JP5818006B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙にテスト画像を形成し、その濃度を測定した結果に基づいて印刷時の濃度補正特性を調整する画像形成装置に関する。
画像形成装置では印刷時の画像を適正化するために濃度補正を行う。この濃度補正に使用する濃度補正特性(一般に、プリンタγ特性と呼ばれる。)を作成もしくは調整する方法の1つとして、用紙にテスト画像のパッチを形成し、その濃度を濃度センサで測定した結果に基づいて濃度補正特性を作成もしくは調整する方法がある。これを出力紙濃度調整と呼ぶものとする。
出力紙濃度調整は、大量印刷中の色変動を防止する等のために、たとえば、1000枚印刷する都度のように定期的に行われる。このため、印刷ジョブの途中で出力紙濃度調整が実行される場合、印刷ジョブと同じ用紙を用いて出力紙濃度調整が行われる。
しかし、印刷ジョブで使用する用紙が葉書などの場合は、サイズが小さいためにテスト画像を印刷できないので、出力紙濃度調整がスキップされる場合があった。また、印刷ジョブで使用する用紙が、高価な特殊紙であるような場合には、印刷ジョブで使用する用紙と同一条件で出力紙濃度調整を実施可能であって安価な別の用紙にて出力紙濃度調整を行いたいという要請もあった。
そこで、出力紙濃度調整で使用する用紙を、印刷ジョブで使用する用紙の給紙元と異なる給紙トレイから給紙する方法が提案されている。たとえば、出力紙濃度調整に適合する用紙が収容されている給紙トレイを自動で検索し、該当する給紙トレイから給紙して出力紙濃度調整を実施する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−287017号公報
印刷ジョブの途中で行われる出力紙濃度調整を代替トレイから給紙して行う場合、サイズや値段は違っても、印刷ジョブで使用する用紙と同一条件で出力紙濃度調整を実施可能な用紙を使用することが要請される。
一方、出力紙濃度調整では、テスト画像を用紙に印刷する際のプロセス条件や濃度センサの補正特性を用紙の種類に一致させる必要があるので、通常は、これらの情報を、給紙元の給紙トレイに対応付けて登録されている用紙関連情報の一部を参照して取得している。
したがって、出力紙濃度調整を、代替トレイから給紙して行うためには、印刷ジョブで使用する用紙と同じ紙種でサイズの適合する用紙を代替トレイにセットし、かつ、代替トレイに対して設定されている用紙関連情報のうち少なくとも出力紙濃度調整で参照される情報を印刷ジョブの給紙元の給紙トレイと同じ値に設定変更する必要がある。このため、作業負担が大きく、また設定ミスが生じることもある。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、出力紙濃度調整の給紙元にされる代替トレイに対して必要な情報を設定するための作業負担および設定ミスを軽減することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]複数の給紙トレイと、
前記複数の中から選ばれた給紙トレイから給紙された用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって用紙に形成された画像の濃度を測定する濃度センサと、
前記画像形成部で用紙にテスト画像を形成し、該用紙上のテスト画像の濃度を前記濃度センサで測定した結果に基づいて印刷時の濃度補正特性を調整する出力紙濃度調整の実行を制御する制御部と、
給紙トレイに対応付けて用紙に関連する用紙関連情報を設定する用紙関連情報設定部と、
一の給紙トレイに対してその給紙トレイの代わりに給紙元にされる代替トレイの指定を受けると共に、前記一の給紙トレイに対して設定されている用紙関連情報の中の少なくとも出力紙濃度調整において元トレイと同一の設定内容を必須とする特定項目をコピーして前記代替トレイに対して自動で設定する代替トレイ設定部と、
を備え、
前記制御部は、印刷ジョブの実行中の所定のタイミングで前記出力紙濃度調整を行う場合に、前記印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイの代替トレイから給紙し、かつ前記代替トレイに対して設定されている前記特定項目の情報を使用して前記出力紙濃度調整を実行する
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、給紙トレイに設定されている用紙関連情報のうち少なくとも出力紙濃度調整において元トレイと同一の設定内容を必須とする特定項目については、その給紙トレイの代替トレイにコピーされて設定される。出力紙濃度調整は、印刷ジョブで給紙元に指定されている給紙トレイの代替トレイから給紙し、かつこの代替トレイに設定されている特定項目の情報を参照して実行される。特定項目の情報は給紙トレイから代替トレイに自動でコピーされて設定されるので、手動で設定する手間および設定ミスが軽減される。
[2]前記特定項目は、用紙の種類と、前記濃度センサの補正特性を少なくとも含む
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、用紙の種類と、前記濃度センサの補正特性の情報は元の給紙トレイから代替トレイに自動的にコピーされて設定される。用紙の種類、濃度センサの補正特性は、印刷する用紙と不可分の関係があり、これらが出力紙濃度調整で使用する用紙に対応しない場合、出力紙濃度調整の結果(印刷時の濃度補正特性)が異なってくることによる。
