JP6429617B2 - 木製パネルの補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、木製パネルに他の部材を貫通させるための開口が設けられたときに、この開口の周りを補強する補強方法に関するものである。
木製のパネルとして、所定幅の複数の板材をほぼ平行に配列し、さらにこれらと交差する方向にも複数の板材をほぼ平行に配列して、これらを互いに張り合わせたものが提案されている。このような木製パネルは、特許文献1に記載されているように、耐力壁を構成する面材として用いることができる。また、特許文献2に記載されているように、木製の上フランジと下フランジとを上下に連結するウェブとして用い、断面の形状がほぼI型となった横架材とすることもできる。
このような木製パネルが耐力壁又は横架材に利用されたときに、この木製パネルを貫通するように他の部材を配置しなければならない場合が生じる。例えば、給水や排水のための管部材や空調のための管部材を配置する場合が挙げられる。このようなときには、木製パネルを構成する板材の一部を切削して管部材等を挿通することができる開口が設けられる。しかし、木製パネルが耐力壁や横架材のウェブとして用いられているときには、構造部材として荷重に抵抗するものであり、開口が設けられた部分が弱点となることが考えられる。
木製の横架材に貫通孔が設けられたときに、この周囲を補強する技術が,例えば特許文献3に記載されている。この技術は、木製の横架材の側面に補強プレートを貼り合わせ、開口の周囲に生じる亀裂が広がるのに抵抗するものとなっている。
特開2001−279848号公報 特開2014−55406号公報 特開2008−261161号公報
上記特許文献3に記載されている補強方法は、両側面間を貫通する開口が設けられた横架材を補強するものである。しかし、この横架材は断面が矩形となった一つの木材からなるものであって、複数の板材が間隔を開けて配列されたパネルと構造が全く相違し、力を伝達する機構が異なる。つまり、複数の板材を集合したパネルでは、主に板材の軸力によって外力に抵抗するものとなっており、開口等による部材の欠損があるときには板材の軸線方向の力が伝達されるように補強しなければならない。このため、特許文献3に記載されているような補強をそのまま適用しても十分な補強効果が得られず、複数の板材を集合したパネルに対応した補強が必要となる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定幅の複数の板材をほぼ平行に複数を配列して形成された木製のパネルを簡単に、かつ有効に補強することができる木製パネルの補強構造を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 木目の方向に長く所定幅の複数の板材が間隔を開けてほぼ平行に配列された第1群の板材と、該第1群の板材と同様の複数の板材が間隔を開けて該第1群の板材と交差する方向に配列された第2群の板材とを有し、前記第1群の板材と前記第2群の板材とを重ね合わせて貼り合わされた木製パネルの補強構造であって、 前記第1群の板材及び前記第2群の板材は、一部を切り欠いた切削部があるものを有し、 該切削部がある板材の軸線方向における前記切削部が設けられた位置の両側にわたって板状の鋼補強部材が固定されており、 該鋼補強部材には、板厚方向に貫通する切込み線を設けて複数の舌片が形成され、該舌片は該鋼補強部材の面から突出するように折り曲げられて爪状部となっており、 前記爪状部の折り曲げ線を前記切削部がある板材の木目の方向とほぼ一致させて、該爪状部を該板材に押し入れることによって前記切削部がある板材に前記鋼補強部材が固定されている木製パネルの補強構造を提供する。
