JP6802088B2 - スパウト付き袋容器 - Google Patents

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Description

本発明は、スパウト付き袋容器に関し、特に、表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体の周縁部分に注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器に関する。
表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備える袋容器として、例えばパウチ袋やガセット袋やピロー袋等が、好ましくは液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、液体調味料等の内容液を、被詰替え容器に詰め替えるための詰替え容器等として用いられている。これらの袋容器では、好ましくは注出流路が形成された注出スパウトを、袋本体の周縁部分に取り付けることで、内容液を注出させる操作を容易に行うことができるようになっている。
また、注出スパウトが取り付けられた袋容器として、内容液を注出する際に、例えば容器を傾けたままの状態で、注出スパウトの部分を押え込むことで、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりできるようにした袋容器が開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これらの特許文献に記載された、注出スパウトが取り付けられた袋容器では、注出スパウトの袋本体の内部に延設する部分に、袋本体の外側に突出する注出ノズル部と連通する流入開口部が開口する傾斜部を備えており、指腹部によって袋本体の注出スパウトが取り付けられた部分の正面フィルム部を押え込むことで、袋本体を形成する正面フィルム部の内側面を、流入開口部を覆うようにして傾斜部に押し付けて、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりできるようになっている。
特開平10−291549号公報 特開2010−173704号公報
しかしながら、上記従来の注出スパウトが取り付けられた袋容器では、例えば特許文献1の袋容器によれば、袋本体の正面フィルム部を挟み込む位置が曖昧であり、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作が安定しなくなるばかりか、指腹部によって傾斜部の部分の正面フィルム部を挟み込んだ場合でも、指腹部によって傾斜部から離れた部分の正面フィルム部を挟み込んだ場合でも、流入開口部に向かう隙間が、正面フィルム部を挟み込んだ部分の周囲に生じ易くなって、内容液の注出をスムーズに止めることが難しい。例えば特許文献2の袋容器によれば、傾斜部の先端部からさらに延在させて、指支持面が設けられていることから、指支持面に沿って、例えば親指の指腹部を延在方向にスライド移動させながら正面フィルム部を指支持面に押し付けて、内容液の注出を停止したり注出量を調整したりする操作を行う必要があり、注出スパウトが取り付けられる位置や向きによっては、このような操作を行い難くなる。
本発明は、袋本体の正面フィルム部を挟み込む位置を特定して、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作を、安定した状態で、容易に且つスムーズに行うことのできるスパウト付き袋容器及び注出スパウトを提供することを目的とする。
本発明は、表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備え、該袋本体の周縁部分に内容液を注出させる注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器であって、前記注出スパウトは、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部から前記袋本体の外側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から前記袋本体の内側に延設して設けられた注出調整部とを含んで構成されており、前記注出調整部には、前記正面フィルム部の内面と対向して配置される傾斜面部が、表側及び裏側の少なくとも一方の側に形成されていると共に、該傾斜面部には、前記注出ノズル部と連通する流入開口部が開口しており、前記注出調整部は、前記流入開口部から、前記注出調整部の延設方向に離れた部位を押え操作部として、該押え操作部において、表裏の正面フィルム部の内面同士を直接に近接又は密着させることで、前記注出ノズル部からの内容液の注出量を調整できるようになっており、且つ前記注出調整部は、前記傾斜面部の先端部における前記流入開口部を挟んだ両側の側端部から、該注出調整部の延設方