以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100の構成を説明する。図1は、実施形態1に係る画像形成装置100の構成を示す図である。本実施形態において、画像形成装置100は、モノクロ方式の複合機である。
画像形成装置100は、筐体1、操作部2、読取部3、給紙部4、補給部5、画像形成部6、排出部7、及び搬送部Lを備える。読取部3、給紙部4、補給部5、画像形成部6、排出部7、及び搬送部Lは、筐体1の内部に収容される。なお、操作部2は、通知部の一例である。
操作部2は、画像形成装置100に対するユーザーからの指示を受け付ける。操作部2は、ユーザーからの指示を受け付けると、ユーザーからの指示を示す信号を出力する。
操作部2は、タッチパネル21及び複数の操作キー22を含む。タッチパネル21は、ディスプレー及びタッチセンサーを含む。
ディスプレーは、各種画面を表示する。各種画面は、待ち受け画面を含む。待ち受け画面は、例えば、各種処理の実行を指示するためのメニューボタンを含む。ディスプレーは、例えば、液晶ディスプレー又は有機ELディスプレー(Organic Electro Luminescence Display)である。
タッチセンサーは、被検知体によるタッチを検知する。タッチセンサーは、被検知体によるタッチを検知した位置を示す検知信号を出力する。被検知体は、例えば、ユーザーの手指である。タッチセンサーは、例えば、抵抗膜方式のタッチセンサーである。
複数の操作キー22は、例えば、テンキー、スタートキー、及びキャンセルキーを含む。
本実施形態において、操作部2は、コピージョブの実行指示の入力を受け付ける。以下、コピージョブの実行指示の入力を「コピー実行要求」と記載する。
読取部3は、原稿の画像を読み取る。読取部3は、例えば、操作部2がコピー実行要求を受け付けると、原稿の画像を読み取る。以下、原稿の画像を「原稿画像」と記載する。本実施形態において、原稿画像は、バーコード画像と非バーコード画像とを含む。バーコード画像は、細線を含む。非バーコード画像は、原稿画像からバーコード画像を除いた画像である。バーコード画像は、細線画像の一例であり、非バーコード画像は、非細線画像の一例である。本実施形態において、バーコード画像は、JAN(Japanese Article Number)コード(European Article Numberコード)などの一次元バーコードを示す。
読取部3は、コンタクトガラス31及び読取機構32を含む。コンタクトガラス31は、読取部3の上部に配置される。コンタクトガラス31には、原稿が載置される。読取機構32は、コンタクトガラス31に載置された原稿に光を照射し、原稿から反射する光を読み取って、原稿画像を示す原稿画像データを出力する。読取部3は、例えば、スキャナーである。
給紙部4は、複数のシートSを収容し、収容された複数のシートSを一枚ずつ給紙する。搬送部Lは、給紙されたシートSを排出部7まで搬送する。
補給部5は、画像形成部6へトナーを補給する。トナーは、消耗品の一例である。補給部5は、開閉検知スイッチ、装着部51、部品検知スイッチ52、及び部品情報読取部53を備える。
開閉検知スイッチは、筐体1が備えるカバー部材の開閉を検知する。開閉検知スイッチは、カバー部材が閉じると、カバー部材が閉じたことを示す信号を出力する。カバー部材は、閉じた状態において筐体1の壁部の一部を構成する。一方、カバー部材が開いた状態になると、装着部51が露出する。ユーザーは、カバー部材を開いた状態にすることにより、トナーカートリッジCを交換することができる。
装着部51には、トナーを収容するトナーカートリッジCが装着自在に装着される。トナーカートリッジCは、装着部品の一例である。
トナーカートリッジCは、画像形成装置100の専用品と、画像形成装置100の専用品以外の交換部品とを含む。画像形成装置100の専用品は、第1交換部品の一例である。また、画像形成装置100の専用品以外の交換部品は、第2交換部品の一例である。専用品と専用品以外の交換部品とは、例えば、収容するトナーの特性が互いに異なる。
トナーカートリッジCは、記憶素子CMを備える。記憶素子CMは、例えば、RF(Radio Frequency Identification)タグのような非接触タグ(電子タグ)である。記憶素子CMは、トナーカートリッジCに関する情報を記憶する。以下、トナーカートリッジCに関する情報を「装着部品情報」と記載する。装着部品情報は、製造元を示す製造元情報、型式番号を示す型式番号情報、及びトナーカートリッジCのシリアル番号を示すシリアル情報を含む。
部品検知スイッチ52は、装着部51にトナーカートリッジCが装着されていることを検知する。
部品情報読取部53は、装着部品情報を記憶素子CMから読み取り、装着部品情報を示す信号を出力する。以下、装着部品情報を記憶素子CMから読み取る処理を「部品情報読取処理」と記載する。部品情報読取部53は、例えば、RFリーダーのような近距離無線通信機である。
画像形成部6は、装着部51に装着されたトナーカートリッジCから供給されるトナーを使用して画像(トナー像)を形成する。
画像形成部6は、露光装置61、帯電装置62、現像装置63、感光体ドラム64、転写ローラー65、撮像素子66、クリーニング装置67、及び定着装置68を備え、電子写真方式によって画像を形成する。帯電装置62、現像装置63、転写ローラー65、撮像素子66、及びクリーニング装置67は、感光体ドラム64の周面に沿ってこの順で配置される。感光体ドラム64は、図1の矢印R1で示す方向(時計回り)に回転する。
露光装置61は、画像データに基づいて、感光体ドラム64に静電潜像を形成する。帯電装置62は、感光体ドラム64を所定の電位に均一に帯電させる。現像装置63は、感光体ドラム64に補給部5から補給されたトナーを供給し、感光体ドラム64上に形成された静電潜像を現像する。
