JP2019081553A - スパウト付き袋容器 - Google Patents

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彩香 湯田
始旦 森谷
Motoaki Moriya
始旦 森谷
藤田 実智昭
Michiaki Fujita
実智昭 藤田
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Abstract

【課題】指腹部によって、注出される内容液を止めたり流出量を調整する操作を、安定した状態で行なうことのできるスパウト付き袋容器を提供する。【解決手段】袋本体11の周縁部分11bに注出スパウト20が取り付けられた袋容器であって、注出スパウト20は、接合部21と、注出ノズル部22と、挟込み注出調整壁部23とを含んでいる。挟込み注出調整壁部23には、正面フィルム部11aの内面と対向して配置される押付け面部24a,24bが、表側及び裏側に一対形成されている。一対の押付け面部24a,24bの間を貫通する貫通穴26が、指腹部によって閉塞可能な端部開口26a,26bを、各々の押付け面部24a,24bに開口させた状態で設けられている。貫通穴26は、これの内周面に形成された流出開口部25を介して、注出ノズル部22と連通している。【選択図】図1

Description

本発明は、スパウト付き袋容器に関し、特に、表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体の周縁部分に、注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器に関する。
表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備える袋容器として、例えばパウチ袋やガセット袋やピロー袋等が、好ましくは液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、液体調味料等の内容液を、被詰替え容器に詰め替えるための詰替え容器等として用いられている。これらの袋容器では、好ましくは注出流路が形成された注出スパウトを、袋本体の周縁部分に取り付けることで、内容液を注出させる操作を容易に行うことができるようになっている。
また、注出スパウトが取り付けられた袋容器として、内容液を注出する際に、例えば容器を傾けたままの状態で、注出スパウトの部分を押え込むことで、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりできるようにした袋容器が開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの特許文献に記載された、注出スパウトが取り付けられた袋容器では、注出スパウトの袋本体の内部に延設する部分に、袋本体の外側に突出する注出ノズル部と連通する流出開口部が開口する傾斜部を備えており、指腹部によって、袋本体の注出スパウトが取り付けられた部分の正面フィルム部を押え込むことで、袋本体を形成する正面フィルム部の内側面を、流出開口部を覆うようにして傾斜部に押し付けて、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりできるようになっている。
特開平10−291549号公報 特開2010−173704号公報
しかしながら、上記従来の注出スパウトが取り付けられた袋容器では、指腹部によって、袋本体を形成する正面フィルム部の内側面を、傾斜部に、流出開口部を覆うようにして押し付ける操作が安定せず、例えば正面フィルム部の内側面を傾斜部に押し付けて、流出開口部に流入する内容液を止めたり、内容液の流入量を調整したままの状態を保持しながら、容器をさらに深く傾けてゆくといった操作が難しくなる場合がある。このようなことから、流出開口部に流入する内容液を止めたり、内容液の流入量を調整したりする操作を、より安定した状態で行なうことを可能にする袋容器の開発が望まれている。
本発明は、指腹部によって、流出開口部に流入する内容液を止めたり、内容液の流入量を調整したりする操作を、より安定した状態で行なうことのできるスパウト付き袋容器及び該スパウト付き袋容器に用いる注出スパウトを提供することを目的とする。
