JP2019083803A - 脱穀装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の脱穀装置は、脱穀処理物が扱胴によって回動力を受けて扱室を回動し、送塵弁に当たって送塵弁による送り案内を受けるので、脱穀処理物を扱室の後方に向けて移送しやすくしつつ脱穀処理できる。送塵弁の送り角を変更することによって脱穀処理物の移送速度を調節できるというものである。
そこで、内側に平坦面部を有する天板部と、脱穀処理物がスムーズに流れるように内周部の縦断面形状を円弧状にした天板部とを準備し、平坦面部を有する天板部と、内周部が縦断面円弧状の天板部とから一方を選択して組み付けることが考えらえるが、この場合、二種類の天板部が必要になるのでコスト高になる。
収穫物が投入される扱室と、
前記扱室に扱胴軸芯まわりに回転可能に設けられた扱胴と、
前記扱室の天板部に形成された平坦面部と、が備えられた脱穀装置であって、
前記天板部の内側に、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁が、前記扱胴軸芯に沿う方向に並べられ、かつ、前記平坦面部に沿って送り角が変更可能に取付けられた第一状態と、前記天板部の内側に、縦断面円弧状の案内板が取付けられた第二状態と、に変更可能である。
送り部材の天板部周方向での長さが送塵弁の天板部周方向での長さよりも長いので、送り部材をその長さによって案内板にしっかり支持できる。
つまり、扱胴の回転に伴って移動する脱穀処理物を介して案内板に作用する外力は、扱胴の回転中心から放射方向、及び扱胴の回転方向の上手側から下手側へ向けて作用する。扱胴の回転中心から放射方向に向けて作用する外力は、案内板の外側に位置する扱室の天板部で受け止められる。したがって、扱胴の周方向に沿う案内板には、扱胴の回転方向の上手側から下手側へ向かう外力が主として作用する。このため、扱胴の周方向に沿う案内板の下手側端部が固定される構造のものでは、案内板の下手側端部に周方向に沿う外力が作用しても、固定箇所でのシール性能等が維持される状態で固定する必要がある。
これに比べて、案内板の下手側端部が自由端となっている本構成のものでは、その下手側端部を固定するための構造も、固定するための作業も不要であり、案内板の構造、ならびに案内板の組付け作業を簡素し得る。
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置2が装備された走行機体1を備えている。走行機体1の前部に運転部3が設けられている。運転部3は、キャビン4によって覆われている。運転部3の下部に、エンジンを有する原動部(図示せず)が設けられている。機体フレーム5の前部に収穫搬送装置6が支持されている。収穫搬送装置6は、機体フレーム5の前部から前方へ上下揺動可能に延出された搬送部6Aと、搬送部6Aの延出端部に支持された収穫部6Bを備えている。収穫部6Bは、搬送部6Aが昇降シリンダ7の伸縮作動によって揺動操作されることにより、下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。機体フレーム5の後部に脱穀装置8及び穀粒タンク9が支持されている。脱穀装置8と穀粒タンク9とは、穀粒タンク9が運転部3の後側に位置する状態で走行機体1の左右方向に並んでいる。穀粒タンク9に穀粒排出装置10が備えられている。脱穀装置8の後部に細断装置11が連結されている。
図1に示すように、脱穀装置8は、脱穀装置8の前後方向が走行機体1の前後方向と一致する状態で機体フレーム5に支持されている。
稲、麦などの作物用の収穫部6Bに代えて、トウモロコシ用の収穫部を搬送部6Aの前部に連結し、第一状態から第二状態に変更した脱穀装置8を備えることにより、トウモロコシ収穫機が構成される。
第二状態の脱穀装置8は、第一状態の脱穀装置8における脱穀部8Aの構成と異なる構成を有する脱穀部8C、及び、第一状態の脱穀装置8における選別部8Bの構成と同じ構成を有する選別部を備える。選別部の説明を省略し、脱穀部8Cについて、次に説明する。
次に、第二状態で用いる案内板48の構造及び取り付け方が異なるところの、第二実施形態について説明する。
案内板48の構造及び取り付け方以外の点は、前述した第一実施形態の場合と同様なので詳細な説明は省略する。
この第二実施形態で用いられる案内板48は、図7乃至図9に示されるように構成されている。
案内板48の左右方向での両端部のうち、扱胴17の回転方向での上手側である右側端部49R(上手側端部に相当する)が扱室16の右横壁部15bの上端部に固定され、扱胴17の回転方向での下手側である左側端部49L(下手側端部に相当する)が、天板部22の内側に固定されず、自由端となっている点で第一実施形態の構造とは異なっている。
