JP2019098693A - 防曇フィルム、包装容器、および青果物入り包装体 - Google Patents

防曇フィルム、包装容器、および青果物入り包装体 Download PDF

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【課題】防曇性能が保持された防曇フィルムを提供する。【解決手段】青果物包装用フィルム10は、防曇剤を含む合成樹脂層を備え、青果物包装用フィルム10の一方の面をA面とし、他方の面をB面としたとき、当該A面に第1凸部11、および第1凸部11への圧力を調整する第2凸部21を有し、青果物包装用フィルム10が積層された際、第2凸部21が青果物包装用フィルム10の前記B面に当接することで、第1凸部11へかかる積層圧が調整されるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、防曇フィルム、包装容器、および青果物入り包装体に関する。
収穫された野菜類、キノコ類、果物類などの青果物は、その後、合成樹脂フィルムを用いた袋状等の容器に包装され、流通、保管され、店頭等において消費者により購入される。一方で、青果物の呼吸等により、かかる容器の内側に水滴が付着し、外観を損ねるといった問題があった。そこで、一般に、青果物などを包装するための合成樹脂フィルムには、予め防曇性が付与されている(例えば、特許文献1)。
しかし、合成樹脂フィルムに印刷を施した場合、合成樹脂フィルムの巻取り時に印刷部分と裏面が接触した領域において、合成樹脂フィルムの裏面の防曇剤が、印刷インキ中に移行するなどして、当該領域における防曇効果が低下するといった問題が生じていた。そこで、合成樹脂フィルムがもつ防曇性を低下させない観点から、特許文献2には、インキ組成物に着目し、特殊な微粒子を開発し、当該特殊な微粒子を含むインキ組成物により、防曇剤がインキ側へ移行することを抑制する技術が開示されている。
特開2016−215439号公報 特開2013−127038号公報
しかしながら、特許文献2に記載された技術は、特殊な微粒子を使用するものであり、かかるインキを得るために、特殊な技術や材料、設備等を要するものであった。そこで、本発明は、特殊なインキを用いることなく、合成樹脂フィルムの防曇性を低下することを抑制することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、印刷面に圧力調整層を形成することで、かかる課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
ここで、まず、防曇性が低下するメカニズムは、印刷後の合成樹脂フィルムを巻き取ったり、積層した際、合成樹脂フィルムの印刷部分と裏面とが接触し互いに押し合うことで、合成樹脂フィルムの防曇成分が印刷部分に移行することによって、印刷部分と接触した部分の防曇性が低下すると推測される。そこで、合成樹脂フィルムの印刷面に応力調整層を設けることで、応力調整層が合成樹脂フィルム裏面に接触することで、印刷部分と合成樹脂フィルム裏面とが接触し互いに押し合うことを制御でき、防曇剤の移行を抑制できると推測される。
本発明は、防曇剤を含む合成樹脂層を備えた防曇フィルムであって、
当該防曇フィルムの一方の面をA面とし、他方の面をB面としたとき、
当該A面に第1凸部、および当該第1凸部への圧力を調整する第2凸部を有し、
当該防曇フィルムが積層された際、前記第2凸部が当該防曇フィルムの前記B面に当接することで、前記第1凸部へかかる積層圧が調整されるように構成された、防曇フィルムを提供する。
また、本発明は、上記の防曇フィルムを備える包装容器を提供する。
また、本発明は、上記の包装容器により青果物を密封してなる、青果物入り包装体を提供する。
本発明によれば、防曇性の低下が抑制された防曇フィルムが提供できる。
本実施形態に係る青果物包装用フィルム模式断面図である。 本実施形態に係る青果物包装用フィルムを、MD方向に巻き取った状態を示す平面図である。 本実施形態に係る青果物包装用フィルムを巻き取った状態の一部をMD方向から見たときの拡大断面図である。 本実施形態に係る青果物包装袋の作成手順を示すための説明図である。 本実施形態に係る青果物包装用フィルムの変形例の模式断面図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、青果物包装用フィルム10を例に挙げて具体的に説明するが、防曇フィルムの用途としては、これに限られない。