転写ローラー65は、感光体ドラム64に対向して配置される。転写ローラー65は、不図示の駆動機構により、感光体ドラム64に近づいたり、感光体ドラム64から離れたりする。
本実施形態において、画像形成装置100は、画像形成モード及び非画像形成モードの間で動作モードを切り替える。画像形成装置100が画像形成モードである場合、画像形成部6は、シートSに画像を形成する画像形成処理を実行する。詳しくは、転写ローラー65は、感光体ドラム64に近づいて感光体ドラム64と共に転写ニップを形成する。したがって、シートSが転写ニップを通過すると、感光体ドラム64の表面に形成されたトナー像がシートSに転写される。一方、画像形成装置100の動作モードが非画像形成モードである場合、画像形成部6は、例えば、チューニング処理を実行する。詳しくは、転写ローラー65は、感光体ドラム64から離れている。感光体ドラム64に形成されたトナー像は、撮像素子66によって撮像された後、クリーニング装置67によって回収される。
撮像素子66は、感光体ドラム64の表面に形成されたトナー像を撮像し、トナー像を示す撮像画像データを出力する。撮像素子66は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー、又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。
クリーニング装置67は、感光体ドラム64の表面に付着しているトナーを回収する。
定着装置68は、シートSに転写されたトナー像をシートSに定着させる。排出部7は、トナー像が定着したシートSを、シート排出口を介して筐体1の内部から排出トレイへ排出する。
続いて、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100の構成について更に説明する。図2は、実施形態1に係る画像形成装置100の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置100は、記憶部9、及び制御部10を更に備える。
記憶部9は、各種のデータを記憶する。記憶部9は、ストレージデバイス及び半導体メモリーによって構成される。ストレージデバイスは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)によって構成される。半導体メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を構成する。記憶部9は、制御プログラムを記憶する。
記憶部9は、部品情報91を記憶する。部品情報91は、例えば、専用品の製造元情報、及び型式番号情報を含む。
記憶部9は、拡大設定フラグ92、及び最大サイズ設定値情報93を記憶する。
拡大設定フラグ92は、原稿画像に含まれるバーコード画像を拡大するか否かを示す。具体的には、拡大設定フラグ92がオン状態である場合、原稿画像に含まれるバーコード画像が拡大されてシートSに印刷画像が形成される。なお、拡大フラグがオフ状態である場合、バーコード画像は拡大されない。
最大サイズ設定値情報93は、最大サイズ設定値を示す。最大サイズ設定値は、バーコードの最大サイズに対して設定される。最大サイズ設定値は、例えば、規格で定められるバーコードの最大のサイズを示す。詳しくは、最大サイズ設定値は、バーコードの高さの最大値、及びバーコードの長さの最大値を示す。以下、バーコードの高さの最大値を「最大高さ」と記載し、バーコードの長さの最大値を「最大長さ」と記載する。最大高さは、例えば、「45.72mm」である。最大長さは、例えば、「74.58mm」である。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーによって構成される。また、制御部10は、画像形成処理用の集積回路を備える。画像形成処理用の集積回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって構成される。制御部10は、制御プログラムを実行することにより、画像形成装置100の各部の動作を制御する。
制御部10は、チューニング処理時に画像形成部6の動作を制御する。詳しくは、制御部10は、感光体ドラム64にテストパターン画像が形成されるように画像形成部6の動作を制御する。制御部10は、撮像素子66に感光体ドラム64に形成されたテストパターン画像を撮像させる。制御部10は、撮像素子66が出力するテストパターン画像を示す画像データに基づいて、トナーカートリッジCから供給されたトナーの特性を取得する。制御部10は、取得したトナーの特性に応じて、画像形成部6の各部の制御値を変更する。
また、制御部10は、装着部品判定処理、印刷画像データ生成処理、及びバーコード拡大処理を実行する。なお、バーコード拡大処理は、細線拡大処理の一例である。
次に、図3を参照して、実施形態1に係る装着部品判定処理について説明する。図3は、実施形態1に係る装着部品判定処理を示すフローチャートである。装着部品判定処理は、例えば、画像形成装置100の電源起動時に開始される。あるいは、装着部品判定処理は、カバー部材が閉じたことを示す信号を制御部10が補給部5(開閉検知スイッチ)から受信すると開始される。
図3に示すように、制御部10は、装着部品情報を取得する(ステップS102)。詳しくは、制御部10は、部品情報読取処理を部品情報読取部53に実行させて装着部品情報を取得する。次いで、制御部10は、トナーカートリッジCが専用品であるか否かを判定する(ステップS104)、詳しくは、制御部10は、取得した装着部品情報と、記憶部9に記憶された部品情報91とが一致するか否かによってトナーカートリッジCが専用品であるか否かを判定する。制御部10は、トナーカートリッジCが専用品であると判定すると(ステップS104:Yes)、専用フラグをオン状態にして(ステップS106)、装着部品判定処理を終了する。一方、制御部10は、トナーカートリッジCが専用品ではないと判定すると(ステップS104:No)、専用フラグをオフ状態にして(ステップS108)、装着部品判定処理を実行する。なお、専用フラグを示すデータは、記憶部9に記憶される。
