JP2019094274A - 泡吐出容器入り液体口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】舌上の細菌に対しての増殖抑制効果に優れた液体口腔用組成物を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)一般式(1)(式中、Rは置換されてもよい炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、mは0〜200の整数を示し、nは1〜30の整数を示す)で表される化合物 0.01〜1.0質量%、(B)アニオン界面活性剤 0.01〜2.0質量%、(C)水を含有し、pH8.0〜11.0である泡吐出容器入り液体口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、泡吐出容器入り液体口腔用組成物に関する。
アルキルガラクトシドを含有する口腔用組成物は、歯垢中に存在するフソバクテリウム属細菌等のう蝕原因菌や歯周病関連細菌に対する共凝集抑制効果に優れることが知られている。
例えば、特許文献1には、アルキルガラクトシドを含有する口腔用組成物が、歯垢中のう蝕原因菌や歯周病関連細菌に対する共凝集抑制効果に優れ、むし歯等を予防できることが記載されている。また特許文献2には、メントールなどの結晶の析出を抑制し、組成物の安定性を担保したアルキルガラクトシドを含有する口腔用組成物が記載されている。
特開2006−124384号公報 特開2007−291086号公報
しかしながら、このような口腔用組成物を、液体や練歯磨の形態で適用した場合、歯に対しての共凝集抑制効果は発揮されるものの、舌上の細菌の増殖抑制効果といった観点では、その効果を十分発揮できていなかった。
本発明者らは、特定のアルキルガラクトシドとアニオン界面活性剤を含有する液体組成物を、泡吐出容器により泡化して口腔内に適用することで、舌上に対して優れた細菌増殖抑制効果が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)一般式(1)
Figure 2019094274
(式中、Rは置換されてもよい炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、mは0〜200の整数を示し、nは1〜30の整数を示す)
で表される化合物 0.01〜1.0質量%、
(B)アニオン界面活性剤 0.01〜2.0質量%、
(C)水
を含有し、pH8.0〜11.0である泡吐出容器入り液体口腔用組成物に関する。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、ガラクトースにアルキル基がエーテル結合したアルキルガラクトシド(A)及びアニオン界面活性剤(B)を含有し、pHを8〜11とした液体組成物を、泡吐出容器などで泡状とした後に口腔内に適用することにより、成分(A)が使用時に高濃度で作用し、舌上のフソバクテリウム属細菌の増殖抑制効果に優れるものである。
本発明で用いる成分(A)の化合物は、前記一般式(1)で表されるものであり、炭素数6〜18のアルキル基に直接又は1以上のオキシエチレン基若しくはオキシプロピレン基を介して、1以上のガラクトース残基がα−配置もしくはβ−配置でエーテル結合した化合物である。
Rで示されるアルキル基としては、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよく、具体的には、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−テトラデシル基、n−ヘキサデシル基、n−オクタデシル基、イソデシル基、イソステアリル基(イソオクタデシル基)、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。香味、口腔内での滞留性、起泡性の面から、炭素数8〜16のアルキル基が好ましく、イソデシル基、ラウリル基がより好ましく、イソデシル基がさらに好ましい。
また、アルキル基の1以上の水素原子は、置換基で置換されてもよく、当該置換基としては、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、炭素数1〜6のハロアルキル基、炭素数1〜6のハロアルコキシ基などが挙げられる。
さらに、ガラクトースは、ピラノース型、フラノース型又はそれらの混合物のいずれも含まれる。mは、0〜200の整数を示すが、舌上細菌の増殖抑制効果の面から0〜12が好ましく、0〜3がより好ましい。ガラクトースの縮合度を示すnは、1〜30の整数であるが、起泡性の面から1〜6が好ましく、1〜3がより好ましい。
成分(A)の化合物としては、一般式(1)において、Eが水素原子である、一般式(2)
Figure 2019094274
(式中、R、G、m及びnは、前記と同じ意味を示す)
で表される化合物が好ましい。
また、成分(A)の化合物は、一般式(3)で表される、2種類以上の化合物を含む混合物であってもよい。
Figure 2019094274
(式中、R’は置換されてもよい平均炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、xは0〜200の整数を示し、yは1〜30の整数を示す)
一般式(3)において、R’の置換されてもよいアルキル基は平均炭素数6〜18のアルキル基であるが、香味、口腔内での滞留性、起泡性の面から平均炭素数8〜16が好ましく、より好ましくは平均炭素数10〜14である。平均重合度xは0〜200の数であるが、0〜12の数が好ましく、0〜3の数がより好ましい。ガラクトースの平均縮合度を示すyは1〜30の数であるが、舌上細菌の増殖抑制効果の面から1〜6の数が好ましく、1〜3の数がより好ましい。
なお、ガラクトースの平均縮合度yは、ゲル浸透クロマトグラフィーなどの分析法から得られる各縮合度の成分の組成をもとに算出することができる。例えば、ガラクトースの縮合度1〜zのアルキルガラクトシド混合物の場合、縮合度zのガラクトシドのモル比がaz(a1+a2+a3+・・・+az=1)であるとすると、ガラクトースの平均縮合度はy=a1×1+a2×2+・・・+az×z=Σ(az×z)で表される。
また、オキシエチレン基又はオキシプロピレン基の平均重合度xやR’で表されるアルキル基の平均炭素数も同様にして算出することができる。
一般式(1)〜(3)で表される化合物は、堀らの方法(薬学雑誌,Vol.79,No.1,p80−83)などにより製造することができる。
