JP7040276B2 - 画像形成装置、およびガンマ補正テーブルの作成方法 - Google Patents

Description

本発明は、画像形成装置、およびガンマ補正テーブルの作成方法に関する。

従来、出力画像の色再現性を向上させるために、ガンマ補正処理を行う画像形成装置が提供されている。このような画像形成装置として、特許文献１に記載の画像形成装置は、画像形成部と、測定部とを備える。画像形成部は、パッチパターンをシートに形成する。測定部は、パッチパターンの濃度を測定する。画像形成装置は、測定部の測定結果に基づいてガンマ補正テーブルを更新する。特許文献１に記載の画像形成装置は、ガンマ補正テーブルを更新して出力特性を調整できる。

特開２００２－２１８２４３号公報

しかしながら、特許文献１に記載の画像形成装置では、シートの特徴を考慮していないため、ガンマ補正テーブルの更新の際には、ユーザーがシートにあわせて細かな調整を行う必要があった。したがって、ユーザーの利便性が充分でない。

本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーの利便性を向上させる画像形成装置およびガンマ補正テーブルの作成方法を提供することを目的とする。

本発明の一局面に係る画像形成装置は、画像形成部と、取得部と、制御部とを備える。前記画像形成部は、ガンマ補正テーブルに基づいてシートに画像を形成する。前記取得部は、前記シートの情報を取得する。前記制御部は、前記画像形成部を制御する。前記画像形成部は、前記シートの情報を含む第１画像データを示す第１画像をシートに形成する。前記取得部は、前記第１画像から前記シートの情報を取得する。前記制御部は、前記取得部が取得した前記シートの情報に基づいて、第２画像データを作成する。前記第２画像データは、前記ガンマ補正テーブルを作成するための画像データである。

本発明の一局面に係る画像形成装置のガンマ補正テーブルの作成方法は、形成ステップと、取得ステップと、作成ステップとを備える。前記形成ステップは、シートの情報を含む第１画像データを示す第１画像をシートに形成する。前記取得ステップは、前記第１画像から前記シートの情報を取得する。前記作成ステップは、前記取得ステップで取得した前記シートの情報に基づいてガンマ補正テーブルを作成するための第２画像データを作成する。

本発明によれば、ユーザーの利便性を向上させることができる。

本発明の実施形態に係る画像形成システムを示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成システムを示すブロック図である。 画像が形成されたシートを示す図である。 画像形成装置のキャリブレーション処理を示す図である。

以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。

図１を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成システム１００について説明する。図１は、画像形成システム１００の模式的断面図である。実施形態では、画像形成システム１００は、複合機である。

図１に示すように、画像形成システム１００は、画像形成装置Ａ１と、後処理装置Ａ２とを備える。

画像形成装置Ａ１は、読取部１１０と、操作部１２０と、シート収容部１３０と、原稿搬送装置１４０と、補給部１５０と、画像形成部１６０と、排出装置１７０と、筐体１８０とを有する。シート収容部１３０と原稿搬送装置１４０と補給部１５０と画像形成部１６０と排出装置１７０とは、筐体１８０の内部に収容される。

読取部１１０は、シートＳに形成された画像を読み取る。読取部１１０は、シートＳの情報を得るためのスキャナーである。読取部１１０は、コンタクトガラスと、プラテンカバーと、発光部と、イメージセンサー１０とを含む。コンタクトガラスは、シートＳが載置される。プラテンカバーは、コンタクトガラスを覆う。発光部は、例えば、ＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）である。イメージセンサー１０は、シートＳの情報を取得する。イメージセンサー１０は、「取得部」の例に相当する。シートＳの情報とは、シートＳの特徴を示す情報である。シートＳの特徴を示す情報とは、例えば、シートＳの銘柄と、シートＳの色と、シートＳの表面特性と、シートＳの厚みと、シートＳの種別とのうち少なくとも１つを含む情報である。なお、シートＳの表面特性は、例えば、シートＳの表面が粗い、またはシートＳの表面が滑らかであるかを示す。

イメージセンサー１０は、例えば、ＣＣＤ（Ｃｈａｒｇｅ Ｃｏｕｐｌｅｄ Ｄｅｖｉｃｅ）である。ＣＣＤは、シートＳが載置されるコンタクトガラスに沿って往復移動する。ＣＣＤは、シートＳに形成された画像を走査する。また、ＣＣＤは、シートＳからシートＳの濃度を取得する。ＣＣＤが取得したシートＳの情報とシートＳの濃度とは、制御部２０に出力される。