次に図1〜図6を参照して、実施形態1に係る印刷画像データ生成処理について説明する。
図4は、実施形態1に係る印刷画像データ生成処理を示すフローチャートである。印刷画像データ生成処理は、専用フラグがオフ状態(トナーカートリッジCが専用品以外の交換部品)である場合において、制御部10が原稿画像データを受信すると開始される。
図4に示すように、制御部10は、原稿画像データを読取部3から受信すると、原稿画像データを解析して、原稿画像にバーコード画像が含まれるか否かを判定する(ステップS202)。制御部10は、原稿画像にバーコード画像が含まれると判定すると(ステップS202:Yes)、第1通知情報をユーザーに通知する(ステップS204)。第1通知情報は、原稿画像にバーコード画像が含まれる旨を示す情報である。本実施形態において、制御部10は、第1通知画面G1をタッチパネル21に表示させることにより、第1通知情報をユーザーに通知する。
次いで、制御部10は、拡大設定フラグ92がオン状態であるか否かを判定する(ステップS206)。本実施形態において、制御部10は、第2通知情報をユーザーに通知することにより、バーコード画像を拡大するか否かをユーザーに選択させる。具体的には、制御部10は、第2通知情報を含む第2通知画面G2をタッチパネル21に表示させる。第2通知情報に基づいて、ユーザーがバーコード画像を拡大する又は拡大しない旨を選択すると、拡大設定フラグ92がオン状態及びオフ状態の間で切り替わる。制御部10は、拡大設定フラグ92がオン状態であると判定すると(ステップS206:Yes)、バーコード拡大処理を実行する(ステップS208)。なお、制御部10は、原稿画像にバーコード画像が含まれないと判定した場合(ステップS202:No)、又は、拡大設定フラグ92がオン状態ではないと判定した場合(ステップS206:No)、バーコード画像を拡大することなく、原稿画像に対応する第1印刷画像を示す第1印刷画像データを生成する(ステップS210)。制御部10は、第1印刷画像データを生成すると、第1印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、印刷画像データ生成処理を終了する。
なお、制御部10は、第1通知情報をユーザーに通知する処理(ステップS204)、及び/又は拡大設定フラグ92がオン状態であるか否かを判定する処理(ステップS206)を省略し得る。
次に、図5を参照して、実施形態1に係る第1通知画面G1について説明する。図5は、実施形態1に係る第1通知画面G1の一例を示す図である。
図5に示すように、第1通知画面G1は、第1メッセージM1及び了解ボタンB1を含む。第1メッセージM1は、「トナーカートリッジCが専用品以外の交換部品である」旨、「原稿画像にバーコードが含まれる」旨、及び「バーコードの画質が低下するおそれがある」旨を示す各メッセージを含む。ユーザーが了解ボタンB1をタッチすると、タッチパネル21は、了解ボタンB1が表示された位置での被検知体の押下を検知して検知信号を制御部10へ送信する。制御部10は、検知信号に基づいて、了解ボタンB1が押下されたことを検知する。制御部10は、了解ボタンB1の押下を検知すると、第1通知画面G1の表示を終了させる。制御部10は、第1通知画面G1の表示を終了させると、第2通知画面G2を表示する。
続いて、図6を参照して、本実施形態に係る第2通知画面G2について説明する。図6は、実施形態1に係る第2通知画面G2の一例を示す図である。
図6に示すように、第2通知画面G2は、第2メッセージM2、OKボタンB2、及びCANCELボタンB3を含む。第2メッセージM2は、「バーコードを拡大するか否か」をユーザーに選択させる旨を示すメッセージを含む。ユーザーがOKボタンB2又はCANCELボタンB3をタッチすると、タッチパネル21は、OKボタンB2又はCANCELボタンB3が表示された位置での被検知体の押下を検知して検知信号を制御部10へ送信する。制御部10は、検知信号に基づいて、OKボタンB2又はCANCELボタンB3が押下されたことを検知する。制御部10は、OKボタンB2の押下を検知すると、拡大設定フラグ92をオン状態に変化させる。また、制御部10は、OKボタンB2の押下を検知すると、第2通知画面G2の表示を終了させて、バーコード拡大処理を実行する。一方、制御部10は、CANCELボタンB3の押下を検知すると、拡大設定フラグ92をオン状態に変化させることなく、第2通知画面G2の表示を終了させて、待ち受け画面をタッチパネル21に表示させる。
続いて、図7(a)〜図8を参照して、実施形態1に係る原稿画像Ggについて説明する。図7(a)は、実施形態1に係る原稿画像Ggの一例を示す図である。図7(b)は、実施形態1に係るバーコード画像Gbの一例を示す図である。図8は、実施形態1に係る原稿画像Ggの他例を示す図である。詳しくは、図8は、実施形態1に係る拡大許容領域Bを有さない原稿画像Ggを示す。なお、図7(a)及び図8では、理解を容易にするために、A4サイズのシートSを2点鎖線で示している。
