JP2019077903A - プラズマcvd装置及びプラスチック容器の成膜方法 - Google Patents

プラズマcvd装置及びプラスチック容器の成膜方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラスチック容器の厚さを薄くしても膜を成膜できるプラズマCVD装置を提供する。【解決手段】本発明の一態様は、プラスチック容器7の外側に配置された外部電極3と、前記プラスチック容器の内側に配置された内部電極9bと、前記プラスチック容器内に原料ガスを供給するガス供給経路と、前記プラスチック容器内を真空排気する排気経路と、前記外部電極に、5kHz以上26MHz以下の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で10%以上90%以下のDUTY比のパルス状に供給する出力供給機構と、を具備することを特徴とするプラズマCVD装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装置及びプラスチック容器の成膜方法に関する。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等からなるプラスチック容器はガスバリア性が缶と比較して劣る。そのため、プラスチック容器の内面に硬質炭素膜であるDLC(Diamond Like Carbon)膜をコーティングすることで、プラスチック容器におけるガスバリア性を向上させる方法が知られている。プラスチック容器の外側に外部電極を配置し、プラスチック容器の内側に原料ガス導入管を兼ねた内部電極を配置し、容器内に原料ガスとしてアセチレンガスを供給した状態で、外部電極に高周波電圧を印加する。これにより、原料ガスがプラズマ化され、プラスチック容器の内面にDLC膜が成膜される(例えば特許文献1参照)。
一方、プラスチック容器の原料コストを低減するために、プラスチック容器の厚さを薄くすることが求められている。しかし、プラスチック容器の厚さを薄くすると、プラスチック容器の内面にDLC膜を成膜できなくなることがある。その理由は、プラスチック容器の内面にDLC膜を成膜する際のプラズマにより容器が加熱されて容器の一部が溶けることがあるためである。
また、現在、プラスチック容器は食品や薬品包装の他、多様な分野に展開されており、これにともない、容器の形状、厚さや大きさが多様化してきている。容器のガスバリア性や、耐久性については、より向上することが求められており、多様化する容器に合わせたバリア膜の成膜方法の検討が急務となっている。
特許2788412号公報
本発明の一態様は、プラスチック容器の厚さを薄くしても膜を成膜できるプラズマCVD装置またはプラスチック容器の成膜方法を提供することを課題とする。
以下に、本発明の種々の態様について説明する。
[1]プラスチック容器の外側に配置された外部電極と、
前記プラスチック容器の内側に配置された内部電極と、
前記プラスチック容器内に原料ガスを供給するガス供給経路と、
前記プラスチック容器内を真空排気する排気経路と、
前記外部電極に、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給する出力供給機構と、
を具備することを特徴とするプラズマCVD装置。
なお、前記外部電極は、前記プラスチック容器の外側を囲むように配置されることが好ましい。また、前記内部電極は、前記外部電極内に配置されることが好ましい。
[2] プラスチック容器を収容するチャンバーと、
前記チャンバー内に配置され、前記プラスチック容器を保持する保持部と、
前記プラスチック容器内または前記チャンバー内に原料ガスを供給するガス供給経路と、
前記チャンバー内を真空排気する排気経路と、
前記チャンバーの側壁に沿って巻き付けられたコイルと、
前記コイルに、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給する出力供給機構と、
を具備することを特徴とするプラズマCVD装置。
[3]上記[1]または[2]において、
前記出力供給機構の高周波出力は100kHz以上10MHz以下であることを特徴とするプラズマCVD装置。
[4]上記[2]において、
前記出力供給機構によって前記コイルに高周波出力を供給することで、前記チャンバー内に原料ガスの誘導結合プラズマを発生させることを特徴とするプラズマCVD装置。
[5]上記[2]または[3]において、
前記保持部に保持された前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
前記第1側面に対向する前記コイルは、前記第2側面に対向する前記コイルより密に巻き付けられていることを特徴とするプラズマCVD装置。
[6]上記[2]、[4]及び[5]のいずれか一項において、
前記保持部に保持された前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
前記第1側面に対向する前記コイルの幅は、前記第2側面に対向する前記コイルの幅より大きいことを特徴とするプラズマCVD装置。
[7]上記[2]、[4]乃至[6]のいずれか一項において、
前記保持部に保持された前記プラスチック容器の口は前記チャンバーの下方に位置し、
前記ガス供給経路は、前記原料ガスが前記チャンバーの下方から供給されるように構成され、
前記排気経路は、前記チャンバー内のガスが前記チャンバーの上方から排気されるように構成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
[8]上記[7]において、
前記チャンバーは、側壁部と、前記側壁部に着脱可能な下部を有し、
前記保持部は、前記下部に配置されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
[9]上記[1]乃至[8]のいずれか一項において、
前記プラスチック容器の厚さは、250μm以下(200μm以下でもよく、150μm以下でもよく、100μm以下でもよい)であることを特徴とするプラズマCVD装置。
[10]上記[1]乃至[9]のいずれか一項において、
前記プラズマCVD装置によって前記プラスチック容器に成膜される膜は、DLC又はSiを含むバリア膜であることを特徴とするプラズマCVD装置。
[11]上記[2]、[4]乃至[8]のいずれか一項において、
前記保持部に保持された前記プラスチック容器の底面に対向する電極を有し、