成分(A)としては、優れた舌上細菌の増殖抑制効果の観点から、炭素数8〜12のアルキルガラクトシドが好ましく、使用時のキシミ感緩和や組成物の良好な味といった観点から、イソデシルガラクトシドがより好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができる。成分(A)の含有量は、口腔内細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.01質量%以上であり、0.03質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、後述する成分(C)水への良好な溶解性および好ましい風味の観点から、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に1.0質量%以下であり、0.5質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましい。そして、成分(A)の含有量は、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.01〜1.0質量%であり、0.03〜0.5質量%が好ましく、0.05〜0.1質量%がより好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、成分(B)としてアニオン界面活性剤を含有する。成分(B)のアニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩等のアルキル硫酸エステル塩;ラウリルリン酸塩等のアルキルリン酸塩;オレフィンの炭素数が14〜16のα−オレフィン(C14〜16)スルホン酸塩;N−ラウロイルサルコシン塩、N−ミリストイルサルコシン塩等のアシサルコシン塩;N−ラウロイルメチルタウリン塩、N−ミリストイルメチルタウリン塩等のN−メチルアシルタウリン塩;N−ラウロイルタウリン塩、N−ミリストイルタウリン塩等のN−アシルタウリン塩;N−ラウロイルグルタミン酸塩、N−ミリストイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルグルタミン酸塩、N−ココイルグルタミン酸塩等のN−アシルグルタミン酸塩などが挙げられる。
なかでも、良好な起泡性および口腔内細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上のアニオン界面活性剤を用いることが好ましく、N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩から選ばれる1種又は2種以上のアニオン界面活性剤を用いることがより好ましく、N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩を併用することがさらに好ましい。また、これらの塩としては、ナトリウム、カリウムが好ましい。
成分(B)の含有量は、良好な起泡性を発揮させ、かつ口腔内細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.01質量%以上であり、0.04質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、口腔内細菌の増殖抑制効果が減退又は失活するのを抑制する観点から、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に2.0質量%以下であり、1.4質量%以下が好ましく、0.8質量%以下がより好ましい。そして、成分(B)の含有量は、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.01〜2.0質量%であり、0.04〜1.4質量%が好ましく、0.2〜0.8質量%がより好ましい。
本発明において、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、好ましくは0.05以上であって、より好ましくは0.1以上であり、さらに好ましくは0.12以上である。また、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、良好な起泡性を発揮させ、かつ舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、好ましくは6以下であって、より好ましくは2以下であり、さらに好ましくは0.5以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、好ましくは0.05以上6以下であって、より好ましくは0.1〜2であり、さらに好ましくは0.12〜0.5である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、良好な起泡性を発揮させる観点から、上記成分(B)の以外の界面活性剤として、両性界面活性剤を含有することが好ましい。
両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン;2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル−N−イミダゾリウムベタイン等のイミダゾリニウムベタイン;ラウリルスルホベタインやラウリルヒドロキシスルホベタイン等のアルキルスルホベタイン;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタイン;N−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウム等の長鎖アルキルイミダゾリンベタイン塩を含有することが好ましい。
なかでも、良好な起泡性および舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタインを含有することがより好ましい。
本発明において、両性界面活性剤の含有量は、良好な舌上での細菌の増殖抑制効果および良好な泡吐出性の観点から、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がさらに好ましい。また、両性界面活性剤の含有量は、良好な舌上での細菌の増殖抑制効果および良好な泡吐出性の観点から、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に5.0質量%以下が好ましく、2.0質量%以下がより好ましく、1.0質量%以下がさらに好ましい。そして、両性界面活性剤の含有量は、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.1〜5.0質量%が好ましく、0.2〜2.0質量%がより好ましく、0.3〜1.0質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((A)/両性界面活性剤)は、舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、好ましくは0.05以上であって、より好ましくは0.08以上であり、さらに好ましくは0.12以上である。また、成分(A)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((A)/両性界面活性剤)は、良好な起泡性を発揮させ、かつ舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、好ましくは2以下であって、より好ましくは1以下であり、さらに好ましくは0.5以下である。そして、成分(A)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((A)/両性界面活性剤)は、好ましくは0.05以上2以下であって、より好ましくは0.08〜1であり、さらに好ましくは0.12〜0.5である。