本発明は、表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備え、該袋本体の周縁部分に内容液を注出させる注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器であって、前記注出スパウトは、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部から前記袋本体の外側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から前記袋本体の内側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部とを含んで構成されており、前記挟込み注出調整壁部には、表裏一対の前記正面フィルム部の内面と各々対向して配置される押付け面部が、表側及び裏側に一対形成されていると共に、これらの一対の前記押付け面部の間を貫通する貫通穴が、指腹部によって閉塞可能な大きさの端部開口を、各々の前記押付け面部に開口させた状態で設けられており、前記貫通穴は、一対の前記押付け面部の間の部分の内周面に形成された流出開口部を介して、前記注出ノズル部と連通しているスパウト付き袋容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備える袋容器に用いる注出スパウトであって、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部を挟んだ一方の側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から他方の側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部とを含んで構成されており、前記挟込み注出調整壁部には、押付け面部が、表側及び裏側に一対形成されていると共に、これらの一対の前記押付け面部の間を貫通する貫通穴が、指腹部によって閉塞可能な大きさの端部開口を、各々の前記押付け面部に開口させた状態で設けられており、前記貫通穴は、一対の前記押付け面部の間の部分の内周面に形成された流出開口部を介して、前記注出ノズル部と連通している注出スパウトを提供することにより、上記目的を達成したものである。
さらに、本発明は、表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備え、該袋本体の周縁部分に内容液を注出させる注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器であって、
前記注出スパウトは、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部から前記袋本体の外側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から前記袋本体の内側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部とを含んで構成されており、前記挟込み注出調整壁部には、前記注出ノズル部と連通する流出開口部が形成されており、前記袋本体は、少なくとも前記挟込み注出調整壁部が配設された領域が透明又は半透明な部分を含んでいることにより、前記袋本体の外側から前記挟込み注出調整壁部を視認可能となっているスパウト付き袋容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のスパウト付き袋容器又は注出スパウトによれば、指腹部によって、流出開口部に流入する内容液を止めたり内容液の流入量を調整したりする操作を、より安定した状態で行なうことができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器の部分透視正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器から内容液を注出している状態の部分透視正面図である。 図1のA部拡大図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器に取り付けられる注出スパウトの、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−Aに沿った断面図、(d)は(a)を斜め上方から見た斜視図である。 注出スパウトの他の形態を例示する、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は正面図である。 注出スパウトの他の形態を例示する、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は(a)と表裏の反対側を向くように回転させた状態の斜視図、(c)は(a)の正面側から見た正面図である。 袋本体の挟込み注出調整壁部が配設された領域は、挟込み注出調整壁部を視認可能な透明又は半透明な部分を含む窓部を設けたスパウト付き袋容器を例示する部分透視正面図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器10は、好ましくは詰替え用の内容液として、例えば液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、シャンプー、リンス、コンディショナー、液体調味料等を収容した、いわゆる自立可能な詰替え用のパウチ容器となっている。本実施形態のスパウト付き袋容器10では、袋本体11のシール接合された周縁部分11bによる、袋本体11の上部角部分を斜めに延設させて形成した上部肩部分11cに、内容液を注出させる注出スパウト20が取り付けられている。本実施形態のスパウト付き袋容器10は、例えば図2に示すように、注出スパウト20が取り付けられた部分の袋本体11を、好ましくは親指と人差指の指腹部の間に挟み込みながら、袋容器10を傾けて、例えばボトル形状を備える被詰替え容器(図示せず)に、注出スパウト20を介して内容液を注出させるようになっている。