前記出力供給機構は、前記電極に前記高周波出力を前記DUTY比のパルス状に供給することを特徴とするプラズマCVD装置。
[12]上記[1]乃至[11]のいずれか一項において、
前記ガス供給経路は、前記プラスチック容器の内部に配置された管を有することを特徴とするプラズマCVD装置。
[13] プラスチック容器の内側に内部電極を配置し、
前記プラスチック容器の外側に外部電極を配置し、
前記プラスチック容器内を真空排気し、
前記プラスチック容器内に原料ガスを供給し、
前記外部電極に、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給することで、前記プラスチック容器の内面に膜を成膜することを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
なお、前記外部電極は、前記プラスチック容器の外側を囲むことが好ましい。
[14]チャンバー内にプラスチック容器を収容し、
前記プラスチック容器内または前記チャンバー内に原料ガスを供給し、
前記チャンバー内を真空排気し、
前記チャンバーの側壁に沿って巻き付けられたコイルに、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下(好ましくは1/30ms以上20ms以下、より好ましくは1/20ms以上20ms以下)の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数、好ましくは50Hz以上30kHz以下の周波数、より好ましくは50Hz以上20kHz以下の周波数)で10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給することで、前記プラスチック容器の内面または外面に膜を成膜することを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
[15]上記[13]または[14]において、
前記高周波出力は100kHz以上10MHz以下であることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
[16]上記[14]において、
前記コイルに前記高周波出力を供給することで、前記チャンバー内に原料ガスの誘導結合プラズマを発生させることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
[17]上記[14]または[16]において、
前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
前記第1側面に対向する前記コイルは、前記第2側面に対向する前記コイルより密に巻き付けられていることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
[18]上記[14]または[16]において、
前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
前記第1側面に対向する前記コイルの幅は、前記第2側面に対向する前記コイルの幅より大きいことを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
[19]上記[14]、[16]乃至[18]のいずれか一項において、
前記チャンバー内に収容された前記プラスチック容器の口は前記チャンバーの下方に位置し、
前記原料ガスは前記チャンバーの下方から供給され、
前記チャンバー内のガスが前記チャンバーの上方から排気されることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
[20]上記[13]乃至[19]のいずれか一項において、
前記プラスチック容器の厚さは250μm以下(200μm以下でもよく、150μm以下でもよく、100μm以下でもよい)であることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
[21]上記[13]乃至[20]のいずれか一項において、
前記膜は、DLC又はSiを含むバリア膜であることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
本発明の一態様によれば、プラスチック容器の厚さを薄くしても膜を成膜できるプラズマCVD装置またはプラスチック容器の成膜方法を提供することができる。
本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。 本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。 100S/T%のDUTY比の場合を説明する図である。 本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。
以下では、本発明の実施形態及び実施例について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施形態の記載内容及び実施例に限定して解釈されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。このプラズマCVD装置は真空チャンバー6を有し、この真空チャンバー6は、導電性の蓋部5、絶縁部材4及び外部電極3から構成されている。蓋部5の下には絶縁部材4が配置されており、この絶縁部材4の下には外部電極3が配置されている。この外部電極3は、上部電極2と下部電極1からなり、上部電極2の下部に下部電極1の上部がOリング8cを介して着脱自在に取り付けられるよう構成されている。また、外部電極3は絶縁部材4によって蓋部5と絶縁されている。
外部電極3の内部には空間が形成されており、この空間はコーティング対象のペットボトル等のプラスチック容器7を収容するためのものである。外部電極3内の空間は、そこに収容されるプラスチック容器7の外形よりも僅かに大きくなるように形成されている。すなわち、外部電極3はプラスチック容器7の外側を囲むように配置されている。絶縁部材4及び蓋部5には、外部電極3内の空間につながる開口部が設けられている。また、蓋部5の内部には空間が設けられており、この空間は上記開口部を介して外部電極3内の空間につながっている。外部電極3内の空間は、上部電極2と下部電極1の間に配置されたOリング8cによって外部から密閉されている。