この木製パネルの補強構造では、板材に設けられた切削部の前後にわたって鋼補強部材が固定されているので、板材の軸線方向に作用する力は鋼補強部材を介して伝達され、切削部によって板材の断面が減少している部分を有効に補強することができる。そして、鋼補強部材は爪状部を板材に押し込んで簡単に固定することができる。また、爪状部の折り曲げ線が板材の軸線方向とほぼ一致しているので、爪状部は板材に作用する軸線方向に力に対して曲げ剛性が大きくなっており、板材の軸線方向の力を伝達するときに、爪状部が板材から抜け出すのを抑制することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の木製パネルの補強構造において、 前記切削部は、所定の大きさの開口を木製パネルに形成するものであって、前記第1群の板材又は前記第2群の板材に含まれて平行に配置された2つの板材の互いに対向する辺から、該2つの板材の幅方向に切削されており、 前記鋼補強部材は、切削部が形成された前記2つの板材の双方にわたって固定され、切削部が形成された前記板材の切削された領域を含む範囲に貫通孔が設けられているものとする。
この補強構造では、開口に重なる範囲に貫通孔が設けられた鋼補強部材が2つ板材に固定されているので、開口を確保するとともに、開口を設けるために切削部が形成された2つの板材を有効に補強することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の木製パネルの補強構造において、 前記切削部は、所定の大きさの開口を木製パネルに形成するものであって、前記第1群の板材又は前記第2群の板材に含まれる板材の一つを切断するものであり、 前記鋼補強部材は、切断された前記板材とこの板材の両側方でほぼ平行に配置された2つの他の板材にわたって固定され、前記切断された板材の切断された領域を含む範囲に貫通孔が設けられているものとする。
この補強構造では、開口が大きくて一つの板材が切断されているときに、切断された板材に作用する軸線方向の力が、爪状部を介して鋼補強部材に伝達される。このとき鋼補強部材には、貫通孔の両側に振り分けられるように引張力又は圧縮力が伝わるが、鋼補強部材が両側の板材に固定されることによって該鋼補強部材の変形が拘束される。これにより、切断された板材の軸線方向の力の一部が両側の他の板材に伝達されるとともに、板材の軸線方向の力が切断部分を越えて対向する反対側の板材に有効に伝達される。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の木製パネルの補強構造において、 前記木製パネルは、上縁付近に上フランジが設けられ、下縁付近に下フランジが設けられた横架材のウェブとして用いられるものであり、 前記第1群の板材と第2群の板材とは、前記横架材の軸線に対して反対方向に傾斜するように配置されているものとする。
傾斜した第1群の板材と第2群の板材とを有する木製パネルをウェブとして用いる横架材では、主に板材の軸線方向の力によってせん断力に抵抗する。この横架材を横切るように管等の他の部材を配置するときに、ウェブとして用いる板材に切削部を設けても板材の軸線方向の力が鋼補強部材によって切削部を越えて有効に伝達され、横架材のせん断強度が低下するのを抑えることができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の木製パネルの補強構造において、 前記鋼補強部材は、前記木製パネルの上縁付近に設けられた上フランジの下面又は下縁付近に設けられた下フランジの上面に沿って折り曲げられ、前記切削部がある板材に固定された部分から伝達される該切削部がある板材の軸線方向の力が前記上フランジ又は下フランジに伝達されるように、折り曲げた部分が該上フランジ又は下フランジに固定されているものとする。
この補強構造では、切削部が板材の上フランジ又は下フランジに近い位置に設けられているときに、板材に作用する軸線方向の力を 板材から切削部を越えて直接に上フランジ又は下フランジに伝達することができる。したがって、板材の上フランジ又は下フランジに近い位置に切削部が設けられていても、横架材のウェブを構成する木製パネルを有効に補強し、横架材の強度の低下を抑えることができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までのいずれかに記載の木製パネルの補強構造において、 前記鋼補強部材は、固定された前記切削部がある板材の軸線方向に沿った折り曲げ線によって、該木製パネルの面とほぼ直角方向に折り曲げられたリブを備えるものとする。
