JP2019082066A - 開閉装置の枠体 - Google Patents

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Abstract

【課題】枠体の意匠性を維持しながら戸袋側枠材の設置安定化を図ることが可能となる、開閉装置の枠体を提供すること。【解決手段】第2枠体110は、扉体20によって開口部3を全開した状態において扉体20を収納する戸袋30を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置100であり、開口部3の開閉を行うシャッターカーテン130を備えた第2開閉装置100を構成する第2枠体110であって、第2枠体110は、内まぐさ111と、水切り板113と、開口部3の戸袋30側に位置する戸袋側枠材114とを備え、内まぐさ111又は水切り板113の少なくともいずれか一方を、建物の躯体に対して直接固定し、戸袋側枠材114を、建物の躯体に対して直接固定することなく、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111又は水切り板113の少なくともいずれか一方に対して固定した。【選択図】図2

Description

本発明は、開閉装置の枠体に関する。
従来、建物の開口部に設けられている戸袋付きの雨戸に対して、雨戸を取り外すことなく後付けで設置可能なシャッター装置の枠体として、枠体を構成する枠材のうち戸袋側に位置する戸袋側枠材であって、雨戸の雨戸枠よりも上方に位置する建物の躯体であって戸袋側枠材を保持可能な躯体(例えば、壁の下地等)に固定される上端側取付部と、雨戸枠よりも下方に位置する建物の躯体に固定される下端側取付部とを有する戸袋側枠材を含む枠体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−77243号公報
しかしながら、上記従来の枠体においては、上述したように、戸袋側枠材の上端側取付部又は下端側取付部が上記戸袋側枠材を保持可能な建物の躯体に対して固定されているので、開口部の近傍に建物の躯体が存在しない場合には、上端側取付部又は下端側取付部が外部に露出して目立ちやすくなることから、枠体の意匠性を低下させるおそれがあった。よって、枠体の意匠性を維持しながら戸袋側枠材の設置安定化を図る観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、枠体の意匠性を維持しながら戸袋側枠材の設置安定化を図ることが可能となる、開閉装置の枠体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の開閉装置の枠体は、建物の開口部の開閉を水平方向に移動する第1開閉体によって前記開口部を全開した状態において前記第1開閉体を収納する戸袋を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置であり、前記開口部の開閉を行う第2開閉体を備えた第2開閉装置を構成する枠体であって、前記枠体は、前記開口部の上方側に位置する上側枠材と、前記開口部の下方側に位置する下側枠材と、前記開口部の前記戸袋側に位置する戸袋側枠材とを備え、前記上側枠材又は前記下側枠材の少なくともいずれか一方を、前記建物の躯体に対して直接固定し、前記戸袋側枠材を、前記建物の躯体に対して直接固定することなく、前記建物の躯体に対して直接固定されている前記上側枠材又は前記下側枠材の少なくともいずれか一方に対して固定した。
請求項2に記載の開閉装置の枠体は、請求項1に記載の開閉装置の枠体において、前記戸袋側枠材を、前記戸袋と当接しないように前記戸袋に対して隙間を隔てて配置した。
請求項3に記載の開閉装置の枠体は、請求項1又は2一項に記載の開閉装置の枠体において、前記戸袋側枠材に取り付けられた戸袋側補強材であって、前記戸袋側枠材を補強するための戸袋側補強材を備え、前記戸袋側補強材は、前記戸袋側枠材の上側部分に位置する第1戸袋側補強材と、前記戸袋側枠材の下側部分に位置する第2戸袋側補強材と、前記戸袋側枠材の上側部分と下側部分との中間部分に位置する第3戸袋側補強材と、を備えた。
請求項4に記載の開閉装置の枠体は、請求項3に記載の開閉装置の枠体において、前記第1戸袋側補強材又は前記第2戸袋側補強材の少なくともいずれか一方を、前記第3戸袋側補強材とは別体に形成した。
請求項5に記載の開閉装置の枠体は、請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉装置の枠体において、前記戸袋側枠材と前記戸袋とを接続するための接続手段を備えた。
請求項6に記載の開閉装置の枠体は、請求項5に記載の開閉装置の枠体において、前記接続手段は、前記戸袋の部分のうち前記戸袋側枠材よりも前記建物の屋外側に位置する部分に接続可能な第1接続手段と、前記戸袋の部分のうち前記戸袋側枠材よりも前記建物の屋内側に位置する部分に接続可能な第2接続手段と、を含み、前記第1接続手段又は前記第2接続手段のいずれか一方を、前記戸袋側枠材及び前記戸袋に選択的に接続した。
請求項7に記載の開閉装置の枠体は、請求項1から6のいずれか一項に記載の開閉装置の枠体において、前記第2開閉体を収納する収納手段と、前記収納手段を支持する支持手段とを備えた前記第2開閉装置を構成する前記枠体であって、前記戸袋側枠材を、前記支持手段とは別体に形成した。
請求項1に記載の開閉装置の枠体によれば、上側枠材又は下側枠材の少なくともいずれか一方を、建物の躯体に対して直接固定し、戸袋側枠材を、建物の躯体に対して直接固定することなく、建物の躯体に対して直接固定されている上側枠材又は下側枠材の少なくともいずれか一方に対して固定したので、第1開閉装置を取り外すことなく枠体を設置でき、枠体の施工性を向上できる。また、従来技術(戸袋側枠材を建物の躯体に対して直接取り付ける技術)に比べて、開口部の近傍に建物の躯体が存在しない場合に、戸袋側枠材が外部に露出することを抑制しながら戸袋側枠材を強固に固定でき、枠体の意匠性を維持しながら戸袋側枠材の設置安定化を図ることが可能となる。
請求項2に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側枠材を、戸袋と当接しないように戸袋に対して隙間を隔てて配置したので、戸袋側枠材を戸袋と当接するように配置した場合に比べて、戸袋の構成(例えば、戸袋妻板の側面形状等)に起因して戸袋側枠材を安定して設置できなくなることを回避でき、戸袋側枠材の設置性を維持することが可能となる。
請求項3に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側補強材が、戸袋側枠材の上側部分に位置する第1戸袋側補強材と、戸袋側枠材の下側部分に位置する第2戸袋側補強材と、戸袋側枠材の上側部分と下側部分との中間部分に位置する第3戸袋側補強材と、を備えたので、戸袋側枠材の略全体を補強することができ、戸袋側枠材の耐久性を向上させることができる。
請求項4に記載の開閉装置の枠体によれば、第1戸袋側補強材又は第2戸袋側補強材の少なくともいずれか一方を、第3戸袋側補強材とは別体に形成したので、第1戸袋側補強材、第2戸袋側補強材、及び第3戸袋側補強材を一体形成した場合に比べて、設置状況に応じて第1戸袋側補強材、第2戸袋側補強材、又は第3戸袋側補強材の少なくともいずれか1つの形状を変更でき、戸袋側補強材の取付性を向上できる。
請求項5に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側枠材と戸袋とを接続するための接続手段を備えたので、戸袋側枠材と戸袋とを接続でき、戸袋側枠材の耐久性を一層向上させることができる。
請求項6に記載の開閉装置の枠体によれば、第1接続手段又は第2接続手段のいずれか一方を、戸袋側枠材及び戸袋に選択的に接続したので、設置状況に応じて第1接続手段又は第2接続手段のいずれか一方を戸袋側枠材及び戸袋に選択的に接続でき、接続手段の設置性を向上させることができる。
請求項7に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側枠材を、支持手段とは別体に形成したので、支持手段及び戸袋側枠材を一体形成した場合に比べて、支持手段及び戸袋側枠材を設置する上で制約を受けることを回避できると共に、戸袋側枠材のサイズが過大になることを回避できる。よって、支持手段及び戸袋側枠材の設置性を維持しながら、戸袋側枠材のコンパクト化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る第1開閉装置及び第2開閉装置を示す正面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 図1のB−B矢視断面図である。 図3の戸袋側枠材の周辺領域の拡大図である。 図1のC−C矢視断面図である。 戸袋側枠材及び戸袋側補強材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。 戸袋側枠材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。 第1戸袋側補強材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。 第2戸袋側補強材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。 第3戸袋側補強材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。 接続部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。 図3の戸袋側隙間及び従動側取付板の周辺領域の拡大図であり、(a)は正面図、(b)はD−D矢視断面図である。 従動側取付板を示す図であり、(a)は正面図、(b)左側面図である。 図12(a)の第1境界部の周辺領域の拡大図である。 図12(a)の第2境界部の周辺領域の拡大図である。 第1開閉装置及び第2開閉装置の変形例を示す図であり、図2に対応する領域を示す図である。 戸袋側枠材の変形例を示す図であり、図4に対応する領域を示す図である。 接続部の変形例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る開閉装置の枠体の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部の開閉を水平方向に移動することにより行う第1開閉体によって開口部を全開した状態において第1開閉体を収納する戸袋を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置であり、開口部の開閉を行う第2開閉体を備えた第2開閉装置を構成する枠体に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。また、「第1開閉装置」とは、開口部に設置される構造体であって、開口部の出入りを抑制又は制限するための構造体を意味し、例えば、戸袋付きの雨戸、戸袋付きの引き戸等を含む概念であるが、実施の形態では、戸袋付きの雨戸として説明する。また、「第2開閉装置」とは、防犯や防火のために、開口部に取り付けられる装置であり、例えば、窓シャッター等のシャッターカーテンを電動又は手動で駆動可能な全ての形式のシャッター装置を含む概念である。また、この第2開閉装置の開閉方向については、例えば上下方向、左右方向、前後方向等が該当する。以下、実施の形態では、第1開閉装置が、戸建て住宅の如き建物の壁であって窓を有する壁に設けられた左右開閉式の戸袋付き雨戸であり、第2開閉装置が、第1開閉装置に対して後付けで併設される上下開閉式且つ電動式の窓シャッターである場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成−第1開閉装置)