[3]前記制御部は、出力紙濃度調整で用紙の給紙元にされる代替トレイを自動選択する設定がなされている場合は、印刷ジョブの実行中の所定タイミングで前記出力紙濃度調整を行う際に、該印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイ以外であって前記用紙関連情報の中の少なくとも前記特定項目について前記印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイと同じ情報が対応付けされておりかつ前記出力紙濃度調整に適合するサイズの用紙がセットされている給紙トレイを検索し、該当する給紙トレイがあれば、その給紙トレイを前記代替トレイに設定して前記出力紙濃度調整を実行し、該当する給紙トレイがない場合は、前記代替トレイの指定を受けると共に前記印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイに対して設定されている用紙関連情報の中の少なくとも前記特定項目をコピーして前記代替トレイに対して設定する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像形成装置。
上記発明では、出力紙濃度調整で用紙の給紙元にされる代替トレイを自動選択する設定がなされている場合は、適合する給紙トレイを自動検索して代替トレイに設定すると共に特定項目の情報が元の給紙トレイからコピーされてその代替トレイに設定される。
本発明に係る画像形成装置によれば、出力紙濃度調整で給紙元にされる代替トレイに対して必要な情報を設定するための作業負担および設定ミスが軽減される。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略を示す説明図である。 画像形成装置の電気的概略構成を示すブロック図である。 カラーセンサの構成例を示す図である。 テスト画像が作成される用紙サイズと必要数のパッチを作成するための用紙枚数との関係を示す図である。 中サイズ(A4サイズ)のチャートパターンの一例を示す説明図である。 用紙カテゴリ登録画面の一例を示す図である。 用紙カテゴリ構造体を示す図である。 給紙トレイ情報設定画面の一例を示す図である。 出力紙濃度調整の釦を選択した場合の給紙トレイ情報設定画面を示す図である。 別トレイ設定画面の一例を示す図である。 設定コピー画面の一例を示す図である。 出力紙濃度調整の設定に係る処理を示す流れ図である。 出力紙濃度調整の実行タイミングが到来したときに実施される処理を示す流れ図である。 自動選択で一時停止となった場合に表示される代替トレイ設定画面を示す図である。 自動選択以外で一時停止となった場合の警告メッセージが表示される機械状態画面を示す図である。 プリンタγ調整データのデータ構造を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置5の概略を示す説明図である。画像形成装置5は、画像形成装置本体10と、後処理装置30とから構成される。画像形成装置本体10は、ネットワークなどを通じて入力された印刷データに基づくカラー画像を用紙上に画像形成して出力するカラー印刷機能、原稿を光学的に読み取って得た画像の複製を用紙上に画像形成して出力するコピー機能などを果たす。後処理装置30は画像形成装置本体10から出力された用紙に、折り、綴じ、穴あけなどの後処理を施す機能を果たす。なお、画像形成装置本体10は必ずしもカラー画像を形成する必要はなく、モノクロの画像を形成する装置であってもよい。
画像形成装置本体10はカラー画像の画像形成方式として、所謂、タンデム方式を採用している。画像形成装置本体10は、無端で環状に掛け渡された所定幅の中間転写ベルト11と、この中間転写ベルト11上に、それぞれ単一色のトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色別の4つの像形成部12Y、12M、12C、12K、用紙を給紙する給紙部13、給紙された用紙を搬送する搬送部14、定着装置15などを備えて構成される。
像形成部12Y、12M、12C、12Kは、使用されるトナーの色が異なるが、構造は互いに同一である。像形成部12Y、12M、12C、12Kは、表面に静電潜像が形成される静電潜像担持体としての円筒状の感光体ドラム16を有し、その周囲に帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置などを配置して備える。またレーザーダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズおよびミラー等で構成されたレーザーユニット17を備えている。
各像形成部12Y、12M、12C、12Kにおいて、感光体ドラム16は図示省略の駆動部に駆動されて一定方向に回転し、帯電装置は感光体ドラム16を一様に帯電させ、レーザーユニット17は対応する色の画像データに応じてオン/オフされたレーザー光で感光体ドラム16を走査することによって感光体ドラム16の表面に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラム16上の静電潜像をトナーによって顕像化する。感光体ドラム16の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11と接触する箇所で中間転写ベルト11に転写される。クリーニング装置は、転写後に感光体ドラム16の表面に残留するトナーをブレード等で擦って除去し回収する。