外部電極3の下部電極1は整合器22に接続されており、整合器22は同軸ケーブルを介して出力供給機構23に接続されている。その出力供給機構23はパルス機能付高周波電源である。
つまり、出力供給機構23は、整合器22を介して外部電極3に、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下、より好ましくは100kHz以上10MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給するものである。
DUTY比は、1周期の間で外部電極3に高周波出力が印加される期間の比率である。例えば、25%のDUTY比の場合は、1周期の25%の期間が外部電極3に高周波出力が印加される期間(高周波出力オンの期間)となり、1周期の75%の期間が外部電極3に高周波出力が印加されない期間(高周波出力オフの期間)となる。詳細には、例えば1msの周期(1kHzの周波数)で25%のDUTY比の場合は、1ms(1周期)の25%の1/4msの期間が高周波出力オンの期間となり、1ms(1周期)の75%の3/4msの期間が高周波出力オフの期間となる。
蓋部5の上部から蓋部5内の空間、蓋部5と絶縁部材4の開口部を通して、外部電極3内の空間に内部電極9bが差し込まれている。即ち、内部電極9bの基端は蓋部5の上部に配置され、内部電極9bの先端は外部電極3内の空間であって外部電極3内に収容されたプラスチック容器7の内部に配置される。
内部電極9bは、その内部が中空からなる管形状を有している。内部電極9bの先端にはガス吹き出し口9aが設けられている。内部電極9bの基端には配管10の一方側が接続されており、この配管10の他方側は真空バルブ16を介してマスフローコントローラー19aの一方側に接続されている。マスフローコントローラー19aの他方側は配管11を介して原料ガス発生源20aに接続されている。この原料ガス発生源20aは炭化水素ガス等を発生させるものである。内部電極9bの内部はプラスチック容器7内に原料ガスを供給するガス供給経路を有している。
内部電極9bは蓋部5を介して接地されている。蓋部5内の空間は配管12の一方側に接続されており、配管12の他方側は真空バルブ17aを介して大気開放状態とされている。また、蓋部5内の空間は配管13の一方側に接続されており、配管13の他方側は真空バルブ18を介して真空ポンプ21に接続されている。この真空ポンプ21は排気側に接続されている。配管13はプラスチック容器7内を真空排気する排気経路を有している。
次に、図1に示すプラズマCVD装置を用いてプラスチック容器7の内面にDLC膜を成膜する方法について説明する。
まず、真空バルブ17aを開いて真空チャンバー6内を大気開放する。これにより、配管12を通して空気が蓋部5内の空間、外部電極3内の空間に入り、真空チャンバー6内が大気圧にされる。次に、外部電極3の下部電極1を上部電極2から取り外し、上部電極2の下側から上部電極2内の空間にプラスチック容器7を差し込み、設置する。これにより、プラスチック容器7の外側が外部電極3で囲まれる。この際、内部電極9bはプラスチック容器7内に挿入された状態になる。次に、下部電極1を上部電極2の下部に装着し、外部電極3はOリング8cによって密閉される。
この後、真空バルブ17aを閉じた後、真空バルブ18を開き、真空ポンプ21を作動させる。これにより、プラスチック容器7内を含む真空チャンバー6内(外 部電極3内の空間及び蓋部5内の空間)が配管13を通して排気され、外部電極3内が真空となる。
次に、真空バルブ16を開き、原料ガス発生源20aにおいて炭化水素ガスを発生させ、この炭化水素ガスを配管11内に導入し、マスフローコントローラー19aによって流量制御された炭化水素ガスを配管10及びアース電位の内部電極9bを通してガス吹き出し口9aから吹き出す。これにより、炭化水素ガスがプラスチック容器7内に導入される。そして、真空チャンバー6内とプラスチック容器7内は、制御されたガス流量と排気能力のバランスによって、DLC成膜に適した圧力(例えば0.05〜0.5Torr程度)に保たれる。
この後、整合器22を介して出力供給機構23から外部電極3に、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下、より好ましくは100kHz以上10MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給する。これにより、外部電極3と内部電極9b間にプラズマを着火する。このとき、整合器22は、外部電極3と内部電極9bのインピーダンスに、インダクタンスL、キャパシタンスCによって合わせている。これによって、プラスチック容器7内に炭化水素系プラズマが発生し、DLC膜がプラスチック容器7の内面に成膜される。このときの成膜時間は数秒程度と短いものとなる。
次に、出力供給機構23からの高周波出力を停止し、真空バルブ16を閉じて原料ガスの供給を停止する。この後、真空バルブ18を開き、真空チャンバー6内及びプラスチック容器7内の炭化水素ガスを真空ポンプ21によって排気する。その後、真空バルブ18を閉じ、 真空ポンプ21を停止する。このときの真空チャンバー6内の真空度は5×10-3 Torr〜5×10-2 Torrである。 この後、真空バルブ17aを開いて真空チャンバー6内を 大気開放し、前述した成膜方法を繰り返すことにより、 複数のプラスチック容器7内にDLC膜が成膜される。
上記実施形態によれば、外部電極3に出力供給機構23によって高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期、10%以上90%以下のDUTY比のパルス状に供給する。このため、外部電極3に連続波の高周波出力を供給する場合に比べて、高周波出力がオフの時間にプラスチック容器7に加えられる熱エネルギーが減少し、プラスチック容器7の内面または外面に発生するプラズマにより容器7が加熱されて容器7の一部が溶けることを抑制できる。例えば、DUTY比の上限を小さくすれば(即ち高周波出力オンの期間の百分率を小さくすれば)、プラスチック容器7の内面または外面に加えられるプラズマのエネルギーが小さくなるため、プラスチック容器7の厚さを薄くしても、容器7が加熱されにくくなり、容器7の一部が溶けることを抑制できる。別言すれば、外部電極3に連続波の高周波出力を供給する場合に比べて、容器7の一部が溶けない成膜条件のマージンを大きくとることができる。