最初に、実施の形態に係る第2開閉装置に併設される第1開閉装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を第1開閉装置の左右方向又は見付け方向(−X方向を第1開閉装置の左方向、+X方向を第1開閉装置の右方向)、図2のY方向を第1開閉装置の前後方向又は見込み方向(+Y方向を第1開閉装置の前方向(建物の屋外側の方向)、−Y方向を第1開閉装置の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を第1開閉装置の上下方向又は見付け方向(+Z方向を第1開閉装置の上方向、−Z方向を第1開閉装置の下方向)と称する。図1、図2に示すように、この第1開閉装置1は、例えば公知の雨戸を用いて構成され、概略的に、第1枠体10、扉体20、及び戸袋30を備えており、第1枠体10の内部において扉体20を左右方向(水平方向)にスライド移動させることで、扉体20によって建物の壁2の開口部3を開閉することができる。ただし、第1開閉装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、第1開閉装置1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
ここで、図1、図2に示すように、開口部3には窓が設けられており、この開閉式の窓の建物の屋外側に扉体20が設けられている。このため、扉体20は、開口部3を、当該開口部3の開口面内ではなく当該開口部3の開口面よりも建物の屋外側において開閉することになるが、このような開閉であっても、開口部3を介した人や物の出入りを制限するための開閉を行う点において同様であるため、「開口部3を開閉する」ものとして説明する(なお、後述する第2開閉装置100のシャッターカーテン130の開閉についても同様とする)。また、窓には公知の開閉式のサッシ窓等を採用することができるので、その説明は省略する。
(構成−第1開閉装置−第1枠体)
第1枠体10は、開口部3の周縁に設置されるものである。この第1枠体10は、窓よりも建物の屋外側に設けられており、図2、図3に示すように、開口部3の上方側に位置する上側横枠11(上側枠材)と、開口部3の下方側に位置する下側横枠12(下側枠材)と、開口部3の戸袋30側とは反対側(図3では、開口部3の右側)に位置する右側縦枠13とを備えている。また、これら上側横枠11、下側横枠12、及び右側縦枠13は、建物の躯体のうち開口部3の周縁部分であって第1枠体10を支持可能な周縁部分(例えば、躯体の柱、躯体の壁、躯体の壁の下地等)に対して公知の方法でそれぞれ直接的に固定されている。また、図2に示すように、上側横枠11の下面及び下側横枠12の上面の各々には、扉体20を左右方向(水平方向)にスライド移動させるためのレール部14が設けられている。また、図2に示すように、上側横枠11と建物の壁2との境界部及び下側横枠12と建物の壁2との境界部には、上記境界部から水が浸入することを防止するための第1枠体側止水部材15(一例として、コーキング材又は水密材)が設けられている。
(構成−第1開閉装置−扉体)
扉体20は、開口部3を開閉するための第1開閉体である。この扉体20は、例えば公知の雨戸用扉パネル(一例として、戸車付きの扉パネル)等を用いて構成されており、第1枠体10から戸袋30に至る範囲にわたってスライド移動可能に設けられている。
(構成−第1開閉装置−戸袋)
図1に戻り、戸袋30は、扉体20によって開口部3を全開した状態において扉体20を収納するものである。図1から図4に示すように、この戸袋30は、第1枠体10に隣接する位置(図1では、第1枠体10よりも左側の位置)に設置されており、戸袋枠体31、戸袋鏡板32、及び戸袋妻板33を備えている。
このうち、戸袋枠体31は、戸袋30の基本構造体であり、図1、図2に示すように、上側に位置する上側横枠材31aと、下側に位置する下側横枠材31bと、戸先側(図1では、開口部3の右側)に位置する戸先側縦枠材31cと、戸尻側(図1では、開口部3の左側)に位置する戸尻側縦枠材31dとを備えている。また、戸袋鏡板32は、戸袋枠体31の前面を外側から覆うためのものであり、例えば公知の戸袋用鏡板等を用いて構成され、戸袋枠体31の前側側部を覆うように設けられている。また、戸袋妻板33は、戸袋枠体31の右面を外側から覆うためのものであり、例えば公知の戸袋用妻板等を用いて構成され、戸袋枠体31の右側側部を覆うように設けられている。また、図3、図4に示すように、この戸袋妻板33における扉体20に対応する部分には、扉体20を第1枠体10から戸袋30に至る範囲にわたってスライド移動可能にするための出入口31eが設けられている。
(構成−第2開閉装置)
図1に戻り、次に、実施の形態に係る枠体が適用された第2開閉装置100の構成について説明する。この第2開閉装置100は、概略的に、第2枠体110、シャッター収納部120、シャッターカーテン130、巻取軸140、開閉機150、及び制御ユニット(図示省略)を備えている。
(構成−第2開閉装置−第2枠体)
第2枠体110は、開口部3の周縁に設置される枠体である。この第2枠体110は、複数のアルミニウム製(又は鋼製(一例として、スチール製、ステンレス製等))の枠材を相互に組み合わせることによって構成されており、図1、図2に示すように、内まぐさ111、水切り板113、戸袋側枠材114、及び戸袋反対側枠材115を含んで構成されている。
このうち、内まぐさ111は、開口部3の上方側に位置する上側枠材であり、図1、図2に示すように、第1枠体10の上側横枠11よりも上方側であって、シャッターカーテン130よりも建物の屋内側に設けられている。また、水切り板113は、開口部3の下方側に位置する下側枠材であり、図1、図2に示すように、第1枠体10の下側横枠12よりも下方側に設けられている。また、戸袋側枠材114は、開口部3の戸袋30側(図1では、左方側)に位置する枠材であり、図1から図4に示すように、戸袋30の戸袋妻板33の近傍位置(図1では、戸袋妻板33cよりも右方側)に設けられている。また、戸袋反対側枠材115は、開口部3の戸袋30側とは反対側(図1では、右方側)に位置する枠材であり、図1から図3に示すように、第1枠体10の右側縦枠13よりも右方側に設けられている。なお、内まぐさ111、水切り板113、戸袋側枠材114、及び戸袋反対側枠材115の構成の詳細については、後述する。
また、図2に示すように、内まぐさ111と後述するシャッター収納部120のケース板121における下面の建物の屋内側端部との相互間には、開口部3の左右方向全長にわたるまぐさ開口116が形成されており、このまぐさ開口116を介してシャッターカーテン130の出し入れが行われる。また、図2から図4に示すように、戸袋側枠材114には、戸袋側補強材160が設けられている。戸袋側補強材160は、戸袋側枠材114を補強するためのものであり、戸袋側枠材114の上下方向の略全長にわたって形成されている。なお、この戸袋側補強材160の構成の詳細については、後述する。
また、図1から図4に示すように、戸袋側枠材114及び戸袋反対側枠材115の各々には、ガイドレール170が設けられている。ガイドレール170は、シャッターカーテン130を開口部3の開閉方向(すなわち、上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール170は、例えば、アルミニウム製(又は鋼製)の長尺状体であり、戸袋側枠材114又は戸袋反対側枠材115の上下方向の略全長にわたって形成されている。そして、このガイドレール170は、戸袋側枠材114又は戸袋反対側枠材115の前面において、当該ガイドレール170の上下方向(長手方向)が戸袋側枠材114又は戸袋反対側枠材115の上下方向(長手方向)に略沿う方向で配置され、戸袋側枠材114又は戸袋反対側枠材115に対して固定具等によって固定されている。また、図2に示すように、ガイドレール170の下端部には、当該端部を保護するためのレールキャップ170aが設けられている。なお、このガイドレール170の構成の詳細については、後述する。
(構成−第2開閉装置−シャッター収納部)
図1に戻り、シャッター収納部120は、シャッターの各部を収納するためのシャッター収納手段である。このシャッター収納部120は、鋼製の中空状体であり、図1、図2に示すように、建物の壁2における開口部3の上端部よりも上方に設置されている。また、このシャッター収納部120の内部には、巻取軸140、開閉機150、及び制御ユニットが収容されていると共に、巻取軸140にてシャッターカーテン130が巻上げられた状態では、シャッターカーテン130の少なくとも一部も、シャッター収納部120の内部に収容される。なお、シャッター収納部120の構成の詳細については後述する。
(構成−第2開閉装置−シャッターカーテン)
シャッターカーテン130は、開口部3の開閉を垂直方向に移動することにより行う第2開閉体であり、具体的には、巻取軸140によって開閉移動されることで、開口部3を全開した状態(以下、「全開状態」と称する)、開口部3を全閉した状態(以下、「全閉状態」と称する)、あるいは全閉状態とも全開状態とも異なる状態(以下、「半開状態」と称する)にする。このシャッターカーテン130は、図1、図2に示すように、複数のスラット131aを備えており、各スラット131aの上下の両端部に形成された嵌合部131bを介して複数のスラット131aが相互に嵌合接続されている。また、このシャッターカーテン130の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール170のコ字状の開放端部を介してガイドレール170の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール170の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール170の外部に脱落しないように規制されている。また、図1から図4に示すように、このシャッターカーテン130の下端部には、座板132が接続されており、この座板132は、全閉状態において水切り板113と近接し、又は接触するように配置されている。
(構成−第2開閉装置−巻取軸)
図2に戻り、巻取軸140は、シャッターカーテン130を開閉移動させるためのものである。この巻取軸140は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成され、左右方向に沿って設置されている。具体的には、図2、図5に示すように、巻取軸140の右端部が駆動側軸受部141を介して後述する駆動側軸受板122に対して回転可能に支持されていると共に、巻取軸140の左端部が従動側軸受部142を介して後述する従動側軸受板125に対して回転可能に支持されている。また、この巻取軸140にはシャッターカーテン130の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸140を回転させることで、連結スラットを介してシャッターカーテン130を開閉移動させることができる。