図7(a)及び図8に示すように、原稿画像Ggは、非バーコード画像Gtとバーコード画像Gbとを含む。図7(a)及び図8に示す例では、非バーコード画像Gtは、複数の文字を示す。図7(b)に示すように、バーコード画像Gbは、バーコード部Bd、及び数字部Bsによって構成される。バーコード部Bdは、クワイエットゾーン、細エレメント、太エレメント、及びスペース(ギャップ)を含む。数字部Bsは、複数の数字を含む。バーコード部Bd(バーコード)の長さは、Lbであり、高さは、Hb1である。数字部Bsの長さは、Lbであり、高さは、Hb2である。したがって、バーコード画像Gbの長さは、Lbであり、バーコード画像Gbの高さは、Hb1とHb2との合計値Hbである。
図7(a)に示す原稿画像Ggは、バーコード画像Gbの周囲(高さHb方向及び長さLb方向)に拡大許容領域Bを有する。図7(a)では、拡大許容領域Bの外縁を、破線で示す。拡大許容領域Bは、バーコード画像Gbを拡大することができる領域である。拡大許容領域Bは、輝度値が閾値以下となる画素が連続する領域である。具体的には、拡大許容領域Bは、余白領域である。
一方、図8に示す原稿画像Ggでは、バーコード画像Gbの高さHb方向に余白領域が無く、バーコード画像Gbを高さ方向に拡大できる領域がない。本実施形態では、バーコード画像Gbは、高さHb方向及び長さ方向Lbに等しい倍率で拡大される。したがって、図8に示す原稿画像Ggは、拡大許容領域Bを有しない。
次に、図9を参照して、実施形態1に係るバーコード拡大処理(図4のステップS208)について説明する。図9は、実施形態1に係るバーコード拡大処理を示すフローチャートである。バーコード拡大処理は、ユーザーがバーコード画像Gbを拡大する旨を選択すると開始される。
図9に示すように、制御部10は、原稿画像Ggに拡大許容領域Bがあるか否かを判定する(ステップS302)。制御部10は、原稿画像Ggに拡大許容領域Bがないと判定すると(ステップS302:No)、第1印刷画像を示す第1印刷画像データを生成する(ステップS308)。制御部10は、第1印刷画像データを生成すると、第1印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、バーコード拡大処理(図4のステップS208)を終了する。
一方、制御部10は、原稿画像Ggに拡大許容領域Bがあると判定すると(ステップS302:Yes)、バーコード画像Gbの拡大率を算出する(ステップS304)。詳しくは、制御部10は、拡大許容領域Bのサイズと、バーコード画像Gbのサイズとに基づいて、バーコード画像Gbを拡大する拡大率を算出する。より詳しくは、制御部10は、拡大許容領域B内においてバーコード画像Gbのサイズが最大になるように、バーコード画像Gbの拡大率を算出する。例えば、制御部10は、バーコード画像Gbの長さLbが拡大許容領域Bの長さと一致するようにバーコード画像Gbの拡大率を算出する。あるいは、制御部10は、バーコード画像Gbの高さHbが、拡大許容領域Bの高さと一致するように、バーコード画像Gbの拡大率を算出する。
次いで、制御部10は、拡大したバーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとを合成した第2印刷画像を示す第2印刷画像データを生成する(ステップS306)。制御部10は、第2印刷画像データを生成すると、第2印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、バーコード拡大処理を終了する。
続いて、図10を参照して、本実施形態に係る第2印刷画像Gp2について説明する。図10は、実施形態1に係る第2印刷画像Gp2の一例を示す図である。詳しくは、図10は、図7(a)に示す原稿画像Ggに基づいて生成される第2印刷画像Gp2を示す。なお、図10では、理解を容易にするために、A4サイズのシートSを2点鎖線で示している。
図10に示すように、第2印刷画像Gp2は、非バーコード画像Gt及び拡大されたバーコード画像Gbを含む。図10に示す例では、拡大されたバーコード画像Gbの高さEHbが拡大許容領域Bの高さと一致するように、図7(a)に示すバーコード画像Gbが拡大されている。なお、拡大されたバーコード画像Gbの長さELbは、図7(a)に示すバーコード画像Gbの長さLbを、高さ方向の拡大率(EHb/Hb)と同じ拡大率で拡大した長さを示す。
以上、実施形態1について説明した。専用品以外のトナーカートリッジCを使用して画像を形成すると、バーコードなどの細線を含む画像の画質が低下する可能性がある。画質が低下すると、例えば、バーコードの細エレメントの境界が不鮮明になる場合がある。この場合、バーコードリーダーは、バーコードを読み取ることができない可能性がある。本実施形態では、制御部10は、原稿画像Ggにバーコード画像Gbが含まれる場合、バーコード画像Gbを拡大する。これにより、例えば、細エレメントの境界が不鮮明になることが抑制される。したがって、バーコードがバーコードリーダーによって読み取れない可能性が低減される。この結果、ユーザーの利便性が低下することが抑制される。
なお、本実施形態において、画像形成装置100がモノクロ方式である場合を説明したが、画像形成装置100は、例えば、カラー方式の画像形成装置であってもよい。この構成において、制御部10は、原稿画像Ggに拡大許容領域Bがないと判定すると、拡大されたバーコード画像Gbの色と非バーコード画像Gtの色とが補色の関係となるように、バーコード画像Gbの色と非バーコード画像Gtの色とのうち、一方又は両方を変更した第1印刷画像データを生成してもよい。詳しくは、制御部10は、バーコード画像Gbの色と非バーコード画像Gtの色との組み合わせが、バーコードリーダーによる読み取りが可能な色の組み合わせとなるように、バーコード画像Gbの色と非バーコード画像Gtの色とのうちの一方又は両方を変更する。例えば、制御部10は、非バーコード画像Gtが黄色(バーコードリーダーから出射された光を反射しやすい色)でシートSに形成され、拡大されたバーコード画像Gbのバー(エレメント)が濃紺色(バーコードリーダーから出射された光を吸収しやすい色)でシートSに形成されるように第1印刷画像データを生成してもよい。バーコード画像Gbの色と非バーコード画像Gtの色とが補色の関係である場合、拡大されたバーコード画像Gbの一部と非バーコード画像Gtとが重なったとしても、バーコードリーダーによってバーコードを読み取ることができる。なお、この場合、バーコード画像Gbは、例えば、バーコードの最大サイズが規格で定められている場合、最大サイズに拡大される。
