JP2019079682A - 電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より不都合が少なくなるよう改善された新規な電池装置を得る。【解決手段】実施形態の電池装置は、例えば、第一の筐体と、電池モジュールと、を備える。電池モジュールは、第一の筐体に収容され、流体の冷却通路が設けられた第二の筐体と、第二の筐体に収容され冷却通路に面した電池セルと、を有する。第一の筐体と第二の筐体との間には、流体の導入通路および排出通路のうち少なくとも一方の通路が設けられ、第二の筐体には、冷却通路と一方の通路とを連通する貫通孔が設けられ、電池セルは、貫通孔を介して一方の通路に露出する第一の露出部を有し、第一の筐体は、一方の通路に臨む第二の露出部を有し、第一の露出部と第二の露出部との間の空間距離または沿面距離を延ばす第一の絶縁部材が設けられる。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、電池装置に関する。
従来、第一の筐体と、第一の筐体に収容され流体の冷却通路が設けられた第二の筐体および第二の筐体に収容され冷却通路に面した電池セルを有した電池モジュールと、を備えた電池装置が、知られている。
この種の電池装置では、例えば、より不都合が少なくなるよう改善された新規な構成が得られれば、有益である。
実施形態の電池装置は、例えば、第一の筐体と、電池モジュールと、を備える。電池モジュールは、第一の筐体に収容され、流体の冷却通路が設けられた第二の筐体と、第二の筐体に収容され冷却通路に面した電池セルと、を有する。第一の筐体と第二の筐体との間には、流体の導入通路および排出通路のうち少なくとも一方の通路が設けられ、第二の筐体には、冷却通路と一方の通路とを連通する貫通孔が設けられ、電池セルは、貫通孔を介して一方の通路に露出する第一の露出部を有し、第一の筐体は、一方の通路に臨む第二の露出部を有し、第一の露出部と第二の露出部との間の空間距離または沿面距離を延ばす第一の絶縁部材が設けられる。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。なお、本明細書では、序数は、部品や部材を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
また、以下に開示される複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、以下の各図では、便宜上、互いに直交する三方向が定義されている。X方向は、電池装置10および電池モジュール1の幅方向(短手方向)に沿うとともに、電池セル2の厚さ方向に沿う。Y方向は、電池装置10および電池モジュール1の長手方向(前後方向)に沿うとともに、電池セル2の幅方向に沿う。Z方向は、電池装置10および電池モジュール1の高さ方向(上下方向)に沿うとともに、電池セル2の高さ方向に沿う。なお、以下の説明では、X方向、Y方向、およびZ方向のそれぞれの正側(矢印の先端側)を一方と称し、負側を他方と称する。
<第1実施形態>
図1は、電池装置10の断面図である。図1に示されるように、電池装置10は、例えば、筐体11と、複数の電池モジュール1と、ガイド部材4,5と、ファン12と、を備えている。電池装置10では、ファン12によって、吸気口11xから筐体11内に吸入され、ガイド部材4、電池モジュール1、ガイド部材5、および排出通路P3を経由して、排気口11yから筐体11外に排出される空気流が生成されている。筐体11は、第一の筐体の一例である。
図1は、電池装置10の断面図である。図1に示されるように、電池装置10は、例えば、筐体11と、複数の電池モジュール1と、ガイド部材4,5と、ファン12と、を備えている。電池装置10では、ファン12によって、吸気口11xから筐体11内に吸入され、ガイド部材4、電池モジュール1、ガイド部材5、および排出通路P3を経由して、排気口11yから筐体11外に排出される空気流が生成されている。筐体11は、第一の筐体の一例である。
電池装置10は、種々の装置や、機械、設備等に設置され、それら種々の装置や、機械、設備等の電源として使用される。例えば、電池装置10は、自動車の電源等、移動型の電源としても使用される他、例えば、POS(Point Of Sales)システム用の電源等、定置型の電源としても使用されうる。電池装置10は、蓄電池装置や、組電池装置、電池ラック等とも称されうる。なお、電池装置10に含まれる電池モジュール1の数や配置等は、本実施形態で開示されるものには限定されない。例えば、複数の電池モジュール1がZ方向に並べられるのではなくX方向に並べられてもよいし、電池モジュール1が3つではなく1つ、2つあるいは4つ以上であってもよい。
筐体11は、例えば、X方向(図3参照)に短い偏平な直方体状の箱型に構成されている。筐体11は、天壁11a(図1参照)や、底壁11b、前壁11c、後壁11e、側壁11d,11f(図3参照)等の複数の壁部を有する。天壁11aおよび底壁11bは、いずれも、Z方向と直交する方向(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。天壁11aのY方向の他方の端部には、排気口11yが設けられている。
