以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100の構成を説明する。図1は、実施形態1に係る画像形成装置100の構成を示す図である。本実施形態において、画像形成装置100は、モノクロ方式の複合機である。
画像形成装置100は、筐体1、操作部2、給紙部3、搬送部4、補給部5、画像形成部6、排出部7、及び読取装置8を備える。給紙部3、搬送部4、補給部5、画像形成部6、排出部7、及び読取装置8は、筐体1の内部に収容される。
操作部2は、画像形成装置100に対するユーザーからの指示を受け付ける。操作部2は、ユーザーからの指示を受け付けると、ユーザーからの指示を示す信号を出力する。
操作部2は、タッチパネル21及び複数の操作キー22を含む。タッチパネル21は、ディスプレー及びタッチセンサーを含む。
ディスプレーは、各種画面を表示する。各種画面は、待ち受け画面を含む。待ち受け画面は、例えば、各種処理の実行を指示するためのメニューボタンを含む。ディスプレーは、例えば、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレー(Organic Electro Luminescence Display)である。
タッチセンサーは、被検知体によるタッチを検知する。タッチセンサーは、被検知体によるタッチを検知した位置を示す検知信号を出力する。被検知体は、例えば、ユーザーの手指である。タッチセンサーは、例えば、抵抗膜方式のタッチセンサーである。
複数の操作キー22は、例えば、テンキー、スタートキー、及びキャンセルキーを含む。
給紙部3は、複数のシートSを収容し、収容された複数のシートSを一枚ずつ給紙する。搬送部4は、給紙されたシートSを排出部7まで搬送する。なお、シートSは、記録媒体の一例である。
補給部5は、画像形成部6へトナーを補給する。トナーは、消耗品の一例である。補給部5は、開閉検知スイッチ、装着部51、部品検知スイッチ52、及び部品情報読取部53を備える。
開閉検知スイッチは、筐体1が備えるカバー部材の開閉を検知する。開閉検知スイッチは、カバー部材が閉じると、カバー部材が閉じたことを示す信号を出力する。カバー部材は、閉じた状態において筐体1の壁部の一部を構成する。一方、カバー部材が開いた状態になると、装着部51が露出する。ユーザーは、カバー部材を開いた状態にすることにより、トナーカートリッジCを交換することができる。
装着部51には、トナーカートリッジCが装着自在に装着される。トナーカートリッジCは、装着部品の一例である。トナーカートリッジCは、トナーを収容する。
トナーカートリッジCは、画像形成装置100の専用品と、画像形成装置100の専用品以外の交換部品とを含む。画像形成装置100の専用品は、第1交換部品の一例である。また、画像形成装置100の専用品以外の交換部品は、第2交換部品の一例である。専用品と専用品以外の交換部品とは、例えば、収容するトナーの特性が互いに異なる。
トナーカートリッジCは、記憶素子CMを備える。記憶素子CMは、例えば、RF(Radio Frequency Identification)タグのような非接触タグ(電子タグ)である。記憶素子CMは、トナーカートリッジCに関する情報を記憶する。以下、トナーカートリッジCに関する情報を「装着部品情報」と記載する。装着部品情報は、製造元を示す製造元情報、型式番号を示す型式番号情報、及びトナーカートリッジCのシリアル番号を示すシリアル情報を含む。
部品検知スイッチ52は、装着部51にトナーカートリッジCが装着されていることを検知する。
部品情報読取部53は、装着部品情報を記憶素子CMから読み取り、装着部品情報を示す信号を出力する。以下、装着部品情報を記憶素子CMから読み取る処理を「部品情報読取処理」と記載する。部品情報読取部53は、例えば、RFリーダーのような近距離無線通信機である。
画像形成部6は、画像形成処理を実行する。詳しくは、画像形成部6は、装着部51に装着されたトナーカートリッジCから供給されるトナーを使用して画像(トナー像)をシートSに形成する。
画像形成部6は、露光装置61、帯電装置62、現像装置63、感光体ドラム64、転写ローラー65、クリーニング装置67、及び定着装置68を備え、電子写真方式によって画像を形成する。帯電装置62、現像装置63、転写ローラー65、及びクリーニング装置67は、感光体ドラム64の周面に沿ってこの順で配置される。感光体ドラム64は、図1の矢印R1で示す方向(時計回り)に回転する。