本発明において、成分(B)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((B)/両性界面活性剤)は、良好な起泡性を発揮させ、かつ舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、好ましくは0.1以上であって、より好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.5以上である。また、成分(B)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((B)/両性界面活性剤)は、良好な起泡性を発揮させ、かつ舌上での 細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、好ましくは3以下であって、より好ましくは2以下であり、さらに好ましくは1.5以下である。そして、成分(B)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((B)/両性界面活性剤)は、好ましくは0.1以上3以下であって、より好ましくは0.3〜2であり、さらに好ましくは0.5〜1.5である。
本発明における成分(C)の水は、泡吐出容器入り液体口腔用組成物に配合した精製水やイオン交換水等だけでなく、配合した各成分に含まれる水分をも含む、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に含まれる全水分を意味する。
成分(C)の水の含有量は、良好な舌上での細菌の増殖抑制効果、および良好な泡吐出性の観点から、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に35質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましい。また、成分(C)の水の含有量は、良好な泡吐出性の観点から、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に99質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましく、75質量%以下がさらに好ましい。そして、成分(C)の含有量は、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に35〜99質量%が好ましく、50〜85質量%がより好ましく、60〜75質量%がさらに好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、成分(A)の舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、さらに成分(D)として、第四級アンモニウム化合物を含有することが好ましい。具体的には、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、及び塩酸クロルヘキシジンから選ばれる1種又は2種が好ましく、殺菌性能の観点から、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウムから選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、塩化セチルピリジニウムがさらに好ましい。
成分(D)の含有量は、成分(A)の舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.001質量%以上であって、より好ましくは0.003質量%以上であり、さらに好ましくは0.006質量%以上である。また、成分(D)の含有量は、良好な使用感を保持する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.1質量%以下であって、より好ましくは0.05質量%以下であり、さらに好ましくは0.03質量%以下である。そして、成分(D)の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.001質量%以上0.1質量%以下であって、より好ましくは0.003〜0.05質量%であり、さらに好ましくは0.006〜0.03質量%である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、容器からの良好な吐出性を担保する観点、および良好な泡質を実現する観点から、さらに粘結剤を含有することが好ましい。
粘結剤としては、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ペクチン、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、ポリビニルアルコール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体等が挙げられ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、その中でもカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースを含有することがより好ましい。
かかる粘結剤の含有量は、容器からの良好な吐出性を担保する観点、および良好な泡質を実現する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であって、より好ましくは0.1質量%以上である。また、粘結剤の含有量は、泡吐出容器からの適度な吐出圧を抑制する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0.3質量%以下である。そして、粘結剤の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.05質量%以上0.5質量%以下であって、より好ましくは0.1〜0.3質量%である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、泡の保持性を確保する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、エタノールの含有量が10質量%以下であるのが好ましく、より好ましくは8質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、よりさらに好ましくは3質量%以下であり、殊更に好ましくは2質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え、好ましくは1質量%以上である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、容器からの良好な吐出性を確保する観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、研磨性紛体の含有量が0.5質量%以下であるのが好ましく、より好ましくは0.4質量%以下であり、さらに好ましくは0.3質量%以下であり、またさらに好ましくは0.2質量%以下であり、好ましくは0質量%を超え、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、研磨性紛体を含有しないのが好ましい。また、研磨性紛体の含有量は、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、好ましくは0.5質量%以下であり、より好ましくは0〜0.4質量%であり、さらに好ましくは0〜0.3質量%であり、またさらに好ましくは0〜0.2質量%であり、或いは本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、研磨性紛体を含有しないのが好ましい。
