JP6429617B2 - 木製パネルの補強構造 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態である木製パネルの補強構造であって、木製パネルからなるウェブが補強された横架材を示す概略斜視図である。また、図2はこの横架材の側面図及び断面図である。
この横架材1は、木材からなる上下のフランジ11,12とこれらを上下に連結する木材のウェブ13とを備えて断面がほぼI型となっている。この横架材1のウェブ13には、複数の所定幅の板材14,15を配列し、張り合わせてパネルとしたものが用いられている。そして、このウェブ13を横切るように配置される管部材16を挿通するために、ウェブには開口17が設けられており、板材の一部が切削されている。この切削部によって横架材1の耐荷力が低減されないように鋼補強部材2を用いて補強がなされている。
なお、上記鋼補強部材2には、厚さが0.5mm〜1.5mm程度の鋼板を用い、爪状部21の鋼補強部材2の面から突き出す高さは、6mm〜12mm程度とするのが望ましい。
したがって、鋼補強部材2の爪状部21は舌片の折り曲げ線25が板材14,15の軸線に沿った方向となるように形成することによって、爪状部21がウェブ13から抜け出すのを抑制することが可能となる。
この鋼補強部材3は、木製パネルに取り付けたときに、板材14,15の軸線Aに沿った方向となる縁に、鋼板の一部を折り曲げたリブ31を備えるものである。このようなリブ31を備えることにより、切削部を越える位置で鋼補強部材3に負荷される圧縮力又は引張力が大きくなるときにも、リブ31によって圧縮力又は引張力を伝達するのに十分な鋼補強部材の断面積が確保される。また、リブ31によって曲げ剛性が増大し、鋼補強部材の変形が抑制される。
なお、この鋼補強部材3は、板材14,15に当接する部分に形成された爪状部32、ウェブ13の開口17と重なる部分に形成された貫通孔33等、その他の構成は図3に示す鋼補強部材2と同じものである。
この横架材4は、図1に示す横架材1と同様に、木材からなる上下のフランジ41,42とこれらを上下に連結する木材のウェブ43とを備えて断面がほぼI型となっており、ウェブ43は複数の所定幅の板材44,45を配列し、張り合わせてパネルとしたものが用いられている。ただし、この横架材4では、図1に示す横架材1より上下方向の寸法つまり高さが小さくなっている。この横架材4に、管部材46を挿通するための開口47が設けられており、開口47の大きさは図1に示す横架材1と同程度となっているが、開口47は下フランジ42に接近した位置となる。そして、この開口47を設けるために板材44,45を切削した部分が、鋼補強部材5によって補強されている。
なお、このように加工された鋼補強部材5は、図1に示す横架材1の補強と同様に、ウェブ43の両面に設けられ、第1群の板材44及び第2群の板材45に固定されている。
このように板材44a,44bの軸線方向の力が、板材の切削部を越えて伝達されることにより、横架材4のウェブ43に開口47が設けられても、横架材4の耐荷力の低下が抑えられる。
この鋼補強部材6は、図11(a)に示すように、板材の軸線方向に沿った縁に第1のリブ61及び第2のリブ62を有するものである。
図11(b)はこの鋼補強部材6を形成する鋼板の展開図であり、図10に示す鋼補強部材5と同様に、ウェブの開口47と対応する位置に貫通孔63が形成され、板材に当接される範囲には爪状部64が形成されている。そして、板材の軸線方向に沿った縁近くには第1の折り曲げ線71及び第2の折り曲げ線72が設定され、ほぼ直角に折り曲げて第1のリブ61及び第2のリブ62が形成されるものとなっている。また、貫通孔63の下側には第3の折り曲げ線73が設定され、下フランジの上面に当接して固定される張り出し部65が形成されている。ウェブの開口の下側にある板材に沿った第2の折り曲げ線72と上記張り出し部65を形成する第3の折り曲げ線73との交点75より張り出し部65側では、第2のリブ62の延長部分66と張り出し部65との間は切り込み線76となっており、切り離されている。上記第1の折り曲げ線71、第2の折り曲げ線72及び第3の折り曲げ線73で鋼板をほぼ直角に折り曲げるとともに、第2の折り曲げ線72と第3の折り曲げ線73との交点75の付近から第2のリブ62側へ第2の折り曲げ線72とほぼ直角に設定した第4の折り曲げ線74でほぼ45°に折り曲げることにより、図11(a)に示すように張り出し部65と第2のリブ62の延長部分66とが重ね合され、ビス等によって下フランジに固定することができるものとなっている。
このような構造とすることによって板材44,45に大きな圧縮力又は引張力が作用するときにも鋼補強部材6が切削部を越えて圧縮力又は引張力を伝達し、有効な補強とすることができる。
この横架材8は、図1に示す横架材と同様に、木材からなる上下のフランジ81,82とこれらを上下に連結する木材のウェブ83とを備えて断面がほぼI型となった構造部材であり、ウェブ83は複数の所定幅の板材84,85を配列し、張り合わせてパネルとしたものが用いられている。この横架材8に設けられた開口87は、管部材86を挿通するために形成され、図1に示す横架材1に設けられた開口17より大きいものとなっている。このため傾斜して配置された第1群の板材の一つ84a及び第2群の板材の一つ85aが開口87によって切断され、両側の他の2つの板材[84b,84c],[85b,85c]に近接する位置にまで開口87及ぶものとなっている。つまり、切削部が板材84a,85aの全幅に及ぶものとなっている。そして、鋼補強部材9は、切断された板材84a,85aの切削部の前後を繋ぐようにウェブ83の両側面に取り付けられるとともに、切断された板材84a,85aの両側でほぼ平行に配置された他の2つの板材[84b,84c],[85b,85c]にも当接して固定されている。