露光装置61は、画像データに基づいて、感光体ドラム64に静電潜像を形成する。帯電装置62は、感光体ドラム64を所定の電位に均一に帯電させる。現像装置63は、補給部5から補給されたトナーを感光体ドラム64に供給して、感光体ドラム64上に形成された静電潜像を現像する。
転写ローラー65は、感光体ドラム64に対向して配置される。転写ローラー65は、不図示の駆動機構により、感光体ドラム64に近づいたり、感光体ドラム64から離れたりする。本実施形態において、画像形成装置100は、画像形成モード及び非画像形成モードの間で動作モードを切り替える。画像形成装置100の動作モードが画像形成モードである場合、画像形成部6は、シートSに画像を形成する。一方、画像形成装置100の動作モードが非画像形成モードである場合、画像形成部6は、例えば、チューニング処理を実行する。詳しくは、画像形成装置100が画像形成モードである場合、転写ローラー65は、感光体ドラム64に近づいて感光体ドラム64と共に転写ニップを形成する。したがって、シートSが転写ニップを通過すると、感光体ドラム64の表面に形成されたトナー像がシートSに転写される。一方、画像形成装置100が非画像形成モード(チューニング処理中)である場合、転写ローラー65は、感光体ドラム64から離れている。感光体ドラム64に形成されたトナー像は、クリーニング装置67によって回収される。
クリーニング装置67は、感光体ドラム64の表面に付着しているトナーを回収する。
定着装置68は、シートSに転写されたトナー像をシートSに定着させる。排出部7は、トナー像が定着したシートSを、シート排出口を介して筐体1の内部から排出トレイへ排出する。
読取装置8は、画像読取処理を実行する。本実施形態において、読取装置8は、シートSに形成されたバーコードを示す画像を読み取って、画像データを出力する。読取装置8は、コンタクトガラス81及び読取機構82を含む。本実施形態において、コンタクトガラス81は、読取装置8の上部に配置される。コンタクトガラス81には、バーコードを示す画像が形成されたシートSが載置される。読取機構82は、コンタクトガラス81に載置されたシートSに光を照射し、シートSから反射する光を読み取って、画像データを出力する。なお、本実施形態において、読取装置8は、読取部の一例である。
続いて、図1及び図2を参照して、実施形態1に係る画像形成装置100の構成について更に説明する。図2は、実施形態1に係る画像形成装置100の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、記憶部9、及び制御部10を更に備える。
記憶部9は、各種のデータを記憶する。記憶部9は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)によって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を構成する。記憶部9は、制御プログラムを記憶する。
記憶部9は、部品情報を記憶する。部品情報は、例えば、専用品の製造元情報、及び型式番号情報を含む。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーによって構成される。また、制御部10は、画像形成処理用の集積回路を備える。画像形成処理用の集積回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成される。制御部10は、制御プログラムを実行することにより、画像形成装置100の各部の動作を制御する。
また、制御部10は、装着部品判定処理、及び検証処理を実行する。
続いて、図3を参照して、実施形態1に係る装着部品判定処理について説明する。図3は、実施形態1に係る装着部品判定処理を示すフローチャートである。装着部品判定処理は、例えば、画像形成装置100の電源起動時に開始される。あるいは、装着部品判定処理は、カバー部材が閉じたことを示す信号を補給部5(開閉検知スイッチ)から制御部10が受信すると開始される。
図3に示すように、制御部10は、装着部品情報を取得する(ステップS102)。詳しくは、制御部10は、部品情報読取処理を部品情報読取部53に実行させて装着部品情報を取得する。次いで、制御部10は、トナーカートリッジCが専用品であるか否かを判定する(ステップS104)、詳しくは、制御部10は、取得した装着部品情報と、記憶部9に記憶された部品情報とが一致するか否かによってトナーカートリッジCが専用品であるか否かを判定する。制御部10は、トナーカートリッジCが専用品であると判定すると(ステップS104:Yes)、装着部品判定処理を終了する。