本実施形態のスパウト付き袋容器10は、袋本体11の注出スパウト20が取り付けられた部分を、好ましくは親指と人差指の指腹部によって、さらに安定した状態で挟み込むことを可能にして、注出ノズル部22と連通する流出開口部25に流入する内容液を止めたり、内容液の流入量を調整したりする操作を、さらに容易に行うことができるようにする機能を備えている。
そして、本実施形態のスパウト付き袋容器10は、図1に示すように、表裏一対の正面フィルム部11aを含む袋本体11を備え、袋本体11のシール接合された周縁部分11bに内容液を注出させる注出スパウト20が取り付けられた、例えば詰替え用のパウチ容器であって、注出スパウト20は、図3及び図4(a)〜(c)にも示すように、袋本体11の周縁部分11bに接合される接合部21と、接合部21から袋本体11の外側に突出して設けられた注出ノズル部22と、接合部21から袋本体11の内側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部23とを含んで構成されている。
挟込み注出調整壁部23には、表裏一対の正面フィルム部11aの内面と各々対向して配置される押付け面部24a,24bが、表側及び裏側に一対形成されていると共に、これらの一対の押付け面部24a,24bの間を貫通する貫通穴26が、指腹部によって閉塞可能な大きさの端部開口26a,26bを、各々の押付け面部24a,24bに開口させた状態で設けられている。貫通穴26は、一対の押付け面部24a,24bの間の部分の内周面に形成された流出開口部25(図3参照)を介して、注出ノズル部22と連通している。
また、本実施形態では、表裏一対の正面フィルム部11aの外側から、指腹部を一対の押付け面部24a,24bに押し付けるようにして、指腹部によって挟込み注出調整壁部23を挟み込み、正面フィルム部11aを押付け面部24a,24bに各々近接又は密着させて、端部開口26a,26bが正面フィルム部11aによって閉塞される状態を調整することで、流出開口部25を介した注出ノズル部22からの内容液の注出量を調整するようになっている。
ここで、本実施形態では、袋本体11を形成する表裏一対の正面フィルム部11aは、内容液が収容される前の平坦に折り畳まれた状態では、重ねて配置されると共に、内容液が収容された状態では、袋本体11の表側及び裏側の外面を形成し、一方を表側の正面フィルム部11aとした場合に、他方は裏側の正面フィルム部11aとなるように配置されるフィルム部である。
本実施形態では、スパウト付き袋容器10を構成する袋本体11は、好ましくは自立可能な詰替え用のパウチ袋となっている。パウチ袋は、図1及び図2に示すように、例えば一対の正面フィルム部11aの底部分の間に、底面フィルム部11dを二つ折りにして挟み込んだ状態で、これらのフィルム部の周縁部分を例えばヒートシールによりシール接合することによって得られる、公知の構成を備えるLDPE、LLDPE、PET、NY等からなる合成樹脂製の袋である。袋本体11は、例えば略矩形の正面形状を有していると共に、袋本体11の一方の上部角部分を斜めに延設させて形成した、上部肩部分11cにおけるシール接合された周縁部分11bには、注出スパウト20が取り付けられている。
また、本実施形態では、袋本体11は、当該袋本体11における、少なくとも注出ノズル部22と連通する流出開口部25が形成されている挟込み注出調整壁部23が配設された領域が、透明又は半透明な部分12を含んでいることにより、袋本体11の外側から挟込み注出調整壁部23を視認可能となっている。挟込み注出調整壁部23を袋本体11の外側から視認可能となっていることにより、指の指腹部によって正面フィルム部11aを押付け面部24a,24bに押し付ける操作を、よりスムーズに且つ安定した状態で行なうことが可能になる。
注出スパウト20は、例えばPP、HDPE、PE等の合成樹脂からなる射出成形品となっており、図3及び図4(a)、(b)、(d)に示すように、袋本体11の上部肩部分11cの周縁部分11bに接合される接合部21と、接合部21を挟んだ一方の側に突出して設けられた注出ノズル部22と、接合部21を挟んだ他方の側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部23とを含んで構成されている。
