JP3100821U

JP3100821U - 消火器の格納箱

Info

Publication number: JP3100821U
Application number: JP2003271562U
Authority: JP
Inventors: 政良古正
Original assignee: Miyata Industry Co Ltd
Current assignee: Miyata Industry Co Ltd
Priority date: 2003-10-02
Filing date: 2003-10-02
Publication date: 2004-05-27
Anticipated expiration: 2009-10-02

Abstract

【課題】消火器格納箱における正面側開口部の開閉扉構造を工夫することにより格納箱の奥行き寸法を小さくする。
【解決手段】ある程度の厚みを有した開閉自在の扉を有する方形の消火器格納箱１であって、該格納箱の扉には、格納消火器に対面する裏側に、消火器管胴部の一部を受け入れ可能な凹部４を形成してなる。これにより扉２を閉めた際に消火器管胴部に干渉することがなく、したがってその分だけ格納箱の奥行き寸法（厚み）を小さくし整然性を保つとともに、とくに駐車場内において格納箱の扉の開閉に際して、駐車中の車両に当接し、あるいは開閉が不十分となるのを減少させ、非常時における迅速な消火活動を阻害するのを防ぎ、もって十分な消火作業の実施を可能とする。
【選択図】図２

Description

本考案は、消火器の格納箱の改良に関し、格納箱内の消火器具類の収納効率を向上させて格納箱の厚みを可能な限り小さくすることにより建物内、および工場や事務所内における設置スペースを小さくして違和感の少ない整然性を保つとともに、とくに駐車場内において格納箱の扉の開閉に際して、駐車中の車両に当接し、あるいは開閉が不十分となるのを減少させ、非常時における迅速な消火活動を阻害するのを防ぎ、もって十分な消火作業の実施ができるようにしたものである。

近代建築構造物は審美感に富む建物が多く、しかも多機能化の要請もあって消火器具類を格納箱内に収納した状態で設置するとともに、その設置スペースについてもできるだけ邪魔にならず、また目立たないよう縮小化が迫られている。また都市型駐車場などでは、立体的な構造のものが多くなっている。そしてそれらの場合においては、消防法により消火設備の設置が義務ずけられており、多くは駐車場内の柱の前や脇に各種の消火用具類を格納した格納箱が取り付けられることが多い。

しかしながら、消火器そのものが円筒状であるところから、格納箱の幅又は奥行き寸法の減少には必然的に限界があり、また格納箱を構成する正面側の開閉扉についても強度保持のために、その全体かあるいは少なくとも一部に補強材を取り付ける必要があるところからある程度の厚みを有し、その分だけ正面側に余分に突出させることになって奥行き寸法が比較的大きくなる。

とくに駐車場に設置する場合においては、駐車車両との間隙が狭い場合が多く、そのために正面側の開閉扉が車両のボディにあたって傷つけたり、あるいは開かなかったりすることもあり、緊急時の初期消火活動を担保するためには格納箱の、とくに奥行き寸法を小さくすることはきわめて重要である。

そこで本考案は、消火器等を収納する格納箱の正面側開閉扉が消火器と干渉しない構造として格納箱の奥行き寸法を減少させるようにしたものであって、具体的には、ある程度の厚みを有した開閉自在の扉を有する方形の消火器格納箱であって、該格納箱の扉には、格納消火器に対面する裏側に、消火器管胴部の一部を受け入れ可能な凹部を形成してなることを特徴とした消火器の格納箱に関する。

上記の構成において、格納箱内に消火器を収納した後扉を閉めた場合に、扉の裏側に施した凹部が消火器管胴部を受け入れることができるために消火器管胴部に干渉することなく完全に閉めることができる。

本考案は上記した通り、格納箱の扉裏側には消火器管胴部の一部を受け入れ可能な凹部が形成されているために、扉を閉めた際に消火器管胴部に干渉することがなく、したがってその分だけ格納箱の奥行き寸法（厚み）を小さくすることができる。また建物内、および工場や事務所内における格納箱の設置スペースを小さくして違和感の少ない整然性を保つとともに、とくに駐車場内において格納箱の扉の開閉に際して、駐車中の車両に当接し、あるいは開閉が不十分となるのを減少させ、非常時における迅速な消火活動を阻害するのを防ぎ、もって十分な消火作業の実施を可能とする。

以下において本考案の具体的な内容を図１〜３に示した実施例をもとに説明すると、１は本考案に係る消火器の格納箱をあらわし、全体を鋼板により方形の有底本体部６を形成するとともに、正面側には本体部６の片側開口端に対してヒンジ７を介して開閉自在の扉２を有する。なお６ａは本体部６の反対側開口端に形成した扉受け部、６ｂは該扉受け部６ａに形成した突起受け用の凹部をあらわしている。

さらに扉２は裏面に補強部３を有してある程度の厚みを有するとともに、該補強部３の格納消火器８に対面する幅方向略中央部には、格納消火器８の管胴部の一部を受け入れ可能とする湾曲した凹部４が形成されている。なお５は扉の開閉用把手部、２ａは前記した扉受け部６ａの凹部６ｂに嵌合可能な突起をあらわす。

上記の構成において、格納箱１内に消火器８を収納し、あるいは特に図示はしないが消火器として消火薬剤容器およびその加圧押し出し手段と、格納箱内に設置したノズル付きの引き出しホースを纏めて収納し、その状態においてヒンジ７を支点として扉２を閉めた場合に、扉２の裏側に形成した凹部４が消火器８の管胴部の一部を受け入れることができるために障害となることなく扉２の自由端を扉受け部６ａに当接させることができ、突起２ａを凹部６ｂに嵌合させて扉２を本体部６の正面側開口面に完全に閉止させることができる。

本考案の実施例である消火器の格納箱の正面図（Ａ）および下方部を一部断面であらわした側面図（Ｂ）。図１におけるＡーＡ部の矢視方向断面図。図２において、扉を開いた状態の断面図。

符号の説明

１格納箱
２ａ突起
３補強部
４凹部
５扉の開閉用把手部
６ａ扉受け部
６ｂ凹部
７ヒンジ
８消火器

Claims

ある程度の厚みを有した開閉自在の扉を有する方形の消火器格納箱であって、該格納箱の扉には、格納消火器に対面する裏側に、消火器管胴部の一部を受け入れ可能な凹部を形成してなることを特徴とした消火器の格納箱。
開閉自在の扉が、扉の左右いずれか一方の端部を格納箱にヒンジ構造により取り付けたものであるところの請求項１に記載の消火器の格納箱。
格納消火器が、消火薬剤容器およびその加圧押し出し手段と、格納箱内に設置したノズル付きの引き出しホースとからなるものである請求項１に記載の消火器の格納箱。
扉のある程度の厚みが、扉の補強のために施された補強材によるものであるところの請求項１〜３のいずれか１に記載の消火器の格納箱。