一方、制御部10は、トナーカートリッジCが専用品ではないと判定すると(ステップS104:No)、検証処理を実行するか否かを判定する(ステップS106)。本実施形態において、制御部10は、検証処理を実行するか否かをユーザーに選択させる。具体的には、制御部10は、検証処理を実行するか否かを問うメッセージをタッチパネル21に表示させる。ユーザーが検証処理を実行する旨を選択すると(ステップS106:Yes)、制御部10は、検証処理を実行して(ステップS108)、装着部品判定処理を終了する。一方、制御部10は、ユーザーが検証処理を実行しない旨を選択すると(ステップS106:No)、検証処理を実行することなく、装着部品判定処理を終了する。なお、ステップS106は省略可能である。
次に、図1〜図8(b)を参照して、実施形態1に係る検証処理について説明する。図4は、実施形態1に係る検証処理(図3のステップS108)を示すフローチャートである。
図4に示すように、制御部10は、検証用画像形成処理(ステップS202)を実行し、次いで、検証用画像読取処理(ステップS204)を実行して、検証処理を終了する。
続いて、図5を参照して検証用画像形成処理(図4のステップS202)について説明する。図5は、実施形態1に係る検証用画像形成処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、制御部10は、第1バーコードメッセージの一例である検証用バーコードメッセージGm1を生成する(ステップS302)。検証用バーコードメッセージGm1は、例えば「00000」のような複数の数字の組み合わせである。検証用バーコードメッセージGm1の内容は、生成される度に異なる。本実施形態において、制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1を生成する度に乱数を発生させて、乱数を用いて検証用バーコードメッセージGm1を生成する。次いで、制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1に基づいて、検証用画像Gvを示す検証用画像データを生成する(ステップS304)。検証用画像Gvは、検証用バーコード画像Gvbを含む。本実施形態において、検証用バーコード画像Gvbは、例えば、CODE39のような1次元バーコードを示す。なお、検証用バーコード画像Gvbは、第1バーコード画像の一例である。
制御部10は、検証用画像データを生成すると、検証用画像データに基づいて画像形成処理を画像形成部6に実行させる(ステップS306)。この結果、印刷画像Gpが形成されたシートSが排出部7から排出される。印刷画像Gpは、印刷バーコード画像Gpbを含む。なお、印刷バーコード画像Gpbは、第2バーコード画像の一例である。
続いて、図6(a)及び図6(b)を参照して、実施形態1に係る検証用画像Gv及び印刷画像Gpについて説明する。
図6(a)は、実施形態1に係る検証用画像Gvの一例を示す図であり、図6(b)は、実施形態1に係る印刷画像Gpの一例を示す図である。詳しくは、図6(b)に示す印刷画像Gpは、図6(a)に示す検証用画像Gvを示す検証用画像データに基づいてシートSに形成される画像を示す。図6(b)に示す印刷画像Gpは、画像形成部6が、装着部51に装着されたトナーカートリッジCから供給されたトナーを用いて、シートSに形成される。なお、図6(b)では、理解を容易にするために、シートSを2点鎖線で示している。
図6(a)に示すように、検証用画像Gvは、検証用バーコード画像Gvbを含む。検証用バーコード画像Gvbは、細線(細エレメント)及び太線(太エレメント)を含む。図6(a)に示す例では、検証用バーコード画像Gvbは、検証用バーコードメッセージGm1「00000」を示す。換言すると、検証用バーコード画像Gvbは、バーコードリーダーによってバーコード解析された場合、「00000」を示す。
図6(b)に示す印刷画像Gpは、印刷バーコード画像Gpbを含む。印刷バーコード画像Gpbは、図6(a)に示す検証用バーコード画像Gvbに対応する。
ユーザーは、排出部7から印刷バーコード画像Gpb(印刷画像Gp)が形成されたシートSが排出されると、コンタクトガラス81の上にそのシートSを載置する。その後、ユーザーは、操作部2を操作することによって画像読取処理の実行を指示する。制御部10は、操作部2から画像読取処理の実行を指示する信号を受信すると、検証用画像読取処理を実行する。