向に延設された一対の案内延設部を備えており、該一対の案内延設部の間の部分が、前記押え操作部となっているスパウト付き袋容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、上記のスパウト付き袋容器に用いる注出スパウトであって、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部を挟んだ一方の側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部を挟んだ他方の側に延設して設けられた注出調整部とを含んで構成されており、前記注出調整部の外周面には、前記注出ノズル部の中心軸方向に対して傾斜して配置される傾斜面部が形成されていると共に、該傾斜面部には、前記注出ノズル部と連通する流入開口部が開口しており、前記注出調整部は、前記傾斜面部の先端部における前記流入開口部を挟んだ両側の側端部から、該注出調整部の延設方向に延設された一対の案内延設部を備えている注出スパウトを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のスパウト付き袋容器又は注出スパウトによれば、袋本体の正面フィルム部を挟み込む位置を特定して、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作を、安定した状態で、容易に且つスムーズに行うことができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器の部分透視正面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器から内容液を注出している状態の部分透視正面図である。 図1のA部拡大図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器に取り付けられる注出スパウトの、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)を斜め下方から見た斜視図である。 注出スパウトの他の形態を例示する、(a)〜(e)は正面図、(f)は側面図である。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係るスパウト付き袋容器10は、好ましくは詰替え用の内容液として、例えば液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、シャンプー、リンス、コンディショナー、液体調味料等を収容した、いわゆる自立可能な詰替え用のパウチ容器となっている。本実施形態のスパウト付き袋容器10では、袋本体11のシール接合された周縁部分11bによる、袋本体11の上部角部分を斜めに延設させて形成した上部肩部分11cに、内容液を注出させる注出スパウト20が取り付けられている。本実施形態のスパウト付き袋容器10は、例えば図2に示すように、注出スパウト20が取り付けられた部分の袋本体11を、好ましくは親指と人差指の指腹部の間に挟み込みながら、袋容器10を傾けて、例えばボトル形状を備える被詰替え容器(図示せず)に、注出スパウト20を介して内容液を注出させるようになっている。本実施形態のスパウト付き袋容器10は、当該袋容器10を傾けたままの状態で、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作を、安定した状態で、容易に且つスムーズに行うことができるようになっている。
そして、本実施形態のスパウト付き袋容器10は、図1に示すように、表裏一対の正面フィルム部11aを含む袋本体11を備え、袋本体11のシール接合された周縁部分11bに内容液を注出させる注出スパウト20が取り付けられた、例えば詰替え用のパウチ容器であって、注出スパウト20は、図3及び図4(a)〜(c)にも示すように、袋本体11の周縁部分11bに接合される接合部21と、接合部21から袋本体11の外側に突出して設けられた注出ノズル部22と、接合部21から袋本体11の内側に延設して設けられた注出調整部23とを含んで構成されている。
注出調整部23には、正面フィルム部11aの内面と対向して配置される傾斜面部24が、表側及び裏側の正面フィルム部11aと各々対向する注出スパウト20の表側及び裏側の少なくとも一方の側(本実施形態では、表側と裏側の両側)に形成されていると共に、これらの傾斜面部24には、注出ノズル部22と連通する流入開口部25が開口している。傾斜面部24は、流入開口部25から、注出調整部23の延設方向Xに離れた部位を押え操作部26として、この押え操作部26において、好ましくは指腹部により表裏の正面フィルム部11aを挟み込み、これらの内面同士を直接に近接又は密着させることで、正面フィルム部11aによって流入開口部25が閉塞される状態を調整して、注出ノズル部22からの内容液の注出量を調整できるようになっている。注出調整部23は、傾斜面部24の先端部における流入開口部25を挟んだ両側の側端部から、注出調整部23の延設方向Xに延設された一対の案内延設部27を備えており、これらの一対の案内延設部27の間の部分が、好ましくは指腹部により表裏の正面フィルム部11aを挟み込み、これらの内面同士を直接に近接又は密着させることで、袋本体11の正面フィルム部11aによって流入開口部25が閉塞される状態を調整できるようにする押え操作部26となっている。