この補強構造では、板材に形成された切削部が大きく、板材の断面積が大きく欠損するときにも、鋼補強部材は切削部を塞ぐことなく、切削部の前後にわたって該鋼補強部材の断面積を十分に大きく確保して板材に固定することができる。これにより、切削部が大きく板材の断面席が大きく欠損しているときにも木製パネルの有効な補強が可能となる。
以上説明したように、本発明の木製パネルの補強構造では、所定幅の複数の板材をほぼ平行に配列して形成された木製のパネルを簡単に、かつ有効に補強することができる。
本発明の一実施形態である木製パネルの補強構造であって、横架材のウェブとして用いられている木製パネルを補強した例を示す概略斜視図である。 図1に示す横架材の側面図及び断面図である。 図1に示す木製パネルの補強構造で用いられている鋼補強部材の正面図及び平面図である。 図3に示す鋼補強部材の爪状部を示す一部拡大平面図及び爪状部を板材に押し入れた状態を示す概略断面図である。 爪状部に作用する力を説明するための概略図である。 爪状部に作用する力と変形を説明するための概略図である。 図1及び図2に示す補強構造で用いることができる鋼補強部材の他の例を示す平面図及び正面図である。 本発明の他の実施形態である木製パネルの補強構造を示す概略斜視図である。 図8に示す横架材の側面図及び断面図である。 図8に示す木製パネルの補強構造で用いられている鋼補強部材の平面図及び展開図である。 図8及び図9に示す補強構造で用いることができる鋼補強部材の他の例を示す概略斜視図及び展開図である。 本発明の他の実施形態である木製パネルの補強構造によって補強された横架材の側面図及び断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である木製パネルの補強構造であって、木製パネルからなるウェブが補強された横架材を示す概略斜視図である。また、図2はこの横架材の側面図及び断面図である。
この横架材1は、木材からなる上下のフランジ11,12とこれらを上下に連結する木材のウェブ13とを備えて断面がほぼI型となっている。この横架材1のウェブ13には、複数の所定幅の板材14,15を配列し、張り合わせてパネルとしたものが用いられている。そして、このウェブ13を横切るように配置される管部材16を挿通するために、ウェブには開口17が設けられており、板材の一部が切削されている。この切削部によって横架材1の耐荷力が低減されないように鋼補強部材2を用いて補強がなされている。
上記I型断面の横架材1が備える上下のフランジ11,12には、無垢の木材又は複数枚の木材の薄板を貼り合わせて形成された積層材(LVL:Laminated Veneer Lumber)等を用いることができる。上記積層材は、木材を所定の厚さ、例えば2mm〜4mmに切削した単板の木目の方向をほぼ平行にして積層し、互いに接着したものである。
一方、上記ウェブ13は、横架材1の軸線方向の鉛直面に沿って配列された所定幅の複数の板材14,15によって形成されており、上記上フランジ11と上記下フランジ12とが一体として挙動するように上下に連結するものである。板材14,15は、所定幅となった板状の面を上記鉛直面と平行にするとともに、側面視においてこの板材14,15の軸線が横架材1の軸線に対してほぼ45°となるように傾斜して配置されている。これらの板材は、軸線の傾斜方向が互いに逆となった第1群の板材14と第2群の板材15とを含み、それぞれが横架材1の軸線方向に所定の間隔をあけて配列されている。そして、これらが重ね合わされて、貼り合わされたものである。重ね合わされた板材14,15は、接着剤よって互いに張り合わされるものの他、釘、ボルト、ピン等を用いて接合するものであっても良い。
上記板材14,15は、該板材の軸線方向に木目の方向がほぼ一致するように形成されており、幅は30mm〜80mm程度、厚さは5mm〜15mm程度とすることが望ましい。そして、横架材1の軸線方向に、該板材14,15の中心軸線が60mm〜250mm程度の間隔で配列されている。
上記板材は、予め第1群の板材14と第2群の板材15とを互いに貼り合わせてパネルとした後、上フランジ11及び下フランジ12と接合されたものである。接合は、上フランジ11の下面及び下フランジ12の上面に軸線方向の溝を形成し、この溝にパネルを構成する板材14,15の上端部又は下端部を押し入れて接着剤等によって固着したものである。また、板材と上下のフランジとの接合構造の他の例として、上フランジ及び下フランジを構成する木材を、二つに分割して軸線方向へ平行に配置し、これらによってパネルを構成する複数の板材の上端部及び下端部を挟み込むように接合するものであってもよい。