(構成−第2開閉装置−開閉機)
開閉機150は、シャッターカーテン130を開閉移動させるために、巻取軸140を回転駆動させるものであり、操作スイッチやリモコン(いずれも図示せず)を介して操作される。
(構成−第2開閉装置−制御ユニット)
制御ユニットは、第2開閉装置100の各部を相互に連動させるものである。この制御ユニットは、開閉機150と配線(図示省略)を介して電気的に接続されており、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。通信部は、操作スイッチやリモコン、又は外部装置との間で通信するための通信手段である。電源部は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御ユニットの各部に供給する電源手段である。制御部は、制御ユニットの各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御ユニットの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成−第2開閉装置−内まぐさの構成の詳細)
図2に戻り、次に、第2枠体110の内まぐさ111の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2に示すように、内まぐさ111は、内まぐさ本体111a及び立上片111bを備えている。このうち、内まぐさ本体111aは、内まぐさ111の基本構造体である。この内まぐさ本体111aは、戸袋側枠材114から戸袋反対側枠材115に至る範囲にわたって形成されており、図2に示すように、建物の壁2の開口部3の周縁上方から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。また、立上片111bは、建物の躯体のうち開口部3の周縁部分であって第2枠体110を支持可能な周縁部分(例えば、躯体の柱、躯体の壁、躯体の壁の下地、躯体の天井等)に対して内まぐさ本体111aを固定するための側片である。この立上片111bは、図2に示すように、内まぐさ本体111aにおける建物の屋内側の端部から上方に向けて張り出すように形成されており、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して固定具等によって直接的に固定されている。
(構成−水切り板の構成の詳細)
次に、第2枠体110の水切り板113の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2に示すように、水切り板113は、水切り板本体113a及び立上片113bを備えている。このうち、水切り板本体113aは、水切り板113の基本構造体である。この水切り板本体113aは、戸袋側枠材114から戸袋反対側枠材115に至る範囲にわたって形成されており、図2に示すように、建物の壁2の開口部3の周縁下方から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。また、図2に示すように、この水切り板本体113aにおける建物の屋外側の端部(前端部)には、全閉状態において座板132を建物の屋外側から覆う溝部113dが形成されている。また、立上片113bは、建物の屋内側に水が侵入することを抑制すると共に、且つ上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して水切り板本体113aを固定するための側片であり、図2に示すように、水切り板本体113aにおける建物の屋内側の端部(後端部)から上方に向けて張り出すように形成されており、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して固定具等によって直接的に固定されている。
(構成−第2開閉装置−戸袋側枠材の構成の詳細)
次に、第2枠体110の戸袋側枠材114の構成の詳細について説明する。ただし、この戸袋側枠材114は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態では、図2から図4、図6、図7に示すように、戸袋側枠材114は、枠材本体114a、第1枠材側接続片114b、及び第2枠材側接続片114cを備えている。
枠材本体114aは、戸袋側枠材114の基本構造体であり、内まぐさ111又は水切り板113の戸袋30側の端部(図3の左端部)において、建物の壁2の開口部3の周縁から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。また、図7(c)に示すように、枠材本体114aにおける扉体20に対応する部分には、第1開閉装置1の扉体20を第1枠体10から戸袋30に至る範囲にわたってスライド移動可能にするための切欠部114dが設けられている。
第1枠材側接続片114bは、戸袋側枠材114とガイドレール170とを接続するための側片であり、図3、図4、図6、図7に示すように、枠材本体114a(図3では、枠材本体114aにおける建物の屋外側の端部(前端部))から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。また、この第1枠材側接続片114bの先端部及びその近傍部分は、左右方向の内側に向けて窪んだ凹状に形成されている。
第2枠材側接続片114cは、戸袋側枠材114とガイドレール170とを接続するための側片であり、図3、図4に示すように、枠材本体114a(図3では、枠材本体114aの部分のうち建物の屋外側の端部(前端部)よりも建物の屋内側に位置する部分)から左右方向の内側に向けて張り出すように設けられている。また、図3、図4、図6、図7に示すように、この第2枠材側接続片114cは、枠材本体114aよりも左右方向の内側に位置する本体片114eであって、後述する第2ガイドレール側接続片173における左右方向の内側の側面と対向する部分に設けられた本体片114eと、本体片114eと枠材本体114aとを連結するための連結片114fとを備えている。
(構成−第2開閉装置−戸袋反対側枠材の構成の詳細)
図3に戻り、次に、第2枠体110の戸袋反対側枠材115の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図3に示すように、戸袋反対側枠材115は、枠材本体115a、第1枠材側接続片115b、第2枠材側接続片115c、及び枠材側取付片115dを備えている。このうち、枠材本体115a、第1枠材側接続片115b、及び第2枠材側接続片115cは、戸袋側枠材114の第1枠材側接続片114b及び第2枠材側接続片114cと略同一に構成されているので、以下では、その説明を省略する。また、枠材側取付片115dは、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して戸袋反対側枠材115を取り付けるための側片である。この枠材側取付片115dは、図3に示すように、枠材本体115aにおける建物の屋内側の端部(前端部)から左右方向の外側に向けて張り出すように設けられており、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して枠材側取付片115dに形成された取付孔(図示省略)を介して固定具115eによって固定されている。
(構成−第2開閉装置−戸袋側補強材の構成の詳細)
次に、第2枠体110の戸袋側補強材160の構成の詳細について説明する。ただし、この戸袋側補強材160は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。戸袋側補強材160は、図3、図4、図6、図8から図10に示すように、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、及び第3戸袋側補強材163を備えている。
(構成−第2開閉装置−戸袋側補強材の構成の詳細−第1戸袋側補強材)
第1戸袋側補強材161は、戸袋側枠材114の上側部分に位置するものであり、図6、図8に示すように、第1戸袋側補強材本体161a及び第1取付部161bを備えている。
第1戸袋側補強材本体161aは、第1戸袋側補強材161の基本構造体であり、枠材本体114aの内側側面と対応する第1補強材側片161cと、第2枠材側接続片114cの連結片114fの内側側面と対応する第2補強材側片161dとを備えている。また、図8(c)に示すように、第1補強材側片161cには、第1切欠部161eが設けられている。この第1切欠部161eは、第1戸袋側補強材161と第1枠体10の上側横枠11との接触を回避するためのものであり、第1補強材側片161cにおける上側横枠11と対応する部分に形成されている。
第1取付部161bは、当該第1取付部161bに対して後述する第1戸袋側止水部材210の水密材211を取り付けることにより、後述する第1境界部201に位置させることが可能な取付手段である。この第1取付部161bは、図6、図8に示すように、第1補強材側片161cにおける第1切欠部161eの上端に対応する部分から左右方向の外側に向けて張り出されるように形成されていると共に、第1補強材側片161cの下端に対応する部分の全長にわたって形成されている。
また、この第1戸袋側補強材161を戸袋側枠材114に対して固定する方法は任意であるが、例えば、第2補強材側片161dに形成された図8(a)の取付孔161h及び第2枠材側接続片114cの連結片114fに形成された図7の取付孔114nを介して第2枠材側接続片114cに対して固定具等によって固定している。
(構成−第2開閉装置−戸袋側補強材の構成の詳細−第2戸袋側補強材)
図3に戻り、第2戸袋側補強材162は、戸袋側枠材114の下側部分に位置するものであり、図3、図4、図6、図9に示すように、第2戸袋側補強材本体162a及び第2取付部162bを備えている。
第2戸袋側補強材本体162aは、第2戸袋側補強材162の基本構造体であり、戸袋側枠材114の枠材本体114aの内側側面と対応する第1補強材側片162cと、戸袋側枠材114の連結片114fの内側側面と対応する第2補強材側片162dとを備えている。また、図9(c)に示すように、第1補強材側片162cには、第2切欠部162eが設けられている。この第2切欠部162eは、第2戸袋側補強材162と第1枠体10の下側横枠12との接触を回避するためのものであり、第1補強材側片162cにおける下側横枠12と対応する部分に形成されている。
第2取付部162bは、当該第2取付部162bに対して後述する第3戸袋側止水部材230の水密材231を取り付けることにより、後述する第3境界部203に位置させることが可能な取付手段である。この第2取付部162bは、図3、図4、図6、図9に示すように、第1補強材側片162cにおける第2切欠部162eの下端に対応する部分から左右方向の外側に向けて張り出すように形成されていると共に、第1補強材側片162cの上端に対応する部分の全長にわたって形成されている。