前壁11cおよび後壁11eは、いずれも、Y方向と直交する方向(XZ平面)に沿って延びており、Y方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。前壁11cは、天壁11aおよび底壁11bのY方向の一方の端部の間に亘り、後壁11eは、天壁11aおよび底壁11bのY方向の他方の端部の間に亘っている。前壁11cには、Z方向に互いに間隔をあけて複数の吸気口11xが設けられている。なお、前壁11cには、吸気口11xのそれぞれを覆うメッシュやフィルタ等の覆部材が設けられうる。
側壁11d,11f(図3参照)は、いずれも、X方向と直交する方向(YZ平面)に沿って延びており、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。側壁11dは、天壁11a、底壁11b、前壁11c、および後壁11eのX方向の一方の端部の間に亘り、側壁11fは、天壁11a、底壁11b、前壁11c、および後壁11eのX方向の他方の端部の間に亘っている。
また、筐体11は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には、筐体11は、例えば、収容部13と、扉14と、を有する。収容部13は、少なくとも、天壁11aと、底壁11bと、後壁11eと、側壁11d,11fと、を有する。また、扉14は、少なくとも、前壁11cを有する。収容部13には、天壁11a、底壁11b、後壁11e、および側壁11d,11fによって囲まれ、Y方向の一方に向けて開放された開口部11rが設けられている。
扉14は、収容部13のY方向の一方に位置され、開口部11rを覆っている。扉14は、収容部13に、扉14のX方向の一方の端部(Z方向)に沿って延びる回転軸を有したヒンジ部を介して、回転可能に支持されている。扉14は、回転軸回りに回転することで、開口部11rを閉じる閉位置(図1参照)と、開口部11rを開放する開位置(不図示)との間で、移動可能である。
また、収容部13には、複数の仕切壁11gが設けられている。仕切壁11gは、底壁11b(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。仕切壁11gは、いずれも、天壁11aと底壁11bとの間に位置され、側壁11d,11f(図3参照)の間に亘っている。仕切壁11gは、開口部11rをZ方向に複数の空間(室)に仕切っている。そして、各空間(室)には、それぞれ電池モジュール1が収容されている。仕切壁11gは、側壁11d,11fに固定あるいは引出可能に支持されうる。
また、図1に示されるように、仕切壁11gは、後壁11eからY方向の一方に離れて位置されている。本実施形態では、このような構成によって、仕切壁11gと後壁11eとの間に排出通路P3が設けられている。排出通路P3は、Z方向に沿って延びており、ファン12が設けられた排気口11yとZ方向に並ぶとともに、排気口11yと連通している。
また、排出通路P3は、電池モジュール1のそれぞれに臨んでおり、排出通路P3と電池モジュール1とは、Y方向に並んでいる。さらに、排出通路P3は、ガイド部材5のそれぞれに臨んでおり、排出通路P3とガイド部材5とは、Y方向に並んでいる。よって、電池モジュール1およびガイド部材5から排出された空気流は、排出通路P3を経由して、排気口11yから筐体11の外側に排出される。筐体11は、金属材料によって構成されている。
ガイド部材4は、底壁11bと電池モジュール1との間、および仕切壁11gと電池モジュール1との間のそれぞれに設けられている。ガイド部材4は、例えば、複数の壁部4a〜4dを有する。壁部4aは、底壁11b(XY平面)に沿って延びており、底壁11bおよび仕切壁11gのそれぞれに支持されている。壁部4bは、後壁11e(XZ平面)に沿って延びており、壁部4aのY方向の他方の端部と電池モジュール1との間に亘っている。
壁部4cおよび壁部4d(図4参照)は、いずれも、側壁11d,11f(YZ平面)に沿って延びており、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部4cは、壁部4aのX方向の他方の端部と電池モジュール1との間に亘り、壁部4dは、壁部4aのX方向の一方の端部と電池モジュール1との間に亘っている。よって、ガイド部材4には、壁部4a〜4dおよび電池モジュール1によって囲まれ、壁部4bとは反対側、すなわちY方向の一方に向けて開放された導入通路P1が設けられている。換言すると、電池モジュール1は、壁部4b〜4dによって、壁部4aとの間に導入通路P1が設けられた状態で支持されている。