操作部１２０は、画像形成装置Ａ１に対するユーザーからの指示を受け付ける。ユーザーからの指示を受け付けた操作部１２０は、ユーザーからの指示を示す信号を出力する。操作部１２０が情報を受け付けるとは、操作部１２０を介して画像形成装置Ａ１に情報が入力されることを示す。

操作部１２０は、タッチパネルおよび複数の操作キーを含む。タッチパネルは、表示部およびタッチセンサーを含む。表示部は、各種画面を表示する。各種画面は、待ち受け画面を含む。待ち受け画面は、例えば、各種処理の実行を指示するためのメニューボタンを含む。表示部は、例えば、液晶表示部または有機ＥＬ表示部（Ｏｒｇａｎｉｃ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ Ｄｉｓｐｌａｙ）である。

シート収容部１３０には、複数のシートＳが収容される。シート収容部１３０は、収容された複数のシートＳを一枚ずつ送出する。また、シート収容部１３０は、画像形成装置Ａ１に複数設けられる。複数のシート収容部１３０の各々に収容されるシートＳは、種別が異なる。シートＳは、例えば、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、光沢紙、またはＯＨＰ（Ｏｖｅｒｈｅａｄ Ｐｒｏｊｅｃｔｏｒ）シートである。

原稿搬送装置１４０は、シート収容部１３０から送出されたシートＳを排出装置１７０まで搬送する。原稿搬送装置１４０は、シート給送部と、シート搬送部とで構成される。シート給送部は、シートＳをシート搬送部へ給送する。シート給送部は、シート収容部１３０の下流側に配置される。シート搬送部は、搬送路に沿って配置された複数のローラー対を有する。ローラー対は、駆動ローラーと、従動ローラーとを有する。駆動ローラーは、回転軸等を介して電動機のような駆動源に連結される。従動ローラーは駆動ローラーに圧接して、駆動ローラーとの摩擦力によって回転される。また、従動ローラーは、シートＳを介して駆動ローラーに従動して回転される。

原稿搬送装置１４０は、イメージセンサー１０を備える。イメージセンサー１０は、シートＳの情報を取得する。イメージセンサー１０は、ＣＩＳ（Ｃｏｎｔａｃｔ Ｉｍａｇｅ Ｓｅｎｓｏｒ）である。ＣＩＳは、搬送路に設けられる。ＣＩＳは、固定位置で使用される。また、ＣＩＳは、シートＳから濃度を取得する。ＣＩＳが取得したシートＳの情報とシートＳの濃度とは、制御部２０に出力される。

補給部１５０は、画像形成部１６０へトナーを補給する。

画像形成部１６０は、トナーを消費して、シートＳに画像を形成する。画像は、トナー画像を示す。

画像形成部１６０は、感光体ドラムと、現像装置と、帯電器と、クリーニング器と、転写ローラーと、露光器とを含む。

帯電器は、感光体ドラムの周面を帯電させる。露光器は、帯電器によって帯電された感光体ドラムの周面に、レーザー光を照射する。レーザー光は、画像データに基づいて生成される。その結果、感光体ドラムの周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。

現像装置は、静電潜像が形成された感光体ドラムの周面にトナーを供給する。現像装置がトナーを感光体ドラムに供給すると、感光体ドラムの周面に形成された静電潜像が現像される。その結果、感光体ドラムの周面には、トナーを使用した画像が形成される。

感光体ドラムは、転写ローラーの周面に接触している。シートＳが感光体ドラムと転写ローラーとの間を通過するとき、感光体ドラムの担持する画像がシートＳに転写される。シートＳへ画像が転写された後に、クリーニング器は、感光体ドラムの周面に残るトナーを除去する。

排出装置１７０は、シート排出口を介してトナー像が定着したシートＳを筐体１８０の内部から排出トレイへ排出する。

次に、後処理装置Ａ２について説明する。後処理装置Ａ２は、画像形成装置Ａ１によって画像が形成されたシートＳを受け取る。後処理装置Ａ２は、パンチ処理部２１０と、ステープル処理部２２０と、排出装置２３０と、原稿搬送装置２４０とを備える。