また、この第2戸袋側補強材162を戸袋側枠材114に対して固定する方法は任意であるが、例えば、図3、図4、図6に示すように、第2補強材側片162dに形成された図9(a)の取付孔162g及び第2枠材側接続片114cの連結片114fに形成された図7(c)の取付孔114hを介して第2枠材側接続片114cに対して固定具等によって固定している。
(構成−第2開閉装置−戸袋側補強材の構成の詳細−第3戸袋側補強材)
図3に戻り、第3戸袋側補強材163は、戸袋側枠材114の上側部分と下側部分との中間部分に位置するものである。この第3戸袋側補強材163は、図3、図4、図6、図10に示すように、X−Y平面に沿った断面形状が建物の屋外側に向けて開放された略コ字状となるように形成された板状体であり、枠材本体114aの上下方向の略全長にわたって形成されており、具体的には、第1補強材側片163a、第2補強材側片163b、及び第3補強材側片163cを備えている。
このうち、第1補強材側片163aは、戸袋30側に位置する側片である。また、第2補強材側片163bは、第1補強材側片163aよりも戸袋30側とは反対側に位置する側片である。また、第3補強材側片163cは、第1補強材側片163aと第2補強材側片163bとを接続する側片であり、且つ当該第1補強材側片163aに対して後述する第2戸袋側止水部材220の水密材221を取り付けることにより、後述する第2境界部202に位置させることが可能な取付手段であり、図3、図4に示すように、第2枠材側接続片114cの連結片114fと当接しないように配置されている。
また、図10(a)に示すように、第1補強材側片163a及び第2補強材側片163bには、第3上側切欠部163d及び第3下側切欠部163eが設けられている。この第3上側切欠部163dは、第1戸袋側補強材161の第1補強材側片161cの一部及び第2補強材側片161dを第3戸袋側補強材163の内側に挿通するための切欠部であり、第3戸袋側補強材163における第3補強材側片163cに対応する部分に形成されている。また、第3下側切欠部163eは、第2戸袋側補強材162の第1補強材側片162cの一部及び第2補強材側片162dを第3戸袋側補強材163の内側に挿通するための切欠部であり、第3戸袋側補強材163における第3補強材側片163cに対応する部分に形成されている。
また、この第3戸袋側補強材163を戸袋側枠材114に対して固定する方法は任意であるが、例えば、図6に示すように、第1補強材側片163aに形成された取付孔(図示省略)及び戸袋側枠材114の第1枠材側接続片114bに形成された取付孔(図示省略)を介して第1枠材側接続片114bに対して固定具等によって固定する。
また、このような戸袋側補強材160の形成方法については任意であるが、実施の形態では、第1戸袋側補強材161又は第2戸袋側補強材162の少なくともいずれか一方を、第3戸袋側補強材163とは別体に形成している。具体的には、複数のスチール材又はステンレス材を曲げ成形することにより、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、及び第3戸袋側補強材163をそれぞれ別体に形成している。これにより、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、及び第3戸袋側補強材163を一体形成した場合に比べて、設置状況に応じて第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、又は第3戸袋側補強材163の少なくともいずれか1つの形状を変更でき、戸袋側補強材160の取付性を向上できる。
以上のような戸袋側補強材160により、戸袋側枠材114の略全体を補強することができ、戸袋側枠材114の耐久性を向上させることができる。また、戸袋側補強材160が、第1取付部161b、第2取付部162b、及び第1補強材側片163aを備えているので、後述する第1戸袋側止水部材210、後述する第2戸袋側止水部材220、及び後述する第3戸袋側止水部材230を現場で設置する手間を省略でき、これら止水部材の設置性を向上させることができる。
(構成−第2開閉装置−ガイドレールの構成の詳細)
図2に戻り、次に、第2枠体110のガイドレール170の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2から図4に示すように、ガイドレール170は、ガイドレール本体171、第1ガイドレール側接続片172、第2ガイドレール側接続片173、及び防振部材174を備えている。
このうち、ガイドレール本体171は、シャッターカーテン130の端部(図3では、シャッターカーテン130の左端部又は右端部)を収容するものであり、図3、図4に示すように、本体枠部171a及び外枠部171bを備えている。ここで、本体枠部171aは、ガイドレール本体171の基本構造体であり、X−Y平面に沿った断面形状が略コ字状である板状体にて形成されている。また、外枠部171bは、本体枠部171aよりも左右方向の外側に位置する枠部であり、図3、図4に示すように、本体枠部171aから左右方向の外側に向けて張り出された第1外枠側片171cと、本体枠部171aのうち第1外枠側片171cよりも建物の屋内側の部分(後側部分)から左右方向の外側に向けて張り出され、且つ第1外枠側片171cと接続されている第2外枠側片171dとを備えている。
また、第1ガイドレール側接続片172は、戸袋側枠材114又は戸袋反対側枠材115とガイドレール170とを接続するための側片である。この第1ガイドレール側接続片172は、図3、図4に示すように、ガイドレール本体171から建物の屋内側に向けて張り出すように設けられており、第1枠材側接続片114bの凹状部分に対して係合されている。また、第2ガイドレール側接続片173は、戸袋側枠材114又は戸袋反対側枠材115とガイドレール170とを接続するための側片である。この第2ガイドレール側接続片173は、図3、図4に示すように、第1ガイドレール側接続片172よりも左右方向の内側に設け、且つガイドレール本体171から建物の屋内側に向けて張り出すように設けられている。そして、この第2ガイドレール側接続片173は、第2ガイドレール側接続片173に形成された取付孔(図示省略)、第2枠材側接続片114cの本体片114eに形成された図7(c)の取付孔114k、及び第3戸袋側補強材163の第2補強材側片163bに形成された図10の取付孔163gを介して第3戸袋側補強材163に対して固定具によって接続されている。また、防振部材174は、シャッターカーテン130の揺れを抑制するための部材であり、例えば防振ゴム等の公知の防振部材等を用いて構成されており、図3、図4に示すように、ガイドレール170の開放側の端部に設けられている。
(構成−第2開閉装置−シャッター収納部の構成の詳細)
図2に戻り、次に、シャッター収納部120の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2、図5、図12に示すように、シャッター収納部120は、ケース板121、駆動側軸受板122、駆動側取付板123、駆動側サイドキャップ124、従動側軸受板125、従動側取付板126、及び従動側サイドキャップ127を備えている。
このうち、ケース板121は、シャッター収納部120の収容空間のうち上方側の部分及び建物の屋外側の部分(前側部分)を覆うための板材であり、図2、図5に示すように、シャッター収納部120の左右方向の略全長にわたって設けられている。また、図12に示すように、このケース板121の上端部と建物の壁2との境界部には、当該境界部から水が浸入することを防止するための第1収容側止水部材121a(一例として、コーキング材又は水密材)が設けられている。
また、駆動側軸受板122は、収容空間のうち右方側の部分を覆うための板材であり、図5に示すように、駆動側取付板123に対して固定具又は係止構造等によって接続されている。また、駆動側取付板123は、建物の躯体のうちシャッター収納部120を支持可能な部分(具体的には、シャッター収納部120を支持可能な柱部や壁2等)に対して駆動側軸受板122を取り付けるための板材である。図5に示すように、この駆動側取付板123は、駆動側軸受板122の近傍位置に設けられており、上記シャッター収納部120を支持可能な部分に対して固定具124bによって接続されている。また、駆動側サイドキャップ124は、駆動側軸受板122を保護するためのキャップであり、図5に示すように、駆動側軸受板122の略全体を外側から覆うように設けられており、駆動側軸受板122に形成された係止部(図示省略)によって係止されていると共に、上記シャッター収納部120を支持可能な部分に対して駆動側取付板123に形成された取付孔(図示省略)を介して固定具等によって接続されている。また、図5に示すように、この駆動側サイドキャップ124と駆動側取付板123との境界部には、当該境界部から水が浸入することを防止するための第2収容側止水部材124a(一例として、コーキング材又は水密材)が設けられている。
また、従動側軸受板125は、収容空間のうち左方側の部分を覆うための板材であり、図5に示すように、従動側取付板126に対して後述する従動側取付板126の係止部126a等によって係止されていると共に、後述する従動側取付板126に形成された図13の取付孔126dを介して固定具によって接続されている。
また、従動側取付板126は、シャッター収納部120を支持する支持手段であり、上記シャッター収納部120を支持可能な部分に対して従動側軸受板125を取り付けるための板材である。図2、図5、図12、図13に示すように、この従動側取付板126は、従動側軸受板125の近傍位置に設けられており、上記シャッター収納部120を支持可能な部分に対して従動側取付板126に形成された図13の取付孔126cを介して固定具126fによって接続されている。また、図2、図13に示すように、この従動側取付板126には、従動側軸受板125を従動側取付板126に対して係止するための複数の係止部126aと、従動側軸受板125を従動側取付板126に対して取り付けるための取付部126bが設けられている。ここで、この従動側取付板126の具体的な大きさについては任意であるが、上記シャッター収納部120を支持可能な部分に対して従動側取付板126を確実に固定するために、実施の形態では、図2、図5、図12、図13に示すように、従動側取付板126の左右方向の長さについては、従動側取付板126の少なくとも一部が上記シャッター収納部120を支持可能な部分と対向することが可能な長さに設定されている。また、この従動側取付板126の形成方法については任意であるが、実施の形態では、従動側取付板126を戸袋側枠材114とは別体に形成することにより、従動側取付板126及び戸袋側枠材114を一体形成した場合に比べて、従動側取付板126及び戸袋側枠材114を設置する上で制約を受けることを回避できると共に、戸袋側枠材114のサイズが過大になることを回避できる。よって、従動側取付板126及び戸袋側枠材114の設置性を維持しながら、戸袋側枠材114のコンパクト化を図ることができる。
