JP2019094864A - オイル供給機構 - Google Patents

オイル供給機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2019094864A
JP2019094864A JP2017226169A JP2017226169A JP2019094864A JP 2019094864 A JP2019094864 A JP 2019094864A JP 2017226169 A JP2017226169 A JP 2017226169A JP 2017226169 A JP2017226169 A JP 2017226169A JP 2019094864 A JP2019094864 A JP 2019094864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
inlet
supply mechanism
groove
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017226169A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6930395B2 (ja
Inventor
誠弥 山岸
Seiya Yamagishi
誠弥 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2017226169A priority Critical patent/JP6930395B2/ja
Publication of JP2019094864A publication Critical patent/JP2019094864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6930395B2 publication Critical patent/JP6930395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

【課題】シリンダ内へのオイル供給量を増加させることができるオイル供給機構を提供する。【解決手段】クランクウェブ9にクランクピン5と同軸の環状に形成され、クランクピン5からのオイルを受け入れるオイル溝19と、クランクウェブ9に形成され、オイル溝19内のオイルをシリンダ1に向けて噴出させるためのオイル噴出穴20と、大端部11に設けられ、オイル溝19内に突起される突起部21とを備え、突起部21は、オイル噴出穴20の出口20bがシリンダ1の方向に向いたとき、オイル噴出穴20の入口20aに接近するように配置され、突起部21には、突起部21がオイル噴出穴20の入口20aに接近したとき入口20aの方向に向く傾斜面22aが形成されたものである。【選択図】図2

Description

本開示はエンジンのシリンダ内にオイルを供給するオイル供給機構に関する。
エンジンのシリンダ内ではピストンがシリンダ内面に沿って摺動する。このため、エンジンには、シリンダ内面にオイルを供給するための機構等が設けられる。例えば、シリンダ内面にオイルを供給する機構としては、クランクシャフトにクランクピンに通じる油路を形成し、この油路に潤沢にオイルを供給するものがある。かかる機構によれば、クランクピンを潤滑した後のオイルをクランクシャフトの回転で跳ね上げてシリンダ内面に供給することができる。
特開2016−217501号公報 特開2013−79630号公報 特開2006−29523号公報
しかしながら、オイルをクランクシャフトの回転で跳ね上げる機構では、シリンダ内面に十分な量のオイルを供給できない場合も考えられる。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、シリンダ内面へのオイル供給量を増加させることができるオイル供給機構を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
コネクティングロッドの大端部と重なるクランクウェブの内側面にクランクピンと同軸の環状に形成され、前記クランクピンからのオイルを受け入れるオイル溝と、
前記クランクウェブに形成され、前記オイル溝内のオイルをシリンダに向けて噴出させるためのオイル噴出穴と、
前記大端部に設けられ、前記オイル溝内に突起される突起部とを備え、
前記突起部は、前記オイル噴出穴の出口が前記シリンダの方向に向いたとき、前記オイル噴出穴の入口に接近するように配置され、
前記突起部のクランクウェブ回転方向後方の端部には、前記突起部が前記オイル噴出穴の入口に接近したとき前記入口の方向に向く傾斜面が形成された
ことを特徴とするオイル供給機構が提供される。
好ましくは、前記オイル噴出穴の入口は、前記オイル溝の底面に形成されるとよい。
また、前記オイル噴出穴の入口は、前記オイル溝の外周面に形成されてもよい。
好ましくは、前記オイル噴出穴の出口部は、前記クランクピンの軸方向外方に傾斜されるとよい。
好ましくは、前記オイル噴出穴は、前記クランクウェブの先端部に形成されるとよい。
好ましくは、前記オイル噴出穴の入口部は、前記クランクウェブの回転方向とは反対方向に傾斜されるとよい。
好ましくは、前記オイル噴出穴の出口には、流路を絞る絞り部が形成されるとよい。