図1に示されるように、導入通路P1は、Y方向に沿って延びており、吸気口11xとY方向に並ぶとともに、吸気口11xと連通している。よって、吸気口11xから筐体11内に導入された空気流(冷却風)は、ガイド部材4の導入通路P1を経由して、電池モジュール1内に供給される。ガイド部材4およびガイド部材5は、通路構成部材や、覆部材、ダクト、フレーム等とも称されうる。なお、ガイド部材4,5は、電池モジュール1とは別体で構成されてもよいし、電池モジュール1と一体、すなわち電池モジュール1の一部として構成されてもよい。ガイド部材4,5は、例えば、絶縁性を有した合成樹脂材料等によって構成されている。
ガイド部材5は、前壁11cと電池モジュール1との間のそれぞれに設けられている。ガイド部材5は、例えば、複数の壁部5a〜5eを有する。壁部5aは、前壁11c(XZ平面)に沿って延びており、電池モジュール1のY方向の一方に離れて位置されている。壁部5aは、前壁11cのY方向の他方の面、すなわち内面を覆う。
壁部5bおよび壁部5cは、いずれも、仕切壁11g(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部5bは、壁部5aのZ方向の他方の端部と電池モジュール1との間に亘っている。また、壁部5cは、壁部5aのZ方向の一方の端部と接続され、電池モジュール1のZ方向の一方に離れて位置されている。壁部5cのY方向に沿った幅は、仕切壁11gのY方向に沿った幅と略同じである。壁部5cは、仕切壁11gあるいは天壁11aのZ方向の他方の面を覆う。
壁部5dおよび壁部5e(図4参照)は、いずれも、側壁11d,11f(YZ平面)に沿って延びており、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。壁部5d,5eは、X方向(図1)の視線では、壁部5aおよび壁部5cに沿って延びた略L字の帯板状に構成されている。そして、壁部5d,5eは、それぞれ、壁部5aと電池モジュール1との間、および壁部5cと電池モジュール1との間に亘っている。壁部5d,5eは、例えば、電池モジュール1の天壁3b上に支持されうる。
よって、ガイド部材5には、図1に示されるように、壁部5a〜5eおよび電池モジュール1によって囲まれ、Y方向の他方に向けて開放された略L字状の排出通路P2が設けられている。すなわち、排出通路P2には、壁部5aに沿って延びる第一の通路P21と、壁部5cに沿って延び第一の通路P21と連通する第二の通路P22と、が含まれている。本実施形態では、電池モジュール1からY方向の一方に排出された空気流は、第一の通路P21および第二の通路P22を経由して、排出通路P3に排出される。
このように、本実施形態では、排出通路P2に第二の通路P22が設けられているため、第二の通路P22を流れる空気と電池モジュール1との熱交換によって、電池モジュール1に収容される発熱部品7等を冷却することができるという利点がある。発熱部品7は、例えば、電池セル2の電圧や温度を監視するための監視基板や、電池制御のための制御基板等である。なお、発熱部品7は、この例には限定されず、例えば、複数の電池セル2を直列や並列に電気的に接続するための導電部材(バスバー)等を含む。
図1に示されるように、電池モジュール1は、例えば、複数の電池セル2と、モジュール筐体3と、を有している。モジュール筐体3は、第二の筐体の一例である。電池モジュール1は、電池ユニットや、組電池等とも称され、電池セル2は、単電池や、電池等とも称されうる。なお、電池モジュール1に含まれる電池セル2の数や配置等は、本実施形態で開示されるものには限定されない。
電池セル2は、例えば、リチウムイオン二次電池等で構成されうる。なお、電池セル2は、ニッケル水素電池や、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等、他の二次電池であってもよい。リチウムイオン二次電池は、非水電解質二次電池の一種であり、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う。正極材料としては、例えば、リチウムマンガン複合酸化物や、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルト複合酸化物、リチウムマンガンコバルト複合酸化物、スピネル型リチウムマンガンニッケル複合酸化物、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物等が用いられ、負極材料としては、例えば、チタン酸リチウム(LTO)等の酸化物系材料や、ニオブ複合酸化物等の酸化物材料等が用いられる。また、電解質(例えば、電解液)としては、フッ素系錯塩(例えばLiBF4、LiPF6)等のリチウム塩が配合された、例えば、炭酸エチレンや、炭酸プロピレン、炭酸ジエチル、炭酸エチルメチル、炭酸ジメチル等の有機溶媒等が単独であるいは複数混合されて用いられる。
図2は、電池セル2の斜視図である。図2に示されるように、電池セル2は、セル筐体20と、正極端子23と、負極端子24と、を有する。セル筐体20は、例えば、アルミニウム等の金属材料によって構成されている。電池セル2は、所謂角型缶タイプのものであり、缶セル等とも称されうる。正極端子23および負極端子24は、電極部の一例であり、セル筐体20は、第三の筐体の一例である。