ここで、本実施形態では、袋本体11を形成する表裏一対の正面フィルム部11aは、内容液が収容される前の平坦に折り畳まれた状態では、重ねて配置されると共に、内容液が収容された状態では、袋本体11の表側及び裏側の外面を形成し、一方を表側の正面フィルム部11aとした場合に、他方は裏側の正面フィルム部11aとなるように配置されるフィルム部である。
また、本実施形態では、流入開口部25を挟んだ両側の側端部から延設する案内延設部27は、好ましくはこれの注出調整部23の延設方向Xの先端部に、注出ノズル部22の中心軸方向に近づく曲折部分を有しており、さらに、延設方向Xの先端部が、連結延設部27aを介して連結されていることで、連結延設部27aと共に環状に延設して設けられている。
本実施形態では、スパウト付き袋容器10を構成する袋本体11は、好ましくは自立可能な詰替え用のパウチ袋となっている。パウチ袋は、例えば一対の正面フィルム部11aの底部分の間に、底面フィルム部11dを二つ折りにして挟み込んだ状態で、これらのフィルム部の周縁部分を例えばヒートシールによりシール接合することによって得られる、公知の構成を備えるLDPE、LLDPE、PET、NY等からなる合成樹脂製の袋である。袋本体11は、例えば略矩形の正面形状を有していると共に、袋本体11の一方の上部角部分を斜めに延設させて形成した、上部肩部分11cにおけるシール接合された周縁部分11bに、注出スパウト20が取り付けられている。
注出スパウト20は、例えばPP、HDPE、PE等の合成樹脂からなる射出成形品となっており、図3及び図4(a)〜(c)に示すように、袋本体11の上部肩部分11cの周縁部分11bに接合される接合部21と、接合部21を挟んだ一方の側に突出して設けられた注出ノズル部22と、接合部21を挟んだ他方の側に延設して設けられた注出調整部23とを含んで構成されている。注出調整部23の外周面には、注出ノズル部22の軸方向Z(図4(b)参照)に対して傾斜角度θで傾斜する傾斜面部24が、好ましくは反対側を向いた状態で配置されて一対形成されている。傾斜面部24には、注出ノズル部22と連通する流入開口部25が開口しており(図4(a)、(c)参照)、傾斜面部24の先端部における流入開口部25を挟んだ両側の側端部から、注出調整部23の延設方向Xに延設して、案内延設部27が設けられている。傾斜面部24は、接合部21から延設方向Xに向かって厚さが小さくなるように傾斜して設けられている。
注出スパウト20は、接合部21を挟んだ一方の側に突出する注出ノズル部22を、袋本体11の外側に配置すると共に、他方の側に延設する注出調整部23を、袋本体11の内側に配置し、且つ反対側を向いて配置された一対の傾斜面部24を、表側及び裏側の正面フィルム部11aの内側面と各々対向させて配置した状態で、接合部21を、袋本体11の斜めに形成された上部肩部分11cにおける周縁部分11bに、当該周縁部分11bをシール接合する際に熱溶着することによって、取り付けられるようになっている。
注出スパウト20の接合部21は、斜めに形成された上部肩部分11cにおける周縁部分11bにおいて、表裏一対の正面フィルム部11aに密着させつつ熱溶着させ易い形状として、好ましくは横長の船底形の外周断面形状を備えている(図4(c)参照)。また接合部21の外周面には、周方向に延接する接合リブ21aが、当該接合部21の表側及び裏側の各々の面に、注出ノズル部22の中心軸方向Zに間隔をおいて、複数段に配置されて設けられている。これによって、注出スパウト20の接合部21を、表裏一対の正面フィルム部11aの周縁部分11bの間に挟み込んだ状態で、袋本体11に、液密且つ気密に強固に熱溶着させて接合することができるようになっている。
また、注出スパウト20の接合部21には、注出ノズル部22側の端面から注出スパウト20の中心軸方向Zと垂直な横方向に環状に張り出して、張出しフランジ部21bが設けられている。注出スパウト20を袋本体11に接合して取り付ける際に、張出しフランジ部21bを、表裏一対の正面フィルム部11aの周縁部分11bの端縁部に当接させることによって、注出スパウト20の接合部21を、正面フィルム部11aのシール接合される周縁部分11bに、容易に位置決めすることが可能になる。注出スパウト20の接合部21の内部には、注出調整部23の傾斜面部24から、当該接合部21及び張出しフランジ部21bを貫通して、注出スパウト20の内部空間に至る、円形の中空断面形状を有する注出流路28の一部が形成されている。
