できる。
以上により、ガゼット状の筒状体とすることができる。
その後、より自立性、保形性を高めるために、二つ折り前側面部4と二つ折り後側面部5のそれぞれの折目a、bを広げた際に、左右面視、四角面部が形成される位置に、左右面立上げ用のシール部を設けることが好ましい。この左右面立上げ用のシール部は、図1に示すように、天面部2と底面部3が、左右面立上げ用のシール部の上縁から折り曲げら
れて左右面視、四角面部を形成するものである。
そして、前記筒状体の左右端部6、7の一方の端部をシールした後に、袋状に一方が開口されたフィルムの中に内容物100を収納し、もう一方の端部をシールすることで密封する。シールに使用する感圧性接着剤としては、上述のガゼット状の筒状体を製造する際に使用したものと同じく、アクリル系、ゴム系、ポリアミド系、ポリエステル系などの樹脂からなるものが使用できる。
さらに、前記筒状体のシールした左右端部6、7は、それぞれ、天面部2が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部3を内側にして折曲され、互いに対向する該底面部3同士を熱融着する。このようにすることで、略直方体形状の包装体1となり、包装体1全体のリジッド性、保形性、自立性をより高めることができる。
ここで、前記筒状体のシールした左右端部6、7それぞれにおいて、天面部2が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部3を内側にして折曲された、その底面部3の最外層は、ヒートシール層とする。このヒートシール層として、例えば、ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)などを用いることができる。このようにすることで、最外層であるヒートシール層の融点、若しくはその近傍の温度で、内側に折曲された底面部3同士がヒートシールして密封包装することができる。
なお、底面部3の最外層をヒートシール層としない場合は、ホットメルト接着剤を用いることで、前記筒状体のシールした左右端部6、7が折曲されて互いに対向する該底面部3同士を固着することが可能となる。
さらに、底面部3の最内層をヒートシール層とし、最外層をヒートシール層としない場合で、前記筒状体のシールした左右端部6、7が折曲されて互いに対向する該底面部3同士を融着させる方法もある。その方法は、前記左右端部6、7が折曲されて互いに対向する該底面部3同士のそれぞれの一部に、パンチ穴を設けることで、最内層のヒートシール層がむき出しになり、その最内層のヒートシール層同士を融着させる方法である。
図3は、本発明の包装体1の一実施形態を構成する底面部3の、左右端部6、7で内側に折り込まれた部分の積層体である。
この包装体1の一実施形態は、天面部2、底面部3、前後側面部4、5が一枚のフィルムで形成されている。よって、包装体1の一実施形態では、上述の、前記筒状体のシールした左右端部6、7それぞれにおいて、天面部2が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部3を内側にして折曲された、その底面部3の最外層は、底面部3の一部でなく、底面部3全体を構成する積層体の最外層となる。図3で示す通り、底面部3の、左右端部6、7で内側に折り込まれた部分の積層体30は、最外層側から、ヒートシール層31、中間層32、ヒートシール層33となる。積層体30は、包装体1の外面側に露出され熱封接着層として機能するヒートシール層31と、前記ヒートシール層31の内側に配置されて積層体30にガスバリア性等の機能性を付与する中間層32と、包装体の内面側に露出され熱封接着層として機能するヒートシール層33とからなる。
さらに、図1のように、天面部2に、開封機構としての取り出し口8と、この取り出し口8を開けるための粘着ラベル9を設ける。
図1では、取り出し口8と粘着ラベル9を設けているが、内容物100を取り出すために、少なくとも取り出し口8のみ設けてもよい。包装体1を取り出し口8のみで開封する場合は、例えば、収容された内容物100の密封性・バリア性などを維持した状態で、ハ
ーフカットで切れ込み加工を施すことで取り出し口8を設けてもよい。
取り出し口8の形状は、円形、四角形、U字、V字など、いずれの形であっても良い。また、取り出し口8の大きさも、内容物100を取り出すために適宜設定する。この取り出し口8は、完全に穴を開けた状態でもよいし、U字形などに切れ込みを設けて、一部を包装体1に残したベロ状にした開口ベロを設けた形状にしてもよい。さらに、この切れ込みを、フィルムを完全に切らずにハーフカット状にしておき、粘着ラベル9をめくることによる最初の開封と同時に開口するように設計してもよい。切れ込み加工としては、通常、抜き刃を使用するが、レーザー光を利用したパルス発振型レーザーなどによって加工が可能である。これに用いるレーザーの種類は、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、アルゴンイオンレーザーなどで可能であり、特に限定されるものではない。
剥離した粘着ラベル9は、表ハーフカットの一部を繋げることで除去しない構造としてもよいし、除去もできる構造としてもよい。また、包装体1の再開封が可能な状態で、取り出し口8と粘着ラベル9を設けてもよい。
また、開封機構として蓋材を使用したり、包装体と一体となった蓋部を形成したりする場合、層間剥離タイプの蓋材や蓋部を設けることもできる。この層間剥離タイプの蓋材や蓋部は、シール層及びそれに隣接する中間層の少なくとも2層からなるシーラント層を有するものであり、この蓋材や蓋部で密封された包装体の開封は、初期開封力によりシール部外周縁近傍でシール層が破壊し、次いで、シール層と中間層との間で剥離が起こり、次いで、シール部内周縁近傍でシール層が破壊することにより達成される。このタイプの蓋材や蓋部は、安定した易開封性を示すことができる。
開封機構は、一箇所に限らず、二カ所以上に備えてもよい。例えば、ハーフカットで切れ込み加工を施すことで設けられた取り出し口8を、天面部2と前側面部4に備えたり、または、天面部2と前側面部4の2面に跨って備えたりしてもよい。