セル筐体20は、例えば、セルケース21と、蓋22と、を有する。セルケース21は、Z方向の一方が開放された直方体状の箱型に構成されている。蓋22は、長方形状の板状に構成され、セルケース21の開放された部分を塞いでいる。セルケース21と蓋22とは、例えば、溶接等によって互いに結合され、結合された部分から液体や気体等が漏れるのが抑制されている。セルケース21は、第一筐体部材や、下ケース等とも称され、蓋22は、第二筐体部材や、上ケース、カバー等とも称されうる。
また、セル筐体20の内部には、例えば、電極体や、電解液等が収容されている。電極体は、例えば、正極シートと、負極シートと、絶縁層(セパレータ)と、を有する。電極体は、正極シート、負極シート、および絶縁層が巻回されて、扁平形状に構成されうる。電極体は、電極群であって発電要素として機能する。
正極端子23は、セル筐体20内で電極体の正極シートと電気的に接続され、負極端子24は、セル筐体20内で電極体の負極シートと電気的に接続されている。なお、蓋22の正極端子23と負極端子24との間には、弁部が設けられうる。弁部は、セル筐体20内の圧力が閾値よりも高くなった場合に開放され、当該セル筐体20内の圧力を低下させる。
また、セル筐体20は、互いに別の方向を向いた複数の面20a〜20f(外面)を有する。面20aは、セル筐体20のうち蓋22に設けられ、Z方向の一方を向いている。面20aには、正極端子23および負極端子24が露出している。面20aは、端子面や上面等と称される。
面20bは、セル筐体20のうちセルケース21に設けられ、Z方向の他方、すなわち面20aとは反対側を向いている。面20bは、底面や下面等と称される。面20bおよび面20aは、Z方向の視線では、Y方向に長い長方形状に構成されている。
面20c〜20fは、セル筐体20のセルケース21と蓋22とに亘って設けられている。面20e,20cは、X方向の一方および他方を向き、面20d,20fは、Y方向の一方および他方を向いている。面20c〜20fは、面20a,20bと交差した面であり、側面等と称されうる。また、面20c,20eは、長側面等とも称され、面20d,20fは、短側面等とも称されうる。
図3は、図1のIII−III断面図である。図3に示されるように、複数の電池セル2は、モジュール筐体3内において、例えば、三列に並べられている。具体的には、モジュール筐体3には、X方向に並ぶ四つの電池セル2を有した列L1と、列L1のY方向の一方に位置されX方向に並ぶ四つの電池セル2を有した列L2と、列L2のY方向の一方に位置されX方向に並ぶ四つの電池セル2を有した列L3と、が設けられている。複数の電池セル2は、それぞれの面20a(図4参照)が同じ方向(Z方向の一方)を向き、かつそれぞれの面20aの長手方向が同じ方向(Y方向)に沿うように配置されている。列L1は、第一の列の一例であり、列L2は、第二の列の一例であり、列L3は、第三の列の一例である。
モジュール筐体3は、例えば、X方向に短い偏平な直方体状の箱型に構成されている。モジュール筐体3は、底壁3aや、天壁3b、側壁3c,3e、端壁3d,3f等の複数の壁部を有する。底壁3aおよび天壁3b(図4参照)は、いずれも、Z方向と直交する方向(XY平面)に沿って延びており、Z方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。底壁3aには、後述する複数の貫通孔3sが部分的に設けられている。
側壁3c,3eは、いずれも、X方向と直交する方向(YZ平面)に沿って延びており、X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。また、図3に示されるように、端壁3d,3fは、いずれも、Y方向と直交する方向(XZ平面)に沿って延びており、Y方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。端壁3d,3fには、後述する複数の貫通孔3tが部分的に設けられている。
また、モジュール筐体3には、仕切壁3g(図4参照)が設けられている。仕切壁3gは、天壁3bに沿って延びた長方形状の板状に構成されている。仕切壁3gは、底壁3aと天壁3bとの間に位置され、側壁3c,3eの間および端壁3d,3fの間に亘っている。また、仕切壁3gには、電池セル2の正極端子23および負極端子24が貫通する開口部が設けられうる。
モジュール筐体3は、例えば、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)や、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等の絶縁性を有した合成樹脂材料で構成されている。また、モジュール筐体3の合成樹脂材料としては、熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、PEや、PP、PMP等のオレフィン樹脂、PETや、PBT、PEN等のポリエステル系樹脂、POM樹脂、PA6、PA66、PA12等のポリアミド系樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂等の結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂、あるいは、PSや、PC、PC/ABS、ABS、AS、変性PPE、PES、PEI、PSF等の非結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂を、用いることができる。