注出スパウト20の注出ノズル部22は、中空の注出流路28を内側に備える円筒形状の部分であって、接合部21の端面の張出しフランジ部21bから、立設した状態で設けられている。注出ノズル部22は、注出スパウト20が袋本体11の周縁部分11bに取り付けられた際に、袋本体11の外側に突出して配置されるようになっている。これによって、袋本体11から注出流路21dを経て注出される内容液を、注出ノズル部22を介することで、注出ノズル部22の先端の流出開口部から、被詰替え容器に向けて精度良く注出できるようになっている。
また、注出ノズル部22には、これの外周面に、キャップ(図示せず。)を着脱可能に装着できるようにする、例えば雄ネジ突条(図示せず。)を形成しておくことが好ましい。
注出スパウト20の注出調整部23は、注出スパウト20が袋本体11の周縁部分11bに取り付けられた際に、袋本体11の内側に延設して配置される部分であって、傾斜面部24が形成された延設基部23aと、延設基部23aの先端部からさらに延設方向Xに延設して設けられた、案内延設部27とを含んで構成されている。案内延設部27は、上述のように、注出調整部23の延設方向Xの先端部に、注出ノズル部22の中心軸方向に近づく曲折部分を有している。さらに、本実施形態では、案内延設部27は、延設方向Xの先端部が、連結延設部27aを介して連結されていることで、当該連結延設部27a及び延設基部23aの先端部と共に、円環状に延設して設けられている。案内延設部27によって囲まれる、これの内側の略円形の領域が、指腹部によって表裏の正面フィルム部11aを挟み込む操作を行うための押え操作部26となっている。
注出調整部23の延設基部23aは、接合部21の外周断面形状によりも一回り小さな、横長の船底形の外周断面形状を備えており、表側の面及び裏側の面に、表裏一対の正面フィルム部11aの内面と各々対向して配置される傾斜面部24が、互いに反対側を向いた状態で形成されている。一対の傾斜面部24は、注出調整部23の延設方向Xの先端側に向けて、これらの傾斜面部24の間の厚さが小さくなるように傾斜して設けられている。また、各々の傾斜面部24の注出ノズル部22の中心軸方向Zに対する傾斜角度θは、好ましくは10〜45度であり、更に好ましくは15〜30度となっている。これによって、押え操作部26の部分で指腹部により表裏の正面フィルム部11aを挟み込んで、これらの内側面同士を直接に近接又は密着させることで、正面フィルム部11aによって流入開口部25が閉塞される状態を調整して、内容液の注出を停止したり注出量を調整したりする操作を、効果的に行うことが可能になる。
また、注出調整部23の延設基部23aに形成された傾斜面部24には、当該傾斜面部24から、接合部21及び張出しフランジ部21bを貫通して、注出スパウト20の内部空間に至る、円形の中空断面形状を有する注出流路28の、袋本体11側の流入開口部25が開口している。本実施形態では、注出流路28は、円形の断面形状を有しており、傾斜面部24は、注出ノズル部22の中心軸方向Zに対して傾斜角度θで傾斜して形成されていることから、流入開口部25は、傾斜面部24において、注出ノズル部22側に半楕円形状に食い込んだ状態で開口している。ここで、本実施形態では、注出ノズル部22の中心軸方向Zは、注出調整部23の延設方向Xと平行となっている。
注出調整部23の案内延設部27は、延設基部23aの先端部から、さらに延設方向Xに延設して設けられた部分であって、傾斜面部24の先端部における流入開口部25を挟んだ両側の側端部から延設して、押え操作部26をこれらの内側に区画した状態で、押え操作部26を挟んだ両側に一対設けられている。案内延設部27は、好ましくは傾斜面部24の延設方向Xの先端部における、注出調整部23の延設基部23aの延設方向Xと垂直な向きの厚さと、同様の厚さを有していると共に、円弧状の正面形状を備える、帯板状の部分となっている。一対の案内延設部27は、上述のように、延設方向Xの先端部が、連結延設部27aを介して連結されていることにより、連結延設部27a及び延設基部23aの先端部と共に、好ましくは円環状に延設する部分として設けられている。
押え操作部26を挟んだ両側に、案内延設部27が一対設けられていることにより、後述するように、スパウト付き袋容器10を傾けて、注出スパウト20を介して袋本体11の内部から内容液を注出させる際に、指腹部によって表裏の正面フィルム部11aを挟み込んで、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作を行なう押え操作部26の位置を、スムーズに案内することが可能になる。また押え操作部26の両側部における表裏の正面フィルム部11aの間の隙間を、案内延設部27によって各々埋めることで、押え操作部26の周囲に、流入開口部25に向かう隙間が生じ易くなるのを、効果的に抑制することが可能になり、これによって内容液の注出を止める際に、よりスムーズに止めることが可能になる。案内延設部27が、傾斜面部24の延設方向Xの先端部における注出調整部23の厚さと、同様の厚さを有していることにより、押圧する操作をより安定させることが可能になる。