パンチ処理部２１０は、パンチユニットを含む。パンチ処理部２１０は、後処理装置Ａ２の上流側に配置される。パンチユニットは、画像形成装置Ａ１から搬送されたシートＳに対してパンチ処理を行う。

ステープル処理部２２０は、ステープルユニットおよび処理トレイを含む。ステープル処理部２２０は、後処理装置Ａ２の下流側に配置される。ステープルユニットは、処理トレイに積載されたシートＳの束に対してステープル処理を行う。シートＳの束とは、複数枚のシートＳが束になったものである。

排出装置２３０は、パンチ処理部２１０によってパンチ処理されたシートＳを、シート排出口を介して後処理装置Ａ２の内部から排出トレイへ排出する。また、排出装置２３０は、ステープル処理部２２０によってステープル処理されたシートＳを、シート排出口を介して後処理装置Ａ２の内部から排出トレイへ排出する。

原稿搬送装置２４０は、画像形成装置Ａ１から送出されたシートＳを排出装置２３０まで搬送する。原稿搬送装置２４０は、シート給送部と、シート搬送部とを含む。シート給送部は、シートＳをシート搬送部へ給送する。シート搬送部は、搬送路に沿って配置された複数のローラー対を有する。ローラー対は、駆動ローラーと、従動ローラーとを有する。

また、原稿搬送装置２４０は、イメージセンサー１０を備える。イメージセンサー１０は、シートＳの情報を取得する。イメージセンサー１０は、ＣＩＳ（Ｃｏｎｔａｃｔ Ｉｍａｇｅ Ｓｅｎｓｏｒ）である。ＣＩＳは、搬送路に設けられる。ＣＩＳは、固定位置で使用される。また、ＣＩＳは、シートＳから濃度を取得する。ＣＩＳが取得したシートＳの情報とシートＳの濃度とは、制御部２０に出力される。

次に、図２を参照して、画像形成システム１００についてさらに説明する。図２は、画像形成システム１００を示すブロック図である。

図２に示すように、画像形成装置Ａ１は、記憶部１９０と、制御部２０とをさらに備える。

記憶部１９０は、記憶装置を含む。記憶装置は、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、およびＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）のような主記憶装置を含み、補助記憶装置（例えば、ハードディスクドライブ、および不揮発性メモリー）をさらに含んでもよい。主記憶装置は、例えば、半導体メモリーである。補助記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ、および不揮発性メモリーである。主記憶装置および／または補助記憶装置は、制御部２０によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。コンピュータープログラムには、キャリブレーション処理を行うプログラムが含まれる。

また、記憶部１９０は、ガンマ補正テーブルと、第１画像データとを記憶する。ガンマ補正テーブルは、画像形成装置Ａ１の入出力特性を補正するために用いられる。また、記憶部１９０は、シートＳの種類毎にガンマ補正テーブルを記憶している。また、第１画像データは、シートＳの情報である。第１画像データは、シートＳの販売元から提供される。また、第１画像データには、キャリブレーション処理を行うためのパッチパターンを示す情報が含まれてもよい。

制御部２０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）およびＭＰＵ（Ｍｉｃｒｏ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）のようなプロセッサーを含む。制御部２０は、画像形成装置Ａ１の各要素を制御する。具体的には、制御部２０のプロセッサーは、記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、読取部１１０と、操作部１２０と、原稿搬送装置１４０と、補給部１５０と、画像形成部１６０と、排出装置１７０と、記憶部１９０とを制御する。

また、制御部２０のプロセッサーは、記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、後処理装置Ａ２を制御する。具体的には、制御部２０のプロセッサーは、記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、パンチ処理部２１０と、ステープル処理部２２０と、排出装置２３０と、原稿搬送装置２４０とを制御する。

次に、図３を参照して、第１画像データを示す画像が形成されたシートＳと第２画像データを示す画像が形成されたシートＳとについて説明する。図３は、画像が形成されたシートＳを示す図である。１枚目のシートＳには、第１画像データを示す第１画像Ｐ１が形成される。２枚目のシートＳには、第２画像データを示す第２画像Ｐ２が形成される。３枚目のシートＳには、第２画像データを示す第２画像Ｐ２が形成される。