中間転写ベルト11は複数のローラに掛け渡すようにして巻回されて図中の矢印A方向に周回する。周回する過程で、Y、M、C、Kの順に各色の画像(トナー像)が像形成部12Y、12M、12C、12Kによって中間転写ベルト11上に重ね合わせるように形成されてカラー画像が合成される。このカラー画像は、二次転写位置Dで中間転写ベルト11から用紙に転写される。中間転写ベルト11の周回方向で二次転写位置Dの直前には、中間転写ベルト11上に形成された画像の濃度を検出する内部濃度センサ18が設けてある。
給紙部13は、画像形成に供される用紙を収納する複数の給紙トレイ13aを有し、選択された給紙トレイ13aから用紙を1枚ずつ搬送部14に向けて送り出す。搬送部14は、給紙トレイ13aから繰り出された用紙を搬送し、二次転写位置Dおよび定着装置15を通過させて、後処理装置30へ排出する機能を果たす。搬送部14は、搬送経路を構成する搬送ローラやガイドのほか、搬送ローラを駆動するモータなどで構成される。画像形成装置本体10は、用紙の種類に応じたプロセス条件を設定して印刷を行う。プロセス条件は、画像形成するための各種の動作条件であり、用紙の搬送速度、帯電装置や転写装置への印加電圧、現像装置での帯電量、定着温度などである。
さらに画像形成装置本体10は、自動原稿搬送装置を有するスキャナ部21、ユーザの操作の受け付けや各種画面の表示などを行う操作パネル部22などを備えている。
後処理装置30は、画像形成装置本体10から出力された用紙を受け入れ、この用紙に、折り、綴じ、穴あけなど必要な加工を施して排出する。後処理装置30は、画像形成装置本体10から到来する用紙を排出箇所まで搬送する搬送経路31を有し、その途中には、上記の加工を施すユニットや用紙上の画像の濃度を測定するカラーセンサ32が配置されている。
画像形成装置5は、プリンタγと呼ばれる濃度補正特性を使用して画像データの示す信号値(濃度値)を補正して色再現の適正化を図る処理を行う。画像形成装置5の色再現特性は、装置の個体差のほか、温度、湿度などの環境状態や用紙の種類などに由来して変わるので、プリンタγ特性もこれに応じて変更される。プリンタγ特性を生成もしくは調整する方式には次の2つがある。1つは、中間転写ベルト11上にテスト画像としてのパッチを形成し、このパッチの濃度を内部濃度センサ18で測定した結果に基づいてプリンタγ特性の生成もしくは調整を行う内部センサ方式である。他の1つは、用紙にテスト画像のパッチを印刷し、このパッチの濃度をカラーセンサ32で測定した結果に基づいてプリンタγ特性の生成もしくは調整を行うカラーセンサ方式である。
内部センサ方式は主に転写特性に応じたプリンタγ特性の補正に有効である。内部センサ方式の場合、生成されるプリンタγ特性は、画像に施されているスクリーンに依存するので、スクリーンの種類別に複数種類作成される。
カラーセンサ方式は、転写から定着まですべての工程を含めた色再現性に基づいており、用紙固有の特性も含めた厳格な色再現性が要求される場合におけるプリンタγ特性の生成および調整に有効である。カラーセンサ32を用いてプリンタγ特性を生成もしくは調整する処理を出力紙濃度調整と呼ぶものとする。カラーセンサ方式の場合、プリンタγ特性は、スクリーンと用紙の種類に依存するので、これらの組み合わせ別に複数種類作成される。
図2は、画像形成装置5の電気的概略構成を示すブロック図である。画像形成装置5は、当該画像形成装置5(画像形成装置本体10および後処理装置30)の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)41を備えている。CPU41にはバス42を通じてROM(Read Only Memory)43、RAM(Random Access Memory)44、不揮発メモリ45、HDD(ハードディスク装置)46、操作パネル部22、スキャナ部21、ネットワークI/F部47、画像処理部48、プリンタエンジン部49、後処理装置30、外部I/F部50などが接続されている。
CPU41はOS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。ROM43には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU41が処理を実行することで印刷や出力紙濃度調整の実行など画像形成装置5の各機能が実現される。またROM43には、後述する各パターンのチャートを印刷するためのデータが記憶されている。
RAM44はCPU41がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
不揮発メモリ45は、電源がオフにされても記憶が保持できる書き換え可能なメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ45には、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。本実施の形態では、不揮発メモリ45には、カラーセンサ32の補正データ(後述する用紙カテゴリ)、プリンタγ特性等を示すプリンタγ調整データ、各給紙トレイ13aに対応付けて登録される用紙関連情報などが記憶される。
HDD46は、大容量の不揮発の記憶装置であり、印刷データや画像データ、テスト画像を印刷するための画像データなどが保存される。
プリンタエンジン部49は、用紙に画像を形成する機能を果たす部分(画像形成部)であり、図1に示した、中間転写ベルト11、像形成部12Y、12M、12C、12K、給紙部13、搬送部14、定着装置15、内部濃度センサ18などを備えて構成される。プリンタエンジン部49はCPU41からの制御に基づいて動作する。