また、本実施形態において、バーコード画像Gbの拡大率は、バーコード画像Gbのサイズと、拡大許容領域Bのサイズとに基づいて算出されたが、例えば、バーコードの最大サイズが規格で定められている場合、制御部10は、バーコード画像Gbの拡大率を、バーコード画像Gbのサイズと、拡大許容領域Bのサイズと、規格で定められたバーコードの最大サイズとに基づいて算出してもよい。具体的には、制御部10は、拡大許容領域Bのサイズが規格で定められたバーコードの最大サイズ以上である否かを判定する。制御部10は、拡大許容領域Bのサイズが規格で定められたバーコードの最大サイズ以上であると判定すると、拡大前のバーコード画像Gbが規格で定められたバーコードの最大サイズとなるように、バーコード画像Gbの拡大率を算出する。一方、制御部10は、拡大許容領域Bのサイズが規格で定められたバーコードの最大サイズ以上ではないと判定すると、拡大許容領域B内においてバーコード画像Gbのサイズが最大のサイズとなるように、バーコード画像Gbの拡大率を算出する。なお、規格で定められたバーコードの最大サイズは、規定値の一例である。
また、本実施形態において、細線画像がバーコード画像Gbである場合を例に説明したが、細線画像は、細線を含む画像であればよく、バーコード画像Gbに限定されない。
また、制御部10は、専用フラグがオフ状態であり、原稿画像Ggにバーコード画像Gbが含まれる場合に、バーコード拡大処理を実行したが、制御部10は、細線の再現性に基づいてバーコード拡大処理を実行してもよい。詳しくは、制御部10は、装着部品判定処理において、装着部51に装着されたトナーカートリッジCが専用品以外のトナーであると判定した場合に、細線の再現性を予め検証する。具体的には、制御部10は、チューニング処理時と同様に、感光体ドラム64に細線画像が形成されるように画像形成部6の動作を制御する。制御部10は、感光体ドラム64に形成された細線画像を撮像素子66に撮像させて、撮像素子66から出力される細線画像を示す画像データに基づいて、専用品以外のトナーカートリッジCから供給されたトナーを使用して画像形成部6が形成できる細線の最小の太さを取得する。なお、取得した細線の最小の太さを示すデータは、記憶部9に記憶される。制御部10は、細線の最小の太さよりも細い細線画像が原稿画像Gg(バーコード画像Gb)に含まれるか否かを判定し、細線の最小の太さよりも細い細線画像が原稿画像Ggに含まれると判定すると、バーコード拡大処理(図9参照)を実行してもよい。
また、本実施形態において、画像形成部6が直接転写方式でシートSに印刷画像を形成する場合を例に説明したが、画像形成部6は、中間転写方式でシートSに印刷画像を形成してもよい。この場合、制御部10は、中間転写ベルトに形成されたテストパターン画像を撮像素子に撮像させて、チューニング処理を実行してもよい。また、制御部10は、中間転写ベルトに形成された細線画像を撮像素子に撮像させて、細線の再現性を検証してもよい。
[実施形態2]
次に、図11〜図13を参照して、実施形態2に係る画像形成装置100について説明する。実施形態2は、バーコード画像Gbのサイズに応じて印刷画像が変更される点が実施形態1と異なる。以下、実施形態2について実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
図11は、実施形態2に係る画像形成装置100の構成を示すブロック図である。図11に示すように、記憶部9は、最小サイズ設定値情報94を更に記憶する。
最小サイズ設定値情報94は、最小サイズ設定値を示す。最小サイズ設定値は、ユーザーによって設定される。本実施形態において、ユーザーは、規格で定められるバーコードの最小サイズを最小サイズ設定値として設定する。最小サイズ設定値は、バーコードの高さの最小値、及びバーコードの長さの最小値を含む。以下、バーコードの高さの最小値を「最小高さ」と記載し、バーコードの長さの最小値を「最小長さ」と記載する。最小高さは、例えば、「18.29mm」である。最小長さは、例えば、「29.83mm」である。
本実施形態に係る制御部10は、最小サイズ設定値に基づいて、印刷画像データ生成処理を実行する。
次に、図12を参照して、実施形態2に係る印刷画像データ生成処理について説明する。図12は、実施形態2に係る印刷画像データ生成処理を示すフローチャートである。
図12に示すように、制御部10は、拡大設定フラグ92がオン状態ではないと判定すると(ステップS206:No)、バーコード画像Gbのサイズが最小サイズ設定値よりも小さいか否かを判定する(ステップS402)。詳しくは、制御部10は、バーコード画像Gbの長さLbが最小長さよりも小さいか否か、及び、バーコード画像Gbのバーコード部Bdの高さHb1が最小高さよりも小さいか否かを判定する。制御部10は、バーコード画像Gbの長さLbが最小長さよりも小さい、又は、バーコード画像Gbの高さHbが最小高さよりも小さいと判定すると、バーコード画像Gbのサイズが最小サイズ設定値よりも小さいと判定する。制御部10は、バーコード画像のサイズが最小サイズ設定値よりも小さいと判定すると(ステップS402:Yes)、第3印刷画像を示す第3印刷画像データを生成する(ステップS404)。制御部10は、第3印刷画像データを生成すると、第3印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、印刷画像データ生成処理を終了する。一方、制御部10は、バーコード画像のサイズが最小サイズ設定値よりも小さくないと判定すると(ステップS402:No)、第1印刷画像を示す第1印刷画像データを生成する(ステップS210)。制御部10は、第1印刷画像データを生成すると、第1印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、印刷画像データ生成処理を終了する。