好ましくは、前記オイル溝には、前記オイル噴出穴内の圧力を高めるべく前記オイル溝を堰き止めるゲート部材が開閉自在に設けられるとよい。
本開示によれば、シリンダ内面へのオイル供給量を増加させることができる。
本発明の一実施の形態に係るオイル供給機構が適用されるエンジンの要部模式図である。 クランクシャフトとコネクティングロッドの要部断面図である。 コネクティングロッドの正面図である。 コネクティングロッドの要部斜視図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 オイル供給機構の動作を説明する正面断面図である。 オイル供給機構の動作を説明する正面断面図である。 オイル供給機構の動作を説明する正面断面図である。 図8のB−B線矢視断面図である。 他の実施の形態を示すオイル供給機構の要部拡大図である。 他の実施の形態を示すオイル供給機構の要部拡大図である。 他の実施の形態を示すオイル供給機構の要部拡大図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、後述する実施の形態においては説明の便宜上、圧縮行程時のピストンの移動方向を上方とし、反対方向を下方とする。また、図1における紙面左方を前方とし、紙面右方を後方とする。
図1は、本実施形態に係るオイル供給機構が適用されるエンジンの要部を模式的に表した要部模式図である。図2は、オイル供給機構を示すクランクシャフト及びコンロッドの断面図であり、上死点の状態を示す。エンジン(内燃機関)Eは、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、すなわちディーゼルエンジンである。図示例は直列4気筒エンジンを示すが、エンジンのシリンダ配置形式、気筒数等は任意である。また、エンジンEはガソリンエンジンであってもよい。
まず、本実施形態に係るオイル供給機構が適用されるエンジンについて説明する。
エンジンEは、シリンダ1が形成されたシリンダブロック2と、シリンダブロック2にジャーナル軸受3を介して回転自在に支持されるクランクシャフト4と、クランクシャフト4のクランクピン5に下端部を回転自在に連結されるコネクティングロッド6と、コネクティングロッド6の上端部に回転自在に連結されると共にシリンダ1内に収容されるピストン7とを備える。
クランクシャフト4は、ジャーナル軸受3に回転自在に支持されると共に軸方向に間隔を隔てて配置される複数のジャーナル8と、それぞれのジャーナル8の端部に径方向に延びて設けられるクランクウェブ9と、対向するクランクウェブ9間にジャーナル8に対して偏心して設けられるクランクピン5と、クランクウェブ9にクランクウェブ9とは反対方向に延びて設けられるカウンターウェイト10とを備える。クランクシャフト4は、ジャーナル8を中心として回転方向R(図5参照)に回転される。
コネクティングロッド6は、下端部に形成されクランクピン5に回転自在に連結される大端部11と、上端部に形成されピストン7に回転自在に連結される小端部12と、大端部11及び小端部12間に形成されるロッド状のロッド本体部13とを備える。
シリンダブロック2はエンジンEの外殻を構成する。シリンダブロック2には、メインギャラリ14が形成されると共に、メインギャラリ14からジャーナル軸受3にオイルを供給するための第1油路15が形成される。メインギャラリ14にはポンプPが接続される。ポンプPは、オイルパン16からのオイルをメインギャラリ14に供給するものであり、クランクシャフト4からの動力で駆動される。なお、ポンプPは、モーター等の駆動装置で駆動されるものであってもよい。
クランクシャフト4には、第1油路15からのオイルをクランクピン5に導くための第2油路17が形成される。
次に、本実施形態に係るオイル供給機構について説明する。
図2及び図3に示すように、オイル供給機構18は、クランクシャフト4のクランクウェブ9に形成されクランクピン5からのオイルを受け入れるオイル溝19と、クランクウェブ9に形成されオイル溝19内のオイルをシリンダ1(図1参照)の内面に向けて噴出させるためのオイル噴出穴20と、コネクティングロッド6の大端部11に設けられオイル溝19内に突起される突起部21とを備える。
オイル溝19は、大端部11と重なるクランクウェブ9の内側面9aに形成されると共に、クランクピン5と同軸の環状に形成される。また、オイル溝19は断面矩形に形成される。なお、オイル溝19の断面形状はこれに限るものではない。例えばオイル溝19は断面半円状に形成されてもよい。
図2及び図5に示すように、オイル噴出穴20は、クランクウェブ9の先端部9bに形成される。ここで、クランクウェブ9の先端部9bとは、クランクピン5に臨むクランクウェブ9のうちジャーナル8の回転中心からの距離がクランクピン5の中心より遠い部分をいう。また、オイル噴出穴20の入口20aは、クランクウェブ先端部9bのオイル溝19内に形成されると共に、オイル溝19の底面19aに形成される。オイル噴出穴20の出口20bは、クランクウェブ9の先端部外面に開口して形成される。