操作パネル部22は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)、および液晶ディスプレイの画面上に設けられてペンや指などで押下された座標位置を検出するタッチパネルのほかテンキーやスタートキーなどの操作スイッチなどで構成される。操作パネル部22は、各種の操作画面、設定画面、装置状態画面を表示するほか、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける。
スキャナ部21は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部21は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。また、スキャナ部21は、原稿台にセットされた原稿束から原稿を1枚ずつ繰り出し、読取位置を経由して排紙位置へと搬送する自動原稿搬送装置を備えている。
ネットワークI/F部47は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて接続されている外部装置などと通信を行い、たとえば、外部装置から印刷データを受信する。
画像処理部48は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理を行う。また、プリンタエンジン部49へ出力する印刷対象の画像データに対してプリンタγ特性に基づく補正処理を施す。
後処理装置30は、CPU41からの制御に基づいて動作する。後処理装置30が有するカラーセンサ32の測定値はCPU41に取り込まれる。
外部I/F部50は、USBメモリなどの記録媒体を着脱可能に接続し、接続されたUSBメモリに保存されているデータの読み取り、USBメモリへのデータの書き込みを行う。
図3は、カラーセンサ32の構成例を示している。カラーセンサ32は、後処理装置30の搬送経路31の所定箇所を通る用紙Pに向けて光を照射する発光ダイオード32aと、発光ダイオード32aの照射した光のうち用紙Pからの反射光を集光するレンズ32bと、レンズ32bで集光された光を受光し、その光の強さに応じた電気信号を出力する受光素子32cと、駆動回路・出力回路などの回路が搭載された検知基板32dと、これらを所定の位置関係に保持するホルダ部32eとを備えて構成された反射型センサである。発光ダイオード32aは赤、緑、青の各色を発光し、受光素子32cは赤、緑、青それぞれの色に対応して設けられ、これらの色別に反射光を受光する。
発光ダイオード32aから照射した光の反射率は用紙の種類に応じて変動するので、カラーセンサ32の補正データは用紙の種類に対応付けされると共に、用紙の種類別に用意される。
図4は、パッチが作成される用紙サイズと必要数のパッチを作成するために必要な用紙の枚数との関係を示している。カラーセンサ32の仕様によって1つのパッチのサイズが決まるため、出力紙のサイズに合わせて1枚のチャートに配置されるパッチの数が相違する。このため、必要数のパッチを複数枚のチャートに分配して印刷する際のパターンを出力紙のサイズによって変更する必要がある。
図4に示すように、本実施の形態では、チャートのパターンは3種類ある。出力紙が大サイズの場合、32個のパッチを3枚の用紙に分散して印刷するパターンになる。出力紙が中サイズの場合、32個のパッチを4枚の用紙に分散して印刷するパターンになる。出力紙が小サイズの場合、32個のパッチを6枚の用紙に分散して印刷するパターンになる。小サイズの最小値よりさらに小さいサイズの用紙はパッチの出力紙として使用できず、適用外になる。
図5は、中サイズ(A4サイズ)のパターンの一例を示している。このパターンの場合、A4サイズの用紙で4枚になる。同図(a)は4枚のチャート(A4−1、A4−2、A4−3、A4−4)の印刷例を示し、同図(b)はこれら4枚のチャートのそれぞれに配置されるパッチの階調値を示している。同図(b)に示すように、階調値は0から255までの256種類あり、その中から約8階調おきに選択した32種類の階調値のパッチを4枚のチャートに偏りなく分配してある。これにより、濃度のチャート依存性を低減している。
次に、出力紙濃度調整を行うための準備処理について説明する。以下の(1)、(2)に示す準備が行われる。
(1)用紙カテゴリの登録
用紙カテゴリは、カラーセンサ32の補正データである。ここでは、用紙カテゴリは補正データを特定する識別名称であり、補正データの実体はその識別名称に関連付けて別途記憶される。前述したように、カラーセンサ32の出力値とその出力値が表す画像の濃度値(階調値)との対応関係は用紙の種類等によって変動するので、用紙の種類毎に測定したカラーセンサ32の補正データを用紙カテゴリとしている。
用紙カテゴリを登録する手順を説明する。
a.用紙カテゴリ登録画面60の表示
ユーザから画像形成装置5の操作パネル部22において所定の操作を受けると、画像形成装置5は、図6に示す用紙カテゴリ登録画面60を操作パネル部22に表示する。用紙カテゴリ登録画面60では、1から10までの番号に対応付けて用紙カテゴリを10個まで登録可能になっている。登録済みの番号には、その番号に対応する用紙カテゴリの名称、設定日などが表示され、未登録の番号については空欄が表示される。登録済みの番号の欄を選択して削除釦63を押下すると、その用紙カテゴリは削除される。なお、削除された用紙カテゴリが、給紙トレイに対応付けて登録されている場合、その給紙トレイに関する出力紙濃度調整の設定は強制的にOFFにされる(図9参照)。
b.用紙カテゴリ名称の設定およびチャートの印刷