また、以上に説明した実施の形態では、横架材のウェブとして用いられる木製パネルに開口が設けられ、この部分を補強するものであったが、この他に、交差する方向に配列された2つの板材群を重ねて張り合わせた木製パネルが、耐力壁の面材として用いられるとき等にも同様に適用することができる。
11:横架材の上フランジ、 12:横架材の下フランジ、 13:横架材のウェブ、 14:第1群の板材、 15:第2群の板材、 16:管部材、 17:横架材のウェブに設けられる開口、
21:爪状部、 22:鋼補強部材の貫通孔、 23:舌片を形成するための切り込み線、 24:舌片の軸線、 25:舌片の折り曲げ線、
31:リブ、 32:爪状部、 33:貫通孔、
41:横架材の上フランジ、 42:横架材の下フランジ、 43:横架材のウェブ、 44:第1群の板材、 45:第2群の板材、 46:管部材、 47:横架材のウェブに設けられる開口、
51:爪状部、 52:鋼補強部材の貫通孔、 53:鋼補強部材の折り曲げ線、
54:鋼補強部材の張り出し部、 55:ビス孔、
61:第1のリブ、 62:第2のリブ、 63:貫通孔、 64:爪状部、
65:張り出し部、 66:第2のリブの延長部分、
71:第1の折り曲げ線、 72:第2の折り曲げ線、 73:第3の折り曲げ線、 74:第4の折り曲げ線、 75:第2の折り曲げ線と第3の折り曲げ線との交点、 76:切り込み線、
81:上フランジ、 82:下フランジ、 83:ウェブ、 84:第1群の板材、 85:第2群の板材、 86:管部材, 87:開口、
91:爪状部、 93:リブ
Claims (6)
- 木目の方向に長く所定幅の複数の板材が間隔を開けてほぼ平行に配列された第1群の板材と、該第1群の板材と同様の複数の板材が間隔を開けて該第1群の板材と交差する方向に配列された第2群の板材とを有し、前記第1群の板材と前記第2群の板材とを重ね合わせて貼り合わされた木製パネルの補強構造であって、
前記第1群の板材及び前記第2群の板材は、一部を切り欠いた切削部があるものを有し、
該切削部がある板材の軸線方向における前記切削部が設けられた位置の両側にわたって板状の鋼補強部材が固定されており、
該鋼補強部材には、板厚方向に貫通する切込み線を設けて複数の舌片が形成され、該舌片は該鋼補強部材の面から突出するように折り曲げられて爪状部となっており、
前記爪状部の折り曲げ線を前記切削部がある板材の木目の方向とほぼ一致させて、該爪状部を該板材に押し入れることによって前記切削部がある板材に前記鋼補強部材が固定されていることを特徴とする木製パネルの補強構造。 - 前記切削部は、所定の大きさの開口を木製パネルに形成するものであって、前記第1群の板材又は前記第2群の板材に含まれて平行に配置された2つの板材の互いに対向する辺から、該2つの板材の幅方向に切削されており、
前記鋼補強部材は、切削部が形成された前記2つの板材の双方にわたって固定され、切削部が形成された前記板材の切削された領域を含む範囲に貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の木製パネルの補強構造。 - 前記切削部は、所定の大きさの開口を木製パネルに形成するものであって、前記第1群の板材又は前記第2群の板材に含まれる板材の一つを切断するものであり、
前記鋼補強部材は、切断された前記板材とこの板材の両側方でほぼ平行に配置された2つの他の板材にわたって固定され、前記切断された板材の切断された領域を含む範囲に貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の木製パネルの補強構造。 - 前記木製パネルは、上縁付近に上フランジが設けられ、下縁付近に下フランジが設けられた横架材のウェブとして用いられるものであり、
前記第1群の板材と第2群の板材とは、前記横架材の軸線に対して反対方向に傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の木製パネルの補強構造。 - 前記鋼補強部材は、前記木製パネルの上縁付近に設けられた上フランジの下面又は下縁付近に設けられた下フランジの上面に沿って折り曲げられ、前記切削部がある板材に固定された部分から伝達される該切削部がある板材の軸線方向の力が前記上フランジ又は下フランジに伝達されるように、折り曲げた部分が該上フランジ又は下フランジに固定されていることを特徴とする請求項4に記載の木製パネルの補強構造。
- 前記鋼補強部材は、固定された前記切削部がある板材の軸線方向に沿った折り曲げ線によって、該木製パネルの面とほぼ直角方向に折り曲げられたリブを備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の木製パネルの補強構造。
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