また、注出スパウト20は、接合部21を挟んだ一方の側に突出する注出ノズル部22を、袋本体11の外側に配置すると共に、他方の側に延設する挟込み注出調整壁部23を、袋本体11の内側に配置し、且つ互いに反対側を向いて配置された挟込み注出調整壁部23の一対の押付け面部24a,24bを、表側及び裏側の正面フィルム部11aの内側面と各々対向させて配置した状態で、接合部21を、袋本体11の斜めに形成された上部肩部分11cにおける周縁部分11bに、当該周縁部分11bをシール接合する際に熱溶着することによって、取り付けられるようになっている。
注出スパウト20の接合部21は、袋本体11の斜めに形成された上部肩部分11cにおける周縁部分11bにおいて、表裏一対の正面フィルム部11aに密着させつつ熱溶着させ易い形状として、好ましくは横長の船底形の外周断面形状を備えている(図4(d)参照)。また接合部21の外周面には、周方向に延接する接合リブ21aが、当該接合部21の表側及び裏側の各々の面に、注出ノズル部22の中心軸方向に間隔をおいて、複数段に配置されて設けられている。これによって、注出スパウト20の接合部21を、表裏一対の正面フィルム部11aの周縁部分11bの間に挟み込んだ状態で、袋本体11に、液密且つ気密に強固に熱溶着させて接合することができるようになっている。
また、注出スパウト20の接合部21には、注出ノズル部22側の端面から注出スパウト20の中心軸方向と垂直な横方向に張り出す、張出しフランジ部21bが設けられている。本実施形態では、張出しフランジ部21bは、横長の略八角形の平面形状を備える。注出スパウト20を袋本体11に接合して取り付ける際に、張出しフランジ部21bを、表裏一対の正面フィルム部11aの周縁部分11bの端縁部に当接させることによって、注出スパウト20の接合部21を、正面フィルム部11aのシール接合される周縁部分11bに、容易に位置決めすることが可能になる。注出スパウト20の接合部21の内部には、挟込み注出調整壁部23に形成された貫通穴26の内周面24に開口する流出開口部25から、当該接合部21を貫通して、注出スパウト20の先端の注出開口に至る、円形の中空断面形状を有する注出流路27の一部が形成されている。
注出スパウト20の注出ノズル部22は、中空の注出流路27を内側に備える円筒形状を有する部分であって、接合部21の端面の張出しフランジ部21bから、立設した状態で設けられている。注出ノズル部22は、注出スパウト20が袋本体11の周縁部分11bに取り付けられた際に、袋本体11の外側に突出して配置されるようになっている。これによって、袋本体11から注出流路27を経て注出される内容液を、注出ノズル部22を介することで、注出ノズル部22の先端の注出開口から、被詰替え容器に向けて精度良く注出できるようになっている。
また、注出ノズル部22には、これの外周面に、キャップ(図示せず。)を着脱可能に装着できるようにする、例えば雄ネジ突条(図示せず。)を形成しておくことが好ましい。
注出スパウト20の挟込み注出調整壁部23は、注出スパウト20が袋本体11の周縁部分11bに取り付けられた際に、袋本体11の内側に延設して配置される部分であって、本実施形態では、矩形状の正面形状を備えると共に、好ましくは横長の船底形の外周断面形状を備える接合部21の、短径方向の幅と同様の壁厚を有する、厚板状の部分となっている。挟込み注出調整壁部23の表側及び裏側の一対の正面部は、注出スパウト20が袋本体11の周縁部分11bに接合された際に、表裏一対の正面フィルム部11aの内面と各々対向して配置される、表裏一対の押付け面部24a,24bを形成している。表裏一対の押付け面部24a,24bは、互いに平行又は略平行に延設して設けられている。
また、本実施形態では、厚板状の部分となっている挟込み注出調整壁部23の上面部は、船底形の接合部21の下面部に一体として接続されており、注出調整壁部23の下面部は、平坦な面となっている。挟込み注出調整壁部23の両側の側面部は、円弧状の曲面形状を備えるように面取りされた、側部湾曲角部23aを介して、押付け面部24a,24bを形成する正面部と接続している。
さらに、本実施形態では、表側及び裏側に一対形成された押付け面部24a,24bの間を貫通させて、貫通穴26が挟込み注出調整壁部23に形成されている。貫通穴26は、本実施形態では、例えば縦長の矩形状の中空断面形状を備えるように形成されており、これによって、各々の押付け面部24a,24bに開口する端部開口26a,26bは、矩形状(正方形も含む。)の正面形状を備えている。端部開口26a,26bは、親指や人差し指によって閉塞可能な大きさとして、例えば縦幅が8〜20mm程度、横幅が8〜20mm程度の大きさを有している。