板材14,15は、管部材16を挿通する開口17を設けるために、図2(a)に示すように、切削部が形成されている。開口17は、第1群の板材の2つの板材14a,14b間のほぼ中央であって第2群の板材の2つの板材15a,15b間のほぼ中央となる位置に中心がある円形となっている。そして、開口17の直径が、2つの板材[14a,14b],[15a,15b]の間隙より大きくなっていることにより、第1群の板材14及び第2群の板材15のそれぞれについて、開口の中心の両側にある2つの板材[14a,14b],[15a,15b]に切削部が形成されている。
上記鋼補強部材2は、図3に示すように矩形に切断された鋼板に、複数の爪状部21が板面に分布するように配列して形成されている。また、管部材16を挿通する開口17に相当する範囲は円形の貫通孔22となっている。そして、横架材1のウェブ13を構成する板材14,15を切削して開口17とする部分に上記鋼補強部材2の貫通孔22が合致するように板材14,15に当接して固定されている。鋼補強部材は、図2(b)に示すようにウェブ13の両側面に取り付けられ、第1群の板材14及び第2群の板材15にそれぞれ固定される。したがって、板材14,15の軸線方向における切削部の前後にわたって板材14,15に固定されるとともに、ウェブ13に設けられる開口17の両側にある2つの板材[14a,14b],[15a,15b]に連続するように固定される。
上記爪状部21は、図4(a)に示すように、鋼補強部材2に貫通する切り込み線23によって舌片を設け、これを鋼補強部材2の面から突き出すように折り曲げたものである。つまり、ほぼ平行な二つの切り込み線23の端部が互いに近づき、尖った角度で連続して舌状に突き出した部分を形成する。この舌状となった部分をその付け根の折り曲げ線25で折り曲げ、図3(a)又は図4(b)に示すように鋼補強部材2の面から突出させることによって爪状部21としたものである。そして、この爪状部21を、図4(b)に示すように尖った先端から横架材1のウェブ13を構成する板材14,15に押し入れることによって鋼補強部材2が板材14,15に固定されるものとなっている。
なお、上記鋼補強部材2には、厚さが0.5mm〜1.5mm程度の鋼板を用い、爪状部21の鋼補強部材2の面から突き出す高さは、6mm〜12mm程度とするのが望ましい。
上記爪状部21は、図1及び図2(a)に示すように、開口17の周囲で板材14,15に当接される範囲に配列して設けられ、鋼補強部材2を横架材1のウェブ13に取り付けたときに舌片の軸線24が板材14の軸線方向Aに対してほぼ90°となっている。したがって、ウェブ13に取り付けられたときには、図4(a)に示すように、舌片の折り曲げ線25がウェブ13を形成する板材14の軸線Aに沿った方向つまり木目の方向となるように形成されている。これにより、鋼補強部材2を板材14,15に取り付けるときに、爪状部21を容易に押し入れることができるとともに、板材14,15と鋼補強部材2と間に板材14,15の軸線方向の力が作用したときに、力の伝達がより有効に生じる。これは爪状部21に対して次に説明するように力が作用することに基づくものである。
2つの方向に配列された複数の板材14,15を張り合わせた木製パネルを面内方向の力に抵抗する構造部材として用いるときには、主に板材14,15の軸線方向に力が作用する。図2に示すように横架材1のウェブ13として用いるときには、横架材1に作用するせん断力によって板材14,15には斜引張力及び斜圧縮力として板材14,15の軸線方向Aの力が作用する。この力が爪状部31を介して鋼補強部材2に伝達される。
図5(a)に示すように、舌片の軸線24が板材14,15の軸線Aとほぼ直角となるように形成されていると、舌片の折り曲げ線25は板材14,15の軸線Aに沿った方向となる。そして、板材14,15と鋼補強部材2との間で板材14,15の軸線方向の力が伝達されると、図5(b)に示すように鋼補強部材2に圧縮力又は引張力Tが生じ、爪状部21には板面に沿った方向に力Fが作用する。このとき、舌片の折り曲げ線25が板材14,15の軸線Aに沿った方向となっていると、舌片の幅が鋼板の厚さより大きく形成されていることによって、折り曲げられた爪状部21に対して、爪状部21の曲げ剛性が大きい方向つまり断面の寸法が大きい方向に力Fが作用する。これにより鋼補強部材2の板面から突き出した爪状部21の曲げ変形が生じ難くなっている。
