JP2023109252A - 消火栓装置 - Google Patents

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秀成 松熊
Hidenari Matsukuma
寛 梅原
Hiroshi Umehara
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Abstract

【課題】筐体内に配置される、消火栓機器、電装機器、端子箱及び消火器等に制約されることなく薄型化を可能とする。【解決手段】消火対象領域となるトンネル内の監視員通路の路面上の架台30に消火栓装置10が設置される。消火栓装置10の筐体は、消火器の外径に対応した所定の幅であり、消火栓機器が配置された第1筐体11a、第1筐体11aの側部に連結され、電装機器及び消火器が配置された第2筐体11b、及び第1筐体11aと第2筐体11bの上部に連結され、端子箱26a,26bが配置された第3筐体11cで構成される。配線用ケーブルが第1筐体11aから第3筐体11cに引き込まれて端子箱26a,26bに接続され、端子箱26a,26bに接続して引き出された配線用ケーブルが第3筐体から第2筐体11bに引き込まれて電装機器に接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、筐体内に消火栓機器、電装機器、端子箱及び消火器が配置される消火栓装置に関する。
従来、消火対象領域となる高速道路や自動車専用道路などのトンネル内には、例えば、図18に示す防災機器収納装置の一種である消火栓装置が、一般的にはトンネル長手方向に、例えば、50メートル間隔でトンネル躯体の壁面を箱抜きして埋込み設置されている。尚、図18(A)は消火栓装置の前面を示し、図18(B)は消火栓装置の上面から見た断面を示している。また、図18(B)は図18(A)の切断線j-jで示す断面である。
ここで、図18の説明では、X-Y-Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、図18(A)、(B)のように消火栓装置の前面を正面に見て、X方向を左右方向、Y方向を上下方向、Z方向を前後方向とする。また、X方向における+X側を右側、-X側を左側とし、Y方向における+Y側を上側、-Y側を下側とし、Z方向における+Z側を前側、-Z側を後側とする。この点は本発明の実施形態となる図1~図17においても同様となる。
図18に示すように、従来の消火栓装置10は、開閉自在な消火栓扉12と保守扉14を備えた筐体111a内の消火栓収納部15aに、消火栓機器として消火用ホース60とバルブ類(図示省略)が収納され、また、開閉自在な消火器扉16と電装扉180を備えた筐体111b内の消火器収納部15bに、例えば、2本の消火器72が収納されている。電装扉180には、電装機器として、例えば、供給される電源がAC100Vである赤色表示灯22、供給される電源がDC48Vである発信機24、応答ランプ25、電話ジャック28(電装扉の筐体内側、図4参照)等が設けられ、寒冷地においては、さらに供給される電源がAC200Vであるスペースヒータが設置される。
そして、これらの電装機器に供給される電源は、消火栓装置10の外部から筐体111a内の消火栓収納部15a側に引き込まれた高圧用の配線用ケーブル(強電用ケーブル)及び低圧用の配線用ケーブル(弱電用ケーブル)が、消火栓収納部15aの何れかの空間を通り、筐体111b内の消火器収納部15bに配置されている高圧用の端子箱26a又は低圧用の端子箱26bを介して接続されることで供給されている。
ところで、シールド工法等により作られたトンネルにあっては、トンネル躯体の構造上、トンネル壁面を箱抜きして消火栓装置を埋込み設置することがコストや手間の関係から困難であることから、監視員通路に消火栓装置を露出した状態で設置する必要がある。
また、消火栓装置をトンネル壁面に箱抜きすることなく設置するため、トンネル壁面に設置された架台に消火栓装置を取り付け固定する壁掛け構造が提案されており、この場合、架台は壁面に固定される主支持部と消火栓装置の姿勢を保持する姿勢保持部材等から構成されている(特許文献2)。
また、壁掛け構造の消火栓装置はトンネル壁面への取付けに工数と時間がかかる等の課題があることから、設置が容易である監視員通路の路面上に設置した架台に消火栓装置を露出した状態で取り付け固定する、いわゆる据置き構造とすることが考えられている。
特開2016-055073号公報 特開2020-078429号公報
しかしながら、壁掛け構造又は据置き構造で設置した消火栓装置にあっては、消火栓装置の設置により監視員通路の幅(前後方向)が制約されることとなり、監視員通路の通路幅を確保するために、消火栓装置の幅(前後方向の厚さ)を極力小さくする薄型化が必要となる。
このように消火栓装置10を薄型化する場合、消火栓装置10の幅は、消火栓装置10に収納する消火器72のサイズで決まり、消火器72の外径は150~160mm程度であることから、例えば、収納された消火器72が筐体111bに接触しないように考慮した上で、消火栓装置10の幅は180mm~200mm程度まで薄型化することが可能である。
ここで、従来の消火栓装置10のサイズは、トンネル躯体の壁面に対する箱抜きのサイズを統一するために規定されており、例えば、縦1040mm(上下方向)×横1780mm(左右方向)×幅300mm(前後方向)程度とされ、消火栓装置10の幅が300mm程度確保されていることで、消火器収納部15bに、消火器72を収納すると共に消火器72の後側の筐体111b内の後面に端子箱26a,26bを配置し、端子箱26a,26bに接続される強電用ケーブル及び弱電用ケーブルを配線する十分なスペースが確保されている。
しかしながら、消火栓装置10を薄型化する場合、消火栓装置10の幅が300mmから180mm~200mm程度になることから、消火器収納部15bの消火器72、端子箱26a,26b及び配線用ケーブルの配置を従来の消火栓装置10と同じようにすることができず、消火栓装置10の薄型化の障害となっている。
本発明は、筐体内に配置される、消火栓機器、電装機器、端子箱及び消火器等に制約されることなく、薄型化を可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
(消火栓装置)
本発明は、筐体内に、消火栓機器、電装機器、端子箱及び消火器が配置される消火栓装置であって、
筐体は、
消火栓機器が配置される第1筐体と、
第1筐体の側部に連結され、電装機器及び消火器が配置される第2筐体と、
連結された第1筐体と第2筐体の上部に連結され、端子箱が配置される第3筐体と、
で構成され、
配線用ケーブルが第1筐体から第3筐体に引き込まれて端子箱に接続され、端子箱に接続して引き出された他の配線用ケーブルが第3筐体から第2筐体に引き込まれて電装機器に接続されることを特徴とする。
(第3筐体の扉)
第3筐体は、端子箱の配置位置に対応した上面又は前面に開閉自在に支持された扉を備える。
(第3筐体の通線路)
第3筐体は、第1筐体からの配線用ケーブルの引き込み位置から端子箱までの間に、仕切部材により奥行き方向で分割された複数の通線路が形成される。
(第1及び第2筐体と第3筐体との間の開口部)
第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間に、配線用ケーブルを挿通する開口部が形成され、
開口部は、当該開口部を閉鎖するとともに第1及び第2筐体の並び方向の所定範囲に配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能である。