<第1実施形態>
〔青果物包装用フィルム〕
図1は、本実施形態に係る青果物包装用フィルム模式断面図である。青果物包装用フィルム10の一方の面をA面とし、他方の面をB面としたとき、当該A面に第1凸部11、および第1凸部11への圧力を調整する第2凸部21を有し、青果物包装用フィルム10が積層された際、第2凸部21が青果物包装用フィルム10のB面に当接することで、第1凸部11へかかる積層圧が調整されるように構成されている。
図1に示すように、青果物包装用フィルム10の一方の面をA面とし、他方の面をB面としたとき、当該A面に第1凸部11、および第1凸部11への圧力を調整する第2凸部21がそれぞれ配置されている。
青果物包装用フィルム10においては、第2凸部21の間に、第1凸部11が設けられている。
断面視において、第1凸部11と第2凸部21との間は、離間していても、近接していてもよい。第1凸部11への圧力を効果的に緩和させる観点から、第2凸部21は、第1凸部11の近傍に配置されていることが好ましい。
青果物包装用フィルム10は、ロール状または枚葉状に積層されるものである。すなわち、青果物包装用フィルム10がロール状または枚葉状に積層されることにより、青果物包装用フィルム10のA面上に、青果物包装用フィルム10のB面が配置されるようになる。これにより、第2凸部21と青果物包装用フィルム10との間において積層圧が生じる。
本実施形態において、第1凸部11は、第2凸部21よりも、高さが低くなっている。これにより、青果物包装用フィルム10のA面上に、青果物包装用フィルム10のB面が積層された時、第2凸部21がB面に当接することにより、第1凸部11にB面が当接したり、圧力がかかることを抑制できる。
第1凸部11の高さは、第2凸部21の高さに対して、0.5〜0.95であることが好ましく、0.7〜0.9であることがより好ましい。高さの測定方法は、例えば、JIS K5600−1−7に準拠して測定できる。
本実施形態において、第1凸部11は、印刷層である。印刷層とは、印刷により形成された層である。印刷方法は、特に限定されず、例えば、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、および厚膜印刷法など、公知の方法を用いることができる。
第1凸部11の高さとしては、例えば、1〜60μmである。第1凸部11の高さを、上記下限値以上とすることにより、青果物包装用フィルム10への印刷性を良好にし、青果物包装用フィルム10の意匠性を向上できる。第1凸部11の高さを、上記上限値以下とすることにより、第1凸部11への応力緩和をしやすくなる。
なお、第1凸部11の高さは、第2凸部21よりも低ければよく、バラつきがあるものであってもよい。
また、第1凸部11の断面視における形状は、特に限定されず、半円状、半楕円状、三角状、略四角形状、および台形状などが挙げられる。
本実施形態において、第2凸部21は、第1凸部11への圧力を緩和するための層である。第2凸部21としては、メジウムコート層であることが好ましい。メジウムコート層とは、メジウムを主成分とする無彩色、透明なインキを塗工して形成される樹脂層である。メジウムコート層は、単層であってもよく、多層であってもよい。これにより、第2凸部21の高さを自在に調整できる。
第2凸部21の高さとしては、例えば、1〜100μmである。第2凸部21の高さを、上記下限値以上とすることにより、第1凸部11への応力緩和をしやすくなる。一方、第2凸部21の高さを、上記上限値以下とすることにより、青果物包装用フィルム10の形状変形を抑制しやすくなる。第1凸部11への応力緩和し、果物包装用フィルム10の形状変形を抑制する観点から、第2凸部21の高さは、ほぼ均一であることが好ましい。
第2凸部21の断面視における形状は、特に限定されないが、第1凸部11への圧力を安定的に調整する観点から、第2凸部21は、略四角形状、台形形状など、平坦な上辺を有するであることが好ましい。
平面視において、第1凸部11、および第2凸部21の平面視における形状は、特に限定されず、連続するものであっても、非連続なものであってよい。青果物包装用フィルム10によれば、防曇性を保持させたい領域を自由に設計できる。
また、青果物包装用フィルム10の形状を保持しやすくする観点から、第2凸部21が青果物包装用フィルム10のMD方向に平行に連続するものであることが好ましい。また、第2凸部21は、青果物包装用フィルム10のMD方向における両端に形成されていることが好ましい。