また、オイル噴出穴20は、クランクウェブ9の回転方向Rとは反対方向に傾斜されると共に、クランクピン5の軸方向においてクランクピン5の中心側から端部側に向かう方向(以下、クランクピン5の軸方向外方という)に傾斜される。特に、オイル噴出穴20の入口部20c、すなわち、オイル溝19から分岐される部分のオイル噴出穴20は、クランクウェブ9の回転方向Rとは反対方向に傾斜されることが好ましい。これにより、オイル噴出穴20の入口部20cは、オイル溝19に対して相対的に回転する突起部21の回転方向に傾斜されることとなる。このため、突起部21によって押されるオイルがオイル噴出穴20からクランクウェブ9外に効率よく噴出される。
また、オイル噴出穴20の出口部20d、すなわち、出口20b近傍のオイル噴出穴20は、オイル噴出穴20の入口部20cと同じ方向に延びる。特にオイル噴出穴20の出口部20dは、クランクピン5の軸方向外方に傾斜されることが好ましい。クランクシャフト4の回転で跳ね上げられるオイルは、主にクランクウェブ9の径方向外方に飛ぶ。このため、エンジンEによっては、クランクウェブ9よりクランクピン5の軸方向外方のシリンダ1内面にてオイルが不足しがちになることも考えられる。しかし、オイル噴出穴20の出口部20dがクランクピン5の軸方向外方に傾斜されることにより、クランクウェブ9よりクランクピン5の軸方向外方にオイルを飛ばすことができ、クランクウェブ9よりクランクピン5の軸方向外方のシリンダ1内面にもオイルを潤沢に供給することができる。なお、オイル噴出穴20は、全体が同じ方向に延びるものを図示するが、これに限るものではない。例えば、入口部20cの延長方向と出口部20dの延長方向は異なっていてもよい。
図4及び図5に示すように、突起部21は、オイル溝19内のオイルをオイル溝19の周方向に押すためのものであり、大端部11からクランクピン5の軸方向に突起される。また、突起部21は、オイル溝19の周方向に延びて正面視(図3)弧状に形成されると共に、側面視(図9)台形状に形成される。すなわち、突起部21の周方向の両端部には、傾斜面22a、22bが形成される。傾斜面22a、22bは、オイル溝19の底面19aの方向に向くように傾斜されると共に、オイル溝19の周方向に向く。また、突起部21は、オイル溝19に遊嵌すると共に、オイル溝19の底面19a、外周面19b及び内周面19cに微小な隙間を隔てて接近され、オイル溝19内を周方向に仕切る。また特に、突起部21は、オイル噴出穴20の出口20bがシリンダ1の方向、すなわち上方に向いたときオイル噴出穴20の入口20aに接近するように配置される。なお、傾斜面22a、22bは、突起部21の周方向の両端部に形成されるものとしたが、これに限るものではない。例えば、クランクウェブ9の回転方向R前方側の傾斜面22bは省略されてもよい。
本実施の形態の作用について説明する。
図5は、図2のA−A線矢視断面図であり、上死点における突起部21及びオイル噴出穴20の位置関係を示す。図6は、図5の状態からクランクシャフト4が回転方向Rに90°回転された状態を示す。図7は、図6の状態からクランクシャフト4が回転方向Rに180°回転された状態を示す。図8は、図7の状態からクランクシャフトがさらに回転方向Rに90°未満の角度回転されて突起部21がオイル噴出穴20の入口20aに接近された上死点直前の状態を示す。
図1に示すように、クランクシャフト4が回転されると、ポンプPが駆動される。ポンプPは、オイルパン16からオイルを吸い上げ、そのオイルをメインギャラリ14に供給する。メインギャラリ14に供給されたオイルは、第1油路15、ジャーナル軸受3及び第2油路17を介してクランクピン5の表面に供給される。図2に示すように、オイルは、第2油路17からクランクピン5の表面に連続的かつ潤沢に供給され、クランクピン5の全周に行き渡ると共に、クランクピン5の両端に向かって流れる。これにより、クランクピン5及び大端部11間が潤滑される。クランクピン5の両端に至ったオイルは、クランクウェブ9及び大端部11間の隙間に沿ってクランクピン5の径方向外方に拡がる。これにより、オイルがクランクウェブ9及び大端部11間に行き渡ると共にオイル溝19内に溜まる。そして、オイル溝19内に溜まったオイルのごく一部は、径方向外方に溢れ、オイル溝19より外周側のクランクウェブ9及び大端部11間に行き渡る。
また図5及び図6に示すように、クランクシャフト4が回転されることにより、クランクピン5はジャーナル8を中心として回転される。これにより、クランクピン5と同軸に配置されるオイル溝19もジャーナル8を中心として回転される。
コネクティングロッド6は、小端部12の運動方向をピストン7及びシリンダ1によって上下方向のみに規制される。このため、コネクティングロッド6は、大端部11側をジャーナル8を中心として回転されつつも起立した姿勢を維持する。これにより、大端部11はクランクピン5及びクランクウェブ9に対して相対的に回転されることとなり、大端部11に設けられた突起部21もクランクウェブ9に形成されたオイル溝19に対してその周方向に沿うように相対的に回転される。
突起部21は、オイル溝19に対して相対回転することで回転方向前方のオイルを傾斜面22aで押す。このとき、突起部21はオイル溝19に対し比較的高速で相対回転される。また、オイルは、オイル溝19内に連続的かつ潤沢に供給され、比較的高粘度である。このため、突起部21の回転方向前方のオイルは回転方向後方のオイルより高い油圧になる。