図7は、実施形態1に係る検証用画像読取処理を示すフローチャートである。
制御部10は、操作部2から画像読取処理の実行を指示する信号を受信すると、図7に示すように、画像読取処理を読取装置8に実行させる(ステップS402)。詳しくは、印刷画像Gp(印刷バーコード画像Gpb)を読み取って印刷画像データを読取装置8に出力させる。制御部10は、読取装置8から出力された印刷画像データを解析して、印刷画像Gpに含まれる印刷バーコード画像Gpbが読み取れるか否かを判定する。詳しくは、制御部10は、印刷バーコード画像Gpbに対してバーコード解析を実行して、印刷バーコード画像Gpbから印刷バーコードメッセージGm2を取得できるか否かを判定する(ステップS404)。
制御部10は、印刷バーコードメッセージGm2が取得できたと判定すると(ステップS404:Yes)、検証用バーコードメッセージGm1と印刷バーコードメッセージGm2とが一致するか否かを判定する(ステップS406)。制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1と印刷バーコードメッセージGm2とが一致すると判定すると(ステップS406:Yes)、第1通知情報N1を通知して(ステップS408)、検証処理を終了する。第1通知情報N1は、印刷されたバーコードが正しく読み取れる旨を示す。本実施形態において、第1通知情報N1は、画像形成部6によって、第1通知画像G1がシートSに形成されることにより、ユーザーに通知される。
制御部10は、印刷バーコードメッセージGm2が取得できないと判定した場合(ステップS404:No)、又は、検証用バーコードメッセージGm1と印刷バーコードメッセージGm2とが一致しないと判定した場合(ステップS406:No)、第2通知情報N2を通知して(ステップS410)、検証処理を終了する。第2通知情報N2は、印刷されたバーコードが正しく読み取れない旨を示す。本実施形態において、第2通知情報N2は、画像形成部6によって、第2通知画像G2がシートSに形成されることにより、ユーザーに通知される。なお、第1通知情報N1及び第2通知情報N2は、検証結果情報の一例である。
続いて、図8(a)及び図8(b)を参照して、実施形態1に係る第1通知画像G1及び第2通知画像G2について説明する。図8(a)は、実施形態1に係る第1通知画像G1の一例を示す図である。図8(b)は、実施形態1に係る第2通知画像G2の一例を示す図である。
図8(a)に示すように、第1通知画像G1は、第1メッセージM1及び印刷バーコード画像Gpbを含む。第1メッセージM1は、「バーコードが正しく読み取れる」旨を示す。
図8(b)に示すように、第2通知画像G2は、第2メッセージM2及び印刷バーコード画像Gpbを含む。第2メッセージM2は、「バーコードが正しく読み取れない」旨を示す。
以上、実施形態1について説明した。本実施形態によれば、制御部10は、検証結果出力処理を実行する。検証結果出力処理は、検証用バーコード画像Gvbが示す検証用バーコードメッセージGm1と印刷バーコードメッセージGm2とが一致するか否かを検証し、検証した結果をユーザーに通知する処理である。したがって、ユーザーは、画像形成装置100によって形成されるバーコードを示す画像が正しく読み取れるか否かを容易に認識することができる。この結果、ユーザーの利便性が低下することが抑制される。
また、専用品以外のトナーカートリッジCを使用して画像を形成すると、バーコードを示す画像の画質が低下する可能性がある。画質が低下すると、例えば、細エレメントの境界が不鮮明になる場合がある。この場合、バーコードリーダーは、バーコード画像をバーコード解析する(読み取る)ことができない可能性がある。本実施形態では、制御部10は、専用品以外のトナーカートリッジCが装着されると、検証処理を実行する。したがって、ユーザーは、専用品以外のトナーカートリッジCを用いてバーコードを示す画像を形成した場合、そのバーコードを示す画像が正しく読み取れるか否かを認識することができる。よって、ユーザーの利便性が低下することが抑制される。
また、本実施形態によれば、生成される検証用バーコードメッセージGm1が毎回異なる。したがって、例えば、自機よりも高性能の画像形成装置、及び/又は、専用品のトナーを使用することによって形成されたバーコードを示す画像に基づいて検証処理が実行されることが抑制される。