(第3筐体の扉裏面に端子箱が配置された構造)
第3筐体は、開閉自在に支持された扉の裏面に端子箱が配置され、扉を開いて端子箱を露出させた状態で配線用ケーブルの接続作業が可能である。
(端子箱が配置された扉の位置)
裏面に端子箱が配置された扉は、第3筐体の前面の所定位置に横開き自在に支持された前扉又は第3筐体の上面の所定位置に上開き自在に支持された上扉である。
(配線用ケーブル通線用の第4筐体)
第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間に、配線用ケーブルの通線路を形成する第4筐体を備える。
(第4筐体の通線路)
第4筐体は、第1筐体からの配線用ケーブルの引き込み位置から第3筐体に配置された端子箱までの間に、仕切部材により奥行き方向で分割された複数の通線路が形成される。
(第1及び第2筐体と第4筐体との間の開口部)
第1筐体及び第2筐体と第4筐体との間、及び、第4筐体と第3筐体との間の各々に、配線用ケーブルを挿通する開口部が形成され、
開口部は、当該開口部を閉鎖するとともに第1及び第2筐体の並び方向の所定範囲に配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能である。
(筐体の幅)
筐体は、消火器の外径に対応した所定の幅である。
(監視員通路上の架台による筐体の取付け固定)
筐体は、トンネル壁面側に寄せて監視員通路の路面に設置された架台の上部に取り付け固定される。
(トンネル壁面上の架台による筐体の取付け固定)
筐体は、監視員通路の路面上方のトンネル壁面に設置された架台の道路側となる前部に取り付け固定される。
(消火器を配置しない消火栓装置)
本発明の別の形態は、筐体内に、消火栓機器、電装機器及び端子箱が配置される消火栓装置であって、
筐体は、
消火栓機器が配置される第1筐体と、
第1筐体の側部に連結され、電装機器が配置される第2筐体と、
連結された第1筐体と第2筐体の上部に連結され、端子箱が配置される第3筐体と、
で構成され、
配線用ケーブルが第1筐体から第3筐体に引き込まれて端子箱に接続され、端子箱に接続して引き出された他の配線用ケーブルが第3筐体から第2筐体に引き込まれて電装機器に接続されることを特徴とする。
(配線用ケーブル通線用の第4筐体)
第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間に、配線用ケーブルの通線路を形成する第4筐体を備える。
(第1発明の消火栓装置の効果)
本発明の消火栓装置によれば、筐体を、消火栓機器が配置される第1筐体と、第1筐体の側部に連結され、電装機器及び消火器が配置される第2筐体と、第1筐体と第2筐体の上部に連結され、端子箱が配置される第3筐体とで構成したため、従来の消火栓装置にて薄型化を困難なものとする要因であった端子箱の配置スペース、及び端子箱に接続される配線用ケーブルの配線スペースが第3筐体により確保され、これらのスペースの制約を受けることなく、消火栓装置の薄型化を可能とする。
また、配線用ケーブルが第1筐体から第3筐体に引き込まれて端子箱に接続され、端子箱に接続して引き出された他の配線用ケーブルが第3筐体から第2筐体に引き込まれて前記電装機器に接続されたため、電装機器と同じ筐体に配置された消火器の後ろ側に端子箱を配置していた従来の消火栓装置よりも、配線用ケーブルの配線長を短くすることを可能とし、配線の引き回しを容易とする。
また、監視員通路の所定の高さに露出して配置された消火栓装置の筐体の上側は、制約のない空き空間となっており、トンネル構造による制約を受けることなく第1筐体と第2筐体の上部に第3筐体を設けることができる。
(第3筐体の扉の効果)
また、第3筐体は、端子箱の配置位置に対応し上面又は前面に開閉自在に支持された扉を備えたため、消火栓装置の設置場所で、第3筐体の扉を開いて第1筐体から配線用ケーブルを引き込んで端子箱に接続する現場作業を、簡単且つ容易に行うことを可能とする。また、消火栓装置の組立製造段階において電装機器に接続した配線用ケーブルを第2筐体から第3筐体に引き込んで端子箱に接続する作業も、同様に第3筐体の扉を開くことで、簡単且つ容易に行うことを可能とする。
(第3筐体の通線路の効果)
また、第3筐体は、第1筐体からの配線用ケーブルの引き込み位置から端子箱までの間に、仕切部材により奥行き方向で仕切られた複数の通線路が形成されたため、例えば、第3筐体に強電用と弱電用の端子箱が別々に設けられた場合、通線路が2つ形成され、一方の通線路に強電用ケーブルを通し、他方の通線路に弱電用ケーブルを通すことで、強電用ケーブルと弱電用ケーブルとは、物理上可能である最大の離間距離を確実に取ることができ、信号通信などに使用する弱電用ケーブルに対する強電用ケーブルからのノイズ等による影響を低減可能とする。
(第1及び第2筐体と第3筐体との間の開口部の効果)
第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間に、配線用ケーブルを挿通する開口部が形成され、開口部は、当該開口部を閉鎖するとともに第1及び第2筐体の並び方向の所定範囲に配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能であるため、開口部に設けた切り込み部を挿通する配線が弾性力による挟着で保持され、第3筐体に対する配線用ケーブルの出し入れが容易で、また、出し入れする位置を簡単に変更することを可能とする。
(第3筐体の扉裏面に端子箱が配置された構造の効果)
また、第3筐体は、開閉自在に支持された扉の裏面に端子箱が配置され、扉を開いて端子箱を露出させた状態で配線用ケーブルの接続作業が可能であり、例えば、裏面に端子箱が配置された扉は、第3筐体の前面の所定位置に横開き自在に支持された前扉又は第3筐体の上面の所定位置に上開き自在に支持された上扉であるため、扉が開くことで扉の裏面に配置されている端子箱が外部に露出した状態となり、端子箱を開いて行う配線用ケーブルの接続作業が簡単且つ容易に行えることを可能とする。
(配線用ケーブル通線用の第4筐体の効果)
また、第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間に、配線用ケーブルの通線路を形成する第4筐体を備え、配線用ケーブルを通線するケーブルラックとしての機能を第3筐体とは別の第4筐体に持たせたことで、第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間の配線用ケーブルの引き回しを容易に行うことを可能とする。
(第4筐体の通線路の効果)
また、第4筐体は、第1筐体からの配線用ケーブルの引き込み位置から第3筐体に配置された端子箱までの間に、仕切部材により奥行き方向で仕切られた複数の通線路が形成されたため、例えば、通線路が2つ形成され、一方の通線路に強電用ケーブルを通し、他方の通線路に弱電用ケーブルを通すことで、強電用ケーブルと弱電用ケーブルとは、物理上可能である最大の離間距離を確実に取ることができ、信号通信などに使用する弱電用ケーブルに対する強電用ケーブルからのノイズ等による影響を低減可能とする。
(第1及び第2筐体と第4筐体との間の開口部の効果)
また、第1筐体及び第2筐体と第4筐体との間に、及び、第4筐体と第3筐体との間の各々に、配線用ケーブルを挿通する開口部が形成され、開口部は、当該開口部を閉鎖するとともに第1及び第2筐体の並び方向の所定範囲に配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能であるため、第3筐体の開口部と同様に、開口部に設けた切り込み部を挿通する配線が弾性力による挟着で保持され、第4筐体に対する配線用ケーブルの出し入れが容易で、また、出し入れする位置を簡単に変更することを可能とする。