右側端部49Rは、案内板48の折曲げ端部によって構成されている。右側端部49Rには、扱室16の内外方向に並ぶ外側部49aと内側部49bとが備えられている。外側部49aは、内側部49bよりも高く位置している。センタ連結部50は、案内板48から脱穀装置上方向き(扱室外側向き)に突設された連結ピンによって構成されている。
天板部22に備えられた取付け部としての取付けボス部32は、第二の送塵弁30の取付け用と案内板48の取付け用とに共通の取付けボス部32になっている。
これらの分割案内板48Bは、扱室16の前後方向で互いに突き合わせ状態で配設され、その内周側の面がほぼ面一となるように設けられている。
図8に示すように、分割案内板48Bのうち、最前部の分割案内板48Bには、第一の送塵弁29を避ける切欠き部48aが形成されている。
(1)上記した実施形態では、稲、麦を第一状態の脱穀装置の脱穀対象とし、トウモロコシ房状体を第二状態の脱穀装置の脱穀対象とした例を示したが、稲、麦以外のどのような収穫物を第一状態の脱穀装置の脱穀対象とし、トウモロコシ房状体以外のどのような収穫物を第二状態の脱穀装置の脱穀対象として実施してもよい。
例えば、センタ連結部50が、扱室16の周方向で、自由端となっている左側端部49Lよりも、右横壁部15bの上端部に固定される右側端部49Rに近い位置に設けられた構造であっても良く、要は、案内板48が扱室16の径方向で位置変化することを抑制し得る構造であればよい。
したがって、センタ連結部50が、扱室16の周方向で複数箇所に設けられたものであってもよい。また、案内板48が容易に径方向に変形し難い構造であれば、センタ連結部50に類する支持構造を全く備えていないものであってもよい。
例えば、左側端部49Lの扱室16の周方向での動きは許容し、扱室16の径方向での動きは規制するように構成してもよい。
16 扱室
17 扱胴
22 天板部
25 平坦面部
30 送塵弁(第一の送塵弁)
32 取付け部(取付けボス部)
48 案内板
48B 分割案内板
49R 上手側端部(右側端部)
49L 下手側端部(左側端部)
52 送り部材
X 扱胴軸芯
Claims (10)
- 収穫物が投入される扱室と、
前記扱室に扱胴軸芯まわりに回転可能に設けられた扱胴と、
前記扱室の天板部に形成された平坦面部と、が備えられた脱穀装置であって、
前記天板部の内側に、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁が、前記扱胴軸芯に沿う方向に並べられ、かつ、前記平坦面部に沿って送り角が変更可能に取付けられた第一状態と、前記天板部の内側に、縦断面円弧状の案内板が取付けられた第二状態と、に変更可能である脱穀装置。 - 前記案内板の内側に、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送り部材が、前記扱胴軸芯に沿う方向に並べられ、かつ、姿勢変更不能な状態で設けられている請求項1に記載の脱穀装置。
- 前記送り部材は、前記案内板の内側に一体的に設けられている請求項2に記載の脱穀装置。
- 前記送塵弁は、前記天板部の内側における上部側部分のみに位置する状態で設けられ、
前記送り部材は、前記天板部の内側における扱胴周方向の一端部と他端部とに亘る状態で設けられている請求項2または3に記載の脱穀装置。 - 前記天板部に、前記送塵弁または前記案内板が取付けられる共通の取付け部が備えられている請求項1から4のいずれか一項に記載の脱穀装置。
- 前記案内板は、複数の分割案内板によって構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の脱穀装置。
- 前記案内板は、前記扱室の前後方向に分割可能に構成されている請求項6に記載の脱穀装置。
- 前記分割案内板同士は、前記扱室の前後方向で突き合わせ状態に配設されている請求項7に記載の脱穀装置。
- 前記案内板は、前記扱室の天井部において、前記扱胴の回転方向での上手側端部が前記扱室に固定され、下手側端部が自由端となっている請求項1から8のいずれか一項に記載の脱穀装置。
- 前記案内板は、前記上手側端部と下手側端部の間で前記扱室に支持されている請求項9に記載の脱穀装置。
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Citations (5)
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JPS6258931A (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-14 | 井関農機株式会社 | 脱穀機 |
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- 2018-05-18 JP JP2018096562A patent/JP6917946B2/ja active Active
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