制御部２０は、ユーザーから指定されたシートＳに対応する第１画像データを記憶部１９０から取得する。制御部２０は、画像形成部１６０が第１画像データに基づいて第１画像Ｐ１をシートＳに形成するように、画像形成部１６０を制御する。第１画像Ｐ１は、矩形の画像である。第１画像Ｐ１には、例えば、シートＳの銘柄を示す画像と、シートＳの色を示す画像と、シートＳの表面特性を示す画像と、シートＳの厚みを示す画像と、シートＳの種別を示す画像とが含まれる。つまり、第１画像Ｐ１には、シートＳの情報が含まれる。第１画像Ｐ１は、例えば、ＱＲコード（登録商標）である。

シートＳに形成された第１画像Ｐ１は、読取部１１０に読み取られる。具体的には、イメージセンサー１０は、第１画像Ｐ１からシートＳの情報を取得する。イメージセンサー１０は、取得したシートＳの情報を制御部２０に出力する。この結果、画像形成装置Ａ１は、シートＳの情報を取得できる。

また、制御部２０は、第１画像データに基づいて、第２画像データを作成する。具体的には、制御部２０は、第１画像Ｐ１が含むシートＳの情報に基づいて、第２画像データを作成する。第２画像データは、シートＳに適したパッチパターンを示す画像データである。また、第１画像Ｐ１からシートＳの情報がイメージセンサー１０によって取得されることで第２画像データが作成されるため、ユーザーがシートＳの情報を入力しなくても第２画像データが作成される。この結果、ユーザーの利便性が向上する。

また、制御部２０は、画像形成部１６０が第２画像データを示す第２画像Ｐ２を形成するように、画像形成部１６０を制御する。第２画像Ｐ２は、図３に示すように、矩形状の画像である。第２画像Ｐ２は、無作為な順序で配置されてもよいし、階調数に応じて段階的に濃度が変化するように配置されてもよい。

また、シートＳに形成された第２画像Ｐ２は、読取部１１０に読み取られる。具体的には、イメージセンサー１０は、シートＳに形成されたパッチパターンの濃度を取得する。制御部２０は、イメージセンサー１０が取得したパッチパターンの濃度を濃度値に変換する。

また、制御部２０は、キャリブレーション処理を実行する。キャリブレーション処理は、ガンマ補正テーブルを更新し、シートＳに適したガンマ補正テーブルを作成する処理である。ガンマ補正テーブルには、予め設定された濃度値で画像が形成されるように、階調ごとに目標出力濃度値が示される。シートＳに適したガンマ補正テーブルの作成は、ガンマ補正テーブルの入力濃度値を変更することで行われる。なお、目標出力濃度値は、工場出荷時に設定される。目標出力濃度値は、記憶部１９０に記憶される。

制御部２０は、第２画像Ｐ２の濃度値と目標出力濃度値とに基づいて、入力濃度値を変更する。具体的には、制御部２０は、目標出力濃度値に近い値または同一の値となるように、入力濃度値を変更する。なお、入力濃度値の変更は、各階調で行われる。この結果、制御部２０は、シートＳに適したガンマ補正テーブルを作成できる。作成されたガンマ補正テーブルは、記憶部１９０に記憶される。この結果、シートＳの情報に合わせて、ガンマ補正テーブルを作成できる。また、イメージセンサー１０が、第１画像Ｐ１からシートＳの情報を取得することで第２画像データが作成される。さらに、第２画像データに基づいて、第２画像Ｐ２がシートＳに形成されたため、ユーザーがシートＳの情報を入力しなくてもよい。この結果、ユーザーの利便性が向上する。

また、第２画像Ｐ２は、シートＳの情報に合わせて作成されるため、パッチパターンの数が変動する。したがって、パッチパターンの数が増減する。パッチパターンの数が多い場合、イメージセンサー１０によって取得される情報が多くなる。したがって、キャリブレーション処理の精度が高くなる。また、パッチパターンの数が少ない場合、キャリブレーション処理が速く完了する。したがって、ユーザーを待たせることがなく、ユーザーの利便性が向上する。

次に、図４を参照して、画像形成装置Ａ１のキャリブレーション処理を説明する。図４は、画像形成装置Ａ１のキャリブレーション処理を示す図である。図４に示すように、ステップＳ１からステップＳ１３までの処理が行われることで、シートＳに適したガンマ補正テーブルが作成される。