かかる研磨性紛体としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、ゼオライト、吸油量が50〜150mL/100gの研磨性シリカ、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、水酸化アルミニウム、リン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、及び炭酸マグネシウム等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なお、吸油量とは、シリカが担持できる油量を示したものであり、測定方法はJISK5101−13−2(2004年制定)に基づく方法により、吸収される煮あまに油の量により特定する。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、容器からの良好な吐出性を担保する観点、および良好な泡質を実現する観点から、さらに湿潤剤を含有することが好ましい。
湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどが挙げられ、その1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。これらの中でもグリセリン、プロピレングリコールを含有することがより好ましい。
これら湿潤剤の含有量は、良好な泡質を実現し、泡の保持性および舌上での細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、10〜60質量%であるのが好ましく、15〜40質量%がより好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、さらにフッ素イオン供給化合物を含有することができる。フッ素イオン供給化合物としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化リチウム、モノフルオロホスフェート(例えば、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸アンモニウム等)等の無機性フッ化物、アミンフッ化物等の有機性フッ化物、フッ化スズなどが挙げられ、その中でもフッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズが好ましい。
これらフッ素イオン供給化合物の含有量は、味や配合量の規制の点から、本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.01〜2質量%であるのが好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、前記以外に、通常の液体口腔用組成物に用いられる成分、例えば、成分(B)および両性界面活性剤以外の界面活性剤、油性成分、香料、保存剤、薬効剤、pH調整剤、顔料、色素等を適宜含有することができる。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、前記成分(A)、(B)及び(C)を含む成分を混合することにより調製した液体口腔用組成物を、吐出口を備える泡吐出容器に充填されてなるものである。
充填される液体口腔用組成物は、成分(A)の分解を抑制し、および組成物の口腔粘膜刺激性を緩和する観点から、pH8.0〜11.0であり、pH8.5〜11.0が好ましく、pH9.0〜11.0がより好ましい。なお、本発明の組成物のpHとは、20℃においてpH電極を用いて測定した値であり、泡吐出前の液体口腔用組成物を測定した値であることを意味する。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物を使用する際には、泡吐出容器が備える吐出口から、内容物である上記液体口腔用組成物を口腔内へ直接吐出して、吐出口を経由した液体口腔用組成物を泡状で口腔内へ適用する。このように、良好な泡質をもたらすことで、優れた使用感を実感しながら、口腔内に上記液体口腔用組成物を行き渡らせることができ、特に、アルキルガラクトシドの舌上での細菌の増殖抑制効果を、効果的に発揮させることができる。
上記液体口腔用組成物を充填する泡吐出容器としては、吐出口を備えるものであればよく、ノンエアゾールタイプの容器であってもエアゾールタイプの容器であってもよい。
ノンエアゾールタイプの容器とは、圧縮ガス等の噴射剤が不要の常圧容器であり、かかる容器としては、例えば、スクイズタイプの容器とポンプタイプの容器が挙げられる。これらの容器は、内容物が吐出口を経由する際に良好に泡状の組成物を形成する観点、及び形成された泡が良好な保持性や均質性を有し、使用感等を高める等の観点から、いずれも容器本体から吐出口に至るまでの内容物の流路中に、メッシュや複数の小孔を設けた多孔質部材を介在させてなる容器であるのが好ましい。
スクイズタイプの容器とは、変形可能な容器本体に位置する胴部をスクイズ変形させることにより、必要に応じて多孔質部材を経由させながら、ヘッドスペース内から圧送される空気と内容物を混合して泡を形成させ、かかる泡を吐出口から吐出させるものである。具体的には、例えば、特開平7−215352号公報、実開昭58−174272号公報、及び実開昭62−42787号公報に記載の容器等を用いることができる。
ポンプタイプの容器とは、吐出口を有する泡吐出器に備えられたポンプヘッドを押し込むことにより、必要に応じて多孔質部材を経由させながら、外部から流入する空気と内容物を混合して泡を形成させ、かかる泡を吐出口から吐出させるものである。通常、外部から空気を流入させるための空気シリンダーと、内容物の流路となる液シリンダーを備えるとともに、ポンプヘッドの押し込みにより圧送される空気と内容物とを混合させるための混合室を備える。具体的には、例えば、特開平7−315463号公報、特開平8−230961号公報、及び実開平3−7963号公報に記載の容器等を用いることができる。