また、本実施形態では、外部電極3に出力供給機構23によって、13.56MHzより低周波である100kHz以上10MHz以下の高周波出力を供給することで、13.56MHzのような高周波では均一に成膜することが難しかった高さ、長さがあるプラスチック容器(例えば20cm以上の長さ又は高さのプラスチック容器)にも、底部まで均一性よく成膜することが可能となる。
また、13.56MHzより低周波である100kHz以上10MHz以下の高周波出力を利用すると、プラズマのVDC(直流成分)が上昇するため、発熱が大きくなると言った点や、柔らかい膜が成膜されないと言った点が問題となる場合がある。しかし、上記の低周波の出力をパルス状に供給し、そのDUTY比を10%以上90%以下の適切な値に設定することで、発熱を抑えつつ、成膜される膜の硬さを400〜1000Hvの間でコントロールすることが可能となる。
次に、上述したプラスチック容器7に加えられる熱エネルギーが減少することを実証するための実験を行ったので、その実験方法及び実験結果について説明する。
チャンバー内に平行平板型の電極が配置されたプラズマCVD装置を用い、以下の実施例の成膜条件によりSi基板上にDLC膜を成膜したものと、以下の比較例の成膜条件によりSi基板上にDLC膜を成膜したものを作製した。成膜時のSi基板温度を測定し、成膜後のDLC膜の膜厚及び硬さを測定した。硬さはナノインテンダーにより測定した。その結果は、以下のとおりである。
(実施例の成膜条件)
原料ガス: C
流量 : 100sccm
圧力 : 3〜4Pa
成膜時間: 20min
高周波出力の周波数: 380kHz
高周波電源のFWD : 1000W
パルス周波数 : 0.1kHz
パルスの周期 :10ms
DUTY比 : 70%
(比較例の成膜条件)
DUTY比 : 100%(パルスなし)
DUTY比以外の条件は、実施例の成膜条件と同一である。
(実施例の結果)
成膜時のSi基板温度: 90℃
DLC膜の膜厚: 1.82μm
硬さ(Hit): 1046.6mgf/μm
(比較例の結果)
成膜時のSi基板温度: 95℃
DLC膜の膜厚: 2.06μm
硬さ(Hit): 1015.7mgf/μm
上記の結果に示すように、成膜時のSi基板温度はDUTY比が100%でパルスなしの比較例の場合に95℃まで上昇したのに対し、DUTY比が70%のパルスを使用した実施例の場合に90℃と下げることできた。これにより、高周波出力をパルス状に印加することで、基板の成膜時の温度が下がることが確認できた。このことから、上記の第1の実施形態によるプラスチック容器7に膜を成膜する場合であっても、高周波出力をパルス状に印加することで成膜時にプラスチック容器7に加えられる熱エネルギーを減少させることができるといえる。また、後述する第2及び第3の実施形態によるプラスチック容器に膜を成膜する場合であっても、高周波出力をパルス状に印加することで成膜時にプラスチック容器7に加えられる熱エネルギーを減少させることができるといえる。
上記の結果に示すように、パルスなしで成膜した比較例のDLC膜の硬さが1015.7[mgf/μm]であるのに対し、周波数0.1kHz(周期10ms)かつDUTY比が70%のパルス状に高周波出力を印加した実施例のDLC膜の硬さは1046.6[mgf/μm]であった。パルスを使用することで、電力を30%低下させているにもかかわらず、硬さは3%向上している。このことより、パルスにより電力供給はONとOFFを繰り返しているが、OFF時にも反応は進んでいることになる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。このプラズマCVD装置はチャンバー27を有し、このチャンバー27は上部24と、側壁部25と、その側壁部25に着脱可能に形成された下部26を有している。上部24は側壁部25とOリング35によって真空シールされており、側壁部25は下部26とOリング36によって真空シールされている。チャンバー27の上部24、側壁部25及び下部26それぞれは、絶縁物で形成されているとよく、例えば、テフロン(登録商標)、セラミックス、ガラス、石英、樹脂等を用いることができる。
下部26にはプラスチック容器7を保持する保持部28が設けられている。保持部28は、プラスチック容器7の口7aがチャンバー27の下方に位置する状態で保持するものであり、プラスチック容器7を少なくとも3点で支えるように構成されている。チャンバー27の側壁部25から下部26を取り外し、保持部28にプラスチック容器7を保持し、その保持部28とともにプラスチック容器7を側壁部25に挿入しつつ下部26を側壁部25に取り付ける。これにより、プラスチック容器7をチャンバー27に収容することができる。プラスチック容器7の厚さは、250μm以下であるとよく、200μm以下でもよく、150μm以下でもよく、100μm以下でもよい。
プラズマCVD装置は、チャンバー27内に原料ガスを供給するガス供給機構17と、このガス供給機構17に接続されたガス供給経路9を有している。ガス供給経路9は、ガス供給機構17から供給される原料ガスを下部26からチャンバー27に導入する経路である。ガス供給経路9はガス供給管を含む。このガス供給管は下部26を介してプラスチック容器7の口7aから挿入されている。なお、本実施形態では、ガス供給管の先端はプラスチック容器7の底部7bの近傍に位置するが、ガス供給管の先端をプラスチック容器7の口7aの近傍に位置させてもよい。
また、プラズマCVD装置は、チャンバー27内を真空排気する排気機構19と、この排気機構19に接続された排気経路29を有している。排気経路29は、排気機構19によりチャンバー27から排気されるガスが通過する経路であり、チャンバー27の上部24の側に位置する。排気機構19は真空ポンプ(図示せず)を含む。
ガス供給機構17から供給される原料ガスは、ガス供給経路9のガス供給管の先端からプラスチック容器7内に供給され、その原料ガスはプラスチック容器7の口7aからチャンバー27とプラスチック容器7との間を通ってチャンバー27の下部26から上部24へ流れる。そして、排気機構19によりチャンバー27内のガスが排気経路29を通って排気される。
なお、本実施形態では、排気機構19及び排気経路29をチャンバー27の上部24に配置しているが、これに限定されるものではなく、排気機構及び排気経路をチャンバー27の下部26に配置してもよい。また、排気経路29を金属で形成する場合は、排気経路29にアース電位を接続するとよい。