(筐体の幅)
また、第1筐体乃至第4筐体を含む筐体は、消火器の外径に対応した所定の幅であることで、例えば、180mm~200mm程度まで消火栓装置の筐体を薄型化することが可能となり、トンネル躯体の壁面を箱抜きして埋込設置する従来の消火栓装置に対し2/3以下に薄型化することを可能とする。
(監視員通路上の架台による筐体の取付け固定の効果)
また、筐体は、トンネル壁面側に寄せて監視員通路の路面に設置された架台の上部に取り付け固定されたため、消火栓装置が薄型化されたことと合わせて、監視員通路の通路幅の制約を最小限に抑えた状態で消火栓装置の設置を可能とする。
(トンネル壁面上の架台による筐体の取付け固定の効果)
また、筐体は、監視員通路の路面上方のトンネル壁面に設置された架台の道路側となる前部に取り付け固定されたため、壁掛け構造にあっても、同様に、消火栓装置が薄型化されたことと合わせて、監視員通路の通路幅の制約を最小限に抑えた状態で消火栓装置の設置を可能とする。
(第2発明の消火栓装置の効果)
本発明の別の形態は、筐体内に、消火器が配置されず、消火栓機器、電装機器及び端子箱が配置される消火栓装置を対象としており、前述した第1発明の消火栓装置の同様の効果が得られることから、その説明を省略する。
監視員通路の路面上に設置した消火栓装置の第1実施形態を示した説明図である。 消火栓装置を取り出し、第3筐体の扉を開放状態として示した斜視図である。 消火栓装置の架台による設置高さを示した説明図である。 消火栓装置の内部構造を、消火栓扉及び保守扉を開いて前面から示した説明図である。 消火栓装置の内部構造を上面から見た断面で示した説明図である。 第1筐体のホース収納部を右側面から見た断面を示した説明図である。 第3筐体を取り出して示した説明図である。 第3筐体の端子箱に対する配線用ケーブルの布線を示した説明図である。 端子箱を取り出して示した説明図である。 消火栓装置のケーブル配線系統を示した説明図である。 弱電用ケーブルが接続される端子箱に対する配線の詳細を示した説明図である。 第3筐体の上面の一部に扉を備えた消火栓装置の第2実施形態を示した説明図である。 図12の第3筐体を取り出して平面で示した説明図である。 第3筐体に前扉を備えた消火栓装置の第3実施形態を示した説明図である。 図14の第3筐体を取り出して平面で示した説明図である。 第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間に第4筐体が配置された消火栓装置の第4実施形態を示した説明図である。 図16の第3筐体と第4筐体を取り出して示した説明図である。 従来の消火栓装置を示した説明図である。
以下に、本発明に係る消火栓装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により、本発明が限定されるものではない。
[実施形態の基本的な概念]
まず、実施形態の基本的概念について説明する。実施形態は、概略的に、筐体内に消火栓機器、電装機器、端子箱及び消火器が配置される消火栓装置に関するものである。
ここで、「消火栓装置」とは、消火対象領域となる高速道路や自動車専用道路のトンネル内等に設置される非常用設備の一種であり、消火対象領域に設置された筐体内に消火用ホース等の消火栓機器、電装扉に赤色表示灯や発信機等の電装機器、端子箱及び消火器が配置されたものであり、消火栓装置が設置された消火栓設備を含む概念である。
また、消火栓装置に対する消火栓機器、電装機器、端子箱及び消火器の「配置」は、「収納」を含む概念である。
本発明の消火栓装置の筐体は、少なくとも第1筐体、第2筐体及び第3筐体から構成されるものである。
「第1筐体」とは、消火栓機器が配置される箱形の収容体である。「第2筐体」とは、第1筐体の側部に連結され、電装機器及び消火器が配置される箱形の収容体である。「第3筐体」とは、第1筐体と第2筐体の上部に連結され、端子箱が配置される薄い箱形の収容体である。
第1筐体、第2筐体及び第3筐体から構成される筐体において、外部から第1筐体に引き込まれた配線用ケーブルが、さらに第3筐体に引き込まれて端子箱に接続され、端子箱に接続して引き出された他の配線用ケーブルが第3筐体から第2筐体に引き込まれて電装機器に接続されるものである。
ここで、「消火栓機器」とは、消火用ホースや消火栓弁等のバルブ類を含む所定の機器であり、「電装機器」とは、赤色表示灯、発信機、応答ランプ及び電話ジャックを含む所定の機器であり、「端子箱」とは、消火栓装置の外部から筐体内に引き込まれた配線用ケーブル等を電装機器に接続するための端子台を備えた収納箱である。
また、筐体の幅は、筐体の前後方向の奥行きのことであり、消火器の外径に対応した所定の幅とする。「消火器の外径に対応した所定の幅」とは、消火器の外径が150~160mm程度であるから、例えば、消火器が筐体と接触しないように考慮した幅であり、具体的には180mm~200mm程度の幅であり、左右方向に略直交する高さ方向ではない奥行き方向における長さのことを指す。
また、消火栓装置は、道路を有するトンネルの内部の壁面に沿って設けられた監視員通路の路面上の所定の高さに露出した状態で設置されるものである。ここで、「所定の高さ」とは、消火栓装置をトンネル壁面に近接又は当接した位置に設置することが可能な高さであり、例えば、監視員通路の路面上に設置された架台の上部に筐体を取り付け固定すること、或いは、監視員通路の路面上方のトンネル壁面に設置された架台の道路側となる前部に筐体を取り付け固定することで、所定の高さに設置されるものである。
また、「架台」とは、柱と梁などによって物を支える構造を指すものであり、支持台、土台、基台、台座、ベースなどの概念を含むものである。
以下、本発明の消火栓装置を第1乃至第4実施形態に分けて説明する。消火栓装置の第1実施形態は、第3筐体の端子箱の配置位置に対応した面、例えば、上面に開閉自在に支持された上扉を備える。第3筐体の上扉を開くことで、第1筐体から第3筐体に配線用ケーブルを引き込んで端子箱に接続する現場作業、また、製造段階における電装機器に接続した配線用ケーブルを第2筐体から第3筐体に引き込んで端子箱に接続する作業を、簡単且つ容易に行うことを可能とするものである。
第3筐体は、第1筐体からの前記配線用ケーブルの引き込み位置から端子箱までの間に、仕切部材により奥行き方向で仕切られた複数の通線路が形成されるものである。通線路の数は任意であるが、例えば、通線路が2つ形成され、一方の通線路に強電用ケーブルを挿通し、他方の通線路に弱電用ケーブルを挿通することで、強電用ケーブルと弱電用ケーブルとは、物理上可能である最大の離間距離を確実に取り、信号通信などに使用する弱電用ケーブルに対する強電用ケーブルからのノイズ等による影響を低減する。
第3筐体の底部、即ち、第1筐体及び第2筐体と第3筐体との間には、配線用ケーブルを挿通する開口部が形成される。開口部は、配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能であり、弾性閉鎖部材が設置されると、切り込み部を挿通する配線は弾性力による挟着で保持され、配線用ケーブルの出し入れを容易にし、また、出し入れする位置を簡単に変更することが可能となる。
消火栓装置の第2実施形態は、第3筐体の端子箱の配置位置に対応した面の一部、例えば、上面の一部に上扉を配置するものである。
消火栓装置の第3実施形態は、第3筐体の前面又は上面に開閉自在に支持された前扉又は上扉の裏面に端子箱が配置されるものである。端子箱が前扉の裏面に配置された場合は、前扉が開くと扉の裏面に配置されている端子箱が外部に露出した状態となり、端子箱を開いて配線用ケーブルを接続する作業を行うことが可能となる。