なお、本実施形態では、検証用バーコード画像GvbがCODE39である場合を例に説明したが、検証用バーコード画像Gvbは、CODE39に限定されない。検証用バーコード画像Gvbは、例えば、CODE128などの1次元バーコードであってもよい。あるいは、検証用バーコード画像Gvbに使用されるバーコードの種類は、ユーザーによって指定されてもよい。詳しくは、ユーザーは、操作部2を操作することによって、複数のバーコードの種類の中から所望のバーコードの種類を指定する。制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1に基づいてユーザーが指定した種類のバーコードを生成する。
また、本実施形態では、検証用バーコードメッセージGm1が乱数を用いて生成される場合を例に説明したが、毎回異なる検証用バーコードメッセージGm1が生成される限り、検証用バーコードメッセージGm1の生成方法は、乱数を用いて生成される場合に限定されない。
また、本実施形態では、第1通知情報N1又は第2通知情報N2がシートSに形成される場合を例に説明したが、第1通知情報N1及び第2通知情報N2は、例えば、タッチパネル21に表示されてもよい。
[実施形態2]
次に、図1、及び図9〜図12を参照して、実施形態2に係る画像形成装置100について説明する。実施形態2は、印刷バーコード画像Gpbが複数である点が実施形態1と異なる。以下、実施形態2について実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
図9は、実施形態2に係る検証用画像形成処理を示すフローチャートである。図9に示すように、制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1を生成すると(ステップS302)、検証用バーコードメッセージGm1に基づいて、互いにサイズが異なる複数の検証用バーコード画像Gvbを含む検証用画像Gvの検証用画像データを生成する(ステップS502)。本実施形態において、制御部10は、検証用画像データを生成すると、検証用画像データに基づいて画像形成処理を画像形成部6に実行させる(ステップS504)。
続いて、図10(a)及び図10(b)を参照して、実施形態2に係る検証用画像Gv及び印刷画像Gpについて説明する。
図10(a)は、実施形態2に係る検証用画像Gvの一例を示す図であり、図10(b)は、実施形態2に係る印刷画像Gpの一例を示す図である。詳しくは、図10(b)に示す印刷画像Gpは、図10(a)に示す検証用画像Gvを示す検証用画像データに基づいてシートSに形成される画像を示す。図10(b)に示す印刷画像Gpは、画像形成部6が、装着部51に装着されたトナーカートリッジCから供給されたトナーを用いて、シートSに形成される。なお、図10(b)では、理解を容易にするために、シートSを2点鎖線で示している。
図10(a)に示すように、検証用画像Gvは、4つの検証用バーコード画像Gvbを含む。以下、4つの検証用バーコード画像Gvbをサイズが小さいものから順に、「第1検証用バーコード画像Vb1」、「第2検証用バーコード画像Vb2」、「第3検証用バーコード画像Vb3」、及び「第4検証用バーコード画像Vb4」と記載する。図10(a)に示す例において、4つの検証用バーコード画像Gvb(第1検証用バーコード画像Vb1〜第4検証用バーコード画像Vb4)の各々は、検証用バーコードメッセージGm1(「00000」)を示す。
図10(b)に示すように、印刷画像Gpは、4つ印刷バーコード画像Gpbを含む。以下、4つ印刷バーコード画像Gpbをサイズが小さいものから順に、「第1印刷バーコード画像Pb1」、「第2印刷バーコード画像Pb2」、「第3印刷バーコード画像Pb3」、及び「第4印刷バーコード画像Pb4」と記載する。第1印刷バーコード画像Pb1は、第1検証用バーコード画像Vb1に対応し、第2印刷バーコード画像Pb2は、第2検証用バーコード画像Vb2に対応し、第3印刷バーコード画像Pb3は、第3検証用バーコード画像Vb3に対応し、第4印刷バーコード画像Pb4は、第4検証用バーコード画像Vb4に対応する。
次に、図11を参照して、実施形態2に係る検証用画像読取処理について説明する。図11は、実施形態2に係る検証用画像読取処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、制御部10は、読取装置8が画像読取処理を実行することによって(ステップS402)、読取装置8から印刷画像データを受信すると、印刷画像データを解析して、印刷画像データに含まれる印刷バーコード画像Gpbを1つ取得する(ステップS602)。次いで、制御部10は、印刷バーコード画像Gpbに対してバーコード解析を実行して、印刷バーコード画像Gpbから印刷バーコードメッセージGm2を取得できるか否かを判定する(ステップS604)。