これに対し、図6(a)に示すように、舌片の軸線24が板材14,15の軸線Aに沿った方向に形成されていると、図6(b)に示すように、ウェブ13を構成する板材14,15から爪状部21に作用する力Fは、折り曲げ線25とほぼ直角となる方向つまり爪状部21の板厚方向に作用し、爪状部21に曲げ変形が生じ易くなる。爪状部21に曲げ変形が生じると図6(c)に示すように爪状部21が板材14から抜け出し、鋼補強部材2がウェブ3の側面から離れるように浮き上がりやすくなる。
したがって、鋼補強部材2の爪状部21は舌片の折り曲げ線25が板材14,15の軸線に沿った方向となるように形成することによって、爪状部21がウェブ13から抜け出すのを抑制することが可能となる。
このように鋼補強部材2が横架材1のウェブ13を構成する木製パネルに固定されていると、横架材1が支持する荷重によって横架材1にせん断力が作用し、ウェブ13を形成する第1群の板材14及び第2群の板材15の一方に引張力、他方に圧縮力が生じる。そして、管部材16を挿通するために板材14,15の一部が切り欠かれている部分では、圧縮力又は引張力の一部が鋼補強部材2に伝達され、鋼補強部材2の圧縮力又は引張力として切削部を越えて再び板材14,15に伝達される。したがって、板材14,15に切削部が設けられていることによって開口17の周辺が弱点となるのが抑制され、横架材1は管部材16を挿通するための開口17が設けられていないものと同等もしくはこれに近い耐力を有するものとなる。
図1に示す補強構造では、鋼補強部材として図3に示すものを用いたが、ウェブを形成する板材に作用する圧縮力又は引張力が大きくなるときには、これに代えて図7に示すような鋼補強部材を用いることができる。
この鋼補強部材3は、木製パネルに取り付けたときに、板材14,15の軸線Aに沿った方向となる縁に、鋼板の一部を折り曲げたリブ31を備えるものである。このようなリブ31を備えることにより、切削部を越える位置で鋼補強部材3に負荷される圧縮力又は引張力が大きくなるときにも、リブ31によって圧縮力又は引張力を伝達するのに十分な鋼補強部材の断面積が確保される。また、リブ31によって曲げ剛性が増大し、鋼補強部材の変形が抑制される。
なお、この鋼補強部材3は、板材14,15に当接する部分に形成された爪状部32、ウェブ13の開口17と重なる部分に形成された貫通孔33等、その他の構成は図3に示す鋼補強部材2と同じものである。
図8は、本発明の他の実施形態である木製パネルの補強構造によって補強された横架材4を示す概略斜視図である。また、図9はこの横架材4の側面図及び断面図である。
この横架材4は、図1に示す横架材1と同様に、木材からなる上下のフランジ41,42とこれらを上下に連結する木材のウェブ43とを備えて断面がほぼI型となっており、ウェブ43は複数の所定幅の板材44,45を配列し、張り合わせてパネルとしたものが用いられている。ただし、この横架材4では、図1に示す横架材1より上下方向の寸法つまり高さが小さくなっている。この横架材4に、管部材46を挿通するための開口47が設けられており、開口47の大きさは図1に示す横架材1と同程度となっているが、開口47は下フランジ42に接近した位置となる。そして、この開口47を設けるために板材44,45を切削した部分が、鋼補強部材5によって補強されている。