消火栓装置の第4実施形態は、第1筐体と第2筐体の上部に配置された第3筐体の間に、第4筐体を備えたものである。「第4筐体」とは、配線用ケーブルの通線路を形成する第3筐体より、さらに薄い箱形の収容体であり、例えば、上面が開放されており、ケーブル収納部、或いは、ケーブルラックとして機能するものである。
第4筐体は、仕切部材により奥行き方向で仕切られた複数の通線路が形成される。通線路の数は任意であるが、例えば、通線路が2つ形成され、一方の通線路に強電用ケーブルを挿通し、他方の通線路に弱電用ケーブルを挿通することで、強電用ケーブルと弱電用ケーブルとは、物理上可能である最大の離間距離を確実し、信号通信などに使用する弱電用ケーブルに対する強電用ケーブルからのノイズ等による影響を低減する。
第4筐体の底面には、配線用ケーブルを挿通する開口部が形成され、開口部は、配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能であり、弾性閉鎖部材が設置されると、切り込み部を挿通する配線は弾性力による挟着で保持され、第4筐体に対する配線用ケーブルの出し入れを容易にし、また、出し入れする位置を変更することが可能となる。
以下、具体的な実施形態を、第1乃至第4実施形態に分けて説明する。以下に示す具体的な実施形態では、「消火栓装置がトンネル内の監視員通路上の設置された架台上に取り付け固定された」ものであり、「端子箱」が「強電用と弱電用の端子箱」である場合について説明する。
[実施形態の具体的内容]
消火栓装置の消火栓装置及び架台について、より詳細に説明する。その内容については以下のように分けて説明する。
a.消火栓装置の第1実施形態
a1.消火栓装置の概要
a2.消火栓装置の設置
a3.消火栓装置の設置高さと薄型化
a4.消火栓装置の薄型化に対応した構成
b.消火栓装置の構造
b1.第1筐体及び第2筐体の構造
b2.第3筐体の構造
b3.消火栓装置のケーブル配線系統
c.消火栓装置の第2実施形態
d.消火栓装置の第3実施形態
e.消火栓装置の第4実施形態
f.本発明の変形例
[a.消火栓装置の第1実施形態]
消火栓装置の第1実施形態について、より詳細に説明する。図1は、トンネル内における第1実施形態による消火栓装置の設置状態を示した説明図であり、図1(A)にトンネル横断面で見た消火栓装置の設置状態を示し、図1(B)にトンネル壁面方向に見た消火栓装置の設置状態を示している。また、図2は、消火栓装置を取り出し、第3筐体の上扉を開放した状態で示している。
(a1.消火栓装置の概要)
消火栓装置の概要について、より詳細に説明する。図1(B)及び図2に示すように、第1実施形態の消火栓装置10は、例えば、第1筐体11a、第2筐体11b及び第3筐体11cに分割されている。
第1筐体11aは、消火用ホースや消火栓弁などのバルブ類を含む所定の消火栓機器が配置される。第2筐体11bは、第1筐体11aの左側に連結され、電装機器及び消火器が配置される。第3筐体11cは、連結された第1筐体11aと第2筐体11bの上部に連結され、端子箱が配置される。端子箱には、第1筐体11aに外部から引き込まれた配線用ケーブルが接続され、また、端子箱から引き出された配線用ケーブルが第2筐体11bに配置された電装機器に接続される。
第1筐体11aの前面及び第3筐体11cの前面右側には化粧枠13aが装着されている。化粧枠13aの扉開口部は上下に分割され、扉開口部の下側にヒンジ12aにより下向きに開く消火栓扉として機能する前傾扉12が配置され、扉開口部の上側にヒンジ14aにより上向きに開く保守扉14が配置されている。
第2筐体11bの前面及び第3筐体の前面左側には化粧枠13bが装着されている。化粧枠13bの扉開口部の左側には、ヒンジ16aにより左向きに横開きする消火器扉16が配置され、消火器扉16の内部は消火器収納部となり、例えば、2本の消火器が収納可能となっている。また、消火器扉16の下側には覗き窓17が設けられ、外部から消火器の有無を確認可能としている。
化粧枠13bの扉開口部の右側には、ヒンジ18aにより右向き横開きする電装扉18が配置される。電装扉18には、電装機器として、例えば、赤色表示灯22、発信機24及び応答ランプ25が設けられ、扉内側には電話ジャック28が設けられている。
赤色表示灯22は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から確認できるようになっている。火災が発生し、発信機24が押されて押し釦スイッチがオンすると、発信信号が送信され、これを受信した電気室等に設置された防災受信盤から火災警報が出力される。消火栓装置10は、防災受信盤からの応答信号を受信して、赤色表示灯22が点滅し、応答ランプ25が点灯する。
第3筐体11cは、第1筐体11bと第2筐体11bを連結した横幅(左右方向の幅)を有するとともに、端子箱を収納可能な高さを有する薄い箱形の収容体であり、端子箱収納部として機能するものである。第3筐体11cの上面には、ヒンジ76によりトンネル壁面側の上端辺を軸として上開きする上扉75が配置されている。第3筐体11cの上扉75を開くことで、筐体内の底部に配置されている端子箱に対する配線用ケーブルの接続作業が可能となる。
(a2.消火栓装置の設置)
トンネル内の消火栓装置の設置について、より詳細に説明する。図1に示すように、シールド工法により構築された円筒状(円形断面)のトンネル躯体の下部には道路36がトンネル長手方向(左右方向)に構築され、道路36の後側に沿ったトンネル壁面26の下側に、道路36に対し所定高さの監視員通路35が構築されている。
シールド工法によるトンネル壁面26は、消火栓装置10を設置するための箱抜きが困難であることから、監視員通路35の路面上にトンネル壁面26に近接させて架台30を設置し、第1筐体11a,第2筐体11b及び第3筐体11cで構成された筐体を架台30上に取付け固定することで、消火栓装置10が設置されている。ここで、監視員通路35の路面から消火栓装置10に配置された発信機24までの高さが、法的に定められた800mm~1500mmの間に入るように、架台30の高さH1が設定されている。また、本実施形態の架台30は、側面形状を底辺に対し上辺が長い逆台形とし、トンネル壁面26の湾曲形状に沿って後側が斜め下向きの傾斜面となっている。
(a3.消火栓装置の設置高さと薄型化)
消火栓装置の設置高さと薄型化について、より詳細に説明する。架台30により監視員通路35の路面上に設置された消火栓装置10の、トンネル壁面26からの突出(出っ張り)による通路幅の制約を低減するため、消火栓装置10の設置高さを最適化し、併せて、消火栓装置10を可能な限り薄型化している。
まず、消火栓装置10の設置高さは、架台30により定まるものであるから、架台30の高さH1の最適化について、より詳細に説明する。図3は、トンネル横断面における消火栓装置の設置状態を概略的に示している。
消火栓装置10が設置されるトンネル壁面26は円形断面となっており、図3(A)にあっては、トンネル中心(円形断面の中心)Pからの水平方向のトンネル中心線SL1に対し、監視員通路35上に設置された消火栓装置10は、その高さ方向の中心を通る横方向の筐体中心線SL2が可能な限り近付くように、架台30の高さH1が設定されている。この場合、筐体中心線SL2をトンネル中心線SL1に近づけるほど、消火栓装置10がトンネル壁面26から突出する度合いを低減することができる。
図3(B)は、筐体中心線SL2をトンネル中心線SL1に一致させるように架台30の高さH1が設定された場合を示す。この場合には、消火栓装置10がトンネル壁面26から突出する度合いを最小とすることができる。ただし、架台30の高さH1は消火器の取出し等を踏まえ、可能な範囲での調整となる。