青果物包装用フィルム10は、内容物を外部から視認できる観点から、透明または半透明であることが好ましく、透明であることがより好ましい。
青果物包装用フィルム10の平均厚みは、6μm以上、200μm以下が好ましく、5μm以上、100μm以下がより好ましく、10μm以上、45μm以下がさらに好ましい。
青果物包装用フィルム10は、防曇剤を含む合成樹脂層を備える。
合成樹脂層を構成する合成樹脂は、青果物の包装に用いることができるものであることが好ましい。合成樹脂としては、例えば、各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸などのポリエステル樹脂、6ナイロンなどのポリアミド樹脂などが挙げられる。これらはホモポリマーであってもよく、2種類以上のコポリマーであってもよく、これらホモポリマーやコポリマーを2種類以上含むブレンド物であってもよい。
また、上記各種ポリエチレンおよびエチレン共重合体の具体例としては、エチレン・ビニルアルコール共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン−直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルコポリマーやエチレン−アクリル酸コポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン−α−オレフィンコポリマーなどのコポリマーあるいはアイオノマーなどが挙げられ、これら、あるいはこれらと他の樹脂との2種類以上をブレンドしたものであってもよい。
また、本実施形態においては、青果物包装用フィルム10として、上記の合成樹脂から得られるフィルムを単層フィルムとして用いてもよいし、厚み方向に2以上の層が積層された多層構造を有するフィルムであってもよい。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムと、低密度ポリエチレンとを積層したものであってもよい。
防曇剤は、合成樹脂層に含有されている。防曇剤としては、非イオン性界面活性剤であることが好ましい。非イオン性界面活性剤は、青果物包装袋用フィルム10の防曇性を高める機能を有する。
非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルジエタノールアミン、アルキルジエタノールアミド等の単独あるいは併用系が挙げられる。これらの中でも、ポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、ジグリセリンモノオレート、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンモノパルミテート、ジグリセリンモノベヘネート、ジグリセリンセスキオレート、ジグリセリンセスキラウレート、ジグリセリンセスキステアレート、ジグリセリンセスキパルミテート、ジグリセリンセスキベヘネート、ジグリセリンジオレート、ジグリセリンジラウレート、ジグリセリンジステアレート、ジグリセリンジパルミテート、ジグリセリンジベヘネート、トリグリセリンオレート、トリグリセリンラウレート、テトラグリセリンオレート、テトラグリセリンステアレート、ヘキサグリセリンラウレート、ヘキサグリセリンオレート、デガグリセリンオレート、デカグリセリンラウレート等が挙げられる。これらのうち、デカグリセリンラウレートは、防曇性が高く合成樹脂との相溶性も高いので好ましい。
防曇剤の含有量は、十分な防曇効果を得る観点から、合成樹脂層全体に対し、1.0質量%以上が好ましく、1.5質量%以上がより好ましく、2.0質量%以上がさらに好ましく、一方、フィルムの良好な透明性、及びべたつきを抑制する観点から、5.0質量%以下が好ましく、4.0質量%以下がより好ましく、3.5質量%以下がさらに好ましい。
合成樹脂層は、その他の一般的な合成樹脂フィルムに用いられる添加剤を含有してもよい。
合成樹脂層は、多層構造であってもよい。この場合、押出ラミネート法、ドライラミネート法、コート法、共押出法等、公知の方法を用いることができる。
つぎに、青果物包装用フィルム10による効果について説明する。
図2は、本実施形態に係る青果物包装用フィルムを、MD方向に巻き取った状態を示す平面図である。図3は、本実施形態に係る青果物包装用フィルムを巻き取った状態の一部をMD方向から見たときの拡大断面図であり、図2中に示されたX−X断面である。