なお、上述の包装体1の一実施形態のように、1枚の軟質包装フィルムのみで製造するのではなく、天面部2を形成するため、略長方形状の軟質包装フィルムと、底面部3、前側面部4および後側面部5の3面部を形成するための、短手方向の辺の長さが前記軟質包装フィルムよりも長いもう一枚の軟質包装フィルムとの、2枚の軟質包装フィルムを使用して製造することも可能である。
この場合、例えば、まず、底面部3、前側面部4および後側面部5の3面部を形成するための軟質包装フィルムは、長手方向の両側縁をそれぞれ内側に二つに折り込んで成形し、前側面部4上の二つ折目aと後側面部5上の二つ折目bを付与する。次に、前記2枚のフィルムを、天面部2の前側縁部10と前側面部4の上縁部、および、天面部2の後側縁部11と後側面部5の上縁部の、それぞれのフィルムの内面同士が重なった箇所でシールし、ヘムシール部14を形成する。その後の製造方法は、上述の包装体1の一実施形態と同じである。
本発明の包装体1を構成する包装フィルムの積層体の一部を構成する基材としては、例えば、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)、蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)、蒸着二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、ナイロン(NY)、バリアナイロン(NY)、紙などが挙げられる。また、本発明の包装体1を構成する包装フィルムの積層体、例えば、3層以上の積層体として、下記が挙げられる。
・ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ヒートシール二軸延伸ポ
リプロピレン(HSOPP)(30μm)(ヒートシール面)/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・(ヒートシール面)ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(20〜40μm)/ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(20〜40μm)(HS面)/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(20〜40μm)(ヒートシール面)/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(30μm)(HS面)/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートフィルムに珪素酸化物、またはアルミニウム酸化物の透明蒸着薄膜層を形成させた蒸着フィルム(VMPET)(12〜25μm)/ポリプロピレン(PP)系イージーピールシーラント(20〜50μm)/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/エチレンメタクリル酸共重合体(EMAA)(10〜30μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ナイロン(NY)(15μm)/ポリエチレン(PE)系イージーピールシーラント(20〜50μm)/ポリプロピレン(PP)(10〜30μm)/無延伸ポリプロピレン(CPP)(30〜50μm)
・ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)(5〜20μm)/ナイロン(NY)(10〜30μm)/粘着層(5〜20μm)/イージーピールシーラント(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(10〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)(5〜20μm)/ナイロン(NY)(10〜30μm)/粘着層(5〜20μm)/イージーピールシーラント(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(10〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)(5〜20μm)/ナイロン(NY)(10〜30μm)/粘着層(5〜20μm)/イージーピールシーラント(30〜50μm)
・ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートフィルムに珪素酸化物、またはアルミニウム酸化物の透明蒸着薄膜層を形成させた蒸着フィルム(VMPET)(12〜25μm)/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)(5〜20μm)/ナイロン(NY)(10〜30μm)/粘着層(5〜20μm)/イージーピールシーラント(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(10〜50μm)
・紙50〜200g/ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)(5〜20μm)/ナイロン(NY)(10〜30μm)/粘着層(5〜20μm)/イージーピールシーラント(10〜30μm)/ポリエチレン(PE)(10〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(25〜100μm)/粘着剤/(ヒートシール面)ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(30μm)/バリアコート/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(25〜100μm)/粘着剤/透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・ポリエチレンテレフタレート(PET)(25〜100μm)/透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