また、従動側サイドキャップ127は、従動側軸受板125を保護するためのキャップであり、図5に示すように、従動側軸受板125の略全体を外側から覆うように設けられており、従動側取付板126に形成された図13の取付孔126eを介して固定具によって従動側取付板126に対して接続されている。また、図5、図12に示すように、この従動側サイドキャップ127と従動側取付板126との境界部204(以下、「収納側境界部204」と称する)には、当該収納側境界部204から水が浸入することを防止するための第3収容側止水部材127a(一例として、コーキング材又は水密材)が設けられている。なお、第1収容側止水部材121a、第2収容側止水部材124a、及び第3収容側止水部材127aの設置方法については任意であるが、例えば、第1収容側止水部材121a、第2収容側止水部材124a、及び第3収容側止水部材127aを連続的に設けてもよい。
(構成−第2開閉装置−戸袋側枠材の取付構造)
図2に戻り、次に、戸袋側枠材114の取付構造について説明する。第1開閉装置1に対して第2開閉装置100を後付けで併設される場合に、第2枠体110の戸袋側枠材114を取り付けるための取付構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
(構成−第2開閉装置−戸袋側枠材の取付構造−第1の特徴)
まず、取付構造の第1の特徴については、戸袋側枠材114は、建物の躯体(具体的には、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分)に対して直接固定されることなく、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111又は水切り板113の少なくともいずれか一方に対して固定されている。具体的には、図2から図4に示すように、戸袋側枠材114は、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111及び水切り板113に対して直接固定されている。ここで、この戸袋側枠材114の具体的な固定方法については任意であるが、例えば、図2から図4に示すように、戸袋側枠材114を、第1戸袋側補強材161の第1補強材側片161cに形成された図8(c)の取付孔161i、枠材本体114aに形成された図7(c)の取付孔114l、及び内まぐさ本体111aに形成された図2の取付孔111cを介して内まぐさ本体111aに対して固定具によって固定している。そしてさらに、第2戸袋側補強材162の第1補強材側片162cに形成された図9(c)の取付孔162h、枠材本体114aに形成された図7(c)の取付孔114m、及び水切り板本体113aに形成された図2の取付孔113cを介して水切り板本体113aに対して固定具によって固定している。これにより、従来技術(戸袋側枠材114を建物の躯体に対して直接取り付ける技術)に比べて、開口部3の近傍に建物の躯体が存在しない場合に、戸袋側枠材114が外部に露出することを抑制しながら戸袋側枠材114を強固に固定でき、第2枠体110の意匠性を維持しながら戸袋側枠材114の設置安定化を図ることが可能となる。また、第1戸袋側補強材161を内まぐさ本体111aに戸袋側枠材114と共締めできると共に、第2戸袋側補強材162を水切り板本体113aに戸袋側枠材114と共締めできるので、戸袋側補強材160を戸袋側枠材114に対して一層強固に固定できる。
また、実施の形態では、上述したように、第1戸袋側補強材161及び第2戸袋側補強材162が戸袋側枠材114に対して取り付けられている場合において、図4、図6に示すように、図8の第1戸袋側補強材161の見込面161fと図10の第3戸袋側補強材163の見込面163fのうち第3上側切欠部163dに対応する部分とを当接させると共に、図9の第2戸袋側補強材162の見込面162fと図10の第3戸袋側補強材163の見込面163fのうち第3下側切欠部163eに対応する部分とを当接させることで、シャッターカーテン130の面外方向の変形に伴って戸袋側枠材114が開口部3の内側に向けて変形することを抑制可能としている。これにより、シャッターカーテン130に対する外力(一例として、風力又は人力等)が作用することでシャッターカーテン130が面外方向に変形した場合に、戸袋側枠材114が開口部3の内側(図4では、左右方向の内側)に向けて変形することを抑制でき、戸袋側枠材114の耐久性を一層向上させることが可能となる。
(構成−第2開閉装置−戸袋側枠材の取付構造−第2の特徴)
図3に戻り、次に、取付構造の第2の特徴については、図3、図4に示すように、戸袋側枠材114は、戸袋30(図3では、戸袋妻板33)と当接しないように戸袋30に対して隙間50(以下、「戸袋側隙間50」と称する)を隔てて配置されている。ここで、戸袋側隙間50の長さについては任意であるが、例えば、シャッターカーテン130の開閉移動に支障が生じない程度の長さに設定されている。一例として、戸袋側隙間50のうち戸袋側枠材114(具体的には、戸袋側枠材114の建物の屋外側の部分(前側部分))と戸袋妻板33との隙間については、約15mm程度に設定されている。これにより、戸袋側枠材114を戸袋30と当接するように配置した場合に比べて、戸袋30の構成(例えば、戸袋妻板33の側面形状等)に起因して戸袋側枠材114を安定して設置できなくなることを回避でき、戸袋側枠材114の設置性を維持することが可能となる。
(構成−第2開閉装置−戸袋側枠材の取付構造−第3の特徴)
図2に戻り、次に、取付構造の第3の特徴については、図2から図4に示すように、第2枠体110には、接続部180が設けられている。接続部180は、戸袋側枠材114(具体的には、戸袋側枠材114の中間部分)と戸袋30(具体的には、戸袋妻板33)とを接続するための接続手段(第1接続手段)である。この接続部180は、X−Y平面に沿った断面形状が略逆L字状に形成され、且つ接続部180の上下方向の長さが戸袋側枠材114の上下方向の長さよりも短く形成された鋼製の板状体であり、具体的には、図2から図4、図11に示すように、戸袋30側に位置する第1接続側片181と、第1接続側片181よりも戸袋30側とは反対側に位置する第2接続側片182とを備えている。
また、接続部180による戸袋側枠材114と戸袋30との接続方法については任意であるが、実施の形態では、図3、図4に示すように、第1接続側片181を第1接続側片181に形成された図11(c)の取付孔181a及び戸袋妻板33に形成された取付孔(図示省略)を介して戸袋妻板33に対して固定具によって接続している。また、第2接続側片182を第2接続側片182に形成された図11(a)の取付孔182a及び第3戸袋側補強材163の第3補強材側片163cに形成された図10(a)の取付孔163iを介して第3戸袋側補強材163に対して固定具によって接続している。
また、接続部180の具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態では、第1接続側片181の前後方向の長さについては、第1接続側片181の先端側の部分が戸袋側枠材114の中間部分よりも建物の屋外側に向けて突出する長さに設定されている。具体的には、図3、図4に示すように、戸袋側枠材114の中間部分の前後方向の長さ(より具体的には、第3補強材側片163cと第1枠材側接続片114bとの相互間の長さ)よりも長く設定されている。これにより、戸袋30(戸袋妻板33)の部分のうち戸袋側枠材114(戸袋側枠材114の中間部分)よりも建物の屋外側に位置する部分に接続できるので、ガイドレール170を戸袋側枠材114に取り付ける前に、第1接続側片181を戸袋妻板33に対して建物の屋外側から接続することが可能となる。また、第2接続側片182の左右方向の長さについては、第2接続側片182の先端側の部分が第3戸袋側補強材163の第3補強材側片163cと当接可能な長さに設定されている。具体的には、図3、図4に示すように、戸袋側隙間50の長さと第3補強材側片163cの左右方向の長さとの合計と略同一の長さに設定されている。これにより、第2接続側片182を第3戸袋側補強材163(第3補強材側片163c)に対して確実に接続することが可能となる。
また、接続部180の設置方法については任意であるが、実施の形態では、図2に示すように、相互に間隔を隔てて垂直方向に向けて複数並設されている(例えば、5つ程度並設される)。この場合において、この間隔の設定方法については任意であるが、実施の形態では、複数の接続部180のうち垂直方向(上下方向)の内側に位置する接続部180同士の間隔を、複数の接続部180のうち垂直方向(上下方向)の外側に位置する接続部180同士の間隔よりも短く設定しており、例えば、上記垂直方向の内側に位置する接続部180同士の間隔=300mm程度に設定し、上記垂直方向の外側に位置する接続部180同士の間隔=500mm程度に設定している。これにより、接続部180同士の間隔を同一にした場合に比べて、外力によるシャッターカーテン130の変形に伴って戸袋側枠材114が変形しようとした場合の各接続部180にかかる負荷を低減でき、接続部180又は戸袋側枠材114が破断又は損傷することを回避できる。
このような接続部180により、戸袋側枠材114と戸袋30とを接続でき、戸袋側枠材114の耐久性を一層向上させることができる。
また、以上のような取付構造により、第1開閉装置1(第1枠体10)を取り外すことなく第2枠体110を設置でき、第2枠体110の施工性を向上できる。
(構成−第2開閉装置−第2枠体の浸水防止構造)
次に、第2枠体110(具体的には、戸袋側枠材114)の浸水防止構造について説明する。図3、図4、図12、図14、図15に示すように、第1枠体10又は戸袋30と第2枠体110(戸袋側枠材114)との境界部200から水が浸入することを防止するための浸水防止構造として、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230が設けられている。
ここで、「境界部200」とは、部材同士の境界となる領域を意味し、例えば部材同士の相互間に隙間を有する境界部200と、部材同士の相互間に隙間を有しない境界部200(一例として、部材同士が当接している境界部200)とを含む概念である。実施の形態では、図12に示すように、この境界部200は、第1枠体10の上側横枠11と戸袋側枠材114(具体的には、戸袋側枠材114の上側部分)との境界部201(以下、「第1境界部201」と称する)、戸袋妻板33(戸袋30における開口部3側の側部)と戸袋側枠材114(具体的には、戸袋側枠材114の中間部分)との境界部202(戸袋側隙間50に対応する。以下、「第2境界部202」と称する。)、及び第1枠体10の下側横枠12と戸袋側枠材114(具体的には、戸袋側枠材114の下側部分)との境界部203(以下、「第3境界部203」と称する)を含むものとして説明する。
(構成−第2開閉装置−第2枠体の浸水防止構造−第1戸袋側止水部材)
第1戸袋側止水部材210は、第1境界部201から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図12、図14に示すように、水密材211及びコーキング材212を備えている。