図2,3に示されるように、青果物包装用フィルムを、MD方向に巻き取ると、青果物包装用フィルム10のA面上に、青果物包装用フィルム10のB面が積層されるようになる。そのため、青果物包装用フィルム10のA面と、青果物包装用フィルム10のB面とが接触し、互いに押し合う応力が働く。この際、第2凸部21が青果物包装用フィルム10のB面に当接することで、第1凸部11へ応力がかかることを防止し、青果物包装用フィルム10中の防曇剤が、B面から第1凸部11に吸着されたり、第1凸部11へ移行することで、防曇性が低下することを抑制できるようになる。言い換えると、青果物包装用フィルム10のB面において第1凸部11に対向する領域における防曇性が保持されるようになる。
これにより、簡便な方法で、防曇性能が保持された青果物包装用フィルム10が得られる。
〔青果物包装袋〕
青果物包装袋30は、青果物包装用フィルム10を備える(図4(c)参照)。
青果物包装袋30は、青果物包装用フィルム10の第1凸部11からなる表示部15を有している。表示部15は、青果物包装袋30の内容物についての説明するための文字や図形などからなるものである。表示部15は、消費者等が店頭において青果物包装袋30を目にしたときに、目につきやすい場所、例えば、青果物包装袋30の表面に形成されていることが好ましい。また、青果物包装袋30は、青果物包装袋30の内容物が確認できるよう、透明領域13を備えている。
青果物包装袋30において、表示部15は、透明領域13に配置されている。これにより、消費者等が青果物包装袋30の内容物について、表示部15とともに、視認しやすくなる。一方、第2凸部21は、青果物包装袋30における表示部15とは反対側の領域に配置される。
図4は、青果物包装袋30の作成手順を示すための説明図である。
図4(a)に示すように、まず、青果物包装用フィルム10をMD方向(機械方向)に垂直な方向(TD方向)で切断する。続いて、B面が内側になるように左右両側を折り返し、後の青果物包装袋30の背面となる部分で、青果物包装用フィルム10同士を重ね合わせるようにして接合し、筒状になった青果物包装用フィルム10の一方の開口部を閉じ、袋状にする(図4(b)、(c))。これにより、上方が開口し、青果物が収容できる、青果物包装袋30が得られる。
なお、青果物包装袋30の製造方法は、これに限られず、青果物包装用フィルム10同士を重ね合わせ、二方シール袋、三方シール袋、四方シール袋、スタンディングパウチ等任意の形状とすることができる。
〔青果物入り包装体〕
本実施形態における青果物入り包装体は、青果物包装袋30により青果物を密封してなるものである。
当該青果物としては、特に限定されないが、例えば、オオバ、ホウレンソウ、コマツナ、ミズナ、ミブナ、アスパラガス、クウシンサイ、レタス、タイム、セージ、パセリ、イタリアンパセリ、ローズマリー、オレガノ、レモンバーム、チャイブ、ラベンダー、サラダバーネット、ラムズイヤー、ロケット、ダンディライオン、ナスタチューム、バジル、ルッコラ、クレソン、モロヘイヤ、セロリ、ケール、ネギ、キャベツ、ハクサイ、シュンギク、サラダナ、サンチュ、フキ、ナバナ、チンゲンサイ、ミツバ、セリ、メキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ミョウガ、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ラディッシュ、カブ、サツマイモ、ジャガイモ、ナガイモ、ヤマイモ、サトイモ、ジネンジョ、ヤマトイモ、ピーマン、パプリカ、シシトウ、キュウリ、ナス、トマト、ミニトマト、カボチャ、ゴーヤ、オクラ、スィートコーン、エダマメ、サヤエンドウ、サヤインゲン、ソラマメ、菌茸類などが挙げられる。また、柑橘、りんご、ナシ、ブドウ、ブルーベリー、柿、イチゴなどの果実類や切花なども有効である。また、これらをカットした状態、いわゆるカット野菜、カットフルーツにも有効である。
防曇効果を効果的に得る観点から、シイタケ、エリンギ、マツタケ、えのきだけ、マイタケ、ブナシメジ、マッシュルーム、たもぎたけ、および松茸などの菌茸類であることが好ましい。
青果物を密封する方法としては、青果物包装袋30の開口部にヒートシール処理を施してもよいし、バックシーリングテープ、結束帯、輪ゴム、かしめ等の部材を用いてもよい。
<第2実施形態>