次に、消火栓装置10の薄型化について、より詳細に説明する。消火栓装置10に収納される機器の中で前後方向(筐体の幅の方向)のサイズが最大となるのは、第2筐体11bに収納される消火器であり、消火栓装置の幅(前後方向の長さ)が第2筐体11bに消火器が収納できる寸法であれば、消火栓装置10の薄型化が可能であるから、消火栓装置10の幅(筐体の前後方向の奥行き)は第2筐体11bに収納する消火器の外径に対応した所定の幅に設定される。
消火器の外径は150~160mm程度であり、収納された消火器が第2筐体11bに接触しないように隙間を確保すると、消火栓装置10の最小幅は、例えば、180~200mm程度の範囲内となり、消火栓装置10の幅は当該範囲内の所定の幅に設定される。これに対し、トンネル躯体の壁面を箱抜きして埋込設置する従来の消火栓装置10の幅は300mm程度であることから、本実施形態の消火栓装置10の幅は従来の2/3以下にすることができ、消火栓装置10を薄型化することができる。
(a4.消火栓装置の薄型化に対応した構成)
消火栓装置10を消火器の外径に対応して、180~200mm程度の範囲の所定の幅に薄型化した場合、図18に示した従来の消火栓装置10のように、消火器が収納される消火器収納部の後側の筐体後面に端子箱26a,26bを配置することが困難となる。
そこで、本実施形態にあっては、第1筐体11aと第2筐体11bに加え、第1筐体11aと第2筐体11bの上部は空き空間として利用可能であることから、そこに第3筐体11cを新たに配置した構成とし、消火器を配置する第2筐体11bに端子箱26a,26bを配置するのではなく、第3筐体11bに端子箱26a,26bを配置するものである。
[b.消火栓装置の構造]
第1筐体11a,第2筐体11b及び第3筐体11cで構成される筐体を用いた消火栓装置の構造について、図4乃至図9を参照して、より詳細に説明する。
(b1.第1筐体及び第2筐体の構造)
第1筐体11a及び第2筐体11bの構造について、より詳細に説明する。尚、当該説明にあっては、消火栓装置の内部構造を消火栓扉及び保守扉を開いた前面で示した図4、消火栓装置の内部構造を上面から見た断面で示した図5、第1筐体のホース収納部を右側面から見た断面で示した図6を参照する。このうち、図5は図4の切断線a-aで示す断面であり、図6は図4の切断線b-bで示す断面である。
第1筐体11aの内部は、バルブ類収納部50aとホース収納部50bに分けられている。バルブ類収納部50aには、架台30を通して下から給水配管48が引き込まれて給水栓52に接続され、また、給水配管48は下向きに分岐され、分岐先には消火栓弁54及び自動調圧弁56が設けられ、続いて保形ホースを用いた消火用ホース60が接続されている。
消火栓弁54は、消火栓弁開閉レバー58により開閉操作されるものであり、消火栓弁開閉レバー58が開閉操作されると公知のワイヤーリンク機構により消火栓弁54が遠隔的に開閉する。また、消火栓弁開閉レバー58が開閉操作されると、操作ボックスに設けられたポンプ起動連動スイッチがオン、オフする。また、給水栓52の右上には、消防隊が使用するポンプ起動スイッチ64が設けられている。
ホース収納部50bには、ホース収納フレーム62が設けられ、下側から引き込まれた消火用ホース60が右回り又は左回りの内巻き状態で収納されている。ここで、ホース収納フレーム62は、消火栓装置10の薄型化に伴う第1筐体11aの横幅の拡大に対応して横幅を広くしており、従来の消火栓装置に比べて少ない巻き数で従来と同じ所定長の消火用ホース60が収納可能となっている。また、ホースガイド66を通して引き出された消火用ホース60の先端にはノズル68が装着され、ノズル68はノズルホルダー70に着脱自在に保持されている。
第2筐体11bの内部は、消火器収納部50cとなり、ヒンジ16aにより左方向に横開きする消火器扉16の背後に2本の消火器72が格納されている。また、消火器扉16の右側にはヒンジ18aにより右方向に横開きする電装扉18が配置され、電装扉18には、上から順に赤色表示灯22、発信機24、電話ジャック28、及び応答ランプ25が配置され、電話ジャック28は電装扉18の内側に配置されている。
ここで、電装機器の内、第2筐体11bの内部での前後方向のサイズが最大となるのは赤色表示灯22であり、そのサイズは120mm程度であるから、消火栓装置10を180~200mm程度の範囲の所定の幅に薄型化した場合でも、ケーブルの通線スペースを確保した上で各電装機器を配置することができる。
(b2.第3筐体の構造)
第3筐体の構造について、より詳細に説明する。尚、当該説明にあっては、第3筐体を取り出して示した図7、第3筐体のケーブル配線を示した図8、端子箱を示した図9、消火栓装置のケーブル配線系統を示した図10、弱電用ケーブルが接続される端子箱に対する配線の詳細を示した図11を参照する。このうち、図7(B)は図7(A)の切断線c-cで示す断面であり、図8(B)は図8(A)の切断線d-dで示す断面である。
第3筐体11cは、箱形本体74と上蓋75で構成される。箱形本体74の横幅は、第1筐体11aと第2筐体11bを連結した長さであり、奥行きは、第1筐体11a及び第2筐体11bと同じく消火器外径に対応した、例えば、180mm~200mmの範囲内の所定幅であり、高さは端子箱を収納可能とする高さとしている。
上扉75は、例えば、3箇所のヒンジ76により箱形本体74の上部開口に上開きするように配置されている。また、上扉75の前縁側の、例えば、3箇所には取付穴78が形成され、箱形本体74の扉閉鎖で相対する位置にはねじ穴80が形成され、ねじにより上扉75が閉鎖位置に固定可能となっている。なお、上扉75の開閉構造及び閉鎖構造は、上記に限定されず、任意である。
箱形本体74の内部には、端子箱26a,26bが底部の左右方向に配置されている。端子箱26aは強電用の配線用ケーブルの接続に使用され、端子箱26bは弱電用の配線用ケーブルの接続に使用される。
ここで、端子箱26a,26bについて、より詳細に説明する。図9は、第3筐体11cに配置されている端子箱26aを取り出して示したものであり、図9(A)には端子箱26aの上面図、図9(B)には端子箱26aの前面図、図9(C)には端子箱26aの側面図を示している。尚、端子箱26bも同様となる。
端子箱26aは、箱本体260と蓋部材262で構成され、第3筐体11cに配置された状態での縦(上下)×横(左右)×奥行(前後)のサイズは、80mm×220mm×140mm程度である。箱本体260の開口にはヒンジ264により蓋部材262が開閉自在に配置され、ノブ268により閉鎖位置に固定される。ノブ268の操作により固定を解除すると、蓋部材262は蓋部材2620に示すように開放され、端子台280aへの配線用ケーブルの接続作業が可能となる。
また、蓋部材262は、内部の端子台280aが視認可能なように透明樹脂となっている。箱本体260の上面及び側面には、防水コネクタ266が複数、例えば、上面及び側面の各々に2つずつ配置され、防水コネクタ266に挿通する配線用ケーブルの防水性を確保している。また、箱本体260には複数の端子が配列された端子台280aが配置されている。
図7に示すように、箱形本体74の右端の底部には、第1筐体11aと第3筐体11cとの間で配線用ケーブルを挿通するための開口部82が形成されている。開口部82の詳細は、矢印で拡大して示すように、底部に形成された開口部82の、例えば、下側に弾性閉鎖板90を接着などにより設置することで閉鎖されており、弾性閉鎖板90には厚み方向に貫通する切り込み部84が形成されている。