チャンバー27には側壁部25に沿って高周波コイル31が巻き付けられている。高周波コイル31は、側壁部25の第1領域31aでは密に巻き付けられており、側壁部25の第2領域31bでは粗く巻き付けられている。
保持部28に保持されたプラスチック容器7の側面は、チャンバー27の側壁部25に対向している。プラスチック容器7の側面8は、チャンバー27の側壁部25との距離が長い第1側面8aと、チャンバー27の側壁部25との距離が短い第2側面8bを有している。第1側面8aは側壁部25の第1領域31aに対向しており、第2側面8bは側壁部25の第2領域31bに対向している。従って、プラスチック容器7の第1側面8aに対向する第1領域31aの高周波コイル31は、第2側面8bに対向する第2領域31bの高周波コイル31より密に巻き付けられている。
また、プラズマCVD装置は出力供給機構23を有し、その出力供給機構23はパルス機能付高周波電源である。出力供給機構23は整合器22を介して高周波コイル31の一端に接続されており、高周波コイル31の他端は共振コンデンサ20を介して接地電位に接続されている。
つまり、出力供給機構23は、整合器22を介して高周波コイル31に、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下、より好ましくは100kHz以上10MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給するものである。
DUTY比は、1周期の間で高周波コイル31に高周波出力が印加される期間の比率である。例えば、25%のDUTY比の場合は、1周期の25%の期間が高周波コイル31に高周波出力が印加される期間(高周波出力オンの期間)となり、1周期の75%の期間が高周波コイル31に高周波出力が印加されない期間(高周波出力オフの期間)となる。詳細には、例えば1msの周期(1kHzの周波数)で25%のDUTY比の場合は、1ms(1周期)の25%の1/4msの期間が高周波出力オンの期間となり、1ms(1周期)の75%の3/4msの期間が高周波出力オフの期間となる。
また、例えば図3は、100S/T%のDUTY比の場合を示しており、1周期の100S/T%の期間が高周波出力オンの期間となり、1周期の残りの100N/T%の期間が高周波出力オフの期間となる。
共振コンデンサ20は、出力供給機構23から出力される高周波電流の周波数及び高周波コイル31のインダクタンスに対して共振条件又は共振条件の許容動作範囲を満たす容量を有している。
つまり、出力供給機構23によって、周波数が例えば13.56MHzの高周波電流を、整合器22を介して高周波コイル31に供給すると、共振条件で高周波コイル31に高周波電流が流れるため、その高周波電流が前記周波数の場合の最大電流となる。このような最大高周波電流が高周波コイル31を流すことにより、高周波コイル31から大きな磁場を発生させ、この磁場によって高周波コイル31の内側に大きな電界を発生させる。その結果、チャンバー27内に原料ガスの誘導結合プラズマ(ICP)を極めて高密度で発生させることができる。
換言すれば、高周波コイル31と直列に共振コンデンサ20を接続し、使用周波数で共振するようにそれらの定数(高周波コイル31のインダクタンス、高周波電流の周波数、共振コンデンサ20の容量)を選択した共振回路(ICP回路)を構成するため、下記(1)、(2)のような工学的な利点を有する。
(1)高周波コイル31の浮遊容量が極めて小さく、放電初期に起こる容量結合放電(CCD:capacitive coupling discharge)が殆ど無視でき、誘導結合放電(ICD:inductive coupling discharge)によってプラズマが作られる。このため、プラズマは安定であり、高密度である。
(2)高周波コイル31と生成プラズマの磁気的結合が強く、上記共振回路のQ 値(後述する)は低く、回路定数の許容誤差は緩く、単純な回路であるにも関わらず、回路の動作は安定で、運転が容易である。
なお、共振コンデンサ20の容量を共振条件の許容動作範囲に設定している場合は、高周波コイル31に高周波電流を供給した際、共振条件に近い条件で高周波コイル31に高周波電流が流れるため、その高周波電流が最大電流に近い電流となる。従って、この場合も高周波コイル31の内側に原料ガスの誘導結合プラズマを高密度で発生させることができる。以下に共振条件及び共振条件の許容動作範囲について説明する。
共振条件を達成するには、出力供給機構23からの高周波出力の周波数をf(単位:Hz)とし、高周波コイル31のインダクタンスをa(単位:H(ヘンリー))とし、共振コンデンサ20の容量をb(単位:F(farad))とした場合、下記式(1)が成立するとよい。
ω=2πf=(ab)−1/2 ・・・(1)
上記式(1)より、下記式(2)が成り立つ。
b=1/(2πf)a ・・・(2)
従って、共振条件を達成する共振コンデンサ20の容量bは、1/(2πf)aに設定するとよい。
上記式(1)について、両辺の自然対数を取ると、
ln2π+lnf=−1/2(lna+lnb)
両辺の微分を取ると、
δf/f=−1/2(δa/a+δb/b)
両辺の絶対値を取ると、右辺の符号は+になる。
従って、δa/a=δb/b=0.1とすれば、
δf/f=0.1となり、これはQ値10に相当する。
それ故、高周波コイル31と共振コンデンサ20の誤差は最大で10%まで許される。
上記計算のように、高周波コイル31とプラズマの結合を十分に良くすれば、高周波コイル31のインダクタンスの誤差と共振コンデンサ20の容量の誤差は十分大きくとることができると考えられ、両者を合わせて10%程度の誤差は許容できると考えられる。そこで、10%の誤差を高周波コイル31と共振コンデンサ20の誤差に等配分すれば、共振コンデンサ20の誤差は10%許容できると考えられる。従って、共振コンデンサ20の容量bは下記式(3)の範囲に設定することも可能であり、より好ましくは、下記式(4)の範囲に設定することである。
0.9/(2πf)a≦b≦1.1/(2πf)a ・・・(3)
0.95/(2πf)a≦b≦1.05/(2πf)a ・・・(4)
上記式(2)及び(4)に具体例を入れて説明する。例えば、f=13.56MHz、a=1μHとすると、下記に示すように、共振コンデンサ20の容量は131.1pF以上144.9pF以下の範囲とすることが好ましく、より好ましい共振コンデンサ20の容量は138pFであり、このような共振コンデンサ20の入手は容易である。