また、端部開口26a,26bの両側の側縁部には、当該側縁部に沿って、開口の中心側に向けて厚さ方向内方に傾斜するテーパー面26cが形成されている。これによって、端部開口26a,26bを覆うようにして、表裏一対の正面フィルム部11aの外側から、親指及び人差し指の指腹部を一対の押付け面部24a,24bに押し付けた際に、これらの指腹部を端部開口26a,26bの側縁部に馴染ませるようにして密着させることが可能になって、さらに安定した状態で、流出開口部25に流入する内容液を止めたり、内容液の流入量を調整したりする操作を行うことが可能になる。なお、端部開口26a,26bの横幅は、テーパー面26cを除いた部分の横幅である。
また、本実施形態では、挟込み注出調整壁部23の一対の押付け面部24a,24bの間を貫通する貫通穴26の内周面には、好ましくは矩形状の中空断面形状を有する当該貫通穴26における、注出ノズル部22側の上面部の中央部分に配置されて、流出開口部25が開口している。流出開口部25は、上述のように、当該流出開口部25から接合部21を貫通して注出スパウト20の先端の注出開口に至る、例えば内径が8〜14mm程度の大きさの円形の中空断面形状を有する注出流路27の、下端開口を形成している。流出流路27の内径は、抜きテーパーの関係上、流出開口部25の開口径と同等若しくは大きくなっていることが好ましい。また、流量の調整し易さの観点から、流出開口部25の開口面積に比べて、端部開口26a,26bの開口面積の方が、大きくなっていることが好ましい。
上述の構成を備える本実施形態のスパウト付き袋容器10を用いて、例えば内容液を被詰替え容器(図示せず)に注出して詰め替えるには、図2に示すように、好ましくは一方の手の親指と人差し指の指腹部によって、注出スパウト20の挟込み注出調整壁部23の部分において、表裏の一対の正面フィルム部11aと共に当該挟込み注出調整壁部23を挟み込みながら、袋本体11を両手で把持する。この状態で、把持した袋本体11を、注出スパウト20の注出ノズル部22が下方を向くように傾ける。これによって、注出スパウト20の注出ノズル部22から、袋本体11に収容された内容液を、被詰替え容器に向けて精度良く注出することが可能になる。なお、操作に用いる指は、親指と人差指とは限らず、親指と中指の組み合わせでよく、また手の向きも図2に示す向きとは限らず、使い方には制限はない。
また、把持した袋本体11を、注出スパウト20の注出ノズル部22が下方を向くように傾けた状態のまま、表裏一対の正面フィルム部11aと共に挟込み注出調整壁部23を挟み込んだ指腹部による、押付け力を調整することによって、正面フィルム部11aを押付け面部24a,24bに各々近接させたり密着させ、端部開口26a,26bが正面フィルム部11aによって閉塞される状態を制御することで、流出開口部25を介した注出ノズル部22からの内容液の注出量を、容易に調整することが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態のスパウト付き袋容器10によれば、例えば親指と人指し指の指腹部によって、流入開口部27に流入する内容液を止めたり内容液の流入量を調整したりする操作を、より安定した状態で行なうことが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、スパウト付き袋容器10は、袋本体11の周縁部分11bに取り付けられた注出スパウト20が、接合部21と、注出ノズル部22と、袋本体11の内側に延設する挟込み注出調整壁部23とを含んで構成されており、挟込み注出調整壁部23には、押付け面部24a,24bが、表側及び裏側に一対形成されている。また、指腹部によって閉塞可能な大きさの端部開口26a,26bを、各々の押付け面部24a,24bに開口させた状態で、これらの押付け面部24a,24bの間を貫通する貫通穴26が設けられており、貫通穴26は、一対の押付け面部24a,24bの間の部分の内周面に形成された流出開口部25を介して、注出ノズル部22と連通している。
これらによって、本実施形態によれば、袋本体11の注出スパウト20が取り付けられた部分において、表裏一対の正面フィルム部11aの間に、相当の厚さを有する挟込み注出調整壁部23が介在することになるので、好ましくは親指と人差し指の指腹部によって表裏一対の正面フィルム部11aが挟み込まれるようにして押し付けられる、押付け面部24a,24bまでの距離が短くなることで、押付け面部24a,24bに押し付ける操作を、よりスムーズに且つ安定した状態で行なうことが可能になると共に、挟込み注出調整壁部23に形成された表裏一対の押付け面部24a,24bは、互いに平行又は略平行に延設して設けられているので、好ましくは親指と人差し指の指腹部によって両側から挟み込む操作を、よりスムーズに且つ安定した状態で行なうことが可能になる。挟込み注出調整壁部23の厚さは、注出流路27の内径よりも大きくなっていることが好ましい。また、挟込み注出調整壁部23の厚さは、8〜20mmとなっていることが好ましく、10〜15mmとなっていることが更に好ましい。挟込み注出調整壁部23の厚さは、図4(b)の側面図のように注出スパウト20を側方から見た際に、挟込み注出調整壁部23の幅が最も大きくなる部分の厚さである。