上記第1実施形態においては、第2凸部21の高さが、第1凸部11よりも高い例について説明したが、第2実施形態においては、第1凸部12と第2凸部22との高さが等しい例について説明する。なお、上記実施形態と同様の構成、効果については、適宜説明を省略する。
図5に示すように、青果物包装用フィルム20のA面には、第1凸部12と、第2凸部22とが備えられ、第1凸部12と第2凸部21との高さが等しくなっている。
本実施形態の青果物包装用フィルム20においても、青果物包装用フィルム20のA面とB面とが接触し互いに押し合う応力が働いた際、第2凸部22が、第1凸部12青果物包装用フィルム20のB面に当接することで、第1凸部12へかかる応力を低減できる。その結果、青果物包装用フィルム20中の防曇剤が、第1凸部12に吸着されたり、移行することを抑制でき、防曇性が低下することを抑制できる。
また、本実施形態の青果物包装用フィルム20によれば、第1凸部12と第2凸部22との高さが等しいため、青果物包装用フィルム20を巻き取ったり、積層した際に、青果物包装用フィルム20が自重により撓んだりゆがんだりすることを抑制しやすくなる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上記実施形態では、防曇フィルムとして、青果物包装用フィルム10について青果物の例を挙げ説明したが、防曇フィルムの用途としては、水分を含有・付着するものを包装するも場合であってもよい。すなわち、青果物のように自身の呼吸に伴って水分を放出するものに限られない。
青果物以外の水分を含有する物としては、肉、魚、洋菓子、及びパン等の加工食品、干し柿等乾燥させたが完全には水分がなくなっていないもの、包装容器に入れた際に内容物が含有する水分によって結露が発生するものでもよい。また、食品以外のものであってもよく、木材、衣類、医薬品、工業用材料であってもよい。
また、水分を付着するものとしては、冷凍、冷蔵で冷やされているために表面に結露が発生したもの、洗浄や包装前の結露により表面が濡れた状態のものでもよい。
また、上記実施形態では、包装容器として、青果物包装袋30である例について説明したが、包装容器としては、袋状に限られず、トレーやカップなどの蓋付き容器などであってもよい。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 青果物包装用フィルム
11 第1凸部
12 第1凸部
13 透明領域
15 表示部
20 青果物包装用フィルム
21 第2凸部
22 第2凸部
30 青果物包装袋

Claims (11)

  1. 防曇剤を含む合成樹脂層を備えた防曇フィルムであって、
    当該防曇フィルムの一方の面をA面とし、他方の面をB面としたとき、
    当該A面に第1凸部、および当該第1凸部への圧力を調整する第2凸部を有し、
    当該防曇フィルムが積層された際、前記第2凸部が当該防曇フィルムの前記B面に当接することで、前記第1凸部へかかる積層圧が調整されるように構成された、防曇フィルム。
  2. 当該防曇フィルムが、ロール状または枚葉状に積層される、請求項1に記載の防曇フィルム。
  3. 前記第1凸部と、前記第2凸部との高さが等しい、請求項1または2に記載の防曇フィルム。
  4. 前記第2凸部の高さが、前記第1凸部よりも高い、請求項1または2に記載の防曇フィルム。
  5. 前記第1凸部が、印刷層である、請求項1乃至4いずれか一項に記載の防曇フィルム。
  6. 前記第2凸部が、メジウムコート層である、請求項1乃至5いずれか一項に記載の防曇フィルム。
  7. 前記防曇剤が、非イオン界面活性剤を含む、請求項1乃至6いずれか一項に記載の防曇フィルム。
  8. 前記合成樹脂層が多層構造である、請求項1乃至7いずれか一項に記載の防曇フィルム。
  9. 請求項1乃至7いずれか一項に記載の防曇フィルムを備える包装容器。
  10. 前記包装容器が透明領域を有し、第1凸部が当該透明領域に配置されている、請求項9に記載の包装容器。
  11. 請求項9または10に記載の包装容器により青果物を密封してなる、青果物入り包装体。
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JP2021065102A (ja) * 2019-10-16 2021-04-30 カゴメ株式会社 容器詰めサラダの製造方法、及び容器詰めサラダにおける洗浄済みベビーリーフの外観を向上する方法
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