b=1/(6.28×13.56×E6)×1×E−6
=1.38×10−10(farad)
=138pF
b(下限値)=138×0.95
=131.1pF
b(上限値)=138×1.05
=144.9pF
上述したような構成のプラズマCVD装置においては、原料ガスを減圧したチャンバー27内に供給し、高周波コイル31に高周波電流を流すことによりプラスチック容器7の内面に高密度のプラズマを安定的に発生させる。これにより、プラスチック容器7の内面に膜が成膜される。
また、プラズマCVD装置は、保持部28に保持されたプラスチック容器7の底面7bに対向する電極34を有するとよい。この電極34は整合器22を介して出力供給機構23に電気的に接続されている。この出力供給機構23によって電極34に、5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下、より好ましくは100kHz以上10MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給することが可能である。これにより、プラスチック容器7の底面7bに膜を成膜しやすくなる。
次に、図2に示すプラズマCVD装置を用いてプラスチック容器の内面にガスバリア性を有する膜を成膜する方法について説明する。なお、本実施形態で成膜する膜は、ガスバリア性を有する膜であれば、種々の膜を用いてもよく、例えばDLC膜等の炭素膜を用いることができる。
図2に示す下部26の保持部28にプラスチック容器7を、その口7aを下方に向けて保持し、チャンバー27内にプラスチック容器7を収容する。次いで、ガス供給機構17からガス供給経路9を通して原料ガスをプラスチック容器7内またはチャンバー27内に供給し、チャンバー27内を排気機構19により真空排気する。詳細には、ガス供給経路9のガス供給管の先端から原料ガスがプラスチック容器7の底部7bの近傍に供給され、その原料ガスはプラスチック容器7の口7aからチャンバー27の側壁部25とプラスチック容器7の側面8との間を通って(即ちチャンバー27の下部26から上部24へ)流される。そして、排気機構19によりチャンバー27内のガスが排気経路29を通って排気される。このような原料ガスの供給と排気のバランスによりチャンバー27内は所定の圧力に保持される。なお、原料ガスは、成膜する膜に応じて適宜選択するとよい。
次いで、チャンバー27の側壁部25に沿って巻き付けられた高周波コイル31に、出力供給機構23によって5kHz以上26MHz以下(好ましくは100kHz以上13.56MHz以下、より好ましくは100kHz以上10MHz以下)の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期(10Hz以上100kHz以下の周波数)で(好ましくは1/30ms以上20ms以下の周期(50Hz以上30kHz以下の周波数)、より好ましくは1/20ms以上20ms以下の周期(50Hz以上20kHz以下の周波数)で)10%以上90%以下(好ましくは50%以上90%以下)のDUTY比のパルス状に供給することで、プラスチック容器7の内面または外面に膜を成膜する。プラスチック容器7の厚さは250μm以下であるとよく、200μm以下でもよく、150μm以下でもよく、100μm以下でもよい。なお、プラスチック容器7に成膜される膜は、DLC又はSiを含むバリア膜であるとよい。
上記実施形態によれば、高周波コイル31に出力供給機構23によって高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期、10%以上90%以下のDUTY比のパルス状に供給する。このため、高周波コイル31に連続波の高周波出力を供給する場合に比べて、プラスチック容器7の内面または外面に発生するプラズマにより容器7が加熱されて容器7の一部が溶けることを抑制できる。例えば、DUTY比の上限を小さくすれば(即ち高周波出力オンの期間の百分率を小さくすれば)、プラスチック容器7の内面または外面に加えられるプラズマのエネルギーが小さくなるため、プラスチック容器7の厚さを薄くしても、容器7が加熱されにくくなり、容器7の一部が溶けることを抑制できる。別言すれば、高周波コイル31に連続波の高周波出力を供給する場合に比べて、容器7の一部が溶けない成膜条件のマージンを大きくとることができる。
また、本実施形態では、高周波コイル31に出力供給機構23によって、13.56MHzより低周波である100kHz以上10MHz以下の高周波出力を供給することで、13.56MHzのような高周波では均一に成膜することが難しかった高さ、長さがあるプラスチック容器(例えば20cm以上の長さ又は高さのプラスチック容器)にも、底部まで均一性よく成膜することが可能となる。
また、13.56MHzより低周波である100kHz以上10MHz以下の高周波出力を利用すると、プラズマのVDC(直流成分)が上昇するため、発熱が大きくなると言った点や、柔らかい膜が成膜されないと言った点が問題となる場合がある。しかし、上記の低周波の出力をパルス状に供給し、そのDUTY比を10%以上90%以下の適切な値に設定することで、発熱を抑えつつ、成膜される膜の硬さを400〜1000Hvの間でコントロールすることが可能となる。
また、本実施形態では、チャンバー27の側壁部25との距離が長いプラスチック容器7の第1側面8aに対向する高周波コイル31を密に巻き、チャンバー27の側壁部25との距離が短いプラスチック容器7の第2側面8bに対向する高周波コイル31を粗く巻く。そのため、プラスチック容器7の内側面に均一性よく膜を成膜することが可能となる。
また、本実施形態では、チャンバー27内に原料ガスの誘導結合プラズマ(ICP)を発生させるため、容量結合プラズマ(CCP)に比べてプラズマ密度を高くすることができる。その結果、プラスチック容器7の内面または外面に膜を成膜する速度を高くすることができ、成膜時間の短縮が可能となる。
また、本実施形態では、チャンバー27の上に排気機構19を配置するため、チャンバー27の下に排気機構を配置する場合に比べて、プラスチック容器7をチャンバー27内に収容することが容易となる。その理由は、排気機構をチャンバー27の下に配置すると、チャンバー27の下部26が重くなるため、側壁部25から下部26を着脱するのが難しくなるからである。
