JP2019073930A - 鋼構造物用補強材及びこれに用いられる補強材取付工具 - Google Patents
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Abstract
Description
このうち、特許文献1は、CFRP帯板の接合面の表面粗さを調節することにより、CFRP帯板を鋼構造物に接着剤を使用して貼付けて補強する際に、CFRP帯板の層内破壊が生じることや、接着剤と該CFRP帯板の界面で破壊することなく、CFRP帯板を補強体として使用することを可能としたものである。また、特許文献2は、鋼構造物とCFRP帯板の間の境界面の該帯板長手方向の両端域において、CFRP帯板と鋼構造物の表面が直接接合されていない非接合領域を設けることで、CFRP帯板が本来有する補強性能(剛性・強度)を十分に発揮させて、CFRP帯板で補強された該鋼構造物全体の強度レベルをより向上させ、その状態を長期に亘って維持できるようにしたものである。
メチルメタクリレート系構造用接着剤は、一般に鋼構造物の接着に用いられるエポキシ系接着剤に比べて柔軟であり、かつ、接着強度はエポキシ系接着剤に近いことから、被補強部材(鋼部材)が大きく変形しても接着剤が剥離することなく補強部材を被補強部材の変形に追従させることができ、これにより、確実な補強効果が得られる。
また、メチルメタクリレート系構造用接着剤は、一般に鋼構造物の接着に用いられるエポキシ系接着剤と比較して、硬化時間が短く強度発現が早いことから、既設構造物の補強工事など施工時間の制約が厳しい条件に適している。
bすなわち、鋼構造物用補強材の取付工具は、前記鋼構造物の交差する複数の平面部のうち、自由端側縁部を備えた第1の平面部とこれに交差する第2の平面部に対して、請求項1乃至3のいずれかに記載の鋼構造物用補強材の壁部のうち、前記第1の平面部に対峙する第1の壁部とこれに交差して前記第2の平面部に対峙する第2の壁部とを接着剤を介して取り付けるために用いる補強材取付工具であって、前記鋼構造物の前記第1の平面部とこれに対峙する前記鋼構造物用補強材の前記第1の壁部とを間に接着剤を介在させて重ね合わせた上で挿入する収容部と、前記収容部への突出量を調節して前記第1の平面部と前記一方の壁部とを圧接可能とする第1の押圧部材と、前記収容部に対して交差し、前記第2の平面部に対して接着剤を介して配置された前記鋼構造物用補強材の前記第2の壁部と対峙する板状部と、この板状部からの突出量を調節して前記第2の平面部と前記第2の壁部とを圧接可能とする第2の押圧部材と、を具備するものを用いるとよい。
また、前記押圧部材は、油圧式のものや電動モータを利用した押圧機構を備えるものであってもよいが、構造が複雑化し、大掛かりなものとなるので、螺進退させて突出量を調節するハンドルネジを用いるとよい。
また、本発明に係る補強材取付工具によれば、複数の平面部に接着剤を介して取り付けられる補強材の交差する壁部を鋼構造物の平面部に間隙を残存させることなく接合させることが可能となる。
この例において、補強材1は、3つの平面部101,102,103が略直角に交差している鋼構造物の箇所を補強するもので、鋼構造物100の略直交する3枚の平面部101,102,103と対向可能な3つの壁部(第1の壁部11、第2の壁部12、第3の壁部13)が一体に形成されたCFRP製のものである。
そして、その状態から、図11(a)に示すように、それぞれの第1の押圧部材31のハンドル31bを回して第1の押圧部材31の収容部26への突出量を大きくしていき、補強材1の第1の壁部11を、鋼構造物100の第1の平面部101に向かって押し付ける。その後、この状態を保持したまま、図11(b)に示すように、第2の押圧部材32のハンドル32bを回して第2の押圧部材32の突出量を大きくしていき、補強材1の第2の壁部12を、鋼構造物100の第2の平面部102に向かって押し付ける。
また、スリット17に代えて、図13(a)、(b)に示すように孔18を形成してもよい。孔18を設ける場合においては、炭素繊維が孔18によって切断されるので、強度確認を行い、必要強度が得られる場合には、採用してもよい。なお、孔明けした箇所において、孔18の直径巾の帯状部分(図13(c)の灰色部分)を有効断面積から除くなどとすれば、簡便かつ安全側に評価することができる。
11 第1の壁部
12 第2の壁部
13 第3の壁部
14 面取り
15 突起
16 炭素繊維シート
17 スリット
18 孔
20 取付工具
21 第1の板状部
22 第2の板状部
23 第3の板状部100 鋼構造物
24 支持体
25 保持凹部
26 収容部
31 第1の押圧部材
32 第2の押圧部材
100 鋼構造物
101 第1の平面部
102 第2の平面部
103 第3の平面部
104a 溶接ビード
α 接着剤
Claims (6)
- 鋼構造物の複数の平面部が交差する隅部及びその周辺を補強するにあたり、前記複数の平面部に接着剤を介して取り付けられるCFRP製の鋼構造物用補強材であって、
前記鋼構造物の前記複数の平面部と対向可能な複数の壁部が一体に形成され、
前記複数の壁部の外面同士が交差する外隅部に、面取りが施されていることを特徴とする鋼構造物用補強材。 - 前記複数の壁部には、その外面に突起が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鋼構造物用補強材。
- 少なくともいずれかの前記壁部には、スリット又は孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の鋼構造物用補強材。
- 前記接着剤は、メチルメタクリレート系構造用接着剤であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の鋼構造物用補強材。
- 前記鋼構造物の交差する複数の平面部のうち、自由端側縁部を備えた第1の平面部とこれに交差する第2の平面部に対して、請求項1乃至4のいずれかに記載の鋼構造物用補強材の壁部のうち、前記第1の平面部に対峙する第1の壁部とこれに交差して前記第2の平面部に対峙する第2の壁部とを接着剤を介して取り付けるために用いる補強材取付工具であって、
前記鋼構造物の前記第1の平面部とこれに対峙する前記鋼構造物用補強材の前記第1の壁部とを間に接着剤を介在させて重ね合わせた上で挿入する収容部と、
前記収容部への突出量を調節して前記第1の平面部と前記一方の壁部とを圧接可能とする第1の押圧部材と、
前記収容部に対して交差し、前記第2の平面部に対して接着剤を介して配置された前記鋼構造物用補強材の前記第2の壁部と対峙する板状部と、
この板状部からの突出量を調節して前記第2の平面部と前記第2の壁部とを圧接可能とする第2の押圧部材と、
を具備することを特徴とする補強材取付工具。 - 前記押圧部材は、螺進退させて突出量を調節するハンドルネジであることを特徴とする。請求項5に記載の補強材取付工具。
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2017
- 2017-10-18 JP JP2017201624A patent/JP7033879B2/ja active Active
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