上記鋼補強部材5は、図1に示す横架材1の補強に用いられているものと同様に鋼板を加工したものであり、図9及び図10に示すように、横架材4の板材44,45に当接される部分に複数の爪状部51が配列して形成されている。爪状部51は、図3に示す鋼補強部材2と同様に、鋼板に切り込み線を設けて先端が尖った舌片を設け、これを付け根の折り曲げ線で折り曲げて鋼補強部材5の面から突出させたものである。折り曲げ線は、板材44,45の軸線方向とほぼ一致する方向となっている。また、管部材46を挿通する開口47に対応する範囲は円形の貫通孔52が形成され、上記爪状部51を板材44,45に押し入れることによって開口47の両側にある2つの板材44a,44bに連続するように固定される。そして、鋼補強部材5は、開口47の下側にある下フランジ42に沿ってほぼ水平方向に折り曲げられ、下フランジ42の上面に当接するものとなっている。つまり、鋼補強部材5は、図10(b)として展開図を示すように、ほぼ平行な2つの側縁を板材44,45の軸線に沿った方向としてウェブ43に取り付けたときに、下フランジ42と干渉する位置でほぼ水平となる方向に折り曲げ線53が設定されている。この折り曲げ線53でほぼ直角に折り曲げ、図8に示すように下フランジ42の上面に当接する張り出し部54が形成されている。この張り出し部54に設けられたビス孔55から下フランジ42にビスをねじ込み、鋼補強部材5の張り出し部54が下フランジ42に固定されている。
なお、このように加工された鋼補強部材5は、図1に示す横架材1の補強と同様に、ウェブ43の両面に設けられ、第1群の板材44及び第2群の板材45に固定されている。
このように鋼補強部材5を用いて補強された横架材4では、載荷される荷重によってせん断力が作用し、板材44,45に軸線方向の力が作用する。そして、開口47の上側にある傾斜した板材44aでは、爪状部51を介して板材44aから鋼補強部材5に軸線方向の力が伝達され、開口47による板材44aの切削部を越えて鋼補強部材5から再び板材44aに軸線方向の力が伝達される。一方、開口47の下側にある傾斜した板材44bでは、同様に該板材44bの軸線方向の力が爪状部51を介して鋼補強部材5に伝達され、開口47による板材44bの切削部を越えて鋼補強部材5に板材44bの軸線方向の力が作用している。そして、開口47の下側の板材44bは、該切削部に近い位置で下フランジ42に接合されており、板材44bの軸線方向の力は、主に鋼補強部材5から張り出し部54を介して木材からなる下フランジ42に伝達される。
このように板材44a,44bの軸線方向の力が、板材の切削部を越えて伝達されることにより、横架材4のウェブ43に開口47が設けられても、横架材4の耐荷力の低下が抑えられる。
図10に示す鋼補強部材5に代えて、図7に示す鋼補強部材3と同様に板材の軸線方向に沿ってリブを有する鋼補強部材を使用することもできる。
この鋼補強部材6は、図11(a)に示すように、板材の軸線方向に沿った縁に第1のリブ61及び第2のリブ62を有するものである。
図11(b)はこの鋼補強部材6を形成する鋼板の展開図であり、図10に示す鋼補強部材5と同様に、ウェブの開口47と対応する位置に貫通孔63が形成され、板材に当接される範囲には爪状部64が形成されている。そして、板材の軸線方向に沿った縁近くには第1の折り曲げ線71及び第2の折り曲げ線72が設定され、ほぼ直角に折り曲げて第1のリブ61及び第2のリブ62が形成されるものとなっている。また、貫通孔63の下側には第3の折り曲げ線73が設定され、下フランジの上面に当接して固定される張り出し部65が形成されている。ウェブの開口の下側にある板材に沿った第2の折り曲げ線72と上記張り出し部65を形成する第3の折り曲げ線73との交点75より張り出し部65側では、第2のリブ62の延長部分66と張り出し部65との間は切り込み線76となっており、切り離されている。上記第1の折り曲げ線71、第2の折り曲げ線72及び第3の折り曲げ線73で鋼板をほぼ直角に折り曲げるとともに、第2の折り曲げ線72と第3の折り曲げ線73との交点75の付近から第2のリブ62側へ第2の折り曲げ線72とほぼ直角に設定した第4の折り曲げ線74でほぼ45°に折り曲げることにより、図11(a)に示すように張り出し部65と第2のリブ62の延長部分66とが重ね合され、ビス等によって下フランジに固定することができるものとなっている。
このような構造とすることによって板材44,45に大きな圧縮力又は引張力が作用するときにも鋼補強部材6が切削部を越えて圧縮力又は引張力を伝達し、有効な補強とすることができる。
図12は、本発明の他の実施形態である木製パネルの補強構造によって補強された横架材を示す側面図及び断面図である。