また、本実施形態では、プラスチック容器7の口7aを下方に向けて配置するため、プラスチック容器7の口7aを上方に向けて配置する場合に比べて、プラスチック容器7の内部に剥離した膜が残ることを防止できる。詳細には、プラスチック容器7の口7aを上方に向けて配置すると、原料ガスをチャンバーの上部から導入することになり、チャンバーの上部に付着した膜が、成膜時間が長くなるにつれて厚くなり、剥離してプラスチック容器7の内部に残りやすくなるからである。
また、本実施形態では、チャンバー27の下部26から原料ガスを導入し、チャンバー27の上部24でガスを排気するため、ガスの排気速度を向上させることができる。例えば原料ガスの導入と排気を共に上部に配置すると、排気口が小さくなりやすいため、ガスの排気速度が低下しやすくなるのに対し、原料ガスの導入を下部、排気を上部にすることで、ガスの排気速度を向上させることができる。
なお、プラスチック容器7を成形する際に使用する樹脂は、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂(PP)、シクロオレフィンコポリマー樹脂(COC、環状オレフィン共重合)、アイオノマ樹脂、ポリ−4−メチルペンテン−1樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリスチレン樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、アクリロニトリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、又は、4弗化エチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂を例示することができる。この中で、PETが特に好ましい。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の一態様に係るプラズマCVD装置を模式的に示す断面図であり、図2と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
チャンバー27には側壁部25に沿って高周波コイル32が巻き付けられている。高周波コイル32は、側壁部25の第1領域32aでは幅33aの大きいコイル32が巻き付けられており、側壁部25の第2領域32bでは幅33bの小さいコイル32が巻き付けられている。
プラスチック容器7の側面8は、チャンバー27の側壁部25との距離が長い第1側面8aと、チャンバー27の側壁部25との距離が短い第2側面8bを有している。第1側面8aは側壁部25の第1領域32aに対向しており、第2側面8bは側壁部25の第2領域32bに対向している。従って、プラスチック容器7の第1側面8aに対向する第1領域32aの高周波コイル32は、第2側面8bに対向する第2領域32bの高周波コイル31よりコイルの幅が大きい。
本実施形態においても第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、チャンバー27の側壁部25との距離が長いプラスチック容器7の第1側面8aに対向する高周波コイル31の幅33aを大きくし、チャンバー27の側壁部25との距離が短いプラスチック容器7の第2側面8bに対向する高周波コイル31の幅33bを小さくする。そのため、プラスチック容器7の内側面に均一性よく膜を成膜することが可能となる。
なお、上記の第1の実施形態から第3の実施形態を適宜組み合わせて実施することも可能である。
1 下部電極
2 上部電極
3 外部電極
4 絶縁部材
5 蓋部
6 真空チャンバー
7 プラスチック容器
7a プラスチック容器の口
7b プラスチック容器の底面
8 プラスチック容器の側面
8a 第1側面
8b 第2側面
8c Oリング
9 ガス供給経路
9a ガス吹き出し口
9b 内部電極
10,11,12,13 配管
16 真空バルブ
17 ガス供給機構
17a,18 真空バルブ
19 排気機構
19a マスフローコントローラー
20 共振コンデンサ
20a 原料ガス発生源
21 真空ポンプ
22 整合器
23 出力供給機構
24 チャンバーの上部
25 チャンバーの側壁部
26 チャンバーの下部
27 チャンバー
28 保持部
29 排気経路
31,32 高周波コイル
31a,32a 第1領域
31b,32b 第2領域
33a,33b コイルの幅
34 電極
35,36 Oリング

Claims (21)

  1. プラスチック容器の外側に配置された外部電極と、
    前記プラスチック容器の内側に配置された内部電極と、
    前記プラスチック容器内に原料ガスを供給するガス供給経路と、
    前記プラスチック容器内を真空排気する排気経路と、
    前記外部電極に、5kHz以上26MHz以下の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期で10%以上90%以下のDUTY比のパルス状に供給する出力供給機構と、
    を具備することを特徴とするプラズマCVD装置。
  2. プラスチック容器を収容するチャンバーと、
    前記チャンバー内に配置され、前記プラスチック容器を保持する保持部と、
    前記プラスチック容器内または前記チャンバー内に原料ガスを供給するガス供給経路と、
    前記チャンバー内を真空排気する排気経路と、
    前記チャンバーの側壁に沿って巻き付けられたコイルと、
    前記コイルに、5kHz以上26MHz以下の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期で10%以上90%以下のDUTY比のパルス状に供給する出力供給機構と、
    を具備することを特徴とするプラズマCVD装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記出力供給機構の高周波出力は100kHz以上10MHz以下であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  4. 請求項2において、
    前記出力供給機構によって前記コイルに高周波出力を供給することで、前記チャンバー内に原料ガスの誘導結合プラズマを発生させることを特徴とするプラズマCVD装置。
  5. 請求項2または4において、
    前記保持部に保持された前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
    前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
