JP2019076578A - 消火栓装置、消火器箱 - Google Patents
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Abstract
Description
消火器が消火器収納部に収納されているか否かの確認作業は、例えば点検車両からトンネル壁面に向けてライトからの光を当てて走行しながら行うことを予定しており、このためには、消火器が定位置に載置されることが必要となり、このような要請を満たすものとして、例えば特許文献1には、「覗き窓を有する消火器扉を開閉自在に設けた筐体内に消火器を収納したトンネル消火器装置に於いて、前記覗き窓を介して外部から視認可能な所定位置に前記消火器を配置する位置決め構造を設けたことを特徴とするトンネル消火器装置。」が提案されている。
消火栓装置の薄型化の問題は、箱抜きして消火栓装置を埋め込むように設置できないシールドトンネルの場合に特に問題となる。
この点、特許文献1の消火栓装置では、薄型化の問題についても何らの検討もされていない。
そして、このような問題は、消火器を収納する消火器箱についても存在する。
前記開口窓部の内面側で、かつ該開口窓部の少なくとも上辺側と下辺側に前記透明板を取り付ける取付部材を備え、
該取付部材は、該取付部材を前記消火器扉に固定する固定片部と、前記透明板を前記消火器扉の内面側との間で挟持する挟持片部とを有し、
該挟持片部は、前記取付部材の軸方向で間欠的に設けられ、前記挟持片部が設けられていない箇所に消火器の最大径が位置するように消火器を配置するようにしたことを特徴とするものである。
前記消火器扉を閉扉した状態で、前記押え片部から前記消火器収納部の背面までの距離をA、前記透明板から前記消火器収納部の背面までの距離をB、前記消火器の最大径をCとしたときに、A≦C≦Bの関係に各寸法が設定されていることを特徴とするものである。
前記開口窓部の内面側で、かつ該開口窓部の少なくとも上辺側と下辺側に前記透明板を取り付ける取付部材を備え、
該取付部材は、該取付部材を前記消火器扉に固定する固定片部と、前記透明板を前記消火器扉の内面側との間で挟持する挟持片部とを有し、
該挟持片部は、前記取付部材の軸方向で間欠的に設けられ、前記挟持片部が設けられていない箇所に消火器の最大径が位置するように消火器を配置するようにしたことを特徴とするものである。
前記消火器扉を閉扉した状態で、前記押え片部から前記消火器収納部の背面までの距離をA、前記透明板から前記消火器収納部の背面までの距離をB、前記消火器の最大径をCとしたときに、A≦C≦Bの関係に各寸法が設定されていることを特徴とするものである。
もっとも、消火栓装置1の筐体3には、消火器収納部5以外にも、消火用のホース13を収容するホース収容部15、ホース13の引き出しのために開閉する前傾式扉17等が設けられている。
以下においては、消火栓装置1の全体構成を概説した後、本発明の特徴部分である消火器収納部5及び消火器扉7について詳細に説明する。
消火栓装置1は、図1、図2に示すように、箱状の筐体3と、筐体3の前面に設けられた開口部19aを有する前面パネル19と、前面パネル19の開口部19aに開閉可能に設けられた前傾式扉17とを備えている。
なお、本明細書において、消火栓装置1における位置を示す用語としての「前」とは、前面パネル19側をいい、「奥」とは背面パネル側をいう。
以下、各構成を詳細に説明する。
筐体3は、図1、図2に示すように、矩形の箱状からなり、筐体3内には内巻きに巻き回されたホース13を収納するホース収容部15が設けられ、またホース収容部15の右側に、メンテナンス弁等を有する配管系統21が設けられている。
前面パネル19は、筐体3の前面に設けられ、ホース収容部15の中央開口部23の前方に位置する部位が開口しており、この開口部19aを開閉可能に前傾式扉17が取り付けられ、また前面パネル19の左側には消火器扉7が開閉可能に設けられている。
前傾式扉17は板状の金属板から構成された横長の矩形状をしており、上述のように前面パネル19の開口部19aを開閉可能に取り付けられている。
前傾式扉17は、下辺両端に回動軸24が設けられ、開口部19aを閉鎖状態から、図2に示すように、略180°開くことができる。
前傾式扉17の内面側には、消火ノズル25を着脱可能に保持する消火ノズル保持部27及び、ホース13に消火水を供給する消火水供給管路に設けられた消火栓弁を開閉操作する操作レバー29が設けられている。
ホース収容部15は、図1、図2に示すように、中央開口部23を挟んで立設された一対の縦辺部31と、一対の縦辺部31の上端同士及び下端同士を連結するように設けられた一対の横辺部33を備え、この枠体における一対の縦辺部31に平面視で略L字状の帯板部35が一対設けられている。
ホース13は、この一対の帯板部35と背面パネル(筐体3の背面)との空間において内巻きされている。
消火器収納部5は、筐体3内の図1、2中左側の領域に形成されている。消火器収納部5には、図3に示すように、2本の消火器37が横並びで立てた状態で載置できる消火器載置台39が設けられている。
本発明では、筐体3の奥行きを極力短くした、いわゆる薄型化を志向しており、消火器収納部5の奥行きも、図3に示すように、収納した消火器37の直径とほぼ同一の寸法に設定されている。消火器収納部5の奥行寸法の具体例については後述する。
内部の消火器37を外部から視認できるようにするために、消火器扉7には、高さ方向で約中央から下方に亘る開口窓部9を設け、開口窓部9を覆うように透明板11が開口窓部9の内面側に設置されている。