ユーザは、用紙カテゴリ登録画面60において、登録したい番号の欄を選択した後、「印刷モードへ」釦61を押下する。画像形成装置5は、上記の操作を受けると操作パネル部22にソフトキーボードを表示し、用紙カテゴリ名称の入力または編集の操作を受け付ける。その後、画像形成装置5は操作パネル部22に印刷設定画面(図示省略)を表示し、この画面にて給紙トレイの選択を受け付ける。
その後、スタート釦の操作を受けると、選択された給紙トレイから用紙を給紙して、パッチの画像形成されたチャートを印刷出力する。このときの画像形成の条件(プロセス条件)は選択された給紙トレイに対応付けて登録されている用紙関連情報が示す用紙の種類などに応じて設定される。また、チャートのパターンは、選択された給紙トレイに対応付けて登録されている用紙関連情報が示す用紙サイズに基づいて選択される。用紙関連情報の詳細は後述する。
チャートを印刷する際に、画像形成装置5は、カラーセンサ32による各パッチを測色し、それらの測定値(カラーセンサ32の出力値)を、用紙カテゴリの番号に対応付けて記憶する。なお、チャート出力時のスクリーンは、カラーセンサ32から色測値に変換する際の依存性が低いため任意とする。
c.チャートの色測
次に、ユーザは出力されたチャートを、外部の色測計で測定し、その測定データをPCなどを用いてUSBメモリに記憶させる。外部の色測計は正しい色値を出力するように校正されている。チャートは複数枚あるので、それら複数枚分の測定データのファイルがUSBメモリに作成される。
d.ファイルの取り込みおよび登録
続いてユーザは、先ほどのUSBメモリを画像形成装置5の外部I/F部50に挿着し、用紙カテゴリ登録画面60に移行し、先ほどチャートを出力させたときと同じ用紙カテゴリの番号を選択し、「測色データ読込み」釦62を押下する。この操作を受けた画像形成装置5は操作パネル部22に、USBメモリに格納されているファイルの一覧を表示する。ユーザはこの一覧の中から、色測計で読み取って作成したファイルを選択する。なお、ファイルは複数に分かれているが、いずれか1つのファイルを選択するとこれに関連するファイルがすべて自動的に選択されるようになっている。色測計で読み取って作成したファイルが選択された状態でOK釦の操作を受けると、画像形成装置5は、それら選択されたファイルのデータをUSBメモリから読み込み、それらの読み込んだデータを、現在選択されている用紙カテゴリの番号に対応付けて不揮発メモリ45に記憶する。
図7は、用紙カテゴリを10個記憶する構造体(用紙カテゴリ構造体70)の構成例を示している。用紙カテゴリの番号毎に、名称、登録状態、更新日、濃度変換カーブ、濃度センサ読み取りデータが登録される。濃度センサ読み取りデータは、各パッチを読み取ったときのカラーセンサ32の出力値を示し、濃度変換カーブは、カラーセンサ32の出力値とその出力値が示す濃度値との対応関係を示す。濃度変換カーブは、カラーセンサ32の補正データ(用紙カテゴリ)である。用紙カテゴリ構造体70は不揮発メモリ45に記憶される。
(2)給紙トレイへの用紙カテゴリの対応付け
給紙トレイへの用紙カテゴリの対応付けは、給紙トレイに対応付けて用紙関連情報を登録する処理に含まれる。各給紙トレイには、その給紙トレイに収められる用紙に関する各種の情報が登録される。たとえば、画像形成時のプロセス条件などは用紙の給紙元に選択された給紙トレイに対応付けて登録されている用紙関連情報に基づいて設定される。
図8は、給紙トレイに対応付けて用紙関連情報を登録する際に操作パネル部22に表示される給紙トレイ情報設定画面80の一例を示している。給紙トレイ情報設定画面80では、選択されたいずれか1つの給紙トレイに対する用紙関連情報の設定が行われる。図8では、トレイ4が設定対象の給紙トレイになっている。なお、各図中において、選択状態の操作釦をグレーで表示している。
用紙関連情報として設定する項目には、用紙種類、用紙サイズ、坪量、色紙、パンチ、表裏調整、カール調整、厚さ、用紙カテゴリ、出力紙濃度調整、などがある。
用紙種類は、普通紙、塗工紙など用紙の種類を示す。用紙サイズは、A4、B4などの定型サイズによって規定するほか、定形外の場合は数値で設定できる。色紙の項目には、その用紙の地の色を登録する。厚さの項目は、用紙の厚さを特に指定したい場合に設定し、坪量と厚さの関係が通常の場合には「特に指定なし」とされる。
用紙カテゴリの設定では、設定対象の給紙トレイを給紙元とする出力紙濃度調整にてチャートを読み取るカラーセンサ32の補正データを選択する。図8は、給紙トレイ情報設定画面80において「用紙カテゴリ」の釦81を選択したときの表示状態を示している。
補正データの選択肢として「デフォルト補正値」、「用紙カテゴリ」の各釦が表示される。「デフォルト補正値」は、予め記憶されているデフォルト(標準)のチャート測色データでカラーセンサ32を補正して出力紙濃度調整を行う場合に選択する。「用紙カテゴリ」を選択すると、登録されている用紙カテゴリの中のいずれか1つを選択でき、その選択した用紙カテゴリ(カラーセンサ32の補正データ)がこの給紙トレイに対応付けて登録される。
本実施の形態では、用紙関連情報のうち、用紙種類と用紙カテゴリに関する設定を「用紙設定」と呼び、この2つ以外の項目に関する設定を「トレイ設定」と呼んで区別する。用紙設定(用紙種類と用紙カテゴリ)は、出力紙濃度調整において参照(使用)される特定項目の情報である。
図9は、給紙トレイ情報設定画面80において「出力紙濃度調整」の釦82を押下した場合の表示画面を示している。この画面では、「OFF」の釦83、「ON、このトレイで実施」の釦84、「ON、別トレイで実施」の釦85が選択肢として表示される。