弾性閉鎖板90は、エラストマー(弾性を持った高分子材料)を使用しており、例えば、ゴム(天然ゴム、人工ゴム)や樹脂系エラストマー(ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等)が使用される。弾性閉鎖板90に切り込み部84が形成されたことで、切り込み部84の任意の位置に配線用ケーブルを挿通することが可能となり、また、切り込み部84に挿通された配線用ケーブルは弾性閉鎖板90の弾性復元力を受けて挿通位置に保持されることとなる。
また、箱形本体74の端子箱26bの左側の底部には、第2筐体11bと第3筐体11cとの間で配線用ケーブルを挿通するための別の開口部82が形成され、右側の開口部82と同様に、切り込み部84を有する弾性閉鎖板90により閉鎖されている。なお、切り込み部84を有する弾性閉鎖板90が設置された開口部82の配置は2箇所に限定されず、必要に応じて任意の位置及び数としても良い。
また、箱形本体74の右端の開口部82と端子箱26aとの間には、仕切板86が左右方向に起立した状態で配置されている。仕切板86は、箱形本体74の内部を奥側の第1通線路88aと手前側の第2通線路88bに仕切るものであり、強電用ケーブルと弱電用ケーブルを、第1通線路88aと第2通線路88bとに物理的に分けて布線可能としている。
(b3.消火栓装置のケーブル配線系統)
消火栓装置10の第1筐体11a、第2筐体11b及び第3筐体11cにおけるケーブル配線系統について、より詳細に説明する。
図10に示すように、第2筐体11bの電装扉18には、電装機器として、赤色表示灯22、発信機24、応答ランプ25及び電話ジャック28が設けられ、赤色表示灯22は、第3筐体11cに配置された端子箱26aの端子台280aの対応する端子に接続され、発信機24、応答ランプ25及び電話ジャック28は、第3筐体11cに配置された端子箱26bの端子台280bの対応する端子に接続されている。
また、消火栓装置10の第1筐体11aにおけるバルブ類収納部50aには、ポンプ起動スイッチ64とポンプ起動連動スイッチ65が設けられ、第3筐体11cに配置された端子箱26bの端子台280bに接続されている。
第1筐体11aのバルブ類収納部50aには、外部からAC100V電源が供給される強電用ケーブル53が引き込まれ、強電用ケーブル53は、さらに第3筐体11c側に引き込まれ、第3筐体11cに配置された端子箱26aの端子台280aの端子に接続されることで、第2筐体11bの電装扉18に配置された赤色表示灯22に接続される。
また、第1筐体11aのバルブ類収納部50aには、外部からDC48V電源が供給される多芯ケーブルである弱電用ケーブル55(1本の多芯ケーブルであるが、図10のケーブル配線系統では、電話ケーブル55a、応答ランプケーブル55b、発信機ケーブル55c、及びスイッチケーブル55dとして表現している)が引き込まれ、弱電用ケーブル55は、さらに第3筐体11cに引き込まれ、第3筐体11cに配置された端子箱26bの端子台280bの端子に接続されることで、第2筐体11bの電装扉18に配置された電話ジャック28、応答ランプ25及び発信機24に接続される。
また、第1筐体11aのバルブ類収納部50aに設けられたポンプ起動スイッチ64、ポンプ起動連動スイッチ65に接続されたスイッチケーブル57は、第3筐体11cに引き込まれて端子箱26bの端子台280bの端子に接続されることで、第2筐体11bの電装扉18に配置された発信機24に接続される。
なお、図10で示すように、バルブ類収納部50aのポンプ起動スイッチ64とポンプ起動連動スイッチ65は、ポンプ起動スイッチ64の端子部にポンプ起動連動スイッチ65の配線を接続した並列回路として端子箱26bの端子台280bの端子に接続された構成となっている。また、ポンプ起動スイッチ64とポンプ起動連動スイッチ65の配線が接続される端子箱26bの端子台280bの端子は、発信機24の配線が接続される端子との渡り配線により、ポンプ起動スイッチ64とポンプ起動連動スイッチ65の配線が発信機24の配線に接続された構成となっている。
図8は、図10のケーブル配線系統に対応した第3筐体11cのケーブル布線を示している。第3筐体11cの右端の開口部82から引き込まれた強電用ケーブル53は、仕切板86で仕切られた奥側の第1通線路88aを通って強電用の端子箱26aに接続される。また、右端の開口部82から引き込まれた弱電用ケーブル55とスイッチケーブル57は仕切板86で仕切られた手前側の第2通線路88bを通って弱電用の端子箱26bに接続される。
このように第1通線路88aに強電用ケーブル53を通し、第2通線路88bに弱電用ケーブル55及びスイッチケーブル57を通すことで、強電用ケーブル53と弱電用ケーブル55及びスイッチケーブル57とは、物理上可能である最大の離間距離を確実に取ることができ、信号通信などに使用する弱電用ケーブル55及びスイッチケーブル57に対する強電用ケーブル53からのノイズ等による影響が低減可能となる。
端子箱26aから引き出された強電用ケーブル53は、箱形本体74の左側の開口部82から第2筐体11bに引き込まれ、電装扉18の赤色表示灯22に接続される。また、ポンプ起動スイッチ、連動スイッチからのスイッチケーブル57は、箱形本体74の右側の開口部82から第3筐体11cに引き込まれ、第2通線路88bを通って端子箱26bに接続される。また、端子箱26bから引き出された弱電用ケーブル55とスイッチケーブル57は、箱形本体74の左側の開口部82から第2筐体11bに引き込まれ、電装扉18の発信機24、応答ランプ25及び電話ジャック28に接続される。
[c.消火栓装置の第2実施形態]
消火栓装置の第2実施形態について、より詳細に説明する。なお、当該説明にあっては、第3筐体の上面の一部に扉を備えた消火栓装置の第2実施形態を示した図12、図12の第3筐体を取り出して平面で示した図13を参照する。
図12に示すように、消火栓装置10の第2実施形態は、第1筐体11aと第2筐体11bの上部に配置された第3筐体11cの上面の一部となる、例えば、中央の扉開口部に、ヒンジ76により上開きする上扉75が配置されている。
上扉75が配置されている扉開口部は、図13に示すように、箱形本体74の内部に配置された端子箱26a,26bとその両側底部に形成された開口部82を臨む範囲であり、上扉75を開いて端子箱26a,26bに対する配線用ケーブルの布線作業が可能となっている。尚、第1筐体11aから配線用ケーブルが引き込まれる箱形本体74の右側の開口部82と端子箱26aの間に仕切板が設けられていない点以外は、第1実施形態と同様になることから、その説明は省略する。このように第3筐体11cの上面の一部に上扉75を備えたことで、上扉75のサイズが小型化され、扉構造を簡単にすることが可能となる。
[d.消火栓装置の第3実施形態]
消火栓装置の第3実施形態について、より詳細に説明する。なお、当該説明にあっては、第3筐体に前扉を備えた消火栓装置の第3実施形態を示した図14、図14の第3筐体を取り出して平面で示した図15を参照する。このうち、図15(B)は図15(A)の切断線e-eで示す断面、図15(C)は図15(A)の切断線f-fで示す断面である。
図14に示すように、消火栓装置10の第3実施形態にあっては、第1筐体11aと第2筐体11bの上部に配置された第3筐体11cの前面の中央部に、左右に横開きする第1前扉92aと第2前扉92bが配置されている。
第1前扉92aと第2前扉92bは、図15(A)(C)(D)に示すように、両側のヒンジ95により左右に横開きし、図15(A)に示す閉鎖状態では、例えば、扉合わせ面にロックねじ93をが締めることで、閉鎖位置に固定される。