続いて、図13を参照して、実施形態2に係る第3印刷画像Gp3について説明する。図13は、第3印刷画像Gp3の一例を示す図である。詳しくは、図13は、図8に示す原稿画像Ggに基づいて生成される第3印刷画像Gp3を示す。図13では、理解を容易にするために、A4サイズのシートSを2点鎖線で示している。
図13に示すように、第3印刷画像Gp3は、図8に示す原稿画像Ggからバーコード画像Gbを除いた画像である。換言すると、第3印刷画像Gp3は、非バーコード画像Gtのみを含む。
以上、実施形態2について説明した。一般的に、規格で定められたサイズ(最小サイズ設定値)よりも小さいサイズのバーコード画像は、バーコードリーダーで読み取ることができない。したがって、規格で定められたサイズよりも小さいサイズのバーコード画像をシートSに形成すると、トナーを無駄に消費してしまう。本実施形態によれば、バーコード画像Gbが最小サイズ設定値よりも小さいサイズである場合、非バーコード画像GtのみがシートSに形成される。非バーコード画像Gtは、原稿画像Ggからバーコード画像Gbを除いた画像である。したがって、トナーが無駄に消費されることが抑制される。
なお、本実施形態において、最小サイズ設定値が規格で定められたバーコードの最小のサイズである場合を例に説明したが、最小サイズ設定値は、ユーザーが任意に変更し得る。したがって、ユーザーが必要とするサイズよりも小さいバーコード画像がシートSに形成されることが抑制される。この結果、トナーの消費を抑制することができる。
[実施形態3]
続いて、図14〜図17を参照して、実施形態3に係る画像形成装置100について説明する。実施形態3は、バーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとが異なるページに形成される点が実施形態1及び実施形態2と異なる。以下、実施形態3について実施形態1及び実施形態2と異なる事項について説明し、実施形態1及び実施形態2と重複する部分についての説明は割愛する。
図14は、実施形態3に係る画像形成装置100の構成を示すブロック図である。図14に示すように、記憶部9は、分割フラグ95を更に記憶する。
分割フラグ95は、非バーコード画像Gtと、バーコード画像Gbとを異なるページに形成するか否かを示す。具体的には、分割フラグ95がオン状態である場合、拡大されたバーコード画像Gbが非バーコード画像Gtとは異なるページに形成される。以下、拡大されたバーコード画像Gbが非バーコード画像Gtと異なるシートSに形成される場合を例に本実施形態を説明する。制御部10は、分割フラグ95がオン状態であると判定すると、第4印刷画像Gp4を示す第4印刷画像データを生成する。第4印刷画像Gp4は、非バーコード画像Gtと拡大されたバーコード画像Gbとを含む。以下、第4印刷画像Gp4のうちの、非バーコード画像Gtが形成されるシートSを「第1シートS1」と記載し、第4印刷画像Gp4のうちの、バーコード画像Gbが形成されるシートSを「第2シートS2」と記載する。本実施形態において、第2シートS2は、第1シートS1の次に給紙部4から給紙される(図1参照)。なお、分割フラグ95がオフ状態である場合、非バーコード画像Gtと拡大したバーコード画像Gbとは異なるシートS(ページ)に形成されない。
図15は、実施形態3に係るバーコード拡大処理を示すフローチャートである。図15に示すように、制御部10は、原稿画像Ggに拡大許容領域Bがないと判定すると(ステップS302:No)、分割フラグ95がオン状態であるか否かを判定する(ステップS502)。制御部10は、分割フラグ95がオン状態であると判定すると(ステップS502:Yes)、第4印刷画像データを生成する(ステップS504)。制御部10は、第4印刷画像データを生成すると、第4印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、バーコード拡大処理を終了する。一方、制御部10は、分割フラグ95がオン状態ではないと判定すると(ステップS502:No)、バーコード画像Gbのサイズが最小サイズ設定値よりも小さいか否かを判定する(ステップS402)。制御部10は、バーコード画像Gbのサイズが最小サイズ設定値よりも小さいと判定すると(ステップS402:Yes)、第3印刷画像データを生成する(ステップS404)。制御部10は、第3印刷画像データを生成すると、第3印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、バーコード拡大処理を終了する。一方、制御部10は、バーコード画像Gbのサイズが最小サイズ設定値よりも小さくないと判定すると(ステップS402:No)、第1印刷画像データを生成する(ステップS210)。制御部10は、第1印刷画像データを生成すると、第1印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させてバーコード拡大処理を終了する。
なお、制御部10は、バーコード画像Gbのサイズが最小サイズ設定値よりも小さいか否かを判定する処理(ステップS402)、及び第3印刷画像データを生成する処理(ステップS404)を省略し得る。