「OFF」の釦83を選択すると、内部濃度センサ18を用いた内部センサ方式でプリンタγ特性の調整が行われる。「ON、このトレイで実施」の釦84を選択すると、この給紙トレイが印刷ジョブの給紙元に設定されている状態で実行される出力紙濃度調整における用紙の給紙元がこの給紙トレイに設定される。
「ON、別トレイで実施」の釦85が選択されると、当該給紙トレイが給紙元に選択されている印刷ジョブの実行開始時や実行中に出力紙濃度調整を行うタイミングが到来した場合に、その出力紙濃度調整で使用する用紙の給紙元が別の給紙トレイに設定される。「ON、別トレイで実施」の釦85を押下すると、別トレイを指定するための操作画面として、図10に示すような別トレイ設定画面90がポップアップ表示される。
印刷ジョブで使用する用紙が出力紙濃度調整のチャートに適合しないサイズの場合、あるいは印刷ジョブで使用する用紙が高価で出力紙濃度調整には使用したくない場合、印刷ジョブで使用する用紙が順序のある追い刷り紙(チャートを出力する順序が狂う)である、といった場合に別の給紙トレイ(代替トレイとする)が利用される。
別トレイ設定画面90には、給紙トレイを選択するためのトレイ選択釦91と、自動選択釦92が表示される。各給紙トレイに対応するトレイ選択釦91のうち、給紙トレイ情報設定画面80で用紙関連情報の設定対象にされている給紙トレイ(本例ではトレイ4)は選択不可になっている。自動選択釦92は、出力紙濃度調整が実施されるタイミングで代替トレイを自動選択させるトレイ自動選択機能をONにするための操作釦である。
選択不可以外のいずれか1つのトレイ選択釦91が選択されてOK釦93が操作されると、その選択されたトレイ選択釦91に対応する給紙トレイが代替トレイに設定されると共に、図11に示す設定コピー画面100が表示される。
設定コピー画面100には、用紙関連情報の中の所定の項目について、給紙トレイ情報設定画面80で設定対象にされている給紙トレイ(これを、元トレイと呼ぶものとする。)に対する設定内容と、代替トレイに対する現在の設定内容とが対比表示される。ここでは、用紙種類、用紙カテゴリ、用紙のサイズ、坪量、色、パンチの各項目に関する用紙関連情報が表示される。
また、各項目欄に対応付けて、元トレイの設定内容を代替トレイの設定としてコピーするか否かを選択するためのチェックボックス102が表示される。このうち、用紙設定(用紙種類と用紙カテゴリ)に対応するチェックボックス102a、102bは予めチェックされた状態(「コピーする」を選択した状態)で表示されると共に、チェックを解除することはできない。
他の項目のチェックボックス102は、チェックの有無(コピーする/しない)をユーザが任意に選択することができる。
設定コピー画面100においてOK釦103が押下されると、チェックされたチェックボックス102に対応する項目について、元トレイの設定内容がコピーされて代替トレイに対する用紙関連情報として設定される。
図12は、「出力紙濃度調整」の釦82が押下されて図9の給紙トレイ情報設定画面80が表示された後の処理の流れを示している。図9に示す給紙トレイ情報設定画面80において、「OFF」の釦83が押下された場合は(ステップS201;Yes)、出力紙濃度調整は実行せずに内部センサ方式でプリンタγ特性の調整を行う旨の設定を行って(ステップS202)処理を終了する。
「ON、このトレイで実施」の釦84が押下された場合は(ステップS203;Yes)、出力紙濃度調整を元トレイから給紙して実行する旨の設定を行って(ステップS204)処理を終了する。設定内容は出力紙濃度調整の動作条件として不揮発メモリ45に登録され、出力紙濃度調整の実行時に参照される。
「ON、別トレイで実施」の釦85が押下された場合は(ステップS205;Yes)、別トレイ設定画面90を表示する(ステップS206)。別トレイ設定画面90で自動選択釦92の選択操作を受けると(ステップS207;自動)、トレイ自動選択機能をONに設定して(ステップS208)処理を終了する。トレイ自動選択機能は、出力紙濃度調整が実施されるタイミングで適合する給紙トレイを検索して自動で選択する機能である。設定内容は出力紙濃度調整の動作条件として不揮発メモリ45に登録され、出力紙濃度調整の実行時に参照される。
元トレイ以外のいずれかのトレイ選択釦91が選択されると(ステップS207;別トレイ)、その選択されたトレイ選択釦91に対応する給紙トレイを、元トレイに対する代替トレイに設定し(ステップS209)、設定コピー画面100を表示し、ユーザから必要に応じてチェック操作を受ける(ステップS210)。OK釦103が押下されたら(ステップS211;Yes)、チェックされたチェックボックス102に対応する項目について、元トレイの設定内容をコピーして代替トレイに設定し(ステップS212)処理を終了する。設定内容は出力紙濃度調整の動作条件および代替トレイに対する用紙関連情報として不揮発メモリ45に登録され、出力紙濃度調整の実行時に参照される。
次に、印刷ジョブの開始時もしくは実行中における出力紙濃度調整の動作について説明する。なお、以後の説明では、印刷ジョブで給紙元に設定されている給紙トレイを「元トレイ」と呼ぶものとする。
図13は、印刷ジョブの実行開始時もしくは実行中における出力紙濃度調整の実行に関する処理の流れを示している。なお、出力紙濃度調整は、たとえば、1000枚印刷毎に実施され、その実施間隔等については別途設定される。また、出力紙濃度調整は、出力紙濃度調整で使用する用紙の給紙元の給紙トレイに対して設定されている用紙関連情報を参照して実行される。たとえば、給紙元の給紙トレイに設定されている用紙の種類に従ってチャート印刷時のプロセス条件を決定したり、用紙カテゴリの示す補正データを使用してカラーセンサの出力値を補正したりする。