この横架材8は、図1に示す横架材と同様に、木材からなる上下のフランジ81,82とこれらを上下に連結する木材のウェブ83とを備えて断面がほぼI型となった構造部材であり、ウェブ83は複数の所定幅の板材84,85を配列し、張り合わせてパネルとしたものが用いられている。この横架材8に設けられた開口87は、管部材86を挿通するために形成され、図1に示す横架材1に設けられた開口17より大きいものとなっている。このため傾斜して配置された第1群の板材の一つ84a及び第2群の板材の一つ85aが開口87によって切断され、両側の他の2つの板材[84b,84c],[85b,85c]に近接する位置にまで開口87及ぶものとなっている。つまり、切削部が板材84a,85aの全幅に及ぶものとなっている。そして、鋼補強部材9は、切断された板材84a,85aの切削部の前後を繋ぐようにウェブ83の両側面に取り付けられるとともに、切断された板材84a,85aの両側でほぼ平行に配置された他の2つの板材[84b,84c],[85b,85c]にも当接して固定されている。
この補強構造で用いられる鋼補強部材9は、開口87と対応する位置に該開口87とほぼ寸法が同じ円形の貫通孔が形成され、その周辺部で切断された板材84a及びその両側に配置された他の2つの板材84b,84cと当接する部分に複数の爪状部91が設けられている。これらの爪状部91は、図3、図10に示す鋼補強部材と同様に、鋼板に切り込み線を設けて先端が尖った舌片を設け、これを付け根の折り曲げ線で折り曲げて鋼補強部材の面から突出させたものであって、折り曲げ線は板材84a,84b,84cの軸線方向とほぼ一致するものとなっている。また、切断された板材84aと両側に配置された他の2つの板材84b,84cに当接される部分には、該板材の軸線方向に沿った折り曲げ線でほぼ直角に折り曲げ、リブ93が形成されている。
上記鋼補強部材9は、円形の貫通孔が横架材8のウェブ83に形成された開口87と対応する位置で、ウェブ83の両側にそれぞれ当接され、切断された板材84a,85aとその両側にある2つの他の板材[84b,84c],[85b,85c]に爪状部91を押し入れて固定される。このように固定されることにより、切断された板材84a,85aに作用する軸線方向の力は爪状部91から鋼補強部材9に伝達され、貫通孔の両側に分布して他の2つの板材[84b,84c],[85b,85c]に固定された部分に及ぶ。そして、さらに鋼補強部材9から再び切断された板材84a,85aの開口87の反対側に伝達される。このとき、切断された板材84a,85aから鋼補強部材9に伝達された力は貫通孔の周囲で振り分けるように伝達され、鋼補強部材9には変形を生じるように応力が分布する。しかし、鋼補強部材9が切断された板材84a,85aの両側にある他の2つの板材[84b,84c],[85b,85c]に爪状部91によって固定されるとともに、これらの板材[84b,84c],[85b,85c]に当接される部分にリブ93が設けられ、曲げ剛性が大きくなっているので、鋼補強部材9の変形が拘束される。これにより、切断された板材84a,85aに作用する軸線方向の力は、切断された切削部を越えて開口87の反対側に伝達され、横架材8の耐力の低下が抑えられる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、横架材の各部の寸法等、鋼補強部材の形状、寸法、爪状部の形状、寸法等を適宜に変更して実施することができる。
また、以上に説明した実施の形態では、横架材のウェブとして用いられる木製パネルに開口が設けられ、この部分を補強するものであったが、この他に、交差する方向に配列された2つの板材群を重ねて張り合わせた木製パネルが、耐力壁の面材として用いられるとき等にも同様に適用することができる。
1:横架材、 2:鋼補強部材、 3:鋼補強部材、 4:横架材、 5:鋼補強部材、 6:鋼補強部材、 8:横架材、 9:鋼補強部材、
11:横架材の上フランジ、 12:横架材の下フランジ、 13:横架材のウェブ、 14:第1群の板材、 15:第2群の板材、 16:管部材、 17:横架材のウェブに設けられる開口、
21:爪状部、 22:鋼補強部材の貫通孔、 23:舌片を形成するための切り込み線、 24:舌片の軸線、 25:舌片の折り曲げ線、
31:リブ、 32:爪状部、 33:貫通孔、