制御部10は、印刷バーコードメッセージGm2が取得できないと判定すると(ステップS604:No)、記憶部9に記憶された取得フラグをオフ状態に変化させる(ステップS606)。取得フラグは、印刷バーコードメッセージGm2が取得できるか否かを示す。詳しくは、取得フラグは、オフ状態である場合、印刷バーコードメッセージGm2が取得できない旨を示す。取得フラグは、印刷バーコード画像Gpbを識別する情報と関連付けて記憶部9に記憶される。
一方、制御部10は、印刷バーコードメッセージGm2が取得できたと判定すると(ステップS604:Yes)、取得フラグをオン状態に変化させる(ステップS608)。取得フラグは、オン状態である場合、印刷バーコードメッセージGm2が取得できる旨を示す。次いで、制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1と印刷バーコードメッセージGm2とが一致するか否かを判定する(ステップS610)。制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1と印刷バーコードメッセージGm2とが一致しないと判定すると(ステップS610:No)、記憶部9に記憶された一致フラグをオフ状態に変化させる(ステップS612)。一致フラグは、印刷バーコードメッセージGm2と検証用バーコードメッセージGm1とが一致するか否かを示す。詳しくは、一致フラグは、オフ状態である場合、印刷バーコードメッセージGm2と検証用バーコードメッセージGm1とが一致しない旨を示す。一致フラグは、印刷バーコード画像Gpbを識別する情報と関連付けて記憶部9に記憶される。
一方、制御部10は、検証用バーコードメッセージGm1と印刷バーコードメッセージGm2とが一致すると判定すると(ステップS610:Yes)、一致フラグをオン状態に変化させる(ステップS614)。一致フラグは、オン状態である場合、印刷バーコードメッセージGm2と検証用バーコードメッセージGm1とが一致する旨を示す。次いで、制御部10は、全ての印刷バーコードメッセージGm2の取得が終了したか否かを判定する(ステップS616)。制御部10は、全ての印刷バーコードメッセージGm2の取得が終了していないと判定すると(ステップS616:No)、ステップS602へ戻る。一方、制御部10は、全ての印刷バーコードメッセージGm2の取得が終了したと判定すると(ステップS616:Yes)、第3通知情報N3をユーザーに通知して(ステップS618)、検証処理を終了する。第3通知情報N3は、複数のバーコードを示す画像の各々が正しく読み取れるか否かを示す。詳しくは、制御部10は、記憶部9に記憶された取得フラグと一致フラグとに基づいて、第3通知情報N3を出力する。本実施形態において、第3通知情報N3は、画像形成部6によって、第3通知画像G3がシートSに形成することにより、ユーザーに通知される。
図12は、実施形態2に係る第3通知画像G3を示す図である。図12に示すように、第3通知画像G3は、4つの識別画像Gd、互いにサイズが異なる印刷バーコード画像Gpb(第1印刷バーコード画像Pb1〜第4印刷バーコード画像Pb4)、及び第3メッセージM3を含む。4つの識別画像Gdは、第1識別画像Gd1、第2識別画像Gd2、第3識別画像Gd3、及び第4識別画像Gd4を含む。第1識別画像Gd1は、第1印刷バーコード画像Pb1を識別するための画像である。第2識別画像Gd2は、第2印刷バーコード画像Pb2を識別するための画像である。第3識別画像Gd3は、第3印刷バーコード画像Pb3を識別するための画像である。第4識別画像Gd4は、第4印刷バーコード画像Pb4を識別するための画像である。
図12に示すように、第3メッセージM3は、「第1印刷バーコード画像Pb1、及び第2印刷バーコード画像Pb2が正しく読み取れない」旨を示す。
以上、実施形態2について説明した。本実施形態によれば、制御部10は、互いにサイズが異なる複数の印刷バーコード画像Gpbが正しく読み取れるか否かをユーザーに通知する。したがって、ユーザーは、どのサイズの印刷バーコード画像Gpbであれば、正しく読み取りできるかを容易に認識することができる。よって、ユーザーの利便性が向上する。