また、本実施形態では、案内延設部27は、注出調整部23の延設方向Xの先端部に、注出ノズル部22の中心軸方向に近づく曲折部分を有しているので、正しい押圧箇所を認識し易くなる。さらに、一対の案内延設部27の延設方向の先端部が、連結延設部27aを介して連結されていることで、連結延設部27aと共に環状に延設して設けられていることにより、指腹部の感触が良好となり、正しい押圧箇所をより認識し易くなる。特に、案内延設部27が、連結延設部27aと共に円環状に延設して設けられていることにより、連結延設部27aに沿って指先を当て易くなり、押圧する操作をより安定させることが可能になる。
さらに、本実施形態では、袋本体11を形成する表裏一対の正面フィルム部11aの少なくとも一方における押え操作部26の部分に、好ましくはエンボス加工による凹部又は凸部(図示せず)を設けておくこともできる。凹部又は凸部の形状としては、特に制限はないが、ドット状、ライン状等の形状や、案内延設部27の内側に沿った形状が挙げられる。これによって、押え操作部26の位置を、より案内し易くすることが可能になると共に、指腹部によって表裏の正面フィルム部11aを挟み込んで、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作を、より行ない易くすることが可能になる。
上述の構成を備える本実施形態のスパウト付き袋容器10を用いて、例えば内容液を被詰替え容器(図示せず)に詰め替えるには、図2に示すように、好ましくは一方の手の親指と人差指の指腹部によって、注出スパウト20の押え操作部26の部分で表裏の一対の正面フィルム部11aを挟み込みながら、袋本体11を両手で把持すると共に、把持した袋本体11を、注出スパウト20の注出ノズル部22が下方を向くように傾ける。これによって、注出スパウト20の注出ノズル部22から、袋本体11に収容された内容液を、被詰替え容器に向けて精度良く注出することが可能になる。
ここで、注出調整部23における、傾斜面部24の両側の側端部から延設方向Xに延設して設けられた一対の案内延設部27の間の部分が、押え操作部26となっているので、これらの案内延設部27に案内させることで、これらの案内延設部27の間の領域である、流入開口部25から注出調整部23の延設方向Xに離れた部位に位置する押え操作部26を、一対の正面フィルム部11aの外側から、指腹部の感触によって容易に特定することが可能になる。またこれによって、当該表裏の一対の正面フィルム部11aを、特定された押え操作部26において、容易に挟み込むことが可能になる。
また、流入開口部25から離れた部位に特定された押え操作部26において、表裏の一対の正面フィルム部11aを挟み込んだ状態で、挟み込む際の押し込みの程度を調整することによって、これらの一対の正面フィルム部11aの内面同士を直接に近接又は密着させる操作が容易になり、これによって正面フィルム部11aが、流入開口部25が開口する傾斜面部24に追従する程度を調整して、正面フィルム部11aによって流入開口部25が閉塞される状態を制御することにより、内容液の注出量を容易に調整することが可能になる。
さらに、押え操作部26を挟んだ両側に、表裏の正面フィルム部11aの間の隙間を埋める案内延設部27が設けられているので、表裏の正面フィルム部11aを挟み込んだ際に、押え操作部26の周囲に、流入開口部25に向かう隙間が生じるのを効果的に抑制して、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作を、よりスムーズに行うことが可能になる。
これらによって、本実施形態のスパウト付き袋容器10又は注出スパウト20によれば、袋本体11の正面フィルム部11aを挟み込む位置を特定して、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作を、安定した状態で、容易に且つスムーズに行うことが可能になる。
また、本実施形態のスパウト付き袋容器10又は注出スパウト20によれば、利き手に拘わらず、内容液の注出を止めたり注出量を調整したりする操作が可能であると共に、片手でも、このような操作を容易に行うことができる。
さらに、スパウトの付いた袋容器の需要が高まる中、内容液の注ぎ易さ、調整のし易さ、ハンドリングの容易性等を、効果的に改善することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、注出スパウトに設けられた、流入開口部35を挟んだ両側の側端部から延設する案内延設部27は、上記実施形態のものに限定されることなく、種々の形態のものを採用することができる。例えば、流入開口部25と押え操作部26との間に、内側連結部27bが設けられていても良く(図5(a)、図5(b)参照)、案内延設部27は、連結延設部27aと共に、矩形環状に延設していても良い(図5(c)参照)。左右一対の案内延設部27は、先端部分において離間した状態で設けられていても良い(図5(d)、図5(e)参照)。