図7及び図8に示すように、この状態で突起部21がオイル噴出穴20の入口20aに接近すると、オイル噴出穴20の入口20aの油圧は上昇する。そして図9に示すように、傾斜面22aがオイル噴出穴20の入口20aに対して対向する位置に至ると、入口20aの油圧は急激に上昇し、オイル噴出穴20の出口20bから比較的大量のオイルが勢いよく噴出される。このとき、オイル噴出穴20の入口部20cは、クランクウェブ9の回転方向とは反対方向に傾斜されるため、傾斜面22aの垂線Vに対して浅い角度となる。すなわち、傾斜面22aの垂線Vと入口部20cが略同一方向となる。このため、傾斜面22aに押されたオイルは、その押された方向のままオイル噴出穴20内に導入されることとなり、オイル噴出穴20内に円滑に導入される。
また、図8に示すように、オイル噴出穴20は出口20bを上方に向けた姿勢となっており、ピストン7は上死点近傍にある。このため、オイル噴出穴20の出口20bから噴出されたオイルは上方に飛び、ピストン7より下方のシリンダ1内面に潤沢に供給される。
この後、突起部21がオイル噴出穴20の入口20aを通過すると、オイル噴出穴入口20aの油圧は急激に落ち、オイルの噴出は一時的に停止又は減少する。
以後、ピストン7が上死点に接近する度にオイル噴出穴20の出口20bから大量のオイルが勢いよく噴出され、これ以外のタイミングではオイル噴出穴20の出口20bからのオイル噴出が停止又は減少されるという動作を繰り返す。
このように、オイル供給機構18は、クランクウェブ9に環状に形成されクランクピン5からのオイルを受け入れるオイル溝19と、クランクウェブ9に形成されオイル溝19内のオイルをシリンダ1の内面に向けて噴出させるためのオイル噴出穴20と、大端部11に設けられオイル溝19内に突起される突起部21とを備え、突起部21は、オイル噴出穴20の出口20bがシリンダ1の方向に向いたとき、オイル噴出穴20の入口20aに接近するように配置され、突起部21のクランクウェブ9回転方向後方の端部には、突起部21がオイル噴出穴20の入口20aに接近したとき入口20aの方向に向くように傾斜される傾斜面22aが形成される。このため、オイル溝19内に供給されるオイルをクランクシャフト4の回転と同期させてオイル噴出穴20からシリンダ1に向けて噴出させることができ、シリンダ1内へのオイル供給量を増加させることができる。そして、オイル噴出穴20の入口20aが傾斜面22aと対向する位置になったとき、オイル噴出穴20からオイルを効率よく噴出させることができる。
また、オイル噴出穴20の出口部20dは、クランクピン5の軸方向外方に傾斜される。このため、クランクウェブ9よりクランクピン5の軸方向外方にオイルを飛ばすことができ、クランクウェブ9よりクランクピン5の軸方向外方のシリンダ1内面にもオイルを潤沢に供給することができる。
また、オイル噴出穴20は、クランクウェブ9の先端部9bに形成される。このため、ピストン7が上死点近傍に位置されたときオイル噴出穴20からオイルを噴出させることができ、シリンダ1内面に確実にオイルを供給できる。
また、オイル噴出穴20の入口部20cは、クランクウェブ9の回転方向とは反対方向に傾斜される。このため、突起部21がオイルを押す方向に、オイル噴出穴20の入口部20cの方向を近づけることができ、オイル溝19内のオイルをオイル噴出穴20内に円滑に導くことができる。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は以下のような他の実施形態も可能である。
(1)図10に示すように、オイル噴出穴20の出口20bには、流路を絞る絞り部30が形成されてもよい。これによれば、オイル噴出穴20から噴出されるオイルの勢いを強めることができ、シリンダ1の内面にオイルをより確実に到達させることができる。
(2)図11に示すように、オイル溝19には、オイル噴出穴20内の圧力を高めるべくオイル溝19を堰き止めるゲート部材31が開閉自在に設けられてもよい。この場合、ゲート部材31は、オイル噴出穴20の入口20aより突起部21の相対回転方向側のオイル溝19内に配置されるとよい。また、ゲート部材31はオイル溝19を区画するクランクウェブ9に突起部21の相対回転方向側に傾倒可能に枢支されるとよい。そして、オイル溝19を区画するクランクウェブ9には、ゲート部材31を起立方向、すなわち、オイル溝19を塞ぐ方向に付勢するスプリング32が設けられるとよい。
またさらに、クランクウェブ9には、倒れたゲート部材31を収容し突起部の通過を許容するための凹部33が形成されるとよい。また、スプリング32は、突起部21がオイル噴出穴20の位置に重なったときの圧力ではゲート部材31が倒れない程度のバネ強さに設定されるとよい。これによれば、突起部21がオイル噴出穴20の位置に重なるまでは相対回転方向前方の圧力を高め続けることができ、オイル噴出穴20から噴出されるオイルの勢いを強めることができる。そして、シリンダ1の内面にオイルをより確実に到達させることができる。また、突起部21がオイル噴出穴20の位置を越えた後は、突起部21がゲート部材31に当たり、あるいは、突起部21の相対移動方向前方の圧力がゲート部材31に作用し、ゲート部材31が開く。