エアゾールタイプの容器とは、噴射剤として圧縮ガスを充填してなる容器であり、吐出口から内容物が吐出される際、バルブ機構を介してガスを取り込みながら泡が形成される。用いる圧縮ガスとしては、炭酸ガスを90質量%以上含有するガスであるのが好ましい。
本発明で用いる泡吐出容器としては、使用性の観点、すなわち吐出口から内容物を口腔内へ直接吐出しやすい観点、及び利便性や携帯性にも優れる観点から、スクイズ容器が好ましく、容器本体から吐出口に至るまでの内容物の流路中に、#90〜#305のメッシュを備える容器がより好ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、前記成分(A)、(B)及び(C)を含む成分を混合することにより調製した液体口腔用組成物を、吐出口を備える泡吐出容器に充填されてなるものであり、泡を舌の上に吐出し、泡を口中全体に行き渡らせるように含漱させた後、口腔内をブラッシングして用いる使用方法が望ましい。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、口腔内に泡状で直接適用して用いることにより、舌上のフソバクテリウム属細菌等の増殖抑制効果に優れることから、舌上細菌の増殖抑制用泡吐出容器入り液体口腔用組成物として、好適である。
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物は、容器からの良好な吐出性を担保する観点、良好な泡質を実現する観点、および口腔内細菌の増殖抑制効果を十分に発揮させる観点から、次の成分(A)〜(F):
(A)一般式(1)
Figure 2019094274
(式中、Rは置換されてもよい炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、mは0〜200の整数を示し、nは1〜30の整数を示す)で表される化合物 0.05〜0.1質量%、
(B)N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩から選ばれる1種又は2種以上のアニオン界面活性剤 0.2〜0.8質量%、
(C)水 50〜85質量%、
(D)第四級アンモニウム化合物 0.003〜0.05質量%、
(E)両性界面活性剤 0.1〜5質量%、
(F)湿潤剤 15〜40質量%
を含有し、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.05以上6以下であり、成分(B)の含有量と成分(E)の含有量との質量比((B)/(E))が0.1以上3以下であり、研磨性粉体の含有量が0.5質量%以下であるである泡吐出容器入り液体口腔用組成物であることが最も好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)一般式(1)
Figure 2019094274
(式中、Rは置換されてもよい炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、mは0〜200の整数を示し、nは1〜30の整数を示す)
で表される化合物 0.01〜1.0質量%、
(B)アニオン界面活性剤 0.01〜2.0質量%、
(C)水
を含有し、pH8〜11である泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<2>成分(A)が、好ましくは、一般式(2)
Figure 2019094274
(式中、Rは置換されてもよい炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、mは0〜200の整数を示し、nは1〜30の整数を示す)
で表される化合物である前記<1>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<3>成分(A)が、好ましくは、一般式(3)
Figure 2019094274
(式中、R’は置換されてもよい平均炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、xは0〜200の整数を示し、yは1〜30の整数を示す)
で表される、2種類以上の化合物を含む混合物である前記<1>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<4>成分(A)が、好ましくは、炭素数8〜12のアルキルガラクトシドであって、イソデシルガラクトシドがより好ましい前記<1>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<5>成分(A)の含有量が、好ましくは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.03質量%以上であって、0.05質量%以上がより好ましく、0.5質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<6>成分(B)のアニオン界面活性剤が、好ましくは、N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、及びα−オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上であって、N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、N−アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩を併用することがさらに好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<7>成分(B)の含有量が、好ましくは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.04質量%以上であって、0.2質量%以上がより好ましく、1.4質量%以下が好ましく、0.8質量%以下がより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<8>成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が、好ましくは0.05以上であって、0.1以上がより好ましく、0.12以上がさらに好ましく、6以下が好ましく、2以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<9>さらに、両性界面活性剤を含有することが好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<10>両性界面活性剤が、好ましくは、ヤシ油脂肪酸アミドアルキルベタインであって、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインがより好ましい前記<9>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<11>両性界面活性剤の含有量が、好ましくは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.1質量%以上であって、0.2質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がさらに好ましく、5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましい前記<9>又は<10>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<12>成分(A)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((A)/両性界面活性剤)が。