また、傾斜面部24は、注出調整部23の表側と裏側の両側に形成されている必要は必ずしもなく、図5(f)に示すように、表側又は裏側のいずれか一方に形成されていても良い。内容液を注出させる注出スパウトは、袋本体の上部肩部分11cに設けられている必要は必ずしもなく、例えば袋本体の上端部中央部分に設けられていても良い。注出スパウトの接合部に、接合リブや張出しフランジ部が設けられていなくても良い。
10 スパウト付き袋容器
11 袋本体
11a 正面フィルム部
11b 周縁部分
11c 上部肩部分
11d 底面フィルム部
20 注出スパウト
21 接合部
21a 接合リブ
21b 張出しフランジ部
22 注出ノズル部
23 注出調整部
23a 延設基部
24 傾斜面部
25 流入開口部
26 押え操作部
27 間仕切り案内延設部
27a 連結延設部
27d 内側連結部
28 注出流路
X 注出調整部の延設方向
Z 注出ノズル部の軸方向
θ 傾斜面部の傾斜角度

Claims (11)

  1. 表裏一対の正面フィルム部を含む袋本体を備え、該袋本体の周縁部分に内容液を注出させる注出スパウトが取り付けられたスパウト付き袋容器であって、
    前記注出スパウトは、前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部から前記袋本体の外側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部から前記袋本体の内側に延設して設けられた注出調整部とを含んで構成されており、
    前記注出調整部には、前記正面フィルム部の内面と対向して配置される傾斜面部が、表側及び裏側の少なくとも一方の側に形成されていると共に、該傾斜面部には、前記注出ノズル部と連通する流入開口部が開口しており、
    前記注出調整部は、前記流入開口部から、前記注出調整部の延設方向に離れた部位を押え操作部として、該押え操作部において、表裏の正面フィルム部の内面同士を直接に近接又は密着させることで、前記注出ノズル部からの内容液の注出量を調整できるようになっており、
    且つ前記注出調整部は、前記傾斜面部の先端部における前記流入開口部を挟んだ両側の側端部から、該注出調整部の延設方向に延設された一対の案内延設部を備えており、該一対の案内延設部の間の部分が、前記押え操作部となっているスパウト付き袋容器。
  2. 前記案内延設部は、延設方向の先端部に、前記注出ノズル部の中心軸方向に近づく曲折部分を有する請求項1記載のスパウト付き袋容器。
  3. 前記案内延設部は、これの延設方向の先端部が、連結延設部を介して連結されていることで、該連結延設部と共に環状に延設して設けられている請求項1又は2記載のスパウト付き袋容器。
  4. 前記案内延設部は、前記連結延設部と共に円環状に延設して設けられている請求項3記載のスパウト付き袋容器。
  5. 前記案内延設部は、前記傾斜面部の前記延設方向の先端部における前記注出調整部の厚さと、同様の厚さを有している請求項1〜4のいずれか1項記載のスパウト付き袋容器。
  6. 前記袋本体を形成する前記表裏一対の正面フィルム部の少なくとも一方における前記押え操作部の部分に、エンボス加工による凹部又は凸部が設けられている請求項1〜5のいずれか1項記載のスパウト付き袋容器。
  7. 請求項1記載のスパウト付き袋容器に用いる注出スパウトであって、
    前記袋本体の周縁部分に接合される接合部と、該接合部を挟んだ一方の側に突出して設けられた注出ノズル部と、該接合部を挟んだ他方の側に延設して設けられた注出調整部とを含んで構成されており、
    前記注出調整部の外周面には、前記注出ノズル部の中心軸方向に対して傾斜して配置される傾斜面部が形成されていると共に、該傾斜面部には、前記注出ノズル部と連通する流入開口部が開口しており、
    前記注出調整部は、前記傾斜面部の先端部における前記流入開口部を挟んだ両側の側端部から、該注出調整部の延設方向に延設された一対の案内延設部を備えている注出スパウト。
  8. 前記案内延設部は、延設方向の先端部に、前記注出ノズル部の中心軸方向に近づく曲折部分を有する請求項7記載の注出スパウト。
  9. 前記案内延設部は、これの延設方向の先端部が、連結延設部を介して連結されていることで、該連結延設部と共に環状に延設して設けられている請求項7又は8記載の注出スパウト。
  10. 前記案内延設部は、前記連結延設部と共に円環状に延設して設けられている請求項9記載の注出スパウト。
  11. 前記案内延設部は、前記傾斜面部の前記延設方向の先端部における前記注出調整部の厚さと、同様の厚さを有している請求項7〜10のいずれか1項記載の注出スパウト。
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