また、本実施形態によれば、好ましくは親指と人差指の指腹部によって正面フィルム部11aが押し付けられることで閉塞する開口部は、注出ノズル部22に向かう注出流路27の流出開口部25ではなく、挟込み注出調整壁部23の表裏を貫通して設けられた貫通穴26の端部開口26a,26bとなっているので、端部開口26a,26bが正面フィルム部11aによって閉塞される状態を制御することで、間接的に、流出開口部25から注出流路27を介して注出ノズル部22に向かう内容液の流出量を調整することが可能になると共に、貫通穴26を液溜まり部として機能させて、さらに安定した状態で、注出ノズル部22から注出される内容液を止めたり、注出量を調整したりする操作を行なうことが可能になる。
さらに、本実施形態のスパウト付き袋容器10又は注出スパウト20によれば、利き手に拘わらず、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作が可能であると共に、片手でも、このような操作を容易に行うことができる。
また、スパウトの付いた袋容器の需要が高まる中、内容液の注ぎ易さ、調整のし易さ、ハンドリングの容易性等を、効果的に改善することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、注出スパウトの挟込み注出調整壁部や、指腹部によって閉塞可能な大きさの貫通穴の端部開口は、矩形状の正面形状を備えている必要は必ずしも無く、例えば図5(a)、(b)に示すように、円形状又は楕円形状等の、その他の種々の正面形状を備えていても良い。挟込み注出調整壁部の表裏一対の押付け面部は、外側に向けて凸に湾曲する丸みを帯びた形状を有していても良い。これによって、目的に応じた流量に対する調整がしやすいスパウト付き袋容器の提供が可能になる。また、好ましくは横長の船底形の外周断面形状を備える接合部に沿った断面形状となるので、注出スパウトが袋本体に接合された際にしわが生じにくく、指腹部によって正面フィルム部を押し付けたときの密着性を向上させることが可能になる。また、例えば図6(a)〜(c)に示すように、表側の押付け面部に開口する端部開口と、裏側の押付け面部に開口する端部開口とが、異なる大きさとなるように貫通穴を形成することもできる。これによって、例えば異なる大きさの端部開口の何れか一方を選択して、正面フィルム部を押し付けて調整することで、使用者の希望通りの流量の調整をさらに行いやすくすることが可能になる。図5(a)、(b)及び図6(a)〜(c)に示す注出スパウトでは、挟込み注出調整壁部の接合部に隣接する上端部は、接合部に沿って両側部分がくびれた形状を備えていることで、横幅が狭くなるように形成されている。
図7は、表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備え、該袋本体の周縁部分に内容液を注出させる注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器の他の形態を例示するものである。図7に示すスパウト付き袋容器10’では、袋本体11’の挟込み注出調整壁部23が配設された領域以外の領域が、着色された不透明な領域となっており、袋本体11’の挟込み注出調整壁部23が配設された領域は、挟込み注出調整壁部23を視認可能な透明又は半透明な部分12’を含む窓部12a’となっている。また透明又は半透明な部分12’を含む窓部12a’には、指腹部を押し付ける位置を明示する、マーキング12b’が施されている。マーキング12b’には、文字や絵柄等を記載してもよい。図7に示すスパウト付き袋容器10’によっても、指腹部によって正面フィルム部を挟込み注出調整壁部23の押付け面部に押し付ける操作を、よりスムーズに且つ安定した状態で行なうことが可能になる。
10,10’ スパウト付き袋容器
11,11’ 袋本体
11a 正面フィルム部
11b 周縁部分
11c 上部肩部分
11d 底面フィルム部
12,12’ 透明又は半透明な部分
12a’ 窓部
12b’ マーキング
20 注出スパウト
21 接合部
21a 接合リブ
21b 張出しフランジ部
22 注出ノズル部
23 挟込み注出調整壁部
23a 湾曲角部
24a,24b 押付け面部
25 流出開口部
26 貫通穴
26a,26b 端部開口
27 注出流路

Claims (9)