好ましくは、0.05以上であって、0.08以上がより好ましく、0.12以上がさらに好ましく、2以下が好ましく、1以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましい前記<9>〜<11>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<13>成分(B)の含有量と両性界面活性剤の含有量との質量比((B)/両性界面活性剤)が、好ましくは、0.1以上であって、0.3以上がより好ましく、0.5以上がさらに好ましく、3以下が好ましく、2以下がより好ましく、1.5以下がさらに好ましい前記<9>〜<12>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<14>成分(C)の水の含有量が、好ましくは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に35質量%以上であって、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、99質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましく、75質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<13>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<15>さらに、(D)第四級アンモニウム化合物を含有するのが好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<16>第四級アンモニウム化合物が、好ましくは、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウムから選ばれる1種又は2種以上であって、塩化セチルピリジニウムがより好ましい前記<15>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<17>成分(D)の含有量が、好ましくは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に0.001質量%以上であって、0.003質量%以上がより好ましく、0.006質量%以上がさらに好ましく、0.1質量%以下が好ましく、0.05質量%以下がより好ましく、0.03質量%以下がさらに好ましい前記<15>又は<16>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<18>さらに、粘結剤を含有するのが好ましい前記<1>〜<17>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<19>粘結剤が、好ましくは、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロースから選ばれる1種又は2種以上であって、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースを含有することがより好ましい前記<18>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<20>粘結剤の含有量が、好ましくは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、0.05質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましい前記<18>又は<19>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<21>エタノールの含有量が、好ましくは、10質量%以下であって、8質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましく、3質量%以下がよりさらに好ましく、殊更に好ましくは2質量%以下が殊更に好ましく、好ましくは0質量%を超え、好ましくは1質量%以上である前記<1>〜<20>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<22>研磨性粉体の含有量が、好ましくは、0.5質量%以下であって、0.4質量%以下がより好ましく、0.3質量%以下がさらに好ましく、0.2質量%以下がよりさらに好ましく、好ましくは0質量%を超え、或いは、研磨性粉体を含有しないのが好ましい前記<1>〜<21>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<23>さらに、湿潤剤を含有するのが好ましい前記<1>〜<22>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<24>湿潤剤が、好ましくは、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリプロピレングリコールであって、グリセリン、プロピレングリコールを含有することがより好ましい前記<23>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<25>湿潤剤の含有量が、好ましくは、泡吐出容器入り液体口腔用組成物中に、10〜60質量%であって、15〜40質量%がより好ましい前記<23>又は<24>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<26>さらに、フッ素イオン供給化合物を含有するのが好ましい、前記<1>〜<25>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<27>フッ素イオン供給化合物が、好ましくは、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズである前記<26>記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<28>液体口腔用組成物が、好ましくは、pH8.5〜11であって、pH9.0〜11がより好ましい前記<1>〜<27>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<29>泡吐出容器が、好ましくは、ノンエアゾールタイプの容器、エアゾールタイプの容器であって、スクイズタイプの容器、ポンプタイプの容器がより好ましい前記<1>〜<28>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