(3)図12に示すように、オイル噴出穴20の入口20aは、オイル溝19の外周面19bに形成されてもよい。この場合、傾斜面22aは、オイル溝19の周方向に向くと共に、オイル溝19の外周面19bに向くように形成されるとよい。
前述の各実施形態の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 シリンダ
5 クランクピン
6 コネクティングロッド
9 クランクウェブ
9a 内側面
11 大端部
18 オイル供給機構
19 オイル溝
20 オイル噴出穴
20a 入口
20c 出口
21 突起部
22a 傾斜面

Claims (8)

  1. コネクティングロッドの大端部と重なるクランクウェブの内側面にクランクピンと同軸の環状に形成され、前記クランクピンからのオイルを受け入れるオイル溝と、
    前記クランクウェブに形成され、前記オイル溝内のオイルをシリンダに向けて噴出させるためのオイル噴出穴と、
    前記大端部に設けられ、前記オイル溝内に突起される突起部とを備え、
    前記突起部は、前記オイル噴出穴の出口が前記シリンダの方向に向いたとき、前記オイル噴出穴の入口に接近するように配置され、
    前記突起部のクランクウェブ回転方向後方の端部には、前記突起部が前記オイル噴出穴の入口に接近したとき前記入口の方向に向く傾斜面が形成された
    ことを特徴とするオイル供給機構。
  2. 前記オイル噴出穴の入口は、前記オイル溝の底面に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のオイル供給機構。
  3. 前記オイル噴出穴の入口は、前記オイル溝の外周面に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のオイル供給装置。
  4. 前記オイル噴出穴の出口部は、前記クランクピンの軸方向外方に傾斜された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のオイル供給機構。
  5. 前記オイル噴出穴は、前記クランクウェブの先端部に形成された
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のオイル供給機構。
  6. 前記オイル噴出穴の入口部は、前記クランクウェブの回転方向とは反対方向に傾斜された
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のオイル供給機構。
  7. 前記オイル噴出穴の出口には、流路を絞る絞り部が形成された
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のオイル供給機構。
  8. 前記オイル溝には、前記オイル噴出穴内の圧力を高めるべく前記オイル溝を堰き止めるゲート部材が開閉自在に設けられた
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のオイル供給機構。
JP2017226169A 2017-11-24 2017-11-24 オイル供給機構 Active JP6930395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226169A JP6930395B2 (ja) 2017-11-24 2017-11-24 オイル供給機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017226169A JP6930395B2 (ja) 2017-11-24 2017-11-24 オイル供給機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019094864A true JP2019094864A (ja) 2019-06-20
JP6930395B2 JP6930395B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=66971254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017226169A Active JP6930395B2 (ja) 2017-11-24 2017-11-24 オイル供給機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6930395B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19923739A1 (de) * 1999-05-22 2000-12-07 Daimler Chrysler Ag Gleitlagereinheit für eine Kurbelwelle
JP2001140615A (ja) * 1999-11-12 2001-05-22 Sanshin Ind Co Ltd クランク軸及び内燃機関
JP2003232331A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Honda Motor Co Ltd クランクシャフト
JP2009210051A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Toyota Motor Corp クランクシャフトの給油構造