    前記第1側面に対向する前記コイルは、前記第2側面に対向する前記コイルより密に巻き付けられていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  6. 請求項2、4及び5のいずれか一項において、
    前記保持部に保持された前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
    前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
    前記第1側面に対向する前記コイルの幅は、前記第2側面に対向する前記コイルの幅より大きいことを特徴とするプラズマCVD装置。
  7. 請求項2、4乃至6のいずれか一項において、
    前記保持部に保持された前記プラスチック容器の口は前記チャンバーの下方に位置し、
    前記ガス供給経路は、前記原料ガスが前記チャンバーの下方から供給されるように構成され、
    前記排気経路は、前記チャンバー内のガスが前記チャンバーの上方から排気されるように構成されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  8. 請求項7において、
    前記チャンバーは、側壁部と、前記側壁部に着脱可能な下部を有し、
    前記保持部は、前記下部に配置されていることを特徴とするプラズマCVD装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項において、
    前記プラスチック容器の厚さは、250μm以下であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項において、
    前記プラズマCVD装置によって前記プラスチック容器に成膜される膜は、DLC又はSiを含むバリア膜であることを特徴とするプラズマCVD装置。
  11. 請求項2、4乃至8のいずれか一項において、
    前記保持部に保持された前記プラスチック容器の底面に対向する電極を有し、
    前記出力供給機構は、前記電極に前記高周波出力を前記DUTY比のパルス状に供給することを特徴とするプラズマCVD装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項において、
    前記ガス供給経路は、前記プラスチック容器の内部に配置された管を有することを特徴とするプラズマCVD装置。
  13. プラスチック容器の内側に内部電極を配置し、
    前記プラスチック容器の外側に外部電極を配置し、
    前記プラスチック容器内を真空排気し、
    前記プラスチック容器内に原料ガスを供給し、
    前記外部電極に、5kHz以上26MHz以下の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期で10%以上90%以下のDUTY比のパルス状に供給することで、前記プラスチック容器の内面に膜を成膜することを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  14. チャンバー内にプラスチック容器を収容し、
    前記プラスチック容器内または前記チャンバー内に原料ガスを供給し、
    前記チャンバー内を真空排気し、
    前記チャンバーの側壁に沿って巻き付けられたコイルに、5kHz以上26MHz以下の高周波出力を、1/100ms以上100ms以下の周期で10%以上90%以下のDUTY比のパルス状に供給することで、前記プラスチック容器の内面または外面に膜を成膜することを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  15. 請求項13または14において、
    前記高周波出力は100kHz以上10MHz以下であることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  16. 請求項14において、
    前記コイルに前記高周波出力を供給することで、前記チャンバー内に原料ガスの誘導結合プラズマを発生させることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  17. 請求項14または16において、
    前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
    前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
    前記第1側面に対向する前記コイルは、前記第2側面に対向する前記コイルより密に巻き付けられていることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  18. 請求項14または16において、
    前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁に対向し、
    前記プラスチック容器の側面は、前記チャンバーの側壁との距離が長い第1側面と、前記チャンバーの側壁との距離が短い第2側面を有し、
    前記第1側面に対向する前記コイルの幅は、前記第2側面に対向する前記コイルの幅より大きいことを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  19. 請求項14、16乃至18のいずれか一項において、
    前記チャンバー内に収容された前記プラスチック容器の口は前記チャンバーの下方に位置し、
    前記原料ガスは前記チャンバーの下方から供給され、
    前記チャンバー内のガスが前記チャンバーの上方から排気されることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  20. 請求項13乃至19のいずれか一項において、
    前記プラスチック容器の厚さは250μm以下であることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
  21. 請求項13乃至20のいずれか一項において、
    前記膜は、DLC又はSiを含むバリア膜であることを特徴とするプラスチック容器の成膜方法。
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