  1. 表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備え、該袋本体の周縁部分に内容液を注出させる注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器であって、
    前記注出スパウトは、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部から前記袋本体の外側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から前記袋本体の内側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部とを含んで構成されており、
    前記挟込み注出調整壁部には、表裏一対の前記正面フィルム部の内面と各々対向して配置される押付け面部が、表側及び裏側に一対形成されていると共に、これらの一対の前記押付け面部の間を貫通する貫通穴が、指腹部によって閉塞可能な大きさの端部開口を、各々の前記押付け面部に開口させた状態で設けられており、前記貫通穴は、一対の前記押付け面部の間の部分の内周面に形成された流出開口部を介して、前記注出ノズル部と連通しているスパウト付き袋容器。
  2. 表裏一対の前記正面フィルム部の外側から、指腹部を一対の前記押付け面部に押し付けるようにして、指腹部によって前記挟込み注出調整壁部を挟み込み、前記正面フィルム部を前記押付け面部に各々近接又は密着させて、前記端部開口が前記正面フィルム部によって閉塞される状態を調整することで、前記注出ノズル部からの内容液の注出量を調整するスパウト付き袋容器。
  3. 指腹部によって閉塞可能な大きさの前記端部開口は、矩形状の正面形状を備えている請求項1又は2記載のスパウト付き袋容器。
  4. 指腹部によって閉塞可能な大きさの前記端部開口は、円形状又は楕円形状の正面形状を備えている請求項1又は2記載のスパウト付き袋容器。
  5. 前記押付け面部は、外側に向けて凸に湾曲する形状を有している請求項1〜4のいずれか1項記載のスパウト付き袋容器。
  6. 表側の前記押付け面部に開口する前記端部開口と、裏側の前記押付け面部に開口する前記端部開口とが、異なる大きさとなっている請求項1〜5のいずれか1項記載のスパウト付き袋容器。
  7. 表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備える袋容器に用いる注出スパウトであって、
    前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部を挟んだ一方の側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から他方の側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部とを含んで構成されており、
    前記挟込み注出調整壁部には、押付け面部が、表側及び裏側に一対形成されていると共に、これらの一対の前記押付け面部の間を貫通する貫通穴が、指腹部によって閉塞可能な大きさの端部開口を、各々の前記押付け面部に開口させた状態で設けられており、前記貫通穴は、一対の前記押付け面部の間の部分の内周面に形成された流出開口部を介して、前記注出ノズル部と連通している注出スパウト。
  8. 表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備え、該袋本体の周縁部分に内容液を注出させる注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器であって、
    前記注出スパウトは、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部から前記袋本体の外側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から前記袋本体の内側に延設して設けられた挟込み注出調整壁部とを含んで構成されており、
    前記挟込み注出調整壁部には、前記注出ノズル部と連通する流出開口部が形成されており、
    前記袋本体は、少なくとも前記挟込み注出調整壁部が配設された領域が透明又は半透明な部分を含んでいることにより、前記袋本体の外側から前記挟込み注出調整壁部を視認可能となっているスパウト付き袋容器。
  9. 前記袋本体は、前記挟込み注出調整壁部が配設された領域以外の領域が、着色された不透明な領域となっており、前記袋本体の前記挟込み注出調整壁部が配設された領域は、前記挟込み注出調整壁部を視認可能な透明又は半透明な部分を含む窓部となっている請求項8記載のスパウト付き袋容器。
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