なお、本実施形態では、制御部10は、1つの検証用バーコードメッセージGm1に基づいて、複数の検証用バーコード画像Gvbを示す検証用データ(検証用画像データ)を生成する場合を例に説明したが、制御部10は、サイズ毎に異なる検証用バーコードメッセージGm1を用いて検証用画像データを生成してもよい。
また、本実施形態では、互いにサイズの異なる検証用バーコード画像Gvbの数が4つである場合を例に説明したが、検証用バーコード画像Gvbの数は、2〜3又は5つ以上であってもよい。
[実施形態3]
続いて、図13〜図15を参照して、実施形態3に係る画像形成装置100の構成について説明する。実施形態3は、検証用読取画像処理が実施形態1及び実施形態2と異なる。以下、実施形態3について実施形態1及び実施形態2と異なる事項について説明し、実施形態1及び実施形態2と重複する部分についての説明は割愛する。
図13は、実施形態3に係る画像形成装置100の構成を示す図である。図14は、実施形態3に係る画像形成装置100の構成を示すブロック図である。
図13及び図14に示すように、画像形成装置100は、撮像素子11を更に備える。なお、撮像素子11は、読取部の一例である。
撮像素子11は、感光体ドラム64の表面に形成されたトナー像を撮像し、トナー像を示す読取画像データを出力する画像読取処理を実行する。撮像素子11は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。
本実施形態において、制御部10は、チューニング処理時に画像形成部6の動作を制御する。詳しくは、制御部10は、感光体ドラム64にテストパターン画像が形成されるように画像形成部6の動作を制御する。制御部10は、感光体ドラム64に形成されたテストパターン画像を撮像素子11に撮像させる。制御部10は、撮像素子11が出力するテストパターン画像を示す画像データに基づいて、トナーカートリッジCから供給されたトナーの特性を取得する。制御部10は、取得したトナーの特性に応じて、画像形成部6の各部の制御値を変更する。
また、本実施形態において、制御部10は、感光体ドラム64に形成された検証用画像Gvを撮像素子11に撮像させる。制御部10は、撮像素子11から出力される撮像画像データに基づいて検証用画像読取処理を実行する。感光体ドラム64に形成された検証用画像Gvは、撮像素子11によって撮像された後、クリーニング装置67によって回収される。
図15は、実施形態3に係る検証用画像読取処理を示すフローチャートである。なお、図15に示す検証用画像読取処理は、図7に示す検証用画像読取処理とステップS702が異なる。
図15に示すように、制御部10は、感光体ドラム64に形成されたトナー像を撮像素子11に撮像させて読取画像データを取得する(ステップS702)。以降、図7を参照して説明したのと同様に検証用画像読取処理が実行される。
以上、実施形態3について説明した。本実施形態によれば、検証用画像GvをシートSに形成することなく、制御部10は、検証用画像読取処理を実行することができる。この結果、シートSを節約することができる。
なお、本実施形態において、画像形成部6が直接転写方式でシートSに画像を転写する場合を例に説明したが、画像形成部6は、中間転写方式でシートSに画像を転写してもよい。この場合、制御部10は、中間転写ベルトに転写された検証用画像Gvを撮像素子に撮像させて、撮像素子から出力される読取画像データに基づいて検証用画像読取処理を実行する。中間転写ベルト上の検証用画像Gvは、撮像素子によって撮像された後、クリーニング機構によって回収される。したがって、シートSを節約することができる。
以上、本発明の実施形態について、図面(図1〜図15)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す構成や数値は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本発明の実施形態において、画像形成装置100が複合機である場合を例に説明したが、画像形成装置100は、例えば、コピー機又はプリンターであってもよい。
また、本発明の実施形態では、モノクロ方式の画像形成装置100に本発明が適用される場合を例に説明したが、本発明は、例えば、カラー方式の画像形成装置にも適用可能である。
また、本発明の実施形態では、電子写真方式の画像形成装置100に本発明が適用される場合を例に説明したが、本発明は、例えば、インクジェット方式の画像形成装置にも適用可能である。この場合、装着部品は、インクカートリッジである。