また、モジュール筐体3は、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されている。具体的には、モジュール筐体3は、例えば、ケース31と、カバー32と、を有する。ケース31は、少なくとも、底壁3aと、側壁3c,3eおよび端壁3d,3fの一部(下側部分)と、を有する。カバー32は、少なくとも、仕切壁3gと、側壁3c,3eおよび端壁3d,3fの一部(上側部分)と、天壁3bと、を有する。また、カバー32は、例えば、天壁3bを含むトップカバーと、仕切壁3gと側壁3c,3eおよび端壁3d,3fの一部とを含むミドルカバーと、に分割可能である。
カバー32は、ケース31における電池セル2の収容部分を塞ぎ、ケース31と一体化される。ケース31とカバー32とは、例えば、結合具や、溶接、接着剤等によって互いに結合されうる。ケース31は、第一筐体部材や、下ケース等とも称され、カバー32は、第二筐体部材や、上ケース、蓋等とも称されうる。
図4は、図3のIV−IV断面図である。図3,4に示されるように、複数の電池セル2は、互いにX方向に隙間S1をあけた状態で、モジュール筐体3に支持されている。隙間S1は、電池セル2の面20c,20e(長側面)に沿って、すなわちY方向およびZ方向に沿って、広がっている。
また、各列L1〜L3の、X方向の一端部の電池セル2と側壁3eとの間、およびX方向の他端部の電池セル2と側壁3cとの間には、それぞれ隙間S2が設けられている。隙間S2は、電池セル2の面20c,20eおよび側壁3c,3eに沿って、すなわちY方向およびZ方向に沿って、広がっている。隙間S1,S2は、冷却通路の一例である。
また、本実施形態では、例えば、底壁3aや仕切壁3g等の隙間S1,S2と対向する部分には、Z方向の中央側に向かって僅かに突出する不図示のリブ等が設けられうる。モジュール筐体3は、このリブによって隙間S1,S2を保持した状態で、複数の電池セル2を支持することができる。隙間S1のX方向に沿った幅と、隙間S2のX方向に沿った幅とは、略同じである。なお、隙間S1,S2は、この例には限定されず、例えば、二つの電池セル2に臨む隙間S1を隙間S2よりも大きくしてもよい。
また、底壁3aには、複数の貫通孔3sが設けられている。貫通孔3sは、隙間S1,S2および導入通路P1に臨んでおり、貫通孔3s、隙間S1,S2、および導入通路P1は、Z方向に並んでいる。複数の貫通孔3sは、X方向およびY方向に互いに間隔をあけて設けられている。なお、電池セル2の面20b(底面)は、底壁3aのうち貫通孔3sが設けられていない部分によって支持されている。
また、端壁3d,3f(図3参照)には、複数の貫通孔3tが設けられている。貫通孔3tは、隙間S1,S2および排出通路P3に臨んでおり、貫通孔3t、隙間S1,S2、および排出通路P3は、Y方向に並んでいる。複数の貫通孔3tは、X方向に互いに間隔をあけて設けられている。貫通孔3tは、例えば、Z方向に沿って細長く延びるスリット状に構成されうる。なお、電池セル2の面20d,20f(短側面)は、端壁3d,3fのうち貫通孔3tが設けられていない部分によって覆われている。
よって、隙間S1,S2(図1参照)には、貫通孔3sが設けられた底壁3aと、開口部が設けられない閉じられたZ方向の一方の仕切壁3gとが臨んでおり、隙間S1,S2のY方向の一方および他方は開放されている。したがって、導入通路P1に導入された空気流は、貫通孔3sを介して隙間S1,S2内に流れ、隙間S1,S2内でZ方向の一方からY方向の一方および他方に向けて曲がり、隙間S1,S2内から貫通孔3tを介して排出通路P2,P3に流れる。
上述したように、本実施形態では、電池モジュール1には、隙間S1,S2(冷却通路)に冷媒を流すための複数の貫通孔3s,3tが設けられている。このため、電池セル2は、貫通孔3s,3tを介して導入通路P1や排出通路P3等に露出する複数の露出部20x,20yを有している。露出部20xは、排出通路P3(後壁11e)に隣接した列L1の電池セル2に設けられている。露出部20xは、例えば、列L1の電池セル2のうち面20c,20e(図1,3参照)の排出通路P3側の部分(領域)、すなわちY方向の他方の端部である。露出部20xは、第一の露出部の一例である。