JP2010065668A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用エンジンのオイル通路構造
JP2011163146A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Ntn Corp エンジンの潤滑装置
JP2017040356A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 大豊工業株式会社 クランクシャフトの支持装置
JP2019215039A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の潤滑構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19923739A1 (de) * 1999-05-22 2000-12-07 Daimler Chrysler Ag Gleitlagereinheit für eine Kurbelwelle
JP2001140615A (ja) * 1999-11-12 2001-05-22 Sanshin Ind Co Ltd クランク軸及び内燃機関
JP2003232331A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Honda Motor Co Ltd クランクシャフト
JP2009210051A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Toyota Motor Corp クランクシャフトの給油構造
JP2010065668A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Suzuki Motor Corp 自動二輪車用エンジンのオイル通路構造
JP2011163146A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Ntn Corp エンジンの潤滑装置
JP2017040356A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 大豊工業株式会社 クランクシャフトの支持装置
JP2019215039A (ja) * 2018-06-13 2019-12-19 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の潤滑構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6930395B2 (ja) 2021-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6183560B2 (ja) 内燃機関
KR101145627B1 (ko) Gdi엔진의 연료 펌프 윤활 장치
CN107201943B (zh) 可变压缩比装置
JP7493303B2 (ja) コネクティングロッド・ベアリングを潤滑するための装置および方法
JP3788373B2 (ja) 高圧燃料ポンプの給油装置
JP6477387B2 (ja) 複リンク式ピストン−クランク機構の潤滑構造
JP2019094864A (ja) オイル供給機構
JP2019094863A (ja) オイル供給機構
JP2010185396A (ja) レシプロ式可変圧縮比機関の潤滑装置
JP6288435B2 (ja) エンジンのピストン冷却構造
JP5983887B2 (ja) 内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構
JP2730276B2 (ja) 内燃機関のピストン冷却構造
JP6658260B2 (ja) 複リンク式ピストン−クランク機構の潤滑構造
KR20130073525A (ko) 오일 압송식 냉각구조를 갖는 엔진장치
JP2014088844A (ja) エンジンのピストン冷却装置
JP2013181447A (ja) ピストンの潤滑装置
RU2603697C1 (ru) Двигатель внутреннего сгорания
JP2006170066A (ja) オイル供給装置
CN204961102U (zh) 气门室罩盖、发动机以及车辆
KR20100052176A (ko) 커넥팅 로드용 부시
JP6891604B2 (ja) エンジン
KR100427071B1 (ko) 피스톤 오일갤러리의 오일배출장치
KR102127537B1 (ko) 엔진의 밸브 트레인 시스템
KR101219340B1 (ko) 자동차용 피스톤 윤활 장치
KR100427072B1 (ko) 피스톤 오일갤러리의 오일배출장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20171124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6930395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150