画像形成装置本体10のCPU41は、出力紙濃度調整の実行タイミングが到来したか否かを調べ(ステップS301)、実行タイミングでなければ(ステップS301;No)、本処理を終了する。なお、図13の処理は、たとえば、用紙の給紙準備を開始する際に毎回実行される。
出力紙濃度調整の実行タイミングが到来している場合は(ステップS301;Yes)、出力紙濃度調整で使用する用紙の給紙元を別トレイとする設定、もしくは自動選択する(トレイ自動選択機能ON)設定がされているか否かを調べる(ステップS302)。別トレイ、自動選択のいずれも設定されていない場合は(ステップS302;No)、元トレイから給紙して出力紙濃度調整を実施し、プリンタγ特性を調整して(ステップS303)、本処理を終了する。この出力紙濃度調整は、元トレイに対して設定されている用紙関連情報を参照して実施される。
別トレイまたは自動選択が設定されている場合は(ステップS302;Yes)、自動選択が設定されているか否かを確認し(ステップS304)、自動選択が設定されていない場合(ステップS304;No)、すなわち、別トレイが指定されている場合は、その指定された別トレイ(代替トレイ)の用紙が出力紙濃度調整に適合するサイズか否かを判断する(ステップS305)。
適合するサイズの場合は(ステップS305;Yes)、代替トレイから給紙して出力紙濃度調整を実施し、プリンタγ特性を調整して(ステップS306)、本処理を終了する。この場合、出力紙濃度調整は、代替トレイに対して設定されている用紙関連情報を参照して実施される。
代替トレイの用紙が出力紙濃度調整に適合しないサイズの場合は(ステップS305;No)、印刷を一時停止させ、操作パネル部22に、代替トレイに適合する用紙をセットする旨の警告メッセージを表示する(ステップS307)。作業者は代替トレイに適合するサイズの用紙を必要枚数セットする。なお、上記警告の際に、適合する用紙にサイズや必要枚数、用紙の種類などを表示するようにしてもよい。その後、再スタートの指示を受けると(ステップS312;Yes)、ステップS305に戻って処理を継続する。
自動選択が設定されている場合は(ステップS304;Yes)、元トレイ以外の給紙トレイの中に、出力紙濃度調整に適合する給紙トレイがあるか否かを調べる(ステップS308)。ここでは、用紙設定(用紙の種類と用紙カテゴリ)の設定内容が元トレイと同一であって、出力紙濃度調整に適合するサイズの用紙が収納されている給紙トレイを元トレイ以外から検索する。
該当する給紙トレイが見つかった場合は(ステップS308;Yes)、その見つかった給紙トレイから給紙して出力紙濃度調整を実施し、プリンタγ特性を調整して(ステップS309)、本処理を終了する。該当する給紙トレイが見つからなかった場合は(ステップS308;No)、操作パネル部22に、代替トレイ選択画面を表示し(ステップS310)、作業者から代替トレイの選択操作を受け付け、さらにその代替トレイに係る用紙関連情報の設定変更を受ける(ステップS311)。このとき、前述のように元トレイの設定値が代替トレイにコピーされる。
代替トレイの選択および代替トレイに係る用紙関連情報の設定変更が完了した後(ステップS311;Yes)、さらに、再スタートの指示を受けると(ステップS312;Yes)、ステップS305に移行して処理が継続される。
図14は、図13のステップS310にて操作パネル部22に表示される代替トレイ選択画面120の一例を示している。一時停止後に表示される代替トレイ選択画面120には、出力紙濃度調整に使用可能な代替トレイがないことを警告して代替トレイの指定操作をユーザに促すメッセージ121が表示される。代替トレイ選択画面120にて詳細確認釦122が押下されると、代替トレイの選択等を行うための代替トレイ選択設定画面123がポップアップ表示される。
また、代替トレイ選択設定画面123の左欄において、代替トレイに設定する給紙トレイの選択操作を受け付ける。このとき、元トレイは選択できないようにされる。図14ではトレイ2が選択不可になっている。
代替トレイの選択を受けると、代替トレイ選択設定画面123の右欄に、図11に示した設定コピー画面100と同様の表示が行われる。詳細には、用紙関連情報のうちの所定の項目について、元トレイに対する設定内容と、選択された代替トレイに対する現在の設定内容とが対比表示される。ここでは、用紙種類、用紙カテゴリ、用紙のサイズ、坪量、色、パンチの各項目に関する用紙関連情報が表示される。
また、各項目欄に対応付けて、元トレイの設定内容を代替トレイの設定としてコピーするか否かを選択するためのチェックボックス124が表示される。このうち、用紙設定(用紙種類と用紙カテゴリ)に対応するチェックボックス124a、124bは予めチェックされた状態(「コピーする」を選択した状態)で表示されると共に、チェックを解除することはできない。
他の項目のチェックボックス124は、チェックの有無(コピーする/しない)をユーザが任意に選択することができる。
代替トレイ選択設定画面123においてOK釦125が押下されると、チェックされたチェックボックス124に対応する項目について、元トレイの設定内容がコピーされ、代替トレイに対する用紙関連情報として設定される。
図15は、図13のステップS307で表示される警告メッセージ131を含む機械状態画面130の一例を示している。このような画面の表示と共に、警告音を発するようにしてもよい。