また、本実施形態では、分割フラグ95がオン状態である場合に、バーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとが異なるシートS(ページ)に形成される場合を例に説明したが、制御部10は、分割フラグ95がオフ状態であっても、所定の条件が満たされた場合に、バーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとを異なるシートSに形成してもよい。例えば、制御部10は、実施形態1で説明した拡大許容領域Bが最大サイズ設定値以上ではないと判定すると、バーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとを異なるシートS(ページ)に形成してもよい。
あるいは、制御部10は、分割フラグ95がオン状態である(バーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとが異なるページに形成される)旨をユーザーに通知し、拡大されたバーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとを異なるページに形成するか否かをユーザーに選択させてもよい。制御部10は、拡大されたバーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとを異なるページに形成する旨をユーザーが選択した場合に、第4印刷画像データを生成してもよい。これにより、シートSが無駄に消費されることが抑制される。
次に、図16(a)及び図16(b)を参照して、実施形態3に係る第4印刷画像Gp4について説明する。図16(a)及び図16(b)は、実施形態3に係る第4印刷画像Gp4の一例を示す図である。詳しくは、図16(a)及び図16(b)は、図8に示す原稿画像Ggに対してバーコード拡大処理を実行した後の第4印刷画像Gp4を示す。図16(a)は、第4印刷画像Gp4のうち、第1シートS1に形成される画像Gp41を示し、図16(b)は、第2シートS2に形成される画像Gp42を示す。
図16(a)に示すように、第1シートS1に形成される画像Gp41は、非バーコード画像Gtのみを含み、バーコード画像Gbを含まない。
図16(b)に示すように、第2シートS2に形成される画像Gp42は、拡大されたバーコード画像Gbを含む。
以上、実施形態3について説明した。本実施形態によれば、バーコード画像Gbと非バーコード画像Gtとが異なるシートS(ページ)に形成される。したがって、例えば、原稿画像Ggが拡大許容領域Bを有していない場合であっても、バーコード画像Gbを拡大することができる。よって、ユーザーの利便性が低下することが抑制される。
なお、本実施形態において、拡大されたバーコード画像Gbが第2シートS2に形成される場合を例に説明したが、制御部10は、バーコード生成技術を用いて、拡大されたバーコード画像Gbと共に補完用バーコード画像を第2シートS2に形成してもよい。補完用バーコード画像は、バーコード画像Gbによって示されるデータと同じ内容を示すバーコードであって、バーコード画像Gbが示すバーコードとは異なる種類のバーコードである。制御部10は、拡大したバーコード画像Gbと補完用バーコード画像とが第2シートS2に形成されるように第4印刷画像データを生成する。例えば、図17に示すように、第4印刷画像Gp4(画像Gp42)は、バーコード画像Gbに加え、補完用バーコード画像として、二次元バーコードを示す二次元バーコード画像Gqを含み得る。図17は、実施形態3に係る第4印刷画像Gp4の他例を示す図である。これにより、バーコード画像Gbによって示されるバーコードがバーコードリーダーによって読み取ることができない場合であっても、ユーザーは、二次元バーコード画像Gqを読み取ることにより、バーコード画像Gbが示すデータを取得することができる。
[実施形態4]
続いて、図18〜図23を参照して、実施形態4に係る画像形成装置100について説明する。実施形態4は、原稿画像Ggが複数のバーコード画像Gbを含む点が実施形態1〜実施形態3と異なる。以下、実施形態4について実施形態1〜実施形態3と異なる事項について説明し、実施形態1〜実施形態3と重複する部分についての説明は割愛する。
本実施形態において、制御部10は、バーコード拡大処理において、分割フラグ95がオン状態であると判定すると、原稿画像Ggに複数のバーコードが含まれるか否かを判定する。制御部10は、原稿画像Ggに複数のバーコードが含まれると判定すると、識別画像を付加した第5印刷画像を示す第5印刷画像データを生成する。識別画像は、複数のバーコード画像Gbのそれぞれを識別するための識別情報を示す。
次に、図18を参照して、実施形態4に係る原稿画像Ggについて説明する。図18は、実施形態4に係る原稿画像Ggの一例を示す図である。なお、図18では、理解を容易にするためにA4サイズのシートSを2点鎖線で示している。
図18に示すように、原稿画像Ggは、非バーコード画像Gtと複数のバーコード画像Gbとを含む。図18に示す例では、原稿画像Ggは、2つのバーコード画像Gbを含む。図18に示す例では、2つのバーコード画像Gbのうちの一方を、「第1バーコード画像Gb1」と記載し、他方を「第2バーコード画像Gb2」と記載する。本実施形態において、制御部10は、非バーコード画像Gtと、第1バーコード画像Gb1及び第2バーコード画像Gb2とを異なるシートS(ページ)に形成する。以下、非バーコード画像Gtと、第1バーコード画像Gb1と、第2バーコード画像Gb2とを含む画像を「第5印刷画像Gp5」と記載する。また、第5印刷画像Gp5が形成されるシートSのうち、非バーコード画像Gtが形成されるシートSを「第1シートS1」と記載し、第1バーコード画像Gb1及び第2バーコード画像Gb2が形成される画像を「第2シートS2」と記載する。