41:横架材の上フランジ、 42:横架材の下フランジ、 43:横架材のウェブ、 44:第1群の板材、 45:第2群の板材、 46:管部材、 47:横架材のウェブに設けられる開口、
51:爪状部、 52:鋼補強部材の貫通孔、 53:鋼補強部材の折り曲げ線、
54:鋼補強部材の張り出し部、 55:ビス孔、
61:第1のリブ、 62:第2のリブ、 63:貫通孔、 64:爪状部、
65:張り出し部、 66:第2のリブの延長部分、
71:第1の折り曲げ線、 72:第2の折り曲げ線、 73:第3の折り曲げ線、 74:第4の折り曲げ線、 75:第2の折り曲げ線と第3の折り曲げ線との交点、 76:切り込み線、
81:上フランジ、 82:下フランジ、 83:ウェブ、 84:第1群の板材、 85:第2群の板材、 86:管部材, 87:開口、
91:爪状部、 93:リブ

Claims (6)

  1. 木目の方向に長く所定幅の複数の板材が間隔を開けてほぼ平行に配列された第1群の板材と、該第1群の板材と同様の複数の板材が間隔を開けて該第1群の板材と交差する方向に配列された第2群の板材とを有し、前記第1群の板材と前記第2群の板材とを重ね合わせて貼り合わされた木製パネルの補強構造であって、
    前記第1群の板材及び前記第2群の板材は、一部を切り欠いた切削部があるものを有し、
    該切削部がある板材の軸線方向における前記切削部が設けられた位置の両側にわたって板状の鋼補強部材が固定されており、
    該鋼補強部材には、板厚方向に貫通する切込み線を設けて複数の舌片が形成され、該舌片は該鋼補強部材の面から突出するように折り曲げられて爪状部となっており、
    前記爪状部の折り曲げ線を前記切削部がある板材の木目の方向とほぼ一致させて、該爪状部を該板材に押し入れることによって前記切削部がある板材に前記鋼補強部材が固定されていることを特徴とする木製パネルの補強構造。
  2. 前記切削部は、所定の大きさの開口を木製パネルに形成するものであって、前記第1群の板材又は前記第2群の板材に含まれて平行に配置された2つの板材の互いに対向する辺から、該2つの板材の幅方向に切削されており、
    前記鋼補強部材は、切削部が形成された前記2つの板材の双方にわたって固定され、切削部が形成された前記板材の切削された領域を含む範囲に貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の木製パネルの補強構造。
  3. 前記切削部は、所定の大きさの開口を木製パネルに形成するものであって、前記第1群の板材又は前記第2群の板材に含まれる板材の一つを切断するものであり、
    前記鋼補強部材は、切断された前記板材とこの板材の両側方でほぼ平行に配置された2つの他の板材にわたって固定され、前記切断された板材の切断された領域を含む範囲に貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の木製パネルの補強構造。
  4. 前記木製パネルは、上縁付近に上フランジが設けられ、下縁付近に下フランジが設けられた横架材のウェブとして用いられるものであり、
    前記第1群の板材と第2群の板材とは、前記横架材の軸線に対して反対方向に傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の木製パネルの補強構造。
  5. 前記鋼補強部材は、前記木製パネルの上縁付近に設けられた上フランジの下面又は下縁付近に設けられた下フランジの上面に沿って折り曲げられ、前記切削部がある板材に固定された部分から伝達される該切削部がある板材の軸線方向の力が前記上フランジ又は下フランジに伝達されるように、折り曲げた部分が該上フランジ又は下フランジに固定されていることを特徴とする請求項4に記載の木製パネルの補強構造。
  6. 前記鋼補強部材は、固定された前記切削部がある板材の軸線方向に沿った折り曲げ線によって、該木製パネルの面とほぼ直角方向に折り曲げられたリブを備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の木製パネルの補強構造。
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