このうち、水密材211は、例えば公知の水密材等を用いて構成されており(なお、後述する第2戸袋側止水部材220の水密材221、後述する第3戸袋側止水部材230の水密材231についても同様とする)、図12、図14に示すように、第1境界部201の全長にわたって設けられている。そして、図6に示すように、第1戸袋側補強材161の第1取付部161bに対して接着剤等によって取り付けられている。また、コーキング材212は、例えば公知のコーキング材を用いて構成されており(なお、後述する第2戸袋側止水部材220のコーキング材222、後述する第3戸袋側止水部材230のコーキング材232についても同様とする)、図12、図14に示すように、第1境界部201の全長にわたって設けられていると共に、水密材211よりも外側(図14では、左側)に設けられている。
このような第1戸袋側止水部材210により、止水性が高いコーキング材212が水密材211よりも外側に位置することで、第1境界部201から水が浸入することを確実に防止でき、第2枠体110の止水性を向上させることができる。また、水密材211をコーキング材212よりも内側に位置することで、コーキング材212を充填する際にコーキング材212を水密材211で受けることができ、コーキング材212を所望の位置に正確に設けることができる(なお、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230についても同様とする)。
(構成−第2開閉装置−第2枠体の浸水防止構造−第2戸袋側止水部材)
図3に戻り、第2戸袋側止水部材220は、第2境界部202から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図3、図4、図12に示すように、水密材221及びコーキング材222を備えている。このうち、水密材221は、図3、図4、図12に示すように、第2境界部202の全長にわたって設けられており、図6に示すように、第3戸袋側補強材163の第1補強材側片163aに対して接着剤等によって取り付けられている。また、コーキング材222は、図3、図4、図12に示すように、第2境界部202の全長にわたって設けられていると共に、水密材221よりも外側(図12では、建物の屋外側)に設けられている。
(構成−第2開閉装置−第2枠体の浸水防止構造−第3戸袋側止水部材)
第3戸袋側止水部材230は、第3境界部203から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図12、図15に示すように、水密材231及びコーキング材232を備えている。このうち、水密材231は、図12、図15に示すように、第3境界部203の全長にわたって設けられており、図6に示すように、第2戸袋側補強材162の第2取付部162bに対して接着剤等によって取り付けられている。また、コーキング材232は、図12、図15に示すように、第3境界部203の全長にわたって設けられていると共に、水密材231よりも外側(図15では、左側)に設けられている。
また、これら第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230を、少なくとも第1境界部201及び収納側境界部204にわたって連続的に設けている。具体的には、図12に示すように、第3収容側止水部材127a、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230を、収納側境界部204と、第1境界部201と、第2境界部202と、第3境界部203とにわたって連続的に設けている。これにより、雨水等の水が浸水しやすい収納側境界部204及び第1境界部201から水が浸入することを効果的に防止でき、特にシャッター収納部120の上端部から第2枠体110の下端部に至る範囲で水が浸入することを防止できる。よって、シャッター収納部120及び第2枠体110の止水性を向上させることができる。
以上のような浸水防止構造により、第1枠体10又は戸袋30と第2枠体110との相互間の境界部200から水が浸入することを防止でき、第2枠体110の止水性を向上させることができる。特に、境界部200が、第1境界部201、第2境界部202(戸袋側隙間50)、及び第3境界部203を含むので、第1境界部201、第2境界部202、及び第3境界部203から水が浸入することを防止でき、第2枠体110の止水性を一層向上させることができる。
(第2枠体の作用について)
次に、このように構成された第2枠体110の作用について説明する。
まず、全閉状態において、外力によってシャッターカーテン130が建物の屋外側に引張られると、シャッターカーテン130が建物の屋外側に向けて変形(面外変形)する。この場合において、上記シャッターカーテン130の変形に伴って第2枠体110の戸袋側枠材114が変形しようとした場合に、戸袋側枠材114が第2枠体110の内まぐさ111及び水切り板113に対して固定されているので、建物の躯体からの戸袋側枠材114の脱落を抑制できる。また、第1戸袋側補強材161の見込面161fと第3戸袋側補強材163の見込面163fのうち第3上側切欠部163dに対応する部分とが当接され、第2戸袋側補強材162の見込面162fと第3戸袋側補強材163の見込面163fのうち第3下側切欠部163eに対応する部分とが当接されていると共に、戸袋側枠材114と戸袋妻板33とが接続部180を介して接続されているので、戸袋側枠材114が開口部3の内側(図3では、左右方向の内側)に向けて変形することを抑制できるので、建物の躯体からの戸袋側枠材114の脱落を一層抑制できる。
また、全閉状態において、雨水等の水が建物の屋外側から第2枠体110の第1境界部201、第2境界部202、及び第3境界部203に浸入しようとすると、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230によって当該浸入が遮られることから、上記水が建物の屋内側に浸入することを防止できる。
(第2枠体の設置方法)
続いて、第2枠体110の設置方法について説明する。
まず、工場等において、第2枠体110の各種部材を上述した製造方法で製造する。次に、第1開閉装置1が設置されている現場において、第2枠体110を建物の躯体(具体的には、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分)に対して固定具等によって固定する。この第2枠体110の固定方法については任意であるが、例えば、水切り板113、戸袋反対側枠材115、内まぐさ111、及び戸袋側枠材114を、これら部材の記載順に建物の躯体に対して順次固定した後、戸袋側枠材114に取り付けられている戸袋側補強材160と戸袋妻板33とを接続部180で接続する。次いで、シャッター収納部120を建物の躯体(具体的には、上記シャッター収納部120を支持可能な部分)に対して固定具等によって固定する。このシャッター収納部120の固定方法については任意であるが、例えば、駆動側取付板123及び従動側取付板126、ケース板121、駆動側サイドキャップ124及び従動側サイドキャップ127、並びに従動側サイドキャップ127を、これら部材の記載順に建物の躯体に対して順次固定する。その後、第1戸袋側止水部材210のコーキング材212、第2戸袋側止水部材220のコーキング材222、及び第3戸袋側止水部材230のコーキング材232を第1境界部201、第2境界部202、及び第3境界部203に設ける。これにて、第2枠体110の設置が終了する。このような設置方法により、第1開閉装置1を取り外すことなく第2枠体110を設置でき、第2枠体110の施工性を向上できる。また、開口部3の近傍に建物の躯体が存在しない場合に、戸袋側枠材114が外部に露出することを抑制しながら戸袋側枠材114を強固に固定でき、第2枠体110の意匠性を維持しながら戸袋側枠材114の設置安定化を図ることが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、内まぐさ111又は水切り板113の少なくともいずれか一方を、建物の躯体に対して直接固定し、戸袋側枠材114を、建物の躯体に対して直接固定することなく、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111又は水切り板113の少なくともいずれか一方に対して固定したので、第1開閉装置1を取り外すことなく第2枠体110を設置でき、第2枠体110の施工性を向上できる。また、従来技術(戸袋側枠材114を建物の躯体に対して直接取り付ける技術)に比べて、開口部3の近傍に建物の躯体が存在しない場合に、戸袋側枠材114が外部に露出することを抑制しながら戸袋側枠材114を強固に固定でき、第2枠体110の意匠性を維持しながら戸袋側枠材114の設置安定化を図ることが可能となる。
また、戸袋側枠材114を、戸袋30と当接しないように戸袋30に対して戸袋側隙間50を隔てて配置したので、戸袋側枠材114を戸袋30と当接するように配置した場合に比べて、戸袋30の構成(例えば、戸袋妻板33の側面形状等)に起因して戸袋側枠材114を安定して設置できなくなることを回避でき、戸袋側枠材114の設置性を維持することが可能となる。
また、戸袋側補強材160が、戸袋側枠材114の上側部分に位置する第1戸袋側補強材161と、戸袋側枠材114の下側部分に位置する第2戸袋側補強材162と、戸袋側枠材114の上側部分と下側部分との中間部分に位置する第3戸袋側補強材163と、を備えたので、戸袋側枠材114の略全体を補強することができ、戸袋側枠材114の耐久性を向上させることができる。
また、第1戸袋側補強材161又は第2戸袋側補強材162の少なくともいずれか一方を、第3戸袋側補強材163とは別体に形成したので、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、及び第3戸袋側補強材163を一体形成した場合に比べて、設置状況に応じて第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、又は第3戸袋側補強材163の少なくともいずれか1つの形状を変更でき、戸袋側補強材160の取付性を向上できる。
また、戸袋側枠材114と戸袋30とを接続するための接続部180を備えたので、戸袋側枠材114と戸袋30とを接続でき、戸袋側枠材114の耐久性を一層向上させることができる。
また、戸袋側枠材114を、従動側取付板126とは別体に形成したので、従動側取付板126及び戸袋側枠材114を一体形成した場合に比べて、従動側取付板126及び戸袋側枠材114を設置する上で制約を受けることを回避できると共に、戸袋側枠材114のサイズが過大になることを回避できる。よって、従動側取付板126及び戸袋側枠材114の設置性を維持しながら、戸袋側枠材114のコンパクト化を図ることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(第1開閉装置について)
上記実施の形態では、第1開閉装置1が、扉体20を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、扉体20を省略してもよい。
(第2開閉装置について)
上記実施の形態では、第2開閉装置100が、電動式の窓シャッターであると説明したが、これに限らず、例えば、手動式の窓シャッター、軽量シャッター、ロールスクリーン装置、防煙垂れ幕等であってもよい。