<30>舌上細菌の増殖抑制用である前記<1>〜<29>のいずれか1記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
[成分(A)の製造例] イソデシルガラクトシドの製造:
D−ガラクトースとイソデカノール(協和発酵ケミカル(株))を触媒量のパラトルエンスルホン酸1水和物存在下、加熱、減圧条件で脱水しながら反応させた。反応後、水酸化ナトリウム水溶液を加えて触媒を中和し、得られた混合物からろ過により未反応のD−ガラクトースを除去した。ろ液から未反応のアルコールを減圧下で留去することでイソデシルガラクトシドを得た。得られたイソデシルガラクトシドのガラクトース平均縮合度は1.14であった。これをイソデシルガラクトシドとして用いた。
実施例1および比較例1〜2について:
表1に示す処方にしたがって、液体口腔用組成物を製造し、舌上でのフソバクテリウム属細菌の増殖抑制効果を評価した。結果を表1に示す。
実施例1では、得られた液体口腔用組成物をポンプフォーマー容器(大和製罐(株)、F5ポンプフォーマー、メッシュ:2枚、メッシュサイズ:#255/#255)に充填し、測定に用いた。比較例1は液剤のまま測定に用いた。
各製剤を就寝前に30秒含漱し、そのまま就寝させ、翌朝の舌上細菌を不織布にて採取した。不織布に付着した細菌数を定量―PCRにて測定した。これを7名のパネラーについて行い、イソデシルガラクトシドを含まない製剤(比較例2)の細菌数を100とした時の各製剤の抑制率(%)を求めた。結果を7名の平均値として、表1に示す。
Figure 2019094274
実施例2および比較例3〜4について:
表2に示す処方にしたがって、泡吐出容器入り液体口腔用組成物を製造し、舌上でのフソバクテリウム属細菌の増殖抑制効果を評価した。結果を表2に示す。
実施例1と同様、実施例2に関しても、表に示す各成分を混合して得られた液体口腔用組成物をポンプフォーマー容器(大和製罐(株)、F5ポンプフォーマー、メッシュ:2枚、メッシュサイズ:#255/#255)に充填し、測定に用いた。
不織布にて、舌清掃をした後、各製剤を作用させ、4時間後の舌上細菌数を定量―PCRにて測定した。ここで、泡製剤(実施例2)の場合は、20秒含漱後、2分間ブラッシングさせた。また、練歯磨(比較例3)の場合は、2分間ブラッシングさせた。水洗口(比較例4)の場合は、20秒含漱させた。これらの測定を7名のパネラーに対して実施し、水洗口の場合の細菌数を100とした時の各製剤の抑制率(%)を求めた。結果を7名の平均値として、表2に示す。
Figure 2019094274
本発明の泡吐出容器入り液体口腔用組成物として、下記に示す処方の組成物を常法により各々調製し、泡吐出容器に充填することができる。
[処方例1:泡吐出容器入り液体口腔用組成物]
グリチルリチン酸ジカリウム 0.03質量%
塩化セチルピリジニウム 0.03質量%
グリセリン 18質量%
プロピレングリコール 8質量%
ラウリル硫酸ナトリウム 0.4質量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.5質量%
N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1質量%
炭酸水素ナトリウム 0.2質量%
炭酸ナトリウム(無水) 0.2質量%
イソデシルガラクトシド 0.08質量%
ヒドロキシエチルセルロース 0.3質量%
無水ピロリン酸ナトリウム 0.02質量%
精製水 72.14質量%
計 100質量%
(pH:9)
[処方例2:泡吐出容器入り液体口腔用組成物]
グリチルリチン酸ジカリウム 0.02質量%
塩化セチルピリジニウム 0.05質量%
グリセリン 22質量%
プロピレングリコール 8質量%
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5質量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.6質量%
N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1質量%
炭酸水素ナトリウム 0.2質量%
炭酸ナトリウム(無水) 0.3質量%
イソデシルガラクトシド 0.15質量%
カラギーナン 0.2質量%
無水ピロリン酸ナトリウム 0.01質量%
精製水 67.87質量%
計 100質量%
(pH:10)

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)一般式(1)
    Figure 2019094274
    (式中、Rは置換されてもよい炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、mは0〜200の整数を示し、nは1〜30の整数を示す)
    で表される化合物 0.01〜1.0質量%、
    (B)アニオン界面活性剤 0.01〜2.0質量%、
    (C)水
    を含有し、pH8.0〜11.0である泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  2. 成分(A)が、イソデシルガラクトシドである請求項1に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  3. 成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.05以上6以下である請求項1又は2に記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  4. さらに、粘結剤を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  5. さらに、第四級アンモニウム化合物を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  6. 研磨性紛体の含有量が0.5質量%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
  7. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)一般式(1)
    Figure 2019094274
    (式中、Rは置換されてもよい炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、Gはガラクトース残基を示し、Eは水素原子又はメチル基を示し、mは0〜200の整数を示し、nは1〜30の整数を示す)
    で表される化合物 0.01〜1.0質量%、
    (B)アニオン界面活性剤 0.01〜2.0質量%、
    (C)水
    を含有し、pH8.0〜11.0である舌上細菌の増殖抑制用泡吐出容器入り液体口腔用組成物。
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