また、筐体11は、例えば、排出通路P3に臨む複数の露出部11g1,11b1,11y1を有している。露出部11g1は、仕切壁11gの排出通路P3側の端部であり、排出通路P3のY方向の一方の端部に臨んでいる。露出部11b1は、排出通路P3のZ方向の他方の端部、すなわち底壁11bの排出通路P3と面した内面である。また、露出部11y1は、排出通路P3のZ方向の一方の端部、すなわち排気口11yの縁部である。複数の露出部11g1,11b1,11y1は、いずれも、露出部20x(電池モジュール1)よりもY方向の他方に位置されている。露出部11g1,11b1,11y1は、第二の露出部の一例である。
そして、ガイド部材4には、露出部20x(導電部)と露出部11g1,11b1(導電部)との間の空間距離または沿面距離を延ばすための突出部4gが設けられている。突出部4gは、ガイド部材4の壁部4bからY方向の他方、すなわち排出通路P3内に突出している。また、突出部4gは、露出部11g1,11b1に沿って延び、露出部11g1,11b1のX方向の一方の端部と他方の端部との間に亘っている。突出部4gは、露出部11g1,11b1のZ方向の一方を覆っている。よって、本実施形態によれば、例えば、ガイド部材4に突出部4gが設けられない場合と比べて、露出部11g1,11b1の露出位置が露出部20xからより遠くに離れるため、露出部20xと露出部11g1,11b1との間の空間距離または沿面距離が長くなりやすい。ガイド部材4は、第一の絶縁部材の一例である。
また、ガイド部材5には、露出部20xと露出部11g1,11y1との間の空間距離を延ばすための延長部5c1が設けられている。延長部5c1は、壁部5cからY方向の他方に延びるとともに、露出部11g1,11y1のX方向の一方の端部と他方の端部との間に亘っている。延長部5c1は、露出部11g1,11y1のZ方向の他方を覆っている。延長部5c1は、仕切壁11gの突出部4gとは反対側に位置されている。
また、後壁11eの排出通路P3と面した面11e1には、絶縁部材6が設けられている。絶縁部材6は、例えば、絶縁性を有した合成樹脂材料等によって構成された絶縁シートや絶縁板等である。絶縁部材6は、面11e1の略全域を覆っている。本実施形態では、このような絶縁部材6によって、後壁11e(導電部)と露出部20x(導電部)との間を隔離し、所期の絶縁性が確保されている。後壁11eは、第一の壁部の一例であり、絶縁部材6は、第二の絶縁部材の一例である。なお、絶縁部材6は、面11e1に限らず、側壁11d,11f(図3参照)の排出通路P3と面した面(露出部)や、底壁11bの露出部11b1等に設けられてもよい。また、露出部20xと底壁11bおよび側壁11d,11fとの間の空間距離は、それぞれ、電池装置10の電圧に対応した規定値以上に設定されている。
図5は、図3のV−V断面図である。図1,5に示されるように、露出部20yは、前壁11cに隣接した列L3の電池セル2に設けられている。露出部20yは、例えば、列L3の電池セル2のうち面20b(底面)の前壁11c側の端部、すなわちY方向の一方の端部や、面20c,20e(長側面)のY方向の一方かつZ方向の他方の端部等である。露出部20yは、第一の露出部の一例である。
また、筐体11は、導入通路P1に臨む露出部11zを有している。露出部11zは、例えば、導入通路P1のY方向の一方の端部、すなわち吸気口11xの縁部である。露出部11zは、吸気口11xのZ方向の一方に位置される第一の縁部11z1と、吸気口11xのZ方向の他方に位置される第二の縁部11z2と、を含む。第一の縁部11z1は、露出部20y(面20b)とY方向に並んでいる。また、露出部11zは、露出部20y(電池モジュール1)よりもY方向の一方に位置されている。露出部11zは、第二の露出部の一例である。
そして、ガイド部材5には、露出部20y(導電部)と露出部11z(導電部)との間の空間距離または沿面距離を延ばすための突出部5gが設けられている。突出部5gは、ガイド部材5の壁部5bからZ方向の他方、すなわち導入通路P1内に突出している。突出部5gは、露出部11zに沿って延びており、例えば、壁部5b(図3参照)のX方向の一方の端部と他方の端部との間に亘っている。なお、突出部5gは、この例には限定されず、例えば、露出部20yと対応するように、すなわち露出部20yとY方向に並ぶように、X方向に間欠的に設けられてもよい。
また、突出部5gの先端部5g1は、X方向(図5)の視線では、Z方向の他方に向けて凸となる曲線状に構成されている。本実施形態では、このような構成によって、露出部20yと露出部11zの第一の縁部11z1との間の沿面距離が、先端部5g1が平坦状に構成された場合と比べて長くなるよう構成されている。なお、先端部5g1は、この例には限定されず、Z方向の一方に向けて凸となる曲線状、すなわち凹面状に構成されてもよい。また、ガイド部材5には、突出部5gに換えて、壁部5bからZ方向の一方に凹み、Z方向の他方に開放される凹部が設けられてもよい。
また、突出部5gは、露出部20yと露出部11zの第二の縁部11z2とを結ぶ直線よりもZ方向の他方に突出している。本実施形態では、このような構成によって、露出部20yと第二の縁部11z2との間の空間距離、および露出部20yと第一の縁部11z1との間の空間距離が長くなるよう構成されている。なお、露出部20yと第一の縁部11z1との間の空間距離または沿面距離や、露出部20yと第二の縁部11z2との間の空間距離は、それぞれ、電池装置10の電圧に対応した規定値以上に設定されている。