続いて、図19を参照して、実施形態4に係るバーコード拡大処理について説明する。図19は、実施形態4に係るバーコード拡大処理を示すフローチャートである。
図19に示すように、制御部10は、分割フラグ95がオン状態であると判定すると(ステップS502:Yes)、バーコード画像Gbが複数であるか否かを判定する(ステップS602)。制御部10は、バーコード画像Gbが複数であると判定すると(ステップS602:Yes)、識別情報付加処理を実行する(ステップS604)。一方、制御部10は、バーコード画像Gbが複数ではないと判定すると(ステップS602:No)、第4印刷画像データを生成する(ステップS504)。以降、図15を参照して説明したバーコード拡大処理と同様に、バーコード拡大処理が実行される。
続いて、図20を参照して、識別情報付加処理(図19のステップS604)について説明する。図20は、実施形態4に係る識別情報付加処理を示すフローチャートである。
図20に示すように、制御部10は、複数のバーコード画像Gbを識別する識別情報を決定する(ステップS702)。本実施形態において、識別情報は、数字である。次いで、制御部10は、非バーコード画像Gtに識別情報を付加した画像が第1シートS1に形成され、拡大された複数のバーコード画像Gbの各々に識別情報が付加された画像が第2シートS2に形成されるように第5印刷画像データを生成する(ステップS704)。制御部10は、第5印刷画像データを生成すると、第5印刷画像データに基づく画像形成処理を画像形成部6に実行させて、識別情報付加処理を終了する。
図21、及び図22は、実施形態4に係る第5印刷画像Gp5の一例を示す図である。詳しくは、図21及び図22は、図18に示す原稿画像Ggに基づいて生成される第5印刷画像Gp5を示す。図21は、第5印刷画像Gp5のうち、第1シートS1に形成される画像Gp51の一例を示し、図22は、第5印刷画像Gp5のうち、第2シートS2に形成される画像Gp52の一例を示す。なお、図21及び図22では、理解を容易にするために、A4サイズのシートSを2点鎖線で示している。
図21に示すように、第1シートS1に形成される画像Gp51は、非バーコード画像Gt、及び2つの識別画像Gsを含む。以下、2つの識別画像Gsのうち、第1バーコード画像Gb1に対応する識別画像Gsを第1識別画像Gs1と記載し、第2バーコード画像Gb2に対応する識別画像Gsを第2識別画像Gs2と記載する。図21に示す例において、第1識別画像Gs1は、図18に示す原稿画像Ggにおいて第1バーコード画像Gb1の位置に形成される。第2識別画像Gs2は、図18に示す原稿画像Ggにおいて第2バーコード画像Gb2の位置に形成される。
図22に示すように、第2シートS2に形成される画像Gp52は、拡大された第1バーコード画像Gb1と第1バーコード画像Gb1に対応する第1識別画像Gs1とを含む。更に、第2シートS2に形成される画像Gp52は、拡大された第2バーコード画像Gb2と第2バーコード画像Gb2に対応する第2識別画像Gs2とを含む。
以上、実施形態4について説明した。本実施形態によれば、複数のバーコード画像Gbを識別する識別画像GSが付加される。したがって、例えば、非バーコード画像Gtが形成されるシートS(ページ)と異なるシートS(ページ)にバーコード画像Gbが形成されても、ユーザーは、原稿画像Ggで示されたバーコード画像Gbと印刷画像で示されるバーコード画像Gbとの対応関係を容易に理解することができる。よって、ユーザーの利便性が向上する。
なお、制御部10は、第1バーコード画像Gb1と第2バーコード画像Gb2とがそれぞれ対応する識別情報と共に同じシートS(第2シートS2)に形成される場合を例に説明したが、制御部10は、第1バーコード画像Gb1と第2バーコード画像Gb2とを異なるシートSに形成してもよい。以下、第1バーコード画像Gb1が形成されるシートSを第2シートS2と記載し、第2バーコード画像Gb2が形成されるシートSを第3シートS3と記載する。図23(a)及び図23(b)は、実施形態4に係る第5印刷画像Gp5の他例を示す図である。詳しくは、図23(a)は、第5印刷画像Gp5のうち、第2シートS2に形成される画像Gp53の一例を示し、図23(b)は、第5印刷画像Gp5のうち、第3シートS3に形成される画像Gp54の一例を示す。図23(a)及び図23(b)に示すように、制御部10は、第2シートS2に、第1バーコード画像Gb1及び第1識別画像Gs1を形成し、第3シートS3に第2バーコード画像Gb2及び第2識別画像Gs2を形成してもよい。
以上、本発明の実施形態について、図面(図1〜図23)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す構成や数値は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本発明の実施形態において、画像形成装置100が複合機である場合を例に説明したが、画像形成装置100は、例えば、コピー機又はプリンターであってもよい。
また、本発明の実施形態では、電子写真方式の画像形成装置100に本発明が適用される場合を例に説明したが、本発明は、例えば、インクジェット方式の画像形成装置にも適用可能である。この場合、装着部品は、インクカートリッジである。
また、各実施形態1〜4において説明した事項は、適宜組み合わせ可能である。例えば、実施形態3で説明した事項と、実施形態4で説明した事項とを組み合わせてもよい。図24(a)及び図24(b)は、実施形態4に係る第5印刷画像Gp5の更なる他例を示す図である。具体的には、図24(a)及び図24(b)に示すように、制御部10は、バーコード画像Gbに対応する識別画像Gsに加えて、二次元バーコード画像Gqのような補完用バーコード画像が更に形成されるように第5印刷画像データを生成してもよい。