ステップＳ１：制御部２０は、ユーザーから指定されたシートＳに対応する第１画像データを記憶部１９０から取得する。処理は、ステップＳ３に進む。

ステップＳ３：制御部２０は、画像形成部１６０が第１画像データを示す第１画像Ｐ１を形成するように、画像形成部１６０を制御する。処理は、ステップＳ５に進む。

ステップＳ５：制御部２０は、イメージセンサー１０が第１画像Ｐ１からシートＳの情報を取得するようにイメージセンサー１０を制御する。イメージセンサー１０が取得したシートＳの情報は、制御部２０に出力される。処理は、ステップＳ７に進む。

ステップＳ７：制御部２０は、イメージセンサー１０によって取得されたシートＳの情報に基づいて、第２画像データを作成する。処理は、ステップＳ９に進む。

ステップＳ９：制御部２０は、画像形成部１６０が第２画像データを示す第２画像Ｐ２を形成するように、画像形成部１６０を制御する。処理は、ステップＳ１１に進む。

ステップＳ１１：制御部２０は、イメージセンサー１０が第２画像Ｐ２から第２画像Ｐ２の濃度を取得するように、イメージセンサー１０を制御する。イメージセンサー１０が取得した第２画像Ｐ２の濃度は、制御部２０に出力される。制御部２０は、第２画像Ｐ２の濃度を濃度値に変換する。処理は、ステップＳ１３に進む。

ステップＳ１３：制御部２０は、第２画像Ｐ２の濃度値に基づいて、ガンマ補正テーブルを作成する。この結果、シートＳの特徴に合わせて、キャリブレーション処理を行うことができる。

以上、図面（図１～図４）を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である（例えば、下記に示す（１）～（２））。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

（１）第１画像データは、画像形成装置Ａ１によっても取得可能である。例えば、制御部２０は、イメージセンサー１０が取得したシートＳの情報に基づいて、シートＳの色を判定できる。制御部２０は、シートＳの画素ごとの濃度値の分布に基づいてシートＳの色を判定する。シートＳの色が白の場合、画素ごとの濃度値がほぼ同一となる。具体的には、シートＳの色が白の場合、画素ごとのレッドの濃度値と、グリーンの濃度値と、ブルーの濃度値とがほぼ同一となる。この結果、制御部２０は、シートＳの画素ごとの濃度値からシートＳの色を判定できる。また、制御部２０は、記憶部１９０が判定結果を第１画像データとして記憶するように、記憶部１９０を制御する。

また、制御部２０は、イメージセンサー１０が取得したシートＳの情報に基づいて、シートＳの表面特性を判定できる。例えば、制御部２０は、シートＳの画素ごとの濃度値の分布に基づいてシートＳの表面特性を判定する。シートＳの表面が粗い場合、濃度値の分布幅が大きくなる。シートＳの表面が滑らかである場合、濃度値の分布幅が小さくなる。この結果、制御部２０は、濃度値の分布に基づいて、シートＳの表面特性を判定できる。制御部２０は、記憶部１９０が判定結果を第１画像データとして記憶するように、記憶部１９０を制御する。

また、制御部２０は、イメージセンサー１０が取得したシートＳの情報に基づいて、シートＳの厚みを判定できる。例えば、制御部２０は、シートＳの端部付近に含まれる小さい濃度値を有する画素に基づいて、シートＳの厚みを判定する。読取部１１０のコンタクトガラスとプラテンカバーとの間にシートＳが位置することで、コンタクトガラスとプラテンカバーとの間に隙間が生じる。シートＳが厚い場合、隙間は大きい。シートＳが薄い場合、隙間は小さい。つまり、シートＳが厚い場合、小さい濃度値を有する画素の数が多くなる。シートＳが薄い場合、小さい濃度値を有する画素の数が少なくなる。この結果、制御部２０は、小さい濃度値を有する画素の数に基づいてシートＳの厚みを判定できる。シートＳの厚みを判定できるため、シートＳの質量を判定できる。シートＳの質量は坪量とも呼ばれる。制御部２０は、記憶部１９０が判定結果を第１画像データとして記憶するように、記憶部１９０を制御する。