以上のように、本実施形態では、例えば、電池セル2は、貫通孔3tを介して排出通路P3に露出する露出部20x(第一の露出部)を有し、筐体11は、排出通路P3に臨む露出部11g1,11b1(第二の露出部)を有し、露出部20xと露出部11g1,11b1との間の空間距離または沿面距離を延ばすガイド部材4(第一の絶縁部材)が設けられている。また、本実施形態では、例えば、電池セル2は、貫通孔3sを介して導入通路P1に露出する露出部20y(第一の露出部)を有し、筐体11は、導入通路P1に臨む露出部11z(第二の露出部)を有し、露出部20yと露出部11zとの間の空間距離または沿面距離を延ばすガイド部材5(第一の絶縁部材)が設けられている。このような構成によれば、ガイド部材4,5によって、電池セル2と筐体11との間の空間距離または沿面距離を確保できるため、例えば、電池装置10に高電圧が印加された場合にあっても、所期の絶縁性が得られやすい。
また、本実施形態では、例えば、ガイド部材4は、排出通路P3内に突出し露出部11g1,11b1に沿って延びた突出部4gを有し、ガイド部材5は、導入通路P1内に突出し露出部11zに沿って延びた突出部5gを有している。このような構成によれば、例えば、突出部4g,5gによって、露出部20x,20yと露出部11g1,11b1,11zとの間の空間距離または沿面距離を比較的簡単に延ばすことができる。また、例えば、ガイド部材5に導入通路P1から離れる方向に凹む凹部が設けられた場合と比べて、露出部20yと露出部11zの第一の縁部11z1との間の空間距離、および露出部20yと露出部11zの第二の縁部11z2との間の空間距離が長くなりやすい。
また、本実施形態では、例えば、突出部5gの先端部5g1が、曲面状に構成されている。このような構成によれば、例えば、先端部5g1が平坦状に構成された場合と比べて、少なくとも露出部20yと露出部11zの第一の縁部11z1との間の沿面距離が長くなりやすい。
また、本実施形態では、例えば、筐体11は、排出通路P3の露出部20xとは反対側に位置された後壁11e(第一の壁部)を有し、後壁11eの排出通路P3と面した面11e1を覆う絶縁部材6(第二の絶縁部材)が設けられている。このような構成によれば、例えば、絶縁部材6によって、露出部20xと後壁11eとの間を隔離できるため、電池装置10に高電圧が印加された場合にあっても、所期の絶縁性がより確実に得られうる。
<第2実施形態>
図6は、電池装置10Aの突出部5g近傍の断面図である。図6に示される実施形態の電池装置10Aは、上記第1実施形態の電池装置10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
図6は、電池装置10Aの突出部5g近傍の断面図である。図6に示される実施形態の電池装置10Aは、上記第1実施形態の電池装置10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図6に示されるように、突出部5gが導入通路P1の露出部11zとは反対側、すなわちY方向の他方に向けて傾斜している点が、上記第1実施形態と相違している。換言すると、突出部5gは、導入通路P1の下流側に向けて傾斜している。このような構成によれば、例えば、突出部5gの導入通路P1内への突出量が同じ場合に、突出部5gの傾斜角度(狭い方の角度)が小さくなる程、露出部20yと露出部11zの第一の縁部11z1との間の沿面距離をより長くすることができるという利点がある。また、突出部5gが導入通路P1の上流側に向けて傾斜した場合と比べて、冷媒(空気流)が突出部5gに沿ってよりスムーズに下流側に流れやすくなる。
<第3実施形態>
図7は、電池装置10Bの突出部5g近傍の断面図である。図7に示される実施形態の電池装置10Bは、上記第1実施形態の電池装置10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
図7は、電池装置10Bの突出部5g近傍の断面図である。図7に示される実施形態の電池装置10Bは、上記第1実施形態の電池装置10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図7に示されるように、列L3における電池セル2の少なくともZ方向の他方が絶縁部材8によって覆われている点が、上記第1実施形態と相違している。すなわち、本実施形態では、露出部20yが絶縁部材8(被覆部材)によって構成されている。このような構成によれば、例えば、絶縁部材8によって、電池セル2の面20b(導電部)と露出部11z(導電部)との間を隔離できるため、電池装置10Bに高電圧が印加された場合にあっても、所期の絶縁性がより確実に得られうる。絶縁部材8は、第三の絶縁部材の一例である。なお、本実施形態では、絶縁部材8が列L3の電池セル2に設けられた場合が例示されたが、この例には限定されず、列L1の電池セル2に設けられてもよい。換言すると、露出部20xが絶縁部材8によって構成されてもよい。