/粘着剤/(ヒートシール面)ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(30μm)/バリアコートポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)(25〜100μm)/粘着剤/(ヒートシール面)ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(30μm)/バリアコート/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜100μm)/バリアコート/ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜100μm)/粘着剤/(ヒートシール面)ヒートシール二軸延伸ポリプロピレン(HSOPP)(30μm)/バリアコート/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)(25〜100μm)/粘着剤/バリア紙/ポリエチレン(PE)(30〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)(25〜100μm)/粘着剤/紙/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12μm)/ポリエチレン(PE)(10〜50μm)
・透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)
/ポリエチレンテレフタレート(PET)(25〜100μm)/粘着剤/紙/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/アルミニウム(AL)(7〜20μm)/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)
・紙50〜200g/接着ニス/剥離ニス/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレン(PE)(10〜50μm)
・紙50〜200g/接着ニス/剥離ニス/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/ポリエチレン(PE)(10〜50μm)
・紙50〜200g/接着ニス/剥離ニス/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/アルミニウム(AL)(10〜20μm)/エチレンメタクリル酸共重合体(EMAA)(10〜50μm)
・紙50〜200g/接着ニス/剥離ニス/ポリエチレン(PE)(10〜30μm)/ポリエチレンテレフタレート(PET)(12〜25μm)/アルミニウム(AL)(10〜20μm)/エチレンメタクリル酸共重合体(EMAA)(10〜50μm)
以上の通り、本実施の形態に係る包装体1によれば、天面部2の前後両側縁部10、11にヘムシール部14が形成されているため、リジッド性、保形性を向上させることができる。また、底面部3の前後両側縁部12、13にはヘムシール部14が形成されていないため、底面部3の前後両側縁部12、13のヘムシール部14の内側に内容物100がたまることがなく、最後まで内容物100を取り出しやすくなる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上述した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1・・・包装体
2・・・天面部
3・・・底面部
4・・・前側面部
5・・・後側面部
6・・・左端部
7・・・右端部
8・・・取り出し口
9・・・粘着ラベル
10・・・天面部の前側縁部
11・・・天面部の後側縁部
12・・・底面部の前側縁部
13・・・底面部の後側縁部
14・・・ヘムシール部
15・・・左端面
16・・・右端面
17〜20・・・両鉛直側縁部
30・・・積層体
31・・・ヒートシール層
32・・・中間層
33・・・ヒートシール層
100・・・内容物

Claims (4)

  1. 互いに対向する天面部と底面部と、天面部と底面部のそれぞれ前後両側縁部に、その対向内面側に二つ折目を介して折り込まれるように連設した各々対向する二つ折り前側面部と二つ折り後側面部と、により形成されるガゼット状の筒状体からなり、前記筒状体の左右端部をシールして密封した包装体であり、
    天面部の前後両側縁部にヘムシール部を形成し、底面部の前後両側縁部にはヘムシール部を形成しない、ことを特徴とする包装体。
  2. 前記筒状体のシールした左右端部は、それぞれ、天面部が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部を内側にして折曲され、互いに対向する該底面部同士がホットメルト接着剤により固着されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 前記筒状体のシールした左右端部それぞれにおいて、天面部が前記筒状体の左右相対向する2つの面を形成するように底面部を内側にして折曲された、その底面部の最外層がヒートシール層であることを特徴とする、請求項2に記載の包装体。
  4. 前記底面部以外の位置に、開封機構を備えていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の包装体。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09221179A (ja) * 1996-02-15 1997-08-26 Kao Corp ウエットティッシュ包装体
US20150121811A1 (en) * 2013-11-01 2015-05-07 Frito-Lay North America, Inc. Apparatus and Method for a Structurally Resilient Package

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