第1前扉92bの裏面には、図15(B)に示すように、取付台94によって端子箱26aが配置されている。このため図15(D)に示すように、第1前扉92aが開くと、扉裏面に配置された端子箱26aが前面開口部から外部に引き出されて露出した状態となり、端子箱26aに対する配線用ケーブルの布線作業を容易に行うことが可能となる。
第2前扉も同様であり、第2前扉92bの裏面に端子箱26bが配置され、第2前扉92bが開くと、扉裏面に配置された端子箱26bが前面開口部から外部に引き出されて露出した状態となり、端子箱26bに対する配線用ケーブルの布線作業を容易に行うことが可能となる。
また、第3筐体11cの前面扉開口部の両側に対応した底部には開口部82が形成され、弾性閉鎖板90の設置により配線用ケーブルを挿通する切り込み部84が形成され、第1筐体11a及び第2筐体11bの間で配線用ケーブルを引き込む作業を第1前扉92aと第2前扉92bを開いた状態で可能としている。尚、それ以外の構造や配置は、図7乃至図11に示した第1実施形態と同様となることから、その説明は省略する。また、本実施形態は、第3筐体11cの両前扉の裏面に端子箱26a,26bが配置されているが、図2及び図11に示した上開きする上扉75の裏面に端子箱26a,26bを取り付け固定して配置するようにしても良い。
[e.消火栓装置の第4実施形態]
消火栓装置の第4実施形態について、より詳細に説明する。なお、当該説明にあっては、第4筐体を備えた消火栓装置の第4実施形態を示した図16、図16の第3筐体及び第4筐体を取り出して平面で示した図17を参照する。このうち、図17(B)は図17(A)の切断線g-gで示す断面、図17(C)は図17(A)の切断線h-hで示す断面、図17(D)は図17(A)の切断線i-iで示す断面である。
図16に示すように、消火栓装置10の第4実施形態にあっては、第1筐体11a及び第2筐体11bと第3筐体11cとの間に第4筐体11dが配置されている。
第4筐体は、図17(A)に示すように、第1筐体11a及び第2筐体11bと内部が端子箱収納部dとなる第3筐体11cとの間に、配線用ケーブルの通線路を形成するケーブル収納部50eが形成される。なお、ケーブル収納部50eは、所定の入線口から出線口に配線用ケーブルを挿通するケーブルラックを形成するものでもある。
ここで、第3筐体11bは、図12及び図13に示した第3実施形態を例にとっているが、図7及び図8に示した第1実施形態、或いは、図14及び図15に示した第3実施形態の第3筐体11cであっても良い。
ケーブル収納部50eを形成する第4筐体11bは、上部に開口した薄い箱形の収容体であり、その横幅と奥行きは、第1筐体11aと第2筐体11bの連結幅と奥行き及び第3筐体11cの横幅及び奥行きと同じであり、高さは、配線用ケーブルを収納可能であってケーブルの曲げ半径が適切に取れればよいことから任意であるが、例えば、数十mm程度である。
第4筐体11dは、第1筐体11aと第2筐体11bの上部に連結固定されるとともに、上部に配置される第3筐体を、図17(A)(B)(D)に示すように、トンネル壁面側の開口端の3箇所に配置したヒンジ97により上開き可能に連結されている。また、第3筐体11cを第4筐体11dの上部に固定するため、図17(D)に示すように、第4筐体11dの上部開口の前端内側の2箇所にねじ穴100が形成され、ねじ穴100に対応して図17(C)に示す第3筐体11cの底部に取付穴102が形成され、取付穴102を通してねじ穴100にねじを締結して固定可能となっている。
また、図17(D)に示すように、第4筐体11dの底面には複数の開口部82が所定間隔で左右方向に形成され、開口部82には弾性閉鎖板90の設置により切り込み部84が形成され、右側3箇所の開口部82は、第1筐体11aとの間の配線用ケーブルの通線を可能とし、左側2箇所の開口部82は、第2筐体11bとの間の配線用ケーブルの通線を可能としている。なお、第4筐体11dの底面は、第1筐体11a及び第2筐体11bの上面(天井面)となり、また、第3筐体11cの底面は第4筐体11dの上面(天井面)となる。
また、図17(B)(D)に示すように、第4筐体11dの底面の奥行き方向の中央には、仕切板96が左右方向に起立した状態で配置され、ケーブル収納部50eを奥側の第1通線路98aと手前側の第2通線路98bに仕切っている。
第4筐体11dを用いた配線用ケーブルの布線作業について、より詳細に説明する。まず、図17(C)に示すように、第3筐体11cの上扉75をヒンジ76により開き、底部の取付穴102を介して第4筐体11dのねじ穴100に締結しているねじを外し、第3筐体11cをヒンジ97により開き、図17(D)に示すように、第4筐体11dの上面を開放する。
この状態で第1筐体11aに引き込まれた強電用ケーブルを、第4筐体11dの右端の開口部82を挿通して第1通線路98aに引き込み、第1通線路98aを通した後に図17(C)に示す右端の開口部82から第3筐体11cに引き込む。続いて、第3筐体11cを第4筐体11dの上に戻して図17(C)のように上扉75を開放し、第4筐体11dから引き込んだ強電用ケーブルを強電用の端子箱26aに接続する。また、端子箱26aから引き出された強電用ケーブルを、例えば、中央の開口部82を挿通して下側の第4筐体11dに引き込み、第4筐体11dの第1通線路98aを通して、例えば、左から2番目の開口部82を挿通して下側の第2筐体11bに引き込み、電装扉の赤色表示灯に接続する。
また、第1筐体11aに引き込まれた弱電用ケーブルを、同様にして、第4筐体11dの右端の開口部82を挿通して第2通線路98bに引き込み、第2通線路98bを通した後に図17(C)に示す中央の開口部82から第3筐体11cに引き込み、弱電用の端子箱26bに接続する。また、端子箱26bから引き出された弱電用ケーブルを、例えば、左端の開口部82を挿通して下側の第4筐体11dに引き込み、第4筐体11dの第2通線路98bを通して、例えば、左から2番目の開口部82を挿通して下側の第2筐体11bに引き込み、電装扉の発信機、応答ランプ及び電話ジャックに接続する。
このように第1筐体11a及び第2筐体11bと第3筐体11cとの間にケーブル収納部50e(ケーブルラック)を形成する第4筐体11dが配置されたことで、第3筐体11c内での配線用ケーブルの布線が低減される。また、第4筐体11dに挿通されている配線用ケーブルに弛みを持たせることで、第1筐体11a、第2筐体11b及び第3筐体11cにおける配線用ケーブルの出し入れを可能とし、配線長の調整を簡単に行うことを可能としている。
また、第4筐体11dの第1通線路98aに強電用ケーブル53を通し、第2通線路98bに弱電用ケーブル55を通すことで、強電用ケーブル53と弱電用ケーブル55とは、物理上可能である最大の離間距離を確実に取ることができ、信号通信などに使用する弱電用ケーブルに対する強電用ケーブルからのノイズ等による影響が低減可能となる。
[f.本発明の変形例]
本発明による消火栓装置の変形例について説明する。本発明の消火栓装置は、上記の実施形態以外に、以下の変形を含むものである。
(壁掛け構造の消火栓装置)
上記の実施形態は、トンネル壁面側に寄せて監視員通路の路面に設置された架台の上部に筐体が取り付け固定される据置き構造の消火栓装置を例にとるものであったが、これに限定されず、監視員通路の路面上方のトンネル壁面に設置された架台の道路側となる前部に筐体が取り付け固定される壁掛け構造の消火栓装置についても、同様に、第1筐体と第2筐体の上部に第3筐体を配置して端子箱を設けることで、端子箱の配置に制約されることなく、消火栓装置の薄型化を可能とするものである。