また、制御部２０は、イメージセンサー１０が取得したシートＳの情報に基づいて、シートＳの種別を判定できる。取得したシートＳの情報からシートＳの種別を判定する場合、例えば、取得したシートＳの情報と記憶部１９０に記憶されたシートＳの情報とに基づいて、シートＳの種別を判定する。シートＳの種別を判定することで、シートＳが、普通紙、コピー紙、再生紙、薄紙、厚紙、光沢紙、またはＯＨＰシートであるかを判定できる。制御部２０は、記憶部１９０が判定結果を第１画像データとして記憶するように、記憶部１９０を制御する。

シートＳから第１画像データに関する情報を取得できるので、販売元から第１画像データを取得できない場合に効果的である。この結果、シートＳの情報に適したガンマ補正テーブルを作成することが可能となる。

（２）第１画像Ｐ１のシートＳの情報と第２画像Ｐ２の濃度とは、後処理装置Ａ２のイメージセンサー１０によって取得されてもよい。後処理装置Ａ２のイメージセンサー１０によって第１画像Ｐ１のシートＳの情報を取得する場合、第１画像Ｐ１が形成されたシートＳは、後処理装置Ａ２に搬送される。搬送されたシートＳは、後処理装置Ａ２のイメージセンサー１０によって第１画像Ｐ１からシートＳの情報を取得される。制御部２０は、取得したシートＳの情報から第２画像データを作成する。制御部２０は、画像形成部１６０が第２画像データを示す第２画像Ｐ２をシートＳに形成するように、画像形成部１６０を制御する。第２画像Ｐ２が形成されたシートＳは、後処理装置Ａ２に搬送される。搬送されたシートＳは、後処理装置Ａ２のイメージセンサー１０によって第２画像Ｐ２の濃度を取得される。制御部２０は、取得した第２画像Ｐ２の濃度に基づいて、ガンマ補正テーブルを作成する。この結果、第１画像Ｐ１が形成されたシートＳを読取部１１０にセットして画像形成装置Ａ１に第１画像Ｐ１のシートＳの情報を取得させる手間を省略できる。また、第２画像Ｐ２が形成されたシートＳを読取部１１０にセットして、画像形成装置Ａ１に第２画像Ｐ２の濃度を取得させる手間を省略できる。この結果、ユーザーの利便性が向上する。

本発明は、画像形成装置、およびガンマ補正テーブルの作成方法の分野に利用可能である。

１０ イメージセンサー（取得部）
２０ 制御部
１６０ 画像形成部
１９０ 記憶部
Ａ１ 画像形成装置
Ｐ１ 第１画像
Ｐ２ 第２画像
Ｓ シート

Claims (6)

1. ガンマ補正テーブルに基づいてシートに画像を形成する画像形成部と、
   前記シートの情報を取得する取得部と、
   前記画像形成部を制御する制御部と
   を備え、
   前記画像形成部は、前記シートの情報を含む第１画像データを示す第１画像をシートに形成し、
   前記取得部は、前記第１画像から前記シートの情報を取得し、
   前記制御部は、前記取得部が取得した前記シートの情報に基づいて、第２画像データを作成し、
   前記第２画像データは、ガンマ補正テーブルを作成するための画像データである、画像形成装置。
2. 前記シートの情報は、前記シートの色と、前記シートの表面特性と、前記シートの坪量との内、少なくとも１つを示す、請求項１に記載の画像形成装置。
3. 前記画像形成部は、前記第２画像データを示す第２画像をシートに形成する、請求項１または請求項２に記載の画像形成装置。
4. 前記取得部は、前記シートに形成された前記第２画像の濃度を取得し、
   前記制御部は、前記取得部が取得した前記第２画像の濃度に基づいて、ガンマ補正テーブルを作成する、請求項３に記載の画像形成装置。
5. 前記第１画像データと作成された前記ガンマ補正テーブルとを記憶する記憶部をさらに備える、
   請求項４に記載の画像形成装置。
6. 画像形成装置のガンマ補正テーブルの作成方法であって、
   シートの情報を含む第１画像データを示す第１画像をシートに形成する形成ステップと、
   前記第１画像から前記シートの情報を取得する取得ステップと、
   前記取得ステップで取得した前記シートの情報に基づいてガンマ補正テーブルを作成するための第２画像データを作成する作成ステップと
   を備える、ガンマ補正テーブルの作成方法。

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