また、上記実施の形態では、第2開閉装置100の第2枠体110及びシャッター収納部120が、建物の躯体に対して直接固定されていると説明したが、これに限らない。例えば、図16に示すように、第2枠体110及びシャッター収納部120は、建物の躯体に後付けされたふかし部材240に対して固定されてもよい。ふかし部材240は、建物の躯体を構成する部材であって、第2枠体110又はシャッター収納部120の建物の躯体に対する取り付けを補助するための部材である。このふかし部材240は、例えば公知のふかし部材(一例として、アルミニウム製のシャッター用ふかし部材)を用いて構成されており、図16に示すように、第2枠体110又はシャッター収納部120と建物の躯体との相互間に設けられ、第2枠体110又はシャッター収納部120と建物の躯体に対して固定具によって接続されている。これにより、建物の躯体、雨戸、又は窓の構成に左右されずに、第2枠体110又はシャッター収納部120を建物の躯体に対して固定でき、第2枠体110又はシャッター収納部120の設置性を向上できる。
(戸袋側枠材について)
上記実施の形態では、戸袋側枠材114を、従動側取付板126とは別体に形成したと説明したが、これに限らず、例えば、戸袋側枠材114を、従動側取付板126と一体形成してもよい。
(戸袋側補強材について)
上記実施の形態では、戸袋側補強材160が、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、及び第3戸袋側補強材163を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、又は第3戸袋側補強材163の少なくともいずれか1つを省略してもよい。
また、上記実施の形態では、戸袋側補強材160が、戸袋側枠材114及び接続部180と接続されていると説明したが、これに限らず、例えば、これらの部材に加えて、建物の躯体又は戸袋30に対して接続されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、又は第3戸袋側補強材163が、戸袋側枠材114を介して連結されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、又は第3戸袋側補強材163は、戸袋側枠材114に接続されながら、それぞれ直接連結されてもよい。
また、上記実施の形態では、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、又は第3戸袋側補強材163がそれぞれ別体に形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1戸袋側補強材161又は第2戸袋側補強材162の少なくともいずれか一方を、第3戸袋側補強材163とは一体に形成してもよい。
また、上記実施の形態では、第3戸袋側補強材163の第3補強材側片163cが、第2枠材側接続片114cの連結片114fと当接しないように配置されていると説明したが、これに限らず、例えば、戸袋側補強材160(第3戸袋側補強材163)の耐久性を向上させるために、第2枠材側接続片114cの連結片114fと当接するように配置されてもよい。
(取付構造について)
上記実施の形態では、戸袋側枠材114が、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111及び水切り板113に対して直接固定されていると説明したが、これに限らず、例えば、戸袋側枠材114は、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111又は水切り板113のいずれか一方のみに対して直接固定されてもよい。
また、上記実施の形態では、戸袋側枠材114が、戸袋30と当接しないように戸袋30に対して戸袋側隙間50を隔てて配置していると説明したが、これに限らず、例えば、戸袋30と当接するように配置してもよい。
また、上記実施の形態では、第1戸袋側補強材161の見込面161f又は第2戸袋側補強材162の見込面162fと第3戸袋側補強材163の見込面163fのうち第3上側切欠部163d又は第3下側切欠部163eに対応する部分とを当接させると説明したが、これに限らず、例えば、第2枠体110の耐久性が確保できている場合には、第1戸袋側補強材161の見込面161f又は第2戸袋側補強材162の見込面162fと第3戸袋側補強材163の見込面163fのうち第3上側切欠部163d又は第3下側切欠部163eに対応する部分とを当接させなくてもよい。
(接続手段について)
上記実施の形態では、第2枠体110に複数の接続部180が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第2枠体110の耐久性が確保できている場合には、1つの接続部180のみが設けられてもよく、あるいは、複数の接続部180を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、接続部180が、第3戸袋側補強材163を介して戸袋側枠材114と接続されていると説明したが、これに限らず、例えば、戸袋側枠材114と直接的に接続されてもよい。
また、上記実施の形態では、複数の接続部180のうち垂直方向の内側に位置する接続部180同士の間隔を、複数の接続部180のうち垂直方向の外側に位置する接続部180同士の間隔よりも短く設定していると説明したが、これに限らない。例えば、垂直方向の内側に位置する接続部180同士の間隔を、上記垂直方向の外側に位置する接続部180同士の間隔と同一又はそれよりも長く設定してもよい。
また、上記実施の形態では、接続部180が、戸袋30(戸袋妻板33)の部分のうち戸袋側枠材114(戸袋側枠材114の中間部分)よりも建物の屋外側に位置する部分に接続可能に形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、図17に示すように、接続部250は、戸袋30(戸袋妻板33)の部分のうち戸袋側枠材114(戸袋側枠材114の中間部分)よりも建物の屋内側に位置する部分に接続可能に形成されてもよい。具体的には、この接続部250は、X−Y平面に沿った断面形状が略L字状である板状体であり、図17、図18に示すように、戸袋30側に位置し、且つ取付孔251aを有する第1接続側片251と、第1接続側片251よりも戸袋30側とは反対側に位置し、且つ取付孔252aを有する第2接続側片252とを備えて構成される(すなわち、接続部250の第1接続側片251における先端側の部分が戸袋側枠材114の中間部分よりも建物の屋内側に向けて突出するように形成される)。このような接続部250により、戸袋30(戸袋妻板33)の部分のうち戸袋側枠材114(戸袋側枠材114の中間部分)よりも建物の屋内側に位置する部分に接続できるので、ガイドレール170を戸袋側枠材114に取り付ける前又は取り付けた後のいずれの場合にも、第1接続側片251を戸袋妻板33に対して建物の屋内側から接続することが可能となる。なお、この接続部250は、特許請求の範囲における「第2接続手段」に対応する。
また、上記実施の形態では、単に、接続部180を戸袋側枠材114(第3戸袋側補強材163を介して間接的に接続)及び戸袋30(戸袋妻板33)に接続していると説明したが、これに限らない。例えば、接続部180又は接続部250のいずれか一方を、戸袋側枠材114及び戸袋30に選択的に接続してもよい。これにより、設置状況に応じて接続部180又は接続部250のいずれか一方を戸袋側枠材114及び戸袋30に選択的に接続でき、接続手段の設置性を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、接続部180が、戸袋30の部分のうち戸袋側枠材114よりも建物の屋外側に位置する部分に接続できるように形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、接続部180が、戸袋30の部分のうち戸袋側枠材114よりも建物の屋外側に位置する部分に接続でき、且つ戸袋30の部分のうち戸袋側枠材114よりも建物の屋内側に位置する部分に接続できるように形成されてもよい。このような構成により、例えば、接続部180の向きを変えることにより、戸袋30の部分のうち戸袋側枠材114よりも建物の屋外側に位置する部分又は戸袋側枠材114よりも建物の屋内側に位置する部分のいずれか一方に接続することができ、接続部180の接続性を向上させることができる。
(取付手段について)
上記実施の形態では、戸袋側補強材160が、第1取付部161b、第2取付部162b、及び第1補強材側片163aを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1取付部161b、第2取付部162b、又は第1補強材側片163aの少なくともいずれか1つを省略してもよい。
また、上記実施の形態では、第1取付部161b及び第2取付部162bが、戸袋側枠材114に取り付けられた戸袋側補強材160に設けられている(すなわち、第1取付部161b及び第2取付部162bが、戸袋側枠材114に間接的に設けられている)と説明したが、これに限らず、例えば、戸袋側枠材114に直接的に設けられてもよい。
(浸水防止構造について)
上記実施の形態では、浸水防止構造が、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、又は第3戸袋側止水部材230の少なくともいずれか1つを省略してもよい。
また、上記実施の形態では、境界部200が、第1境界部201、第2境界部202、及び第3境界部203を含むと説明したが、これに限らない。例えば、境界部200は、第1境界部201、第2境界部202、又は第3境界部203の少なくともいずれか1つ又は2つのみを含んでもよい。あるいは、第1境界部201、第2境界部202、及び第3境界部203に加えて、他の境界部200(一例として、第1枠体10の下側横枠12と水切り板113との境界部)を含んでもよい。
また、上記実施の形態では、第3収容側止水部材127a、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230を、収納側境界部204と、第1境界部201と、第2境界部202と、第3境界部203とにわたって連続的に設けていると説明したが、これに限らず、例えば、収納側境界部204と、第1境界部201と、第2境界部202と、第3境界部203とにわたって非連続的に設けてもよい。
また、上記実施の形態では、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230の各々が、水密材及びコーキング材を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、水密材又はコーキング材のいずれか一方のみを備えてもよい。
(付記)
付記1の開閉装置の枠体は、建物の開口部の開閉を水平方向に移動する第1開閉体によって前記開口部を全開した状態において前記第1開閉体を収納する戸袋を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置であり、前記開口部の開閉を行う第2開閉体を備えた第2開閉装置を構成する枠体であって、前記枠体は、前記開口部の上方側に位置する上側枠材と、前記開口部の下方側に位置する下側枠材と、前記開口部の前記戸袋側に位置する戸袋側枠材とを備え、前記上側枠材又は前記下側枠材の少なくともいずれか一方を、前記建物の躯体に対して直接固定し、前記戸袋側枠材を、前記建物の躯体に対して直接固定することなく、前記建物の躯体に対して直接固定されている前記上側枠材又は前記下側枠材の少なくともいずれか一方に対して固定した。