(消火器収納部を持たない消火栓装置)
上記の実施形態は、第2筐体に消火器収納部を設けて消火器を収納しているが、消火器収納部を設けず、第2筐体に電装機器のみを配置した消火栓装置としても良い。この場合にも、消火栓機器を配置した第1筐体と電装機器のみを配置した第2筐体の上部に端子箱を配置した第3筐体が連結され、第3筐体は、前述した第1乃至第4実施形態と同様となる。
(トンネル壁面が円形断面以外の場合)
上記の実施形態におけるトンネル断面形状は円形となっているが、トンネル断面が円形以外、例えば、三心円等の場合には、トンネル断面形状の水平方向の幅が最も広い位置の水平線を、上記の説明におけるトンネル中心線SL1とすることで、本発明を適用することができる。
(薄型化に対応した消火栓装置の構造)
上記の実施形態における消火栓装置では、消火栓装置の薄型化に対応して第1筐体及び第2筐体の横幅を広くして薄型化により減少した分の内部容積を確保しているが、第1筐体及び第2筐体の上下幅を広くして薄型化により減少した分の内部容積を確保するようにしても良い。
(L字型扉)
上記の実施形態では、第3筐体に上扉又は前扉が設けられているが、上扉を第3筐体の前面にまで延在させたL字型扉とし、当該L字型扉をトンネル壁面側の上端辺を軸として上開きすることで第3筐体の前面及び上面が開放されるようにしても良い。
(その他)
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、さらに上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
11a:第1筐体
11b:第2筐体
11c:第3筐体
11d:第4筐体
12:前傾扉
13a,13b,13c:化粧枠
14:保守扉
16:消火器扉
17:覗き窓
18:電装扉
22:赤色表示灯
24:発信機
25:応答ランプ
26a,26b:端子箱
28:電話ジャック
30:架台
35:監視員通路
36:道路
48:給水配管
50a:バルブ類収納部
50b:ホース収納部
50c:消火器収納部
50d:端子箱収納部
50e:ケーブル収納部
52:給水栓
54:消火栓弁
56:自動調圧弁
58:消火栓弁開閉レバー
60:消火用ホース
62:ホース収納フレーム
64:ポンプ起動スイッチ
65:ポンプ起動連動スイッチ
66:ホースガイド
68:ノズル
70:ノズルホルダー
72:消火器
74:箱形本体
75:上扉
76,95,97:ヒンジ
78,102:取付穴
80,100:ねじ穴
82:開口部
84:切り込み部
86,96:仕切板
88a,98a:第1通線路
88b,98b:第2通線路
90:弾性閉鎖板
92a:第1前扉
92b:第2前扉
94:取付台

Claims (14)

  1. 筐体内に、消火栓機器、電装機器、端子箱及び消火器が配置される消火栓装置であって、
    前記筐体は、
    前記消火栓機器が配置される第1筐体と、
    前記第1筐体の側部に連結され、前記電装機器及び前記消火器が配置される第2筐体と、
    連結された前記第1筐体と前記第2筐体の上部に連結され、前記端子箱が配置される第3筐体と、
    で構成され、
    配線用ケーブルが前記第1筐体から前記第3筐体に引き込まれて前記端子箱に接続され、前記端子箱に接続して引き出された他の配線用ケーブルが前記第3筐体から前記第2筐体に引き込まれて前記電装機器に接続されることを特徴とする消火栓装置。
  2. 請求項1記載の消火栓装置において、
    前記第3筐体は、前記端子箱の配置位置に対応した上面又は前面に開閉自在に支持された扉を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  3. 請求項2記載の消火栓装置において、
    前記第3筐体は、前記第1筐体からの前記配線用ケーブルの引き込み位置から前記端子箱までの間に、仕切部材により奥行き方向で分割された複数の通線路が形成されたことを特徴とする消火栓装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の消火栓装置において、
    前記第1筐体及び前記第2筐体と前記第3筐体との間に、前記配線用ケーブルを挿通する開口部が形成され、
    前記開口部は、当該開口部を閉鎖するとともに前記第1及び第2筐体の並び方向の所定範囲に前記配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能であることを特徴とする消火栓装置。
  5. 請求項2記載の消火栓装置において、
    前記第3筐体は、開閉自在に支持された扉の裏面に前記端子箱が配置され、前記扉を開いて前記端子箱を露出させた状態で前記配線用ケーブルの接続作業が可能であることを特徴とする消火栓装置。
  6. 請求項5記載の消火栓装置において、
    前記扉は、前記第3筐体の前面の所定位置に横開き自在に支持された前扉又は前記第3筐体の上面の所定位置に上開き自在に支持された上扉であることを特徴とする消火栓装置。
  7. 請求項1記載の消火栓装置において、
    前記第1筐体及び前記第2筐体と前記第3筐体との間に、前記配線用ケーブルの通線路を形成する第4筐体を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  8. 請求項7記載の消火栓装置において、
    前記第4筐体は、前記第1筐体からの前記配線用ケーブルの引き込み位置から前記第3筐体に配置された前記端子箱までの間に、仕切部材により奥行き方向で分割された複数の通線路が形成されたことを特徴とする消火栓装置。
  9. 請求項7記載の消火栓装置において、
    前記第1筐体及び前記第2筐体と前記第4筐体との間及び前記第4筐体と前記第3筐体との間の各々に、前記配線用ケーブルを挿通する開口部が形成され、
    前記開口部は、当該開口部を閉鎖するとともに前記第1及び第2筐体の並び方向の所定範囲に前記配線用ケーブルを挿通するための切り込み部が形成された弾性閉鎖部材が設置可能であることを特徴とする消火栓装置。
  10. 請求項1記載の消火栓装置において、
    前記筐体は、前記消火器の外径に対応した所定の幅であることを特徴とする消火栓装置。
  11. 請求項1記載の消火栓装置において、
    前記筐体は、前記トンネル壁面側に寄せて前記監視員通路の路面に設置された架台の上部に取り付け固定されることを特徴とする消火栓装置。
  12. 請求項1記載の消火栓装置において、
    前記筐体は、前記監視員通路の路面上方の前記トンネル壁面に設置された架台の前記道路側となる前部に取り付け固定されることを特徴とする消火栓装置。
  13. 筐体内に、消火栓機器、電装機器及び端子箱が配置される消火栓装置であって、
    前記筐体は、
    前記消火栓機器が配置される第1筐体と、
    前記第1筐体の側部に連結され、前記電装機器が配置される第2筐体と、
    連結された前記第1筐体と前記第2筐体の上部に連結され、前記端子箱が配置される第3筐体と、
    で構成され、
    配線用ケーブルが前記第1筐体から前記第3筐体に引き込まれて前記端子箱に接続され、前記端子箱に接続して引き出された配線用ケーブルが前記第3筐体から前記第2筐体に引き込まれて前記電装機器に接続されることを特徴とする消火栓装置。
  14. 請求項13記載の消火栓装置において、
    前記第1筐体及び前記第2筐体と前記第3筐体との間に、前記配線用ケーブルの通線路を形成する第4筐体を備えたことを特徴とする消火栓装置。
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