図16は、プリンタγ調整データを不揮発メモリ45に記憶する際のデータ構造の一例を示している。プリンタγ調整データは、プリンタγ特性およびその登録状況や使用状況などに関するデータを登録する構造体であり、本例では15種類登録可能になっている。プリンタγ調整データは、登録状態(未登録、登録、再調整)、用紙カテゴリ番号、用紙種類、スクリーン、カウンタ、更新日、センサの測定値、過去のセンサ測定値などで構成される。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、各種の画面は実施の形態で例示した表示形態に限定されず、必要な事項が表示され設定可能であれば任意でよい。
実施の形態では、コピーが必須の情報である用紙設定を、用紙の種類と用紙カテゴリの2つとしたが、用紙設定は、出力紙濃度調整において元トレイと同一の設定内容を必須とする項目であればよく、上記2つに限定されるものではない。
画像形成装置が採用する画像形成方式は実施の形態で例示したタンデムの電子写真方式に限定されない。インクジェット方式などでもかまわない。
5…画像形成装置
10…画像形成装置本体
11…中間転写ベルト
12Y、12M、12C、12K…像形成部
13…給紙部
13a…給紙トレイ
14…搬送部
15…定着装置
16…感光体ドラム
17…レーザーユニット
18…内部濃度センサ
21…スキャナ部
22…操作パネル部
30…後処理装置
31…搬送経路
32…カラーセンサ
32a…発光ダイオード
32b…レンズ
32c…受光素子
32d…検知基板
32e…ホルダ部
41…CPU
42…バス
43…ROM
44…RAM
45…不揮発メモリ
46…HDD
47…ネットワークI/F部
48…画像処理部
49…プリンタエンジン部
50…外部I/F部
60…用紙カテゴリ登録画面
61…「印刷モードへ」釦
62…「測色データ読込み」釦
63…削除釦
70…用紙カテゴリ構造体
80…給紙トレイ情報設定画面
81…「用紙カテゴリ」の釦
82…「出力紙濃度調整」の釦
83…「OFF」の釦
84…「ON、このトレイで実施」の釦
85…「ON、別トレイで実施」の釦
90…別トレイ設定画面
91…トレイ選択釦
92…自動選択釦
93…OK釦
100…設定コピー画面
102、102a、102b…チェックボックス
103…OK釦
120…代替トレイ選択画面
121…メッセージ
122…詳細確認釦
123…代替トレイ選択設定画面
124、124a、124b……チェックボックス
125…OK釦
130…機械状態画面
131…警告メッセージ
A…中間転写ベルトの周回方向
D…二次転写位置
P…用紙

Claims (3)

  1. 複数の給紙トレイと、
    前記複数の中から選ばれた給紙トレイから給紙された用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって用紙に形成された画像の濃度を測定する濃度センサと、
    前記画像形成部で用紙にテスト画像を形成し、該用紙上のテスト画像の濃度を前記濃度センサで測定した結果に基づいて印刷時の濃度補正特性を調整する出力紙濃度調整の実行を制御する制御部と、
    給紙トレイに対応付けて用紙に関連する用紙関連情報を設定する用紙関連情報設定部と、
    一の給紙トレイに対してその給紙トレイの代わりに給紙元にされる代替トレイの指定を受けると共に、前記一の給紙トレイに対して設定されている用紙関連情報の中の少なくとも出力紙濃度調整において元トレイと同一の設定内容を必須とする特定項目をコピーして前記代替トレイに対して自動で設定する代替トレイ設定部と、
    を備え、
    前記制御部は、印刷ジョブの実行中の所定のタイミングで前記出力紙濃度調整を行う場合に、前記印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイの代替トレイから給紙し、かつ前記代替トレイに対して設定されている前記特定項目の情報を使用して前記出力紙濃度調整を実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記特定項目は、用紙の種類と、前記濃度センサの補正特性を少なくとも含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、出力紙濃度調整で用紙の給紙元にされる代替トレイを自動選択する設定がなされている場合は、印刷ジョブの実行中の所定タイミングで前記出力紙濃度調整を行う際に、該印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイ以外であって前記用紙関連情報の中の少なくとも前記特定項目について前記印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイと同じ情報が対応付けされておりかつ前記出力紙濃度調整に適合するサイズの用紙がセットされている給紙トレイを検索し、該当する給紙トレイがあれば、その給紙トレイを前記代替トレイに設定して前記出力紙濃度調整を実行し、該当する給紙トレイがない場合は、前記代替トレイの指定を受けると共に前記印刷ジョブで用紙の給紙元に設定されている給紙トレイに対して設定されている用紙関連情報の中の少なくとも前記特定項目をコピーして前記代替トレイに対して設定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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