付記2の開閉装置の枠体は、付記1に記載の開閉装置の枠体において、前記戸袋側枠材を、前記戸袋と当接しないように前記戸袋に対して隙間を隔てて配置した。
付記3の開閉装置の枠体は、付記1又は2に記載の開閉装置の枠体において、前記戸袋側枠材に取り付けられた戸袋側補強材であって、前記戸袋側枠材を補強するための戸袋側補強材を備え、前記戸袋側補強材は、前記戸袋側枠材の上側部分に位置する第1戸袋側補強材と、前記戸袋側枠材の下側部分に位置する第2戸袋側補強材と、前記戸袋側枠材の上側部分と下側部分との中間部分に位置する第3戸袋側補強材と、を備えた。
付記4の開閉装置の枠体は、付記3に記載の開閉装置の枠体において、前記第1戸袋側補強材又は前記第2戸袋側補強材の少なくともいずれか一方を、前記第3戸袋側補強材とは別体に形成した。
付記5の開閉装置の枠体は、付記1から4のいずれか一項に記載の開閉装置の枠体において、前記戸袋側枠材と前記戸袋とを接続するための接続手段を備えた。
付記6の開閉装置の枠体は、付記5に記載の開閉装置の枠体において、前記接続手段は、前記戸袋の部分のうち前記戸袋側枠材よりも前記建物の屋外側に位置する部分に接続可能な第1接続手段と、前記戸袋の部分のうち前記戸袋側枠材よりも前記建物の屋内側に位置する部分に接続可能な第2接続手段と、を含み、前記第1接続手段又は前記第2接続手段のいずれか一方を、前記戸袋側枠材及び前記戸袋に選択的に接続した。
付記7の開閉装置の枠体は、付記1から6のいずれか一項に記載の開閉装置の枠体において、前記第2開閉体を収納する収納手段と、前記収納手段を支持する支持手段とを備えた前記第2開閉装置を構成する前記枠体であって、前記戸袋側枠材を、前記支持手段とは別体に形成した。
(付記の効果)
付記1に記載の開閉装置の枠体によれば、上側枠材又は下側枠材の少なくともいずれか一方を、建物の躯体に対して直接固定し、戸袋側枠材を、建物の躯体に対して直接固定することなく、建物の躯体に対して直接固定されている上側枠材又は下側枠材の少なくともいずれか一方に対して固定したので、第1開閉装置を取り外すことなく枠体を設置でき、枠体の施工性を向上できる。また、従来技術(戸袋側枠材を建物の躯体に対して直接取り付ける技術)に比べて、開口部の近傍に建物の躯体が存在しない場合に、戸袋側枠材が外部に露出することを抑制しながら戸袋側枠材を強固に固定でき、枠体の意匠性を維持しながら戸袋側枠材の設置安定化を図ることが可能となる。
付記2に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側枠材を、戸袋と当接しないように戸袋に対して隙間を隔てて配置したので、戸袋側枠材を戸袋と当接するように配置した場合に比べて、戸袋の構成(例えば、戸袋妻板の側面形状等)に起因して戸袋側枠材を安定して設置できなくなることを回避でき、戸袋側枠材の設置性を維持することが可能となる。
付記3に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側補強材が、戸袋側枠材の上側部分に位置する第1戸袋側補強材と、戸袋側枠材の下側部分に位置する第2戸袋側補強材と、戸袋側枠材の上側部分と下側部分との中間部分に位置する第3戸袋側補強材と、を備えたので、戸袋側枠材の略全体を補強することができ、戸袋側枠材の耐久性を向上させることができる。
付記4に記載の開閉装置の枠体によれば、第1戸袋側補強材又は第2戸袋側補強材の少なくともいずれか一方を、第3戸袋側補強材とは別体に形成したので、第1戸袋側補強材、第2戸袋側補強材、及び第3戸袋側補強材を一体形成した場合に比べて、設置状況に応じて第1戸袋側補強材、第2戸袋側補強材、又は第3戸袋側補強材の少なくともいずれか1つの形状を変更でき、戸袋側補強材の取付性を向上できる。
付記5に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側枠材と戸袋とを接続するための接続手段を備えたので、戸袋側枠材と戸袋とを接続でき、戸袋側枠材の耐久性を一層向上させることができる。
付記6に記載の開閉装置の枠体によれば、第1接続手段又は第2接続手段のいずれか一方を、戸袋側枠材及び戸袋に選択的に接続したので、設置状況に応じて第1接続手段又は第2接続手段のいずれか一方を戸袋側枠材及び戸袋に選択的に接続でき、接続手段の設置性を向上させることができる。
付記7に記載の開閉装置の枠体によれば、戸袋側枠材を、支持手段とは別体に形成したので、支持手段及び戸袋側枠材を一体形成した場合に比べて、支持手段及び戸袋側枠材を設置する上で制約を受けることを回避できると共に、戸袋側枠材のサイズが過大になることを回避できる。よって、支持手段及び戸袋側枠材の設置性を維持しながら、戸袋側枠材のコンパクト化を図ることができる。
1 第1開閉装置
2 壁
3 開口部
10 第1枠体
11 上側横枠
12 下側横枠
13 右側縦枠
14 レール部
15 第1枠体側止水部材
20 扉体
30 戸袋
31 戸袋枠体
31a 上側横枠材
31b 下側横枠材
31c 戸先側縦枠材
31d 戸尻側縦枠材
31e 出入口
32 戸袋鏡板
33 戸袋妻板
50 戸袋側隙間
100 第2開閉装置
110 第2枠体
111 内まぐさ
111a 内まぐさ本体
111b 立上片
111c 取付孔
113 水切り板
113a 水切り板本体
113b 立上片
113c 取付孔
113d 溝部
114 戸袋側枠材
114a 枠材本体
114b 第1枠材側接続片
114c 第2枠材側接続片
114d 切欠部
114e 本体片
114f 連結片
114h 取付孔
114k 取付孔
114l 取付孔
114m 取付孔
114n 取付孔
115 戸袋反対側枠材
115a 枠材本体
115b 第1枠材側接続片
115c 第2枠材側接続片
115d 枠材側取付片
115e 固定具
116 まぐさ開口
120 シャッター収納部
121 ケース板
121a 第1収容側止水部材
122 駆動側軸受板
123 駆動側取付板
124 駆動側サイドキャップ
124a 第2収容側止水部材
124b 固定具
125 従動側軸受板
126 従動側取付板
126a 係止部
126b 取付部
126c 取付孔
126d 取付孔
126e 取付孔
126f 固定具
127 従動側サイドキャップ
127a 第3収容側止水部材
130 シャッターカーテン
131a スラット
131b 嵌合部
132 座板
140 巻取軸
141 駆動側軸受部
142 従動側軸受部
150 開閉機
160 戸袋側補強材
161 第1戸袋側補強材
161a 第1戸袋側補強材本体
161b 第1取付部
161c 第1補強材側片
161d 第2補強材側片
161e 第1切欠部
161f 見込面
161h 取付孔
161i 取付孔
162 第2戸袋側補強材
162a 第2戸袋側補強材本体
162b 第2取付部
162c 第1補強材側片
162d 第2補強材側片
162e 第2切欠部
162f 見込面
162g 取付孔
162h 取付孔
163 第3戸袋側補強材
163a 第1補強材側片
163b 第2補強材側片
163c 第3補強材側片
163d 第3上側切欠部
163e 第3下側切欠部
163f 見込面
163g 取付孔
163i 取付孔
170 ガイドレール
170a レールキャップ
171 ガイドレール本体
171a 本体枠部
171b 外枠部
171c 第1外枠側片
171d 第2外枠側片
172 第1ガイドレール側接続片
173 第2ガイドレール側接続片
174 防振部材
180 接続部
181 第1接続側片
181a 取付孔
182 第2接続側片
182a 取付孔
200 境界部
201 第1境界部
202 第2境界部
203 第3境界部
204 収納側境界部
210 第1戸袋側止水部材
211 水密材
212 コーキング材
220 第2戸袋側止水部材
221 水密材
222 コーキング材
230 第3戸袋側止水部材
231 水密材
232 コーキング材
240 ふかし部材
250 接続部
251 第1接続側片
251a 取付孔
252 第2接続側片
252a 取付孔

Claims (7)

  1. 建物の開口部の開閉を水平方向に移動する第1開閉体によって前記開口部を全開した状態において前記第1開閉体を収納する戸袋を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置であり、前記開口部の開閉を行う第2開閉体を備えた第2開閉装置を構成する枠体であって、
    前記枠体は、前記開口部の上方側に位置する上側枠材と、前記開口部の下方側に位置する下側枠材と、前記開口部の前記戸袋側に位置する戸袋側枠材とを備え、
    前記上側枠材又は前記下側枠材の少なくともいずれか一方を、前記建物の躯体に対して直接固定し、
    前記戸袋側枠材を、前記建物の躯体に対して直接固定することなく、前記建物の躯体に対して直接固定されている前記上側枠材又は前記下側枠材の少なくともいずれか一方に対して固定した、
    開閉装置の枠体。
  2. 前記戸袋側枠材を、前記戸袋と当接しないように前記戸袋に対して隙間を隔てて配置した、
    請求項1に記載の開閉装置の枠体。
  3. 前記戸袋側枠材に取り付けられた戸袋側補強材であって、前記戸袋側枠材を補強するための戸袋側補強材を備え、
    前記戸袋側補強材は、
    前記戸袋側枠材の上側部分に位置する第1戸袋側補強材と、
    前記戸袋側枠材の下側部分に位置する第2戸袋側補強材と、
    前記戸袋側枠材の上側部分と下側部分との中間部分に位置する第3戸袋側補強材と、を備えた、
    請求項1又は2に記載の開閉装置の枠体。
  4. 前記第1戸袋側補強材又は前記第2戸袋側補強材の少なくともいずれか一方を、前記第3戸袋側補強材とは別体に形成した、
    請求項3に記載の開閉装置の枠体。
  5. 前記戸袋側枠材と前記戸袋とを接続するための接続手段を備えた、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の開閉装置の枠体。
  6. 前記接続手段は、
    前記戸袋の部分のうち前記戸袋側枠材よりも前記建物の屋外側に位置する部分に接続可能な第1接続手段と、
    前記戸袋の部分のうち前記戸袋側枠材よりも前記建物の屋内側に位置する部分に接続可能な第2接続手段と、を含み、
    前記第1接続手段又は前記第2接続手段のいずれか一方を、前記戸袋側枠材及び前記戸袋に選択的に接続した、
    請求項5に記載の開閉装置の枠体。
  7. 前記第2開閉体を収納する収納手段と、前記収納手段を支持する支持手段とを備えた前記第2開閉装置を構成する前記枠体であって、
    前記戸袋側枠材を、前記支持手段とは別体に形成した、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の開閉装置の枠体。

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