<第4実施形態>
図8は、電池装置10Cの一部の断面図である。図8に示される実施形態の電池装置10Cは、上記第1実施形態の電池装置10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
図8は、電池装置10Cの一部の断面図である。図8に示される実施形態の電池装置10Cは、上記第1実施形態の電池装置10と同様の構成を備えている。よって、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の構成に基づく同様の結果(効果)が得られる。
ただし、本実施形態では、例えば、図8に示されるように、前壁11cとガイド部材4,5との間のそれぞれに絶縁部材9が設けられている点が、上記第1実施形態と相違している。二つの絶縁部材9のうちZ方向の一方の絶縁部材9は、露出部20y(面20b)および露出部20zの第一の縁部11z1のそれぞれとY方向に並んでいる。本実施形態では、このような絶縁部材9によって、露出部20yと第一の縁部11z1との間の沿面距離および空間距離が長くなるよう構成されている。また、二つの絶縁部材9のうちZ方向の他方の絶縁部材9は、ガイド部材4のY方向の一方に位置され、仕切壁11gのZ方向の一方を覆い、かつガイド部材4の壁部4aよりもZ方向の一方に突出している。換言すると、絶縁部材9は、露出部20yと露出部11zの第二の縁部11z2とを結ぶ直線よりもZ方向の一方に突出している。本実施形態では、このような絶縁部材9によって、露出部20yと第二の縁部11z2との間の空間距離が長くなるよう構成されている。絶縁部材9は、第一の絶縁部材の一例である。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。本発明は、上記実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成(技術的特徴)によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)を得ることが可能である。また、各構成要素のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…電池モジュール、2…電池セル、3…モジュール筐体(第二の筐体)、3s,3t…貫通孔、4,5…ガイド部材(第一の絶縁部材)、4g,5g…突出部、5g1…先端部、6…絶縁部材(第二の絶縁部材)、8…絶縁部材(第三の絶縁部材)、9…絶縁部材(第一の絶縁部材)、10,10A〜10C…電池装置、11…筐体(第一の筐体)、11e…後壁(第一の壁部)、11g1,11b1,11z…露出部(第二の露出部)、20x,20y…露出部(第一の露出部)、P1…導入通路、P3…排出通路、S1,S2…隙間(冷却通路)。
Claims (7)
- 第一の筐体と、
前記第一の筐体に収容され、流体の冷却通路が設けられた第二の筐体と、前記第二の筐体に収容され前記冷却通路に面した電池セルと、を有した電池モジュールと、
を備え、
前記第一の筐体と前記第二の筐体との間には、前記流体の導入通路および排出通路のうち少なくとも一方の通路が設けられ、
前記第二の筐体には、前記冷却通路と前記一方の通路とを連通する貫通孔が設けられ、
前記電池セルは、前記貫通孔を介して前記一方の通路に露出する第一の露出部を有し、
前記第一の筐体は、前記一方の通路に臨む第二の露出部を有し、
前記第一の露出部と前記第二の露出部との間の空間距離または沿面距離を延ばす第一の絶縁部材が設けられた、電池装置。 - 前記第一の絶縁部材は、前記一方の通路内に突出し前記第二の露出部に沿って延びた突出部を有した、請求項1に記載の電池装置。
- 前記突出部の先端部が、曲面状に構成された、請求項2に記載の電池装置。
- 前記突出部は、前記一方の通路に対して傾斜している、請求項2または3に記載の電池装置。
- 前記突出部は、前記一方の通路の前記第二の露出部とは反対側に向けて傾斜している、請求項4に記載の電池装置。
- 前記第一の筐体は、前記一方の通路の前記第一の露出部とは反対側に位置された第一の壁部を有し、
前記第一の壁部の前記一方の通路と面した面を覆う第二の絶縁部材が設けられた、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の電池装置。 - 前記第一の露出部は、前記電池セルの少なくとも一部を被覆する第三の絶縁部材によって構成された、請求項1〜6のうちいずれか一つに記載の電池装置。
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- 2017-10-24 JP JP2017205357A patent/JP2019079682A/ja active Pending
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