そして、透明板11を消火器扉7の内面側に取り付けるために、図4に示すように、開口窓部9の上辺に設けられた帯板状の上辺取付部材41、下辺に設けられた下辺取付部材43、及び両側辺に設けられた側辺取付部材45が設けられている。
下辺取付部材43は、図5に示すように、下辺取付部材43を消火器扉7の内面に固定する固定片部47と、透明板11を消火器扉7の内面側との間で挟持する挟持片部49とを有している。
そして、挟持片部49は第1屈曲部51を介して固定片部47から立ち上がる立上り片部53と、第2屈曲部55を介して固定片部47に平行となる方向に延出して透明板11を押える押え片部57とを備えている。
具体的には、本実施の形態の消火器収納部5は、2本の消火器37を収納するものであることから、押え片部57は、両端と中央部に設けられている。
消火器37の最大径が位置する部位に押え片部57を設けていない理由は以下の通りである。
もっとも、消火器37が収納できるためには、押え片部57を設けていない箇所、すなわち透明板11のある箇所から消火器収納部5の背面59までの距離をBとすると、C≦Bの関係になっている。
つまり、A≦C≦Bの関係に各寸法が設定されており、これによって、消火器37の奥行き寸法を極めて短くして、筐体3の薄型化を実現している。
そのため、従来例のように、消火器37の載置する位置の指標を別途設ける必要がなく、当該位置に消火器37を載置することで、内部に収納されている消火器37を外部から確実に視認することができる。
しかし、消火栓装置の設置場所によっては、消火器収納部5の背面側にスペースがある場合があり、このような場合には、消火器収納部5の背面を、背面側に突出させるようにしてもよい。この点を、具体的に以下説明する。
なお、背面側に突出させる部位は、筐体3の加工の手間等を考慮して、消火器収納部5のみではなく、ホース収納部15の下部まで含んでもよい。
このように、消火器収納部5の背面59をわずかに背面側に突出させることで、消火器扉7の内面側に設ける取付部材の形状を工夫することと相俟って、筐体3全体の奥行きを大きくすることなく、消火器37の収納が可能となる。
3 筐体
5 消火器収納部
7 消火器扉
9 開口窓部
11 透明板
13 ホース
15 ホース収容部
17 前傾式扉
19 前面パネル
19a 開口部
21 配管系統
23 中央開口部
24 回動軸
25 消火ノズル
27 消火ノズル保持部
29 操作レバー
31 縦辺部
33 横辺部
35 帯板部
37 消火器
39 消火器載置台
41 上辺取付部材
43 下辺取付部材
45 側辺取付部材
47 固定片部
49 挟持片部
51 第1屈曲部
53 立上り片部
55 第2屈曲部
57 押え片部
59 背面
Claims (6)
- 消火器収納部と、該消火器収納部の前面に設けられて開口窓部を有する消火器扉と、該開口窓部を覆うように設けられた透明板とを備えた消火栓装置であって、
前記開口窓部の内面側で、かつ該開口窓部の少なくとも上辺側と下辺側に前記透明板を取り付ける取付部材を備え、
該取付部材は、該取付部材を前記消火器扉に固定する固定片部と、前記透明板を前記消火器扉の内面側との間で挟持する挟持片部とを有し、
該挟持片部は、前記取付部材の軸方向で間欠的に設けられ、前記挟持片部が設けられていない箇所に消火器の最大径が位置するように消火器を配置するようにしたことを特徴とする消火栓装置。 - 前記挟持片部は第1屈曲部を介して前記固定片部から立ち上がる立上り片部と、第2屈曲部を介して前記固定片部に平行となる方向に延出して前記透明板を押える押え片部とを備えてなり、
前記消火器扉を閉扉した状態で、前記押え片部から前記消火器収納部の背面までの距離をA、前記透明板から前記消火器収納部の背面までの距離をB、前記消火器の最大径をCとしたときに、A≦C≦Bの関係に各寸法が設定されていることを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。 - 消火器の最大径が位置する前記消火器収納部における背面を、背面側に突出させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
- 消火器収納部と、該消火器収納部の前面に設けられて開口窓部を有する消火器扉と、該開口窓部を覆うように設けられた透明板とを備えた消火器箱であって、
前記開口窓部の内面側で、かつ該開口窓部の少なくとも上辺側と下辺側に前記透明板を取り付ける取付部材を備え、
該取付部材は、該取付部材を前記消火器扉に固定する固定片部と、前記透明板を前記消火器扉の内面側との間で挟持する挟持片部とを有し、
該挟持片部は、前記取付部材の軸方向で間欠的に設けられ、前記挟持片部が設けられていない箇所に消火器の最大径が位置するように消火器を配置するようにしたことを特徴とする消火器箱。 - 前記挟持片部は第1屈曲部を介して前記固定片部から立ち上がる立上り片部と、第2屈曲部を介して前記固定片部に平行となる方向に延出して前記透明板を押える押え片部とを備えてなり、
前記消火器扉を閉扉した状態で、前記押え片部から前記消火器収納部の背面までの距離をA、前記透明板から前記消火器収納部の背面までの距離をB、前記消火器の最大径をCとしたときに、A≦C≦Bの関係に各寸法が設定されていることを特徴とする請求項4記載の消火器箱。 - 消火器の最大径が位置する前記消火器収納部における背面を、背面側に突出させたことを特徴とする請求項4又は5に記載の消火器箱。
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